JPH11230810A - 流量計 - Google Patents

流量計

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JPH11230810A
JPH11230810A JP10345196A JP34519698A JPH11230810A JP H11230810 A JPH11230810 A JP H11230810A JP 10345196 A JP10345196 A JP 10345196A JP 34519698 A JP34519698 A JP 34519698A JP H11230810 A JPH11230810 A JP H11230810A
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JP
Japan
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flow rate
elbow
opening
small
switching valve
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Application number
JP10345196A
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English (en)
Inventor
Makoto Okabayashi
誠 岡林
Tsutomu Kairiku
力 海陸
Takaomi Ikada
隆臣 筏
Akio Kono
明夫 河野
Shun Kobayashi
駿 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大流量流量計と小流量流量計の切り替えを、
流量に応じて自動的かつ安定良く行うことができ、ひい
ては小流量から大流量までの広範囲にわたる流量のガス
を精度良く計量することができる流量計を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 大流量用流量計7と小流量用流量計5と
を有する流量計において、大流量の流体が流通するため
の開口部8を開閉可能な切替弁9と、前記小流量用流量
計5の上流側と下流側の圧力差に応じて揺動するダイヤ
フラム12a、12bと、ダイヤフラム12a、12b
の揺動を前記切替弁9による開口部開閉動作に連動させ
る連結機構と設ける。そして、磁石回路32、33によ
って前記切替弁9の開口部開放状態ないし開口部閉塞状
態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス等の流量計
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ガス流量計を用いてガスの流量を精度よく計測するの
に、ガスが小流量の場合は小流量用流量計を用い、大流
量の場合は大流量用流量計を用いるというように、ガス
の流量によって流量計を使い分けてガスの流量を計測す
る必要があった。
【0003】そのため、あらかじめガスの流量が小流量
又は大流量であるかを検知しておいて、その結果に従っ
て大流量用流量計又は小流量用流量計に切り替え、その
後に正規のガスの流量を計測していた。
【0004】しかしながら、このようにあらかじめガス
の流量が小流量又は大流量であるかを検知してから正規
のガスの流量を計測するのは、時間的にロスがある上
に、労力的にも手間がかかり面倒であるという欠点があ
った。
【0005】この発明は、上記のような従来技術に鑑
み、大流量流量計と小流量流量計の切り替えを、流量に
応じて自動的かつ安定良く行うことができ、ひいては小
流量から大流量までの広範囲にわたる流量のガスを精度
良く計量することができる流量計を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、大流量の流
体を計量する大流量用流量計と小流量の流体を計量する
小流量用流量計とを有する流量計において、大流量の流
体が流通するための開口部を開閉可能な切替弁と、該切
替弁の上流側と下流側の圧力差に応じて揺動するダイヤ
フラムと、該ダイヤフラムの揺動を前記切替弁による開
口部開閉動作に連動させる連結機構と、前記切替弁の開
口部開放状態または開口部閉塞状態の少なくとも一方の
状態を維持する磁気吸着手段とを備えていることを特徴
とする流量計によって解決される。
【0007】この流量計によれば、流体が大流量の場合
には、切替弁は開口部開放状態となされ、かつ磁気吸着
手段がある場合は開口部開放状態を維持される一方、小
流量の場合には、切替弁は開口部閉塞状態となされ、か
つ磁気吸着手段がある場合は開口部閉塞状態を維持され
る。従って、流体が大流量の場合には、流体は開放され
た大流量用開口部を流れ大流量用流量計によって計量さ
れる一方、小流量の場合には、流体は閉塞された開口部
を流れずに小流量用流量計によって計量されるので、流
体の流量に応じて、大流量流量計と小流量流量計の切り
替えを自動的かつ安定良く行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施形態1]次に、この発明を
