JP2002064985A - 電力変換システムの制御装置 - Google Patents

電力変換システムの制御装置

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JP2002064985A JP2000246932A JP2000246932A JP2002064985A JP 2002064985 A JP2002064985 A JP 2002064985A JP 2000246932 A JP2000246932 A JP 2000246932A JP 2000246932 A JP2000246932 A JP 2000246932A JP 2002064985 A JP2002064985 A JP 2002064985A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】電力変換システムを構成する複数台のPWMイ
ンバータ装置の出力電圧波形に含まれる負荷2の高調波
電流に起因した歪みを改善する。 【解決手段】電力変換システムの制御装置60に乗算演
算器61〜64と、電圧指令値演算回路65〜68と、
瞬時値制御回路69〜72と、加算演算器73〜76を
付加し、これらの電圧指令値演算回路により出力電圧の
歪み分を抑制する瞬時電圧指令値を生成し、この瞬時電
圧指令値に基づく予測形の前記瞬時値制御回路69〜7
2の出力によりPWMインバータ11,21,31,4
1を高速に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数台のPWM
インバータ装置から構成される電力変換システムの制御
装置に関し、この電力変換システムは商用周波数での特
別高圧周波数変換装置、例えば、電車の特別高圧(20
kV、又は25kV)交流電源などに用いられる。
【0002】
【従来の技術】図10は、この種の電力変換システムの
従来例を示す回路構成図であり、1は整流電源などの直
流電源、10,20,30,40はこの電力変換システ
ムを形成する4台のPWMインバータ装置、2は前記電
力変換システムの負荷、3は負荷2の両端電圧、すなわ
ち、前記電力変換システムの出力電圧(VL )を検出す
るPT(計器用変圧器)、50は前記電力変換システム
の制御装置である。
【0003】図10に示したPWMインバータ装置10
(20,30,40)は自己消弧形素子としてのIGB
Tとダイオードとの逆並列回路をブリッジ接続にしたP
WMインバータ11(21,31,41)と、リアクト
ルとコンデンサとからなる正弦化フィルタ12(22,
32,42)と、これらの正弦化フィルタの出力側を一
次巻線側とした変圧器13(23,33,43)とを備
えている。ここで、コンデンサ11a及び図示しないコ
ンデンサ21a,31a,41aは、主として、直流電
源1側の高周波インピーダンスを低減させる目的で設置
されている。
【0004】図10に示した電力変換システムでは変圧
器13,23,33,43それぞれの二次巻線を直列に
接続し、図示の如く、その両端から負荷2へ給電してい
る。
【0005】図11は、図10に示した制御装置50の
詳細回路構成図であり、51は平均値演算器、52は電
圧調節器、53は台形波指令値発生器、54〜57はP
WM回路を示す。
【0006】すなわち、図11に示した電力変換システ
ムの従来の制御装置50では出力電圧設定値(VL *
と、PT3から得られる検出値(VL )を平均値演算器
51により直流化した値との偏差を零にする調節演算を
電圧調節器52で行い、この調節演算値と内蔵する基準
台形波指令値とを乗算した台形波電圧指令値を台形波指
令値発生器53で求め、PWM回路54〜57それぞれ
では前記台形波電圧指令値とキャリア信号とによるPW
M(パルス幅変調)演算を行い、この演算結果により対
応するPWMインバータ11,21,31,41をオ
ン,オフ制御することで得られる交流を正弦化フィルタ
11,22,32,42によりその高調波成分を減衰さ
せ、さらに、変圧器13,23,33,43により昇圧
し、負荷2に所望の電圧(=VL *)を供給している。こ
こで、前記台形波電圧指令値によりPWMインバータ1
