JP2002069966A - 摩擦増大用マット部材 - Google Patents

摩擦増大用マット部材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーソン等の構造物を、マット部材の上に構
築するに際して、構造物から集中的な重量が加えられる
位置に支持部材を配置し、構造物製作中にマット部材が
変形しないように保持するが、構造物を所定の位置に据
付したときに、支持部材が容易に変形してマット部材の
特性を発揮できるようにする。 【解決手段】 コンクリートケーソン等の構造物の構築
に際して、ケーソン底版鉄筋15を支持する部分に支持
部材20を配置したマット部材10を用い、前記ケーソ
ン底版鉄筋15を介して加えられる荷重を、支持部材2
0で受ける状態で構築する。前記構造物を設置したとき
に、マウンドの大きな石の突部7に載った支持部材20
は、脚部材22が容易に座屈変形して、マット部材の下
面がマウンドの上面の凹凸に対して容易になじみ、摩擦
増大作用を発揮できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソン等の水利
構造物の底面に配置する摩擦増大用のマット部材に対し
て、構造物の建造中に局部的に加えられる力により変形
することを防止するために、マット上に構築する構造物
の荷重を支持する部材を一体に設けたマット部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般のアスファルトマットを用いた海洋
構造物は、図26に示されるように構築されるもので、
海底地盤3の上に基礎マウンド5を構築し、その上面を
平らに均してからケーソン2のような構造物を載置する
ことにより、防波堤やその他の海洋構造物1を構築して
いる。また、前記基礎マウンド5の端部と海底地盤3の
所定の範囲に亘って洗掘防止用マット部材のような洗掘
防止材4を配置し、基礎マウンド端面と海底地盤とを、
海流や波浪による洗掘から保護する手段を構成すること
も行われている。前記基礎マウンド5の上面とケーソン
等の構造物2の底面との間には、摩擦増大用マット10
を配置しているもので、前記マット部材10はケーソン
を製作する際に、そのケーソン2の底板の下面に一体に
取り付けて構成することが多い。なお、前記海洋構造物
1を、廃棄物埋立て処分場の護岸として用いる場合に
は、前記ケーソン2等の構造物の間に止水処理を行っ
て、海洋構造物により仕切られ、内外の水が流通しない
ような処理を施すことも行われている。
【0003】前記海洋構造物に用いるケーソン等の水利
構造物としては、従来よりコンクリートケーソンや鋼製
ケーソン、鋼製ケーソンの表面に鉄筋コンクリートを被
覆して合成版構造としたハイブリッドケーソンや、L型
ブロック等が用いられ、前記ケーソン等の下面に所定の
厚さの摩擦増大用マット部材を設けている。前記摩擦増
大用マット部材としては、従来より、アスファルトマッ
トやゴムマット等を用いているものであり、前記マット
部材をケーソン下面に一体に取付けた状態で製作し、ケ
ーソンを据付海域に曳航して、基礎マウンド上に沈設さ
せることにより設置する。
【0004】前記マット部材を一体に設けたケーソンを
製作するに際しては、例えばコンクリートケーソンの製
作の場合に、ケーソン構築ヤード上にアスファルトマッ
トを構築する。その後で、アスファルトマットの上に鉄
筋を組み立ててマット部材の内部補強部材と接続する手
段を設け、構築した型枠にコンクリートを打設する作業
を繰り返して、所定の大きさのケーソンを構築する。ま
た、鋼製ケーソンやハイブリッドケーソンの場合にも、
ヤード定盤上に構築したアスファルトマットの上に、鋼
製ケーソンの底板を設置して、前記底板とアスファルト
マットとを一体化する処理を施し、その上に鋼板を組み
立てて所定の大きさのケーソンを構築している。
【0005】前記マット部材の上にコンクリートケーソ
ンを構築する際には、図27に示すように、ヤード6上
に構築したマット部材10に対して、スペーサーブロッ
ク18を配置し、前記スペーサーブロック18の上にケ
ーソン底版鉄筋15、15aを縦横に組み込んで置いて
いる。また、前記ケーソン底版鉄筋15とマット部材の
内部補強部材11との間を、針金14等の任意の結束部
材を用いて接続し、ケーソン底面に対してマット部材を
保持させるようにする。前記スペーサーブロック18を
配置する位置は、ケーソン底板の鉄筋が交差する部分で
あることから、マット部材に対して局部的に大きな押圧
力が作用する部分となり、上に組み立てるケーソン底版
鉄筋の荷重を、前記スペーサーブロック18を介してマ
ット部材10に支持させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記マット部材を底面
に設けたケーソンを構築する際には、鉄筋を海水等によ
る腐食から防護するために、ケーソン底版鉄筋の下面の
コンクリートの厚さを、所定の厚さT(かぶり)として
形成することが要求される。ところが、前記スペーサー
ブロック18上に荷重を負担させるように、上の鉄筋を
組み込んだ時に、図28に示すように、その鉄筋等の荷
重Wがスペーサーブロック18に対して集中的にかかる
ことがあり、そのために、マット部材10がクリープ変
形しスペーサーブロック18が、前記アスファルトマッ
