JP2659332B2 - 曲管内面の研摩方法と研摩装置 - Google Patents

曲管内面の研摩方法と研摩装置

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JP2659332B2
JP2659332B2 JP6032212A JP3221294A JP2659332B2 JP 2659332 B2 JP2659332 B2 JP 2659332B2 JP 6032212 A JP6032212 A JP 6032212A JP 3221294 A JP3221294 A JP 3221294A JP 2659332 B2 JP2659332 B2 JP 2659332B2
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TSUYAMA GIKEN KOGYO JUGEN
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エルボ管の如き曲管内
面をバフ等で研摩するための研摩方法及び研摩装置に関
するものであり、特に両端面が相互に90度の角度をな
す1/4円弧管の内面研摩に好適に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、管内面の研摩装置として、特開平
1−264752号公報に開示された装置や、本出願人
の提案に係る特開平3−79259号公報に開示された
装置が知られる。これら研摩装置は、前端に研摩工具を
装着する研摩主軸とその回転駆動用の研摩モーターとを
備えた研摩機本体が、前者では水平回動用と垂直回動用
の二か所の枢支部を介して摺動台上に設置され、また後
者では主軸ホルダーに嵌装された球面ブシュを介して取
付フレームに前方向揺動自在に支持され、これら研摩機
本体の後方に設置された揺動用駆動軸の前端部に取り付
けたエアシリンダにより、研摩主軸の軸線上に位置した
研摩機本体の後部を当該駆動軸の軸心より偏心した状態
で保持させたものであり、揺動用駆動軸を回転駆動する
ことにより、研摩主軸が研摩機本体と一体に歳差運動
(回転体の回転軸が独楽の心棒のように不動の対称軸に
対して一定の傾斜角を保持した状態で回る運動)するよ
うに構成されている。
【0003】しかして、前者(特開平1−264752
号公報)の装置では研摩機本体と揺動用機構の全体を搭
載した摺動台の前進、後者(特開平3−79259号公
報)では研摩機本体の前方に設置したワーク送り台の前
進により、回転駆動及び歳差運動する研摩主軸先端のバ
フの如き研摩工具を管状ワークの内部に進入させ、自転
しつつ公転する研摩工具を管内面に弾力的に押接させる
ことにより、内面研摩を行う。この場合、前者の装置で
はワークの直管部のみを内面研摩できるのに対し、後者
の装置では、ワーク送り台のスライダーにその移動方向
と直交する軸線を中心として回転可能なワーク支持板を
設けた構成として、該支持板を前進させつつ回転変位さ
せることにより、円弧状エルボの如き曲管の湾曲部内面
の研摩も行えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記後者のワーク送り
台に回転可能なワーク支持板を設けた内面研摩装置によ
る円弧管の内面研摩は、該円弧管をその中心線の曲率が
ワーク支持板の回転軸を中心とする円周に一致するよう
に配置し、この円弧管の研摩開始すべき一端側の端面が
ワーク送り台の移動方向に対して90度の位相差をなす
向きで、該一端側の中心を研摩主軸の歳差運動の対称軸
に合わせ、この状態で研摩主軸を回転駆動及び歳差運動
させると共に、ワーク支持板を前進させつつ回転変位さ
せて研摩工具を円弧管内部に進入させることによって行
われる。
【0005】しかしながら、この内面研摩方法では、円
弧管をワーク支持板の回転軸を中心とする円周に沿って
回転変位させるため、研摩工具の先端部が円弧管内部に
程度まで進入すると、歳差運動している研摩工具のシャ
フト部分が円弧管の開口縁と干渉することになり、円弧
管が最も一般的な1/4円弧(90°)である場合に、
研摩工具の先端部が円弧管の中間部に達する前に研摩限
界となり、次いで円弧管を両端が逆になる配置として同
様に研摩しても、内面の中間部に未研摩部分が残ってし
まうという難点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の事情に
鑑み、簡単な装置構成により、ワークが1/4円弧管の
如き曲管であっても、中間部に未研摩部分を残すことな
く内面全体を確実に研摩できる内面研摩方法とそれに用
いる内面研摩装置を提供することを目的としている。
【0007】上記目的を達成するために、本発明の請求
項1に係る曲管内面の研摩方法は、回転駆動しつつ歳差