1,21,31,41が出力する電圧を制御する方法で
は、周知の如く、直流電源1の電圧利用率が正弦波電圧
指令値に比して改善でき、この種の電力変換システムと
して好適な制御方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の電力変換
システムにおいて、負荷2が例えば電車など、その負荷
電流に高調波成分が多く含まれる場合に、この高調波成
分の電流により電力変換システム、すなわち各PWMイ
ンバータ装置が出力する電圧波形が大きく歪み、場合に
よっては、負荷2の制御系とこの電力変換システムの制
御系とが干渉しあう、いわゆる、共振現象を起こして前
記電圧波形に大きな振動成分が連続的に現れ、この歪み
や振動成分により構成する機器に損傷を与える恐れがあ
った。
【0008】従来はこれらの対応策として、負荷2と並
列に高調波フィルタを設置し、この高調波フィルタによ
り負荷2の高調波成分を吸収することが行われていた。
【0009】この発明の目的は、上述の高調波フィルタ
を設置することなく、上記問題点を解決する電力変換シ
ステムの制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この第1の発明は、直流
電源より出力される直流をPWMインバータにより交流
に変換し、この交流をリアクトルとコンデンサから構成
される正弦化フィルタと該正弦化フィルタの出力側を一
次巻線側とした変圧器とを介して出力する複数台のPW
Mインバータ装置からなり、前記各PWMインバータ装
置の変圧器の二次巻線を直列に接続し、この接続により
得られる加算電圧を出力電圧として負荷に供給する電力
変換システムの制御装置において、前記電力変換システ
ムの出力電圧の平均値と、該システムの出力電圧設定値
との偏差を零にする調節演算を行う電圧調節器と、該電
圧調節器の調節演算値と基準正弦波設定値との乗算演算
を行い、この演算値を第1の瞬時電圧指令値として出力
する乗算演算器と、前記電圧調節器の調節演算値と前記
基準正弦波設定値とから導出される台形波電圧指令値を
出力する台形波指令値発生器と、前記第1の瞬時電圧指
令値と、前記各PWMインバータ装置の変圧器の一次巻
線の電流瞬時値より導出される該変圧器の電圧変動補正
分とを加算演算し、この加算演算値を各PWMインバー
タ装置への第2の瞬時電圧指令値として出力する電圧指
令値演算回路と、前記第2の瞬時電圧指令値と、対応す
るPWMインバータ装置の変圧器の一次巻線の電圧瞬時
値及び電流瞬時値と、このPWMインバータ装置の正弦
化フィルタの回路定数と、前記直流電源の電圧値とによ
り各PWMインバータへのその都度のパルス幅の瞬時補
正値を導出する瞬時値制御回路と、前記瞬時補正値と台
形波電圧指令値とを加算演算する加算演算器と、該加算
演算器の出力値と、キャリア信号とによりPWM演算さ
れた点弧信号を導出し、この点弧信号により対応するP
WMインバータをオン,オフ制御するPWM回路とを備
えたことを特徴とする。
【0011】第2の発明は前記電力変換システムの制御
装置において、前記電力変換システムの出力電圧の平均
値と、該システムの出力電圧設定値との偏差を零にする
調節演算を行う電圧調節器と、該電圧調節器の調節演算
値と基準正弦波設定値との乗算演算を行い、この演算値
を第1の瞬時電圧指令値として出力する乗算演算器と、
前記電圧調節器の調節演算値と前記基準正弦波定値とか
ら導出される台形波電圧指令値を出力する台形波指令値
発生器と、前記第1の瞬時電圧指令値から前記各PWM
インバータ装置の変圧器の一次巻線の電流瞬時値より導
出されるこの制御系のダンピング補正分を減算演算し、
この減算演算値を各PWMインバータ装置への第2の瞬
時電圧指令値として出力する電圧指令値演算回路と、前
記第2の瞬時電圧指令値と、対応するPWMインバータ
装置の変圧器の一次巻線の電圧瞬時値及び電流瞬時値
と、このPWMインバータ装置の正弦化フィルタの回路
定数と、前記直流電源の電圧値とにより各PWMインバ
ータへのその都度のパルス幅の瞬時補正値を導出する瞬
時値制御回路と、前記瞬時補正値と台形波電圧指令値と
を加算演算する加算演算器と、該加算演算器の出力値
と、キャリア信号とによりPWM演算された点弧信号を
