JP2002062401A - 反射防止透明導電性積層フィルム - Google Patents

反射防止透明導電性積層フィルム

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JP2002062401A
JP2002062401A JP2000245967A JP2000245967A JP2002062401A JP 2002062401 A JP2002062401 A JP 2002062401A JP 2000245967 A JP2000245967 A JP 2000245967A JP 2000245967 A JP2000245967 A JP 2000245967A JP 2002062401 A JP2002062401 A JP 2002062401A
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JP2000245967A
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Tsukasa Yamada
司 山田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 帯電防止性、電磁波遮蔽性、反射防止性、防
汚性、生産性に加えて機械特性にも優れ、フェースパネ
ルに貼り付けることの可能な反射防止透明導電性積層フ
ィルムを提供する。 【解決手段】 透明基材1上に無機微粒子および多官能
重合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層2
と、少なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明
導電層3と、該透明導電層3の外層に形成され、この透
明導電層の屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1
層の透明性反射防止層4からなる反射防止透明導電性積
層フィルムであって、3mm直径の鋼球と該フィルムの間
の荷重200gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数が0.5以
下である反射防止透明導電性積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止効果、電
磁波遮蔽効果、反射防止効果、機械特性及び防汚性に優
れた反射防止透明導電性積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】TVブラウン管やコンピュータディスプ
レイとして用いられている陰極線管やプラズマディスプ
レー等は、フェースパネル面に発生する静電気により埃
が付着して視認性が低下する他、電磁波を輻射して周囲
に悪影響を及ぼすなどの問題点を有している。また陰極
線管のフラット化等により、反射防止機能が必要となっ
ている。さらにフェースパネル面は手や筆記用具が触れ
たり、汚れを落とすために布で拭いたりすると、擦り傷
が発生しやすい問題がある。
【0003】帯電防止、電磁波遮蔽および反射防止を目
的として、銀等の金属あるいはITO(indium
titanium oxide)等の導電性金属酸化物
を用い、蒸着・スパッタ等で導電性層をフェースパネル
面に直接形成させる方法が提案されているが、膜形成に
は真空処理や高温処理が必要であり、製造費が高価にな
る、あるいは生産性が低いという難点がある。また、ゾ
ル−ゲル法による塗布方式の導電性薄膜の形成法も提案
されているが(羽生等,National Techn
ical Report 40,No.1,(199
4)90)、高温処理が必要であり、透明基材であるプ
ラスチックフィルム上やハードコート上への積層は基材
の変質が起こることから、基材として使用できる素材が
限定されてしまう問題があった。導電性酸化物微粒子や
コロイドを分散させた透明導電性塗料も提案されている
が(特開平6−344489号、特開平7−26825
1号)、得られた透明導電性層の導電性が低いという問
題があった。
【0004】そこで、さらに導電性を上げるため、金属
微粒子からなる透明導電膜が提案されている(特開昭6
3−160140号、特開平9−55175号)。ま
た、透明導電膜上にテトラエトキシシラン等の反射防止
塗料を塗布することにより低反射透明導電膜を形成する
方法が提案されている(特開平10−142401
号)。しかし、透明基材の上に金属微粒子を塗布しただ
けでは機械強度が弱いという問題がある。また、テトラ
エトキシシラン等の反射防止塗料は長時間の高温熱処理
が必要であり、ゾル−ゲル法による反射防止層の積層は
透明基材の使用が限られてしまうという問題が発生す
る。このため上記低反射透明導電膜の形成方法では、ガ
ラスフェースパネルに直接塗布することしかできないと
いう問題があった。
【0005】また、ガラスフェースパネルに銀微粒子を
直接スピンコート法により塗布し、150℃近辺で焼結
反応を起こすこと、表面のAg2Oも分解反応を起こす
ことで焼成することで導電性を改良する方法が提案され
ているが(特開平10−66861号)、この方法も耐
熱性のあるガラス等の基材にしか適用できない。
【0006】そこで、設備投資が大きく、高温処理が必
要なフェースパネル前面に直接塗膜を形成させる方法に
対し、基材に薄膜を形成したものを貼り付ける方法も提
案されている(瀧等,National Techni
cal Report,42,No.3(1996)2
64−268)。しかしこれらにおいても薄膜の形成方
法は、ITO等の導電性金属酸化物の蒸着・スパッタ等
で導電性層を形成させる方法であり、膜形成には真空処
理が必要であり、製造コストや生産性に問題があった。
【0007】これらの課題を解決するため本発明者は、
透明基材上にハードコート層と、少なくとも1種の金属
からなる微粒子を有する透明導電層と、該透明導電層の
外層に形成され、この透明導電層の屈折率と異なる屈折
率を有する少なくとも1層の透明被膜層とを含む構成か
らなる低反射透明導電性積層フィルムを開発してきた
が、まだ機械特性、特に鉛筆引っ掻き試験などの表面硬
度に関わる特性に改善の余地があった。すなわち、TV
ブラウン管やコンピュータディスプレイとして用いられ
ている陰極線管やプラズマディスプレー等のフェースパ
ネルに用いた場合に、表面に付着した埃や汚れをふき取
ったり、表面を硬いもので擦ったりすると傷が発生する
ことがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
上記の課題を解決するためになされたものであって、帯
電防止性、電磁波遮蔽性、反射防止性、防汚性、生産性
に加えて機械特性にも優れ、フェースパネルに貼り付け
ることの可能な反射防止透明導電性積層フィルムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に鑑