運動を行う研摩主軸1の先端に研摩工具2を装着すると
共に、この歳差運動の対称軸線A方向に沿って進退移動
可能で且つその移動方向に対して直交する軸線を中心と
して回転可能なワーク保持部3に、両端面が相互に90
度の角度をなす1/4円弧管からなるワークWを、一端
1 の管中心がワーク保持部3の回転中心O1 と一致す
るように保持させ、このワークWの前記一端W 1 の面方
向が前記歳差運動の対称軸線Aと直交し、且つ該一端W
1 の管中心が当該対称軸線A上に来る配置状態におい
て、当該一端W1 の開口内側に前記研摩工具2を位置さ
せ、前記研摩主軸1の回転駆動及び歳差運動を行って前
記研摩工具2をワークW内面に摺接させて研摩しなが
ら、ワーク保持部3を前進させつつ回転変位させること
により、前記研摩工具2をワークW内長の略中間位置ま
で進入させることを特徴とする構成を採用したものであ
る。
【0008】また本発明の請求項2は、上記請求項1の
研摩方法において、研摩工具2が研摩開始位置からワー
クW内長の中間点Pまで進入する間に、ワーク保持部3
を角度22〜25度の範囲で回転変位させる構成を採用
したものである。
【0009】一方、本発明の請求項3に係る曲管内面の
研摩装置は、上記目的を達成するために、固定の取付フ
レーム4に、前端に研摩工具2を装着する研摩主軸1と
その回転駆動用の研摩モーター5とを備えた研摩機本体
6が該研摩主軸1の歳差運動を許容する揺動可能状態に
保持され、この研摩機本体6の後部に研摩主軸1の軸線
上に位置する揺動用保持部7を有し、研摩機本体6の後
方には前記歳差運動の対称軸線上にある揺動用駆動軸
8とその回転駆動用モーター9とが設置され、この揺動
駆動軸9の前端部に前記揺動用保持部7を当該駆動軸
の軸心より偏心した状態で保持する偏心用エアシリンダ
10が設けられる一方、研摩機本体6の前方には該本体
6に対して遠近方向に移動可能なワーク送り台11が設
置され、このワーク送り台11にその移動方向に直交す
る軸線を中心として回転可能なワーク保持部3が取り付
けられると共に、該ワーク保持部3を前記ワーク送り台
11の移動に伴って回転変位させる連動機構を備え、前
記ワーク保持部3には、両端面が相互に90度の角度を
なす1/4円弧管からなるワークWが、一端W 1 の管中
心がワーク保持部3の回転中心O 1 と一致するように保
持されると共に、このワークWの前記一端W 1 の面方向
が前記歳差運動の対称軸線Aと直交し且つ該一端W 1
管中心が当該対称軸線A上に来る配置状態に位置設定さ
てなる構成を採用したものである。
【0010】本発明の請求項4は、上記請求項3の研摩
装置における連動機構が、固定部12dに一端13a側
をワーク保持部3の回転面方向に回動可能に枢着した案
内杆13の他端13b側と、ワーク保持部3の回転中心
1 から外れた位置との枢着によって構成されるもので
ある。
【0011】また本発明の請求項5は、上記請求項3の
研摩装置における連動機構が、ワーク保持部3の回転中
心O1 から外れた位置と固定部との一方に設けた長孔1
4a,14bに、他方に設けたガイドピン15a,15
bを遊嵌係合して構成されるものである。
【0012】更に本発明の請求項6は、上記請求項3の
研摩装置における連動機構が、ワーク送り台11の移動
方向に沿う固定のラック16と、ワーク保持部3にその
回転軸と同心に固着されたピニオンギヤ17との噛合に
よって構成されるものである。
【0013】
【作用】請求項1の研摩方法では、ワーク保持部3が研
摩主軸1の歳差運動の対称軸線A方向に沿って進退移動
可能で且つその移動方向に対して直交する軸線を中心と
して回転可能であり、このワーク保持部3に、両端面が
相互に90度の角度をなす1/4円弧管からなるワーク
Wを、一端W1 の管中心がワーク保持部3の回転中心O
1 と一致するように保持させる。しかして、研摩を開始
する際、ワークWの前記一端W1 の面方向が前記歳差運
動の対称軸線Aと直交し、且つ該一端W1の管中心が当
該対称軸線A上に来る配置状態において、当該一端W1
の開口内側に前記研摩工具2を位置させる(図6の実線
参照)ため、研摩主軸1の回転駆動及び歳差運動を行っ
て前記研摩工具2をワークW内面に摺接させて研摩しな
がら、ワーク保持部3を前進させつつ回転変位させれ
ば、ワークWは、研摩開始側である一端W1 側の管中心
に研摩主軸1の歳差運動の対称軸線Aが一致した状態を
保ったまま、他端W2 側が当該対称軸線Aに接近するよ
うに回転変位することになる(図6の仮想線参照)。
【0014】従って、研摩主軸1の回転駆動及び歳差運
動を行って前記研摩工具2をワークW内面に摺接させて
研摩しながら、ワーク保持部3を前進させつつ回転変位
させることにより、研摩工具2のシャフト部2bとワー
