JP2002071092A - 蒸気トラップ診断装置、及び、蒸気トラップ診断方法 - Google Patents

蒸気トラップ診断装置、及び、蒸気トラップ診断方法

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JP2002071092A JP2000265427A JP2000265427A JP2002071092A JP 2002071092 A JP2002071092 A JP 2002071092A JP 2000265427 A JP2000265427 A JP 2000265427A JP 2000265427 A JP2000265427 A JP 2000265427A JP 2002071092 A JP2002071092 A JP 2002071092A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気トラップの作動不良検出を簡便にする。 【解決手段】 蒸気側ケース内特定箇所Xsの温度、又
は、その蒸気側ケース内特定箇所Xsに対応位置するケ
ース部分3sの温度tsを検出する蒸気側温度センサ1
2、及び、ドレン側ケース内特定箇所Xwの温度、又
は、そのドレン側ケース内特定箇所Xwに対応位置する
ケース部分3wの温度twを検出するドレン側温度セン
サ13を設け、これら検出温度ts,twを表示する、
又は、検出温度差Δtを表示する、又は、検出温度差Δ
tが設定閾値Δtsよりも小さくなったとき所定の異常
対応処理を実行する診断手段14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気トラップの作
動の良否を診断する蒸気トラップ診断装置及び蒸気トラ
ップ診断方法に関し、特にフロート式蒸気トラップの作
動診断に好適な蒸気トラップ診断装置及び蒸気トラップ
診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蒸気トラップの作動診断について
は、次の(イ)〜(ハ)の如き方式が知られている。
【0003】(イ)振動センサと温度センサを備える検
出器をトラップのケース外面に当て付けた状態で、それ
らセンサによりトラップの振動及び温度を検出する。そ
して、判定用の参照データとして別に採取してある同形
式トラップについての蒸気圧力ごとの振動と蒸気漏れ量
との相関データから、検出温度に対応する蒸気圧力につ
いての振動と蒸気漏れ量との相関関係を抽出し、その抽
出した相関関係上で検出振動に対応する蒸気漏れ量を読
み取ることで、診断対象のトラップが蒸気漏れの作動不
良を生じているか否かを判定する(例えば、特開昭62
−212542号公報参照)。
【0004】(ロ)トラップの入口側接続管路に、小穴
を有するもぐり堰状の隔壁によりUトラップ状に形成し
たセンサ室を設け、このセンサ室の入口側に、内部ドレ
ンの水位を検出する水位センサ、及び、内部ドレンの温
度を検出する温度センサを設ける。そして、トラップで
蒸気漏れが生じたときには、それに伴うセンサ室入口側
でのドレン水位の低下を水位センサにより検知すること
で、トラップの蒸気漏れを検出し、また、トラップでド
レンの排出詰まりが生じたときには、それに伴い水位上
昇してセンサ室に滞留するドレンの温度低下を温度セン
サにより検知することで、トラップのドレン排出詰まり
を検出する(例えば、特開平6−137490号公報参
照)。
【0005】(ハ)トラップ全体の表面温度状態を放射
温度センサにより検出し、その検出したトラップ全体の
表面温度状態を画像表示する。そして、判定用の参照デ
ータとして別に採取してある蒸気圧力などの条件ごとの
正常トラップについてのトラップ全体表面温度データか
ら、診断対象トラップに条件合致する正常トラップにつ
いてのトラップ全体表面温度データを抽出し、この抽出
したトラップ全体表面温度データと検出したトラップ全
体の表面温度状態とを比較することで、診断対象トラッ
プにおける内部ドレンの滞留状態が正常か否などを判定
して、診断対象トラップの作動の良否を判定する(例え
ば、特開平6−129600号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(イ)〜
(ハ)の従来方式では夫々、次の如き問題があった。
【0007】(イ)の従来方式の問題点 ・判定用の参照データとして、蒸気圧力ごとの振動と蒸
気漏れ量との相関データを別に採取する必要があり、そ
のデータ採取に大きな手間と経費を要する。 ・振動検出おいてトラップ接続配管を伝う外乱振動の影
響が大きく、これが診断精度の低下要因になる。
【0008】(ロ)の従来方式の問題点 ・トラップの接続管路にセンサ室を設けるため装置設置
に手間がかかり、また、配管の分解が許されない既設設
備については、診断装置を追加設置することができな
い。 ・水位センサ(特に電極式水位センサ)は一般に、温度
センサに比べドレン水質や微細異物に原因する性能劣化
を生じ易く、このことが診断精度の低下要因になる。 ・ドレン温度は使用蒸気圧力によって異なる為、滞留ド
レンの温度低下検出によりドレンの排出詰まりを的確に
検出するには、診断対象トラップごとに、その使用蒸気
圧力に応じた判定基準のドレン温度を設定する必要があ
り、そのトラップごとの温度設定に手間を要する。
【0009】(ハ)の従来方式の問題点 ・判定用の参照データとして、蒸気圧力などの条件ごと
の正常トラップについての全体表面温度データを別に採
取する必要があり、そのデータ採取に大きな手間と経費
を要する。 ・内部ドレンの滞留状態を認識できる程度の精度でトラ
ップ全体の表面温度状態を検出するには、放射温度セン
サ及び付随機器に高価なものを要し、装置コストが高く
付く。
【0010】これらの実情に鑑み、本発明の主たる課題
は、従来方式における上記の如き問題を効果的に解消す
る点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明では、蒸気トラップ診断装置を構成するのに、トラッ
プが正常作動している状態及び蒸気漏れを生じている状
態のいずれにおいても蒸気の存在箇所となる蒸気側のケ
ース内特定箇所と、トラップが正常作動している状態で
はドレンの存在箇所となり、かつ、トラップが蒸気漏れ
を生じている状態では蒸気の存在箇所となるドレン側の
ケース内特定箇所とがケース内に存在する蒸気トラップ
について、前記蒸気側ケース内特定箇所の温度、又は、
