JP2002061985A - 吸収式冷凍機 - Google Patents

吸収式冷凍機

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JP2002061985A
JP2002061985A JP2000251437A JP2000251437A JP2002061985A JP 2002061985 A JP2002061985 A JP 2002061985A JP 2000251437 A JP2000251437 A JP 2000251437A JP 2000251437 A JP2000251437 A JP 2000251437A JP 2002061985 A JP2002061985 A JP 2002061985A
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absorbing
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Toshihiro Furuhashi
俊洋 古橋
Yasunari Furukawa
泰成 古川
Toru Fukuchi
徹 福知
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Rinnai Corp
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Osaka Gas Co Ltd
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の吸収液散布具は、小型化が要求される
吸収器の内部において偏りなく吸収液を滴下させるため
に、複雑な構造となっていたため、製造コストの上昇を
招いていた。また、吸収液散布具で高液がフラッシュす
るのを防ぐための濃液セパレータが吸収液散布具の上に
配置されていたため、小型化の妨げになっていた。 【解決手段】 吸収液散布具45へ供給される高液の液
面位置Aを、蒸発・吸収ケース41の外に配置する構造
にしたため、蒸発・吸収ケース41内の大きさに制約さ
れることなく、ヘッド差を大きくできる。このため、吸
収液散布具を従来に比較して簡素化でき、コストを抑え
ることができる。また、液面位置Aにおいて吸収液のフ
ラッシュが発生するため、従来用いていた濃液セパレー
タを廃止でき、蒸発・吸収ケース41を小型化できると
ともに、複雑な濃液セパレータの廃止によってコストを
抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍サイク
ルを用いた吸収式冷凍機に関するものであり、特に吸収
器において吸収液を吸収用熱交換器に滴下させる吸収液
散布具に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】吸収器において吸収液を吸収用熱交換器
に滴下させる吸収液散布具として、特開平11−141
88号公報に開示されたものが知られている。この技術
では、小型化のために上下方向への短縮が要求される吸
収器の内部において、上下方向に巻回された吸収用熱交
換器に、偏りなく均一に吸収液を滴下させる技術が開示
されている。具体的には、少量でも傾斜設置されると、
吸収液の散布の偏りが生じてしまうため、それを補う手
段として、吸収液が内部に供給されるリングチューブの
上端に多数の穴を設けるとともに、リングチューブに略
輪状の滴下リングを取りつけたものである。
【0003】また、吸収液散布具の上方には、低圧下の
吸収器内に吸収液が供給された際に吸収液の一部を沸騰
(フラッシュ)させて安定した吸収液にするための濃液
セパレータが配置されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の吸収液
散布具は、リングチューブに多数の滴下リングを装着す
るという複雑な構造を用いていたため、製造コストの上
昇の大きな要因になっていた。
【0005】また、濃液セパレータが吸収液散布具の上
に配置されていたため、小型化のための上下方向の短縮
の妨げになっていた。一方、運転起動時などの遷移時に
