JP2002079484A - 吸着ノズルおよび電気部品保持位置検出装置 - Google Patents

吸着ノズルおよび電気部品保持位置検出装置

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JP2002079484A
JP2002079484A JP2000268773A JP2000268773A JP2002079484A JP 2002079484 A JP2002079484 A JP 2002079484A JP 2000268773 A JP2000268773 A JP 2000268773A JP 2000268773 A JP2000268773 A JP 2000268773A JP 2002079484 A JP2002079484 A JP 2002079484A
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nozzle
suction nozzle
electric component
light emitting
suction
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JP2000268773A
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English (en)
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Shinsuke Suhara
信介 須原
Yukio Ueno
由紀夫 上野
Takeyoshi Isogai
武義 磯貝
Noriaki Iwaki
範明 岩城
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Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components
    • H05K13/0404Pick-and-place heads or apparatus, e.g. with jaws
    • H05K13/0408Incorporating a pick-up tool
    • H05K13/0409Sucking devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸着ノズルの耐久性向上と装着精度向上との少
なくとも一方を得る。 【解決手段】吸着ノズル64は、負圧により電気部品2
8を吸着するもので、嵌合部120と、吸着面70を有
するノズル部122と、ノズル部122の基端から半径
方向外向きに延び出す光放射部124とを備える。光放
射部124は、ノズル部122側の面が蛍光面140で
あり、ノズル部122の先端からの軸方向距離が増大す
るにつれて直径が直線的に減少するテーパ形状をなす。
ノズル部122は、先端側から基端側に向かうに従って
直径が直線的に増加するテーパ形状を有し、その外周面
が反射面144を構成する。撮像位置には発光器152
とCCDカメラ154とを設け、発光器152からの紫
外線を蛍光面140が吸収して可視光線を放射し、電気
部品28を背後から照明する。蛍光面140からノズル
部122に向かって放射された光は、反射面144によ
り下向きに反射され、明るい均一な背景となり、電気部
品28の鮮明なシルエット像を取得できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着ノズルに関す
るものであり、特に、吸着ノズルの耐久性の向上に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】吸着ノズルは、例えば、対象物としての
電気部品を回路基材としてのプリント配線板に装着する
等の目的で、対象物を吸着保持するために使用されるも
のであり、先端の吸着面に開口する吸気通路を有するノ
ズル部を備える。この吸着ノズルによる電気部品の保持
位置検出のために撮像および画像処理が行われることが
ある。その際、電気部品のシルエット像が取得される場
合には、ノズル部の基端から半径方向外向きに延び出た
光放射面を有する光放射部が設けられ、その光放射面か
ら可視光線,紫外線等の光が放射され、電気部品のシル
エット像が取得される。吸着ノズルの外形が電気部品の
外形からはみ出せば、画像処理が複雑になるとともに、
電気部品の保持位置の検出精度が低下するため、一般
に、電気部品の外形より外形の小さい吸着ノズルが使用
される。また、電気部品が特に小さい等の理由で、やむ
を得ず電気部品より外形が大きいノズル部が使用される
場合もあるが、その場合に、吸気通路が電気部品により
完全に閉塞されない状態になれば、電気部品の吸着が不
完全になり、電気部品の吸着ミスあるいは脱落の原因に
なる。この事情は、電気部品の保持位置検出が電気部品
からの反射光に基づいて行われる場合や、電気部品の保
持位置検出のための撮像が行われない場合でも同じであ
る。
【0003】したがって、比較的小さい電気部品を保持
するノズル部は細くせざるを得ないのであるが、ノズル
部には電気部品の吸着あるいは装着時に、ある程度の負
荷がかかることを避け得ず、従来は、ノズル部に曲がり
が生じ、それによって吸着ノズルの寿命が短くなってい
たのが実情であった。その結果、吸着ノズルの交換の頻
度が高くなって装置コストが上昇し、しかも、ノズル交
換のために装着機の稼働率が低下して、生産性が低下す
るという問題があった。また、ノズル部が細くなれば、
ノズル部が振動し易くなり、電気部品をプリント配線板
に装着する際の精度低下の一因ともなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、吸着ノズルの耐
久性の向上と装着精度の向上との少なくとも一方を達成