その蒸気側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分
の温度を検出する蒸気側温度センサ、及び、前記ドレン
側ケース内特定箇所の温度、又は、そのドレン側ケース
内特定箇所に対応位置するケース部分の温度を検出する
ドレン側温度センサを設け、これら蒸気側温度センサ及
びドレン側温度センサ夫々の検出温度を表示する、又
は、両温度センサの検出温度差を表示する、又は、両温
度センサの検出温度差が設定閾値よりも小さくなったと
き所定の異常対応処理を実行する診断手段を設ける。
【0012】つまり、上記の如き蒸気側及びドレン側の
ケース内特定箇所がケース内に存在する蒸気トラップ
(代表的にはフロート式の蒸気トラップ)では、トラッ
プが正常作動している状態及び閉弁不良で蒸気漏れを生
じている状態のいずれにおいても、蒸気側のケース内特
定箇所に蒸気が存在することから、その蒸気側ケース内
特定箇所やその箇所に対応位置するケース部分の温度
は、トラップが正常作動している状態及び蒸気漏れを生
じている状態のいずれにおいても内部蒸気に依存した高
温になる。
【0013】一方、ドレン側のケース内特定箇所につい
ては、トラップが正常作動している状態ではドレンが存
在するのに対し、トラップが蒸気漏れを生じている状態
では蒸気の存在箇所になることから、そのドレン側ケー
ス内特定箇所やその箇所に対応位置するケース部分の温
度は、トラップが正常作動している状態では内部ドレン
に依存した低温になり、これに対し、トラップが蒸気漏
れを生じている状態では内部蒸気に依存した高温にな
る。
【0014】したがって、このような蒸気トラップにつ
いて、上記の如き蒸気側温度センサ及びドレン側温度セ
ンサを設けるとともに、診断手段として、それら蒸気側
温度センサ及びドレン側温度センサ夫々の検出温度を表
示する手段、又は、両温度センサの検出温度差を表示す
る手段を設ければ、両温度センサの検出温度差が通常温
度差(すなわち、内部蒸気と内部ドレンとの温度差)よ
りも小さくなったとき、蒸気漏れの発生で蒸気側及びド
レン側のケース内特定箇所がともに蒸気の存在箇所にな
ったものとして、その診断手段の表示に基づき対象蒸気
トラップでの蒸気漏れの有無を判定することができる。
【0015】また、診断手段として、両温度センサの検
出温度差が設定閾値よりも小さくなったとき所定の異常
対応処理を実行する手段を設ければ、同様に両温度セン
サの検出温度差が設定閾値よりも小さくなったとき、蒸
気漏れの発生で蒸気側及びドレン側のケース内特定箇所
がともに蒸気の存在箇所になったものとして、その蒸気
漏れの発生に対し異常報知や異常記録などの所要の異常
対応処理を自動的に実行させることができる。
【0016】そして、蒸気トラップのケース内における
蒸気(飽和蒸気)とドレン(凝縮水)との温度差Δts
sは、トラップの形式によらず、また、使用蒸気圧力に
よらずほぼ一定の普遍的な値(一般に6℃deg〜10
℃deg程度)であって、上記の蒸気漏れ検出では、こ
の一定の温度差Δtssが両温度センサの検出温度どう
しの間に存在するか否かにより蒸気漏れの有無を判定す
るから、先述の(イ)〜(ハ)の従来方式の如く判定用
の参照データとして蒸気圧力ごとのデータを別に採取し
たり、使用蒸気圧力に応じた判定基準温度をトラップご
とに設定するといった必要がなく、その分、手間と経費
を効果的に軽減できる。
【0017】また、上記構成では、温度センサのみを用
いることから、(イ),(ロ)の従来方式で見られるよ
うな配管伝播の外乱振動や水位センサの早期劣化に原因
する診断精度の低下も回避でき、しかも、温度センサを
蒸気トラップ本体に装備する点で、接続配管途中にセン
サ室を設ける(ロ)の従来方式に比べ、装置の装備を容
易にし得るとともに、(ハ)の従来方式の如くトラップ
全体の表面温度状態を放射温度センサにより検出するに
比べ、温度センサ及び付随機器も簡易なものですむ。
【0018】〔2〕請求項2に係る発明では、蒸気トラ
ップ診断装置を構成するのに、トラップが正常作動して
いる状態では蒸気の存在箇所となり、かつ、トラップが
ドレンの排出詰まりを生じている状態ではドレンの存在
箇所となる蒸気側のケース内特定箇所と、トラップが正
常作動している状態及びドレンの排出詰まりを生じてい
る状態のいずれにおいてもドレンの存在箇所となるドレ
ン側のケース内特定箇所とがケース内に存在する蒸気ト
ラップについて、前記蒸気側ケース内特定箇所の温度、
又は、その蒸気側ケース内特定箇所に対応位置するケー
ス部分の温度を検出する蒸気側温度センサ、及び、前記
ドレン側ケース内特定箇所の温度、又は、そのドレン側
ケース内特定箇所に対応位置するケース部分の温度を検
出するドレン側温度センサを設け、これら蒸気側温度セ
ンサ及びドレン側温度センサ夫々の検出温度を表示す
る、又は、両温度センサの検出温度差を表示する、又
は、両温度センサの検出温度差が設定閾値よりも小さく
なったとき所定の異常対応処理を実行する診断手段を設
ける。
【0019】つまり、上記の如き蒸気側及びドレン側の
ケース内特定箇所がケース内に存在する蒸気トラップ
(代表的にはフロート式の蒸気トラップ)では、トラッ
プが正常作動している状態及びドレンの排出詰まりを生
じている状態のいずれにおいても、ドレン側のケース内
特定箇所にドレンが存在することから、そのドレン側ケ
ース内特定箇所やその箇所に対応位置するケース部分の
温度は、トラップが正常作動している状態及びドレンの
排出詰まりを生じている状態のいずれにおいても内部ド
レンに依存した低温になる。
【0020】一方、蒸気側のケース内特定箇所について
は、トラップが正常作動している状態では蒸気が存在す
るのに対し、トラップがドレンの排出詰まりを生じてい
る状態ではドレンの存在箇所になることから、その蒸気
側ケース内特定箇所やその箇所に対応位置するケース部
分の温度は、トラップが正常作動している状態では内部
蒸気に依存した高温になり、これに対し、トラップがド
レンの排出詰まりを生じている状態では内部ドレンに依
存した低温になる。
【0021】したがって、このような蒸気トラップにつ
いて、上記の如き蒸気側温度センサ及びドレン側温度セ
ンサを設けるとともに、診断手段として、それら蒸気側
温度センサ及びドレン側温度センサ夫々の検出温度を表
示する手段、又は、両温度センサの検出温度差を表示す
る手段を設ければ、両温度センサの検出温度差が通常温
度差(内部蒸気と内部ドレンとの温度差)よりも小さく