クWの研摩開始側の開口縁部との干渉を生じることな
く、該研摩工具2の先端2aをワークWの中間点Pを越
える位置まで進入させて内面研摩を施すことができる。
しかして、この内面研摩後、ワークWを両端W1 ,W2
が逆になる配置に置き換えて上記同様の操作を行うこと
により、該ワークWの内面全体を余すところなく研摩加
工できる。
【0015】なお、上記のように両端面が相互に90度
の角度をなす1/4円弧管からなるワークWを研摩対象
とする場合、請求項2の如く、研摩工具2が研摩開始位
置からワークW内長の中間点Pまで進入する間に、ワー
ク保持部3を角度20〜25度の範囲で回転変位させる
ように設定すれば、研摩工具2の先端2aが中間点Pの
近傍に来たときに、その位置における管中心に対して研
摩主軸1の歳差運動の対称軸線Aが大きく外れないた
め、中間点Pの近傍においても管内面に対する研摩工具
2の押接力の周方向変化が小さくなり、もって管内面全
体の研摩度合が均一化する。これに対し、上記角度を2
0度未満又は25度を越えるように設定した場合、中間
点Pの近傍において、管中心と前記対称軸線Aとのずれ
によって研摩工具2の押接力が周方向に大きく強弱変化
するため、周方向に沿う研摩度合の差が著しく研摩品質
を低下させることになる。
【0016】請求項3の研摩装置では、研摩機本体6が
固定の取付フレーム4に研摩主軸1の歳差運動を許容す
る揺動可能状態に保持されていることから、偏心用エア
シリンダ10にて該本体6の揺動用保持部7を偏心させ
た状態で揺動用駆動軸8を回転駆動させると、本体6全
体が揺動するが、揺動用保持部7が研摩主軸1の軸線上
に位置しているため、上記揺動によって研摩主軸1は歳
差運動を行うことになり、その前端に装着した研摩工具
2の先端2aが円運動する。この円運動の大きさ、つま
り径は、歳差運動の収束中心に対する揺動用保持部7及
び研摩工具2の先端2aの距離と揺動用保持部7の偏心
度合によって定まるから、該偏心度合を偏心用エアシリ
ンダ10にて調整することによって任意に設定できる。
従って、ワークWの内径に応じて上記円運動の大きさを
適当に設定した上で、ワークW内に研摩工具2の先端2
aを位置させて研摩主軸と揺動用駆動軸を回転駆動させ
ることにより、研摩工具2が高速自転しつつワーク内周
に沿って摺接移動して所要の研摩作用を果たす。このと
き、揺動用保持部7がエアシリンダ10にて偏心状態に
保持されていることから、エアシリンダ特有の空気弾性
に基づいて研摩工具2がワークWの内面に弾力的に押接
することになる。
【0017】一方、ワーク保持部3は、研摩機本体6に
対して遠近方向に移動可能なワーク送り台11に、その
移動方向に直交する軸線を中心として回転可能に取り付
けられており、連動機構によってワーク送り台11の移
動に伴って回転変位する。従って、前述した請求項1及
び請求項2のような研摩方法を適用する場合に、ワーク
送り台11の移動とワーク保持部3の回転変位との関係
を適当に定めることにより、ワーク送り台11が定位置
まで移動する過程で、自動的にワークWが回転変位し、
その中間点Pを越える位置までの内面研摩が完了するよ
うに設定できる。
【0018】これを図6によって説明すると、ワーク保
持部3に保持された1/4円弧管からなるワークWは、
研摩開始時点では図の実線で示すように、研摩開始側の
一端W1 の面方向が研摩主軸1の歳差運動の対称軸線A
に対して直交するように配置しており、その一端W1
開口内側に研摩工具2の先端2aが位置している。この
とき、該一端W1 における管中心はワーク保持部3の回
転軸線上にあり、且つ該管中心を前記対称軸線Aが通
り、また他端W2 の面方向は対称軸線Aと平行になって
いる。なお、この図では研摩主軸1を歳差運動の対称軸
線A上に置いた形で示している。
【0019】しかして、該ワークWの全長の半分を内面
研摩する場合、研摩工具2の先端2aはワークWの一端
1 より管軸線Bの中間点Pまで進入することになる
が、この中間点Pにおいて周方向の研摩度合を一定にす
るために前記対称軸線Aを管中心と一致させるとすれ
ば、研摩終了時点でのワークWが図の仮想線(二点鎖
線)で示す配置状態になればよい。これは、図の実線で
示す研摩開始姿勢にあったワーク保持部3が、ワークW
の一端W1 の管中心と中間点Pとの直線距離dだけ対称
軸線Aに沿って前進し、且つ角度θ2 だけ回転変位した
ことになる。この角度θ2 は、ワークWの曲率中心S1
を中心とした一端W1 の管中心と中間点Pとの開き角度
θ1 の1/2であり、θ1 が45度であるから22.5
度となる。つまりワーク保持部3が距離dだけ移動する
間に22.5度回転変位するように設定すればよい。な
お、研摩工具2の先端2aが中間点Pまで進入しただけ
では該中間点P位置におけるワーク内面の外円弧側に未
