JP2002069033A - 1−置換−シクロヘキサンカルボニルハライド化合物の製造方法 - Google Patents

1−置換−シクロヘキサンカルボニルハライド化合物の製造方法

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JP2002069033A
JP2002069033A JP2001167756A JP2001167756A JP2002069033A JP 2002069033 A JP2002069033 A JP 2002069033A JP 2001167756 A JP2001167756 A JP 2001167756A JP 2001167756 A JP2001167756 A JP 2001167756A JP 2002069033 A JP2002069033 A JP 2002069033A
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Takashi Ebata
隆 恵畑
Koji Matsuda
浩二 松田
Junichi Hoshi
淳一 星
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/58Preparation of carboxylic acid halides
    • C07C51/60Preparation of carboxylic acid halides by conversion of carboxylic acids or their anhydrides or esters, lactones, salts into halides with the same carboxylic acid part

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】1−置換−シクロヘキサンカルボニルハライド
化合物を工業生産に実用的で安価に製造する方法を提供
する。 【解決手段】 一般式1 (Rは直鎖/分枝状のC1-10アルキル基、C3-10シクロ
アルキル基、C3-10シクロアルキルC1-10アルキル基又
はアラルキル基であり、Xはハロゲンである)の1−置
換−シクロヘキサンカルボニルハライド化合物の製造方
法であって、安息香酸をアルカリ金属/液体アンモニア
存在下、アルコール中で処理した後、化合物R−X
(Xはハロゲンである。)と反応させて得られる、
一般式2 の化合物を接触還元によって、一般式3 の化合物とし、これを酸ハライド化剤で処理する製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、1−置換−シクロ
ヘキサンカルボニルハライド化合物の新規製造法に関す
るものであり、更に詳しくは、特許第2894445号
公報及び特願平10−296593号明細書に記載され
るコレステロールエステル転送蛋白(CETP)阻害剤
として有用な化合物の製造中間体である1−置換−シク
ロヘキサンカルボニルハライド化合物の製造方法に関す
る。また、本発明は1−置換−シクロヘキサンカルボニ
ルハライド化合物を製造するための中間体の製造方法及
びその製造中間体に関する。
【0002】
【従来技術】1−置換−シクロヘキサンカルボニルハラ
イド化合物は、前述の通り特許第2894445号公報
及び特願平10−296593号明細書に記載される下
記化合物
【0003】
【化7】
【0004】[式中、R’’は1−置換−シクロアルキ
ル基等であり、X1、X2、X3、X4は水素原子、ハロゲ
ン原子、低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキル基、
低級アルコキシ基等であり、Z1’’は水素原子、−Y1
1(ここで、Y1はCO又はCSであり、R1は置換さ
れていてもよいアルキル基、複素環基等である)等であ
る]、より具体的には、例えば下記に示すN−(2−メ
ルカプトフェニル)−1−(2−エチルブチル)シクロ
ヘキサンカルボキサミド、
【0005】
【化8】
【0006】2−メチルチオプロピオン酸 S−[2−
(1−イソブチルシクロヘキサンカルボニルアミノ)フ
ェニル]エステル
【0007】
【化9】
【0008】等の化合物を製造するための中間体であ
り、その製造方法については該公報及び明細書で既に具
体的に開示されている。即ち、同公報の実施例2とし
て、下記のごときスキームで示される合成方法が記載さ
れている。
【0009】
【化10】
【0010】しかしながら、これら公知の製造方法は、
経済的又は工業的に十分満足できるものではなかった。
特に、公知の製造方法を用いた場合、各工程で使用され
る試薬及び溶媒、例えばLDA(リチウムジイソプロピ
ルアミド)、水素化ナトリウム及びTHF(テトラヒド
ロフラン)等に加え、出発原料であるシクロヘキサンカ
