JPH1134130A - 発泡成形用射出成形機 - Google Patents
発泡成形用射出成形機Info
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Abstract
逆流防止および溶融樹脂と不活性ガスとの混合性向上。 【解決手段】 可塑化スクリュ56と発泡剤供給装置4
0と攪拌スクリュ57と射出ノズル38とを備え、攪拌
スクリュ57は可塑化スクリュ56の回転および移動に
追従するように連結された発泡成形用射出成形機におい
て、攪拌スクリュ57から可塑化スクリュ56へ溶融樹
脂および発泡剤が逆流することを防止する第一の逆流防
止機構63と、射出ノズル38から攪拌スクリュ57へ
発泡剤溶解樹脂が逆流することを防止する第二の逆流防
止機構69とが設けられている。
Description
ス等の発泡剤を溶融した合成樹脂と混合して成形する、
いわゆる発泡成形に用いて好適な射出成形機に関するも
のである。
化、断熱・吸音効果、同一重量での剛性向上のために、
発泡成形が行われている。この発泡成形は、炭酸ガスや
窒素ガス等の不活性ガスを溶融した合成樹脂中に十分溶
解させた後に、金型内に射出して樹脂内に微細な気泡を
無数に形成する成形方法である。
は、例えば、図18に示すもの(米国特許515898
6号)が提供されている。この図において、符号1は発
泡成形用射出成形機であり、符号2は金型である。射出
成形機1は、押出バレル3と、該押出バレル3内に配設
される混合スクリュ4と、混合スクリュ4により溶融さ
れる樹脂ペレット(図示せず)を供給するホッパー5
と、溶融された樹脂に炭酸ガスを供給するガス供給源6
とを備えた構成とされるものである。
を加熱する加熱装置7が環装されると共に、その内部に
は、混合スクリュ4が配設される溶融空間8が形成され
ている。溶融空間8は、導入路9,10を介して、それ
ぞれホッパー5およびガス供給源6に連結されており、
導入路10にはフロー制御バルブ11が設けられてい
る。このフロー制御バルブ11は、ガス供給源6から供
給された炭酸ガスが超臨界状態に転換する臨界温度およ
び圧力より大きな温度および圧力になるように導入路1
0内を制御するものである。
された樹脂ペレットを溶融状態にする螺旋状の溶融部1
2と、溶融樹脂に対して導入路10から供給される超臨
界状態の炭酸ガスを混合して拡散および溶解させる混合
部13とが形成されている。この混合部13は、流線に
対して炭酸ガス/ポリマ−界面の配向を変化させること
により、これらの混合を促進させるものである。
ー装置25が備えられており、このカウンタープレッシ
ャー装置25は、気泡を含む溶融樹脂を金型2のキャビ
ティ26内に射出した際に、気泡が成長しないようにキ
ャビティ26にカウンタープレッシャーを与えて、該キ
ャビティ26内の圧力を制御するものである。
れば、溶融空間8において、ホッパー5から供給された
樹脂ペレットは、混合スクリュ4の溶融部12により溶
融状態にされて、混合部13へ送られる。ここで、導入
路10から供給される超臨界状態の炭酸ガスと混合され
る。そして、炭酸ガスが拡散・溶解した溶融樹脂は、押
出バレル3のノズル14から金型2内へ射出される。
のとしては、例えば、図19に示すもの(特開平8−2
58096)が提供されている。この図において、符号
15は発泡成形用射出成形機である。この射出成形機1
5においては、高周波コイル16により急速加熱可能な
加熱筒17に樹脂ペレット18をメインスクリュ19に
よって移送し、該メインスクリュ19より小径のミキシ
ングスクリュ20の外周近傍から炭酸ガス等の不活性ガ
スを浸透させる。
ュ19により押し出され、高周波誘導加熱されたノズル
先端部21を通過した後に、金型(図示せず)内に射出
されるようになっている。
たような従来の発泡成形用射出成形機には、以下のよう
な問題が存在する。図18に示す発泡成形用射出成形機
においては、混合スクリュ4の溶融部12と混合部13
との間に逆流防止機構が設けられていないため、導入路
10から高圧の炭酸ガスが供給された際に、溶融空間8
内の圧力上昇により本来溶融部12から混合部13へ流
れるべき溶融樹脂および炭酸ガスが溶融部12側へ逆流
してしまう虞がある。
は、炭酸ガスの供給を停止している間に、溶融樹脂が導
入路10内に浸入して冷却されて硬化してしまい、次工
程での炭酸ガス供給に支障を来す可能性がある。そし
て、混合スクリュ4の先端部においても、一般的な逆流
防止機構が設けられていないため、スクリュ回転を停止
した際には、カウンタープレッシャー装置25により高
圧になっているキャビティ26に対して溶融空間8内の
圧力が低下してしまい、キャビティ26内の溶融樹脂が
溶融空間8内に逆流してしまう虞がある。さらに、標準
的な射出成形機の制御によるスクリュ回転のみでは、炭
酸ガスの溶融樹脂への拡散および溶解が不十分であると
考えられる。
においては、ミキシングスクリュ20がメインスクリュ
19よりも小径であるため、ミキシングスクリュ20周
辺は不活性ガスの浸透が十分行われるが、ミキシングス
クリュ20より離間した位置、例えば、加熱筒17近傍
では滞留部分が発生してガスの浸透が不十分になってし
まう。
径のミキシングスクリュ20で攪拌溶融しただけでは、
樹脂の混練が不十分であり、均一な溶融状態を得ること
は困難である。さらに、シリンダ22は、加熱筒17の
昇温や高温の溶融樹脂からメインスクリュ19を介して
の熱伝導により昇温する。この昇温により、シリンダ2
2内における、樹脂ペレット18の移送部23も昇温さ
れる。
ット18は軟化して樹脂ペレット18同士が付着する、
いわゆる、おこし状態になり、特にチェックリング部2
7で詰まり、メインスクリュ19からミキシングスクリ
ュ20への樹脂供給に支障を来すことになる。また、金
型への溶融樹脂の射出は、メインスクリュ19により行
っているが、射出の際にミキシングフライト24間の樹
脂は射出されにくく、この近傍において、溶融樹脂は急
激な剪断を受けることで焼けが発生してしまうことも考
えられる。
れたもので、溶融樹脂が逆流することなく、かつ、溶融
樹脂と不活性ガスとを十分に混合することができる発泡
成形用射出成形機を提供することを目的とする。
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載の発泡成形用射出成形機は、加熱筒の空間内に射出方
向に移動自在に、かつ軸線回りに回転自在に配設されて
前記空間内に供給された基体樹脂を可塑化する可塑化ス
クリュと、該可塑化スクリュにより前記基体樹脂が可塑
化されて溶融した溶融樹脂に発泡剤を供給する発泡剤供
給装置と、前記軸線回りに回転して前記発泡剤供給装置
