JP2002079405A - 作業機械のびびり防止構造 - Google Patents
作業機械のびびり防止構造Info
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Abstract
ことができ、高精度な加工作業を効率的に遂行可能にす
る。 【解決手段】工作機械22は、ケーシング24内にベア
リング26を介して回転可能に設けられるスピンドル2
8と、前記スビンドル28に着脱自在なボーリングバー
30とを備え、びびり防止構造20は、前記ボーリング
バー30の先端、すなわち、びびり発生防止部位に対応
して設けられるダンパー室34と、前記ダンパー室34
内に矢印A方向に移動可能に収容されるとともに、ワー
クWの加工時にびびりの要因となる振動エネルギーを、
滑り摩擦によって吸収するフリクションダンパー用マグ
ネット36とを備える。
Description
ワークに加工処理を施す際に、びびりが発生することを
防止するための作業機械のびびり防止構造に関する。
工処理を施すために、各種の工作機械が使用されてい
る。例えば、ボーリング加工は、中ぐり用バイト(刃
先)が設けられたボーリングツールを工作機械の回転主
軸(スピンドル)に取り付け、前記ボーリングツールを
高速で回転させながら下穴に沿って順次繰り出すことに
より、その刃先加工径で所定の位置に高精度な孔部を加
工するものである。
1は、いわゆる片持ち方式であり、その先端に切削工具
(刃先)2が設けられるとともに、他端が工作機械の主
軸(図示せず)に取り付けられている。そこで、図2に
示すように、ボーリングバー1によりワークWの下穴3
を構成する内壁面4にボーリング加工を施すと、このボ
ーリングバー1の刃先2に切削抵抗Fがかかり、その大
きさによって前記ボーリングバー1がδだけ撓む(図1
参照)。この撓み量δは、作用する荷重の大きさとボー
リングバー1自体の剛性によって決まってくる。
ークWの硬さや加工における取り代や一回転当たりの送
り量等により決まる。また、ボーリングバー1の剛性
は、その材質と長さや径等により異なっている。同じ材
質のものであれば、太くて短い方が剛性が高く、長くて
細い方が剛性が低くなる。しかしながら、実際上、加工
されるワークWをクランプする治具や加工穴の形状の干
渉等により、ボーリングバー1を十分な太さや短い形状
に設定することができず、切削抵抗Fによって前記ボー
リングバー1に撓みが発生してしまう。
ロ的にみれば、主軸の回転と送り作用によって刃先2を
強制的にワークWに食い込ませており、その圧力と温度
によって前記ワークWを連続的に変形させて破断してい
る。このため、加工作業時には、刃先2とワークWの間
で、常に、破断による微細な加工振動が生じている。こ
の振動や切削抵抗Fの変化は、ボーリングバー1への荷
重の変化となって表れ、その撓み量δもそれによりわず
かに変化することになる。
弾性体であるので、その切削抵抗Fの変化や切削振動を
生じさせようとする作用力に対し、それに抵抗して元の
状態に復元しようとする力が働き、場合によっては、該
力が切削軌跡と共振現象を起こし、このボーリングバー
1が振動することになる。このような状態では、図3に
特徴的に示すように、ワークWの内壁面4には、ボーリ
ングバー1の振動に起因する僅かな凹凸面5が形成され
てしまう。
み変化は、それに作用する切削抵抗Fの変化や切削振動
がごく微細なものであっても、その前加工の軌跡に沿っ
て加工を継続すると、軌跡振動線とボーリングバーの固
有振動特性が共振作用を惹起し、振動が大きく成長す
る。これにより、図4に示すように、ボーリングバー1
の加工による振動6aが振動6bから振動6cに増幅し
ていき、結果的に前記ボーリングバー1自体の固有振動
数で振動をすることになる。この振動がびびり(所謂、
再生びびりを含む)となって加工に表れてしまう。
りを押さえるために、従来から種々の方法が採用されて
いる。例えば、ボーリングバー1自体の剛性を上げるた
め、このボーリングバー1の径を大きくしたり、その突
き出し長さを短くしたり、または前記ボーリングバー1
の材質を変えることが考えられる。
ては、加工の安定性や加工精度の確保並びにびびり防止
等を図るために、ボーリングバー1に最大の剛性を持た
せるようにしており、これ以上に剛性を高くすることは
相当に困難なものとなってしまう。さらに、ボーリング
バー1の剛性に関係する形状と寸法は、加工されるワー