み鋭意研究した結果、透明基材上に無機微粒子および多
官能重合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層
と、少なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明
導電層と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導
電層の屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の
透明性反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィ
ルムの、最表層の動摩擦係数及び/又は静摩擦係数が一
定値以下になるよう制御することで上記課題を解決しう
ることを見出し、この知見に基づき本発明をなすに至っ
た。
【0010】すなわち本発明は、(1)透明基材上に無
機微粒子および多官能重合性化合物の架橋体を含んでな
るハードコート層と、少なくとも1種の金属からなる微
粒子を有する透明導電層と、該透明導電層の外層に形成
され、この透明導電層の屈折率と異なる屈折率を有する
少なくとも1層の透明性反射防止層からなる反射防止透
明導電性積層フィルムであって、3mm直径の鋼球と該フ
ィルムの間の荷重200gにおける速度10mm/秒での動摩擦
係数が0.5以下であることを特徴とする反射防止透明導
電性積層フィルム(以下、第1発明という)、(2)透
明基材上に無機微粒子および多官能重合性化合物の架橋
体を含んでなるハードコート層と、少なくとも1種の金
属からなる微粒子を有する透明導電層と、該透明導電層
の外層に形成され、この透明導電層の屈折率と異なる屈
折率を有する少なくとも1層の透明性反射防止層からな
る反射防止透明導電性積層フィルムであって、4H鉛筆と
該フィルムの間の荷重1000gにおける速度10mm/秒での動
摩擦係数が0.5以下であることを特徴とする反射防止透
明導電性積層フィルム(以下、第2発明という)、
(3)透明基材上に無機微粒子および多官能重合性化合
物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少なくとも
1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層と、該透
明導電層の外層に形成され、この透明導電層の屈折率と
異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性反射防止
層からなる反射防止透明導電性積層フィルムであって、
0.5mmシャープペンシル先端金属部と該フィルムの間の
荷重250gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数が0.5以下
であることを特徴とする反射防止透明導電性積層フィル
ム(以下、第3発明という)、(4)透明基材上に無機
微粒子および多官能重合性化合物の架橋体を含んでなる
ハードコート層と、少なくとも1種の金属からなる微粒
子を有する透明導電層と、該透明導電層の外層に形成さ
れ、この透明導電層の屈折率と異なる屈折率を有する少
なくとも1層の透明性反射防止層からなる反射防止透明
導電性積層フィルムであって、面積1mm2の#0000スチー
ルウールと該フィルムの間の荷重200gにおける速度10mm
/秒での動摩擦係数が0.5以下であることを特徴とする反
射防止透明導電性積層フィルム(以下、第4発明とい
う)、
【0011】(5)透明基材上に無機微粒子および多官
能重合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層
と、少なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明
導電層と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導
電層の屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の
透明性反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィ
ルムであって、0.2mm半径サファイヤ針と該フィルムの
間の荷重100gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数が0.5
以下であることを特徴とする反射防止透明導電性積層フ
ィルム(以下、第5発明という)、(6)透明基材上に
無機微粒子および多官能重合性化合物の架橋体を含んで
なるハードコート層と、少なくとも1種の金属からなる
微粒子を有する透明導電層と、該透明導電層の外層に形
成され、この透明導電層の屈折率と異なる屈折率を有す
る少なくとも1層の透明性反射防止層からなる反射防止
透明導電性積層フィルムであって、速度10mm/秒での、3
mm直径の鋼球での荷重200gにおける動摩擦係数、4H鉛筆
での荷重1000gにおける動摩擦係数、0.5mmシャープペン
での荷重250gにおける動摩擦係数、面積1mm2の#0000ス
チールウールの荷重200gにおける動摩擦係数及び0.2mm
半径サファイヤ針の荷重100g における動摩擦係数がい
ずれも0.5以下であることを特徴とする反射防止透明導
電性積層フィルム(以下、第6発明という)、
【0012】(7)透明基材上に無機微粒子および多官
能重合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層
と、少なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明
導電層と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導
電層の屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の
透明性反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィ
ルムであって、0.2mm半径SUSポールの荷重100gにおける
静摩擦係数が0.7以下であることを特徴とする反射防止
透明導電性積層フィルム(以下、第7発明という)、
(8)透明基材上に無機微粒子および多官能重合性化合
物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少なくとも
1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層と、該透
明導電層の外層に形成され、この透明導電層の屈折率と
異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性反射防止
層からなる反射防止透明導電性積層フィルムであって、
0.2mm半径SUSポールの荷重100gにおける静摩擦係数が0.