ト部材のクリープ変形部の凹み部19にめり込んだ状態
が発生する。そして、前記マット部材10の表面と、ケ
ーソン底版鉄筋15との間隔T1が小さくなり、ケーソ
ン下面のコンクリートの厚さが指定されたかぶり厚さを
維持できなくなるという問題が発生する。また、前記コ
ンクリートケーソンとアスファルトマットの場合の他
に、ゴムマットを用いた場合でも、前記スペーサーブロ
ック18は、ゴムマット部材を弾性変形させながら沈下
し、ケーソン底面に敷設するコンクリートの厚さを一定
に維持できないという問題が発生する。
【0007】そこで、例えば、前記スペーサーブロック
18を支持するために、マット部材と同じ厚さの支持部
材を配置して、マット部材の上部に構築するケーソン等
の構造物の重量を、直接ヤード定盤に支持させることが
考えられる。また、マット部材の内部に強度の大きい支
持部材を取付ける場合には、ケーソンを製作する際に、
その重量によりマット部材が変形することを防止でき
る。しかしながら、ケーソンを据付現場で沈設したとき
に、捨石の大きな突部等に支持部材が位置する状態が発
生すると、前記石等の突部の圧力が直接ケーソン底面に
対する押圧力となって、集中的な力が作用するという問
題が発生する。そして、前記スペーサーブロックのよう
な支持部材に載った部分を介して、マット部材が浮いた
状態となった場合には、マウンドに対するマット部材の
摩擦増大作用が良好に発揮されない状態となり、構造物
の安定性にも支障が生じることがある。
【0008】本発明は、前述したような構造物の構築中
にマット部材が変形することを防止でき、構造物を据付
した後での摩擦力増大作用を良好に発揮させ得るよう
な、支持部材を設けたマット部材を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基礎マウンド
の上での摩擦力を増大させるために構造物の底部に配置
するマット部材に関する。本発明の請求項1の発明は、
前記マット部材の上で構造物の構築途中に、前記マット
部材に局部的な荷重が作用する位置に、マット部材の中
に埋設して支持部材を配置することを特徴とする。請求
項2の発明は、前記マット部材の上で構造物の構築途中
に、前記マット部材に局部的な荷重が作用する位置に、
マット部材の中に埋設して支持部材を配置し、前記支持
部材は前記マット部材の下部から所定の高さまで形成す
るスリット部により分割される多数の脚部材を設けるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明において、前記支持部材に設けるス
リット部は、マット部材に埋設して設ける補強用の鉄筋
やガラスクロスを通し得る巾で構成すること、または支
持部材には、マット部材に埋設して設ける鉄筋を通す溝
または孔を設けることもできる。さらに、前記支持部材
には構造物に取付けるための上板部材を設け、前記上板
部材に設ける接続手段を介して構造物の底部のコンクリ
ート、鉄筋もしくは底板鉄板と接続することや、支持部
材の上面の構造物の底面と当接する部分には、ゴム板を
一体に配置することが可能である。
【0011】また、前記支持部材は、基礎マウンドのよ
うな設置基礎の突部により局部的な押圧力が作用した状
態で、脚部材が容易に座屈変形するが、構造物の構築中
に上から加えられる構造物の静荷重が所定の値以下では
変形せずに、その形状を維持可能に構成される。前記構
成に加えて、本発明においては、前記支持部材を複数個
連結して1つの支持手段として構成し、広い面積で荷重
を支持させ得るものとすること、および、あらかじめ多
数の前記支持部材を連結しておき、前記多数連結した支
持部材をマットに対して埋設配置することが可能であ
る。さらに、前記支持部材を用いる構造物がケーソンに
代表される海洋構造物であり、マット部材としてアスフ
ァルトマットまたは、再生ゴムマットや新ゴムマット
(再生でないゴムを用いたゴムマット)を用いることが
可能である。
【0012】前述したように、マット部材の所定の位置
に支持部材を埋設して荷重を受けることで、マット部材
の上に構造物を構築する際には、マット部材が構造物の
重量により凹み部が形成されることがなく、マット部材
の上面と構造物の鉄筋の間隔であるかぶりを一定に維持
することができる。したがって、コンクリートを打設す
る際に、下部の鉄筋とマット部材の間隔(コンクリート
のかぶり)を所定の値に維持できるので、構造物の製作
不良等が生じることを防止できる。
【0013】また、前記支持部材としては、任意の形状
のものを用いることが可能であり、構造物の製作途中で
の静荷重に対しては、その重量を支持部材により支持す
ることが可能であり、構造物を据付けた後に石の突部等
に当って、下部からの大きな力が作用した時にのみ、前
記支持部材の脚部材が座屈変形するので、マット部材が
マウンドの表面の凹凸にしたがって凹凸を生じて、マッ
ト部材による構造物の摩擦増大作用を良好に発揮でき
る。さらに、前記マット部材に内部補強用の鉄筋等があ
ったとしても、スリット部に前記鉄筋を入り込ませる状
態で支持部材を位置決めすることができるので、支持部
材をマット部材と一体化して取付けることを容易に行う
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の摩擦増大用マット部材を説明する。以下の実施例に
示すマット部材は、前記図26に示されるように、ケー
