JP2002067116A - ガス溶解樹脂の射出成形方法および射出装置 - Google Patents

ガス溶解樹脂の射出成形方法および射出装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱筒内で不活性ガスを溶融樹脂に溶解せし
めて、スクリュの前方への移動によって加熱筒の先端ノ
ズル部から射出することにより、ガス溶解樹脂を射出成
形するに際して、不活性ガスの溶解による樹脂の改質や
改善等の効果が、樹脂材料の全体に亘って均一に且つ安
定して達成されるようにすること。 【解決手段】 スクリュ14の回転とそれに伴う後退に
よる樹脂材料16の加熱溶融および計量の工程におい
て、加熱筒12内における溶融樹脂圧力に対する差圧が
略一定となるように、不活性ガスの加熱筒12内への供
給圧力を調節するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、加熱溶融した樹脂材料に二酸化
炭素等の不活性ガスを溶解せしめた後に、かかる溶融樹
脂材料を射出成形するガス溶解樹脂の射出成形技術に関
するものであり、特に、加熱溶融した樹脂材料に不活性
ガスを安定して溶解せしめることの出来る、新規な構造
の射出装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、加熱溶融せしめた合成樹脂材料
を成形キャビティに射出充填し、冷却,固化せしめるこ
とによって、目的とする形状の成形品を製造するに際し
て、二酸化炭素ガスや窒素ガスなどの不活性ガスを溶融
樹脂中に溶解させることによって、微細発泡構造の成形
品を得るようにしたガス溶解樹脂の射出成形方法が知ら
れている。また、近年、このような不活性ガス、特に二
酸化炭素ガスを溶融樹脂に溶解させることは、樹脂の粘
性の低下と、それに伴う低溶融温度化や低射出圧力化が
可能となって成形性の改善等も図られ得ると共に、これ
を発泡させることにより結晶化の促進や分子配向等によ
る樹脂材の改質にも有効であることが見い出されてい
る。
【0003】ところで、このようなガス溶解樹脂の射出
成形を行なうに際しては、溶融樹脂に多量の不活性ガス
を速やかに溶解させる必要があることから、不活性ガス
を高温高圧による超臨界状態として溶融樹脂に接触させ
ることが試みられており、そのための射出装置が、例え
ば米国特許第5158986号公報等に開示されてい
る。この米国特許に開示された射出装置は、先端にノズ
ル部を備えた加熱筒に対してスクリュを中心軸回りに回
転可能に且つ軸方向に移動可能に挿入配置せしめて、該
加熱筒の後部に設けた材料供給口から供給した樹脂材料
を該スクリュの回転によって前方に送って加熱溶融せし
めつつ、スクリュを軸方向後方へ変位せしめてスクリュ
前方に溶融樹脂を貯留するようになっていると共に、加
熱筒の先端部近くに不活性ガスの供給口が設けられてお
り、この供給口から不活性ガスを加熱筒内に供給して、
加熱筒内の先端部分に貯留された溶融樹脂に接触させて
溶解せしめた後、スクリュを軸方向前方に移動させて樹
脂材料をノズル部から射出するようになっている。
【0004】また、不活性ガスの樹脂材料への溶解に際
しては、不活性ガスによる樹脂材料の成形性や特性の改
善効果を安定して得るために、溶融樹脂の全体に対し
て、略均一に、不活性ガスを溶解させることが重要とな
る。
【0005】ところが、本発明者等が検討したところ、
上述の如き、超臨界状態にある不活性ガスを、単に、加
熱筒の先端部近くの一定位置に設けた供給口を通じて、
溶融樹脂に接触させて溶解せしめるようにした、従来構
造の射出装置では、溶融樹脂の全体に対して不活性ガス
を均一に溶解させることが難しく、溶融樹脂、延いては
成形品の全体に亘って、目的とする不活性ガスによる改
善効果を得ることが困難であることが明らかとなった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、射出される溶融樹脂の全体に対して不活性
ガスの量や分散状態を略均一として溶解させることが出
来、それによって、目的とする不活性ガスによる改善効
果をより有効に且つ安定して得ることの出来る、ガス溶
解樹脂の改善された射出成形方法と射出装置を提供する
ことにある。
【0007】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0008】先ず、前述の如き従来技術の問題点につい
て、本発明者等が鋭意検討した結果、その第一の原因
が、樹脂材料の加熱溶融および計量工程では、スクリュ
の回転とそれに伴う後退に伴って加熱筒内の樹脂圧力が
次第に変化することにより、加熱筒内の樹脂圧力と超臨
界状態の不活性ガスとの差圧が変化してしまい、それに
起因して、不活性ガスの溶融樹脂に対する溶解量が、時
間的に変化してしまうことにあることが、明らかとなっ
た。
【0009】また、第二の原因が、樹脂材料の加熱溶融
および計量工程では、スクリュが回転に伴って後退する
ことに従って、加熱筒に位置固定に設けられた不活性ガ
スの供給口のスクリュに対する相対位置が次第に変化し
てしまい、それに起因して、溶融樹脂に対する不活性ガ
スの供給位置から貯留位置までの距離、延いてはスクリ
ュによる溶融樹脂と不活性ガスの混練,拡散時間が、時
間的に変化してしまうことにあることが、明らかとなっ
た。
【0010】そして、本発明は、このような新たに得た
知見に基づいて完成されたものであって、その第一の態
様は、ガス溶解樹脂の射出成形方法に関するものであっ
て、加熱筒にスクリュを挿入配置せしめて、該加熱筒の
後部から供給した樹脂材料を該スクリュの回転とそれに
伴う後退によって該加熱筒の前方に送って加熱溶融およ
び計量すると共に、該加熱筒内に不活性ガスを供給する
ことにより該加熱筒内で該不活性ガスを溶融樹脂に溶解
せしめて、該スクリュの前方への移動によって該溶融樹
脂を該加熱筒の先端ノズル部から射出することにより、
ガス溶解樹脂を射出成形するに際して、前記スクリュの
回転とそれに伴う後退による樹脂材料の加熱溶融および
