JP2002077244A - 通信ネットワークの障害復旧方式 - Google Patents

通信ネットワークの障害復旧方式

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JP2002077244A JP2000254129A JP2000254129A JP2002077244A JP 2002077244 A JP2002077244 A JP 2002077244A JP 2000254129 A JP2000254129 A JP 2000254129A JP 2000254129 A JP2000254129 A JP 2000254129A JP 2002077244 A JP2002077244 A JP 2002077244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害が発生した通信パスを迂回パスに切り替
える際の処理の負担が軽く、この切替処理を高速に行う
ことができる通信ネットワークの障害復旧方式を提供す
ること。 【解決手段】 ノードN3は、通信パスの障害を検出す
ると、この障害個所としてリンクL2を特定した障害復
旧用のメッセージを生成し、隣接ノードN7、N4にフ
ラッディングする。このメッセージを受信した各ノード
は、自ノードがリンクL2に対応する迂回パスに含まれ
ているか否かを判定し、含まれている場合には、自ノー
ドにおける迂回パスの設定を行うとともに、このメッセ
ージを他の隣接ノードにフラッディングする。このよう
にして、メッセージを受信した各ノードにおいて、リン
ク単位で迂回パスへの設定が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信パスに障害が
発生したときに、この通信パスを迂回パスに切り替えて
障害を復旧させる障害復旧方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の通信パスの高信頼化の要求に伴っ
て、通信パスに障害が発生した際に、できるだけ早く障
害を復旧させることが求められており、様々な障害復旧
方式が検討されている。例えば、従来の障害復旧方式
は、集中型と分散型に大別される。「集中型」は、通信
ネットワーク内に設けられた所定の管理センタ等におい
て通信パスの障害情報を収集し、障害が発生した通信パ
スを迂回パスに切り替えることができる。また、「分散
型」は、通信ネットワークに含まれる各ノード間で障害
情報を送受信することにより、管理センタ等を用いるこ
となく、障害が発生した通信パスを迂回パスに切り替え
ることができる。さらに、分散型の障害復旧方式では、
障害が発生した際に切り替え対象となる迂回パスを障害
発生の都度探索して設定する方式と、あらかじめ障害の
発生個所に対応して迂回パスを設定しておく方式とがあ
る。あらかじめ迂回パスを設定しておく後者の方式をプ
リプラン型と称する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、分散型の障
害復旧方式では、通信パスに障害が生じたときに、障害
個所の下流に位置するノードから他のノードに障害情報
が送られて、代わりの迂回パスが設定される。このた
め、複数の通信パスに同時に障害が発生すると、障害が
発生した通信パス毎に障害情報の送受信が行われること
になり、各ノードにおける処理の負担が重く、しかも、
通信パス一つ一つについて迂回パスが設定されて障害復
旧処理が行われるため迂回パスへの切替処理に時間がか
かるという問題があった。
【0004】例えば、複数本の光ファイバによってリン
クが構成されており、各光ファイバによって数百本の通
信パスが設定されているものとすると、リンクに切断等
の障害が発生すると、各光ファイバに含まれる全ての通
信パスを別の迂回パスに切り替える必要が生じる。この
ような場合に、各通信パスについて個別に迂回パスの切
り替えを行っていたため、この切替処理を行う各ノード
の処理負担が重く、しかも全ての通信パスを迂回パスに
切り替えるために要する時間も長くなる。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、障害が発生した通信パスを
迂回パスに切り替える際の処理の負担が軽く、この切替
処理を高速に行うことができる通信ネットワークの障害
復旧方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の通信ネットワークの障害復旧方式は、
リンクを介して接続された複数のノードのそれぞれがメ
ッセージ作成・送信手段、メッセージ転送手段、迂回パ
ス設定手段を備えている。メッセージ作成・送信手段
は、通信パスの障害を検出したときに、障害個所を特定
する情報を含むメッセージを作成して隣接する他のノー
ドに送信する。メッセージ転送手段は、他のノードから
メッセージが送られてきたときにこれを受信し、それ以
外の他のノードに向けてこのメッセージを転送する処理
を行う。迂回パス設定手段は、メッセージ転送手段にお
いて他のノードから受信したメッセージに基づいて障害
個所が特定されたときに、この障害個所に対応する迂回
パスに自ノードが含まれるか否かを判定し、含まれる場
合には迂回パスを有効にする。各ノードは、他のノード
から送られてくるメッセージに含まれる障害個所情報に
よって、自ノードが迂回パスに含まれているか否かを判
定し、含まれている場合にはこの迂回パスを有効にする
処理を行っている。したがって、いずれかのリンクに発
生した障害が検出されたときに、リンク単位で迂回パス
の設定が行われるため、通信パス毎に障害検出や迂回パ
スの設定を行う場合に比べて、障害が発生したリンクに
含まれる通信パスを迂回パスに切り替える際の各ノード
の処理の負担が軽く、しかも障害復旧処理を高速に行う
ことができる。
【0007】上述したメッセージ転送手段は、同一の障
害個所に対応するメッセージを重複して受信したか否か
を判定し、重複している場合には、メッセージを転送す
る処理を行わないことが望ましい。メッセージを隣接す
る他のノードに順番に転送すると、ループを形成する通
信ネットワークでは同じメッセージを何度も受信するこ
とになるため、最初のメッセージに対応して障害復旧処
理を行うようにすることで、不要な処理を重複して行う
無駄を省くことができる。
【0008】また、上述した迂回パス設定手段は、自ノ
ードが迂回パスの中継ノードである場合には、メッセー
ジ転送手段によってメッセージを受信したときに、障害
が発生した通信パスが含まれるリンクに対応した迂回パ
スを有効にする処理を行い、自ノードが迂回パスの終端
ノードである場合には、実際に障害が発生した通信パス
に対応する迂回パスのみを有効にする処理を行うことが
望ましい。実際に障害が発生した通信パスのみについて
迂回パスへの切り替えが行われるため、それ以外の正常
な通信パスを不用意に切り替えることによる信号の瞬断
を防止することができる。
【0009】また、一つの通信パスに対応して、互いの
設定区間が部分的に重複する複数の迂回経路を予め用意
しておくことが望ましい。長い通信パスの全体に対応す
る迂回パスを設定する場合には、迂回パスの終端のノー
ドにおいてメッセージを受信するまでに長い時間がかか
ることになるが、短い迂回パスを設定することにより、
設定対象となる迂回パスの終端のノードにおいてメッセ
ージを受信するまでの時間を短縮することができる。ま
た、迂回パスを通信パスの一部において部分的に重複さ
せることにより、ノード障害に対処することができる。
【0010】また、上述したメッセージ作成・送信手段
によって、障害個所を特定する情報とともに、障害が発
生した通信パスの方向を特定する情報を含むメッセージ
を作成することが望ましい。この場合に、迂回パス設定
