JP2002067505A - 多重複写紙 - Google Patents
多重複写紙Info
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- JP2002067505A JP2002067505A JP2000256963A JP2000256963A JP2002067505A JP 2002067505 A JP2002067505 A JP 2002067505A JP 2000256963 A JP2000256963 A JP 2000256963A JP 2000256963 A JP2000256963 A JP 2000256963A JP 2002067505 A JP2002067505 A JP 2002067505A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 用紙間ずれの発生を防止することができるよ
うにする。 【解決手段】 シート状の記録材2,3,4,5が複数
枚重ね合わされて外部からエネルギーが印加されること
により重ね合わされている記録材2,3,4,5に複写
を行う多重複写紙1において、記録材2,3,4,5の
うちで外部からの搬送力を直接受ける搬送紙5を60〜
90kg/m2とした。これによって、搬送紙5に対し
て外部から直接搬送力をかけて多重複写紙1を搬送する
場合にも搬送紙5が撓んでしまうことがないので、搬送
紙5に重ね合わされている複数枚の複写紙2,3,4を
搬送紙5の剛性によって良好に搬送することができる。
うにする。 【解決手段】 シート状の記録材2,3,4,5が複数
枚重ね合わされて外部からエネルギーが印加されること
により重ね合わされている記録材2,3,4,5に複写
を行う多重複写紙1において、記録材2,3,4,5の
うちで外部からの搬送力を直接受ける搬送紙5を60〜
90kg/m2とした。これによって、搬送紙5に対し
て外部から直接搬送力をかけて多重複写紙1を搬送する
場合にも搬送紙5が撓んでしまうことがないので、搬送
紙5に重ね合わされている複数枚の複写紙2,3,4を
搬送紙5の剛性によって良好に搬送することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写伝票等
の多重複写紙に関する。
の多重複写紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複写伝票のように、複数枚
の用紙に亘って同一内容を同時に記録する(以降、単に
複写という)ことを目的として、シート状の基材が複数
枚重ね合わされた多重複写紙がある。
の用紙に亘って同一内容を同時に記録する(以降、単に
複写という)ことを目的として、シート状の基材が複数
枚重ね合わされた多重複写紙がある。
【0003】多重複写紙には、上側の基材に加えられた
圧力をカーボン紙を介して下側の基材に伝達することに
より複写を行うカーボン複写紙,加圧されることにより
破壊されたカプセルから溶出する薬品による呈色反応を
利用して複写を行うノンカーボン複写紙等のように加圧
されることによって複写を行う感圧紙を利用した多重複
写紙、加熱されることにより発色する感熱紙を利用して
複写を行う多重複写紙等がある。
圧力をカーボン紙を介して下側の基材に伝達することに
より複写を行うカーボン複写紙,加圧されることにより
破壊されたカプセルから溶出する薬品による呈色反応を
利用して複写を行うノンカーボン複写紙等のように加圧
されることによって複写を行う感圧紙を利用した多重複
写紙、加熱されることにより発色する感熱紙を利用して
複写を行う多重複写紙等がある。
【0004】感圧紙(登録商標)を利用した多重複写紙
(以降、感圧多重複写紙という)は、手書き用途の他、イ
ンパクトドットプリントヘッドを利用したドットインパ
クトプリンタに使用される。また、感熱紙を利用した多
重複写紙(以降、感熱多重複写紙という)は、感熱紙に対
して加熱するための発熱素子を備えたサーマルヘッドを
利用したサーマルプリンタに使用される。
(以降、感圧多重複写紙という)は、手書き用途の他、イ
ンパクトドットプリントヘッドを利用したドットインパ
クトプリンタに使用される。また、感熱紙を利用した多
重複写紙(以降、感熱多重複写紙という)は、感熱紙に対
して加熱するための発熱素子を備えたサーマルヘッドを
利用したサーマルプリンタに使用される。
【0005】一般的に、多重複写紙は、記録に際して各
感熱紙が離れてしまうことのないように、また、記録後
に容易に分離することができるように、糊等によって一
端部側が綴じられている。
感熱紙が離れてしまうことのないように、また、記録後
に容易に分離することができるように、糊等によって一
端部側が綴じられている。
【0006】ところで、プリンタによって複写を行う場
合、ドットインパクトプリンタはサーマルプリンタと比
較して、複写印字に適している。一方で、ドットインパ
クトプリンタは、印字に際して大きな騒音を発生するた
め、近年では、静寂性に優れたサーマルプリンタを用い
ての多重複写紙への印字が要望されるようになってきて
いる。
合、ドットインパクトプリンタはサーマルプリンタと比
較して、複写印字に適している。一方で、ドットインパ
クトプリンタは、印字に際して大きな騒音を発生するた
め、近年では、静寂性に優れたサーマルプリンタを用い
ての多重複写紙への印字が要望されるようになってきて
いる。
【0007】サーマルプリンタを使用して感熱多重複写
紙に対する印字を行うにあたっては、良好な重ね印字品
質を実現するために、種々の研究がなされている。その
一つとして、サーマルヘッドからの熱を各感熱紙に良好
に伝達するために、各感熱紙の間に熱伝導性に優れるワ
