JP2002074611A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

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JP2002074611A
JP2002074611A JP2000262168A JP2000262168A JP2002074611A JP 2002074611 A JP2002074611 A JP 2002074611A JP 2000262168 A JP2000262168 A JP 2000262168A JP 2000262168 A JP2000262168 A JP 2000262168A JP 2002074611 A JP2002074611 A JP 2002074611A
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magnetic pole
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JP2000262168A
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Tetsuo Miyazaki
哲夫 宮崎
Noboru Yamanaka
昇 山中
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部的なエッチングを利用して、実効的な記
録トラック幅の増加を防止し、且つ磁極幅を精度よく制
御することを可能にすると共に、局部的なエッチング方
法を用いた磁極トリミングによって磁性層に形成される
エッジによる記録特性の劣化を防止する。 【解決手段】 集束イオンビームを用いて、上部磁極層
15の磁極部分の側部、記録ギャップ層9および下部磁
極層8の少なくとも一部をエッチングする。このエッチ
ングにより、上部磁極層15の磁極部分の両側におい
て、下部磁極層8に対して、記録ギャップ層9側で開口
する開口部を有する2つの溝部21が形成される。ま
た、溝部21によって、下部磁極層8における記録ギャ
ップ層9側の少なくとも一部の幅が上部磁極層15の磁
極部分の幅に揃えられる。溝部21の開口部の幅W1
1.5μm以上とし、奥行きは0.5μm以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも誘導型
電磁変換素子を有する薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。薄膜磁気ヘッドとしては、書き込み用の誘導型
電磁変換素子を有する記録ヘッドと読み出し用の磁気抵
抗効果素子(以下、MR(Magneto-resistive)素子と
も記す。)を有する再生ヘッドとを積層した構造の複合
型薄膜磁気ヘッドが広く用いられている。
【0003】記録ヘッドは、それぞれエアベアリング面
側において互いに対向する磁極部分を含む下部磁極層お
よび上部磁極層と、下部磁極層の磁極部分と上部磁極層
の磁極部分との間に設けられた記録ギャップ層と、少な
くとも一部が下部磁極層および上部磁極層に対して絶縁
された状態で設けられた薄膜コイルとを備えている。
【0004】ところで、記録ヘッドの性能のうち、記録
密度を高めるには、磁気記録媒体におけるトラック密度
を上げる必要がある。このためには、下部磁極層の磁極
部分と上部磁極層の磁極部分のエアベアリング面での
幅、すなわち記録トラック幅を数ミクロンからサブミク
ロン寸法まで狭くした狭トラック構造の記録ヘッドを実
現する必要があり、これを達成するために半導体加工技
術が利用されている。
【0005】また、下部磁極層の磁極部分と上部磁極層
の磁極部分との間における磁束の広がりによる実効的な
記録トラック幅の増加を防止するために、下部磁極層の
磁極部分の少なくとも一部の幅を上部磁極層の磁極部分
の幅に揃えた構造が多く採用されている。この構造は、
トリム(Trim)構造と呼ばれる。また、以下、このよう
なトリム構造を形成することを磁極トリミングと言う。
【0006】磁極トリミングの方法としては、例えば、
上部磁極層の磁極部分をマスクにして、この磁極部分の
周辺領域における記録ギャップ層および下部磁極層の記
録ギャップ層側の一部を、ドライエッチングによってエ
ッチングするという方法がある。
【0007】その他の磁極トリミングの方法としては、
例えば特開平11−7608号公報、特開平11−35
3618号公報、特開2000−149227号公報に
示されるように、集束イオンビーム(Focused Ion Bea
m;以下、FIBとも記す。)を用いて、上部磁極層の
磁極部分の側部、記録ギャップ層および下部磁極層の記
録ギャップ層側の一部をエッチングするという方法があ
る。FIBを用いた磁極トリミングでは、任意の微小領
域のみを選択的にエッチングできるため、トリミング後
の磁極幅は、トリミング前の磁極幅のばらつきの影響を
受けることが少ない。そのため、FIBを用いた磁極ト
リミングは、磁極幅の制御性に優れているという利点を
有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図18は、FIBを用
いた磁極トリミング後の磁極部分を示す説明図である。
なお、図18には、薄膜磁気ヘッドの構成要素のうち、
上部磁極層115の磁極部分と下部磁極層108の磁極
部分のみを示している。図18に示したように、FIB
を用いた磁極トリミングでは、局部的なエッチングが行
われるため、トリミング後の下部磁極層108には、F
IBが照射された部分に溝部(トレンチ)121が形成
される。その結果、トリミング後の下部磁極層108に
は、溝部121の開口部においてエッジ122が形成さ
れる。このエッジ122は先鋭形状になるため、エッジ
122に磁束が集中し、エッジ122が疑似的な磁極と
して作用する場合がある。その結果、記録媒体中のデー
タを記録すべきトラックT1以外の領域、例えば隣接す
るトラックT2においてもデータの書き込みや消去が行
われ、いわゆる記録滲みを生じる場合がある。
【0009】このように、FIBを用いた磁極トリミン
グでは、溝部121の開口部に形成されるエッジ122
によって、記録特性の劣化を生じる場合があるという問
題点があった。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、局部的なエッチングを利用して、実
効的な記録トラック幅の増加を防止し、且つ磁極幅を精
度よく制御することを可能にすると共に、局部的なエッ
チングによって磁性層に形成されるエッジによる記録特
性の劣化を防止できるようにした薄膜磁気ヘッドおよび
その製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の薄膜磁気
ヘッドの製造方法は、記録媒体に対向する媒体対向面
と、互いに磁気的に連結され、媒体対向面側において互
いに対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つ
の層を含む第1および第2の磁性層と、第1の磁性層の
磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との間に設けられた
