JP2002066914A - オシレーション装置を備えたホーニング盤 - Google Patents

オシレーション装置を備えたホーニング盤

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JP2002066914A JP2000265678A JP2000265678A JP2002066914A JP 2002066914 A JP2002066914 A JP 2002066914A JP 2000265678 A JP2000265678 A JP 2000265678A JP 2000265678 A JP2000265678 A JP 2000265678A JP 2002066914 A JP2002066914 A JP 2002066914A
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剛 為水
Teruyuki Ito
輝之 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ホーニング盤において、主軸に付与するオシ
レーションを高速にしても主軸ヘッドに生じる振動が微
小となるようにする。 【解決手段】 先端に砥石Tが取付けられて回転駆動さ
れる主軸10を工作物に向かって相対的に進退移動させ
工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング盤にお
いて、主軸ヘッド75に重量物66を主軸軸線方向に移
動可能に装架し、主軸10にオシレーションを付与する
とともに重量物66に主軸10に付与するオシレーショ
ンと位相が180度ずれて移動方向が反対のオシレーシ
ョンを付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される砥
石に軸線方向のオシレーションを付与しながら送りを与
えて工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング盤
に関する。
【0002】
【従来の技術】回転駆動される砥石に軸線方向の送りを
与えて工作部の加工穴をホーニング加工するホーニング
盤において、砥石車の軸線方向送りにオシレーションを
重畳することにより高精度、高効率なホーニング加工を
行うものが特許第2602165号公報に記載されてい
る。このホーニング盤は、本体に装架され送り方向に往
復駆動される主軸ヘッドと、該主軸ヘッドに前記送り方
向に摺動可能に且つ回転可能に支承され下端に砥石を保
持すると共に、下方にスプリングにより付勢された主軸
と、該主軸を回転させる主軸回転用モータと、前記主軸
に主軸軸線方向の相対移動を規制され相対回転可能に連
結され前記主軸ヘッドに対する回転を規制されて主軸半
径方向に延在するアームとを設け、このアームの先端部
を主軸ヘッドの外側に取付けたバイブレータにより主軸
軸線方向に周期的に移動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ホーニング加工におい
て砥石に付与されるオシレーションが加工精度、加工能
率に大きく影響することが分かっている。ところが、従
来のホーニング盤にあっては、オシレーションの速度を
上げていくと、質量のある主軸の慣性で主軸ヘッドの振
動が大きくなり、機械の機構部に悪影響を与えて機械の
劣化を促進したり、加工精度に悪影響を及ぼしていた。
最近、ホーニング盤においては、砥石寿命を延ばすため
に主軸回転数を高くする傾向にあり、主軸回転数の増加
につれてオシレーションの速度も高速にする必要があ
る。ところが、オシレーション速度を高くすると主軸ヘ
ッドの振動が大きくなり、オシレーションの高速化に限
界があった。
【0004】本発明はかかる従来の不具合を解消するた
めになされたもので、主軸に付与するオシレーションを
高速にしても主軸ヘッドに生じる振動が微小となるよう
にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、本体に装
架された主軸ヘッドと、該主軸ヘッドを前記本体に取付
けられた工作物に向かって相対的に進退移動させる送り
装置と、前記主軸ヘッドに前記送り方向に摺動可能に且
つ回転可能に軸承され先端に前記工作物の加工穴をホー
ニング加工する砥石が取付けられる主軸と、該主軸を回
転駆動する主軸駆動装置を備えたホーニング盤におい
て、前記主軸ヘッドに重量物を主軸軸線方向に移動可能
に装架し、前記主軸にオシレーションを付与するととも
に前記重量物に前記主軸に付与したオシレーションと位
相が180度ずれて移動方向が反対のオシレーションを
付与するオシレーション装置を設け、前記主軸及び前記
重量物に付与されるオシレーションによる振動エネルギ
ーを互いに打ち消しあいながらホーニング加工すること
である。
【0006】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、本
体に装架された主軸ヘッドと、該主軸ヘッドを前記本体
に取付けられた工作物に向かって相対的に進退移動させ
る送り装置と、前記主軸ヘッドに前記送り方向に摺動可
能に且つ回転可能に支承され先端に前記工作物の加工穴
をホーニング加工する砥石が取付けられる主軸と、該主
軸を回転駆動する主軸駆動装置を備えたホーニング盤に
おいて、前記主軸ヘッドに支承されて回転駆動装置によ
り回転され前記主軸に作用して該主軸に軸線方向のオシ
レーションを付与するカム機構を設け、前記主軸ヘッド
に重量物を主軸軸線方向に移動可能に装架し、該重量物
に前記主軸のオシレーションと位相が180度ずれて移
動方向が反対となるオシレーションを付与する位置で前
記カム機構を前記重量物に作用させることである。
【0007】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、本
体に装架された主軸ヘッドと、該主軸ヘッドを前記本体
に取付けられた工作物に向かって相対的に進退移動させ
る送り装置と、前記主軸ヘッドに前記送り方向に摺動可
能に且つ回転可能に支承され先端に前記工作物の加工穴
