JP2002078629A - コンプレッサ一体型浴用泡発生装置 - Google Patents

コンプレッサ一体型浴用泡発生装置

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JP2002078629A
JP2002078629A JP2000273841A JP2000273841A JP2002078629A JP 2002078629 A JP2002078629 A JP 2002078629A JP 2000273841 A JP2000273841 A JP 2000273841A JP 2000273841 A JP2000273841 A JP 2000273841A JP 2002078629 A JP2002078629 A JP 2002078629A
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foam
air
generator
foam generator
bath
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JP2000273841A
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Shizuto Oka
志津人 岡
Atsushi Maeda
篤志 前田
Yuzo Kishi
友三 岸
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Aisin Corp
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LETS CORP KK
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 泡式入浴に適した浴用泡を発生させることが
で、きかつ、小型化、軽量化、ポータブル化することが
可能な浴用泡発生装置を提供する。 【解決手段】 浴用泡発生装置1を、洗剤溶液24を貯
溜する容器体21と洗剤溶液24内に空気を噴出し泡を
発生させるノズル22と容器体21の上部に配設され発
生した泡を容器体21外に吐出する泡吐出口23とを含
んでなる泡発生器22と、圧縮空気を作り出すためのコ
ンプレッサ30と、切替バルブ43を有し切替バルブ4
3によりコンプレッサ30から吐出される空気を泡発生
器20のノズル22に導入するあるいは外部に吐出する
ことを選択的に行う空気配管40とを含んで構成し、こ
れらを1つのケースに組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、泡式入浴に好適な
浴用泡を作り出すための浴用泡発生装置に関し、特に、
泡発生器とコンプレッサをユニット化した浴用泡発生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】入浴の形態の一つとして、泡式入浴が存
在する。泡入式浴は、浴槽内に泡を充満させて行うある
いは身体の一部に泡を付着させて行う入浴であり、従来
から一般的な温水入浴に比べ、節水が可能で、水圧負担
の軽減が図れるという利点に加え、温泡を使用すること
により温水入浴と略同等の温浴効果を得られるという利
点を有する。そのような利点から、特開2000−83
851号公報に示されるように、身障者、寝たきり老人
等に対する移動介護において、好適であるとして期待さ
れている。
【0003】そして、当該公報には、泡発生器とその泡
発生器においてバブリングするための空気を供給する手
段としてのブロアとから構成される浴用泡発生装置が記
載されている。また、この空気供給手段は、空気で膨ら
むバスタブ(以下「エア式浴槽」という)にも空気を供
給することができるよう設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】泡式入浴においては、
比較的小さな単泡が集合した泡が、入浴感がよく、泡持
ちの良好な泡となる。ところが、上記公報記載の浴用泡
発生装置では、空気供給手段としてブロアを使用してい
るため、その吐出圧は小さく、泡発生器においてバブリ
ングする際、大きな噴出孔から空気を噴出させなければ
ならず、比較的小さな単泡が集合した泡を作り出すこと
が難しいものとなっていた。また、エア式浴槽を膨らま
せる際にも、吐出圧が小さいことから、満足のいく状態
に膨らませることは困難であった。
【0005】ブロアを空気供給の手段とする場合、上記
問題を解決するためには、吐出圧を上げなければなら
ず、そのためには、空気供給手段が大型していまい、結
局浴用泡発生装置自体が大型化してしまうことになる。
上述したような移動介護等を目的とする入浴にあって
は、入浴者の入浴姿勢の自由度が低く、浴用泡発生装置
を移動させながら、できれば浴用泡発生装置を片手に持
ちながら泡式入浴を行う必要が生じる。このような場
合、浴用泡発生装置の小型化、軽量化、ポータブル化が
望まれる。
【0006】本発明は、浴用泡発生装置に関する上記問
