JP2002066488A - 水中ロボット搬入出装置 - Google Patents

水中ロボット搬入出装置

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JP2002066488A
JP2002066488A JP2000259208A JP2000259208A JP2002066488A JP 2002066488 A JP2002066488 A JP 2002066488A JP 2000259208 A JP2000259208 A JP 2000259208A JP 2000259208 A JP2000259208 A JP 2000259208A JP 2002066488 A JP2002066488 A JP 2002066488A
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Japan
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underwater robot
cable
loading
underwater
robot
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JP2000259208A
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English (en)
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Kazutaka Isobe
和孝 磯部
Toshiaki Koda
敏昭 幸田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬入出路の開口面積が小さい場合であって
も、対象水路内に水中ロボットを円滑に搬入出すること
を可能とし、かつ、複合ケーブルの断線を確実に防止す
ることを目的とする。 【解決手段】 水中ロボット搬入出装置50は、複合ケ
ーブル2を介して陸上側と接続された状態で水中遊泳可
能な水中ロボット10に適用され、マンホールM内で水
中ロボット10と共に昇降させることができる昇降台車
55と、昇降台車55に支持されており、水中ロボット
10に接続された複合ケーブル2を転向させることがで
きるように配設された複数のガイドローラ62を有する
ケーブルガイド部60とを備える。そして、水中ロボッ
ト搬入出装置50では、複合ケーブル2の転向半径がケ
ーブル外径の8〜10倍とされ、各ガイドローラ62の
配設ピッチが5°〜8°とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中ロボット搬入
出装置に関し、特に、水中での各種作業に適用される水
中ロボットを対象水路に搬入出するための水中ロボット
搬入出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、臨海部に設置されている火力
式、原子力式、又は、コンバインド式の発電プラントで
は、主要機器を冷却するための冷却流体として海水が用
いられる。このため、各種発電プラントには、周辺海域
から海水を取排水するための取排水路が設けられてい
る。この取排水路は、一般に、プラント設置箇所の地中
等に埋設されて周辺海域の海中まで達する管路として構
成されている。ここで、このような取排水路は、海水を
流通させるためのものであることから、その内部壁面
に、多種の貝類、藻類など海洋生成物が付着することを
避けることはできない。取排水路の内部壁面に付着した
海洋生物が成長してしまうと、取排水時の抵抗になる。
また、これら付着物等が剥離して冷却用熱交換器の内部
等に流入すると、熱交換器用チューブの閉塞や、腐食、
浸食といったトラブルが発生してしまう。
【0003】従って、各種発電プラントにおいては、取
排水路内の付着物等を除去する作業が定期的に行われて
いる。従来、取排水路の清掃に際しては、取排水路から
海水を排出した上で作業員の手作業により付着物を除去
したり、取排水路内が充水された状態でダイバーの手作
業により付着物を除去したりするのが一般的であった。
しかしながら、かかる清掃作業は、きわめて労力を要す
るものであり、また、場合によっては、プラントを停止
させる必要があることから、近年では、陸上側から遠隔
操作することにより、取排水路の内部壁面に付着した海
洋生物等を除去、清掃することができる水中ロボットが
実用化されている。
【0004】この種の水中ロボットとしては、例えば、
特開平11−94982号公報によって開示されたもの
が知られている。この公報に記載された従来の水中清掃
ロボットは、電動ブラシ等の清掃ユニットを搭載すると
共に、吸着用の電動スラスタや、壁面走行用の電動車輪
等を備える。そして、当該水中ロボットは、動力ライ
ン、制御信号ライン、光ファイバケーブル、抗張力体等
を内蔵した複合ケーブルを介して陸上側と接続される。
【0005】この場合、陸上側には、制御監視装置、動
力制御装置、電源装置、圧縮空気供給装置、及び、複合
ケーブルを繰出し・巻取り可能なケーブルドラム等が配
置される。電源装置からは制御監視装置及び動力制御装
置に対して電力が供給される。水中ロボットに対して
は、複合ケーブルを介して、制御監視装置から動作信号
が、動力制御装置から電動スラスタや電動車輪用の動力
用電力がそれぞれ供給される。また、水中ロボットに
は、圧縮空気供給装置から圧縮空気が供給される。
【0006】このように構成された水中ロボットを使用
するに際しては、取排水路(対象水路)に設けられてい
るマンホール(搬入出路)に、水中ロボット搬入出装置
を設置する。この水中ロボット搬入出装置は、マンホー
ル内に鉛直に配置される昇降レールと、昇降装置によっ
て昇降レールに沿うように昇降させることができるケー
ブルガイド部とを有する。ケーブルガイド部は、水中ロ
ボットに接続された複合ケーブルを転向させることがで
きるように配置された複数のガイドローラを備える。
【0007】水中ロボットを取排水路内に搬入する際に
は、昇降レールの上部に設けられているケーブルリール