ルボン酸が極めて高価であり、経済的に考えてあまり実
用的ではなかった。従って、CETP阻害剤として有用
な化合物をより安価で、より実用的に製造するために
は、これら高価な原材料及び試薬、溶媒をできる限り使
用せず、又は使用量を削減することにより、その中間体
である1−置換−ヘキサンカルボニルハライド化合物を
より安価に製造することが求められていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
如き問題点を解決すべく鋭意検討した結果、従来の製造
方法と比較し、工業的に実用的でなお且つ安価な製造方
法を見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記
(1)乃至(11)に示す1−置換−シクロヘキサンカ
ルボニルハライド化合物の製造方法、その中間体の製造
方法及びその製造中間体に関する。
【0013】(1) 一般式〔1〕
【0014】
【化11】
【0015】(式中、Rは直鎖又は分枝状のC1-10アル
キル基、C3-10シクロアルキル基、C 3-10シクロアルキ
ルC1-10アルキル基又はアラルキル基であり、Xはハロ
ゲン原子である)で表される1−置換−シクロヘキサン
カルボニルハライド化合物の製造方法であって、安息香
酸をアルカリ金属/液体アンモニア存在下、アルコール
で処理した後、化合物R−X1(式中、X1はハロゲン原
子であり、Rは前述の通りである)と反応させることに
より得られる、一般式〔2〕
【0016】
【化12】
【0017】(式中、Rは前述の通りである)で表され
る化合物を接触還元によって、一般式〔3〕
【0018】
【化13】
【0019】(式中、Rは前述の通りである)で表され
る化合物とし、この化合物を酸ハライド化剤で処理する
ことを特徴とする製造方法。
【0020】(2) Rが直鎖又は分枝状のC1-10アル
キル基である上記(1)記載の製造方法。
【0021】(3) Rが2−エチルブチル基である上
記(2)記載の製造方法。
【0022】(4) Xが塩素原子である上記(1)乃
至(3)記載の製造方法。
【0023】(5) X1が臭素原子である上記(1)
乃至(4)記載の製造方法。
【0024】(6) 一般式〔3〕
【0025】
【化14】
【0026】(式中、Rは上記(1)の通りである)で
表される1−置換−シクロヘキサンカルボン酸化合物の
製造方法であって、安息香酸をアルカリ金属/液体アン
モニア存在下、アルコールで処理した後、化合物R−X
1(式中、R及びX1は上記(1)の通りである)と反応
させることにより得られる、一般式〔2〕
【0027】
【化15】
【0028】(式中、Rは上記(1)の通りである)で
表される化合物を接触還元させることを特徴とする製造
方法。
【0029】(7) Rが直鎖又は分枝状のC1-10アル
キル基である上記(6)記載の製造方法。
【0030】(8) Rが2−エチルブチル基である上
記(7)記載の製造方法。
【0031】(9) Xが塩素原子である上記(6)乃
至(8)記載の製造方法。
【0032】(10) X1が臭素原子である上記
(6)乃至(9)記載の製造方法。
【0033】(11) 一般式
【0034】
【化16】
【0035】で表される製造中間体。
【0036】ここで、本明細書において使用する各置換
基の定義は次の通りである。
【0037】「直鎖又は分枝状のC1-10アルキル基」と
は、直鎖であっても分枝状であってもよい炭素原子数1
乃至10個のアルキル基を意味し、具体的にはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、
tert−ペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチ
ルブチル基、1−プロピルブチル基、1,1−ジメチル
ブチル基、1−イソブチル−3−メチルブチル基、1−
エチルペンチル基、1−プロピルペンチル基、1−イソ
ブチルペンチル基、2−エチルペンチル基、2−イソプ
ロピルペンチル基、2−tert−ブチルペンチル基、
3−エチルペンチル基、3−イソプロピルペンチル基、
4−メチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、
2,4−ジメチルペンチル基、1−エチル−4−メチル
ペンチル基、ヘキシル基、1−エチルヘキシル基、1−
プロピルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、2−イソ
プロピルヘキシル基、2−tert−ブチルヘキシル
基、3−エチルヘキシル基、3−イソプロピルヘキシル
基、3−tert−ブチルヘキシル基、4−エチルヘキ
シル基、5−メチルヘキシル基、ヘプチル基、1−エチ
ルヘプチル基、1−イソプロピルヘプチル基、2−エチ