手段は、受信したメッセージに基づいて、障害が発生し
た通信パスの方向を考慮に入れて迂回パスを設定するこ
とが望ましい。通信パスの方向を考慮して障害復旧を行
うことにより、通信パスの一方向のみについて障害が発
生している場合に、実際に障害が発生した通信パスのみ
を効率よく迂回パスに切り替えることができる。また、
通信パスの各方向について別々に迂回パスを対応させる
ことにより、方向を考慮しないで迂回パスへの切り替え
を行ったときに生じる不具合を回避することができる。
【0011】また、上述した迂回パス設定手段は、複数
のノードとそれらの間のリンクとの関係を示すネットワ
ークトポロジ情報を有しており、メッセージ転送手段に
おいて他のノードから内容が異なる複数のメッセージ情
報を受信したときに、このネットワークトポロジ情報に
基づいてノード障害の有無を判定することが望ましい。
ノード障害が発生すると、通信パスの各方向の下流側の
ノードにおいて異なる障害個所の検出が行われるが、検
出されたこれら複数の障害個所と、ネットワークトポロ
ジ情報とに基づいて、ノード障害を容易かつ正確に検出
することができる。
【0012】また、上述した迂回パス設定手段は、リン
ク障害に対応する第1の迂回パス切替情報とノード障害
に対応する第2の迂回パス切替情報とを有しており、ネ
ットワークトポロジ情報に基づいてノード障害有りと判
定したときに、第2の迂回パス切替情報を用いて迂回パ
スの設定を行い、ノード障害無しと判定したときに、第
1の迂回パス切替情報を用いて迂回パスの設定を行うこ
とが望ましい。これにより、リンク障害とノード障害を
切り分けて、それぞれに適した迂回パスを設定すること
ができる。
【0013】また、上述した迂回パス設定手段は、メッ
セージ転送手段において最初のメッセージを受信してか
ら所定時間内に、内容が異なる他のメッセージを受信し
ない場合にリンク障害が発生したものと判定し、障害が
発生したリンクに対応する迂回パスを設定することが望
ましい。ノード障害が発生した場合には、内容が異なる
複数のメッセージがほぼ同時に送信されるため、迂回パ
スに沿った各ノードでは、ネットワークの構成に依存し
た一定時間内にこれらのメッセージを受信することがで
きる。したがって、最初のメッセージを受信したとき
に、一定時間内に2番目以降のメッセージが送られてこ
ないような場合にはノード障害の発生を考慮する必要が
なくなり、各ノードにおける処理の簡略化が可能とな
る。
【0014】また、通信パスや迂回パスを介して送受信
される情報がパスオーバーヘッドを含むフレーム構造を
有している場合に、各ノードは、パストレース情報付加
手段と成否判定手段を備えることが望ましい。パストレ
ース情報付加手段は、自ノードが迂回パスの送信端であ
る場合に、迂回パスに対応するパストレース用のID情
報をパスオーバーヘッドに格納する処理を行う。成否判
定手段は、自ノードが迂回パスの中継ノードである場合
に、一定時間以内に送信端となるノードからフレームが
送られてきたときにパスオーバーヘッドを調べ、ID情
報が期待される内容と一致したときに障害復旧成功と判
断し、ID情報が期待される内容と一致しないとき、あ
るいは一定時間以内に、パス送信端となるノードからフ
レームが送られてこないときに障害復旧失敗と判断す
る。これにより、障害復旧処理の成否を容易に確認する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の通信ネットワークについて詳細に説明する。 〔第1の実施形態〕図1は、本発明を適用した第1の実
施形態の通信ネットワークの部分的な構成を示す図であ
る。図1に示すように、本実施形態の通信ネットワーク
は、8個のノードN1〜N8を含んで構成されている。
例えば、ノードN1、N2の間にリンクL1が、ノード
N2、N3の間にリンクL2が、ノードN3、N4の間
にリンクL3がそれぞれ設定されており、これらのリン
クL1、L2、L3を用いて現用パスが設定されている
ものとする。
【0016】図2は、図1に示した通信ネットワークに
含まれるノードN1の構成を示す図である。なお、他の
ノードN2〜N8も同様の構成を有しており、詳細につ
いてはノードN1を用いて説明を行うものとする。図2
に示すように、ノードN1は、入力インタフェース部
(入力IF)10、スイッチ部12、スイッチ制御テー
ブル14、出力インタフェース部(出力IF)16、メ
ッセージ制御部20を含んで構成されている。
【0017】入力インタフェース部10は、1あるいは
複数個備わっており、ノードN1に接続されたリンクを
構成する1あるいは複数本の伝送媒体(例えば光ファイ
バ)を終端し、この終端したリンクに含まれる各通信パ
スを介して入力される各種のデータを受信する。スイッ
チ部12は、入力インタフェース部10側の入力ポート
と、出力インタフェース部16側の出力ポートとの間の
接続状態を切り替える。例えば、複数の入力ポートと複
数の出力ポートのそれぞれには、ノードN1内で重複し
ないチャネル番号が割り当てられており、入力ポート側
のチャネル番号と出力ポート側のチャネル番号の組合せ
をスイッチ制御テーブル14に格納しておくことによ
り、スイッチ部12においてこの組合せに応じた通信パ
スのルーティング処理が行われる。したがって、リンク
や通信パスに障害が発生して迂回パスを設定する場合に
は、スイッチ制御テーブル14の内容を変更して、スイ
ッチ部12における通信パスの設定状態を切り替えれば
よい。出力インタフェース部16は、入力インタフェー
ス部10と同様に1あるいは複数個備わっており、ノー
ドN1に接続されたリンクを構成する1あるいは複数本
の伝送媒体を終端し、この終端したリンクに含まれる各
通信パスに各種のデータを出力する。
【0018】メッセージ制御部20は、リンクや通信パ
スに障害が発生したときに、リンク単位の障害個所情報
を含む障害復旧メッセージ(以下、単に「メッセージ」
と称する)を作成し、他のノードN2〜N8にこのメッ
セージをフラッディング(flooding)により通知する。
ここで、フラッディングとは、メッセージを受け取った
ノードが次々に、このメッセージの送信元となる隣接ノ
ード以外の他の全ての隣接ノードに対してメッセージを
通知する伝送形態をいう。
【0019】また、メッセージ制御部20は、隣接する
他のノードN2、N5からメッセージを受け取ったとき
に、必要に応じて迂回パスへ切り替える処理を行う。例
えば、ノードN1が迂回パスに含まれる中継ノードであ
る場合には、このメッセージによって特定されるリンク
に障害が発生した際に、あらかじめ迂回パスとして使用
することになっている予備パスを有効にする制御が行わ
れる。また、ノードN1が迂回パスの端部のノードであ
る場合には、現用パスの入路側の入力ポートあるいは出
路側となる出力ポートを切り替えて、現用パスの一部を
障害が発生した通信パスから迂回パスに切り替える制御
が行われる。
【0020】図3は、メッセージ制御部20の詳細構成
を示す図である。図3に示すように、メッセージ制御部
20は、メッセージ受信部21、受信メッセージテーブ
ル22、メッセージ処理部23、切替テーブル24、切
替処理部25、メッセージ送信部26を含んで構成され
ている。
【0021】メッセージ受信部21は、隣接するノード
N2、N5から送られてくるメッセージを受信する。こ
のメッセージには障害が発生したリンクを特定する障害
個所情報が含まれている。受信メッセージテーブル22
は、メッセージ受信部21によって受信したメッセージ
を格納する。例えば、同じメッセージがノードN2、N
5のそれぞれから送られてきた場合には、最初に受信し
たメッセージのみが格納される。
【0022】メッセージ処理部23は、受信メッセージ
テーブル22に格納された受信済みのメッセージを検索
することにより、メッセージ受信部21によって新たに
