JP2002065885A - 流水検知装置 - Google Patents
流水検知装置Info
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Abstract
検知装置において、警報装置の起動条件を明確なものに
して警報の誤報を予防する。 【解決手段】弁体11と、該弁体に固定され弁体の開放
に伴い回動する一部が弁箱外部に突出した軸12と、弁
体角度を検出して警報又は信号を発生する警報発生装置
20、とを設置した流水検知装置において、該軸の突出
部に設けられた該軸12と連動する回動機構と、該回動
機構および警報装置の起動部に連動し、該回動機構に従
って回動する被回動機構25と、該被回動機構に設けら
れた被回動機構を常時は係止し、所定力以上で係止力を
開放する係止手段を含み、該回動機構と該被回動機構は
流量時の回転角度による伝達、非伝達部分を設ける。
Description
備に用いる流水検知装置に関する。
設置され、逆止弁構造の弁体により水源と接続する一次
側とスプリンクラーヘッドを接続する二次側とに分けら
れており、一次側及び二次側には消火水が充水されてい
る。
ら配管内の水が散布され、二次側配管内が減圧するの
で、流水検知装置内に開閉自在に設置された弁体が開く
ことで、一次側の消火水が二次側に流れてスプリンクラ
ーヘッドへ消火水を供給して消火を行なう。また流水検
知装置は一次側から二次側への流水を検知して火災警報
を発生するものである。
例えば図7に示すものがあり、該流水検知装置は、弁体
1に軸2が固定され、該軸2の一端は弁箱外部に突出し
ており、突出部分には棒状のカム3が設置固定されてい
る。常時カム3は遅延タイマー4のスイッチ5を押し上
げた状態にあり、このときの遅延タイマー4はOFF状
態にある。遅延タイマー4は警報発生装置6と接続され
ており、遅延タイマー4から出力された信号は、警報発
生装置6に入力される。
により弁体1が開くと、軸2に固定されたカム3も回動
し、カム3により押し上げられていた遅延タイマー4の
スイッチ5がカム3の回動により開放され、スイッチ5
がON状態となり、タイマーが作動して一定時間継続し
てもスイッチ5がON状態にあるとき警報発生装置6へ
信号を出力するものである。
水検知装置の弁体1が配管A又はBの漏水やスプリンク
ラーヘッドが外的衝撃を受けてパッキン部から漏れが生
じたような場合や、圧力変化等により瞬間的に数秒間だ
け開いた場合には警報を発しないように、弁体がある角
度以上開いた状態が一定時間以上続いた場合に警報を発
生するようにしたものである。
流量Qと弁体角度θの関係を示す。図6において横軸は
流水検知装置の流量Q、縦軸は弁体角度θを示す。ま
た、作動流量Qa時の弁体角度θ、すなわち検出角度を
θa2で示す。
流量Qの増加に伴い弁体角度θが線Laに沿って増加す
る。流量が作動流量Qaとなり、弁体角度が検出角度θ
a2になることで遅延タイマー4のスイッチ5をON状
態となるものである。
知装置では流量Qの変化に対し、弁体角度θの変化が小
さいため、作動流量Qaに対して検出角度θa2を設定
しても、実際に感知した作動流量にばらつきを生じてし
まう。
り一次側と二次側の差圧、つまり流量の変化と弁体の開
度の特性が線Laから線Lbのように変化した際には、
検知角度θa2における流量はQb2となり不作動流Q
aとは大きく異なってしまう。このQaがスプリンクラ
ーヘッド作動時の流量より大きい場合は、火災が発生
し、スプリンクラーが作動しているにも関わらず、警報
が発生しないという致命的な問題が生じる。
弁体角度から作動流量を特定する際の信頼性、再現性に
問題があり、これらの特性を変化させる摺動抵抗、設定
弁体角度、加工精度の変化などにより、当初定めた作動
流量と実際に検知する作動流量との差が大きくなってし
まうという問題が生じる。
でなく、検出角度を決定するために煩雑な調節を要し、
製品のコストを増大させてしまう。
に、確実に流水を検知できる流水検知装置を供給するこ
とを目的としている。
的を達成するには、弁体を所定の弁体角度で係止し、作
動流量近傍で該弁体を開放する流水検知装置を提供すれ
ば良いことに着目して本発明を完成させた。
備に用いられる流水検知装置であり、弁体と、該弁体に
固定され弁体の開放に伴い回動する一部が弁箱外部に突
出した軸と、弁体角度を検出して警報又は信号を発生す
る警報発生装置、とを設置した流水検知装置において、
