JP3842379B2 - 伝送路データ迂回システム - Google Patents

伝送路データ迂回システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は伝送路データ迂回システムに関し、更に詳しくはLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のループ型伝送路を持つ通信システムのデータ迂回技術に関する。
【0002】
1995年の阪神・淡路大震災では、道路や鉄道等のライフラインの確保が著しく困難な状況となり、更に電話・通信等のサービスメディア通信が各所で寸断される事態となった。
【0003】
このため、災害に強いネットワークの構築に関する要求が多くなり、より信頼性の高い通信システムが必要となってきている。その一手段として、通信のための伝送路の他ルート化に対する期待が高まってきている。
【0004】
【従来の技術】
従来よりLAN等の通信システムにおいては、通信回線に障害が発生した場合でも通信を確保するための様々な手段が実施されてきた。例えば、通信回線(伝送路)や通信装置(以下ノードと呼ぶ)ハードウェアの二重化、ノードでの障害発生時の自動折り返し等が行われてきている。このような技術を用いれば、伝送路の片系障害発生時では、通信に長時間の支障をきたすことはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の技術では、伝送路の片系障害では、通信に長時間の支障をきたすことはなかったが、両系伝送路において障害が発生したり、通信パス経路にある複数の装置で障害が発生した場合には、通信不可能となっていた。
【0006】
また、従来のリング構成型伝送路の迂回システムでは、伝送路の二重障害に対応した迂回パスの設定は迂回対象となるパスに対して一意に決定していた。つまり、1つの迂回対象パスに対して1つの迂回通信路が対応していた。
【0007】
このため、図39,図40に示すように迂回ノード(迂回回線インタフェースを有するノード)に挟まれた両側のノードに収容される端末インタフェース間の通信パスを迂回させるような迂回形態においては、障害のパターンによっては迂回できない場合が生じていた。
【0008】
図39は第1の障害パターン(障害パターン1)を示す図,図40は第2の障害パターン(障害パターン2)を示す図である。図39,図40において、1はノード、2は該ノード1に接続されている端末、5は迂回回線、22は該迂回回線5を接続するマイクロ装置である。図では、迂回回線が接続されるノードをRN、通常のノードをINとし、それぞれのノードを区別するために、#(イゲタ)の通し番号を付して示している。
【0009】
例えば、図に示す×印の場所で障害が発生したものとする。図39に示すシステムでは、図に太い実線で示すような迂回パスが張られて、IN#4の端末2とIN#7の端末2との間で通話が可能であるが、障害発生場所の異なる図40に示すシステムでは、迂回パスが張れず、通話が不可能であった。
【0010】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる伝送路データ迂回システムを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理ブロック図である。図に示すシステムは、ループ型に形成されて双方向に二重化された伝送路と、固定長フレームでデータの伝送を行なう複数のノードと、迂回用の迂回回線で構成されたデータ伝送システムを構成している。
【0012】
図において、1がノード(通信装置)、2が該ノード1に接続された端末、3が0系伝送路、4が1系伝送路である。図では、ノード1として、#0〜#3まで4台のノードが接続された場合を示しているが、これに限るものではなく、任意の数のノードを伝送路ループに設けることができる。また、図では、#0のノードと#1のノードに端末2が接続されている場合を示しているが、これに限るものではなく、他のノードにも必要に応じて端末が接続されている。
【0013】
5は#0のノードと#1のノード間に接続された迂回用の迂回回線である。図では、#0のノードと#1のノード間に迂回回線が接続された場合を示しているが、これに限るものではなく、それぞれのノード間で必要に応じて迂回回線を接続することができる。
【0014】
10は、二重化された伝送路から受信した0系データ、1系データ及び迂回回線5から受信したデータをそれぞれの障害情報によって自動切り替えを行ない、データを選択するデータ選択手段であり、ノード1内に設けられている。図では、#2のノードと#3のノードにはデータ選択手段10が記載されていないが、同様にデータ選択手段10を設けることができる。
【0015】
また、本発明では、前記データ選択手段において、0系伝送路/迂回回線選択部と、1系伝送路/迂回回線選択部を別パッケージ構成とし、片系パッケージの障害時でも通信を可能とするように構成されている。
この発明の構成によれば、データ選択手段10内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部を別パッケージ(ハードウェア分離)することにより、片系パッケージの障害時でも通信を可能とすることができ、保守時のハードウェア交換時にもデータ通信を保障することができる。
【0016】
(2)また、ループ型に形成されて双方向二重化された伝送路と、固定長フレームでデータの伝送を行なう複数のノードと、迂回用の迂回回線で構成されたデータ伝送システムにおいて、二重化された伝送路から受信した0系データ、1系データ及び迂回回線から受信したデータをそれぞれの障害情報によって自動切り替えを行ない、データを選択するデータ選択手段をそれぞれのノードに設け、前記データ選択手段において、0系伝送路/迂回回線選択部と、1系伝送路/迂回回線選択部を別パッケージ構成とし、それぞれのパッケージをオプションとして既存システムに追加できるようにしたことを特徴としている。
【0017】
この発明の構成によれば、データ選択手段内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部を別プリント板とし、そのプリント板の無い既存システムにオプションとしてプリント板を追加することができ、迂回回線の収容を容易にすることができる。
【0018】
(3)また、前記データ選択手段10からのセレクタ選択情報をデータの制御領域に挿入し、受信端末インタフェース部で該情報を解析・通知することにより、前記受信端末インタフェース部で迂回回線/伝送路の回線選択状態を検出できるようにしたことを特徴としている。
【0019】
この発明の構成によれば、迂回受信部において、該当チャネルの制御ビットに設ける伝送路/迂回回線選択通知信号ビットに、伝送路/迂回回線選択状態を挿入し、端末受信部において同ビットを受信・解析・通知することで、端末受信部にて伝送路/迂回回線の回線選択状態が検出できる。
【0020】
(4)また、前記受信端末インタフェース部で検出した回線選択状態を監視し、受信端末インタフェース部の伝送路/迂回回線選択状態を確認できるようにしたことを特徴としている。
【0021】
この発明の構成によれば、端末受信部において検出した回線選択状態を監視制御部にて監視し、伝送路3,4と迂回回線5を選択している切り替え部での回線選択状態が確認できなくても、該当する端末インタフェース部の状態だけで迂回回線を選択しているのか伝送路を選択しているのかを確認することができる。
【0022】
(5)また、前記データ選択手段は、端末インタフェース部選択時における選択切り替え時間を速くすることにより、回線品質の高い伝送路への切り替えができるようにしたことを特徴としている。
【0023】
この発明の構成によれば、データ選択手段10内の迂回受信部にある伝送路/迂回回線データ選択部のセレクタ切り替え時間と、端末受信部の0系/1系データ選択部のセレクタ切り替え時間について、後者の切り替え時間を前者より速くすることにより、端末2におけるデータ瞬断時間を短かくすることができる。
【0024】
(6)また、前記データ選択手段は、自動切り替えモードと固定切り替えモードを設けることにより、伝送路及び迂回回線の保守時に無用な切り替えを行なわないようにしたことを特徴としている。
【0025】
この発明の構成によれば、データ選択手段10内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部の切り替え制御において、自動切り替えモード(伝送路/迂回回線正当性確認結果によるハードウェア自動切り替えモード)と固定切り替えモード(ハードウェアによる自動切り替えは行なわず、ソフトウェアからの強制設定により切り替えるモード)を設けて、伝送路3,4及び迂回回線5の保守時に無用な切り替えをしないようにすることができる。
【0026】
(7)また、前記データ選択手段は、自動切り替えモード時に強制切り替えを行なっても、切り替え先の障害情報を監視して、異常時は無用な切り替えを行なわないようにしたことを特徴としている。
【0027】
この発明の構成によれば、データ選択手段10内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部の切り替え制御において、自動切り替えモードにおいてもソフトウェアからの強制切り替えを可能とし、切り替え先の障害情報を監視して、障害が発生している場合には強制切り替えを行なわないようにすることができる。
【0028】
(8)また、前記データ選択手段10は、時間スイッチ部より受信した0系と1系のデータを多重伝送する迂回回線インタフェース部と、時間スイッチ部からのデータと迂回回線からのデータを選択して時間スイッチ部へ送信するデータ選択部とを具備することを特徴としている。
【0029】
この発明の構成によれば、どのような障害パターンの場合でも、迂回を可能とすることができる。
【0030】
(9)また、前記データ選択手段は、時間スイッチ部より受信した0系と1系のデータを選択して伝送する迂回回線インタフェース部と、時間スイッチ部からのデータと迂回回線からのデータを選択して時間スイッチ部へ送信するデータ選択部とを具備することを特徴としている。
【0031】
この発明の構成によれば、どのような障害パターンの場合でも、迂回を可能とすることができる。
【0032】
(10)また、前記迂回回線インタフェース部とデータ選択部を具備するデータ選択手段をユニット化したことを特徴とする
【0033】
この発明の構成によれば、データ選択手段をユニット化することにより、本ユニットを追加するだけで、通常のデータ伝送システムから選択的に迂回可能なデータ伝送システムへの対応が可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図2は本発明に係るノードの一実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態例では、迂回回線5としては例えばマイクロ回線が用いられる。20は端末2からのデータを収容する端末インタフェース部である。
【0043】
送信データは、該端末インタフェース部20から0系/1系の2本の送信データとして、送出される。0系データは、切り替え部19、0系多重化部14、0系伝送路インタフェース部12、0系伝送路3を経て対向側の端末へ送信される。1系データは、切り替え部18、1系多重化部13、1系伝送路インタフェース部11、1系伝送路4を経て対向側の端末2へ送信される。ここで、伝送路3,4としては、例えば光伝送路が用いられる。
【0044】
一方、対向側の端末2からのデータは、切り替え部19にて、0系伝送路3、伝送路インタフェース部12、多重化部14経由で受信したデータと、端末インタフェース部21で受信した迂回回線5からのデータで正常な方のデータをセレクタSL1でセレクトし、端末インタフェース部20に渡す。
【0045】
また、切り替え部18にて、1系伝送路4、伝送路インタフェース部11、多重化部13経由で受信したデータと、端末インタフェース部21で受信した迂回回線5からのデータで正常な方のデータをセレクタSL2でセレクトし、端末インタフェース部20に渡す。
【0046】
端末インタフェース部20は、切り替え部18と切り替え部19からの受信データを受けて、セレクタSL3で0系,1系及び迂回回線からの正常な方のデータを選択し、端末2に送信する。なお、前述したセレクタSL1〜SL3は、入ってくる2つの信号の内の何れか一方をセレクトして後段の回路に伝えるものである。
【0047】
また、監視制御部15は、ノード内伝送路インタフェース部11,12、多重化部13,14、切り替え部18,19、端末インタフェース部20等の監視を行ない、監視した結果のノード状態及び状態変化ログの内容(セレクタの向きの変更等の過去の状態を格納したもの)を記憶部16に格納する。また、監視制御部15は、通信インタフェース部17を介して表示部23に格納した内容を表示する。これにより、ノードの状態をオペレータが把握できる。
【0048】