導出し、この点弧信号により対応するPWMインバータ
をオン,オフ制御するPWM回路とを備えたことを特徴
とする。
【0012】第3の発明は、前記第1又は第2の発明の
電力変換システムの制御装置において、前記それぞれの
PWMインバータ装置におけるキャリア信号は、前記各
PWMインバータに対して、互いに180°の位相差を
有する三角波信号としたことを特徴とする。
【0013】第4の発明は、前記第3の発明の電力変換
システムの制御装置において、前記それぞれの演算は、
前記三角波信号の正または負の頂点から予め定める検
出,演算に要する時間だけその都度早めた時刻でのサン
プル値により行うことを特徴とする。
【0014】この第1の発明においては、それぞれのP
WMインバータ装置の出力電流を取り込んだ電圧指令値
演算回路により、先述の出力電圧の歪み成分を抑制する
第2の瞬時電圧指令値を生成し、この瞬時電圧指令値に
対して、それぞれの正弦化フィルタのリアクトルのイン
ダクタンス(L)及びコンデンサの容量(C)とを取り
込んだ予測形の瞬時値制御回路により各PWMインバー
タ装置の出力電圧の瞬時値を制御するので出力電圧波形
の乱れを改善することができる。
【0015】また第2の発明においては、それぞれのP
WMインバータ装置の出力電流を取り込んだ電圧指令値
演算回路により、先述の出力電圧の振動成分を抑制する
第2の瞬時電圧指令値を生成し、この瞬時電圧指令値に
対して、それぞれの正弦化フィルタのリアクトルのイン
ダクタンス(L)及びコンデンサの容量(C)とを取り
込んだ予測形の瞬時値制御回路により各PWMインバー
タ装置の出力電圧の瞬時値を制御するので出力電圧波形
の振動成分を抑制することができる。
【0016】さらに第3の発明によれば、前記第1又は
第2の発明の作用に付加して、PWM演算の際のキャリ
ア信号を三角波信号とし、それぞれのPWM回路では互
いに180°の位相差を持たせることで、この電力変換
システムの出力電圧そのもののキャリア信号成分の高調
波をより少なくすることができる。
【0017】また、第4の発明は上述の発明におけるそ
れぞれの演算をデジタル演算により行う際に用いられ、
その結果、演算タイミングの同期化が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態を
示す電力変換システムの回路構成図であり、図10に示
した従来例回路と同一機能を有するものには同一符号を
付してその説明を省略する。
【0019】すなわち図1の回路構成が図10の回路構
成と異なる点は、PWMインバータ装置10a(20
a,30a,40a)には変圧器13(23,33,4
3)の一次巻線の電圧を検出するPT(計器用変圧器)
14(24,34,44)と、該巻線の電流を検出する
CT(計器用変流器)15(25,35,45)とが付
加され、また、制御装置50に代えて制御装置60また
は制御装置80を備え、さらに、直流電源1の電圧を検
出する直流電圧検出器4を備えている。
【0020】図2はこの発明の第1の実施例を示し、図
1に示した制御装置60の詳細回路構成図である。この
制御装置60において、制御装置50と同一機能を有す
るものには同一符号を付している。
【0021】すなわち、この制御装置60には平均値演
算器51,電圧調節器52,台形波指令値発生器53
a,PWM回路54〜57の他に乗算演算器61〜64
と、電圧指令値演算回路65〜68と、瞬時値制御回路
69〜72と、加算演算器73〜76とを備えている。
ここで、台形波指令値発生器53aは従来の台形波指令
値発生器53の機能に加えて、内臓する基準台形波指令
値と後述の乗算演算器61〜64それぞれにおける基準
正弦波設定値との間の位相同期を行っている。
【0022】図1に示した電力変換システムにおいて、
図2に示したこの発明の制御装置60を用いたときの動
作を、図2〜図6を参照しつつ、以下に説明する。
【0023】先ず、PWM回路54〜57において、P
WM回路54,55の三角波キャリア信号と、PWM回
路56,57の三角波キャリア信号とに180°の位相
差を持たせると、例えば、PWMインバータ装置20a
とPWMインバータ装置30aとの間では、変圧器23