により供給された前記発泡剤を前記可塑化された溶融樹
脂に溶解させる攪拌スクリュと、前記加熱筒の先端に設
けられ、前記攪拌スクリュにより前記溶融樹脂に発泡剤
が溶解した発泡剤溶解樹脂を射出する射出ノズルとを備
え、前記攪拌スクリュは、前記可塑化スクリュにその軸
線を合致させ、該可塑化スクリュの回転および移動に追
従するように連結されて前記加熱筒の空間内において前
記可塑化スクリュの前方に配設された発泡成形用射出成
形機において、前記可塑化スクリュと前記攪拌スクリュ
との間に、該攪拌スクリュから該可塑化スクリュへ前記
溶融樹脂および前記発泡剤が逆流することを防止する第
一の逆流防止機構が設けられ、前記射出ノズルと前記攪
拌スクリュとの間に、該射出ノズルから該攪拌スクリュ
へ前記発泡剤溶解樹脂が逆流することを防止する第二の
逆流防止機構が設けられていることを特徴とするもので
ある。
よれば、発泡剤が供給された際に、攪拌スクリュにおけ
る圧力が上昇するが、第一の逆流防止機構により溶融樹
脂および発泡剤の攪拌スクリュから可塑化スクリュへの
逆流を防止できる。また、第二の逆流防止機構が発泡剤
溶解樹脂の射出ノズルから攪拌スクリュへの逆流を防止
するため、射出ノズルにおける圧力低下を防止できる。
請求項1記載の発泡成形用射出成形機において、前記発
泡剤供給装置は、発泡剤供給源と、該発泡剤供給源から
供給される前記発泡剤を前記加熱筒内の空間へ導く導入
路と、該導入路と前記空間との間に設けられ、該空間か
ら前記導入路へ前記溶融樹脂が流入することを防止する
流入防止機構とを備えた構成とされ、該流入防止機構に
は、該流入防止機構の温度を制御する温度制御部が設け
られていることを特徴とするものである。
よれば、流入防止機構が加熱筒内の空間から導入路へ溶
融樹脂が流入することを防止できる。また、この流入防
止機構に設けられた温度制御部が、流入防止機構にまで
浸入した溶融樹脂の温度低下による固化を防止する。
請求項1または2記載の発泡成形用射出成形機におい
て、前記可塑化スクリュおよび前記攪拌スクリュには、
計量によるこれらのスクリュ後退完了後に、該スクリュ
の回転を継続するように制御するスクリュ制御装置が設
けられていることを特徴とするものである。
よれば、計量による可塑化スクリュおよび攪拌スクリュ
の後退完了後においても、スクリュ制御装置がこれらの
回転を継続するように制御するため、溶融した基体樹脂
と発泡剤との攪拌が継続される。
請求項3記載の発泡成形用射出成形機において、前記ス
クリュ制御装置は、前記射出ノズルと前記攪拌スクリュ
との間の前記発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧力検知
具と、該圧力検知具の検知結果に基づいて前記圧力を一
定に維持するように前記スクリュの回転を制御するスク
リュ制御部とを備えた構成とされることを特徴とするも
のである。
よれば、スクリュ後退完了後も回転を継続する可塑化ス
クリュにより発泡剤溶解樹脂が、射出ノズルと攪拌スク
リュとの間に供給され続けるが、圧力検知具が射出ノズ
ルと攪拌スクリュとの間の発泡剤溶解樹脂圧力を検知し
て、スクリュ制御部が圧力検知具の検知結果に基づいて
発泡剤溶解樹脂圧力を一定に維持するようにスクリュの
回転を制御できる。
請求項3記載の発泡成形用射出成形機において、前記ス
クリュ制御装置は、前記射出ノズルと前記攪拌スクリュ
との間の前記発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧力検知
具と、該圧力検知具の検知結果が設定値に到ったときに
前記スクリュの回転を停止させるように制御するスクリ
ュ制御部とを備えた構成とされることを特徴とするもの
である。
よれば、スクリュ後退完了後も回転を継続する可塑化ス
クリュにより、発泡剤溶解樹脂が射出ノズルと攪拌スク
リュとの間に供給され続けるが、圧力検知具が射出ノズ
ルと攪拌スクリュとの間の発泡剤溶解樹脂圧力を検知し
て、スクリュ制御部が圧力検知具の検知結果が設定値に
到ったときにスクリュを制御してスクリュの回転を停止
させることができる。
請求項3記載の発泡成形用射出成形機において、前記ス
クリュ制御装置は、前記スクリュの継続回転時間を測定
する回転時間測定部と、前記スクリュを設定回転数で回
転すると共に、前記回転時間測定部の測定結果が、設定
時間に到ったときに該スクリュの回転を停止させるよう
に制御するスクリュ制御部とを備えた構成とされること
を特徴とするものである。
よれば、スクリュ後退完了後も回転を継続する可塑化ス
クリュにより、発泡剤溶解樹脂が射出ノズルと攪拌スク
リュとの間に供給され続けるが、回転時間測定部がスク
リュの継続回転時間を測定して、スクリュ制御部がスク
リュを設定回転数で回転すると共に、回転時間測定部の
測定結果が設定時間に到ったときにスクリュを制御して
スクリュの回転を停止させることができる。
請求項3記載の発泡成形用射出成形機において、前記ス
クリュ制御装置は、前記スクリュの継続回転時間を測定
する回転時間測定部と、前記射出ノズルと前記攪拌スク
リュとの間の前記発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧力
検知具と、該圧力検知具の検知結果に基づいて前記スク
リュを前記射出方向に移動させると共に、前記回転時間
測定部の測定結果が設定値に到ったときに該スクリュの
回転を停止させるように制御するスクリュ制御部とを備
えた構成とされることを特徴とするものである。
よれば、スクリュ後退完了後も回転を継続する可塑化ス
クリュにより、発泡剤溶解樹脂が射出ノズルと攪拌スク
リュとの間に供給され続けるが、圧力検知具が射出ノズ
ルと攪拌スクリュとの間の発泡剤溶解樹脂圧力を検知し
て、回転時間測定部がスクリュの継続回転時間を測定し
て、スクリュ制御部が圧力検知具の検知結果に基づいて
スクリュを射出方向に移動させると共に回転時間測定部
の測定結果が設定値に到ったときに、スクリュを制御し
て該スクリュの回転を停止させることができる。
形機の第1の実施の形態を、図1ないし図7を参照して
説明する。ここでは、例えば、発泡剤として炭酸ガスを
使用する場合の例について説明する。これらの図におい
て、従来例として示した図18および図19と同一の構
成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
(発泡成形用射出成形機)である。射出成形機31は、
基体樹脂(合成樹脂)の樹脂ペレット(図示せず)を溶
融して射出する射出部32と、該射出部32を駆動させ
る駆動部33とを備えている。射出部32は、外周に複
数のバンドヒータ34が装着された加熱筒35と、該加
