JP2002074624A - ヨーク型磁気ヘッドおよび磁気ディスク装置 - Google Patents

ヨーク型磁気ヘッドおよび磁気ディスク装置

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JP2002074624A
JP2002074624A JP2000264006A JP2000264006A JP2002074624A JP 2002074624 A JP2002074624 A JP 2002074624A JP 2000264006 A JP2000264006 A JP 2000264006A JP 2000264006 A JP2000264006 A JP 2000264006A JP 2002074624 A JP2002074624 A JP 2002074624A
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magnetic
layer
yoke
magnetoresistive element
magnetic head
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Masatoshi Yoshikawa
川 将 寿 吉
Tomoki Funayama
山 知 己 船
Koichi Tateyama
山 公 一 館
Michiko Hara
通 子 原
Yuzo Kamiguchi
口 裕 三 上
Hiroaki Yoda
田 博 明 與
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁束効率の低下を可及的に防止するとともに
S/N比を可及的に向上させることを可能にする。 【解決手段】 媒体からの磁気信号を感知する磁気抵抗
効果素子9と、磁気ギャップ4を挟んで対向するように形
成され、媒体からの磁気信号を磁気抵抗効果素子に導
き、磁気抵抗効果素子と磁気的に結合された第1および
第2の磁気ヨーク3と、磁気抵抗効果素子の形成面に対
して略垂直方向に通電するために磁気抵抗効果素子に接
続された第1および第2の電極7,14と、を有し、磁気抵
抗効果素子は磁気ギャップ上に形成され、第1の電極は
底面を有し、第1の電極と磁気抵抗効果素子との接合面
積は、磁気抵抗効果素子の面積で規定され、第1の電極
の底面の面積は、接合面の面積よりも大きいことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、ヨーク型磁気ヘッ
ドおよび磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスクドライブ装置(以
下、HDDとも言う)の磁気記録密度の飛躍的に向上
し、更なる高記録密度化が望まれている。高記録密度化
に伴う記録ビットサイズの微小化により、従来の薄膜へ
ッドでは再生感度が不充分となり、現在では磁気抵抗効
果を利用した磁気抵抗効果型ヘッド(以下、MRヘッド
とも言う)が主流となっている。その中でも特に大きな
磁気抵抗効果を示すものとして、スピンバルブ型巨大磁
気抵抗効果型ヘッド(以下、SVヘッドとも言う)が注
目されている。
【0003】一方、高記録密度化により小さな媒体ビッ
ト磁界をセンスするために薄膜磁気ヘッド走行時の浮上
量は低下している。このように磁気ヘッド走行時の浮上
量が低下傾向においては、記録媒体と間欠的な接触ある
いは定常的な接触をしながら磁気ヘッドを走行させるこ
とは避けられないであろうと予想される。また、高記録
密度化以外の観点からみても、今後の世の中のマルチメ
ディア化が進むにつれて音響映像機器(以下、AV機器
とも言う)へのHDDの搭載が予想される。AV機器へ
の搭載にはHDDの信頼性、特に外部からの衝撃による
耐性が重要となる。その際、磁気ヘッドは媒体表面と接
触することが考えられるために、接触に強い磁気ヘッド
開発が望まれている。しかしながら、上述した従来のS
Vヘッドは再生時の記録媒体との接触により発生する熱
により異常な抵抗変化を示すこと(サーマルアスペリテ
ィ)がよく知られている。従って、媒体対向面に感磁部
が露出する従来のMRヘッドおよびSVヘッドは今後の
高記録密度化には適応できなくなる。
【0004】そこで様々な形のヨーク型磁気ヘッドが考
案されている。ヨーク型磁気ヘッドは媒体対向面にSV
部の感磁部が露出していないために、上述したサーマル
アスペリティに強い。その中でも短磁路化が可能であ
り、ヘッドスライダの軽量化が容易な水平ヨーク型磁気
ヘッドが注目されている。
【0005】MR素子の観点からは、近年の急激な微細
化により面内通電型の電極構造は製造プロセスにおいて
微細加工が非常に困難となると予想され、面直通電型M
R素子が注目を集めている。面直通電型で代表的なもの
としては、近年超巨大な磁気抵抗効果を発現している電
子のトンネル効果を利用したトンネル型GMR素子があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような傾向か
らヨーク型磁気ヘッドと面直通電型磁気抵抗効果素子
(以下、MR素子とも言う)の組み合わせが考えられ
る。一般的に面直通電型型MR素子においては、図17
(a)に示すように上部電極14からピラー部13を介
してピン層91、スペーサ層92,およびフリー層93
からなるMR素子9に通電される。この場合、ピラー部
13からの電流磁界が磁気ヨーク(図示せず)とMR素
子9のフリー層93の磁気異方性制御に悪影響を及ぼ
し、出力信号に対するノイズの割合(S/N比)を悪化
させるという問題があった。
【0007】また、ピラー部13からの電流磁界に影響
される部分を低減するために、図17(b)に示すよう
に上部電極14に突起部14aを設けてMR素子9との
接合面積を小さくすると磁気ヨーク(図示せず)とのオ
ーバーラップがとれずに、リラクタンスが大きくなり、
磁束効率が低下するという問題があった。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、磁束効率の低下を可及的に防止するとともに
S/N比を可及的に向上させることが可能なヨーク型磁
気ヘッドおよび磁気ディスク装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるヨーク型磁
気ヘッドは、媒体からの磁気信号を感知する磁気抵抗効
果素子と、磁気ギャップを挟んで対向するように形成さ
れ、前記媒体からの磁気信号を前記磁気抵抗効果素子に