ルヘプチル基、2−イソプロピルヘプチル基、3−プロ
ピルヘプチル基、4−プロピルヘプチル基、5−エチル
ヘプチル基、6−メチルヘプチル基、オクチル基、1−
エチルオクチル基、2−エチルオクチル基、ノニル基、
1−メチルノニル基、2−メチルノニル基、デシル基等
である。好ましくは、炭素原子数1乃至8個の直鎖又は
分枝状のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチ
ル基、2,2−ジメチルプロピル基、4−メチルペンチ
ル基、2−エチルブチル基等であり、特に好ましくは、
2−エチルブチル基である。
【0038】「C3-10シクロアルキル基」とは、単環式
であっても多環式であってもよい炭素原子数3乃至10
個のシクロアルキル基を意味し、具体的にはシクロプロ
ピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、オク
タヒドロインデニル基、デカヒドロナフチル基、ビシク
ロ[2.2.1]ヘプチル基、アダマンチル基等であ
る。好ましくは、炭素原子数3乃至7個のシクロアルキ
ル基であり、具体的にはシクロプロピル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等である。
【0039】「C3-10シクロアルキルC1-10アルキル
基」とは、前述の直鎖又は分枝状のC 1-10アルキル基に
前述のC3-10シクロアルキル基が1個以上置換したもの
を意味し、具体的にはシクロプロピルメチル基、シクロ
ペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘ
キシルシクロペンチルメチル基、ジシクロヘキシルメチ
ル基、1−シクロペンチルエチル基、1−シクロヘキシ
ルエチル基、2−シクロプロピルエチル基、2−シクロ
ペンチルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−
シクロヘプチルエチル基、1−シクロヘキシル−1−メ
チルエチル基、1−シクロヘキシルプロピル基、2−シ
クロペンチルプロピル基、3−シクロブチルプロピル
基、3−シクロペンチルプロピル基、3−シクロヘキシ
ルプロピル基、3−シクロヘプチルプロピル基、1−シ
クロプロピル−1−メチルプロピル基、1−シクロヘキ
シル−2−メチルプロピル基、1−シクロペンチルブチ
ル基、1−シクロヘキシルブチル基、3−シクロヘキシ
ルブチル基、4−シクロプロピルブチル基、4−シクロ
ブチルブチル基、4−シクロペンチルブチル基、1−シ
クロヘキシル−1−メチルブチル基、1−シクロペンチ
ル−2−エチルブチル基、1−シクロヘキシル−3−メ
チルブチル基、1−シクロペンチルペンチル基、1−シ
クロヘキシルペンチル基、1−シクロヘキシルメチルペ
ンチル基、2−シクロヘキシルペンチル基、2−(シク
ロヘキシルメチル)ペンチル基、3−シクロペンチルペ
ンチル基、1−シクロヘキシル−4−メチルペンチル
基、5−シクロペンチルペンチル基、1−シクロペンチ
ルヘキシル基、1−シクロヘキシルヘキシル基、1−
(シクロペンチルメチル)ヘキシル基、2−シクロペン
チルヘキシル基、2−(シクロプロピルエチル)ヘキシ
ル基、3−シクロペンチルヘキシル基、1−シクロヘキ
シルヘプチル基、1−シクロペンチル−1−メチルヘプ
チル基、1−シクロヘキシル−1,6−ジメチルヘプチ
ル基、1−シクロヘプチルオクチル基、2−シクロペン
チルオクチル基、3−シクロヘキシルオクチル基、2−
(シクロペンチルメチル)オクチル基、1−シクロペン
チルノニル基、1−シクロヘキシルノニル基、3−シク
ロプロピルノニル基、1−シクロペンチルデシル基等で
ある。好ましくは、C3-7シクロアルキルC1-4アルキル
基であり、具体的にはシクロプロピルメチル基、2−シ
クロプロピルエチル基、2−シクロペンチルエチル基、
シクロヘキシルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基
等である。
【0040】「アラルキル基」とは、C1-4アルキル基
にフェニル、ナフチル基、ビフェニル基等のアリール基
が1個以上置換したものを意味し、具体的にはベンジル
基、ベンズヒドリル基、トリチル基、フェネチル基、3
−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、4−
フェニルブチル基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエ
チル基、4−ビフェニルメチル基、3−(4−ビフェニ
ル)プロピル基等である。好ましくはフェニルC1-4
ルキル基であり、具体的にはベンジル基、フェネチル基
等である。
【0041】「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等であり、好ましくは塩素原子、臭素原