クWやそのワークWを固定する治具等により必然的に決
まっており、各々のツーリング設計の段階で行なえる最
大限の工夫がなされている。従って、同じ形状のワーク
Wでは、ボーリングバー1の剛性をさらに上げることは
極めて難しい。
工条件を変更することが考えられる。例えば、今回の切
削が、前回の切削で形成された凹凸加工軌跡の影響を受
けないようにする工夫であり、一回転当たりの切削送り
量を大きくする方法がある。すなわち、通常のボーリン
グ加工では、一回転当たりの送り量が相対的に少なく、
前回の切削で形成された凹凸軌跡の影響をボーリングバ
ー1が比較的受け易いため、切削送り量を大きして前回
の切削軌跡の影響をより受け難くすることにより、びび
りの発生を抑えようとするものである。
解消したとしても、切削抵抗が大きくなって真円度が悪
くなったり、所望の面粗度が得られなかったりするとい
う問題が指摘されている。
具の固有振動特性と主軸の回転数がある条件で合致をし
た際に生じるので、その合致条件となる主軸の回転数を
避けるようにすればびびりは生じない。ところが、主軸
の回転数をごくわずかづつ変えていくことにより、びび
りが出ない条件を見出さなければならず、その回転数を
検出する作業が相当に困難なものとなってしまうという
不具合がある。
すくい角やブレーカー形状)を変える方法も試みられて
いるが、切削抵抗や切りくずの出方は変わっても、自ら
の個有振動特性は同じツーリングをしている限りほとん
ど変わることがなく、びびりも消滅しない場合が多い。
り、簡単な構成で、びびりの発生を有効に阻止すること
ができ、高精度な加工作業が効率的に遂行可能な作業機
械のびびり防止構造を提供することを目的とする。
びびりは、前回の加工周回で自らが形成した切削の凹凸
軌跡に沿って同様に加工を進めていくに従って、共振作
用で振動が徐々に成長していき、最終的に大きな振動が
発生し、これがびびりとなって表れるものである。従っ
て、びびりの始まりは、自らが加工中に作り出す小さな
振動からであり、この小さな振動をそれが小さなうちに
抑制して成長をさせないようにすれば、びびりは生じな
いことになる。
成長させないようにするかがびびりの有効な防止対策と
なり、本発明では、ワークの加工時にびびりの要因とな
る振動エネルギーを、滑り摩擦によって吸収消散するフ
リクションダンパー用マグネットを備えている。
る力とその変形を、エネルギーとの関係で検証すると、
切削抵抗や加工振動でボーリングバーに外力が作用する
際、その加えられた力の大きさに対応して前記ボーリン
グバーが比例的に撓むことになる(フックの法則)。こ
れは、外部より加えられた力のエネルギーが、ボーリン
グバーを変形させる弾性エネルギーに使われてエネルギ
ーが変換保存されたことになる。そこで、ボーリングバ
ーに加えられる力のエネルギーが、ボーリングバーの撓
み変形にだけ使われるとすると、前記加えられる力の大
きさは前記ボーリングバーの撓み量の大きさになって表
われるだけであり、その力が解除されると該ボーリング
バーがただちに元の形状に復帰することになる。
ている状態とは、前記ボーリングバーを一定量変形させ
るエネルギーだけでなく、それを起こす新たなエネルギ
ーが該ボーリングバーに付与され、しかもそれが絶え間
なく供給される状態であるといえる。すなわち、ボーリ
ングバーを変形させる以上のエネルギーが、このボーリ
ングバーに絶え間なく供給される状態になった時、始め
てびびりが生じることになる。
ルギーが付与される時とは、このボーリングバーの振動
位相とタイミングを合わせるようにして新たな加振力が
加わわった時であるといえる。これは、図5に示すよう
に、ボーリングバー1でワークWにボーリング加工を施
している際、図6に示すように、前記ボーリングバー1
が下に向かって動いている時にタイミングよく下向きの
新たな力が加わる一方、前記ボーリングバー1が上向き
の方向に動いている時にタイミングよく上向きの力が新
たに加わわった時である。
削軌跡にそって加工を進めると、ほぼ同じ振動のタイミ
ングが同じ方向より新たな外力として加わることにな
り、両方の振動のタイミングが一致して前記ボーリング
バー1にエネルギーが徐々に供給蓄積される。従って、
ボーリングバー1の振動振幅がだんだんと大きくなり、
結果的に共振によるびびりが発生することになる。
の先端に物体を取付けると、その物体はボーリングバー
1の動きと同様な動作を行い、前記ボーリングバー1が
