JP2002069534A - 薄鋼板および薄鋼板の製造方法 - Google Patents
薄鋼板および薄鋼板の製造方法Info
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- JP2002069534A JP2002069534A JP2000268894A JP2000268894A JP2002069534A JP 2002069534 A JP2002069534 A JP 2002069534A JP 2000268894 A JP2000268894 A JP 2000268894A JP 2000268894 A JP2000268894 A JP 2000268894A JP 2002069534 A JP2002069534 A JP 2002069534A
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Abstract
的性質が均一で、優れた板形状を示す薄鋼板の製造方法
を提供する。 【解決手段】 mass%で、C含有量が0.8%以下の連続鋳
造スラブを、粗圧延する工程と、 (Ar3変態点-20)℃以
上で仕上圧延する工程と、500〜800℃の温度まで120℃/
sec超で急冷する工程と、400〜750℃で巻き取る工程
と、を有する薄鋼板の製造方法。連続鋳造スラブは、C:
0.8%以下、Si:2.5%以下、Mn:3.0%以下を含有する
鋼、さらに、Ti,Nb,V,Mo,Zr,Crの内1種以上を0.01〜0.2
%含有する鋼、Ca,Bの内1種以上を0.005%以下含有する
鋼とすることもできる。また、C含有量を0.8%を超え1.
0%以下とし、仕上温度を (Acm変態点-20)℃以上とする
こともできる。
Description
を有する熱延鋼板や冷延鋼板のような薄鋼板の製造方
法、特に、加工性に優れ、かつ機械的性質が均一な薄鋼
板の得られる薄鋼板の製造方法に関する。
自動車、家電製品、産業機械等の広範囲な分野で使用さ
れている。こうした薄鋼板には、何らかの加工を受けて
用いられる場合が多いので、様々な加工性が要求されて
いる。
産業機械等のメーカーからの合理化の要求が厳しく、特
に製品製造時の歩留りのさらなる向上が求められてい
る。このような背景から、材質面では特に均一性が高
く、加工性のレベルが高いことが求められつつある。
る加工性としては、例えば、強度が340MPa級以上で深絞
り用途以外のハイテン材(高張力熱延鋼板)には、バー
リング加工時の高い伸びフランジ性が要求されている。
また、強度が440MPa以下で絞り加工を受ける冷延鋼板に
は、高いr値や破断伸びなどが、要求されている。
求はますます厳しくなって来ており、上述したような加
工性のより一層の向上のみならず、コイル状に巻かれた
製品における機械的性質の均一性も強く要望されてい
る。
つかの対策が検討されている。例えば、材質の均一性向
上の観点からは、特開平9-241742号公報に、熱延連続化
により熱延コイル内の機械的性質の均一性を向上させる
方法が提案されている。これは、熱延連続化のプロセス
を用いて、圧延鋼板の先端部および後端部の材質の向上
を図るとともに、コイル内の材質のばらつきの解消を図
る技術である。
公昭61-15929号公報や特公昭63-6752号公報に、熱延後
の冷却速度や巻取温度を制御して、高張力熱延鋼板の加
工性を向上させる方法が提案されている。
加工性の向上に関しては、特開平5-112831号公報に、熱
間圧延で強圧下と急速冷却を行う方法が提案されてい
る。この技術は、熱延の最終圧下率を30%以上とし、圧
延終了直後に急冷することにより、熱延鋼板の結晶粒の
微細化を通じて冷延鋼板のr値の向上を図ろうとするも
のである。
いずれの従来技術においても、加工性と機械的性質の均
一性ともに優れた薄鋼板を得ることはできなかった。例
