JP4078909B2 - 超仕上げ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、軸受軌道の超仕上げ加工を行う超仕上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の超仕上げ装置としては、図6に示すように、モータ101の回転がベルト102で伝達される中間軸103の偏芯ピン105にクランク106で連結した砥石軸107を備えたものがある。この超仕上げ装置は、偏芯ピン105とクランク106で、モータ101の回転を、砥石軸107の往復揺動運動に換え、砥石軸107の先端アーム108に取り付けた砥石110で、ワークとしての内輪111の外周面の軸受軌道の超仕上げを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の超仕上げ装置では、次の(1),(2),(3)の問題がある。すなわち、(1)クランクによる振動が大きく、高速揺動化が困難である。(2)揺動角を変えるには、中間軸の偏芯量を変える必要がある。(3)揺動の振り分け(揺動基準角)を調整するには、クランク長さを調整しなければならない。
【0004】
そこで、この発明の目的は、高速揺動化が容易で、揺動角および揺動の基準角を加工中でも容易に変更可能な超仕上げ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の超仕上げ装置は、
砥石が装着される揺動軸と、
上記揺動軸と一体に固定されたサーボモータロータと、
上記サーボモータロータに対向して配置されたサーボモータステータと、
上記揺動軸の回転角を表す信号を出力するエンコーダと、
上記エンコーダの出力を受けると共に、振幅が大きくて振動数が小さい第1の揺動と振幅が小さくて振動数が大きな第2の揺動とを重ね合わせた揺動を上記揺動軸にさせる信号を、上記サーボモータステータに出力する制御手段と
を備えており、
上記サーボモータが上記揺動軸を直接揺動させ、
上記第2の揺動の振幅と上記第2の揺動の振動数のうちの少なくとも一方は、上記第1の揺動の位相角によって変動することを特徴としている。
【0006】
請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、揺動軸に固定したサーボモータロータと、このサーボモータロータに対向するサーボモータステータと、上記エンコーダとが、サーボモータを構成し、このサーボモータは、揺動軸を直接揺動させることができる。したがって、従来のクランクを有する超仕上げ装置と比べてクランクによる振動の発生が無く、高速揺動化が可能で、加工精度を向上させることができる。
【0007】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、上記サーボモータのサーボモータステータによって揺動軸を駆動するので、動作中でも上記揺動軸の揺動角、揺動基準角および揺動速度を連続的に変化させることができる。したがって、より汎用性に富み、最適な加工条件を設定できる。また、上記サーボモータのエンコーダは、揺動軸の回転角を表す信号を上記制御手段に出力するので、上記制御手段は、上記揺動角と揺動基準角および揺動速度を精密に制御することができる。
【0008】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、駆動系(サーボモータロータ、サーボモータステータおよびエンコーダ)を、揺動軸に一体化できるので、コンパクトで安価な超仕上げ装置を実現できる。
【0009】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、上記制御手段が、振幅が大きくて振動数が小さい第1の揺動と、振幅が小さくて振動数が大きな第2の揺動とを重ね合わせた揺動を上記揺動軸にさせる信号を、上記サーボモータのサーボステータに出力して、上記サーボモータが、振幅が大きくて振動数が小さい上記第1の揺動と、振幅が小さくて振動数が大きな上記第2の揺動とを重ね合わせた揺動を、上記揺動軸にさせる。したがって、例えば、上記砥石が、研磨面の幅全体を往復運動するように上記揺動軸の第1の揺動を調整し、かつ、上記砥石が、研磨面の局所部分を小さな振幅ですばやく往復運動するように上記第2の揺動を調整することによって、研磨面の幅全体を往復運動する1種類の揺動のみを使用した場合と比較して、研磨面を速く研磨することができて、超仕上げ工程の時間を大幅に短縮することができる。