振動をすると、その振動に沿って前記物体が同様に振動
することになる。この物体をマグネットによりボーリン
グバー1に取付けるとすると、その物体と前記ボーリン
グバー1の動きは、マグネットの吸着条件等により変わ
ることになる。
と、物体はボーリングバー1と一体的に動くことにな
る。一方、物体を振動方向に動かすのに十分な吸着力が
ないとすると、その物体は慣性力によりボーリングバー
1の動きに対して横滑りをしながら動くことになる。ま
た、吸着力が大変弱いと、物体はボーリングバー1から
飛び出して外れることになる。
ングバー1と物体10との間にマグネット12を介装す
るとともに、振動により前記ボーリングバー1と前記物
体10とに互いに横滑り現象が生じるように設定されて
いる。この状態で、図7(B)に示すように、ボーリン
グバー1が急に下向き(矢印X方向)に動こうとする
と、物体10には位置エネルギーが作用するため、前記
ボーリングバー1より相対的に見ると、この物体10は
逆の上向き(矢印Y方向)に動くことになる。図7
(C)に示すように、反対に、ボーリングバー1が急に
上向きに動こうとすると、同じく物体10に位置エネル
ギーが作用して、この物体10が前記ボーリングバー1
に対して相対的に下向きに動くことになる。
ングバー1が動こうとする方向と物体10が動こうとす
る方向とが正反対になる。また、力がボーリングバー1
に加わるタイミングと、物体10がそれにより動くタイ
ミングの関係は、ほぼ同じである。
ングバー1の先端に取付けてある物体10を動かそうと
する運動エネルギーは、マグネット12の付着力による
横滑りの摩擦エネルギーに変換消費されたことになる。
ここで、エネルギーの消費とは、マグネット12の横滑
りにより熱に変換されたことをいい、これはエネルギー
保存の法則に従うものである。すなわち、ボーリングバ
ー1の運動エネルギーは、その先端の物体10を動かす
ように働くが、マグネット12の作用により両者をお互
いに横滑りさせ、そこに生じた摩擦で運動エネルギーを
吸収散逸させることになる。
2でボーリングバー1の中に取り付けると、このボーリ
ングバー1の振動する力は、このマグネット12の摩擦
力により消費(吸収)されることになる(図8参照)。
これにより、新たにボーリングバー1に付与されるエネ
ルギーが、マグネット12の摩擦力によって消費吸収さ
れ、びびりの発生を有効に阻止することができる。
2のすべり摩擦による効果は、ある一定以上の振幅を持
つ加振力に対してフリクションダンパーが働き始める。
すなわち、フリクションダンパーが横滑りを開始するま
でには、ある一定以上の振動振幅が必要となる。一方、
加振の振幅が大変大きくなり、その振動がすべり摩擦に
よって消費吸収できなくなると、このすべり摩擦による
効果を発揮できない。しかし、振動はいきなり大きくな
るのではなく、始めは徐々に振動が出てきてそれが大き
くなるのであるから、図9に示す効果のある摩擦すべり
の範囲を必ず通っていくため、その間で効果が発揮され
てそれ以上に振動振幅が拡大しないので、びびりは発生
しない。
おいては、前記びびりが大変小さな振動より始まってお
り、その振動に新たな加振振動がタイミングよく加わる
ことでびびりが生じている。このため、振動が生じた初
期の段階でそのエネルギーを消費散逸させてしまえば、
新たな加振エネルギーがボーリングバー1に入り込むこ
とがなく、連続的なエネルギーの注入が惹起されず、び
びりが発生することがない。
マグネット12を介して物体(フリクションダンパー)
10を取り付ける構造を採用したが、この物体10自体
がマグネット12であってもよい。また、マグネット1
2とボーリングバー1の間に鉄板等の板状の磁性体を介
装してもよい。ここで、板状とは、面板状およびリング
板状を含むものである。これにより、吸着力に安定性が
得られ、また小さな力で横滑りを開始することができ
る。
動周波数に応じた質量を有することが必要である。高い
周波数では、比較的小さな質量でよい(例えば一グラム
以下から数グラム内外)が、低い周波数では、比較的大
きな質量(数グラムから数十グラム内外)になる。すな
わち、フリクションダンパーの質量の大きさは、振動周
波数に反比例するとともに、このフリクションダンパー
が効き始める振動振幅は、マグネット12の強さに反比
例する。
の関係の計算式は、下記の通りである。
〔(2πf)2×M〕 ここで、Xedは、滑り出す振幅であり、通常は、0.
