JPH05318268A - 旋盤におけるタレットの制振装置 - Google Patents

旋盤におけるタレットの制振装置

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JPH05318268A
JPH05318268A JP15435192A JP15435192A JPH05318268A JP H05318268 A JPH05318268 A JP H05318268A JP 15435192 A JP15435192 A JP 15435192A JP 15435192 A JP15435192 A JP 15435192A JP H05318268 A JPH05318268 A JP H05318268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turret
weight
vibration
lathe
turning
Prior art date
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Pending
Application number
JP15435192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Okada
康明 岡田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋削面にボルト穴等の断続部を有するワーク
を旋削する場合等に生じるタレットの振動を抑制する。 【構成】 タレット3の軸心に設けたウェイト取付軸1
1の回りに、所定のばね定数の弾性体13を介して制振
用のウェイト14を設ける。ウェイト14はリング状の
ものである、弾性体13にはOリング等が用いられる。
断続面の旋削に伴って生じるタレット3の振れに対し
て、ウェイト14と弾性体13とによる動吸振作用で振
幅が小さくなる。そのため加工精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、旋削面が断続面であ
る場合などにタレットで起きる振動を抑える制振装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タレット旋盤において、例えば図
7に示すようにボルト取付孔30等が加工されたワーク
Wをタレットの工具31で旋削する場合がある。このよ
うな場合、ワークWの回転につれて旋削部と非旋削部が
断続するので、その断続に起因してタレットや主軸チャ
ックに図8に示すような周期的な振動が生じる。すなわ
ち、タレットには図8(A)に応答を示すような大きな
振動が、また主軸チャックには図8(B)に示すような
振動が、旋削面の断続周期で生じる。図9はその振動モ
ードを示す。タレット32およびインデックスハウジン
グ34の中心線aは2点鎖線a′で示すような振動モー
ドとなり、主軸33の中心線bは破線b′で示す振動モ
ードとなる。タレット32の振動は、インデックスハウ
ジング34上の点Oを中心として揺動方向に生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような振動のた
め、加工精度が低下するという問題点があった。特に、
タレット旋盤が2軸旋盤の場合、つまり同一ベッド上に
主軸チャックとタレットの組合せを2組、左右に配置し
た旋盤の場合、例えば右側で上述した断続旋削を行う一
方、左側で仕上げ加工を行うとき、右側の断続旋削に伴
って発生する大きな振動がベッドを経て左側に伝搬し、
左側での仕上加工の精度が悪くなるという問題点があっ
た。
【0004】この発明の目的は、旋削面が断続面である
場合等にタレットに生じる振動を防止し、加工精度の向
上が図れる旋盤におけるタレットの制振装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の制振装置は、
旋盤のタレットに、所定のばね定数の弾性体を介して制
振用のウェイトを設けたものである。
【0006】
【作用】旋削面が穴等を有する断続面である場合、旋削
時にタレットに周期的な大きな振動が発生する。この振
動に対し、タレットに弾性体を介して取付けられたウェ
イトによって動吸振作用が生じ、タレットの振動が抑制
される。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図5に基づ
いて説明する。図3はこの実施例の制振装置が搭載され
るタレット式の2軸旋盤1の正面図、図4はその2軸旋
盤1の右半部を示す斜視図である。2軸旋盤1は、2本
の主軸チャック2,2とこれらに対応する2つのタレッ
ト3,3とを有する。タレット3を搭載したタレットキ
ャリッジ4はベッド5のレール6上に、主軸チャック2
の軸方向(Z軸方向)と直交する方向(X軸方向)に移
動自在に設置されている。主軸チャック2はベッド5に
設置した主軸台7に支持されている。
【0008】タレットキャリッジ4は、図示しないレー
ル上に設置されてZ軸方向に移動自在としたインデック
スハウジング8を有し、このインデックスハウジング8
にタレット3が回転自在に支持されている。インデック
スハウジング8は、タレット3の割り出し回転機構と前
後送り機構とを内蔵している。タレット2のX軸方向へ
の移動は、送りねじ9を介してX軸サーボモータ10に
より行われる。タレット3は、正面形状が多角形のドラ
ム状のものであり、各周面部分からなる工具ステーショ
ンにバイトやドリル等の各種の工具が装着される。
【0009】図1に断面図で示すように、タレット3内
の前半部中央にはウェイト取付軸11がボルト12によ
って締付け固定され、このウェイト取付軸11に弾性体
13を介してリング状のウェイト14が嵌着されてい
る。すなわち、ウェイト取付軸11の外周面に形成した
溝11aにOリングからなる弾性体13が嵌着してあ
り、その外周にウェイト14が嵌着される。このウェイ
ト14は、複数の分割ウェイト14a,14b,14c
を重ねボルト15により締付け固定して一体化されてあ
り、その分割ウェイト14a,14b,14cの重ね枚
数を選択することで重量を加減調整可能である。ウェイ
ト取付軸11の前面には押さえ板16がボルト17によ
り締付け固定され、外周部がタレット3の前面に係合す
ると共に、中間部がウェイト14の前面に摩擦接触して
いる。
【0010】前記ウェイト14の重量m2 と弾性体13
のばね定数k2 とは、断続切削時のタレット3の振動を