えば、コイル内の材質のばらつきの解消を図るという、
特開平9-241742号公報記載の技術で得られている材質特
性(コイル幅中央部の測定値)は、30K〜70K級の鋼板で
の引張強度(TS)の変動値で見て4.5〜6.3kg/mm2程度あ
り、必ずしもユーザー側の満足のいくものではなかっ
た。
特公昭61-15929号公報記載の技術では、強度-延性バラ
ンスを従来の鋼板に比べて高めているものの、伸びフラ
ンジ性の抜本的な解決は達成されていない。さらに、こ
の技術では、表面欠陥の改善もなされていなかった。同
様に、特公昭63-6752号公報に記載の方法で製造した高
張力熱延鋼板では、鋼板の破断伸びや靭性を高めている
ものの、伸びフランジ性の抜本的な解決はやはり達成さ
れていない。
31号公報記載の方法でも、材質のばらつきを必ずしも満
足のいくレベルまで小さくすることができなかった。す
なわち、この技術の特徴とする圧延直後の平均冷却速度
は、同公報の実施例の記載によると、冷却開始から1秒
間は90〜105℃/sec、同3秒間65〜80℃/secである。しか
し、実機の熱延条件では、この程度の冷却速度の場合、
特に圧延トップ部分の鋼板の結晶粒を微細化できないこ
とが判明したのである。
ことができず、冷却開始まで多少の時間を要するためと
考えられる。仕上圧延機の最終スタンドの出側には、仕
上温度計等、計測機器の設置の必要性から、冷却装置を
最終圧延スタンド出側直近に設置できないため、例え
ば、仕上圧延終了から0.1秒以内は冷却できない。特
に、圧延トップ部分は、高速走行が不可能で圧延速度が
遅いため冷却開始までの時間が長くなり、この公報記載
程度の冷却速度で冷却しても、オーステナイト粒の粗粒
化を防止できないのである。
速冷却することが難しいことから結晶粒を十分に微細化
できないため、優れた機械的性質およびその均一性が得
られなかった。また、熱延の最終パスの圧下率を高くす
ることは、オーステナイト粒の細粒化のためにはよい
が、特開平5-112831号公報記載の技術のように圧下率を
30%以上とすることは、鋼板の形状不良が発生し易くな
るため実施は困難である。
問題を解決するためになされたもので、寸法精度の厳し
いプレス加工用途にも適合しうる、伸びフランジ性も含
めた加工性に優れ、かつ機械的性質が均一で種々の特性
レベルを有し、優れた板形状を示すことが可能な薄鋼板
の製造方法を提供することを目的とする。
C含有量が0.8%以下の連続鋳造スラブを、粗圧延して粗
バーを製造する工程と、前記粗バーを、(Ar3変態点-20)
℃以上の仕上温度で仕上圧延して鋼帯を製造する工程
と、前記仕上圧延後の鋼帯を500〜800℃の温度まで120
℃/secを超える冷却速度で急冷する工程と、前記急冷後
の鋼帯を400〜750℃の巻取温度で巻き取る工程と、を有
する薄鋼板の製造方法により解決される。
ラブは、mass%で、C:0.8%以下、Si:2.5%以下、Mn:3.
0%以下を含有する鋼を連続鋳造して得ることもでき
る。さらに、連続鋳造スラブは、mass%で、C:0.8%以
下、Si:2.5%以下、Mn:3.0%以下を含有するとともに、
Ti,Nb,V,Mo,Zr,Crの内1種以上を0.01〜0.2%含有する鋼
を連続鋳造して得ることもできる。また、連続鋳造スラ
ブは、mass%で、C:0.8%以下、Si:2.5%以下、Mn:3.0
%以下を含有するとともに、Ca,Bの内1種以上を0.005%
以下含有する鋼を連続鋳造して得ることもできる。
鋳造スラブは、mass%で、C:0.8%以下、Si:2.5%以
下、Mn:3.0%以下を含有するとともに、Ti,Nb,V,Mo,Zr,
Crの内1種以上を0.01〜0.2%含有し、かつ、Ca,Bの内1
種以上を0.005%以下含有する鋼を連続鋳造して得るこ
ともできる。
を0.8%以下とする代わりにmass%で0.8%を超え1.0%