計量の工程において、前記加熱筒内における溶融樹脂圧
力に対する差圧が略一定となるように、前記不活性ガス
の前記加熱筒内への供給圧力を調節するようにしたガス
溶解樹脂の射出成形方法を、特徴とする。
【0011】このような本態様の射出成形方法に従え
ば、溶融樹脂の加熱溶融および計量の工程において、加
熱筒内の樹脂圧力が変化しても、溶融樹脂圧力に対する
不活性ガスの供給圧力の差が略一定に維持されることか
ら、不活性ガスの溶融樹脂に対する溶解量を、溶融樹脂
の全体に亘って略一定とすることが出来るのである。そ
して、これによって、不活性ガスによる溶融樹脂の目的
とする改善効果を、射出される溶融樹脂の全体に亘って
有効に且つ安定して得ることが可能となるのであり、ま
た、発泡樹脂の成形に際して、樹脂中に分散するセル
(気泡)を全体に均一化させることも可能となる。
【0012】また、本態様の射出成形方法に従えば、溶
融樹脂圧力に対する不活性ガスの供給圧力の差を、高い
精度で設定することが可能となるのであり、かかる圧力
差を適当に設定することによって、例えば、樹脂中に成
形する気泡のセルサイズの小形化なども可能となって、
不活性ガスの溶解に基づく改善効果の更なる向上も実現
可能となるのである。
【0013】また、本発明の第二の態様は、ガス溶解樹
脂の射出装置に関するものであって、加熱筒にスクリュ
を挿入配置せしめて、該加熱筒の後部から供給した樹脂
材料を該スクリュの回転とそれに伴う後退によって該加
熱筒の前方に送って加熱溶融および計量すると共に、前
記加熱筒又は前記スクリュに形成された供給口を通じて
不活性ガスを加熱筒内に供給することにより該加熱筒内
で該不活性ガスを溶融樹脂に溶解せしめて、該スクリュ
の前方への移動によって該溶融樹脂を該加熱筒の先端ノ
ズル部から射出するようにしたガス溶解樹脂の射出装置
において、前記加熱筒内における溶融樹脂圧力を測定す
る圧力測定手段を設けると共に、該圧力測定手段で測定
された溶融樹脂圧力に対する差圧が略一定となるよう
に、前記供給口を通じて前記加熱筒内に供給される前記
不活性ガスの供給圧力を調節する圧力調節手段を設けた
ガス溶解樹脂の射出装置を、特徴とする。
【0014】このような本態様に従う構造とされた射出
装置においては、圧力測定手段によって測定された樹脂
圧力に応じて、不活性ガスの供給圧力が圧力調節手段で
調節されることにより、不活性ガスが溶融樹脂に対して
略一定の差圧で供給されて接触せしめられることとな
る。それ故、本態様の射出装置においては、前記第一の
態様に従う本発明方法を有利に実施することが出来るの
であり、不活性ガスによる溶融樹脂の目的とする改善効
果を、射出される溶融樹脂の全体に亘って有効に且つ安
定して得ることが可能となるのである。
【0015】なお、本態様において、圧力測定手段とし
ては、歪ゲージ等を用いた公知の各種の圧力センサによ
って加熱筒内の樹脂圧力を直接に測定する構成を採用す
ることも可能であるが、その他、例えば、理論データや
実測データを利用して、射出工程中の経過時間やスクリ
ュ背圧などの射出制御信号に基づいて、理論値や統計値
等として算術的乃至は推定的に測定する構成を採用する
ことも可能である。
【0016】また、本発明の第三の態様は、前記第二の
態様に従う構造とされた射出装置において、前記圧力調
節手段を、(a)前記供給口を通じて前記加熱筒内に供
給される前記不活性ガスの供給路上に配設されて、該不
活性ガスの供給圧を設定および変更することのできる圧
力制御弁と、(b)前記圧力測定手段による前記加熱筒
内における溶融樹脂の圧力の測定値の変化に従って、前
記圧力制御弁における前記不活性ガスの供給圧を変更せ
しめる弁体制御装置とを、含んで構成したことを、特徴
とする。
【0017】このような本態様に従う構造とされた射出
装置においては、不活性ガスの供給源の圧力値を直接に
制御することなく、圧力制御弁によって、溶融樹脂に対
する不活性ガスの供給差圧を調節することが出来ること
から、かかる供給差圧を簡単に調節することが可能とな
ると共に、不活性ガスの供給源の圧力値が変動するよう
な場合でも、溶融樹脂に対する不活性ガスの供給差圧を
目的とする値に精度良く保持することが可能となる。
【0018】また、本発明の第四の態様は、前記第三の
態様に従う構造とされた射出装置において、前記(a)
の圧力制御弁を、(c)前記供給口を通じて前記加熱筒
内に供給される前記不活性ガスの供給路上で互いに並列
的に配設されると共に、該不活性ガスの供給圧が互いに
異なる値に設定された複数の圧力設定弁と、(d)それ
ら複数の圧力設定弁の何れかに対して、前記不活性ガス
を選択的に導くことにより、使用する圧力設定弁を切り
換える切換弁とを、含んで構成すると共に、前記(b)
の弁体制御装置を、(e)前記圧力測定手段で測定され
た前記加熱筒内における溶融樹脂圧力の変化に従って、
前記切換弁により、使用する圧力設定弁を切り換えて前
記不活性ガスの供給圧を変更せしめる切換制御装置を、
含んで構成したことを、特徴とする。
【0019】このような本態様に従う構造とされた射出
装置においては、複数の圧力設定弁を採用して、それら
を適宜に切り換えて使用するようにしたことから、各圧
力設定弁に対して、溶融樹脂に対する不活性ガスの供給
差圧を固定的に設定しておくことが出来、圧力制御弁に
おいて圧力設定値を調節制御する必要がないのであり、
それ故、(a)圧力制御弁や(b)弁体制御装置とし
て、簡単な構造のものを採用することが可能となって、
設備コストも抑えることが可能となるのである。
【0020】さらに、本発明の第五の態様は、ガス溶解
樹脂の射出成形方法に関するものであって、加熱筒にス
クリュを挿入配置せしめて、該加熱筒の後部から供給し
た樹脂材料を該スクリュの回転とそれに伴う後退によっ
て該加熱筒の前方に送って加熱溶融および計量すると共
に、該加熱筒内に不活性ガスを供給することにより該加
熱筒内で該不活性ガスを溶融樹脂に溶解せしめて、該ス
クリュの前方への移動によって該溶融樹脂を該加熱筒の
先端ノズル部から射出することにより、ガス溶解樹脂を