熱筒35の内部に加熱筒35の軸線方向に沿って形成さ
れた溶融空間(空間)36に配置されたスクリュ37
と、該溶融空間36内に樹脂ペレットを供給するホッパ
−5とを備えている。
空間36に内部が連通するシャットオフノズル(射出ノ
ズル)38が着脱可能に連結して設けられると共に、そ
の外周には、ノズルヒータ39が装着されている。シャ
ットオフノズル38には、内部に前記溶融空間36に連
通するノズル空間38aと、該ノズル空間38aを外部
に開口する射出口38bとが形成されると共に、上記ノ
ズル空間38aに射出口38bを開閉するニードル弁3
8cが収納される構成とされている。ノズルヒータ39
およびバンドヒータ34は、それぞれシャットオフノズ
ル38の内部、溶融空間36を加熱するものであり、図
示しない加熱制御部により制御されている。
36に発泡剤としての炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給
装置(発泡剤供給装置)40が設けられている。炭酸ガ
ス供給装置40は、炭酸ガス供給源(発泡剤供給源)4
1と、該炭酸ガス供給源41から供給される炭酸ガスを
昇圧する昇圧ポンプ42と、該昇圧ポンプ42により昇
圧された炭酸ガスを加熱筒35の溶融空間36へ導くガ
ス管(導入路)43とを備えている。
昇圧ポンプ42により昇圧された炭酸ガスの圧力を検知
して表示する表示部44が配設されており、表示部44
の下流側にはガス管43の開閉操作を行う開閉弁45が
設けられている。開閉弁45および昇圧ポンプ42に
は、これらの作動を制御するガス供給制御部46が接続
されている。
融空間36との間には、流入防止機構47が設けられて
いる。流入防止機構47は、溶融空間36からガス管4
3へ溶融した基体樹脂(溶融樹脂)が流入したり、溶融
空間36に流入した炭酸ガスが逆流することを防止する
ものであって、逆止弁機構48と温度制御部49とを備
えた構成とされるものである。
雄ネジ部50および該雄ネジ部50より大径に形成され
た大径部51を有し、内部に、連通孔52を介してガス
管43に連通し、かつ開口孔53を介して溶融空間36
に連通する弁室48aを設けた弁箱48bと、上記弁室
48aに収納され一端を弁室48aの開口孔53側段部
に当接するコイルスプリング54と、上記弁室48aに
収納されると共にコイルスプリング54の他端に当接し
て付勢され、連通孔52側の弁室48cに常時押し付け
られる弁ボール55とから構成されている。
4に付勢されて連通孔52を閉塞しているが、炭酸ガス
供給装置40からの炭酸ガスがコイルスプリング54の
付勢力に抗して供給された際に、連通孔52への閉塞を
解除するものである。温度制御部49は、逆止弁機構4
8の大径部51の外周に装着されたものであって、該逆
止弁機構48を基体樹脂の融点以上の温度に維持するよ
うに制御するものである。
に使用される、いわゆるインラインスクリュ式とされ、
溶融空間36に射出方向に移動自在に、かつ軸線回りに
回転自在に挿入されており、可塑化スクリュ56と攪拌
スクリュ57とスクリュヘッド58とを備えた構成とさ
れている。
給された基体樹脂の樹脂ペレットを溶融させて、溶融樹
脂を前方へ移送するものであって、その外周には螺旋状
に形成されたフライト61が設けられており、隣接する
フライト61および上記外周により螺旋溝66が形成さ
れている。この可塑化スクリュ56の前端部には、その
軸線を合致させると共に可塑化スクリュ56の回転およ
び移動に追従するように攪拌スクリュ57がネジ締結部
を介して分離可能なように一体的に連結されている。
0から供給された炭酸ガスと可塑化スクリュ56により
移送された溶融樹脂とを攪拌して、該炭酸ガスを溶融樹
脂に溶解させるものであって、図3に示すように、攪拌
スクリュ57の外周面には、断面視矩形とされる攪拌ピ
ン59が軸線回りに複数環状に、かつ軸線方向に一定の
間隔をおいて突設されている。
の間には、該攪拌スクリュ57により攪拌される上記溶
融樹脂および上記炭酸ガスが可塑化スクリュ56へ逆流
することを防止する攪拌−可塑逆流防止機構(第一の逆
流防止機構)63が設けられている。
リュ5の後端側に設けた弁ヘッド部57aと、弁ヘッド
部57aに形成された流入溝64と、可塑化スクリュ5
6、攪拌スクリュ57の外径よりも小径に形成され弁ヘ
ッド部57aより更に後端部側に位置するように攪拌ス
クリュ57に設けられた小径軸部62と、可塑化スクリ
ュ56の側に位置して攪拌スクリュ57の後端軸部に嵌
合して支持されている弁座リング56aと、逆流防止リ
ング65とから構成されるものである。
6の側に配置された弁座リング56aと攪拌スクリュ5
7の弁ヘッド部57aとの間に、隙間67を隔てて配置
されたものであって、その外周部は加熱筒35の溶融空
間36に嵌合して、内周部は小径軸部62との間に流入
路68を形成するように、かつ近接する可塑化スクリュ
56の外径よりも小径になるように設定されている。
ュ37に対して隙間67のストロークにて前記軸線方向
に移動自在とされている。前記流入溝64は、溶融空間
36と流入路68とを連通するように形成されており、
攪拌スクリュ57の弁ヘッド部57aの外周に、軸線回
りに複数環状に配置されている。
をなしており、このスクリュヘッド58と攪拌スクリュ
57との間には、ヘッド−攪拌逆流防止機構(第二の逆
流防止機構)69が設けられている。ヘッド−攪拌逆流
防止機構69は、シャットオフノズル38のノズル空間
38aにおけるスクリュヘッド58の前方に形成された
貯留部70に貯留された発泡剤溶解樹脂が攪拌スクリュ
57へ逆流することを防止するものであって、図4に示
すように、スクリュヘッド58と、該スクリュヘッド5
8に形成した流入溝60と、スクリュヘッド58および
攪拌スクリュ57の外径よりも小径に形成され、前記ス
クリュヘッド58を攪拌スクリュ57に着脱可能に連結
している小径軸部71と、逆流防止リング72とから構
成されている。
8と攪拌スクリュ57との間に、隙間73を隔てて配置
されたものであって、その外周部は加熱筒35の溶融空
間36に嵌合して、内周部は小径軸部71との間に流入
路74を形成するように、かつ近接する攪拌スクリュ5
7の外径よりも小径になるように設定されている。
ュ37に対して隙間73のストロークにて前記軸線方向
に移動自在とされている。流入溝60は、貯留部70と
流入路74とを連通するように形成されており、図5に
示すように、スクリュヘッド58の外周に、軸線回りに
複数環状に配置されている。
のであって、スクリュ回転駆動機構75とスクリュ移動
駆動機構76とスクリュ制御装置77とを備えた構成と
されている。
から供給された基体樹脂の樹脂ペレットを溶融させるた
