JP2002078176A - 回転機構部引廻しケーブル固定方法及び装置 - Google Patents

回転機構部引廻しケーブル固定方法及び装置

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JP2002078176A
JP2002078176A JP2000254271A JP2000254271A JP2002078176A JP 2002078176 A JP2002078176 A JP 2002078176A JP 2000254271 A JP2000254271 A JP 2000254271A JP 2000254271 A JP2000254271 A JP 2000254271A JP 2002078176 A JP2002078176 A JP 2002078176A
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Hidetoshi Takimoto
英敏 瀧本
Ikuo Iwasaki
郁夫 岩崎
Kiyoshi Naito
潔 内藤
Kazunari Yamamoto
和成 山本
Hiroyuki Ishiyama
弘之 石山
Naohiro Sakou
直浩 酒匂
Koichiro Tsugane
浩一郎 津金
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルに過大なよじれ・曲げが発生せず、
省スペースで回転機構を可能とし、かつ、ケーブルの耐
久性も向上させた回転機構部引廻しケーブル固定方法及
び装置を提供することにある。 【解決手段】 LNG等のタンク内に観察装置をケーブ
ル43を介して吊り下げ、その観察装置を回転させてタ
ンク内壁を観察するに際し、撮像部が収容された回転筒
48とその回転筒48を回転するモータ等が収容された
固定筒42とを回転機構部50で連結して観察装置を構
成し、固定筒42内に設けた上記回転機構部50の固定
側を支持するジョイントパイプ2にケーブル43を螺旋
状に巻き付け、そのケーブル43を、回転機構部50の
回転側のフランジ3に軸方向移動可能に挿通して回転筒
48内の接続ターミナルに接続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNG等のタンク
内部を観察するような低温環境等で用いられ、回転筒と
固定筒とを回転機構部で連結して構成した観察装置のケ
ーブル耐久性の向上を図った回転機構部引廻しケーブル
固定方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNG等のタンク内部を観察し、タンク
内壁面のメンブレンのゆがみ・傷などを観察するために
観察装置が用いられている。
【0003】観察装置は、LNG等のタンク内にケーブ
ルを介して吊り下げられ、撮像部が収容された回転筒と
その回転筒を回転するモータ等が収容された固定筒とを
回転機構部で連結して構成され、ケーブルは、固定筒内
のモータや回転筒内の撮像部等の機器に接続される。こ
の観察装置の回転筒は360°回転するようになってい
る。
【0004】一般に、回転筒などの回転部と固定筒など
の固定部とを備えた装置では、回転機構部の固定部と回
転部間のケーブル接続にスリップリングを用いている
が、LNG等のタンク内のような低温環境(あるいは高
温環境)では使用可能なスリップリングがない。
【0005】そこで、従来、固定部と回転部間のケーブ
ル接続は、固定部からのケーブルを、回転機構部の回転
軸回りに引き廻して回転側の接続ターミナルに接続する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、観察装
置の回転筒は360°回転するため、ケーブルには、ケ
ーブル自身が360°回転しても支障のないものを用い
る必要がある。
【0007】ケーブルの本数が少ない場合、回転筒が3
60°回転することによるケーブルの長さ変化(回転軸
の外周の長さ分)を吸収できるようにして、固定部から
のケーブルを、回転機構部の回転軸回りに引き廻すよう
にしなければならないという問題があり、ケーブルの本
数が多い場合には、このような引き廻しのための余長を
与えてケーブルを引き廻すことが難しく、ケーブルによ
じれ・曲げが発生する問題がある。しかも、ケーブル
は、LNG等のタンク内のような低温環境にさらされる
と、常温の4〜5倍もの硬さとなり、ケーブルにますま
す負荷がかかるため、耐久性が低下するという問題があ
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、ケーブルに過大
なよじれ・曲げが発生せず、省スペースで回転機構を可
能とし、かつ、ケーブルの耐久性も向上させた回転機構