【0010】
【0011】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、例えば、上記砥石が、研磨面の幅全体を往復運動するように上記揺動軸の第1の揺動を調整し、かつ、上記砥石が、研磨面の局所部分を小さな振幅ですばやく往復運動するように上記第2の揺動を調整した上で、更に、研磨面の研磨しにくい部分に対応する上記第1の揺動の位相角で、上記第2の揺動の振幅と上記第2の揺動の振動数のうちの少なくとも一方を大きくすることができる。したがって、研磨面の研磨しにくい部分の研磨を速く行うことができるので、研磨面をいっそう速く研磨することができて、超仕上げ工程の時間をいっそう短縮できる。
【0012】
また、請求項2の発明の超仕上げ装置は、請求項1に記載の超仕上げ装置において、
上記砥石をワークに調整可能に押圧する加圧手段を備え、
上記制御手段は、上記加圧手段の加圧力を超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に変化させる信号を、上記加圧手段に出力すると共に、上記第1の揺動の振動数、上記第2の揺動の振動数および上記第2の揺動の振幅を超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に変化させる信号を、上記サーボモータステータに出力することを特徴としている。
【0013】
尚、この明細書では、第2の揺動の振動数および上記第2の揺動の振幅を超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に変化させるという表現は、第2の揺動が連続的に減衰して超仕上げの最中に第2の揺動がなくなる場合も含むものとする。また、上記砥石をワークに調整可能に押圧する加圧手段とは、相対的に押圧することを意味し、ワークを砥石に調整可能に押圧しても良いことは勿論である。
【0014】
請求項2の発明の超仕上げ装置によれば、上記制御手段によって、上記加圧手段が上記砥石を上記ワークに調整可能に押圧するときの加圧力を、超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に減少させることができると共に、上記揺動軸の上記第1の揺動の振動数を、超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に減少させることができ、かつ、上記第2の揺動の振動数および振幅を、研磨面の形状や大きさによって超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に変動させることができる。したがって、上記粗工程から上記仕上げ工程に移行するとき、上記加圧手段の加圧力と上記揺動軸の上記第1の揺動の振動数とを超仕上げの粗工程と仕上げ工程で不連続に変動させて研磨面に傷を付けてしまう恐れがある超仕上げ装置と比較して、超仕上げを行っているときに研磨面に傷を付けることがなくて、研磨面を丁寧に研磨することができて、研磨面を美しく仕上げることができる。
【0015】
また、請求項2の発明の超仕上げ装置によれば、超仕上げが、粗工程と仕上げ工程に分けることなく超仕上げ工程を行うことができるので、加工期間を短縮でき、かつ、粗工程と仕上げ工程の間の超仕上げ装置の調整を削減できて、超仕上げ工程を簡単に行うことができる。
また、請求項3の発明の超仕上げ装置は、
砥石が装着される揺動軸と、
上記揺動軸に固定されたサーボモータロータと、
上記サーボモータロータに対向して配置されたサーボモータステータと、
上記揺動軸の回転角を表す信号を出力するエンコーダと、
上記エンコーダの出力を受けると共に、振幅が大きくて振動数が小さい第1の揺動と振幅が小さくて振動数が大きな第2の揺動とを重ね合わせた揺動を上記揺動軸にさせる信号を、上記サーボモータステータに出力する制御手段と
を備え、
上記第2の揺動の振幅と上記第2の揺動の振動数のうちの少なくとも一方は、上記第1の揺動の位相角によって変動することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
【0017】
図1に、この発明の実施形態の超仕上げ装置の断面を示す。この実施形態の超仕上げ装置は、砥石1が装着されるヘッド部2と、このヘッド部2に連なる揺動首3と、この揺動首3が固定された揺動軸5とを備える。
【0018】