をホーニング加工する砥石が取付けられる主軸と、該主
軸を回転駆動する主軸駆動装置を備えたホーニング盤に
おいて、前記主軸ヘッドにリンク部材を前記主軸と直角
な揺動軸線の回りに揺動可能に装架し、前記主軸と前記
リンク部材とを主軸軸線方向の相対移動を規制し前記主
軸の回転を許容し且つ主軸軸線と直角な方向の相対変位
可能に連結し、前記主軸ヘッドに支承されて回転駆動装
置により前記リンクの揺動軸線と平行な回転中心の回り
に回転され前記リンク部材に作用して前記主軸に軸線方
向のオシレーションを付与するカム機構を設け、前記主
軸ヘッドにアーム部材を前記リンク部材の揺動軸線と平
行な揺動軸線の回りに揺動可能に装架し、前記アーム部
材に重量物を取付け、該重量物に前記主軸のオシレーシ
ョンと位相が180度ずれて移動方向が反対となるオシ
レーションを付与する位置で前記カム機構を前記アーム
部材に作用させることである。
【0008】請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請
求項2又は請求項3に記載のオシレーション装置を備え
たホーニング盤において、前記カム機構が、前記主軸ヘ
ッドに前記カム機構の回転中心上に軸承された回転軸
と、該回転軸に軸線と直角な偏心方向に移動可能に装架
された支持体と、該支持体に前記回転軸と平行な偏心軸
回りに回転可能に支承されたローラと、前記回転軸と前
記偏心軸との偏心量を変更する手段と、前記主軸又は前
記リンク部材の一部を前記ローラに当接させる方向に前
記主軸又は前記リンク部材を付勢する弾機部材とで構成
されたことである。
【0009】請求項5に係る発明の構成上の特徴は、本
体に装架された主軸ヘッドと、該主軸ヘッドを前記本体
に取付けられた工作物に向かって相対的に進退移動させ
る送り装置と、前記主軸ヘッドに前記送り方向に摺動可
能に且つ回転可能に支承され先端に前記工作物の加工穴
をホーニング加工する砥石が取付けられる第1及び第2
主軸と、該第1及び第2主軸を回転駆動する主軸駆動装
置を備えたホーニング盤において、前記第1主軸にオシ
レーションを付与するとともに第2主軸に前記第1主軸
に付与したオシレーションと位相が180度ずれて移動
方向が反対となるオシレーションを付与するオシレーシ
ョン装置を設け、前記第1及び第2主軸に付与されるオ
シレーションによる振動エネルギーを互いに打ち消しあ
いながらホーニング加工することである。
【0010】請求項6に係る発明の構成上の特徴は、本
体に装架された主軸ヘッドと、該主軸ヘッドを前記本体
に取付けられた工作物に向かって相対的に進退移動させ
る送り装置と、前記主軸ヘッドに前記送り方向に摺動可
能に且つ回転可能に支承され先端に前記工作物の加工穴
をホーニング加工する砥石が取付けられる一対の第1及
び第2主軸と、該一対の主軸を回転駆動する主軸駆動装
置を備えたホーニング盤において、回転駆動装置により
回転され前記第1主軸に作用して該第1主軸に軸線方向
のオシレーションを付与する第1カム機構を前記主軸ヘ
ッドに支承し、該第1カム機構に連結され前記第2主軸
に作用して該第2主軸に前記第1主軸のオシレーション
と位相が180度ずれて移動方向が反対のオシレーショ
ンを付与する第2カム機構を前記主軸ヘッドに支承した
ことである。
【0011】請求項7に係る発明の構成上の特徴は、本
体に装架された主軸ヘッドと、該主軸ヘッドを前記本体
に取付けられた工作物に向かって相対的に進退移動させ
る送り装置と、前記主軸ヘッドに前記送り方向に摺動可
能に且つ回転可能に支承され先端に前記工作物の加工穴
をホーニング加工する砥石が取付けられる第1及び第2
主軸と、該第1及び第2主軸を回転駆動する主軸駆動装
置を備えたホーニング盤において、前記主軸ヘッドに第
1及び第2リンク部材を各主軸に対応して主軸軸線と直
角な揺動軸線の回りに揺動可能に装架し、前記各主軸と
前記各リンク部材とを主軸軸線方向の相対移動を規制し
各主軸の回転を許容し且つ主軸軸線と直角な方向の相対
変位可能に夫々連結し、回転駆動装置により前記揺動軸
線と平行な回転中心の回りに回転され前記第1リンク部
材に作用して前記第1主軸に軸線方向のオシレーション
を付与する第1カム機構を前記主軸ヘッドに支承し、該
第1カム機構に連結され前記第2リンク部材に作用して
前記第2主軸に前記第1主軸のオシレーションと位相が
180度ずれて移動方向が反対のオシレーションを付与
する第2カム機構を前記主軸ヘッドに前記揺動軸線と平
行な回転中心の回りに回転可能に支承したことである。
【0012】請求項8に係る発明の構成上の特徴は、本
体に装架された主軸ヘッドと、該主軸ヘッドを前記本体
に取付けられた工作物に向かって相対的に進退移動させ
る送り装置と、前記主軸ヘッドに前記送り方向に摺動可
能に且つ回転可能に支承され先端に前記工作物の加工穴
をホーニング加工する砥石が取付けられる第1及び第2
主軸と、該第1及び第2主軸を回転駆動する主軸駆動装
置を備えたホーニング盤において、前記第1及び第2主
軸に夫々作用して各主軸に軸線方向のオシレーションを
付与する第1及び第2カム機構を前記主軸ヘッドに支承
し、該第1及び第2カム機構を第1及び第2サーボモー
タに夫々連結し、前記第1カム機構により前記第1主軸
に付与されるオシレーションが前記第2カム機構により
第2主軸に付与されるオシレーションと位相が180度
ずれて移動方向が反対となるように前記第1及び第2サ
ーボモータを回転制御することである。
【0013】請求項9に係る発明の構成上の特徴は、請
求項6乃至請求項8のいずれかに記載のオシレーション
装置を備えたホーニング盤において、前記第1及び第2
カム機構が、前記主軸ヘッドに前記各カム機構の回転中
心上軸承された一対の回転軸と、各回転軸に軸線と直角
な偏心方向に移動可能に装架された支持体と、該各支持
体に前記回転軸と平行な偏心軸回りに回転可能に支承さ
れたローラと、前記各回転軸と前記各偏心軸との偏心量
を変更する手段と、前記各主軸又は前記各リンク部材の
一部を前記各ローラに当接させる方向に前記各主軸又は
前記各リンク部材を付勢する弾機部材とで構成されたこ
とである。
【0014】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、先端に砥石が取付けられて回転駆