なったとき、ドレン排出詰まりの発生で蒸気側及びドレ
ン側のケース内特定箇所がともにドレンの存在箇所にな
ったものとして、その診断手段の表示に基づき対象蒸気
トラップでのドレン排出詰まりの有無を判定することが
できる。
【0022】また、診断手段として、両温度センサの検
出温度差が設定閾値よりも小さくなったとき所定の異常
対応処理を実行する手段を設ければ、同様に両温度セン
サの検出温度差が設定閾値よりも小さくなったとき、ド
レン排出詰まりの発生で蒸気側及びドレン側のケース内
特定箇所がともにドレンの存在箇所になったものとし
て、そのドレン排出詰まりの発生に対し異常報知や異常
記録などの所要の異常対応処理を自動的に実行させるこ
とができる。
【0023】そして、前述の如く、蒸気トラップのケー
ス内における蒸気(飽和蒸気)とドレン(凝縮水)との
温度差Δtssは、トラップの形式によらず、また、使
用蒸気圧力によらずほぼ一定の普遍的な値であって、上
記のドレン排出詰まり検出では、この一定の温度差Δt
ssが両温度センサの検出温度どうしの間に存在するか
否かによりドレン排出詰まりの有無を判定するから、先
述の(イ)〜(ハ)の従来方式の如く判定用の参照デー
タとして蒸気圧力ごとのデータを別に採取したり、使用
蒸気圧力に応じた判定基準温度をトラップごとに設定す
るといった必要がなく、その分、請求項1に係る発明と
同様に、手間と経費を効果的に軽減できる。
【0024】また、その他の点についても請求項1に係
る発明と同様に、上記構成では、温度センサのみを用い
ることから、(イ),(ロ)の従来方式で見られるよう
な配管伝播の外乱振動や水位センサの早期劣化に原因す
る診断精度の低下も回避でき、しかも、温度センサを蒸
気トラップ本体に装備する点で、接続配管途中にセンサ
室を設ける(ロ)の従来方式に比べ、装置の装備を容易
にし得るとともに、(ハ)の従来方式の如くトラップ全
体の表面温度状態を放射温度センサにより検出するに比
べ、温度センサ及び付随機器も簡易なものですむ。
【0025】〔3〕請求項3に係る発明では、蒸気トラ
ップ診断装置を構成するのに、トラップが正常作動して
いる状態及び蒸気漏れを生じている状態の夫々では蒸気
の存在箇所となり、かつ、トラップがドレンの排出詰ま
りを生じている状態ではドレンの存在箇所となる蒸気側
のケース内特定箇所と、トラップが正常作動している状
態及びドレンの排出詰まりを生じている状態の夫々では
ドレンの存在箇所となり、かつ、トラップが蒸気漏れを
生じている状態では蒸気の存在箇所となるドレン側のケ
ース内特定箇所とがケース内に存在する蒸気トラップに
ついて、前記蒸気側ケース内特定箇所の温度、又は、そ
の蒸気側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分の
温度を検出する蒸気側温度センサ、及び、前記ドレン側
ケース内特定箇所の温度、又は、そのドレン側ケース内
特定箇所に対応位置するケース部分の温度を検出するド
レン側温度センサを設け、これら蒸気側温度センサ及び
ドレン側温度センサ夫々の検出温度を表示する、又は、
両温度センサの検出温度差を表示する、又は、両温度セ
ンサの検出温度差が設定閾値よりも小さくなったとき所
定の異常対応処理を実行する診断手段を設ける。
【0026】つまり、上記の如き蒸気側及びドレン側の
ケース内特定箇所がケース内に存在する蒸気トラップ
(代表的にはフロート式の蒸気トラップ)では、トラッ
プが正常作動している状態及び蒸気漏れを生じている状
態の夫々において、蒸気側のケース内特定箇所に蒸気が
存在するのに対し、トラップがドレンの排出詰まりを生
じている状態では、蒸気側のケース内特定箇所がドレン
の存在箇所になることから、その蒸気側ケース内特定箇
所やその箇所に対応位置するケース部分の温度は、トラ
ップが正常作動している状態及び蒸気漏れを生じている
状態の夫々では内部蒸気に依存した高温になり、これに
対し、トラップがドレンの排出詰まりを生じている状態
では内部ドレンに依存した低温になる。
【0027】一方、ドレン側のケース内特定箇所につい
ては、トラップが正常作動している状態及びドレンの排
出詰まりを生じている状態の夫々においてドレンが存在
するのに対し、トラップが蒸気漏れを生じている状態で
は蒸気の存在箇所になることから、そのドレン側ケース
内特定箇所やその箇所に対応位置するケース部分の温度
は、トラップが正常作動している状態及びドレンの排出
詰まりを生じている状態の夫々では内部ドレンに依存し
た低温になり、これに対し、トラップが蒸気漏れを生じ
ている状態では内部蒸気に依存した高温になる。
【0028】したがって、このような蒸気トラップにつ
いて、上記の如き蒸気側温度センサ及びドレン側温度セ
ンサを設けるとともに、診断手段として、それら蒸気側
温度センサ及びドレン側温度センサ夫々の検出温度を表
示する手段、又は、両温度センサの検出温度差を表示す
る手段を設ければ、両温度センサの検出温度差が通常温
度差(内部蒸気と内部ドレンとの温度差)よりも小さく
なったとき、蒸気漏れの発生で蒸気側及びドレン側のケ
ース内特定箇所がともに蒸気の存在箇所になった、ある
いは、ドレン排出詰まりの発生で蒸気側及びドレン側の
ケース内特定箇所がともにドレンの存在箇所になったも
のとして、その診断手段の表示に基づき、対象蒸気トラ
ップでの蒸気漏れやドレン排出詰まりの作動不良の有無
を判定することができる。
【0029】また、診断手段として、両温度センサの検
出温度差が設定閾値よりも小さくなったとき所定の異常
対応処理を実行する手段を設ければ、同様に両温度セン
サの検出温度差が設定閾値よりも小さくなったとき、蒸
気漏れの発生で蒸気側及びドレン側のケース内特定箇所
がともに蒸気の存在箇所になった、あるいは、ドレン排
出詰まりの発生で蒸気側及びドレン側のケース内特定箇
所がともにドレンの存在箇所になったものとして、それ
ら蒸気漏れやドレン排出詰まりの作動不良発生に対し異
常報知や異常記録などの所要の異常対応処理を自動的に
実行させることができる。
【0030】そして、前述の如く、蒸気トラップのケー
ス内における蒸気(飽和蒸気)とドレン(凝縮水)との
温度差Δtssは、トラップの形式によらず、また、使
用蒸気圧力によらずほぼ一定の普遍的な値であって、上
記の作動不良検出では、この一定の温度差Δtssが両
温度センサの検出温度どうしの間に存在するか否かによ
り蒸気漏れやドレン排出詰まりの作動不良の有無を判定
するから、先述の(イ)〜(ハ)の従来方式の如く判定