ギャップ層と、少なくとも一部が第1および第2の磁性
層の間に、第1および第2の磁性層に対して絶縁された
状態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄膜磁気ヘッド
を製造する方法であって、第1の磁性層を形成する工程
と、第1の磁性層の上にギャップ層を形成する工程と、
ギャップ層の上に第2の磁性層を形成する工程と、少な
くとも一部が第1および第2の磁性層の間に、この第1
および第2の磁性層に対して絶縁された状態で配置され
るように、薄膜コイルを形成する工程と、エッチングマ
スクを使用しない局部的なエッチング方法を用いて、第
2の磁性層の磁極部分の側部、ギャップ層および第1の
磁性層におけるギャップ層側の少なくとも一部をエッチ
ングすることによって、第2の磁性層の磁極部分の両側
において、第1の磁性層に対して、ギャップ層側で開口
する開口部を有する2つの溝部を形成すると共に、この
溝部によって、第1の磁性層におけるギャップ層側の少
なくとも一部の幅を第2の磁性層の磁極部分の幅に揃え
る工程とを備え、媒体対向面に平行な方向における開口
部の長さは1.5μm以上であり、且つ媒体対向面に垂
直な方向における開口部の長さは0.5μm以上である
ものである。
【0012】なお、本発明の第1の薄膜磁気ヘッドの製
造方法において、「第1の磁性層におけるギャップ層側
の少なくとも一部の幅を第2の磁性層の磁極部分の幅に
揃える」というのは、第1の磁性層におけるギャップ層
側の少なくとも一部の幅を第2の磁性層の磁極部分の幅
に一致させる場合だけではなく、第2の磁性層の磁極部
分の側部がテーパー状をなす場合に、第1の磁性層にお
けるギャップ層側の少なくとも一部の側部が、第2の磁
性層の磁極部分の側部の延長上に配置されるようにする
場合も含む。
【0013】本発明の第1の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、エッチングマスクを使用しない局部的なエッチン
グ方法を用いて、第2の磁性層の磁極部分の側部、ギャ
ップ層および第1の磁性層におけるギャップ層側の少な
くとも一部がエッチングされて、第2の磁性層の磁極部
分の両側において、第1の磁性層に対して、ギャップ層
側で開口する開口部を有する2つの溝部が形成されると
共に、この溝部によって、第1の磁性層におけるギャッ
プ層側の少なくとも一部の幅が第2の磁性層の磁極部分
の幅に揃えられる。媒体対向面に平行な方向における開
口部の長さは1.5μm以上とされ、媒体対向面に垂直
な方向における開口部の長さは0.5μm以上とされ
る。
【0014】本発明の第1の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、局部的なエッチング方法は、集束イオンビー
ムを用いたエッチング方法であってもよい。
【0015】本発明の第1の薄膜磁気ヘッドは、記録媒
体に対向する媒体対向面と、互いに磁気的に連結され、
媒体対向面側において互いに対向する磁極部分を含み、
それぞれ少なくとも1つの層を含む第1および第2の磁
性層と、第1の磁性層の磁極部分と第2の磁性層の磁極
部分との間に設けられたギャップ層と、少なくとも一部
が第1および第2の磁性層の間に、第1および第2の磁
性層に対して絶縁された状態で設けられた薄膜コイルと
を備え、第2の磁性層の磁極部分の両側において、第1
の磁性層には、局部的なエッチングによってギャップ層
側で開口する2つの開口部を有する溝部が形成されてお
り、この溝部によって、第1の磁性層におけるギャップ
層側の少なくとも一部の幅が第2の磁性層の磁極部分の
幅に揃えられ、媒体対向面に平行な方向における開口部
の長さは1.5μm以上であり、且つ媒体対向面に垂直
な方向における開口部の長さは0.5μm以上であるも
のである。
【0016】なお、本発明の第1の薄膜磁気ヘッドにお
いて、「第1の磁性層におけるギャップ層側の少なくと
も一部の幅が第2の磁性層の磁極部分の幅に揃えられて
いる」というのは、第1の磁性層におけるギャップ層側
の少なくとも一部の幅が第2の磁性層の磁極部分の幅に
一致している場合だけではなく、第2の磁性層の磁極部
分の側部がテーパー状をなす場合に、第1の磁性層にお
けるギャップ層側の少なくとも一部の側部が、第2の磁
性層の磁極部分の側部の延長上に配置されている場合も
含む。
【0017】本発明の第1の薄膜磁気ヘッドでは、第2
の磁性層の磁極部分の両側において、第1の磁性層に対
して、ギャップ層側で開口する開口部を有する2つの溝
部が形成され、この溝部によって、第1の磁性層におけ
るギャップ層側の少なくとも一部の幅が第2の磁性層の
磁極部分の幅に揃えられている。媒体対向面に平行な方
向における開口部の長さは1.5μm以上で、媒体対向
面に垂直な方向における開口部の長さは0.5μm以上
となっている。
【0018】本発明の第2の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、記録媒体に対向する媒体対向面と、互いに磁気的に
連結され、媒体対向面側において互いに対向する磁極部
分を含み、それぞれ少なくとも1つの層を含む第1およ
び第2の磁性層と、第1の磁性層の磁極部分と第2の磁
性層の磁極部分との間に設けられたギャップ層と、少な
くとも一部が第1および第2の磁性層の間に、第1およ
び第2の磁性層に対して絶縁された状態で設けられた薄
膜コイルとを備えた薄膜磁気ヘッドを製造する方法であ
って、第1の磁性層を形成する工程と、第1の磁性層の
上にギャップ層を形成する工程と、ギャップ層の上に第
2の磁性層を形成する工程と、少なくとも一部が第1お
よび第2の磁性層の間に、この第1および第2の磁性層
に対して絶縁された状態で配置されるように、薄膜コイ
ルを形成する工程と、第2の磁性層の磁極部分の周辺領
域において、第2の磁性層の磁極部分をマスクとして、
ギャップ層をエッチングすると共に第1の磁性層におけ
るギャップ層側の一部を所定の深さまでエッチングする
第1のエッチング工程と、第1のエッチング工程の後
に、エッチングマスクを使用しない局部的なエッチング
方法を用いて、第2の磁性層の磁極部分の側部、ギャッ
プ層および第1の磁性層におけるギャップ層側の少なく
とも一部をエッチングすることによって、第2の磁性層
の磁極部分の両側において、第1の磁性層に対して、ギ
ャップ層側で開口する開口部を有する2つの溝部を形成
すると共に、この溝部によって、第1の磁性層における
ギャップ層側の少なくとも一部の幅を第2の磁性層の磁
極部分の幅に揃える第2のエッチング工程とを備えたも
のである。
【0019】なお、本発明の第2の薄膜磁気ヘッドの製
造方法において、「第1の磁性層におけるギャップ層側
の少なくとも一部の幅を第2の磁性層の磁極部分の幅に
揃える」というのは、第1の磁性層におけるギャップ層
側の少なくとも一部の幅を第2の磁性層の磁極部分の幅
に一致させる場合だけではなく、第2の磁性層の磁極部
分の側部がテーパー状をなす場合に、第1の磁性層にお
けるギャップ層側の少なくとも一部の側部が、第2の磁
性層の磁極部分の側部の延長上に配置されるようにする
場合も含む。