めに可塑化スクリュ56を回転させるものであって、サ
ーボモータ78と、該サーボモータ78の出力軸に固定
して取り付けられた駆動プーリ79と、該駆動プーリ7
9からタイミングベルト80を介して駆動力が伝達され
る従動プーリ81とを備えており、この従動プーリ81
は可塑化スクリュ56に一体的に連結されている。
射出完了後の計量等でスクリュ37を軸線方向に移動さ
せるものであって、サーボモータ82と、該サーボモー
タ82の出力軸に固定して取り付けられた駆動プーリ8
3と、該駆動プーリ83からタイミングベルト84を介
して駆動力が伝達される従動プーリ85と、ボールネジ
軸86と、移動盤87と、固定盤88、89とを備えた
構成とされている。
定されており、その中心には、スクリュ37が貫通する
貫通孔90が形成されている。また、固定盤88には、
一定間隔を隔てて固定盤89が対向配置されており、こ
れら固定盤88,89の間には、加熱筒35の軸線方向
に平行に懸架されたガイド軸91が複数本配設されてお
り、ガイド軸91には、移動盤87が前記加熱筒35の
軸線方向に移動自在に支持されている。
85に一体的に連結されると共に、固定盤89に対して
回転自在に、かつ射出方向に移動不能に取り付けられて
おり、その外周にはボールネジが形成されている。移動
盤87には、ボールネジ軸86のボールネジの他端側に
螺合するボールナット(図示せず)が固定して設けられ
ると共に、スクリュ回転駆動機構75が該移動盤87の
移動に追従するように設置されている。
動機構75およびスクリュ移動駆動機構76を制御し
て、計量によるスクリュ37の後退完了後においても該
スクリュ37の回転を継続させるものであって、圧力セ
ンサ(圧力検知具)92とスクリュ制御部93とを備え
ている。
付けられ、貯留部70内の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知
するものであって、検知した結果を常時スクリュ制御部
93へ送信するように該スクリュ制御部93に接続され
ている。スクリュ制御部93は、圧力センサ92の検知
した結果に基づいて、貯留部70内の溶融樹脂圧を一定
に維持するようにサーボモータ78,82を制御するも
のである。
り、発泡成形を行う手順を以下に説明する。まず、樹脂
供給工程における計量が開始される。即ち、スクリュ制
御装置77のスクリュ制御部93お指令により、サーボ
モータ78が作動して、その回転が駆動プーリ79から
タイミングベルト80を介して従動プーリ81に伝達さ
れる。
プーリ81に対して一体的に連結された可塑化スクリュ
56も回転する。この可塑化スクリュ56には、攪拌ス
クリュ57が追従して回転するように連結されているた
め、可塑化スクリュ56の回転によりスクリュ37が回
転する。
上記スクリュ制御部93の指令によりサーボモータ82
も作動して、その回転が駆動プーリ83からタイミング
ベルト84を介して従動プーリ85に伝達される。この
従動プーリ85の回転によって、一端側が従動プーリ8
5に対して一体的に連結されたボールネジ軸86も回転
するので、このボールネジ軸86に螺合するボールナッ
トを介して、移動盤87がガイド軸91に案内されて射
出方向後方側へ後退する。そして、移動盤87の射出方
向後方側への後退により可塑化スクリュ56も同方向に
移動する。
ホッパー5内の樹脂ペレットは、可塑化スクリュ56に
形成された螺旋溝66に供給された後、螺旋に沿って射
出方向に移送される。このとき、可塑化スクリュ56に
は、移送される溶融樹脂の反力により後退する側へ押圧
されるが、スクリュ制御装置77によってスクリュ移動
駆動機構76による後退駆動が制御されて、上記溶融樹
脂に対して一定の圧力を与えた状態で、即ち背圧をかけ
た状態で後退する。
34に与えられる熱および可塑化スクリュ56で混練さ
れる際のせん断による内部発熱により、基体樹脂は溶融
状態になり該可塑化スクリュ56の先端に到達する。こ
の溶融樹脂の供給により、溶融空間36内においては、
攪拌スクリュ57に対して可塑化スクリュ56部の内圧
が高くなり、この圧力により、図2に示すように、逆流
防止リング65が射出方向前方に移動して攪拌スクリュ
57の弁ヘッド部57aに当接する。
化スクリュ56との間に隙間67が形成され、小径軸部
62との間に流入路68が形成されているので、可塑化
スクリュ56の先端に到達した溶融樹脂は、隙間67、
流入路68、流入溝64を通って攪拌スクリュ57へ到
達することができる。
しては、炭酸ガス供給装置40が作動して発泡剤として
加圧された炭酸ガスを所定量供給する。即ち、先ず、ガ
ス供給制御部46が昇圧ポンプ42を制御して炭酸ガス
供給源41から供給された炭酸ガスを昇圧させた後に、
開閉弁45を制御して昇圧された炭酸ガスをガス管43
を通して流入防止機構47へ送出する。
する連通孔52を経由して弁ボール55へ到達する。弁
ボール55は、コイルスプリング54によって、連通孔
52を閉塞するように付勢されているが、この付勢力に
抗するように昇圧されている炭酸ガスにより連通孔52
への閉塞を解除する。
連通し、昇圧された炭酸ガスは、これら連通孔52、弁
室48b、開口孔53を経由して溶融空間36へと導入
される。この溶融空間36において炭酸ガスは、攪拌ス
クリュ57の回転により溶融樹脂と攪拌されて該溶融樹
脂内に溶解する。以下、この炭酸ガス(発泡剤)の溶解
した溶融樹脂を発泡剤溶解樹脂と呼ぶことにする。この
際、炭酸ガスの供給圧力は、上記スクリュ37の後退時
にかけられる背圧よりも高く設定されているため、炭酸
ガスは支障なく溶融空間36内へ導入される。
間36へ導入されるため、攪拌スクリュ57部の内圧が
高くなる。この圧力は、流入溝64を介して逆流防止リ
ング65へ伝えられると共に、この圧力により逆流防止
リング65が射出方向後方(図2中右方向)へ移動して
可塑化スクリュ56の弁座リング56aに当接する。
加熱筒35に嵌合しており、内径は近接する可塑化スク
リュ56の外径よりも小径に設定されているため、攪拌
スクリュ57から流入溝64を経由して流入路68内へ
流入した溶融樹脂が可塑化スクリュ56へ流出すること
が阻止される。即ち、攪拌−可塑逆流防止機構63によ
り、溶融樹脂および上記炭酸ガスが攪拌スクリュ57か
ら可塑化スクリュ56へ逆流することが防止される。
拌スクリュ57への溶融樹脂の供給により、攪拌スクリ
ュ57部内の発泡剤溶解樹脂の圧力は上昇し、図4に示
すように、逆流防止リング72が射出方向前方に移動し
てスクリュヘッド58に当接する。
スクリュ57との間に隙間73が形成され、小径軸部7
1との間に流入路74が形成され、この流入路74がス