上記ヘッド部2は、砥石1をワークの一例としての軸受の内輪25に押圧するエアシリンダ35を内臓しており、このエアシリンダ35の押圧力は、圧力源36につながっている圧力制御弁37を制御することによって調整できるようになっている。上記エアシリンダ35と、圧力制御弁37とは、砥石1を軸受の内輪25に調整可能に押圧する加圧手段の一例を構成している。
【0019】
上記揺動軸5には、筒状のサーボモータロータ6を、嵌合して固定している。このサーボモータロータ6を、揺動軸5に嵌合している筒状スペーサ7と、揺動軸5に形成した段部8とで軸方向の両側から挟んで、サーボモータロータ6の軸方向の移動を規制している。また、この揺動軸5の尾端10には、エンコーダ11を固定している。
【0020】
また、上記揺動軸5を、サーボモータロータ6の軸方向の両側で揺動軸5に嵌合している各2個のアンギュラ玉軸受12,13および15,16によって、外筒17に支持している。このアンギュラ玉軸受12,13および15,16を、夫々軸方向に隣接して配置している。
【0021】
上記外筒17の軸方向中央部17Aの内周面には、筒状のサーボモータステータ18を固定しており、このサーボモータステータ18は、所定の隙間を隔てて、サーボモータロータ6に対向している。上記サーボモータステータ18とサーボモータロータ6とエンコーダ11とは、サーボモータを構成している。また、このサーボモータロータ6とサーボモータステータ18が配置されている室20の軸方向の一端には、揺動軸5に嵌合固定されたリング14を配置し、このリング14と上記筒状スペーサ7の径方向の外側には、夫々シール部21とシール部22を配置している。このシール部21,22は、室20の軸方向の外側のアンギュラ玉軸受12,13とアンギュラ玉軸受15,16が配置されている領域から室20を分離してシールしている。また、上記アンギュラ玉軸受16に隣接して、揺動軸5にストッパリング28を嵌合して固定しており、このストッパリング28と外筒17の内周面との間にシール部29を配置している。また、上記揺動軸5の尾端10を、玉軸受26,27で、外筒17に支持している。
【0022】
また、この実施形態の超仕上げ装置は、制御手段の一例としての制御装置30を備えている。この制御装置30は、制御部31と、サーボモータステータ18に電力を供給するサーボモータステータ用ドライバ32と、圧力制御弁37に電力を供給する圧力制御弁用ドライバ33とで構成されている。上記制御部31は、図示しないが、揺動軸制御部と、圧力制御弁制御部とを有しており、更に、上記揺動軸制御部は、第1の波形形成部と、第2の波形形成部と、波形重ね合わせ部とを有している。この制御装置30は、制御部31の揺動軸制御部とサーボモータステータ用ドライバ32とにより、上記揺動軸5を揺動させる上記サーボモータを制御すると共に、制御部31の圧力制御弁制御部と圧力制御弁用ドライバ33とにより、上記エアシリンダ35の押圧力を調整する圧力制御弁37を制御している。また、上記制御部31の揺動軸制御部および圧力制御弁制御部は夫々、揺動軸5の回転角を表わす信号を、エンコーダ11から図示しない信号線を通して受けることができるようになっている。
【0023】
上記構成の超仕上げ装置において、上記制御装置30の制御部31の揺動軸制御部は、エンコーダ11からの出力を受けて上記サーボモータステータ用ドライバ32に揺動軸制御信号を出力して、上記サーボモータステータ18に供給する電流を制御して揺動角のサーボ制御をする一方、上記制御装置30の制御部31の圧力制御弁制御部は、上記エンコーダ11の出力を受けて上記圧力制御弁用ドライバ33に圧力制御弁制御信号を出力して、圧力制御弁37に印加する電圧を制御して砥石1の押圧力を制御する。これにより、サーボモータのサーボモータロータ6を所定の角度回転させて揺動させると共に、圧力制御弁37を調整する。すると、上記揺動軸5、揺動首3およびヘッド部2が一体になって、揺動すると共に、エアシリンダ35に供給されるエアの圧力が調整されて、砥石1が軸受の内輪25に押圧するときの押圧力が調整される。そして、上記揺動軸5によって揺動させられ、エアシリンダ35によって押圧力が調整された砥石1が、図示しないモータで図1に示すX方向に回転している軸受の内輪25の軌道溝を研磨する。同時に、上記揺動軸5に固定されたエンコーダ11は、揺動軸5の回転角を表す信号を、上記制御装置30の制御部31の揺動軸制御部および圧力制御弁制御部に出力する。
【0024】