に複合ケーブルを巻掛け、水中ロボットをケーブルガイ
ド部の下方に位置させる。そして、ケーブルドラムから
複合ケーブルを繰り出し、マンホール内で水中ロボット
を下降させる。また、昇降装置を作動させて、ケーブル
ガイド部を水中ロボットと共に下降させる。水中ロボッ
トの先端部(下端部)がマンホール内の海水等に浸かる
と、水中ロボットは、海水等の流れによって下流側に流
されて傾斜(姿勢変化)する。更に、ケーブルドラムか
ら複合ケーブルを繰り出すと共に、ケーブルガイド部を
下降させると、水中ロボットに接続されている複合ケー
ブルが下流側に転向する。従って、水中ロボットがマン
ホールを通過して取排水路に達した段階で更に複合ケー
ブルを繰り出せば、水中ロボットを取排水路のマンホー
ルよりも下流側に搬入することができる。
【0008】水中ロボットが取排水路内に搬入されたな
らば、制御監視装置を介して電動スラスタを正転または
逆転させ、水路の下流側における任意の内部壁面に水中
ロボットを吸着させる。更に、制御監視装置を介して清
掃ユニットを作動させると共に電動車輪を作動させる。
これにより、水中ロボットは、内部壁面に付着した海洋
生物等を除去しながら、取排水路内を自走する。清掃作
業が終了したならば、複合ケーブルをケーブルドラムに
巻き取る。そして、水中ロボットがケーブルガイド部に
当接したならば、昇降装置を作動させてケーブルガイド
部を水中ロボットと共に上昇させる。これにより、水中
ロボットは、マンホールを介して取排水路から陸上側に
搬出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような水中ロボットの導入に伴い、次のような問題点
が指摘されるようになっている。すなわち、取排水路に
対する搬入出路となるマンホールの内径(開口面積)が
比較的大きい場合には、上述したように、マンホールの
内部で水中ロボットの姿勢を変化させ、複合ケーブルを
転向させることが可能である。これに対して、マンホー
ルの内径は、場所によって異なり、マンホール内径が例
えば約1100mm程度と比較的小さい場合には、上述
したような水中ロボット搬入出装置の採用は困難とな
る。また、このように、内径が小さいマンホールを介し
て水中ロボットの搬入出を行う場合、複合ケーブルに無
理な張力が加わらないようにして断線を万全に防止する
必要がある。
【0010】そこで、本発明は、搬入出路の開口面積が
小さい場合であっても、対象水路内に水中ロボットを円
滑に搬入出することを可能とし、かつ、複合ケーブルの
断線を確実に防止することができる水中ロボット搬入出
装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による水中ロボット搬入出装置は、ケーブルを介して陸
上側と接続された状態で水中遊泳可能な水中ロボットに
適用され、搬入出路を介して陸上側と対象水路との間で
水中ロボットを搬入出する水中ロボット搬入出装置にお
いて、搬入出路内で水中ロボットと共に昇降させること
ができる昇降部と、昇降部に支持されており、水中ロボ
ットに接続されたケーブルを転向させることができるよ
うに配設された複数のガイドローラを有するケーブルガ
イド部とを備え、ケーブルの転向半径がケーブル外径の
8〜10倍とされ、複数のガイドローラの配設ピッチが
5°〜8°とされていることを特徴とする。
【0012】この水中ロボット搬入出装置は、開口面積
(内径)が小さいマンホール等の搬入出路を介して、取
排水路等の対象水路に水中ロボットを搬入出する際に適
用すると好適なものである。この場合、水中ロボット
は、吸着用スラスタ等を備え、ケーブルを介して陸上側
と接続された状態で水中遊泳可能である。また、この水
中ロボット搬入出装置は、昇降部とケーブルガイド部と
を備える。昇降部は、昇降装置によって搬入出路内に配
置される昇降レール等に沿うように昇降させることがで
きる。ケーブルガイド部は、昇降部に支持されており、
水中ロボットに接続されたケーブルを転向させることが
できるように、例えば円弧上に配設された複数のガイド
ローラを有する。
【0013】この水中ロボット搬入出装置によって水中
ロボットを対象水路に搬入する場合、吸着用スラスタ等
を適宜作動させながら、水中ロボットを搬入出路内で縦
に吊下げた状態に維持する。この状態で、ケーブルを繰
り出すと共に昇降装置を作動させ、水中ロボットを昇降
部と共に搬入出路内で下降させる。そして、水中ロボッ
トが完全に対象水路内に入り込んだ段階で、水中ロボッ
トが水平姿勢を採るように、吸着用スラスタ等を作動さ
せる。これにより、水中ロボットに接続されているケー
ブルは、ケーブルガイド部の各ガイドローラによってガ
イドされながら所定の方向に転向する。
【0014】一方、この水中ロボット搬入出装置によっ
て水中ロボットを対象水路から搬出する場合、対象水路
内で、吸着用スラスタ等を適宜作動させて、水中ロボッ
トを縦方向に向ける。そして、ケーブルを巻き取ると共
に、昇降装置を作動させ、水中ロボットを昇降部(ケー
ブルガイド部)と共に搬入出路内で上昇させる。これに
より、水中ロボットは、搬入出路を介して対象水路から
陸上側に搬出される。
【0015】ここで、この水中ロボット搬入出装置のよ
うに、対象水路内で水中ロボットの姿勢を変化させる場
合、転向するケーブルに無理な張力が加わらないように
して断線を万全に防止する必要がある。この点に鑑み
て、本発明者等は、転向するケーブルに作用する引張力
や、ケーブルをガイドローラに押し付ける力等に着目
し、鋭意、解析、実験を行った。これら解析及び実験の
結果、水中ロボットに適用されるケーブルは、作用する
引張力が許容限界値を下回っていても、任意の箇所にお
ける曲げ角度が所定値を越えていると、数百回程度の擦
れによって断線してしまうことが判明した。
【0016】そして、本発明者等は、このような結果を
踏まえた上で、ケーブルの転向半径と、互いに隣り合う
ガイドローラによって規定されるケーブルの曲げ角度と
の関係について、更なる実験を繰り返した。その結果、
水中ロボットに適用される一般的なケーブルの場合、転
向半径をケーブル外径の8〜10倍と比較的小さく設定
しても、複数のガイドローラの配設ピッチを5°〜8°