【0020】本発明の第2の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、第1のエッチング工程によって、第2の磁性層の
磁極部分の周辺領域において、第1の磁性層におけるギ
ャップ層側の一部が所定の深さまでエッチングされる。
第1のエッチング工程の後の第2のエッチング工程で
は、エッチングマスクを使用しない局部的なエッチング
方法を用いて、第2の磁性層の磁極部分の側部、ギャッ
プ層および第1の磁性層におけるギャップ層側の少なく
とも一部がエッチングされて、第2の磁性層の磁極部分
の両側において、第1の磁性層に対して2つの溝部が形
成されると共に、この溝部によって、第1の磁性層にお
けるギャップ層側の少なくとも一部の幅が第2の磁性層
の磁極部分の幅に揃えられる。
【0021】本発明の第2の薄膜磁気ヘッドの製造方法
において、所定の深さは0.2μm以上であり、媒体対
向面に平行な方向における開口部の長さは0.2μm以
上であり、且つ媒体対向面に垂直な方向における開口部
の長さは0.5μm以上であってもよい。なお、媒体対
向面に平行な方向における開口部の長さと、媒体対向面
に垂直な方向における開口部の長さは、いずれも、ギャ
ップ層と第1の磁性層との境界面を含む仮想的な面に投
影された開口部の像における値とする。
【0022】また、本発明の第2の薄膜磁気ヘッドの製
造方法において、局部的なエッチング方法は、集束イオ
ンビームを用いたエッチング方法であってもよい。
【0023】本発明の第2の薄膜磁気ヘッドは、記録媒
体に対向する媒体対向面と、互いに磁気的に連結され、
媒体対向面側において互いに対向する磁極部分を含み、
それぞれ少なくとも1つの層を含む第1および第2の磁
性層と、第1の磁性層の磁極部分と第2の磁性層の磁極
部分との間に設けられたギャップ層と、少なくとも一部
が第1および第2の磁性層の間に、第1および第2の磁
性層に対して絶縁された状態で設けられた薄膜コイルと
を備え、第2の磁性層の磁極部分の周辺領域において、
ギャップ層が除去されていると共に、第1の磁性層にお
けるギャップ層側の一部は所定の深さまでエッチングさ
れており、第2の磁性層の磁極部分の両側において、第
1の磁性層には、局部的なエッチングによってギャップ
層側で開口する開口部を有する2つの溝部が形成されて
おり、この溝部によって、第1の磁性層におけるギャッ
プ層側の少なくとも一部の幅が第2の磁性層の磁極部分
の幅に揃えられているものである。
【0024】なお、本発明の第2の薄膜磁気ヘッドにお
いて、「第1の磁性層におけるギャップ層側の少なくと
も一部の幅が第2の磁性層の磁極部分の幅に揃えられて
いる」というのは、第1の磁性層におけるギャップ層側
の少なくとも一部の幅が第2の磁性層の磁極部分の幅に
一致している場合だけではなく、第2の磁性層の磁極部
分の側部がテーパー状をなす場合に、第1の磁性層にお
けるギャップ層側の少なくとも一部の側部が、第2の磁
性層の磁極部分の側部の延長上に配置されている場合も
含む。
【0025】本発明の第2の薄膜磁気ヘッドでは、第2
の磁性層の磁極部分の周辺領域において、第1の磁性層
におけるギャップ層側の一部は所定の深さまでエッチン
グされている。また、第2の磁性層の磁極部分の両側に
おいて、第1の磁性層には2つの溝部が形成されてお
り、この溝部によって、第1の磁性層におけるギャップ
層側の少なくとも一部の幅は第2の磁性層の磁極部分の
幅に揃えられている。
【0026】本発明の第2の薄膜磁気ヘッドにおいて、
所定の深さは0.2μm以上であり、媒体対向面に平行
な方向における開口部の長さは0.2μm以上であり、
且つ媒体対向面に垂直な方向における開口部の長さは
0.5μm以上であってもよい。なお、媒体対向面に平
行な方向における開口部の長さと、媒体対向面に垂直な
方向における開口部の長さは、いずれも、ギャップ層と
第1の磁性層との境界面を含む仮想的な面に投影された
開口部の像における値とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]
【0028】始めに、図3ないし図6を参照して、本発
明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドおよびその
製造方法の概略について説明する。なお、図3ないし図
6において、(a)はエアベアリング面に垂直な断面を
示し、(b)は磁極部分のエアベアリング面に平行な断
面を示している。
【0029】本実施の形態における薄膜磁気ヘッドの製
造方法では、まず、図3に示したように、アルティック
(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなる基板
1の上に、スパッタ法等によって、アルミナ(Al
23)、二酸化ケイ素(SiO2)等の絶縁材料よりな
る絶縁層2を、例えば1〜20μmの厚さに形成する。
次に、絶縁層2の上に、磁性材料よりなる再生ヘッド用
の下部シールド層3を、例えば0.1〜5μmの厚さに
形成する。下部シールド層3に用いる磁性材料は、Fe
AiSi、NiFe、CoFe、CoFeNi、Fe
N、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZr
Ta等である。下部シールド層3は、スパッタ法または
めっき法等によって形成される。
【0030】次に、下部シールド層3の上に、スパッタ
法等によって、Al23、SiO2等の絶縁材料よりな
る下部シールドギャップ膜4を、例えば10〜200n
mの厚さに形成する。次に、下部シールドギャップ膜4
の上に、スパッタ法等によって、再生用のMR素子(磁
気抵抗効果素子)5を、例えば数十nmの厚さに形成す
る。MR素子5には、AMR(異方性磁気抵抗効果)素
子、GMR(巨大磁気抵抗効果)素子あるいはTMR
(トンネル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す
感磁膜を用いた素子を用いることができる。次に、下部
シールドギャップ膜4およびバイアス磁界印加層の上
に、スパッタ法等によって、MR素子5に電気的に接続
される一対の電極層6を、数十nmの厚さに形成する。
次に、下部シールドギャップ膜4およびMR素子5の上
に、スパッタ法等によって、Al23、SiO2等の絶
縁材料よりなる上部シールドギャップ膜7を、例えば1
0〜200nmの厚さに形成する。
【0031】なお、上記の再生ヘッドを構成する各層
は、レジストパターンを用いた一般的なエッチング方法
やリフトオフ法やこれらを併用した方法によってパター
ニングされる。
【0032】次に、上部シールドギャップ膜7の上に、
磁性材料からなり、再生ヘッドと記録ヘッドの双方に用
いられる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部磁極
層と記す。)8を、例えば0.5〜4.0μmの厚さに
形成する。なお、下部磁極層8に用いる磁性材料は、N
iFe、CoFe、CoFeNi、FeN等の軟磁性材
料である。下部磁極層8は、スパッタ法またはめっき法
等によって形成される。
【0033】次に、下部磁極層8の上に、スパッタ法等
によって、Al23、SiO2等の絶縁材料よりなる記