以下とし、仕上温度を (Ar3変態点-20)℃以上とする代
わりに(Acm変態点-20)℃以上とし、その他についてはこ
れらの製造方法と同じ製造方法とすることもできる。
鋭意検討を重ねる中でなされた。その中で、薄鋼板の加
工性および機械的性質の均一性については、特に圧延直
後から冷却開始までの時間と冷却速度の影響が大きいこ
とを見出し、種々検討の結果完成された。その結果、自
動車、家電製品、産業機械等のメーカーでの使用条件か
らみて、コイルからの製品採取を高歩留りで行うことの
できる加工性に優れ、かつ機械的性質が均一な薄鋼板を
得ることに成功した。以下、本発明における製造方法の
詳細について説明する。まず、化学成分について説明す
る。
剰に含まれると加工性の劣化が著しくなり、1%を超え
ると加工性の劣化を招く。従って、C量を1%以下とす
る。
と表面性状が劣化する。従って、Si量を2.5 %以下とす
る。
加工性には悪影響を及ぼす元素である。Mn量が3%を超
えると、強度が上昇し加工性の劣化が顕著となる。従っ
て、Mn 量を3%以下とする。
を超えて添加すると、粒界偏析による粒界脆化が生じや
すくなる。従って、P量を0.2%以下とする。
く、0.05 %を超えると、微細な硫化物の析出が多くな
り加工性が劣化する。従って、S量を、0.05%以下とす
る。
の添加量を低減でき経済的となる。N量が0.02%を超え
ると、炭窒化物形成元素を添加してNを固定しても鋼板
の加工性の低下が避けられなくなる。従って、N量を0.0
2%以下とする。
で、割れ発生を抑制するために制御が必要である。Oが
0.005%を超えると、スラブの割れが顕著となり、本発
明の意図する加工性も劣化する。従って、O量を0.005
%以下とする。
合計で0.01〜0.2% 前述の化学成分に加えて、強度調整あるいは炭化物形成
による固溶C,N低減を利用した非時効化(および深絞り
性向上)のため、Ti,Nb,V,Mo,Zr,Crを必要に応じて添加
する。これらの元素は、合計の添加量が0.01%未満では
効果がなく、0.2%を超えると延性や深絞り性等の加工
性を損なう。従って、Ti,Nb,V,Mo,Zr,Crを添加する場合
は、これらの添加量を合計で0.01〜0.2%とする。
効な元素であり、添加することが好ましい。しかし、C
a,Bの添加量が合計で0.005%を超えると深絞り性を損な
う。従って、Ca,Bを添加する場合は、これらの添加量を
合計で0.005%以下とする。
明する。
℃未満では、一部でフェライト変態が進行するためフェ
ライト粒が加工され、材質の不均一、面内異方性の増加
等、材質上好ましくない結果となる。以上より、本発明
ではC含有量が0.8%以下の場合、(Ar3変態点-20)℃以上
の仕上温度で仕上圧延する。これにより、組織の均一化
とその後の工程において結晶粒の微細化を図ることがで
き、強度-延性バランスや伸びフランジ性の向上や、冷
延鋼板における高r値化など加工性の向上が図れる。
0)未満では、オーステナイト粒界に析出するセメンタイ
トが増加し、均一なパーライト組織が得られず組織が不
均一となる。以上より、本発明では、 C含有量が0.8%
超の場合、仕上温度(Ar3変態点-20)℃以上で仕上圧延す
る。これにより、組織の均一化とその後の工程において
組織の微細化を図ることができ、焼入性の向上、冷延鋼
板における球状化率の向上や伸びフランジ性の向上など
加工性の向上が図れる。
の組織の微細化と材質の均一化を図るため、圧延後の急
冷が必要である。冷却方法が徐冷であると、組織が粗大
化し、さらに、高C鋼では均一なパーライト組織が得ら
れず組織が不均一となる。冷却速度が120℃/sec以下の
場合、変態により生成するフェライト結晶粒やパーライ
ト等の組織が粗大化し、また、過共析鋼ではセメンタイ
トが析出するため、組織が不均一となる。