動される主軸を工作物に向かって相対的に進退移動させ
て工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング盤に
おいて、主軸ヘッドに重量物を主軸軸線方向に移動可能
に装架し、前記主軸にオシレーションを付与するととも
に重量物に主軸に付与するオシレーションと位相が18
0度ずれて移動方向が反対のオシレーションを付与する
ので、主軸及び重量物に付与されるオシレーションによ
る振動エネルギーが互いに打ち消され、主軸に付与する
オシレーションを高速にしても主軸ヘッドに生じる振動
を微小にし、高精度、高効率なホーニング加工を行うこ
とができる。
【0015】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、先端に砥石が取付けられて回転駆動される
主軸を工作物に向かって相対的に進退移動させ工作物の
加工穴をホーニング加工するホーニング盤において、主
軸ヘッドに支承されて回転駆動装置により回転され前記
主軸に作用して該主軸に軸線方向のオシレーションを付
与するカム機構を設け、前記主軸ヘッドに重量物を主軸
軸線方向に移動可能に装架し、該重量物に主軸のオシレ
ーションと位相が180度ずれて移動方向が反対となる
オシレーションを付与する位置で前記カム機構を前記重
量物に作用させるようにしたので、請求項1に記載の発
明の効果に加え、簡単なカム機構により主軸と重量物と
に移動方向が互いに反対のオシレーションを付与して機
械に発生する振動を小さく抑えることができる。
【0016】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、先端に砥石が取付けられて回転駆動される
主軸を工作物に向かって相対的に進退移動させて工作物
の加工穴をホーニング加工するホーニング盤において、
主軸ヘッドにリンク部材を主軸と直角な揺動軸線の回り
に揺動可能に装架し、前記主軸と前記リンク部材とを主
軸軸線方向の相対移動を規制し前記主軸の回転を許容し
て連結し、回転駆動されるカム機構がリンク部材に作用
して前記主軸に軸線方向のオシレーションを付与し、主
軸ヘッドに揺動可能に装架したアーム部材に重量物を取
付け、該重量物に主軸のオシレーションと位相が180
度ずれて移動方向が反対となるオシレーションを付与す
るようにカム機構がアーム部材に作用するので、請求項
1に記載の発明の効果に加え、作動が確実なカムとリン
ク機構により主軸に無理な力やモーメントを与えること
なく主軸回転精度を高く維持し、狭いスペース内で主軸
と重量物とに移動方向が互いに反対のオシレーションを
付与することができる。
【0017】上記のように構成した請求項4係る発明に
おいては、主軸ヘッドに軸承された回転軸に支持体を軸
線と直角な偏心方向に移動可能に装架し、該支持体にロ
ーラを回転軸と平行な偏心軸回りに回転可能に支承し、
回転軸と偏心軸との偏心量を変更する手段を設けて主軸
と重量物とにオシレーションを付与するカム機構を構成
したので、請求項2に記載の発明の効果に加え、ホーニ
ングの加工条件に合わせてオシレーションのストローク
を最適に調整することができる。
【0018】上記のように構成した請求項5係る発明に
おいては、先端に砥石が取付けられて回転駆動される第
1及び第2主軸を工作物に向かって相対的に進退移動さ
せて工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング盤
において、前記第1主軸にオシレーションを付与すると
ともに第2主軸に前記第1主軸に付与したオシレーショ
ンと位相が180度ずれて移動方向が反対となるオシレ
ーションを付与するようにしたので、第1及び第2主軸
に付与されるオシレーションによる振動エネルギーが互
いに打ち消され、第1及び第2主軸に付与するオシレー
ションを高速にしても主軸ヘッドに生じる振動を微小に
し、高精度、高効率なホーニング加工を行うことができ
る。
【0019】上記のように構成した請求項6に係る発明
においては、先端に砥石が取付けられて回転駆動される
第1及び第2主軸を工作物に向かって相対的に進退移動
させて工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング
盤において、回転駆動装置により回転される第1カム機
構により第1主軸に軸線方向のオシレーションを付与
し、第1カム機構に連結して回転される第2カム機構に
より第2主軸に第1主軸のオシレーションと位相が18
0度ずれて移動方向が反対のオシレーションを付与する
ようにしたので、請求項5に記載の発明の効果に加え、
第1及び第2主軸にオシレーションを付与する第1及び
第2カム機構の作用方向を反対にするだけで特別の装置
を設けることなく第1第2主軸に位相が180度ずれて
移動方向が反対となるオシレーションを付与することが
できる。
【0020】上記のように構成した請求項7に係る発明
においては、先端に砥石が取付けられて回転駆動される
第1及び第2主軸を工作物に向かって相対的に進退移動
させて工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング
盤において、主軸ヘッドに第1及び第2リンク部材を各
主軸に対応して主軸軸線と直角な揺動軸線の回りに揺動
可能に装架し、各主軸と各リンク部材とを主軸軸線方向
の相対移動を規制し各主軸の回転を許容して夫々連結
し、回転駆動装置により回転される第1カム機構が第1
リンク部材に作用して第1主軸に軸線方向のオシレーシ
ョンを付与し、第1カム機構に連結して回転される第2
カム機構が第2リンク部材に作用して第2主軸に第1主
軸のオシレーションと位相が180度ずれて移動方向が
反対のオシレーションを付与するようにしたので、請求
項5に記載の発明の効果に加え、作動が確実なカムとリ
ンク機構により主軸に無理な力やモーメントを与えるこ
となく主軸回転精度を高く維持し、狭いスペース内で第
1及び第2主軸に移動方向が互いに反対のオシレーショ
ンを付与することができる。
【0021】上記のように構成した請求項8に係る発明