することを課題としてなされたものであり、本発明によ
って、下記各態様の吸着ノズルが得られる。各態様は請
求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に
応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これ
は、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、
本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが
以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべき
ではない。また、一つの項に複数の事項が記載されてい
る場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければ
ならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用
することも可能なのである。
【0005】(1)先端の吸着面に開口する吸気通路を
有するノズル部を備えた吸着ノズルであって、前記ノズ
ル部の少なくとも先端部が、先端側から基端側に向かう
に従って直径が漸増する形状を有することを特徴とする
吸着ノズル(請求項1)。ノズル部の少なくとも先端部
を、先端側から基端側に向かうに従って直径が漸増する
形状とすれば、先端部を細くして先端面の外形が対象物
の外形からはみ出さないようにし、あるいははみ出し量
を少なくしつつ、基端側を先端側より太くすることがで
き、ノズル部の曲げ強度が増し、耐久性が向上する。あ
るいは、先端部が細い割りには曲げ剛性が大きくなって
ノズル部が振動し難くなり、電気部品等の対象物をプリ
ント配線板等の回路基材へ装着する場合に装着精度が向
上する効果が得られる。ノズル部の曲げ強度あるいは曲
げ剛性向上の点では、次項に記載のように、ノズル部全
体を先端側から基端側に向かうに従って直径が漸増する
形状とすることが望ましい。 (2)前記ノズル部が、先端から基端まで直径が漸増す
る形状を有する (1)項に記載の吸着ノズル。 (3)前記ノズル部が、先端側から基端側に向かうに従
って直径が直線的に増加するテーパ形状を有する (1)項
または (2)項に記載の吸着ノズル。ノズル部は、発光器
等の形状,寸法,位置等に応じて、直径が非線型に変化
するものとする方がよい場合もあるが、線型に変化する
ものとしてもほぼ目的を達し得る場合が多く、かつ、製
造が容易となる。 (4)前記ノズル部の基端から半径方向外向きに延び出
た光放射面を有する光放射部を備える (1)項ないし (3)
項のいずれか一つに記載の吸着ノズル。 (5)前記光放射部の少なくとも外周部の光放射面が、
外周側から内周側に向かうに従って前記ノズル部の先端
からの軸方向距離が漸増する向きに傾斜させられた (4)
項に記載の吸着ノズル(請求項2)。光放射部の少なく
とも外周部の光放射面を外周側から内周側に向かうに従
ってノズル部の先端からの軸方向距離が漸増する向きに
傾斜させれば、光放射部の光放射面から放射される光が
吸着ノズルの中心軸線に向かって集まり易く、対象物の
シルエット像を取得する場合に、明るい均一な背景とな
り、対象物の良好なシルエット像が得られる。特に、
(8) 項に記載のようにノズル部の外周面を反射面とする
場合には、光放射面からこの反射面に向かって放射光を
集光させ易く、特に有効である。 (6)前記光放射部の光放射面全体が、外周側から内周
側に向かうに従って前記ノズル部の先端からの軸方向距
離が漸増する向きに傾斜させられた (4)項または(5)項
に記載の吸着ノズル。 (7)前記光放射面が、前記ノズル部の先端からの軸方
向距離が増大するにつれて直径が直線的に減少するテー
パ形状を有する (4)項ないし (6)項のいずれか一つに記
載の吸着ノズル。光反射面は、ノズル部,発光器等の形
状,寸法,位置等に応じて、直径が非線型に変化するも
のとする方がよい場合もあるが、線型に変化するものと
してもほぼ目的を達し得る場合が多く、かつ、製造が容
易となる。 (8)前記ノズル部の少なくとも直径が漸増する部分の
外周面が反射面とされた(1)項ないし (7)項のいずれか
一つに記載の吸着ノズル(請求項3)。ノズル部の少な
くとも直径が漸増する部分の外周面を反射面とすれば、
光放射面から放射された光がノズル部の外周面によりノ
ズル部の先端側へ反射され、吸着面に吸着された対象物
の均一な背景を形成することが容易となる。 (9)前記光放射面が、発光器から前記ノズル部の先端
側から基端側に向かって放射される紫外線を吸収して可
視光線を放射する蛍光面である (4)項ないし (8)項のい
ずれか一つに記載の吸着ノズル。この態様の吸着ノズル
を、紫外線を遮断する一方、可視光線の通過を許容する
フィルタと、紫外線に感光せず可視光線に感光する撮像
素子との少なくとも一方を備えた撮像装置と組み合わせ
て使用すれば、対象物により反射された紫外線によって
対象物のシルエット像が明るくなり、対象物の外形検出
の精度が低下することを良好に回避することができる。 (10)前記光放射面が、発光器から前記ノズル部の先
端側から基端側に向かって放射される光を反射する反射
面である (4)項ないし (8)項のいずれか一つに記載の吸
着ノズル。可視光線,紫外線等の光が対象物になるべく
照射されないようにするために、遮蔽部材を設けること
が望ましい。 (11)前記光放射部が、内部に光源を備え、その光源
から放射される光を前記光放射面から放射する発光部で
ある (4)項ないし (8)項のいずれか一つに記載の吸着ノ
ズル。 (12) (1)項ないし (11) 項のいずれか一つに記載の
吸着ノズルと、少なくとも一時期に前記吸着ノズルと同
心となる位置に配設され、前記ノズル部の先端側から基
端側に向かって光を放射する円環状の光源と、前記一時