射出成形するに際して、前記加熱筒内に開口して該加熱
筒内に前記不活性ガスを供給するガス供給口を、該加熱
筒の軸方向で相互に離隔して複数個設けて、前記溶融樹
脂の加熱溶融および計量に際しての前記スクリュの回転
に伴う後退に従って、前記不活性ガスを該加熱筒内に供
給せしめるガス供給口を、該加熱筒の先端側から後方側
に順次に変更するようにしたガス溶解樹脂の射出成形方
法を、特徴とする。
【0021】このような本態様の射出成形方法に従え
ば、溶融樹脂の加熱溶融および計量の工程において、ス
クリュが加熱筒内で回転に伴って後退移動せしめられた
際に、それに従って、加熱筒内への不活性ガスの供給位
置、即ちガス供給口も加熱筒の後方側に変更されること
から、スクリュの外周面上をスクリュの回転によって混
練されつつ前方に送られる溶融樹脂に対する不活性ガス
の供給位置の変化を小さくして、溶融樹脂における不活
性ガス供給位置からスクリュ先端側の貯留位置まで至る
不活性ガスの混練,拡散領域の長さ(距離)および時間
を略一定にすることが出来るのである。
【0022】そして、それ故、樹脂材料の加熱溶融およ
び計量に際して、スクリュが前進端に位置せしめられた
状態から後退端に位置せしめられるまでの全工程中にお
いて、溶融樹脂における不活性ガスの混練,拡散領域の
長さや時間の変化が抑えられることにより、不活性ガス
の溶融樹脂に対する溶解量を、溶融樹脂の全体に亘って
略一定とすることが出来るのであり、以て、不活性ガス
による溶融樹脂の目的とする改善効果を、射出される溶
融樹脂の全体に亘って有効に且つ安定して得ることが可
能となるのである。
【0023】また、本発明の第六の態様は、ガス溶解樹
脂の射出装置に関するものであって、加熱筒にスクリュ
を挿入配置せしめて、該加熱筒の後部から供給した樹脂
材料を該スクリュの回転とそれに伴う後退によって該加
熱筒の前方に送って加熱溶融および計量すると共に、該
加熱筒内に不活性ガスを供給することにより該加熱筒内
で該不活性ガスを溶融樹脂に溶解せしめて、該スクリュ
の前方への移動によって該溶融樹脂を該加熱筒の先端ノ
ズル部から射出するようにしたガス溶解樹脂の射出装置
において、前記加熱筒内に開口して該加熱筒内に前記不
活性ガスを供給せしめるガス供給口を、該加熱筒の中心
軸方向で相互に離隔位置して複数設けると共に、前記溶
融樹脂の加熱溶融および計量に際しての前記スクリュの
回転に伴う後退に従って、前記不活性ガスの供給路を、
それら複数のガス供給口に対して、該加熱筒の先端側か
ら後方側に順次に切り換えて変更する供給口切換手段を
設けたガス溶解樹脂の射出装置を、特徴とする。
【0024】このような本態様に従う構造とされた射出
装置においては、溶融樹脂の加熱溶融および計量工程に
おけるスクリュの回転に伴う後退に従って、加熱筒内へ
の不活性ガスの供給口を、加熱筒の先端側から後方側に
移行させることにより、スクリュが前進端から後退端に
位置せしめられるまでの全工程中において、溶融樹脂に
おける不活性ガスの混練,拡散領域の長さや時間の変化
を抑えることが出来る。それ故、本態様の射出装置にお
いては、前記第五の態様に従う本発明方法を有利に実施
することが出来るのであり、不活性ガスの溶融樹脂に対
する溶解量を、溶融樹脂の全体に亘って略一定化せしめ
て、不活性ガスによる溶融樹脂の目的とする改善効果
を、射出される溶融樹脂の全体に亘って有効に且つ安定
して得ることが可能となるのである。
【0025】なお、本態様において、供給口切換手段と
しては、例えば、(f)加熱筒に設けた複数のガス供給
口のそれぞれに設けられて、各ガス供給口を開閉し得る
開閉弁と、(g)スクリュの回転に伴う後退に従って、
それらの開閉弁を開閉して、不活性ガスの供給口が、加
熱筒の後方側に移行するように、択一的に乃至は適数個
ずつ開口せしめる開閉制御装置とを、含んで有利に構成
され得る。
【0026】また、本発明の第七の態様は、前記第六の
態様に従う構造とされた射出装置において、前記複数の
ガス供給口を通じて前記加熱筒内に供給される不活性ガ
スの供給圧を、互いに異ならせて、前記加熱筒の後方側
に位置せしめられたガス供給口を通じて供給される不活
性ガスの供給圧ほど大きくなるようにする供給圧設定手
段を設けたことを、特徴とする。
【0027】このような本態様に従う構造とされた射出
装置においては、溶融材料の加熱溶融および計量の進行
に伴って加熱筒内の樹脂圧力が大きくなった場合にも、
樹脂圧力に対する不活性ガス供給圧力の差を略一定とす
ることが出来るのであり、それによって、溶融樹脂の全
体に亘って、不活性ガスの溶融樹脂に対する溶解量の均
一化が一層有利に達成され得るのである。
【0028】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0029】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての射出装置10の概略構造が示されている。この
射出装置10は、加熱筒としての加熱シリンダ12に対
してスクリュ14が挿入配置された構造を有しており、
公知の如く、スクリュ14の回転およびそれに伴う後退
作動によって、加熱シリンダ12内に供給された樹脂材
料16が加熱溶融されて前方に送られ、溶融樹脂18と
されて加熱シリンダ12内の前端部分、即ちスクリュ1
4の前方部分に貯留せしめられると共に、スクリュ14
の軸方向前方への駆動によって、貯留された溶融樹脂1
8が加熱シリンダ12の先端のノズル孔20から、図示
しない成形キャビティに射出せしめられるようになって
いる。
【0030】より詳細には、加熱シリンダ12は、中空
筒体構造のシリンダ本体22の先端部分(図中の左端部
分)に、ノズル孔20を有するノズル24が固設されて
おり、図示しない支持台に対して固定的に取り付けられ
ている。なお、図面上に明示はされていないが、加熱シ
リンダ12の外周面には電熱ヒータが巻き付けられて装
着されており、加熱シリンダ12内を送られる樹脂材料
を加熱溶融せしめるようになっている。
【0031】また一方、スクリュ14は、外周面に固定