クリュヘッド58の流入溝60を介して貯留部70に連
通するようになる。そのため、攪拌スクリュ57の先端
に到達した発泡剤溶解樹脂は、上記隙間73、流入路7
4、流入溝60を通って貯留部70へ到達することがで
きる。
シャットオフノズル38のニードル弁38c射出口38
bを閉じているため、貯留部70に貯留された状態でノ
ズルヒータ39に加熱される。
に示すように、炭酸ガスを所定量、溶融空間36へ供給
した後に、ガス供給制御部46が炭酸ガスの供給を停止
させるために、開閉弁45を操作してガス管43を閉塞
する。これにより、連通孔52への炭酸ガス供給が停止
され、弁ボール55がコイルスプリング54の付勢力に
より弁座48cに押し付けられて連通孔52を閉塞す
る。
間36内の圧力に対して相対的に低くなるため、溶融空
間36内の溶融樹脂が開口孔53内に浸入するが、弁ボ
ール55に対するコイルスプリング54の付勢力は上記
開口孔53内に溶融樹脂が浸入してくる方向と同一なの
で、弁ボール55による連通孔52の閉塞は維持され
る。従って、開口孔53内に浸入した溶融樹脂が連通孔
52を経てガス管43へ流入することが防止される。
48の弁箱48bの外周には、温度制御部49が装着さ
れており、この温度制御部49は、該逆止弁機構48を
基体樹脂の融点以上の温度に維持するように制御してい
るので、浸入した溶融樹脂が開口孔53内で冷却固化し
てしまうことを未然に防ぐことができる。この炭酸ガス
を供給する工程は、図6中(B)に示すように、計量工
程中に一定時間で所定量を供給する制御にしてもよい。
退が完了すると、スクリュ制御装置77の継続した指令
によりスクリュ37が回転を継続している状態で、スク
リュ制御部93が、サーボモータ82を制御して、その
作動を停止させる。これにより、ボールネジ軸86の回
転も停止され、該ボールネジ軸86の回転で移動する移
動盤87も停止するので、移動盤87に連結されている
スクリュ37の後退が停止される。
ュ制御部93は、サーボモータ78を制御して、その作
動を継続させる。このサーボモータ78の作動継続によ
り、スクリュ37が後退完了位置にて回転を続けている
ので、攪拌スクリュ57の攪拌も継続され、炭酸ガスの
溶融樹脂への溶解が促進される。
塑化スクリュ56の回転も継続されるため、ホッパー5
からの樹脂ペレット供給も継続され、これにより、発泡
剤溶解樹脂の貯留部70への供給も継続される。そのた
め、貯留部70の内圧が上昇するがスクリュ回転を低速
にして、貯留部70への樹脂供給量を少なくすると、逆
流防止リング72と加熱筒35との微小隙間および逆流
防止リング72と攪拌スクリュ57との微小隙間から発
泡剤溶解樹脂が漏出して内圧が低下する。
の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知しており、検知した結果
を常時、スクリュ制御部93へ送信している。そして、
スクリュ制御部93は、圧力センサ92の検知結果に基
づいて貯留部70内が所定の一定圧力になるように、サ
ーボモータ78を制御する。
低下を補って所定の圧力が維持されるように、スクリュ
37の回転を制御する。これにより、所定圧を一定に維
持するために必要な発泡剤溶解樹脂が、貯留部70内に
供給され、貯留部70内は一定圧力に維持される。な
お、このときの圧力は、上記背圧よりも高く設定されて
いるため、炭酸ガスの溶融樹脂への溶解が促進される。
かくして、計量が行われた後、溶解促進が設定時間だけ
行われると樹脂供給工程が完了する。
78が作動を停止するのに伴い、スクリュ37の回転も
停止して射出工程に移行する。射出工程においては、先
ず、シャットオフノズル38の射出口38bが開くこと
によって、貯留部70に貯留されている発泡剤溶解樹脂
が図示しない金型へ向けて射出可能状態になる。
ズル38のニードル弁38cが射出口38bを開くと同
時に、サーボモータ82が上記計量による後退時と逆方
向に作動して、その回転が駆動プーリ83からタイミン
グベルト84を介して従動プーリ85に伝達される。こ
れにより、後退時と同様の作用によりスクリュ37が射
出方向前方に移動して、スクリュ37の先端部に設けら
れたスクリュヘッド58が貯留部70の発泡剤溶解樹脂
を押圧する。
ドル弁38cが射出口38bを開けていることにより、
発泡剤溶解樹脂はシャットオフノズル38の射出口38
bから金型内のキャビティへ所定の射出圧力で所定量充
填される。射出工程開始と同時に、充填した発泡剤溶解
樹脂の反力により、逆流防止リング72が、射出方向後
方へ移動して攪拌スクリュ57に当接する。
加熱筒35に嵌合しており、内径は近接する攪拌スクリ
ュ57の外径よりも小径に設定されているため、貯留部
70から流入溝60を経由して流入した流入路74内の
溶融樹脂が攪拌スクリュ57へ流出することが阻止され
る。即ち、ヘッド−攪拌逆流防止機構69により、発泡
剤溶解樹脂が貯留部70から攪拌スクリュ57へ逆流す
ることが防止される。この後、キャビティ内に充填され
た発泡剤溶解樹脂は、所定時間、保圧されて射出工程が
完了する。
ル38のニードル弁38cが射出口38bを閉じて、金
型においては、冷却工程に移行し、射出成形機において
は、再び樹脂供給工程へ移行して計量が開始される。か
くして、発泡成形の一工程が完了する。
発泡剤溶解樹脂の圧力を図7(a)に示す。この図に示
すように、貯留部70内の圧力は、計量時、第1圧力で
ある背圧値に維持され、スクリュ37の後退完了後に行
われる炭酸ガスの溶解促進においては、第1圧力よりも
高圧の第2圧力で維持された後、第2圧力より高圧の射
出圧力で射出される。
れば、攪拌−可塑逆流防止機構63およびヘッド−攪拌
逆流防止機構69が設けられているので、炭酸ガス導入
時には攪拌スクリュ57部から可塑化スクリュ56部へ
溶融樹脂および炭酸ガスが逆流することを防止でき、射
出時には、貯留部70から攪拌スクリュ57部へ発泡剤
溶解樹脂が逆流して圧力が低下することを防止できる。
また、スクリュ37が、スクリュ制御装置77により、
スクリュ後退完了後においても回転を継続するため、こ
の間に炭酸ガスの溶解が促進される。
制御部49が装着されているので、開口孔53内に浸入
した溶融樹脂が開口孔52内で冷却固化してしまうこと
を未然に防ぐこともできる。一方、スクリュ制御部93
が、圧力センサ92の検知結果に基づいてスクリュ37
の回転を制御するため、貯留部70内の圧力を所定の一
定値に維持することができる。
第2の実施の形態を示す図である。この図において、図
1ないし図7に示す第1の実施の形態の構成要素と同一
の要素については同一符号を付し、その説明を省略す
る。第2の実施の形態と上記の第1の実施の形態とが異
なる点は、スクリュ制御装置77の構成である。