用の参照データとして蒸気圧力ごとのデータを別に採取
したり、使用蒸気圧力に応じた判定基準温度をトラップ
ごとに設定するといった必要がなく、その分、請求項
1,2に係る発明と同様に、手間と経費を効果的に軽減
できる。
【0031】また、その他の点についても請求項1,2
に係る発明と同様に、上記構成では、温度センサのみを
用いることから、(イ),(ロ)の従来方式で見られる
ような配管伝播の外乱振動や水位センサの早期劣化に原
因する診断精度の低下も回避でき、しかも、温度センサ
を蒸気トラップ本体に装備する点で、接続配管途中にセ
ンサ室を設ける(ロ)の従来方式に比べ、装置の装備を
容易にし得るとともに、(ハ)の従来方式の如くトラッ
プ全体の表面温度状態を放射温度センサにより検出する
に比べ、温度センサ及び付随機器も簡易なものですむ。
【0032】なお、蒸気トラップの作動不良が蒸気漏れ
である場合には、ドレン側温度センサの検出温度が上昇
し、また、蒸気トラップの作動不良がドレンの排出詰ま
りである場合には、蒸気側温度センサの検出温度が降下
するから、請求項3に係る発明の実施において、作動不
良が蒸気漏れであるかドレンの排出詰まりであるかの判
別が必要な場合には、両温度センサの検出温度差の縮小
がドレン側温度センサの検出温度上昇により生じたもの
か、蒸気側温度センサの検出温度降下により生じたもの
かを判別するようにすればよい。そして、この判別につ
いても、単に検出温度の上昇ないし降下を検知するだけ
ですむことから、判別用の参照データを別に採取する必
要はない。
【0033】また、請求項1〜3に係る発明の実施にお
いて、前記設定閾値には、前述の一定温度差Δtssよ
りも小さい範囲で適当な値を設定すればよいが、場合に
よっては、この設定閾値を複数段に設けて、両温度セン
サの検出温度差が各設定閾値よりも小さくなるごとに、
異なる異常対応処理を診断手段に実行させるようにして
もよい。
【0034】〔4〕請求項4に係る発明では、請求項1
〜3のいずれか1項に係る発明の実施にあたり、前記蒸
気側温度センサ及び前記ドレン側温度センサを対象トラ
ップのケース外面側に取り付けた状態で、前記蒸気側ケ
ース内特定箇所に対応位置するケース部分の外面温度を
前記蒸気側温度センサにより検出し、かつ、前記ドレン
側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分の外面温
度を前記ドレン側温度センサにより検出する構造にす
る。
【0035】つまり、この構造によれば、例えば、蒸気
側温度センサ及びドレン側温度センサを対象トラップの
ケースに対し貫通状態や埋め込み状態に装備するに比
べ、それら温度センサの対象トラップに対する装備を容
易にして、装置の製作を容易することができ、また、分
解が許されない既設の蒸気トラップに対しても、そのケ
ース外面側へのセンサの取り付けにより診断装置を容易
に追加装備することができる。
【0036】ちなみに、作動不良検出に水位センサを用
いる場合は、センサ検出端をケース内に臨ませる必要が
あることから、水位センサをケース貫通状態に装備する
形態を採らざるを得ず、この点で、対象トラップに対す
るセンサ装備が難しくなるとともに、分解が許されない
既設蒸気トラップへの追加装備にも対応することができ
ない。
【0037】なお、ケース外面側への両温度センサの取
り付けは、取り外し操作が自在なもの、あるいは、取り
外し操作が不能な固着的なもののいずれであってもよい
が、請求項4に係る発明の実施において、対象トラップ
のケース外面側への両温度センサの取り付けを取り外し
操作が自在なものにすれば、前述の如くトラップの形式
や蒸気圧力に拠らない普遍的な温度差Δtssを判定基
準とすることとも相俟って、複数の蒸気トラップを順次
に診断する可搬式の診断装置としても優れたものにする
ことができる。
【0038】〔5〕請求項5に係る発明では、請求項4
に係る発明の実施にあたり、前記蒸気側温度センサ及び
前記ドレン側温度センサを取り付けたセンサホルダを設
け、このセンサホルダを、それに装備の連結部を介して
対象トラップのケース外面側に取り付けることで、前記
蒸気側温度センサ及び前記ドレン側温度センサを対象ト
ラップのケース外面側に取り付け固定する構造にする。
【0039】つまり、この構造によれば、対象トラップ
に対するセンサホルダの取り付け操作だけで、蒸気側温
度センサ及びドレン側温度センサを対象トラップのケー
ス外面側に対し容易に取り付け固定することができ、こ
れにより、装置の製作や既設蒸気トラップに対する診断
装置の追加装備を一層容易にすることができる。
【0040】また、対象トラップに対する上記連結部を
介してのセンサホルダの取り付けを取り外し操作が自在
なものにすれば、可搬式の診断装置として使用する場合
に、複数の蒸気トラップに対する両温度センサの付け換
えを一層容易にすることができる。
【0041】〔6〕請求項6に係る発明では、請求項5
に係る発明の実施にあたり、前記センサホルダに、前記
蒸気側温度センサの検出端と前記ドレン側温度センサの
検出端と前記連結部との相対位置を調整する調整手段を
設ける。
【0042】つまり、この構成によれば、センサホルダ
をそれに装備の連結部を介して対象トラップに取り付け
ることで、蒸気側温度センサ及びドレン側温度センサを
対象トラップのケース外面側に取り付け固定することに
おいて、上記調整手段による相対位置の調整により、対
象トラップのケース外面に対する温度センサ検出端の位
置調整を行なうことができ、これにより、構造の異なる
複数の蒸気トラップに対しても同一のセンサホルダを使
用しながら適切な温度検出を行なうことができて、汎用
性に一層優れた装置にすることができる。
【0043】そして、構造の異なる複数の既設トラップ
夫々に診断装置を追加装備する場合や、可搬式の診断装
置として構造の異なる複数の蒸気トラップを順次に診断
する場合に特に有利なものとなる。
【0044】なお、上記調整手段は、両温度センサの検
出端をセンサホルダの連結部に対して各別に相対位置調
整するもの、あるいは、両温度センサの検出端をセンサ
ホルダの連結部に対して一体的に相対位置調整するも
の、あるいは、一方の温度センサの検出端のみをセンサ
ホルダの連結部に対して相対位置調整するもののいずれ
であってもよく、必要に応じて、いずれかの調整形態を
選択すればよい。
【0045】〔7〕請求項7に係る発明では、蒸気トラ
ップ診断方法として、トラップが正常作動している状態