的に突設された螺旋状の羽根を有していると共に、先端
部分にリングバルブ26とスクリュヘッド28を備えて
おり、加熱シリンダ12に挿入されて収容状態で配設さ
れている。そして、このスクリュ14は、図示しないモ
ータやシリンダ等の駆動手段によって、中心軸回りに回
転駆動されると共に、中心軸方向にも往復駆動されるよ
うになっている。
【0032】なお、本実施形態では採用されていない
が、例えば、スクリュ14のスクリュヘッド28におい
て、外周面上に突出する複数の攪拌突起を形成すること
により、溶融樹脂18に対する攪拌作用の向上を図るこ
とも可能である。また、スクリュ14において、螺旋状
の羽根が形成されていない基端部、即ち図1において開
口窓32よりも右側で加熱筒22に嵌入されたスクリュ
14の円形ロッド状部分には、必要に応じてシールリン
グが外嵌装着されることにより、スクリュ14と加熱シ
リンダ12の間のシール性向上が図られ得る。
【0033】また、加熱シリンダ12には、スクリュ1
4において螺旋状の羽根が形成された領域の後端部近く
に対応する位置に、鉛直上方に開口する開口窓32が形
成されており、この開口窓32の形成部位には、材料供
給口として、材料投入用のホッパ34の下部開口36が
固着されている。そして、ホッパ34に投入された樹脂
材料16が、重力の作用で下部開口36から、開口窓3
2を通じて加熱シリンダ12内に供給されて、スクリュ
14の回転作動により、スクリュ14と加熱シリンダ1
2の間の隙間内を前方に送られるようになっている。な
お、図面上に明示はされていないが、ホッパ34の下部
開口36には、加熱シリンダ12への樹脂材料の供給を
中止するためのシャッタが設けられている。
【0034】さらに、加熱シリンダ12には、スクリュ
14におけるコンプレッションゾーン(圧縮部)の終端
部分またはメータリングゾーン(計量部)に対応する軸
方向中間部分において、外周面に開口して内部に向かっ
て延び、加熱シリンダ12内に開口するガス供給口40
が形成されている。そして、このガス供給口40の外側
開口部に対して、外部ガス管路42を介して、不活性ガ
スとしての二酸化炭素の供給装置44が接続されてお
り、かかる供給装置44から供給される超臨界状態の二
酸化炭素ガスが外部ガス管路42を通じてガス供給口4
0から加熱シリンダ12内に供給されるようになってい
る。
【0035】なお、図示はされていないが、ノズル24
には、ニードル形やロータリ形等のバルブ手段が組み込
まれており、ノズル孔20を開閉することによって、ノ
ズル孔20からの溶融樹脂18の射出を許容したり、ガ
ス供給口40から加熱シリンダ12内に供給される高圧
の二酸化炭素ガスの圧力に抗して阻止することが出来る
ようになっている。
【0036】また、加熱シリンダ12には、コンプレッ
ションゾーン(圧縮部)の終端部分またはメータリング
ゾーン(計量部)に対応する軸方向中間部分において、
圧力センサ46が組み付けられている。なお、特に本実
施形態では、圧力センサ46が、加熱シリンダ12内に
供給される二酸化炭素の供給圧力の影響を出来るだけ受
けないように、ガス供給口40と略同じ軸方向位置か、
それよりも後方(図中の右方)に位置せしめられてい
る。そして、この圧力センサ46によって、加熱シリン
ダ12内でスクリュ14の回転作動に基づいて圧縮およ
び加熱溶融されつつ前方に送られる溶融樹脂18の圧力
が直接的に実測されるようになっている。なお、このこ
とから明らかなように、本実施形態では、かかる圧力セ
ンサ46によって加熱シリンダ12内の溶融樹脂圧力を
測定する圧力測定手段が構成されている。
【0037】一方、二酸化炭素の供給装置44は、二酸
化炭素を与えるガス供給源48に加えて、該供給源48
から供給される二酸化炭素を、加熱シリンダ12への供
給に際して超臨界状態が達成される程度に昇圧する昇圧
器50を備えている。更に、昇圧器50によって昇圧さ
れた二酸化炭素は、流量制御装置51を介して、設定さ
れた所定流量で外部ガス管路42に供給されるようにな
っており、この外部ガス管路42を通じて、供給された
二酸化炭素がガス供給口40に導かれるようになってい
る。そして、かかる外部ガス管路42には、圧力制御弁
としての各四つの圧力設定弁52a〜dと、切換弁54
a〜dが配設されている。本実施形態では、圧力設定弁
52a〜dとして、それぞれ、常時開形の圧力制御弁が
採用されており、外部ガス管路42上で分岐された四本
の並列管路56a〜d上に各一つずつ配設されることに
よって、互いに並列的に配されている。
【0038】また、圧力設定弁52a〜dには、互いに
異なる制御圧力:Pa,Pb,Pc,Pdが設定されて
おり、それぞれの圧力設定弁52a〜dを通じて、ガス
供給源48からガス供給口40に二酸化炭素が供給され
る際、通過せしめられる圧力設定弁52a〜dに設定さ
れた制御圧力とされるようになっている。特に、本実施
形態では、四つの圧力設定弁52a〜dに対して、Pa
<Pb<Pc<Pdとなるように、それぞれの制御圧力
が設定されている。
【0039】更にまた、各並列管路56a〜d上には、
切換弁54a〜dが各一つずつ、圧力設定弁52a〜d
と直列的に配設されている。本実施形態では、かかる切
換弁54a〜dとして、それぞれ、2ポート式の電磁弁
が採用されており、これらの切換弁54a〜dが、切換
制御装置58の制御信号に基づいて開閉作動されること
により、四つの並列管路56a〜dが選択的に連通状態
とされて、四つの圧力設定弁52a〜dの何れかを選択
的に通過して、ガス供給源48からガス供給口40に二
酸化炭素が供給されるようになっている。特に、本実施
形態では、何れかの切換弁54a〜dが択一的に開状態
とされることにより、何れか一つの圧力設定弁52a〜
dを通じて、二酸化炭素が供給されるようになってい
る。
【0040】そして、このように四つの圧力設定弁52
a〜dの中から択一的に選択するものを切り換えること
によって、ガス供給源48からガス供給口40に供給さ
れる二酸化炭素のガス供給圧を切換変更することが出来