ソン2のような構造物を用いて岸壁や埋め立て護岸等の
海洋構造物1を構築する場合に用いられている。前記ケ
ーソンのような構造物の下面には、摩擦増大用マットと
してのマット部材10を設けているもので、前記マット
部材10を構造物の下面に配置する場合には、前記図2
7に示すようにして取り付けている。前記アスファルト
マット10に用いるアスファルト混合物としては、従来
より一般に海底地盤の洗掘防止用や、摩擦増大用のマッ
トとして用いられているものと同様に、アスファルトや
骨材等の配合比率にしたがって製作することができる。
【0015】前記マット部材10の上下のマット層の間
に配置する内部補強部材11としては、アスファルトに
浸漬したガラスクロスで構成したシート状の部材、その
他のネット状の繊維材料や金網、および図2に示すよう
な鉄筋12、12a等を任意に組み合わせて構成するこ
とができる。また、前記内部補強部材に加えて、図示を
省略するが、荷役用のワイヤを内部補強部材とともに配
置して、アスファルトマット10をケーソン等の構築ヤ
ードに向けて移送する時等に用いることができるように
することもできる。そして、構造物構築現場と離れた場
所でマット部材を製作し、前記マット部材を構造物作成
現場の定盤上に並べて敷設した状態で、その上に構造物
を構築することも可能である。
【0016】図1に示す支持部材20の例は、マット部
材10に埋設して設けて構造物の重量を受け、マット部
材10の変形を防止するために用いるものを示してい
る。前記支持部材20は、円筒状の本体部材21に対し
て多数の細い脚部材を、スリット部23により区画して
構成する脚部材22……を多数接続して設けている。前
記支持部材20を作成する際には、例えば、薄肉のパイ
プ状のものをマット部材10の厚さに対応させて切断
し、マット部材10に埋設して設ける内部補強部材11
や鉄筋12の位置に対応させた高さまで切り込み、下面
からマット部材の縦横の鉄筋12、12aが入り込み得
るようなスリット部23を形成している。
【0017】図2に示す例は、前記支持部材20をマッ
ト部材10に取付けて上に構造物を構築する場合を示し
ているもので、マット部材10のスペーサーブロック1
8を配置する位置に、マット部材10の上から押し込む
ようにして取付け、スリット部23に鉄筋12、12a
が入り込む状態で固定する。そして、前記支持部材20
の上にスペーサーブロック18を配置して、横方向に直
交させて配置するケーソン底版鉄筋15の交差部を位置
させて鉄筋の組立を行い、前記ケーソン底版鉄筋15を
基準にして、縦の鉄筋と、ケーソン底版鉄筋15に所定
の間隔を介して配置する平行なケーソン鉄筋の組立を行
うようにする。なお、図2に示す例の他に、以下に説明
する支持部材をマットに配置して、その上部に構造物を
構築するに際して、スペーサーブロックを用いずに、支
持部材をマット上に所定の高さまで突出させるように配
置し、前記マット上面から所定の高さに突出させた支持
部材の上にケーソン底版鉄筋を組むことが可能である。
【0018】前記ケーソン底版鉄筋15の組立の際に、
鉄筋やその他のケーソン構造物の重量はマット部材10
に対して直接付加されることはなく、支持部材20を介
して基礎地盤に支持させることができるので、マット部
材が局部的に付与される荷重により、凹み部が形成され
たりすることが防止される。そして、前述したようにし
てケーソン底版鉄筋を縦横に組み合わせて構築すること
により、マット部材10の上面とケーソン底版鉄筋15
の間にコンクリートを打設したときに、ケーソン底版鉄
筋15の下部のコンクリートの厚さTを一定の値に維持
できる。
【0019】前記図2に示すようにしてマット部材10
を設けた構造物を構築してから、前記構造物を運搬して
図26に示すように基礎マウンド上に設置した時に、前
記基礎マウンド5の表面に突出している大きな石の突部
7が、支持部材20の下面に当ることがある。そのよう
な場合に、構造物の重量によりマット部材をマウンド上
に押圧する作用により、支持部材20を下から押し上げ
るような力が加えられるが、そのような力に対しては、
マット中に埋設されている支持部材20の脚部材22
が、その加えられる力により個別に変形され、図3に示
すように、各々脚部材22……が加えられた力の大きさ
と方向に応じて変形する。なお、本実施例に示す支持部
材20と、後述する各実施例に示す支持部材は、マット
部材の上から加えられる鉄筋等の荷重に対しては、支持
部材が座屈することを防止できるが、下面から加えられ
る局部的な押圧力に対しては、クリープ変形するマット
部材とともに脚部材が変形し、各脚部材に対して各々加
えられる力と方向にしたがって、容易に座屈変形させ得
るように構成している。
【0020】したがって、構造物の下面に対して、局部
的に大きな力が加えられた場合にも、支持部材が大きく
変形することにより、構造物の底面に対して突出した石
による押圧力が作用することを防止できる。なお、前記
構造物を設置する基礎マウンドでは、例えば、±10cm
程度の均し精度を持たせている場合でも、マット部材に
対してマウンドの表面の凹凸の影響が付与されるが、前
記マウンドの凹凸に対しては、マット部材が変形するこ
とで対処できることは、従来のアスファルトマットと同
様である。また、前記マット部材として、再生ゴムや新
ゴムマットを用いた場合でも、前記支持部材20を設け