サ92とスクリュ制御部93aとを備える構成とされて
いる。圧力センサ92は、貯留部70内の発泡剤溶解樹
脂の圧力を検知するものであって、検知した結果を常時
スクリュ制御部93aへ送出するものである。
の検知した結果が予め設定された圧力値に到ったとき
に、スクリュ37の回転を停止させるようにサーボモー
タ78,82を制御するものである。他の構成は、上記
第1の実施の形態と同様である。
ては、スクリュ37の後退完了後、スクリュ制御部93
aがサーボモータ78を制御して、炭酸ガスの溶融樹脂
に対する溶解促進のためスクリュ37の回転を継続させ
る。これにより、上記と同様の作用により、図7(b)
に示すように、貯留部70への発泡剤溶解樹脂の供給が
継続され貯留部70内の発泡剤溶解樹脂の圧力が上昇す
る。
て、その検知結果をスクリュ制御部93aへ送出してい
る。そして、スクリュ制御部93aは、検知結果と予め
設定されている圧力値とを比較して、検知結果が設定圧
力値に到ったときにサーボモータ78を制御してその駆
動を停止させる。
停止して、貯留部70への発泡剤溶解樹脂の供給が停止
される。かくして、樹脂供給工程が完了する。樹脂供給
工程以後の作用は、上記第1の実施の形態と同様であ
る。本実施の形態の発泡成形用射出成形機においても、
上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
第3の実施の形態を示す図である。この図において、図
1ないし図7に示す第1の実施の形態の構成要素と同一
の要素については同一符号を付し、その説明を省略す
る。第3の実施の形態と上記の第1の実施の形態とが異
なる点は、スクリュ制御装置77の構成である。
タイマー(回転時間測定部)94とスクリュ制御部93
bとを備える構成とされている。スクリュタイマー94
は、サーボモータ78の作動時間を測定することによ
り、該サーボモータ78と連動するスクリュ37の回転
時間を測定するものである。
8,82を制御して、スクリュ37が後退完了した後
に、貯留部70内の発泡剤溶解樹脂の圧力が所定圧で一
定になるようスクリュ37を予め設定された回転数で回
転すると共に、スクリュタイマー94の測定結果が予め
設定された設定時間に到った時にスクリュ37の回転を
停止させるものである。他の構成は、上記第1の実施の
形態と同様である。
ては、スクリュ37の後退完了後、スクリュ制御部93
bがサーボモータ78を制御して、炭酸ガスの溶融樹脂
に対する溶解促進のためスクリュ37の回転を継続させ
る。これにより、上記と同様の作用により、貯留部70
への発泡剤溶解樹脂の供給が継続され、貯留部70内の
発泡剤溶解樹脂の圧力が上昇する。
の発泡剤溶解樹脂の圧力が所定圧で一定になるような回
転数に設定されているため、図7(c)に示すように、
貯留部70内は背圧である第1圧力よりも高い第2圧力
の設定圧で一定に保たれる。また、スクリュタイマー9
4がサーボモータ78の作動時間、即ち、スクリュ37
の回転時間を測定しており、スクリュ制御部93bは、
このスクリュタイマー94の測定結果が予め設定された
設定時間に到達した際に、サーボモータ78を制御し
て、その駆動を停止させる。
停止して、貯留部70への発泡剤溶解樹脂供給が停止さ
れる。かくして、樹脂供給工程が完了する。樹脂供給工
程以後の作用は、上記第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態の発泡成形用射出成形機においても、上記
第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
の第4の実施の形態を示す図である。この図において、
図1ないし図7に示す第1の実施の形態の構成要素と同
一の要素については同一符号を付し、その説明を省略す
る。第4の実施の形態と上記の第1の実施の形態とが異
なる点は、スクリュ制御装置77の構成である。
サ92とスクリュ制御部93cおよびスクリュタイマー
94を備える構成とされている。圧力センサ92は、貯
留部70内の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知するものであ
って、検知した結果を常時スクリュ制御部93cへ送出
するものである。スクリュタイマー94は、サーボモー
タ78の作動時間を測定することにより、該サーボモー
タ78と連動するスクリュ37の回転時間を測定するも
のである。
8,82を制御して、スクリュ37が後退完了した後
に、圧力センサ92の検知結果に基づいて、スクリュ3
7を射出方向に前進させると共に、貯留部70内の発泡
剤溶解樹脂の圧力が所定圧で一定になるようスクリュ3
7を回転させ、スクリュタイマー94の測定結果が予め
設定された設定時間に到った時に該スクリュ37の回転
を停止させるものである。他の構成は、上記第1の実施
の形態と同様である。
ては、図11に示すように、スクリュ37の後退完了
後、スクリュ制御部93cがサーボモータ78を制御し
て、一旦スクリュ37の回転を停止させる。そして、サ
ーボモータ82を制御してスクリュ37を射出方向に前
進させる。
指の圧力が上昇するが、このときの圧力は、圧力センサ
92が検知しており、検知結果をスクリュ制御部93c
に送出している。
からの圧力検知結果が設定値になったと判断すると、サ
ーボモータ82を制御してスクリュ37の前進移動を停
止させる。同時に、サーボモータ78を制御して、炭酸
ガスの溶融樹脂に対する溶解促進のためスクリュ37の
回転を開始させる。この際の回転数は、上記一定になっ
た圧力を維持するように設定される。
モータ78の作動時間、即ち、スクリュ37の回転時間
を測定しており、スクリュ制御部93cは、このスクリ
ュタイマー94の測定結果が予め設定された設定時間に
到達した際に、サーボモータ78を制御して、その駆動
を停止させる。
停止して、貯留部70への発泡剤溶解樹脂の供給が停止
される。かくして、樹脂供給工程が完了する。樹脂供給
工程以後の作用は、上記第1の実施の形態と同様であ
る。本実施の形態の発泡成形用射出成形機においても、
上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
おいて、攪拌スクリュ57の外周面に断面視矩形の攪拌
ピン59が軸線回りに複数環状に、かつ軸線方向に一定
の間隔をおいて突設される構成としたが、これに限られ
ることなく、例えば、以下に示すような構成であっても
よい。
57の外周面に断面視円形の攪拌ピン59aが軸線回り
に複数環状に、かつ軸線方向に一定の間隔をおいて突設
される構成。 (2)図13に示すように、攪拌スクリュ57の外周面