ガス流量計に適用した一実施形態について説明する。
【0009】図1ないし図4はこの発明の一実施形態に
係るガス流量計を示す図である。
【0010】これらの図において、(1)はケーシング
であり、該ケーシングには弁開閉機構収容部(2)及び
ガス管(3)が設けられると共に、このガス管(3)に
連通して小流量用ガス管(4)と大流量用ガス管(6)
がそれぞれ設けられている。また、小流量用ガス管
(4)、大流量用ガス管(6)には、それぞれ小流量用
流量計(5)、大流量用流量計(7)が介在配置される
と共に、小流量用ガス管(4)の出口側は大流量用ガス
管(6)に連通接続されている。
【0011】そして、前記弁開閉機構収容部(2)と大
流量用ガス管(6)の接続部である開口部(8)には、
上下方向に移動して開口部(8)を開閉する円形状の切
替弁(9)が設けられており、該切替弁(9)は弁開閉
機構によって制御されるようになされている。また、
(10)は後述の開放用磁石回路(32)又は閉塞用磁
石回路(33)を制御するための制御部で、小流量用ガ
ス管(4)又は大流量用ガス管(6)を流れるガスの流
量が一定レベルに達したのを検出して、開放用磁石回路
(32)又は閉塞用磁石回路(33)に所定の信号を送
るものである。
【0012】さらに、図3に示すように、弁開閉機構収
容部(2)の側壁後方の空間は隔壁(11)により2室
に区画形成されると共に、この各室がさらに縦方向に配
置された一対のダイヤフラム(12a)(12b)によ
り2室ずつに等分割され、左から第1圧力室(13
a)、第2圧力室(13b)、第3圧力室(13c)、
第4圧力室(13d)にそれぞれ区画形成されている。
そして、第1圧力室(13a)と第3圧力室(13c)
とは、それぞれ圧力接続口(14a)(14c)を介し
て、小流量用ガス管(4)の出口部にある圧力取出し口
(16)に連通され、第2圧力室(13b)と第4圧力
室(13d)とは、それぞれ圧力接続口(14b)(1
4d)を介して、小流量用ガス管(4)の入口部にある
圧力取出し口(15)に連通されている。これにより、
第1、第3圧力室(13a)(13c)の圧力は小流量
用ガス管(4)の出口部内の圧力と、第2、第4圧力室
(13b)(13d)の圧力は小流量用ガス管(4)の
入口部内の圧力とそれぞれ等しくなるように構成されて
いる。
【0013】従って、小流量用ガス管(4)の入口部と
出口部との圧力差は、そのまま第1圧力室(13a)と
第2圧力室(13b)との圧力差、及び第3圧力室(1
3c)と第4圧力室(13d)との圧力差となり、この
圧力差が各ダイヤフラム(12a)(12b)の膜厚方
向の移動を生じさせ、これに取り付けられた膜板(図示
せず)及びこれに一端を枢着された翼板(17)(1
8)を介して、一対の翼軸(19)(20)に所定回転
角範囲での往復回転運動を生じさせるものとなされてい
る。例えば、第2、第4各圧力室(13b)(13d)
の圧力が第1、第3圧力室(13a)(13c)の圧力
より大きい場合、即ち、小流量用流量計(5)の入口部
の圧力が出口部の圧力より大きい場合には、ダイヤフラ
ム(12a) (12b)は図3の実線で示すように左
方向に移動し、これについて各翼軸(19)(20)が
時計方向に回転する。逆に、第1、第2圧力室(13
a)(13b)及び第3、第4圧力室(13c)(13
d)の圧力差が小さくなった場合、即ち小流量用流量計
(5)の出入口部の圧力差が小さくなった場合には、ダ
イヤフラム(12a)(12b)は図3の鎖線に示すよ
うに右方向に移動しようとし、これにつれて各翼軸(1
9)(20)は反時計方向に回転しようとする。
【0014】なお、前記圧力取出し口について、図6に
示すように、小流量用ガス管の入口部にある圧力取出し
口(15´)をその先端開口部がガスの上流方向に向く
態様で設けると共に、出口部にある圧力取出し口(16
´)をその先端開口部がガスの下流方向に向く態様で設
けてもよい。特に、入口側の圧力取出し口(15´)の
態様によって、ダイヤフラムに加わる圧力差が増大し動
作が安定するので、この理由を以下に説明する。
【0015】図1に示すように圧力取出し口(15)を
単にガス管に接続した場合と、図6に示すように圧力取
出し口(15´)を接続した場合との圧力差Pはベルヌ
ーイの定理により以下の式となる。
【0016】 P=(v2 ×ρ)/2×10・・・[1] 但し、P:Pa v:m/s ρ: kg・s2 /m4 ここで、流体をメタンとし、温度15℃、圧力760m
mHgだと、ρ=0.06935となる。また、v=1
2m/sとし、[1]式に代入すると、 P=50P
aとなる。
【0017】従って、ダイヤフラムに加わる圧力差は5
0Pa以上増加することになるので、その圧力差の増加
分ダイヤフラムを駆動する力が増大し動作が安定する。
【0018】また、図2に示すように、前記各翼軸(1
9)(20)の先端部は弁開閉機構収容部(2)の側壁
を貫通して収容部(2)内に突出している。そして、右
側の第1翼軸(19)の先端部には、長尺の第1大肘金
(21)がその中間部右よりの位置において固着されて
いる。この第一大肘金(21)は、その左端に、下端を
切替弁(9)に固定されたコイルばね(22)の上端が