ることができるものであり、支持部材をゴムマットに埋
設して取付ける方法として、マット作成時に荷重が集中
する位置にあらかじめ配置した状態で、ゴムマットのゴ
ム層と一体化して成形して構成することができる。
【0021】図4に示す例は、平面視で角型に構成した
支持部材25の場合を示しているが、前記支持部材25
においては、本体部材26の上面に上板部材29を一体
に設け、前記本体部材26の下部には、所定の高さに設
けたスリット部28を介して多数の脚部材27……を設
けている。なお、前記支持部材25としては、図1に示
すような円筒形状のものに、上板部材29を設けて構成
するものでも良く、前記上板部材29には、ボルトを装
着するための孔31や、内部の空隙にアスファルト混合
物を挿入するための孔31a等を設けておくことが可能
である。
【0022】前記図4の支持部材25をマット部材10
に組み合わせて配置する場合には、図5に示すように、
マット部材10の鉄筋12、12aが、前記スリット部
28に入るように配置し、上板部材29がマット上面に
露出するように取付ける。そして、前記上板部材29の
上には、前記各実施例に示した場合と同様に、スペーサ
ーブロックを配置してケーソン鉄筋を組み立てることが
できるが、その他に、上部の構造物に固定するためのス
タッド30を溶接部30aを介して取付けることも可能
である。なお、前記図4、5に示す例や、以下の図に示
す例において、上板部材をを本体上部に配置する支持部
材においては、アスファルトマットの下層を打設した後
で、前記支持部材をアスファルト層の中に上から装着す
ることができる。ところが、マット部材の上の層を打設
する際に、アスファルト混合物を支持部材の上部分に押
し込むことが困難である。そこで、前記孔31a等のア
スファルト混合物を押し込むための孔を任意の大きさで
設けておくと、支持部材の内部にアスファルト混合物を
充満させることが容易にでき、支持部材の内部空間に隙
間が形成されないようにするとができる。
【0023】図6に示す例では、構造物の鉄板製の底板
32に対して、支持部材25の上板部材29を直接に接
続する場合を示しているもので、前記底板32に設けた
孔32aを介して、上板部材29と溶接接合等の手段に
より接続を行うようにする。そして、前記底板32の上
に鋼製ケーソン等の躯体を構築することで、鋼製ケーソ
ンを製作することができる。その他に、鋼製ケーソンを
構築した後で、そのケーソン表面の海水に接触する表面
部分に、スタッド等を所定の間隔で取付け、鉄筋を組ん
でから型枠を構築してコンクリートを打設し、所定の厚
さのコンクリートで被覆することにより、ハイブリッド
ケーソンを構築することもできる。そして、前記図4に
示すような支持部材25を用いた場合にも、ケーソンを
構築する際の重量を、支持部材25により支持すること
で、マット部材10の変形を防止できる。そして、ケー
ソンを設置した際に、基礎マウンドの石の突部により局
部的な大きな力が加えられた時に、マット部材の塑性変
形とともに前記支持部材の脚部材が変形するので、ケー
ソンの底板に局部的な集中荷重が作用することを防止で
きる。
【0024】図7以降に示す各実施例は、支持部材の形
状と構造物に対する取付け部材の装着状態等を示してい
るものである。図7に示す支持部材25は、上板部材2
9の下面にナット33を装備しておき、前記ナット33
に対して上板部材29に設けた孔31からボルト34を
装着して、ケーソン底版との接合体とするとともに、ケ
ーソン底版鉄筋の位置決め、固定支持のために用いる。
前記図4ないし図7および次に説明する図8の支持部材
の各々において、上部の板部材に対して孔31aを設け
ておき、支持部材の内部空間にアスファルト混合物を挿
入するために、前記孔31aを用いることができるよう
にすると、前記支持部材の中に向けて、横からアスファ
ルト混合物を押し込むような面倒な作業を行う必要がな
い。
【0025】また、図8に示す支持部材25aは、上板
部材29の下部に第2の板部材36を追加して設けてお
き、上下の板部材29、36の間の空間にL型アンカー
ボルト35の脚部を位置決めして、前記L型アンカーボ
ルト35を上に向けて立設させて取付けることができる
ようにしている。前記図7、8に示されるように、ボル
ト34やL型アンカーボルト35を取付ける場合には、
前記図6のように、鋼製ケーソンの底板に対する接続部
材として用いることが可能であるが、前記図2のよう
に、コンクリートケーソンの鉄筋を固定・支持するため
の手段として、スペーサーブロックに代えて、前記ボル
トやL型アンカーボルトを用いる方が合理的な場合も多
くある。
【0026】図9ないし図14に各々に示す例は、支持
部材の他の構造を示しているもので、図9に示す支持部
材40においては、鉄板を下向きの略コの字状に折曲げ
たものを2つ組み合わせて、4つ足の台状の支持部材と
して構成し、脚部材41を任意の角度で傾斜させて設け
ることができる。また、図10に示す支持部材40aの
例では、脚部材41aを垂直に立設して構成しているも
のを示している。前記支持部材40、40aの各々にお
いては、上板部材を平面状に構成しているものであり、
前記上板部材に対して脚部材を任意の数垂下させる状態
に構成することができる。また、前記支持部材40、4
0aの各々においては、1枚の鉄板から上板部材と、任
意の数の脚部材とを切り出して構成し、所定の形状に脚