導き、前記磁気抵抗効果素子と磁気的に結合された第1
および第2の磁気ヨークと、前記磁気抵抗効果素子の形
成面に対して略垂直方向に通電するために前記磁気抵抗
効果素子に接続された第1および第2の電極と、を有
し、前記磁気抵抗効果素子は前記磁気ギャップ上に形成
され、前記第1の電極は底面を有し、前記第1の電極と
前記磁気抵抗効果素子との接合面積は、前記磁気抵抗効
果素子の面積で規定され、前記第1の電極の底面の面積
は、前記接合面の面積よりも大きいことを特徴とする。
【0010】ここで、第1の電極とは、MR素子からみ
て媒体対向面から遠い側の電極(以下、上部電極)であ
り、第2の電極とはMR素子から見て媒体対向面に近い
側の電極(以下、下部電極)のことを指す。
【0011】上述のように構成された本発明のヨーク型
磁気ヘッドにおいて、接合面の面積は磁気抵抗効果素子
の最下面の面積よりも小さいことがより好ましい。これ
により、センス電流を磁気ギャップ上の信号磁界センス
領域に集中させることが可能となり、磁気ヘッド出力に
おけるノイズを低減することができる。ここで、最下面
とは下地層の底面、すなわち、磁気ヨークと対向する面
である。
【0012】なお、前記磁気抵抗効果素子は、フリー
層、ピン層、このピン層の磁化を固着するための反強磁
性体層、下地層、キャップ層、および前記ピン層と前記
フリー層に挟まれるスペーサ層から構成されるように構
成しても良い。
【0013】なお、少なくとも前記ピン層と前記反強磁
性体層と前記キャップ層のそれぞれの面積が前期フリー
層の面積よりも小さくなるように規定され、前記ピン層
と前記キャップ層と前記反強磁性体層は前記磁気ギャッ
プ上に形成されることが好ましい。
【0014】このように構成することにより、センス電
流を磁気ギャップ直上の信号磁界センス領域に通電させ
ることができ、かつ、ピン層がフリー層の不感領域にま
で広がらないために非常にノイズレベルを低下させるこ
とが可能となる。
【0015】なお、前記第1および第2の磁気ヨーク
は、前記媒体対向面と略平行な同一平面上に形成されて
前記媒体対向面側に設けられる先端部と前記磁気抵抗効
果素子の形成面側に設けられるウイング部から構成さ
れ、前記磁気ヨークの先端部の媒体対向面における面積
は、媒体対向面と略平行な前記磁気ヨークの任意の断面
積より小さく、前記磁気ギャップは媒体対向面と前記磁
気抵抗効果素子の形成面との間に形成され、前記磁気ギ
ャップの大きさは媒体対向面側よりも前記磁気抵抗効果
素子形成面側の方が大きく、前記磁気抵抗効果素子形成
面は媒体対向面と略平行であるように構成しても良い。
【0016】このような構成すなわち、水平ヨーク型磁
気ヘッドにすることにより、ヨーク型磁気ヘッドの中で
は最短磁路化することが可能となる。さらに、この構造
ではフリー層と磁気ヨークのオーバーラップ部分形成が
容易となり、磁束効率を向上させることが容易となる。
【0017】なお、前記磁気ギャップ対向面の中心を座
標軸中心とし、この座標軸中心からトラック幅方向に延
びた軸をX軸とし、ビット長方向に延びた軸をY軸と
し、前記磁気ヨークの媒体対向面側のX軸方向の長さを
Wy1とし、前記磁気ヨークの磁気抵抗効果素子形成面側
のX軸方向の長さをWy3とし、前記磁気ヨークの先端部
の磁気抵抗効果素子形成面側のY軸方向の長さをLy2と
すると、前記ピン層のトラック幅方向端部x=±Wp/2が、
前記磁気ヨークの先端端部x=±(Wy1)/2の範囲以外でか
つ前記磁気ヨーク層のトラック幅方向端部x=±(Wy3)/2
の範囲以内の領域内で規定され、前記ピン層のビット長
方向端部y=±Lp/2が、前記磁気ヨークの先端端部y=±(L
y2)/2以内の領域内で規定されることが好ましい。
【0018】なお、前記磁気ギャップ対向面の中心を座
標軸中心とし、この座標軸中心からトラック幅方向に延
びた軸をX軸とし、ビット長方向に延びた軸をY軸と
し、前記磁気ヨークの先端部の磁気抵抗効果素子形成面
側のX軸方向の長さおよびY軸方向の長さをそれぞれWy
2およびLy2とすると、 前記フリー層のトラック幅方向
端部x=±Wf/2およびビット長方向端部y=±Lf/2が、それ
ぞれx=±(Wy2)/2の範囲以外およびy=±Ly2/2の範囲以
外の領域で規定されることが好ましい。
【0019】なお、前記磁気抵抗効果素子は前記第1お
よび第2の磁気ヨークと電気的に結合し、前記磁気ヨー
クに前記第2の電極が電気的に接続されるように形成さ
れることが好ましい。
【0020】なお、前記下部電極は、前記フリー層に電
気的に接続されるように形成されることが好ましい。
【0021】また、本発明による磁気ディスク装置は、
上述のヨーク型磁気ヘッドを備えた構成となっている。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のヨーク型磁気ヘッドの実
施の形態を図面を参照して以下詳細に説明する。
【0023】(第1の実施の形態)本発明によるヨーク
型磁気ヘッドの第1の実施の形態の構成を図1に示す。
この実施の形態の磁気ヘッドは、水平ヨーク型磁気ヘッ
ドであって、そのトラック幅方向の断面図および上面図
を図1(a)および図1(b)に示す。なお、図1
(a)および図1(b)中には、各部の寸法を示した記
号が付与されている。本実施の形態のヨーク型磁気ヘッ
ドは、磁気ギャップ4を挟んで対向配置された一対の磁
気ヨーク3と、磁気抵抗効果素子9(以下MR素子とも
言う)と、下部電極(図示せず)と、上部電極14と、
を備えている。
【0024】図1(a)および図1(b)に示すx、
y、z座標について説明する。図1(a)および図1
(b)中には座標中心が示されている。座標中心は、磁
気ギャップの媒体対向面の中心である。x軸はトラック
幅方向(以下、幅方向)、y軸はビット長方向(以下、
長さ方向)、z軸は媒体対向面に対して面垂直方向(媒
体対向面から離れる方向が正座標。以下、厚さ方向)に
とる。図1(a)および図1(b)に示す本実施の形態
のヨーク型磁気ヘッドは、xz平面およびyz平面につ
いて略対称である。
【0025】図1に示すように、本実施の形態のヨーク
型磁気ヘッドの磁気ヨーク3は、ウイング部9bと、媒
体対向面側に突起形状を有する先端部(突起部とも言
う)9aとを備えた構成となっている。磁気ヨーク3は
媒体対向面において、x軸方向長さ(以下、幅)がWy
1、端部がx=±(Wy1)/2で規定され、y軸方向長さ(以
下、長さ)がLy1、端部がy=±(Ly1)/2で規定される。ま