該軸の突出部に設けられた該軸と連動する回動機構と、
該回動機構および警報装置の起動部に連動し、該回動機
構に従って回動する被回動機構と、該被回動機構に設け
られた被回動機構を常時は係止し、所定力以上で係止力
を開放する係止手段を含み、該回動機構と該被回動機構
は、所定の弁体角度以上で弁体角度を伝達すること流水
検知装置である。
に弁体を開放するように係止力を調節することで、作動
流量近傍において敏感に弁体角度が変化する流水検知装
置を構成することが出来る。
り、弁体角度による流水検知の信頼性が向上するばかり
でなく、検知角度に幅を持たせることが出来、所望の検
知角度を容易に設定できるという利点を有している。
検出角度を適切に選択することで、弁体を係止しない場
合に比べて流水を確実に検知できる。
軸の突出部に円盤の一部を切欠いた形状のカム24と
し、前記被回動機構を板状のレバー25とし、前記回転
角度による伝達、非伝達部分としてレバー25とカム2
4の切欠き部24aとの間には、一定間隔の空間27を
形成してもよい。該係止手段26は磁石あるいは電磁石
としてもよい。
の間には、一定間隔の空間27が形成されていることに
より、弁体11の開放がごく僅かでカム24がレバー2
5に接触しない場合や、カム24がレバー25に接触し
その力がレバー25の係止力を超えない場合には、警報
装置20を起動しない。
れた状態で流水検知装置の弁体11にかかる力を調べ、
これと係止力がつりあうようにすれは、二次側配管の漏
水や圧力変化等によって弁体が僅かに開いた場合に警報
装置20が起動することはない。
大きくなるため、弁体が係止力から開放され、弁体11
は急激に開き、係止力が作用していない場合の弁体角度
となる。よって、弁体の係止状態の弁体角度から開放時
の弁体角度までの任意の角度を流水作動時の検知角度と
することが出来る。このため、流水検知装置の検知角度
については煩雑な調整を省くことが出来る。
通常よりも小さい弁体角度となるが、該弁体角度よりも
小さい角度を検出角度とすれば摺動抵抗による流水検知
の遅れの問題を解決することが出来る。
効果についてさらに言及すれば、磁石26は弁体11が
開いた後に閉止する際に、磁石26の磁力により、ある
角度まで弁体11が閉じるとレバー25を元の位置への
復帰を促すと共に遅延タイマー22をOFF状態に戻す
作用を持っている。
6がよく作用するが、鉄以外の材料、例えば樹脂でも磁
石との当接面に鉄板や磁石板を設置しておけば同様の効
果を得ることができる。
2および図6を参照して説明する。図1は本発明の流水
検知装置の実施形態であり、流水検知装置の弁体軸突出
部分と警報発生装置の構成を表している。図2は、流水
検知装置の断面図である。又図6は本発明および従来の
流水検知における流水検知装置を流れる流量と弁体角度
の関係の概略を示したものである。
と警報発生装置20から構成されており、まずバルブ本
体10について説明する。
構造であり、弁体11によって一次側Aと二次側Bに分
けられている。一次側Aはポンプなどの加圧装置を介し
た水源に続いた一次側配管15に接続しており、二次側
Bは複数のスプリンクラーヘッドが設置された二次側配
管16と接続している。またバルブ本体10の二次側B
には排水路13が穿設されている。
ピン12を軸としてバルブ本体10の内部に開閉自在に
取付けられている。またピン12は端が外部に突出して
おり、突出部分12aには警報装置20の駆動部23が
設けられている。
22、駆動部23から成り、アラーム21はタイマー2
2からの出力信号により警報を出力するものである。タ
イマー22はタイマースイッチ22aのON状態が一定
時間以上継続すると、アラームへ信号を出力するもので
ある。
るとON状態になる構造のものであれば電子式、エアダ
ンパー式、バネを用いたもの等、如何なる機構のもので
も使用可能である。
石26に分けられ、カム24は、円盤の一部を切欠いた
切欠き部24aを有しており、前述ピン12のバルブ本
体10の外部から突出した突出部分12aに固着されて
いる。
形成しており、屈曲部分25aを支点にして、一方の端
はカム24の切欠き部24aから一定間隔の空間を設け
た状態で磁石26に係止させ、他端はタイマースイッチ
22aから僅かに離れた状態に設置する。このときタイ
マースイッチ22aはOFF状態である。
で、レバー25の一端がカム24の切欠き部24aと一
定間隔の空間27を保たもつレバー25を係止させてお
