JP2002065200A - 糖アルコールが被覆されたカプセル、その製造方法およびそれを用いた経口品 - Google Patents

糖アルコールが被覆されたカプセル、その製造方法およびそれを用いた経口品

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Katsunori Ogushi
勝教 大串
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糖アルコールの微粉末による作業性の困難を克
服し、かつ経口時の清涼感を持続させることができる、
糖アルコールが被覆されたカプセル、その製造方法およ
びそのカプセルを混入した経口品を提供する。 【解決手段】粒度60メッシュ通過以下に微粉砕された
糖アルコールが分散媒体中に分散した縣濁液または縣濁
ペーストを皮膜層で被覆してなることを特徴とする糖ア
ルコールが被覆されたカプセル。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は糖アルコールが被覆
されたカプセル、その製造方法およびその糖アルコール
が被覆されたカプセルが混入された経口品に関する。
【従来の技術】食品に添加される砂糖はカロリーが高
く、虫歯の原因となる、血糖値が上がるなどの理由で、
近年低カロリーの糖アルコール甘味料が数多く用いられ
ている。特に菓子、ガム、歯磨きペースト等の経口品で
は適当な甘さと清涼感、および健康上の立場からキシリ
トールがよく用いられている。キシリトールは砂糖に匹
敵する糖度を有すること、口内で溶解する際に溶解熱を
奪うため独特の清涼感があること、および砂糖に比較し
て摂取した時のカロリーが低い、虫歯を予防する、血糖
値を維持できるなどのことから、飴、アイスクリーム、
チョコレート、羊羹、あん、ジェリー、グミ、クッキー
などの菓子類、チューインガム、歯磨きペーストなどの
経口品に数多く用いられ実用化されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、糖アル
コール類、たとえばキシリトールは、トウモロコシなど
を原料として結晶状態で製造されるが、食品添加物とし
て用いるにはこれを粉砕する必要がある。ところが微粉
末状のキシリトールは保存が難しく、少しの湿気、温
度、圧力により容易に固結してしまう性質がある。ま
た、粉末は飛散、二次凝集化などが起こり易く工業的に
取り扱いが困難であり、作業性にも問題があった。さら
に、キシリトールは水に溶解する際、マイナスの溶解熱
が必要、つまり、溶解する際に周囲の熱を奪うため、口
に入れた時独特の清涼感が得られるのであるが、元来吸
湿性であるため、食品への混入後でも吸湿し、一旦水に
溶解した状態になるとそこですでに溶解熱を奪い、その
後口に入れた時の清涼感が薄れるという問題もあった。
本発明は、糖アルコールの微粉末による作業性の困難を
克服し、かつ経口時の清涼感を持続させることができ
る、糖アルコールが被覆されたカプセル、その製造方法
およびそのカプセルを混入した経口品を提供することを
目的とするものである。
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は次の手段
を採用するものである。 (1)粒度60メッシュ通過以下に微粉砕された糖アル
コールが分散媒体中に分散した縣濁液または縣濁ペース
トを皮膜層で被覆してなることを特徴とする糖アルコー
ルが被覆されたカプセルであり、下記は好ましい態様で
ある。(2)カプセルの最大直径が0.3〜8mmであ
ること、(3)縣濁液または縣濁ペーストと皮膜層との
間に保護層が存在すること、(4)糖アルコールがキシ
リトールであること、(5)糖アルコールが分散した懸
濁液または懸濁ペースト中に、糖アルコールに対して1
0重量%以下の微粉末シリカゲルを含有させたこと、
(6)分散媒体が植物油であること、(7)皮膜層の素
材がゼラチン、寒天、ペクチン、アルブミン、こんにゃ
くから選ばれた1種以上の素材からなること(8)皮膜
層の皮膜率が10〜50%であること。また、製造方法
としては、(9)粒度60メッシュ通過以下に微粉砕さ
れた糖アルコールを液体またはペーストからなる分散媒
体中に分散させ、この縣濁液または縣濁ペーストをコア
ノズルから吐出し、同時に皮膜物質をシースノズルから
吐出することにより、該縣濁液または縣濁ペーストを該
皮膜層で被覆し、凝固させることを特徴とする糖アルコ
ールが被覆されたカプセルの製造方法であり、経口品と
しては、(10)上記カプセルを甘味料として混入した
ことを特徴とする経口品である。