すると、巻取り温度との差(余裕代)が小さくなり、温
度の均一化が困難となる。また、急冷用の冷却設備の増
設が必要となり、設備コストが増加する。これとは逆に
冷却終了温度が800℃を超えると、一部しか変態せず組
織が不均一となり、その後の巻取り温度調節に伴う冷却
(徐冷)で組織が粗大化する。
温度まで120℃/secを超える冷却速度で一次冷却する
と、変態後のフェライト結晶粒やパーライト等の析出物
を微細化できるので、加工性の向上が図れる。なお、冷
却速度の上限は特に規定しないが、工業的に可能な2000
℃/sec程度が限度である。
必要がある。これは、巻取温度が400℃未満では低温変
態相が生成し、750℃を超えると結晶粒などの組織の粗
大化が起こり加工性が劣化するためである。
あるが、必要に応じてさらに次の製造条件を用いること
ができる。
延または温間装入 連続鋳造スラブを、直接熱間圧延で、または室温まで冷
却する前に温間で加熱炉に装入して1200℃以下の温度に
再加熱し、粗圧延を行うこともできる。この発明では、
連続鋳造スラブを室温まで冷却することなく、そのまま
直接圧延で粗圧延を開始し、あるいは1200℃以下の温度
に加熱後、粗圧延を開始する。その結果、圧延前のスラ
ブ温度を均一化でき、コイル内の機械的性質をより一層
均一化できる。
装置により加熱することもできる。この発明では、圧延
中の被圧延材の温度をより均一にでき、コイル内の機械
的性質のより一層の均一化が図れる。
開始することもできる。この発明では、変態後のフェラ
イト結晶粒やパーライト等の析出物をより微細化でき、
加工性をより一層向上できる。
に、冷間圧延し、焼鈍することもできる。この発明で
は、熱延コイルの材質および組織が均一であるため、そ
れを冷延後焼鈍すれば、加工性と機械的性質の均一性と
もに優れた冷延鋼板が得られる。
の温度の変動を低減することにより、熱延鋼帯の幅方向
及び長手方向における引張強さの変動(最大値と最小
値)が、コイル内の引張強さの平均値の±8%以内であ
ることを特徴とする薄鋼板を得ることができる。このよ
うなばらつきが狭小な鋼板は、プレス加工性(曲げ加工
時のスプリングバック等)のコイル内での変動が小さ
い。需要家においても、プレス加工後の製品歩留まりや
形状精度を向上でき、材料としての性能が優れている。
は特に限定されることなく、従来の種々の特性レベルを
有する熱延鋼板や冷延鋼板の成分系を適用できる。すな
わち、単純な炭素鋼板のみならず、Ti、Nb、V、Mo、Z
r、Ca、B等の特殊元素が含有された鋼板にも適用でき
る。なお、本発明においては、Cuを0.02〜2%添加する
こと、Snを0.01%以下添加(含有)することが許容され
る。この範囲内であれば、これらの元素によって本発明
の効果が損なわれることはない。
く、1200℃以下の温度に加熱後粗圧延を開始すれば、圧
延前のスラブ温度を均一化でき、コイル内の機械的性質
をより一層均一化できる。連続鋳造スラブを粗圧延した
後、仕上圧延直前の粗バーを、または仕上圧延中の被圧
延材を、誘導加熱装置により加熱すれば、圧延中の被圧
延材の温度をより均一にでき、コイル内の機械的性質の
より一層の均一化が図れる。
率を8%以上、30%未満とすることが望ましい。これ
は、オーステナイト粒を十分に細粒化するためには圧下
率を8%以上とするのがよく、鋼板の形状を良好に維持
するためには圧下率を30%以上とするのがよいことによ
る。なお、熱延鋼板の粒径の細粒化の観点からは、圧下
率を各圧延パスについて10%超とすることが望ましい。
の場合は、好ましくは (Ar3変態点-20)〜(Ar3変態点+5
0)℃で仕上圧延すれば、仕上圧延直後、即ちランナウト
冷却前の結晶粒を細粒化することができる。仕上温度を
(Ar3変態点+50)℃以下とすることにより、オーステナ
イト粒の粗大化を防止し、圧延後のフェライト粒が細粒