7以下であることを特徴とする(1)〜(6)項のいず
れか1項に記載の反射防止透明導電性積層フィルム(以
下、第8発明という)、及び(9)透明基材上に無機微
粒子および多官能重合性化合物の架橋体を含んでなるハ
ードコート層と、少なくとも1種の金属からなる微粒子
を有する透明導電層と、該透明導電層の外層に形成さ
れ、この透明導電層の屈折率と異なる屈折率を有する少
なくとも1層の透明性反射防止層からなる反射防止透明
導電性積層フィルムであって、0.2mm半径SUSポールの荷
重100gにおける静摩擦係数が0.7以下であり、3mm直径の
鋼球での荷重200gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数
が0.35以下であることを特徴とする反射防止透明導電性
積層フィルム(以下、第9発明という)を提供するもの
である。
【0013】本発明の反射防止透明導電性積層フィルム
は、TVブラウン管やコンピュータディスプレイとして
用いられている陰極線管やプラズマディスプレー等のフ
ェースパネル面に直接ラミネートすることができる。こ
れにより、物理蒸着(PVD)法や化学蒸着(CVD)
法を用いる従来の導電性被膜の形成技術や、フェースパ
ネル等に直接導電性皮膜等を塗布する方法に比べ、設備
も工程も格段に簡易化することができ、さらに、表面機
械特性、特に鉛筆引っ掻き試験で評価される耐傷性を向
上させることが可能となる。また、本発明の積層フィル
ムを液晶ディスプレイに直接貼合することで、液晶ディ
スプレイの表面機械特性、反射特性を改善することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳し
く説明する。図1に、本発明の好ましい一実施形態であ
る反射防止透明導電性積層フィルムの層構成を示す断面
模式図を示す。透明基材1の側からハードコート層2、
金属微粒子より形成された透明導電層3と、その外層に
透明導電層3と異なる屈折率を有する透明性反射防止層
4が形成されている。
【0015】本発明の積層フィルムは、ハードコート層
を設けたことによりフィルムに傷が付くことが防止され
ている。また、金属微粒子を有する透明導電層が積層さ
れているので十分な導電性を有し、帯電を防止しうると
共に、陰極線管等から輻射される電磁波を効果的に遮断
することができる。さらに透明性反射防止層を有するこ
とにより外部からの反射光を低下させることができる。
また、最表層の摩擦係数が低減されていることにより、
物理的な破壊試験で評価される表面機械特性に優れると
いう特徴をもつ。
【0016】本発明に用いられる透明基材(透明支持
体)としては、プラスチックフィルムを用いることが好
ましい。プラスチックフィルムを形成するポリマーの例
には、セルロースエステル(例えば、トリアセチルセル
ロース、ジアセチルセルロース、プロピオニルセルロー
ス、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロ
ース、ニトロセルロース)、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−
1,2−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボキシ
レート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリスチレン
(例えば、シンジオタクチックポリスチレン)、ポリオ
レフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リメチルペンテン)、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリメチ
ルメタクリレートおよびポリエーテルケトンが含まれ
る。トリアセチルセルロース、ポリカーボネートおよび
ポリエチレンテレフタレートが好ましい。透明支持体の
光透過率は、80%以上であることが好ましく、86%
以上であることがさらに好ましい。透明支持体のヘイズ
は、2.0%以下であることが好ましく、1.0%以下
であることがさらに好ましい。透明支持体の屈折率は、
1.4乃至1.7であることが好ましい。
【0017】この透明基材フィルムの厚さとしては特に
制限はなく、使用目的に応じて適宜選定すればよいが、
これらのフィルムの厚みは20〜500μmが好まし
い。薄すぎると膜強度が弱く、厚すぎるとスティフネス
が大きく貼り付けが困難になることがある。50〜20
0μmがより好ましい。この透明基材フィルムは、所望
により着色又は蒸着されていてもよく、また紫外線吸収
剤を含んでいてもよい。さらに、その表面に設けられる
層との密着性を向上させる目的で、所望により片面又は
両面に、酸化法や凹凸化法などにより表面処理を施すこ
とができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処
理、グロー放電処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処
理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ
る。さらに、本発明において透明基材には一層以上の下
塗り層を設けることができる。下塗り層の素材としては
塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、(メタ)ア
クリル酸エステル、ビニルエステル等の共重合体、ある
いはラテックス、ゼラチン等の水溶性ポリマーなどが挙
げられる。
【0018】本発明においてハードコート層は、透明支
持体に耐傷性を付与する機能を有する。ハードコート層
は、多官能重合性化合物の架橋体を含み、多官能重合性
化合物と重合開始剤を含む塗布液を透明支持体上に塗布
し、多官能重合性化合物を重合させることにより形成で
きる。官能基としては、重合性不飽和二重結合が好まし
い。多官能重合性化合物は、多価アルコールとアクリル
酸またはメタクリル酸とのエステルであることが好まし
い。多価アルコールの例には、エチレングリコール、
1,4−シクロヘキサノール、ペンタエリスリトール、
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロール
エタン、ジペンタエリスリトール、1,2,4−シクロ
ヘキサノール、ポリウレタンポリオールおよびポリエス
テルポリオールが含まれる。これらの中では例えば、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトールおよびポリウレタンポリオールが好ま
しい。また、二種類以上の多官能重合性化合物を併用し
てもよい。
【0019】本発明においてはハードコート層に無機微
粒子を添加することで、膜としての架橋収縮率を改良し