部引廻しケーブル固定方法及び装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたものであり、請求項1の発明
は、LNG等のタンク内に観察装置をケーブルを介して
吊り下げ、その観察装置を回転させてタンク内部を観察
するに際し、撮像部が収容された回転筒とその回転筒を
回転するモータ等が収容された固定筒とを回転機構部で
連結して観察装置を構成し、固定筒内に設けた上記回転
機構部の固定側を支持するジョイントパイプにケーブル
を螺旋状に巻き付け、そのケーブルを、回転機構部の回
転側のフランジに軸方向移動可能に挿通して回転筒内の
接続ターミナルに接続した回転機構部引廻しケーブル固
定方法である。
【0010】請求項2の発明は、LNG等のタンク内に
ケーブルを介して吊り下げられると共にタンク内部を観
察すべく観察部が回転自在に設けられる観察装置におい
て、撮像部が収容された回転筒とその回転筒を回転する
モータ等が収容された固定筒とを回転機構部で連結して
観察装置を構成し、固定筒内に上記回転機構部の固定側
を支持するジョイントパイプを設け、そのジョイントパ
イプにケーブルを螺旋状に巻き付け、そのケーブルを、
回転機構部の回転側のフランジに軸方向移動可能に挿通
して回転筒内の接続ターミナルに接続した回転機構部引
廻しケーブル固定装置である。
【0011】請求項3の発明は、上記フランジには、固
定側から回転側に至るケーブルを軸方向に移動自在に支
持すると共に回転方向を拘束するスライド機構が設けら
れる請求項2記載の回転機構部引廻しケーブル固定装置
である。
【0012】請求項4の発明は、スライド機構は、フラ
ンジに設けたケーブル挿通孔と、そのケーブル挿通孔に
設けられ、かつフランジの径方向に延びたヒンジピン
と、ケーブル挿通孔に挿通されると共にヒンジピンに連
結され、ケーブルを軸方向移動自在に保持する回転ヒン
ジ部材とからなる請求項3記載の回転機構部引廻しケー
ブル固定装置である。
【0013】請求項5の発明は、上記回転ヒンジ部材を
挿通するケーブルの両側には、ケーブルのずれを防止す
るケーブル移動規制具が取り付けられる請求項4記載の
回転機構部引廻しケーブル固定装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適実施の形態
を添付図面にしたがって説明する。
【0015】まず、全体構成を図4で説明する。
【0016】図4は、本発明の好適実施の形態である回
転機構部引廻しケーブル固定装置を備えた観察装置の全
体構成を示し、図4(a)はその側面図、図4(b)は
その断面図を示したものである。
【0017】図4(a)および図4(b)に示すよう
に、観察装置40は、先端の回転自在な観察部41と、
観察部41を回転する固定筒42と、後端のケーブル4
3とで構成され、LNG等のタンク内にケーブル43を
介して吊り下げられると共にタンク内部を観察するため
のものである。
【0018】観察部41は、ミラー44等を収容した側
視ヘッド45と、カメラ46等の撮像部47が収容され
た回転筒48とで構成される。一方、固定筒42内に
は、回転筒48を回転するモータ49等を収容してい
る。回転筒48と固定筒42とは、回転機構部50で連
結している。
【0019】撮像部47は、カメラ46や電子部品など
を冷熱から保護するため、内部にヒータを備えており、
さらに断熱材などで外部や観察装置40の他の部分と断
熱されている。
【0020】さて、図1は、本発明の好適実施の形態で
ある回転機構部引廻しケーブル固定装置の概略図を示し
たものである。
【0021】図1(a)に示すように、本発明の回転機
構部引廻しケーブル固定装置1は、観察装置40の固定
筒42内に、回転機構部50の固定側を支持するジョイ
ントパイプ2を設け、そのジョイントパイプ2にケーブ
ル43を螺旋状に巻き付け、そのケーブル43を、回転
機構部50の回転側のフランジ3に軸方向移動可能に挿
通したものである。
【0022】フランジ3には、固定側から回転側に至る
ケーブル43を軸方向に移動自在に支持すると共に回転
方向を拘束するスライド機構4を設けている。
【0023】図1(b)に示すように、スライド機構4
は、例えば、フランジ3に設けたケーブル挿通孔5と、
そのケーブル挿通孔5に設けられ、かつフランジ3の径
方向に延びたヒンジピン6と、ケーブル挿通孔5に挿通
されると共にヒンジピン6に連結され、ケーブル43を
軸方向移動自在に保持する回転ヒンジ部材7とからな
る。
【0024】回転ヒンジ部材6を挿通するケーブル43
の両側には、ケーブル43のずれを防止するケーブル移
動規制具8を取り付けている。このケーブル移動規制具
8は、回転ヒンジ部材7がケーブル43を軸方向移動自
在に保持することができるように、回転ヒンジ部材7か
ら所定の距離をおいて取り付けるようにする。