録ギャップ層9を、例えば10〜500nmの厚さに形
成する。次に、磁路形成のために、後述する薄膜コイル
の中心部分において、記録ギャップ層9を部分的にエッ
チングしてコンタクトホール9aを形成する。
【0034】次に、記録ギャップ層9の上において、薄
膜コイルを形成する部分に、例えば熱硬化させたフォト
レジストよりなる絶縁層10を形成する。次に、絶縁層
10の上に、フレームめっき法等によって、Cu等の導
電性材料よりなる薄膜コイルの第1層部分11を形成す
る。次に、絶縁層10および薄膜コイルの第1層部分1
1を覆うように、例えば熱硬化させたフォトレジストよ
りなる絶縁層12を形成する。次に、絶縁層12の上
に、フレームめっき法等によって、Cu等の導電性材料
よりなる薄膜コイルの第2層部分13を形成する。次
に、絶縁層12および薄膜コイルの第2層部分13を覆
うように、例えば熱硬化させたフォトレジストよりなる
絶縁層14を形成する。薄膜コイルの第1層部分11と
第2層部分13は、互いに接続され、コンタクトホール
9aの回りに巻回される。第1層部分11と第2層部分
13を合わせた部分の厚さは例えば2〜5μmとし、絶
縁層10,12,14を合わせた部分の厚さは例えば3
〜20μmとする。
【0035】次に、図4に示したように、エアベアリン
グ面(媒体対向面)30から絶縁層12,14の上を経
て、コンタクトホール9aにかけて、磁性材料からなる
記録ヘッド用の上部磁極層15を、例えば3〜5μmの
厚さに形成する。なお、上部磁極層15に用いる磁性材
料は、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN等の
軟磁性材料である。ここで、絶縁層12のエアベアリン
グ面30側の端部は、エアベアリング面30から所定の
位置に配置され、スロートハイトを規定する。
【0036】下部磁極層8および上部磁極層15のう
ち、エアベアリング面30側において記録ギャップ層9
を介して互いに対向する部分が、それぞれ下部磁極層8
の磁極部分および上部磁極層15の磁極部分である。本
実施の形態では、上部磁極層15の磁極部分は、記録ト
ラック幅に等しい幅を有し、記録トラック幅を規定して
いる。また、下部磁極層8と上部磁極層15は、コンタ
クトホール9aを介して互いに磁気的に連結されてい
る。
【0037】次に、図5に示したように、磁極トリミン
グを行い、図5(b)に示したようなトリム構造とす
る。本実施の形態における磁極トリミングでは、エッチ
ングマスクを使用しない局部的なエッチング方法とし
て、FIB(集束イオンビーム)を用いたエッチング方
法を用いて、上部磁極層15の磁極部分の側部、記録ギ
ャップ層9および下部磁極層8における記録ギャップ層
9側の少なくとも一部をエッチングする。このエッチン
グによって、上部磁極層15の磁極部分の両側におい
て、下部磁極層8に対して、記録ギャップ層9側で開口
する開口部を有する2つの溝部が形成される。また、こ
のエッチングによって、溝部によって規定される下部磁
極層8における記録ギャップ層9側の少なくとも一部の
幅が、上部磁極層15の磁極部分の幅に揃えられる。図
5(b)に示したようなトリム構造によれば、狭トラッ
クの書き込み時に発生する磁束の広がりによる実効的な
トラック幅の増加を防止することができる。
【0038】次に、図6に示したように、スパッタ法等
によって、全体に、Al23、SiO2等の絶縁材料よ
りなる保護層16を、例えば5〜50μmの厚さに形成
し、その表面を平坦化して、その上に、図示しない電極
用パッドを形成する。最後に、上記各層を含むスライダ
の研磨加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドのエ
アベアリング面30を形成して本実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドが完成する。
【0039】このようにして製造される本実施の形態に
係る薄膜磁気ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面
(エアベアリング面30)と再生ヘッドと記録ヘッドと
を備えている。再生ヘッドは、MR素子5と、エアベア
リング面30側の一部がMR素子5を挟んで対向するよ
うに配置された、MR素子5をシールドするための下部
シールド層3および上部シールド層(下部磁極層8)と
を有している。
【0040】記録ヘッドは、互いに磁気的に連結され、
エアベアリング面30側において互いに対向する磁極部
分を含み、それぞれ少なくとも1つの層を含む下部磁極
層8および上部磁極層15と、この下部磁極層8の磁極
部分と上部磁極層15の磁極部分との間に設けられた記
録ギャップ層9と、少なくとも一部が下部磁極層8およ
び上部磁極層15の間に、これらに対して絶縁された状
態で配設された薄膜コイル11,13とを有している。
上部磁極層15の磁極部分は記録トラック幅を規定して
いる。
【0041】本実施の形態では、下部磁極層8が本発明
における第1の磁性層に対応し、上部磁極層15が本発
明における第2の磁性層に対応する。
【0042】次に、図7および図8を参照して、本実施
の形態における磁極トリミングについて詳しく説明す
る。図7は磁極トリミング前の磁極部分のエアベアリン
グ面に平行な断面を示す断面図、図8は磁極トリミング
後の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示す断
面図である。
【0043】本実施の形態では、上部磁極層15を形成
する際には、まず図7に示したように、上部磁極層15
の磁極部分の幅が所望の記録トラック幅よりも大きくな
るように、上部磁極層15を形成する。
【0044】次に、図8に示したように、FIB50を
用いて、上部磁極層15の磁極部分の側部、記録ギャッ
プ層9および下部磁極層8における記録ギャップ層9側
の少なくとも一部をエッチングする。このエッチングに
よって、上部磁極層15の磁極部分の両側において、下
部磁極層8に対して、記録ギャップ層9側で開口する開
口部を有する2つの溝部(トレンチ)21が形成され
る。また、このエッチングによって、上部磁極層15の
磁極部分の幅が所望の記録トラック幅に等しくなるよう
に制御されると共に、溝部21によって、下部磁極層8
における記録ギャップ層9側の少なくとも一部の幅が上
部磁極層15の磁極部分の幅に揃えられる。なお、下部
磁極層8における記録ギャップ層9側の少なくとも一部
の幅が上部磁極層15の磁極部分の幅に揃えられるとい
うのは、下部磁極層8における記録ギャップ層9側の少
なくとも一部の幅が上部磁極層15の磁極部分の幅に一
致させられる場合だけではなく、上部磁極層15の磁極
部分の側部がテーパー状をなす場合に、下部磁極層8に
おける記録ギャップ層9側の少なくとも一部の側部が、
上部磁極層15の磁極部分の側部の延長上に配置される
場合も含む。
【0045】次に、図1および図2を参照して、本実施
の形態における磁極トリミングによって下部磁極層8に
形成される溝部の形状について詳しく説明する。図1は
磁極トリミング後の磁極部分のエアベアリング面に平行
な断面を示す断面図、図2は磁極トリミング後の磁極部
分の近傍を示す平面図である。