た、突起部9aは厚さがHybであり、z=Hybでの磁気ヨー
クの幅がWy2であり、幅方向端部および長さ方向端部は
それぞれx=±(Wy2)/2、y=±(Ly2)/2で規定される。
【0026】ウイング部3bは厚さがHywである。ウイ
ング部3bの幅Wy3とはz=Hyb+(Hyw)/2での幅であり、
幅方向および長さ方向の端部はそれぞれx=±(Wy3)/2、
y=±(Ly3)/2で規定される。したがって、磁気ヨーク3
の先端部3aの媒体対向面における断面積は、媒体対向
面と略平行な磁気ヨークの任意の断面積より小さくなる
ように構成されている。
【0027】また、磁気ヨーク3の材料としては、Ni80
Fe20(at%)合金(パーマロイ)、a-CoZrNbなどの軟磁性
合金が用いられる。それらは、単層膜あるいは積層膜で
使用される。
【0028】BHN(バルクハウゼンノイズ)を低減する
ためには、磁気ヨーク3の磁気異方性の制御が重要であ
る。磁気ヨーク3の磁気異方性は磁気ヨークウイング部
3Bに磁気バイアスをかけることで制御される。主方式
としては、ハード膜・アバットジャンクション方式を用
いたバイアス方式が用いられる。この場合、ハード膜と
してはCoPt系合金膜、CoCr系合金膜などが用いられる。
磁気ヨーク3のウイング部3bの飽和磁化および膜厚を
それぞれMs-yoke-w、t-yoke-wとし、ハードバイアス膜
の残留磁化および膜厚をMR、δとすると、
【数1】 であることが望まれる。一方、ハード・アバッテッドジ
ャンクション方式を用いて異方性制御がなされる場合、
磁気ヨーク3のウイング部3bの膜厚は50nm以下である
ことが望まれる。これは、一般的にCo系ハード膜の保磁
力は膜厚が大きくなるに従い、その結晶構造のc軸配向
化により保磁力が小さくなり、磁気ヨークエッジ部の磁
化を固着できなくなるためである。
【0029】また、磁気ヨーク3の突起部高さ(Hyb)
がHyb≦0.2μmとなるように形成される。突起部3aの
高さ(Hyb)とウイング部9bの厚さ(Hyw)との和が磁
気ヨークの高さ(Hy=Hyb+Hyw)となる。また、磁気ヨー
ク3の媒体対向面にける幅(Wy1)と長さ((Ly1-Gb)/
2)は幅の方を広く取ることが好ましく、磁気ヨーク3
の高さ(Hy)は磁気ヨーク3の媒体対向面長さ((Ly1-G
b)/2)以上であることが好ましい。本実施の形態におい
ては、Wy1=0.1μm、Hy=0.1μm、(Ly1-Gb)/2=0.05〜
0.1μm、Gb=0.025μm、Hyb≦0.05μm、Hyw=0.03
μmで作製した。
【0030】図1に示すように上部電極14と磁気ヨー
ク3との間で、磁気ギャップ4上にMR素子9が形成さ
れる。MR素子9は、キャップ層9a、反磁性層9b、
ピン層9c、スペーサ層9d、フリー層9e、および下
地層9fから構成されている。ここで、下地層9fおよ
びキャップ層(保護層)9aはMR素子9の形成時の順
序で定義され、形成時において最下層が下地層9fであ
り、最上層がキャップ層9であると定義する。なお、M
R素子9の形成面は、媒体対向面にほぼ並行となるよう
に構成される。
【0031】フリー層9eおよびピン層9cの材料に
は、Fe、Co、Niの強磁性材料元素を元にしたNiFe合金
膜、CoFe膜、α-CoFeB膜、Co膜などが用いられる。ピン
層9cとしては、CoFe膜あるいはCo膜などの単層膜や、
CoFe/Ru/CoFeあるいは[CoFe/Cu]x/Ru/[CoFe/Cu]xのよう
な層構造を有するシンセティック型ピン層なども用いら
れる。フリー層9eには、CoFe膜あるいはCo膜などの単
層膜の他に、CoFe/NiFe、[CoFe/Cu]xのような多層構造
フリー層が用いられる。また、フリー層の飽和磁化・膜
厚の積を低減するために上記ピン層9cで説明したよう
なシンセティック型フリー層が用いられることもある。
【0032】フリー層9eの膜厚は、磁気ヨーク3とフ
リー層9eにより形成されるリラクタンスにより決定さ
れる。フリー層9eの膜厚は、透磁率を低下させないか
ぎりにおいて薄い方がよく、磁気ヨーク3からフリー層
9eに導かれる信号磁束の大きさから言っても、パーマ
ロイからなるフリー層(飽和磁化:800emu/cc)換算に
おいて、10nm以下であることが好ましい。
【0033】キャップ層9aおよび下地層9fには主に
Taが使用される。下地層9fにはその上に形成される層
の結晶配向を制御するためにCuやAuなどの配向制御層が
含まれる場合がある。キャップ層9aおよび下地層9f
の膜厚は10nm以下である。
【0034】反強磁性体層9bには、規則系PtMn合金や
PdMn系合金、IrMn系合金が使用される。その膜厚は5nm
以上20nm以下である。
【0035】MR素子9を構成するMR膜としては、ス
ピンバルブ(SV)膜あるいはトンネル効果を利用した
TMR膜が用いられる。SV膜の場合、スペーサ層にはCu
が用いられ、TMR膜の場合、Al2O3、AlOx、Al/AlOxな
どの数MΩ/cmの高比抵抗膜あるいは絶縁膜が用いられ
る。その他、デュアル・フリーSV―MR膜、デュアル
・ピンSV-MR膜などが用いられる。界面における電
子の鏡面反射効果を用いた鏡面反射層を有するMR膜等
も使用可能である。
【0036】図17(a)に示す従来の面直通電型MR素
子9においては、上部電極14から突き出た部分、すな
わち、ピラー部13によりMR素子9へ電流が通電され
る。この時、ピラー部13のMR素子9との接合面の面
積により、MR素子9のセンス領域が規定されている。
すなわち、ピラー部13があるということは、上記ピラ
ー部13の底面の面積により、センス部が規定されるこ
とになる。
【0037】また、図17(b)に示すような上部突起
部14aを有する従来の磁気ヘッドにおいては、突起部
14aによりMR素子9の大きさが規定されている。こ
れは、素子サイズが小さい場合は影響ないが、素子サイ
ズが小さくなると突起部14aからの電流磁界の影響が
懸念される。
【0038】接合面の大きさが0.5μm×0.5μmを下回
るあたりから、ピラー部からのフリー層および磁気ヨー
クにかかる電流磁界が無視できなくなる。特にフリー層
に与える影響は大きく、フリー層の透磁率を低下させ
る。また、ヨーク型磁気抵抗効果へッドのオフトラック
特性に大きな影響を与える。
【0039】そこで、本実施の形態においては、上部電
極14の底面とMR素子9の上面が接続され、この接続
面はMR素子9の形状により規定されている。また、上
部電極14の底面15は、接合面17よりも大きい。こ