受信したメッセージがそれまでに受信済みのメッセージ
と重複しないかどうかを確認する。そして、新規なメッ
セージに対しては、メッセージ処理部23は、メッセー
ジを送信する指示をメッセージ送信部26に送るととも
に、スイッチ部12による通信パスの接続状態を切り替
える指示を切替処理部25に送る。
【0023】切替処理部25は、受信メッセージに含ま
れている障害個所情報に基づいて、ノードN1が迂回パ
スに含まれているか否かを判定し、含まれている場合に
はスイッチ制御テーブル14の内容を書き換えることに
より、迂回パスの設定を行う。切替テーブル24は、障
害個所に対応する迂回パスの設定情報を格納する。例え
ば、リンクLXで障害が発生したときに設定される迂回
パスにノードN1が含まれている場合には、リンクLX
に対応させて、迂回パスを設定するために必要なスイッ
チ部12の入力ポートのチャネル番号と出力ポートのチ
ャネル番号との組合せ情報が格納されている。
【0024】メッセージ送信部26は、メッセージ処理
部23から入力されるメッセージを、このメッセージを
受信した隣接ノードを除く他の隣接ノードに送信する。
なお、ノードN1に含まれる入力インタフェース部10
によって障害を検出した場合には、障害が発生したリン
クを介して接続されている上流の隣接ノードを除く他の
隣接ノードにメッセージが送信される。
【0025】上述したメッセージ処理部23、メッセー
ジ送信部26がメッセージ作成・送信手段に、メッセー
ジ受信部21、受信メッセージテーブル22、メッセー
ジ処理部23、メッセージ送信部26がメッセージ転送
手段に、切替テーブル24、切替処理部26が迂回パス
設定手段にそれぞれ対応する。
【0026】本実施形態の通信ネットワークおよび各ノ
ードN1〜N8はこのような構成を有しており、次に、
現用パスに含まれるいずれかのリンクに障害が発生した
場合に迂回パスが設定されるまでの障害復旧手順の具体
例を説明する。例えば、図4に示すように、ノードN2
とノードN3とを結ぶリンクL2において障害が発生す
る場合を考える。
【0027】障害を検出したノードの動作 リンクL2に障害が発生すると、現用パスに沿ってこの
障害個所より下流であって、かつ最近接ノードであるノ
ードN3において障害の発生が検出され、一連の障害復
旧処理が開始される。例えば、入力インタフェース部1
0によって、リンクL2を構成する光ファイバを介して
受光されている光信号の断状態を検出することにより、
リンクL2に何らかの異常が発生したことが検出され
る。
【0028】まず、入力インタフェース部10からメッ
セージ制御部20に向けて障害発生の通知が行われる
と、メッセージ処理部23は、リンクL2を示す障害個
所情報を含む所定のメッセージを作成する。次に、メッ
セージ送信部26は、現用パスの上流に位置するノード
N2を除く他の全ての隣接ノードに向けて、メッセージ
処理部23によって生成されたメッセージをフラッディ
ングする。ノードN3の場合には、ノードN2を除く隣
接ノードは、ノードN4とノードN7のみであるため、
これらに対してメッセージの送信が行われる。
【0029】また、切替処理部25は、切替テーブル2
4に格納された情報を参照することにより、必要に応じ
て迂回パスの切替処理を行う。例えば、障害個所がリン
クL2の場合にはノードN3における迂回パスの切替処
理が行われないものとすると、切替テーブル24には、
リンクL2に対応する迂回パスの切替情報が何も格納さ
れていない。
【0030】なお、各ノードに対応してメッセージ制御
部20内に設けられた切替テーブル24には、自ノード
において何らかの処理が必要な障害発生リンクに対応す
る切替情報のみが格納されており、実際に障害が発生し
たリンクに対応する切替情報が切替テーブル24に含ま
れている場合にのみ自ノードにおける迂回パスの切替処
理が実施される。
【0031】メッセージを受け取ったノードの動作 ノードN3からフラッディングによって送信されたメッ
セージを受信したノードN7は、必要に応じて迂回パス
の切替処理を行うとともに、図5に示すように、再びフ
ラッディングによって隣接ノードN6、N8に対してメ
ッセージを送信する。
【0032】図6は、メッセージを受信した各ノードに
おける動作手順を示す流れ図であり、主に障害復旧処理
に関する動作手順のみが示されている。以下、図6を参
照しながら、ノードN3から送られたメッセージを受信
したノードN7内のメッセージ制御部20の具体的な動
作を説明する。
【0033】ノードN3から送られてくるメッセージを
メッセージ受信部21によって受信すると(ステップS
100)、メッセージ処理部23は、受信メッセージテ
ーブル22に格納されている受信済みメッセージを確認
し、同じメッセージを受信済みか否かを判定する(ステ
ップS101)。例えば、同じ内容のメッセージを既に
受信済みの場合には肯定判断が行われ、受信したメッセ
ージに応じた処理を何もせずにメッセージ制御部20に
よる動作を終了する。一方、新しい内容のメッセージを
受信した場合にはステップS101の判定において否定
判断が行われ、次にメッセージ送信部26は、隣接ノー
ドN6、N8に向けてメッセージをフラッディングする
(ステップS102)。
【0034】また、切替処理部25は、切替テーブル2
4に格納されている設定情報に基づいて、必要な場合に
は迂回パスに切り替える処理を行う(ステップS10
3)。図7は、ノードN3のメッセージ処理部20に含
まれる切替テーブル24の具体例を示す図である。図7
に示すように、切替テーブル24には、障害個所に対応
する切替情報が含まれており、切替処理部25は、受信
メッセージに含まれる障害個所情報によって特定される
リンクが、切替テーブル24内の障害個所で指定された
リンクに含まれている場合には、このリンクに対応する
切替情報を読み出して、この切替情報に基づいてスイッ
チ制御テーブル14の内容を変更する。
【0035】図7に示した例では、リンクL2に障害が
発生したときに、ノードN7のスイッチ部12におい
て、入路側のチャネル5で指定される入力ポートと出路
側のチャネル6で指定される出力ポートとを接続するこ
とにより新たな迂回パスが設定される旨が示されてい
る。したがって、切替処理部25は、スイッチ部12の
チャネル5で指定される入力ポートとチャネル6で特定
される出力ポートとが接続されるようにスイッチ制御テ
ーブル14の内容を更新すればよい。
【0036】なお、本実施形態では、リンクL2に障害
が発生した場合の迂回パスが、ノードN1、N5、N
6、N7、N8、N4を経由して設定されるものとする
と、ノードN7における迂回パスの切替処理は、あらか
じめ用意されていた予備パスを有効な迂回パスとして設
定することにより行われる。
【0037】また、他の隣接ノードであるノードN4に
おいても、ノードN3から送られてきたメッセージに基
づいて同様の切替処理が行われる。但し、ノードN4
は、リンクL2に障害が発生した場合に切り替えられる
迂回パスの出路側の終端ノードであるため、現用パスを
迂回パスに切り替える処理が行われる。
【0038】このようにして、障害を検出したノードN
3からメッセージを受け取った隣接ノードN7、N4の
それぞれにおいて迂回パスの設定が行われた後、さらに
これらのノードN7、N4に隣接するノードN6、N8
に対してメッセージがフラッディングされ、図8に示す
ように、ノードN6、N8において迂回パスの設定が行
われる。そして、図9に示すように、最終的に現用パス
の障害個所を含む一部が迂回パスに置き換えられて、障
害復旧処理が終了する。
【0039】このように、本実施形態では、いずれかの
リンクに障害が発生した場合に、障害発生の事実や障害
個所を含むメッセージが障害を検出したノードによって
生成されフラッディングによって他のノードに送られ