【0046】溝部21は、記録ギャップ層9側で開口す
る開口部を有している。この開口部の形状は、例えば図
2に示したように矩形になっている。また、この開口部
によって、下部磁極層8には、磁極部分の両側において
エッジ22が形成される。ここで、エアベアリング面3
0に平行な方向における開口部の長さをトレンチ幅と呼
び、符号W1で表す。また、エアベアリング面30に垂
直な方向における開口部の長さをトレンチ奥行きと呼
び、符号L1で表す。本実施の形態では、トレンチ幅W1
を1.5μm以上とし、トレンチ奥行きL1を0.5μ
m以上とする。
【0047】次に、図9ないし図12を参照して、上述
のようにトレンチ幅W1を1.5μm以上とし、トレン
チ奥行きL1を0.5μm以上とする理由について説明
する。
【0048】図9は、トレンチ幅W1を1.3μmと
し、トレンチ奥行きL1を0.5μmとしたときのトラ
ックピッチと相対的ヘッド出力との関係を示す特性図、
図10は、トレンチ幅W1を1.5μmとし、トレンチ
奥行きL1を0.5μmとしたときのトラックピッチと
相対的ヘッド出力との関係を示す特性図である。なお、
相対的ヘッド出力とは、記録ヘッドによってデータを記
録した後、再生ヘッドによってデータを再生したときの
実際の出力を、本来得られるべき出力で除算した値を百
分率で表したものである。
【0049】図9に示したように、トレンチ幅W1
1.3μmの場合には、トラックピッチが約1.3〜
1.5μmの範囲において相対的ヘッド出力が大きく低
下している。これは、溝部21の開口部によって磁極部
分の両側において下部磁極層8に形成されるエッジ22
が疑似的な磁極として作用して、データを記録すべきト
ラック以外の領域においてもデータの書き込みや消去が
行われることによって記録特性が劣化するためであると
考えられる。
【0050】これに対し、図10に示したように、トレ
ンチ幅W1が1.5μmの場合には、相対的ヘッド出力
の大きな低下は解消されている。これは、エッジ22が
上部磁極層15の磁極部分から十分離れているためであ
ると考えられる。
【0051】図11は、トレンチ奥行きL1を0.5μ
mとしたときのトレンチ幅W1と相対的ヘッド出力との
関係を示す特性図である。なお、図11における相対的
ヘッド出力は、トラックピッチが2μm以下の範囲内に
おける相対的ヘッド出力の最低値を示している。図11
から、トレンチ幅W1が1.5μmよりも小さくなる
と、相対的ヘッド出力が大きく低下することが分かる。
【0052】図12は、トレンチ幅W1を1.5μmと
したときのトレンチ奥行きL1と相対的ヘッド出力との
関係を示す特性図である。なお、図12における相対的
ヘッド出力は、トラックピッチが2μm以下の範囲内に
おける相対的ヘッド出力の最低値を示している。図12
から、トレンチ奥行きL1が0.5μmよりも小さくな
ると、相対的ヘッド出力が大きく低下することが分か
る。これは、トレンチ奥行きL1が0.5μmよりも小
さくなると、溝部21の開口部によってエアベアリング
面30よりも奥側において下部磁極層8に形成されるエ
ッジが疑似的な磁極として作用するようになるためであ
ると考えられる。
【0053】以上のことから、相対的ヘッド出力の低下
を防止するには、トレンチ幅W1を1.5μm以上と
し、且つトレンチ奥行きL1を0.5μm以上とするこ
とが好ましい。
【0054】以上説明したように、本実施の形態では、
エッチングマスクを使用しない局部的なエッチング方法
であるFIBを用いたエッチングによって磁極トリミン
グを行って、下部磁極層8に対して、記録ギャップ層9
側で開口する開口部を有する2つの溝部21を形成する
と共に、この溝部21によって、下部磁極層8における
記録ギャップ層9側の少なくとも一部の幅を上部磁極層
15の磁極部分の幅に揃えている。これにより、実効的
な記録トラック幅の増加を防止し、且つ磁極幅を精度よ
く制御することが可能になる。
【0055】ところで、FIBを用いたエッチングによ
る磁極トリミングでは、下部磁極層8に、溝部21の開
口部によってエッジが形成される。このエッジは、疑似
的な磁極として作用して記録特性を劣化させる可能性が
ある。しかしながら、本実施の形態によれば、溝部21
の開口部におけるトレンチ幅W1を1.5μm以上と
し、トレンチ奥行きL1を0.5μm以上としたので、
溝部21の開口部によって形成されるエッジによる記録
特性の劣化を防止することができる。
【0056】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
について説明する。本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド
の構成は、磁極部分の構造以外については第1の実施の
形態と同様である。また、本実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの製造方法は、磁極トリミングの工程以外につい
ては第1の実施の形態と同様である。
【0057】まず、図15および図16を参照して、本
実施の形態における磁極トリミングの工程について詳し
く説明する。本実施の形態では、磁極トリミングの工程
は、第1のエッチング工程と第2のエッチング工程とを
含んでいる。図15は第1のエッチング工程終了後の磁
極部分におけるエアベアリング面に平行な断面を示す断
面図、図16は第2のエッチング工程終了後、すなわち
磁極トリミング後の磁極部分におけるエアベアリング面
に平行な断面を示す断面図である。
【0058】本実施の形態では、上部磁極層15を形成
する際には、まず、第1の実施の形態と同様に、図7に
示したように、上部磁極層15の磁極部分の幅が所望の
記録トラック幅よりも大きくなるように、上部磁極層1
5を形成する。
【0059】次に、図15に示したように、上部磁極層
15の磁極部分の周辺領域において、上部磁極層15の
磁極部分をマスクとして、記録ギャップ層9をエッチン
グすると共に、下部磁極層8における記録ギャップ層9
側の一部を所定の深さまでエッチングする。記録ギャッ
プ層9および下部磁極層8のエッチングには、イオンミ
リングや反応性イオンエッチングが用いられる。この工
程を、第1のエッチング工程と呼ぶ。なお、上記周辺領
域は、少なくとも第1の実施の形態における溝部21が
形成される領域を含む範囲とする。
【0060】次に、図16に示したように、エッチング
マスクを使用しない局部的なエッチング方法として、F
IB(集束イオンビーム)を用いたエッチング方法を用
いて、上部磁極層15の磁極部分の側部、記録ギャップ
層9および下部磁極層8における記録ギャップ層9側の
少なくとも一部をエッチングする。この工程を、第2の
エッチング工程と呼ぶ。この第2のエッチング工程によ
って、上部磁極層15の磁極部分の両側において、下部
磁極層8に対して、記録ギャップ層9側で開口する開口
部を有する2つの溝部(トレンチ)41が形成される。
また、第2のエッチング工程によって、上部磁極層15
の磁極部分の幅が所望の記録トラック幅に等しくなるよ
うに制御されると共に、溝部41によって、下部磁極層
8における記録ギャップ層9側の少なくとも一部の幅が
上部磁極層15の磁極部分の幅に揃えられる。なお、下