塗膜の平面性を向上させることができる。無機微粒子と
しては硬度が高いものが好ましく、例えば、二酸化ケイ
素粒子、二酸チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、酸化
アルミニウム粒子などがあげられる。無機微粒子の平均
粒子径は、1乃至2000nmであることが好ましく、
2乃至1000nmであることがより好ましく、5乃至
500nmであることがさらに好ましく、10乃至20
0nmであることが最も好ましい。無機微粒子の添加量
は、ハードコート層の全量の1乃至99質量%であるこ
とが好ましく、10乃至90質量%であることがより好
ましく、20乃至80質量%であることがさらに好まし
く、40乃至60質量%であることが最も好ましい。
【0020】一般に無機微粒子はバインダーポリマーと
の親和性が悪いため、単に両者を混合するだけでは界面
が破壊しやすく、膜としたときに割れてしまい、耐傷性
を改善することは困難である。しかし、無機微粒子を有
機セグメントを含む表面処理剤で処理することで、無機
微粒子とバインダーポリマーとの親和性は改良され、こ
の問題は解決できる。表面処理剤は一方で金属粒子と結
合を形成することができ、他方でバインダーポリマーと
高い親和性を有することが必要である。金属と結合を生
成し得る官能基としては、金属アルコキシドが好まし
く、具体的にはアルミニウム、チタニウム等の化合物を
挙げることができる。あるいは、アニオン性基を有する
化合物が好ましく、リン酸基、スルホン酸基等の官能基
を有することが好ましい。またバインダーポリマーとは
化学的に結合させることが好ましく、末端にビニル性重
合基等を導入したものが好適である。例えば、エチレン
性不飽和基を重合性基および架橋性基として有するモノ
マーからバインダーポリマーを合成する場合は、金属ア
ルコキシド化合物またはアニオン性化合物の末端にエチ
レン性不飽和基を有していることが好ましい。
【0021】本発明で用いることのできる有機金属化合
物の表面処理剤の具体例としては以下のものがあげられ
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 a)アルミニウム含有有機化合物 a−1 H2C=CHCOOC48OAl(OC492 a−2 H2C=CHCOOC36OAl(OC372 a−3 H2C=CHCOOC24OAl(OC252 a−4 H2C=CHCOOC24OC24OAl(OC
24OC25)2 a−5 H2C=C(CH3)COOC48OAl(OC
492 a−6 H2C=CHCOOC48OAl(OC49)O
48COOCH=CH2 a−7 H2C=CHCOOC24OAl{O(1,4−p
h)}2
【0022】b)ジルコニウム含有有機化合物 b−1 H2C=CHCOOC48OZr(OC493 b−2 H2C=CHCOOC37OZr(OC373 b−3 H2C=CHCOOC24OZr(OC253 b−4 H2C=C(CH3)COOC48OZr(OC
493 b−5 {CH2=C(CH3)COO}2Zr(OC4
92
【0023】c)チタン含有有機化合物 c−1 {H2C=C(CH3)COO}3TiOC24OC2
4OCH3 c−2 Ti{OCH2C(CH2OC24CH=C
22254 c−3 H2C=CHCOOC48OTi(OC493 c−4 H2C=CHCOOC37OTi(OC373 c−5 H2C=CHCOOC24OTi(OC253 c−6 H2C=CHCOOSiOTi(OSiCH3
3 c−7 H2C=C(CH3)COOC48OTi(OC4
9)3
【0024】また、本発明で用いることのできるアニオ
ン性官能基含有表面処理剤の具体例としては以下のもの
があげられるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 d)リン酸基含有有機化合物 d−1 H2C=C(CH3)COOC24OPO(OH)2 d−2 H2C=C(CH3)COOC24OCOC510
OPO(OH)2 d−3 H2C=CHCOOC24OCOC510OPO
(OH)2 d−4 H2C=C(CH3)COOC24OCOC510
OPO(OH)2 d−5 H2C=C(CH3)COOC24OCOC510
OPOCl2 d−6 H2C=C(CH3)COOC24CH{OPO(O
H)2}2 d−7 H2C=C(CH3)COOC24OCOC510
OPO(ONa)2 d−8 H2C=CHCOOC24OCO(1,4−ph)C
510OPO(OH)2 d−9 (H2C=C(CH3)COO)2CHC24OCO
510OPO(OH)2
【0025】e)スルホン酸基含有有機化合物 e−1 H2C=C(CH3)COOC24OSO3H e−2 H2C=C(CH3)COOC36SO3H e−3 H2C=C(CH3)COOC24OCOC5
10OSO3H e−4 H2C=CHCOOC24OCOC510OSO
3H e−5 H2C=CHCOOC1224(1,4−ph)SO
3H e−6 H2C=C(CH3)COOC24OCOC510
OSO3Na
【0026】f)カルボン酸基含有有機化合物 f−1 H2C=CHCOO(C510COO)2H f−2 H2C=CHCOOC510COOH f−3 H2C=CHCOOC24OCO(1,2−ph)
COOH f−4 H2C=CHCOO(C24COO)2H f−5 H2C=C(CH)COOC510COOH f−6 H2C=CHCOOC24COOH ここでphはフェニレン基を示す。
【0027】多官能重合性化合物の重合には、光重合開
始剤を用いることが好ましい。光重合開始剤の例には、
アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーズベン
ゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テト
ラメチルチウラムモノサルファイドおよびチオキサント
ン類が含まれる。光重合開始剤に加えて、光増感剤を用
いてもよい。光増感剤の例には、n−ブチルアミン、ト
リエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン、ミヒラ
ーズケトンおよびチオキサントン骨格の化合物が含まれ
る。光重合開始剤は、多官能重合性化合物100質量部
に対して、0.1乃至15質量部の範囲で使用すること
が好ましく、1乃至10質量部の範囲で使用することが
さらに好ましい。光重合反応は、ハードコート層の塗布
および乾燥後、紫外線照射により実施することが好まし
い。
【0028】本発明において透明導電層は、少なくとも
1種の金属からなる微粒子を含有する。1種以上の金属
からなる微粒子としては、金、銀、銅、アルミニウム、
鉄、ニッケル、パラジウム、プラチナ等の金属、あるい