こで、上部電極14の底面15とは上部電極14の媒体
対向面側の面で定義され、MR素子9の上面とは媒体対
向面から遠い側の面で定義される。なお、電極材料とし
ては、低抵抗であるCu,Au,Ta,Wなどの単層あるいは積層
膜を用いる。
【0040】このように本実施の形態においては、上部
電極14の底面15の面積はMR素子9の上面の面積
(すなわち、接合面積)よりも大きい。そして、ピラー
部に相当するような部位が上部電極には形成されない。
このため、フリー層9eおよび磁気ヨーク3にかかる電
流磁界の大きさは、上部電極14とMR素子9との接合
面に垂直な方向(ピラー部の長さ方向)の電流磁界の積
分和で与えられるので、ピラー部を削除することで、従
来通電時にピラー部から発生していた電流磁界の低減が
可能となる。これにより、本実施の形態の磁気ヘッド
は、従来の磁気ヘッドに比べて、上記電流磁界が磁気ヨ
ーク3とMR素子9のフリー層9eの磁気異方性制御に
及ぼす悪影響を可及的に低減することが可能となり、出
力信号に対するノイズの割合(S/N比)を可及的に向
上させることができる。また、本実施の形態において
は、後述するように、フリー層9eの面積をピン層9c
の面積より大きくまるように構成している。これによ
り、磁気ヨーク3とフリー層9eとのオーバーラップ部
が増大し、磁気ヨーク3とフリー層9eで形成される磁
路におけるリラクタンスが低下して磁束効率の向上を図
ることができる。
【0041】本実施の形態の面直通電型MR素子9にお
いては、センス電流量は電流密度換算で50MA/cm2程度
通電されることが可能である。このセンス電流の場合、
従来の磁気ヘッドにおいては、ピラー部からフリー層へ
はおよそ50-100Oe程度の電流磁界が発生するが、本実施
の形態では上記電流磁界は低減できる。センス電流値は
30MA/cm2程度を下回ることが好ましく、センス電流磁界
の影響を無視することができるようになる。
【0042】図1に図示すように、本実施の形態のヨー
ク型磁気ヘッドにおいては、上述したようにピラー部は
形成されない。従って、MR素子9のセンス領域はMR
素子9の形状で規定されることになる。上部電極14は
ピラー部を介さずにMR素子9に直接接続される。上部
電極14とMR素子9との接触面の面積は、MR素子9
の上面の面積と等しくなる。上部電極14の底面の面積
は磁気ヨーク3の外形よりも大きいことが好ましい。特
に、トラック幅方向の上部電極14の幅は磁気ヨーク3
の幅Wy3以上であることが望まれる。これにより、上部
電極14のトラック幅方向端部から発生する、磁束流入
方向とは逆の電流磁界の影響を小さくできる。
【0043】また、本実施の形態においては、図1およ
び図2に示すようにフリー層9eの面積がピン層9cの
面積よりも大きい。従って、MR素子9のセンス部分は
ピン層9cにより規定され、かつ、上部電極14との接
続面はMR素子9の最上層であるキャップ層9aあるい
は下地層9fの面積で規定される。
【0044】本実施の形態においては、形成順序的にピ
ン層9cより後に形成される層9a、9bはピン層9c
と一括で同時に形成されるために、ほぼ同じ大きさを有
することになり、図1に示す通りとなる。また、後述す
るように図3に示すようにスペーサ層9dまで一括加工
しても構わない。また、図4(a)、(b)に示すよう
にスペーサ層9dの途中またはフリー層9eの途中で規
定を終了しても構わない。上述したものはいずれにして
もピン層9cでセンス領域が規定されることになる。
【0045】ピン層9cは幅方向の端部(x=±Wp/2)が、
磁気ヨーク3の先端部3aの端部(x=±(Wy1)/2)の範囲
以外で、かつ磁気ヨーク3のウイング部3bの幅方向の
端部(x=±(Wy3)/2)の範囲以下の領域内で規定され、
長さ方向の端部(y=±Lp/2)が磁気ヨーク3の先端部3a
の端部(y=±(Ly2)/2)の範囲以内の領域内で規定され
る。それぞれの記号は、図1に示されている。ピン層9
cは幅方向の端部が、磁気ヨーク3の先端部3aの幅方
向端部(x=±(Wy1)/2)の範囲以外で、かつ磁気ヨーク
3のウイング部3bの幅方向端部(x=±(Wy3)/2)の範
囲以内の領域内で規定されることにより、最も高感度な
フリー層9e部分での磁束侵入方向に印加される電流磁
界の影響が小さくなり、ピン層9cおよびキャップ層9
aから発生する電流磁界のフリー層9eへの影響を最小
限にできる。フリー層9eはトラック幅方向においてハ
ード膜により異方性制御(バイアス)されており、フリ
ー層9eのトラック幅方向の端部付近は信号磁束不感領
域となる。従って、ピン層9cを上記の範囲に規定する
ことにより、フリー層9eの不感部分に電流磁界がかか
ることになり、実際の感度には影響しなくなる。
【0046】ピン層9cの長さ方向の端部(y=±Lp/2)が
磁気ヨーク3の先端部3aの端部(y=±(Ly2)/2)の範
囲以内の領域内で規定されることにより、フリー層9e
の磁化不安定領域あるいは不感領域を避けることがで
き、ノイズ原因となる磁化回転の影響を抑制することが
できる。また、磁気ヨーク3からのノイズも低減され
る。
【0047】またピン層9cは磁気ギャップ4上に形成
される。上記の範囲にピン層9cが規定されることによ
り、信号磁束流入時においてフリー層9eの磁化回転の
大きな部分のみにピン層9cを介してセンス電流が通電
される。従って、大きな出力が得られる。ピン層9cが
フリー層9eの磁化不安定領域で規定されるとノイズの
原因となり、S/Nが悪化する。
【0048】また、フリー層9eは長さ方向の端部(y=
±Lf/2)および幅方向の端部(x=±Wf/2)が、それぞれ端
部y=±(Ly2)/2の範囲以外および端部x=±(Wy2)/2の範囲
以外の領域で規定される。
【0049】また、本実施の形態においては、フリー層
9eの面積をピン層9cの面積より大きくとることで、
磁気ヨーク3とフリー層9eとのオーバーラップ部が増
大する。従って、磁気ヨーク3とフリー層9eで形成さ
れる磁路におけるリラクタンスが低下し、信号磁束効率
の向上が図れる。また、ピン層9cの面積がフリー層9
eの面積より小さいためにピン層9cは磁気ギャップ4
の直上に形成でき、さらにフリー層9eの磁化回転の十
分大きなところにだけセンス電流が供給できるので、磁
気ヘッド出力が向上する。
【0050】(第2の実施の形態)次に本発明によるヨ
ーク型磁気ヘッドの第2の実施の形態の構成を図2に示
す。この第2の実施の形態の磁気ヘッドは、第1の実施