は、定常運転時よりも温度の高い吸収液が濃液セパレー
タに供給されるため、フラッシュ量が多くなり、小型化
が要求される濃液セパレータでは容量不足になってしま
う。すると、吸収液が濃液セパレータから飛散する場合
が生じる。そこで、飛散した吸収液が、隣接する蒸発器
へいかないようにするために、吸収器と凝縮器との間に
強固な飛散防止カバーを付ける必要が生じ、これもコス
トアップの要因になっていた。
【0006】さらに、運転起動時などの遷移時には、定
常運転時よりも大量の吸収液が濃液セパレータを介して
吸収液散布具に供給されるが、蒸発器への冷媒の供給が
遅れて吸収器内の冷却のみが進むため、吸収器および蒸
発器の内圧が下がり、蒸発器に供給される冷媒が凍結す
る可能性が高まってしまう。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、コストを抑えるとともに、吸収器
の小型化が図れる吸収式冷凍機の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収式冷凍機
は、上記の目的を達成するために、次の技術的手段を採
用した。 〔請求項1の手段〕吸収式冷凍機は、冷媒を含む吸収液
を加熱して吸収液から冷媒を気化させて分離する再生器
と、この再生器によって分離した気化冷媒を冷却して凝
縮液化させる凝縮器と、この凝縮器で凝縮した液化冷媒
を、熱運搬用熱媒体が通過する蒸発用熱交換器の表面に
滴下させ、低圧下のケーシング内で蒸発させる蒸発器
と、冷却用熱媒体が通過する吸収用熱交換器が前記蒸発
用熱交換器と隣接して前記ケーシング内に配置され、前
記再生器で濃度上昇した高濃度吸収液を前記吸収用熱交
換器の表面に滴下して、吸収熱を奪いながら前記蒸発器
で蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器と、こ
の吸収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプ
とから構成される吸収式冷凍サイクルを備える。
【0009】前記吸収器に配置される前記吸収用熱交換
器は、上下方向に巻回されたコイル形状を呈する。そし
て、前記再生器で濃度上昇した高濃度吸収液を前記吸収
用熱交換器の表面に滴下する手段は、コイル状を呈する
前記吸収用熱交換器の上方に略輪状に配置され、全周に
亘って高濃度吸収液を流出するための絞り穴が多数形成
されたリングチューブと、このリングチューブの上方か
ら、そのリングチューブ内に高濃度吸収液を供給するた
めの吸収液供給手段と、を具備し、この吸収液供給手段
の内部における定常運転時の吸収液液面位置を前記絞り
穴より高く保つ部分を、前記ケーシングの外部に配置す
るとともに、前記液面より上の空間部分を前記ケーシン
グの内部に連通して設けたことを特徴とする。
【0010】〔請求項2の手段〕請求項1の吸収式冷凍
機において、前記液面より上の空間部分を前記ケーシン
グの内部に連通する手段は、前記液面位置より上側に上
昇した吸収液を前記ケーシングの下部へ導く吸収液バイ
パスであることを特徴とする。
【0011】〔請求項3の手段〕請求項1または請求項
2の吸収式冷凍機において、前記リングチューブには、
前記多数の絞り穴から流出した高濃度吸収液を、下方に
配置された前記吸収用熱交換器の上方へ滴下する滴下帯
材が取り付けられたことを特徴とする。
【0012】〔請求項4の手段〕請求項3の吸収式冷凍
機において、前記滴下帯材は、前記リングチューブに接
するように取り付けられる帯部と、この帯部から前記吸
収用熱交換器へ下垂する多数の下垂部とからなり、巻回
によって傾斜配置される前記吸収用熱交換器の上辺に対
応して、前記下垂部の長さが異なって設けられたことを
特徴とする。
【0013】〔請求項5の手段〕請求項1記載ないし請
求項4のいずれかの吸収式冷凍機において、前記吸収液
供給手段において前記液面位置が設定される部位は、容
器形状に設けられたことを特徴とする。
【0014】
【作用および発明の効果】〔請求項1の作用および効
果〕請求項1の手段を採用して、リングチューブへ吸収
液を供給するための吸収液供給手段の内部における液面