部材を折曲げて構成することができ、前記脚部材の板の
厚さや巾等は任意に設定が可能である。
【0027】図11に示す支持部材42の場合には、2
枚の任意の厚さの板部材を、平面視で十字状に組み合わ
せて構成するもので、前記板部材の下面から所定の高さ
にスリット部43を切り込んで、マット部材の鉄筋が入
り込む部分を形成している。前記板部材を十字状に組み
合わせるためには、任意の接続手段を用いることが可能
であり、自立可能なものとして構成できれば良い。そし
て、前記支持部材42の下面から加えられる押圧力に対
しては、スリット部により区画された細い脚部材が変形
することで、ケーソン等の下面に対して局部的な集中押
圧力が作用することを阻止できるようにする。
【0028】また、前記図9ないし11の各々に示す支
持部材の各々においても、その型鋼や鉄板等の肉厚と組
み合わせ形状を適宜選定することが可能であり、構造物
をマット上で作成するる際に、マット部材の一部に大き
く加えられる荷重を前記支持部材により十分に支持でき
る。そして、構造物をマウンド上に据付した時に、マウ
ンドの表面に突出している大きな石の突部により、集中
的な押圧力が下面から作用した時にも、脚部材が座屈す
ることにより構造物の底面に前記大きな押圧力が直接作
用させないようにすることができる。したがって、前記
支持部材が変形することにより、マット部材を介して構
造物の底面に均一な押圧力が作用し、マット部材による
摩擦増大の作用を良好に発揮させることができる。
【0029】図12に示す例は、市販の溝型鋼を所定の
長さに切断したものを縦にして用いる場合を示してお
り、下部から所定の高さにスリット部46を設けて支持
部材45を構成している。また、図13に示す支持部材
45aでは、市販のL型鋼を用いて、その切断してもの
を縦にしてマット部材に装着する場合を示しており、そ
の下部から所定の高さにスリット部46aを設けてい
る。そして、前記図12、13に示す支持部材45、4
5aにおいても、その型鋼の肉厚を適宜選定し、マット
の厚さに対応する長さに切断して用いることにより、構
造物の構築に際してのマット部材に付与される荷重を十
分に支持でき、構造物を設置した時に、マウンドの石の
突部により、集中的な押圧力が下面から作用した時に
は、脚部材が座屈することで圧力を緩和できるようにす
る。
【0030】図14に示す支持部材47は、略裁頭円錐
形状に構成したものを示しており、上面に板を配置する
か、または吹き抜け状に構成した本体の下部に、多数の
スリット49を設けて脚部材48を斜めに突出させて設
けている。前記支持部材47は、前記各実施例のよう
に、マット部材を製作した後でマットの上から押し込む
ようにして装着することができないので、例えばアスフ
ァルトマットを製作する際に、アスファルト混合物の打
設と合わせて支持部材47を取付けるようにすることが
できる。そして、前記円錐形状の脚部材を設けた支持部
材においては、周囲がアスファルト混合物により囲まれ
ているものであり、支持部材の変形と合わせてアスファ
ルト層が塑性変形する作用(抵抗力)が組み合わせられ
て、前記支持部材の客部材が変形すると想定される。し
たがって、前記支持部材の各実施例においては、表面の
凹凸が大きいマウンドに構造物を据付した際に、下部か
ら突部により加えられる押圧力に対して、脚部材が変形
するための力(変形抵抗力)が、脚部材単独の変形に比
較して大きい値となると考えられるので、前記支持部材
としては薄い鉄板等を用いて構成することが可能であ
る。
【0031】図15に示す支持部材50の例は、市販の
溝型鋼を所定の長さに切断したものを、開口部を下面に
位置させるように用いる場合を示しており、下面から所
定の深さに切り込んだスリットを介して、多数の脚部材
51を設けている。なお、前記図15に示す例では、例
えば、支持部材50を長いものとして構成すると、上部
空間にアスファルト混合物が容易に入り込ませることが
できないという問題が発生することが考えられる。そこ
で、前記図4等に示したように、支持部材の上面の板に
対して、その所定の位置に孔等を設けておき、アスファ
ルト混合物を手で押し込等の手段を用いるようにすれ
ば、支持部材の中にアスファルト混合物を充満させて、
マット部材と一体化することができる。
【0032】また、図16に示す例では、H型鋼または
I型鋼を所定の厚さに切断したものを縦に配置し、支持
部材52を構成する場合を示している。前記型鋼により
構成する支持部材は、マット部材の厚さに対応させて切
断してから、下面から所定の深さに切り込んだスリット
54を介して、多数の脚部材53を設けている。前記型
鋼を所定の長さに切断して構成する支持部材50、52
の例においては、ケーソン底版鉄筋等の重量に応じて、
その型鋼の肉厚を選択して用いることができる。そし
て、前記支持部材を介して組み立てるケーソン鉄筋の重
量を支持し、コンクリートを打設しながら上部構造を構
築するケーソンの重量を、前記支持部材を介して地盤に
伝達することができるようにする。これに対して、ケー
ソンをマウンド上に設置した時に、下面の大きな突部に
支持部材が当たった時には、容易に座屈変形するような
強度を支持部材に持たせるようにする。
【0033】図17、18に示す例は、市販のC型鋼を
所定の長さに切断したものを用いる場合を示しており、
下面から所定の深さに切り込んだスリットを介して脚部