固定され、また、右端に、下端が開放用磁石回路(3
2)に挿入された第一中肘金(23)の上端が枢支連結
されており、第1翼軸(19)を中心に回転可能となさ
れている。また、前記第1翼軸(19)の先端部であっ
て前記第1大肘金(21)の後側には、第1小肘金(2
4)の上端が固着され、この第1小肘金(24)の下端
には中間肘金(25)の右端が枢支連結されている。
【0019】さらにまた、左側の第2翼軸(20)の先
端部には、第2小肘金(26)の上端が固着されると共
に、その第2小肘金(26)の下端には前記中間肘金
(25)の左端が枢支連結されている。従って、第2翼
軸(20)の回転力は、第2小肘金(26)、中間肘金
(25)及び第1小肘金(24)を介して、第1翼軸
(19)に伝わり、第1大肘金(21)の回転を助ける
ことになる。
【0020】一方、弁開閉機構収容部(2)の側壁下部
には、右端を側壁に突設された棒状の固定軸(27)に
枢着され、左端を前記切替弁(9)に固着された長尺の
第2大肘金(28)が設けられ、前記固定軸(27)を
中心に回転可能となされている。そして、この第2大肘
金(28)は、その中央部よりやや右よりの位置におい
て、下端を閉塞用磁石回路(33)に挿入された第2中
肘金(29)の上端が枢支連結されている。また、弁開
閉機構収容部(2)の側壁にコイルばね(30)の上端
を止着する棒状の止着部(31)が突設されると共に、
圧縮方向に付勢されたコイルばね(30)の上端がこの
止着部(31)に固定され、コイルばね(30)の下端
は第2大肘金(28)の中央部よりやや右側に固定され
ている。従って、第2大肘金(28)は、図2において
時計方向に回転する方向の引張力をコイルばね(30)
によって常時付与されている。
【0021】前記開放用磁石回路(32)は、下部に永
久磁石(32a)を有する回路であり、前記第1中肘金
(23)の下端が接近すると、その磁力によってその下
端を吸着し、第1大肘金(21)の水平状態を維持す
る。そして、前記制御部(10)が、大流量用ガス管
(6)を流れるガスの流量が一定レベル以下であること
を検出し前記開放用磁石回路(32)に信号を送信する
と、その信号を受信した磁石回路(32)は内蔵のソレ
ノイドコイル(32b)に電流を流し永久磁石(32
a)の磁力を消滅させ、第1中肘金(23)をその吸着
状態から開放する。一方、前記閉塞用磁石回路(33)
は、同じく下部に永久磁石(33a)を有する回路であ
り、前記第2中肘金(29)の下端が接近すると、その
磁力によってその下端を吸着し、第2大肘金の水平状態
を維持する。そして、制御部(10)が小流量用ガス管
(4)を流れる流体の流量が一定レベル以上であること
を検出し、前記閉塞用磁石回路(33)に信号を送信す
ると、その信号を受信した磁石回路 (33)は内蔵の
ソレノイドコイル(33b)に電流を流して永久磁石
(33a)の磁力を消滅させ、第2中肘金(29)をそ
の吸着状態から開放する。このように、これら両磁石回
路(32)(33)によれば、その下部に設けられた永
久磁石(32a)(33a)によってのみ第1中肘金
(23)又は第2中肘金(29)の吸着状態を維持して
おり、電流を流すのは所定の信号を受信してソレノイド
コイルに電流を流す一時だけなので、磁気吸着を経済的
に行うことができる。
【0022】次に、上記のガス流量計を用いたガス流量
の計測方法を説明すると次のとおりである。
【0023】即ち、ガスを使用しない時には、小流量用
ガス管(4)の入口部と出口部とは同圧力であるから、
第1圧力室(13a)及び第2圧力室(13b)、第3
圧力室(13c)及び第4圧力室(13d)との圧力差
は生じず、ダイヤフラム(12a)(12b)は図3の
鎖線に示すような初期状態位置にある。従って、図2の
実線又は図4(a)に示すように、第1大肘金(21)
の左端には、第1翼軸(19)の回転力と切替弁(9)
の自重によるコイルばね(22)の下方向の引張り力と
が加わるので、第1大肘金(21)は左下がりに傾斜
し、それにつれて、切替弁(9)は開口部(8)まで下
がり開口部(8)が閉塞される。また、このとき、第2
大肘金(28)は水平状態となり、第2大肘金(28)
に枢支連結された第2中肘金(29)の下端は、閉塞用
磁石回路(33)下部に設けられた永久磁石(33a)
に吸着される。
【0024】その後、ガス管(3)にガスが供給される
と、小流量用ガス管(4)の入口部に圧力が加わって出
口部との間に圧力差を生じる。この圧力差は、第1圧力
室(13a)と第2圧力室(13b)、及び第3圧力室
(13c)と第4圧力室(13d)との伝達されると共
に、この圧力差に基づき各ダイヤフラム(12a)(1
2b)は図3の実線に示すように左方向移動し、これに
つれて各翼軸(19)(20)が時計方向に回転する。
その結果、図4(b)に示すように、第1大肘金(2
1)には、第1翼軸(19)の回転力に加えて、第2翼
軸(20)の回転力が第2小肘金(26)、中間肘金
(25)及び第1小肘金(24)を介して伝わり、第1
大肘金(21)は第1翼軸(19)を中心に時計方向に
回転して、水平状態に移行する。そのため、第1大肘金
(21)の左端に固定されたコイルばね(22)は上下
方向に伸張すると共に、右端に枢支連結された第1中肘