子である。特にXにおいて、好ましいのは塩素原子であ
り、またX1において、好ましいのは臭素原子である。
【0042】「アルカリ金属」とは、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等であり、特に好ましくはナトリウムで
ある。
【0043】「アルコール」とは、メタノール、エタノ
ール、tert−ブチルアルコール等であり、特に好ま
しくはtert−ブチルアルコールである。
【0044】「酸ハライド化剤」とは、塩化オキサリ
ル、塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リ
ン等である。好ましくは、塩化オキサリル、塩化チオニ
ルであり、特に好ましくは塩化チオニルである。
【0045】「接触還元」とは、触媒の存在下に水素を
用いて化合物を還元する反応である。その触媒として
は、白金、パラジウム、ニッケル、コバルト、鉄、銅等
の金属が用いられるが、一般的にはその活性を高めるよ
うに工夫されている。本発明において用いられる触媒と
しては、好ましくはパラジウム炭素、ラネーニッケル、
パラジウム黒、水酸化パラジウム等であり、特に好まし
くはパラジウム炭素である。
【0046】次に、一般式〔1〕で表される1−置換−
シクロヘキサンカルボニルハライド化合物の製造方法に
ついて具体的に述べる。
【0047】
【化17】
【0048】なお、上記式中のR、X及びX1は前述の
通りである。 (工程1)化合物〔2〕は、メタノール、エタノール又
はtert−ブチルアルコール等のアルコール及び安息
香酸のテトラヒドロフラン溶液を、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属存在下、液体アンモニア
中、−33乃至−78℃、好ましくは−50乃至−60
℃で、10乃至120分間、好ましくは30分間反応さ
せ、次いで得られた反応物とR−X1を−33乃至−7
8℃、好ましくは−50乃至−60℃で、10乃至12
0分間、好ましくは30分間反応させることにより合成
することができる。なお、本発明によれば、安価な安息
香酸を原材料とすることが可能となり、またテトラヒド
ロフランの使用量を従来法に比べ、約84%低減するこ
とができた。
【0049】(工程2)化合物〔3〕は、化合物〔2〕
をエタノール、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、酢酸、酢酸エチル等の有機溶媒中又
はこれらの混合溶媒中、好ましくは酢酸エチル中、パラ
ジウム炭素、ラネーニッケル、パラジウム黒、水酸化パ
ラジウム等の金属触媒、好ましくはパラジウム炭素存在
下、1乃至5kg/cm2の圧力で、水素ガスにて接触
還元することにより合成することができる。
【0050】(工程3)化合物〔1〕は、化合物〔3〕
を塩化オキサリル、塩化チオニル、三塩化リン、五塩化
リン、三臭化リン等の酸ハライド化剤、好ましくは塩化
チオニル存在下、ジメチルホルムアミド、トルエン等の
有機溶媒中又はこれらの混合溶媒中、好ましくはトルエ
ン中、40乃至70℃、好ましくは50℃で反応させる
ことにより合成することができる。
【発明の実施の形態】
【0051】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
【実施例】
【0052】実施例1 1−(2−エチルブチル)−シクロヘキサンカルボン酸
の製造方法(化合物〔3〕:R=2−エチルブチル) 工程1)1−(2−エチルブチル)−シクロヘキサ−
2,5−ジエンカルボン酸(化合物〔2〕) 窒素雰囲気下、液体アンモニア(300ml)に、−5
0℃〜−60℃で安息香酸(20.0g)及びtert
−ブチルアルコール(15.1g)のテトラヒドロフラ
ン(66ml)溶液を滴下した。滴下した後、−50℃
〜−60℃で金属ナトリウム(16.4g)を分割滴下
し、同温で30分以上攪拌した。次いでこの反応液に、
−50℃〜−60℃で1−ブロモ−2−エチルブタン
(50.5g)を滴下し、同温で30分以上攪拌した。
反応終了後、室温まで徐々に昇温させ、アンモニアを留
去した。次いで酢酸エチル(100ml)、水(25m
l)及び35%塩酸(25ml)を加え、水層のpHを
2以下にした。静置分層後、水層を除き、得られた有機
層を水(50ml)で洗浄することにより表題化合物の
酢酸エチル溶液を得た。
【0053】工程2)1−(2−エチルブチル)−シク
ロヘキサンカルボン酸(化合物〔3〕) 上記工程1)で得られた溶液を十分に窒素置換し、5%
パラジウム−炭素触媒(50%湿潤品、1.0g)を加
えた後、水素ガス雰囲気下、室温中、3kg/cm2
圧力を維持した。反応終了後、触媒を濾過し、濾物を酢
酸エチル(20ml)で洗浄した。得られた酢酸エチル