なお、切り替え部18,19及び端末インタフェース部20,は、パスの形態例等によって必要に応じて実装されるものであり、実装される位置は固定ではない。
【0049】
また、端末インタフェース部20に設けられているレジスタ20aは、端末インタフェース部20の状態を保持しておくものである。該レジスタ20aの内容は、常時監視制御部15によって監視されている。そして、切り替え部18,19,端末インタフェース部20,監視制御部15,記憶部16,通信インタフェース部17及び端末インタフェース部21で図1のデータ選択手段10を構成している。
【0050】
次に、本発明の種々の形態について以下に説明する。
1.第1の実施の形態例
図3は本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。図1,図2と同一のものは、同一の符号を付して示す。ノード1は、ここではそれぞれのノードを区別するため3桁の数字で示している(以下の形態例についても同じ)。送信側端末2が接続されるノード101では、端末2からのデータを0系伝送路3、1系伝送路4、迂回回線5へコピーして送信する。ノード101の送信端末2からのデータはマイクロ装置22を介して他のノードである102側に伝送される。
【0051】
コピーされたデータは、それぞれの経路を通過してノード102へ到達する。ノード102は、0系伝送路データと、迂回回線データを選択するセレクタSL1と、1系伝送路データと迂回回線データを選択するセレクタSL2と、セレクタSL1とSL2のデータを選択するセレクタSL3から構成されている。
【0052】
例えば、ノード104で障害が発生した場合、ノード102では、セレクタSL1では0系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。セレクタSL2では、1系伝送路データと迂回回線データのいずれか一方を選択する。セレクタSL3では、セレクタSL1の選択データと、セレクタSL2の選択データの何れか一方を選択するため、結果として受信側端末2へは、1系伝送路データか迂回回線データのいずれかが送信されることになる。
【0053】
また、例えばノード104と、ノード106で同時に障害が発生した場合、ノード102のセレクタSL1では、0系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択し、ノード102のセレクタSL2では、1系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。従って、セレクタSL3では、迂回回線データを選択することにより、受信側端末2へは迂回回線データを通知することになる。
【0054】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は、0系伝送路3から受信したデータと、1系伝送路4から受信したデータの正当性確認結果(パリティチェック結果)と、迂回回線データの正当性確認結果(パリティチェック結果)によって、異常のない系へデータ選択用セレクタを自動的に切り替えることができ、両系において異常のない場合や、両系において異常の場合は選択系保持とすることにより無用な切り替えをなくすことができ、伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる。
【0055】
図4はノード101の送信側構成例を示す回路図である。図のパリティ挿入部201が図2の端末インタフェース部20に相当し、1系パリティ検出部203と1系迂回品質挿入部205が図2の切り替え部18に相当し、0系パリティ検出部202と0系迂回品質挿入部204が図2の切り替え部19に相当し、0系パリティ検出部210と、1系パリティ検出部211と、切り替え制御部212と選択部213が図2の端末インタフェース部21に対応する。
【0056】
端末2から受信したデータはパリティ挿入部201に入り、該パリティ挿入部201で受信データに対するパリティをパリティビットPに挿入する。図5は、通信データと制御ビットの具体的な構成例を示す図である。端末から受信したデータは、各チャネル毎に8ビットのパラレルデータのD0〜D7に挿入され、端末2からのアラームや回線情報を端末インタフェース個別の制御用ビットC0〜C5に挿入する。
【0057】
また、迂回状態を通知するためのビット※RS(※は負論理を示す)には、伝送路データ送信時には“1”を挿入し、迂回回線データ送信時には“0”を挿入する。そして、データ領域D0〜D7、制御用ビットC0〜C5、迂回状態通知用ビット※RSの全15ビットに対する奇数パリティをパリティビットPに挿入する。そして、1チャネル当たり2タイムスロットの領域を使用して上記のビットを伝送する。
【0058】
再び、図4において、パリティ挿入部201でパリティビットを挿入されたデータは、0系パリティ検出部202及び1系パリティ検出部203において、パリティ挿入部201で挿入されたパリティをチェックする。
【0059】
パリティ挿入部201でパリティを挿入し、すぐにパリティ検出部202,203で検出するようにしているのは、システムによっては、パリティ挿入部201と0系パリティ検出部202及び1系パリティ検出部203が別ノードになることがあるためである。その後、それぞれ0系迂回品質挿入部204及び1系迂回品質挿入部205で迂回回線5の対向側で回線の品質をチェックするためのパリティを挿入する。
【0060】
再び、図5で説明する。各チャネル毎のデータ(ch0〜chn)の後に迂回品質用チャネルcntを設ける。このチャネルは、1フレームの中にU0〜U6の最大7チャネル分の迂回品質用パリティを迂回回線5の対向側に伝送できるものであり、チャネルデータ全15ビットに対する奇数パリティを1ビットで伝送する。
【0061】
また、更に多くのチャネル回線を収容するために、マルチフレームにより複数の迂回品質用パリティを伝送するための同期用ビットFを先頭タイムスロットのビット0(b0)に挿入する。
【0062】
同期用ビットFが“0”の場合には、チャネル1に対する迂回品質用パリティをU0に挿入し、チャネル2に対する迂回品質用パリティをU1に挿入し、チャネル7に対する迂回品質用パリティをU6に挿入する。
【0063】
次のフレームにおいて、同期用ビットFが“1”の場合には、チャネル8に対する迂回品質用パリティをU0に挿入し、チャネル9に対する迂回品質用パリティをU1に挿入し、チャネル14に対する迂回品質用パリティをU6に挿入する。
【0064】
更に、次のフレームにおいて、同期用ビットFが“1”の場合には、チャネル15に対する迂回品質用パリティをU0に挿入し、チャネル16に対する迂回品質用パリティをU1に挿入し、チャネル21に対する迂回品質用パリティをU6に挿入する。このようにして複数のチャネルを伝送することが可能となる。
【0065】
例えば、14チャネル分のデータを伝送する場合には、2フレーム分のデータ領域全32ビット分のパリティを迂回品質用パリティとして挿入することにより、1ビットエラー時にも検出可能となる。また、R0〜R6は未使用ビットであり、迂回品質用チャネルの同期用ビットF、迂回品質用パリティU0〜U6、未使用ビットR0〜R6の全15ビットに対する奇数パリティをパリティビットPに挿入する。
【0066】
この発明の構成によれば、データ選択手段10は複数チャネルのデータを伝送する場合に、迂回回線データにおいても複数の正当性確認用データを伝送することにより、チャネル単位の伝送路と迂回回線の切り替えを行ない、他のチャネルへの影響のない切り替えを実現することができる。
【0067】
また、この実施の形態例によれば、データ選択手段10は迂回回線データの正当性を示すデータを複数のチャネル毎に伝送する場合、迂回回線領域の1チャネル分のデータ領域にマルチフレーム構成(数フレームで全ての回線の正当性確認データを送受信する)で多重化して伝送することにより、障害発生時にチャネル個別で切り替えが可能となると共に、迂回回線のデータ領域を有効に活用することができる。
【0068】
また、この実施の形態例によれば、データ選択手段10は迂回切り替え部のあるノードまでのパスで障害が発生し、データに異常が発生した場合に、迂回回線に出力する対象チャネルの迂回回線正当性確認用データに強制的に異常状態を付加することにより、対向側の迂回受信部で迂回回線データを選択しないようにすることができる。
【0069】
また、0系パリティ検出部202及び1系パリティ検出部203において、アラームを検出した場合は、それぞれの0系迂回品質挿入部204及び1系迂回品質挿入部205において、強制的にパリティ異常となるようにパリティデータを挿入する。このようにすることによって、迂回回線対向側において、迂回回線異常とみなし、伝送路側を選択するようにできる。
【0070】
その後、0系データ処理部206及び1系データ処理部207でフレーム変換(ノード内フレームから伝送路フレームへの乗せ替え)を行ない、0系光送信部208及び1系光送信部209で電気/光変換を行なって伝送路3,4に送信する。
【0071】
一方、0系迂回品質挿入部204及び1系迂回品質挿入部205からのデータは、0系パリティ検出部210及び1系パリティ検出部211でパリティ挿入部201で挿入されたパリティとデータによってチェックし、チェック結果を切り替え制御部212で制御し、選択部213を切り替える。選択部213の出力は、迂回回線5を介してマイクロ装置22へ接続される。
【0072】
図6は、通信データと制御ビットの他の具体的な構成例を示す図である。端末から受信したデータは、各チャネル毎に8ビットのパラレルデータのD0〜D7に挿入され、端末2からのアラームや回線情報を端末インタフェース部個別の制御用ビットC0〜C5に挿入する。
【0073】
また、迂回状態を通知するためのビット※RSには、伝送路データ送信時には“1”を挿入し、迂回回線データ送信時には“0”を挿入する。そして、データ領域D0〜D7、制御用ビットC0〜C5、迂回状態通知用ビット※RSの全15ビットに対する奇数パリティをパリティビットPに挿入する。そして、1チャネル当たり2タイムスロットの領域を使用して、上記ビットを伝送する。
【0074】
図4のパリティ挿入部201でパリティビットが挿入されたデータは、0系パリティ検出部202及び1系パリティ検出部203において、パリティ挿入部201で挿入されたパリティをチェックする。これはシステム形態によっては、パリティ挿入部201と0系パリティ検出部202及び1系パリティ検出部203が別ノードとなることがあるためである。
【0075】
その後、それぞれ0系迂回品質挿入部204及び1系迂回品質挿入部205で迂回品質の対向側で回線の品質状態をチェックするためのパリティ検出結果とパリティを挿入する。
【0076】
再び図6で説明する。各チャネルのデータ(ch1〜chn)の後に迂回品質用チャネルcntを設ける。このチャネルは、1フレーム間に最大6チャネル分の迂回品質チェック用のパリティ検出結果とそれに対するパリティを迂回回線5の対向側に伝送できるものであり、各チャネルデータに対して0系パリティ検出部202や1系パリティ検出部203で検出した結果を各チャネル当たり1ビットで伝送する。
【0077】
パリティ検出結果が正常の場合には“0”を、異常の場合には“1”を伝送する。更に多くのチャネル回線を収容するために、マルチフレームによる複数の迂回品質用パリティを伝送するための同期用ビットFを先頭タイムスロットのビット0(b0)に挿入する。
【0078】
同期用ビットFが“0”の場合には、チャネル1に対するパリティ検出結果をH0に挿入し、チャネル2に対するパリティ検出結果をH1に挿入し、チャネル6に対するパリティ検出結果をH5に挿入する。次のフレームにおいて、同期用ビットFが“1”の場合には、チャネル7に対するパリティ検出結果をH0に挿入し、チャネル8に対するパリティ検出結果をH1に挿入し、チャネル12に対するパリティ検出結果をH5に挿入する。
【0079】
更に次のフレームにおいて、同期用ビットFが“1”の場合には、チャネル13に対するパリティ検出結果をH0に挿入し、チャネル14に対するパリティ検出結果をH1に挿入し、チャネル18に対するパリティ検出結果をH5に挿入にする。このようにして複数チャネルを伝送することが可能となる。
【0080】
また、R0〜R6は未使用ビットであり、迂回品質用チャネルの同期用ビットF、パリティ検出結果H0〜H5、F及びH0〜H5の全7ビットに対する奇数パリティをP1に挿入し、更に未使用ビットR0〜R6を追加した全15ビットに対する奇数パリティをパリティビットPに挿入する。
【0081】
受信側において、パリティビットP1のチェック結果が異常となった場合には、その迂回品質チャネルに収容されているチャネル(全6チャネル分)の異常として認識する。このようにすることによって、迂回回線対向側において、迂回回線異常とみなし、伝送路側を選択するようにできる。
【0082】
その後、0系データ処理部206及び1系データ処理部207でフレーム変換を行ない、0系光送信部208及び1系光送信部209で電気/光信号変換を行なって伝送路に送信する。