とすれば、極めて効果的にケーブルの断線を防止できる
ことが見出された。これにより、この水中ロボット搬入
出装置によれば、搬入出路の開口面積が小さい場合であ
っても、対象水路内に水中ロボットを円滑に搬入出する
ことを可能とし、かつ、ケーブルの断線を確実に防止す
ることができる。
【0017】また、ケーブルガイド部は、昇降部の昇降
方向に延びる軸の廻りに回動自在となるように、昇降部
に支持されていると好ましい。
【0018】このような構成は、対象水路が搬入出路の
下流側等で水平方向に屈曲している場合に適用すると特
に好適である。すなわち、対象水路が搬入出路の下流側
等で水平方向に屈曲している場合、水中ロボットは、対
象水路内の水流によって流され、水流に沿うように姿勢
変化する。そして、このような水中ロボットの姿勢変化
に伴って、ケーブルは、各ガイドローラや、各ガイドロ
ーラが取り付けられている部材に対して、必要以上に押
し付けられて(擦り付けられて)しまうことがある。
【0019】これに対して、この水中ロボット搬入出装
置では、ケーブルガイド部が、昇降部に対して昇降方向
に延びる軸の廻りに回動自在であることから、水中ロボ
ットが対象水路内の水流に沿うように姿勢変化すると、
ケーブルガイド部も昇降部に対して首を振るように回動
する。従って、ケーブルが各ガイドローラや、各ガイド
ローラが取り付けられている部材に対して必要以上に押
し付けられてしまうことを防止することができる。この
結果、この水中ロボット搬入出装置によれば、対象水路
が搬入出路の下流側等で水平方向に屈曲していても、極
めて効果的にケーブルの断線を防止可能となる。
【0020】請求項3に記載の本発明による水中ロボッ
ト搬入出装置は、ケーブルを介して陸上側と接続された
状態で水中遊泳可能な水中ロボットに適用され、搬入出
路を介して陸上側と対象水路との間で水中ロボットを搬
入出する水中ロボット搬入出装置において、搬入出路内
で水中ロボットと共に昇降させることができる昇降部
と、水中ロボットに接続されたケーブルを転向させるこ
とができるように配設された複数のガイドローラを有す
ると共に、昇降部の昇降方向に延びる軸の廻りに回動自
在となるように昇降部に支持されたケーブルガイド部と
を備えることを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の本発明による水中ロボッ
ト搬入出装置は、ケーブルを介して陸上側と接続された
状態で水中遊泳可能な水中ロボットに適用され、搬入出
路を介して陸上側と対象水路との間で水中ロボットを搬
入出する水中ロボット搬入出装置において、搬入出路内
で水中ロボットと共に昇降させることができる昇降部
と、ケーブルをガイドする複数のガイドローラを有する
連接体として構成され、一端側が昇降部に取り付けられ
る一方、他端側が水中ロボットと当接可能であり、水中
ロボットに接続されたケーブルが各ガイドローラによっ
て転向させられるように屈曲自在なケーブルガイド部と
を備えることを特徴とする。
【0022】この水中ロボット搬入出装置も、開口面積
(内径)が小さいマンホール等の搬入出路を介して、取
排水路等の対象水路に水中ロボットを搬入出する際に適
用すると好適なものである。この場合、水中ロボット
は、吸着用スラスタ等を備え、ケーブルを介して陸上側
と接続された状態で水中遊泳可能である。また、この水
中ロボット搬入出装置も、昇降部とケーブルガイド部と
を備える。昇降部は、昇降装置によって、搬入出路内に
配置される昇降レール等に沿うように昇降させることが
できる。一方、ケーブルガイド部は、例えば、複数のロ
ーラリンクとピンリンクとを交互に連結することによ
り、ケーブルをガイドする複数のガイドローラを有する
連接体として構成される。そして、ケーブルガイド部の
一端側は、昇降部に取り付けられ、他端側は、水中ロボ
ットと当接可能とされる。
【0023】この水中ロボット搬入出装置によって水中
ロボットを対象水路に搬入する場合、水中ロボットを搬
入出路内で縦に吊下げた状態に維持し、水中ロボット
と、ケーブルガイド部の他端側とを当接させる。この状
態で、ケーブルを繰り出すと共に昇降装置を作動させ、
水中ロボットを昇降部及びケーブルガイド部と共に搬入
出路内で下降させる。水中ロボットが対象水路内に入り
込むに従って、水中ロボットとケーブルガイド部とに
は、対象水路内の水流から搬入出路の下流側に向く力が
加えられる。これにより、搬入出路内では、真直ぐに延
びた状態であったケーブルガイド部は、対象水路内に入
り込むに従って、対象水路内下流側に向けて徐々に屈曲
する。そして、ケーブルガイド部の屈曲に伴って、水中
ロボットに接続されたケーブルは、各ガイドローラによ
って転向させられることになる。
【0024】また、この水中ロボット搬入出装置によっ
て水中ロボットを対象水路から搬出する場合、吸着用ス
ラスタ等を適宜作動させて、水中ロボットを水平に姿勢
変化させた後、ケーブルを巻き取る。これにより、水中
ロボットは、やがてケーブルガイド部の他端と当接す
る。この状態で、更にケーブルを巻き取ると共に、昇降
部と共にケーブルガイド部を上昇させれば、ケーブルガ
イド部は、対象水路内の水流に抗して、徐々に真直ぐに
延在するようになる。そして、水中ロボットを昇降部及
びケーブルガイド部と共に搬入出路内で上昇させれば、
水中ロボットを対象水路から陸上側に搬出することがで
きる。
【0025】このように、この水中ロボット搬入出装置
では、ケーブルガイド部が、搬入出路から対象水路内に
入り込むにつれて、下流側に向けて徐々に屈曲できるよ
うに構成されている。従って、搬入出路の開口面積が小
さい場合であっても、対象水路内に水中ロボットを円滑
に搬入出することが可能となる。また、屈曲自在な連接
体であるケーブルガイド部の全長は、容易に長くするこ
とができるので、ケーブルの転向半径を大きくして、任
意の箇所におけるケーブルの曲げ角度を小さくすること
ができる。この結果、ケーブルの断線を確実に防止する
ことができる。
【0026】この場合、ケーブルガイド部の他端側に、
ケーブルと各ガイドローラ以外の部位との接触を防止す
るガイド部材が備えると好ましい。
【0027】すなわち、この水中ロボット搬入出装置で