1μm〜0.001μmにするのが一般的と思われる。
実験で滑り出しの振幅を計算したところ、0.01μm
〜0.008μmという小さな振幅であった。
力であり、数グラムから数十グラムである。
00〜10,000Hz程度であるが、今回実験に使っ
たものの固有振動数は、10,000Hzと大変高い。
ー1の先端に内装される物では、数グラム内外となる。
エネルギーを散逸させるには、吸収散逸のための摩擦運
動ができるだけ振動の小さい時より起こるようにした方
がよい。そのため、ボーリングバー1が振動を開始した
直後に、摩擦物体10も振動を開始するように、マグネ
ット12の強さやその物体10の大きさや、あるいは取
り付け面等を調整しておく。また、ボーリングバー1を
加振するエネルギーが大きい場合は、マグネット12の
吸着力と物体10の質量が大きくなくては、それ相当の
吸着力による摩擦力が発生せず、効果がでないおそれが
ある。しかし、ほとんどのびびりの例においては、始め
はいずれも小さな振動であるため、その振動が小さい内
に摩擦による振動の吸収散逸をさせると、その振動が成
長することなくびびりが発生することがない。他方、質
量を大きくする方法としては、鉛や超硬材等をマグネッ
ト12と張り合わせて使う方法もある。
ネルギーと、マグネット12による摩擦作用により吸収
散逸するエネルギーとの関係であるが、これは図9に示
されている。すなわち、マグネット12で付着された物
体10にはポテンシャルエネルギーがあり、ある程度の
加振力による振動振幅が働かないとそれ自体が動かない
(動かなければ、摩擦減衰は起こらない)。従って、摩
擦減衰を生じさせるためには、物体10が有する(マグ
ネット12による吸着力を含む)ポテンシャルエネルギ
ー以上の加振力が働かなければならない。
1の振動が一定振幅以上あって始めて前記ボーリングバ
ー1に取り付けられた物体10が滑り出し、お互いの間
に摩擦が生じて減衰効果を発揮するのであるから、前記
物体10が働いている時とは振動がある時である。すな
わち、一定以上の振動振幅がないと、物体10は全く動
かないため、摩擦減衰が働く時は振動がある時ともいえ
る。実験によると、マグネット12の摩擦吸着力が0.
3Nで1グラム(gram)の質量の物体が、1万Hz
の固有振動数を持つボーリングバー1内で滑り始める振
動振幅は、0.008ミクロン(μm)と大変小さな値
である。このように、振動がごく僅かな時よりこの効果
が効き始め、それ以上大きく成長しないので、びびりを
生じさせることはない。
させて行うものであり、しかもその回転スピードは相当
に速い。このため、遠心力が各部に働くことになる。こ
の遠心力は、当然ボーリングバー1の中に入っているこ
のフリクションダンパーにも働くことになる。その際、
フリクションダンパーが振動をする方向と遠心力が働く
方向とが同じ方向になると、場合によっては、このフリ
クションダンパーが遠心力により振動することができな
い状態になり、前記フリクションダンパーが加工振動で
動かなくなって制振効果が得られないおそれがある。
削抵抗が働く方向であり、遠心力は回転中心より外に向
かって働くので、それら各々の方向を互いに相違させる
ことができる。フリクションダンパーの効果を良好に得
るためには、このフリクションダンパーを振動方向には
動きかつ遠心力では働かない方向に設定する必要があ
る。
態に係る作業機械のびびり防止構造20が適用される工
作機械22の要部説明図である。
ベアリング26を介して回転可能に設けられるスピンド
ル(主軸)28と、前記スピンドル28に着脱自在なボ
ーリングバー30とを備え、前記ボーリングバー30の
先端に中ぐり用バイト32が装着されている。
0の先端、すなわち、びびり発生防止部位に対応して設
けられるダンパー室34と、前記ダンパー室34内に矢
印A方向に移動可能に収容されるとともに、ワークWの
加工時にびびりの要因となる振動エネルギーを、滑り摩
擦によって吸収するフリクションダンパー用マグネット
36とを備える。マグネット36は、常に振動をするこ
とになるのでこのマグネット36の滑り面が摩耗や経年
変化に対して強い高性能を有することが望ましい。マグ
ネット36は、一般的なマグネット以外に、振動に対し
て強い、例えば、希土類マグネットが使用される。
吸着配置される取り付け面38は、前記マグネット36
をスムーズに横滑りさせるために平滑面に構成されてお
り、前記ダンパー室34の開放側端部には、該ダンパー
室34内に切削屑等が進入することを防止するために、
カバー部材40が装着される。