化し易くなる。その結果、その後の工程において結晶粒
の微細化を図ることができ、強度-延性バランスや伸び
フランジ性の向上、さらには冷延鋼板における高r値化
など加工性の向上が図れる。
点-20)〜(Acm変態点+100)℃の仕上温度で仕上圧延し、
それ以外の条件をC含有量が0.8%以下の場合と同様にす
れば、加工性に優れ、かつ機械的性質が均一な薄鋼板を
得ることができる。仕上温度を (Acm変態点+100)℃以下
とすることにより、オーステナイト粒の粗大化を防止し
圧延後のパーライトコロニーの微細化が可能となる。
方向等の位置により仕上温度が異なり、その差が大きく
なると鋼帯の組織を不均一とするので、仕上温度の差を
小さくすることが望ましい。被圧延材内の仕上温度差が
50℃以内となるように仕上圧延すれば、仕上圧延直後の
鋼帯内の組織を均一にでき、コイルに巻き取り後の機械
的性質の均一化が図れる。その結果、最終製品の組織お
よび材質の差が無視できるようになるので、好ましくは
被圧延材内の仕上温度の差を50℃以内とする。
等の組織の微細化と材質の均一化を図るため、圧延後の
冷却の際、急冷と徐冷を組合せて行うことが望ましい。
急冷後に徐冷を行うことで、冷却終了温度の場所的不均
一が軽減され、冷却終了温度の絶対値の変動も小さくな
り、材質レベルの変動を縮小できる。以下、上記の急冷
及び徐冷を一次冷却及び二次冷却と呼ぶ。
超える冷却速度で一次冷却すると、変態後のフェライト
結晶粒やパーライトの微細化により、加工性の向上が図
れる。このとき、フェライト結晶粒の細粒化やパーライ
ト組織の微細化の観点からは200℃/sec以上、より好ま
しくは400℃/sec以上の冷却速度で冷却することによ
り、格段に優れた加工性を得ることができる。なお、冷
却速度の上限は特に規定しないが、工業的には2000℃/s
ec程度が限度である。
ましいレベルまで低減するためには、上記の急冷の停止
温度を発明の範囲内とするとともに、急冷後のコイル幅
方向や長手方向等の温度の変動(最高値−最低値)を60
℃以内にすることが望ましい。
以内とすることにより、上記の需要家での性能を格段に
向上し得る。この場合、上記の急冷の停止温度の変動を
40℃以内とすることにより、材質のばらつきをこのよう
に狭小化できる。
には、上記の急冷の停止温度の変動を20℃以内とすれば
よい。材質の変動の低減は、これらの温度と引張強さの
変動の関係から割り出すことができる。なお本発明にお
けるコイル幅方向の温度は、温度センサの測定方法も考
慮して、コイル幅両エッジから30mmを除いた範囲を指
す。
係数が2000kcal/m2h℃の冷却を行うことにより、上記急
冷後の温度の変動を小さくすることができる。温度の変
動の低減のために、好ましい伝熱係数は5000kcal/m2h℃
以上、さらに好ましいレベルは8000kcal/m2h℃以上であ
る。
1secを超え1.0sec未満の時間内で冷却を開始すれば、変
態後のフェライト結晶粒やパーライト等の析出物をより
微細化でき、加工性をより一層向上できる。さらに、熱
延鋼帯の材質のばらつきをより好ましいレベルにするた
めには、冷却の開始を仕上圧延後0.5sec超とすることが
望ましい。
(二次冷却)することが望ましい。特に、二次冷却の冷
却速度が60℃/sec未満であれば、高い精度の温度制御が
可能となり、冷却終了温度、即ち巻取り温度が均一とな
る。その結果、巻き取り後のコイル内の組織をより均一
にできるので、コイル内の機械的性質の均一化のため鋼
帯を60℃/sec未満の冷却速度で二次冷却することが好ま
しい。
度で巻き取る必要があるが、これは、400℃未満では低
温変態相が生成し、750℃を超えると結晶粒などの組織
の粗大化が起こり加工性が劣化するためである。なお、
高C材の巻取り温度については、低温変態相の生成を防
止するため450℃以上とすることが望ましい。また、最