は、例えば、ケーブルガイド部の他端側に位置するリン
クに、ケーブルガイド部が約90°屈曲した際に鉛直を
なす軸を介してローラ状のガイド部材が取り付けられ
る。これにより、対象水路が搬入出路の下流側等で水平
方向に屈曲している場合に、水中ロボットが対象水路内
の水流に沿うように姿勢変化したとしても、ケーブル
は、当該ガイド部と接触することになる。この結果、ケ
ーブルを、各ガイドローラが取り付けられている部材に
必要以上に押し付けしまうことを防止することができ
る。従って、この水中ロボット搬入出装置によれば、対
象水路が搬入出路の下流側等で水平方向に屈曲していて
も、極めて効果的にケーブルの断線を防止可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による水
中ロボット搬入出装置の好適な実施形態について詳細に
説明する。
【0029】〔第1実施形態〕図1は、本発明による水
中ロボット搬入出装置の第1実施形態を示す概略構成図
である。同図に示すように、水中ロボット搬入出装置5
0は、陸上操作部1と複合ケーブル2を介して接続され
る水中ロボット10に対して適用される。まず、陸上操
作部1及び水中ロボット10について簡単に説明する
と、水中ロボット10は、陸上操作部1から操作され、
例えば、臨界発電プラントの設置箇所に埋設されて周辺
海域の海中まで達する管路である取排水路(対象水路)
Wの内部を清掃可能に構成されている。陸上操作部1に
は、車両に搭載された制御監視装置3と、同様に車両に
搭載された電源装置4及び圧縮空気供給装置5と、ケー
ブルドラム6とが含まれる。
【0030】制御監視装置3は、水中ロボット10に対
する各種制御を行うものであり、複合ケーブル2に内蔵
された制御信号ラインを介して水中ロボット10と接続
される。制御監視装置3からは、制御信号ラインを介し
て各種制御信号が水中ロボット10に対して送出され
る。電源装置4は、動力用制御盤、及び、ディーゼル発
電機等からなり、複合ケーブル2に内蔵された動力ライ
ンを介して水中ロボット10と接続される。水中ロボッ
ト10には、電源装置4から各種動力用電力が供給され
る。
【0031】また、圧縮空気供給装置5は、必要に応じ
て、複合ケーブル2を介して水中ロボット10の内部に
圧縮空気を供給する。このように、水中ロボット10の
内部に圧縮空気を供給することにより、水中ロボット1
0の内部圧力を周囲の水圧よりも高く設定可能となる。
これにより、水中ロボット10の内部に海水が侵入する
ことを防止することができる。また、ケーブルドラム
(リール装置)6は、複合ケーブル2を繰り出したり、
巻き取ったりする際に用いられる。ケーブルドラム6
は、制御監視装置3に接続されており、制御監視装置3
によって制御される。ケーブルドラム6は、複合ケーブ
ル2の張力を計測するセンサを有し、このセンサの検出
値に基づいて、水中ロボット10の進行速度等に合わせ
て複合ケーブル2の繰り出し、巻き取りを行う。これに
より、複合ケーブル2に過大な張力が加わることが防止
される。
【0032】一方、水中ロボット10は、取排水路W内
を流通する流体である海水と略同一の比重を有するよう
に設計されており、図2及び図3に示すように、繊維強
化プラスチック(FRP)等によって形成された本体1
1を有する。この本体11には、電動モータ12と、こ
の電動モータに減速機構等を介して接続された2体の清
掃ブラシ14等とからなる清掃ユニット15が搭載され
ている。また、本体11には、車輪16と、電動モー
タ、クラッチ制動機構、及び、ステアリング機構(何れ
も図示省略)とを一体化させた電動車輪17が計4体配
設されている。これにより、水中ロボット10は、取排
水路W等の内部壁面上を自走可能となる。
【0033】更に、本体11の四隅には、電動モータに
よって回転駆動されるプロペラ羽根19等からなり、水
中ロボット10の高さ方向にスラスト力を発生する吸着
用スラスタ20が配設されている。この吸着用スラスタ
20を正転又は逆転駆動することにより、本体11の下
面側、すなわち、清掃ブラシ14側から、水中ロボット
10を取排水路W内の任意の壁面に対して吸着させるこ
とができる。加えて、本体11の両側面中央部付近に
は、それぞれ1体ずつ遊泳用スラスタ21が取り付けら
れている。この遊泳用スラスタ21を作動させることに
より、水中ロボット10を取排水路W内で任意の方向に
遊泳(潜行)させることが可能となる。
【0034】また、本体11の重心位置(本体11に複
合ケーブル2を接続させた際の重心位置)には、水中ロ
ボット10の姿勢(ロール、ピッチ、ヨー)を検出する
ための姿勢センサ(ポテンショメータ)22が配置され
ており、更に、本体11の底部には、2体の超音波セン
サ23が配設されている(いずれも図3参照)。超音波
センサ23は、本体11と取排水路Wの内部壁面との間
の距離を測定するために用いられる。また、本体11の
前面部には、水中テレビカメラ24、及び、水中照明装
置25が取り付けられている。これにより、水中テレビ
カメラ24によって取り込まれる取排水路W内の画像を
モニタリングしながら、清掃作業を進めることが可能と
なる。
【0035】陸上操作部1と水中ロボット10とを接続
する複合ケーブル2は、本体11の後部に設けられたコ
ネクタ結合部に連結される。この複合ケーブル2は、制
御信号ライン、動力ライン、光ファイバケーブル、圧縮
空気供給用のエアチューブ、及び、抗張力体としてのケ
ブラ繊維等を撚り合わせ、外被で覆ったものである。複
合ケーブル2は、例えば、70mm程度の外径を有し、か
つ、取排水路W内を流通する海水と略同一の比重を有す
る。上述した清掃ユニット15、各電動車輪17、吸着
用スラスタ20、遊泳用スラスタ21、及び、各種機器
類は、複合ケーブル2の動力ラインを介して電源装置4
から動力用電力の供給を受け、かつ、制御信号ラインを
介して制御監視装置3から与えられる制御信号によって
制御される。また、陸上操作部1と水中テレビカメラ2
4、センサ22,23等との間における信号の送受信
は、光ファイバケーブルを介して行なわれる。
【0036】このように構成された水中ロボット10
は、本発明による水中ロボット搬入出装置50によっ