研摩部分を残す恐れがあるため、実際にはワーク保持部
3を図の仮想線の位置よりも少し前方まで移動させる。
【0020】上述のようにワーク送り台11の移動とワ
ーク保持部3の回転変位とを連動させる機構としては特
に制約はないが、極めて簡単な構造によって確実に上記
連動を行い構成として請求項4〜請求項6の連動機構が
挙げられる。すなわち、請求項4ではワーク保持部3の
回転中心O1 から外れた位置に案内杆13が枢着し、請
求項5では同じくワーク保持部3の回転中心O1 から外
れた位置と固定部とが長孔14とガイドピン15を介し
て係合し、請求項6では固定のラック16とワーク保持
部3のピニオンギヤ17とが噛合しているため、いずれ
もワーク送り台11の移動に伴ってワーク保持部3が自
動的に回転変位することになる。また請求項4では案内
杆13の枢着位置により、請求項5では長孔14とガイ
ドピン15との係合位置により、請求項6ではピニオン
ギヤ17の径により、それぞれワーク送り台11の移動
距離に対するワーク保持部3の回転変位角度を適当に設
定できる。
【0021】
【実施例】図1〜図3は本発明の第一〜第四実施例にお
ける研摩機本体6及び揺動装置18示す。研摩機本体6
は、側面視上向きコ字形の機枠19の両側壁部19a,
19a間に架設された筒状の主軸ホルダー20と、該機
枠19の底壁部19b下面側に固設された研摩モーター
5と、基枠19より後方へ延出するL字形アーム21と
を備えている。しかして、上記主軸ホルダー20にはベ
アリング20a,20aを介して研摩主軸1が回転自在
に保持されており、この主軸1は、前端部にバフ2aを
有する研摩工具2が工具ホルダー1aを介して装着され
るようになされ、研摩モーター5の駆動によってプーリ
ー22a,22b及びVベルト23を介して回転す
る。またL字形アーム21の先端部には軸状の揺動用保
持部7が研摩主軸1の軸線に沿って後方へ突出状に固設
され、その先端部にはローラ7aが遊転自在に装着され
ている。
【0022】4は垂直板状の取付フレームであり、これ
に固設された軸受け4aに主軸ホルダー20が水平に貫
通している。しかして、主軸ホルダー20は球面ブシュ
24を介して軸受け4aに枢支されており、これによっ
て本体6は取付フレーム4に全方向揺動自在に支持され
ている。
【0023】揺動装置18は、水平板状の取付フレーム
25上に固設された一対の軸受け25a,25aを介し
て水平に配設された揺動駆動軸と、該取付フレーム2
5下面側にL字形取付金具25bを介して固設された回
転駆動用モーター9とを有しており、該モーター9の駆
動によってプーリー22c,22dとタイミングベルト
23bを介して揺動駆動軸8が回転するようになされて
いる。しかして該駆動軸8の前端に円板26が同心状に
固設されており、この円板26の前面には、第2図でも
示すように、対向状に固設された一対のアングル材27
a,27a間で構成される径方向のガイド溝27と、L
字形取付片20aを介して固設されてロッド10aをガ
イド溝27の一方側に臨ませた偏心用エアシリンダ10
と、U字形取付片26bに軸方向移動自在に保持されて
ガイド溝27を挟んでエアシリンダ10に対向するよう
に配置し、且つコイルスプリング28の付勢によってガ
イド溝27内に突入するように付勢された押圧ピン29
が設けられている。30はエアシリンダ10への圧縮エ
アを供給するホースを接続するためのロータリージョイ
ントである。
【0024】ここで、揺動駆動軸8はその軸線が本体6
の球面ブシュ24による揺動中心を通るように設定され
ると共に、ガイド溝27には本体6の揺動用保持部7の
ローラー7aが嵌合してエアシリンダ10のロッド10
aと押圧ピン29との間に挟まれるように設定されてい
る。従って、エアシリンダ10を伸出駆動させることに
より、第3図で示すように、揺動用保持部7がロッド1
0aによるローラー7aの押圧によって揺動駆動軸8の
軸心から偏心し、これに伴って本体6全体が球面ブシュ
24による揺動中心点Qを中心に傾動することになる。
しかして、上記偏心状態において揺動駆動軸8を回転さ
せることにより、ローラー7aが円運動を行うため、本
体6の研摩主軸1が歳差運動し、その先端部に装着され
ている研摩工具2のバフ2aは円を描いて周回する。
【0025】図4及び図5は、研摩機本体6の前方に設
置された第一実施例に係るワーク送り台11を示す。こ
のワーク送り台11は、基枠12上に配設された水平前
後方向に沿う2本のガイドロッド31,31にボールブ
シュ11a,11aを介して前後方向摺動自在に支持さ
れると共に、片側部に固着されたブラケット11cに、
基端部を基枠12の後部水平フレーム12aに止着した
ワーク送り用シリンダ32のロッド32aが連結され、
該シリンダ32の作動によってワーク送り台11が前後