金(23)の下端は前記開放用磁石回路(32)の永久
磁石(32a)に吸着され、第1大肘金 (21)はそ
の水平状態が維持されることになる。また、この際、切
替弁(9)は、前記コイルばね(22)による上方向の
引張り力を受けるが、流体の流量が一定レベル以上にな
るまで閉塞状態を維持する。即ち、ガスの流量がさらに
増えて一定レベル以上にまでの間、第2中肘金(29)
は磁石回路(33)の永久磁石(33a)に吸着され続
けるので、第2大肘金(28)はその水平状態を維持
し、それに従って切替弁(9)も開口部(9)の閉塞状
態を維持する。
【0025】その後、流体の流量が一定レベル以上にな
ると、制御部(10)がそれを検出し、所定の信号を閉
塞用磁石回路(33)に送信する。そして、信号を受信
した磁石回路(33)は、ソレノイドコイル(33b)
に電流を流し、下部に設けられた永久磁石(33a)の
磁力を消滅させることにより、前記第2中肘金(29)
をその吸着状態から開放する。後は、切替弁(9)がコ
イルばね(22)によって上方向に引張り力をうけてい
るので、それに従って切替弁(9)及び第2大肘金(2
8)が所定位置まで上昇し、図2の鎖線又は図4(c)
に示すように開口部(8)が開放される。
【0026】従って、ガス管(3)を流れてきた大流量
のガスの大部分は、その開放された開口部(8)から、
大流量用ガス管(6)に流れ込むので、その流量を大流
量用流量計(7)によって正確に計測する。
【0027】一方、ガスの流量が減少すると、小流量用
ガス管(4)の入口部と出口部との間に圧力差が小さく
なる。この圧力差の減少は、第1圧力室(13a)と第
2圧力室(13b)、及び第3圧力室(13c)と第4
圧力室(13d)との伝達されると共に、この圧力差の
減少に基づき各ダイヤフラム(12a)(12b)は図
3の鎖線に示すように右方向に移動しようする。そし
て、これにつれて各翼軸(19)(20)は反時計方向
に回転しようとし、第1大肘金(21)は第1翼軸(1
9)を中心にして反時計方向に回転しようとするが、ガ
スの流量が一定レベル以下に下がるまで水平状態を維持
する。即ち、図2の鎖線又は図4(c)に示すように、
この第1大肘金(21)はその右端を第1中肘金(2
3)に枢支連結され、その第1中肘金(23)はその下
端を前記開放用磁石回路(32)の永久磁石(32a)
に吸着されているために、第1大肘金(21)には前記
両翼軸(19)(20)による反時計方向の回転力に抗
して前記永久磁石(32a)に吸着された第1中肘金
(23)による時計方向の回転抑制力が生じ、その両力
が釣り合って第1大肘金(21)は水平状態を保つ。
【0028】その後、大流量用ガス管(6)を流れるガ
スの流量が一定レベル以下まで下がると、制御部(1
0)がそれを検出し、所定の信号を開放用磁石回路(3
2)に送信する。そして、その信号を受信した磁石回路
(32)は、ソレノイドコイル(32b)に電流を流し
永久磁石(32a)の磁力を消滅させることにより、前
記第1中肘金(23)をその吸着状態から開放する。後
は、切替弁(9)がそれ自身の重さと前記第1大肘金
(21)の反時計方向の回転によって下方向に移動して
いき、図2の実線又は図4(a)に示すように開口部
(9)が閉塞される。なお、この切替弁(9)の下方向
への移動の際、この切替弁(9)に左端を固定された前
記第2中肘金(28)がコイルばね(22)によって上
方向に付勢されているため、切替弁(9)は急激に落下
することなくゆっくりと下方向に移動する。
【0029】従って、ガス管(3)を流れてきた小流量
のガスは、開口部(8)が切替弁(9)によって閉塞さ
れていることにより、小流量用ガス管(4)に流れ込む
ので、その流量を小流量用流量計(5)によって正確に
計測する。
【0030】以上より、流体が大流量の場合には、流体
は開放された開口部(8)を流れ大流量用流量計(7)
によって計量される一方、小流量の場合には、流体は閉
塞された開口部を流れずに小流量用流量計(5)によっ
て計量されるので、大流量流量計(7)と小流量流量計
(5)の切り替えを、流量に応じて自動的かつ安定良く
行うことができる。特に、この実施形態では、切替弁の
開口部開放状態及び開口部閉塞状態のいずれの状態も磁
石回路(32)(33)により維持するものとしたの
で、大流量流量計と小流量流量計の切り替えを常に安定
良く行うことができる。
【0031】[実施形態2]図5は、切替弁(8)の開
口部開放状態を磁石回路(32)により維持すると共
に、切替弁(8)の開口部閉塞状態を永久磁石(38
a)(38b)により維持した流量計の実施形態を示す
ものである。
【0032】図5において、左側の第2翼軸(20)の
先端部には小肘金(34)の上端が固着され、その小肘
金(34)の下端には第3中肘金(35)の上端が枢支
連結されている。この第3中肘金(35)は、下端にお
いて図5の紙面厚さ方向に突出する引掛け片(35a)
が形成されており、その引掛け片(35a)によって第
2大肘金(28)を時計方向に回転させるものとなされ
ている。また、小肘金(34)と第3中肘金(35)の
枢支連結部には、右端を弁連動機構収容部の側壁に突出
された止着部(36)に右端を固定されたコイルばね