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明における糖アルコールとは、炭化水素の多価アル
コールであり、キシリトール、エリスリトール、マンニ
トール、ソルビトール等が挙げられ、天然、合成、半合
成物質があり、いずれも甘味料として利用しうるもので
あるが、中でもキシリトールが本発明の目的において好
ましい。糖アルコール類は合成、半合成、天然のものが
使用できる。本発明における微粉砕された糖アルコール
とは60メッシュ通過以下のものをいう。粒度の下限は
特に限定されないが、通常60〜500メッシュ通過の
もの、好ましくは100〜300メッシュ通過のもので
ある。粒度分布は特に問題にならないが、機械粉砕をし
た後、例えば60メッシュの篩で粗粒をカットすると粒
度の大きい方へ偏った分布を示す。粉砕はピンミル等
の、通常の機械粉砕機を用いることができる。本発明に
おいて、糖アルコールは液体またはペーストからなる分
散媒体中に分散される。分散媒体としては親油性の植物
油が好ましく、具体的にはヤシ油、パーム油などが挙げ
られるが、これらの分散媒体に糖アルコールが分散され
た縣濁液または縣濁ペーストを、ノズルから吐出する必
要があり、そのためにはある程度の粘度の高い液状の媒
体が好ましい。縣濁液または縣濁ペーストの粘度は10
〜500ポイズが好ましい。本発明における皮膜層の素
材としてはゼラチン、寒天、ペクチン、アルブミン、こ
んにゃくなどが挙げられるが、後の紡出工程において、
加熱時には適度の粘度を有する液状でかつ適当な凝固液
中で冷却したとき固化する性質を有するゲル化性のもの
が好ましい。本発明においては、縣濁液または縣濁ペー
ストとの間に必要に応じて保護層を存在させることがで
き、この保護層の素材としては架橋ゼラチンなどのよう
に被膜層よりは耐水性が高い物質が好ましい。この保護
層はシース層とコア層の間にさらに中間シース層として
保護層が形成されるように三重のノズル構造とすること
によりも保護層を形成することができる。本発明のカプ
セルは、その最大直径(楕円球の場合は長径)が0.3
〜8mmが好ましく、さらに好ましくは0.5〜5mm
である。また、皮膜層の皮膜率は10〜50%が好まし
い。ここで被膜率とは、全カプセル中の被膜層物質の割
合(重量%)を意味する。本発明における経口品とは、
経口食品、飲料、食品ではないが口に入れるチューイン
ガム、歯磨きペースト、うがい液、経口医薬品などを意
味し、チョコレート、ジェリー、グミ、クッキーなどの
洋菓子、羊羹、饅頭、煎餅などの和菓子、あん、クリー
ム、ジャムなどの菓子素材、アイスクレーム、ソフトク
リームなどの冷凍食品、チューインガム、歯磨きペース
トなどの経口品、ジュース類などの飲料、うがい薬、医
薬品などが挙げられるが、清涼感を発揮するものとし
て、口中で咀嚼するものが好ましい。次に、本発明のカ
プセルの製造方法を説明する。まず粒度60メッシュ以
下に微粉砕された粉末状の糖アルコールを分散液または
分散ペーストに分散させ、縣濁液または縣濁ペーストを
作り、縣濁液層に導入する。一方皮膜層となる皮膜液を
別の槽に準備する。芯鞘構造を構成する同心二重構造の
口金を準備し、芯部であるコアノズルに縣濁液を導き、
鞘部であるシースノズルに皮膜液を導き、これらを同時
に吐出する。その結果縣濁液を芯、皮膜液を鞘とする二
重構造のガットが吐出される。この吐出を断続的に行
い、脈動させることにより、内部に縣濁液が皮膜層によ
って被覆された球状カプセルが連続的に吐出され、これ
らの数珠状カプセルを冷却と同時に冷水などの凝固液中
で分離することにより、カプセルを連続的に得ることが
できる。なお、凝固液には塩化ナトリウム、水酸化カル
シウムのような凝固剤を混入することも好ましい。この
カプセルは顆粒状物と同様に取り扱うことができ、公知
の方法で菓子、菓子素材、歯磨きペーストなどの経口品
に混練することにより、カプセル状甘味料入りの経口品
を得ることができる。
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 60メッシュの篩でふるい分けした粒度60メッシュ通
過以下の乾燥キシリトール40重量部をヤシ油60重量
部に添加し、ホモミキサーで十分攪拌混合してキシリト
ール分散液を調整した。この分散液70重量%をコア層
とし、ゼラチンの被覆層30重量部をシース層として2
層ノズルを用いてカプセル直径1mmおよび3mmにな
るように吐出させ、10℃の食塩水溶液からなる凝固液
中に滴下させてカプセルを形成させた。かくして得られ
たゲル被覆カプセルを60℃の熱風乾燥機で乾燥させ、
