JP2002070842A - 流体軸受装置 - Google Patents
流体軸受装置Info
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Abstract
圧発生溝と軸受構成面との間に位置ずれが発生して軸受
面積が減少し、軸受剛性が低下するとともに油を軸受外
へ押し出す力が発生し、軸受油切れの要因となる。 【解決手段】 動圧発生溝に対向して軸受を構成する面
の軸方向長さを動圧発生溝より位置ずれ量以上に長く設
定することにより、位置ずれにより軸受面積が減少し軸
受剛性が低下することがなくまた油を軸受外へ押し出す
力が発生し軸受油切れをひきおこすことがない。
Description
ザビームプリンタ等に用いられるポリゴンスキャナモー
タや磁気ディスクを回転させながら信号の記録再生を行
なうディスク記録装置等に用いられる、流体軸受装置に
関するものである。
受装置の一例について説明する。図3〜4は従来の流体
軸受装置の断面図である。図3〜4において11はハウ
ジング、12はスリーブで内周面に動圧発生溝12B、
12Cを有する軸受穴12Aを有している。動圧発生溝
12B、12Cの軸方向長さをb、dであらわす。13
は軸受穴12Aに回転自在に挿入された回転軸、13
A、13Bは回転軸13上にあり、動圧発生溝12B、
12Cに対向して位置して軸受を構成する面。軸受を構
成する面13A、13Bの軸方向長さをa,cであらわ
す。その長さはa=b、c=dの関係にある。14はス
リーブ12に固定されたスラスト板であり、回転軸13
と、軸受穴12Aと、スラスト板14の間には潤滑剤1
5が注入されている。16は回転軸13に固定されたデ
ィスクで、ロータヨーク17、ロータ磁石18が固定さ
れている。19はモータステータ、20Aはディスク1
6に取り付けられたミラー、20Bは押さえバネであ
る。
置について、以下その動作について説明する。まず、モ
ータステータ19に通電がされるとロータ磁石18がロ
ータヨーク17、ディスク16、回転軸13、ミラー2
0A、押さえバネ20Bと共に回転駆動される。動圧発
生溝12B、12Cは軸受構成面13A、13Bとの間
にある潤滑剤15にポンピング圧力を与え、回転軸13
は軸受穴12Aに対して非接触で回転する。ミラー20
Aは図示しないレーザ光を反射して図示しない感光ドラ
ムに信号の記録を行なう。
うな構成では、次のような問題点がある。図4の構成に
おいて回転軸13、スリーブ12の加工精度のばらつき
が存在する状態で組みあがったとき、動圧発生溝12
B、12Cと軸受構成面13A、13Bとの間に軸方向
最大±0.05mm程度の位置ずれが発生する。このた
め軸受面積が減少し軸受剛性が低下するとともに動圧発
生溝にそのV型形状の折り返しを境に意図しない非対称
長さが生じ、そのポンプインカにより油を軸受外へ押し
出す力が発生し、軸受油切れの要因の一つとなる。
に本発明の流体軸受装置は、動圧発生溝に対し、軸の径
方向に対向して位置し軸受を構成する面の軸方向長さを
動圧発生溝の軸方向長さより位置ずれ量以上に長く設定
している。
ーブの加工精度のばらつきにより組みあがったとき動圧
発生溝と軸受構成面の間に軸方向の位置ずれが発生して
も、軸受構成面の軸方向長さを位置ずれ量より大きく設
定してあるので、位置ずれにより軸受面積が減少し軸受
剛性が低下することがなく動圧発生溝にそのV字形状の
折り返しを境に意図しない非対称長さが生じてそのポン
プインカにより油を軸受外へ押し出す力が発生し軸受油
切れをひきおこすという問題が発生せず、流体軸受装置
の潤滑剤が動圧発生溝に確実に保持され、長期に亘り安
定した回転が得られる。
て、図1〜図2を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態における流体軸受装置の断面図である。
図1において、1はハウジングで、スリーブ2が固定さ
れ、このスリーブ2に垂設された軸受穴2Aには回転軸
3が回転自在に挿入され、軸受穴2Aの内周には動圧発
生溝2B、2Cが設けられている。動圧発生溝2B、2
Cの軸方向長さをb、dであらわす。
溝2B、2Cに対向して位置して軸受を構成する面。軸
受を構成する面3A、3Bの軸方向長さをa,cであら
わす。その長さはa>b、c>dの関係にあり、a−b
≧0.1mm、c−d≧0.1mmであり、さらに、軸
受を構成する面3A、3Bは、その軸方向の両端で構成
される領域内に動圧発生溝2B、2Cの軸方向両端部を
含む構成となっている。
取り付けられたスラスト板4に当接し、上端にはディス
ク6が固定され、ミラー10A、押さえバネ10Bが取
り付けられている。
と回転軸3との間にはそれぞれ潤滑剤5が注入されてい
る。ディスク6にはロータヨーク7、ロータ磁石8およ
び、ミラー10A、押さえバネ10Bが取り付けられ、
またハウジング1にはモータステータ9が取り付けられ