る。このメッセージを受け取った各ノードは、メッセー
ジに含まれる障害個所情報に対応する迂回パスに自ノー
ドが含まれているか否かを判定し(この判定は切替テー
ブル24内の障害個所に対応した各リンクにこの障害個
所のリンクが含まれているか否かを調べることにより行
うことができる)、含まれている場合には自ノードにお
いて迂回パスの設定を行う。したがって、リンクに障害
が発生した場合に、このリンクに含まれる通信パスのそ
れぞれに対応した迂回パスの設定処理を行う代わりに、
リンク単位で迂回パスの設定処理が行われるため、各ノ
ードによる障害復旧処理の負担を軽減することができ、
迂回パスが設定されるまでの時間を短縮することができ
る。
【0040】〔第2の実施形態〕ところで、上述した第
1の実施形態では、リンク単位で障害を検出して迂回パ
スの設定を行ったため、リンクに複数本の通信パスが含
まれている場合に、その中の少なくとも1本の通信パス
に障害が発生すると、リンクに含まれる全ての通信パス
が迂回パスに切り替えられていた。しかし、実際に障害
が発生していない正常な通信パスを迂回パスに切り替え
た場合には、信号の瞬断等が発生するおそれがあるた
め、できれば障害が発生した通信パスのみについて迂回
パスへの切替を行うことが望ましい。第2の実施形態で
は、一部の通信パスに障害が発生した場合に、この通信
パスについてのみ迂回パスへの切替を可能とする。
【0041】図10は、第2の実施形態の通信ネットワ
ークの部分的な構成を示す図である。図10に示すよう
に、本実施形態の通信ネットワークは、4個のノードN
11〜N14を含んで構成されている。例えば、ノード
N11、N12の間にリンクL11が、ノードN12、
N13の間にリンクL12がそれぞれ設定されている。
また、リンクL11は、2本の光ファイバL11a、L
11bを含んで構成されており、一方の光ファイバL1
1aには2本の通信パスが設定されている。同様に、リ
ンクL12は、2本の光ファイバL12a、L12bを
含んで構成されており、一方の光ファイバL12aには
2本の通信パスが設定されている。
【0042】図11は、図10に示した通信ネットワー
クに含まれるノードN11の構成を示す図である。な
お、他のノードN12〜N14も同様の構成を有してお
り、詳細についてはノードN11を用いて説明を行うも
のとする。図11に示すように、本実施形態のノードN
11は、図2に示した第1の実施形態のノードN1〜N
8に比べて、パス障害情報処理部18を追加した点が異
なっている。このパス障害情報処理部18は、上流側の
通信パスの障害を検出したときに、パスAIS(Alarm
Indication Signal;警報表示信号)を生成してこの通
信パスを用いて下流側に送信する。また、パスAISを
受け取ったノードN11が、着目している通信パスの終
端のノードである場合には、この通信パスと対となる反
対方向の通信パスを用いて障害個所の上流側に対してパ
スRDI(Remote Defect Indication;遠端受信故障)
を送信する。
【0043】図12は、パスAISとパスRDIとの関
係を示す図である。図12に示すように、通信パスに障
害が発生すると、障害個所の下流側に設置されたノード
からパスAISが送信される。また、通信パスの終端と
なるノードからは、反対方向の通信パスを介してパスR
DIが送られる。
【0044】なお、パス障害情報処理部18は、専用の
ハードウエアを用いて構成されており、生成されたパス
AISやパスRDIは、フレームに含まれるパスオーバ
ーヘッドを用いて転送される。一般に、ノード間の情報
の送受信は、フレームの形態で行われる。このフレーム
は、隣接するノード間の制御情報が含まれるセクション
オーバーヘッドと、パス毎の制御情報が含まれるパスオ
ーバーヘッドと、パス毎の通信データが含まれるパス情
報バイトなどから構成されている。
【0045】本実施形態の通信ネットワークおよび各ノ
ードN11〜N14はこのような構成を有しており、次
に、リンク内の一部の通信パスに障害が発生した場合に
迂回パスが設定されるまでの障害復旧手順の具体例を説
明する。例えば、図10に示すように、ノードN11と
ノードN12の間のリンクL11に含まれる一部の通信
パスにおいて障害が発生する場合を考える。
【0046】障害を検出したノードの動作 リンクL11に含まれる一部の通信パスに障害が発生す
ると、現用パスに沿ってこの障害個所の下流の最近接ノ
ードであるノードN12において障害の発生が検出さ
れ、一連の障害復旧処理が開始される。
【0047】まず、いずれかの入力インタフェース部1
0によって障害が検出されると、パス情報処理部18
は、パスAISがパスオーバーヘッドに含まれるフレー
ムを生成し、障害が発生した通信パスの下流に向けてこ
のフレームを送信する。また、上述したパスAISを含
むフレームの生成、送信処理と並行して、入力インタフ
ェース部10から障害発生の通知を受け取ったメッセー
ジ処理部23は、リンクL11を示す障害個所情報を含
むメッセージを生成する。次に、メッセージ送信部26
は、現用パスの上流に位置するノードN11を除く全て
の隣接ノードに向けて、メッセージ処理部23によって
生成されたメッセージをフラッディングする。ノードN
12の場合には、ノードN11を除く隣接ノードはノー
ドN13のみであるため、ノードN13に向けてメッセ
ージの送信が行われる。
【0048】また、切替処理部25は、切替テーブル2
4に格納された情報を参照することにより、パスAIS
が送られてきた通信パスについてのみ必要に応じて迂回
パスの切替処理を行う。例えば、障害個所がリンクL1
1の場合には、ノードN12は迂回パスに含まれないた
め、切替テーブル24にはリンクL11に対応して切り
替えられる迂回パスの情報が含まれておらず、迂回パス
への切替処理は行われない。
【0049】メッセージを受け取ったノードの動作 ノードN11からフラッディングによって送信されたメ
ッセージが順次各ノードに転送される点は、上述した第
1の実施形態の通信ネットワークと同じであるが、本実
施形態では、迂回パスの中継ノードと終端ノードとで切
替処理の内容が異なっている。
【0050】すなわち、迂回パスの中継ノード(図10
に示す例ではノードN14)は、フラッディングによっ
て送られてきたメッセージを受信した時点で、障害が発
生したリンクL11に対応して設定されている迂回パス
を有効にする処理を行う。この切り替え動作は、上述し
た第1の実施形態の通信ネットワークにおいて、迂回パ
スに含まれる中継ノードによる切り替え動作と同じであ
る。なお、現用パスおよび迂回パスのいずれにも含まれ
ないノード内の切替テーブル24には、障害が発生した
リンクL11に関する情報が何も格納されていないた
め、受信したメッセージに対応する迂回パスへの切替処
理は何も行われない。
【0051】図13は、迂回パスに含まれる中継ノード
内の切替テーブル24に格納された切替情報の具体例を
示す図である。上述したように、迂回パスに含まれる中
継ノードでは、リンク内の一部の通信パスに障害が発生
した場合であっても、リンク単位で迂回パスへの切り替
え処理が行われる。このため、図13に示すように、こ
のような中継ノード内の切替テーブル24には、各リン
クに障害が発生した場合に有効となる迂回パスの接続状
態が切替情報として格納されている。
【0052】また、迂回パスの終端ノード(図10に示
す例ではノードN11とノードN13)は、フラッディ
ングによって送られてきたメッセージを受信し、かつ、
パスAISあるいはパスRDIのいずれかを受信した時
点で、障害が発生した通信パスのみを迂回パスに切り替
える処理を行う。
【0053】図14は、迂回パスの終端ノード内の切替
テーブル24に格納された切替情報の具体例を示す図で
ある。上述したように、迂回パスの終端ノードでは、リ