はこれらの合金の微粒子が挙げられる。特に銀を含有す
るものが好ましく、さらに耐候性の観点からパラジウム
と銀の合金が好ましい。パラジウムと銀の合金を用いる
場合、パラジウムの含有量としては5〜30質量%が好
ましい。パラジウムが少なすぎると耐候性向上の効果が
得られず、多すぎると導電性が低下することがある。金
属微粒子の作成方法としては、低真空蒸発法による微粒
子の作製方法や、金属塩の水溶液を鉄(II)、ヒドラジ
ン、ボロンハイドライド、ヒドロキシエチルアミン等の
還元剤で還元する金属コロイド作製方法が挙げられる。
【0029】これら金属微粒子の平均粒径は1〜100
nmが好ましい。100nmを越える場合には、金属微
粒子による光の吸収が大きくなり、このために粒子層の
光透過率が低下すると同時にヘイズが大きくなることが
ある。また、これら金属微粒子の平均粒径が1nm未満
の場合には微粒子の分散が困難になること、及び、微粒
子層の表面抵抗が急激に大きくなることから、本発明の
目的を達成しうる程度の低抵抗値を有する被膜を得るこ
とができない場合がある。
【0030】本発明において透明導電層には、多官能重
合性化合物を混合することができる。透明導電層は導電
性の観点からは実質的に金属微粒子のみからなることが
好ましく、非導電性の添加物を含有しないことが好まし
いが、本発明者の検討によれば、添加物の量が金属微粒
子に対して2乃至70体積%の範囲であれば、強度と導
電性を両立できることが判明した。なお、多官能重合性
化合物の量は強度の観点を加味して好ましくは5乃至6
0体積%であり、さらに好ましくは7乃至50体積%で
ある。
【0031】透明導電層に添加する多官能重合性化合物
はハードコート層に添加する多官能重合性化合物と同様
のものを用いることができ、例えばペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレートやジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。密着改良の観点よりハードコート層の多官能重合性
化合物と同一のものであることが好ましい。
【0032】金属の微粒子層の形成は、金属微粒子を水
を主体とする溶液、あるいは有機溶剤等に分散した塗料
をハードコート上に塗布して作製する。金属微粒子の分
散安定化のためには水を主体とする溶液が好ましく、水
と混合できる溶剤としてはエチルアルコール、n−プロ
ピルアルコール、i−プロピルアルコール、ブチルアル
コール、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアル
コールが好ましい。金属の塗布量としては、50〜15
0mg/m2が好ましい。塗布量が少なすぎると十分な
導電性が得られず、多すぎると透過性が低くなりすぎる
ことがある。
【0033】透明導電層の表面抵抗率は、スウェーデン
中央労働者協議会が制定したTCOガイドラインをクリ
アーするため1000Ω/□以下が必要であり、透過性
は50%以上が好ましい。なお、表面抵抗率は正方形の
領域の平行な2辺に電極を設置した時の抵抗値であり、
単位はΩであるが、便宜上Ω/□で表記される。本発明
では表面抵抗率をΩ/□で表記する。
【0034】透明導電性層の導電性や透過性の向上のた
め、熱処理や水処理することができる。熱処理は、プラ
スチックフィルムの耐熱性によるが、150℃以下が好
ましく、100〜150℃がさらに好ましい。150℃
を越えるとプラスチックフィルムの熱による変形が起こ
りやすい。また100℃未満では熱処理の効果を得にく
く、長時間の処理が必要になる場合がある。
【0035】熱処理の方法は、ウェッブ状態で加熱ゾー
ンを通しながら処理することが均一な処理ができて好ま
しい。加熱ゾーンの長さと搬送速度で滞在時間を調節す
ることができる。またロール状のフィルムを高温槽中で
加熱することも可能であるが、熱伝導のバラツキを考慮
した時間設定が必要になる。
【0036】また、熱処理に先立ち、透明導電性層を水
洗等の水処理をする事で熱処理をさらに効率良くするこ
とができる。水洗等の水処理は、通常の塗布方式による
水だけの塗布、具体的にはディップコート塗布、ワイヤ
ーバーによる水の塗布等があり、他にはスプレーやシャ
ワーで水を透明導電性層にかける方法がある。透明導電
性層に水をかけた後、過剰の水は必要に応じて、ワイヤ
ーバー、ロッドバーで掻き取ったり、エアーナイフで掻
き取ることができる。
【0037】これらの水処理により、熱処理後の透明導
電性槽の表面抵抗をさらに低下させることができ、加え
て透過率の増加、透過スペクトルの平坦化、反射防止層
を積層した後の反射率の低下に対する効果が顕著にな
る。
【0038】本発明において透明性反射防止層は、透明
導電層の屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層
からなり、透明性反射防止層の屈折率が2よりも小さい
ことが好ましい。なお、屈折率が異なるとは、少なくと
も屈折率の差が0.01以上異なることを示すが、透明
導電層か反射防止層が吸収を持っているために屈折率が
複素数となる場合には、その虚数部が0.01以上異な
っている場合も屈折率が異なるとみなすことができる。
また、屈折率と透明反射防止膜の厚み(nm)との積が
100〜200の範囲に入ることが好ましい。このよう
な物質としては、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、紫外線硬化樹脂などの有機
系合成樹脂、ケイ素などの金属アルコキシドの加水分解
物、またはシリコーンモノマー、シリコーンオリゴマー
などの有機・無機系化合物、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニア、あるいはこれらの混合物等のゾル・ゲ
ル反応による透明酸化物被膜が挙げられる。特に好まし
くは、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
トやジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト等の放射線硬化性樹脂、あるいはこれらに微粒子のシ
リカやアルミナ等を添加したものが、表面硬度も上げる
点から好ましい。また、前述の通りハードコート層、透
明導電層と共通の多官能重合性化合物を用いることが、
密着が改良されるため好ましい。
【0039】次に、本発明における動摩擦係数、静摩擦
係数について説明する。本発明の反射防止透明導電性積
層フィルムは、液晶ディスプレイ、陰極線管、プラズマ
ディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ等
の画像表示装置の前面板やフェースパネル面などに用い
るものであるため、表面に傷が付きにくい優れた機械特
