JP2002075232A - 大口径イオン源 - Google Patents

大口径イオン源

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JP2002075232A JP2000267957A JP2000267957A JP2002075232A JP 2002075232 A JP2002075232 A JP 2002075232A JP 2000267957 A JP2000267957 A JP 2000267957A JP 2000267957 A JP2000267957 A JP 2000267957A JP 2002075232 A JP2002075232 A JP 2002075232A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、イオンビーム電流密度10mA/
cm2 以上、イオンビームの均一性±3%以内、イオン
ビーム電流密度の再現性(経時変化)±1%以内で、有
効径の大きいイオンビームを発生するイオン源を提供す
る。 【解決手段】 本発明のイオン源は、複数の熱陰極、陽
極、陽極の外側を囲むように配置される磁石、不活性ガ
ス導入パイプ、イオン引き出し部に配置された、複数の
細孔を有する遮蔽電極と、同形状の複数の細孔を有する
加速電極を持ち、さらに遮蔽電極の温度上昇および熱に
よる歪を抑制するシールド板と、加速電極、遮蔽電極お
よびイオン源本体を冷却するためのそれぞれに直接取り
付けられた冷却ジャケットを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子デバイス、特
に圧電素子等の製造プロセスに用いるイオンビームエッ
チング用のイオン源に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電素子、例えば水晶振動子の共振周波
数は素板となる水晶片の厚みと、その表面に形成された
金属膜電極の膜厚によって決定されるため、所望の周波
数の水晶振動子を得るためには、まず水晶片を規定の厚
みで切り出した後、表面を研磨し、その表面に真空蒸
着、又はスパッタ蒸着等によってベースとなる金属膜電
極を形成し、この水晶片をしかるべき容器に搭載した
後、1個づつ水晶振動子の周波数を測定しながら、真空
蒸着によって、ベース電極膜上に上層金属膜を形成して
いくと、水晶振動子の周波数は徐々に低くなるので、こ
の周波数が所定値になった時に上層金属膜の形成を停止
し、所望の周波数を得ている。
【0003】因みに、この真空蒸着の場合は、周波数調
整量が1000ppm程度の水晶振動子を、蒸着時間
2.5秒で所望値周波数の±2ppm以内の高精度に周
波数調整することが可能である。
【0004】しかしながら、この様に真空蒸着によって
水晶振動子の周波数調整を行うと、ベース電極膜上に新
たな蒸着膜が形成されることによりCI(クリスタルイ
ンピーダンス)値の増大や新たにスプリアスが発生した
り、既存のスプリアスレベルの増大による品質の劣化を
招く。又、周波数調整の蒸着膜は、製造コスト及び周波
数調整精度に重点が置かれてその蒸着速度が選択され、
また加熱ガス放出等の操作も行われないため、その膜質
がベース電極膜に比べて、密着性、充填密度、不純物濃
度、粒子径等の点で劣っており、更にベース電極膜と周
波数調整膜との間に境界層が存在することにより、水晶
振動子のエージング特性に悪影響を与える。
【0005】本願発明者は、これらを解決するために、
イオン源から引き出されるイオンビームによるエッチン
グによって水晶振動子の周波数を正確に調整する方法と
して、特願平11−134773、特願2000−06
4502を提案した。
【0006】図1は、そのイオンビームエッチングによ
る水晶振動子の周波数調整の概念図を示す。真空容器1
内を10-3Pa以下に排気した後、円筒状のイオン源2
内部に不活性ガス導入パイプ3からArガスを導入し、
熱陰極4を通電加熱し、同じく円筒状の陽極5の外側に
配置した磁石9によって陽極に軸方向磁界を印加し、熱
陰極4と陽極5の間にマグネトロン放電を発生させ効率
良くArプラズマ6を生成し、ビーム電源12と、加速
電源13によって加速電極8に高電圧を印加することに
よって、Arの正イオンを引き出しイオンビーム10を