ックス層を設けた感熱多重複写紙がある。これにより、
サーマルヘッドからの熱が各感熱紙に良好に伝達され、
良好な印字品質を得ることができる。
紙に対する印字を行うにあたっては、良好な重ね印字品
質を実現するために、種々の研究がなされている。その
一つとして、サーマルヘッドからの熱を各感熱紙に良好
に伝達するために、各感熱紙の間に熱伝導性に優れるワ
ックス層を設けた感熱多重複写紙がある。これにより、
サーマルヘッドからの熱が各感熱紙に良好に伝達され、
良好な印字品質を得ることができる。
【0008】ここで、サーマルプリンタの概略について
図2を参照して説明する。図2は、サーマルプリンタ7
の一部を概略的に示す断面図である。サーマルプリンタ
7は、感熱紙や感熱多重複写紙等の記録材を所定の経路
に案内する用紙経路8を備えている。用紙経路8中に
は、図示しないモータによって回転駆動されるプラテン
9と、用紙経路8を介してプラテン9の外周面に当接さ
れるサーマルヘッド10とによって構成される印字部1
1が設けられている。
図2を参照して説明する。図2は、サーマルプリンタ7
の一部を概略的に示す断面図である。サーマルプリンタ
7は、感熱紙や感熱多重複写紙等の記録材を所定の経路
に案内する用紙経路8を備えている。用紙経路8中に
は、図示しないモータによって回転駆動されるプラテン
9と、用紙経路8を介してプラテン9の外周面に当接さ
れるサーマルヘッド10とによって構成される印字部1
1が設けられている。
【0009】印字に際しては、サーマルヘッド10とプ
ラテン9との間に搬送した記録材に対して、サーマルヘ
ッド10で加熱することにより印字を行う。
ラテン9との間に搬送した記録材に対して、サーマルヘ
ッド10で加熱することにより印字を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述したサー
マルプリンタ7において、記録材として感熱多重複写紙
100を使用して複写を行う場合について図5および図
6を参照して説明する。4枚の感熱紙101,102,
103,104が積層されて構成される感熱多重複写紙
100は、印字部11を通過する際に、被印字面側とな
る感熱紙101が位置固定されたサーマルヘッド10に
当接され、被印字面側の裏面側となる感熱紙104がプ
ラテン9の搬送力を直接受ける。このため、サーマルヘ
ッド10によって直接印字される感熱紙101(以降、
最上位紙という)は、プラテン9の搬送力を受けている
感熱紙104(以降、最下位紙という)よりも進行方向へ
の抵抗が大きくなり、最下位紙104よりも進行しにく
くなる。
マルプリンタ7において、記録材として感熱多重複写紙
100を使用して複写を行う場合について図5および図
6を参照して説明する。4枚の感熱紙101,102,
103,104が積層されて構成される感熱多重複写紙
100は、印字部11を通過する際に、被印字面側とな
る感熱紙101が位置固定されたサーマルヘッド10に
当接され、被印字面側の裏面側となる感熱紙104がプ
ラテン9の搬送力を直接受ける。このため、サーマルヘ
ッド10によって直接印字される感熱紙101(以降、
最上位紙という)は、プラテン9の搬送力を受けている
感熱紙104(以降、最下位紙という)よりも進行方向へ
の抵抗が大きくなり、最下位紙104よりも進行しにく
くなる。
【0011】加えて、上述したように、感熱多重複写紙
100の各感熱紙101,102,103,104の間
にはワックス層が設けられているため、各感熱紙10
1,102,103,104間の摩擦力が小さくなり、
下位の感熱紙程上位の感熱紙よりも先に進行し易くなっ
てしまう。
100の各感熱紙101,102,103,104の間
にはワックス層が設けられているため、各感熱紙10
1,102,103,104間の摩擦力が小さくなり、
下位の感熱紙程上位の感熱紙よりも先に進行し易くなっ
てしまう。
【0012】これにより、下位の感熱紙が上位の感熱紙
より徐々に先に進行し、図5に示すように、感熱多重複
写紙100は、徐々にサーマルヘッドの方へカールす
る。このため、図6(b)に示すように、ニップ部106
aにおける図6中に斜線で示す正規の印字位置105
が、感熱多重複写紙100の上位と下位とでずれる用紙
間ずれが発生してしまう。この状態で、サーマルヘッド
10によって図6中に点線で示す実際の印字位置106
へ印字エネルギーを印加すると、正規の印字位置と異な
る部分に印字がなされてしまい印字品質が低下してしま
う。
より徐々に先に進行し、図5に示すように、感熱多重複
写紙100は、徐々にサーマルヘッドの方へカールす
る。このため、図6(b)に示すように、ニップ部106
aにおける図6中に斜線で示す正規の印字位置105
が、感熱多重複写紙100の上位と下位とでずれる用紙
間ずれが発生してしまう。この状態で、サーマルヘッド
10によって図6中に点線で示す実際の印字位置106
へ印字エネルギーを印加すると、正規の印字位置と異な
る部分に印字がなされてしまい印字品質が低下してしま
う。
【0013】本発明は、搬送に際して、用紙間ずれの発
生を防止することができる多重複写紙を得ることを目的
とする。
生を防止することができる多重複写紙を得ることを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の多
重複写紙は、シート状の記録材が複数枚重ね合わされて
外部からエネルギーが印加されることにより重ね合わさ
れている前記記録材に複写を行う多重複写紙において、
外部からの搬送力を直接受ける前記記録材である搬送紙
を60〜90kg/m2とした。
重複写紙は、シート状の記録材が複数枚重ね合わされて
外部からエネルギーが印加されることにより重ね合わさ
れている前記記録材に複写を行う多重複写紙において、