性を要求される。この機械特性を向上させるためには、
鋼球、鉛筆、シャープペンシルの先端、スチールウール
等で擦った際の表面の滑り性の向上が重要であること
が、本発明者の検討の結果、明らかになった。摩擦係数
を低減させる方法としては、滑り剤の添加、表面エネル
ギーの低下、表面の凹凸の低減、マット剤添加による適
度な凹凸の付与等があるが、その方法は特に限定されな
い。滑り剤としては例えば、フッ素および/またはケイ
素を含有する化合物を含有させることが有効である。こ
のような化合物としては、公知のフッ素化合物やケイ素
化合物、あるいはフッ素とケイ素含有部を有するブロッ
クを有する化合物が挙げられ、さらに樹脂あるいは金属
酸化物等と相溶性の良いセグメントとフッ素あるいはケ
イ素を含有するセグメントとを有する化合物が好まし
い。透明導電性層と屈折率の異なる透明反射防止層に添
加することで、表面にフッ素あるいはケイ素を偏在させ
ることができる。
【0040】滑り剤として用いることのできる具体的な
化合物としては、フッ素あるいはケイ素を含有するモノ
マーと他の親水性あるいは親油性のモノマーとのブロッ
ク共重合体、あるいはグラフト共重合体があげられる。
フッ素含有モノマーとしてはヘキサフルオロイソプロピ
ルアクリレート、ヘプタデカフルオロデシルアクリレー
ト、パーフルオロアルキルスルホンアミドエチルアクリ
レート、パーフルオロアルキルアミドエチルアクリレー
ト等に代表されるパーフルオロアルキル基含有(メタ)
アクリル酸エステルがあげられる。ケイ素含有モノマー
としてはポリジメチルシロキサンと(メタ)アクリル酸
等の反応によるシロキサン基を有するモノマーがあげら
れる。親水性あるいは親油性のモノマーとしては、メチ
ルアクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル、末端
に水酸基含有ポリエステルと(メタ)アクリル酸のエス
テル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル等があ
げられる。市販の化合物としては、パーフルオロアルキ
ル鎖のミクロドメイン構造を有するアクリル系オリゴマ
ーのデフェンサMCF−300、312、323(商品
名、大日本インキ化学社製)等、パーフルオロアルキル
基・親油性基含有オリゴマーのメガファックF−17
0,F−173,F−175等、パーフルオロアルキル
基・親水性基含有オリゴマーのメガファックF−171
(商品名、大日本インキ化学社製)等や、表面移行性に
優れたセグメントと樹脂に相溶するセグメントよりなる
ビニルモノマーのブロックポリマーであるフッ化アルキ
ル系のモディパーF−200、220、600、820
(商品名、日本油脂社製)等、シリコン系のモディパー
FS−700、710(商品名、日本油脂社製)等があ
げられる。
【0041】透明反射防止層へのこれらの化合物の添加
は、表面への偏在により、例えば接触角が90゜以上に
なる量であることが好ましく、具体的な添加量は、反射
防止層の1〜50質量%、さらに好ましくは5〜30質
量%が好ましい。
【0042】本発明における動摩擦係数は、サンプルを
25℃60%RH中で2時間保存したのち、下記の鋼球
や針等を用いて、特定の荷重において60cm/分の速度
で相対的に滑らせて、新東化学製HEIDON−14型
動摩擦係数測定機により計測される。3mm直径の鋼球で
の荷重200gにおける動摩擦係数、4H鉛筆での荷重1000g
における動摩擦係数、0.5mmシャープペンシル先端金属
部での荷重250gにおける動摩擦係数、#0000スチールウ
ールの荷重200gにおける動摩擦係数、0.2mm半径サファ
イヤ針の荷重100gにおける動摩擦係数は、それぞれ0.5
以下であることが好ましく、0.35以下であることがより
好ましい。さらに、上記の動摩擦係数が全て0.5以下と
なるようにすることが好ましい。
【0043】本発明における静摩擦係数は、サンプルを
25℃60%RH中で2時間保存したのち、0.2mm半径S
USポールの荷重100gにおいて新東化学製HEIDON−
16型静摩擦係数測定機により計測される。静摩擦係数
は0.7以下であることが好ましく、0.5以下であることが
さらに好ましい。また、このような静摩擦係数を有し、
かつ、上述の動摩擦係数を有するものが好ましく、上記
静摩擦係数が0.7以下で、かつ、3mm直径の鋼球での荷重
200gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数が0.35以下の
ものが特に好ましい。
【0044】本発明の積層フィルムは、基材フィルム
(透明基材)上に各層の塗料をディッピング法、スピナ
ー法、スプレー法、ロールコーター法、グラビア法、ワ
イヤーバー法等の公知の薄膜形成方法で塗布し、各層を
順次形成、乾燥して作製することができる。
【0045】近年、プラスチック製品が、加工性、軽量
化の観点でガラス製品と置き換わりつつあるが、これら
プラスチック製品の表面は傷つきやすいため、耐擦傷性
を付与する目的でハードコートフィルムを貼合して用い
る場合が多い。また、従来のガラス製品に対しても、飛
散防止のためにプラスチックフィルムを貼合する場合が
増えているが、硬度不足のため、その表面にハードコー
トを形成することが広く行われており、本発明のハード
コート付きフィルムの形での使用も当然可能である。ま
た、このハードコート層を塗設したフィルムを用いて、
金属微粒子以外の透明導電層、例えばITOに代表され
る酸化物等の層を設けた高機械強度の反射防止透明導電
性フィルムを作成することも当然可能である。
【0046】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明する。 実施例1〜5 (無機粒子分散液(M−1)の調製) セラミックコートのベッセルに各試薬を以下の量計量した。 MIBK(メチルイソブチルケトン) 400 g M5300(商品名(東亞合成社製)、カルボン酸基含有メタクリレート) 80 g AKP−G015(商品名(住友化学工業製)、アルミナ:粒径15nm) 400 g 上記混合液をサンドミル(1/4Gのサンドミル)にて
1600rpm、10時間微細分散した。メディアは1
mmΦのジルコニアビーズを1400g用いた。
【0047】(ハードコート層用塗布液の調製)表面処
理した無機粒子分散液(M−1)の47質量%MIBK
分散液116gに、メタノール97g、イソプロパノー
ル163gおよびメチルイソブチルケトン163gを加
えた。混合液に、ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの
混合物(DPHA(商品名、日本化薬社製))200g
を加えて溶解した。得られた溶液に、光重合開始剤(イ
ルガキュア184(商品名、チバガイギー社製))7.