終製品の材質を均一化する観点からは、コイル内の巻取
温度の差を80℃以内とすることが望ましい。
を経ずに直接熱間圧延する直送圧延プロセスにも適用で
きる。また、コイルボックス等を用いた連続圧延プロセ
スに対しても、効果的である。また、仕上圧延直前また
は仕上圧延中に、被圧延材を誘導加熱装置により加熱す
るとき、エッジ加熱を行っても効果的である。
すれば、加工性と機械的性質の均一性ともに優れた冷延
鋼板が得られる。このとき、焼鈍は、機械的性質の均一
性を図る上で、連続焼鈍で行うことがより好ましい。
o.1〜7を溶製した。いずれの鋼の化学成分も、本発明の
範囲内である。これらの鋼を、表2に示す熱間圧延条件
で圧延し、板厚3mmの熱延コイルNo.1〜14を作製した。
なお、本発明例における急冷(一次冷却)の際の伝熱係
数は3000〜4000kcal/m2h℃である。
引張試験片を採取し、平均の引張強度(TS)、全伸び
(El)、引張強度のばらつき(ΔTS)、全伸びのばらつ
き(ΔEl)を測定した。また、一部の熱延コイルについ
ては、伸びフランジ性を評価するために穴広げ率(λ)
およびそのばらつき(Δλ)を測定した。さらに、熱延
コイルNo.4〜7、No.11〜13については、酸洗後板厚0.8m
mまで冷間圧延し、連続焼鈍して、深絞り性を評価する
ためにr値を測定した。これらの熱延コイルと冷延-焼鈍
板の機械的性質の測定結果を表3に示す。
と比較例の鋼板No.9〜14を対比して見れば明らかなよう
に、いずれの成分系においても本発明例の方が機械的性
質のばらつきΔTS、ΔEl、Δλが小さい。これに対し
て、比較例の鋼板No.9〜14においては、本発明で規定さ
れる製造条件が1つ以上満たされておらず、同じ化学成
分の本発明例の鋼板No.1〜8に対して機械的性質の均一
性または加工性が劣っている。
有する鋼No.1〜7を、表4に示す熱間圧延条件で圧延
し、板厚3mmの熱延コイルNo.15〜28を製造した。なお、
一次冷却の際の伝熱係数は、本発明例No.15〜22では120
00kcal/m2h℃、比較例No.23〜28では1000kcal/m2h℃で
ある。
について、実施例1と同様、機械的性質のばらつきを調
べた。さらに、熱延コイルNo.18〜22、No.26〜28につい
ては、酸洗後板厚0.8mmまで冷間圧延し、連続焼鈍し
て、深絞り性を評価するためにr値を測定した。これら
の熱延コイルと冷延-焼鈍板の機械的性質の測定結果を
表5に示す。
最大値と最小値の差の1/2である。また,引張特性はコ
イル幅方向の両エッジ30mm及びコイル長手方向の両端各
5mを除いた位置より採取したサンプルを用いて調査し,
全ての値の平均値をコイル内平均値とした。
22と比較例の鋼板No. 23〜28を対比して見れば明らかな
ように、いずれの成分系においても本発明例の方が機械
的性質のばらつきΔTS、ΔElが小さい。これに対して、
比較例の鋼板No. 23〜28においては、本発明で規定され
る製造条件が1つ以上満たされておらず、同じ化学成分
の本発明例の鋼板No. 15〜22に対して機械的性質の均一
性または加工性が劣っている。
のコイル内での変動が、比較法の従来のラミナー冷却に
よる物に比べて小さく、機械的性質の変動がより好まし
いレベルまで低減されている。なお、本発明例における
冷却方式は、多孔噴流タイプの高い伝熱係数を有する冷
却方式である。
械的性質の均一性に優れ、熱延コイルのEl、λや冷延-
焼鈍後のr値も高く、加工性にも優れた薄鋼板の製造が
可能となる。
いるので、伸びフランジ性も含めた加工性に優れ、機械
的性質が均一で、かつ板形状にも優れた、種々の特性レ
ベルを有する270MPa級以上の薄鋼板の製造方法を提供で
きる。また、連続鋳造から熱間圧延まで直接行う直送圧
延プロセス、または連続鋳造スラブが室温まで温度低下
する前に加熱炉に装入するプロセスにおいても適用で