(37)の左端が固定されており、これにより小肘金
(34)は反時計方向に付勢されている。
【0033】また、前記第2大肘金(28)の中央下部
には直方体の永久磁石(38a)が設けられると共に、
弁開閉機構収容部(2)の側壁の下部であって、かつ第
2大肘金(28)の水平状態時において前記第1永久磁
石(38a)と対面する位置には、前記第1永久磁石
(38a)とほぼ同大同形で異極の第2永久磁石(38
b)が設けられている。そのため、前記第2大肘金(2
8)が水平状態に近付くと、前記第1永久磁石(38
a)及び第2永久磁石(38b)は互いの磁力によって
吸着しあい、第2大肘金(28)はその水平状態を維持
する。
【0034】なお、この実施形態では第1永久磁石(3
8a)及び第2永久磁石(38b)のみによって第2大
肘金(28)の吸着及びその解除が行われるが、第1永
久磁石(38a)に隣接して第2永久磁石(38b)と
同極の磁石を設けたり、または第1永久磁石(38a)
の一部を第2永久磁石(38b)と同極の磁石としても
よい。これによれば、第1永久磁石(38a)に対する
接近領域において、上述の第2永久磁石(38b)と同
極の磁石による第2永久磁石(38b)に対する小さな
反発力を作用させて、第2永久磁石(38b)及び第1
永久磁石(38a)の吸着力を一定に保持することがで
き、第2大肘金(28)の吸着及びその解除を一定の力
で行うことができ、動作が安定する。
【0035】また、その他の構成要素については、図1
〜図4に示した実施形態と同一のものであり、同一の符
号を付す。
【0036】このガス流量計を用いたガス流量の計測方
法を説明すると次のとおりである。即ち、ガスを使用し
ない時には、上述の実施形態と同様にダイヤフラム(1
2a)(12b)は図3の鎖線に示す初期状態位置にあ
るから、図5の実線に示すように、第1大肘金(21)
は左下がりに傾斜すると共に、小肘金(34)及び第3
中肘金は所定位置まで下がり、第2大肘金(28)が水
平状態になり、それにつれて前記切替弁(9)は開口部
(8)を閉塞する。また、この際、前記第1永久磁石
(38a)と第2永久磁石(38b)とは互いの磁力で
吸着しあい、第2大肘金(28)の水平状態が維持され
る。
【0037】次に、ガス管(3)にガスが供給される
と、小流量用ガス管(4)の入口部に圧力が加わって出
口部との間に圧力差を生じ、この圧力差に基づき右側の
ダイヤフラム(12b)は左方向に移動する。これにつ
れて第1翼軸(19)が時計方向に回転する結果、第1
大肘金(21)は第1翼軸(19)を中心に時計方向に
回転し、水平状態に移行する。そのため、第1大肘金
(21)の左端に固定されたコイルばね(22)は上方
に伸張すると共に、他端に枢支連結された第1中肘金
(23)の下端は前記開放用磁石回路(32)の永久磁
石(32a)に吸着され、第1大肘金(21)はその水
平状態が維持される。また、このとき、切替弁(9)
は、前記コイルばね(22)による上方向の力を受ける
が、ガスの流量が一定レベル以上になるまで開口部閉塞
状態を維持する。即ち、第2大肘金(28)は、ガスの
流量が一定レベル以上になり後述のように第3中肘金
(35)によって上方向の力を受けるまでの間、第1永
久磁石(38a)と第2永久磁石(38b)との吸着力
によってその水平状態を維持し、そのために切替弁
(9)も開口部 (8)の閉塞状態を維持する。
【0038】また、左側のダイヤフラム(12a)も上
述の圧力差により左方向へ移動しようとし、それにつれ
て第2翼軸(20)、さらには小肘金(34)も時計方
向に回転しようとするが、回転をせずに下方向に垂れた
元の状態を維持する。即ち、前記小肘金(34)には、
前記コイルばね(37)の引張り力と、第3中肘金(3
5)及び第2大肘金(28)を介しての前記第1、第2
永久磁石(38a)(38b)の固着力とが反時計方向
の回転抑制力として加わっているため、結果として、ダ
イヤフラムの圧力差による小肘金(34)の時計方向の
回転力と上述の反時計方向の回転抑制力とが釣り合って
均衡を保ち、小肘金(34)は下方向に垂れた元の状態
を維持する。
【0039】その後、流体の流量が一定レベル以上にな
ると、第1圧力室(13a)及び第2圧力室(13b)
の圧力差による小肘金の回転力が上述の回転抑制力以上
に大きくなり、左側のダイヤフラム(12a)が左方向
に移動し始め、第2翼軸(20)が回転し始める。そし
て、図5の鎖線に示すように、小肘金(34)が上述の
回転抑制力に抗して時計方向に回転すると共に、第3中
肘金(35)も前記小肘金(34)の時計方向の回転に
従って上方向に移動する。そのため、第2大肘金 (2
8)は、第3中肘金(35)の下端の引掛け片(35
a)によって持ち上げられ、第1、第2永久磁石(38
a)(38b)の吸着状態を解除しつつ、固定軸(2
7)を中心に時計方向に所定位置まで回転する。後は、
切替弁(9)がその第2大肘金(35)及びコイルばね
(22)による上方向の力によって所定位置まで上昇
し、開口部(9)が開放される。
【0040】従って、ガス管(3)を流れてきた大流量
のガスの大部分は、その開放された開口部(9)から、
大流量用ガス管(6)に流れ込むので、その流量を大流
量用流量計(7)によって正確に計測する。