キシリトールを被覆したカプセルを得た。 実施例2 粒度60メッシュ通過の乾燥キシリトールに、粒度25
0メッシュ通過の乾燥シリカゲルを混合し、実施例1と
同様の方法でキシリトール被覆カプセルを得た。 実施例3 実施例1と2で作成したキシリトール被覆カプセルを、
市販のお汁粉に10重量%混入し、十分攪拌後、一夜常
温で放置した。このお汁粉を試食したところ、被膜層で
あるゼラチンが適度に膨潤し、歯に当たったときに内部
のキシリトール分散液が口中に広がり、溶解することで
適度の清涼感と部分甘味が感じられた。また、実施例1
に比べ、実施例2の方がこの清涼感は強く感じられた。 比較例1 実施例3において用いたキシリトール被覆カプセルの代
わりに、市販のキシリトール粉末を用いた以外は実施例
3と同様の実験を行った。試食の結果、甘さが部分的で
なく全体に感じられ、かつ、清涼感は実施例3のいずれ
のものよりも低かった。
【発明の効果】本発明の糖アルコールが被覆されたカプ
セルは次のような効果を奏する。 (1)顆粒状物として取り扱うことができ、操作性が向
上する。 (2)口中でカプセルが破れ、新鮮な糖アルコールが口
中で溶解し、溶解熱を奪うので際立った清涼感を得るこ
とができる。 (3)カプセル中では外気水分が遮断され、吸湿による
固結を防止することができる。 (4)糖アルコールは口中で徐々に溶出するため甘さを
持続することができる。 (5)菓子などの製品製造時の混練、加熱などの過酷な
条件を被覆層が緩和し、製品の安定性が得られる。 (6)保存時の熱、紫外線などの刺激からの変質を防止
し、品質の保持効果が得られる。 (7)カプセルに閉じ込めるため、他の反応し易い成分
と接触せず、変質を防止することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒度60メッシュ通過以下に微粉砕された
    糖アルコールが分散媒体中に分散した縣濁液または縣濁
    ペーストを皮膜層で被覆してなることを特徴とする糖ア
    ルコールが被覆されたカプセル。
  2. 【請求項2】カプセルの最大直径が0.3〜8mmであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の糖アルコールが被
    覆されたカプセル。
  3. 【請求項3】縣濁液または縣濁ペーストと皮膜層との間
    に保護層が存在することを特徴とする請求項1または2
    に記載の糖アルコールが被覆されたカプセル。
  4. 【請求項4】糖アルコールがキシリトールであることを
    特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の糖アルコール
    が被覆されたカプセル。
  5. 【請求項5】糖アルコールが分散した懸濁液または懸濁
    ペースト中に、糖アルコールに対して10重量%以下の
    微粉末シリカゲルを含有させたことを特徴とする請求項
    1〜4いずれか記載の糖アルコールが被覆されたカプセ
    ル。
  6. 【請求項6】分散媒体が植物油であることを特徴とする
    請求項1〜5いずれかに記載の糖アルコールが被覆され
    たカプセル。
  7. 【請求項7】皮膜層の素材がゼラチン、寒天、ペクチ
    ン、アルブミン、こんにゃくから選ばれた1種以上の素
    材からなることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記
    載の糖アルコールが被覆されたカプセル。
  8. 【請求項8】皮膜層の皮膜率が10〜50%であること
    を特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の糖アルコー
    ルが被覆されたカプセル。
  9. 【請求項9】粒度60メッシュ通過以下に微粉砕された
    糖アルコールを液体またはペーストからなる分散媒体中
    に分散させ、この縣濁液または縣濁ペーストをコアノズ
    ルから吐出し、同時に皮膜物質をシースノズルから吐出
    することにより、該縣濁液または縣濁ペーストを該皮膜
    層で被覆し、凝固させることを特徴とする糖アルコール
    が被覆されたカプセルの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9いずれかに記載のカプセル
    または請求項8の製造方法で得られたカプセルを甘味料
    として混入したことを特徴とする経口品。
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