外部からの搬送力を直接受ける前記記録材である搬送紙
を60〜90kg/m2とした。
【0015】ここで、「kg/m2」とは、搬送紙を1
000枚で一単位とした場合に、一単位における面積1
m2当たりの質量を意味している。
000枚で一単位とした場合に、一単位における面積1
m2当たりの質量を意味している。
【0016】したがって、搬送紙を60〜90kg/m
2とすることにより、搬送紙に対してローラの回転力等
のように外部から直接搬送力をかけて搬送する場合にも
搬送紙が撓んでしまうことがないので、搬送紙に重ね合
わされている複数枚の複写紙を搬送紙の剛性によって良
好に搬送することが可能になる。
2とすることにより、搬送紙に対してローラの回転力等
のように外部から直接搬送力をかけて搬送する場合にも
搬送紙が撓んでしまうことがないので、搬送紙に重ね合
わされている複数枚の複写紙を搬送紙の剛性によって良
好に搬送することが可能になる。
【0017】請求項2記載の発明の多重複写紙は、サー
マルヘッドとプラテンとを備えるサーマルプリンタに適
用される感熱発色性を有するシート状の記録材が複数枚
重ね合わされて外部から熱エネルギーが印加されること
により重ね合わされている前記記録材に複写を行う多重
複写紙において、搬送に際して前記プラテン側となる前
記記録材である搬送紙を60〜90kg/m2とした。
マルヘッドとプラテンとを備えるサーマルプリンタに適
用される感熱発色性を有するシート状の記録材が複数枚
重ね合わされて外部から熱エネルギーが印加されること
により重ね合わされている前記記録材に複写を行う多重
複写紙において、搬送に際して前記プラテン側となる前
記記録材である搬送紙を60〜90kg/m2とした。
【0018】したがって、搬送紙を60〜90kg/m
2とすることにより、搬送紙に対してプラテンの回転力
を直接かけて搬送する場合にも搬送紙が撓んでしまうこ
とがないので、搬送紙に重ね合わされている複数枚の複
写紙を搬送紙の剛性によって良好に搬送することが可能
になる。
2とすることにより、搬送紙に対してプラテンの回転力
を直接かけて搬送する場合にも搬送紙が撓んでしまうこ
とがないので、搬送紙に重ね合わされている複数枚の複
写紙を搬送紙の剛性によって良好に搬送することが可能
になる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の多重複写紙において、前記搬送紙に重ね合わされ
る前記記録材の枚数を3枚とし、各前記記録材を34〜
44kg/m2とした。
記載の多重複写紙において、前記搬送紙に重ね合わされ
る前記記録材の枚数を3枚とし、各前記記録材を34〜
44kg/m2とした。
【0020】したがって、搬送紙に重ね合わされる記録
材の枚数を3枚とし、各記録材を34〜44kg/m2
とすることにより、プリンタでの使用に際して印字エネ
ルギーの伝達性を損なうことがないので、請求項1また
は2記載の作用に加えて、より良好な印字品質を維持す
ることが可能になる。
材の枚数を3枚とし、各記録材を34〜44kg/m2
とすることにより、プリンタでの使用に際して印字エネ
ルギーの伝達性を損なうことがないので、請求項1また
は2記載の作用に加えて、より良好な印字品質を維持す
ることが可能になる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の多重複写紙において、前記多重複写紙は、搬
送方向下流側となる一端側で一まとめに綴じられてい
る。
は3記載の多重複写紙において、前記多重複写紙は、搬
送方向下流側となる一端側で一まとめに綴じられてい
る。
【0022】したがって、搬送紙が搬送紙に重ね合わさ
れた記録材を進行方向である下流側へ引っ張る力がより
効率良く作用するので、請求項1、2または3記載の作
用を確実に得ることが可能になる。
れた記録材を進行方向である下流側へ引っ張る力がより
効率良く作用するので、請求項1、2または3記載の作
用を確実に得ることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図4を参照して説明する。本実施の形態は、多
重複写紙としてサーマルプリンタに適用される感熱紙が
複数枚積層された感熱多重複写紙への適用例を示す。
1ないし図4を参照して説明する。本実施の形態は、多
重複写紙としてサーマルプリンタに適用される感熱紙が
複数枚積層された感熱多重複写紙への適用例を示す。
【0024】図1は、本実施の形態の感熱多重複写紙の
構成を分解して示す説明図である。感熱多重複写紙1
は、複数枚(本実施の形態では4枚)のシート状の記録材
としての感熱紙2,3,4,5が重ね合わされて構成さ
れている。公知の技術であるため詳細な説明を省略する
が、本実施の形態の感熱紙2,3,4,5は、被印字面
側に感熱発色性を有する感熱発色剤が塗布された感熱発
色層を有している。
構成を分解して示す説明図である。感熱多重複写紙1
は、複数枚(本実施の形態では4枚)のシート状の記録材
としての感熱紙2,3,4,5が重ね合わされて構成さ
れている。公知の技術であるため詳細な説明を省略する
が、本実施の形態の感熱紙2,3,4,5は、被印字面
側に感熱発色性を有する感熱発色剤が塗布された感熱発
色層を有している。
【0025】感熱多重複写紙1において感熱発色層が形
成された被印字面側を便宜上の上位とすると、感熱多重
複写紙1は、感熱発色層が露出されて直接印字がなされ
る複写紙としての最上位の感熱紙2から3枚目の感熱紙
4までの感熱紙2,3,4(以降、薄紙用紙という)が、
34kg/m2〜44kg/m2の感熱紙によって構成さ
れている。薄紙用紙2,3,4は、厚さに換算すると、
0.04〜0.05mm程度の厚さを有している。薄紙