材を設けている。前記図17に示す支持部材55は、C
型鋼のフランジを縦に用いて、開口部を横に位置させる
ことで、支持部材の内部空間にアスファルト混合物が容
易に入り得るように構成している。また、図18の支持
部材57の例では、支持部材の開口部を下に向けて位置
させる場合を示しているもので、前記各例に示すよう
に、支持部材55、57の下面から所定の深さに切り込
んだ状態で構成するスリット56、58を設けている。
そして、前記スリット56、58と、型鋼の内部空間に
は、マット部材の補強用の鉄筋を位置させることができ
る。
【0034】図19、20に示す支持部材60、62の
例では、角型の鋼管を用いて支持部材を構成する場合を
示しているもので、図19に示す支持部材60では、長
方形断面の角型の鋼管を所定の長さに切断したものを用
いて、その広い上面に荷重を支持させるように設ける。
また、図20に示す支持部材62では、比較的狭い上面
で上部の荷重を受けることができるようにする。前記支
持部材60、62の各例においても、下面から所定の高
さにまで切り込んだ状態で、スリット61、63をそれ
ぞれ形成することにより、脚部材の支持強度を規定する
ことが可能であり、下面からの押圧力に対して、分割さ
れた脚部材の各々が容易に座屈・変形できるようにす
る。
【0035】なお、前記図15ないし図20の各実施例
において、スリットを設けることに代えて、所定の径の
横の孔を形成しておき、マット部材の補強用の鉄筋を挿
入するようにしても良い。そして、前記支持部材に設け
た孔に鉄筋を挿入する場合には、マット部材の作成時に
下層のマット層を打設してから、内部補強部材としての
ガラスクロスや鉄筋を配置する。その際に、支持部材を
所定の間隔に配置してから、前記支持部材の孔に鉄筋を
挿入すれば、支持部材と鉄筋とを組み合わせる作業を容
易に行うことが可能である。また、各支持部材の内部空
間部には、前記支持部材が比較的短いものであることか
ら、支持部材の切断面からアスファルト混合物を容易に
入り込ませることが可能である。
【0036】図21に示す例では、前記支持部材60、
62等の平らな上下面を有するものに対して、ゴム板の
ような弾性板65を一体に設けた場合を示している。前
記支持部材の上下面に取付ける弾性板部材としては、ゴ
ムやアスファルト等で作成した所定の厚さを有する板状
弾性体を用いることができる。前記支持部材62を組み
合わせて構成したマット部材に対して、構造物を構築す
る場合には、図22に示すように、鋼製ケーソンの底板
32を載置した時に、支持部材62との間に仕切材を位
置させるようにする。そして、ケーソンの設置後に支持
部材が腐食したとしても、底板32との間を弾性板65
により仕切ることで、鋼製ケーソンの底板に腐食の影響
が生じないように保護することが可能となる。また、マ
ウンドの表面の捨石と支持部材が直接接触することがな
いので、捨石との摩擦係数が他のマット部材に比べて低
下することがなく、特に、鋼製ケーソンやハイブリッド
ケーソンに対して、有効に作用させることができる。
【0037】前記各実施例に示した支持部材は、各々の
支持部材を1つずつ所定の間隔でマット部材に配置し、
各々の支持部材を荷重支持部材として作用させることが
できるが、その他に、複数個の支持部材を組み合わせて
1つの支持ユニットとして構成することも可能である。
図23に示す例では、4個の支持部材62を接続部材7
1により接続して、1つの支持ユニット70を構成して
おり、前記支持ユニット70を1つの支持部材として作
用させ得るように形成する。前記支持部材62……を接
続するためには、鉄筋やその他の棒状の鉄材を各支持部
材に溶接して、支持ユニット70を一体化することがで
きるが、細い針金等を用いて接続することで、単純な支
持部材のグループとして構成し、マット部材に取付ける
際に、各支持部材の間隔を所定の形状となるように取付
けることも可能である。
【0038】前記支持ユニット70を用いる場合には、
図24に示すように、ケーソン等の重量を受けるスペー
サーブロック等の上部の荷重を受ける部材73を大面積
のものとして構成することができる。また、複数個の支
持部材を組み合わせて1つの支持ユニットとして用いる
場合には、各支持部材を接続する接続部材71が、マッ
トの内部補強用の鉄金と同様な作用を発揮できるので、
各支持部材に対してマットの鉄筋を通す必要がない場合
もある。したがって、マットの鉄筋に関連付けて前記支
持ユニットの配置位置を規定する必要がなくなるので、
支持ユニットを組み合わせたマット部材を作成する作業
を容易に行うことができる。
【0039】図25に示す例は、マット部材に対して、
列状に支持部材を配置する場合を示しているもので、多
数の支持部材62を接続部材76を用いて1列に接続し
て、列状支持部材75として形成したものを、マット部
材10に配置して一体化する場合を示している。前記列
状支持部材75としては、任意の構造の支持部材を用
い、鉄筋や番線で接続して構成することができ、マット
部材が負担するケーソン底版鉄筋の重量を列状に設定す
る場合等に、支持部材の配置を容易に行うことができ
る。また、前述したように、マット部材に対して、列状
に支持部材を配置する場合には、マット部材の製作の際
に個々の支持部材の配置関係を厳密に計測しながら行う
必要がなく、あらかじめマットに対する配置間隔を一定
に設定した支持部材を、マット部材の作成作業と平行し