の振動方向は切削抵抗が働く方向(矢印A方向)であ
り、遠心力の方向は回転中心より外に向かって働く(矢
印B方向)ため、それら各々の方向を互いに相違させて
いる。
るびびり防止構造20が適用される工作機械22の動作
について、以下に説明する。
ボーリングバー30を取り付けたスピンドル28が回転
駆動されるとともに、ワークWの下穴3に沿って繰り出
される。そして、ボーリングバー30がワークWの下穴
3側に相対的に移動する。このため、ボーリングバー3
0が回転し、このボーリングバー30に装着されたバイ
ト32を介して下穴3を構成する内壁面4にボーリング
加工が施される。
ングバー30の先端に設けられたダンパー室34にマグ
ネット36が配置されており、振動により前記マグネッ
ト36が前記ボーリングバー30に対して横滑り現象が
生じるように設定されている。このため、図12に示す
ように、ボーリングバー30が急に上向き(矢印C1方
向)に動こうとすると、マグネット36には位置エネル
ギーが作用するため、前記ボーリングバー30より相対
的に見ると、このマグネット36は逆の下向き(矢印C
2方向)に動くことになる。一方、ボーリングバー30
が急に下向き(矢印D1方向)に動こうとすると、同じ
くマグネット36に位置エネルギーが作用して、このマ
グネット36が前記ボーリングバー30に対して相対的
に上向き(矢印D2方向)に動くことになる。
ングバー30が動こうとする方向とマグネット36が動
こうとする方向とが正反対になる。また、力がボーリン
グバー30に加わるタイミングと、マグネット36がそ
れにより動くタイミングの関係は、ほぼ同じである。従
って、ボーリングバー30の振動する力(運動エネルギ
ー)は、マグネット36の付着力による横滑りの摩擦エ
ネルギーに変換消散されることになる(図13参照)。
ボーリングバー30に付与されるエネルギーが、マグネ
ット36の摩擦力によって消費吸収されるため、簡単な
構成で、びびりの発生を有効に阻止することができると
いう効果が得られる。
びびり防止構造20aが組み込まれるボーリングバー3
0aの要部断面図であり、図15は、本発明の第3の実
施形態に係るびびり防止構造20bが組み込まれるボー
リングバー30bの要部断面図であり、図16は、本発
明の第4の実施形態に係るびびり防止構造20cが組み
込まれるボーリングバー30cの要部断面図であり、図
17は、本発明の第5の実施形態に係るびびり防止構造
20dが組み込まれるボーリングバー30dの要部断面
図である。なお、第1の実施形態に係るびびり防止構造
20およびボーリングバー30と同一の構成要素には同
一の参照数字に符号a〜cを付して、その詳細な説明は
省略する。
るびびり防止構造20aでは、マグネット36aと取り
付け面38aとの間に板状、例えば、円板状の磁性体、
例えば、鉄板42が介装されている。従って、鉄板42
と取り付け面38aとの磁力が、前記鉄板42とマグネ
ット36aとの磁力よりも弱いため、該鉄板42と前記
取り付け面38aとの間で滑りが発生する。これによ
り、マグネット36aに滑りによる摩耗が惹起されるこ
とがなく、しかも、前記マグネット36aの磁力が鉄板
42の厚さを変更することで容易に調整可能になるとい
う効果が得られる。
るびびり防止構造20bでは、マグネット36bと取り
付け面38bとの間に複数の板状の磁性体、例えば、鉄
板44が積層されている。このため、マグネット36b
の磁力を容易に調整可能になる等、第2の実施形態と同
様な効果が得られる。
るびびり防止構造20cでは、ボーリングバー30cの
先端側部から開口断面円形状のダンパー室34cが設け
られており、このダンパー室34c内に円柱状のマグネ
ット36cが収容されている。このマグネット36c
は、外周面がダンパー室34cの内周面38cに摺接し
て矢印A方向に摺動可能である。
るびびり防止構造20dでは、ボーリングバー30dの
先端側部から開口断面円形状のダンパー室34dが設け
られるとともに、このダンパー室34d内に円柱状のマ
グネット36dを囲繞して鉄製パイプ46が配設されて
いる。従って、ダンパー室34d内では、マグネット3
6dがパイプ46と一体的に移動し、このマグネット3
6dのみが摺動することがない。
びびり防止構造50が適用される工作機械52の概略説
明図であり、図19は、前記びびり防止構造50の一部
断面図である。
リング56を介して回転可能に設けられるスピンドル
(主軸)58と、前記スピンドル58に着脱自在なAT
C用ツールホルダ(ホルダ)60と、前記ツールホルダ