濾液を減圧濃縮して、トルエンに溶媒置換することによ
り表題化合物のトルエン溶液を得た。
【0054】実施例2 1−(2−エチルブチル)−シクロヘキサンカルボニル
クロライドの製造方法(化合物〔1〕:R=2−エチル
ブチル、X=塩素原子) 工程3)1−(エチルブチル)−シクロヘキサンカルボ
ニルクロライド(化合物〔1〕) 上記実施例1で得られた溶液を50℃に加熱し、塩化チ
オニル(23.3g)を同温で滴下した。滴下終了後、
反応液を50℃で1時間以上攪拌した。減圧濃縮により
過剰の塩化チオニル等の低沸点化合物を留去した後、減
圧蒸留することにより淡黄色油状物の表題化合物(2
9.7g、収率63.2%)を得た。 b.p.:103℃/0.33kPa1 H-NMR(300MHz, CDCl3, TMS):δ 0.83 (6H, t)、1.
2〜1.5 (10H, m)、1.5〜1.7 (5H, m)、2.1〜2.2 (2H,
m)
【0055】
【発明の効果】上記から明らかな通り、本発明によれ
ば、従来の製造方法に比べて、工業生産的に実用的でな
お且つ極めて安価に1−置換−シクロヘキサンカルボニ
ルハライド化合物を製造することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 淳一 大阪府高槻市紫町1番1号 日本たばこ産 業株式会社医薬総合研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AB84 AC11 AC24 AC47 BA25 BA55 BA61 BB11 BB15 BB17 BC10 BC11 BE14 BE51 BE90 BJ20 BS20 4H039 CA40 CB10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔1〕 【化1】 (式中、Rは直鎖又は分枝状のC1-10アルキル基、C
    3-10シクロアルキル基、C 3-10シクロアルキルC1-10
    ルキル基又はアラルキル基であり、Xはハロゲン原子で
    ある)で表される1−置換−シクロヘキサンカルボニル
    ハライド化合物の製造方法であって、安息香酸をアルカ
    リ金属/液体アンモニア存在下、アルコール中で処理し
    た後、化合物R−X1(式中、X1はハロゲン原子であ
    り、Rは前述の通りである)と反応させることにより得
    られる、一般式〔2〕 【化2】 (式中、Rは前述の通りである)で表される化合物を接
    触還元によって、一般式〔3〕 【化3】 (式中、Rは前述の通りである)で表される化合物と
    し、この化合物を酸ハライド化剤で処理することを特徴
    とする製造方法。
  2. 【請求項2】 Rが直鎖又は分枝状のC1-10アルキル基
    である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 Rが2−エチルブチル基である請求項2
    記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 Xが塩素原子である請求項1乃至3記載
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 X1が臭素原子である請求項1乃至4記
    載の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式〔3〕 【化4】 (式中、Rは請求項1の通りである)で表される1−置
    換−シクロヘキサンカルボン酸化合物の製造方法であっ
    て、安息香酸をアルカリ金属/液体アンモニア存在下、
    アルコールで処理した後、化合物R−X1(式中、R及
    びX1は請求項1の通りである)と反応させることによ
    り得られる、一般式〔2〕 【化5】 (式中、Rは請求項1の通りである)で表される化合物
    を接触還元させることを特徴とする製造方法。
  7. 【請求項7】 Rが直鎖又は分枝状のC1-10アルキル基
    である請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 Rが2−エチルブチル基である請求項7
    記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 Xが塩素原子である請求項6乃至8記載
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 X1が臭素原子である請求項6乃至9
    記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式 【化6】 で表される製造中間体。
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