【0025】次に、回転機構部引廻しケーブル固定装置
1をより具体的に説明する。
【0026】図2は、本発明の回転機構部引廻しケーブ
ル固定装置の斜視図を示したものである。
【0027】図2に示すように、本発明の回転機構部引
廻しケーブル固定装置1を備えた観察装置40は、回転
筒48と固定筒42とを回転機構部50で連結して構成
しており、固定筒42の後端には、ケーブル43が固定
筒42の軸と一致するようにして固定されて接続されて
いる。
【0028】ケーブル43は、例えば、図4の撮像部4
7のカメラ46用ケーブル、ヒータ用ケーブルなど、使
用目的に応じて適宜分割して束ねた分割ケーブル束43
a、43b…とするために、固定筒42内後部でほどか
れる。中心部のテンションメンバのワイヤ9は、テンシ
ョンメンバ固定具10で固定される。なお、図では各分
割ケーブル束43a、43b…の複数の信号線のうち1
本だけを描いている。
【0029】固定筒42内には、固定筒42後部と回転
機構部50の固定側とを支持する円筒状のジョイントパ
イプ2を、ケーブル43と同軸となるように設けてい
る。
【0030】ジョイントパイプ2の直径は、螺旋状に巻
き付けられる分割ケーブル束43a、43b…の本数に
応じて適宜決定され、かつ、ジョイントパイプ2と固定
筒42間に空間部11が形成されるように決定される。
つまり、ジョイントパイプ2の直径は、すべての分割ケ
ーブル束43a、43b…を、互いに接触することな
く、ジョイントパイプ2の外周に螺旋状に巻き付けるこ
とができるように、固定筒42の直径より若干小さくな
るように決定される。
【0031】このジョイントパイプ2には、例えば、そ
の長手方向に沿うように、かつ、それぞれが対向するよ
うに2つの長穴12を形成している。
【0032】回転筒48内には、固定側から回転側に至
ったケーブル43を、図4の撮像部47に接続する接続
ターミナル13を設けている。この接続ターミナル13
は、その軸が観察装置40の中心軸と一致しないように
偏心させて設けられている。
【0033】回転機構部50の回転側のフランジ3に
は、上述のように、固定側から回転側に至る各分割ケー
ブル束43a、43b…を支持すると共に回転方向を拘
束するスライド機構4が設けられている。
【0034】このように、本発明では、まず、固定筒4
2の後端に接続されたケーブル43を、ジョイントパイ
プ2内で分割ケーブル束43a、43b…に分割する。
これら各分割ケーブル束43a、43b…を長穴12か
らそれぞれ引き出し、ジョイントパイプ2の外周に螺旋
状に巻き付ける。このとき、各分割ケーブル束同士が接
触しないようにする。次に、螺旋状に巻き付けた各分割
ケーブル束43a、43b…を、回転機構部50の回転
側のフランジ3にスライド機構4を介して軸方向に移動
自在に挿通する。そして、固定側から回転側に至った各
分割ケーブル束43a、43b…を接続ターミナル13
に接続している。
【0035】各分割ケーブル束43a、43b…の巻数
は、回転筒48が360°回転することによるケーブル
の長さ変化(ジョイントパイプ2の外周の長さ分)を吸
収できる巻数にする。この巻数は、ジョイントパイプ2
の外径、長さ、回転筒48の回転角度によって最適な巻
数が選ばれるが、巻き付けられる分割ケーブル束43
a、43b…の本数によって制限があるので、例えば、
2巻程度でもよい。
【0036】次に、スライド機構4をより具体的に説明
する。
【0037】図3は、本発明におけるスライド機構を示
し、図3(a)は、その断面図、図3(b)は、図3
(a)のX−X線断面矢視図、図3(c)は、図3
(a)のY−Y線断面矢視図(右側)およびZ−Z線断
面矢視図(左側)を示したものである。
【0038】図では、ケーブル43を分割し、例えば、
6本の信号線14を束にした分割ケーブル束43a〜c
としており、合計18本の信号線を描いている。
【0039】図3に示すように、スライド機構4は、分
割ケーブル43aについて代表して説明すると、例え
ば、フランジ3に形成した断面長穴状のケーブル挿通孔
5aと、そのケーブル挿通孔5aに設けられ、かつフラ
ンジ3の径方向に延びたヒンジピン6aと、ケーブル挿
通孔5aに挿通されると共にヒンジピン6aに連結さ
れ、分割ケーブル43aを軸方向移動自在に保持する回
転ヒンジ部材7aとからなる。
【0040】回転ヒンジ部材7aには、分割ケーブル束
43aを保護するために、例えば、テフロン(登録商
標)(図では斜線部分)で形成した二分割押さえ板16
aを用いるとよい。各二分割押さえ板16aには、分割
ケーブル束43aが挿通される略矩形状の穴17aを形
成している。二分割押さえ板16a同士は、例えば、両
端を割ピン18で固定している。これら二分割押さえ板
16aの中央位置に、ヒンジピン6aを設けている。ヒ