【0041】一方、ガスの流量が減少すると、小流量用
ガス管(4)の入口部と出口部との間に圧力差が小さく
なり、第1翼軸(19)は反時計方向に回転しようと
し、それにつれて、第1大肘金(21)も第1翼軸(1
9)を中心に反時計方向に回転しようとするが、第1中
肘金(23)が前記開放用磁石回路(32)に吸着され
ているから、第1大肘金(21)はその水平状態を維持
する。
【0042】また、このとき、第2翼軸(20)に枢支
連結された小肘金(34)は、上述の圧力差で生じる第
2翼軸(20)の回転力、コイルばねの付勢力及び第3
中肘金 (35)の自重によって反時計方向に回転し、
それにつれて第3中肘金(35)は所定位置まで下が
る。
【0043】その後、大流量ガス管(6)を流れるガス
の流量が一定レベル以下までさがると、制御部(10)
がそれを検出し、所定の信号を弁開放用磁石回路(3
2)に送信し、該弁開放用磁石回路(32)が前記第1
中肘金(23)をその吸着状態から開放する。後は、図
5の実線に示すように、切替弁(9)がそれ自身および
第2大肘金(21)の反時計方向の回転によって下方向
に移動し、開口部(8)が閉塞される。なお、コイルば
ね(30)の作用よって、切替弁(9)はゆっくりと下
方向に移動しながら開口部(8)を閉塞するのは実施形
態1と同じである。
【0044】従って、ガス管(3)を流れてきた小流量
のガスは、開口部(8)が切替弁(9)によって閉塞さ
れていることにより、小流量用ガス管(4)に流れ込む
ので、その流量を小流量用流量計(5)によって正確に
計測する。
【0045】 この実施形態に示した流量計は、切替弁
(9)の開口部開放状態を磁石回路(32)により維持
すると共に、切替弁の開口部閉塞状態を永久磁石(38
a)(38b)により維持するものとしたので、大流量
流量計と小流量流量計の切り替えを常に安定良く行うこ
とができる。特に、替弁の開口部閉塞状態を永久磁石
(38a)(38b)により維持するものとしたことに
よって、流量計の弁開閉機構を簡単に構成することがで
きる。以上に実施形態1,2を示したが、この発明はこ
れらの実施形態に限定されることはなく、種々の変形が
可能である。例えば、切替弁(9)による開口部の開放
状態及び閉塞状態を維持するのに1個ないし2個の磁石
回路を用いたが、2個とも永久磁石を用いたものとして
もよい。
【0046】また、切替弁(9)の開口部開放状態又は
閉塞状態をある程度維持するために制御部を用いたが、
この制御部を用いずにダイヤフラムによってのみ切替弁
を操作してもよい。つまり、ダイヤフラムの運動で生じ
る連結機構の力によってのみ、磁石回路又は永久磁石の
吸着力から中肘金を開放してもよい。
【0047】さらにまた、流体の圧力差を利用するダイ
ヤフラム機構においては、2組の圧力室と2枚のダイヤ
フラムを設けて切替弁の駆動を図ったが、1組の圧力室
と1枚のダイヤフラムのみであってもよいし、あるいは
3組の圧力室と3枚のダイヤフラムを設けてもよい。
【0048】[実施形態3]図7は、切替弁(53)の
開口部閉塞状態を永久磁石(55)(56)により維持
した流量計の実施形態を示すものである。
【0049】図7において、(41)は図示略のケーシ
ング内に設けられた弁開閉機構収容部であり、左から第
1収容部(45)、第2収容部(46)、第3収容部
(47)と3個の収容部が区画形成されている。そし
て、該弁開閉機構収容部(41)の第2収容部(46)
にはガス管(42)及び小流量用ガス管(43)が、第
3収容部(47)には大流量用ガス管(44)が連通接
続されており、また、該小流量用ガス管(43)または
大流量用ガス管(44)には、前記小流量用流量計
(5)または大流量用流量計(7)が介在配置されてい
る。
【0050】前記弁開閉機構収容部(41)の第1収容
部(45)は、中央部に膜板(51)が挟着されたダイ
ヤフラム(48)により縦方向に2室に分割され、左圧
力室(45a)と右圧力室(45b)とに区画形成され
ている。そして、前記左圧力室(45a)が、第1収容
部(45)の側壁に設けられた圧力取出管(49)を介
して、第3収容部(47)に連通される一方、前記右圧
力室(45b)が、第1収容部(45)と第2収容部
(46)の区画壁(57)に穿設された圧力取出孔(5
0)を介して、第2収容部(46)に連通されている。
これにより、左圧力室(45a)の圧力は第3収容部
(47)の圧力と、右圧力室(45b)の圧力は第2収
容部(46)の圧力とそれぞれ等しくなる。
【0051】従って、左圧力室(45a)と右圧力室
(45b)との圧力差は、そのまま第3収容部(47)
と第2収容部(46)の圧力差となり、この圧力差がダ
イヤフラム(48)の膜圧方向の移動を生じさせる。例
えば、左圧力室(45a)と右圧力室(45b)の圧力
差が小さい場合、すなわちガスが小流量で、第3収容部
(47)と第2収容部(46)の圧力差が小さい場合
は、図7の実線に示すように、ダイヤフラム(48)は
右方向に移動する。また、左圧力室(45a)と右圧力
室(45b)の圧力差が大きい場合、すなわちガスが大
流量で、第3収容部(47)と第2収容部(46)の圧
力差が大きい場合は、図7の破線に示すように、ダイヤ
フラム(48)は左方向に移動する。