形成して、このイオンビームをニュートラライザー16
で発生される電子により中和し、中和されたビームを水
晶振動子20の電極膜に照射しイオンエッチングするこ
とによって水晶振動子の周波数を変化させる。
【0007】この時、水晶振動子の周波数を測定しなが
らエッチングを行うと、エッチングにより水晶振動子の
周波数は徐々に高くなって行くので、この周波数が所定
の周波数になったところでシャッター19を閉じてエッ
チングを停止し、所望の周波数を得ている。周波数調整
された水晶振動子20は搬送レール21によって、キャ
リヤ22毎に取出室(図示しない)へ送られ取り出され
る。
【0008】ここで、従来から行われてきた真空蒸着に
よる周波数調整装置では、調整レートは最大1000〜
3000ppm/sec程度得られている。イオンエネ
ルギー(V)、イオンビーム電流密度Ibd(mA/c
2 )で水晶振動子電極をスパッタエッチングする時の
エッチング速度R(ppm/sec)は、水晶振動子電
極金属の分子量:M、水晶振動子周波数:F(Hz)、
素電荷:e、アボガドロ数:NA 、水晶の周波数定数:
Nq、および水晶密度:Dqを用いて、
【数1】 となり、ATカット水晶振動子でその電極材料がAgの
時、
【数2】 で表され、スパッタ率Sは、図2のWhnerの実測値
で示されるように、イオンエネルギーで決まるため、水
晶振動子の周波数が決まり、イオンビームのエネルギー
が決まると、エッチング速度Rは、イオンビーム電流密
度Ibdに正比例する。
【0009】例えば、水晶振動子周波数F=20MH
z、Agの場合イオンエネルギー1000V時のスパッ
タ率S=4.1(図2参照)、イオンビーム電流密度I
bd=10mA/cm2 でエッチングする場合の調整レ
ートRは、数式[数2]よりR=2070ppm/se
cとなり、同じくイオンビーム電流密度Ibd=5mA
/cm2 時の調整レートは、R=1035ppm/se
cとなる。
【0010】従って、本発明のイオン源を用いた周波数
調整装置で従来方法と同等の生産タクトを得るには、こ
れと同等の調整レート(少なくとも1000〜2000
ppm/cm2 以上)が必要で、その為には上述の様
に、数式[数1]、および[数2]より、5〜10mA
/cm2 以上のイオンビーム電流密度が必要となる。
【0011】このようなイオンビームエッチングでは、
ベース電極膜上に新たな膜を形成することが無いため、
CI値の増大、新たなスプリアスの発生、既存のスプリ
アスレベルの増大、エージング特性の悪化等を生じない
ため、高品位な水晶振動子が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この様にプラズマエッ
チング、イオンビームエッチング等のドライエッチング
による水晶振動子の周波数調整では、CI値、スプリア
ス、エージング特性において高品位な水晶振動子を得る
ことが出来るのであるが、周波数調整する水晶振動子
は、イオン源から引き出されるイオンビームの中心位置
へ1個づつ搬送され、エッチングすることによって周波
数調整が行われるため生産数量、或はコスト的にも限界
があった。
【0013】特に近年伸長が著しい携帯電話等移動体通
信分野での半導体デバイス製造を中心に、イオンビーム
電流密度10mA/cm2 以上の高密度、イオンビーム
の均一性±3%以内、イオンビーム電流密度の再現性±
1%以内と言う非常に高精度な要求と共に、より一層の
生産性向上が要望されて来た。
【0014】ここで、生産性を向上し、均一な性能を有
する水晶振動子を含めた圧電素子等のデバイスを効率良
く生産するためには、大口径のイオンビームを用いて複
数のデバイスを同時にエッチングして作製することが考
えられる。しかし、10mA/cm2 という高電流密度
のイオンビームを得ようとすると、プラズマから入射す
る荷電粒子、および熱陰極からの輻射熱等により遮蔽電
極および加速電極に歪を生じる等の問題があった。
【0015】本発明は、上述のような問題点を解決する
ために成されたもので、イオンビームエッチングによっ
て複数の水晶振動子の周波数を同時にしかも正確に調整
することが出来る、水晶振動子周波数調整用イオン源を
提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の水晶振動子周波