位置を、ケーシングの外に配置する構造であるため、ケ
ーシング内の構造や高さに制約されることなく、液面位
置を高く設定することができる。このように液面位置を
高く保つことができることによって、傾斜設置等、リン
グチューブにおける多数の絞り穴に傾斜が生じても、高
い位置の絞り穴の液面ヘッド差(液面との距離)と、低
い位置の絞り穴の液面ヘッド差との比率が小さくなるた
め、吸収用熱交換器へ、偏りなく均一に吸収液を滴下さ
せることができる。このように、本発明によって吸収液
散布具を簡素化できるため、従来に比較して吸収式冷凍
機の製造コストを抑えることができる。
【0015】また、液面位置において、吸収液のフラッ
シュが発生するため、従来では吸収液散布具の上方に配
置していた濃液セパレータを廃止できる。このため、吸
収器の小型化が可能になるとともに、従来のような複雑
な濃液セパレータが廃止できるため、これによってもコ
ストを抑えることができる。
【0016】さらに、運転起動時などの遷移時におい
て、定常運転時よりも温度の高い吸収液が吸収液散布具
に向けて供給されても、フラッシュはケーシングの外
(液面位置)で発生するため、ケーシングの大きさに関
係なくフラッシュの発生する部分の面積を大きくでき
る。また、フラッシュによって飛散した吸収液が、隣接
する蒸発器へいかなくなるため、従来設けていた吸収器
と蒸発器との間の強固な飛散防止カバーが不要になり、
これによってもコストを抑えることができる。
【0017】〔請求項2の作用および効果〕請求項2の
手段を採用して、吸収液供給手段の液面位置より上側に
上昇した吸収液をケーシングの下部へ導く吸収液バイパ
スを設けたことにより、運転起動時などの遷移時におい
て、定常運転時よりも大量の吸収液が吸収液散布具に向
けて供給されても、過剰な吸収液は吸収液バイパスを介
してケーシングの下部へ導かれる。このため、運転起動
時などの遷移時において、定常時以上の吸収液が吸収器
に散布されることが防止でき、蒸発器への冷媒の供給が
遅れても、吸収器および蒸発器の内圧が低下するのを防
止できる。この結果、蒸発器に供給される冷媒が凍結す
る不具合を回避でき、冷媒凍結異常に対する耐力を向上
できる。
【0018】〔請求項3の作用および効果〕請求項3の
手段を採用して、リングチューブに取りつけた滴下帯材
によって、リングチューブの多数の絞り穴から流出した
高濃度吸収液を下方の吸収用熱交換器に滴下するように
したことにより、多数の絞り穴から流出した高濃度吸収
液を、下方の吸収用熱交換器に偏りなく散布できる。な
お、滴下帯材は、薄い金属板の打抜き等によって簡単に
製造できるため、製造コストの上昇が抑えられる。
【0019】〔請求項4の作用および効果〕請求項4の
手段を採用して、滴下帯材に設けた多数の下垂部を、吸
収用熱交換器の上辺に対応した長さに設けることによ
り、上辺が傾斜した吸収用熱交換器に的確に吸収液を散
布できる。
【0020】〔請求項5の作用および効果〕請求項5の
手段を採用して、液面位置が設定される部位の吸収液供
給手段が容器形状に設けられたことにより、フラッシュ
の発生する液面面積を大きくでき、フラッシュ不足によ
って吸収液がリングチューブで再沸騰する不具合を防止
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、複
数の実施例および変形例に基づいて説明する。 〔第1実施例の構成〕図1〜図5は第1実施例を示すも
ので、図2は吸収式冷凍機を用いて室内の空調を行う吸
収式空調装置の概略構成図である。
【0022】(吸収式空調装置の概略説明)吸収式空調
装置は、屋外機1と室内機2とからなり、屋外機1は冷
凍機本体3とクーリングタワー4とから構成されるもの
であり、搭載された各電気機能部品は制御装置5によっ
て制御される。冷凍機本体3は、主にステンレスによっ
て形成され、冷媒および吸収液として臭化リチウム水溶
液を用いて吸収サイクルを形成するものであり、吸収液
を加熱する加熱手段6と、2重効用型の吸収式冷凍サイ
クル7とを備える。
【0023】(加熱手段6の説明)本実施例の加熱手段
6は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生し