用紙2,3,4は、現状の製造上の制約から、34kg
/m2が、品質の管理が可能であり不具合なく製造する
ことができる下限値とされている。薄紙用紙2,3,4
を34kg/m2〜44kg/m2の感熱紙によって構成
することにより、印字に際して後述するサーマルヘッド
10からの熱を最下位の感熱紙5まで良好に伝達すると
ともに、搬送・印字等に対する十分な耐性を維持するこ
とができる。
成された被印字面側を便宜上の上位とすると、感熱多重
複写紙1は、感熱発色層が露出されて直接印字がなされ
る複写紙としての最上位の感熱紙2から3枚目の感熱紙
4までの感熱紙2,3,4(以降、薄紙用紙という)が、
34kg/m2〜44kg/m2の感熱紙によって構成さ
れている。薄紙用紙2,3,4は、厚さに換算すると、
0.04〜0.05mm程度の厚さを有している。薄紙
用紙2,3,4は、現状の製造上の制約から、34kg
/m2が、品質の管理が可能であり不具合なく製造する
ことができる下限値とされている。薄紙用紙2,3,4
を34kg/m2〜44kg/m2の感熱紙によって構成
することにより、印字に際して後述するサーマルヘッド
10からの熱を最下位の感熱紙5まで良好に伝達すると
ともに、搬送・印字等に対する十分な耐性を維持するこ
とができる。
【0026】また、感熱多重複写紙1は、最上位の感熱
紙2から最も離間する搬送紙としての最下位の感熱紙5
(以降、厚紙用紙という)が、60kg/m2〜90kg
/m2の感熱紙によって構成されている。厚紙用紙5
は、厚さに換算すると、0.07〜0.10mm程度の
厚さを有している。
紙2から最も離間する搬送紙としての最下位の感熱紙5
(以降、厚紙用紙という)が、60kg/m2〜90kg
/m2の感熱紙によって構成されている。厚紙用紙5
は、厚さに換算すると、0.07〜0.10mm程度の
厚さを有している。
【0027】ここで、「kg/m2」とは、薄紙用紙
2,3,4、厚紙用紙5をそれぞれ1000枚で一単位
とした場合の、一単位における面積1m2当たりの質量
を意味している。
2,3,4、厚紙用紙5をそれぞれ1000枚で一単位
とした場合の、一単位における面積1m2当たりの質量
を意味している。
【0028】加えて、感熱多重複写紙1は、薄紙用紙
2,3,4および厚紙用紙5の一端部側の綴じ部6にお
いて糊付け等によって一まとめに綴じられている。
2,3,4および厚紙用紙5の一端部側の綴じ部6にお
いて糊付け等によって一まとめに綴じられている。
【0029】次に、上述の感熱多重複写紙1に対して印
字を行うサーマルプリンタについて図2を参照して説明
する。図2は、サーマルプリンタの一部を概略的に示す
断面図である。サーマルプリンタ7は、感熱多重複写紙
1を所定の経路に案内する用紙経路8を備えている。本
実施の形態では、用紙経路8には、上述した感熱多重複
写紙1が、綴じ部6側を搬送方向下流側として挿通され
る。
字を行うサーマルプリンタについて図2を参照して説明
する。図2は、サーマルプリンタの一部を概略的に示す
断面図である。サーマルプリンタ7は、感熱多重複写紙
1を所定の経路に案内する用紙経路8を備えている。本
実施の形態では、用紙経路8には、上述した感熱多重複
写紙1が、綴じ部6側を搬送方向下流側として挿通され
る。
【0030】用紙経路8中には、図示しないモータによ
って回転駆動されるプラテン9と、用紙経路8を介して
プラテン9の外周面に当接されるサーマルヘッド10と
によって構成される印字部11が設けられている。
って回転駆動されるプラテン9と、用紙経路8を介して
プラテン9の外周面に当接されるサーマルヘッド10と
によって構成される印字部11が設けられている。
【0031】プラテン9は、外周面がゴム等の弾性部材
によって覆われており、図2中矢印で示す用紙搬送方向
に直交する方向に延出する軸12を回転中心として、図
示しないモータによって、用紙搬送方向に回転駆動され
る。プラテン9は、モータによって回転駆動されること
により、用紙経路8中を案内される感熱多重複写紙1に
搬送力を付与する搬送機構の一部としても機能する。
によって覆われており、図2中矢印で示す用紙搬送方向
に直交する方向に延出する軸12を回転中心として、図
示しないモータによって、用紙搬送方向に回転駆動され
る。プラテン9は、モータによって回転駆動されること
により、用紙経路8中を案内される感熱多重複写紙1に
搬送力を付与する搬送機構の一部としても機能する。
【0032】サーマルヘッド10は、図2中紙面奥側方
向に沿ってライン状に配列された複数の発熱素子(図示
せず)を有している。サーマルヘッド10は、プラテン
9から離反する方向へ変位自在に設けられており、発熱
素子がプラテン9に接触するようにして、ばね13等の
付勢部材によって付勢されている。
向に沿ってライン状に配列された複数の発熱素子(図示
せず)を有している。サーマルヘッド10は、プラテン
9から離反する方向へ変位自在に設けられており、発熱
素子がプラテン9に接触するようにして、ばね13等の
付勢部材によって付勢されている。
【0033】また、用紙経路8中には、図示しないモー
タによって回転駆動される搬送用ローラ14と、用紙経
路8を介してばね15等の付勢部材によって搬送用ロー
ラ14の外周面に当接するように付勢されるアイドラー
16とが設けられている。搬送用ローラ14の外周面
は、ゴム等の弾性部材によって覆われている。
タによって回転駆動される搬送用ローラ14と、用紙経
路8を介してばね15等の付勢部材によって搬送用ロー
ラ14の外周面に当接するように付勢されるアイドラー
16とが設けられている。搬送用ローラ14の外周面
は、ゴム等の弾性部材によって覆われている。
【0034】本実施の形態では、プラテン9および搬送
用ローラ14の外周面が、ゴム等の弾性部材によって覆