数調整用イオン源は、イオンビーム電流密度10mA/
cm2 以上、イオンビームの均一性±3%以内、イオン
ビーム電流密度の再現性±1%以内と言う高精度な要求
と、より一層の生産性向上を実現するために、イオン源
本体の内部に陽極と、複数の熱陰極と、複数の細孔を有
する遮蔽電極、及びイオン引き出し用で同形状の複数の
細孔を有する加速電極を設け、イオン源全体と遮蔽電極
及び加速電極に直接水冷ジャケットを取り付ける冷却構
造とし、大口径のビーム引き出し口を持つ構成とした。
又、陽極の外側に磁石を配置し、不活性ガス導入用パイ
プがイオン源本体に接続されている。ここで冷却された
加速電極をイオンビームの断面に渡って複数の細孔をも
つ構造としたことでビームの断面に等しく加速電圧を掛
けられることとなり、ビームの均一性が向上する。
【0017】また陽極と遮蔽電極の間にシールド板を設
けた。ここでシールド板は、プラズマからの荷電粒子、
および熱陰極からの輻射熱が直接電極へ到達することに
よる遮蔽電極および加速電極の歪を抑制し、つまりイオ
ンビームの出力低下をふせぐと共に、電極に近接して配
置することによってイオンビームの直進性を向上し、イ
オンビームの断面における電流密度の均一さを更に改善
している。
【0018】更に、遮蔽電極及び加速電極の取り付けね
じの相対する位置に、ねじの逃げ機構を設け、グリッド
間のギャップ1mm以下を確保し、グリッドのメンテナ
ンス性を損なうこと無く冷却効果が得られる構造とし
た。
【0019】
【発明の実施の形態】(1)実施例の構成の説明 図3Aは、本発明による水晶振動子周波数調整用大口径
イオン源を示す断面図であり、図3Bは、斜視断面図で
ある。図1と対応する部分には同じ符号を付して示す。
【0020】この発明では、イオン源本体2の内部に、
発生するイオンビームを囲むように配置された陽極5
と、複数の熱陰極4と、複数の細孔を有するイオン引き
出し用の遮蔽電極7と、遮蔽電極と同形状の複数の細孔
を有する加速電極8(遮蔽電極、および加速電極の細孔
の形状、数は用途に応じて異なる場合もある)とが設け
てあり、イオン源本体2、遮蔽電極7、及び加速電極8
には、各々水冷ジャケット23、24、25が直接取り
付けられている。ここで装置の発熱量に応じて水冷ジャ
ケットは適宜追加、または削減される。34は水冷ジャ
ケットに設けられた冷却水流路を示す。又、陽極5の外
側を囲むように磁石9を配置し、不活性ガス導入用パイ
プ3がイオン源本体2に接続されている。
【0021】一方、搬送レール21上には、キャリヤ2
2に搭載された複数の水晶振動子20がセットされ、複
数のシャッター19が取りつけられる。
【0022】図4Aおよび図4Bは、陽極と遮蔽電極の
間に取り付けたシールド板の取り付け構造を示す概略図
である。温度上昇による遮蔽電極7の歪を抑制するため
に、イオン源本体2の内部に設けられた陽極5の長辺方
向の開口長(a)に対して、約(0.8a)、同じく短
辺方向の開口長(b)に対して約(0.3b)の開口面
積(イオンビームとなる)をもつ遮蔽電極7および加速
電極8とほぼ同等な大きさ(0.8a×0.3b)の間
口面積をもつシールド板26を、陽極5と遮蔽電極7の
間に設置した。ただし、これはおおまかな目安であり陽
極5や遮蔽電極7などの配置様式に変更が加えられた場
合、それに応じて変化する。
【0023】図5は、グリッド間のギャップ1mm以下
を確保するための、ねじの逃げ機構の概略部分構造図を
示す。遮蔽電極7は、イオン源本体を取り付けた水冷ジ
ャケット24に遮蔽電極取り付けねじ27によって固定
される。又、加速電極8は、水冷ジャケット25に加速
電極取り付けねじ29によって固定される。更に、水冷
ジャケット24と水冷ジャケット25は、取り付けねじ
31によって固定一体化される。
【0024】この時、遮蔽電極取り付けねじ27に対し
ては水冷ジャケット25を貫通して設けられた丸穴28
と、加速電極取り付けねじ29に対しては水冷ジャケッ
ト24に設けられた丸穴30が、各々取り付けねじの逃
げ機構となり遮蔽電極7と加速電極8とのギャップ32
は1mm以下に確保される。
【0025】ここで、取り付けねじ31によって固定一
体化され、イオン源の組み立てが完了するが、例えば遮
蔽電極と加速電極のイオンビーム引出用細孔の穴位置が