期に前記ノズル部に吸着された電気部品を撮像する撮像
装置と、その撮像装置により取得された画像データを処
理することにより前記吸着ノズルに対する前記電気部品
の相対位置を検出する画像処理装置とを含み、かつ、前
記撮像装置の撮像面において前記電気部品の像の周囲に
形成される背景像の明るさのむらが25%以下となるよ
うに、前記ノズル部,光放射面および光源の形状寸法が
選定された電気部品保持位置検出装置(請求項4)。背
景像の明るさのむらが大きい場合には、電気部品の像と
背景像との境界、すなわち電気部品の外形線を精度よく
検出することができない。背景像の明るさのむらは画像
処理によりある程度対処し得るが、むらが25%以下と
なるように、ノズル部,光放射面および光源の形状寸法
が選定されることが望ましく、20%以下,15%以下
となるようにされることがさらに望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態である吸
着ノズルおよび電気部品保持位置検出装置を備える電気
部品装着システムを図面に基づいて詳細に説明する。図
1に示すように、本電気部品装着システムのベース10
上には、配線板コンベヤ12,2個ずつの電気部品供給
装置14,15および電気部品搬送装着装置16,17
が設けられている。配線板コンベヤ12は、本発明とは
直接関連がないため簡単に説明するが、2つのメインコ
ンベヤ18,19と、1つずつの搬入コンベヤ20およ
び搬出コンベヤ22とを備えている。メインコンベヤ1
8,19はそれぞれ、回路基材たるプリント配線板24
を位置決め支持する配線板位置決め支持装置を備えてお
り、プリント配線板24の搬送方向(配線板搬送方向は
図1において左右方向であり、配線板搬送方向をX軸方
向とする)と水平面内において直角な方向(Y軸方向と
する)に並んで配設されている。搬入コンベヤ20は、
メインコンベヤ18あるいは19にプリント配線板24
を搬入し、搬出コンベヤ22は、メインコンベヤ18あ
るいは19から、電気部品の装着が済んだ電気回路たる
プリント回路板を受け取る。
【0007】電気部品供給装置14,15はそれぞれ、
フィーダ支持台上に着脱可能に固定された複数の電気部
品フィーダ26(以下、フィーダ26と略称する)を備
えている。複数のフィーダ26は、電気部品を供給する
各部品供給部がX軸方向に平行な一直線上に並ぶ状態で
フィーダ支持台上に固定されている。フィーダ26は、
例えば、複数の電気部品を等間隔に保持させられたテー
プを送ることにより電気部品を部品供給部に送るもので
もよく、あるいは、ケーシング内に収容された電気部品
を振動,傾斜,空気流,コンベアベルト等あるいはそれ
らの組み合わせにより一列に並べて部品供給部へ送り、
1個ずつ供給するもの等、種々の形態を採用可能であ
る。部品供給部は、電気部品搬送装着装置16,17が
電気部品を取り出す部品取出部でもある。
【0008】電気部品搬送装着装置16,17は、電気
部品供給装置14,15から取り出した対象物としての
電気部品28を搬送し、メインコンベヤ18あるいは1
9に位置決め支持されたプリント配線板24に装着す
る。電気部品搬送装着装置16,17はそれぞれ、装着
ヘッド30,31と、X軸スライド32,33およびY
軸スライド34,35を備えて装着ヘッド30,31を
水平面内の任意の位置へ移動させるXYロボット36,
37とを有している。これら装着ヘッド30,31およ
びXYロボット36,37は同様に構成されており、装
着ヘッド30およびXYロボット36を代表的に説明す
る。Y軸スライド34はベース10上にY軸方向に移動
可能に設けられ、X軸スライド32はY軸スライド34
上にX軸方向に移動可能に設けられている。Y軸スライ
ド34は、サーボモータ38を駆動源とし、サーボモー
タ38の回転を直線運動に変換してY軸スライド34に
伝達する運動変換装置を含むY軸スライド移動装置によ
りY軸方向に移動させられる。X軸スライド32も同様
に、サーボモータ42を駆動源とし、運動変換装置を含
むX軸スライド移動装置によりX軸方向に移動させられ
る。
【0009】装着ヘッド30は、図2に示すように、X
軸スライド32に垂直軸線まわりに間欠回転可能に取り
付けられた回転体50を有している。回転体50は、サ
ーボモータ52を駆動源とする回転駆動装置により、正
逆両方向に任意の角度回転させられる。サーボモータ5
2および前記サーボモータ38,42は、電動モータの
一種である電動回転モータであって、回転角度および回
転速度の精度の良い制御が可能なモータであり、サーボ
モータに代えてステップモータを用いてもよい。
【0010】回転体50には、複数個の保持軸60が等
角度間隔に設けられ、保持軸60の回転体50から突出
した各下部に、電気部品28を吸着保持する吸着ノズル
64が保持されている。これら保持軸60はそれぞれ、
回転体50に、回転体50の回転軸線に平行な方向に移
動可能かつ自身の軸線まわりに回転可能に嵌合されてお
り、回転体50の回転時に保持軸60が回転体50の回
転軸線を中心として旋回させられる。複数の保持軸60
は、回転体50が保持軸60の配設角度間隔に等しい角
度間欠回転させられることにより、部品吸着装着位置,
撮像位置を含む複数の停止位置に順次停止させられる。
部品吸着装着位置は、電気部品供給装置14,15から
の電気部品28の取出しと、プリント配線板24への装
着とを行う位置である。保持軸60はまた、回転体50
の回転軸線に平行な方向に移動可能に設けられるととも
にカムフォロワ54が設けられ、回転体50を回転可能
に支持するX軸スライド32に設けられた固定カム56
のカム面58に追従するようにされている。保持軸60
は、回転体50との間に設けられた付勢装置の一種であ
る弾性部材であって、ばね部材たる圧縮コイルスプリン
グ61により上方へ付勢され、カムフォロワ54がカム