移動するように構成されている。しかして、このワーク
送り台11上にはワーク保持部3が軸受11bに挿嵌し
た垂直支軸3aを介して回転自在に支承されており、ワ
ーク送り台11は該ワーク保持部3の回転軸線上に研摩
主軸1の歳差運動の対称軸線Aが通るように位置設定さ
れている。
【0026】ワーク保持部3は、下面中心部に垂直支軸
3aを固着した水平な回転円板32と、該回転円板33
上にボルト止めされたワーク受け板34とから構成され
ている。このワーク受け板34は矩形板の一角部を切除
した形状であり、その上面側に固設されたV字凹所を有
する垂直板状の3枚のワーク位置決め片35a,35
b、35c上に、90度エルボの如き両端W1 ,W2
相互に90度の角度をなす1/4円弧管からなるワーク
Wを載置して、中間の位置決め片35bに半円弧状のワ
ーク固定片36をボルト36a,36aにて止着するこ
とにより、当該ワークWを、その一端W1 の管中心がワ
ーク保持部3の回転軸線上にあって、且つ管軸線が研摩
主軸1の歳差運動の対称軸線Aと同一高さとなる配置状
態で固定するようになされている。
【0027】またワーク受け板34には帯板状のブラケ
ット34aがワークWの他端W2 に臨む側辺部に突設さ
れる一方、機枠12の前部フレーム12bには案内杆1
3が一端13aにおいてピン37aを介して水平回動自
在に枢着され、この案内杆13の他端13bと前記ブラ
ケット34aとがピン37bを介して相対回動可能に連
結されている。このワーク受け板34と案内杆13との
連結により、ワーク保持部3はワーク送り台11の前後
移動に伴って回転変位するが、図5の実線で示すように
保持されているワークWの一端W1 の面方向がワーク送
り台11の移動方向に対して直交する配置姿勢になると
きに、研摩主軸1に装着した研摩工具2のバフ2aが該
ワークWの一端W1 側の開口内側に配置するように位置
設定されている。しかして、ワーク送り台11の移動と
ワーク保持部3の回転変位との関係は、ワーク受け板3
4と案内杆13との連結位置により、ワーク送り台11
がワークWの一端の中心点と管軸線の中間点との直線距
離だけ移動する間に、ワーク保持部3が角度22.5度
だけ回転変位するように設定してある。
【0028】上記構成の研摩装置によりワークWの内面
研摩を行うには、まずワーク送り台11が図5の実線で
示す位置よりも少し後退した位置において、ワーク保持
部3にワークWをセットしたのち、該ワーク送り台11
を図5の実線で示す研摩開始位置まで前進させることに
より、ワークWの一端W1 側の開口内側に研摩工具2の
バフ2aを配置させる。そして、偏心用エアシリンダ1
0により研摩主軸1の歳差運動に伴うバフ2aの円運動
外径をワークWの内径よりも若干大きく設定した上で、
研摩モーター5及び回転駆動用モーター9を駆動して研
摩主軸1を回転駆動及び歳差運動させ、この状態でワー
ク送り台11を目的とする研摩度合に応じた速度で徐々
に前進させる。これにより、高速自転するバフ2aがワ
ークWの内周に沿って一定の圧力で接しつつ円運動して
研摩作用を発揮するが、ワークWは、一端W1 の管中心
に研摩主軸1の歳差運動の対称軸線Aが一致した状態を
保ったまま、他端W2 側が当該対称軸線Aに接近するよ
うに回転変位するため、研摩工具2のシャフト部2bと
ワークWの一端W1 の開口縁部との干渉を生じずにバフ
2aをワークWの中間部をやや越える位置まで無理なく
進入させることができる。
【0029】かくして、ワークWの全長の半分強までの
内面研摩が完了すれば、ワーク送り台11をバフ2aが
ワークWから離脱する位置まで後退させ、このワークW
を両端W1 ,W2 が逆になる配置に置き換えた上で、上
記同様に操作して反対側の未研摩部分の研摩を行うこと
により、該ワークWの内面全体が余すところなく研摩加
工される。この研摩によれば、研摩の開始から終了まで
ワークWの研摩位置における管中心が研摩主軸1の歳差
運動の対称軸線Aから大きく外れることがないため、バ
フ2aの管内面に対する押接力の周方向変化が小さく、
加えて揺動用保持部7がエアシリンダ10にて偏心状態
に保持され、エアシリンダ特有の空気弾性に基づいてバ
フ2aワークWの内面に弾力的に押接することから、内
面全体の研摩度合が均一になって高い研摩品質を確保で
きる。
【0030】ここで、上記第一実施例の研摩装置におけ
るワーク受け板34と案内杆13との枢着位置の設定方
法について、図6によって説明する。すなわち、ワーク
Wの全長の半分を内面研摩する場合、バフ2aはワーク
Wの一端W1 より管軸線Bの中間点Pまで進入すること
になるが、この中間点Pにおいて周方向の研摩度合を一
定にするために前記対称軸線Aを管中心と一致させると
すれば、研摩開始時に図の実線で示す配置状態であった