た熱によって吸収液を加熱するガス燃焼装置で、ガスの
燃焼を行うガスバーナ11、このガスバーナ11へガス
の供給を行うガス供給手段12、ガスバーナ11へ燃焼
用の空気を供給する燃焼ファン13などから構成され
る。そして、ガスバーナ11のガス燃焼で得られた熱
で、吸収式冷凍サイクル7の沸騰器14を加熱し、沸騰
器14内に供給された低濃度吸収液(以下、低液)を加
熱するように設けられている。
【0024】(吸収式冷凍サイクル7の説明)吸収式冷
凍サイクル7は、加熱手段6によって加熱される沸騰器
14を備え、この沸騰器14内に供給された低液が加熱
されることによって低液に含まれる冷媒(水)を気化
(蒸発)させて中濃度吸収液(以下、中液)にする高温
再生器15と、この高温再生器15内の気化冷媒の凝縮
熱を利用して、高温再生器15側から圧力差を利用して
供給される中液を加熱し、中液に含まれる冷媒を気化さ
せて中液を高濃度吸収液(以下、高液)にする低温再生
器16と、高温再生器15および低温再生器16からの
気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化する凝縮器17と、
この凝縮器17で液化した液化冷媒(水)を真空に近い
圧力下で蒸発させる蒸発器18と、この蒸発器18で蒸
発した気化冷媒を低温再生器16で得られた高液に吸収
させる吸収器19とから構成される。
【0025】(高温再生器15の説明)高温再生器15
は、加熱手段6によって低液を加熱する上述の沸騰器1
4、およびこの沸騰器14から上方へ延びる沸騰筒21
を備える。この沸騰器14および沸騰筒21で沸騰して
低液から気化した気化冷媒は、沸騰筒21から円筒容器
形状の高温再生ケース22内に吹き出る。この高温再生
ケース22内に吹き出た高温の気化冷媒は、高温再生ケ
ース22の壁によって、低温再生器16内の中液の蒸発
時の気化熱として熱が奪われて冷却されて液化冷媒
(水)になる。
【0026】この実施例の沸騰筒21の内部には、沸騰
筒21内に吹き出て冷媒が気化した後の中液を蓄えるカ
ップ状の仕切り容器21aが配置されており、その内部
に溜められた中液が中液管23を通って低温再生器16
に供給される。なお、中液管23には、オリフィスなど
の絞り手段(図示しない)が設けられている。この絞り
手段は、後述する冷暖切替弁53が閉じられると、高温
再生器15と低温再生器16との圧力差を保った状態で
中液を流し、後述する冷暖切替弁53が開かれると中液
を殆ど流さない。また、仕切り容器21aの上部分に
は、吸収液戻し板21bが設けられており、沸騰筒21
内で吹き出した吸収液が仕切り容器21aの内部へ導か
れるように設けられている。
【0027】高温再生ケース22の内部には、沸騰器1
4で加熱されて低液内の冷媒が気化した後の沸騰筒21
内の中液と、その周囲に溜められる液化冷媒(水)とを
断熱するために、沸騰筒21の周囲に断熱隙間24が設
けられている。なお、高温再生ケース22で液化し、沸
騰筒21の外側に分離された液化冷媒(水)は、下部に
接続された液冷媒管25を通って凝縮器17に導かれ
る。
【0028】(低温再生器16の説明)低温再生器16
は、高温再生ケース22を覆う筒状容器形状の低温再生
ケース31を備える。この低温再生器16は、中液管2
3を通って供給される中液を高温再生ケース22の天井
部分に向けて注入する。低温再生ケース31内の温度
は、高温再生ケース22の温度に比較して低いため、低
温再生ケース31内の圧力は高温再生ケース22の圧力
に比較して低い。このため、中液管23から低温再生ケ
ース31内に供給された中液は蒸発し易い。そして、中
液が高温再生ケース22の天井部分に注入されると、高
温再生ケース22の壁によって中液が加熱され、中液に
含まれる冷媒の一部が蒸発して気化冷媒になり、残りが
高液になる。
【0029】ここで、低温再生ケース31の上方は、環
状容器形状の凝縮ケース32の上側と、連通部33を介
して連通している。このため、低温再生ケース31内で
蒸発した気化冷媒は、連通部33を通って凝縮ケース3
2内に供給される。一方、高液は、低温再生ケース31
の下部に落下し、低温再生ケース31の下部に接続され
