JP2002079151A - 塗布ノズルの拭き取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に安定した接着剤等の微量塗布を実現
し、歩留まりや品質を向上させる。 【解決手段】 微量塗布したディスペンサ１を、塗布ノ
ズル拭き取り装置の頭上に移動させ、ノズルが拭き取り
ローラ３に差し込まれるまで下降させ、ノズル２が拭き
取りローラ３に差し込まれた状態のまま、モータ５を回
転させ、モータ５の回転とともに拭き取りローラ３が回
転し、ノズル２外に残っている接着剤等をしごき取る。
そして、ノズル２を上昇させる。その後、ピッチ送りユ
ニット６により、拭き取りローラ３、ギヤ４、モータ５
を軸方向に移動させ、塗布ノズル拭き取り作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤等の塗布ノ
ズルの拭き取り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、液体、例えば接着剤等をディスペ
ンサでワークに微量塗布するとき、サックバック機能を
追加したり、待機中には空打ちをして塗布量が均一にな
るように調整していた。以下、従来の接着剤等の微量塗
布装置について説明する。図２は、従来の微量塗布装置
の概要を模式的に示す斜視図である。

【０００３】図において、１はディスペンサ、２はノズ
ル、７は空打ち皿、８はノズル先端に付着した接着剤で
ある。以下上記構成における動作を説明する。まず、デ
ィスペンサ１を下降させ、ワークに接着剤等を微量塗布
する。次にディスペンサ１を上昇後、次のワークが設置
されるまでその場で待機し、一定時間以上次のワークが
設置されない場合、ディスペンサ１を移動させ、空打ち
皿７上で空打ちを行う。又は、サックバック機能が付加
されている場合は、塗布後、ディスペンサ１内部を負圧
にし液垂れを防止する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、特に接着剤等が濡れ性のよい場合、
図２（ｂ）に示すように、接着剤等がノズルの周囲に広
がって付着し、塗布量が不安定になったり、接着剤が固
化してノズルの塗出穴を狹め塗布量が減少し、長期に安
定した微量塗布が実現できず、歩留まりが低下したり、
品質が低下するという問題点があった。

【０００５】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、長期に安定したワークに対する接着剤等の微量
塗布を実現でき、歩留まりや品質を向上させることがで
きる塗布ノズルの拭き取り装置を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の塗布ノズル拭き
取り装置は、接着剤等を拭き取る拭き取りローラと、拭
き取りローラを回転させる駆動装置と、拭き取りローラ
および駆動装置を軸方向に一定長移動させるピッチ送り
装置を備えたものである。

【０００７】この発明によれば、長期に安定した接着剤
等の微量塗布を実現でき、歩留まりや品質を向上させる
ことが可能となる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、塗布ノズルの先端が狹入され、反対方向に回転する
一対の拭き取りローラと、拭き取りローラを回転させる
駆動装置と、拭き取りローラおよび駆動装置を拭き取り
ローラの軸方向に一定長移動させるピッチ送り装置を備
えたことを特徴とする塗布ノズルの拭き取り装置であ
り、ワークに接着剤を塗布した塗布ノズルを、拭き取り
ローラ間に狹入し、拭き取りローラを回転することによ
り、ノズル先端やその周囲に付着している接着剤を拭き
取ることができるので、常時ノズル先端を接着剤等が付
着していないクリーンな状態とすることができ、次の塗
布時における障害を取り除くことができるので、長期に
安定した接着剤等の微量塗布を実現できるとともに歩留
まりや接着品質を向上させることができ、さらに、ノズ
ルの拭き取りが終ると拭き取りローラを軸方向に移動さ
せ、クリーンな拭き取りローラーで次のノズルの拭き取
りを行うことができるので、拭き取りローラにおける拭
き取り作用をより効果的かつ完全に実施することができ
る作用を有する。 〔実施の形態〕以下、本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。なお、前記従来のものと同一
の部分については同一符号を用いるものとする。

【０００９】図１は、本発明の塗布ノズルの拭き取り装
置の概要を模式的に示す斜視図である。図１において、
１はディスペンサであり、その先端にはノズル２が装着
されている。３は拭き取りローラで、スポンジローラが
好適である。４は拭き取りローラ３を回転させるギヤ、
５はギヤ４を回転させるモータ、６は拭き取りローラ
３、ギヤ４、モータ５を軸方向に一定長移動させるピッ
チ送りユニットである。

【００１０】次に動作を説明すると、接着剤等を微量塗
布したディスペンサ１を、塗布ノズル拭き取り装置の頭
上に移動させ、ノズル２が拭き取りローラ３に差し込ま
れるまで下降させる。ノズル２が拭き取りローラ３に差
し込まれた状態のまま、モータ５を回転させる。モータ
５の回転とともにギヤ４が回転し、それとともに拭き取
りローラ３が回転し、ノズル２の先端や周囲に付着して
いる接着剤等をしごき取る。そして、ノズル２を上昇さ
せる。その後、ピッチ送りユニット６により、拭き取り
ローラ３、ギヤ４、モータ５を軸方向に一定長移動さ
せ、次の拭き取りに備え、塗布ノズル拭き取り作業が完
了する。

【００１１】以上のように、本発明の実施の形態によれ
ば、ノズル先端に塗布後残る接着剤等を完全に拭き取れ
るので、長期に安定した接着剤等の微量塗布を実現で
き、歩留まりや品質を向上させることが可能となる。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、ワークに接着剤を塗布
した塗布ノズルを、拭き取りローラ間に狹入し、拭き取
りローラを回転することにより、ノズル先端やその周囲
に付着している接着剤を拭き取ることができるので、常
時ノズル先端を接着剤等が付着していないクリーンな状
態とすることができ、長期に安定した接着剤等の微量塗
布を実現できるとともに歩留まりや接着品質を向上させ
ることができ、さらに、ノズルの拭き取りが終ると拭き
取りローラを軸方向に移動させ、クリーンな拭き取りロ
ーラーで次のノズルの拭き取りを行うことができるの
で、拭き取りローラにおける拭き取り作用をより効果的
かつ完全に実施することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における塗布ノズルの拭き
取り装置の構成を示す外観斜視図である。

【図２】従来の微量塗布装置を示す外観斜視図である。

【符号の説明】

１ ディスペンサ ２ ノズル ３ スポンジローラ ４ ギヤ ５ モータ ６ ピッチ送りユニット ７ 空打ち皿 ８ 接着剤

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 塗布ノズルの先端が狹入され、反対方向
   に回転する一対の拭き取りローラと、拭き取りローラを
   回転させる駆動装置と、拭き取りローラおよび駆動装置
   を拭き取りローラの軸方向に一定長移動させるピッチ送
   り装置を備えたことを特徴とする塗布ノズルの拭き取り
   装置。