われているが、これに限るものではなく、プラテン9お
よび圧接ローラ自体をゴム等の弾性部材によって形成し
てもよい。
用ローラ14の外周面が、ゴム等の弾性部材によって覆
われているが、これに限るものではなく、プラテン9お
よび圧接ローラ自体をゴム等の弾性部材によって形成し
てもよい。
【0035】加えて、特に図示しないが、サーマルプリ
ンタ7は、プラテン9および搬送用ローラ14等を駆動
するためのモータやサーマルヘッド10等を駆動制御す
る制御部や、印字データを一時記憶する記憶部等を備え
ている。
ンタ7は、プラテン9および搬送用ローラ14等を駆動
するためのモータやサーマルヘッド10等を駆動制御す
る制御部や、印字データを一時記憶する記憶部等を備え
ている。
【0036】このような構成において、印字に際して、
制御部は、まず、モータを駆動することによってプラテ
ン9および搬送用ローラ14を回転駆動させる。これに
より、感熱多重複写紙1が図2中左側から右側へ搬送さ
れる。これに同期させて、感熱多重複写紙1が印字部1
1を通過する際に、記憶部に記憶された印字データに基
づいてサーマルヘッド10の発熱素子を選択的に発熱さ
せ、感熱多重複写紙1の加熱した部分を発色させる。こ
れによって、感熱多重複写紙1に印字がなされる。
制御部は、まず、モータを駆動することによってプラテ
ン9および搬送用ローラ14を回転駆動させる。これに
より、感熱多重複写紙1が図2中左側から右側へ搬送さ
れる。これに同期させて、感熱多重複写紙1が印字部1
1を通過する際に、記憶部に記憶された印字データに基
づいてサーマルヘッド10の発熱素子を選択的に発熱さ
せ、感熱多重複写紙1の加熱した部分を発色させる。こ
れによって、感熱多重複写紙1に印字がなされる。
【0037】ここで、サーマルプリンタ7で上述した感
熱多重複写紙1に対して印字を行う際の感熱多重複写紙
1の挙動について図3を参照して説明する。用紙経路8
に、綴じ部6を進行方向先端側にした感熱多重複写紙1
が案内された状態でモータを駆動することによって、プ
ラテン9および搬送用ローラ14を回転駆動させて感熱
多重複写紙1に搬送力を加えると、印字部11における
感熱多重複写紙1に対しては以下の摩擦力が作用する。 (1)厚紙用紙5とプラテン9との間に作用する摩擦力:
μ1 (2)サーマルヘッド10と最上位の薄紙用紙2との間に
作用する摩擦力:μ2 (3)各薄紙用紙2,3,4および厚紙用紙5間に作用す
る摩擦力:μp
熱多重複写紙1に対して印字を行う際の感熱多重複写紙
1の挙動について図3を参照して説明する。用紙経路8
に、綴じ部6を進行方向先端側にした感熱多重複写紙1
が案内された状態でモータを駆動することによって、プ
ラテン9および搬送用ローラ14を回転駆動させて感熱
多重複写紙1に搬送力を加えると、印字部11における
感熱多重複写紙1に対しては以下の摩擦力が作用する。 (1)厚紙用紙5とプラテン9との間に作用する摩擦力:
μ1 (2)サーマルヘッド10と最上位の薄紙用紙2との間に
作用する摩擦力:μ2 (3)各薄紙用紙2,3,4および厚紙用紙5間に作用す
る摩擦力:μp
【0038】一般的に、上述したサーマルプリンタ7に
おける感熱多重複写紙1に対する印字に際しては、上述
の(1),(2),(3)の摩擦力:μ1,μ2,μpの間
に、μ1>μp>μ2の関係が成立することが、用紙間
ずれが発生しない理想的な条件とされている。実際に
は、μ1>μp=μ2もしくはμ1>μ2>μpの関係
が成立する場合にも、用紙間ずれは発生しない。
おける感熱多重複写紙1に対する印字に際しては、上述
の(1),(2),(3)の摩擦力:μ1,μ2,μpの間
に、μ1>μp>μ2の関係が成立することが、用紙間
ずれが発生しない理想的な条件とされている。実際に
は、μ1>μp=μ2もしくはμ1>μ2>μpの関係
が成立する場合にも、用紙間ずれは発生しない。
【0039】つまり、用紙間ずれは、μ1>μp≧μ2
またはμ1>μ2>μpの関係が不成立である場合に生
じると考えられる。
またはμ1>μ2>μpの関係が不成立である場合に生
じると考えられる。
【0040】ところで、本実施の形態の感熱多重複写紙
1は、プラテン9からの搬送力を直接受ける厚紙用紙5
が60kg/m2〜90kg/m2であるため、搬送に際
して、プラテン9からの搬送力を直接受ける厚紙用紙5
が変形しにくく、用紙経路8に沿って湾曲せずに真っ直
ぐの形状を維持したまま進行する。
1は、プラテン9からの搬送力を直接受ける厚紙用紙5
が60kg/m2〜90kg/m2であるため、搬送に際
して、プラテン9からの搬送力を直接受ける厚紙用紙5
が変形しにくく、用紙経路8に沿って湾曲せずに真っ直
ぐの形状を維持したまま進行する。
【0041】また、感熱多重複写紙1は、綴じ部6で綴
じられているため、厚紙用紙5より上位の薄紙用紙2,
3,4は、厚紙用紙5に連られて搬送される。
じられているため、厚紙用紙5より上位の薄紙用紙2,
3,4は、厚紙用紙5に連られて搬送される。
【0042】さらに、本実施の形態では、綴じ部6を進
行方向先端側として搬送しているため、厚紙用紙5より
上位の薄紙用紙2,3,4は、綴じ部6によって一体と
された厚紙用紙5に引っ張られて、厚紙用紙5の進行に
合わせて遅れることなく進行する。
行方向先端側として搬送しているため、厚紙用紙5より
上位の薄紙用紙2,3,4は、綴じ部6によって一体と
された厚紙用紙5に引っ張られて、厚紙用紙5の進行に
合わせて遅れることなく進行する。
【0043】これによって、各感熱紙2,3,4,5間
にワックス層が設けられている感熱多重複写紙1である
場合にも、用紙間ずれの発生を防止することができ、感
熱多重複写紙1を良好に搬送することができる。