て一体に埋設し、所定の間隔で支持部材を配置したマッ
トの製作を容易に行うことが可能になる。
【0040】なお、前記支持部材の各実施例において、
マット部材の上にケーソン底版鉄筋を組み込む場合に、
前記支持部材をマット部材の厚さとスペーサーブロック
の高さとを加えた高さのものとして作成し、マット上に
スペーサーブロックを置かずに、支持部材の上に直接ケ
ーソン底版鉄筋を組み込むようにすることも可能であ
る。そして、その場合には、支持部材の脚部の長さを、
例えば、マット部材の厚さの1/2ないし2/3程度に
設定して、マット上のスペーサーブロックに相当する部
分を変形させずに、脚部のみが変形可能なものとして構
成することができる。
【0041】前記各実施例に示される支持部材の各々に
おいては、鉄板を加工する等の手段を用いて支持部材を
形成することができるものであるが、強度と耐熱性が満
足できるものであれば、プラスチック材料を用いて構成
することもできる。また、前記支持部材がアスファルト
マットとの親和性(接着一体性)を有するものであれ
ば、鉄以外の金属で構成することや、金属とプラスチッ
クとを組み合わせた複合材料で形成しても良い。そし
て、前記マット部材として、アスファルトマットやゴム
マット、または任意の構造のマット部材に対して、前記
各実施例に示される支持部材を組み合わせて設けること
が可能である。さらに、前記マット部材を設けたケーソ
ン等の構造物を設置する基礎マウンドの均し精度の値に
対応させて、支持部材の強度を設定できることはもちろ
んである。
【0042】
【発明の効果】本発明は、前述したように構成したもの
であるから、マット部材の所定の位置に支持部材を埋設
して荷重を受けることで、マット部材の上に構造物を構
築する際には、マット部材が構造物の重量により凹み部
が形成されることがなく、マット部材の上面と構造物の
鉄筋の間隔を一定に維持することができる。したがっ
て、コンクリートを打設する際に、下部の鉄筋とマット
部材の間隔(かぶり)を所定の値に維持できるので、コ
ンクリートケーソンのような構造物の製作不良等が生じ
ることを防止できる。
【0043】また、前記支持部材としては、任意の形状
のものを用いることが可能であり、構造物の製作途中で
の静荷重に対しては、その重量を支持部材により支持す
ることが可能であり、構造物を設置した時の石の突部等
に当って、下部からの大きな力が作用した時にのみ、前
記支持部材の脚部材が座屈する状態で変形するので、マ
ット部材がマウンドの表面の凹凸にしたがって凹凸を生
じて、マット部材による構造物の摩擦増大作用を良好に
発揮できる。さらに、前記マット部材に内部補強用の鉄
筋等があったとしても、スリット部に前記鉄筋を入り込
ませる状態で支持部材を位置決めすることができるの
で、支持部材をマット部材と一体化して取付けることを
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 支持部材の構成を示す説明図である。
【図2】 マット部材に支持部材を組み合わせた例の説
明図である。
【図3】 支持部材の変形状態の説明図である。
【図4】 支持部材の別の構成を示す説明図である。
【図5】 マット部材に支持部材を組み合わせる別の例
の説明図である。
【図6】 鋼製ケーソンの底板とマット部材を組み合わ
せる例の説明図である。
【図7】 上板部材を有する支持部材の構成を示す説明
図である。
【図8】 二重の上板部材を有する支持部材の構成を示
す説明図である。
【図9】 切り板を組み合わせた支持部材の構成を示す
説明図である。
【図10】 台形状支持部材の構成を示す説明図であ
る。
【図11】 直立した板部材を組み合わせて構成する支
持部材の構成を示す説明図である。
【図12】 溝型鋼を縦に用いた支持部材の構成を示す
説明図である。
【図13】 L型鋼を縦に用いた支持部材の構成を示す
説明図である。
【図14】 裁頭円錐台形状の支持部材の構成を示す説
明図である。
【図15】 溝型鋼を横に用いて支持部材の構成を示す
説明図である。
【図16】 H型鋼を横にして用いた支持部材の構成を
示す説明図である。
【図17】 C型鋼で作成した支持部材の構成を示す説
明図である。
【図18】 C型鋼の開口を下に向けて配置する支持部
材の構成を示す説明図である。
【図19】 長方形断面の角型パイプで構成する支持部
材の構成を示す説明図である。
【図20】 角型パイプで構成する支持部材の構成を示
す説明図である。
【図21】 角型パイプの上下にゴム板を設けた支持部
材の構成を示す説明図である。
【図22】 図21の支持部材を用いてケーソンを構築
する例の説明図である。
【図23】 複数の支持部材を組み合わせた支持ユニッ
トの構成を示す説明図である。
【図24】 図23の支持ユニットと荷重を受ける状態
の説明図である。
【図25】 列状支持部材の構成を示す説明図である。
【図26】 一般的な海洋構造物の構成を示す説明図で
ある。
【図27】 ケーソンにマット部材を設ける例の説明図
である。
【図28】 図27のマット部材に荷重が作用した状態
の説明図である。
【符号の説明】
1 海洋構造物、 2 ケーソン、 3 海底地
盤、4 洗掘防止材、 5 基礎マウンド、 6
ヤード、10 マット部材、 11 内部補強部
材、 12 鉄筋、15 ケーソン底版鉄筋、 1
8 スペーサーブロック、19 凹み部、 20・