においては、先端に砥石が取付けられて回転駆動される
第1及び第2主軸を工作物に向かって相対的に進退移動
させて工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング
盤において、第1及び第2主軸に夫々作用して各主軸に
軸線方向のオシレーションを付与する第1及び第2カム
機構を第1及び第2サーボモータで夫々回転駆動し、第
1カム機構により第1主軸に付与されるオシレーション
が第2カム機構により第2主軸に付与されるオシレーシ
ョンと位相が180度ずれて移動方向が反対となるよう
に第1及び第2サーボモータを回転制御するようにした
ので、請求項5に記載の発明の効果に加え、簡単な機械
構造で第1及び第2主軸に位相が180度ずれて移動方
向が互いに反対のオシレーションを付与することができ
る。
【0022】上記のように構成した請求項9に係る発明
においては、先端に砥石が取付けられて回転駆動される
第1及び第2主軸を工作物に向かって相対的に進退移動
させ工作物の加工穴をホーニング加工するホーニング盤
において、主軸ヘッドに軸承された回転軸に支持体を軸
線と直角な偏心方向に移動可能に装架し、該支持体にロ
ーラを回転軸と平行な偏心軸回りに回転可能に支承し、
回転軸と偏心軸との偏心量を変更する手段を設けて第1
及び第2主軸にオシレーションを付与するカム機構を構
成したので、請求項6に記載の発明の効果に加え、ホー
ニングの加工条件に合わせてオシレーションのストロー
クを最適に調整することができる。
【0023】
【実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1において、ベッド1上にコラム
2が立設され、本体3を構成している。ベッド1上に
は、ホーニング加工される加工穴を有する工作物Wが取
付けられている。コラム2には主軸ヘッド4が上下方向
(送り方向)に摺動可能に装架され、ボールネジ・ナッ
ト機構5を介してサーボモータ6により往復移動され
る。ボールネジ・ナット機構5及びサーボモータ6によ
り主軸へッド4を工作物Wに向かって進退移動させる送
り装置7が構成されている。図2に示すように、主軸ヘ
ッド4には、先端に工作物Wの加工穴をホーニング加工
する砥石Tが取付けられる主軸10が送り方向に摺動可
能に且つ回転可能に支承されている。即ち、主軸ヘッド
4には、案内筒11が固定され、案内筒11内に主軸1
0がストロークボールベアリング12,13により下端
と上部を摺動、回転可能に支承されている。
【0024】主軸10に軸線方向のオシレーションを付
与する主軸オシレーション装置38について説明する。
図3に示すように、主軸ヘッド4にはリンク部材15が
主軸10の軸線と直角な揺動軸線の回りに揺動可能にヒ
ンジピン16により枢着され、該リンク部材15と主軸
10とは、主軸軸線方向の相対移動を規制され相対回転
可能に且つ主軸軸線と直角な方向の相対変位可能に主軸
10の近傍において連結されている。リンク部材15に
は、主軸10の上部両側において主軸直径方向に延在す
る支承部17が設けられ、各支承部17にはローラ18
が主軸軸線と直角で主軸中心に向かう軸線回りに自由回
転可能に支軸19により夫々支承されている。両支承部
17は主軸10を挟んでヒンジピン16と反対側におい
て結合部20で結合され、結合部20の中央部から後述
するカム機構のローラに当接してオシレーションを付与
される被駆動部21が主軸軸線とヒンジピン16とに直
角な方向に延在している。主軸10の支承部17と対向
する部分には連結部材25が軸受26により主軸軸線方
向の相対移動を規制して相対回転可能に支承されてい
る。連結部材25の外周には環状溝27が刻設され、こ
の環状溝27に各ローラ18が係入している。これによ
り連結部材25はリンク部材15の支承部17に主軸1
0の両側において主軸軸線方向の相対移動を規制され主
軸軸線と直角な方向の相対変位可能に係合される。図2
において、28はヒンジピン16と直角で、主軸中心に
向かう軸で、ヒンジピン16の上方において主軸ヘッド
4に固着されている。軸28にはローラ29が自由回転
可能に支承され、連結部材25に設けられた主軸軸線方
向の縦溝に係入して連結部材25を回り止めしている。
【0025】連結部材25の上方で主軸10に固定され
たプーリ30と主軸ヘッド4の上面に固定されたモータ
31の出力軸に固定されたプーリ32との間にベルト3
3が掛けられて、主軸10を回転駆動する主軸駆動装置
34が構成されている。リンク部材15の一部である被
駆動部21をカム機構40のローラ49に当接させる方
向にリンク部材15を付勢する弾機部材としての圧縮ス
プリング35が、主軸10に玉軸受により自由回転可能
に支承されたばね受け36と主軸ヘッド4上面に取付け
たばね受け37との間に介挿されている。
【0026】次に、主軸ヘッド4に支承されてリンク部
材15の揺動軸線と平行な回転中心の回りに回転駆動さ
れ、リンク部材15に作用して主軸10に軸線方向のオ
シレーションを付与する主軸オシレーション装置38の
カム機構40について説明する。図4に示すように、主
軸ヘッド4の側面には、回転軸41が主軸軸線と直角で
ヒンジピン16と平行な回転軸線の回りに回転可能に軸
承されている。回転軸41には主軸ヘッド4の外側にお
いてプーリ42が固定され、このプーリ42と主軸ヘッ
ド4の側壁に固定されたサーボモータ43の出力軸に固
定されたプーリ44との間にベルト45が掛けられて
(図3参照)、回転軸41を回転駆動する回転駆動装置
46が構成されている。
【0027】回転軸41には箱状の主軸ヘッド4の内部
においてフランジ47が設けられ、このフランジ47に
支持体48が回転軸41の軸線と直角な偏心方向に移動
可能に装架されている。支持体48には、ローラ49が
回転軸41の軸線と平行で偏心量eだけ偏心した偏心軸
53回りに回転可能可能に支承され、このローラ49に
リンク部材15の被駆動部21が当接している。回転軸
41には、調整軸50が回転可能に支承されると共に、
この調整軸50の回転を支持体48の偏心方向移動に変
換して回転軸41と偏心軸53との偏心量eを変更する手