るようになっているのである。
【0041】また一方、切換弁54a〜dを切り換える
切換制御装置58は、圧力センサ46によって検出され
る加熱シリンダ12内の圧力値の大きさに従って、四つ
の切換弁54a〜dを択一的に選択して開状態とするよ
うになっている。特に、本実施形態では、切換制御装置
58において、予め四段階のしきい値を外部入力等で設
定しておき、加熱シリンダ12内を前方に送られる溶融
樹脂の樹脂圧力が増大した際に、かかる樹脂圧力が各し
きい値を越える毎に、大きな制御圧力が設定された圧力
設定弁52a〜dに、順次、切り換えられるように、各
切り換え弁54a〜dを切換制御することによってシー
ケンス制御を行うようになっている。
【0042】上述の如き構造とされた本実施形態の射出
装置10において、樹脂材料の連続射出成形を行なうに
際しては、先ず、通常の射出作動と同様に、射出作動が
完了してスクリュ14が加熱シリンダ12内の前進端に
位置せしめられた状態下で、スクリュ14を回転作動さ
せることにより、樹脂材料16の加熱溶融および計量工
程を開始する。かかる工程は、ホッパ34の下部開口3
6から加熱シリンダ12内に供給された樹脂材料16
を、スクリュ14の作用で加熱シリンダ12内の前方に
送りつつ混練して加熱溶融せしめると共に、加熱溶融し
た溶融樹脂18を加熱シリンダ12の前端部に導いてス
クリュ14の前方に貯留せしめることによって行なう。
【0043】そして、加熱シリンダ12の前端部に貯留
された樹脂材料の圧力でスクリュ14が次第に後退し、
それに伴って加熱シリンダ12内の樹脂圧力が増大し
て、圧力センサ46で検出された樹脂圧力の値が、予め
設定された第一のしきい値に達したことが確認された
ら、切換制御装置58によって一つの切換弁54aを開
き、ガス供給源48から供給されるガス(二酸化炭素)
を、最も低い圧力に設定された一つの圧力設定弁52a
を通じて、ガス供給口40から加熱シリンダ12内に供
給せしめる。これにより、加熱シリンダ12内で、ガス
を溶融樹脂18に接触させると共に、スクリュ14の作
用で攪拌して、ガスを溶融樹脂18に溶解乃至は混入せ
しめる。
【0044】続いて、スクリュ14の回転作動による樹
脂材料16の加熱溶融および計量の進行に伴って加熱シ
リンダ12内の樹脂圧力が更に増大して、圧力センサ4
6で検出された樹脂圧力の値が、予め設定された第二,
第三,第四の各しきい値に達したことが確認された際に
は、切換制御装置58によって、第二,第三,段四の切
換弁54b,54c,54dを、順次、択一的に開き、
ガス供給源48から供給されるガス(二酸化炭素)を、
より高い圧力に設定された第二,第三,段四の圧力設定
弁52b,52c,52dを通じて、ガス供給口40か
ら加熱シリンダ12内に供給せしめる。
【0045】これにより、加熱シリンダ12内に供給さ
れるガス供給圧力を、加熱シリンダ12内の樹脂圧力の
増大に応じて、順次、大きく切換設定することが出来る
のであり、それによって、樹脂圧力の増大に拘わらず、
樹脂圧力に対するガス供給圧力の差圧を、略一定に保つ
ことが出来るのである。なお、樹脂圧力とガス供給圧力
の差圧の変化幅は、樹脂圧力の変化幅や、圧力設定弁5
2a〜dへの圧力設定間隔、換言すれば圧力設定弁52
の数などによって影響を受けることとなり、採用する樹
脂材料や不活性ガス、要求される特性や材質,品質など
に応じて適宜に設定されるものであって、特に限定され
るものでないが、例えば、樹脂圧力とガス供給圧力の差
圧が、1〜2MPaの範囲に保たれるように各圧力設定
弁52a〜dの圧力設定値などが決定される。
【0046】そして、スクリュ14の後退位置を検出す
る位置センサ(図示せず)等により、所定量の溶融樹脂
18の貯留が完了したことを確認したら、全ての切換弁
54a〜dを遮断して二酸化炭素の加熱シリンダ12内
への供給を中断した後、図示しない駆動手段でスクリュ
14を軸方向前方に駆動変位せしめることにより、二酸
化炭素ガスが溶解されて改質等された溶融樹脂18を、
加熱シリンダ12内からノズル孔20を通じて射出成形
することが出来るのである。
【0047】従って、このような射出操作によれば、加
熱シリンダ12内に高圧の超臨界状態とされた二酸化炭
素ガスを供給して溶融樹脂18に接触せしめる際に、二
酸化炭素ガスの供給圧力が、溶融樹脂18の樹脂圧力の
増大に伴って増大せしめられることにより、樹脂圧力に
対するガス供給圧力の差圧が略一定に保たれることか
ら、不活性ガスの溶融樹脂に対する溶解量を、溶融樹脂
の全体、換言すれば計量の初期から終期にまでいたる全
体に亘って略一定とすることが出来るのであり、それに
よって、不活性ガスによる溶融樹脂の目的とする改善効
果を、射出される溶融樹脂の全体に亘って安定して得る
ことが可能となる。
【0048】次に、図2には、本発明の第二の実施形態
としての射出装置60が、示されている。なお、本実施
形態は、第一の実施形態としての射出装置(10)に対
して、不活性ガスの加熱シリンダ内への供給機構が異な
るものであり、それ故、本実施形態において、第一の実
施形態と同様な構造とされた部材および部位について
は、それぞれ、図中に、第一の実施形態と同一の符号を
付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0049】すなわち、本実施形態の射出装置60にお
いては、加熱シリンダ12におけるコンプレッションゾ
ーン(圧縮部)の終端部分またはメータリングゾーン
(計量部)に対応する軸方向中間部分において、外周面
に開口して内部に向かって延び、加熱シリンダ12内に
開口するガス供給口62が、複数個(本実施形態では、
四個)形成されており、それらのガス供給口62a〜d
が、互いに独立して、加熱シリンダ12の中心軸方向で
相互に離隔して、特に本実施形態では相互に略一定間隔
ずつ離隔して、位置せしめられている。
【0050】また、それら四つのガス供給口62a〜d
には、ガス供給源48から昇圧器50および流量制御装
置51と圧力設定弁64を通じて二酸化炭素ガスを導く