題を解消するために考え出されたものであり、小型化、
軽量化、ポータブル化することが可能な浴用泡発生装置
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の浴用泡発
生装置は、洗剤溶液を貯溜する容器体と該洗剤溶液内に
空気を噴出し泡を発生させるノズルと該容器体の上部に
配設され発生した泡を該容器体外に吐出する泡吐出口と
を含んでなる泡発生器と、圧縮空気を作り出すためのコ
ンプレッサと、切替バルブを有し該切替バルブにより前
記コンプレッサから吐出される空気を前記泡発生器の前
記ノズルに導入するあるいは外部に吐出することを選択
的に行う空気配管とを含んで構成され、これらを1つの
ケースに組み込んだことを特徴とするコンプレッサ一体
型浴用泡発生装置である(請求項1に対応)。
【0008】つまり、本発明の浴用泡発生装置は、ブロ
アより空気吐出圧が高いコンプレッサを空気供給手段と
して採用するものである。比較的小型のブロアの場合、
空気の吐出圧は、7.4×10-3MPa程度しか得られ
ない。これに対し、コンプレッサでは、その種類によっ
て異なるが、小型のものでも吐出圧を1×10-2MPa
以上確保することが可能になる。
【0009】エア式浴槽(子供の遊ぶエアー式プールの
ようなもの)の場合、迅速かつ充分に膨らまそうとする
場合には、比較的高い圧力の空気を必要とする。また、
泡発生器で、バブリングして小さな単泡が集合する均一
な泡を作り出すためには、比較的小さな噴出孔を持つノ
ズルから空気を噴出させる必要がある。この場合にも比
較的高い圧力の空気を必要とする。コンプレッサは小型
のものでも容易に高い圧力の空気を吐出することができ
るため、コンプレッサを採用する本発明の浴用泡発生装
置は、小型化、軽量化が可能となり、ポータブルにユニ
ット化することが可能になる。なお、実用的であること
を考慮すれば、具体的には、4×10-2MPa以上の吐
出圧を有するコンプレッサを用いることが望ましい。
【0010】コンプレッサの形式は特に限定するもので
はなく、ロータリー式、スクロール式、斜板式等種々の
形式のものを採用できる。本発明の浴用泡発生装置で
は、リニア駆動のフリーピストン式のものを用いるのが
望ましい。このリニア駆動フリーピストン式コンプレッ
サは、一般のコンプレッサと比べて、小型、軽量で低作
動音、低振動という利点があり、これを用いれば、本発
明の浴用泡発生装置は、より入浴者が快適に入浴するこ
とができ、また、より使用者が楽に使用することができ
るものとなる泡発生器は、洗剤溶液を貯溜する容器体
と、その洗剤溶液内に空気を噴出し泡を発生させるノズ
ルと、その容器体の上部に配設され発生した泡を容器体
外に吐出する泡吐出口とを備えて構成されるが、ノズル
は小さな複数の噴出孔を有し、その噴出孔が水平位置に
おいて分散して存在することが望ましい。噴出孔に応じ
た大きさの単泡がその噴出孔の位置において洗剤溶液内
に発生し、同じ噴出孔によって生じる単泡はその大きさ
が揃うものとなる。また、噴出孔が散在することは、泡
の発生位置が散在することになり、発生した泡が洗剤溶
液中を浮上する際に互いにくっついて1つの大きな泡に
成長すること(以下、「融合」という)は起こり難い。
さらに、散在する噴出孔から空気が噴出する状態は、そ
の洗剤溶液が乱流状態となるのを避けやすく、その点に
おいても発生した単泡の融合は生じ難いものとなる。し
たがって、上記構成の噴出孔を有するノズルを持つ泡発
生器によれば、間隔をあけた箇所において泡が発生し、
かつ、その泡が層流状態の洗剤溶液中を浮上すること
で、大きな泡の混入がなく、その大きさの均一性に優れ
た泡を作り出すことができる。なお、泡発生器のより望
ましい態様については、後述する。
【0011】空気配管は、コンプレッサから吐出される
空気を泡発生器のノズルに導入する流路と、エア式浴槽
等を膨らませる等の目的で外部に空気を吐出するための
流路との2つの流路をもち、その流路は切替バルブによ
って切替を行う。外部へ吐出される空気は、上記浴槽を
膨らませる他、シャワーポンプへ導入し、泡式入浴後に
泡を洗い流すシャワーのための動力として、また、エジ
ェクタへ導入し、入浴後浴槽内に残存する廃液の回収の
ための動力等として利用することができる。シャワー、
廃液回収等のための動力としては、圧の高い空気を必要
とすることから、コンプレッサを空気供給手段に採用す
る本発明の浴用泡発生装置は、泡式入浴に付随する様々
な作業を行う動力をも賄える多目的な装置となる。
【0012】本発明の浴用泡発生装置は、上記泡発生
器、コンプレッサ、空気配管を1つのケースの中に組み
込んでユニット化したものである。小型であっても充分
な圧力の空気を吐出できるコンプレッサを一体化させた
ことで、本発明の浴用泡発生装置は、充分なる小型化、
軽量化が達成できる。また、取手、あるいは、肩掛けベ
ルト等を装着すれば、装置自体を持ち運びながら入浴者
に浴用泡をかけることができ、ポータブルな用途に供す
ることがより容易となる。
【0013】(2)本発明の浴用泡発生装置において
は、前記泡発生器を、前記洗剤溶液を加熱するための洗