段51が設けられている。即ち、回転軸41内には作動
軸52が回転を規制されて軸線方向に相対移動可能に支
承され、作動軸52の軸線方向移動により支持体48を
偏心方向に移動させるために、作動軸52の先端には支
持体48の内孔61に設けた傾斜面54と当接するくさ
び55が設けられている。支持体48は、傾斜面54を
くさび55に押圧する方向に圧縮スプリング56により
付勢されている。作動軸52を回転軸41に対し軸線方
向に相対移動させる軸動装置57として、作動軸52の
後端部に、調整軸50に設けられたメネジ58と螺合す
るオネジ59が刻設されている。調整軸50の後端に
は、軸動装置57の操作部として、調整軸50を回転操
作するためのノブ60が、主軸ヘッド4の外側において
取付けられている。
【0028】主軸ヘッド4に主軸10の重量と同等の重
量を有する重量物66を主軸軸線方向に移動可能に装架
し、重量物66に主軸10のオシレーションと位相が1
80度ずれて移動方向が反対となるオシレーションを付
与する位置でカム機構40を重量物66に作用させる重
量物オシレーション装置65について説明する。図2及
び図5に示すように、主軸ヘッド4に固定された案内筒
11の上方にはアーム部材67がその中央部分でリンク
部材15の揺動軸線と平行な揺動軸線の回りに揺動可能
に枢着され、リンク部材15の下方でほぼ水平に延在し
ている。アーム部材67には、案内筒11の上部両側に
おいて案内筒11の直径方向に延在する枢着部68が二
又状に設けられ、各枢着部68が案内筒11の両側にリ
ンク部材15の揺動軸線と平行に固定された一対の枢軸
69に回動可能に支承されている。アーム部材67の枢
着部68を結合する当接端部70はカム機構40のロー
ラ49に下方から当接し、枢着部68の端部には主軸1
0の重量と同等の重量を有する重量物66が取付けられ
ている。アーム部材67は、ローラ49の下方において
主軸ヘッド4の底面とアーム部材67下面との間に介在
された圧縮スプリング71のばね力により時計方向に付
勢され、当接端部70がローラ49に下方から押圧され
ている。重量物66の重量は主軸10の重量と同等であ
ることが望ましいが、両者の重量がかなり相違しても主
軸ヘッド4の振動を低減することが可能である。
【0029】カム機構40として、主軸ヘッド4に回転
可能に軸承した回転軸41に外周が楕円形状のカム部材
を取付け、アーム部材の一端を主軸ヘッド4に揺動可能
に枢着し、他端を楕円形状のカム部材に下方から当接さ
せ、アーム部材の中央部分に重量物66を取付けるよう
にしてもよい。この場合、重量物66が主軸10と干渉
しない位置にアーム部材を配置する。
【0030】上記のように構成した実施形態において
は、ベッド1に工作物Wを取付けて起動ボタンを押す
と、主軸10はモータ31によりプーリ32,30、ベ
ルト33を介して指令速度で回転される。主軸オシレー
ション装置38のカム機構40の回転軸41はプーリ4
4,42、ベルト45を介してサーボモータ43により
指令速度で回転される。回転軸41の回転によりその回
転中心から偏心して支承されたローラ49が回転軸41
回りに公転し、ローラ49に当接するリンク部材15の
一部である被駆動部21を周期的に上方に押動してリン
ク部材15を揺動させる。これにより、リンク部材15
の両支承部17に支承されたローラ18が連結部材25
の環状溝27の側壁を上下方向に周期的に押動し、連結
部材25に軸受26で軸承された主軸10にオシレーシ
ョンを付与する。
【0031】重量物オシレーション装置65において
は、アーム部材67の当接端部70が圧縮スプリング7
1のばね力によりローラ49に当接されているので、ア
ーム部材67はローラ49の公転により周期的に揺動さ
れ、重量物66にオシレーションが付与される。ローラ
49が公転により上方に移動する場合、被駆動部21は
上方に押動されてリンク部材67はヒンジピン16を中
心に時計方向に回動されるので、ローラ49とヒンジピ
ン16との間でリンク部材67に連結された主軸10は
上方に移動される。ローラ49の上昇につれて当接端部
70も圧縮スプリング71のばね力で上昇され、アーム
部材67は枢軸69を中心に時計方向に回動されるの
で、枢軸69を挟んでローラ49の反対側でアーム部材
67の枢着部68端部に取付けられた重量物66は下方
に移動される。このように主軸オシレーション装置38
及び重量物オシレーション装置65により構成されるオ
シレーション装置72は、回転軸41の回転に基づいて
主軸10及び重量物66に位相が180度ずれて移動方
向が反対のオシレーションを夫々付与する。そして位相
が180度ずれた二つのオシレーションによる振動エネ
ルギーは互いに打ち消しあうので、主軸ヘッド4に生じ
る振動は微小となる。
【0032】主軸10にはプーリ32,30、ベルト3
3を介して回転トルクが伝達されるので、ベルト33の
柔軟性により、主軸10へのトルク伝達が主軸10の軸
線方向のオシレーションに対し抵抗となることがなく、
主軸10は円滑に回転しながらスムーズにオシレーショ
ンを付与される。各ローラ18は連結部材25の環状溝
27に主軸10の軸線と直角な方向の相対変位可能に当
接しているだけであるので、ローラ18が連結部材2
5、主軸10に主軸軸線と直角な方向の力を与えること
はない。特に、リンク部材15の揺動によりローラ18
と環状溝27とはヒンジピン16と直角な主軸10の直
径方向に若干相対移動するが、ローラ18は、ヒンジピ
ン16と平行な支持軸19の回りに自由回転可能である
ので、環状溝27との接合において連結部材25、主軸
10に主軸軸線と直角な方向の力を与えることがなく、
主軸10は高い回転精度を維持することができる。主軸
10は圧縮スプリング35によりばね受け36を介して
下方に付勢されているので、環状溝27の上方側壁はロ
ーラ18に押圧され、リンク部材15は図2において反
時計方向に回転するように付勢され、被駆動部21はロ
ーラ49に常時押圧される。
【0033】この状態で主軸ヘッド4がサーボモータ6
の回転によりボールネジ・ナット機構5を介して下方に
移動され、主軸10に装着された砥石Tが工作物Wの加
工穴に挿入されて加工穴内周面をホーニング加工する。