外部ガス管路66が、並列的に四つの並列管路68a〜
dに分岐されて、各一つずつ接続されている。更に、各
並列管路68a〜d上には、それぞれ、2ポート式の電
磁弁からなる開閉弁としての切換弁70a〜dが配設さ
れており、これらの切換弁70a〜dが、開閉弁制御装
置72の制御信号に基づいて開閉作動されることによ
り、四つの並列管路68a〜dが選択的に連通状態とさ
れて、四つのガス供給口62a〜dの何れかを選択し
て、かかるガス供給口62から加熱シリンダ12内に二
酸化炭素が供給されるようになっている。特に、本実施
形態では、何れかの切換弁70a〜dが択一的に開状態
とされることにより、何れか一つのガス供給口62a〜
dを通じて、二酸化炭素が加熱シリンダ12内に供給さ
れるようになっている。
【0051】そして、このように四つのガス供給口62
a〜dの中から択一的に選択するものを切り換えること
によって、加熱シリンダ12内に供給される二酸化炭素
ガスの供給位置を、加熱シリンダ12の中心軸方向で切
換変更することが出来るようになっているのである。な
お、本実施形態において、圧力設定弁64には、二酸化
炭素ガスが加熱シリンダ12内に効率的に供給されて、
溶融樹脂18に対して溶解され得るように、溶融樹脂1
8の樹脂圧力よりも大きなガス供給圧力が、一定値とし
て設定されるようになっている。
【0052】また一方、射出装置60には、加熱溶融お
よび計量工程におけるスクリュ14の後退位置を検出す
るために、四つのスクリュ位置検出手段としてのリミッ
トスイッチ74a〜dが装着されており、これらのリミ
ットスイッチ74a〜dによって、スクリュ14が、予
め設定された位置まで後退せしめられたことが、それぞ
れ検出されるようになっている。そして、これら四つの
リミットスイッチ74a〜dの検出信号に基づいて、開
閉弁制御装置72により、四つの切換弁70a〜dが切
換制御されるようになっているのであり、換言すれば、
かかる開閉弁制御装置72は、スクリュ14が後退する
に従って、二酸化炭素ガスの加熱シリンダ12内への供
給位置を、次第に、後方側に移行せしめるようになって
いる。
【0053】上述の如き構造とされた本実施形態の射出
装置60において、樹脂材料の連続射出成形を行なうに
際しては、先ず、第一の実施形態と同様に、スクリュ1
4が前進端に位置せしめられた状態下で、樹脂材料16
の加熱溶融および計量工程を開始する。そして、加熱シ
リンダ12の前端部に貯留された樹脂材料の圧力でスク
リュ14が次第に後退し、スクリュ14の位置が、予め
設定された第一の位置に達したことが第一のリミットス
イッチ74aで確認されたら、開閉弁制御装置72によ
って一つの切換弁70aを開き、ガス供給源48から供
給されるガス(二酸化炭素)を、最も先端側に位置せし
められた一つのガス供給口62aを通じて、加熱シリン
ダ12内に供給せしめる。これにより、加熱シリンダ1
2内で、ガスを溶融樹脂18に接触させると共に、スク
リュ14の作用で攪拌して、ガスを溶融樹脂18に溶解
乃至は混入せしめる。
【0054】続いて、スクリュ14の回転作動による樹
脂材料16の加熱溶融および計量の進行に伴ってスクリ
ュ14が更に後退して、スクリュ14の位置が、第二,
第三及び第四のリミットスイッチ74b,74c及び7
4dで予め設定された第二,第三及び第四の各位置に達
したことが確認された際には、開閉弁制御装置72によ
って、第二,第三及び第四の切換弁70b,70c,7
0dを、順次、択一的に切り換えて開き、ガス供給源4
8から供給されるガス(二酸化炭素)を、加熱シリンダ
12のより後方側に形成された第二,第三及び第四のガ
ス供給口62b,62c,62dを通じて、加熱シリン
ダ12内に供給せしめる。
【0055】これにより、加熱シリンダ12内へのガス
の供給位置を、スクリュ14に対する相対位置を略一定
に保つことが出来るのであり、それによって、加熱シリ
ンダ12内におけるスクリュ14の位置変化に拘わら
ず、二酸化炭素ガスの供給位置から溶融樹脂18の貯留
位置に至るまでの距離、換言すれば、二酸化炭素ガスが
供給された溶融樹脂18のスクリュ14による混合,攪
拌の程度を、略一定に保つことが出来るのである。
【0056】なお、二酸化炭素ガスの供給位置から溶融
樹脂18の貯留位置に至るまでの距離の変化幅は、スク
リュ14のストローク量や、複数のガス供給口62の相
対的な離隔距離などによって適宜に設定することが可能
である。
【0057】そして、所定量の溶融樹脂18の貯留が完
了したことを確認したら、全ての切換弁70a〜dを遮
断して二酸化炭素の加熱シリンダ12内への供給を中断
した後、図示しない駆動手段でスクリュ14を軸方向前
方に駆動変位せしめることにより、二酸化炭素ガスが溶
解されて改質等された溶融樹脂18を、加熱シリンダ1
2内からノズル孔20を通じて射出成形することが出来
るのである。
【0058】従って、このような射出操作によれば、加
熱シリンダ12内に高圧の超臨界状態とされた二酸化炭
素ガスを供給して溶融樹脂18に接触し、更にスクリュ
14の回転作用によって混練,攪拌するに際して、二酸
化炭素ガスと溶融樹脂18の混練,攪拌の程度が、樹脂
材料の加熱溶融および計量の工程中の全体に亘って略一
定に保たれることから、不活性ガスの溶融樹脂に対する
溶解量を、溶融樹脂の全体、換言すれば計量の初期から
終期にまでいたる全体に亘って略一定とすることが出来
るのであり、それによって、不活性ガスによる溶融樹脂
の目的とする改善効果を、射出される溶融樹脂の全体に
亘って安定して得ることが可能となるのである。
【0059】また、上述の如き射出操作によれば、スク
リュ14の回転に伴う後退に従って、ガス供給口が、樹
脂圧力が低い後方側に移行せしめられることから、加熱
溶融および射出の工程の進行に伴って樹脂圧力が増大し
た場合でも、ガス供給口を後方側に変更することによっ
て、溶融樹脂の樹脂圧力に対するガス供給圧の差圧の変
化が軽減乃至は回避されるのであり、それによって、不
活性ガスの溶融樹脂に対する溶解量の均一化が、より一
層向上され得るのである。