及び蒸気漏れを生じている状態のいずれにおいても蒸気
の存在箇所となる蒸気側のケース内特定箇所と、トラッ
プが正常作動している状態ではドレンの存在箇所とな
り、かつ、トラップが蒸気漏れを生じている状態では蒸
気の存在箇所となるドレン側のケース内特定箇所とがケ
ース内に存在する蒸気トラップについて、そのケースの
うち前記蒸気側ケース内特定箇所に対応位置するケース
部分の外面温度、及び、前記ドレン側ケース内特定箇所
に対応位置するケース部分の外面温度を検出し、これら
検出温度の差に基づいてトラップ作動の良否を判定す
る。
【0046】つまり、この方法によれば、上記の如き蒸
気側及びドレン側のケース内特定箇所がケース内に存在
する蒸気トラップにつき、前述した請求項1に係る発明
と同様にして、蒸気漏れの有無を判定することができ、
そのことで、請求項1に係る発明と同様の効果を得るこ
とができる。
【0047】〔8〕請求項8に係る発明では、蒸気トラ
ップ診断方法として、トラップが正常作動している状態
では蒸気の存在箇所となり、かつ、トラップがドレンの
排出詰まりを生じている状態ではドレンの存在箇所とな
る蒸気側のケース内特定箇所と、トラップが正常作動し
ている状態及びドレンの排出詰まりを生じている状態の
いずれにおいてもドレンの存在箇所となるドレン側のケ
ース内特定箇所とがケース内に存在する蒸気トラップに
ついて、そのケースのうち前記蒸気側ケース内特定箇所
に対応位置するケース部分の外面温度、及び、前記ドレ
ン側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分の外面
温度を検出し、これら検出温度の差に基づいてトラップ
作動の良否を判定する。
【0048】つまり、この方法によれば、上記の如き蒸
気側及びドレン側のケース内特定箇所がケース内に存在
する蒸気トラップにつき、前述した請求項2に係る発明
と同様にして、ドレン排出詰まりの有無を判定すること
ができ、そのことで、請求項2に係る発明と同様の効果
を得ることができる。
【0049】
〔9〕請求項9に係る発明では、蒸気トラ
ップ診断方法として、トラップが正常作動している状態
及び蒸気漏れを生じている状態の夫々では蒸気の存在箇
所となり、かつ、トラップがドレンの排出詰まりを生じ
ている状態ではドレンの存在箇所となる蒸気側のケース
内特定箇所と、トラップが正常作動している状態及びド
レンの排出詰まりを生じている状態の夫々ではドレンの
存在箇所となり、かつ、トラップが蒸気漏れを生じてい
る状態では蒸気の存在箇所となるドレン側のケース内特
定箇所とがケース内に存在する蒸気トラップについて、
そのケースのうち前記蒸気側ケース内特定箇所に対応位
置するケース部分の外面温度、及び、前記ドレン側ケー
ス内特定箇所に対応位置するケース部分の外面温度を検
出し、これら検出温度の差に基づいてトラップ作動の良
否を判定する。
【0050】つまり、この方法にれば、上記の如き蒸気
側及びドレン側のケース内特定箇所がケース内に存在す
る蒸気トラップにつき、前述した請求項3に係る発明と
同様にして、蒸気漏れやドレン排出詰まりの作動不良の
有無を判定することができ、そのことで、請求項3に係
る発明と同様の効果を得ることができる。
【0051】また必要に応じ、両温度センサの検出温度
差の縮小がドレン側温度センサの検出温度上昇により生
じたものか、蒸気側温度センサの検出温度降下により生
じたものかを判別することで、作動不良が蒸気漏れであ
るかドレンの排出詰まりであるかの判別も行なうことが
できる。
【0052】なお、請求項7〜9に係る発明の実施にお
いて、蒸気側ケース内特定箇所に対応位置するケース部
分の外面温度、及び、ドレン側ケース内特定箇所に対応
位置するケース部分の外面温度を検出するにあたって
は、それら外面温度を各別の温度センサにより検出する
形態、あるいは、同一の温度センサにより順次に検出す
る形態のいずれを採用してもよい。
【0053】
【発明の実施の形態】図1,図2はフロート式の蒸気ト
ラップを示し、1は蒸気使用装置からのドレン排出管路
を接続するトラップ入口、2はトラップでの分離ドレン
Wを排出するトラップ出口であり、蓋3aとともにケー
ス3を形成するケース本体部3bには、トラップ入口1
及びトラップ出口2を形成するとともに、トラップ入口
1に常時連通しかつ下部弁口4を介してトラップ出口2
に連通する弁室5を形成してある。
【0054】弁室5には、室内ドレンWの水位変動に伴
う上下動により下部弁口4を開閉する球状のフロート6
を内装してあり、トラップ入口1からドレンWが蒸気S
とともに流入する通常使用状態では、同図2に示す如
く、下部弁口4が室内ドレンWに水没した状態において
フロート6によりドレン流入量に応じた開度に調整さ
れ、これにより、蒸気Sの漏出が阻止された状態で、ド
レンWのみが下部弁口4を通じてトラップ出口2へ連続
的に分離排出される。
【0055】また、トラップ入口1からのドレンWの流
入が無くなると、下部弁口4が水位低下した室内ドレン
Wに水没した状態においてフロート6により閉塞され、
この水没下での下部弁口4の閉塞により蒸気Sの漏出が
確実に阻止される。
【0056】7は下部弁口4の開閉操作不良の原因とな
る異物を捕捉するフィルタ、8は多孔部材により形成し
たフィルタ支持具であり、ドレンW及び蒸気Sは、これ
らフィルタ7及びフィルタ支持具8を通じてトラップ入
口1から弁室5に流入する。
【0057】9は蓋3aに形成した上部弁口、10は感
温素子により開閉動作する上部弁体であり、蒸気使用装
置側の状況変化などでトラップ入口1から空気が流入し
た際には、感温素子の温度低下側への動作による上部弁
体10の開き作動で上部弁口9が開かれ、この上部弁口
9を通じて流入空気が急速排出される。そして、トラッ
プ入口1から高温の蒸気S及びドレンWが流入する状態
になると、感温素子の温度上昇側への動作による上部弁
体10の閉じ作動で上部弁口9が閉じられて、通常のド
レン分離状態に戻る。
【0058】このフロート式の蒸気トラップでは、トラ
ップが図2に示す如く正常作動しているときには、弁室
5のドレン水位が適正範囲内で上下変化するのに対し、
下部弁口4の閉じ不良で蒸気漏れが生じると、図3に示
す如く弁室5のドレン水位が大きく低下し、また、下部
弁口4の開き不良やトラップ出口2側の異物詰まり等で
ドレンWの排出詰まりが生じると、図4に示す如く弁室
5のドレン水位が大きく上昇するが、このようなドレン
Wの水位変化において、トラップが正常作動している状