主軸10には、加工に適した振幅、速度のオシレーショ
ンが付与され、主軸ヘッド4に生じる振動は前述したよ
うに微小であるので、加工穴は砥石Tにより高精度、高
効率にホーニング加工される。
【0034】オシレーションの振幅を変更する場合、カ
ム機構40のノブ60を回転すると、作動軸52がノブ
60の回転方向に応じてネジ機構58,59により軸線
方向に進退され、くさび機構54,55により支持体4
8が図4の左右方向に移動される。作動軸52が前進さ
れると、支持体48が右進し、ローラ49の偏心量e延
いては振幅が増大し、後退されると、支持体48が左進
し、振幅が減少する。サーボモータ43の回転速度を所
望値に制御することによりオシレーションの周波数を設
定することができる。
【0035】次に、第1及び第2主軸を有するホーニン
グ盤において、第1主軸にオシレーションを付与すると
ともに第2主軸に第1主軸に付与したオシレーションと
位相が180度ずれて移動方向が反対となるオシレーシ
ョンを付与するオシレーション装置を設けた第2の実施
形態について説明する。図6に示すように、第2の実施
形態は、第1及び第2主軸を有すること、及び第1主軸
にオシレーションを付与するとともに第2主軸に第1主
軸に付与したオシレーションと位相が180度ずれて移
動方向が反対となるオシレーションを付与するオシレー
ション装置を設けたこと以外は、第1の実施形態と同じ
であるので、第1主軸組立体76aでは、対応する構成
部品に同一参照番号に英小文字aを付して示し、第2主
軸組立体76bでは同一参照番号に英小文字bを付して
示し詳細な説明は省略する。主軸ヘッド75には、第1
実施形態における主軸10、案内筒11、主軸オシレー
ション装置38からなる第1及び第2の主軸組立体76
a,76bが並設されている。第2の実施形態では、主
軸オシレーション装置38のカム機構40は、回転軸41
と偏心軸53との偏心量eを変更する手段51を有さな
いものが記載され、回転軸41のフランジ47に支持体
48が固定され、支持体48にローラ49が回転軸41
の回転軸線と平行で偏心量eだけ偏心した偏心軸77の
回りに回転可能に支承されている。そして、第1及び第
2の主軸組立体76a,76bの各偏心軸77a,77
bは、各回転軸41a,41bに対する各偏心軸77
a,77bの偏心方向が180度位相がずれるようにフ
レキシブルカップリング78a,77bを介して連結軸
79により連結されている。なお、主軸10a,10b
は、各後端部に固定されたプーリとモータ31の出力軸
に固定されたプーリ32との間にプーリベルトを掛けて
回転駆動される。第2の実施形態においても図4に示す
回転軸41と偏心軸53との偏心量eを変更する手段51
を回転軸41a,41bに組込んでオシレーションの振
幅を可変にしてもよい。また、第1及び第2カム機構4
0a,40bとして、主軸ヘッド75に軸承した回転軸
41a,41bに外周が楕円形状のカム部材を回転方向
の位相を90度ずらして取付け、該カム部材の回転中心
を連結軸79で連結するようにしてもよい。
【0036】第2の実施形態の作動について説明する。
第1主軸組立体76aのカム機構40aの回転軸41a
がプーリ44a,42a、ベルト45aを介してサーボ
モータ43aにより指令速度で回転される。回転軸41
aの回転によりその回転中心から偏心して支承されたロ
ーラ49aが回転軸41a回りに公転し、ローラ49a
に当接するリンク部材15aの一部である被駆動部21
aを周期的に上方に押動してリンク部材15aを揺動さ
せる。これにより、リンク部材15aの支承部17aに
支承されたローラ18aが連結部材25aの環状溝27
aの側壁を上下方向に周期的に押動し、連結部材25a
に軸受26aで軸承された第1主軸10aにオシレーシ
ョンを付与する。
【0037】第2主軸組立体76bのカム機構40bの
偏心軸77bは連結軸79を介して偏心軸77aと位相
が180度ずれて回転駆動され。これによりローラ49
bはローラ49aと位相が180度ずれて回転軸41b
回りを公転し、ローラ49aが下降するとき上昇してロ
ーラ49bに当接するリンク部材15bの一部である被
駆動部21bを上方に押動してリンク部材15bを揺動
し、リンク部材15bに連結された第2主軸10bに第
1主軸10aに付与されたオシレーションと位相が18
0度ずれて移動方向が反対となるオシレーションを付与
する。
【0038】図7に示す第3の実施形態では、カム機構
のみが第2の実施形態と異なるので、カム機構について
説明する。主軸ヘッド75には回転軸80がリンク部材
15a,15bの揺動軸線と平行に回転可能に軸承さ
れ、回転軸80の両端には回転軸80の軸線に対し偏心
方向の位相を180度ずらして偏心軸81a,81bが
形成され、偏心軸81a,81bにローラ49a,49
bが回転可能に支承されている。回転軸80はプーリ、
プーリベルトを介してサーボモータ82により回転駆動
されるようになっている。これによりローラ49a,4
9bは、位相を180度ずらして回転軸80回りに公転
し、リンク部材15a,15bを介して第1及び第2主
軸10a,10bに位相が180度ずれて移動方向が互
いに反対のオシレーションを付与する。
【0039】第3の実施形態は、カム機構40a,40
bのローラ49a,49bの公転をリンク部材15a,
15bを介して主軸10a,10bに伝達するようにし
ているのに対し、図8に示す第4の実施形態では、回転
軸80の両端に偏心方向の位相を180度ずらして形成
された偏心軸81a,81bに支承されたローラ49
a,49bを第1及び第2主軸10a,10bに回転可
能に支承された連結部材25a,25bの環状溝27
a,27bに直接係入し、カム機構40a,40bによ
り主軸10a,10bに直接オシレーションを付与する
ようにしている。
【0040】第2の実施形態では第1及び第2カム機構
40a,40bのローラ49a,49bを支承する偏心
軸77a,77bを連結軸79により連結しているが、
図9に示す第5の実施形態では、第1及び第2カム機構
40a,40bの回転軸41a,41bを歯付きプーリ
82a,82b,83a,83及び歯付きのタイミング