剤溶液加熱手段を有するように構成することもできる
(請求項2に対応)。つまり、洗剤溶液を、加熱して温
泡を発生させ、温浴を可能にするための手段を付加する
ものである。
【0014】温浴を行う場合、上記泡発生器の容器体内
に湯を注ぎ込んで温泡を発生させることもできる。その
場合、別途給湯器等の設備を必要とする。洗剤溶液を加
熱する手段を設ければ、かかる給湯器等の設備がなくて
も温浴が可能になる。洗剤溶液加熱手段は、特に限定す
るものでないが、ニクロム線等の抵抗線を用いたヒータ
が簡便であり、これを用いればよい。なお、温風によっ
て洗剤溶液をバブリングする方法も採用し得るが、泡の
発生量により、つまり供給する空気量の変化による泡温
度の変化が大きく、実用的ではない。洗剤溶液を加熱
し、所定の温度とすることにより、泡の発生量の変化に
対する泡温度の変化が小さく、より安定した温度の温泡
を吐出することができる。
【0015】吐出される泡の温度は、40℃以上70℃
以下となることが望ましい。つまり、温浴効果を得るた
めには、その温度が高からず低からず、温浴に適した温
度の泡を発生することが望ましいことを意味する。この
ような範囲においてその温度を調節し、一定の温度の温
泡を安定的に発生させるためには、上記洗剤溶液加熱手
段は、温度調整のための機構を設けることが望ましい。
上記抵抗線を用いたヒータを採用すれば、流す電力量を
制御することによって容易に洗剤溶液の温度を調整で
き、温泡の温度の調整を簡便に行うことができる。
【0016】(3)本発明の浴用泡発生装置は、前記泡
発生器の前記泡吐出口に一端が接続され他端より泡を吐
出するためのフレキシブルダクトを有し、前記ケースに
は、該フレキシブルダクトを収納するダクト収納室が設
けられている態様とすることができる(請求項3に対
応)。
【0017】移動介護等においては、入浴者は、その入
浴姿勢も自由にならない場合が多い、このような場合に
は、必要な部位に、必要な量の泡をかけるといった細か
な配慮を要する。かかる場合、泡発生器からの泡をフレ
キシブルなダクトに導入し、そのダクトを介助者が保持
しつつ、このダクトより泡を吐出することが望まれる。
したがって、フレキシブルなダクトを有する本態様の浴
用泡発生装置は、体の自由のきかない重症者の移動介護
においてその効力をいかんなく発揮する。
【0018】また、そのフレキシブルダクトを収納可能
な収納室を有する本態様の浴用泡発生装置は、ダクトを
含めたより一体化の進んだコンパクトな設計になってお
り、泡式入浴に必要な要素が1つのケースに収められた
オールインワンタイプであり、きわめて簡便かつすっき
りとした外観となる。
【0019】なお、フレキシブルダクトと泡発生器の泡
吐出口との接続は、固定式のものであってもよく、ま
た、脱着可能なものであってもよい。固定式であれば、
ダクトが接続されたまま収納されることになり、脱着式
であれば、フレキシブルダクトをはずして、はずしたダ
クトを収納すればよい。
【0020】(4)泡式入浴においては、泡の均一性
は、入浴者に快適さを感じさせるための重要な要素とな
る。また、大きな泡は比較的早く消泡するため、大きな
単泡の混入した泡では泡持ちのよい泡とはならない。そ
こで、上記泡発生器は、以下の態様のものとすることが
できる。
【0021】(a)上記構成の泡発生器において、ノズ
ルの噴出孔を、その1個当たりの孔面積が7.85×1
-3mm2以上7.85×10-1mm2以下とすることが
望ましい。つまり比較的孔面積の小さな噴出孔とする態
様である。上記孔の面積は、噴出孔が円形である場合、
その径は0.1mmφ以上1mmφ以下となる。比較的
小さな単泡を発生させることができ、その単泡が集合し
た泡は、消泡しにくいものとなる。
【0022】なお、噴出孔の面積が7.85×10-3
2未満の場合、それ以上のものと比較して、単泡の大
きさが小さく、同じ体積の泡を形成するのに必要な洗剤
溶液量が増えることで泡発生のためのコストが若干増加
し、また、泡入浴の快適性に劣るものとなる。さらに、
より快適で実用的な範囲として、噴出孔の孔面積は、2
×10-1〜7.85×10-1mm2とするのがより望ま
しい。
【0023】複数の噴出孔は、その孔面積がすべて同じ
となるように構成する必要はない。種々の孔面積をもつ
噴出孔が混在するものであってもよい。ただし、泡の大
きさの均一性を考えれば、上記好適範囲において同一孔
面積をもつ噴出孔で構成することが望ましい。なお、噴
出孔の形状は、その成形性等を考えれば円形であること
が望ましいが、特に限定するものではなく、四角形、多
角形、不定形等種々の形状とすることができる。
【0024】(b)上記構成の泡発生器において、噴出
孔は、その水平位置における存在密度が0.1個/cm
2以上1個/cm2以下となるように構成することが望ま
しい。水平位置における存在密度とは、ノズルを上部か
ら見た場合の、噴出孔の散在程度を意味する。つまり、
噴出孔が存在する水平面に、噴出孔が同一平面に存在し
ない場合はそれらが同一平面に存在すると仮定した場合
の水平面において、その水平面1cm2あたりに、0.
