JP2002071891A - ガラス溶融炉内抵抗測定器 - Google Patents
ガラス溶融炉内抵抗測定器Info
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
Abstract
及び堆積量等を正確かつ容易に把握できる新規なガラス
溶融炉内抵抗測定器の提供。 【解決手段】 パイプ状の測定器本体11内にこれを貫通
するように一対の電極用ケーブル12,12 を備え、その測
定器本体11の挿入先端にこれら各電極用ケーブル12,12
に接続される一対の電極13,13 を一定の距離を隔てて固
定し、かつ上記測定器本体11内に冷却空気を吹き込むエ
アーパイプ15を挿入する。これによって、金属スラッジ
Sが存在する場合、その電極12,12 間の抵抗値が変わる
ため、その抵抗値を検出することによって金属スラッジ
Sの有無及び堆積状況を正確に把握できる。
Description
液をガラス固化する際に用いられるガラス溶融炉に係
り、特にそのガラス溶融炉内の溶融ガラスの電気抵抗値
を測定して金属スラッジの有無を検出するガラス溶融炉
内抵抗測定器に関するものである。
ベル放射性廃液は、極めて高い放射線と崩壊熱を有して
おり、液体のままでは処分が困難であることから、図3
及び図4に示すような構造をしたガラス溶融炉1内に送
られ、ここでほう珪酸ガラス等のガラス原料と共に高温
で溶かし合わされながらキャニスタcと称される耐食性
のステンレス容器内に詰め込まれてガラス固化体として
安定化された後、一定期間自然冷却されてから地中深く
地層処分することが計画されている。
溶融炉1は、図示するように耐火煉瓦からなる炉本体2
の底部にその内部の溶融ガラスを流下する流下孔3を有
する底部電極4を備えると共にその側壁に一対の主電極
5,5と補助電極6,6とを備えた構造となっている。
た投入口7から高レベル放射性廃液とガラス原料を投入
した後、主電極5,5間に電流を流すことで高温に加熱
された溶融ガラスからの熱を受けて高レベル放射性廃液
とガラス原料とが十分に溶かし合わされる。また、炉内
で製造された溶融ガラスが所定量となった時点で、その
下部に位置する補助電極6,6間と底部電極4及び主電
極5,5間に電気を流して下層部のガラスを溶融すると
共に、流下孔3から延びる流下ノズル8をその周囲の電
熱コイル9で加熱して炉内の溶融ガラスをその下部に位
置しているキャニスタc内に流下させてガラス固化体と
して収容するようになっている。
ガスとして排気口10から排気され、図示しないHEP
Aフィルター等で放射性物質が完全に捕集除去されて無
害化された後、大気中に放出されるようになっている。
ガラス溶融過程においては、図5に示すように高レベル
放射性廃液中に含まれているルテニウムやパラジウム等
といった白金系金属が金属酸化物として析出して比重の
大きい金属スラッジSが発生することがあり、これがそ
のまま炉底部に沈降して底部電極4上に堆積することが
考えられる。
ておくとその金属スラッジSが傾斜面2aに沿って成長
し、やがて補助電極6あるいは主電極5まで到達して底
部電極4間で短絡して溶融に必要なジュール熱が発生し
なくなり、その結果、ガラス溶融時間が極端に長くなっ
たり、最悪の場合にはガラス溶融自体が全く行えなくな
って炉本体2内でそのまま固化してしまうといったこと
が考えられる。
もそれがそのまま流出するように、底部電極4の上面を
炉壁と面一となるように漏斗状に加工することも考えら
れるが、そうすると、仮に炉本体2の煉瓦壁の一部が煉
瓦屑となって脱落した場合、その煉瓦屑がそのまま流下
孔3側に落ち込んでこれを閉塞してしまうといった別の
問題を招くことがあるため、底部電極4の形状を変える
ことは得策ではない。
た場合には、その発生状況、すなわち、金属スラッジの
発生量(堆積量)や堆積位置を正確かつ迅速に把握する
必要が生じてくるが、現状ではそれを正確かつ迅速に把
握するための具体的な方法が提案されていない。
解決するために案出されたものであり、その目的は、溶
融ガラスの電気抵抗値を測定することで金属スラッジの
発生の有無及び堆積量等を正確かつ容易に把握できる新
規なガラス溶融炉内抵抗測定器を提供するものである。
に本発明は、請求項1に示すように、ガラス溶融炉内に
挿入され、その内部の電気抵抗値を測定するための装置
において、パイプ状の測定器本体内にこれを貫通するよ
うに一対の電極用ケーブルを備え、その測定器本体の挿
入先端にこれら各電極用ケーブルに接続される一対の電
極を一定の距離を隔てて固定し、かつ、上記測定器本体
内に冷却空気を吹き込むエアーパイプを挿入してなるも
のである。
内に挿入してその底部に位置させた後、その電極間に通
電すると、その電極の位置に金属スラッジが発生してい
る場合には、その電気抵抗値が溶融ガラスよりも小さく
なるため、その抵抗値を測定することによって金属スラ
ッジの発生の有無とその堆積状況を正確に把握すること
ができる。また、この測定時において測定器本体内に、
エアーパイプから冷却空気を吹き込んでその内部の電極
用ケーブルを冷却するようにすれば、溶融炉内の熱によ
る電極用ケーブルの溶断や電極用ケーブル自体の抵抗変
動値を抑制できるため、正確な測定を実施することがで
きる。
ケーブルとして、耐熱性及び耐放射線性に優れたMI
(ミネラルアイソレーション)ケーブルを用いることで
より安定した測定を実現することができる。
態を添付図面を参照しながら説明する。
抵抗測定器(以下、抵抗測定器という)10の実施の一
形態を示す一部破断側面図、図1(B)はそのA−A線
断面図である。
両端が開口したパイプ状の測定器本体11内にこれを貫
通するように一対の電極用ケーブル12,12が挿入さ
れている。
端には、金属棒状をした一対の電極13,13がそれぞ
れ電気的に接続されており、これら電極13,13は、
その測定器本体11の挿入先端部に一体的に設けられた
先端固定部14によって一定の距離を隔てて固定されて
いる。
性絶縁体14aから構成されたブロック状に形成されて
おり、図示するように、一対の電極13,13を一定の
距離(例えば100mm)を隔てて固定すると共に、測
定器本体11の先端を閉じて溶融ガラスや金属スラッジ