ベルト84a,84bを介して同期回転サーボモータ8
5a,85bに連結し、第1カム機構40aにより第1
主軸10aに付与されるオシレーションが第2カム機構
40bにより第2主軸10bに付与されるオシレーショ
ンと位相が180度ずれて移動方向が反対となるように
第1及び第2サーボモータ80a,80bを同期回転制
御するようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るホーニング盤の全体を示す側面
図である。
【図2】 本発明に係るホーニング盤の主軸ヘッド部分
の側面断面図である。
【図3】 図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】 図4の5−5線に沿った断面図である。
【図6】 第2の実施形態を示す図である。
【図7】 第3の実施形態を示す図である。
【図8】 第4の実施形態を示す図である。
【図9】 第5の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
3・・・本体、4,75・・・主軸ヘッド、7・・・送
り装置、10・・・主軸、15・・・リンク部材、16
・・・ヒンジピン(揺動軸線)、17・・・支承部、1
8・・・ローラ、21・・・被駆動部(リンク部材の一
部)、25・・・連結部材、34・・・主軸駆動装置、
35・・・圧縮スプリング(弾機部材)、38・・・主
軸オシレーション装置、40・・・カム機構、41,8
0・・・回転軸、43,82・・・サーボモータ、46
・・・回転駆動装置、48・・・支持体、49・・・ロ
ーラ、53,77a,77b,81a,81b・・・偏
心軸、65・・・重量物オシレーション装置、66・・
・重量物、67・・・アーム部材、69・・・枢軸、7
2・・・オシレーション装置、79・・・連結軸、85
a,85b・・・同期回転サーボモータ、W・・・工作
物、T・・・砥石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C034 AA19 BB01 BB32 BB42 CB11 DD20 3C058 AA03 AA11 AA16 AC01 CB01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に装架された主軸ヘッドと、該主軸
    ヘッドを前記本体に取付けられた工作物に向かって相対
    的に進退移動させる送り装置と、前記主軸ヘッドに前記
    送り方向に摺動可能に且つ回転可能に軸承され先端に前
    記工作物の加工穴をホーニング加工する砥石が取付けら
    れる主軸と、該主軸を回転駆動する主軸駆動装置を備え
    たホーニング盤において、前記主軸ヘッドに重量物を主
    軸軸線方向に移動可能に装架し、前記主軸にオシレーシ
    ョンを付与するとともに前記重量物に前記主軸に付与し
    たオシレーションと位相が180度ずれて移動方向が反
    対のオシレーションを付与するオシレーション装置を設
    け、前記主軸及び前記重量物に付与されるオシレーショ
    ンによる振動エネルギーを互いに打ち消しあいながらホ
    ーニング加工することを特徴とするオシレーション装置
    を備えたホーニング盤。
  2. 【請求項2】 本体に装架された主軸ヘッドと、該主軸
    ヘッドを前記本体に取付けられた工作物に向かって相対
    的に進退移動させる送り装置と、前記主軸ヘッドに前記
    送り方向に摺動可能に且つ回転可能に支承され先端に前
    記工作物の加工穴をホーニング加工する砥石が取付けら
    れる主軸と、該主軸を回転駆動する主軸駆動装置を備え
    たホーニング盤において、前記主軸ヘッドに支承されて
    回転駆動装置により回転され前記主軸に作用して該主軸
    に軸線方向のオシレーションを付与するカム機構を設
    け、前記主軸ヘッドに重量物を主軸軸線方向に移動可能
    に装架し、該重量物に前記主軸のオシレーションと位相
    が180度ずれて移動方向が反対となるオシレーション
    を付与する位置で前記カム機構を前記重量物に作用させ
    ることを特徴とするオシレーション装置を備えたホーニ
    ング盤。
  3. 【請求項3】 本体に装架された主軸ヘッドと、該主軸
    ヘッドを前記本体に取付けられた工作物に向かって相対
    的に進退移動させる送り装置と、前記主軸ヘッドに前記
    送り方向に摺動可能に且つ回転可能に支承され先端に前
    記工作物の加工穴をホーニング加工する砥石が取付けら
    れる主軸と、該主軸を回転駆動する主軸駆動装置を備え
    たホーニング盤において、前記主軸ヘッドにリンク部材
    を前記主軸と直角な揺動軸線の回りに揺動可能に装架
    し、前記主軸と前記リンク部材とを主軸軸線方向の相対
    移動を規制し前記主軸の回転を許容し且つ主軸軸線と直
    角な方向の相対変位可能に連結し、前記主軸ヘッドに支
    承されて回転駆動装置により前記リンクの揺動軸線と平
    行な回転中心の回りに回転され前記リンク部材に作用し
    て前記主軸に軸線方向のオシレーションを付与するカム
    機構を設け、前記主軸ヘッドにアーム部材を前記リンク
    部材の揺動軸線と平行な揺動軸線の回りに揺動可能に装
    架し、前記アーム部材に重量物を取付け、該重量物に前
    記主軸のオシレーションと位相が180度ずれて移動方
    向が反対となるオシレーションを付与する位置で前記カ
    ム機構を前記アーム部材に作用させることを特徴とする
    オシレーション装置を備えたホーニング盤。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のオシレー
    ション装置を備えたホーニング盤において、前記カム機
    構が、前記主軸ヘッドに前記カム機構の回転中心上に軸
    承された回転軸と、該回転軸に軸線と直角な偏心方向に
    移動可能に装架された支持体と、該支持体に前記回転軸
    と平行な偏心軸回りに回転可能に支承されたローラと、