【0060】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものではない。
【0061】例えば、第一の実施形態において採用され
る圧力設定弁52や切換弁54の数や、第二の実施形態
において採用されるガス供給口62や切換弁70の数
は、要求される樹脂特性や、成形条件等に応じて、適宜
に変更されるものであって、何等、限定されることはな
い。
【0062】また、第一の実施形態では、各別に異なる
ガス供給圧を設定した複数の圧力設定弁52a〜dを選
択的に採用することによって、異なるガス供給圧を設定
するようになっていたが、その他、設定圧力を電気信号
等で切換制御することの出来る圧力制御弁を採用する場
合には、単一の或いは少ない圧力制御弁によって、目的
とするガス供給圧の制御機構を構成することが可能であ
る。
【0063】更にまた、第一の実施形態では、スクリュ
14の回転作動による樹脂材料16の加熱溶融および計
量の進行に伴って加熱シリンダ12内の樹脂圧力が、次
第に増加する場合について説明したが、射出成形の制御
態様によっては、樹脂材料16の計量工程において加熱
シリンダ12内の樹脂圧力が一時的に低下せしめられる
場合もあり、そのような場合には、樹脂圧力の値の低下
に伴って、例えば低い圧力に設定された圧力設定弁に切
り換えること等によって、ガス供給口40から加熱シリ
ンダ12内に供給されるガス圧力を低下せしめるように
制御することにより、樹脂圧力のガス供給圧力の差圧が
略一定に維持されるように対応することが出来る。
【0064】更にまた、第二の実施形態において、複数
のガス供給口62a〜dを択一的に選択するに際して、
例示の如き2位置切換弁の他、ロータリバルブ等を採用
することも可能である。また、複数のガス供給口を、二
つ以上、同時に採用して、不活性ガスを加熱シリンダ内
に供給するようにしても良い。
【0065】また、第二の実施形態においても、加熱シ
リンダ12内における溶融樹脂の樹脂圧力の変化を、第
一の実施形態と同様にして測定し、その測定結果に応じ
て、圧力設定弁64を制御せしめて、樹脂圧力とガス供
給圧力の差圧が略一定となるように、ガス供給圧力を調
節することも可能である。
【0066】更にまた、前記第二の実施形態では、スク
リュ位置検出手段が、スクリュ14の後退位置を検出す
る複数のリミットスイッチで構成されていたが、その
他、エンコーダ等を用いてスクリュ位置検出手段を構成
することも、勿論、可能である。
【0067】さらに、前記第一及び第二の実施形態で
は、ガス供給源48から供給される二酸化炭素を昇圧す
る昇圧器50が採用されていたが、ガス供給源48から
供給されるガス圧力が十分に高圧である場合等において
は、そのような昇圧器50等を必ずしも設ける必要が無
い。
【0068】また、前記第一及び第二の実施形態では、
何れも、スクリュ14において螺旋状羽根が形成された
領域の中心軸部分が、先端側に行くに従って次第に大径
化されており、加熱シリンダ12内を前方に送られる樹
脂材料に対して次第に大きな圧力が及ぼされるようにな
っていたが、本発明は、その他、例えば、かかるスクリ
ュの中心軸部分が軸方向中間部分で小径化されて、加熱
シリンダ12内の軸方向中間部分において、ガス抜き等
のために減圧部が形成されたベントタイプの射出装置等
にも、同様に適用可能である。なお、かかるベントタイ
プの射出装置に本発明を適用するに際しては、加熱シリ
ンダ12において、減圧部よりも前方側(射出ノズル
側)に位置するように、ガス供給口が形成される。
【0069】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
方法に従えば、不活性ガスの溶融樹脂に対する供給時の
差圧を略一定とすることによって、或いは、不活性ガス
の溶融樹脂に対する混練,攪拌の程度を略一定とするこ
とによって、溶融樹脂の全体に対して不活性ガスの量や
分散状態を略均一として溶解させることが出来る。
【0071】また、本発明に従う構造とされた射出装置
においては、溶融樹脂に対する不活性ガスの供給時の差
圧を略一定として、或いは、溶融樹脂に対する不活性ガ
スの混練,攪拌の程度を略一定として、不活性ガスを溶
融樹脂に溶解させることが出来るのであり、本発明方法
も有利に実施可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての射出装置の概
略構造を示す縦断面説明図である。
【図2】本発明の第二の実施形態としての射出装置の概
略構造を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】 10,60 射出装置 12 加熱シリンダ 14 スクリュ 16 樹脂材料 18 溶融樹脂 40 ガス供給口 46 圧力センサ 48 ガス供給源 52a〜d 圧力設定弁 54a〜d 切換弁 58 切換制御装置 62a〜d ガス供給口 64 圧力設定弁 70a〜d 切換弁 72 開閉弁制御装置 74a〜d リミットスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 神野 鎮緒 愛知県大府市北崎町大根2番地 株式会社 名機製作所内 (72)発明者 岡本 浩孝 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 福森 健三 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐藤 紀夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 松下 光正 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 4F206 AB02 AG20 AK09 AP031 AR021 AR14 JA04 JD03 JF04 JF12 JF23 JF46 JL02 JM01 JN03 JQ41 JQ88 JT35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱筒にスクリュを挿入配置せしめて、