の形態の磁気ヘッドにおいて、上部電極14中にMR素
子9のキャップ層9aが埋め込まれた構成となってい
る。これによりピン層9cおよびキャップ層9aから発
生していた電流磁界を低減できる。さらに、MR素子9
と上部電極14の接触面積が大きくなるために、接触抵
抗の低減が図れる。なお、本実施の形態においては、磁
気ギャップ4には、絶縁膜5が埋め込まれた構成となっ
ている。
【0051】この第2の実施の形態の磁気ヘッドにおい
ても、磁束効率の低下を可及的に防止することができる
とともにS/N比を可及的に向上させることができる。
【0052】なお、本実施の形態においては、キャップ
層9aが上部電極14に埋め込まれていたが、ピン層9
cの半分まで上部電極14に埋め込むように構成しても
良い。
【0053】(第3の実施の形態)次に、本発明による
ヨーク型磁気ヘッドの第3の実施の形態の構成を図3に
示す。この第3の実施の形態の磁気ヘッドは、第1の実
施の形態の磁気ヘッドにおいて、スペーサ層9dもキャ
ップ層9a、反強磁性体層9b、およびピン層9cと同
じ形状となるように構成されている。また、下部電極7
が磁気ヨーク3のウイング部3b上に形成された構成と
なっており、磁気ギャップ4が絶縁膜5で埋め込まれた
構成となっている。
【0054】この第3の実施の形態の磁気ヘッドにおい
ても、磁束効率の低下を可及的に防止することができる
とともにS/N比を可及的に向上させることができる。
【0055】(第4の実施の形態)次に、本発明による
ヨーク型磁気ヘッドの第4の実施の形態を図4(a)、
(b)を参照して説明する。図4(a)、(b)は、第
4の実施の形態の磁気ヘッドにかかるMR素子9の断面
形状を示す図である。この第4の実施の形態の磁気ヘッ
ドにかかるMR素子9は、第3の実施の形態の磁気ヘッ
ドのMR素子9において、図4(a)に示すようにスペ
ーサ層9dの途中までを、キャップ層9a、反強磁性体
層9b、およびピン層9cと同じ形状に構成しても良い
し、図4(b)に示すようにフリー層9dの途中まで
を、キャップ層9a、反強磁性体層9b、ピン層9c、
およびスペーサ層9dと同じ形状に構成しても良い。
【0056】このようなMR素子9を用いても、第3の
実施の形態と同様に磁束効率の低下を可及的に防止する
ことができるとともにS/N比を可及的に向上させるこ
とができる。
【0057】(第5の実施の形態)次に、本発明による
ヨーク型磁気ヘッドの第5の実施の形態の構成を図5に
示す。この第5の実施の形態の磁気ヘッドは、図1に示
す第1の実施の形態の磁気ヘッドにおいて、MR素子9
を構成するキャップ層9a、反強磁性体層9b、ピン層
9c、スペーサ層9d、フリー層9e、および下地層9
fは、同一の形状にするとともに、下地層9fに接続す
るように導電体8が磁気ギャップ4に埋め込まれ、媒体
対向面側の磁気ギャップ4には絶縁体5が埋め込まれた
構成となっている。
【0058】この実施の形態ではMR素子9は、最上層
から最下層まですべて同時に規定されている。このた
め、フリー層9eへのセンス電流磁界の影響を小さくす
る効果がある。
【0059】(第6の実施の形態)次に、本発明による
ヨーク型磁気ヘッドの第6の実施の形態の構成を図6に
示す。この第6の実施の形態の磁気ヘッドは、図5に示
す第5の実施の形態の磁気ヘッドにおいて、MR素子9
を構成する反強磁性体層9b、ピン層9c、スペーサ層
9d、フリー層9e、および下地層9fは、同一の形状
にするとともに、キャップ層9aを他の層よりも面積を
小さくした構成となっている。これにより、ピン層9c
まで一括加工しなくとも、センス電流を信号磁束センス
領域に集中させることができ、S/Nを向上させること
ができる。
【0060】(第7の実施の形態)次に、本発明による
ヨーク型磁気ヘッドの第7の実施の形態の構成を図7に
示す。この第7の実施の形態の磁気ヘッドは、図5に示
す第5の実施の形態の磁気ヘッドにおいて、MR素子9
を構成するキャップ層9a、反強磁性体層9b、ピン層
9c、スペーサ層9d、フリー層9e、および下地層9
fは、最下層の下地層9fから最上層のキャップ層9a
にいくにつれて面積が連続的に減少するような構成とな
っている。すなわち、キャップ層9aから下地層9fに
かけてある角度を有する傾斜を有している。磁気抵抗効
果素子9の最上面の面積が最下面の面積よりも小さくな
っている。これによりセンス電流を磁気ギャップ直上の
高感度なセンス領域にのみに集中させることが可能とな
り、S/Nを向上させることができる。
【0061】(第8の実施の形態)次に、本発明による
ヨーク型磁気ヘッドの第8の実施の形態の構成を図8に
示す。この第8の実施の形態の磁気ヘッドは、図1に示
す第1の実施の形態の磁気ヘッドにおいて、磁気ヨーク
3のウイング部3b上に下部電極7を設けた構成となっ
ている。このため、電流はビット長方向に略平行になる
ように通電される。これにより、磁気ヨーク3およびフ
リー層9eはトラック幅方向に磁気異方性制御される。
また、本実施の形態のように磁気ヨーク3に通電するこ
とにより、磁気ヨーク3にかかる電流磁界が低減され
る。また、本実施の形態においては、センス電流はMR
素子9、磁気ヨーク3を通り、磁気ヨーク3に接続され
た下部電極7に通電される。なお、符号5は絶縁体を示
す。
【0062】(第9の実施の形態)次に、本発明による
ヨーク型磁気ヘッドの第9の実施の形態の構成を図9に
示す。この第9の実施の形態の磁気ヘッドは、図8に示
す第8の実施の形態の磁気ヘッドにおいて、下部電極7
がフリー層9eおよび下地層9fの両方に接続された構
成となっている。第8の実施の形態に比べて、さらに低
電気抵抗化が図れる。なお、本実施の形態においては、
下部電極7はスペーサ層9dには接触しないように構成
されている。
【0063】(第10の実施の形態)次に、本発明によ
るヨーク型磁気ヘッドの第10の実施の形態の構成を図
10に示す。この第10の実施の形態の磁気ヘッドは、
図9に示す第9の実施の形態の磁気ヘッドにおいて、上
部電極14および下部電極7の取り出し方を片側のビッ
ト長方向に引き回す構成となっている。これにより、磁
気ヨーク3およびフリー層9eにかかる電流磁界をトラ
ック幅方向の一方向にのみ強く印加することになる。従
って、電極7,14がかぶさらない側の磁気ヨーク3お
よびフリー層9eには弱い電流磁界しかかからないため
に、磁気ヨーク3の磁気異方性制御が容易になり、磁気
ヨーク3およびフリー層9e自身の透磁率を低下させず
に済む。
【0064】なお、第8乃至第10の実施の形態の磁気