面58に接触させられている。このカム面58は、回転
体50の回転軸線を中心とする円環状であって、回転軸
線と直角に設けられるとともに、周方向において高さが
変化する部分を有する。そのため、回転体50の回転に
より、保持軸60がカム面58の高さが変化する部分に
沿って移動するとき、保持軸60は回転体50の回転軸
線に平行な方向に移動させられるのであり、カム面58
の最も低い部分に対応する位置が部品吸着装着位置とさ
れ、カム面58の最も高い部分に対応する位置が撮像位
置とされている。
【0011】X軸スライド32の上記部品吸着装着位置
に対応する位置には、昇降装置62(図4参照)が設け
られ、保持軸60が昇降させられる。昇降装置62は、
例えば、特開平11−220294号公報に記載のよう
に、サーボモータ等の駆動モータを駆動源と、駆動源の
駆動により昇降させられ、カムフォロワ54と係合させ
られる移動部材とを備えるものとすることができる。移
動部材は、移動部材に設けられた昇降駆動部の下面が、
固定カム56のカム面58と連続し、固定カム56の一
部を構成する上昇位置と、カム面58より下方に位置す
る下降位置との間で昇降させられる。保持軸60が回転
体50の回転により部品吸着装着位置に至り、カムフォ
ロワ54が上記昇降駆動部の下面に係合した状態で移動
部材が下降させられることにより、保持軸60および吸
着ノズル64が下降させられる。移動部材が上昇させら
れれば、保持軸60は圧縮コイルスプリング61の付勢
力により上昇させられる。あるいは、各保持軸60を個
別に昇降させる昇降装置をそれぞれ設けてもよい。この
昇降装置は、特開平11−214897号公報に記載の
ように、流体圧シリンダを含むものとすることができ
る。また、X軸スライド32および保持軸60には、保
持軸60を自身の軸線まわりに回転させて、吸着ノズル
64により保持された電気部品28の回転位置誤差を修
正し、あるいは回転位置を変更する回転装置が設けられ
ているが、説明は省略する。
【0012】吸着ノズル64は負圧により電気部品28
を吸着するものであり、保持軸60内に設けられた通路
66,回転体50に設けられた圧力切換弁68に接続さ
れており、圧力切換弁68は回転体50内に設けられた
通路(図示省略)等を介して図示しない負圧供給装置に
接続されている。圧力切換弁68は、後述する制御装置
の制御により、吸着ノズル64内の通路の圧力を大気圧
以上の圧力から負圧に切り換え、吸着ノズル64の吸着
面70に電気部品28を吸着させる負圧供給状態と、吸
着ノズル64の通路内の圧力を負圧から大気圧以上の圧
力に切り換え、吸着ノズル64に電気部品28を解放さ
せる解放状態とに切り換えられる。なお、回転体50内
に設けられた通路は、回転体50が回転しても、X軸ス
ライド32側に設けられて負圧供給装置に連通させられ
た通路との連通が保たれるようにされている。
【0013】吸着ノズル64は、図3に示すように、ア
ダプタ80を介して保持軸60に取り付けられている。
アダプタ80は、保持軸60の下端部に設けられたノズ
ル保持部82に形成された嵌合穴84に軸方向に相対移
動可能に嵌合されている。アダプタ80は、ノズル保持
部82に等角度間隔に設けられた複数の保持部材86
(図3には代表的に1個のみ図示)によって保持される
とともに、付勢装置の一種である弾性部材であって、ば
ね部材たる圧縮コイルスプリング88により、ノズル保
持部82から下方へ突出する向きに付勢されている。
【0014】ノズル保持部82には、保持軸60の軸線
に平行に延びる複数の切欠90が等角度間隔に形成さ
れ、前記複数の保持部材86の各々が回動可能に嵌合さ
れるとともに、ノズル保持部82に巻き付けられたリン
グ状のばね部材92によってノズル保持部82に保持さ
れている。保持部材86の切欠90に嵌合された部分の
上側には、ノズル保持部82の中心側に突出する突部9
4が設けられるとともに、ノズル保持部82に形成され
た切欠96に嵌入させられており、この突部94の切欠
96の底面への当接部を中心として、保持部材86がそ
の長手方向に直角で、ノズル保持部82の保持部材86
が取り付けられた部分に対する接線方向に延びる軸線ま
わりに回動可能である。
【0015】さらに、保持部材86の突部94の上側に
は操作部98が突設され、ノズル保持部82に形成され
た切欠100に嵌入させられている。保持部材86は、
切欠90への嵌合と、操作部98の切欠100への嵌入
とによって、保持軸60の軸線と直交する軸線まわりの
回動が阻止されている。
【0016】保持部材86の下部は、アダプタ80の大
径の係合部104に形成された切欠106に嵌合されて
おり、ノズル保持部82とアダプタ80との相対回転を
阻止している。また、保持部材86の下端部にはアダプ
タ80側へ突出する係合突部108が突設され、この係
合突部108が係合部104に下方から係合することに
より、アダプタ80の嵌合穴84からの抜出しを防止し
ている。この状態で前記操作部98を押して保持部材8
6をばね部材92の付勢力に抗して回動させ、係合突部
108と係合部104との係合を解くことにより、アダ
プタ80をノズル保持部82から外すことができる。
【0017】吸着ノズル64は、ノズル本体部としての
嵌合部120,ノズル部122および嵌合部120とノ
ズル部122との間に半径方向外向きに延び出す状態で
設けられた光放射部124を一体的に備えるものであ
る。ノズル部122の先端面である下面が、吸着ノズル
64の中心線方向に直角な平面をなし、電気部品28を
吸着保持する吸着面70とされている。光放射部124
は、ノズル部122の基端部側から半径方向外向きに延
び出す。吸着ノズル64内の通路128は、吸着ノズル
64の中心線を貫通し、吸着面70に開口している。通
路128が吸気通路を構成している。嵌合部120は、
その外周面が光放射部124に近づくにつれて中心線か
ら遠ざかる向きに傾斜するテーパ外周面を有するテーパ