【0083】
一方、0系迂回品質挿入部204及び1系迂回品質挿入部205からのデータは、0系パリティ検出部210及び1系パリティ検出部211でパリティ挿入部201で挿入されたパリティとデータによってチェックし、チェック結果を切り替え制御部212で制御し、選択部213を切り替える。選択部213は迂回回線5を介して対向側端末2に伝送する。
【0084】
図7は障害情報による切り替え制御部212の切り替え制御の実施例を示す状態遷移図、図8は障害情報による切り替え制御部212の切り替え制御の実施例を示す状態論理を示す図である。初期立ち上げ時に0系選択とすると、0系伝送路及び1系伝送路の両方において、パリティが正常検出された場合には、0系伝送路選択となる。
【0085】
その後、0系パリティ異常を検出し、1系パリティ正常時にのみ、1系伝送路選択となる。1系伝送路選択時に、0系伝送路及び1系伝送路の両方においてパリティが異常となった場合には、現状選択回線を保持する。また、1系伝送路選択時に、1系パリティ異常を検出し、0系パリティ正常の場合にのみ0系伝送路選択となる。0系伝送路パリティが正常で、1系伝送路パリティが異常の場合には0系に留まる。また、1系伝送路パリティが正常で、0系伝送路パリティが異常の場合には、1系に留まる。
【0086】
図7において、0系伝送路HWパリティエラー(HPER0)が未検出で、1系伝送路HWパリティエラー(HPER1)が検出された場合には1系から0系に遷移し、HPER1が未検出でHPER0が検出された場合には0系から1系に遷移する。
【0087】
図9は図3のノード102の受信側の構成例を示す回路図である。図2,図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図の0系パリティ検出部225,0系迂回パリティ検出部226,0系迂回品質検出部227,0系選択部233,0系切り替え制御部231,0系パリティ異常挿入部235及び0系迂回状態挿入部237が図2の切り替え部19に相当し、1系パリティ検出部228,1系迂回パリティ検出部229,1系迂回品質検出部230,1系選択部234,1系切り替え制御部232,1系パリティ異常挿入部236及び1系迂回状態挿入部238が図2の切り替え部18に相当し、0系パリティ検出部239,1系パリティ検出部240,切り替え制御部241,端末選択部242,迂回状態検出部243及びレジスタ244が図2の端末インタフェース部20に相当し、パリティ挿入部245が図2の端末インタフェース部21に相当する。
【0088】
0系伝送路3から受信したデータは、0系光受信部221で光/電気信号変換を行ない、0系データ処理部222でフレーム変換(伝送路フレームからノード内フレームへの乗せ替え)を行ない、0系パリティ検出部225で図4のパリティ挿入部201で挿入したデータとそれに対するパリティを検出し、検出結果を0系切り替え制御部231へ送出する。0系パリティ検出部225をパスしたデータは、0系選択部233へ送出される。
【0089】
一方、1系伝送路4から受信したデータは、1系光受信部223で光/電気信号変換を行ない、1系データ処理部22人でフレーム変換を行ない、1系パリティ検出部228で図4のパリティ挿入部201で挿入したデータとそれに対するパリティを検出し、検出結果を1系切り替え制御部232へ送出する。1系パリティ検出部228をパスしたデータは、1系選択部234へ送出される。
【0090】
マイクロ装置から受信した迂回回線受信データは、パリティ挿入部245で受信データに対するパリティビットを挿入され、0系迂回パリティ検出部226で迂回回線受信データとそれに対するパリティが挿入されているビットを検出し、検出結果を0系切り替え制御部231へ送出する。
【0091】
また、図4の0系迂回品質挿入部204で迂回品質チャネルに挿入されたチャネル単位のパリティを0系迂回品質検出部227で検出し、検出結果を0系切り替え制御部231へ送出する。そして、0系迂回パリティ検出部226と0系迂回品質検出部227をパスしたデータは、0系選択部233へ送出される。
【0092】
同じように、1系迂回パリティ検出部229で迂回回線受信データとそれに対するパリティが挿入されているビットを検出し、検出結果を1系切り替え制御部232へ送出する。また、図4の1系迂回品質挿入部205で迂回品質チャネルに挿入されたチャネル単位のパリティを1系迂回品質検出部230で検出し、検出結果を1系切り替え制御部232へ送出する。そして、1系迂回パリティ検出部229と1系迂回品質検出部230をパスしたデータは、1系選択部234へ送出される。
【0093】
0系切り替え制御部231及び1系切り替え制御部232では、各検出部から受信した検出結果を基に0系選択部233及び1系選択部234の切り替え先を制御する。
【0094】
図10は0系切り替え制御部231及び1系切り替え制御部232の障害情報による切り替え制御の他の実施例を示す状態遷移図、図11は障害情報による切り替え制御の他の実施例を示す状態論理を示す図である。初期立ち上げ時に伝送路選択とすると、伝送路のパリティと、迂回回線のパリティ及び品質パリティの両方においてパリティが正常検出された場合には伝送路選択となる。
【0095】
その後、伝送路パリティ異常を検出し、迂回回線のパリティ及び品質パリティ正常時にのみ迂回回線選択となる。また、伝送路選択時に迂回回線の障害検出時には現状選択回線を保持する(伝送路選択)。また、迂回回線選択時に、伝送路及び迂回回線の両方において異常となった場合も現状選択回線を保持する(迂回回線選択)。また、迂回回線選択時に、迂回回線異常を検出し、伝送路が正常時のみ伝送路選択となる。
【0096】
迂回回線パリティエラーで迂回回線品質エラーでない時、又は迂回回線パリティエラーなしで迂回品質エラーの時、又は迂回回線パリティエラーで迂回回線品質エラーの時、又は伝送路パリティエラーと迂回回線パリティエラーと迂回回線エラーの何れもない時には伝送路を保持する。
【0097】
また、伝送路パリティエラーの時、又は伝送路パリティエラーと迂回回線パリティエラーと迂回回線エラーの何れもない時には迂回回線を保持する。
図10において、伝送路HWパリティエラーをHPERR、迂回回線HWパリティエラーをRPERR、迂回回線品質エラーをRQERRとすると、状態遷移は以下のようになる。即ち、HPERRが未検出,RPERRが検出,RQERRが未検出の場合、又はHPERRが未検出,RPERRが未検出,RQERRが検出の場合、又はHPERRが未検出,RPERRが検出,RQERRが検出の場合には迂回回線から伝送路に状態遷移し、HPERRが検出,RPERRが未検出,RQERRが未検出の場合には伝送路から迂回回線へ状態遷移する。
【0098】
再び図9の説明に戻る。0系切り替え制御部231及び1系切り替え制御部232からの情報によって0系選択部233及び1系選択部234で選択されたデータは、それぞれ0系パリティ異常挿入部235及び1系パリティ異常挿入部236において、選択しているデータが迂回回線からのデータの場合には、0系迂回品質検出部227及び1系迂回品質検出部230で異常検出した場合に、パリティ異常を強制挿入する。これにより、迂回回線異常時に0系パリティ検出部239及び1系パリティ検出部240において迂回回線異常検出による切り替えを可能とすることができる。
【0099】
0系パリティ異常挿入部235又は1系パリティ異常挿入部236により強制的に挿入された異常ビットは、0系迂回状態挿入部237及び1系迂回状態挿入部238に通知され、0系迂回状態挿入部237及び1系迂回状態挿入部238で制御ビット内の迂回状態通知用ビットに付加される。
【0100】
図6の※RSが迂回状態通知用ビットである。選択したデータが伝送路データの場合には“1”を挿入し、迂回回線データの場合には“0”を挿入する。付加された迂回状態通知用ビット※RSは、迂回状態検出部243で検出し、回線選択状態レジスタ244に格納される。レジスタ244は、図2のレジスタ20a内に存在する。
【0101】
図12は端末インタフェース部20内のレジスタ20aの構成例を示す図である。図に示すように、レジスタ20aは、アラーム(ALM)レジスタと、回線選択状態レジスタ30と、他の状態レジスタ等より構成されている。この内の回線選択状態レジスタ30は、図に示すようにb0〜b15までの16ビットで構成されており、このb0ビットに前記回線選択状態情報が格納されている。
【0102】
レジスタ244に反映された内容は、図2の監視制御部15で監視されている。図13は監視制御部15の監視処理を示すフローチャートである。この処理は、各端末インタフェース部毎にポーリングしながら監視される。監視制御部15は、端末インタフェース部20のチャネル1個分の監視処理を開始する(S1)。監視制御部15は、端末インタフェース部20内のレジスタ20aのアラームレジスタと状態レジスタを読みに行く(S2)。
【0103】
レジスタ244の回線選択状態レジスタ30は、状態レジスタの一部をなしている。監視制御部15は、回線選択状態レジスタ30を読み出し、読み出した内容が“H0001”であれば(Hは16進を示す)、図2の記憶部16の状態格納部に読み出した端末インタフェース部20に対する状態を伝送路選択中状態に設定する。読み出した内容が“H0000”であれば、前記状態格納部に迂回回線選択中状態に設定する。また、前回のポーリングした結果の内容とで変化があった場合(迂回回線→伝送路,伝送路→迂回回線)は、状態変化として変化した状態のログを記憶部16のログ格納部(後述)に保存する(S3)。
【0104】
図14は記憶部16の構成例を示す図である。記憶部16は、状態格納部40とログ格納部50より構成されており、状態格納部40は各端末のインタフェース毎に状態41をもっており、それぞれの端末インタフェース部状態41の中に回線選択状態41aが設けられ、伝送路の選択中状態か迂回回線の選択中状態かを示す値が保持される。
【0105】
ログ格納部50は、各ログ51毎に年月日51a,端末インタフェース部アドレス51b,状態変化内容51cを保持している。ここで、状態変化内容51cは、迂回→伝送路又は伝送路→迂回等の変化を示す。
【0106】
また、監視制御部15で図2の通信インタフェース部17を介して、表示部23に、記憶部16に格納されている回線選択状態(図14の41a)及びログ(図14の50)の内容を表示することで、切り替え部18,19の回線選択状態(伝送路/迂回回線)を意識せずに、迂回対象となる端末を収容する端末インタフェース部20の回線選択状態の内容だけで、迂回回線を選択しているのか、伝送路を選択しているのかが確認できる。
【0107】
図13に戻り、監視制御部15は、その他のレジスタに対する処理として、記憶部16内の状態反映、ログ検出、アラームレジスタについては、状態反映、ログ検出以外に、ノードの架上アラームランプ等の点灯及び消灯を行なう(S4)。そして、端末インタフェース部20のチャネル1個分の監視処理を終了する(S5)。
【0108】
再び図9の動作に戻る。0系パリティ検出部239及び1系パリティ検出部240では、図4のパリティ挿入部201で挿入したデータとそれに対するパリティを検出する。なお、このデータが迂回回線データの場合には、0系迂回品質検出部227及び1系迂回品質検出部230で検出した結果が含まれているため、迂回回線異常時にもパリティ異常を検出する。それぞれの検出結果は、切り替え制御部241へ送出し、切り替え制御を行なう。この切り替え制御部241の制御は、図4の切り替え制御部212と同様である。
【0109】
そして、切り替え制御部241の制御結果によって、端末選択部242の切り替えを行ない、端末2へデータを送信する。このようにして、伝送路と迂回回線の自動切り替えを行なう。
【0110】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は迂回受信部を収容するノード1から端末2を収容するノード1に迂回回線5からのデータを送信する場合、迂回受信部で検出した迂回回線正当性確認結果を端末収容ノードに送信する伝送路正当性確認データに反映させることにより、端末受信部において迂回回線データを選択しないようにすると共に、2つの情報(迂回回線正当性確認結果と伝送路正当性確認結果)を一つの領域に収容して回線の有効利用を図ることができる。
【0111】
また、この実施の形態例によれば、端末受信部において検出した回線選択状態を監視制御部にて監視して、伝送路3,4と迂回回線5を選択している切り替え部での回線選択状態が確認できなくても、該当する端末インターフェィス部の状態だけで迂回回線を選択しているのか伝送路を選択しているのかを確認することができる。
【0112】
また、この実施の形態例によれば、迂回受信部において、該当チャネルの制御ビットに設ける伝送路/迂回回線選択通知信号ビットに、伝送路/迂回回線選択状態を挿入し、端末受信部において同ビットを受信・解析・通知することで、端末受信部にて伝送路/迂回回線の回線選択状態が検出できる。
【0113】