25 支持部材、 21・26 本体部、22・2
7 脚部材、 23・28 スリット、 29
上板部材、30 スタッド、 32 ケーソン鉄
板、 33 ナット、34 ボルト、 40・40
a・42・45・45a・47・50・52・55・5
7・60・62・ 支持部材、 65 ゴム板、7
0 支持ユニット、 71 接続部材、 75
列状支持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000230711 日本海上工事株式会社 東京都港区赤坂2丁目10番9号 (72)発明者 和木 多克 神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰1−29−4 ワ ールドエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 折笠 正美 神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰1−29−4 ワ ールドエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 野々田 充 東京都大田区多摩川2丁目11番20号 日本 道路株式会社内 (72)発明者 伊藤 隆彦 東京都中央区京橋3−13−1 大成ロテッ ク株式会社内 (72)発明者 松崎 勝夫 東京都港区赤坂2丁目10番9号 日本海上 工事株式会社内 (72)発明者 中野 浩 東京都港区赤坂2丁目10番9号 日本海上 工事株式会社内 Fターム(参考) 2D018 BA12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎マウンドの上での摩擦力を増大させ
    るために構造物の底部に配置するマット部材において、 前記マット部材の上で構造物を構築途中に、前記マット
    部材に局部的な荷重が作用する位置に、マット部材の中
    に埋設した支持部材を配置することを特徴とする摩擦増
    大用マット部材。
  2. 【請求項2】 基礎マウンドの上での摩擦力を増大させ
    るために構造物の底部に配置するマット部材において、 前記マット部材の上で構造物を構築途中に、前記マット
    部材に局部的な荷重が作用する位置に、マット部材の中
    に埋設した支持部材を配置し、 前記支持部材は前記マット部材の下部から所定の高さま
    で形成するスリット部により分割される多数の脚部材を
    設けることを特徴とする請求項1に記載の摩擦増大用マ
    ット部材。
  3. 【請求項3】 前記支持部材に設けるスリット部は、マ
    ット部材に埋設して設ける補強用の鉄筋やガラスクロス
    を通し得る巾で構成することを特徴とする請求項2に記
    載の摩擦増大用マット部材。
  4. 【請求項4】 前記支持部材には、マット部材に埋設し
    て設ける鉄筋を通す溝または孔を設けることを特徴とす
    る請求項1に記載の摩擦増大用マット部材。
  5. 【請求項5】 前記支持部材には構造物に取付けるため
    の上板部材を設け、前記上板部材に設ける接続手段を介
    して構造物の底部のコンクリート、鉄筋もしくは底板鉄
    板と接続することを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の摩擦増大用マット部材。
  6. 【請求項6】 前記支持部材の上面の構造物の底面と当
    接する部分とマウンドの石に当接する部分の一方または
    双方には、板状弾性体を一体に配置することを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の摩擦増大用マッ
    ト部材。
  7. 【請求項7】 前記支持部材は、基礎マウンドのような
    設置基礎の突部により局部的な押圧力が作用した状態
    で、脚部材が容易に座屈変形するが、 構造物の構築中に上から加えられる構造物の静荷重が所
    定の値以下では変形せずに、その形状を維持可能に構成
    されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載の摩擦増大用マット部材。
  8. 【請求項8】 前記支持部材を複数個連結して1つの支
    持手段として構成し、広い面積で荷重を支持させ得るも
    のとすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    に記載の摩擦増大用マット部材。
  9. 【請求項9】 あらかじめ多数の前記支持部材を連結し
    ておき、前記多数連結した支持部材をマットに対して埋
    設配置することを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
    かに記載の摩擦増大用マット部材。
  10. 【請求項10】 前記構造物が水利構造物であり、マッ
    ト部材としてアスファルトマットまたはゴム製のマット
    を用いることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    に記載の摩擦増大用マット部材。
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