ンク内の一部の通信パスに障害が発生した場合に、障害
が発生したリンクをメッセージによって特定するととも
に、パスAISあるいはパスRDIによって障害が発生
した通信パスを特定した後に、この特定した通信パスの
みについて迂回パスへの切替が行われる。このため、図
14に示すように、このような終端ノード内の切替テー
ブル24には、障害が発生したリンクを示す「障害個
所」と、障害が発生した通信パスをチャネル番号で示し
た「パス障害個所」とが組み合わせて格納されており、
これらの組合せに対応させて切り替えられる迂回パスの
接続状態が切替情報として格納されている。なお、パス
AISやパスRDIは、通信パス毎に送受信されるもの
であるため、図14に示した切替情報によって特定され
る迂回パスは、「障害個所」と「パス障害個所」の組合
せに対応して1本となる。
【0054】このように、本実施形態では、いずれかの
リンクに含まれる一部の通信パスのみに障害が発生した
場合に、図15に示すように、実際に障害が発生した通
信パスのみが迂回パスに切り替わるため、それ以外の正
常な通信パスを介して通信動作が維持される。したがっ
て、障害が発生した通信パス以外の正常な通信パスにお
ける信号の瞬断等を防止することができる。また、迂回
パスの終端ノード以外の各ノードでは、フラッディング
によるメッセージを受信した時点で、リンク単位で迂回
パスを有効にする処理が行われるため、通信パス単位で
個別に迂回パスを設定する場合に比べて各ノードにおけ
る処理の負担を軽減するとともに、切替処理に要する時
間を短縮することができる。
【0055】〔第3の実施形態〕ところで、上述した各
実施形態では、現用パスに障害が発生した場合に、その
全体を大きく迂回するような迂回パスに切り替える場合
を考えたが、実際の通信ネットワークではノードやリン
クの数が膨大となるため、現用パスの全体を迂回する大
きな迂回パスを設定すると、迂回パスに含まれる最も遠
いノードにメッセージを転送するのに時間がかかって障
害復旧が遅くなる。本実施形態では、通信パスに含まれ
る複数の区間のそれぞれに異なる迂回パスを設定するこ
とにより、通信ネットワークが大きい場合であっても、
障害の復旧に要する時間の短縮が可能となる。
【0056】図16は、第3の実施形態の通信ネットワ
ークの部分的な構成を示す図である。図16に示すよう
に、本実施形態の通信ネットワークは、11個のノード
N21〜N31を含んで構成されている。例えば、ノー
ドN21〜N27を介して現用パスが設定されている。
また、ノードN21、N28、N29、N25を介して
第1の迂回パスAが設定され、ノードN23、N30、
N31、N27を介して第2の迂回パスBが設定され
る。
【0057】図16に示した通信ネットワークに含まれ
る各ノードは、図2あるいは図11に示した構成を有し
ている。すなわち、ノードN21〜N31のそれぞれが
図2に示した構成を有しているものとすると、障害を検
出したノードによって障害個所を通知するメッセージが
生成され、他のノードに対してフラッディングされる。
例えば、ノードN25とノードN26の間のリンクで障
害が発生すると、現用パスの下流に位置するノードN2
6においてメッセージが生成され、隣接ノードN27に
向けてフラッディングされる。迂回パスに含まれるノー
ドN27、N31、N30、N23は、このメッセージ
を受け取ると、現用パスを迂回パスに切り替える処理を
行う。
【0058】また、ノードN21〜N31のそれぞれが
図11に示した構成を有しているものとすると、障害を
検出したノードによって所定のメッセージとパスAIS
が生成され、このパスAISを受け取った迂回パスの終
端ノードにおいてパスRDIが生成される。例えば、ノ
ードN25とノードN26の間のリンクに含まれる一部
の通信パスに障害が発生すると、現用パスの下流に位置
するノードN26においてメッセージとパスAISが生
成される。このメッセージは他のノードにフラッディン
グされ、迂回パスの中継ノードとなるノードN31、N
30では、このメッセージを受信したときに、障害が発
生したリンクに対応した迂回パスを有効にする処理を行
う。また、迂回パスの終端ノードとなるノードN27、
N23では、フラッディングによるメッセージを受信す
るとともにパスAISあるいはパスRDIのいずれか一
方を受信したときに、障害が発生した通信パスに対応し
て予め用意されている迂回パスへの切り替え処理を行
う。
【0059】このように、本実施形態では、通信ネット
ワークに複数の迂回パスが予め用意されており、現用パ
スに障害が発生したときに、対応するいずれかの迂回パ
スが有効になる。特に、複数の迂回パスが用意されてお
り、現用パスの障害個所を迂回する迂回パスのみの切り
替え処理が行われるため、この迂回パスの終端となるノ
ードにメッセージを転送して迂回パスへの切り替え処理
を終了するまでの時間を短縮することができる。
【0060】また、予め用意された複数の迂回パスは部
分的に交差しており、各迂回パスに対応する現用パスの
各区間が部分的に重複するように設定されている。例え
ば、図16に示した通信ネットワークでは、ノードN2
3、N24、N25を結ぶリンクについて、2つの迂回
パスA、Bに対応する現用パスの区間が互いに重複して
いる。このため、これら3つのノードN23、N24、
N25のいずれかが正常に機能しなくなる、いわゆるノ
ード障害が発生した場合であっても、現用パスを迂回パ
スに切り替えることができる。
【0061】〔第4の実施形態〕ところで、上述した第
3の実施形態では、いずれかのノードにおいて上流側の
障害を検出したときに、各ノードでは障害が発生したリ
ンクを単位として迂回パスへの切り替えを行うようにし
たが、組となる下りパスと上りパスのそれぞれについて
別々の迂回パスに切り替えるようにしてもよい。
【0062】図17は、第4の実施形態の通信ネットワ
ークの部分的な構成を示す図である。図17に示すよう
に、本実施形態の通信ネットワークは、6個のノードN
41〜N46を含んで構成されている。図17に示した
通信ネットワークに含まれる各ノードは、図2に示した
構成と類似した構成を有している。具体的には、本実施
形態の通信ネットワークに含まれる各ノードは、図2に
示したメッセージ制御部20をメッセージ制御部20A
に置き換えた構成を有している。
【0063】図18は、本実施形態のメッセージ制御部
20Aの詳細な構成を示す図である。図18に示すよう
に、本実施形態のメッセージ制御部20Aは、メッセー
ジ受信部21、受信メッセージテーブル22、メッセー
ジ処理部23A、切替テーブル24A、切替処理部25
A、メッセージ送信部26を含んで構成されている。図
3に示したメッセージ制御部20に含まれる各構成部と
基本動作が同じものについては同一符号を付し詳細な説
明は省略する。
【0064】メッセージ処理部23Aは、自ノードにお
いて障害を検出すると、障害が検出されたリンクを特定
する障害個所情報とともに障害検出点情報を含むメッセ
ージを生成する。この障害検出点情報とは、障害が上り
パスで検出されたか下りパスで検出されたかを特定する
ものであり、例えば上りパスにおいて障害が検出された
場合には、障害検出点情報として「P1」が、下りパス
において障害が検出された場合には、障害検出点情報と
して「P2」がそれぞれ設定される。
【0065】切替処理部25Aは、受信メッセージに含
まれている障害個所情報と障害検出点情報に基づいて、
自ノードが迂回パスに含まれているか否かを判定し、含
まれている場合には、スイッチ制御テーブル14の内容
を書き換えることにより、障害が発生した上りパスある
いは下りパスに対応した迂回パスの設定を行う。切替テ
ーブル24Aは、障害個所および障害検出点情報に対応
する迂回パスの切替情報を格納する。