また、図9のノード受信部には、0系選択部233と、1系選択部234と、端末選択部242の3種類のデータ選択部がある。障害検出時には、各選択部で切り替えが発生するが、0系選択部233と1系選択部234よりも、端末選択部242の方の切り替え時間が遅くなると、端末2でのデータ瞬断時間が長くなる。このため、端末選択部242の方の切り替え時間を速くすることにより、端末でのデータ瞬断時間を短かくすることができる。
【0114】
また、前記3種類の選択部のハードウェアが同一プリント板に収容されると、ハードウェア障害時のプリント板交換時に回線が切断されてしまう。このため、3種類の選択部のハードウェアを3分割することによって、例えば0系選択部233のハードウェア障害時には該当するプリント板の交換のみ行なうことにより、1系選択部234が動作するために、回線の確保が可能となる。
【0115】
また、0系選択部233と、1系選択部234を別プリント板とし、迂回回線の無い既存システムにこの2種類のプリント板をオプションとして追加することにより、容易に迂回回線の収容が可能となると共に、迂回回線の無い通常の回線と、迂回回線もサポートする回線のシステムでの混在も可能となる。
【0116】
図15は、図9の0系切り替え制御部231及び1系切り替え制御部232の詳細構成例を示す回路図である。チャネル運用設定信号は、チャネル単位に運用/閉塞設定を行なうので、“1”で運用設定、“0”で閉塞設定である。0/1系実装情報は、0系選択部233で動作する場合には“0”、1系選択部234で動作する場合には“1”となり、フレームタイミングは系切り替えする時のタイミングである。0系HW(ハイウェイ)パリティアラーム信号は、0系受信データの障害情報、1系HWパリティアラーム信号は1系受信データの障害情報、迂回回線アラーム信号は、迂回回線の障害情報である。
【0117】
形態設定は、前述及び後述する第1の実施の形態(形態1)〜第6の実施の形態(形態6)を示すものである。形態1の場合には形態設定0=0,形態設定1=0、形態2の場合には形態設定0=1,形態設定1=0、形態3の場合には形態設定0=0,形態設定1=1、形態4の場合には形態設定0=0、形態設定1=1、形態5の場合には形態設定0=1,形態設定1=0、形態6の場合には形態設定0=0、形態設定1=1となる。
【0118】
例えば、形態1の0系実装時の場合に、0系HWパリティアラームが発生し、0系HWは正常で、迂回回線も正常な場合の動作について以下に説明する。
オア(OR)ゲート81の出力は“1”となり、オアゲート82の出力は“0”となり、オアゲート83の出力は“1”となり、エクスクルーシブ(EOR)オアゲート84の出力は“1”となり、アンド(AND)ゲート85の出力は“1”となり、この結果、セレクタ制御信号は“1”となって、迂回回線を選択するようになる。
【0119】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は迂回切り替え部のあるノードまでのパスで障害が発生し、データに異常が発生した場合に、迂回回線に出力する対象チャネルの迂回回線正当性確認用データに強制的に異常状態を付加することにより、対向側の迂回受信部で迂回回線データを選択しないようにすることができる。
【0120】
また、本発明では、図9の0系切り替え制御部231及び1系切り替え制御部232には、自動切り替えモードと固定切り替えモードを設けている。
自動切り替えモードは、前述したハードウェアでの障害検出により、自動切り替えを行なう。固定切り替えモードは、ソフトウェアからの強制切り替え指示により0系選択部233及び1系選択部234を固定設定して、伝送路及び迂回回線選択を自由に設定することができる。これにより、伝送路3,4及び迂回回線5の保守時に無用な切り替えをしないようにすることができる。
【0121】
また、自動切り替えモードにおいても、強制系切り替え設定を実行することにより、切り替え先の回線において、異常が検出されていない場合には系切り替えを行なうことができる。例えば、伝送路選択時に迂回回線側で障害が検出されていない場合に、迂回回線選択へ強制切り替えを行なうと、迂回回線を選択することができる。この時、迂回回線において、障害が発生している場合には、系切り替えは行なわない。
【0122】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部の切り替え制御において、自動切り替えモード(伝送路/迂回回線正当性確認結果によるハードウェア自動切り替えモード)と固定切り替えモード(ハードウェアによる自動切り替えは行なわず、ソフトウェアからの強制設定により切り替えるモード)を設けて、伝送路3,4及び迂回回線5の保守時に無用な切り替えをしないようにすることができる。
【0123】
2.第2の実施の形態例
図16は本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図では、ノード111とノード116に端末2が接続されおり、ノード111が送信側、ノード116が受信側を示す。22は、迂回回線5を接続するために、ノード111とノード112に接続されたマイクロ装置である。
【0124】
送信側端末2が接続されるノード111では、端末2からのデータを0系伝送路3,1系伝送路4及び迂回回線5へコピーして送信する。0系伝送路データと迂回回線データはノード112へ到達し、1系伝送路データはノード116へ到達する。
【0125】
ノード112は、0系伝送路データと迂回回線データを選択するセレクタSL1から構成される。ノード116は、1系伝送路データとノード112のセレクタSL1の出力データを選択するセレクタSL2から構成される。
【0126】
例えば、ノード114で障害が発生した場合、ノード112のセレクタSL1では、0系伝送路データのエラーを検出し、セレクタSL1は迂回回線データを選択する。ノード116のセレクタSL2では、1系伝送路データとノード112のセレクタSL1の出力データの何れかを選択するため、結果として受信側端末2へは、1系伝送路データか迂回回線データの何れかを送信することになる。
【0127】
また、例えば、ノード114とノード117で同時に障害が発生した場合、ノード112のセレクタSL1では0系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。ノード116では、1系伝送路データのエラーを検出し、ノード112のセレクタSL1の出力データを選択する。よって、セレクタSL2では、迂回回線データを選択することにより、受信側端末2へは、迂回回線データを送信することになる。
【0128】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は、0系伝送路3から受信したデータと、1系伝送路4から受信したデータの正当性確認結果(パリティチェック結果)と、迂回回線データの正当性確認結果(パリティチェック結果)によって、異常のない系へデータ選択用セレクタを自動的に切り替えることができ、両系において異常のない場合や、両系において異常の場合は選択系保持とすることにより無用な切り替えをなくすことができ、伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる。
【0129】
図17はノード111の送信側構成例を示す回路図であり、図4と同一のものは、同一の符号を付して示す。 0系パリティ検出部202と、0系迂回品質挿入部204とで図2の切り替え部19に相当し、1系パリティ検出部203と1系迂回品質挿入部205とで図2の切り替え部18に相当し、パリティ挿入部201が図2の端末インタフェース部20に相当し、0系パリティ検出部210と1系パリティ検出部211と、切り替え制御部212と、選択部213とで図2の端末インタフェース部21に相当する。
【0130】
送信側端末2から送出されたデータは、0系光送信部208から0系伝送路3へ、1系光送信部209から1系伝送路4へ、選択部213からマイクロ装置(迂回回線)へそれぞれ送出される。図4と図17を比較すると明らかなように、送信側の回路構成は同じである。動作は、図4と全く同じであるので、その説明は省略する。
【0131】
図18はノード112の受信側構成例を示す回路図である。図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。0系パリティ検出部225と、0系迂回パリティ検出部226と、0系迂回品質検出部227と、0系切り替え制御部231と、0系選択部233と、0系パリティ異常挿入部235と、0系迂回状態挿入部237とで、図2の切り替え部19に相当し、パリティ挿入部245は図2の端末インタフェース部21に相当する。
【0132】
ノード112には、0系伝送路3と迂回回線5とが入力されているので、図9に示すように0系伝送路3,1系伝送路4,迂回回線5の内から一つを選ぶ必要はなく、その構成は図9に示すものよりも簡単になっている。
【0133】
即ち、マイクロ装置22より入ってくる迂回回線データと、0系伝送路3より入ってくる0系伝送路データとを受けて、0系パリティ検出部225による0系パリティ検出と、0系迂回パリティ検出部226による0系迂回パリティ検出と、0系迂回品質検出部227による迂回品質検出結果を0系切り替え制御部231に通知し、該0系切り替え制御部231は、これら検出結果を受けて、0系選択部233に選択信号を与え、該0系選択部233で何れか一方を選択してノード116側に伝送するものである。
【0134】
図19はノード116の受信側構成例を示す回路図である。図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。0系パリティ検出部239と、1系パリティ検出部240と、切り替え制御部241と、端末選択部242と、迂回状態検出部243と、レジスタ244とで図2の端末インタフェース部20を構成している。
【0135】
ノード116には、1系伝送路データと、ノード112からのセレクタSL1の出力データとが入っている。1系伝送路データは、1系光受信部223に入り、光/電変換された後、1系データ処理部224でフレーム変換された後、端末選択部242に入る。一方、ノード112側からのデータは0系光受信部221に入って光/電変換された後、0系データ処理部222でフレーム変換された後、端末選択部242に入る。
【0136】
0系パリティ検出部239は、ノード112からのデータを受けて送信側で挿入されたデータとそれに対するパリティを検出する。1系パリティ検出部240は、1系伝送路4からのデータを受けて送信側で挿入されたデータとそれに対するパリティを検出する。切り替え制御部241は、これら0系,1系のパリティ検出部239,240のパリティ検出結果を受けて、端末選択部242に入っているデータの内から何れか一方を選択して受信側端末2に与える。
【0137】
この時、端末選択部242で選択されたデータを受けて、迂回状態検出部243は迂回状態通知用ビットを検出した場合、回線選択状態レジスタ244にその情報を格納する。
【0138】
3.第3の実施の形態例
図20は本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図では、ノード121とノード125に端末2が接続されおり、ノード121が送信側、ノード125が受信側を示す。22は、迂回回線を接続するために、ノード121とノード122に接続されたマイクロ装置である。
【0139】
送信側端末2が接続されるノード121では、端末2からのデータを0系伝送路3,1系伝送路4,迂回回線5へコピーして送信する。0系伝送路データは、ノード125へ到達し、1系伝送路データと迂回回線データはノード122へ到達する。
【0140】
ノード122は、1系伝送路データと迂回回線データを選択するセレクタSL2から構成される。ノード125は、0系伝送路データとノード122のセレクタSL2の出力データを選択するセレクタSL1から構成される。
【0141】
例えば、ノード126で障害が発生した場合、ノード122のセレクタSL2では、1系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。ノード125のセレクタSL1では、0系伝送路データとノード122のセレクタSL2の出力データの何れか一方を選択するため、結果として受信端末2へは0系伝送路データか迂回回線データの何れかが送信されることになる。
【0142】
また、例えばノード124とノード127で同時に障害が発生した場合、ノード122のセレクタSL2では、1系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。一方、ノード125では、0系伝送路データのエラーを検出し、ノード122のセレクタSL2の出力データを選択する。この結果、セレクタSL1では、迂回回線データを選択することになり、受信端末2へは迂回回線データを送信することになる。