部磁極層8における記録ギャップ層9側の少なくとも一
部の幅が上部磁極層15の磁極部分の幅に揃えられると
いうのは、下部磁極層8における記録ギャップ層9側の
少なくとも一部の幅が上部磁極層15の磁極部分の幅に
一致させられる場合だけではなく、上部磁極層15の磁
極部分の側部がテーパー状をなす場合に、下部磁極層8
における記録ギャップ層9側の少なくとも一部の側部
が、上部磁極層15の磁極部分の側部の延長上に配置さ
れる場合も含む。
【0061】次に、図13および図14を参照して、本
実施の形態における磁極トリミング後の下部磁極層8の
形状について詳しく説明する。図13は磁極トリミング
後の磁極部分におけるエアベアリング面に平行な断面を
示す断面図、図14は磁極トリミング後の磁極部分の近
傍を示す平面図である。
【0062】本実施の形態では、前述の第1のエッチン
グ工程によって、上部磁極層15の磁極部分の周辺領域
において、記録ギャップ層9が除去されていると共に、
下部磁極層8における記録ギャップ層9側の一部は所定
の深さDまでエッチングされている。深さDは0.2μ
m以上とする。
【0063】また、前述の第2のエッチング工程によっ
て、上部磁極層15の磁極部分の両側において、下部磁
極層8には、記録ギャップ層9側で開口する開口部を有
する2つの溝部41が形成されている。この溝部41に
よって、下部磁極層8における記録ギャップ層9側の少
なくとも一部の幅が上部磁極層15の磁極部分の幅に揃
えられている。
【0064】溝部41は、記録ギャップ層9側で開口す
る開口部を有している。この開口部の形状は、例えば図
14に示したように矩形になっている。また、この開口
部によって、下部磁極層8には、磁極部分の両側におい
てエッジ42が形成される。ここで、エアベアリング面
30に平行な方向における開口部の長さをトレンチ幅と
呼び、符号W2で表す。また、エアベアリング面30に
垂直な方向における開口部の長さをトレンチ奥行きと呼
び、符号L2で表す。本実施の形態では、トレンチ幅W2
を0.2μm以上とし、トレンチ奥行きL2を0.5μ
m以上とする。なお、トレンチ幅W2とトレンチ奥行き
2は、いずれも、記録ギャップ層9と下部磁極層8と
の境界面を含む仮想的な面に投影された開口部の像にお
ける値とする。
【0065】次に、図17を参照して、本実施の形態に
おいて、下部磁極層8のエッチング深さDを0.2μm
以上とする理由について説明する。図17は、下部磁極
層8のエッチング深さDと、磁極の磁気的幅−光学的幅
との関係を示す特性図である。図17から分かるよう
に、深さDが0.2μm以上の場合には、磁極の磁気的
幅−光学的幅の値はほぼ0.10μmという小さい値に
なるが、深さDが0.2μmよりも小さい場合には、深
さDが小さくなるほど磁気的幅−光学的幅が増加する。
従って、磁極の磁気的幅の広がりを防止するためには、
深さDは0.2μm以上とすることが好ましい。また、
第1の実施の形態と同様に、相対的ヘッド出力を測定し
たところ、深さDを0.2μm以上とすることにより、
溝部41の開口部によって形成されるエッジによる記録
特性の劣化を防止することができることが確認できた。
【0066】次に、本実施の形態において、トレンチ幅
2を0.2μm以上、トレンチ奥行きL2を0.5μm
以上とする理由について説明する。本実施の形態では、
FIBを用いた第2のエッチング工程は、磁極幅の制御
を主目的として行われる。トレンチ幅W2としては、F
IBによる加工位置のずれを考慮した上で、FIBによ
る加工の切りしろとして必要な幅以上が必要である。そ
のため、FIBによる加工位置のずれとして±0.1μ
m程度を見込むと、トレンチ幅W2としては0.2μm
以上必要になる。トレンチ奥行きL2を0.5μm以上
とする理由は、第1の実施の形態においてトレンチ奥行
きL1を0.5μm以上とする理由と同様である。
【0067】以上説明したように、本実施の形態におけ
る磁極トリミングでは、上部磁極層15の磁極部分をマ
スクとした広域的なエッチングにより、下部磁極層8に
おける記録ギャップ層9側の一部を所定の深さDまでエ
ッチングする。深さDは、0.2μm以上とする。その
後、更に、エッチングマスクを使用しない局部的なエッ
チング方法であるFIBを用いたエッチングによって、
上部磁極層15の磁極部分の側部、記録ギャップ層9お
よび下部磁極層8における記録ギャップ層9側の少なく
とも一部をエッチングする。これにより、下部磁極層8
に対して、記録ギャップ層9側で開口する開口部を有す
る2つの溝部41が形成されると共に、この溝部41に
よって、下部磁極層8における記録ギャップ層9側の少
なくとも一部の幅が上部磁極層15の磁極部分の幅に揃
えられる。
【0068】本実施の形態では、上述のような2段階の
エッチングを行うことにより、実効的な記録トラック幅
の増加を防止し、且つ磁極幅を精度よく制御することが
可能になる。また、本実施の形態では、溝部41の開口
部は、記録ギャップ層9から離れた位置に配置されるの
で、溝部41の開口部によって形成されるエッジによる
記録特性の劣化を防止することができる。本実施の形態
では、特に、下部磁極層8のエッチング深さDを0.2
μm以上とし、トレンチ幅W2を0.2μm以上とし、
且つトレンチ奥行きL2を0.5μm以上とすること
で、上記の各効果が顕著にすることができる。
【0069】また、本実施の形態によれば、FIBを用
いたエッチングのみによって磁極トリミングを行う場合
に比べて、FIBを用いたエッチングの時間を短縮する
ことができ、その結果、FIBを用いたエッチングの工
程の処理能力(単位時間当たりの処理個数)を例えば
1.5倍以上に向上させることができる。
【0070】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0071】本発明は、上記各実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば上記各実施の形態
では、基体側に読み取り用のMR素子を形成し、その上
に、書き込み用の誘導型電磁変換素子を積層した構造の
薄膜磁気ヘッドについて説明したが、この積層順序を逆
にしてもよい。
【0072】つまり、基体側に書き込み用の誘導型電磁
変換素子を形成し、その上に、読み取り用のMR素子を
形成してもよい。このような構造は、例えば、上記実施
の形態に示した上部磁極層の機能を有する磁性膜を下部
磁極層として基体側に形成し、記録ギャップ膜を介し
て、それに対向するように上記実施の形態に示した下部
磁極層の機能を有する磁性膜を上部磁極層として形成す
ることにより実現できる。
【0073】また、本発明は、誘導型電磁変換素子のみ
を備えた記録専用の薄膜磁気ヘッドや、誘導型電磁変換
素子によって記録と再生を行う薄膜磁気ヘッドにも適用
することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または2記
載の薄膜磁気ヘッドの製造方法もしくは請求項3記載の
薄膜磁気ヘッドでは、局部的なエッチングによって、第
2の磁性層の磁極部分の両側において、第1の磁性層に
対して、ギャップ層側で開口する開口部を有する2つの
溝部を形成し、この溝部によって、第1の磁性層におけ