にワックス層が設けられている感熱多重複写紙1である
場合にも、用紙間ずれの発生を防止することができ、感
熱多重複写紙1を良好に搬送することができる。
【0044】ところで、一般的に、伝票はB6サイズの
用紙で発行される。近年のB6サイズの伝票では、1行
に割り当てられる行の幅(高さ)が4.6mm程度が平均
とされている。4.6mm幅では、目的とする印字位置
から0.5mm以上ずれると、印字文字が行からはみ出
して罫線に重なってしまい美観を損ねる等の不都合が生
じる。すなわち、実用上許容範囲とされる用紙間ずれ
は、正規の印字位置からのずれ量が0.5mm未満とな
る。
用紙で発行される。近年のB6サイズの伝票では、1行
に割り当てられる行の幅(高さ)が4.6mm程度が平均
とされている。4.6mm幅では、目的とする印字位置
から0.5mm以上ずれると、印字文字が行からはみ出
して罫線に重なってしまい美観を損ねる等の不都合が生
じる。すなわち、実用上許容範囲とされる用紙間ずれ
は、正規の印字位置からのずれ量が0.5mm未満とな
る。
【0045】ここで、図4は、感熱多重複写紙1におけ
る最下位の感熱紙2,3,4,5の紙種と用紙間ずれの
発生量との関係を示すグラフである。図4では、横軸に
厚紙用紙5の紙種をとり、縦軸に用紙間ずれの発生量を
とっている。なお、ここでは、感熱多重複写紙1中で印
字基準位置から最もずれている値を用紙間ずれの発生量
としてプロットした。用紙間ずれの発生量の計測に際し
て使用した感熱多重複写紙1の薄紙用紙2,3,4は、
全て32〜34kg/m2の同一の薄紙用紙2,3,4
を使用した。
る最下位の感熱紙2,3,4,5の紙種と用紙間ずれの
発生量との関係を示すグラフである。図4では、横軸に
厚紙用紙5の紙種をとり、縦軸に用紙間ずれの発生量を
とっている。なお、ここでは、感熱多重複写紙1中で印
字基準位置から最もずれている値を用紙間ずれの発生量
としてプロットした。用紙間ずれの発生量の計測に際し
て使用した感熱多重複写紙1の薄紙用紙2,3,4は、
全て32〜34kg/m2の同一の薄紙用紙2,3,4
を使用した。
【0046】これによれば、図4からも明らかなよう
に、厚紙用紙5が60kg/m2以上である場合には、
厚紙用紙5自身の剛性が強まって、用紙間ずれの発生量
が、実用上許容範囲とされる0.5mm未満に抑えられ
ていることが判る。
に、厚紙用紙5が60kg/m2以上である場合には、
厚紙用紙5自身の剛性が強まって、用紙間ずれの発生量
が、実用上許容範囲とされる0.5mm未満に抑えられ
ていることが判る。
【0047】一方で、別の実験により、用紙間ずれの発
生量の計測に使用した感熱多重複写紙1の薄紙用紙2,
3,4と同一の薄紙用紙2,3,4を使用して、感熱多
重複写紙1の搬送が確実に行われる範囲を確認したとこ
ろ、厚紙用紙が90kg/m 2以下の範囲において、ス
リップ等が発生せず感熱多重複写紙1の搬送が確実に行
われることが確認された(図示せず)。また、厚紙用紙の
上限値を90kg/m 2とすることにより、例えば本実
施の形態のように、用紙経路8がプラテン9の外周面と
同等な曲率を有して屈曲されているために感熱多重複写
紙1の搬送に際しての抵抗の増加が生じた場合にも、感
熱多重複写紙1を支障なく搬送することができる。加え
て、厚紙用紙の上限値を90kg/m2すなわち厚さ
0.07〜0.10mmとすることにより、感熱多重複
写紙1の厚さに起因して搬送に支障が生じることを防止
することができる。
生量の計測に使用した感熱多重複写紙1の薄紙用紙2,
3,4と同一の薄紙用紙2,3,4を使用して、感熱多
重複写紙1の搬送が確実に行われる範囲を確認したとこ
ろ、厚紙用紙が90kg/m 2以下の範囲において、ス
リップ等が発生せず感熱多重複写紙1の搬送が確実に行
われることが確認された(図示せず)。また、厚紙用紙の
上限値を90kg/m 2とすることにより、例えば本実
施の形態のように、用紙経路8がプラテン9の外周面と
同等な曲率を有して屈曲されているために感熱多重複写
紙1の搬送に際しての抵抗の増加が生じた場合にも、感
熱多重複写紙1を支障なく搬送することができる。加え
て、厚紙用紙の上限値を90kg/m2すなわち厚さ
0.07〜0.10mmとすることにより、感熱多重複
写紙1の厚さに起因して搬送に支障が生じることを防止
することができる。
【0048】以上の実験結果によって、厚紙用紙5を6
0〜90kg/m2とすることにより、厚紙用紙5の剛
性によって用紙間ずれの発生を防止することができ、感
熱多重複写紙1を良好に搬送できることを証明すること
ができる。
0〜90kg/m2とすることにより、厚紙用紙5の剛
性によって用紙間ずれの発生を防止することができ、感
熱多重複写紙1を良好に搬送できることを証明すること
ができる。
【0049】なお、本実施の形態では、感熱紙2,3,
4,5が全て感熱発色性を有しているが、感熱多重複写
紙1を構成する記録材としてはこれに限るものではな
く、例えば、最上位の記録材に対してはインクリボン等
を介して印字を行い、下位の記録材を上述と同様の感熱
発色性を有する記録材としてもよい。
4,5が全て感熱発色性を有しているが、感熱多重複写
紙1を構成する記録材としてはこれに限るものではな
く、例えば、最上位の記録材に対してはインクリボン等
を介して印字を行い、下位の記録材を上述と同様の感熱
発色性を有する記録材としてもよい。
【0050】また、本実施の形態では、複数枚の感熱紙
2,3,4,5を重ねあわせることによってサーマルプ
リンタ7に適用される感熱多重複写紙1を構成したが、
これに限るものではなく、例えばインパクトドットプリ
ントヘッドを備えたインパクトドットプリンタに使用さ
れて、加圧されることによって記録がなされる感圧紙