ンジピン6aの両側に、例えば、分割ケーブル束43a
の信号線14を3本ずつ配置している。
【0041】スライド機構4は、分割ケーブル43b、
43cについても以上の構成と同様の構成である。
【0042】回転ヒンジ部材7を挿通する各分割ケーブ
ル束43a〜cの両側には、ケーブルのずれを防止する
ケーブル移動規制具8a〜cをそれぞれ取り付けてい
る。
【0043】ケーブル移動規制具8a〜cは、例えば、
各分割ケーブル束43a〜cを保護するテフロン(図で
は斜線部分)で形成した押さえ板19a〜cと、これら
押さえ板19a〜cを上下から挟むサポートプレート2
0a〜cと、サポートプレート固定具21a〜cとから
なる。サポートプレート20a〜cの両端には、ねじ孔
22を形成している。
【0044】各押さえ板19a〜cには、各分割ケーブ
ル束43a〜cの信号線14を挿通する穴hを複数形成
している。各穴h間には、各分割ケーブル束43a〜c
の信号線14が滑らないようにネジタップtが切ってあ
る。
【0045】サポートプレート固定具21a〜cは、な
べ小ネジ23、座金24、六角低ナット25からなる。
サポートプレート20a〜cは、その両端が絞られ、ね
じ孔22になべ小ネジ23が挿通され、そのなべ小ネジ
23に座金24を介して六角低ナット25が取り付けら
れて固定される。さらに、サポートプレート20a〜c
の中央位置に、なべ小ネジ22と六角低ナット25を取
り付け、各分割ケーブル束43a〜cの信号線14を3
本ずつ固定するようにしている。
【0046】次に、本発明の作用を説明する。
【0047】ケーブル43は、固定筒42後部と接続タ
ーミナル13とで固定されていることから、観察装置4
0の回転筒48が360°回転すると、各分割ケーブル
束43a〜cの長さが、ジョイントパイプ2の外周の長
さ分だけ変化する。
【0048】本発明の回転機構部引廻しケーブル固定装
置1は、ジョイントパイプ2の外周に分割ケーブル束4
3a〜cを螺旋状に巻き付けており、しかも、フランジ
3に軸方向移動可能に挿通しているので、回転筒48が
360°回転することによる分割ケーブル束43a〜c
の長さ変化(ジョイントパイプ2の外周の長さ分)を吸
収することができる。
【0049】ジョイントパイプ2に巻き付けられた分割
ケーブル束43a〜cは、観察装置40の回転筒48が
繰り返し360°正回転・逆回転すると、最も張った状
態(密に巻かれた状態)と最もたるんだ状態(緩く巻か
れた状態)を交互に繰り返す。
【0050】このとき、次第に分割ケーブル束43a〜
cの巻き付け角度が変わってしまい、ケーブルによじれ
・曲げが発生してケーブルに負荷がかかってしまうが、
本発明におけるスライド機構4は、分割ケーブル束43
a〜cを軸方向に移動可能にかつ周面方向に回転自在に
支持しているため、このような角度変化を吸収すること
ができる。
【0051】さらに言えば、分割ケーブル束43aが密
に巻かれた状態のとき、回転ヒンジ部材7aがジョイン
トパイプ2側に傾き、一方、分割ケーブル束43aが緩
く巻かれた状態のとき、回転ヒンジ部材7aが接続ター
ミナル13側に傾く。この回転ヒンジ部材7aは、分割
ケーブル束43a〜cの巻き付け方向によって傾きも変
わる。
【0052】また、本発明におけるケーブル移動規制具
8a〜cは、分割ケーブル束43a〜cが軸方向に大き
く移動することを規制するので、分割ケーブル束43a
〜cのずれを防止することができる。
【0053】つまり本発明は、観察装置40の固定筒4
2内に、回転機構部50の固定側を支持するジョイント
パイプ2を設け、そのジョイントパイプ2にケーブル4
3を螺旋状に巻き付け、そのケーブル43を、回転機構
部50の回転側のフランジ3に軸方向移動可能に挿通し
ているので、フランジ3が回転してもケーブル43が過
剰に引っ張られることがなく、ケーブル43のよじれ・
曲げが過大に発生しない。しかも、フランジ3にケーブ
ル43を直接固定しないようにしているので、ケーブル
にかかる負荷を低減させることとなり、ケーブルの耐久
性が向上する。
【0054】このように、本発明によれば、回転機構部
の負荷を減少させることができ、ひいてはモータの必要
駆動力の低減をも図ることができる。
【0055】また、本発明は上述したように、ジョイン
トパイプと固定筒間に空間部を形成し、この空間部を利
用してジョイントパイプにケーブルを螺旋状に巻き付
け、そのケーブルを、回転機構部の回転側のフランジに
軸方向移動可能に挿通している。このような簡単な構成
のため、省スペースで回転機構が可能となる。
【0056】なお、上記実施の形態では、本発明を、L
NG等のタンク内のような低温環境で使用する例で説明
したが、本発明はこれに限らず、使用可能なスリップリ