の一次側と変圧器33の一次側とに発生する電圧波形に
おけるキャリア信号周波数成分のリプル波形が180°
の位相差を有し、このリプル波形の電圧が変圧器23及
び変圧器33の二次側で合成されるので、結果として、
変圧器23及び変圧器33の二次側でのキャリア信号周
波数成分の含有率が低減されので、正弦化フィルタ2
2,32でのキャリア信号周波数成分の減衰率を小さい
値にでき,小型化できる。なお、正弦化フィルタ12,
42においても、同様に小型化できる。
【0024】図3は、図2に示した瞬時値制御回路69
〜72のうち、瞬時値制御回路69のブロック線図表示
による詳細回路構成図である。
【0025】この瞬時値制御回路69において、PWM
回路54の三角波キャリア信号(図4(イ)参照)の周
期すなわちサンプリング周期をTとし、後述の電圧指令
値演算回路65からの瞬時電圧指令値(V**)と、PT
14から得られる変圧器13の一次側電圧の検出値(V
O1)との差のサンプリング時点k(k=1・2・3・・
・・・)としたときの値をv(k)とし、CT15から
の検出値(IO1)の前記時点kでの値をi(k)とする
と、瞬時値制御回路69の出力である瞬時補正値(u
(k),図4(ロ)参照)の演算は、下記式(1)に示
すように行われる。
【0026】
【数1】 u(k)=〔W1 ・v(k)+W2 ・v(k−1) +W4 ・i(k)+W5 ・i(k−1)〕/VE +W3 ・u(k−1) …(1) ここで、W1 =−(A1 +A4 )/B22 =(A1 ・A4 −A2 ・A3 )/B23 =−(A3 ・B1 −A1 ・B2 )/B24 =−D2 /B25 =−(A3 ・D1 −A1 ・D2 )/B21 =cos(αT) A2 =−(1/Lα)・sin(αT) A3 =(1/Cα)・sin(αT) A4 =cos(αT) B1 =(1/L)・cos(T/2) B2 =1/(Lα)・sin(αT/2) D1 =1−cos(αT) D2 =−1/(Cα)・sin(αT) α=1/(L・C)1/2 L:正弦化フィルタ12のリアクトルのインダクタンス
値 C:正弦化フィルタ12のコンデンサの容量値 なお、上記式(1)の左辺の出力は、例えば、図4
(イ)の太実線及び図4(ロ)に示す如く三角波キャリ
ァ信号の正の頂点で行うために、予め検出,演算に要す
る時間だけその都度早めた時刻でのそれぞれのサンプル
値を取り込むようにしている。同様に、瞬時値制御回路
71,72では図4(イ)の細実線及び図4(ハ)に示
す如きタイミングで出力している。
【0027】図5は、図2に示した電圧指令値演算回路
65〜68のうち、電圧指令値演算回路65のブロック
線図表示による詳細回路構成図である。
【0028】すなわち、図3に示した瞬時値制御回路6
9と同様に、電圧指令値演算回路65ではCT15から
の検出値(IO1)の前記時点kでの値をi(k)と、前
回の値i(k−1)との差、すなわち、IO1の変化値を
1 倍した値と、乗算演算器61で得られる電圧調節器
52の調節演算値と内蔵する基準正弦波設定値との乗算
演算値である瞬時電圧指令値(V* )とを加算した値を
新たな瞬時電圧指令値(V**)として出力している。
【0029】ここで、G1 は変圧器13の仮想インピー
ダンス相当値であり、前記IO1の変化値をG1 倍した値
は電圧のディメンジョンとなり、この値を瞬時電圧指令
値(V* )に加算した瞬時電圧指令値(V**)は変圧器
13の二次側の電圧変動を補正する瞬時電圧指令値とな
り、その結果、負荷2が例えば電車など、その負荷電流
に高調波成分が多く含まれる場合に、この高調波成分の
電流により電力変換システム、すなわち各PWMインバ
ータ装置が出力する電圧波形が大きく歪むことが(図6
(ロ)参照)、先述の高調波フィルタを設置することな
く、防止できる(図6(イ)参照)。
【0030】図7はこの発明の第2の実施例を示し、図
1に示した制御装置80の詳細回路構成図である。この
制御装置80において、制御装置60と同一機能を有す
るものには同一符号を付している。
【0031】すなわち、図7に示した制御装置80の回
路構成が図2に示した制御装置60の回路構成と異なる
点は、電圧指令値演算回路65〜68に代えて、電圧指