(図示せず)を複数枚重ね合わせることにより感圧多重複
写紙(図示せず)を構成してもよい。
2,3,4,5を重ねあわせることによってサーマルプ
リンタ7に適用される感熱多重複写紙1を構成したが、
これに限るものではなく、例えばインパクトドットプリ
ントヘッドを備えたインパクトドットプリンタに使用さ
れて、加圧されることによって記録がなされる感圧紙
(図示せず)を複数枚重ね合わせることにより感圧多重複
写紙(図示せず)を構成してもよい。
【0051】特に図示しないが、感圧多重複写紙として
は、例えば、各記録材間にカーボン層が設けられている
カーボン複写紙でもよい。公知の技術であるため詳細な
説明を省略するが、カーボン複写紙は、インクリボン等
を介して印字される上位紙からの圧力をカーボン層を介
して下位紙へ伝達することにより複写を行う。
は、例えば、各記録材間にカーボン層が設けられている
カーボン複写紙でもよい。公知の技術であるため詳細な
説明を省略するが、カーボン複写紙は、インクリボン等
を介して印字される上位紙からの圧力をカーボン層を介
して下位紙へ伝達することにより複写を行う。
【0052】また、特に図示しないが、感圧多重複写紙
としては、例えば、各記録材間に感圧発色層が一または
複数に亘って設けられているノンカーボン複写紙でもよ
い。公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、ノ
ンカーボン複写紙は、それぞれ異なる薬品が封入された
複数種類のマイクロカプセルを感圧発色層内に有してお
り、加圧されることにより破壊されたマイクロカプセル
から溶出する薬品による呈色反応を利用して複写を行
う。
としては、例えば、各記録材間に感圧発色層が一または
複数に亘って設けられているノンカーボン複写紙でもよ
い。公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、ノ
ンカーボン複写紙は、それぞれ異なる薬品が封入された
複数種類のマイクロカプセルを感圧発色層内に有してお
り、加圧されることにより破壊されたマイクロカプセル
から溶出する薬品による呈色反応を利用して複写を行
う。
【0053】いずれにせよ、感熱多重複写紙1,感圧多
重複写紙を上述した構成とすることにより、印字に際し
て、感熱多重複写紙1,感圧多重複写紙を被印字面側か
ら押さえ付けるような構造を有するプリンタにおいて
も、用紙間ずれを発生させずに、良好な印字品質を維持
することができる。
重複写紙を上述した構成とすることにより、印字に際し
て、感熱多重複写紙1,感圧多重複写紙を被印字面側か
ら押さえ付けるような構造を有するプリンタにおいて
も、用紙間ずれを発生させずに、良好な印字品質を維持
することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明の多重複写紙によれ
ば、シート状の記録材が複数枚重ね合わされて外部から
エネルギーが印加されることにより重ね合わされている
前記記録材に複写を行う多重複写紙において、外部から
の搬送力を直接受ける前記記録材である搬送紙を60〜
90kg/m2とすることにより、搬送紙に対してロー
ラの回転力等のように外部から直接搬送力をかけて搬送
する場合にも搬送紙が撓んでしまうことがないので、搬
送紙に重ね合わされている複数枚の複写紙を搬送紙の剛
性によって良好に搬送することが可能になり、用紙間ず
れの発生を防止することができる。
ば、シート状の記録材が複数枚重ね合わされて外部から
エネルギーが印加されることにより重ね合わされている
前記記録材に複写を行う多重複写紙において、外部から
の搬送力を直接受ける前記記録材である搬送紙を60〜
90kg/m2とすることにより、搬送紙に対してロー
ラの回転力等のように外部から直接搬送力をかけて搬送
する場合にも搬送紙が撓んでしまうことがないので、搬
送紙に重ね合わされている複数枚の複写紙を搬送紙の剛
性によって良好に搬送することが可能になり、用紙間ず
れの発生を防止することができる。
【0055】請求項2記載の発明の多重複写紙によれ
ば、サーマルヘッドとプラテンとを備えるサーマルプリ
ンタに適用される感熱発色性を有するシート状の記録材
が複数枚重ね合わされて外部から熱エネルギーが印加さ
れることにより重ね合わされている前記記録材に複写を
行う多重複写紙において、搬送に際して前記プラテン側
となる前記記録材である搬送紙を60〜90kg/m2
とすることにより、搬送紙に対してプラテンの回転力を
直接かけて搬送する場合にも搬送紙が撓んでしまうこと
がないので、搬送紙に重ね合わされている複数枚の複写
紙を搬送紙の剛性によって良好に搬送することが可能に
なり、用紙間ずれの発生を防止することができる。
ば、サーマルヘッドとプラテンとを備えるサーマルプリ
ンタに適用される感熱発色性を有するシート状の記録材
が複数枚重ね合わされて外部から熱エネルギーが印加さ
れることにより重ね合わされている前記記録材に複写を
行う多重複写紙において、搬送に際して前記プラテン側
となる前記記録材である搬送紙を60〜90kg/m2
とすることにより、搬送紙に対してプラテンの回転力を
直接かけて搬送する場合にも搬送紙が撓んでしまうこと
がないので、搬送紙に重ね合わされている複数枚の複写
紙を搬送紙の剛性によって良好に搬送することが可能に
なり、用紙間ずれの発生を防止することができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の多重複写紙において、搬送紙に重ね合わさ
れる記録材の枚数を3枚とし、各記録材を34〜44k
g/m2とすることにより、プリンタでの使用に際して
印字エネルギーの伝達性を損なうことがないので、請求
項1または2記載の効果に加えて、より良好な印字品質