部120とされ、アダプタ80に設けられた被嵌合部の
一種である嵌合穴たるテーパ穴132にテーパ嵌合され
るとともに、ばね部材134によりアダプタ80に保持
されている。ばね部材134はほぼコの字形をなし、コ
の字の一対の腕部においてアダプタ80に形成された一
対の切欠136に嵌合され、それら腕部間の距離は先端
ほど狭くされた締まり勝手とされている。また、それら
腕部間の先端部は互いに接近する向きに曲げられ、アダ
プタ80からの脱落が防止されている。
【0018】テーパ状の嵌合部120がテーパ穴132
に嵌合されれば、ばね部材134は嵌合部120に形成
された円環状の嵌合溝138に嵌入し、嵌合部120に
係合して吸着ノズル64を保持するとともに、テーパ穴
132内に引き込んで位置決めする。吸着ノズル64
は、ばね部材134の引込力を超える力をアダプタ80
から抜け出す方向に加えることにより、アダプタ80か
ら取り外すことができる。このアダプタ80がノズルチ
ャックを構成しているのであり、アダプタ80がチャッ
ク保持部材たる保持軸60に着脱可能に保持されてい
る。保持軸60は、アダプタ80を介して吸着ノズル6
4を保持しているとも言える。
【0019】光放射部124は、概して円板状をなし、
そのノズル部122側の面である下面が、ノズル部12
2の先端からの軸方向距離が増大するにつれて直径が直
線的に減少するテーパ形状をなす。光放射部124の下
面は、蛍光材料の層が形成された蛍光面140をなし、
紫外線を吸収して可視光線を放射する。
【0020】ノズル部122は、吸着面70側である先
端側から基端側に向かうに従って直径が直線的に増加す
るテーパ形状を有し、その外周面が鏡面加工が施されて
反射面144を構成している。鏡面である反射面144
は、メッキ加工等により形成することも可能であるが、
本実施形態においては、研磨加工によって鏡面とされて
いる。吸着ノズル64は、電気部品28の種類に応じて
適宜選択され、吸着保持する電気部品28の外形よりも
小さい直径の吸着面70を有するものが選択される。
【0021】X軸スライド32の前記撮像位置に対応す
る位置には、図5に示すように、発光器152と撮像装
置154とが設けられている。本実施形態における発光
器152は、リングランプであり、撮像位置に位置させ
られた吸着ノズル64と同心となる位置であって、軸方
向において吸着ノズル64と撮像装置154との間に設
けられ、吸着ノズル64のノズル部122の先端側から
基端側に向かって紫外線を放射する。撮像装置154
は、本実施形態においては、レンズを含む光学系を備え
たCCDカメラにより構成されており、撮像位置に位置
決めされた電気部品28のプリント配線板24に装着さ
れる側の面である下面(裏面)と対向するように設けら
れ、その下面の像を下面に垂直な方向から撮像する。な
お、撮像装置154は可視光線に感光し、紫外線には殆
ど感光しないものである。
【0022】上記配線板コンベヤ12,電気部品供給装
置14,15および電気部品搬送装着装置16,17等
を制御する制御装置160は、PU162,ROM16
4,RAM166およびそれらを接続するバス168を
有するコンピュータ170を主体とするものである。バ
ス168には入力インタフェース172が接続され、こ
の入力インタフェース172には、撮像装置154等が
接続されている。バス168にはまた、出力インタフェ
ース174が接続され、駆動回路176,177,17
8,179,180,181を介してサーボモータ3
8,42,52,昇降装置62,圧力切換弁68,発光
器152等が接続されている。
【0023】次に作動を説明する。2個の電気部品搬送
装着装置16,17は、メインコンベヤ18とメインコ
ンベヤ19とのいずれか一方により位置決め支持された
プリント配線板24に交互に電気部品28を装着する。
一方のメインコンベヤにおいて位置決め支持されたプリ
ント配線板24について電気部品28の装着が行われて
いる間、他方のメインコンベヤにおいてはプリント配線
板24の搬出,搬入および位置決め支持が行われ、搬入
されたプリント配線板24は電気部品28の装着に備え
てメインコンベヤ上で待機させられる。電気部品搬送装
着装置16は電気部品供給装置14から電気部品28を
取り出し、電気部品搬送装着装置17は電気部品供給装
置15から電気部品28を取り出す。電気部品搬送装着
装置16について、電気部品28の取出し,装着を代表
的に説明する。
【0024】電気部品28の取出し時には、回転体50
の間欠回転により、複数の保持軸60が順次部品吸着装
着位置に位置決めされるとともに、XYロボット36に
より、電気部品28を供給するフィーダ26の部品供給
部上へ移動させられる。保持軸60が部品吸着装着位置
へ到達する時、前記昇降装置62の駆動源が起動され、
前記移動部材が下降させられるとともに、保持軸60が
下降させられる。吸着ノズル64が電気部品28に接触
し、電気部品28の表面を負圧により吸着した後、昇降
装置62の移動部材が上昇させられるとともに、保持軸
60が圧縮コイルスプリング61の付勢により上昇させ
られ、吸着ノズル64が電気部品28をフィーダ26か
ら取り出す。
【0025】吸着ノズル64が電気部品28を取り出し
た後、撮像装置154の真上である撮像位置に至った後
(停止した状態が望ましい)、電気部品28の保持姿勢
が撮像される。本実施形態においては、吸着ノズル64
に保持されている電気部品28のシルエット像が取得さ
れる。図5に示すように、発光器152がONとされ、
吸着面70に吸着された電気部品28の下方から蛍光面
140に向かって紫外線が放射される。蛍光面140
は、照射された紫外線を吸収して可視光線を放射し、電
気部品28を背後から可視光線によって照明する。蛍光
面140から放射される可視光線の一部は、吸着ノズル
64のノズル部122にも照射されるが、ノズル部12