効果的に抑制できるように、図5に示すタレット系の等
価モデルに基づき、以下の計算式によって求められる。
ただし、図5の等価モデルにおいて、m1 はタレット3
の重量、k1 はレール6(図4)によるガイド部のばね
定数、Oはタレット系の振動時の回転中心、rは前記回
転中心Oからレール6までの距離、Lは前記回転中心O
からタレット3までの距離、x1 はタレット3の重心の
X軸座標値、x2 はウェイト14の重心のX軸座標値で
ある。
【0011】 <計算式> m1 ・(∂2 1 /∂2 t)−k1 ・r・sin θ −k2 ・x1 +k2 ・x2 =0 …(1) sin θ=x1 /Lより m1 ・(∂2 1 /∂2 t)+{(r/L)k1 +k2 }・x1 −k2 ・x2 =0 …(2) また、 m2 ・(∂2 2 /∂2 t)−k2 ・x1 +k2 ・x2 …(3) 前記(2),(3)式と、次の各関係式 k2 /m2 =ω2 …(4) f=ω/2π …(5) m1 /m2 =5〜15 …(6) とからk2 およびm2 を求める。ただし、θは振動時の
タレット3の振れ角、fはタレット3に生じる固有振動
数である。
【0012】上記構成の動作を説明する。例えばタレッ
ト3の工具によって、主軸チャック2に把持された断続
面のワークを旋削するとき、タレット3には図4に示す
回転中心Oを軸にしてX軸方向に振れる振動が生じよう
とする。しかし、タレット3に弾性体13を介して設け
られているウェイト14が、タレット3の振れる側とは
反対側にタレット3を引っ張ることになるので、その結
果、タレット3の固有振動の振幅が小さくなる。すなわ
ち、ウェイト14と弾性体13とで動吸振作用が生じ
る。そのため加工精度が向上する。また、例えば、2軸
旋盤1の右側で断続面ワークの旋削を行う一方、左側で
加工仕上げを行うような場合でも、断続面旋削が行われ
ている右側のタレット3の振動が仕上げ加工を行ってい
る左側に伝搬して仕上げ加工の精度を低下させるといっ
た不具合を防止できる。
【0013】上記ウェイト3はタレット軸心の周囲にリ
ング状に設けてあるため、その制振効果はタレット3の
割出し位置に関係なく発揮される。また、ウェイト3は
押さえ板16に押し当てられているので、ウェイト3と
押さえ板16の間の摩擦抵抗を適正に調整することによ
って、上記制振構造に伴いタレット3に新たに発生する
可能性のある共振の振幅ピークを小さく押さえることも
でき、より一層制振効果を上げることができる。
【0014】図6は、この発明の他の実施例を示す部分
破断図である。この実施例では、リング状ウェイト24
の内周面に形成した溝24aにOリングからなる弾性体
23を嵌着させた状態で、このウェイト24をタレット
3の前端軸部3aに嵌着させてある。押さえ板26は、
タレット3の前端軸部3aの前面にボルト27で締付け
固定され、ウェイト24の前面に押し当てられている。
このように構成した場合も、前記実施例と同様に制振効
果が得られる。
【0015】
【発明の効果】この発明の制振装置は、タレットに所定
のばね定数の弾性体を介して制振用のウェイトを設けた
ため、断続面の旋削加工に伴って生じるタレットの振れ
に対して、前記ウェイトと弾性体とで動吸振作用が得ら
れ、タレットに生じる振動を効果的に抑制することがで
きる。そのため加工精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】その実施例の正面図である。
【図3】その実施例が適用される2軸旋盤の正面図であ
る。
【図4】その2軸旋盤の半部を示す斜視図である。
【図5】その2軸旋盤のタレットにおける振動系の等価
モデルを示す機械回路である。
【図6】この発明の他の実施例を示す部分破断図であ
る。
【図7】タレット旋盤における断続切削動作を示す説明
図である。
【図8】従来のタレット旋盤における断続切削時の振動
を示すグラフである。
【図9】そのタレット旋盤の振動モードの説明図であ
る。
【符号の説明】
3…タレット、3a…前端軸部、11…ウェイト取付
軸、13,23…弾性体、14,24…ウェイト、1
6,26…押さえ板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タレットに、所定のばね定数の弾性体を
    介して制振用のウェイトを設けた旋盤におけるタレット
    の制振装置
JP15435192A 1992-05-20 1992-05-20 旋盤におけるタレットの制振装置 Pending JPH05318268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15435192A JPH05318268A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 旋盤におけるタレットの制振装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP15435192A JPH05318268A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 旋盤におけるタレットの制振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05318268A true JPH05318268A (ja) 1993-12-03

Family

ID=15582268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15435192A Pending JPH05318268A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 旋盤におけるタレットの制振装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009010160A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
KR101258519B1 (ko) * 2010-12-20 2013-04-29 두산중공업 주식회사 선반 왕복대의 진동 감쇄장치
WO2020197094A1 (ko) * 2019-03-27 2020-10-01 두산공작기계 주식회사 공작기계 스핀들의 떨림 감쇠장치 및 이를 포함하는 공작기계

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