【0143】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は、0系伝送路3から受信したデータと、1系伝送路4から受信したデータの正当性確認結果(パリティチェック結果)と、迂回回線データの正当性確認結果(パリティチェック結果)によって、異常のない系へデータ選択用セレクタを自動的に切り替えることができ、両系において異常のない場合や、両系において異常の場合は選択系保持とすることにより無用な切り替えをなくすことができ、伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる。
【0144】
図21はノード121の送信側構成例を示す回路図であり、図4と同一のものは、同一の符号を付して示す。0系迂回品質挿入部204と0系パリティ検出部202とで図2の切り替え部19を構成し、1系迂回品質挿入部205と1系パリティ検出部203とで図2の切り替え部18を構成し、パリティ挿入部201が図2の端末インタフェース部20を構成し、0系パリティ検出部210と、1系パリティ検出部211と、切り替え制御部212と、選択部213とで図2の端末インタフェース部21を構成している。
【0145】
図4と図21を比較すると明らかなように、送信側の回路構成は同じである。動作は、図4と全く同じであるので、その説明は省略する。
図22はノード122の受信側構成例を示す回路図である。図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。1系パリティ検出部228と、1系迂回パリティ検出部229と、1系迂回品質検出部230と、1系切り替え制御部232と、1系選択部234と、1系パリティ異常挿入部236と、1系迂回状態挿入部238とで図2の切り替え部18を構成し、パリティ挿入部245が図2の端末インタフェース部21を構成している。
【0146】
ノード122には、1系伝送路4と迂回回線5とが入力されているので、図9に示すように0系伝送路3,1系伝送路4,迂回回線5の内から一つを選ぶ必要はないので、その構成は図9に示すものよりも簡単になっている。
【0147】
即ち、マイクロ装置22より入ってくる迂回回線データと、1系伝送路4より入ってくる1系伝送路データとを受けて、1系パリティ検出部228による1系パリティ検出と、1系迂回パリティ検出部229による1系迂回パリティ検出と、1系迂回品質検出部230による迂回品質検出結果を1系切り替え制御部232に通知し、該1系切り替え制御部232は、これら検出結果を受けて、1系選択部234に選択信号を与え、該1系選択部234で何れか一方を選択してノード125側に伝送するものである。
【0148】
図23はノード125の受信側構成例を示す回路図である。図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。0系パリティ検出部239と、1系パリティ検出部240と、切り替え制御部241と、端末選択部242と、迂回状態検出部243と、レジスタ244とで図2の端末インタフェース部20を構成している。
【0149】
図23と、図19とを比較すると明らかなように、両者の回路は全く同じである。従って、その動作は図19について説明したとおりであるので、その説明は省略する。
【0150】
4.第4の実施の形態例
図24は本発明の第4の実施の形態例を示すブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図では、ノード135とノード137に端末2が接続されおり、ノード137が送信側、ノード135が受信側を示す。22は、迂回回線5を接続するために、ノード131とノード132に接続されたマイクロ装置である。
【0151】
送信側端末2が接続されるノード137では、端末2からのデータを0系伝送路3,1系伝送路4へコピーして送信する。0系伝送路データはノード131に到達し、該ノード131は迂回回線5へコピーしてノード132へ送信すると共に、0系伝送路データはノード135へ到達する。また、1系伝送路データはノード132へ到達する。
【0152】
ノード132は、1系伝送路データと迂回回線データを選択するセレクタSL2から構成される。ノード135は、0系伝送路データとノード132のセレクタSL2の出力データを選択するセレクタSL1から構成される。
【0153】
例えば、ノード136で障害が発生した場合、ノード132のセレクタSL2では1系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。ノード135のセレクタSL1では、0系伝送路データとノード132のセレクタSL2の出力データの何れか一方を選択する。この結果、受信端末2へは、0系伝送路データか迂回回線データの何れかが送信されることになる。
【0154】
また、例えばノード134とノード136で同時に障害が発生した場合、ノード132のセレクタSL2では、1系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。一方、ノード135では、0系伝送路データのエラーを検出し、ノード132のセレクタSL2の出力データを選択する。従って、セレクタSL1では、迂回回線データを選択することになり、受信端末2へは迂回回線データを送信することになる。
【0155】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は、0系伝送路3から受信したデータと、1系伝送路4から受信したデータの正当性確認結果(パリティチェック結果)と、迂回回線データの正当性確認結果(パリティチェック結果)によって、異常のない系へデータ選択用セレクタを自動的に切り替えることができ、両系において異常のない場合や、両系において異常の場合は選択系保持とすることにより無用な切り替えをなくすことができ、伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる。
【0156】
図25はノード137の送信側構成例を示す回路図である。図4と同一のものは、同一の符号を付して示す。図のパリティ挿入部201が図2の端末インタフェース部20を構成している。ノード137は迂回回線を持たないので、その回路構成は図4よりも簡単になっている。0系光送信部208の出力は、ノード131へ送信され、1系光送信部209の出力はノード136へ送信される。
【0157】
端末2から受信したデータは、パリティ挿入部201で受信データに対するパリティをパリティビットに挿入して、0系データ処理部206と1系データ処理部207に送られる。0系データ処理部206及び1系データ処理部207は、ノード内フレームから伝送路フレームへの乗せ替えを行ない、0系光送信部208及び1系光送信部209に送出する。0系光送信部208及び1系光送信部209は受信したデータを電/光変換して、0系伝送路3を介してノード131へ送信され、他方は1系伝送路4を介してノード136へ送信される。
【0158】
図26はノード131の送信側構成例を示す回路図である。パリティ検出部254と迂回品質挿入部255とで図2の端末インタフェース部21を構成している。ノード131は、ノード137の送信側端末2から送出されたデータを0系伝送路3と迂回回線5に送出する。
【0159】
0系光受信部251から受信した0系データは、0系データ処理部253に入り、そのまま0系光送信部252から0系伝送路3に送出される。一方、0系データ処理部253の出力はフレーム変換されてパリティ検出部254に入り、ノード137で挿入されたパリティがチェックされる。また、0系データ処理部253の出力は、迂回品質挿入部255に入り、迂回回線の対向側で回線の品質状態をチェックするためのパリティが挿入された後、マイクロ装置へ送られる。
【0160】
図27はノード132の受信側構成例を示す回路図である。図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。1系パリティ検出部228と、1系迂回パリティ検出部229と、1系迂回品質検出部230と、1系切り替え制御部232と、1系選択部234と、1系パリティ異常挿入部236と、1系迂回状態挿入部238とで図2の切り替え部18を構成し、パリティ挿入部245は図2の端末インタフェース部21を構成している。
【0161】
この図と図18を比較すると明らかなように、その構成は同じである。違いは、図18が0系で構成されているのに対し、図27では1系で構成されている点のみである。ノード132には、1系伝送路4と迂回回線5とが入力されているので、図9に示すように0系伝送路3,1系伝送路4,迂回回線5の内から一つを選ぶ必要はなく、その構成は図9に示すものよりも簡単になっている。
【0162】
即ち、マイクロ装置より入ってくる迂回回線データと、1系伝送路4より入ってくる1系伝送路データとを受けて、1系パリティ検出部228による1系パリティ検出と、1系迂回パリティ検出部229による1系迂回パリティ検出と、1系迂回品質検出部230による迂回品質検出結果を1系切り替え制御部232に通知し、該1系切り替え制御部232は、これら検出結果を受けて、1系選択部234に選択信号を与え、該1系選択部234で何れか一方を選択してノード135側に伝送するものである。
【0163】
図28はノード135の受信側構成例を示す回路図である。図9,23と同一のものは、同一の符号を付して示す。0系パリティ検出部239と、1系パリティ検出部240と、切り替え制御部241と、端末選択部242と、迂回状態検出部243と、レジスタ244とで図2の端末インタフェース部20を構成している。
【0164】
0系の伝送路データが0系光受信部221に入り、ノード132のセレクタSL2の出力が1系光受信部223に入る。そして、最終的には端末選択部242から受信側端末2に送出される。図より明らかなように、この図は図23と全く同じである。従って、その説明は省略する。
【0165】
5.第5の実施の形態例
図29は本発明の第5の実施の形態例を示すブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図では、ノード145とノード146に端末2が接続されおり、ノード146が送信側、ノード145が受信側を示す。22は、迂回回線5を接続するために、ノード141とノード142に接続されたマイクロ装置である。
【0166】
送信側端末2が接続されるノード146では、端末2からのデータを0系伝送路3と1系伝送路4へコピーして送信する。1系伝送路データは、ノード142に到達し、迂回回線5へコピーしてノード141へ送信される。また、1系伝送路データはノード145へ到達する。また、0系伝送路データはノード141へ到達する。
【0167】
ノード141は0系伝送路データと、迂回回線データを選択するセレクタSL1から構成される。ノード145は、1系伝送路データとノード141のセレクタSL1の出力データを選択するセレクタSL2から構成される。
【0168】
例えば、ノード147で障害が発生した場合、ノード141のセレクタSL1では0系伝送データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。ノード145のセレクタSL2では、1系伝送路データとノード141のセレクタSL1の出力データの何れかを選択するため、結果として受信端末2へは1系伝送路データと迂回回線データの何れかを送信することになる。
【0169】
また、例えば、ノード143とノード147で同時に障害が発生した場合、ノード141のセレクタSL1では、0系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。ノード145では、0系伝送路データのエラーを検出し、ノード142から送られてくる1系伝送路データを選択し、受信側端末2へ送信する。
【0170】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は、0系伝送路3から受信したデータと、1系伝送路4から受信したデータの正当性確認結果(パリティチェック結果)と、迂回回線データの正当性確認結果(パリティチェック結果)によって、異常のない系へデータ選択用セレクタを自動的に切り替えることができ、両系において異常のない場合や、両系において異常の場合は選択系保持とすることにより無用な切り替えをなくすことができ、伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる。
【0171】
図30はノード146の送信側構成例を示す回路図である。図4と同一のものは、同一の符号を付して示す。図のパリティ挿入部201が図2の端末インタフェース部20を構成している。ノード146は、迂回回線を持たないので、その回路構成は図4よりも簡単になっている。図25と比較すると明らかなように、本回路は図25と全く同じである。
【0172】
0系光送信部208の出力は、0系伝送路3を介してノード147側に送信され、1系光送信部209の出力は、1系伝送路4を介してノード142側に送信される。その動作説明については、図25と同じであるので省略する。