若干ズレて組み立てられた場合、高電流密度のイオンビ
ームを得ることが不可能となる。この様な場合は、前記
水冷ジャケット25を貫通して設けられた丸穴28か
ら、遮蔽電極取り付けねじ27をゆるめて電極の穴位置
を合わせることも可能となり、優れたサービス性を示す
構成とした。
【0026】又、一定期間が経過して電極の交換が必要
となった場合は、取り付けねじ31を取り外すのみで、
水冷ジャケット24と水冷ジャケット25は分離するこ
とが出来、遮蔽電極7を交換する場合は取り付けねじ2
7を、加速電極8を交換する場合は取り付けねじ29を
取り外すのみで容易に遮蔽電極および加速電極を交換す
ることが出来、メンテナンス性に優れた構造となってい
る。
【0027】本実施例の構成では熱陰極を2つ有する矩
形状のイオン源を例に記述しているが、本発明はこの構
成に制限されることなく、複数の熱陰極を線状、アレイ
状、十字状、同心円状に配置することも可能であり、さ
らなる大型化に伴う均一性の改善のために加速電極の細
孔の密度を変化させる、あるいは加速電極をいくつかの
領域に分けて、異なる加速電圧を印加するといった変更
も、当業者には容易に想定できるだろう。
【0028】(2)実施例の作用・動作の説明 真空容器1内部を、10-3Pa以下に排気した後、不活
性ガス導入パイプ3からイオン源2内部にArガスを導
入し、複数の熱陰極4を熱陰極電源14によって通電加
熱し、同じく陽極5の外側に配置した磁石9によって陽
極に垂直方向の磁界を発生させ、熱陰極4と陽極5の間
にマグネトロン放電を発生させArプラズマ6を生成
し、ビーム電源12と、加速電源13によって加速電極
8に高電圧を印加することによって、Arの正イオンを
引き出し、イオンビーム10を形成する。加速電極はイ
オンビーム引き出し有効面積にわたって、複数の細孔を
もつ構造となっているためにビームの断面に均一に電圧
を印加することが出来る。
【0029】この時複数の熱陰極から発生する熱によっ
てイオン源2内部は非常に高い温度迄上昇するが、図3
Aおよび図3Bに示す様にイオン源本体2に水冷ジャケ
ット23を、遮蔽電極7に水冷ジャケット24を、及び
加速電極8に水冷ジャケット25を、それぞれ直接取り
付ける冷却構造として温度の上昇は抑制される。又図4
Aおよび図4Bに示す様に陽極5と遮蔽電極7との間に
イオンビーム引き出し有効面積とほぼ同じ大きさの開口
を有するシールド板26を設けて、電極に入射するプラ
ズマからの荷電粒子、および熱陰極からの輻射熱をイオ
ン源本体へ逃がすことによって、遮蔽電極7および加速
電極8の変形を防ぐ。更に遮蔽電極7及び加速電極8の
取り付けねじ27、29の相対する位置に、ねじの逃げ
機構28、30を設けて、加速電極と遮蔽電極の間のギ
ャップを1mm以下に確保したことにより、イオンビー
ム引き出し有効幅60mmで、しかもイオンビーム電流
密度10mA/cm2 以上、イオンビームの均一性±3
%以内、イオンビーム電流密度の再現性(経時変化)±
1%以内と言う高精度なイオンビーム10を得ることが
でき、これによってキャリヤ22に搭載された複数の水
晶振動子20を同時にイオンビームエッチングして周波
数調整することが可能となった。
【0030】図6Aは、イオン源本体2に水冷ジャケッ
ト23のみを取り付けた場合のイオン源本体と、遮蔽電
極7の中央部及び複数の細孔(グリッド)左右の温度
を、放電開始から時間と共にプロットしたもので、30
分位でイオン源本体は70℃、複数の細孔の中央部が2
60℃、複数の細孔の左右が210℃と非常に高温にな
っている。
【0031】図6Bは、同じくイオン源本体に水冷ジャ
ケット23のみを取り付けた場合のイオンビーム電流密
度分布の均一性を表すもので、放電電流が1.0Aの
時、イオンビーム電流密度は約4〜4.5mA/cm2
であるが、放電電流3.5Aの時のイオンビーム電流密
度は約7〜10mA/cm2 と均一性としては非常に悪
い状態である。
【0032】図7Aは、イオン源本体2に水冷ジャケッ
ト23を取り付け、更にシールド26を取り付けた場合
のイオン源本体と遮蔽電極の中央部及び複数の細孔(グ
リッド)の左右の放電開始からの温度分布を示す。30
分位でイオン源本体は約60℃と若干低くなっている
が、複数の細孔の中央部および左右共に約170℃と、
シールド板26は熱伝導率の高い材質を用いて、遮蔽電