ヘッドにおいて、下部電極7は低抵抗化のために磁気ヨ
ーク3より幅広となるように構成されている。さらに、
磁気ヨーク3との接触面の総面積は、接触抵抗を小さく
するために、可能な限り大きくとることが望ましい。
【0065】(第11の実施の形態)次に、本発明によ
るヨーク型磁気ヘッドの第11の実施の形態を図11
(a)、(b)を参照して説明する。図11(a)、
(b)は、第11の実施の形態の磁気ヘッドにかかるM
R素子9の断面形状を示す図である。この第11の実施
の形態の磁気ヘッドにかかるMR素子9は、図11(a)
に示すように、デュアル・フリー層を有するように構成
しても良いし、図11(b)に示すようにデュアル・ピ
ン層を有するように構成しても良い。図11(a)に示
すMR素子9は、キャップ層9a、フリー層9e1、ス
ペーサ層9d1,ピン層9c1,反強磁性体層9b、ピ
ン層9c2,スペーサ層9d2,フリー層9e2、およ
び下地層9fから構成される。図11(b)に示すMR
素子9は、キャップ層9a、反強磁性体層9b1,ピン
層9c1,スペーサ層9d1,フリー層9e、スペーサ
層9d2,ピン層9c2,反強磁性体層9b2、および
下地層9fから構成される。図11(b)に示すMR素
子9においては、片側のピン層9c1により主となるセ
ンス領域が規定される。
【0066】(第12の実施の形態)次に、本発明によ
るヨーク型磁気ヘッドの第12の実施の形態の構成を図
12に示す。この第12の実施の形態の磁気ヘッドは、
図1に示す第1の実施の形態において、図12(a)に
示すように、上部電極14の底面15を曲面とした構成
となっている。なお、上部電極14の底面15は、接合
面17以外の部分は図12(b)に示すように、ある角
度を有することが好ましい。このように構成することに
より、磁気ヨーク3と上部電極14との間で発生する絶
縁不良を大幅に低減することができる。この第12の実
施の形態の磁気ヘッドも第1の実施の形態と同様に、磁
束効率の低下を可及的に防止するとともにS/N比を可
及的に向上させることが可能となることは言うまでもな
い。
【0067】なお、この第12に示す上部電極14の底
面形状は、SiOx、AlOxなどの絶縁膜をRIE(Reactive-io
n-etching)あるいはCDE(chemical-dry-etching)を用い
てエッチング加工することにより得ることが可能であ
る。
【0068】(第13の実施の形態)次に、本発明の第
13の実施の形態を図13を参照して説明する。この第
13の実施の形態は、水平ヨーク型磁気ヘッドの製造方
法であって、その製造工程を図13に示す。
【0069】まず、図13(a)に示すように、加工さ
れた磁気ヨーク3上にMR膜9を成膜する。その後、リ
ソグラフィー工程、エッチング工程、レジスト除去工程
を経て、磁気ヨーク3上にMR素子9の外形をパターニ
ングする(図13(a)参照)。
【0070】次に、図13(b)に示すようにリソグラ
フィー工程およびエッチング工程を経て、MR膜の上部
電極との接合面を規定する加工を行う。なお、本実施の
形態においては、エッチングは上述してきたようにピン
層のエッチングが終わってからフリー層がすべて削られ
るまでの間で止めた。
【0071】次に、図13(c)に示すように、AlOx、
あるいはSiOxなどの酸化膜あるいは酸窒化膜などの絶縁
膜12を成膜する。その後、図13(d)に示すよう
に、CMP(chemical-mechanical-polishing)あるい
はエッチングレート差を利用したエッチング工程などを
用いて絶縁膜12の表面を平坦化し、MR素子9の表面
の接合面を露出させる(頭出し工程)。
【0072】次に、図13(e)に示すように、全面に
上部電極材料であるCuを成膜し、その後、上部電極のパ
ターニングを行う。
【0073】このようにして磁気ヘッドが製造される。
本実施の形態の製造方法を用いると上部電極14の底面
とMR素子9の上面は略平行で同一平面となる特徴をも
つ。
【0074】(第14の実施の形態)次に、本発明の第
14の実施の形態を図14を参照して説明する。この第
14の実施の形態は、水平ヨーク型磁気ヘッドの製造方
法であって、その製造工程を図14に示す。この実施の
形態の製造方法は、MR素子9の最上端の一部を図2に
示すように上部電極14に埋め込むことが可能となるこ
とである。埋め込まれる量は、絶縁体12の成膜厚さで
制御できる。
【0075】まず、図14(a)に示すように、加工さ
れた磁気ヨーク3上にMR膜9を成膜する。その後リソ
グラフィー工程、エッチング工程、レジスト除去工程を
経て、磁気ヨーク上にMR素子9の外形をパターニング
する(図14(a)参照)。
【0076】次に、図14(b)に示すように、リソグ
ラフィー工程およびエッチング工程を用いて、MR膜9
と上部電極14との接合面を規定する加工を行う。続い
て、レジスト10を塗布し、接合面形状にパターニング
する。この時使用するレジスト14は逆テーパーを有す
るレジストあるいは図示したようなT字型レジストを用
いる。その後、MR素子9をエッチングする。エッチン
グ終了位置は図14(b)に示す工程と同様である。そ
の後、図14(b)に示すように、全面に絶縁膜12を
成膜する。そして、レジスト10を除去することによ
り、接合面上の絶縁膜12も同時に除去される。
【0077】次に、図13(e)に示した工程と同様
に、上部電極材料であるCuを成膜し、その後、上部電極
材料の膜をパターニングすることにより上部電極を14
を形成する(図14(c)参照)。
【0078】(第15の実施の形態)次に、本発明の第
15の実施の形態を図15および図16を参照して説明
する。この実施の形態は、磁気ディスク装置であって、
この磁気ディスク装置の概略構成を図15に示す。すな
わち、本実施の形態の磁気ディスク装置150は、ロー
タリーアクチュエータを用いた形式の装置である。図1
5において、磁気ディスク200は、スピンドル152
に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制御信号
に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向に回転
する。磁気ディスク200は、磁気ディスク200に格
納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ153は、
薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられて
いる。ここで、ヘッドスライダ153は、例えば、前述
したいずれかの実施の形態にかかる磁気ヘッドをその先
端付近に搭載している。
【0079】磁気ディスク200が回転すると、ヘッド
スライダ153の媒体対向面(ABS)は磁気ディスク
200の表面から所定の浮上量をもって保持される。
【0080】サスペンション154は、図示しない駆動
コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータ
アーム155の一端に接続されている。アクチュエータ
アーム155の他端には、リニアモータの一種であるボ
イスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイ
ルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビ
ン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコ
イルを挟み込むように対向して配置された永久磁石およ
び対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。
【0081】アクチュエータアーム155は、固定軸1
57の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリ
ングによって保持され、ボイスコイルモータ156によ
り回転摺動が自在にできるようになっている。
【0082】図16は、アクチュエータアーム155か
ら先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡
大斜視図である。すなわち、磁気ヘッドアッセンブリ1
60は、例えば駆動コイルを保持するボビン部などを有
するアクチュエータアーム151を有し、アクチュエー
タアーム155の一端にはサスペンション154が接続
されている。
【0083】サスペンション154の先端には、上記実
施の形態のいずれかで説明した磁気ヘッドを具備するヘ
ッドスライダ153が取り付けられている。なお、再生
ヘッドと記録用ヘッドを組み合わせても良い。サスペン
ション154は信号の書き込みおよび読み取り用のリー
ド線164を有し、このリード線164とヘッドスライ
ダ153に組み込まれた磁気ヘッドの各電極とが電気的
に接続されている。図16の符号165は磁気ヘッドア
ッセンブリ160の電極パッドである。
【0084】ここで、ヘッドスライダ153の媒体対向
面(ABS)と磁気ディスク200の表面との間には、
所定の浮上量が設定されている。
【0085】なお、磁気ディスク装置に関しても、再生
のみを実施するものでも、記録・再生を実施するものあ
っても良く、また、媒体は、ハードディスクには限定さ
れず、その他、フレキシブルディスクや磁気カードなど
のあらゆる磁気記録媒体を用いることが可能である。さ
らに、磁気記録媒体を装置から取り外し可能にした、い
わゆる「リムーバブル」の形式の装置であっても良い。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、磁
束効率の低下を可及的に防止するとともにS/N比を可
及的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第1の実施
の形態の構成を示す図。
【図2】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第2の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図3】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第3の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図4】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第4の実施
の形態にかかるMR素子の構成を示す断面図。
【図5】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第5の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図6】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第6の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図7】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第7の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図8】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第8の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図9】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第9の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図10】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第10の
実施の形態の構成を示す断面図。
【図11】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第11の
実施の形態にかかるMR素子の構成を示す断面図。
【図12】本発明によるヨーク型磁気ヘッドの第12の
実施の形態の構成を示す断面図。
【図13】本発明の第13の実施の形態の製造工程を示
す断面図。
【図14】本発明の第14の実施の形態の製造工程を示
す断面図。
【図15】本発明による磁気ディスク装置の概略構成を
示す要部斜視図。
【図16】アクチュエータアームから先の磁気ヘッドア
センブリをディスク側から眺めた拡大斜視図。
【図17】従来の磁気ヘッドの構成を示す図。
【符号の説明】