た高液管34を通って吸収器19に供給される。なお、
低温再生ケース31内の上側には、天井板35が設けら
れ、この天井板35の外周端と低温再生ケース31との
間には、気化冷媒が通過する隙間36が設けられてい
る。
【0030】(凝縮器17の説明)凝縮器17は、環状
容器形状の凝縮ケース32によって覆われている。この
凝縮ケース32の内部には、凝縮ケース32内の気化冷
媒を冷却して液化させる凝縮用熱交換器37が配置され
ている。この凝縮用熱交換器37は、環状のコイルで、
内部には冷却水が流れる。そして、低温再生器16から
凝縮ケース32内に供給された液化冷媒は、凝縮用熱交
換器37によって冷却されて液化し、凝縮用熱交換器3
7の下方へ滴下する。
【0031】一方、凝縮ケース32の下側には、上述の
高温再生器15から液冷媒管25を通って冷媒が供給さ
れる。なお、この供給冷媒は、凝縮ケース32内に供給
される際に、圧力の違い(凝縮ケース32内は約70m
mHgの低圧)から、再沸騰し、気化冷媒と液化冷媒と
が混合した状態で供給される。なお、凝縮ケース32内
で液化した液化冷媒は、液冷媒供給管38を介して蒸発
器18に導かれる。
【0032】(蒸発器18の説明)蒸発器18は、吸収
器19とともに、凝縮ケース32の下部に設けられるも
ので、低温再生ケース31の周囲に設けられた環状容器
形状の蒸発・吸収ケース41(蒸発器18と吸収器19
の両方を収容するものであり、ケーシングに相当するも
のである)によって覆われている。この蒸発・吸収ケー
ス41の内部の外側には、凝縮器17から供給される液
化冷媒を蒸発させる蒸発用熱交換器42が配置されてい
る。この蒸発用熱交換器42は、上下方向に巻回された
コイル形状を呈するもので、その内部には室内機2に供
給される冷温水(熱運搬用熱媒体)が流れる。そして、
凝縮器17から液冷媒供給管38を介して供給された液
化冷媒は、蒸発用熱交換器42の上部に配置された冷媒
沸騰器43aを介して環状の冷媒散布具43に供給さ
れ、その冷媒散布具43から蒸発用熱交換器42の上に
散布される。
【0033】蒸発・吸収ケース41内は、ほぼ真空(例
えば6.5mmHg)に保たれるため、沸点が低く、蒸
発用熱交換器42に散布された液化冷媒は、大変蒸発し
やすい。そして、蒸発用熱交換器42に散布された液化
冷媒は、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体から気化
熱を奪って蒸発する。この結果、蒸発用熱交換器42内
を流れる熱媒体が冷却される。そして、冷却された熱媒
体は、室内機2に導かれ、室内を冷房する。
【0034】(吸収器19の説明)吸収器19は、上述
のように、蒸発・吸収ケース41に覆われる。そして、
吸収器19は、蒸発・吸収ケース41の内部の内側に、
高液管34から供給される高液を冷却する吸収用熱交換
器44が配置されている。この吸収用熱交換器44は、
蒸発用熱交換器42の内側に隣接配置されるものであ
り、上下方向に巻回されたコイル形状を呈するもので、
その内部には、高液が冷媒を吸収した際に発生する吸収
熱を奪う冷却水が供給される。なお、吸収用熱交換器4
4を通過した冷却水は、凝縮器17の凝縮用熱交換器3
7を通過した後、クーリングタワー4に導かれて冷却さ
れる。そしてクーリングタワー4で冷却された冷却水
は、再び吸収用熱交換器44に導かれる。
【0035】一方、吸収用熱交換器44の上部には、高
液管34から供給される高液を吸収用熱交換器44に散
布する環状の吸収液散布具45が配置される。吸収用熱
交換器44に散布された高液は、吸収用熱交換器44の
コイル表面を伝わって上方から下方へ落下する間に、蒸
発用熱交換器42において蒸発により生成された気化冷
媒を吸収する。この結果、蒸発・吸収ケース41の底に
落下した吸収液は、濃度が薄くなった低液となる。
【0036】蒸発・吸収ケース41の内部には、蒸発用
熱交換器42と吸収用熱交換器44との間に、筒状仕切
壁46が配置されている。この筒状仕切壁46は、上方
のみにおいて蒸発・吸収ケース41の内部を連通するも
ので、蒸発器18で生成された気化冷媒が筒状仕切壁4
6の上部を介して吸収器19内に導かれる。