て、陸上側と取排水路Wとの間で搬入出される。水中ロ
ボット搬入出装置50は、図1に示すように、陸上側
(陸上操作部1)と対象水路である取排水路Wとを結ぶ
マンホール(搬入出路)Mに配置される昇降レール51
を備える。ここで、陸上側と取排水路Wとを結ぶマンホ
ールMは、鉛直に延びる円孔として形成されており、例
えば、1100mm程度と比較的小さい内径を有する。
昇降レール51は、マンホールMに対して固定された支
持フレーム52によって支持される。そして、昇降レー
ル51は、取排水路W内における海水の流れ方向(図1
における白抜矢印参照)の上流側に位置するようにマン
ホールM内に鉛直に配置され、その先端は、取排水路W
の底面まで達する。更に、支持フレーム52の上部に
は、ケーブルリール53が回転自在に支持され、ケーブ
ルドラム6から繰出された複合ケーブル2は、ケーブル
リール53に巻掛けられる。
【0037】また、水中ロボット搬入出装置50には、
昇降台車(昇降部)55が含まれる。昇降台車55は、
支持フレーム52の上部に固定された昇降装置54と連
結されており、両側部に昇降レール51上を転動する複
数の車輪56を有する。これにより、昇降装置54を作
動させれば、陸上側と取排水路Wとの間で、昇降台車5
5を鉛直方向に昇降させることができる。図1に示すよ
うに、昇降台車55の表面には、ロボット吸着面57が
形成されている。すなわち、昇降台車55の全長は、水
中ロボット10の全長よりも大きく設定されており、そ
の先端(図1における下端)から水中ロボット10の全
長をカバーする領域がロボット吸着面57とされてい
る。
【0038】更に、水中ロボット搬入出装置50は、ケ
ーブルガイド部60を備える。ケーブルガイド部60
は、略L字状に形成された2枚のサイドプレート部61
(図1及び図4等では、片側1枚のみ図示)と、各サイ
ドプレート部61によって回転自在に支持されている複
数のガイドローラ62とからなり、昇降台車55の末端
(図1における上端)側の表面に固定されている。各ガ
イドローラ62は、水中ロボット10に接続された複合
ケーブル2を転向させることができるように両サイドプ
レート部61間に配設されている。すなわち、各ガイド
ローラ62は、図4に示すように、サイドプレート部6
1上に規定されており、水平な直線と、この直線を反時
計周りに90°回転させた直線とによってはさみ取られ
た円弧(四分円)上に等間隔に配列されている。
【0039】ここで、水中ロボット搬入出装置50は、
開口面積(内径)が小さいマンホールMを介して取排水
路Wに水中ロボット10を搬入出できるように設計され
たものである。このように、マンホールMの開口面積が
小さい場合、マンホールMの内部で水中ロボット10を
鉛直方向から水平方向に姿勢変化させることは困難であ
る。このため、水中ロボット搬入出装置50では、海水
が流動している取排水路W内で水中ロボット10の姿勢
を変化させることになるが、この場合、転向するケーブ
ルに無理な張力が加わらないようにして断線を万全に防
止する必要がある。この点に鑑みて、本発明者等は、転
向するケーブルに作用する引張力や、ケーブルをガイド
ローラに押し付ける力等に着目し、鋭意、解析、実験を
行った。
【0040】これら解析及び実験の結果、水中ロボット
に適用される一般的なケーブル(外径約70mm)は、
作用する引張力が許容限界値を下回っていても、任意の
箇所において互いに隣り合うガイドローラ同士によって
規定される曲げ角度が所定値を越えていると、数百回程
度の擦れによって断線してしまうことが判明した。例え
ば、図5に示すケーブルガイド部は、四分円(半径約7
00mm)上に配列された8体のガイドローラを有し、
複合ケーブル2を約700mmの転向半径Rで90°転
向させるものである。この場合、互いに隣り合うガイド
ローラ同士によって規定される曲げ角度は10°以上と
なり、複合ケーブル2に、およそ2940N(300k
gf)の引張力が作用すると、しごき回数が500以下
で断線してしまうことが判明した。
【0041】一方、複合ケーブル2の転向半径を大きく
すれば、任意の箇所における曲げ角度を小さくすること
は可能であるが、マンホールMの開口面積(内径)の制
約上、ケーブルガイド部60を構成するサイドプレート
部61の寸法も制約を受け、複合ケーブル2の転向半径
を大きくすることに限界がある。そして、本発明者等
は、これらの検討結果を踏まえた上で、複合ケーブルの
転向半径と、互いに隣り合うガイドローラによって規定
される複合ケーブルの曲げ角度との関係について、更な
る実験を繰り返した。その結果、本発明者等は、水中ロ
ボットに適用される一般的な複合ケーブル2の場合、転
向半径をケーブル外径の8〜10倍と比較的小さく設定
しても、複数のガイドローラの配設ピッチを5°〜8°
とすれば、極めて効果的に断線を防止できることを見出
した。
【0042】これを踏まえて、本実施形態では、図4に
示すように、半径約700mmの四分円上に16体のガ
イドローラを配列し、複合ケーブル2をケーブル外径の
約10倍に相当する約700mmの転向半径Rで90°
転向させることができるようにケーブルガイド部60を
構成した。この場合、互いに隣り合うガイドローラ同士
によって規定される曲げ角度は6°以下となる。
【0043】次に、水中ロボット搬入出装置50の動作
について説明する。
【0044】水中ロボット搬入出装置50によって水中
ロボット10を取排水路Wに搬入する場合、ケーブルリ
ール53に、水中ロボット10と接続された複合ケーブ
ル2を巻き掛け、水中ロボット10の下面(清掃ユニッ
ト15や電動車輪17が設けられている側の面)が取排
水路Wの下流側を向く状態で水中ロボット10を鉛直に
吊下げる。そして、ケーブルドラム6から複合ケーブル
2を繰出すと共に昇降装置54を作動させ、水中ロボッ
ト10を昇降台車55と共に下降させる。マンホールM
内で、水中ロボット10と昇降台車55とが水没したな
らば、各吸着用スラスタ20を所定の回転方向に作動さ
せ、水中ロボット10の上面(清掃ユニット15や電動
車輪17が設けられていない側の面)を昇降台車55の
ロボット吸着面57に吸着させる。
【0045】この状態で、ケーブルドラム6から複合ケ