2の外周面は、前述のように反射面144とされている
ため、ノズル部122の反射面144に照射された可視
光線は、下向きに反射され、電気部品28を背後から照
明する。その結果、撮像装置154のCCDカメラの撮
像面に電気部品28の像が結ばれる。図6には、電気部
品28の裏面に垂直な方向から見た場合の画像が示され
ている。ノズル部122の基端側の外径は、電気部品2
8の外形からはみ出す大きさではあるが、その外周面は
反射面144であるため、この部分も蛍光面140と同
様、明るい背景として認識される。この電気部品28の
シルエット像の周囲に形成される背景像の明るさのむら
が15%以下となるように、ノズル部122,蛍光面1
40および発光器152の形状寸法が選定されている。
具体的には、ノズル部122の反射面144のテーパ
値,ノズル部122の基端部の直径d,蛍光面140の
テーパ値,円環状の光源である発光器152の外径D1
および内径D2,発光器152から蛍光面140までの
距離G,発光器152から吸着面70までの距離H等
が、上記条件を満たすように適宜の値に選定されてい
る。吸着ノズル64の吸着面70のみがシルエット像と
して認識されるのであるが、この吸着面70が電気部品
28の外形より小さいため、吸着面70は電気部品28
の像に隠れ、したがって、電気部品28のみがシルエッ
ト像として認識されるのである。なお、ノズル部122
と光放射部124との境界部は、実際は明るい背景とな
って撮像装置154には認識されないのであるが、図6
には、理解を容易にするために、その境界線が図示され
ている。
【0026】撮像装置154により取得された電気部品
28のシルエット像の画像データ(例えば、256階調
等階調データや二値化データ)が制御装置160に供給
され、制御装置160において画像処理され、電気部品
の保持位置の検出が行われる。撮像により得られた電気
部品28の画像データと、制御装置160のRAM16
6に格納されている電気部品28の正規像データ、すな
わち電気部品28が吸着ノズル64に正規の位置で保持
された場合の画像データとが比較される等により、電気
部品28の中心位置誤差ΔXおよびΔYと回転位置誤差
Δθ(電気部品28の吸着ノズル64の回転軸線まわり
の回転角度誤差)とが演算される。電気部品28はその
後、配線板コンベヤ12の部品装着部位の上方へ移動さ
せられ、吸着ノズル64による保持位置誤差(上記中心
位置誤差ΔX,ΔYおよび回転位置誤差Δθ)が修正さ
れた状態で、プリント配線板24に装着される。なお、
プリント配線板24の水平位置誤差は、プリント配線板
24に設けられた複数、例えば2個の基準マークを予め
図示しない撮像装置により撮像することにより算出され
ており、これら基準マークの位置誤差と、基準マークと
プリント配線板24上に予定されている部品装着位置と
の相対位置関係とから、各部品装着部位のX,Y両軸方
向の位置誤差が予め演算されてRAM166に格納され
ており、この部品装着部位の位置誤差も修正されて電気
部品28がプリント配線板24に装着される。これらの
修正は、吸着ノズル64が撮像装置154上方からプリ
ント配線板24の部品装着部位の上方に移動する間に行
われ、電気部品28はプリント配線板24の適正な位置
に適正な姿勢で装着される。
【0027】本実施形態においては、光放射部124の
蛍光面140が光放射面を構成している。また、発光器
152が円環状の光源を構成しており、制御装置160
の、撮像装置154により取得された電気部品28の画
像を処理して吸着ノズル64による電気部品28の保持
位置誤差を演算する部分が画像処理装置を構成し、吸着
ノズル64,発光器152および撮像装置154が、上
記画像処理装置とともに電気部品保持位置検出装置を構
成している。
【0028】本実施形態によれば、吸着ノズル64のノ
ズル部122を基端側ほど太くすることにより、吸着ノ
ズル64の曲げ強度を増大させることができ、耐久性に
優れた吸着ノズル64が得られる。その結果、作業能率
が向上し、生産性の向上および製造コストの低減につな
がる。また、吸着ノズル64の曲げ剛性が大きくなって
ノズル部122が振動し難くなり、電気部品28のプリ
ント配線板24への装着精度が向上する。ノズル部12
2の基端側の外径が吸着面70の直径より大きくなる場
合でも、ノズル部122の外周面が反射面144とされ
ることにより、認識される画像の、電気部品28の像の
周囲に形成される背景像の明るさのむらが設定値以下に
抑えられ、背景が均一かつ十分な明るさを有するものと
なり、電気部品28の鮮明なシルエット像を得ることが
できる。撮像装置154は、紫外線には感光しないた
め、発光器152から放射された紫外線が電気部品28
あるいは周辺機器等に当たって撮像装置154に反射さ
れたりすることがあっても、シルエット像がそれらの紫
外線の影響を受けることもなく、乱れのない鮮明なシル
エット像が得られる。
【0029】発光器を、可視光線を放射するものとして
もよい。この場合、吸着ノズル64に一体的に設けられ
た光放射部124の光放射面である下面も、鏡面加工が
施された反射面とされる。鏡面は、メッキ等により反射
層を形成してもよいし、研磨加工で形成してもよい。吸
着ノズル64に保持された電気部品28の裏面(下面)
により可視光線が反射されてシルエット像が乱れること
を回避するために、発光器と吸着ノズルに保持される電
気部品28との間に遮蔽部材が設けられることが望まし
い。発光器を、赤外線を多く含む光を放射するものとし
てもよい。
【0030】発光器を、吸着ノズル64に保持された電
気部品28に対して撮像装置とは反対側に設けてもよ
い。例えば、図7に示すように、吸着ノズル200に一
体的に設けられる光放射部の本体201のテーパ凹面
に、プリント基板の内側面に多数の発光ダイオードが格
子状に配列された発光部202を固定し、その発光部2