き、工業的に有用な効果がもたらされる。
Claims (13)
- 【請求項1】 mass%で、C含有量が0.8%以下の連続鋳
造スラブを、粗圧延して粗バーを製造する工程と、 前記粗バーを、(Ar3変態点-20)℃以上の仕上温度で仕上
圧延して鋼帯を製造する工程と、 前記仕上圧延後の鋼帯を、500〜800℃の温度まで120℃/
secを超える冷却速度で急冷する工程と、 前記急冷後の鋼帯を400〜750℃の巻取温度で巻き取る工
程と、を有する薄鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 連続鋳造スラブは、mass%で、C:0.8%
以下、Si:2.5%以下、Mn:3.0%以下を含有する鋼を連続
鋳造して得ることを特徴とする請求項1記載の薄鋼板の
製造方法。 - 【請求項3】 連続鋳造スラブは、mass%で、C:0.8%
以下、Si:2.5%以下、Mn:3.0%以下を含有するととも
に、Ti,Nb,V,Mo,Zr,Crの内1種以上を0.01〜0.2%含有す
る鋼を連続鋳造して得ることを特徴とする請求項1記載
の薄鋼板の製造方法。 - 【請求項4】 連続鋳造スラブは、mass%で、C:0.8%
以下、Si:2.5%以下、Mn:3.0%以下を含有するととも
に、Ca,Bの内1種以上を0.005%以下含有する鋼を連続鋳
造して得ることを特徴とする請求項1記載の薄鋼板の製
造方法。 - 【請求項5】 連続鋳造スラブは、mass%で、C:0.8%
以下、Si:2.5%以下、Mn:3.0%以下を含有するととも
に、Ti,Nb,V,Mo,Zr,Crの内1種以上を0.01〜0.2%含有
し、かつ、Ca,Bの内1種以上を0.005%以下含有する鋼を
連続鋳造して得ることを特徴とする請求項1記載の薄鋼
板の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
記載の薄鋼板の製造方法において、C含有量をその記載
に代えてmass%で0.8%を超え1.0%以下とし、仕上温度
をその記載に代えて(Acm変態点-20)℃以上としたことを
特徴とする薄鋼板の製造方法。 - 【請求項7】 連続鋳造スラブを、直接熱間圧延で、ま
たは室温まで冷却する前に1200℃以下の温度に再加熱し
て、粗圧延を行うことを特徴とする請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載の薄鋼板の製造方法。 - 【請求項8】 仕上圧延直前または仕上圧延中に、被圧
延材を誘導加熱装置により加熱することを特徴とする請
求項1から請求項7のいずれか1項に記載の薄鋼板の製
造方法。 - 【請求項9】 仕上圧延後、0.1secを超え1.0sec未満の
時間内で急冷を開始することを特徴とする請求項1から
請求項8のいずれか1項に記載の薄鋼板の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれか1項
に記載の薄鋼板の製造方法により製造した薄鋼板を、さ
らに、冷間圧延し、焼鈍することを特徴とする薄鋼板の
製造方法。 - 【請求項11】 急冷後の鋼帯の幅方向及び長手方向温
度の最高値と最低値の差を60℃以内とすることを特徴と
する請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の薄
鋼板の製造方法。 - 【請求項12】 急冷の際の伝熱係数を2000kcal/m2h℃
以上とすることを特徴とする請求項11記載の薄鋼板の
製造方法。 - 【請求項13】 請求項11記載の薄鋼板の製造方法に
より製造され、幅方向及び長手方向における引張強さの
変動が、コイル内の引張強さの平均値の±8%以内であ
ることを特徴とする薄鋼板。
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