1個以上1個以下となる密度で存在することが望まし
い。
【0025】上記好適範囲のものと比べ、存在密度が
0.1個/cm2未満の場合は、孔数が少なく、同じ体
積の泡を発生させるために必要な時間が長くなり、また
逆に、1個/cm2を超える場合は、噴出孔が接近しす
ぎて洗剤溶液が乱流を生じ易く、洗剤溶液中における泡
の融合が起こりやすくなる。なお、装置自体のコンパク
トさ、実用性等のバランスのとれた範囲として、存在密
度を0.2〜0.3個/cm2とするのがより望まし
い。また、洗剤溶液中の泡の融合を考えれば、噴出孔
は、その水平位置において、均一に分散することがより
望ましい。
【0026】(c)上記構成の泡発生器において、ノズ
ルから噴出される空気の流量を、噴出孔が存在する位置
における容器水平断面積に対して、0.5L/min/
cm 2以下とすることが望ましい。噴出孔から噴出する
空気の流量も泡の均一性に影響を与える。ここでいう噴
出孔が存在する位置における容器水平断面積とは、上記
水平面における容器内の断面積をいう。つまり、噴出孔
が水平位置において容器体全体に散在する場合、その単
位断面を通過する空気の単位時間当たりの流量は、洗剤
溶液の層流状態、乱流状態を決定するパラメータとなり
得る。
【0027】上記好適範囲のものと比べ、洗剤溶液中に
噴出される空気の流量が、0.5L/min/cm2
超える場合、その洗剤溶液は乱流状態となりやすく、上
述の単泡の融合を生じ易く、均一性に劣るものとなる。
なお、あまり流量が小さ過ぎる場合は、泡の発生量が少
なくなることから、その点を考慮すれば、0.1L/m
in/cm2以上とすることがより望ましい。
【0028】この点を考えれば、本発明の浴用泡発生装
置は、コンプレッサからの空気配管の一部に流量調節の
ためのバルブを設けるといった流量調節手段を設けるこ
とが望ましい。
【0029】(d)泡式入浴において泡の湿り具合も入
浴の快適性等に影響を与える。湿った泡とは、洗剤溶液
分をたくさん含んだ泡を意味し、言い換えれば、泡自体
の膜厚の比較的厚い泡を意味する。逆に、乾いた泡と
は、洗剤溶液分の少ない泡、膜厚の比較的薄い泡を意味
する。乾いた泡は、入浴感が快適であり、また、洗剤溶
液が少なくてすむというメリットを有する。さらに洗剤
溶液が少なくてすむということは、泡発生器自体がコン
パクトになり、本発明の浴用泡発生装置がさらにコンパ
クトになる。
【0030】そこで上記構成の泡発生器においては、乾
いた泡を発生させるため、容器体は、その内部に洗剤溶
液が存在しない空間として形成された泡整流室を有し、
泡吐出口は、その泡整流室の上壁面の中央に開口するよ
うに形成されているように構成することが望ましい。つ
まり、この態様の泡発生器は、容器体内に洗剤溶液のな
い空間を設け、言い換えれば、容器体内にいっぱいに洗
剤溶液を入れずに空間を存在させ、その空間で、洗剤溶
液から浮上してきた泡に対流を起こさせるものである。
【0031】洗剤溶液上に浮上した泡は、次々に発生さ
れる泡によって泡整流室内を上進し、泡吐出口に向かお
うとする。ところが、本態様の泡発生器では、泡整流室
となる空間の天井となる容器体の上壁面の中央に泡吐出
口が設けられていることで、容器体の側壁面近傍を上進
する泡は、上壁面により上進を阻害され、容器体中央付
近に向かって移動し、そしてその一部は中央部を下進す
る。その泡の流れは中央部付近を上進する泡の流れと対
抗する流れとなるため、泡自体があたかも攪拌させられ
るような動きをしめす。この泡の動きの中で、泡がもつ
余剰の洗剤溶液分が整流室内を降下し、貯溜する洗剤溶
液に戻されることになる。つまり、泡整流室内の泡の対
流により、洗剤溶液が還流することになる。したがっ
て、上記泡整流室の作用により、本態様の浴用泡発生装
置は、乾いた泡が泡吐出口から吐出することができ、快
適な入浴感が得られ、かつ、使用する洗剤溶液の少ない
浴用泡を作り出すことできる浴用泡発生装置となる。
【0032】円筒形状、角筒形状(直方体等をも含む)
等のように、略垂直な側壁面を有しかつ略平盤な上壁面
を有する容器体を考えた場合、より効果的な泡の対流を
起こさせるためには、泡整流室の容積は、容器体の容積
の40〜90%とすることが望ましく。また、泡吐出口
は上壁面の略中央に設けるのがよく、その開口面積は、
上壁面の面積の10〜50%とすることが望ましい。
【0033】(e)泡整流室を設ける上記態様の泡発生
器においては、泡吐出口は、泡整流室内に突出するよう
に形成されていることが望ましい。つまり、泡吐出口が
容器体の上壁面より下部の位置に設けられている態様で
あり、言い換えれば、例えば泡吐出口がダクトとして形
成されている場合、そのダクトが上壁面より整流室内に
突き出たような態様である。
【0034】容器体側壁面から中央部に向かいさらに中
央部付近を下進する泡の流れをより確実に作り出すこと
ができ、泡整流室内の泡の対流をより顕著にし、上述し
た乾いた泡を作り出すことをより確実に行うことができ
る。
【0035】(f)上述した種々態様を組み合わすこと
により、泡式入浴に適した泡を作り出すことができる。
本発明者は、実験、検証を繰り返すことにより、泡式入
浴に適した泡とは、比較的小さな体積をもつ単泡が集合
して存在する泡であることが判った。そこで、本発明の
浴用泡発生装置に採用する泡発生器は、その目的を達成
するために、泡吐出口から吐出する泡は、個々の単泡が
集合して形成されており、泡の総体積を100%とした
場合において、0.004cc以上1cc以下の体積を
有する単泡がその80%を占めることが望ましい。
【0036】この範囲を超え、泡が小さいつまり小さな
