JP2002066645A - フランジ外周に加工面を有する成形品及び成形方法 - Google Patents

フランジ外周に加工面を有する成形品及び成形方法

Info

Publication number
JP2002066645A
JP2002066645A JP2000261008A JP2000261008A JP2002066645A JP 2002066645 A JP2002066645 A JP 2002066645A JP 2000261008 A JP2000261008 A JP 2000261008A JP 2000261008 A JP2000261008 A JP 2000261008A JP 2002066645 A JP2002066645 A JP 2002066645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
end surface
outer periphery
forming
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000261008A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Uchida
幸彦 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon University
Original Assignee
Nihon University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon University filed Critical Nihon University
Priority to JP2000261008A priority Critical patent/JP2002066645A/ja
Publication of JP2002066645A publication Critical patent/JP2002066645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、低応力、且つ、少ない工程で、フラ
ンジ外周に加工面を有する成形品を成形することを目的
とする。 【解決手段】本発明は、課題解決のため以下の手段を採
用する。第1に、少なくとも上面が開口した塑性材から
なる筒体を用意する。第2に、筒体の上端面に上方より
力を加えて、該上端面に肉厚部又は溝等の凹部を負荷方
向に成形する。第3に、肉厚部又は溝等の凹部成形後、
該筒体を上端面が外側に開くよう上端面と反対の方向よ
り絞り加工を施しフランジを成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジ外周に加
工面を有する成形品及びその成形方法に関するもので、
主として金属厚板材を素材とした円筒容器等のフランジ
外周に溝等を成形した成形品及びその成形方法を主眼に
開発されたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒及び角筒のフランジ外周に厚
肉部を有する成形品並びに連続又は不連続の溝、穴及び
歯形の類を有する成形品を製造する場合、粉末冶金法、
鋳造又は切削加工法によっている。しかし、鋳造や切削
加工法によるフランジ外周に加工面を有する成形品は、
ともすれば材質が劣り、加工時間がかかる上、コスト高
となる難点を有していた。
【0003】又、フランジ外周を塑性加工法により加工
する場合には、垂直荷重を加えて材料をそれと直角方向
へ流動させて成形を行うか、成形品となる素形材の外周
方向から逐次素形材を回転させながら荷重を加えて成形
していた。
【0004】塑性加工法の前者では、円筒及び角筒のフ
ランジ外周に厚肉部を有する成形品並びに連続又は不連
続の溝、穴及び歯形の類を有する成形品を製造する場
合、成形圧力が高くなり、成形工程も複雑であり、工具
の摩耗や破損を生じやすくなるので工具寿命も短くなる
等の難点を有していた。又、後者では、加工に時間が掛
かりコスト高及び精度の低下を招いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塑性加工法
で成形する場合においても、低応力の下で工程数も少な
く、容易にフランジ外周に厚肉部を有する成形品並びに
連続又は不連続の溝、穴及び歯形の類を有する成形品を
成形することができ、精度の高い成形品を低コストにて
製作可能とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランジ外周
に加工面を有する成形品及び成形方法に関するもので、
上記課題解決のため以下の手段を採用する。第1に、少
なくとも上面が開口した塑性材からなる筒体を用意す
る。第2に、筒体の上端面に上方より力を加えて、該上
端面に肉厚部又は溝等の凹部を負荷方向に成形する。第
3に、肉厚部又は溝等の凹部成形後、該筒体を上端面が
外側に開くよう上端面と反対の方向より絞り加工を施し
フランジを成形する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って、実施例と共
に本発明の実施の形態について説明する。第1実施例は
塑性加工法により成形される。図1は、第1実施例にか
かるフランジ外周にV溝を有する成形品の斜視説明図で
あり、第1実施例の成形工程は図2乃至図5の断面説明
図に示されている。
【0008】第1実施例の成形の第1工程はカップ1の
成形工程である。図2は、カップ1の断面説明図であ
り、カップ1は、金属厚板材を素材として、絞り加工に
より上面開口の円筒形に成形されたものである。尚、図
示の実施例でカップ1は円筒形のものを利用しているが
角筒形のものであっても、コーナーのアールを大きくと
った場合には利用可能である。
【0009】カップ1に利用される金属厚板材は、鋼、
アルミニウム、アルミニウム合金、銅、及び銅合金等塑
性加工に適する金属(塑性材)が利用され、著しく硬い
金属は適さない。尚、難加工材を用いる場合には、温間
又は熱間で加工を行うこと、及び加工工程中に焼鈍等の
軟化処理を施すことにより適応材料の対象を広げること
ができる。
【0010】第1実施例の成形の第2工程は、カップ1
の上端面2(開口縁部上面)を加工する工程である。図
3は、カップ1の上端面2に連続V溝3を成形する状態
を示す断面説明図である。
【0011】この状態を具体的に説明すると、まず、カ
ップ1の外側を抱えることのできる凹部が形成されてい
るダイ6にカップ1を落とし込んで配置する。次に、カ
ップ1の内側に挿入可能な押さえ用パンチ7をカップ1
内に挿入し、加圧して、上記ダイ6とによりカップ1を
保持する。
【0012】その後、リング状で下端面に連続した逆V