02を、光を拡散させる半透明の拡散板203で覆っ
て、拡散板203の内側面(下面)をほぼ均一な光を放
射する光放射面204とするのである。上記プリント基
板および発光ダイオードについては、一般に知られたも
のであるため、図示および詳細な説明を省略する。発光
部202は、図示しないリード線によって駆動回路に接
続されている。駆動回路から電流が供給されれば、発光
部202の光放射面204からノズル部122に向かっ
て照明光が放射される。発光ダイオードとしては、可視
光線を放射するものが選択されており、CCDカメラを
含む撮像装置210は可視光線に感光するものである。
あるいは、発光部202を紫外線または赤外線を放射す
るものとし、撮像装置210を紫外線または赤外線に感
光するものとしてもよい。あるいはまた、撮像装置21
0と発光部202との間に紫外線透過フィルタまたは赤
外線透過フィルタを設け、照明光の紫外線または赤外線
以外の成分を除去してもよい。フィルタを設ける形態
は、本発明のその他の実施形態についても適用可能であ
る。本体201,発光部202および拡散板203が光
放射部を構成しており、本実施形態は、光放射部内部に
光源を備える形態の一例である。撮像装置210により
得られた電気部品28の像の画像処理等については前記
実施形態と同様であるため説明を省略するが、本実施形
態においても電気部品28の良好なシルエット像が得ら
れる。
【0031】吸着ノズルのノズル部の先端部のみがテー
パ形状を有するものとしてもよい。その一実施形態を図
8および図9に基づいて説明する。なお、前記実施形態
と同様に機能する部分については、同じ符号を付して説
明を省略し、異なる部分のみについて説明する。本実施
形態における電気部品搬送装着装置は、回転体50に回
転体50の回転軸線に平行な方向に移動可能かつ自身の
軸線まわりに回転可能に保持される保持軸302および
吸着ノズル304を備える。保持軸302は、回転体5
0から下方へ突出させられており、ノズル嵌合穴308
が同心に形成されるとともに、吸着ノズル304が軸方
向に相対移動可能に嵌合されている。吸着ノズル304
は、ノズル部保持体310と、ノズル部保持体310に
より保持されたノズル部312とを有し、付勢装置の一
種である弾性部材としての圧縮コイルスプリング316
によりノズル嵌合穴308から突出する向きに付勢され
ている。ノズル部保持体310がノズル本体部を構成し
ているのである。吸着ノズル304のノズル嵌合穴30
8からの抜出しおよび保持軸302に対する回転は、ノ
ズル部保持体310に嵌合された係合部材たるピン32
0が、ノズル嵌合穴308の周壁に形成された係合凹部
たる切欠322に係合することにより防止されている。
ノズル部保持体310の下端には、光放射部326が一
体的に設けられ、ノズル部312の基端から半径方向外
向きに延び出している。光放射部326は、概して円板
状をなし、光放射部326のノズル部312側の面であ
る下面は、吸着ノズル304の中心軸線に直角な平面を
なし、蛍光材料の層で覆われて蛍光面328が形成され
ている。蛍光面328は紫外線を吸収して電気部品28
に向かって可視光線を放射する。
【0032】吸着ノズル304は、負圧により電気部品
28を吸着するものであり、内部に通路331を有し、
一端が通路66を介して負圧供給装置に接続されるとと
もに、他端がノズル部312の先端の吸着面332に開
口している。通路331が吸気通路を構成している。ノ
ズル部312は、吸着面332を有する側の部分である
先端部334において、先端側から基端側に向かうに従
って直径が直線的に増加するテーパ形状をなしている。
また、ノズル部保持体310に嵌合される嵌合部である
基端部336は、直径が一定の円柱状をなしているた
め、ノズル部保持体310への嵌合が容易である。ノズ
ル部312の外周面は、前記実施形態と同様、鏡面加工
が施されて反射面338を構成している。吸着ノズル3
04に保持された電気部品28を撮像する撮像位置に
は、図9に示すように、前記実施形態と同様、紫外線を
放射する発光器152と、可視光線に感光し、紫外線に
感光しない撮像装置154とが設けられている。
【0033】本実施形態においても、吸着ノズル304
のノズル部312を基端部336側を太くすることによ
り、曲げ強度,曲げ剛性を増大させることができるとと
もに、先端部334は電気部品28より小径とされてシ
ルエット像の画像処理が複雑になることもない。また、
ノズル部312の外周面が反射面338とされることに
より、背景が十分明るくなり、電気部品28の良好なシ
ルエット像が得られる。
【0034】本実施形態を、図7に示す実施形態のよう
に、光放射部内部に光源を備える形態としてもよい。光
放射部326の下面を、図1〜図6に示す実施形態のよ
うにノズル部312の先端からの軸方向距離が増大する
につれて直径が直線的に減少するテーパ形状をなすもの
としてもよい。また、ノズル部312のテーパ形状とさ
れた先端部334の外周面のみに鏡面加工を施して反射
面としてもよい。上記各実施形態において、光放射部
を、その外周部の光放射面のみがノズル部の先端からの
軸方向距離が増大するにつれて直径が直線的に減少する
テーパ形状をなすものとしてもよい。
【0035】上記各実施形態において、小形の電気部品
の外形より吸着ノズル64,200,304の吸着面7
0,332を小径にすることと、要求される曲げ強度を
確保することとを考慮して、ノズル部122,312の
外周面の形状と光放射部124,326の蛍光面14
0,328および発光部202の光放射面204の形状
は適宜変更することができる。上記各実施形態で説明し
たように、直径が直線的に増加するテーパ形状とする以
外にも、直径が曲線的に増加する形状、例えば、凸に膨
らむ形状また凹に凹む形状にすることも可能である。
【0036】上記各実施形態においては、吸着ノズル側
から電気部品の表面に向かって光を放射し、電気部品の