ている。
いてその動作を説明する。図1において、モータステー
タ9に通電されると、ロータ磁石8に回転力が与えら
れ、ロータヨーク7、ディスク6、回転軸3、ミラー1
0A、押さえバネ10Bと共に回転駆動される。この回
転により動圧発生溝2B、2Cは潤滑剤5にポンピング
を与え、回転軸3は軸受穴2Aに対して非接触回転を行
なう。そして回転するミラー10Aは図示しない発光素
子から出されたレーザ光を反射し、図示しない感光ドラ
ムに照射し信号の記録を行なう。
において回転軸3、スリーブ2の加工精度のばらつきに
より組みあがったとき動圧発生溝2B、2Cと軸受構成
面3A、3Bとの間に位置ずれが発生しても、a>b、
c>d、でありa−b、c−dを位置ずれ量より大きく
設定してあるので、位置ずれにより軸受面積が減少し軸
受剛性が低下することがなく動圧発生溝にそのV型形状
の折り返しを境に意図しない非対称長さが生じてそのポ
ンプインカにより油を軸受外へ押し出す力が発生し軸受
油切れをひきおこすという問題が発生せず、流体軸受装
置の潤滑剤が動圧発生溝に確実に保持され、長期に亘り
安定した回転が得られる。
2の内周の軸受穴2Aに形成した場合について説明した
が、回転軸3の外周面に形成しても同じ事である。
ハウジング1は別部材である場合について説明したが、
プレス構成品、ダイキャスト構成品等からなる完全な一
体物であっても同じである。
加工精度のばらつきによりこれらが流体軸受装置として
組みあがったとき発生する動圧発生溝と軸受構成面との
間に位置ずれが発生しても、軸受構成面の軸方向長さを
位置ずれ量より大きく設定してあるので、位置ずれによ
り軸受面積が減少し軸受剛性が低下することがなく動圧
発生溝にそのV型形状の折り返しを境に意図しない非対
称長さが生じてそのポンプインカにより油を軸受外へ押
し出す力が発生し軸受油切れをひきおこすという問題が
発生することなく、流体軸受の潤滑剤が動圧発生溝に確
実に保持され、長期に亘り安定した回転が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 軸受穴を垂設したスリーブを有し、その
軸受穴に軸が挿入され、前記軸受穴の内面または前記軸
の外周面の少なくともいずれか一方には少なくとも2組
の動圧発生溝が構成され、前記スリーブまたは前記軸が
回転自在であり、前記2組の動圧発生溝と、前記動圧発
生溝に対し前記軸の径方向に対向して位置し軸受を構成
する面との間が潤滑剤で充満された流体軸受装置におい
て、前記動圧発生溝に対し、前記軸の径方向に対向して
位置し軸受を構成する面の軸方向長さを前記動圧発生溝
の軸方向長さより長くしたことを特徴とする流体軸受装
置。 - 【請求項2】 動圧発生溝に対し、前記軸の径方向に対
向して位置し軸受を構成する面の軸方向長さを前記動圧
発生溝の軸方向長さより0.05〜0.15mmの範囲
で長くしたことを特徴とする請求項1記載の流体軸受装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000256906A JP2002070842A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 流体軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000256906A JP2002070842A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 流体軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002070842A true JP2002070842A (ja) | 2002-03-08 |
JP2002070842A5 JP2002070842A5 (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=18745446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000256906A Pending JP2002070842A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 流体軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002070842A (ja) |
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2000
- 2000-08-28 JP JP2000256906A patent/JP2002070842A/ja active Pending
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