態及び蒸気漏れを生じている状態の夫々では蒸気Sの存
在箇所となり、かつ、トラップがドレンWの排出詰まり
を生じている状態ではドレンWの存在箇所となる特定の
ケース内箇所Xs(以下、蒸気側のケース内特定箇所と
称す)が弁室5の上部に存在する。
【0059】また、トラップが正常作動している状態及
びドレンWの排出詰まりを生じている状態の夫々ではド
レンWの存在箇所となり、かつ、トラップが蒸気漏れを
生じている状態では蒸気Sの存在箇所となる特定のケー
ス内箇所Xw(以下、ドレン側のケース内特定箇所と称
す)が弁室5の下部に存在する。
【0060】11は、このような蒸気側及びドレン側ケ
ース内特定箇所Xs,Xwの存在を利用して、蒸気漏れ
やドレン排出詰まりといったトラップの作動不良を検出
する後付け式(ないし可搬式)の蒸気トラップ診断装置
であり、その構成については、トラップケース3のうち
蒸気側のケース内特定箇所Xsに対応位置するケース部
分3s(すなわち、弁室5の上部における蒸気側ケース
内特定箇所Xsに内面が臨むケース部分)の外面温度t
sを検出する蒸気側の温度センサ12を設けるととも
に、トラップケース3のうちドレン側のケース内特定箇
所Xwに対応位置するケース部分3w(すなわち、弁室
5の下部におけるドレン側ケース内特定箇所Xwに内面
が臨むケース部分)の外面温度twを検出するドレン側
の温度センサ13を設けてある。
【0061】そして、診断手段として、これら蒸気側及
びドレン側の温度センサ12,13から有線式(ないし
無線式)の伝送手段により信号を受けて、両温度センサ
12,13夫々の検出温度ts,twを表示するととも
に、両温度センサ12,13の検出温度差Δt(=ts
−tw)が設定閾値Δtsよりも小さくなったとき、蒸
気漏れの発生で蒸気側及びドレン側のケース内特定箇所
Xs,Xwがともに高温蒸気Sの存在箇所になった、あ
るいは、ドレン排出詰まりの発生で蒸気側及びドレン側
のケース内特定箇所Xs,Xwがともに低温ドレンWの
存在箇所になったとして、トラップの作動不良を示す異
常報知を行なう診断表示器14を設けてある。
【0062】また、この診断表示器14は、両温度セン
サ12,13の検出温度差Δtの縮小が主にドレン側温
度センサ13の検出温度twの上昇によるものか、ある
いは、主に蒸気側温度センサ12の検出温度tsの降下
によるものかを判別し、検出温度差Δtの縮小が主にド
レン側温度センサ13の検出温度twの上昇によるもの
であった場合には、上記異常報知として蒸気漏れを示す
異常報知を行ない、他方、検出温度差Δtの縮小が主に
蒸気側温度センサ12の検出温度tsの降下によるもの
であった場合には、上記異常報知としてドレン排出詰ま
りを示す別種の異常報知を行なう構成にしてある。
【0063】蒸気側及びドレン側の温度センサ12,1
3はセンサホルダ15に予め取り付けてあり、また、こ
のセンサホルダ15には、それをトラップケース3の外
面側に取り付けるネジクランプ式の連結部16を設けて
あり、これにより、後付け式(ないし可搬式)の診断装
置として、両温度センサ12,13の検出端を各々の検
出対象ケース部分3s,3wの外面に当接させる状態に
両温度センサ12,13をトラップケース3に取り付け
るにあたっては、上記ネジクランプ式の連結部16によ
りセンサホルダ15をトラップケース3に取り付けるだ
けで、両温度センサ12,13をトラップケース3の外
面側に適切に取り付け固定できるようにしてある。
【0064】なお、トラップ内部における蒸気Sとドレ
ンWとの温度差Δtssは一般に6℃deg〜10℃d
eg程度であることから、前記設定閾値Δtsには、そ
の一般温度差Δtssよりも十分に小さい値(例えば2
℃deg程度の値)を設定してある。
【0065】また、トラップ入口1から空気が流入した
場合や蒸気使用機器の運転を停止した場合などにも、蒸
気側温度センサ12の検出温度tsやドレン側温度セン
サ13の検出温度twはトラップ正常作動状態での温度
と異なるものになるが、これらの場合の検出温度ts,
twは、蒸気側及びドレン側のケース内特定箇所Xs,
Xwに蒸気SやドレンWが存在する場合とは明らかに異
なる温度であることから区別でき、上記の診断表示器1
4では、この区別をもって異常報知の誤実施を防止する
ようにしてある。
【0066】〔別実施形態〕次に別の実施形態を列記す
る。
【0067】図5に示すセンサホルダ15では、蒸気側
温度センサ12及びドレン側温度センサ13をボルト1
7,18によりセンサホルダ15に取り付ける構造にお
いて、それらボルト17,18のボルト孔17a,18
aを長穴にし、この長穴17a,18aの範囲でセンサ
ホルダ15における各温度センサ12,13の固定位置
(換言すれば、連結部16に対する相対位置)を上下に
調整できるようにしてある。
【0068】つまり、このように各温度センサ12,1
3の検出端と連結部16との相対位置を調整する調整手
段をセンサホルダ15に設けることにより、トラップケ
ース3に対するセンサホルダ15を用いた温度センサ1
2,13の取り付けにおいて、ケース3の外面に対する
温度センサ検出端の接触位置を対象トラップの構造に応
じて適宜調整できるようにしてもよい。
【0069】なお、調整手段は、上記の如き長穴構造に
限らず、どのような調整構造のものであってもよく、ま
た、上下方向のみの位置調整に限らず、横方向への位置
調整やトラップケース3に対する遠近方向への位置調整
も可能な構造にしてもよい。
【0070】図5において、19は蒸気側温度センサ1
2及びドレン側温度センサ13の夫々をトラップケース
3に向けて弾性付勢するバネであり、このように各温度
センサ12,13を適当な付勢手段によりトラップケー
ス3に向けて弾性付勢することで、温度センサ検出端の
トラップケース外面に対する接触を一層確実化するよう
にしてもよい。
【0071】前述の如きセンサホルダ15を用いず、蒸
気側温度センサ12及びドレン側温度センサ13を適当
な取付手段により個別に対象トラップのケース外面側に
取り付けるようにしてもよく、また場合によっては、各
温度センサ12,13の検出端を対象トラップのケース
3に埋め込む構造を採用して、蒸気側及びドレン側ケー
ス内特定箇所Xs,Xwの夫々に対応位置するケース部
分3s,3wの温度ts,twを検出したり、各温度セ
ンサ12,13の検出端を対象トラップのケース内にお
ける蒸気側及びドレン側ケース内特定箇所Xs,Xwの
夫々に臨ませる構造を採用して、蒸気側及びドレン側ケ