等が侵入するのを阻止するような構造となっている。
に示すように、Cu等からなる導体12aの周囲をMg
O等からなる絶縁体12bで被覆すると共に、その周囲
をSUS等の被覆材12cで被覆した、いわゆるMI
(ミネラルアイソレーション)ケーブルであり、優れた
耐熱性及び耐放射線性を発揮するようになっている。ま
た、この電極用ケーブル12,12には抵抗測定部17
が接続されており、この電極用ケーブル12,12を介
して電極13,13に給電すると共に、その電極13,
13間の電気抵抗値を検出するようになっている。
は、その他端から先端固定部14方向に延びるエアーパ
イプ15が挿入されており、図示するように、その他端
から供給される冷却空気をその挿入先端に形成された吹
出口16から吹き出して測定器本体11内を強制的に空
冷するようになっている。
成をした本発明の抵抗測定器10を溶融炉1の投入口7
近傍に形成された測定孔18から挿入し、その先端固定
部14、すなわち、電極13,13を炉底部に位置さ
せ、通電し、その電気抵抗値を抵抗測定部17によって
測定することで、その先端固定部14が位置している部
分での金属スラッジSの発生の有無を検出することがで
きる。
いる部分に金属スラッジSが発生(堆積)していると、
その電極13,13間の電気抵抗値が溶融ガラスの場合
よりも大幅に低下し、反対に金属スラッジSが無いとそ
の電気抵抗値が大きくなるため、その電気抵抗値を抵抗
測定部17によって測定することで金属スラッジSの発
生の有無を確実に知ることができるのみならず、電極1
3,13間に通電した状態でこの抵抗測定器10、すな
わち先端固定部14を任意の位置に動かすことでその発
生位置及び発生量をも確実に把握することが可能とな
る。
ラスの溶融熱(950〜1000℃)によってこの抵抗
測定器10が高熱に加熱されることになるが、上述した
ようにその測定器本体11内は、エアーパイプ15から
供給される冷却空気によって常時空冷された状態となる
ため、高熱による電極用ケーブル12,12の溶断や劣
化,電気抵抗値の変動等といった不都合を回避すること
ができる。また、その先端固定部14は耐熱性に優れた
耐火煉瓦等の耐熱材料14aから構成されているため、
高熱にも十分に耐え得ることが可能であると共に、測定
器本体11内への溶融ガラス等の侵入も確実に防止する
ことができる。さらに、この電極用ケーブル12,12
として、上述したような耐熱性及び耐放射線性に優れた
MIケーブルを用いれば、極めて高レベルの放射線や高
熱に晒されても優れた導電性を長期に亘って維持するこ
とが可能となる。
Sが発生していると認められた場合には、この抵抗測定
器10をスクレーパ(掻取器)として用い、炉底部に溜
まっている金属スラッジSを流下口3側に掻き落とし、
流下口3から排出するようにすることもできる。また、
このガラス溶融炉1の内部及びその周囲は、極めて高レ
ベルの放射線下であるため、これらの操作は予めその近
傍に設けられたマニュピュレータ及びITVカメラ等に
よって遠隔操作で行われることはいうまでもない。
ッジの有無及び堆積量等を正確かつ容易に把握すること
ができるため、金属スラッジによる炉内電極の短絡事故
等を未然に回避することが可能となる。また、ガラス溶
融炉の試運転又はモックアップ試験等において金属スラ
ッジの堆積状況による短絡事故の発生の虞を予め正確に
得ることができるため、炉底構造の改良による効果等を
正確に評価することができる等といった優れた効果を発
揮することができる。
定器の実施の一形態を示す一部破断側面図である。
(B)は、図1(A)中A−A線断面図である。
例を示す説明図である。
る。
を示す概念図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラス溶融炉内に挿入され、その内部の
電気抵抗値を測定するための測定器において、パイプ状
の測定器本体内にこれを貫通するように一対の電極用ケ
ーブルを備え、その測定器本体の挿入先端にこれら各電
極用ケーブルに接続される一対の電極を一定の距離を隔
てて固定し、かつ、上記測定器本体内に冷却空気を吹き
込むエアーパイプを挿入してなることを特徴とするガラ
ス溶融炉内抵抗測定器。 - 【請求項2】 上記電極用ケーブルが、MI(ミネラル
アイソレーション)ケーブルであることを特徴とする請
求項1に記載のガラス溶融炉内抵抗測定器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000266007A JP2002071891A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | ガラス溶融炉内抵抗測定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000266007A JP2002071891A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | ガラス溶融炉内抵抗測定器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002071891A true JP2002071891A (ja) | 2002-03-12 |
Family
ID=18753180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000266007A Pending JP2002071891A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | ガラス溶融炉内抵抗測定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002071891A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2000-08-30 JP JP2000266007A patent/JP2002071891A/ja active Pending
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