り、さらに係止力を弁体が係止状態にあるとき、作動流
量時に弁体にかかる力とつりあわせるように、磁力、位
置を調節する。
激に開放させることができ、該弁体の開放により、レバ
ー25が回転し、弁体角度が検出角度θs以上となる
と、タイマースイッチ22aを押圧し、タイマースイッ
チ22aがON状態となる。
弁体角度θ1以上かつ開放時の弁体の角度θa2以下と
し、望ましくは摺動抵抗を考慮して、θb2以下とす
る。θb2は設計時に考慮した摺動抵抗が作用した際の
作動流量時の弁体角度である。
に開いた場合においては、漏水による流量が僅かである
ので、係止力により弁体がそれ以上開放することはな
く、レバー25が回転しないので、タイマースイッチ2
2aはOFF状態を保持し、漏水による誤報を発生する
ことはない。
5を鉄等の磁石がよく作用する材質で形成すれば、弁体
11が開いた後に閉止する際、ある角度まで弁体11が
閉じるとレバー25は磁石26の磁力により元の位置へ
の復帰を促され、レバー25が磁石26に係止される
と、レバー25の他端もタイマースイッチ22aから離
れて元の位置に戻り、確実にタイマー22を復帰するも
のである。
吸引装置があり、また吸着性を有する部材の変わりに係
止と復帰の作用をする部材として、重りやバネ等が考え
られる。
て図6を用いて説明する。
軸は流水検知装置の流れる流量Qを示す。原点Oは弁体
閉止、流量無の状態を示す。また、Laは従来の流水検
知装置の流量―弁体角度曲線。Lbは摺動抵抗が働いた
場合の流水検知の流量―弁体角度曲線を示す。
い場合0―Pa1−P0−Pa2−Laを経路とし、摺
動抵抗が働いた場合は0−Pb1−P0−Pb2−Lb
を経路とする。
a2は本発明における弁体角度、θb2は本発明におけ
る摺動抵抗が作用した場合の作動流水時の弁体角度を示
す。Qa1は弁体係止時の流量、Qa1は摺動抵抗が作
用した場合の弁体係止時の流量、Qaは作動流量、Qb
2は従来の発明における摺動抵抗が作用したときの検知
角度における流量を示している。
作動流量以上の流水が生じた場合について示す。
Bが開放されることにより、一次側Aと二次側Bに差圧
が生じ、弁体11が回動し、これに伴い、弁体11に設
置されているカム24も回動する。弁体の開度があらか
じめ定められた係止角度θ1以下では流量の増加に伴い
弁体の角度は線O−Pa1に沿って上昇する。
定められた係止角度θ1に達することで、カム24とレ
バー25が接し、レバー25からの係止力を受け、弁体
11は弁体角度θ1で係止される。
ラーヘッドの作動により流量Qが作動流量Qaまで増加
する。流量の増加に伴い弁体に作用する力も増加する
が、この領域では弁体に作用する力が係止力よりも小さ
いので弁体は開放されず、弁体はθ1で係止されたまま
となる。
Qaによる弁体に作用する力と係止力が釣り合っている
が、作動流量Qaより流量Qが僅かに大きくなると弁体
に働く力が係止力を上回り、磁石からレバーが離れるこ
とで、係止力が開放される。
みを受け回動し、線P0−P2に沿って開放される。直
ちに弁体は、係止力が作用していない状態の作動流量時
の弁体角度θa2となる。Qa2より流量が増加する
と、弁体11の弁体角度は係止力を受けないので弁体角
度線Pa2−Laに沿って上昇する。
に接続された同軸のカム24が回動し、それに連動して
レバー25を回動させる。レバー25の回動により、θ
1以上θa2以下望ましくはθb2以下に設定された検知
角度θsで端がタイマースイッチ22aに接触してタイ
マー22がON状態となる。
ると、タイマー22はアラーム21に信号を出力し、ア
ラーム21は火災警報を出力するとともに該警報により
水源のポンプが起動して消火水を汲み上げ、二次側配管
に設置されたスプリンクラーヘッドへ送水が行なわれ、
スプリンクラーヘッドからの放水により火災が消し止め
られる。
秒間だけ開いた場合の流水検知装置の作用を説明する。
前述のように弁体11がある検出角度θs以上となると
タイマースイッチ22aがON状態となる。しかし数秒
間だけ開いた弁体11は、また元のように閉じ、ある角
度まで弁体11が閉じるとレバー25は磁石の磁力によ
り元の位置への復帰を促され、レバー25が磁石26に
係止されると、レバー25の他端も元の位置に戻り、タ
イマー22が復帰されるので、警報装置は起動しない。
られた場合について示す。従来の流水検知装置は摺動抵
抗が生じると弁体の角度は通常時に比べて流量変化に鈍