【0037】また、蒸発・吸収ケース41の底には、蒸
発・吸収ケース41の底の低液を沸騰器14に供給する
ための低液管47が接続されている。この低液管47に
は、ほぼ真空状態の蒸発・吸収ケース41内から沸騰器
14に向けて低液を流すために、溶液ポンプ48が設け
られている。
【0038】(吸収式冷凍サイクル7における上記以外
の構成部品の説明)図2に示す符号51は、沸騰筒21
内から低温再生器16へ流れる中液と吸収器19から沸
騰器14へ流れる低液とを熱交換する高温熱交換器51
aと、低温再生器16から吸収器19へ流れる高液と吸
収器19から沸騰器14へ流れる低液とを熱交換する低
温熱交換器51bとを一体化した熱交換器である。な
お、高温熱交換器51aは、沸騰筒21から低温再生器
16へ流れる中液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器
14へ流れる低液を加熱するものである。また、低温熱
交換器51bは、低温再生器16から吸収器19へ流れ
る高液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れ
る低液を加熱するものである。
【0039】また、本実施例の吸収式冷凍サイクル7に
は、上述の作動による冷房運転の他に、暖房運転を行う
ための暖房運転手段が設けられている。暖房運転手段
は、仕切り容器21aの下部から、温度の高い吸収液を
蒸発器18の下部へ導く暖房管52と、この暖房管52
を開閉する冷暖切替弁53とから構成される。この冷暖
切替弁53は、暖房運転時に開弁して高温の吸収液を蒸
発・吸収ケース41内へ導き、蒸発器18の蒸発用熱交
換器42内を流れる冷温水を加熱するものである。
【0040】(室内機2の説明)室内機2は、室内に設
置された室内熱交換器54、この室内熱交換器54を流
れる蒸発器18を通過した冷温水と室内空気とを強制的
に熱交換し、熱交換後の空気を室内に吹き出させるため
の室内ファン55とを備える。室内熱交換器54には、
冷温水を循環させる冷温水回路56が接続され、この冷
温水回路56には、冷温水を循環させる冷温水ポンプ5
7が設けられている。なお、冷温水ポンプ57は、溶液
ポンプ48を駆動する兼用のモータによって駆動され
る。
【0041】(クーリングタワー4の説明)クーリング
タワー4は、吸収器19および凝縮器17を通過して昇
温した冷却水を、上方から下方へ流し、流れている間に
外気と熱交換して放熱するとともに、流れている間に一
部蒸発させて気化熱を奪って冷却水を冷却するもので、
冷却水の蒸発および冷却を促進する冷却水ファン61を
備える。このクーリングタワー4には、冷却水を循環さ
せる冷却水回路62が接続されており、冷却水は冷却水
ポンプ63によって循環される。
【0042】(吸収式冷凍サイクル7の作動による冷房
運転の作動)吸収式冷凍サイクル7は、加熱手段6が沸
騰器14を加熱することにより、高温再生器15で、低
液から気化冷媒が取り出されるとともに、低温再生器1
6で、中液から高液が取り出される。高温再生器15お
よび低温再生器16で取り出された気化冷媒は、凝縮器
17で凝縮されて液化した後、蒸発器18の蒸発用熱交
換器42に散布され、蒸発用熱交換器42内の冷温水か
ら気化熱を奪って蒸発する。このため、蒸発用熱交換器
42を通過し、冷却された冷温水は、室内機2の室内熱
交換器54に供給されて室内を冷房する。
【0043】蒸発器18内で蒸発した気化冷媒は、筒状
仕切壁46の上方を通過して吸収器19内に流入する。
一方、吸収器19内では、低温再生器16で取り出され
た高液が吸収用熱交換器44に散布されており、この高
液に蒸発器18から流入した気化冷媒が吸収される。な
お、気化冷媒が高液に吸収される際に発生する吸収熱
は、吸収用熱交換器44によって吸収されて吸収能力の
低下が防止される。なお、吸収器19で気化冷媒を吸収
した高液は、低液となって溶液ポンプ48で吸い込ま
れ、再び沸騰器14内に戻され、上記のサイクルを繰り
返す。
【0044】(吸収液散布具45の周辺構造を図1を参
照して説明する)吸収液散布具45は、コイル状を呈す
る吸収用熱交換器44の上方に略輪状に配置され、全周