ース内特定箇所Xs,Xwの温度ts,twを直接に検
出するようにしてもよい。
【0072】また、請求項7〜9に係る発明の蒸気トラ
ップ診断方法を実施するにあたっては、温度センサを対
象トラップに取り付け装備する形態に換え、温度センサ
を作業者が手で支持した状態で、そのセンサ検出端を対
象ケース部分3s,3wの外面に当て付ける形態を採る
ようにしてもよい。
【0073】前述の実施形態では、トラップが正常作動
している状態及び蒸気漏れを生じている状態の夫々では
蒸気Sの存在箇所となり、かつ、トラップがドレンWの
排出詰まりを生じている状態ではドレンWの存在箇所と
なるケース内箇所を蒸気側ケース内特定箇所Xsにする
とともに、トラップが正常作動している状態及びドレン
Wの排出詰まりを生じている状態の夫々ではドレンWの
存在箇所となり、かつ、トラップが蒸気漏れを生じてい
る状態では蒸気Sの存在箇所となるケース内箇所をドレ
ン側ケース内特定箇所Xwにして、それらケース内特定
箇所Xs,Xwの検出温度差や、それらケース内特定箇
所Xs,Xwに対応位置するケース部分3s,3wの検
出温度差に基づき、トラップの作動不良(すなわち、蒸
気漏れとドレン排出詰まり)を検出するようにしたが、
これに換え、トラップがドレンWの排出詰まりを生じて
いる状態においてドレンWの存在箇所となるか否かにか
かわらず、少なくともトラップが正常作動している状態
及び蒸気漏れを生じている状態の夫々において蒸気Sの
存在箇所となるケース内箇所を蒸気側ケース内特定箇所
Xsにするとともに、トラップが正常作動している状態
ではドレンWの存在箇所となり、かつ、トラップが蒸気
漏れを生じている状態では蒸気Sの存在箇所となるケー
ス内箇所をドレン側ケース内特定箇所Xwにして、それ
らケース内特定箇所Xs,Xwの検出温度差や、それら
ケース内特定箇所Xs,Xwに対応位置するケース部分
3s,3wの検出温度差に基づき、トラップの作動不良
(この場合は蒸気漏れ)を検出するようにしてもよい。
【0074】また場合によっては、トラップが正常作動
している状態では蒸気Sの存在箇所となり、かつ、トラ
ップがドレンWの排出詰まりを生じている状態ではドレ
ンWの存在箇所となるケース内箇所を蒸気側ケース内特
定箇所Xsにするとともに、トラップが蒸気漏れを生じ
ている状態において蒸気Sの存在箇所となるか否かにか
かわらず、少なくともトラップが正常作動している状態
及びドレンWの排出詰まりを生じている状態の夫々にお
いてドレンWの存在箇所となるケース内箇所をドレン側
ケース内特定箇所Xwにして、それらケース内特定箇所
Xs,Xwの検出温度差や、それらケース内特定箇所X
s,Xwに対応位置するケース部分3s,3wの検出温
度差に基づき、トラップの作動不良(この場合はドレン
排出詰まり)を検出するようにしてもよい。
【0075】前述の実施形態では、診断手段として、蒸
気側及びドレン側温度センサ12,13夫々の検出温度
ts,twを表示するとともに、それら検出温度ts,
twの差Δtが設定閾値Δtsよりも小さくなったとき
所定の異常対応処理として異常報知を行なう表示診断器
14を設けたが、診断手段は、蒸気側及びドレン側温度
センサ12,13夫々の検出温度ts,twや、それら
検出温度ts,twの差Δtを表示するだけのものであ
ってもよい。
【0076】また、検出温度ts,twの差Δtが設定
閾値Δtsよりも小さくなったとき所定の異常対応処理
を実行させる場合、その所定異常対応処理は、異常報知
に限らず、異常の記録、蒸気使用装置の制御など、どの
ようなものであってもよい。
【0077】フロート式の蒸気トラップは動作原理上、
上記の如き蒸気側及びドレン側のケース内特定箇所X
s,Xwがケース内に明瞭に形成されることから、本発
明による蒸気トラップ診断装置及び診断方法は、フロー
ト式蒸気トラップの作動診断に特に適しているが、本発
明による蒸気トラップ診断装置及び診断方法は、フロー
ト式の蒸気トラップに限らず、上記の如き蒸気側及びド
レン側のケース内特定箇所Xs,Xwがケース内に形成
される蒸気トラップであれば、どのような形式の蒸気ト
ラップに対しても適用できる。
【0078】また、種々の形式の蒸気トラップに対し、
上記の如き蒸気側及びドレン側のケース内特定箇所X
s,Xwがケース内に形成される構造改変を施した上
で、本発明の蒸気トラップ診断装置及び診断方法を適用
するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の全体構成図
【図2】蒸気トラップの正常作動状態を示す断面図
【図3】蒸気トラップの蒸気漏れ状態を示す断面図
【図4】蒸気トラップのドレン排出詰まり状態を示す断
面図
【図5】別実施形態を示す全体構成図
【符号の説明】
3 ケース 3s,3w ケース部分 12 蒸気側温度センサ 13 ドレン側温度センサ 14 診断手段 15 センサホルダ 16 連結部 17,18 調整手段 S 蒸気 ts,tw 温度 Δt 検出温度差 Δts 設定閾値 W ドレン Xs 蒸気側ケース内特定箇所 Xw ドレン側ケース内特定箇所

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラップが正常作動している状態及び蒸
    気漏れを生じている状態のいずれにおいても蒸気の存在
    箇所となる蒸気側のケース内特定箇所と、 トラップが正常作動している状態ではドレンの存在箇所
    となり、かつ、トラップが蒸気漏れを生じている状態で
    は蒸気の存在箇所となるドレン側のケース内特定箇所と
    がケース内に存在する蒸気トラップについて、 前記蒸気側ケース内特定箇所の温度、又は、その蒸気側
    ケース内特定箇所に対応位置するケース部分の温度を検
    出する蒸気側温度センサ、 及び、前記ドレン側ケース内特定箇所の温度、又は、そ
    のドレン側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分
    の温度を検出するドレン側温度センサを設け、 これら蒸気側温度センサ及びドレン側温度センサ夫々の
    検出温度を表示する、又は、両温度センサの検出温度差
    を表示する、又は、両温度センサの検出温度差が設定閾
    値よりも小さくなったとき所定の異常対応処理を実行す
    る診断手段を設けてある蒸気トラップ診断装置。
  2. 【請求項2】 トラップが正常作動している状態では蒸
    気の存在箇所となり、かつ、トラップがドレンの排出詰