感になってしまう。そのため、火災時など作動流量異常
の流量が生じても流水の検知が遅れてしまうといった問
題がある。
―弁体角度特性は変化し、従来の流水検知装置では線L
bに沿うような、本発明の流水検知装置では線O−Pb
1−P0−Pb2’−Lbに沿うような特性となる。
る。そのため、流量の増分に対する弁体角度の増分は低
下し、流量Qの増加に伴い弁体角度は線Lbに沿うよう
な曲線となる。
ヘッドの作動により、弁体の開度があらかじめ定められ
た係止角度θ1以下では流量の増加に伴い弁体の角度は
線O−Pb1に沿って上昇することとなる。このときの
流量はQb1である。このとき弁体には流れによる力と
係止力とが働く。
クラーヘッドの作動により流量Qが作動流量Qa2まで増
加する。流量の増加に伴い弁体に作用する力も増加する
が、この領域では弁体に作用する力が係止力よりも小さ
いので弁体は開放されず、弁体はθ1で係止されたまま
となる。
ると弁体11に働く力が係止力を上回り、磁石26から
レバ25ーが離れることで、係止力が開放され、弁体1
1は弁体に働く流体の力と摺動抵抗を受け回動し、弁体
角度は線P0−Pb2’に沿って変化する。直ちに弁体
は、摺動抵抗が作用した状態の作動流量時の弁体角度θ
b2となる。作動流量Qaより流量が増加すると、弁体
11の弁体角度は線Pb2’−Lbに沿って上昇する。
25端がタイマースイッチ22aに接触してタイマー2
2がON状態となる。
検知角度θsをθb2’以下に設定することで作動流量
Qaを検知して、警報を発生することが出来る。また、
摺動抵抗が大きく、作動流量時に、θsよりも弁体角度
が小さい場合にも、作動流量と検出時の流量との影響を
最小限に抑えることが出来る。
うに警報発生装置20のレバー25の形状をL字型から
I型の直線形状に変更したものや、タイマーのON・O
FFに用いるスイッチを、接触式のスイッチ以外にレー
ザー式や、超音波式の変位センサーを利用することも可
能である。
(a)に示す円盤形状のカムに取り付けるピンの位置
を、カムの中心から偏芯させて取り付けたものや、図4
(b)に示す円盤形状のカムの一部分を膨張させた形状
のものでも前述の実施形態と同様な効果を得ることがで
きる。
置についての説明であったが、図5に示すパドル型の流
水検知装置についても、パドルと軸を固定して軸の一部
を外部に突出させ、前記実施例と同様な構成にすれば実
施が可能である。
装置では、作動流量時に弁体を確実に開放でき、さらに
作動流量近傍で急激に弁体が開放され弁体角度が大きく
なることで、検知角度に幅を持たせることが出来、所望
の検知角度を容易に設定できるという利点を有し、さら
に摺動抵抗が生じた場合においても、作動流量を確実に
検知できるので、摺動抵抗による流水検知の未検知の問
題を解決することが出来、その結果流水検知装置の検知
性能の信頼性を向上させるという優れた特徴を持つ流水
検知装置である。
置の流量―開放角度特性の概略
Claims (3)
- 【請求項1】スプリンクラー設備に用いられる流水検知
装置であり、弁体と、該弁体に固定され弁体の開放に伴
い回動する一部が弁箱外部に突出した軸と、弁体角度を
検出して警報又は信号を発生する警報発生装置、とを設
置した流水検知装置において、該軸の突出部に設けられ
た該軸と連動する回動機構と、該回動機構および警報装
置の起動部に連動し、該回動機構に従って回動する被回
動機構と、該被回動機構に設けられた被回動機構を常時
は係止し、所定力以上で係止力を開放する係止手段を含
み、該回動機構と該被回動機構は、所定の弁体角度以上
で弁体角度を伝達することを特徴とした流水検知装置。 - 【請求項2】前記回動機構として軸の突出部に円盤の一
部を切欠いた形状のカムとし、前記被回動機構を板状の
レバーとし、該カムと該レバーとの間に一定間隔の隙間
を設けたことを特徴とする請求項1記載の流水検知装
置。 - 【請求項3】前記係止手段を磁石あるいは電磁石である
とした請求項1もしくは2記載の流水検知装置。
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2000
- 2000-08-24 JP JP2000253212A patent/JP3607180B2/ja not_active Expired - Fee Related
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