【0066】図19は、図18に示したメッセージ制御
部20A内の切替テーブル24Aの具体例を示す図であ
る。例えば、図19に示すように、切替テーブル24A
には、図7に示した切替テーブル24に含まれる「障害
個所」と「切替情報」に加えて、「障害検出点」として
「P1」または「P2」の情報が付加されている。
【0067】このように、本実施形態では、障害が発生
したリンクと、上りパスと下りパスのいずれにおいて障
害が検出されたかが特定されて、対応する迂回パスへの
切り替え処理が行われる。しがたって、上りパスと下り
パスのいずれか一方のみに障害が発生した場合には、こ
の実際に障害が発生した通信パスについてのみ迂回パス
への切替が行われるため、正常な通信パスを迂回パスに
切り替えることによる信号の瞬断を防止することができ
る。
【0068】また、本実施形態では、上りパスと下りパ
スのそれぞれについて別々に迂回パスの設定を行うこと
により、一つの通信パスに対応して一部の区間が重複し
た複数の迂回パスが用意されている場合に、ノード障害
に対応して、誤ってこれら複数の迂回パスが同時に有効
になって正常に障害復旧が行えなくなってしまう事態を
回避することができる。
【0069】図20は、ノード障害が発生した場合に正
常に障害復旧が行われなくなる従来の障害復旧方式の具
体例を示す図である。図20において、ノード42に障
害が発生すると、上りパスの下流側に位置するノード4
1では、リンクL31に障害が発生したことを検出す
る。これにより、ノードN41、N42、N43を介し
て設定されていた通信パスがノードN41、N45、N
43を介して設定される迂回パスに切り替えられる。一
方、下りパスの下流側に位置するノード43では、リン
クL32に障害が発生したことを検出する。これによ
り、ノードN42、N43、N44を介して設定されて
いた通信パスがノードN42、N46、N44を介して
設定される迂回パスに切り替えられる。この結果、ノー
ドN41とノードN44の間の通信パスが開通せずに、
障害復旧処理が失敗に終わる。
【0070】ところが、本実施形態では、ノードN42
に障害が発生すると、図21に示すように、上りパスの
下流側に位置するノード41では、リンク31の上りパ
ス側において障害が発生したことを検出する。これによ
り、上りパスのみがノードN41、N45、N43を介
して設定される迂回パスに切り替えられる。一方、図2
2に示すように、下りパスの下流側に位置するノードN
43では、リンクL32の下りパス側において障害が発
生したことを検出する。これにより、下りパスのみがノ
ードN41、N45、N43を介して設定される迂回パ
スに切り替えられる。この結果、障害復旧処理が正常に
終了する。
【0071】なお、単純なリンク障害が発生して上りパ
スと下りパスの両方について障害が検出された場合に
も、上述したノード障害の場合と同様に、上りパスと下
りパスのそれぞれについて迂回パスへの切り替え処理が
別々に行われる。その結果、図23に示すように、上り
パスと下りパスについて異なる区間に対応した別々の迂
回パスが設定される場合もある。
【0072】〔第5の実施形態〕ところで、図17に示
したように、ノード障害が発生すると、上りパスの下流
側に位置するノードにおいて検出する障害個所と、下り
パスの下流側に位置するノードにおいて検出する障害個
所が相違するため、これらの各ノードによって作成され
るメッセージの内容が異なることになる。したがって、
他のノードでは、内容が異なる複数のメッセージを受信
したときに、ノード障害が発生したものと判定し、正常
な障害復旧処理を行うことができる。
【0073】本実施形態の通信ネットワークに含まれる
各ノードは、図2に示した構成と類似した構成を有して
いる。具体的には、本実施形態の通信ネットワークに含
まれる各ノードは、図2に示したメッセージ制御部20
をメッセージ制御部20Bに置き換えた構成を有してい
る。
【0074】図24は、本実施形態のメッセージ制御部
20Bの詳細な構成を示す図である。図24に示すよう
に、本実施形態のメッセージ制御部20Bは、メッセー
ジ受信部21、受信メッセージテーブル22、メッセー
ジ処理部23、切替テーブル24B、切替処理部25
B、メッセージ送信部26、トポロジ情報テーブル27
を含んで構成されている。図3に示したメッセージ制御
部20に含まれる各構成部と基本動作が同じものについ
ては同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0075】トポロジ情報テーブル27は、各ノードと
それに接続されている各リンクとの関係を示すネットワ
ークトポロジ情報を格納する。図25は、トポロジ情報
テーブル27に格納されたネットワークトポロジ情報の
具体例を示す図である。このネットワークトポロジ情報
には、ノードを特定する「ノード番号」と、各ノードに
接続されたリンクを特定する「接続リンク情報」が含ま
れている。なお、ノード障害やリンク障害が発生しても
自ノードが迂回パスに含まれない場合には、上述したネ
ットワークトポロジ情報は不要であり、メッセージ制御
部20B内のトポロジ情報テーブル27はなくてもよ
い。
【0076】切替テーブル24Bは、リンク障害あるい
はノード障害に対応する「障害個所」と、自ノードが迂
回パスに含まれる場合にどのチャネル同士を接続するこ
とによってこの迂回パスを設定するかを示す「切替情
報」を含んでいる。図26は、切替テーブル24Bの具
体例を示す図である。図26に示すように、「障害個
所」にはリンク番号の他にノード番号が含まれており、
いずれかのリンクで障害が発生した場合の他に、いずれ
かのノードで障害が発生した場合が考慮されている。
【0077】切替処理部25Bは、メッセージ受信部2
1によって隣接ノードから送られてきた1あるいは複数
のメッセージを受信したときに、トポロジ情報テーブル
27に格納されたネットワークトポロジ情報に基づい
て、発生した障害の種類(リンク障害、ノード障害)を
判定する。具体的には、メッセージ受信部21によって
内容が異なる複数のメッセージが一定時間内に受信され
た場合には、切替処理部25Bは、各メッセージによっ
て特定される障害個所としてのリンク番号と、トポロジ
情報テーブル27に格納されているネットワークトポロ
ジ情報とに基づいて、障害が発生したノードを特定す
る。例えば、図25に示した内容のトポロジ情報テーブ
ル27がノードN45に格納されているものとし、ノー
ドN42に障害が発生した場合を考える。上りパスの下
流側に位置するノードN41では、リンクL31に障害
が発生したものとしてメッセージを作成してフラッディ
ングを行い、下りパスの下流側に位置するノードN43
では、リンクL32に障害が発生したものとしてメッセ
ージを作成してフラッディングを行う。したがって、ノ
ードN45には、障害個所としてリンクL31が特定さ
れた第1のメッセージと障害個所としてリンクL32が
特定された第2のメッセージを受信することになり、切
替処理部25Bは、図25に示したネットワークトポロ
ジ情報に基づいて、これらの2つのリンクL31、L3
2が接続されたノードN42に障害が発生したことを検
出することができる。このため、切替処理部25Bは、
切替テーブル24Bに格納された障害個所「ノードN4
2」に対応する切替情報を読み出すことにより、このノ
ード障害に対応する迂回パスの設定を行うことができ
る。このようにして各ノードにおいて図22に示したよ
うな迂回パスの設定が行われ、一連の障害復旧処理が終
了する。
【0078】なお、一定時間内に複数のメッセージが受
信されない場合には、通常のリンク障害に対応する障害
復旧処理が行われる。 〔第6の実施形態〕上述した各実施形態では、所定の障
害復旧処理を行った結果、正常な迂回パスが設定される
ものとして説明を行ったが、実際の通信ネットワークで