るギャップ層側の少なくとも一部の幅を第2の磁性層の
磁極部分の幅に揃えると共に、媒体対向面に平行な方向
における開口部の長さを1.5μm以上とし、媒体対向
面に垂直な方向における開口部の長さを0.5μm以上
としている。従って、本発明によれば、局部的なエッチ
ングを利用して、実効的な記録トラック幅の増加を防止
し、且つ磁極幅を精度よく制御することが可能になると
共に、局部的なエッチングによって磁性層に形成される
エッジによる記録特性の劣化を防止することができると
いう効果を奏する。
【0075】また、請求項4ないし6のいずれかに記載
の薄膜磁気ヘッドの製造方法もしくは請求項7または8
記載の薄膜磁気ヘッドでは、第2の磁性層の磁極部分の
周辺領域において、第1の磁性層におけるギャップ層側
の一部を所定の深さまでエッチングし、更に、局部的な
エッチングによって、第2の磁性層の磁極部分の両側に
おいて、第1の磁性層に対して、ギャップ層側で開口す
る開口部を有する2つの溝部を形成し、この溝部によっ
て、第1の磁性層におけるギャップ層側の少なくとも一
部の幅を第2の磁性層の磁極部分の幅に揃えるようにし
ている。従って、本発明によれば、局部的なエッチング
を利用して、実効的な記録トラック幅の増加を防止し、
且つ磁極幅を精度よく制御することが可能になると共
に、局部的なエッチングによって磁性層に形成されるエ
ッジによる記録特性の劣化を防止することができるとい
う効果を奏する。
【0076】また、請求項5記載の薄膜磁気ヘッドの製
造方法または請求項8記載の薄膜磁気ヘッドによれば、
所定の深さを0.2μm以上とし、媒体対向面に平行な
方向における開口部の長さを0.2μm以上とし、且つ
媒体対向面に垂直な方向における開口部の長さを0.5
μm以上としたので、上記の各効果を顕著にすることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における磁極トリミ
ング後の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示
す断面図である。
【図2】図1に示した磁極部分の近傍を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法における一工程を説明するための断面図で
ある。
【図4】図3に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図5】図4に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図6】図5に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態における磁極トリミ
ング前の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示
す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における磁極トリミ
ング後の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示
す断面図である。
【図9】トラックピッチと相対的ヘッド出力との関係を
示す特性図である。
【図10】トラックピッチと相対的ヘッド出力との関係
を示す特性図である。
【図11】トレンチ幅と相対的ヘッド出力との関係を示
す特性図である。
【図12】トレンチ奥行きと相対的ヘッド出力との関係
を示す特性図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における磁極トリ
ミング後の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を
示す断面図である。
【図14】図13に示した磁極部分の近傍を示す平面図
である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における第1のエ
ッチング工程終了後の磁極部分のエアベアリング面に平
行な断面を示す断面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における磁極トリ
ミング後の磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を
示す断面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における下部磁極
層のエッチング深さ磁極の磁気的幅−光学的幅との関係
を示す特性図である。
【図18】FIBを用いた磁極トリミング後の磁極部分
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…基板、2…絶縁層、3…下部シールド層、5…MR
素子、8…下部磁極層、9…記録ギャップ層、11,1
3…薄膜コイル、15…上部磁極層、16…保護層、2
1…溝部、22…エッジ、30…エアベアリング面。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対向する媒体対向面と、互い
    に磁気的に連結され、前記媒体対向面側において互いに
    対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層
    を含む第1および第2の磁性層と、前記第1の磁性層の
    磁極部分と前記第2の磁性層の磁極部分との間に設けら
    れたギャップ層と、少なくとも一部が前記第1および第
    2の磁性層の間に、前記第1および第2の磁性層に対し
    て絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄
    膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記第1の磁性層を形成する工程と、 前記第1の磁性層の上に前記ギャップ層を形成する工程
    と、 前記ギャップ層の上に前記第2の磁性層を形成する工程
    と、 少なくとも一部が前記第1および第2の磁性層の間に、
    この第1および第2の磁性層に対して絶縁された状態で
    配置されるように、前記薄膜コイルを形成する工程と、 エッチングマスクを使用しない局部的なエッチング方法
    を用いて、前記第2の磁性層の磁極部分の側部、前記ギ
    ャップ層および前記第1の磁性層におけるギャップ層側
    の少なくとも一部をエッチングすることによって、前記
    第2の磁性層の磁極部分の両側において、前記第1の磁
    性層に対して、ギャップ層側で開口する開口部を有する
    2つの溝部を形成すると共に、前記溝部によって、前記
    第1の磁性層におけるギャップ層側の少なくとも一部の
    幅を前記第2の磁性層の磁極部分の幅に揃える工程とを
    備え、 前記媒体対向面に平行な方向における前記開口部の長さ
    は1.5μm以上であり、且つ前記媒体対向面に垂直な
    方向における前記開口部の長さは0.5μm以上である
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記局部的なエッチング方法は、集束イ