体積を有するの単泡の存在割合が大きい場合は、必要と
なる洗剤溶液の量が多くなり、泡式入浴のコストが高く
なる。逆に、泡が大きいつまり大きな体積を有する単泡
の存在割合が大きいは、消泡が早く、また入浴の快適感
に劣るものとなる。さらに、入浴の快適さと洗剤溶液の
使用量とのバランスのとれた泡を作り出すためには、
0.1cc以上1cc以下の体積を有する単泡がその8
0%を占めるのがより望ましい。
【0037】ちなみに、0.004cc以上1cc以下
の体積を有する単泡がその80%を占める場合に、20
0Lの浴槽を一杯にする泡を発生させるために必要な洗
剤溶液の量は、わずか1〜4L程度しか必要としない。
つまり、泡体積比は、50〜200倍という良好な値を
示す。したがって、本発明の泡発生装置は、泡発生器を
極めてコンパクトにすることができ、かつ、使用する洗
剤溶液量も少ないことから、充分な軽量化が図れること
になる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の浴用泡発生装置の
一実施形態について、模式的ではあるが、図を用いて詳
しく説明する。図1に、本実施形態の浴用泡発生装置の
外観を示す。なお図1(a)、(b)はそれぞれ反対側
から見た図を示し、図1(b)は、フレキシブルダクト
を取付けた様子を示している。図2に、本浴用泡発生装
置の内部構造を、図3に、フレキシブルダクトがダクト
収納室に収納されている様子を、それぞれ示す。
【0039】本浴用泡発生装置1は、主に、ケース10
と、ケース10内に配設された泡発生器20と、同じく
ケース10内に配設されたコンプレッサ30と、コンプ
レッサ30から吐出された空気を泡発生器20に導入し
また外部に吐出するための空気配管40と、泡発生器2
0の泡吐出口に取付け可能でありまたケース内に収納可
能なフレキシブルダクト50と、図示していないがケー
ス10内に配設された本装置を制御するコントローラか
ら構成される。
【0040】本浴用泡発生装置1の中心的構成要素であ
る泡発生器20から、その詳しい構成を説明する。図4
は、泡発生器20の縦断面を示し、図5は、上蓋を取り
除いた状態で上部から見た図を示す。
【0041】泡発生器20は、上部に開口をもつ直方体
形状の容器本体21aとその開口に被さる上蓋21bと
からなる容器体21と、容器体21の内部の底部付近に
配設され空気噴出する複数の噴出孔22aを有するノズ
ル22と、上蓋21bに挿設された吐出ダクト23(広
い意味における泡吐出口)と、容器体21の底部に配設
された加熱手段としてのヒータ26からなる。容器体2
1の内部には、洗剤溶液24がノズル22を液没させる
ように貯溜されている。そして、その洗剤溶液24の液
面と、容器本体21aの側壁21cと、上蓋21bの下
面(容器体21の上壁面)21dとで形成される空間を
有しており、この空間が泡整流室25となる。
【0042】本泡整流器では、ノズル22は、丸パイプ
からなり、容器体21内の一端部は閉塞されており、他
端が、空気配管40に導通している。噴出孔22aは、
円形の断面をもつ孔で、すべて同じ径の孔となってお
り、ノズル22の長手方向に2列に整列して穿孔されて
いる。図5から判るように、噴出孔22aは、上部から
見て容器体11の内部に散在しており、つまり、水平位
置において分散して存在している。
【0043】吐出ダクト23は、テーパー状をなし、広
いほうの開口端を上蓋21bを貫通するように取付けら
れ、その開口端が狭い意味での泡吐出口23aとなる。
したがって、泡吐出口23aは、容器体21の上壁面2
1dから下部に突出、つまり泡整流室25の内部に突出
して設けられていることになる。また、泡吐出口23a
は上蓋21bの中央に設けられている。
【0044】ヒータ26は、内部に抵抗線を有するもの
であり、通電することにより抵抗発熱し、洗剤溶液24
を加熱する。両端が、容器体21の外部に挿通し、その
端部からリード線26aが延出し、そのリード線26a
は、コントローラにつながっている。なお、図示してい
ないが、洗剤溶液24の温度検知手段をも備え、検知し
た温度をコントローラに出力し、ヒータ26による洗剤
溶液24の加熱を制御するようになっている。
【0045】次に、コンプレッサ30は、リニア駆動フ
リーピストン式のもので、ケース10の内部であって泡
発生器20の横に配置されおり、上記コントローラによ
り制御される。空気配管40は、4つの管41(41a
〜41d)と、流量制御バルブ42と、切替バルブ(三
方弁)43と、外部吐出口44とからなる。流量制御バ
ルブ42は、コンプレッサから吐出される空気の流量を
調整する。切替バルブ43は、泡発生器20のノズル2
2に空気を導入する流路(管41c側)と、外部へ吐出
する流路(管41d側)とを、選択的に切り替えること
が可能となっている。
【0046】ケース10は、略直方体形状をなすケース
本体11と、ヒンジで開閉可能な2つの蓋(ダクト収納
室蓋12、泡発生器側蓋13)と、本浴用泡発生装置1
を持ち運ぶための取手14とから構成されている。そし
て、ケース本体11の一側面には、第1コントロールパ
ネル15が付設され、反対側の側面には、第2コントロ
ールパネル17が付設されており、また、別の側面から
は、電源コード16が延出し、その反対側の側面から
は、空気配管40の外部吐出口44が突出している。
【0047】また、ケース1の内部には、ダクト収納室
18が設けられており、この中には2つのダクト固定具
18aが配設されており、そのダクト固定具18aに固
定されるように、フレキシブルダクト50が収納され