は、何らかの原因(例えば、リンク障害やノード障害が
複数個所で同時に発生した場合等)によって障害復旧処
理が失敗に終わる場合もあるため、障害復旧処理の成否
を確認できるようにすることが望ましい。
【0079】本実施形態では、パス送信端となるノード
において、迂回パスに沿った各ノードのIDを含むパス
トレース用のID情報(パストレースID)がパスオー
バーヘッドに格納されたフレームを作成して送信し、迂
回パスに沿った送信端以外の各ノードでは、受信したフ
レームのパスオーバーヘッドを調べ、受信が期待された
パストレースIDと一致したときに、障害復旧処理が正
常に終了したと判定する。
【0080】本実施形態の通信ネットワークに含まれる
各ノードは、図2に示した構成と類似した構成を有して
いる。具体的には、本実施形態の通信ネットワークに含
まれる各ノードは、図2に示したメッセージ制御部20
をメッセージ制御部20Cに置き換えた構成を有してい
る。
【0081】図27は、本実施形態のメッセージ制御部
20Cの詳細な構成を示す図である。図27に示すよう
に、本実施形態のメッセージ制御部20Cは、メッセー
ジ受信部21C、受信メッセージテーブル22、メッセ
ージ処理部23C、切替テーブル24、切替処理部2
5、メッセージ送信部26Cを含んで構成されている。
図3に示したメッセージ制御部20に含まれる各構成部
と基本動作が同じものについては同一符号を付し詳細な
説明は省略する。
【0082】メッセージ受信部21Cは、障害発生時に
他のノードから送られてくるメッセージを受信する処理
を行うとともに、自ノードがパス送信端でない場合に
は、迂回パスの設定処理が行われた後に、パスオーバー
ヘッドにこの設定された迂回パスに対応するパストレー
スIDが含まれているフレームを受信する処理を行う。
【0083】メッセージ処理部23Cは、自ノードがパ
ス送信端でない場合には、障害発生時には新規なメッセ
ージを受信したか否かを判定しているが、迂回パスの設
定が終了した後はメッセージ受信部21Cによってフレ
ームを受信したか否か、フレームを受信した場合にはそ
の中のパスオーバーヘッドにパストレースIDが含まれ
ているか否かを判定する。パストレースIDが含まれて
いる場合には、メッセージ処理部23Cは、設定された
迂回パスに対応するパストレースIDと、受信したフレ
ームのパスオーバーヘッドに含まれるパストレースID
とが一致するか否かを調べ、一致する場合には設定され
た迂回パスが正常であって、障害復旧処理が成功したも
のと判定する。一方、一定時間内にパストレースIDが
パスオーバーヘッドに含まれたフレームを受信しなかっ
た場合や、パスオーバーヘッドに含まれるパストレース
IDが迂回パスに対したパストレースIDと一致しない
場合には、メッセージ処理部23Cは、障害復旧処理が
失敗したものと判定する。
【0084】メッセージ処理部23Cは、自ノードがパ
ス送信端の場合には、設定された迂回パスに沿った各ノ
ードを特定するパストレースIDが格納されたパスオー
バーヘッドを有するフレームを作成する。メッセージ送
信部26Cは、障害復旧処理時には、メッセージ処理部
23Cによって作成されたメッセージやメッセージ受信
部21Cによって受信したメッセージを他のノードにフ
ラッディングするとともに、迂回パスが設定された後
は、メッセージ処理部23Cによって作成されたフレー
ムを迂回パスの下流側に送信する。上述したメッセージ
処理部23Cがパストレース情報付加手段、成否判定手
段に対応する。
【0085】このように、本実施形態では、障害復旧処
理によって迂回パスが設定されたときに、パス送信端と
なるノードからこの設定された迂回パスに対応したパス
トレースをパスオーバーヘッドに含むフレームが作成さ
れ、迂回パスの下流側に送信される。迂回パスに沿った
各ノードでは、一定時間内に、このフレームを受信して
パストレースIDが自ノードで設定した迂回パスに対応
したものであることを確認することにより、障害復旧処
理の正常終了を判定することができる。したがって、こ
のフレームを一定時間内に受信できなかった場合には、
各ノードは、障害復旧処理が失敗に終わったことを知る
ことができる。
【0086】(付記1) リンクを介して接続された複
数のノードが含まれる通信ネットワークの障害復旧方式
において、前記複数のノードのそれぞれは、通信パスの
障害を検出したときに、障害個所を特定する情報を含む
メッセージを作成して隣接する他のノードに送信するメ
ッセージ作成・送信手段と、前記他のノードから前記メ
ッセージが送られてきたときにこれを受信し、それ以外
の前記他のノードに向けてこのメッセージを転送する処
理を行うメッセージ転送手段と、前記メッセージ転送手
段において前記他のノードから受信した前記メッセージ
に基づいて障害個所が特定されたときに、この障害個所
に対応する迂回パスに自ノードが含まれるか否かを判定
し、含まれる場合には前記迂回パスを有効にする迂回パ
ス設定手段と、を備えることを特徴とする通信ネットワ
ークの障害復旧方式。
【0087】(付記2) 付記1において、前記メッセ
ージ転送手段は、同一の前記障害個所に対応する前記メ
ッセージを重複して受信したか否かを判定しており、重
複している場合には、前記メッセージを転送する処理を
行わないことを特徴とする通信ネットワークの障害復旧
方式。
【0088】(付記3) 付記1または2において、前
記迂回パス設定手段は、自ノードが前記迂回パスの中継
ノードである場合には、前記メッセージ転送手段によっ
て前記メッセージを受信したときに、障害が発生した前
記通信パスが含まれる前記リンクに対応した前記迂回パ
スを有効にする処理を行い、自ノードが前記迂回パスの
終端ノードである場合には、実際に障害が発生した前記
通信パスに対応する前記迂回パスを有効にする処理を行
うことを特徴とする通信ネットワークの障害復旧方式。
【0089】(付記4) 付記1〜3のいずれかにおい
て、一つの前記通信パスに対応して、互いの設定区間が
部分的に重複する複数の前記迂回経路が予め用意されて
いることを特徴とする通信ネットワークの障害復旧方
式。
【0090】(付記5) 付記1〜4のいずれかにおい
て、前記メッセージ作成・送信手段は、前記障害個所を
特定する情報とともに、障害が発生した前記通信パスの
方向を特定する情報を含む前記メッセージを作成し、前
記迂回パス設定手段は、受信した前記メッセージに基づ
いて、障害が発生した前記通信パスの方向を考慮に入れ
て前記迂回パスを設定することを特徴とする通信ネット
ワークの障害復旧方式。
【0091】(付記6) 付記1〜5のいずれかにおい
て、前記迂回パス設定手段は、前記複数のノードとそれ
らの間のリンクとの関係を示すネットワークトポロジ情
報を有しており、前記メッセージ転送手段において前記
他のノードから内容が異なる複数の前記メッセージ情報
を受信したときに、前記ネットワークトポロジ情報に基
づいてノード障害の有無を判定することを特徴とする通
信ネットワークの障害復旧方式。
【0092】(付記7) 付記6において、前記迂回パ
ス設定手段は、リンク障害に対応する第1の迂回パス切
替情報とノード障害に対応する第2の迂回パス切替情報
とを有しており、前記ネットワークトポロジ情報に基づ
いてノード障害有りと判定したときに、前記第2の迂回
パス切替情報を用いて前記迂回パスの設定を行い、ノー
ド障害無しと判定したときに、前記第1の迂回パス切替
情報を用いて前記迂回パスの設定を行うことを特徴とす
る通信ネットワークの障害復旧方式。
【0093】(付記8) 付記6または7において、前
記迂回パス設定手段は、前記メッセージ転送手段におい
て最初の前記メッセージを受信してから所定時間内に、
内容が異なる他の前記メッセージを受信しない場合にリ
ンク障害が発生したものと判定し、障害が発生したリン