【0173】
図31はノード142の送信側構成例を示す回路図である。図26と同一のものは、同一の符号を付して示す。パリティ検出部254と迂回品質挿入部255とで図2の端末インタフェース部21を構成している。ノード142は、ノード146の送信側端末2から送出されたデータを1系伝送路4と迂回回線5に送出する。
【0174】
1系光受信部256から受信した1系データは、1系データ処理部258に入り、そのまま1系光送信部257から1系伝送路4に送出される。一方、1系データ処理部258の出力はパリティ検出部254に入り、ノード146で挿入されたパリティがチェックされる。また、1系データ処理部258の出力は、迂回品質挿入部255に入り、迂回回線の対向側で回線の品質状態をチェックするためのパリティが挿入された後、マイクロ装置22へ送られる。
【0175】
図32はノード141の受信側構成例を示す回路図である。図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。図より明らかなように、この回路図と図18の回路図は全く同じである。0系パリティ検出部225と、0系迂回パリティ検出部226と、0系迂回品質検出部227と、0系切り替え制御部231と、0系選択部233と、0系パリティ異常挿入部235と、0系迂回状態挿入部237とで図2の切り替え部19を構成し、パリティ挿入部245は図2の端末インタフェース部21を構成している。
【0176】
0系迂回状態挿入部237の出力は、ノード145へ送信される。その他の動作は図18について説明したものと同じであるので、その説明は省略する。
図33はノード145の受信側構成例を示す回路図である。図9,図28と同一のものは、同一の符号を付して示す。0系パリティ検出部239と、1系パリティ検出部240と、切り替え制御部241と、端末選択部242と、迂回状態検出部243と、レジスタ244とで図2の端末インタフェース部20を構成している。
【0177】
1系の伝送路データが1系光受信部223に入り、ノード141のセレクタSL1の出力が0系光受信部221に入る。そして、最終的には端末選択部242から受信側端末2に送出される。図より明らかなように、この図は図23と全く同じである。従って、その説明は省略する。
【0178】
6.第6の実施の形態例
図34は本発明の第6の実施の形態例を示すブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図では、ノード153とノード155に端末2が接続されおり、ノード153が送信側、ノード155が受信側を示す。22は、迂回回線5を接続するために、ノード151とノード152に接続されたマイクロ装置である。
【0179】
送信側端末2が接続されるノード153では、端末2からのデータを0系伝送路3,1系伝送路4へコピーして送信する。1系伝送路データは、ノード151へ到達し、迂回回線5へコピーしてノード152へ送信すると共に、1系伝送路データはノード152へ到達する。また、0系伝送路データはノード155へ到達する。
【0180】
ノード152は、1系伝送路データと迂回回線データを選択するセレクタSL2から構成される。ノード155は、0系伝送路データとノード152のセレクタSL2の出力データを選択するセレクタSL1から構成される。
【0181】
例えば、ノード157で障害が発生した場合、ノード152のセレクタSL2では1系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。ノード155のセレクタSL1では、0系伝送路データとノード152のセレクタSL2の出力データの何れか一方を選択する。この結果、受信側端末2へは0系伝送路データか迂回回線データの何れかを送信することになる。
【0182】
また、例えばノード154とノード157で同時に障害が発生した場合、ノード152のセレクタSL2では、1系伝送路データのエラーを検出し、迂回回線データを選択する。ノード155では、0系伝送路データのエラーを検出し、ノード152のセレクタSL2の出力データを選択する。この結果、セレクタSL1は、迂回回線データを選択することになり、受信端末2へは迂回回線データを送信することになる。
【0183】
この実施の形態例によれば、データ選択手段10は、0系伝送路3から受信したデータと、1系伝送路4から受信したデータの正当性確認結果(パリティチェック結果)と、迂回回線データの正当性確認結果(パリティチェック結果)によって、異常のない系へデータ選択用セレクタを自動的に切り替えることができ、両系において異常のない場合や、両系において異常の場合は選択系保持とすることにより無用な切り替えをなくすことができ、伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる。
【0184】
図35はノード153の送信側構成例を示す回路図である。図4,図25と同一のものは、同一の符号を付して示す。図のパリティ挿入部201が図2の端末インタフェース部20を構成している。ノード153は、迂回回線を持たないので、その回路構成は図4よりも簡単になっている。図25と比較すると明らかなように、本回路は図25と全く同じである。
【0185】
0系光送信部208の出力は、0系伝送路を介してノード154側に送信され、1系光送信部209の出力は、1系伝送路を介してノード151側に送信される。その動作説明については、図25と同じであるので省略する。
【0186】
図36はノード151の送信側構成例を示す回路図である。図26と同一のものは、同一の符号を付して示す。パリティ検出部254と迂回品質挿入部255とで図2の端末インタフェース部21を構成している。ノード151は、ノード153の送信側端末2から送出されたデータを1系伝送路4と迂回回線5に送出する。
【0187】
1系光受信部256から受信した1系データは、1系データ処理部257に入り、そのまま1系光送信部257から1系伝送路4に送出される。一方、1系データ処理部257の出力はパリティ検出部254に入り、ノード153で挿入されたパリティがチェックされる。また、1系データ処理部257の出力は、迂回品質挿入部255に入り、迂回回線の対向側で回線の品質状態をチェックするためのパリティが挿入された後、マイクロ装置22へ送られる。
【0188】
図37はノード152の受信側構成例を示す回路図である。図9,図27と同一のものは、同一の符号を付して示す。1系パリティ検出部228と、1系迂回パリティ検出部229と、1系迂回品質検出部230と、1系切り替え制御部232と、1系選択部234と、1系パリティ異常挿入部236と、1系迂回状態挿入部238とで図2の切り替え部18を構成し、パリティ挿入部245は図2の端末インタフェース部21を構成している。
【0189】
この図と図27を比較すると明らかなように、その構成は同じである。ノード152には、1系伝送路4と迂回回線5とが入力されているので、図9に示すように0系伝送路3,1系伝送路4,迂回回線5の内から一つを選ぶ必要はなく、その構成は図9に示すものよりも簡単になっている。1系迂回状態挿入部238の出力はノード155へ送信される。動作は図27に示すものと同じであるので、その説明は省略する。
【0190】
図38はノード155の受信側構成例を示す回路図である。図9,図28と同一のものは、同一の符号を付して示す。0系パリティ検出部239と、1系パリティ検出部240と、切り替え制御部241と、端末選択部242と、迂回状態検出部243と、レジスタ244とで図2の端末インタフェース部20を構成している。
【0191】
0系の伝送路データが0系光受信部221に入り、ノード152のセレクタSL2の出力が1系光受信部223に入る。そして、最終的には端末選択部242でセレクトされたデータが受信側端末2に送出される。図より明らかなように、この図は図28と全く同じである。従って、その説明は省略する。
【0192】
以上、説明した実施の形態例1〜実施の形態例6において、光伝送路上で2箇所の障害発生に対して、迂回回線をサポートすることにより、データ回線を確保することができる。
【0193】
7.第7の実施の形態例
図41は本発明の第7の実施の形態例を示すブロック図で、ノード1の構成を示している。図2と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、3は右回りの#0系伝送路、4は左回りの#1系伝送路である。11は1系伝送路4と接続される伝送路インタフェース部、12は0系伝送路3と接続される伝送路インタフェース部である。
【0194】
13は#1系伝送路インタフェース部11と接続される#1系時間スイッチ部(図2では多重化部として示す)、14は#0系伝送路インタフェース部12と接続される#0系時間スイッチ部(図2では多重化部として示す)である。20はこれら#0系と#1系の時間スイッチ部13,14と接続される端末インタフェース部である。該端末インタフェース部20には端末2が接続されている。端末インタフェース部20において、20bは#0系と#1系の時間スイッチ部13,14からの信号を受けて何れか一方をセレクトして端末2に与えるセレクタである。一方、端末2からの送出データは、それぞれの系の時間スイッチ部13,14に入力されている。15は伝送路インタフェース部11,12、時間スイッチ部13,14及び端末インタフェース部20の制御を行なう監視制御部である。
【0195】
400は迂回スイッチ制御を行なう迂回スイッチ部であり、図1に示す原理図のデータ選択手段10に相当するものである。迂回スイッチ部400において、21は迂回回線5と接続され、フレームの組立と分解等を行なう迂回回線インタフェース部(図2の端末インタフェース部21に同じ)である。401は迂回回線インタフェース部21と接続され、速度変換と多重処理を行なう速度変換/多重処理部、402は該速度変換/多重処理部401の出力を受けてパリティ等の監視情報を付加する監視情報付加部である。
【0196】
403は#0系のセレクタ、404は#1系のセレクタである。迂回スイッチ部400の▲1▼〜▲5▼の信号接続先は、時間スイッチ部13,14及び制御部300の同一番号の部分と接続される。セレクタ403の第1の入力には#0系時間スイッチ部14からの信号が入力され、第2の入力には監視情報付加部402からの迂回回線信号が入力される。また、セレクタ404の第1の入力には、#1系時間スイッチ部13からの信号が入力され、第2の入力には監視情報付加部402からの迂回回線信号が入力される。そして、セレクタ403の出力は時間スイッチ部14に入り、セレクタ404の出力は時間スイッチ部13に入る。
【0197】
405は#0系と#1系のデータを受けてパリティエラー等のアラーム検出を行なうアラーム検出部で、その出力は監視制御部15に入っている。406は該アラーム検出部405の出力を受けて、セレクタ403,404に対して正常な系を選択するためのセレクト信号を与える選択制御部である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0198】
各ノードは、装置内に二重化された伝送路インタフェース部11,12、二重化された時間スイッチ部13,14、監視制御部15及び複数端末インタフェース部20を設け、右回り系(0系)と左回り(1系)の2系統のリング伝送路3,4及びそれぞれ二重化された伝送路インタフェース部11,12、時間スイッチ部13,14を経由して、前期端末インタフェース部20の受信処理で、前期右回り伝送路3経由の通信パスと、前期左回りの伝送路経由の通信パスとの選択を行なうことにより、通信パスの二重化を実現している。
【0199】
通常、端末インタフェース部20内では、端末2より受信したデータは、パリティ等の監視情報が付加され、同一データを両系の時間スイッチ部13,14に送信し、二重化された通信パスの受信データに対してはセレクタを設け、前期パリティのエラー等の情報を監視して常に正常な系を選択するようにする。
【0200】
迂回回線インタフェースを有するノード1では、上記の各機能の他に、時間スイッチ部13,14より受信された0系データと1系データを多重伝送する迂回回線インタフェース部21を備え、更に迂回回線5より受信したデータは、速度変換/多重処理部401を介して監視情報付加部402に送られ、該監視情報付加部402でパリティ等の監視情報が付加され、同一データの両系を時間スイッチ部13,14にセレクタ403,404を介して送信する。
【0201】
一方、時間スイッチ部13,14からの二重化された通信パスの受信データに対しては、アラーム検出部405でパリティのエラー等の状態を監視し、前期セレクタ403,404を通常時は時間スイッチ部13,14からのデータを選択し、異常時のみ迂回回線5からのデータを選択するように、アラーム検出部405の出力を受けた選択制御部406が制御する。
【0202】
また、時間スイッチ部13,14より受信された0系データ,1系データを選択して伝送する迂回回線インタフェース部21は、その選択制御は前期パリティ等のエラー状態を監視して正常な系を選択するようにする。