    前記回転軸と前記偏心軸との偏心量を変更する手段と、
    前記主軸又は前記リンク部材の一部を前記ローラに当接
    させる方向に前記主軸又は前記リンク部材を付勢する弾
    機部材とで構成されたことを特徴とするオシレーション
    機構を備えたホーニング盤。
  5. 【請求項5】 本体に装架された主軸ヘッドと、該主軸
    ヘッドを前記本体に取付けられた工作物に向かって相対
    的に進退移動させる送り装置と、前記主軸ヘッドに前記
    送り方向に摺動可能に且つ回転可能に支承され先端に前
    記工作物の加工穴をホーニング加工する砥石が取付けら
    れる第1及び第2主軸と、該第1及び第2主軸を回転駆
    動する主軸駆動装置を備えたホーニング盤において、前
    記第1主軸にオシレーションを付与するとともに第2主
    軸に前記第1主軸に付与したオシレーションと位相が1
    80度ずれて移動方向が反対となるオシレーションを付
    与するオシレーション装置を設け、前記第1及び第2主
    軸に付与されるオシレーションによる振動エネルギーを
    互いに打ち消しあいながらホーニング加工することを特
    徴とするオシレーション装置を備えたホーニング盤。
  6. 【請求項6】 本体に装架された主軸ヘッドと、該主軸
    ヘッドを前記本体に取付けられた工作物に向かって相対
    的に進退移動させる送り装置と、前記主軸ヘッドに前記
    送り方向に摺動可能に且つ回転可能に支承され先端に前
    記工作物の加工穴をホーニング加工する砥石が取付けら
    れる一対の第1及び第2主軸と、該一対の主軸を回転駆
    動する主軸駆動装置を備えたホーニング盤において、回
    転駆動装置により回転され前記第1主軸に作用して該第
    1主軸に軸線方向のオシレーションを付与する第1カム
    機構を前記主軸ヘッドに支承し、該第1カム機構に連結
    され前記第2主軸に作用して該第2主軸に前記第1主軸
    のオシレーションと位相が180度ずれて移動方向が反
    対のオシレーションを付与する第2カム機構を前記主軸
    ヘッドに支承したことを特徴とするオシレーション装置
    を備えたホーニング盤。
  7. 【請求項7】 本体に装架された主軸ヘッドと、該主軸
    ヘッドを前記本体に取付けられた工作物に向かって相対
    的に進退移動させる送り装置と、前記主軸ヘッドに前記
    送り方向に摺動可能に且つ回転可能に支承され先端に前
    記工作物の加工穴をホーニング加工する砥石が取付けら
    れる第1及び第2主軸と、該第1及び第2主軸を回転駆
    動する主軸駆動装置を備えたホーニング盤において、前
    記主軸ヘッドに第1及び第2リンク部材を各主軸に対応
    して主軸軸線と直角な揺動軸線の回りに揺動可能に装架
    し、前記各主軸と前記各リンク部材とを主軸軸線方向の
    相対移動を規制し各主軸の回転を許容し且つ主軸軸線と
    直角な方向の相対変位可能に夫々連結し、回転駆動装置
    により前記揺動軸線と平行な回転中心の回りに回転され
    前記第1リンク部材に作用して前記第1主軸に軸線方向
    のオシレーションを付与する第1カム機構を前記主軸ヘ
    ッドに支承し、該第1カム機構に連結され前記第2リン
    ク部材に作用して前記第2主軸に前記第1主軸のオシレ
    ーションと位相が180度ずれて移動方向が反対のオシ
    レーションを付与する第2カム機構を前記主軸ヘッドに
    前記揺動軸線と平行な回転中心の回りに回転可能に支承
    したことを特徴とするオシレーション装置を備えたホー
    ニング盤。
  8. 【請求項8】 本体に装架された主軸ヘッドと、該主軸
    ヘッドを前記本体に取付けられた工作物に向かって相対
    的に進退移動させる送り装置と、前記主軸ヘッドに前記
    送り方向に摺動可能に且つ回転可能に支承され先端に前
    記工作物の加工穴をホーニング加工する砥石が取付けら
    れる第1及び第2主軸と、該第1及び第2主軸を回転駆
    動する主軸駆動装置を備えたホーニング盤において、前
    記第1及び第2主軸に夫々作用して各主軸に軸線方向の
    オシレーションを付与する第1及び第2カム機構を前記
    主軸ヘッドに支承し、該第1及び第2カム機構を第1及
    び第2サーボモータに夫々連結し、前記第1カム機構に
    より前記第1主軸に付与されるオシレーションが前記第
    2カム機構により第2主軸に付与されるオシレーション
    と位相が180度ずれて移動方向が反対となるように前
    記第1及び第2サーボモータを回転制御することを特徴
    とするオシレーション装置を備えたホーニング盤。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載
    のオシレーション装置を備えたホーニング盤において、
    前記第1及び第2カム機構が、前記主軸ヘッドに前記各
    カム機構の回転中心上軸承された一対の回転軸と、各回
    転軸に軸線と直角な偏心方向に移動可能に装架された支
    持体と、該各支持体に前記回転軸と平行な偏心軸回りに
    回転可能に支承されたローラと、前記各回転軸と前記各
    偏心軸との偏心量を変更する手段と、前記各主軸又は前
    記各リンク部材の一部を前記各ローラに当接させる方向
    に前記各主軸又は前記各リンク部材を付勢する弾機部材
    とで構成されたことを特徴とするオシレーション機構を
    備えたホーニング盤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102513901A (zh) * 2011-11-22 2012-06-27 长春设备工艺研究所 一种用于柱塞封闭曲线槽精密磨削的加工方法及装置
CN109176298A (zh) * 2018-11-27 2019-01-11 无锡机床股份有限公司 超精机的摆轴机构

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