極7の熱を本体側に逃がすので、図6Aと比較してシー
ルド板26を取り付けたことによる遮蔽電極7の温度上
昇の抑制効果が顕著に現れている。
【0033】図7Bは、図7Aと同じ条件下でのイオン
ビーム電流密度分布の均一性を示すもので、放電電流
3.0Aの時のイオンビーム電流密度は9〜9.5mA
/cm2 と図6Bに比べて、シールド板を取り付けたこ
とにより均一性も大きく改善されることが理解される。
【0034】図7Cは、図7Aと同じ条件下でのイオン
ビーム電流密度の経時変化を示したものである。放電開
始からのイオンビーム電流密度の変化を時間と共にプロ
ットしたもので、イオンビーム電流密度の均一性は保た
れているが、時間と共にイオンビーム電流密度が低下
し、30分で約10〜9mA/cm2 に(10%)変化
して経時変化としては余り良くない状態である。
【0035】図8Aは、本願発明の構成を全て取入れた
場合のイオン源本体と、遮蔽電極の複数の細孔(グリッ
ド)中央部および左右の放電開始からの温度分布を示
す。イオン源本体は約28℃で殆ど温度上昇は無く、又
複数の細孔の中央部、左右共、放電開始後5分で約70
℃平衡状態となり、水冷ジャケット23、24、25及
びシールド板26を取り付け、グリッド間のギャップを
1mm以下に確保した本願構成による各部の温度上昇に
対する抑制効果が非常に顕著であることが判る。
【0036】図8Bは、本願発明の構成を全て取り入れ
た場合のイオンビーム電流密度分布の均一性を示すもの
で、放電電流3.0A時のイオンビーム電流密度は1
0.8〜11.3mA/cm2 と優れた均一性を示す。
【0037】図8Cは、同じく本願発明の構成を全て取
入れた場合のイオンビーム電流密度の経時変化を示した
ものである。イオンビーム電流密度の均一性3%以内と
共に、放電開始後30分でのイオンビーム電流密度の経
時変化も1%以内に抑えることができた。
【0038】(3)他の実施例の説明、他の用途への転
用例の説明 近年のオプトエレクトロニクス業界における通信機器、
液晶機器(つまりCD・MD・DVDプレーヤ、液晶プ
ロジェクタ、デジタルカメラ・ビデオ、光通信)等多く
の製品分野に光学部品のミラー、及びフィルター等が数
多く使用されている。
【0039】これらの光学薄膜デバイスは、薄膜が高充
填密度で低損失で有ること、基板の吸収及び内部・表面
散乱が極力小さいこと、経時変化が少ないこと等、高機
能・高精度な薄膜を効率的に形成する技術を必要として
いる。
【0040】図9は、これらの要求を満たすべく本願発
明のイオン源をIBS(イオンビームスパッタ)装置へ
応用した場合の概念図を示す。
【0041】真空容器1内を10-6Pa程度の高真空領
域まで排気した後、スパッタ用イオン源2を駆動してイ
オンビーム10を、ターゲットホルダー50に取り付け
られたターゲット51に照射することによって、基板ホ
ルダー56に取り付けられた基板57上に高充填密度の
光学薄膜を形成するもので、多層膜用にターゲットホル
ダー50には複数のターゲット51、52、53、54
が搭載され、更にアシスト用イオン源58が設けられて
いる。
【0042】本願発明のイオン源を、このようなIBS
装置のイオン源として用いる場合は、安定した成膜レー
トが得られることによって、高機能で高精度な光学薄膜
を成膜することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】本発明によるイオン源は、イオンビーム
電流密度10mA/cm2 以上の高密度で、イオンビー
ムの均一性±3%以内、イオンビーム電流密度の再現性
(経時変化)±1%以内と言う非常に高精度で、しかも
大きなイオンビーム取出し有効面積を有することによ
り、圧電素子等を複数同時エッチングして周波数調整を
行うことが可能となり、その生産性を大きく向上するこ
とが出来る。又、IBS(イオンビームスパッタ)装置
等に応用した場合は、高機能で高精度な光学薄膜を効率
よく成膜することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のイオン源による圧電素子の周波数調整の
概念図である。
【図2】イオンエネルギーとスパッタ率の関係を示した
図である。
【図3A】本発明によるイオン源の概略を示す断面図で
ある。