この実施形態の超仕上げ装置によれば、揺動軸5に固定したサーボモータロータ6と、このサーボモータロータ6に対向するサーボモータステータ18と、上記エンコーダ11とで構成されるサーボモータによって、揺動軸5を直接揺動させることができる。したがって、従来のクランクを有する超仕上げ装置と比べてクランクによる振動の発生が無く、高速揺動化が可能で、加工精度を向上させることができる。また、制御装置30の制御部31の揺動軸制御部に予め加工プログラムを組み込んでおき、揺動軸制御部からの信号を受けたサーボモータステータ用ドライバ32から上記サーボモータのサーボモータステータ18に供給する電流を制御することによって、上記サーボモータが、動作中でも揺動軸5の揺動角、揺動基準角および揺動速度を連続的に変化させることができる。したがって、より汎用性に富み、最適な加工条件を設定できる。
【0025】
例えば、図2(A)に示すように、内輪25に形成された比較的浅い溝からなる軌道溝を研磨する場合には、揺動角θを小さく設定する。次に、図2(B)に示すように、内輪25に形成された比較的深い溝からなる軌道溝を研磨する場合には、揺動角θを大きく設定する。次に、図2(C)に示すように、内輪25に形成されたアンギュラ軌道溝を研磨する場合には、揺動の中立位置(基準角α)を設定する。このような図2(A)、図2(B)および図2(C)に示す一連の異なる仕様の加工を、上記制御装置30の制御部31の揺動軸制御部の加工プログラムを変更するだけで簡単に実行できる。
【0026】
また、この実施形態の超仕上げ装置によれば、上記エンコーダ11が検出した揺動軸5の回転角を表す信号に基づいて、上記制御部31の揺動軸制御部は、上記揺動角、揺動基準角および揺動速度を精密に制御することができる。
【0027】
また、この実施形態の超仕上げ装置によれば、駆動系(サーボモータロータ6、サーボモータステータ18およびエンコーダ11)を、揺動軸5に一体化できるので、コンパクトで安価な超仕上げ装置を実現できる。
【0028】
また、この実施形態の超仕上げ装置によれば、揺動軸5は、サーボモータロータ6の軸方向両側で軸方向に対向するように揺動軸5に嵌合された各々2つのアンギュラ軸受12,13と15,16で支持されているから、揺動軸5の軸方向のガタを確実に防止できる。
【0029】
また、この実施形態の超仕上げ装置によれば、上記制御部31の揺動軸制御部の第1の波形形成部および第2の波形形成部の夫々に異なる波形を生成させて、それらの波形を波形重ね合わせ部で重ね合わせて、複雑な揺動を揺動軸5にさせることができる。
【0030】
例えば、図3に1を○で囲んだ記号(以下、1丸という)で示す振動数が小さくて振幅が大きい第1の揺動の一例としての正弦波を第1の波形形成部から生成させると共に、図3に2を○で囲んだ記号(以下、2丸という)で示す振動数が大きくて振幅が小さい第2の揺動の一例としての正弦波を第2の波形形成部から生成させるだけで、揺動軸5に図3に3を○で囲んだ記号で示す波形の揺動を引き起こすことができる。
【0031】
図3に1丸で示す振動数が小さくて振幅が大きい正弦波の揺動は、内輪25の軌道溝の幅全体に亘る往復運動の揺動となっており、この揺動の振幅を示す角度βは、砥石1が内輪25の軌道溝の両端の間を揺動するように揺動軸5の揺動を設定したときの揺動軸5の揺動角の半分の角度となっている。また、2丸に示す振動数が大きくて振幅が小さい揺動は、上記軌道溝の局所部分を小さな振幅ですばやく往復運動するときの揺動となっている。
【0032】
図3に2丸で示す揺動を上記1丸で示す揺動に重ね合わせることは、上記1丸の揺動の振動数を大きくすることと同様な効果を及ぼし、図3に2丸で示す揺動を上記1丸で示す揺動に重ね合わせることによって、内輪25の軌道溝のとりしろを速く取り去ることができる。したがって、モータにかけることが出きる負荷に限界があること、すなわち、実現できる1丸の大きい揺動の振動数に限界があることにより、工程時間の短縮に限界があった軌道溝の超仕上げのための粗工程および仕上げ工程の時間を、大幅に短縮することができる。
【0033】