3 磁気ヨーク 3a 磁気ヨーク先端部(突起部) 3b 磁気ヨークウイング部 4 磁気ギャップ 5 絶縁体 7 下部電極 8 導電体 9 磁気抵抗効果素子(MR素子) 9a キャップ層 9b 反強磁性体層 9c ピン層 9d スペーサ層 9e フリー層 9f 下地層 12 絶縁膜 14 上部電極 15 上部電極の下面 17 接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 館 山 公 一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 原 通 子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 上 口 裕 三 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 與 田 博 明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 2G017 AA10 AB07 AD05 AD54 AD61 CB28 5D034 AA02 BA03 BA05 BA08 BA18 BA21 CA08 DA07 5E049 AA01 AA04 AA07 AC05 BA12 CB02 CC01 DB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】媒体からの磁気信号を感知する磁気抵抗効
    果素子と、 磁気ギャップを挟んで対向するように形成され、前記媒
    体からの磁気信号を前記磁気抵抗効果素子に導き、前記
    磁気抵抗効果素子と磁気的に結合された第1および第2
    の磁気ヨークと、 前記磁気抵抗効果素子の形成面に対して略垂直方向に通
    電するために前記磁気抵抗効果素子に接続された第1お
    よび第2の電極と、 を有し、 前記磁気抵抗効果素子は前記磁気ギャップ上に形成さ
    れ、 前記第1の電極は底面を有し、 前記第1の電極と前記磁気抵抗効果素子との接合面積
    は、前記磁気抵抗効果素子の面積で規定され、 前記第1の電極の底面の面積は、前記接合面の面積より
    も大きいことを特徴とするヨーク型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】前記磁気抵抗効果素子は、フリー層、ピン
    層、このピン層の磁化を固着するための反強磁性体層、
    下地層、キャップ層、および前記ピン層と前記フリー層
    に挟まれるスペーサ層から構成されたことを特徴とする
    請求項1記載のヨーク型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】少なくとも前記ピン層と前記反強磁性体層
    と前記キャップ層のそれぞれの面積が前記フリー層の面
    積よりも小さくなるように規定され、 前記ピン層と前記キャップ層と前記反強磁性体層は前記
    磁気ギャップ上に形成されていることを特徴とする請求
    項2記載のヨーク型磁気抵抗効果型ヘッド。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の磁気ヨークは、前記
    媒体対向面と略平行な同一平面上に形成されて前記媒体
    対向面側に設けられる先端部と前記磁気抵抗効果素子の
    形成面側に設けられるウイング部から構成され、 前記磁気ヨークの先端部の媒体対向面における面積は、
    媒体対向面と略平行な前記磁気ヨークの任意の断面積よ
    り小さく、 前記磁気ギャップは媒体対向面と前記磁気抵抗効果素子
    の形成面との間に形成され、 前記磁気ギャップの大きさは媒体対向面側よりも前記磁
    気抵抗効果素子形成面側の方が大きく、 前記磁気抵抗効果素子形成面は媒体対向面と略平行であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    ヨーク型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】前記磁気ギャップ対向面の中心を座標軸中
    心とし、この座標軸中心からトラック幅方向に延びた軸
    をX軸とし、ビット長方向に延びた軸をY軸とし、前記
    磁気ヨークの媒体対向面側のX軸方向の長さをWy1と
    し、前記磁気ヨークの磁気抵抗効果素子形成面側のX軸
    方向の長さをWy3とし、前記磁気ヨークの先端部の磁気
    抵抗効果素子形成面側のY軸方向の長さをLy2とする
    と、 前記ピン層のトラック幅方向端部x=±Wp/2が、前記磁気
    ヨークの先端端部x=±(Wy1)/2の範囲以外でかつ前記磁
    気ヨーク層のトラック幅方向端部x=±(Wy3)/2の範囲以
    内の領域内で規定され、 前記ピン層のビット長方向端部y=±Lp/2が、前記磁気ヨ
    ークの先端端部y=±(Ly2)/2以内の領域内で規定されて
    いることを特徴とする請求項4記載のヨーク型磁気ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】前記磁気ギャップ対向面の中心を座標軸中
    心とし、この座標軸中心からトラック幅方向に延びた軸
    をX軸とし、ビット長方向に延びた軸をY軸とし、前記
    磁気ヨークの先端部の磁気抵抗効果素子形成面側のX軸
    方向の長さおよびY軸方向の長さをそれぞれWy2およびL
    y2とすると、 前記フリー層のトラック幅方向端部x=±Wf/2およびビッ
    ト長方向端部y=±Lf/2が、それぞれx=±(Wy2)/2の範囲
    以外およびy=±Ly2/2の範囲以外の領域で規定されてい
    ることを特徴とする請求項4または5記載のヨーク型磁気
    ヘッド。
  7. 【請求項7】前記磁気抵抗効果素子は前記第1および第
    2の磁気ヨークと電気的に結合し、 前記磁気ヨークに前記第2の電極が電気的に接続される
    ように形成されていることを特徴とする請求項4乃至6
    のいずれかに記載のヨーク型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】前記下部電極は、前記フリー層に電気的に
    接続されるように形成されていることを特徴とする請求
    項2記載のヨーク型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7のいずれかに記載のヨーク
    型磁気ヘッドを備えたことを特徴とする磁気ディスク装
    置。
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