ングがない高温環境でも使用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
【0058】(1)ケーブルのよじれ・曲げが発生しに
くい。
【0059】(2)ケーブルの耐久性が向上する。
【0060】(3)回転機構部の負荷が減る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す概略図である。
【図2】本発明の回転機構部引廻しケーブル固定装置を
示す斜視図である。
【図3】本発明におけるスライド機構を示す断面図
(a)、そのX−X線断面線矢視図(b)、そのY−Y
線断面矢視図およびZ−Z線断面矢視図(c)を示した
ものである。
【図4】本発明の回転機構部引廻しケーブル固定装置を
備えた観察装置の全体構成を示す側面図(a)、断面図
(b)である。
【符号の説明】
1 回転機構部引廻しケーブル固定装置 2 ジョイントパイプ 3 フランジ 4 スライド機構 40 観察装置 42 固定筒 43 ケーブル 48 回転筒 50 回転機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧本 英敏 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 岩崎 郁夫 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 内藤 潔 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 山本 和成 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 石山 弘之 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 酒匂 直浩 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 津金 浩一郎 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LNG等のタンク内に観察装置をケーブ
    ルを介して吊り下げ、その観察装置を回転させてタンク
    内部を観察するに際し、撮像部が収容された回転筒とそ
    の回転筒を回転するモータ等が収容された固定筒とを回
    転機構部で連結して観察装置を構成し、固定筒内に設け
    た上記回転機構部の固定側を支持するジョイントパイプ
    にケーブルを螺旋状に巻き付け、そのケーブルを、回転
    機構部の回転側のフランジに軸方向移動可能に挿通して
    回転筒内の接続ターミナルに接続したことを特徴とする
    回転機構部引廻しケーブル固定方法。
  2. 【請求項2】 LNG等のタンク内にケーブルを介して
    吊り下げられると共にタンク内部を観察すべく観察部が
    回転自在に設けられる観察装置において、撮像部が収容
    された回転筒とその回転筒を回転するモータ等が収容さ
    れた固定筒とを回転機構部で連結して観察装置を構成
    し、固定筒内に上記回転機構部の固定側を支持するジョ
    イントパイプを設け、そのジョイントパイプにケーブル
    を螺旋状に巻き付け、そのケーブルを、回転機構部の回
    転側のフランジに軸方向移動可能に挿通して回転筒内の
    接続ターミナルに接続したことを特徴とする回転機構部
    引廻しケーブル固定装置。
  3. 【請求項3】 上記フランジには、固定側から回転側に
    至るケーブルを軸方向に移動自在に支持すると共に回転
    方向を拘束するスライド機構が設けられる請求項2記載
    の回転機構部引廻しケーブル固定装置。
  4. 【請求項4】 スライド機構は、フランジに設けたケー
    ブル挿通孔と、そのケーブル挿通孔に設けられ、かつフ
    ランジの径方向に延びたヒンジピンと、ケーブル挿通孔
    に挿通されると共にヒンジピンに連結され、ケーブルを
    軸方向移動自在に保持する回転ヒンジ部材とからなる請
    求項3記載の回転機構部引廻しケーブル固定装置。
  5. 【請求項5】 上記回転ヒンジ部材を挿通するケーブル
    の両側には、ケーブルのずれを防止するケーブル移動規
    制具が取り付けられる請求項4記載の回転機構部引廻し
    ケーブル固定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007080446A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Mitsumi Electric Co Ltd テープカートリッジオートローダー
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