ワークWが研摩終了時点で図の仮想線(二点鎖線)で示
す配置状態になればよい。これは、ワーク受け部3の回
転中心O1 がO 2 へ、ワークWの管軸線Bの中間点Pが
1 へそれぞれ移動し、且つワークの一端W1 の面方向
が角度θ2 だけ変化した状態である。つまり、ワーク受
け部3は、移動前の回転中心O1 とワークWの管軸線B
の中間点Pとの直線距離dだけ対称軸線Aに沿って前進
する過程で、角度θ2 だけ回転変位すればよい。S1
2 はワークWの変位前後の曲率中心であり、ワークW
の曲率中心S1 における回転中心O1 と前記中間点Pと
の開き角度θ1 が45度であるから、角度θ2 はθ 1
1/2の22.5度となる。
【0031】しかして、案内杆13との枢着によってワ
ーク保持部3を距離dの移動と共に22.5度回転変位
させるには、該案内杆13が固定点Fを中心として回動
するので、枢着点は、ワーク保持部3の移動前の回転中
心O1 までの距離と、同移動後の回転中心O2 までの距
離とが等しく、且つ両回転中心O1 ,O2 の視差角度が
22.5度(θ2 )となる点C0 に設定する必要があ
る。この点C0 より回転中心点O1 (O2 )までの距離
Lは、ワークWの管軸線Bの曲率半径をrとしたとき、
距離d=2r×sinθ2 であるから、次のようにな
る。 L=(d/2)×〔1/sin(θ2 /2)〕 =r×sin(22.5°)/sin(11.25°)≒1.96r
【0032】なお、案内杆13の一端13aを枢着する
固定点Fの位置には制約はなく、従って該案内杆13の
配置は歳差運動の対称軸線Aと平行でなくてもよいし、
その長さも任意に設定できる。しかるに、ワーク受け部
3の回転中心がO1 からO2へ移動する際には、枢着点
が対称軸線Aから少し遠ざかって戻る動きを生じるた
め、該枢着点を固定点とするとワーク受け部3が前後移
動不能となる。
【0033】しかるに、図8で示す第二実施例のよう
に、ワーク受け板34をブラケット34aに設けた長孔
14aを介して、前記第一実施例の枢着点である点C0
の位置に設けた固定のガイドピン15aに回転可能に連
結した構造によれば、この連結点が該長孔14aに沿っ
て移動できるから、前記第一実施例と同様にワーク受け
部3が前記距離dの移動に伴って22.5度だけ回転変
位するように設定できる。なお、この第二実施例とは逆
に、固定側を長孔とし、この長孔にワーク受け板34側
に固着したガイトピンを係合する構造としても差し支え
ない。
【0034】一方、ワーク受け部3の移動前後の両回転
中心O1 ,O2 に対する視差角度が22.5度となる点
は、前記の点C0 、ワークWの変位前後における一端W
1 の面方向の交点C1 を含めて無数にあるが、これらは
例えば図7における点C0 〜C4 のように全て同図の破
線で示す円周C上にある。この円周Cは、前記の両回転
中心O1 ,O2 からワークWの管軸線Bの曲率半径rだ
け離れた位置、つまり回転変位後のワークWの曲率中心
2 を中心とする、半径r(ワークWの管軸線Bの曲率
半径r)の円周である。しかして、この円周C上の固定
点でワーク受け部3を回動可能に保持すれば、該ワーク
受け部はが距離dだけ移動する間に22.5度回転変位
することになるが、点C0 以外の固定点では、移動前の
回転中心O1 までの距離と移動後の回転中心O2 までの
距離とが異なるから、この距離変化に対応するために例
えば図8の第三実施例のように長孔とガイドピンとの係
合構造を採用すればよい。
【0035】すなわち、この第3実施例では、図7にお
ける点C2 の位置に設けた固定のガイドピン15bがワ
ーク受け板34のブラケット34aに設けた長孔14b
に係合しており、図8の実線で示すワーク受け部3の移
動前の状態において該長孔14bの基端側であったガイ
ドピン15bの係合位置が該ワーク受け部3の前進に伴
って長孔14bの先端側に移行し、これと共にワーク受
け板34が回転変位し、この回転変位が22.5度に達
して図示の仮想線で示す配置状態となる。なお、ガイド
ピン15bの位置は点C2 に限らず、図7の破線で示す
円周C上であればよく、その位置からワーク受け部3の
移動前後の両回転中心O1 ,O2 との距離差に応じて長
孔41の長さ及び形成位置を設定すればよい。また例示
とは逆に、固定側を長孔とし、この長孔にワーク受け板
34側に固着したガイドピンを係合する構造も採用でき
る。
【0036】上記の第一〜第三実施例ではワーク保持部
3を案内杆13又は固定ピン39,40によって回転変
位させる構造を例示したが、本発明では該ワーク保持部
3を前後移動に伴って回転変位させるために他の種々の
手段を採用できる。例えば、図9に示す第四実施例の如
く、研摩主軸1の歳差運動の対称軸線Aと平行にラック
16を配設すると共に、ワーク保持部3にその回転軸心