令値演算回路81〜84を備えていることである。
【0032】図8は、図7に示した電圧指令値演算回路
81〜84のうち、電圧指令値演算回路81のブロック
線図表示による詳細回路構成図である。
【0033】すなわち、図3に示した瞬時値制御回路6
9と同様に、電圧指令値演算回路81ではCT15から
の検出値(IO1)の前記時点kでの値をi(k)と、前
回の値i(k−1)との差、すなわち、IO1の変化値を
2 倍した値を乗算演算器61の出力である瞬時電圧指
令値(V* )から減算した値を新たな瞬時電圧指令値
(V**)として出力している。
【0034】ここで、G2 はこの電力変換システムの制
御系のダンピングを補正する値であり、前記IO1の変化
値にG2 を乗じた値を瞬時電圧指令値(V* )から減算
した瞬時電圧指令値(V**)は、変圧器13の一次側の
電圧の振動成分を抑制する瞬時電圧指令値となり、その
結果、負荷2が例えば電車など、その負荷電流に高調波
成分が多く含まれる場合にも(図9(ロ)参照)、変圧
器13の一次側電圧が高調波成分の少ない正弦波状電圧
となり(図9(イ)参照)、負荷2の制御系とこの電力
変換システムの制御系との干渉現象を防止した安定な出
力電圧制御を、先述の高調波フィルタを設置することな
く、行うことができる。
【0035】
【発明の効果】この種の電力変換システムにおいて、負
荷2が例えば電車など、その負荷電流に高調波成分が多
く含まれる場合に、従来は、負荷2と並列に高調波フィ
ルタを設置し、この高調波フィルタにより負荷2の高調
波成分を吸収することが行われていたが、この発明の電
力変換システムでは、上述の高調波フィルタを設置する
ことなく、前記負荷電流による出力電圧波形の歪みや持
続する振動成分を除去することができ、さらに、正弦化
フィルタも小型になり、その結果、このシステム全体の
小型化,低価格化が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す電力変換システム
の回路構成図
【図2】この発明の第1の実施例を示す電力変換システ
ムの制御装置の回路構成図
【図3】図2の部分詳細回路構成図
【図4】図3の動作を説明する波形図
【図5】図2の部分詳細回路構成図
【図6】図1,2の動作を説明する波形図
【図7】この発明の第2の実施例を示す電力変換システ
ムの制御装置の回路構成図
【図8】図7の部分詳細回路構成図
【図9】図1,7の動作を説明する波形図
【図10】従来の電力変換システムの回路構成図
【図11】従来の電力変換システムの制御装置の回路構
成図
【符号の説明】
1…直流電源、2…負荷、3…PT、4…直流電圧検出
器、10,20,30,40,10a,20a,30
a,40a…PWMインバータ装置、11,21,3
1,41…PWMインバータ、12,22,32,42
…正弦化フィルタ、13,23,33,43…変圧器、
14,24,34,44…PT、15,25,35,4
5…CT、50,60,80…制御装置、51…平均値
演算器、52…電圧調節器、53,53a…台形波指令
値発生器、54〜57…PWM回路、61〜64…乗算
演算器、65〜68…電圧指令値演算回路、69〜72
…瞬時値制御回路、73〜76…加算演算器、81〜8
4…電圧指令値演算回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源より出力される直流をPWMイ
    ンバータにより交流に変換し、この交流をリアクトルと
    コンデンサから構成される正弦化フィルタと該正弦化フ
    ィルタの出力側を一次巻線側とした変圧器とを介して出
    力する複数台のPWMインバータ装置からなり、前記各
    PWMインバータ装置の変圧器の二次巻線を直列に接続
    し、この接続により得られる加算電圧を出力電圧として
    負荷に供給する電力変換システムの制御装置において、 前記電力変換システムの出力電圧の平均値と、該システ
    ムの出力電圧設定値との偏差を零にする調節演算を行う
    電圧調節器と、 該電圧調節器の調節演算値と基準正弦波設定値との乗算
    演算を行い、この演算値を第1の瞬時電圧指令値として
    出力する乗算演算器と、 前記電圧調節器の調節演算値と前記基準正弦波設定値と