字型20を形成した連続V溝成形パンチ8をカップ1の
上端面2に対して当接させ、上方より下方に向かって垂
直方向に負荷を与え、該上端面2に負荷方向と同一方向
の凹状連続V溝3を成形するものである。
【0013】尚、上端面2に成形される加工面は第1実
施例の成形品の場合の連続V溝3に限らず、図6に示す
第2実施例の成形品のようにフランジ13外周に歯形4
を加工する場合、図8に示す第3実施例の成形品のよう
にフランジ13外周に肉厚部5を加工する場合、更に
は、図示されていない不連続溝、穴なども成形すること
ができる。勿論、その際には歯形4を成形するのであれ
ば歯形成形パンチ9、肉厚部5を成形するのであれば肉
厚部成形パンチ10等を用いる。
【0014】第1実施例の成形の第3工程は、本発明の
最終工程であり、カップ1の上端面2の加工後、フラン
ジ13を成形する工程である。図4及び図5は、フラン
ジを成形する状態を示す断面説明図である。本発明の最
終工程であるが、製品としての最終工程を意味するもの
ではない。
【0015】フランジ13の成形は、カップ1を逆方向
から絞り加工して作成する。この状態を図4及び図5に
従って具体的に説明すると、まず、図4に示すように上
端面2(開口縁部上面)を加工したカップ1を天地反転
させ、上端面2を下側にして、フランジ成形用ダイ11
に、フランジ成形用ダイ11がカップ1内側底面に当接
するように被せる。
【0016】次に、フランジ成形用パンチ12を図4の
矢印で示す方向(図中下方)へ向かってカップ1の底面
外側の上方より垂直方向に負荷をかける。該フランジ成
形用パンチ12により、カップ1の底面が下方へと押し
込まれると、カップ1の周側面は上方に向かって曲折
し、図5に示されるようにフランジ13が形成されるの
である。尚、フランジ13の曲折角度を板押さえ14に
より任意に設定することができる。
【0017】以上、フランジ13外周に連続V溝3を成
形する第1実施例について説明したが、フランジ13外
周に歯形4を有する第2実施例やフランジ13外周に肉
厚部5を有する第3実施例も、第2工程での外周面成形
パンチ(連続V溝成形パンチ8、歯形成形パンチ9、肉
厚部成形パンチ10)を変更するのみで、他の工具及び
工程は全く同一のもので実施可能である。尚、歯形成形
パンチ9は、図7に示されており、肉厚部成形パンチ1
0は図9に示されている。
【0018】本発明に係るフランジ外周に加工面を有す
る成形品は、フランジ13外周に連続V溝3を成形する
第1実施例や、フランジ13外周に歯形4を有する第2
実施例や、フランジ13外周に肉厚部5を有する第3実
施例も、そのままで最終製品となる場合もあるが、その
後の加工により、フランジを有しない平板の製品とする
ことや、中央部くり抜きのリング状の製品にすることが
できるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明は、如上のように構成されるため
次のような効果を発揮する。第1に、少なくとも上面が
開口した塑性材からなる筒体の上端面に上方より力を加
えて該上端面に肉厚部又は溝等の凹部を負荷方向に成形
するものであるため、低応力で、且つ、一つの工程で上
記加工面を成形することができるものとなった。
【0020】第2に、円筒形の成形(第1工程)、上方
からの負荷による加工面の成形(第2工程)、逆からの
負荷によるフランジの成形(第3工程)という最も少な
い場合にはわずか3工程と非常に少ない工程数で、フラ
ンジ外周に加工面を有する成形品を成形することができ
るので、作業も容易で、且つ、精度の良い成形品を得る
ことができる。
【0021】更に、実施例の効果ではあるが、板押さえ
を利用することにより、フランジを加工面と直角を主と
した任意の角度に成形することができ、フランジの開き
角度の異なる所望成形品の製作が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】フランジ外周にV溝を有する成形品の斜視説明
【図2】カップの断面説明図
【図3】カップの上端面に連続V溝を成形する状態を示
す断面説明図
【図4】カップを反転させた状態を示す断面説明図
【図5】フランジを成形する状態を示す断面説明図
【図6】フランジ外周に歯形を有する成形品の斜視説明
【図7】カップの上端面に歯形を成形する状態を示す断
面説明図
【図8】フランジ外周に肉厚部を有する成形品の斜視説
明図
【図9】カップの上端面に肉厚部を成形する状態を示す
断面説明図
【符号の説明】
1.....カップ 2.....上端面 3.....連続V溝 4.....歯形 5.....肉厚部 6.....ダイ 7.....押さえ用パンチ 8.....連続V溝成形パンチ 9.....歯形成形パンチ 10....肉厚部成形パンチ 11....フランジ成形用ダイ 12....フランジ成形用パンチ 13....フランジ 14....板押さえ 20....逆V字型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも上面が開口した塑性材からなる
    筒体の上端面に上方より力を加えて該上端面に肉厚部又
    は溝等の凹部を負荷方向に成形し、肉厚部又は凹部成形
    後、該筒体を上端面が外側に開くよう上端面と反対の方
    向より絞り加工を施し、フランジを成形することを特徴
    とするフランジ外周に加工面を有する成形品。
  2. 【請求項2】少なくとも上面が開口した塑性材からなる
    筒体の上端面に上方より力を加えて該上端面に肉厚部又
    は溝等の凹部を負荷方向に成形し、肉厚部又は凹部成形
    後、該筒体を上端面が外側に開くよう上端面と反対の方
    向より絞り加工を施し、フランジを成形することを特徴
    とするフランジ外周への加工面の成形方法。
JP2000261008A 2000-08-30 2000-08-30 フランジ外周に加工面を有する成形品及び成形方法 Pending JP2002066645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000261008A JP2002066645A (ja) 2000-08-30 2000-08-30 フランジ外周に加工面を有する成形品及び成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000261008A JP2002066645A (ja) 2000-08-30 2000-08-30 フランジ外周に加工面を有する成形品及び成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002066645A true JP2002066645A (ja) 2002-03-05