また、第1の揺動の一例である図3の1丸と同じ正弦波を第1の波形形成部から生成させると共に、振動数が大きくて振幅が小さい第2の揺動の振幅が、振動数が小さくて振幅が大きい上記第1の揺動の位相角によって変動する波を第2の波形形成部から生成させると、揺動軸5に図4に示すような揺動をさせることができる。したがって、軌道溝の研磨しにくい部分で、上記振動数が大きくて振幅が小さい第2の揺動の振幅を大きくすることによって、軌道溝をいっそう速く研磨することができて、軌道溝の超仕上げ工程の時間をいっそう短縮できる。尚、図4の揺動においては、研磨しにくい軌道溝の部分(例えば、軌道溝の両端部)で、第2の揺動の振幅を大きくしたが、研磨しにくい軌道溝の部分で、上記第2の揺動の振動数を大きくすることもできて、この場合にも、上記厳重に研磨したい軌道溝の部分で上記第2の揺動の振幅を大きくした場合と同様の効果を得ることができる。また、研磨しにくい軌道溝の部分で、上記第2の揺動の振幅と振動数の両方を大きくするようにすれば、軌道溝の超仕上げ工程の時間を更に短縮することができる。
【0034】
図5は、上記制御部31の揺動軸制御部と圧力制御弁制御部の制御によって、超仕上げの粗工程と仕上げ工程に亘って、揺動軸5に引き起こすことができる揺動軸5の揺動の振動数の時間変動および砥石1に引き起こすことができるエアシリンダ34による砥石1の加圧力の時間変動を示す図である。
【0035】
図5(A)は、この実施形態の超仕上げ装置で実現できる超仕上げの粗工程と仕上げ工程に亘る砥石の加圧力と時間との関係の一例を示す図である。図5(A)の縦軸は、砥石の加圧力を示し、横軸は、時間を示している。図5(A)の横軸において、aは、超仕上げの粗工程の開始時間を示し、bは、超仕上げの粗工程の終了時間および超仕上げの仕上げ工程の開始時間を示し、cは、超仕上げの仕上げ工程の終了時間を示している。この例では、図5(A)に示すように、超仕上げの粗工程から仕上げ工程への砥石の加圧力の移行を不連続的に行っている。
【0036】
図5(B)は、この実施形態の超仕上げ装置で実現できる超仕上げの粗工程と仕上げ工程に亘る揺動軸の揺動の振動数と時間との関係の一例を示す図である。図5(B)の縦軸は、揺動軸の振動数を示し、横軸は、時間を示している。図5(A)に示す関係と図5(B)に示す関係は、同じ超仕上げの粗工程と仕上げ工程に基づいて作成されており、図5(B)の横軸における時刻a、bおよびcは、図5(A)の横軸における時刻a、bおよびcに一致している。この例では、図5(B)に示すように、超仕上げの粗工程から仕上げ工程への揺動軸の揺動の振動数の移行も不連続的に行っている。
【0037】
図5(C)は、この実施形態の超仕上げ装置で実現できる超仕上げの粗工程と仕上げ工程に亘る砥石の加圧力と時間との関係を示す図5(A)とは異なる例の図である。図5(C)の縦軸は、砥石の加圧力を示し、横軸は、時間を示している。図5(C)の横軸において、a’は、超仕上げの開始時間を示し、c’は超仕上げの終了時間を示している。図5(C)に示すこの実施形態の超仕上げ装置によって実現できる超仕上げの粗工程と仕上げ工程に亘る砥石の加圧力の時間変動は、図5(A)に示すこの実施形態の超仕上げ装置で実現できる超仕上げの粗工程と仕上げ工程に亘る砥石の加圧力の時間変動と比較すると、超仕上げの粗工程における砥石の加圧力と仕上げ工程における砥石の加圧力とが、連続的に変化して、砥石の加圧力が、超仕上げの開始時間a’から超仕上げの終了時間c’まで滑らかに減少し続けるところが異なっている。
【0038】
図5(D)は、この実施形態の超仕上げ装置で実現できる超仕上げの粗工程と仕上げ工程に亘る揺動軸5の第2の揺動の振動数と時間との関係を示す図である。図5(D)の縦軸は、揺動軸5の第2の揺動の振動数を示し、横軸は、時間を示している。図5(C)に示す関係と図5(D)に示す関係は、同じ超仕上げの粗工程と仕上げ工程に基づいて作成されており、図5(D)の横軸における時刻a’およびc’は、図5(C)の横軸における時刻a’およびc’に一致している。図5(D)に示す第2の揺動の振動数の時間変動は、軌道溝の局所部分の揺動である第2の揺動の振動が、超仕上げの開始時間a’から超仕上げの終了時間c’まで滑らかに減少することを意味している。尚、図示はしないが、軌道溝の幅全体に亘る大きな第1の揺動の振動数を、図5(D)示す第2の揺動の振動数のように超仕上げの開始時間から超仕上げの終了時間まで滑らかに減少させることもできる。
【0039】
この実施形態の超仕上げ装置によれば、制御部31の揺動軸制御部と圧力制御弁制御部により、砥石1の加圧力および揺動軸5の第2の揺動の振動数を、図5(C)および図5(D)のように超仕上げの粗工程から仕上げ工程に亘って、連続的に変動させることができる。したがって、超仕上げの粗工程から仕上げ工程に移行するとき、砥石の加圧力および揺動軸の揺動の振動数を図5(A)および図5(B)に示すように不連続に移行させて研磨する軌道溝に傷を付ける恐れがある場合と比較すると、超仕上げ工程を行っているときに軌道溝に傷を付けることがなくて、軌道溝を美しく研磨することができる。