【0203】
8.第8の実施の形態例
図42は本発明の第8の実施の形態例を示すブロック図である。図41と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態例は、図41の実施の形態例と比較すると分かるように、図41の速度変換/多重処理部401の代わりに速度変換のみを行なう速度変換部407と、第3のセレクタ408を設けている。このセレクタ408は、#0系伝送路データと#1系伝送路データを受けて、選択制御部406の出力により、何れか一方を選択して速度変換部407に与えるようにしたものである。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0204】
この実施の形態例では、迂回回線インタフェース部21を有するノードでは、時間スイッチ部13,14より受信された0系データと1系データをセレクタ408で選択して迂回回線5へ伝送するようにしたものである。その他の機能及び動作は、図41に示す回路と同じであるので、その説明は省略する。
【0205】
図43は通常のノードの構成例を示すブロック図である。図41と同一のものは、同一の符号を付して示す。リング型ネットワークを構成する1つのノードの構成は、図に示すように、二重化された伝送路インタフェース部11,12、時間スイッチ部13,14、複数の端末インタフェース部20及び制御部15とで構成されている。
【0206】
このように構成された回路において、伝送路インタフェース部11,12は、伝送路が光伝送路であれば光/電気(O/E)変換、電気/光(E/O)変換を行ない、更に電気信号レベルでのフレーム同期・組立等を行なう。それぞれの伝送インタフェース11,12を通過したデータは、時間スイッチ部13,14で多重化処理を行ない、セレクタ20bを介して端末2に入力される。
【0207】
一方、端末2から送出されるデータは、0系と1系の時間スイッチ13,14に入り、伝送路インタフェース部11,12を介して1系伝送路4又は0系伝送路3から送出されていく。
【0208】
図44は時間スイッチ部13又は14の具体的構成例を示すブロック図である。時間スイッチ部は、伝送路と時分割で多重化を行なう端末インタフェース部とのタイムスロットの時間スイッチを行なうため、タイムスロットの入れ替えを行なう。伝送路インタフェース部11,12からのデータはデータメモリ301に順次書き込まれる。
【0209】
そしてタイムスロットの入れ替えに関しては、カウンタ307の出力を書込みアドレスとして逐次的にデータメモリ301に書き込み、またアドレス・コントロール・メモリ304の出力を読み出しアドレスとしてデータメモリ301から読み出すことにより行なう。データメモリ301から読み出されたデータは、分離部302で分離された後、端末インタフェース部20に送出される。
【0210】
一方、端末インタフェース部20からのデータは、多重部303に入り、多重化された後、データメモリ306に書き込まれる。この時の書き込みアドレスはカウンタ307から与えられる。データメモリ306に書き込まれたデータは、アドレス・コントロール・メモリ308からのアドレスにより読み出される。読み出されたデータは、セレクタ309の一方の入力に入る。一方、該セレクタ309の他方の入力には、伝送路インタフェース部からのデータがそのまま入力されている。そして、アドレス・コントロール・メモリ308の出力により、何れか一方がセレクトされて伝送路インタフェース部11又は12に送出される。
【0211】
セレクタ309は、装置内を伝送データが経由するのみの場合、通信パス(装置内の端末インタフェース部で収容されない通信パスのこと。以降接回線パスと呼ぶ)は、伝送路インタフェース部11,12より入力された後、すぐに折り返されてセレクタ309から再度伝送路インタフェース部11,12に出ていく。
【0212】
これにより、接回線パスのデータは中継処理が行われる。また、端末インタフェース部20側の出力に対しては、分離部302が、入力に対しては多重部303が設けられ、複数の端末インタフェース部20との送受信に対応できるようになっている。
【0213】
端末インタフェース部20は、装置(ノード)に接続される各種の端末に応じて端末インタフェース機能を具備する。即ち、装置に接続される端末2の数量及び種類に応じて、複数の端末インタフェース部20が用意される。
【0214】
図45は端末インタフェース部の具体的構成例を示すブロック図である。端末2から入力されたデータは、端末の種類に応じた端末インタフェース部310で、フレーム同期処理等が行われた後、速度変換回路311で装置内のデータバスの速度に合わせられる。
【0215】
そして、更に監視情報付加部312でパリティ等の情報が付け加えられ、二重化された時間スイッチ部13,14の0系,1系それぞれに同一データを出力する。一方、0系,1系それぞの時間スイッチ部13,14から入力されたデータは、アラーム検出回路314とセレクタ313に入力される。
【0216】
アラーム検出回路314では、状態が監視され例えばパリティ等のチェックが行なわれ、その結果が選択制御部315に入力される。該選択制御部315は、その状態により、0系データと1系データの正当性を確認することができ、正常な系のデータがセレクタ313で選択される。このようにして選択されたデータは、速度変換回路311で端末側の速度に変換され、フレーム等の組み立てを端末インタフェース部310で行ない、端末2へ送出される。
【0217】
図41に示す第7の実施の形態例について更に詳細に説明する。図41に示す装置(ノード)では、迂回に係わる機能として、端末インタフェース部20と同様の機能の他、時間スイッチ部13,14への送信部にそれぞれセレクタSEL#0(403),SEL#1(404)を設け、迂回回線5からのデータと時間スイッチ部からのデータを選択する。
【0218】
また、時間スイッチ部13,14からの0系データと1系データを迂回回線5へ多重伝送する機能を備える。この多重化処理は、速度変換/多重処理部401でなされる。迂回回線インタフェース部21としては、例えばTTC−2Mインタフェース等複数のタイムスロットを多重伝送できるものを備える。
【0219】
この時、セレクタSEL#0,SEL#1は、通常時には時間スイッチ部13,14からのデータを選択し、接回線パスを構成する。若し、0系伝送路又は1系伝送のうち、どちらかで障害が発生すると、アラーム検出部405がパリティ等のエラーを検出し、選択制御部406に通知する。そして、該選択制御部406の指示により迂回回線5からのデータが選択され、時間スイッチ部13,14に送られる。
【0220】
迂回回線5からのデータは、マイクロ回線等を経由して対向の迂回ノードから0系データ、1系データがそれぞれ多重伝送されてくるため、0系伝送路又は1系伝送路のどちらが障害になっても、迂回通信パスが構成され、迂回回線の通信パスがバックアップされることになる。
【0221】
この実施の形態例によれば、どのような障害パターンの場合でも、迂回を可能とすることができる。
次に、図42に示す第8の実施の形態例について更に詳細に説明する。図42に示す装置(ノード)では、迂回に係わる機能として、端末インタフェース部20と同様の機能の他、時間スイッチ部13,14への送信部にそれぞれセレクタSEL#0(403),SEL#1(404)を設け、迂回回線5からのデータと時間スイッチ部からのデータを選択する。
【0222】
また、第3のセレクタ#2SEL(408)を設け、時間スイッチ部13,14からの0系データと1系データの正常系のデータを選択して迂回回線5へ伝送する機能を持つ。迂回回線インタフェース部21としては、例えばTTC−2Mインタフェース等複数のタイムスロットを多重伝送できるものを備える。
【0223】
この時、セレクタSEL#0,SEL#1は、通常時には時間スイッチ部13,14からのデータを選択し、接回線パスを構成する。若し、0系伝送路又は1系伝送のうち、どちらかで障害が発生すると、アラーム検出部405がパリティ等のエラーを検出し、選択制御部406に通知する。そして、該選択制御部406の指示により迂回回線5からのデータが選択され、時間スイッチ部13,14に送られる。
【0224】
迂回回線5からのデータは、マイクロ回線等を経由して対向の迂回ノードから0系データ、1系データの正常な方が伝送されてくるため、0系伝送路又は1系伝送路のどちらが障害になっても、迂回通信パスが構成され、迂回回線の通信パスがバックアップされることになる。
【0225】
この実施の形態例によれば、どのような障害パターンの場合でも、迂回を可能とすることができる。
次に、データ回線に障害が発生した時の動作について説明する。図41に示す装置で迂回ループが形成されるものとする。そして、システム全体の構成は図39と同じであるものとする。通常状態では迂回ノードRN#1,RN#2それぞれで、セレクタSEL#0,SEL#1で時間スイッチ部14,13からのデータが選択され、接回線パスを構成する。そして、ノードIN#4とIN#7に端末2が接続されている。この場合、端末インタフェース部20間の二重化通信パスが形成されている。
【0226】
ここで、図39に示す伝送路の×印で二重障害が発生したものとする。この場合には、図46に示すように迂回ノードRN#1ではセレクタSEL#1で迂回回線データが選択され、RN#2ではセレクタSEL#1で迂回回線のデータが選択される。この結果、図48に太い実線で示すような迂回通信パスが張られ、ノードIN#4の端末2とノードIN#7の端末2とは通信が可能となる。
【0227】
また、図40に示すような伝送路の二重障害が発生した場合、図47に示すように迂回ノードRN#1ではセレクタSEL#0で迂回回線のデータが選択され、RN#2ではセレクタSEL#0で迂回回線のデータが選択される。この結果、図49に太い実線で示すような迂回通信パスが張られ、ノードIN#4の端末2とノードIN#7の端末2とは通信が可能となる。
【0228】
次に、図42に示す装置で迂回ループが形成されるものとする。そして、システム全体の構成は図39と同じであるものとする。通常状態では迂回ノードRN#1,RN#2それぞれで、セレクタSEL#0,SEL#1で時間スイッチ部14,13からのデータが選択され、接回線パスを構成する。そして、ノードIN#4とIN#7に端末2が接続されている。この場合、端末インタフェース部20間の二重化通信パスが形成されている。
【0229】
ここで、図39に示す伝送路の×印で二重障害が発生したものとする。この場合には、図50に示すように迂回ノードRN#1ではセレクタSEL#1で迂回回線データが、セレクタSEL#2で0系時間スイッチ部14からのデータが選択される。また、迂回ノードRN#2では、セレクタSEL#1で迂回回線が、セクタSEL#2で0系時間スイッチ部14からのデータが選択される。この結果、図48に太い実線で示すような迂回通信パスが張られ、ノードIN#4の端末2とノードIN#7の端末2とは通信が可能となる。
【0230】
また、40に示すような伝送路の二重障害が発生した場合、図51に示すように迂回ノードRN#1ではセレクタSEL#0で迂回回線のデータが、セレクタSEL#2で1系時間スイッチ部13からのデータが選択され、迂回ノードRN#2ではセレクタSEL#0で迂回回線のデータが、セレクタSEL#2で1系時間スイッチ部13からのデータが選択される。この結果、ノードIN#4の端末2とノードIN#7の端末2とは図49に太い実線で示すような迂回通信パスを通じて通信が可能となる。
【0231】
図41,図42に示したノードの構成の内、迂回スイッチ部400の部分をユニット(パッケージ)化することを考える。迂回スイッチ部400のみをユニット化しておけば、このユニットを通常のノードに付加することにより、通常のシステムから選択的に迂回通信可能なシステムへの対応が可能となる。
【0232】
つまり、前記ユニットが追加されない場合には通常中継ノードとして動作し、前記ユニットが追加された場合には、迂回回線のインタフェースを有するノード装置として動作させることができ、システムの発展性が期待できる。
【0233】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、
(1)ループ型に形成されて双方向二重化された伝送路と、固定長フレームでデータの伝送を行なう複数のノードと、迂回用の迂回回線で構成されたデータ伝送システムにおいて、二重化された伝送路から受信した0系データ、1系データ及び迂回回線から受信したデータをそれぞれの障害情報によって自動切り替えを行ない、データを選択するデータ選択手段をそれぞれのノードに設け、前記データ選択手段において、0系伝送路/迂回回線選択部と、1系伝送路/迂回回線選択部を別パッケージ構成とし、片系パッケージの障害時でも通信を可能とし
データ選択手段内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部を別パッケージ(ハードウェア分離)することにより、片系パッケージの障害時でも通信を可能とすることができ、保守時のハードウェア交換時にもデータ通信を補償することができる。