ーブル2を更に繰り出すと共に昇降装置54を作動さ
せ、水中ロボット10を昇降台車55と共にマンホール
M内で下降させる。そして、水中ロボット10が完全に
取排水路W内に入り込んだ段階で、水中ロボット10が
水平姿勢を採るように、先程とは逆の回転方向に各吸着
用スラスタ20を作動させる。これにより、水中ロボッ
ト10は、その下面が取排水路Wの上部壁面に吸着する
ように、図1において反時計周りに姿勢変化することに
なる。
【0046】これに伴って、水中ロボット10に接続さ
れている複合ケーブル2は、ケーブルガイド部60の各
ガイドローラ62によってガイドされながら、図1にお
いて反時計周りに90°転向する。この際、上述したよ
うに、水中ロボット搬入出装置50では、複合ケーブル
2の転向半径がケーブル外径の8〜10倍とされ、複数
のガイドローラの配設ピッチが5°〜8°とされている
ことから、極めて効果的に複合ケーブル2の断線を防止
可能である。水中ロボット10の下面が取排水路Wの上
部壁面に吸着したならば、水中ロボット10の取排水路
Wへの搬入が完了する。
【0047】一方、水中ロボット搬入出装置50によっ
て水中ロボット10を取排水路Wから搬出する場合、取
排水路W内で吸着用スラスタ20や遊泳用スラスタ21
を適宜作動させ、水中ロボット10を鉛直方向に向ける
と共に、水中ロボット10の上面を昇降台車55のロボ
ット吸着面57に吸着させる。この状態で、複合ケーブ
ル2をケーブルドラム6に巻き取ると共に、昇降装置5
4を作動させ、水中ロボット10を昇降台車55(ケー
ブルガイド部60)と共にマンホールM内で上昇させ
る。これにより、水中ロボット10は、マンホールMを
介して取排水路Wから陸上側に搬出される。このよう
に、水中ロボット搬入出装置50によれば、マンホール
Mの開口面積が小さい場合であっても、取排水路W内に
水中ロボット10を円滑に搬入出することを可能とし、
かつ、複合ケーブル2の断線を確実に防止することがで
きる。
【0048】図6及び図7に、本発明による水中ロボッ
ト搬入出装置の第1実施形態における変形例を示す。図
6及び図7は、上述した水中ロボット搬入出装置50に
適用可能なケーブルガイド部の他の態様を示すものであ
る。これらの図面に示すケーブルガイド部60Aは、2
体のヒンジ58を介して、昇降台車55に支持されてい
る。各ヒンジ58は、昇降台車55の昇降方向に延びる
取付ピンを有し、これにより、ケーブルガイド部60A
は、昇降台車55に対して、昇降方向に延びる軸の廻り
に回動自在となる。
【0049】このような構成は、取排水路Wがマンホー
ルMの下流側で水平方向に屈曲している場合(取排水路
Wが図1において紙面を貫く方向に屈曲している場合)
に適用すると特に好適である。すなわち、取排水路Wが
マンホールMの下流側で水平方向に屈曲している場合、
水中ロボット10は、取排水路W内の水流によって流さ
れ、水流に沿うように姿勢変化する。そして、このよう
な水中ロボット10の姿勢変化に伴って、複合ケーブル
2は、各ガイドローラ62や、各ガイドローラ62が取
り付けられている各サイドプレート61に対して、必要
以上に押し付けられて(擦り付けられて)しまうことが
ある。
【0050】これに対して、図6及び図7に示すケーブ
ルガイド部60Aは、昇降台車55に対して昇降方向に
延びる軸の廻りに回動自在であることから、水中ロボッ
ト10が取排水路W内の水流に沿うように姿勢変化する
と、昇降台車55に対して首を振るように回動する。従
って、複合ケーブル2が各サイドプレート部61や、各
ガイドローラ62に対して必要以上に押し付けられてし
まうことを防止することができる。この結果、このよう
なケーブルガイド部60Aを備えた水中ロボット搬入出
装置50によれば、取排水路WがマンホールMの下流側
で水平方向に屈曲していても、極めて効果的に複合ケー
ブル2の断線を防止可能となる。なお、図6及び図7に
示したケーブルガイド部60Aは、マンホールMの内部
で水中ロボット10を鉛直方向から水平方向に姿勢変化
させる水中ロボット搬入出装置に適用してもよい。
【0051】〔第2実施形態〕以下、図8〜13を参照
しながら、本発明による水中ロボット搬入出装置の第2
実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形
態に関して説明した要素と同一の要素については同一の
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0052】図8に示す水中ロボット搬入出装置50A
も、開口面積(内径)が小さいマンホールMを介して取
排水路Wに上述した水中ロボット10を搬入出する際に
適用されるものである。水中ロボット搬入出装置50A
も、図8に示すように、昇降台車(昇降部)55と、ケ
ーブルガイド部70とを備える。昇降台車55は、昇降
装置54によって、マンホールM内に配置される昇降レ
ール51に沿うように昇降させることができる。
【0053】一方、ケーブルガイド部70は、図9に示
すように、複数のローラリンク71と複数のピンリンク
72とをピン73を介して交互に連結させたものであ
り、屈曲自在な連接体として構成されている。各ローラ
リンク71は、ブッシュ74の廻りに回転自在なガイド
ローラ75を有する。また、図9において最上部に位置
するローラリンク71は、ピンリンク72を介してエン
ドリンク76と連結されている。エンドリンク76は、
ケーブルガイド部70の一端側(上端側)に位置し、図
8に示すように、昇降台車55に固定される。更に、図
9において最下部に位置するローラリンク71は、ピン
リンク72を介してトップリンク77と連結されてい
る。トップリンク77は、ケーブルガイド部70の他端
側(下端側)に位置し、その先端には、水中ロボット1
0のコネクタ結合部側の端部と緩く係合させる(当接さ
せる)係合部77aが設けられる。
【0054】各ローラリンク71は、図9に示すよう
に、取排水路W内に搬入された際に、取排水路W内の流
れ方向下流側(マンホールMの下流側)に位置すること
になる側に、傾斜部71aが設けられている。各傾斜部
71aの傾斜角度は、図10に示すように、ケーブルガ