【0040】
尚、図5(D)においては、超仕上げの粗工程から仕上げ工程に亘って振動数が連続的に減少する第2の揺動の振動数の時間変動の一例を示したが、第2の揺動の振動数を連続的に減衰させて超仕上げの最中に第2の揺動をなくしても良い。
【0041】
尚、上記実施形態の超仕上げ装置では、揺動軸5を、サーボモータロータ6の両側で、各2個のアンギュラ玉軸受で支持したが、上記サーボモータロータ6の両側で、対向配置された各1個のアンギュラ玉軸受で揺動軸5を支持してもよい。この場合には、軸方向寸法の削減を図れる。また、アンギュラ玉軸受に替えて、円すいころ軸受を採用することもできる。
【0042】
また、上記実施形態の超仕上げ装置では、砥石1をワークに調整可能に押圧する加圧手段を、ヘッド部2に内臓したエアシリンダ35と、圧力制御弁37とで構成したが、加圧手段を、エアシリンダの代わりに油圧シリンダで構成しても良い。また、加圧手段を、流体シリンダ等で構成しても良く、この場合、ワークを支持する台を砥石の方へ押し付ける流体シリンダ等を昇降させると共に、流体シリンダに供給する圧力を調整することによって、砥石1をワークに調整可能に押圧することができる。
【0043】
また、上記実施形態の超仕上げ装置では、第1の波形形成部で形成される振動数が小さくて振幅が大きな第1の揺動の波を正弦波としたが、第1の揺動の波は、正弦波に限らず振動数が変動するような波であっても良く、振動数が小さくて振幅が大きな波であれば、どのような波であっても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、砥石が装着される揺動軸に固定したサーボモータロータと、このサーボモータロータに対向するサーボモータステータと、エンコーダとで構成されるサーボモータが、揺動軸を直接揺動させるので、従来の超仕上げ装置のようにクランクによる振動の発生が無く、高速揺動化が可能で、加工精度を向上できる。
【0045】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、エンコーダの出力を受ける制御手段によって、上記サーボモータが、動作中でも上記揺動軸の揺動角、揺動基準角および揺動速度を連続的に変化させることができて、より汎用性に富み、最適な加工条件を設定できる。また、上記制御手段によって、上記揺動角と揺動基準角および揺動速度を精密に制御することができる。
【0046】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、駆動系(サーボモータロータ、サーボモータステータおよびエンコーダ)を、揺動軸に一体化できるので、コンパクトで安価な超仕上げ装置を実現できる。
【0047】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、上記制御手段によって、振幅が大きくて振動数が小さい第1の揺動と、振幅が小さくて振動数が大きな第2の揺動とを重ね合わせた揺動を上記揺動軸にさせる信号を、上記サーボモータのサーボステータに出力して、振幅が大きくて振動数が小さい上記第1の揺動と、振幅が小さくて振動数が大きな上記第2の揺動とを重ね合わせた揺動を、上記揺動軸にさせることができる。したがって、例えば、上記砥石が、研磨面の幅全体を往復運動するように上記揺動軸の第1の揺動を調整し、かつ、上記砥石が、研磨面の局所部分を小さな振幅ですばやく往復運動するように上記第2の揺動を調整することによって、研磨面の幅全体を往復運動する揺動のみを使用した場合と比較して、研磨面を速く研磨することができて、超仕上げ工程の時間を大幅に短縮することができる。
【0048】
また、請求項1の発明の超仕上げ装置によれば、例えば、砥石が、研磨面の幅全体を往復運動するように揺動軸の第1の揺動を調整し、かつ、上記砥石が、研磨面の局所部分を小さな振幅ですばやく往復運動するように第2の揺動を調整した上で、更に、研磨面の研磨しにくい部分に対応する上記第1の揺動の位相角で、上記第2の揺動の振幅と振動数のうちの少なくとも一方を大きくすることができる。したがって、研磨面の研磨しにくい部分の研磨を速く行うことができるので、研磨面をいっそう速く研磨することができて、超仕上げ工程の時間をいっそう短縮できる。