る。なお、このダクト収納室18は、上部のダクト収納
室蓋12が開閉可能になっており、フレキシブルダクト
50の収納、取出しの際は、このダクト収納室蓋12を
開放して行う。
【0048】泡発生器側蓋13は、泡発生器20の上部
に設けられており、泡発生器20への洗剤溶液24の注
入、泡発生器20の容器体21の清掃等の作業は、この
泡発生器側蓋13を開放して行う。また、泡発生器側蓋
13は、開口13aを有しており、泡発生器側蓋13を
閉じたままでの泡発生器20の吐出ダクト23へのフレ
キシブルダクト50の接続を可能にしている。
【0049】第1コントロールパネル15は、コントロ
ーラに接続されており、第1コントロールパネル15に
は、コンプレッサ30のON−OFFスイッチ15a、
出力制御ボリューム15b、泡発生器20のヒータのO
N−OFFスイッチ15c、温度調整ボリューム15d
がそれぞれ設けられており、これらを操作することで、
本浴用泡発生装置1を所定の状態で作動させる。
【0050】第2コントロールパネル17には、空気配
管40の切替バルブ43を操作するための切替ハンドル
17aと、流量制御バルブ42を操作する流量調整つま
み17bが設けられており、それぞれ、コンプレッサ3
0からの空気の流路の切替、流量を操作する。
【0051】フレキシブルダクト50は、蛇腹状のもの
であり、伸縮させることができる。一端部を泡発生器2
0の吐出ダクト23に接続し、伸ばした状態で泡の吐出
を行う。収納の際には、縮めた状態かつU字状に曲げた
状態で、ダクト収納室18に収納される。
【0052】次に、この浴用泡発生装置の動作について
説明する。まず、泡発生器20による浴用泡の発生から
説明する。図6に、泡発生器20の作動中の様子を示
す。コンプレッサ30を作動させ、吐出された空気を、
切替バルブ43を切り替えることで、ノズル22に送り
込むと、その空気は、ノズル22に設けられたそれぞれ
の噴出孔22aから噴出する際に、洗剤溶液24内に泡
を発生させる(バブリング)。本泡発生器20では、噴
出孔22aは同じ径の孔であることから、発生する泡も
略同じ体積の泡となる。噴出孔22aが水平位置に分散
して存在することから、洗剤溶液24は、バブリングに
よっても乱流状態とならず、発生した泡は、融合等を生
じず、整然と洗剤溶液24の液面に向かって浮上する。
【0053】浮上した泡は、泡整流室25の内部を、次
々に発生する泡に押し上げられるように上方に移動し、
さらに、泡吐出口23aから吐出ダクト23を通って吐
出される。ところが、本泡発生器20では、泡整流室2
5が設けられており、その内部での泡の動きは単純では
ない。容器体21の中央部付近で発生する泡は、そのま
ま泡吐出口23aに向かおうとするが、容器体21の側
壁に近いところで発生する泡は、容器体21の上壁面2
1dの存在によって、上進を阻止され、中央部に向かう
流れを作り出す。そしてその流れの一部はさらに下方に
向かう。ところが中央部を上進する泡の流れが存在する
ため、泡整流室25の内部においては、泡の対流が生じ
ることになる。
【0054】液面に浮上した時点での泡は、洗剤溶液分
を多く含んだ湿った泡である。ところが、本泡発生器2
0では、泡整流室25内での上記泡の対流があることに
より、その洗剤溶液分が除去、つまり貯溜された洗剤溶
液に還流されやすく、泡吐出口23aから吐出する泡
は、比較的乾いた泡になる。また、本泡発生器20で
は、泡吐出口23aが泡整流室50内に突出しているこ
とから、吐出ダクト23の壁面が障壁となり、上記対流
をより確実なものとすることで、乾いた泡の生成をより
確実にしている。
【0055】また、吐出ダクト23は先にいくにつれそ
の断面が減少するようになっており、泡は吐出ダクト2
3内部を通過する際に圧力を受ける。この圧力より消泡
しやすい大きな体積の泡が除去され、その泡の大きさの
均一性が増す。吐出ダクト31の他端は、フレキシブル
ダクト50が接続されており、それを通って発生した泡
は移送される。
【0056】本発明の浴用泡発生装置を用いた入浴の様
子を図7に示す。図7(a)〜(c)に示すように、入
浴者2の身体の情況により、その入浴スタイルは異なる
ものとなる。図7(a)に示すスタイルは、エア式浴槽
4内に入浴者2が入り、介助者3が浴用泡発生装置1を
片手で下げ持ち、もう一方の手でフレキシブルダクト5
0を保持して、フレキシブルダクト50の先端よりエア
式浴槽4内に浴用泡を充満させて入浴を行うスタイルで
ある。また、図7(b)、(c)に示すように、エア式
浴槽を使用せず、入浴者2が椅子に腰掛けたままで、あ
るいは、ベッドに横たわったままで泡式入浴を行うこと
ができる。身体の移動が不自由な障害者等に好適な泡式
入浴で、体の必要な部位に必要なだけ浴用泡を供給し、
入浴を行うスタイルである。本発明の浴用泡発生装置
は、小型かつ軽量で、片手で持ち運べるために、このよ
うなスタイルの入浴が可能となる。
【0057】次に、本発明の浴用泡発生装置を用いて行
う泡式入浴についての付帯作業の説明をする。図8に、
付帯作業のそれぞれの様子を示す。本浴用泡発生装置
は、上述したように、外部へコンプレッサ30からの空
気を吐出することができる。したがって、外部吐出口4
4にエアーホース等を接続し、上記切替ハンドル17a
を操作して、外部吐出口44から空気吐出させ、種々の
機器を作動させることができる。
【0058】図8(a)は、エア式浴槽の膨らましであ
る。コンプレッサによる圧縮空気であるため、迅速かつ
充分な膨らませが可能である。図8(b)は、貯水
(湯)槽に付設されているエアポンプ5に空気を送り、
このエアポンプ5を作動させて、シャワー6から、水