5gを加えて溶解した。混合物を30分間攪拌した後、
孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過してハ
ードコート層用塗布液を調製した。
【0048】(銀パラジウムコロイド分散液の調製)3
0%硫酸鉄(II)FeSO4・7H2O、40%のクエン
酸を調製、混合し、20℃に保持、攪拌しながらこれに
10%の硝酸銀と硝酸パラジウム(モル比9/1に混合
したもの)溶液を200ml/分の速度で添加混合し、
その後生成した銀パラジウムコロイドを遠心分離により
水洗を繰り返し、最終的に3質量%になるように純水を
加え、銀パラジウムコロイド分散液を調製した。得られ
た銀コロイド粒子の粒径はTEM観察の結果、約9〜1
2nmであった。ICPによる測定の結果、銀とパラジ
ウムの比は9/1の仕込み比と同一であった。
【0049】(透明導電層用塗布液の調製)ペンタエリ
スリトールテトラアクリレートとペンタエリスリトール
トリアクリレートの混合物(PETA(商品名、日本化
薬社製))2gと光重合開始剤(イルガキュア907
(商品名、チバガイギー社製))80mgおよび光増感
剤(カヤキュアーDETX(商品名、日本化薬社製))
30mgをメチルイソプロピルケトン38g、2−ブタ
ノール38g、メタノール19gの混合液に加えて溶解
した。これに前述の銀コロイド分散液を加え、銀に対す
る体積比を5%となるように調整した。これを超音波分
散し孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過し
て塗布液を調製した。
【0050】(反射防止層用塗布液の調製)ジペンタエ
リスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレートの混合物(DPHA(商品名、
日本化薬社製))2gと光重合開始剤(イルガキュア9
07(商品名、チバガイギー社製))80mgおよび光
増感剤(カヤキュアーDETX(商品名、日本化薬社
製))30mg、および表1に記載の化合物を表1に記
載の添加量(塗布液に対する質量%)でメチルイソプロ
ピルケトン38g、2−ブタノール38g、メタノール
19gの混合液に加えて溶解した。混合物を30分間撹
拌した後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで
濾過して透明性反射防止層用塗布液を調製した
【0051】(反射防止透明導電性積層フィルムの作
製)188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
にワイヤーバーを用いてハードコート層用塗布液を層厚
12μmになるように塗布・乾燥し、紫外線照射しハー
ドコート層を作製した。コロナ処理を施した後、上記銀
コロイド塗布液をワイヤーバーで塗布量が70mg/m
2になるように塗布し、40℃で乾燥した。この銀コロ
イド塗布面に、ポンプで送液した水をスプレーでかけ、
エアーナイフで過剰の水を除去した後、120℃の加熱
ゾーンで搬送しながら、5分の処理を行った。次いで、
反射防止層用塗布液を膜厚90nmになるように塗布・
乾燥し、紫外線照射し、反射防止透明導電性積層フィル
ムを作成した。透明導電層の屈折率は0.7、反射防止
層の屈折率は1.35であった。
【0052】比較例1〜5 反射防止層用塗布液の添加剤の種類と添加量を表1に記
載のとおりとした以外は実施例1〜5と全く同様にして
反射防止透明導電性積層フィルムを作成した。
【0053】なお、上記サンプルの表面抵抗率、透過
率、平均反射率はいずれも問題ないレベルであり、表1
記載の添加剤の添加による特性の悪化は認められなかっ
た。
【0054】各測定は以下に示す方法で行った。 (反射防止膜の評価) (1)表面抵抗率 4端子法表面抵抗率計(三菱化学(株)製「ロレスタF
P」)による測定値 (2)透過率 島津製作所(株)製分光光度計(UV−2400PC)を
用いた、400〜800nmの波長の平均透過率の測定
値 (3)平均反射率 分光光度計(日本分光(株)製)を用いた、450〜65
0nmの波長領域における入射光5゜における正反射の
平均反射率の測定値 (4)鉛筆引っ掻き試験の硬度 フィルムを温度25℃、相対湿度60%の条件で2時間
調湿した後、JIS−S−6006で規定する試験用鉛
筆を用いて、JIS−K−5400で規定する鉛筆硬度
評価方法に従い、1kgの荷重にて傷が全く認められな
い鉛筆の硬度の値を測定した。 (5)スチールウール試験 フィルムを温度25℃、相対湿度60%の条件で2時間
調湿した後、#0000のスチールウールを接地面積1
cm2、荷重200gにて50往復した後の傷で判定し
た(◎は全く傷がなし、○は極めて弱い傷が認められる
もの、△は傷が認められるもの、×は傷が明らかに認め
られるもの)。 (6)シャーペン引っ掻き試験 フィルムを温度25℃、相対湿度60%の条件で2時間
調湿した後、 HEIDON表面性試験機N−14にお
いてシャープペンシル先端で250gの荷重にて傷の程
度を確認した(◎は全く傷がなし、○は極めて弱い傷が
認められるもの、△は傷が認められるもの、×は傷が明
らかに認められるもの)。
【0055】
【表1】
【0056】表1より、比較例1〜5のフィルムでは鉛
筆、シャープペンシル先端又はスチールウールに対する
耐傷性のいずれか若しくは全てに問題があるのに対し、
実施例1〜5のフィルムは表面抵抗率、透過率、平均反
射率はいずれも問題ないレベルであり、かつ、表面の耐
傷性が非常に高く、表面をこすったり鉛筆などの先端が
触れたりした場合にも傷がつきにくい優れた特性を有し
ていることがわかる。なお、比較例1及び2は第1発
明、第4発明、第6〜9発明についての比較例、比較例