60のミーリングチャック62に装着されるエンドミル
64とを備え、前記ミーリングチャック62の先端部に
びびり防止構造50が組み込まれている。ここで、低周
波数振動のびびりに対しても、びびり防止構造50が有
効に機能するために、摩擦摺動部材の質量Mを大きくす
べく、例えば、鉛等の高比重部材76をマグネット72
に積層してもよい(図19参照)。
は、ミーリングチャック62の先端部に形成された凹部
66に嵌合するキャップ部材68を備え、前記キャップ
部材68内にダンパー室70が設けられる。このダンパ
ー室70内には、リング状あるいは複数の円柱状のマグ
ネット72が配設され、このマグネット72が凹部66
の底壁面74に吸着されるとともに、前記マグネット7
2がエンドミル64の抑制したい振動方向(矢印A方
向)に摺動可能に構成される。
では、マシニングセンターの作用下に工作機械52を介
してワークW1にエンドミル加工が施されると、エンド
ミル64に振動が生じる場合が多い。その際、びびり防
止構造50を構成するマグネット72がダンパー室70
内で矢印A方向に摩擦滑りが惹起し、びびりの発生を有
効に阻止することができるという効果が得られる。特
に、最近のマシニングセンターに求められている高速化
からベアリング径が小径化されるとともに、ベアリング
与圧が軽くなっており、さらにスピンドル長さL1がツ
ーリング長さL2に比べて短尺化されるため、再生びび
りが発生し易い工作機械52に好適に用いることが可能
になる。
びびり防止構造80aが組み込まれるエンドミル82a
の概略説明図であり、図21は、本発明の第8の実施形
態に係るびびり防止構造80bが組み込まれるエンドミ
ル82bの概略説明図である。
は、比較的大径に構成されており、このエンドミル82
aの先端には、びびり防止構造80aを構成するダンパ
ー室84aが形成される。ダンパー室84aには、マグ
ネット86aが抑制したい振動方向(矢印A方向)に摺
動可能に配置されるとともに、このマグネット86aが
前記ダンパー室84aの底壁面88aに吸着保持されて
いる。ダンパー室84aの開口側端部には、カバー部材
90aが装着される。
は、比較的小径に構成されており、このエンドミル82
bの後端から先端側に向かってびびり防止構造80bを
構成するダンパー室84bが形成される。ダンパー室8
4bには、マグネット86bが抑制したい振動方向(矢
印A方向)に摺動可能に配置されるとともに、このマグ
ネット86bが前記ダンパー室84bの底壁面88bに
吸着保持されている。ダンパー室84bには、カバー部
材90bが装着される。
びびり防止構造100が組み込まれるフライスカッタ1
02の概略説明図である。このフライスカッタ102の
先端には、びびり防止構造100を構成するダンパー室
104が形成される。ダンパー室104には、1つある
いは複数のリング状の鉄板105とマグネット106が
抑制したい振動方向(矢印A方向)に摺動可能に配置さ
れるとともに、この鉄板105が前記マグネット106
の磁力によって前記ダンパー室104の底壁面108に
吸着保持されている。ダンパー室104の開口側端部に
は、カバー部材110が装着される。
るびびり防止構造120aが組み込まれる研削盤122
aの概略説明図であり、図24は、本発明の第11の実
施形態に係るびびり防止構造120bが組み込まれる研
削盤122bの概略説明図である。
い振動周波数を有しており、図23に示すように、砥石
124aの取り付け軸126aの先端には、びびり防止
構造120aを構成するダンパー室128aが形成され
る。ダンパー室128aには、マグネット130aが抑
制したい振動方向(矢印A方向)に摺動可能に配置され
るとともに、このマグネット130aが前記ダンパー室
128aの底壁面132aに吸着保持されている。ダン
パー室128aの開口側端部には、カバー部材134a
が装着される。
い振動周波数を有しており、図24に示すように、砥石
124bの取り付け軸126bと前記砥石124bとの
間に介装される支持部材136には、びびり防止構造1
20bを構成するダンパー室128bが前記取り付け軸
126bを囲繞して形成される。ダンパー室128bに
は、リング状あるいは複数の円柱状のマグネット130
bが抑制したい振動方向(矢印A方向)に摺動可能に配
置されるとともに、このマグネット130bが前記ダン
パー室128bの底壁面132bに吸着保持されてい
る。ダンパー室128bの開口側端部には、カバー部材
134bが装着される。