(湯)を噴出させる様子を示す。このような簡易シャワ
ーによれば、屋外等、備え付けのシャワーがない場所で
あっても、入浴によって体に付着したの汚れの除去や、
残存する泡の消泡が容易に行えることになる。図8
(c)は、エジェクタ7に接続し、このエジェクタ7に
よって入浴後の廃液を回収する作業を示す。このような
エジェクタによれば、廃液の処分つまり排液が不可能な
場所での入浴をも可能にすることができる。
【0059】上述したように、本発明の浴用泡発生装置
では、空気供給手段として、コンプレッサを使用してい
るため、ブロア等の手段による場合と異なり、その空気
の吐出圧は高い。この高い吐出圧の空気を吐出できる結
果として、泡式入浴に付帯する種々の作業の動力源とし
て、本発明の浴用泡発生装置を用いることを可能として
いる。
【0060】次に、本発明の浴用泡発生装置の各構成要
素のバリエーション等について説明する。最初に、泡発
生器についてのバリエーションを説明する。泡発生器に
おいて、容器体、ノズル、泡吐出口を形成する吐出ダク
ト等の材質は特に限定されない。例えば、金属、樹脂等
種々のものを使用できる。容器体の形状については、上
記実施形態では角型(直方体)であるが、円筒型、樽
型、円錐台型、角錐台型等種々の形状とすることができ
る。ノズルの形状も特に限定しない、上記実施形態で
は、パイプ形状をなしているが、容器体底部に平盤な形
状のノズルを配し、その上面に噴出孔を散在するような
形式のものであってもよい。噴出孔の形状も円形である
必要はなく、角孔、不定形の孔等いろいろな孔を採用で
きる。また、その大きさについても、すべてが同じ大き
さである必要はない。噴出孔の位置について、上記実施
形態では上下方向の位置が揃っており同一平面内に存在
するが、水平位置において散在すればよく、上下の位置
が孔によって異なる態様を排除するものでもない。
【0061】吐出ダクトは、上記実施形態ではテーパ状
のものであるが、実質的に泡を吐出、移送できるもので
あればその形状を特に限定しない。例えば、エルボ形状
のものとし、かつ、回転自在なものとするれば、接続さ
れるフレキシブルダクトの捌きが容易になる。泡吐出口
は、上記実施形態においては円形をなしているが、その
形状も特に限定するものではなく、また、泡吐出口の数
も1つに限定されるものではない。泡吐出口は容器体の
上部に配設されていればよく、上記実施形態のように上
面に付設される態様に限定されるものではない。泡整流
室の作用をある程度犠牲にすることを考れば、洗剤溶液
がそのまま流出しないように配慮しつつ、容器体の側壁
面に付設するものであってもよい。
【0062】泡発生器は、泡整流室を設けることを必須
とするものではない。しかし、快適な入浴感を得られる
等の利点を考慮する場合には、泡整流室を設けることが
望ましい。この場合、泡整流室の上部つまり容器体上壁
面の形状は、上記実施形態のように、必ずしも平板であ
る必要はない。例えば、泡吐出口にある中央部に向かっ
て、泡の対流を促進するように、上壁面を緩やかな曲面
で構成することもできる。
【0063】洗剤溶液は、発泡性のよい各種洗剤を水に
溶解して調整すればよい。着色剤、芳香剤等を洗剤溶液
に溶解させれば、視覚的または嗅覚的にも快適な入浴を
楽しむこともできる。洗剤溶液の調整は、洗剤と水とを
容器体に入れ、容器体の中で行ってもよい。洗剤溶液の
加熱手段は、上記実施形態のように容器体内にヒータを
設置する代わりに、容器体自体を加熱するもの等種々の
手段を選択できる。また、温泡を発生させる場合、洗剤
溶液を加熱する代わりにあるいはそれとともに、ノズル
に導入する空気を加熱するものであってもよい。ノズル
から噴出させる空気に芳香剤等を混入させ、入浴時に芳
香が漂うようにすることもできる。
【0064】次に、コンプレッサであるが、コンプレッ
サは、その形式を特に限定するものではない。上記リニ
ア駆動フリーピストン式のものに代え、ロータリー式、
斜板式、スクロール式のもの等種々のものが利用でき
る。また、コンプレッサの吐出口に、蓄圧タンクを備
え、安定した圧縮空気の供給を確保することもできる。
【0065】空気配管もその材質を特に限定するもので
はない。空気配管の外部吐出口に、コネクタ等を付設
し、付帯作業において、接続を容易ならしめることも可
能である。配管の経路、長さ、外部吐出口の位置等も、
設計に応じ様々な態様を採用することができる。
【0066】ケースは、その材質を特に限定するもので
はないが、軽量化を考えれば、樹脂の構成部品を採用す
る等の配慮をするのが望ましい。上記実施形態において
は、四角い箱型の形状をないているが、形状について
も、内部の設計等に応じ、種々の形状を採用することが
できる。コントロールパネルの位置、ダクト収納室の位
置等についても、同様に、内部の設計等に応じて種々の
態様とすることができる。また、取手の代わりに、ショ
ルダーベルトを付設する等して、本装置をハンドフリー
の状態で使用可能にすることもできる。
【0067】フレキシブルダクトは、上記実施形態で
は、蛇腹式のものを採用しているが、これに代え、通常
のゴムホース等を採用することもできる。収納の形態
も、折り畳み方式、巻き取り方式等様々な方式とするこ
ともできる。また、フレキシブルダクトは、1本で構成
する必要はなく、2本あるいはそれ以上を繋ぐように構
成することもできる。さらに、フレキシブルダクトを泡
発生器の泡吐出口に脱着可能に接続する場合、コネクタ
等を採用し、ワンタッチで脱着可能とするものであって
もよい。また上述したように、脱着可能な接続ではな
く、固定式とし、接続されたまま、フレキシブルダクト