クに対応する前記迂回パスを設定することを特徴とする
通信ネットワークの障害復旧方式。
【0094】(付記9) 付記1〜8のいずれかにおい
て、前記通信パスおよび前記迂回パスを介して送受信さ
れる情報は、パスオーバーヘッドを含むフレーム構造を
有しており、前記複数のノードのそれぞれは、自ノード
が前記迂回パスの送信端である場合に、前記迂回パスに
対応するパストレース用のID情報を前記パスオーバー
ヘッドに格納するパストレース情報付加手段と、自ノー
ドが前記迂回パスの中継ノードである場合に、一定時間
以内に前記送信端となる前記ノードから前記フレームが
送られてきたときに前記パスオーバーヘッドを調べ、前
記ID情報が期待される内容と一致したときに障害復旧
成功と判断し、前記ID情報が期待される内容と一致し
ないとき、あるいは一定時間以内に前記送信端となる前
記ノードから前記フレームが送られてこないときに障害
復旧失敗と判断する成否判定手段と、を備えることを特
徴とする通信ネットワークの障害復旧方式。
【0095】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、各ノ
ードは、他のノードから送られてくるメッセージに含ま
れる障害個所情報によって、自ノードが迂回パスに含ま
れているか否かを判定し、含まれている場合にはこの迂
回パスを有効にする処理を行っている。したがって、い
ずれかのリンクに発生した障害が検出されたときに、リ
ンク単位で迂回パスの設定が行われるため、通信パス毎
に障害検出や迂回パスの設定を行う場合に比べて、障害
が発生したリンクに含まれる通信パスを迂回パスに切り
替える際の各ノードの処理の負担が軽く、しかも障害復
旧処理を高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態の通信ネット
ワークの部分的な構成を示す図である。
【図2】図1に示した通信ネットワークに含まれるノー
ドの構成を示す図である。
【図3】メッセージ制御部の詳細構成を示す図である。
【図4】障害発生時の具体的な障害復旧手順を示す図で
ある。
【図5】障害発生時の具体的な障害復旧手順を示す図で
ある。
【図6】メッセージを受信した各ノードにおける動作手
順を示す流れ図である。
【図7】メッセージ処理部に含まれる切替テーブルの具
体例を示す図である。
【図8】障害発生時の具体的な障害復旧手順を示す図で
ある。
【図9】障害発生時の具体的な障害復旧手順を示す図で
ある。
【図10】第2の実施形態の通信ネットワークの部分的
な構成を示す図である。
【図11】図10に示した通信ネットワークに含まれる
ノードの構成を示す図である。
【図12】パスAISとパスRDIとの関係を示す図で
ある。
【図13】迂回パスに含まれる中継ノード内の切替テー
ブルに格納された切替情報の具体例を示す図である。
【図14】迂回パスの終端ノード内の切替テーブルに格
納された切替情報の具体例を示す図である。
【図15】本実施形態において設定された迂回パスの具
体例を示す図である。
【図16】第3の実施形態の通信ネットワークの部分的
な構成を示す図である。
【図17】第4の実施形態の通信ネットワークの部分的
な構成を示す図である。
【図18】本実施形態のメッセージ制御部の詳細な構成
を示す図である。
【図19】図18に示したメッセージ制御部内の切替テ
ーブルの具体例を示す図である。
【図20】ノード障害が発生した場合に正常に障害復旧
が行われない具体例を示す図である。
【図21】通信パスの方向を考慮した障害発生時の具体
的な障害復旧手順を示す図である。
【図22】通信パスの方向を考慮した障害発生時の具体
的な障害復旧手順を示す図である。
【図23】通信パスの方向を考慮した障害発生時の具体
的な障害復旧手順を示す図である。
【図24】第5の実施形態のメッセージ制御部の詳細な
構成を示す図である。
【図25】ネットワークトポロジ情報の具体例を示す図
である。
【図26】ノード障害を考慮した切替テーブルの具体例
を示す図である。
【図27】第6の実施形態の各ノードに含まれるメッセ
ージ制御部の詳細構成を示す図である。
【符号の説明】
N1、N2、… ノード 10 入力インタフェース部(入力IF) 12 スイッチ部 14 スイッチ制御テーブル 16 出力インタフェース部(出力IF) 20 メッセージ制御部 21 メッセージ受信部 22 受信メッセージテーブル 23 メッセージ処理部 24 切替テーブル 25 切替処理部 26 メッセージ送信部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンクを介して接続された複数のノード
    が含まれる通信ネットワークの障害復旧方式において、 前記複数のノードのそれぞれは、 通信パスの障害を検出したときに、障害個所を特定する
    情報を含むメッセージを作成して隣接する他のノードに
    送信するメッセージ作成・送信手段と、 前記他のノードから前記メッセージが送られてきたとき
    にこれを受信し、それ以外の前記他のノードに向けてこ
    のメッセージを転送する処理を行うメッセージ転送手段
    と、 前記メッセージ転送手段において前記他のノードから受
    信した前記メッセージに基づいて障害個所が特定された
    ときに、この障害個所に対応する迂回パスに自ノードが
    含まれるか否かを判定し、含まれる場合には前記迂回パ
    スを有効にする迂回パス設定手段と、 を備えることを特徴とする通信ネットワークの障害復旧
    方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記迂回パス設定手段は、自ノードが前記迂回パスの中
    継ノードである場合には、前記メッセージ転送手段によ
    って前記メッセージを受信したときに、障害が発生した
    前記通信パスが含まれる前記リンクに対応した前記迂回
    パスを有効にする処理を行い、自ノードが前記迂回パス
    の終端ノードである場合には、実際に障害が発生した前
    記通信パスに対応する前記迂回パスを有効にする処理を
    行うことを特徴とする通信ネットワークの障害復旧方
    式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 一つの前記通信パスに対応して、互いの設定区間が部分
    的に重複する複数の前記迂回経路が予め用意されている
    ことを特徴とする通信ネットワークの障害復旧方式。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記メッセージ作成・送信手段は、前記障害個所を特定
    する情報とともに、障害が発生した前記通信パスの方向
    を特定する情報を含む前記メッセージを作成し、 前記迂回パス設定手段は、受信した前記メッセージに基
    づいて、障害が発生した前記通信パスの方向を考慮に入
    れて前記迂回パスを設定することを特徴とする通信ネッ
    トワークの障害復旧方式。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記迂回パス設定手段は、前記複数のノードとそれらの
    間のリンクとの関係を示すネットワークトポロジ情報を
    有しており、前記メッセージ転送手段において前記他の
    ノードから内容が異なる複数の前記メッセージ情報を受
    信したときに、前記ネットワークトポロジ情報に基づい
    てノード障害の有無を判定することを特徴とする通信ネ
    ットワークの障害復旧方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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