イド部70の全体を屈曲させて、互いに隣り合う傾斜部
71a同士を接触させた際に、エンドリンク76の延在
方向とトップリンク77の延在方向とが直角をなすよう
に定められている。すなわち、ケーブルガイド部70の
全体を屈曲させて、互いに隣り合う傾斜部71a同士を
接触させると、トップリンク77の係合部77aは、鉛
直方向に延在する。加えて、トップリンク77には、互
いに隣り合う傾斜部71a同士を接触させた際、すなわ
ち、ケーブルガイド部70を90°屈曲させた際、鉛直
をなす軸の廻りに回転自在な鉛直ローラ(ガイド部材)
78が取り付けられている。
【0055】このように構成された水中ロボット搬入出
装置50Aによって、水中ロボット10を取排水路Wに
搬入する場合、ケーブルリール53に、水中ロボット1
0と接続された複合ケーブル2を巻き掛け、水中ロボッ
ト10の下面が取排水路Wの下流側を向く状態で水中ロ
ボット10を鉛直に吊下げる。また、水中ロボット10
と、ケーブルガイド部70のトップリンク77に設けら
れている係合部77aとを係合させる。この状態で、水
中ロボット10をマンホールM内で鉛直に吊下げた状態
に維持しながら、複合ケーブル2をケーブルドラム6か
ら繰り出すと共に昇降装置54を作動させる。これによ
り、水中ロボット10は、昇降台車55及びケーブルガ
イド部70と共にマンホールM内で下降する。
【0056】水中ロボット10が取排水路W内に入り込
むに従って、水中ロボット10とケーブルガイド部70
とには、取排水路W内の水流からマンホールMの下流側
に向く力が加えられる。従って、マンホールM内では、
真直ぐに延びた状態であったケーブルガイド部70は、
取排水路W内に入り込むに従って、取排水路W内の流れ
方向下流側に向けて徐々に屈曲する。そして、ケーブル
ガイド部70が完全に取排水路W内に入り込むと、各ロ
ーラリンク71の互いに隣り合う傾斜部71a同士が接
触し、図11に示すように、ケーブルガイド部70は、
反時計周りに90°屈曲する。これに伴って、水中ロボ
ット10に接続されている複合ケーブル2も、ケーブル
ガイド部70の各ガイドローラ75によってガイドされ
ながら、図11に示すように、90°転向する。
【0057】このように、水中ロボット搬入出装置50
Aのケーブルガイド部70は、マンホールMから取排水
路W内に入り込むにつれて、取排水路W内の流れ方向下
流側に向けて徐々に屈曲できるように構成されている。
この場合、屈曲自在な連接体であるケーブルガイド部7
0の全長は、容易に長くすることができるので、複合ケ
ーブル2の転向半径を例えば約1400mm程度と大き
く設定することができる。従って、任意の箇所における
複合ケーブル2の曲げ角度を小さくすることができるの
で、複合ケーブル2の断線を確実に防止することができ
る。そして、各吸着用スラスタ20を所定方向に作動さ
せ、水中ロボット10の下面を取排水路Wの上部壁面に
吸着させれば、水中ロボット10の取排水路Wへの搬入
が完了する。
【0058】一方、水中ロボット搬入出装置50によっ
て水中ロボット10を取排水路Wから搬出する場合、吸
着用スラスタ20や遊泳用スラスタ21を適宜作動させ
て、水中ロボット10を清掃ブラシ14側が上方を向く
状態かつ水平に姿勢変化させると共に、複合ケーブル2
をケーブルドラム6に巻き取る。これにより、水中ロボ
ット10は、ケーブルガイド部70のトップリンク77
に設けられている係合部77aと係合する。
【0059】この状態で、更に複合ケーブル2をケーブ
ルドラム6に巻き取ると共に、昇降台車55と共にケー
ブルガイド部70を上昇させれば、ケーブルガイド部7
0は、取排水路W内の水流に抗して、徐々に真直ぐに延
在するようになる。そして、水中ロボット10を昇降台
車55及びケーブルガイド部70と共にマンホールMで
上昇させれば、水中ロボット10を取排水路Wから陸上
側に搬出することができる。このように、水中ロボット
搬入出装置50Aによれば、マンホールMの開口面積が
小さい場合であっても、取排水路W内に水中ロボット1
0を円滑に搬入出することを可能とし、かつ、複合ケー
ブル2の断線を確実に防止することができる。
【0060】また、水中ロボット搬入出装置50Aで
は、ケーブルガイド部の他端側に位置するトップリンク
77に、ケーブルガイド部70が90°屈曲した際に鉛
直をなす軸を介して鉛直ローラ78が取り付けられてい
る。従って、取排水路WがマンホールMの下流側で水平
方向に屈曲している場合に、水中ロボット10が取排水
路W内の水流に沿うように姿勢変化したとしても、複合
ケーブル2は、鉛直ローラ78と接触することになる。
この結果、複合ケーブル2を、ローラリンク71やピン
リンク72のサイドプレートに必要以上に押し付けしま
うことを防止することができる。従って、水中ロボット
搬入出装置50Aによれば、取排水路WがマンホールM
の下流側で水平方向に屈曲していても、極めて効果的に
複合ケーブル2の断線を防止可能となる。
【0061】なお、ケーブルガイド部70を構成するピ
ンリンクは、図12に示すような形態のものを採用して
もよい。図12に示すピンリンク72Aには、ローラリ
ンク71と同様に、取排水路W内に搬入された際に、取
排水路W内の流れ方向下流側(マンホールMの下流側)
に位置することになる側に、傾斜部72aが設けられて
いる。各傾斜部72aの傾斜角度も、ケーブルガイド部
70の全体を屈曲させて、互いに隣り合う傾斜部72a
同士を接触させた際に、エンドリンク76の延在方向と
トップリンク77の延在方向とが直角をなすように定め
られる。このような構成を採用すれば、ピンリンク72
Aの強度を向上させることできる。
【0062】
【発明の効果】本発明による水中ロボット搬入出装置
は、以上説明したように構成されているため、次のよう
な効果を得る。すなわち、本発明による水中ロボット搬
入出装置は、搬入出路内で水中ロボットと共に昇降させ
ることができる昇降部と、昇降部に支持され、水中ロボ
ットに接続されたケーブルを転向させることができるよ
うに配設された複数のガイドローラを有するケーブルガ
イド部とを備え、ケーブルの転向半径がケーブル外径の
8〜10倍とされ、複数のガイドローラの配設ピッチが