    から導出される台形波電圧指令値を出力する台形波指令
    値発生器と、 前記第1の瞬時電圧指令値と、前記各PWMインバータ
    装置の変圧器の一次巻線の電流瞬時値より導出される該
    変圧器の電圧変動補正分とを加算演算し、この加算演算
    値を各PWMインバータ装置への第2の瞬時電圧指令値
    として出力する電圧指令値演算回路と、 前記第2の瞬時電圧指令値と、対応するPWMインバー
    タ装置の変圧器の一次巻線の電圧瞬時値及び電流瞬時値
    と、このPWMインバータ装置の正弦化フィルタの回路
    定数と、前記直流電源の電圧値とにより各PWMインバ
    ータへのその都度のパルス幅の瞬時補正値を導出する瞬
    時値制御回路と、 前記瞬時補正値と台形波電圧指令値とを加算演算する加
    算演算器と、 該加算演算器の出力値と、キャリア信号とによりPWM
    演算された点弧信号を導出し、この点弧信号により対応
    するPWMインバータをオン,オフ制御するPWM回路
    とを備えたことを特徴とする電力変換システムの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 直流電源より出力される直流をPWMイ
    ンバータにより交流に変換し、この交流をリアクトルと
    コンデンサから構成される正弦化フィルタと該正弦化フ
    ィルタの出力側を一次巻線側とした変圧器とを介して出
    力する複数台のPWMインバータ装置からなり、前記各
    PWMインバータ装置の変圧器の二次巻線を直列に接続
    し、この接続により得られる加算電圧を出力電圧として
    負荷に供給する電力変換システムの制御装置において、 前記電力変換システムの出力電圧の平均値と、該システ
    ムの出力電圧設定値との偏差を零にする調節演算を行う
    電圧調節器と、 該電圧調節器の調節演算値と基準正弦波設定値との乗算
    演算を行い、この演算値を第1の瞬時電圧指令値として
    出力する乗算演算器と、 前記電圧調節器の調節演算値と前記基準正弦波定値とか
    ら導出される台形波電圧指令値を出力する台形波指令値
    発生器と、 前記第1の瞬時電圧指令値から前記各PWMインバータ
    装置の変圧器の一次巻線の電流瞬時値より導出されるこ
    の制御系のダンピング補正分を減算演算し、この減算演
    算値を各PWMインバータ装置への第2の瞬時電圧指令
    値として出力する電圧指令値演算回路と、 前記第2の瞬時電圧指令値と、対応するPWMインバー
    タ装置の変圧器の一次巻線の電圧瞬時値及び電流瞬時値
    と、このPWMインバータ装置の正弦化フィルタの回路
    定数と、前記直流電源の電圧値とにより各PWMインバ
    ータへのその都度のパルス幅の瞬時補正値を導出する瞬
    時値制御回路と、 前記瞬時補正値と台形波電圧指令値とを加算演算する加
    算演算器と、 該加算演算器の出力値と、キャリア信号とによりPWM
    演算された点弧信号を導出し、この点弧信号により対応
    するPWMインバータをオン,オフ制御するPWM回路
    とを備えたことを特徴とする電力変換システムの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電力変換
    システムの制御装置において、 前記それぞれのPWMインバータ装置におけるキャリア
    信号は、前記各PWMインバータに対して、互いに18
    0°の位相差を有する三角波信号としたことを特徴とす
    る電力変換システムの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電力変換システムの制
    御装置において、 前記それぞれの演算は、前記三角波信号の正または負の
    頂点から予め定める検出,演算に要する時間だけその都
    度早めた時刻でのサンプル値により行うことを特徴とす
    る電力変換システムの制御装置。
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