を収納するものであってもよい。
【0068】以上、本発明の浴用泡発生装置の実施形態
について説明したが、上述した実施形態は一実施形態に
すぎず、本発明の浴用泡発生装置は、上記実施形態を始
めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を
施した種々の形態で実施することができる。
【0069】
【実施例】上記実施形態に基づき、実際に本発明の浴用
泡発生装置を作製し、それを作動させて浴用泡を発生さ
せた。作製した装置の概要を下記表1および表2の示
す。ちなみに表1は、泡発生器についての概要であり、
表2は、その他の構成要素および装置全体についての概
要および性能を示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】上記表1および表2から判るように、本実
施例の浴用泡発生装置は、泡式入浴に好適な泡を発生す
ることのできる装置であることが確認できる。また、コ
ンプレッサから吐出される空気の吐出圧が高く、また流
量も大きいことから、本実施例の浴用泡発生装置は、上
記種々の付帯作業を行う場合の充分なる動力源となるこ
とが確認できる。また、装置の大きさ、重さについて
も、充分なる、小型化、軽量化が達成された装置であ
り、ポータブルな装置となることが確認できる。
【0073】
【発明の効果】本発明は泡式入浴に好適な浴用泡を発生
するための浴用泡発生装置を、泡発生器と、コンプレッ
サと、コンプレッサから吐出される空気を泡発生器に導
入するあるいは外部に吐出することを選択的に行うため
の空気配管とを含み、これらを1つのケースに組み込ん
で構成するものである。このような構成を採ることで、
本発明の浴用泡発生装置は、小型化、軽量化、ポータブ
ル化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である浴用泡発生装置の外
観を示す。
【図2】 本発明の実施形態である浴用泡発生装置の内
部構造を示す。
【図3】 本発明の実施形態である浴用泡発生装置にお
いて、フレキシブルダクトがダクト収納室に収納されて
いる様子を示す。
【図4】 本発明の実施形態である浴用泡発生装置を構
成する泡発生器の縦断面を示す。
【図5】 本発明の実施形態である浴用泡発生装置を構
成する泡発生器の上蓋を取り除いた状態で上部から見た
図を示す。
【図6】 本発明の実施形態である浴用泡発生装置を構
成する泡発生器の作動中の様子を示す。
【図7】 本発明の浴用泡発生装置を用いた入浴の様子
を示す。
【図8】 本発明の浴用泡発生装置を用いて行う泡式入
浴についての付帯作業の様子を示す。
【符号の説明】
1:浴用泡発生装置 4:エア式浴槽 5:シャワーポンプ 7:エジェクタ 10:ケース 18:ダクト収納室 20:泡発生器 21:容器体 22:ノズル 23:吐出ダクト(広義において泡吐出口) 24:洗剤溶液 25:泡整流室 26:ヒータ 30:コンプレッサ 40:空気配管 43:切替バルブ 44:外部吐出口 50:フレキシブルダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 篤志 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 岸 友三 愛知県名古屋市名東区陸前町3001番地 株 式会社レッツコーポレーション内 Fターム(参考) 2D005 FA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤溶液を貯溜する容器体と、該洗剤溶
    液内に空気を噴出し泡を発生させるノズルと、該容器体
    の上部に配設され発生した泡を該容器体外に吐出する泡
    吐出口とを含んでなる泡発生器と、 圧縮空気を作り出すためのコンプレッサと、 切替バルブを有し、該切替バルブにより前記コンプレッ
    サから吐出される空気を前記泡発生器の前記ノズルに導
    入するあるいは外部に吐出することを選択的に行う空気
    配管と、 を含んで構成され、 これらを1つのケースに組み込んだことを特徴とするコ
    ンプレッサ一体型浴用泡発生装置。
  2. 【請求項2】 前記泡発生器は、前記洗剤溶液を加熱す
    るための洗剤溶液加熱手段を有する請求項1に記載のコ
    ンプレッサ一体型浴用泡発生装置
  3. 【請求項3】 前記泡発生器の前記泡吐出口に一端が接
    続され他端より泡を吐出するためのフレキシブルダクト
    を有し、前記ケースには、該フレキシブルダクトを収納
    するダクト収納室が設けられている請求項1または請求
    項2に記載のコンプレッサ一体型浴用泡発生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104042144A (zh) * 2014-06-26 2014-09-17 德清艾希德卫浴洁具有限公司 会吹泡泡的淋浴房
JP2022142831A (ja) * 2021-03-17 2022-10-03 株式会社Lixil 浴室用泡供給装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104042144A (zh) * 2014-06-26 2014-09-17 德清艾希德卫浴洁具有限公司 会吹泡泡的淋浴房
JP2022142831A (ja) * 2021-03-17 2022-10-03 株式会社Lixil 浴室用泡供給装置
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