に断面視円形の攪拌ピン59bが一定のリードを持って
螺旋状に突設される構成。 (3)攪拌スクリュ57の外周面に断面視矩形の攪拌ピ
ンが一定のリードを持って螺旋状に突設される構成。 (4)攪拌スクリュ57の外周面に断面視矩形または円
形の攪拌ピンが不規則に突設される構成。 (5)図14に示すように、攪拌スクリュ57の外周面
に断面視円形の攪拌ピン59が軸線回りに複数環状に、
かつ軸線方向に一定の間隔をおいて突設され、これら攪
拌ピン59とスクリュヘッド58との間にダルメージ部
95が設けられる構成。 この場合、より均一な攪拌が実現できる。
に際して、上記実施の形態においては、一カ所から供給
する構成としたが、図15および図16に示すように、
加熱筒35の周囲に設けた複数の開口孔53から供給す
る構成であってもよい。この場合、炭酸ガスの分散が一
層促進される。さらに、流入防止機構47においても、
図17に示すように、シャットオフノズル38と同様に
ニードル弁55aによるチェック機構を設けるような構
成でもよく、溶融樹脂のガス管43への浸入が防止可能
な機構であればこれに限るものではない。
クリュ移動駆動機構76においては、駆動源としてサー
ボモータ78,82による電動駆動源を用いる構成とし
たが、これに限られることなく、例えば、油圧駆動源を
用いるような構成であってもよい。
泡成形用射出成形機によれば、可塑化スクリュと発泡剤
供給装置と攪拌スクリュと射出ノズルとを備えた発泡成
形用射出成形機において、攪拌スクリュから可塑化スク
リュへ溶融樹脂および発泡剤が逆流することを防止する
第一の逆流防止機構と、射出ノズルから攪拌スクリュへ
発泡剤溶解樹脂が逆流することを防止する第二の逆流防
止機構とが設けられる構成となっている。これにより、
発泡剤供給時には、溶融樹脂および発泡剤が攪拌スクリ
ュから可塑化スクリュへ逆流することを防止でき、射出
時には射出ノズルから攪拌スクリュへ逆流して、射出時
の圧力が低下してしまうことを防止できるという優れた
効果を奏するものである。
れば、加熱筒内の空間と、発泡剤を該空間へ導く導入路
との間に流入防止機構が備えられ、流入防止機構には該
流入防止機構の温度を制御する温度制御部が設けられる
構成となっている。これにより、流入防止機構まで浸入
した溶融樹脂が冷却・固化して次工程での発泡剤供給に
支障を来すことを事前に防止できるという優れた効果を
奏するものである。
れば、計量によるスクリュ後退完了後に該スクリュの回
転を継続するように制御するスクリュ制御装置が設けら
れる構成となっている。これにより、スクリュ後退完了
後においても、発泡剤の溶融樹脂への溶解が促進される
という効果が得られる。
れば、スクリュ制御装置が射出ノズルと攪拌スクリュと
の間の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧力検知具と、
圧力検知具の検知結果に基づいて該圧力を一定に維持す
るスクリュ制御部とを備える構成となっている。これに
より、スクリュ後退完了後に発泡剤の溶融樹脂への溶解
を促進するためにスクリュの回転を継続した際にも、射
出ノズルと攪拌スクリュとの間の発泡剤溶解樹脂の圧力
を一定に維持することができるという優れた効果を奏す
る。
れば、スクリュ制御装置が射出ノズルと攪拌スクリュと
の間の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧力検知具と、
圧力検知具の検知結果が設定値に到ったときにスクリュ
の回転を停止させるスクリュ制御部とを備える構成とな
っている。これにより、スクリュ後退完了後に発泡剤の
溶融樹脂への溶解を促進するためにスクリュの回転を継
続した際にも、射出ノズルと攪拌スクリュとの間の発泡
剤溶解樹脂の圧力を一定に維持することができるという
優れた効果を奏する。
れば、スクリュ制御装置がスクリュの継続回転時間を測
定する回転時間測定部と、回転時間測定部の測定結果が
設定値に到ったときにスクリュの回転を停止させるスク
リュ制御部を備える構成となっている。これにより、ス
クリュ後退完了後に発泡剤の溶融樹脂への溶解を促進す
るためにスクリュの回転を継続した際にも、射出ノズル
と攪拌スクリュとの間の発泡剤溶解樹脂の圧力を一定に
維持することができるという優れた効果を奏する。
れば、スクリュ制御装置がスクリュの継続回転時間を測
定する回転時間測定部と、射出ノズルと攪拌スクリュと
の間の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧力検知具と、
圧力検知具の検知結果に基づいてスクリュを前進させる
と共に回転時間測定部の測定結果が設定値に到ったとき
にスクリュの回転を停止させるスクリュ制御部とを備え
る構成となっている。これにより、スクリュ後退完了後
に発泡剤の溶融樹脂への溶解を促進するためにスクリュ
の回転を継続した際にも、射出ノズルと攪拌スクリュと
の間の発泡剤溶解樹脂の圧力を一定に維持することがで
きるという優れた効果を奏する。
て、逆流防止機構、炭酸ガス供給装置、スクリュ制御装
置が設けられた発泡成形用射出成形機の概略構成図であ
る。
て、溶融空間とガス管との間に流入防止機構が設けられ
た断面図である。
クリュの正面図である。
て、スクリュヘッドと攪拌スクリュとの間に、ヘッド−
攪拌逆流防止機構が設けられた断面図である。
る。
るタイミングチャートを示す図表である。
程における溶融樹脂圧力を示す図表である。
て、逆流防止機構、炭酸ガス供給装置、スクリュ制御装
置が設けられた発泡成形用射出成形機の概略構成図であ
る。
て、逆流防止機構、炭酸ガス供給装置、スクリュ制御装
置が設けられた発泡成形用射出成形機の概略構成図であ
る。
て、逆流防止機構、炭酸ガス供給装置、スクリュ制御装
置が設けられた発泡成形用射出成形機の概略構成図であ
る。
ングチャートを示す図表である。
スクリュの別の形態を示す断面図である。
スクリュの別の形態を示す断面図である。
スクリュの別の形態を示す断面図である。
温度制御部の別の形態を示す断面図である。
流入防止機構の別の形態を示す断面図である。
断面図である。
断面図である。
構) 77 スクリュ制御装置 92 圧力センサ(圧力検知具) 93,93a,93b,93c スクリュ制御部 94 スクリュタイマー(回転時間測定部)
よれば、計量による可塑化スクリュおよび攪拌スクリュ
の後退完了後においても、スクリュ制御装置がこれらの
回転を継続するように制御するため、溶融樹脂と発泡剤
との攪拌が継続される。
空間36に内部が連通するシャットオフノズル(射出ノ
ズル)38が着脱可能に連結して設けられると共に、そ
の外周には、ノズルヒータ39が装着されている。シャ
ットオフノズル38は、内部に前記溶融空間36に連通