    該加熱筒の後部から供給した樹脂材料を該スクリュの回
    転と後退によって該加熱筒の前方に送って加熱溶融およ
    び計量すると共に、該加熱筒内に不活性ガスを供給する
    ことにより該加熱筒内で該不活性ガスを溶融樹脂に溶解
    せしめて、該スクリュの前方への移動によって該溶融樹
    脂を該加熱筒の先端ノズル部から射出することにより、
    ガス溶解樹脂を射出成形するに際して、 前記スクリュの回転とそれに伴う後退による樹脂材料の
    加熱溶融および計量の工程において、前記加熱筒内にお
    ける溶融樹脂圧力に対する差圧が略一定となるように、
    前記不活性ガスの前記加熱筒内への供給圧力を調節する
    ことを特徴とするガス溶解樹脂の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 加熱筒にスクリュを挿入配置せしめて、
    該加熱筒の後部から供給した樹脂材料を該スクリュの回
    転とそれに伴う後退によって該加熱筒の前方に送って加
    熱溶融および計量すると共に、前記加熱筒又は前記スク
    リュに形成された供給口を通じて不活性ガスを加熱筒内
    に供給することにより該加熱筒内で該不活性ガスを溶融
    樹脂に溶解せしめて、該スクリュの前方への移動によっ
    て該溶融樹脂を該加熱筒の先端ノズル部から射出するよ
    うにしたガス溶解樹脂の射出装置において、 前記加熱筒内における溶融樹脂圧力を測定する圧力測定
    手段を設けると共に、該圧力測定手段で測定された溶融
    樹脂圧力に対する差圧が略一定となるように、前記供給
    口を通じて前記加熱筒内に供給される前記不活性ガスの
    供給圧力を調節する圧力調節手段を設けたことを特徴と
    するガス溶解樹脂の射出装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力調節手段を、 前記供給口を通じて前記加熱筒内に供給される前記不活
    性ガスの供給路上に配設されて、該不活性ガスの供給圧
    を設定および変更することのできる圧力制御弁と、 前記圧力測定手段による前記加熱筒内における溶融樹脂
    の圧力の測定値の変化に従って、前記圧力制御弁におけ
    る前記不活性ガスの供給圧を変更せしめる弁体制御装置
    とを、含んで構成した請求項2に記載のガス溶解樹脂の
    射出装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力制御弁を、 前記供給口を通じて前記加熱筒内に供給される前記不活
    性ガスの供給路上で互いに並列的に配設されると共に、
    該不活性ガスの供給圧が互いに異なる値に設定された複
    数の圧力設定弁と、 それら複数の圧力設定弁の何れかに対して、前記不活性
    ガスを選択的に導くことにより、使用する圧力設定弁を
    切り換える切換弁とを、含んで構成すると共に、 前記弁体制御装置を、 前記圧力測定手段で測定された前記加熱筒内における溶
    融樹脂圧力の変化に従って、前記切換弁により、使用す
    る圧力設定弁を切り換えて前記不活性ガスの供給圧を変
    更せしめる切換制御装置を、含んで構成した請求項3に
    記載のガス溶解樹脂の射出装置。
  5. 【請求項5】 加熱筒にスクリュを挿入配置せしめて、
    該加熱筒の後部から供給した樹脂材料を該スクリュの回
    転とそれに伴う後退によって該加熱筒の前方に送って加
    熱溶融および計量すると共に、該加熱筒内に不活性ガス
    を供給することにより該加熱筒内で該不活性ガスを溶融
    樹脂に溶解せしめて、該スクリュの前方への移動によっ
    て該溶融樹脂を該加熱筒の先端ノズル部から射出するこ
    とにより、ガス溶解樹脂を射出成形するに際して、 前記加熱筒内に開口して該加熱筒内に前記不活性ガスを
    供給するガス供給口を、該加熱筒の軸方向で相互に離隔
    して複数個設けて、前記溶融樹脂の加熱溶融および計量
    に際しての前記スクリュの回転に伴う後退に従って、前
    記不活性ガスを該加熱筒内に供給せしめるガス供給口
    を、該加熱筒の先端側から後方側に順次に変更すること
    を特徴とするガス溶解樹脂の射出成形方法。
  6. 【請求項6】 加熱筒にスクリュを挿入配置せしめて、
    該加熱筒の後部から供給した樹脂材料を該スクリュの回
    転とそれに伴う後退によって該加熱筒の前方に送って加
    熱溶融および計量すると共に、該加熱筒内に不活性ガス
    を供給することにより該加熱筒内で該不活性ガスを溶融
    樹脂に溶解せしめて、該スクリュの前方への移動によっ
    て該溶融樹脂を該加熱筒の先端ノズル部から射出するよ
    うにしたガス溶解樹脂の射出装置において、 前記加熱筒内に開口して該加熱筒内に前記不活性ガスを
    供給せしめるガス供給口を、該加熱筒の中心軸方向で相
    互に離隔位置して複数設けると共に、前記溶融樹脂の加
    熱溶融および計量に際しての前記スクリュの回転に伴う
    後退に従って、前記不活性ガスの供給路を、それら複数
    のガス供給口に対して、該加熱筒の先端側から後方側に
    順次に切り換えて変更する供給口切換手段を設けたこと
    を特徴とするガス溶解樹脂の射出装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のガス供給口を通じて前記加熱
    筒内に供給される不活性ガスの供給圧を、互いに異なら
    せて、前記加熱筒の後方側に位置せしめられたガス供給
    口を通じて供給される不活性ガスの供給圧ほど大きくな
    るようにする供給圧設定手段を設けた請求項6に記載の
    ガス溶解樹脂の射出装置。
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