るびびり防止構造140が組み込まれる旋盤142の概
略説明図である。この旋盤142は、刃物台144にバ
イト146が取り付けられており、このバイト146に
は、切れ刃148に近接してびびり防止構造140を構
成するダンパー室150が形成される。ダンパー室15
0には、円柱状のマグネット152が抑制したい振動方
向(矢印A方向)に摺動可能に配置されるとともに、こ
のマグネット152が前記ダンパー室150の底壁面1
54に吸着保持されている。ダンパー室150の開口側
端部には、カバー部材156が装着される。
図示しない主軸台に保持されて矢印方向に回転されると
ともに、このワークW2と刃物台144とが相対的に近
接する方向に移動する。これにより、ワークW2の外周
面には、バイト146を介して加工作業が施される。そ
の際、バイト146の先端側には、びびり防止構造14
0が組み込まれており、前記バイト146にびびりが発
生することを有効に阻止することができる。
るびびり防止構造160が組み込まれる治具162の概
略説明図である。この治具162は、例えば、エンドミ
ル164を介して加工されるワークW3を位置決め保持
する第1および第2クランプ機構166、168を備え
る。第1クランプ機構166は、ワークW3の下部17
0a側を保持するクランプ爪172を備える一方、第2
クランプ機構168は、前記ワークW3の加工部位近傍
である上部170b側を保持するクランプ爪174を備
える。
構168を構成するクランプ爪174に組み込まれてお
り、前記クランプ爪174のワーク支持部と支点部との
間には、前記びびり防止構造160を構成するダンパー
室176が形成される。ダンパー室176には、円柱状
のマグネット178が抑制したい振動方向(矢印A方
向)に摺動可能に配置されるとともに、このマグネット
178が前記ダンパー室176の底壁面180に吸着保
持されている。ダンパー室176の開口側端部には、カ
バー部材182が装着される。
れたワークW3の上部170bは、そのワークW3の形
状特性上、十分なクランプ剛性が得られ難い。このた
め、ワークW3の上部170bの側面をエンドミル16
4で加工すると、このワークW3には、矢印A方向に加
工振動が惹起され易く、びびりが発生するおそれがあ
る。また、ワークW3の形状特性では、このワークW3
を第2クランプ機構168により強固に押し付け保持す
ることができず、前記第2クランプ機構168自体にも
加工による振動が惹起され易い。
生し易い第2クランプ機構168を構成するクランプ爪
174にびびり防止構造160を組み込むことにより、
ワークW3と前記第2クランプ機構168の振動を有効
に阻止してびびりの発生を可及的に防止することが可能
になる。
るびびり防止構造190の概略説明図である。このびび
り防止構造190は、治具192を介して位置決め保持
される鉄等の磁性体ワークW4に、例えば、エンドミル
194を介して加工が施される際、このワークW4の振
動が発生し易い部位に、直接、装着される離脱可能なケ
ーシング部材196を備える。ケーシング部材196
は、取り付け用マグネット198が嵌め込まれる室20
0と、ダンパー室202とを独立して設けており、前記
取り付け用マグネット198がワークW4に吸着保持さ
れる。
ト204が抑制したい振動方向(矢印A方向)に摺動可
能に配置されるとともに、このマグネット204が前記
ダンパー室202の底壁面206に吸着保持されてい
る。ダンパー室202の開口側端部には、カバー部材2
08が装着される。
部分の肉厚が薄いため、びびりが発生し易くなってお
り、第14の実施形態では、この部分に対応してびびり
防止構造190が直接取り付けられる。これにより、ワ
ークW4を加工する際に、びびりが生じることがなく、
前記ワークW4を高精度に加工することができる。な
お、振動方向がラジアル状に存在する際には、複数のケ
ーシング部材196を使用すればよい。
では、加工工具によるワークの加工時に、びびりの要因
となる振動エネルギーを、フリクションダンパー用マグ
ネットの滑り摩擦によって確実に吸収することができ、
簡単な構成で、びびりの発生を有効に阻止することがで
きる。
ある。
凹凸面の特徴的な説明図である。
を特徴的に表す概略図である。
ギーと応答振動のタイミングサイクル説明図である。
ーによるボーリングバーの変位と作用する外力との関係
図である。
装された際の動作原理の説明図である。
ネルギーとの関係図である。
ある。
びり防止構造が適用される工作機械の要部説明図であ
る。
る。