5°〜8°とされる。
【0063】また、本発明による他の水中ロボット搬入
出装置では、ケーブルガイド部を、昇降部の昇降方向に
延びる軸の廻りに回動自在となるように、昇降部に支持
させる。
【0064】更に、本発明による更に他の水中ロボット
搬入出装置は、ケーブルをガイドする複数のガイドロー
ラを有する連接体として構成され、一端側が昇降部に取
り付けられると共に、他端側が水中ロボットと当接可能
であり、水中ロボットに接続されたケーブルが各ガイド
ローラによって転向させられるように屈曲自在なケーブ
ルガイド部を備える。
【0065】この結果、搬入出路の開口面積が小さい場
合であっても、対象水路内に水中ロボットを円滑に搬入
出することを可能とし、かつ、複合ケーブルの断線を確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水中ロボット搬入出装置の第1実
施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明による水中ロボット搬入出装置が適用さ
れる水中ロボットの側面図である。
【図3】本発明による水中ロボット搬入出装置が適用さ
れる水中ロボットの底面図である。
【図4】図1の水中ロボット搬入出装置に備えられてい
るケーブルガイド部を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第1実施形態に関連する実験におい
て、比較例として用いたケーブルガイド部を示す概略構
成図である。
【図6】本発明による水中ロボット搬入出装置の第1実
施形態における変形例を説明するための概略構成図であ
る。
【図7】本発明による水中ロボット搬入出装置の第1実
施形態における変形例を説明するための概略構成図であ
る。
【図8】本発明による水中ロボット搬入出装置の第2実
施形態を示す概略構成図である。
【図9】図8に示す水中ロボット搬入出装置に備えられ
ているケーブルガイド部を示す概略構成図である。
【図10】図8に示す水中ロボット搬入出装置に備えら
れているケーブルガイド部を示す概略構成図である。
【図11】本発明による水中ロボット搬入出装置の第2
実施形態を示す概略構成図である。
【図12】図9及び図10に示すケーブルガイド部の変
形例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…陸上操作部、2…複合ケーブル、10…水中ロボッ
ト、15…清掃ユニット、17…電動車輪、20…吸着
用スラスタ、21…遊泳用スラスタ、50,50A…水
中ロボット搬入出装置、51…昇降レール、52…支持
フレーム、53…ケーブルリール、54…昇降装置、5
5…昇降台車、56…車輪、57…ロボット吸着面、5
8…ヒンジ、60,60A,70A…ケーブルガイド
部、61…サイドプレート部、62…ガイドローラ、7
1…ローラリンク、71a,72a…傾斜部、72,7
2A…ピンリンク、75…ガイドローラ、76…エンド
リンク、77…トップリンク、77a…係合部、78…
鉛直ローラ、M…マンホール、R…転向半径、W…取排
水路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルを介して陸上側と接続された状
    態で水中遊泳可能な水中ロボットに適用され、搬入出路
    を介して陸上側と対象水路との間で前記水中ロボットを
    搬入出する水中ロボット搬入出装置において、 前記搬入出路内で前記水中ロボットと共に昇降させるこ
    とができる昇降部と、 前記昇降部に支持されており、前記水中ロボットに接続
    された前記ケーブルを転向させることができるように配
    設された複数のガイドローラを有するケーブルガイド部
    とを備え、 前記ケーブルの転向半径がケーブル外径の8〜10倍と
    され、前記複数のガイドローラの配設ピッチが5°〜8
    °とされていることを特徴とする水中ロボット搬入出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ケーブルガイド部は、前記昇降部の
    昇降方向に延びる軸の廻りに回動自在となるように、前
    記昇降部に支持されていることを特徴とする請求項1に
    記載の水中ロボット搬入出装置。
  3. 【請求項3】 ケーブルを介して陸上側と接続された状
    態で水中遊泳可能な水中ロボットに適用され、搬入出路
    を介して陸上側と対象水路との間で前記水中ロボットを
    搬入出する水中ロボット搬入出装置において、 前記搬入出路内で前記水中ロボットと共に昇降させるこ
    とができる昇降部と、 前記水中ロボットに接続された前記ケーブルを転向させ
    ることができるように配設された複数のガイドローラを
    有すると共に、前記昇降部の昇降方向に延びる軸の廻り
    に回動自在となるように、前記昇降部に支持されたケー
    ブルガイド部とを備えることを特徴とする水中ロボット
    搬入出装置。
  4. 【請求項4】 ケーブルを介して陸上側と接続された状
    態で水中遊泳可能な水中ロボットに適用され、搬入出路
    を介して陸上側と対象水路との間で前記水中ロボットを
    搬入出する水中ロボット搬入出装置において、 前記搬入出路内で前記水中ロボットと共に昇降させるこ
    とができる昇降部と、 前記ケーブルをガイドする複数のガイドローラを有する
    連接体として構成され、一端側が前記昇降部に取り付け
    られる一方、他端側が前記水中ロボットと当接可能であ
    り、前記水中ロボットに接続された前記ケーブルが前記
    各ガイドローラによって転向させられるように屈曲自在
    なケーブルガイド部とを備えることを特徴とする水中ロ
    ボット搬入出装置。
  5. 【請求項5】 前記ケーブルガイド部の他端側には、前
    記ケーブルと前記各ガイドローラ以外の部位との接触を
    防止するガイド部材が備えられていることを特徴とする
    請求項4に記載の水中ロボット搬入出装置。
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