【0052】また、第1収容部(45)と第2収容部
(46)の区画壁(57)の中央部には、伝達棒(5
2)が左右移動可能に挿通されている。この伝達棒(5
2)は、ダイヤフラム(48)の動作を切替弁(53)
に伝達するもので、左部はダイヤフラム(48)の膜板
(51)に挿着されると共に、右部は切替弁(53)が
設けられている。そして、前記切替弁(53)は、第2
収容部(46)と第3収容部(47)との区画壁(5
8)に穿設された開口部(54)を開閉するものとなさ
れている。このため、ダイヤフラム(48)が右方向に
移動すると、図2の実線に示すように、切替弁(53)
は伝達棒(52)を介して右方向に移動し、開口部(5
4)を閉塞する一方、ダイヤフラム(48)が左方向に
移動すると、図2の破線に示すように、切替弁(53)
は伝達棒(52)を介して左方向に移動し、開口部(5
4)を開放する。
【0053】また、前記ダイヤフラム(48)の膜板
(51)の左表面には、2個の第1永久磁石(55)が
上下対称に設けられると共に、第1収容部(45)と第
2収容部(46)の区画壁(57)の左表面であって、
前記第1永久磁石(55)に対応する位置には、前記永
久磁石(55)と異極の第2永久磁石(56)が設けら
れている。これにより、前記ダイヤフラム(48)が右
方向に移動し、膜板(51)が区画壁(57)付近に到
達すると、第1永久磁石(55)と第2永久磁石(5
6)は互いの磁力により吸着し、切替弁(53)が開口
部(54)を確実に閉塞する。従って、ダイヤフラム
(48)が両永久磁石(55)(56)の吸着力に抗し
て左方向に移動するまでの間は、切替弁(53)の開口
部閉塞状態を確実に維持されるので、両永久磁石(5
5)(56)の吸着力を調整することによって、切替弁
(53)が開口部閉塞状態を解除するタイミングを容易
に決定することができる。
【0054】この流量計を用いたガス流量の計測方法を
説明すると次のとおりである。
【0055】すなわち、ガスが供給されていない場合
は、弁開閉機構収容部(41)の第2収容部(46)と
第3収容部(47)とは同圧力であるから、第1収容部
(45)の左圧力室(45a)と右圧力室(45b)と
の圧力差は生じず、ダイヤフラムは図7の実線に示す位
置にあり、切替弁(53)は開口部(54)を閉塞して
いる。特に、ダイヤフラム(48)の膜板(51)は、
前記第1、第2磁石(55)(56)の吸着によって、
確実に第1収容部(45)と第2収容部(46)の区画
壁(57)に固定されているので、切替弁(53)の開
口部閉塞状態は確実に維持されている。
【0056】その後、ガス管(3)にガスが供給される
と、第2収容部(46)に圧力が加わって第3収容部
(47)との間に圧力差を生じ、それに伴って第1収容
部(45)の右圧力室(45b)に圧力が加わって左圧
力室(45a)との間に圧力差を生じる。このため、こ
の圧力差に基づき、ダイヤフラム(48)は左方向に移
動しようとするが、ガスの流量が一定レベル以上になる
まで移動し始めない。すなわち、ダイヤフラム(48)
の膜板(51)は、前記第1、第2磁石(55)(5
6)の吸着力によって、第1収容部(45)と第2収容
部(46)の区画壁(57)に固定されているので、ガ
スの流量が一定レベル以上となり、第1,2永久磁石
(55)(56)の吸着力に抗する圧力差がダイヤフラ
ム(48)に生じるまで、ダイヤフラム(48)は左方
向に移動し始めず、切替弁(53)は開口部閉塞状態を
維持する。
【0057】そして、ガスの流量が一定レベル以上とな
り、1,2永久磁石(55)(56)の吸着力に抗する
圧力差がダイヤフラム(48)に生じると、ダイヤフラ
ム(48)は左方向に移動し、それに伴って切替弁(5
3)も開口部閉塞状態を解除し、開口部(54)を開放
する。従って、ガス管(42)を流れてきた大流量のガ
スは、その開放された開口部(53)を通って、第3収
容部(47)、大流量用ガス管(44)に流れ込むの
で、大流量用流量計(7)によってガスの流量を正確に
計測する。
【0058】一方、ガスの流量が減少すると、第2収容
部(46)と第3収容部(47)との圧力差が小さくな
り、それに伴って第1収容部(45)の右圧力室(45
b)と左圧力室(45a)との圧力差も小さくなる。こ
のため、前記ダイヤフラム(48)は右方向に移動し、
膜板(51)が区画壁(57)付近に到達すると、第1
永久磁石(55)と第2永久磁石(56)は互いの磁力
により吸着し、切替弁(53)が開口部(54)を確実
に閉塞する。従って、ガス管(42)を流れてきた小流
量のガスは、第2収容部(46)、小流量用ガス管(4
3)に流れ込むので、小流量用流量計(7)によってガ
スの流量を正確に計測する。
【0059】このように、流量計は、切替弁(53)の
開口部閉塞状態を第1、第2永久磁石(55)(56)
により維持するものとしたので、構成簡単にして大流量
用流量計(44)と小流量用流量計(43)の切り替え
を自動的にかつ安定良く行うことができる。
【0060】なお、この実施形態では、切替弁(53)
の開口部閉塞状態を維持するものとしたが、開口部開放
状態を維持するものとしてもよい。
【0061】また、切替弁(53)の開口部閉塞状態ま
たは開口部開放状態を維持する磁気吸着手段は、上述の