3は第1発明及び第6〜9発明についての比較例、比較
例4は第1〜3発明及び第6〜9発明についての比較
例、比較例5は第1〜9発明についての比較例である。
【0057】
【発明の効果】本発明の反射防止透明導電性積層フィル
ムは、簡単な層構成でも帯電防止性および電磁波遮蔽
性、表面反射が防止されており、特に表面の機械強度に
優れる。また、陰極線管やプラズマディスプレー等の表
面に本発明の積層フィルムを貼合等することにより、電
磁波遮蔽、反射防止、表面の汚れ防止機能に加え、優れ
た機械強度を付加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止導電性積層フィルムの層構成
の一例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 透明基材 2 ハードコート層 3 透明導電層 4 透明性反射防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 AA02 AA12 AA15 BB13 BB14 BB24 BB28 CC09 CC14 CC45 DD02 EE03 4F100 AA01B AA19 AA19H AB01C AB24 AB31 AK01B AK25 AK42 AR00A AR00D BA04 BA10A BA10D CA23B CA23C DE01B DE01C GB41 JG01C JK01 JK16 JL06 JN01A JN01C JN01D JN18D YY00 5G067 AA56 AA70 BA02 CA01 DA40 5G307 FA02 FB02 FC01 FC10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、3mm直径の鋼球と該フィルムの間の荷重200gに
    おける速度10mm/秒での動摩擦係数が0.5以下であること
    を特徴とする反射防止透明導電性積層フィルム。
  2. 【請求項2】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、4H鉛筆と該フィルムの間の荷重1000gにおける
    速度10mm/秒での動摩擦係数が0.5以下であることを特徴
    とする反射防止透明導電性積層フィルム。
  3. 【請求項3】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、0.5mmシャープペンシル先端金属部と該フィル
    ムの間の荷重250gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数
    が0.5以下であることを特徴とする反射防止透明導電性
    積層フィルム。
  4. 【請求項4】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、面積1mm2の#0000スチールウールと該フィルム
    の間の荷重200gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数が
    0.5以下であることを特徴とする反射防止透明導電性積
    層フィルム。
  5. 【請求項5】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、0.2mm半径サファイヤ針と該フィルムの間の荷
    重100gにおける速度10mm/秒での動摩擦係数が0.5以下で
    あることを特徴とする反射防止透明導電性積層フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、速度10mm/秒での、3mm直径の鋼球での荷重200g
    における動摩擦係数、4H鉛筆での荷重1000gにおける動
    摩擦係数、0.5mmシャープペンでの荷重250gにおける動
    摩擦係数、面積1mm2の#0000スチールウールの荷重200g
    における動摩擦係数及び0.2mm半径サファイヤ針の荷重1
    00g における動摩擦係数がいずれも0.5以下であること
    を特徴とする反射防止透明導電性積層フィルム。
  7. 【請求項7】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、0.2mm半径SUSポールの荷重100gにおける静摩擦
    係数が0.7以下であることを特徴とする反射防止透明導
    電性積層フィルム。
  8. 【請求項8】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、0.2mm半径SUSポールの荷重100gにおける静摩擦
    係数が0.7以下であることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の反射防止透明導電性積層フィル
    ム。
  9. 【請求項9】 透明基材上に無機微粒子および多官能重
    合性化合物の架橋体を含んでなるハードコート層と、少
    なくとも1種の金属からなる微粒子を有する透明導電層
    と、該透明導電層の外層に形成され、この透明導電層の
    屈折率と異なる屈折率を有する少なくとも1層の透明性
    反射防止層からなる反射防止透明導電性積層フィルムで
    あって、0.2mm半径SUSポールの荷重100gにおける静摩擦
    係数が0.7以下であり、3mm直径の鋼球での荷重200gにお
    ける速度10mm/秒での動摩擦係数が0.35以下であること
    を特徴とする反射防止透明導電性積層フィルム。
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