Family

ID=18748929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000261008A Pending JP2002066645A (ja) 2000-08-30 2000-08-30 フランジ外周に加工面を有する成形品及び成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002066645A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3594845B2 (ja) 増肉プレス加工法
KR101747585B1 (ko) 보스를 구비한 원통 용기의 성형 방법
JP6859718B2 (ja) 深絞り成形方法
JPS5930431A (ja) 成形法及び成形装置
JPH0665442B2 (ja) 切断方法
JP2006346703A (ja) プレス加工方法
JP2002066645A (ja) フランジ外周に加工面を有する成形品及び成形方法
JPS5966939A (ja) フランジ付カツプ状物のプレス成形方法
JP3614244B2 (ja) 金属カップ体のテーパ周面形成方法
US5678444A (en) Method of sequentially manufacturing hollow knock pins
JP2001225113A (ja) 板金プレス加工方法
JPH08323439A (ja) 円筒リングプレス成形装置及び円筒リング成形方法
CN207941872U (zh) 一种双工位翻边冲孔模具
JP3186980B2 (ja) 平角形電池用有底容器の製造方法
JPH06210389A (ja) 有底筒状部品の製造方法
JPH09327749A (ja) カップ状部材の角出し成形方法
JPS63295028A (ja) カップ状物における内周段差部の成形方法
SU1227307A1 (ru) Способ штамповки чашеобразных деталей
JP3084909U (ja) 板金の浅絞り加工用プレス金型
JP2020006422A (ja) インパクト成形方法及びそれにより製造されるインパクト成形品
JPS59110440A (ja) ポリ溝付プ−リ外環の製造方法
RU2242318C2 (ru) Способ глубокой импульсной вытяжки деталей
JPH0576971A (ja) 板金製プーリにおける軸受圧入用内周壁の形成方法
JPH035890B2 (ja)
JPH08267161A (ja) 金属製二重容器の製造方法