【0234】
(2)この場合において、ループ型に形成されて双方向二重化された伝送路と、固定長フレームでデータの伝送を行なう複数のノードと、迂回用の迂回回線で構成されたデータ伝送システムにおいて、二重化された伝送路から受信した0系データ、1系データ及び迂回回線から受信したデータをそれぞれの障害情報によって自動切り替えを行ない、データを選択するデータ選択手段をそれぞれのノードに設け、前記データ選択手段において、0系伝送路/迂回回線選択部と、1系伝送路/迂回回線選択部を別パッケージ構成とし、それぞれのパッケージをオプションとして既存システムに追加できるようにすることにより、
データ選択手段内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部を別プリント板とし、そのプリント板の無い既存システムにオプションとしてプリント板を追加することができ、迂回回線の収容を容易にすることができる。
【0235】
(3)また、前記データ選択手段からのセレクタ選択情報をデータの制御領域に挿入し、受信端末インタフェース部で該情報を解析・通知することにより、前記受信端末インタフェース部で迂回回線/伝送路の回線選択状態を検出できるようにすることにより、迂回受信部において、該当チャネルの制御ビットに設ける伝送路/迂回回線選択通知信号ビットに、伝送路/迂回回線選択状態を挿入し、端末受信部において同ビットを受信・解析・通知することで、端末受信部にて伝送路/迂回回線の回線選択状態が検出できる。
【0236】
(4)また、前記受信端末インタフェース部で検出した回線選択状態を監視し、受信端末インタフェース部の伝送路/迂回回線選択状態を確認できるようにすることにより、端末受信部において検出した回線選択状態を監視制御部にて監視し、伝送路と迂回回線を選択している切り替え部での回線選択状態が確認できなくても、該当する端末インタフェース部の状態だけで迂回回線を選択しているのか伝送路を選択しているのかを確認することができる。
【0237】
(5)また、前記データ選択手段は、端末インタフェース部選択時における選択切り替え時間を速くすることにより、回線品質の高い伝送路への切り替えができるようにすることにより、データ選択手段内の迂回受信部にある伝送路/迂回回線データ選択部のセレクタ切り替え時間と、端末受信部の0系/1系データ選択部のセレクタ切り替え時間について、後者の切り替え時間を前者より速くすることにより、端末におけるデータ瞬断時間を短かくすることができる。
【0238】
(6)また、前記データ選択手段は、自動切り替えモードと固定切り替えモードを設けることにより、伝送路及び迂回回線の保守時に無用な切り替えを行なわないようにすることにより、データ選択手段内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部の切り替え制御において、自動切り替えモード(伝送路/迂回回線正当性確認結果によるハードウェア自動切り替えモード)と固定切り替えモード(ハードウェアによる自動切り替えは行なわず、ソフトウェアからの強制設定により切り替えるモード)を設けて、伝送路及び迂回回線の保守時に無用な切り替えをしないようにすることができる。
【0239】
(7)また、前記データ選択手段は、自動切り替えモード時に強制切り替えを行なっても、切り替え先の障害情報を監視して、異常時は無用な切り替えを行なわないようにすることにより、データ選択手段内の迂回受信部にある0系伝送路/迂回回線データ選択部と、1系伝送路/迂回回線データ選択部の切り替え制御において、自動切り替えモードにおいてもソフトウェアからの強制切り替えを可能とし、切り替え先の障害情報を監視して、障害が発生している場合には強制切り替えを行なわないようにすることができる。
【0240】
(8)また、前記データ選択手段は、時間スイッチ部より受信した0系と1系のデータを多重伝送する迂回回線インタフェース部と、時間スイッチ部からのデータと迂回回線からのデータを選択して時間スイッチ部へ送信するデータ選択部とを具備することにより、どのような障害のパターンの場合でも、迂回を可能とすることができる。
【0241】
(9)また、前記データ選択手段は、時間スイッチ部より受信した0系と1系のデータを選択して伝送する迂回回線インタフェース部と、時間スイッチ部からのデータと迂回回線からのデータを選択して時間スイッチ部へ送信するデータ選択部とを具備することにより、どのような障害パターンの場合でも、迂回を可能とすることができる。
【0242】
(10)また、前記迂回回線インタフェース部とデータ選択部を具備するデータ選択手段をユニット化することにより、本ユニットを追加するだけで、通常のデータ伝送システムから選択的に迂回可能なデータ伝送システムへの対応が可能となる。
【0249】
このように、本発明によれば伝送路で障害が発生しても通信パスを確保でき、高信頼・高品質なデータ通信を提供することができる伝送路データ迂回システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明に係るノードの一実施の形態例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。
【図4】ノード101の送信側構成例を示す回路図である。
【図5】通信データと制御ビットの具体的な構成例を示す図である。
【図6】通信データと制御ビットの他の具体的な構成例を示す図である。
【図7】障害情報による切り替え制御の実施例を示す状態遷移図である。
【図8】障害情報による切り替え制御の実施例を示す状態論理を示す図である。
【図9】ノード102の受信側構成例を示す回路図である。
【図10】障害情報による切り替え制御の他の実施例を示す状態遷移図である。
【図11】障害情報による切り替え制御の他の実施例を示す状態論理を示す図である。
【図12】端末インタフェース部内のレジスタ構成例を示す図である。
【図13】監視制御部の監視処理を示すフローチャートである。
【図14】記憶部の詳細構成例を示す図である。
【図15】0系切り替え制御部及び1系切り替え制御部の詳細構成例を示す回路図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。
【図17】ノード111の送信側構成例を示す回路図である。
【図18】ノード112の受信側構成例を示す回路図である。
【図19】ノード116の受信側構成例を示す回路図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。
【図21】ノード121の送信側構成例を示す回路図である。
【図22】ノード122の受信側構成例を示す回路図である。
【図23】ノード125の受信側構成例を示す回路図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態例を示すブロック図である。
【図25】ノード137の送信側構成例を示す回路図である。
【図26】ノード131の送信側構成例を示す回路図である。
【図27】ノード132の受信側構成例を示す回路図である。
【図28】ノード135の受信側構成例を示す回路図である。
【図29】本発明の第5の実施の形態例を示すブロック図である。
【図30】ノード146の送信側構成例を示す回路図である。
【図31】ノード142の送信側構成例を示す回路図である。
【図32】ノード141の受信側構成例を示す回路図である。
【図33】ノード145の受信側構成例を示す回路図である。
【図34】本発明の第6の実施の形態例を示すブロック図である。
【図35】ノード153の送信側構成例を示す回路図である。
【図36】ノード151の送信側構成例を示す回路図である。
【図37】ノード152の受信側構成例を示す回路図である。
【図38】ノード155の受信側構成例を示す回路図である。
【図39】第1の障害パターン例を示す図である。
【図40】第2の障害パターン例を示す図である。
【図41】本発明の第7の実施の形態例を示すブロック図である。
【図42】本発明の第8の実施の形態例を示すブロック図である。
【図43】通常のノード構成例を示すブロック図である。
【図44】時間スイッチ部の具体的構成例を示すブロック図である。
【図45】端末インタフェース部の具体的構成例を示すブロック図である。
【図46】障害パターン1の場合のRN#1とRN#2の動作を示す図である。
【図47】障害パターン2の場合のRN#1とRN#2の動作を示す図である。
【図48】迂回パス設定の説明図である。
【図49】迂回パス設定の他の説明図である。
【図50】障害パターン1の場合のRN#1とRN#2の他の動作を示す図である。
【図51】障害パターン2の場合のRN#1とRN#2の他の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 ノード
2 端末
3 0系伝送路
4 1系伝送路
5 迂回回線
10 データ選択手段

Claims (10)

  1. ループ型に形成されて双方向二重化された伝送路と、固定長フレームでデータの伝送を行なう複数のノードと、迂回用の迂回回線で構成されたデータ伝送システムにおいて、
    二重化された伝送路から受信した0系データ、1系データ及び迂回回線から受信したデータをそれぞれの障害情報によって自動切り替えを行ない、データを選択するデータ選択手段をそれぞれのノードに設け
    前記データ選択手段において、0系伝送路/迂回回線選択部と、1系伝送路/迂回回線選択部を別パッケージ構成とし、片系パッケージの障害時でも通信を可能とすることを特徴とする伝送路データ迂回システム。
  2. ループ型に形成されて双方向二重化された伝送路と、固定長フレームでデータの伝送を行なう複数のノードと、迂回用の迂回回線で構成されたデータ伝送システムにおいて、
    二重化された伝送路から受信した0系データ、1系データ及び迂回回線から受信したデータをそれぞれの障害情報によって自動切り替えを行ない、データを選択するデータ選択手段をそれぞれのノードに設け、
    前記データ選択手段において、0系伝送路/迂回回線選択部と、1系伝送路/迂回回線選択部を別パッケージ構成とし、それぞれのパッケージをオプションとして既存システムに追加できるようにしたことを特徴とする伝送路データ迂回システム。
  3. 前記データ選択手段からのセレクタ選択情報をデータの制御領域に挿入し、受信端末インタフェース部で該情報を解析・通知することにより、前記受信端末インタフェース部で迂回回線/伝送路の回線選択状態を検出できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の伝送路データ迂回システム。
  4. 前記受信端末インタフェース部で検出した回線選択状態を監視し、受信端末インタフェース部の伝送路/迂回回線選択状態を確認できるようにしたことを特徴とする請求項記載の伝送路データ迂回システム。
  5. 前記データ選択手段は、
    端末インタフェース部選択時における選択切り替え時間を速くすることにより、回線品質の高い伝送路への切り替えができるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の伝送路データ迂回システム。
  6. 前記データ選択手段は、
    自動切り替えモードと固定切り替えモードを設けることにより、伝送路及び迂回回線の保守時に無用な切り替えを行なわないようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の伝送路データ迂回システム。
  7. 前記データ選択手段は、
    自動切り替えモード時に強制切り替えを行なっても、切り替え先の障害情報を監視して、異常時は無用な切り替えを行なわないようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の伝送路データ迂回システム。
  8. 前記データ選択手段は、
    時間スイッチ部より受信した0系と1系のデータを多重伝送する迂回回線インタフェース部と、時間スイッチ部からのデータと迂回回線からのデータを選択して時間スイッチ部へ送信するデータ選択部
    とを具備することを特徴とする請求項1又は2記載の伝送路データ迂回システム。
  9. 前記データ選択手段は、
    時間スイッチ部より受信した0系と1系のデータを選択して伝送する迂回回線インタフェース部と、
    時間スイッチ部からのデータと迂回回線からのデータを選択して時間スイッチ部へ送信するデータ選択部
    とを具備することを特徴とする請求項1又は2記載の伝送路データ迂回システム。
  10. 前記迂回回線インタフェース部とデータ選択部を具備するデータ選択手 段をユニット化したことを特徴とする請求項8又は9記載の伝送路データ迂回システム。
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