【図3B】本発明によるイオン源の概略を示す斜視断面
図である。
【図4A】陽極と遮蔽電極間に取り付けたシールド板の
概略を示す横方向断面図である。
【図4B】陽極と遮蔽電極間に取り付けたシールド板の
概略を示す内側からの断面図である。
【図5】遮蔽電極及び加速電極と水冷ジャケットとの取
り付け部分構造図である。
【図6A】イオン源本体2のみ水冷した場合の、イオン
源本体及び遮蔽電極の温度分布グラフを示す図である。
【図6B】イオン源本体2のみ水冷した場合の、イオン
ビーム電流密度分布の均一性を表すグラフ図である。
【図7A】イオン源本体2のみ水冷し、更にシールド板
26を取り付けた場合のイオン源本体及び遮蔽電極の温
度分布グラフ図である。
【図7B】イオン源本体2のみ水冷し、更にシールド板
26を取り付けた場合のイオンビーム電流密度分布の均
一性を表すグラフ図である。
【図7C】イオン源本体2のみ水冷し、更にシールド板
26を取り付けた場合のイオンビーム電流密度の再現性
(経時変化)を表すグラフ図である。
【図8A】本願発明の構成を全て取入れた場合のイオン
源本体及び遮蔽電極の温度分布グラフ図である。
【図8B】本願発明の構成を全て取入れた場合のイオン
ビーム電流密度分布の均一性を表すグラフ図である。
【図8C】本願発明の構成を全て取入れた場合のイオン
ビームの再現性(経時変化)を表すグラフ図である。
【図9】本発明のイオン源をIBS装置に応用した場合
の概念図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 イオン源本体 3 不活性ガス導入パイプ 4 熱陰極 5 陽極 6 Arプラズマ 7 遮蔽電極 8 加速電極 9 磁石 10 イオンビーム 11 放電電源 12 ビーム電源 13 加速電源 14 熱陰極電源 15 ビーム電源スイッチ 16 ニュートラライザー 17 ニュートラライザー電源 18 エミッション電流 19 シャッター 20 水晶振動子 21 搬送レール 22 キャリヤ 23 水冷ジャケット1 24 水冷ジャケット2 25 水冷ジャケット3 26 シールド板 27 遮蔽電極取り付けねじ 28 遮蔽電極取り付けねじ逃げ機構 29 加速電極取り付けねじ 30 加速電極取り付けねじ逃げ機構 31 水冷ジャケット24と水冷ジャケット25の取り
付けねじ 32 遮蔽電極と加速電極間のギャップ 33 イオンビーム引き出し口 34 冷却水流路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月18日(2001.7.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大口径のイオンビームを発生するイオン
    源であって、 複数の熱陰極と、 一ないし複数の陽極と、 一ないし複数の細孔を有する遮蔽電極と、 前記遮蔽電極を冷却するための冷却手段と、 前記遮蔽電極の前面に、前記遮蔽電極と一致する形状の
    一ないし複数の細孔を有する加速電極と、 前記加速電極を冷却するための冷却手段とを含む大口径
    イオン源。
  2. 【請求項2】 前記大口径イオン源の本体を冷却するた
    めの冷却手段をさらに含む請求項1に記載の大口径イオ
    ン源。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段は、水冷ジャケットが直接
    取り付けられた冷却構造をとっている、請求項1または
    2に記載の大口径イオン源。
  4. 【請求項4】 前記陽極の近傍にマグネットを含む請求
    項1ないし3のいずれかに記載の大口径イオン源。
  5. 【請求項5】 前記陽極と前記遮蔽電極の間に、温度上
    昇および前記遮蔽電極の歪を抑制するための、イオンビ
    ーム通過領域に開口を持つシールド板を備える請求項1
    ないし4のいずれかに記載の大口径イオン源。
  6. 【請求項6】 前記遮蔽電極と前記加速電極のギャップ
    を最小化しつつ、前記遮蔽電極と前記加速電極の取り付
    けねじの相対する位置に、高い冷却効果を得るための、
    ねじの逃げ機構を設けた請求項1ないし5のいずれかに
    記載の大口径イオン源。
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