シルエット像を撮像する場合について説明したが、電気
部品の裏面に向かって光を放射し、裏面により反射され
る光に基づいて電気部品の反射像が撮像されるようにし
てもよい。この場合には、電気部品の明るい反射像が得
られることが多い。そのため、吸着ノズルのノズル部の
少なくともテーパ形状とされる部分の外周面を黒色等の
暗色とすることにより、電気部品を下方から照明する発
光器からの光が吸収されるようにすることが望ましい。
本実施形態における吸着ノズルにおいても、吸着ノズル
の曲げ強度,曲げ剛性が向上し、また、振動を抑制して
装着精度を向上させることができる。
【0037】上記XYロボット36,37,サーボモー
タ52を含む回転駆動装置および昇降装置62が、吸着
ノズル64を移動させる移動装置を構成している。移動
装置は、これ以外にも、吸着ノズルを保持する保持軸が
移動部材に昇降可能に保持され、その移動部材がXYロ
ボット等により水平面内の任意の位置に移動させられる
構成としてもよい。この場合、移動部材を昇降させる昇
降装置とXYロボットとが移動装置を構成することにな
る。あるいはまた、電気部品供給装置とプリント配線板
を位置決め支持する配線板位置決め支持装置との少なく
とも一方が吸着ノズルに対して移動させられる形態とす
ることも可能である。さらに、電気部品供給装置,電気
部品装着装置および配線板コンベヤを1つずつ備える電
気部品装着システムに本発明を適用することも可能であ
る。
【0038】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である吸着ノズルを含む電
気部品搬送装着装置および電気部品保持位置検出装置を
備える電気部品装着システムを概略的に示す平面図であ
る。
【図2】上記電気部品搬送装着装置の要部を示す正面断
面図である。
【図3】上記電気部品搬送装着装置の吸着ノズルをアダ
プタおよび保持軸とともに示す正面断面図である。
【図4】上記電気部品装着システムを制御する制御装置
のうち、本発明に関連の深い部分を示すブロック図であ
る。
【図5】上記吸着ノズルを、撮像装置および光源ととも
に示す正面断面図である。
【図6】上記吸着ノズルが電気部品を吸着した状態で電
気部品の裏面に垂直な方向から見た場合の画像を示す図
である。
【図7】本発明の別の実施形態である吸着ノズルおよび
電気部品保持位置検出装置を示す正面断面図である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態である吸着ノズル
および電気部品保持位置検出装置を示す正面断面図であ
る。
【図9】上記吸着ノズルを含む電気部品保持位置検出装
置による電気部品の保持位置検出を説明するための正面
図である。
【符号の説明】
28:電気部品 64:吸着ノズル 70:吸着面
120:嵌合部 122:ノズル部 124:光放射部 128:通
路 140:蛍光面 144:反射面 152:発光器 154:撮像装
置 160:制御装置 200:吸着ノズル 2
02:発光部 204:光放射面 210:撮像装
置 304:吸着ノズル 310:ノズル部保持体
312:ノズル部 326:光放射部 32
8:蛍光面 331:通路 332:吸着面 3
34:先端部 336:基端部 338:反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯貝 武義 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 (72)発明者 岩城 範明 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 Fターム(参考) 3C007 DS01 FS01 FT01 KS03 NS17 3F059 AA03 AA14 BA09 DA02 DB04 DB09 DC07 DD11 DE04 FA05 FB12 FC04 3F061 AA01 CA01 CB01 DB06 DD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端の吸着面に開口する吸気通路を有す
    るノズル部を備えた吸着ノズルであって、 前記ノズル部の少なくとも先端部が、先端側から基端側
    に向かうに従って直径が漸増する形状を有することを特
    徴とする吸着ノズル。
  2. 【請求項2】 前記ノズル部の基端から半径方向外向き
    に延び出た光放射面を有する光放射部を備え、かつ、そ
    の光放射部の少なくとも外周部の光放射面が、外周側か
    ら内周側に向かうに従って前記ノズル部の先端からの軸
    方向距離が漸増する向きに傾斜させられた請求項1に記
    載の吸着ノズル。
  3. 【請求項3】 前記ノズル部の少なくとも直径が漸増す
    る部分の外周面が反射面とされた請求項1または2に記
    載の吸着ノズル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一つに記載
    の吸着ノズルと、 少なくとも一時期に前記吸着ノズルと同心となる位置に
    配設され、前記ノズル部の先端側から基端側に向かって
    光を放射する円環状の光源と、 前記一時期に前記ノズル部に吸着された電気部品を撮像
    する撮像装置と、 その撮像装置により取得された画像データを処理するこ
    とにより前記吸着ノズルに対する前記電気部品の相対位
    置を検出する画像処理装置とを含み、かつ、前記撮像装
    置の撮像面において前記電気部品の像の周囲に形成され
    る背景像の明るさのむらが25%以下となるように、前
    記ノズル部,光放射面および光源の形状寸法が選定され
    た電気部品保持位置検出装置。
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