    まりを生じている状態ではドレンの存在箇所となる蒸気
    側のケース内特定箇所と、 トラップが正常作動している状態及びドレンの排出詰ま
    りを生じている状態のいずれにおいてもドレンの存在箇
    所となるドレン側のケース内特定箇所とがケース内に存
    在する蒸気トラップについて、 前記蒸気側ケース内特定箇所の温度、又は、その蒸気側
    ケース内特定箇所に対応位置するケース部分の温度を検
    出する蒸気側温度センサ、 及び、前記ドレン側ケース内特定箇所の温度、又は、そ
    のドレン側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分
    の温度を検出するドレン側温度センサを設け、 これら蒸気側温度センサ及びドレン側温度センサ夫々の
    検出温度を表示する、又は、両温度センサの検出温度差
    を表示する、又は、両温度センサの検出温度差が設定閾
    値よりも小さくなったとき所定の異常対応処理を実行す
    る診断手段を設けてある蒸気トラップ診断装置。
  3. 【請求項3】 トラップが正常作動している状態及び蒸
    気漏れを生じている状態の夫々では蒸気の存在箇所とな
    り、かつ、トラップがドレンの排出詰まりを生じている
    状態ではドレンの存在箇所となる蒸気側のケース内特定
    箇所と、 トラップが正常作動している状態及びドレンの排出詰ま
    りを生じている状態の夫々ではドレンの存在箇所とな
    り、かつ、トラップが蒸気漏れを生じている状態では蒸
    気の存在箇所となるドレン側のケース内特定箇所とがケ
    ース内に存在する蒸気トラップについて、 前記蒸気側ケース内特定箇所の温度、又は、その蒸気側
    ケース内特定箇所に対応位置するケース部分の温度を検
    出する蒸気側温度センサ、 及び、前記ドレン側ケース内特定箇所の温度、又は、そ
    のドレン側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分
    の温度を検出するドレン側温度センサを設け、 これら蒸気側温度センサ及びドレン側温度センサ夫々の
    検出温度を表示する、又は、両温度センサの検出温度差
    を表示する、又は、両温度センサの検出温度差が設定閾
    値よりも小さくなったとき所定の異常対応処理を実行す
    る診断手段を設けてある蒸気トラップ診断装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸気側温度センサ及び前記ドレン側
    温度センサを対象トラップのケース外面側に取り付けた
    状態で、 前記蒸気側ケース内特定箇所に対応位置するケース部分
    の外面温度を前記蒸気側温度センサにより検出し、か
    つ、前記ドレン側ケース内特定箇所に対応位置するケー
    ス部分の外面温度を前記ドレン側温度センサにより検出
    する構造にしてある請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の蒸気トラップ診断装置。
  5. 【請求項5】 前記蒸気側温度センサ及び前記ドレン側
    温度センサを取り付けたセンサホルダを設け、 このセンサホルダを、それに装備の連結部を介して対象
    トラップのケース外面側に取り付けることで、前記蒸気
    側温度センサ及び前記ドレン側温度センサを対象トラッ
    プのケース外面側に取り付け固定する構造にしてある請
    求項4記載の蒸気トラップ診断装置。
  6. 【請求項6】 前記センサホルダに、前記蒸気側温度セ
    ンサの検出端と前記ドレン側温度センサの検出端と前記
    連結部との相対位置を調整する調整手段を設けてある請
    求項5記載の蒸気トラップ診断装置。
  7. 【請求項7】 トラップが正常作動している状態及び蒸
    気漏れを生じている状態のいずれにおいても蒸気の存在
    箇所となる蒸気側のケース内特定箇所と、 トラップが正常作動している状態ではドレンの存在箇所
    となり、かつ、トラップが蒸気漏れを生じている状態で
    は蒸気の存在箇所となるドレン側のケース内特定箇所と
    がケース内に存在する蒸気トラップについて、 そのケースのうち前記蒸気側ケース内特定箇所に対応位
    置するケース部分の外面温度、及び、前記ドレン側ケー
    ス内特定箇所に対応位置するケース部分の外面温度を検
    出し、 これら検出温度の差に基づいてトラップ作動の良否を判
    定する蒸気トラップ診断方法。
  8. 【請求項8】 トラップが正常作動している状態では蒸
    気の存在箇所となり、かつ、トラップがドレンの排出詰
    まりを生じている状態ではドレンの存在箇所となる蒸気
    側のケース内特定箇所と、 トラップが正常作動している状態及びドレンの排出詰ま
    りを生じている状態のいずれにおいてもドレンの存在箇
    所となるドレン側のケース内特定箇所とがケース内に存
    在する蒸気トラップについて、 そのケースのうち前記蒸気側ケース内特定箇所に対応位
    置するケース部分の外面温度、及び、前記ドレン側ケー
    ス内特定箇所に対応位置するケース部分の外面温度を検
    出し、 これら検出温度の差に基づいてトラップ作動の良否を判
    定する蒸気トラップ診断方法。
  9. 【請求項9】 トラップが正常作動している状態及び蒸
    気漏れを生じている状態の夫々では蒸気の存在箇所とな
    り、かつ、トラップがドレンの排出詰まりを生じている
    状態ではドレンの存在箇所となる蒸気側のケース内特定
    箇所と、 トラップが正常作動している状態及びドレンの排出詰ま
    りを生じている状態の夫々ではドレンの存在箇所とな
    り、かつ、トラップが蒸気漏れを生じている状態では蒸
    気の存在箇所となるドレン側のケース内特定箇所とがケ
    ース内に存在する蒸気トラップについて、 そのケースのうち前記蒸気側ケース内特定箇所に対応位
    置するケース部分の外面温度、及び、前記ドレン側ケー
    ス内特定箇所に対応位置するケース部分の外面温度を検
    出し、 これら検出温度の差に基づいてトラップ作動の良否を判
    定する蒸気トラップ診断方法。
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