    オンビームを用いたエッチング方法であることを特徴と
    する請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 記録媒体に対向する媒体対向面と、互い
    に磁気的に連結され、前記媒体対向面側において互いに
    対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層
    を含む第1および第2の磁性層と、前記第1の磁性層の
    磁極部分と前記第2の磁性層の磁極部分との間に設けら
    れたギャップ層と、少なくとも一部が前記第1および第
    2の磁性層の間に、前記第1および第2の磁性層に対し
    て絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄
    膜磁気ヘッドであって、 前記第2の磁性層の磁極部分の両側において、前記第1
    の磁性層には、局部的なエッチングによってギャップ層
    側で開口する2つの開口部を有する溝部が形成されてお
    り、前記溝部によって、前記第1の磁性層におけるギャ
    ップ層側の少なくとも一部の幅が前記第2の磁性層の磁
    極部分の幅に揃えられ、 前記媒体対向面に平行な方向における前記開口部の長さ
    は1.5μm以上であり、且つ前記媒体対向面に垂直な
    方向における前記開口部の長さは0.5μm以上である
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 記録媒体に対向する媒体対向面と、互い
    に磁気的に連結され、前記媒体対向面側において互いに
    対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層
    を含む第1および第2の磁性層と、前記第1の磁性層の
    磁極部分と前記第2の磁性層の磁極部分との間に設けら
    れたギャップ層と、少なくとも一部が前記第1および第
    2の磁性層の間に、前記第1および第2の磁性層に対し
    て絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄
    膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記第1の磁性層を形成する工程と、 前記第1の磁性層の上に前記ギャップ層を形成する工程
    と、 前記ギャップ層の上に前記第2の磁性層を形成する工程
    と、 少なくとも一部が前記第1および第2の磁性層の間に、
    この第1および第2の磁性層に対して絶縁された状態で
    配置されるように、前記薄膜コイルを形成する工程と、 前記第2の磁性層の磁極部分の周辺領域において、前記
    第2の磁性層の磁極部分をマスクとして、前記ギャップ
    層をエッチングすると共に前記第1の磁性層におけるギ
    ャップ層側の一部を所定の深さまでエッチングする第1
    のエッチング工程と、 前記第1のエッチング工程の後に、エッチングマスクを
    使用しない局部的なエッチング方法を用いて、前記第2
    の磁性層の磁極部分の側部、前記ギャップ層および前記
    第1の磁性層におけるギャップ層側の少なくとも一部を
    エッチングすることによって、前記第2の磁性層の磁極
    部分の両側において、前記第1の磁性層に対して、ギャ
    ップ層側で開口する開口部を有する2つの溝部を形成す
    ると共に、前記溝部によって、前記第1の磁性層におけ
    るギャップ層側の少なくとも一部の幅を前記第2の磁性
    層の磁極部分の幅に揃える第2のエッチング工程とを備
    えたことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の深さは0.2μm以上であ
    り、前記媒体対向面に平行な方向における前記開口部の
    長さは0.2μm以上であり、且つ前記媒体対向面に垂
    直な方向における前記開口部の長さは0.5μm以上で
    あることを特徴とする請求項4記載の薄膜磁気ヘッドの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記局部的なエッチング方法は、集束イ
    オンビームを用いたエッチング方法であることを特徴と
    する請求項4または5記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 記録媒体に対向する媒体対向面と、互い
    に磁気的に連結され、前記媒体対向面側において互いに
    対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層
    を含む第1および第2の磁性層と、前記第1の磁性層の
    磁極部分と前記第2の磁性層の磁極部分との間に設けら
    れたギャップ層と、少なくとも一部が前記第1および第
    2の磁性層の間に、前記第1および第2の磁性層に対し
    て絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄
    膜磁気ヘッドであって、 前記第2の磁性層の磁極部分の周辺領域において、前記
    ギャップ層が除去されていると共に、前記第1の磁性層
    におけるギャップ層側の一部は所定の深さまでエッチン
    グされており、 前記第2の磁性層の磁極部分の両側において、前記第1
    の磁性層には、局部的なエッチングによってギャップ層
    側で開口する開口部を有する2つの溝部が形成されてお
    り、前記溝部によって、前記第1の磁性層におけるギャ
    ップ層側の少なくとも一部の幅が前記第2の磁性層の磁
    極部分の幅に揃えられていることを特徴とする薄膜磁気
    ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記所定の深さは0.2μm以上であ
    り、前記媒体対向面に平行な方向における前記開口部の
    長さは0.2μm以上であり、且つ前記媒体対向面に垂
    直な方向における前記開口部の長さは0.5μm以上で
    あることを特徴とする請求項7記載の薄膜磁気ヘッド。
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WO2003083837A1 (fr) * 2002-04-01 2003-10-09 Fujitsu Limited Tete magnetique a couche mince et procede de production de cette derniere
US7369359B2 (en) 2002-04-01 2008-05-06 Fujitsu Limited Thin film magnetic head having sectional shape of write magnetic pole formed as a trapezoid

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