と同心のピニオンギヤ17を固着し、このラック16と
ピニオンギヤ17との噛合により、ワーク保持部3が前
後移動に伴って回転変位するように構成できる。この場
合、ピニオンギヤ17の径によってワーク保持部3の前
後移動に伴う回転量が定まるから、例えばワーク保持部
3が前記距離dだけ移動する間に22.5度回転変位さ
せるには、ピニオンギヤ17を円周の1/16がdとな
る径に設定すればよい。
【0037】なお、上記の各実施例においては、研摩工
具2の先端2aがワークWの一端W 1 より管軸線Bの中
間点Pまで進入するものとして説明したが、実際の研摩
では、中間点Pまで進入しただけでは該中間点P位置に
おけるワーク内面の外円弧側に未研摩部分を残す恐れが
あるため、実際にはワーク保持部3を図の仮想線の位置
よりも少し前方まで移動させるのがよい。また、研摩工
具2の先端2aがワークWの一端W1 より管軸線Bの中
間点Pまで進入する間のワーク保持部3の回転変位は角
度22.5度(1/16回転)が理想的であるが、ワー
クWの口径、研摩工具2のバフ2aとシャフト部2bの
径差等により、該回転変位を20〜25度の角度範囲で
選択できる。
【0038】本発明においては、揺動装置18の偏心用
エアシリンダ10を揺動用駆動軸8の軸線を含む面内で
回動可能に取り付け、該エアシリンダ10のロッド10
aと研摩機本体6の揺動用保持部7とを枢着連結した構
成としてもよい。また実施例の研摩機本体6は取付フレ
ーム4に球面ブシュ24を介して全方向揺動自在に保持
されているが、該研摩機本体6を水平回転自在な枢支部
と垂直回転自在な枢支部とによって取付フレームに保持
させても、研摩主軸1の歳差運動が可能となる。更に本
発明の研摩装置では、研摩工具2の種類、ワーク送り台
11の形状及び前後移動手段、ワーク保持部3の構造、
該ワーク保持部3におけるワークWの保持手段等、細部
構成については実施例以外に種々設計変更可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1の研摩方法によれば、両端面が
相互に90度の角度をなす1/4円弧管からなるワーク
をワーク保持部に特定の配置状態で保持させ、回転駆動
及び歳差運動する研摩主軸の先端に保持させた研摩工具
をワーク内面に摺接させて研摩しながら、ワーク保持部
を前進させつつ回転変位させることから、研摩工具のシ
ャフト部とワークの研摩開始側の開口縁部との干渉を生
じることなく、該研摩工具の先端をワーク内の中間点を
越える位置まで進入させて内面研摩を施すことができ、
この内面研摩後にワークを両端が逆になる配置に置き換
えて上記同様の操作を行うことにより、該ワークの内面
全体を余すところなく均一に研摩加工できる。
【0040】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
研摩方法において、研摩工具が研摩開始位置からワーク
内長の中間点まで進入する間に、ワーク保持部を角度2
0〜25度の範囲で回転変位させることから、ワーク内
の中間点の近傍においても管内面に対する研摩工具の押
接力の周方向変化が小さく、もって管内面全体の研摩度
合をより均一化でき、もって高い研摩品質を確保できる
という利点がある。
【0041】請求項3の発明によれば、上記請求項1及
び2の研摩方法を好適に適用できる研摩装置として、構
造的に簡素であると共に、研摩主軸の歳差運動による研
摩工具の先端の円運動の大きさをワーク内径に応じて自
在に設定でき、しかもワーク送り台が定位置まで移動す
る過程で自動的にワークを必要量だけ回転変位させ、も
ってワーク内の中間点を越える位置までの内面研摩を完
了させ得るものが提供される。
【0042】請求項4〜6の発明によれば、いずれも上
記請求項3の研摩装置として、ワーク保持部の前後移動
に伴う回転変位動作を極めて簡単な構造によって自動的
に行えると共に、その回転変位の設定値を確実に安定的
に維持できるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一〜第四実施例に係る研摩装置の
研摩機本体及び揺動装置示す側面図。
【図2】 図1のII−II線の断面矢視図。
【図3】 同研摩装置における研摩主軸の歳差運動の作
動原理を説明する模式側面図。
【図4】 本発明の第一実施例の研摩装置におけるワー
ク送り台の側面図。
【図5】 同ワーク送り台の平面図。
【図6】 同ワーク送り台によるワークの送り動作原理
を説明する模式平面図。
【図7】 本発明の研摩装置におけるワーク保持部の回
転変位動作を説明する模式平面図。
【図8】 本発明の第二実施例の研摩装置におけるワー
ク送り台の側面図。
【図9】 同第三実施例の研摩装置におけるワーク送り
台の側面図。
【図10】 同第四実施例の研摩装置におけるワーク送