【0049】
また、請求項2の発明の超仕上げ装置によれば、制御手段によって、上記制御手段が、上記加圧手段の加圧力と揺動軸の第1の揺動の振動数とを、超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に減少させることができる。したがって、超仕上げの粗工程と仕上げ工程とを不連続に行う超仕上げ装置と比べて、超仕上げを行っているときに研磨面に傷を付けることがなくて、研磨面を丁寧に研磨することができて、研磨面を美しく仕上げることができる。
【0050】
また、請求項2の発明の超仕上げ装置によれば、超仕上げが、粗工程と仕上げ工程に分けられることがなく超仕上げ工程を行うことができるので、粗工程と仕上げ工程の間の超仕上げ装置の調整を削減できて、超仕上げ工程の時間を短縮でき、かつ、超仕上げ工程を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の超仕上げ装置の1実施形態の断面図である。
【図2】 図2(A)は、比較的浅い軌道溝を研磨する様子を示す模式図であり、図2(B)は、比較的深い軌道溝を研磨する様子を示す模式図であり、図2(C)は、アンギュラ玉軸受の軌道溝を研磨する様子を示す模式図である。
【図3】 図1に示す超仕上げ装置の揺動軸が実現できる揺動の一例を示す図である。
【図4】 図1に示す超仕上げ装置の揺動軸が実現できる図3と異なる揺動を示す図である。
【図5】 図5(A)は、図1に示す超仕上げ装置が実現できる砥石の加圧力と時間との関係を示す図の一例であり、図5(B)は、図1に示す超仕上げ装置が実現できる揺動軸の揺動の振動数と時間との関係を示す図の一例である。図5(C)は、図1に示す超仕上げ装置が実現できる砥石の加圧力と時間との関係を示す図5(A)と異なる図であり、図5(D)は、図1に示す超仕上げ装置が実現できる揺動軸の揺動の振動数と時間との関係を示す図5(B)と異なる図である。
【図6】 従来の超仕上げ装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 砥石
5 揺動軸
6 サーボモータロータ
11 エンコーダ
18 サーボモータステータ
30 制御装置
31 制御部
32 サーボモータステータ用ドライバ
33 圧力制御弁用ドライバ
35 エアシリンダ
36 圧力源
37 圧力
Claims (3)
- 砥石が装着される揺動軸と、
上記揺動軸と一体に固定されたサーボモータロータと、
上記サーボモータロータに対向して配置されたサーボモータステータと、
上記揺動軸の回転角を表す信号を出力するエンコーダと、
上記エンコーダの出力を受けると共に、振幅が大きくて振動数が小さい第1の揺動と振幅が小さくて振動数が大きな第2の揺動とを重ね合わせた揺動を上記揺動軸にさせる信号を、上記サーボモータステータに出力する制御手段と
を備えており、
上記サーボモータが上記揺動軸を直接揺動させ、
上記第2の揺動の振幅と上記第2の揺動の振動数のうちの少なくとも一方は、上記第1の揺動の位相角によって変動することを特徴とする超仕上げ装置。 - 請求項1に記載の超仕上げ装置において、
上記砥石をワークに調整可能に押圧する加圧手段を備え、
上記制御手段は、上記加圧手段の加圧力を超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に変化させる信号を、上記加圧手段に出力すると共に、上記第1の揺動の振動数、上記第2の揺動の振動数および上記第2の揺動の振幅を超仕上げの粗工程と仕上げ工程との間に亘って連続的に変化させる信号を、上記サーボモータステータに出力することを特徴とする超仕上げ装置。 - 砥石が装着される揺動軸と、
上記揺動軸に固定されたサーボモータロータと、
上記サーボモータロータに対向して配置されたサーボモータステータと、
上記揺動軸の回転角を表す信号を出力するエンコーダと、
上記エンコーダの出力を受けると共に、振幅が大きくて振動数が小さい第1の揺動と振幅が小さくて振動数が大きな第2の揺動とを重ね合わせた揺動を上記揺動軸にさせる信号を、上記サーボモータステータに出力する制御手段と
を備え、
上記第2の揺動の振幅と上記第2の揺動の振動数のうちの少なくとも一方は、上記第1の揺動の位相角によって変動することを特徴とする超仕上げ装置。
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