するノズル空間38aと、該ノズル空間38aを外部に
開口する射出口38bとが形成されると共に、上記ノズ
ル空間38aに射出口38bを開閉するニードル弁38
cが収納された構成とされている。ノズルヒータ39お
よびバンドヒータ34は、それぞれシャットオフノズル
38の内部、溶融空間36を加熱するものであり、図示
しない加熱制御部により制御されている。
雄ネジ部50および該雄ネジ部50より大径に形成され
た大径部51を有し、内部に、連通孔52を介してガス
管43に連通し、かつ開口孔53を介して溶融空間36
に連通する弁室48aを設けた弁箱48bと、上記弁室
48aに収納され一端を弁室48aの開口孔53側段部
に当接するコイルスプリング54と、上記弁室48aに
収納されると共にコイルスプリング54の他端に当接し
て付勢され、連通孔52側の弁座48cに常時押し付け
られる弁ボール55とから構成されている。
り、発泡成形を行う手順を以下に説明する。まず、樹脂
供給工程における計量が開始される。即ち、スクリュ制
御装置77のスクリュ制御部93の指令により、サーボ
モータ78が作動して、その回転が駆動プーリ79から
タイミングベルト80を介して従動プーリ81に伝達さ
れる。
連通し、昇圧された炭酸ガスは、これら連通孔52、弁
室48a、開口孔53を経由して溶融空間36へと導入
される。この溶融空間36において炭酸ガスは、攪拌ス
クリュ57の回転により溶融樹脂と攪拌されて該溶融樹
脂内に溶解する。以下、この炭酸ガス(発泡剤)の溶解
した溶融樹脂を発泡剤溶解樹脂と呼ぶことにする。この
際、炭酸ガスの供給圧力は、上記スクリュ37の後退時
にかけられる背圧よりも高く設定されているため、炭酸
ガスは支障なく溶融空間36内へ導入される。
シャットオフノズル38のニードル弁38cが射出口3
8bを閉じているため、貯留部70に貯留された状態で
ノズルヒータ39に加熱される。
れば、スクリュ制御装置が射出ノズルと攪拌スクリュと
の間の発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧力検知具と、
圧力検知具の検知結果が設定値に到ったときにスクリュ
の回転を停止させるスクリュ制御部とを備える構成とな
っている。これにより、スクリュ後退完了後に発泡剤の
溶融樹脂への溶解を促進するためにスクリュの回転を継
続した際にも、射出ノズルと攪拌スクリュとの間の発泡
剤溶解樹脂の圧力を設定値まで徐々に上昇させることが
できるという優れた効果を奏する。
Claims (7)
- 【請求項1】 加熱筒の空間内に射出方向に移動自在
に、かつ軸線回りに回転自在に配設されて前記空間内に
供給された基体樹脂を可塑化する可塑化スクリュと、 該可塑化スクリュにより前記基体樹脂が可塑化されて溶
融した溶融樹脂に発泡剤を供給する発泡剤供給装置と、 前記軸線回りに回転して前記発泡剤供給装置により供給
された前記発泡剤を前記可塑化された溶融樹脂に溶解さ
せる攪拌スクリュと、 前記加熱筒の先端に設けられ、前記攪拌スクリュにより
前記溶融樹脂に発泡剤が溶解した発泡剤溶解樹脂を射出
する射出ノズルとを備え、 前記攪拌スクリュは、前記可塑化スクリュにその軸線を
合致させ、該可塑化スクリュの回転および移動に追従す
るように連結されて前記加熱筒の空間内において前記可
塑化スクリュの前方に配設された発泡成形用射出成形機
において、 前記可塑化スクリュと前記攪拌スクリュとの間に、該攪
拌スクリュから該可塑化スクリュへ前記溶融樹脂および
前記発泡剤が逆流することを防止する第一の逆流防止機
構が設けられ、 前記射出ノズルと前記攪拌スクリュとの間に、該射出ノ
ズルから該攪拌スクリュへ前記発泡剤溶解樹脂が逆流す
ることを防止する第二の逆流防止機構が設けられている
ことを特徴とする発泡成形用射出成形機。 - 【請求項2】 請求項1記載の発泡成形用射出成形機に
おいて、 前記発泡剤供給装置は、発泡剤供給源と、 該発泡剤供給源から供給される前記発泡剤を前記加熱筒
内の空間へ導く導入路と、 該導入路と前記空間との間に設けられ、該空間から前記
導入路へ前記溶融樹脂が流入することを防止する流入防
止機構とを備えた構成とされ、 該流入防止機構には、該流入防止機構の温度を制御する
温度制御部が設けられていることを特徴とする発泡成形
用射出成形機。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の発泡成形用射出
成形機において、 前記可塑化スクリュおよび前記攪拌スクリュには、計量
によるこれらのスクリュ後退完了後に、該スクリュの回
転を継続するように制御するスクリュ制御装置が設けら
れていることを特徴とする発泡成形用射出成形機。 - 【請求項4】 請求項3記載の発泡成形用射出成形機に
おいて、 前記スクリュ制御装置は、前記射出ノズルと前記攪拌ス
クリュとの間の前記発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧
力検知具と、 該圧力検知具の検知結果に基づいて前記圧力を一定に維
持するように前記スクリュの回転を制御するスクリュ制
御部とを備えた構成とされることを特徴とする発泡成形
用射出成形機。 - 【請求項5】 請求項3記載の発泡成形用射出成形機に
おいて、 前記スクリュ制御装置は、前記射出ノズルと前記攪拌ス
クリュとの間の前記発泡剤溶解樹脂の圧力を検知する圧
力検知具と、 該圧力検知具の検知結果が設定値に到ったときに前記ス
クリュの回転を停止させるように制御するスクリュ制御
部とを備えた構成とされることを特徴とする発泡成形用
射出成形機。 - 【請求項6】 請求項3記載の発泡成形用射出成形機に
おいて、 前記スクリュ制御装置は、前記スクリュの継続回転時間
を測定する回転時間測定部と、 前記スクリュを設定回転数で回転すると共に、前記回転
時間測定部の測定結果が設定時間に到ったときに該スク
リュの回転を停止させるように制御するスクリュ制御部
とを備えた構成とされることを特徴とする発泡成形用射
出成形機。 - 【請求項7】 請求項3記載の発泡成形用射出成形機に
おいて、 前記スクリュ制御装置は、前記スクリュの継続回転時間
を測定する回転時間測定部と、 前記射出ノズルと前記攪拌スクリュとの間の前記発泡剤
溶解樹脂の圧力を検知する圧力検知具と、 該圧力検知具の検知結果に基づいて前記スクリュを前記
射出方向に移動させると共に、前記回転時間測定部の測
定結果が設定値に到ったときに該スクリュの回転を停止
させるように制御するスクリュ制御部とを備えた構成と
されることを特徴とする発泡成形用射出成形機。
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