ような永久磁石に限られず、その他の磁気吸着手段、例
えば実施形態1,2で用いた磁石回路であってもよい。
【0062】さらに、この実施形態における流量計は、
ダイヤフラム(48)及び切替弁(53)が縦方向に配
置されるものとしたが、ダイヤフラム(48)及び切替
弁(53)が横方向に配置されるように弁開閉機構収容
部(41)を水平に設置するものとしてもよい。この場
合、ダイヤフラム(48)には、切替弁(53)、伝達
棒(52)及び膜板(51)の自重が加わるので、それ
らの自重を考慮して第1、第2永久磁石(55)(5
6)の吸着力を調整するとよい。
【0063】
【発明の効果】この発明に係る流量計は、上述の次第
で、大流量の流体を計量する大流量用流量計と小流量の
流体を計量する小流量用流量計とを有する流量計におい
て、大流量の流体が流通するための開口部を開閉可能な
切替弁と、該切替弁の上流側と下流側の圧力差に応じて
揺動するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの揺動を前記
切替弁による開口部開閉動作に連動させる連結機構と、
前記切替弁の開口部開放状態または開口部閉塞状態の少
なくとも一方の状態を維持する磁気吸着手段とを備えて
いることを特徴とするので、流体の流量に応じて、大流
量流量計と小流量流量計の切り替えを自動的かつ安定良
く行うことができ、ひいては小流量から大流量までの広
範囲にわたる流量の流体を精度良く計量することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る流量計の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】図1の流量計の要部の垂直断面図である。
【図3】ダイヤフラム等の垂直断面図である。
【図4】ガスの流量に応じて連結機構が移行することを
示す図である。
【図5】実施形態2の流量計の垂直断面図である。
【図6】小流量用ガス管の出入口部における圧力取出口
の他の実施態様を示す図である。
【図7】実施形態3の流量計の垂直断面図である。
【符号の説明】
2・・・弁開閉機構収容部 4・・・小流量用ガス管 7・・・大流量用ガス管 9・・・切替弁 10・・・制御部 12a,12b・・・ダイヤフラム 21・・・第1大肘金 22・・・コイルばね 23・・・第1中肘金 28・・・第2大肘金 29・・・第2中肘金 32・・・開放用磁石回路 33・・・閉塞用磁石回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筏 隆臣 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 河野 明夫 大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関西 ガスメータ株式会社内 (72)発明者 小林 駿 大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関西 ガスメータ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大流量の流体を計量する大流量用流量計
    と小流量の流体を計量する小流量用流量計とを有する流
    量計において、 大流量の流体が流通するための開口部を開閉可能な切替
    弁と、 該切替弁の上流側と下流側の圧力差に応じて揺動するダ
    イヤフラムと、 該ダイヤフラムの揺動を前記切替弁による開口部開閉動
    作に連動させる連結機構と、 前記切替弁の開口部開放状態または開口部閉塞状態の少
    なくとも一方の状態を維持する磁気吸着手段とを備えて
    いることを特徴とする流量計。
JP10345196A 1997-12-12 1998-12-04 流量計 Pending JPH11230810A (ja)

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JP10345196A JPH11230810A (ja) 1997-12-12 1998-12-04 流量計

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JP34334497 1997-12-12
JP9-343344 1997-12-12
JP10345196A JPH11230810A (ja) 1997-12-12 1998-12-04 流量計

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095650A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Tlv Co Ltd 流量計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095650A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Tlv Co Ltd 流量計

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