造が組み込まれるボーリングバーの要部断面図である。
造が組み込まれるボーリングバーの要部断面図である。
造が組み込まれるボーリングバーの要部断面図でであ
る。
造が組み込まれるボーリングバーの要部断面図である。
造が適用される工作機械の概略説明図である。
造が組み込まれるエンドミルの概略説明図である。
造が組み込まれるエンドミルの概略説明図である。
造が組み込まれるフライスカッタの概略説明図である。
構造が組み込まれる研削盤の概略説明図である。
構造が組み込まれる研削盤の概略説明図である。
構造が組み込まれる旋盤の概略説明図である。
構造が組み込まれる治具の概略説明図である。
構造の概略説明図である。
0、120a、120b、140、160、190…び
びり防止構造 22、52…工作機械 28、58…スピン
ドル 1、30、30a〜30d…ボーリングバー 32、146…バイト 34、34a〜34d、70、84a、84b、10
4、128a、128b、150、176、202…ダ
ンパー室 12、36、36a〜36d、72、86a、86b、
106、130a、130b、152、178、19
8、204…マグネット 38、38a〜38d…取り付け面 40、90a、90b、110、134a、134b、
156、182、208…カバー部材 46…パイプ 60…ツールホルダ 62…ミーリングチャック 64、82a、82
b、164、194…エンドミル
68…キャップ部材 74、88a、88b、108、132a、132b、
154、180、206、…底壁面 102…フライスカッタ 122a、122b
…研削盤 124a、124b…砥石 126a、126b
…取り付け軸 136…支持部材 142…旋盤 162、192…治具 166、168…ク
ランプ機構 172、174…クランプ爪 196…ケーシング
部材 200…室
Claims (8)
- 【請求項1】加工工具を介してワークに加工処理を施す
際に、びびりが発生することを防止するための作業機械
のびびり防止構造であって、 びびり発生防止部位に対応して設けられるダンパー室
と、 前記ダンパー室内に移動可能に収容されるとともに、前
記ワークの加工時に前記びびりの要因となる振動エネル
ギーを、滑り摩擦によって吸収するフリクションダンパ
ー用マグネットと、 を備えることを特徴とする作業機械のびびり防止構造。 - 【請求項2】請求項1記載のびびり防止構造において、
前記マグネットと該マグネットの取り付け面との間に、
面板状やリング板状を含む板状の磁性体が配設されるこ
とを特徴とする作業機械のびびり防止構造。 - 【請求項3】請求項1記載のびびり防止構造において、
前記加工工具が回転工具を構成する際、前記加工工具の
振動方向と遠心力の向かう方向とが異なるように設定さ
れることを特徴とする作業機械のびびり防止構造。 - 【請求項4】請求項1記載のびびり防止構造において、
前記ダンパー室は、前記加工工具に設けられるととも
に、 前記マグネットは、抑制したい前記加工工具の振動方向
に対して摩擦すべりを発生する姿勢で前記ダンパー室内
に配置されることを特徴とする作業機械のびびり防止構
造。 - 【請求項5】請求項1記載のびびり防止構造において、
前記ダンパー室は、前記加工工具が固着されるホルダに
設けられるとともに、 前記マグネットは、抑制したい前記加工工具の振動方向
に対して摩擦すべりを発生する姿勢で前記ダンパー室内
に配置されることを特徴とする作業機械のびびり防止構
造。 - 【請求項6】請求項1記載のびびり防止構造において、
前記ダンパー室は、前記ワークを保持する治具に設けら
れるとともに、 前記マグネットは、前記加工工具による加工時に抑制し
たい前記治具の振動方向に対して摩擦すべりを発生する
姿勢で前記ダンパー室内に配置されることを特徴とする
作業機械のびびり防止構造。 - 【請求項7】請求項1記載のびびり防止構造において、
前記ワークの加工部位に対応して該ワークに離脱可能に
取り付けられるケーシング部材を備え、 前記ケーシング部材の内部に前記ダンパー室が設けられ
るとともに、 前記マグネットは、前記加工工具による加工時に抑制し
たい前記ワークの振動方向に対して摩擦すべりを発生す
る姿勢で前記ダンパー室内に配置されることを特徴とす
る作業機械のびびり防止構造。 - 【請求項8】請求項1記載のびびり防止構造において、
前記マグネットには、高比重部材が積層されることを特
徴とする作業機械のびびり防止構造。
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