り台の回転変位動作を説明する模式図。
【符号の説明】
1 研摩主軸 2 研摩工具 2a バフ(先端) 3 ワーク保持部 4 取付フレーム 5 研摩モーター 6 研摩機本体 7 揺動用保持部 8 揺動用駆動軸 9 揺動用モーター 10 偏心用エアシリンダ 11 ワーク送り台 12 基体フレーム 12b 前部フレーム(固定部) 13 案内杆 13a 一端 13b 他端 14a 長孔 14b 長孔 15a ガイドピン 15b ガイドピン 16 ラック 17 ピニオンギヤ A 歳差運動の対称軸線 B ワークの管軸線 O1 移動前の管中心 O2 移動後の管中心 P ワークの管軸線の中間点 S1 移動前のワークの曲率中心 S2 移動後のワークの曲率中心 W ワーク W1 一端 W2 他端 d 移動距離 r ワークの管軸線の曲率半径 θ1 ワークの一端から中間点までの曲率中心におけ
る開き角度 θ2 回転変位の角度

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動しつつ歳差運動を行う研摩主軸
    の先端に研摩工具を装着すると共に、この歳差運動の対
    称軸線方向に沿って進退移動可能で且つその移動方向に
    対して直交する軸線を中心として回転可能なワーク保持
    部に、両端面が相互に90度の角度をなす1/4円弧管
    からなるワークを、一端の管中心がワーク保持部の回転
    中心と一致するように保持させ、このワークの前記一端
    の面方向が前記歳差運動の対称軸線と直交し、且つ該一
    端の管中心が当該対称軸線上に来る配置状態において、
    当該一端の開口内側に前記研摩工具を位置させ、前記研
    摩主軸の回転駆動及び歳差運動を行って前記研摩工具を
    ワーク内面に摺接させて研摩しながら、ワーク保持部を
    前進させつつ回転変位させることにより、前記研摩工具
    をワーク内長の略中間位置まで進入させることを特徴と
    する曲管内面の研摩方法。
  2. 【請求項2】 研摩工具が研摩開始位置からワーク内長
    の中間点まで進入する間に、ワーク保持部を角度20〜
    25度の範囲で回転変位させる請求項1記載の曲管内面
    の研摩方法。
  3. 【請求項3】 固定の取付フレームに、前端に研摩工具
    を装着する研摩主軸とその回転駆動用の研摩モーターと
    を備えた研摩機本体が該研摩主軸の歳差運動を許容する
    揺動可能状態に保持され、この研摩機本体の後部に研摩
    主軸の軸線上に位置する揺動用保持部を有し、研摩機本
    体の後方には前記歳差運動の対称軸線上にある揺動用駆
    動軸とその回転駆動用モーターとが設置され、この揺動
    駆動軸の前端部に前記揺動用保持部を当該駆動軸の軸心
    より偏心した状態で保持する偏心用エアシリンダが設け
    られる一方、研摩機本体の前方には該本体に対して遠近
    方向に移動可能なワーク送り台が設置され、このワーク
    送り台にその移動方向に直交する軸線を中心として回転
    可能なワーク保持部が取り付けられると共に、該ワーク
    保持部を前記ワーク送り台の移動に伴って回転変位させ
    る連動機構を備え、前記ワーク保持部には、両端面が相
    互に90度の角度をなす1/4円弧管からなるワーク
    が、一端の管中心がワーク保持部の回転中心と一致する
    ように保持されると共に、このワークの前記一端の面方
    向が前記歳差運動の対称軸線と直交し且つ該一端の管中
    心が当該対称軸線上に来る配置状態に位置設定されてな
    る曲管内面の研摩装置。
  4. 【請求項4】 ワーク保持部をワーク送り台の移動に伴
    って回転変位させる連動機構が、固定部に一端側をワー
    ク保持部の回転面方向に回動可能に枢着した案内杆の他
    端側と、ワーク保持部の回転中心から外れた位置との枢
    着によって構成される請求項3記載の曲管内面の研摩装
    置。
  5. 【請求項5】 ワーク保持部をワーク送り台の移動に伴
    って回転変位させる連動機構が、ワーク保持部の回転中
    心から外れた位置と固定部の一方に設けた長孔に、他方
    に設けたガイドピンを遊嵌係合して構成される請求項3
    記載の曲管内面の研摩装置。
  6. 【請求項6】 ワーク保持部をワーク送り台の移動に伴
    って回転変位させる連動機構が、ワーク送り台の移動方
    向に沿う固定のラックと、ワーク保持部にその回転軸と
    同心に固着されたピニオンギヤとの噛合によって構成さ
    れる請求項3記載の曲管内面の研摩装置。
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