を維持することができる。
たは2記載の多重複写紙において、搬送紙に重ね合わさ
れる記録材の枚数を3枚とし、各記録材を34〜44k
g/m2とすることにより、プリンタでの使用に際して
印字エネルギーの伝達性を損なうことがないので、請求
項1または2記載の効果に加えて、より良好な印字品質
を維持することができる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2または3記載の多重複写紙において、前記多重複写紙
は、搬送方向下流側となる一端側で一まとめに綴じられ
ているため、搬送紙が搬送紙に重ね合わされた記録材を
進行方向である下流側へ引っ張る力がより効率良く作用
するので、請求項1、2または3記載の効果を確実に得
ることができる。
2または3記載の多重複写紙において、前記多重複写紙
は、搬送方向下流側となる一端側で一まとめに綴じられ
ているため、搬送紙が搬送紙に重ね合わされた記録材を
進行方向である下流側へ引っ張る力がより効率良く作用
するので、請求項1、2または3記載の効果を確実に得
ることができる。
【図1】本実施の形態の多重複写紙の構成を分解して示
す説明図である。
す説明図である。
【図2】サーマルプリンタの一部を概略的に示す断面図
である。
である。
【図3】多重複写紙に対して印字を行う場合のサーマル
プリンタの一部を概略的に示す断面図である。
プリンタの一部を概略的に示す断面図である。
【図4】多重複写紙における厚紙用紙の紙種と用紙間ず
れの発生量との関係を示すグラフである。
れの発生量との関係を示すグラフである。
【図5】従来の多重複写紙に対して印字を行う場合のサ
ーマルプリンタの一部を概略的に示す断面図である。
ーマルプリンタの一部を概略的に示す断面図である。
【図6】従来の多重複写紙に対して印字を行う場合に発
生する用紙間ずれについて説明する断面図である。
生する用紙間ずれについて説明する断面図である。
1 多重複写紙 2 直接記録がなされる記録材 2〜4 搬送紙に重ね合わされる記録材 2〜5 記録材、感熱発色性を有する記録材 5 搬送紙 7 サーマルプリンタ 9 プラテン 10 サーマルヘッド
Claims (4)
- 【請求項1】 シート状の記録材が複数枚重ね合わされ
て外部からエネルギーが印加されることにより重ね合わ
されている前記記録材に複写を行う多重複写紙におい
て、 外部からの搬送力を直接受ける前記記録材である搬送紙
を60〜90kg/m 2としたことを特徴とする多重複
写紙。 - 【請求項2】 サーマルヘッドとプラテンとを備えるサ
ーマルプリンタに適用される感熱発色性を有するシート
状の記録材が複数枚重ね合わされて外部から熱エネルギ
ーが印加されることにより重ね合わされている前記記録
材に複写を行う多重複写紙において、 搬送に際して前記プラテン側となる前記記録材である搬
送紙を60〜90kg/m2としたことを特徴とする多
重複写紙。 - 【請求項3】 前記搬送紙に重ね合わされる前記記録材
の枚数を3枚とし、各前記記録材を34〜44kg/m
2としたことを特徴とする請求項1または2記載の多重
複写紙。 - 【請求項4】 前記多重複写紙は、搬送方向下流側とな
る一端側で一まとめに綴じられていることを特徴とする
請求項1、2または3記載の多重複写紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000256963A JP2002067505A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 多重複写紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000256963A JP2002067505A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 多重複写紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067505A true JP2002067505A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18745496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000256963A Pending JP2002067505A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 多重複写紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002067505A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003080360A1 (fr) * | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Papier coupé pour copies pour imprimante |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000256963A patent/JP2002067505A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003080360A1 (fr) * | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Papier coupé pour copies pour imprimante |
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