に亘って高液を流出するための絞り穴71(図3参照)
が多数形成されたチューブ状のリングチューブ72と、
多数の絞り穴71から流出した高液を、下方に配置され
た吸収用熱交換器44の上方へ滴下する滴下帯材73と
から構成される。
【0045】リングチューブ72は、図3(a)〜
(c)に示すように、断面略コ字形を呈したカップリン
グ74と、図4(a)、(b)に示すように、カップリ
ング74の上方の開口を塞ぐ蓋リング75とから構成さ
れるものであり、多数の絞り穴71は、カップリング7
4の側面に等間隔に設けられている。
【0046】滴下帯材73は、溶接やネジ等によってリ
ングチューブ72の側面に取り付けられるもので、図5
(a)、(b)に示すように、リングチューブ72に取
り付けられる帯部73aと、この帯部73aから吸収用
熱交換器44へ下垂する多数の下垂部73bとからな
る。この滴下帯材73は、例えばステンレスの薄板をプ
レス切断して形成したものであり、帯部73aには、多
数の絞り穴71が塞がれるのを防ぐためのスリット73
cが形成されている。また、多数の下垂部73bは、巻
回によって傾斜配置される吸収用熱交換器44の上辺に
対して一定の距離を保つように設けられたものであり、
巻回によって傾斜配置される吸収用熱交換器44の上辺
に対応して、それぞれが一定の距離を保つように、下垂
部73bの長さが異なって設けられている。
【0047】また、リングチューブ72には、その上方
からそのリングチューブ72の内部へ高液を供給するた
めの吸収液供給手段76が接続されている。この吸収液
供給手段76は、低温熱交換器51bで温度低下した高
液(定常運転時は約45℃で流量が約65リットル/
h、運転開始時は約60℃で流量70〜80リットル/
h)をリングチューブ72の上方から供給するものであ
り、この吸収液供給手段76の内部において定常運転時
の吸収液液面位置Aを多数の絞り穴71より高く保つ部
分は、図1に示すように、蒸発・吸収ケース41の外部
に配置されている。なお、この実施例の吸収液供給手段
76は、リングチューブ72に背圧によって高液を供給
する高液管34と、後述する吸収液バイパス77とによ
って構成されており、吸収液の液面は吸収液バイパス7
7の内部に位置するものである。
【0048】また、液面より上の空間部分は、蒸発・吸
収ケース41の内部に連通して設けられ、液面より上の
空間が蒸発・吸収ケース41の内圧になるように設けら
れている。液面より上の空間部分を蒸発・吸収ケース4
1の内部に連通する手段は、低温熱交換器51bで冷却
不足の場合に、液面でフラッシュして発生した粒状の吸
収液が、蒸発用熱交換器42にかからないように設けら
れている。具体的には、液面より上の空間部分を蒸発・
吸収ケース41の内部に連通する手段は、定常運転時の
液面位置Aより上側に上昇した吸収液を、蒸発・吸収ケ
ース41の下部へ導く吸収液バイパス77として設けて
いる。なお、吸収液バイパス77の下端を蒸発器18の
下部に連通させている例を示すが、吸収器19の下部に
連通させても良い。
【0049】(吸収液散布の作動)定常運転時は、低温
熱交換器51bで約45℃まで温度低下した流量約65
リットル/hの高液が、高液管34を介してリングチュ
ーブ72に供給される。多数の絞り穴71の数と径は、
定常運転時において、液面の高さが所定の液面位置Aと
なるように設定されている。そして、多数の絞り穴71
から高液が流れ出し、滴下帯材73の多数の下垂部73
bから、下方の吸収用熱交換器44の上辺に滴下する。
【0050】運転開始時などの遷移時は、約60℃で流
量が約70〜80リットル/hの高液が、高液管34か
らリングチューブ72に向けて供給される。しかし、流
量が定常運転時よりも多いため、液面位置Aが上昇し、
過剰な吸収液は吸収液バイパス77を介して蒸発・吸収
ケース41の下部に導かれ、リングチューブ72の多数
の絞り穴71からは、定常運転時と同量の高液が流出す
る。
【0051】(実施例の効果)上述したように、リング
チューブ72へ供給される吸収液の液面位置Aを、蒸発
・吸収ケース41の外に配置する構造であるため、蒸発
・吸収ケース41内の構造や高さに制約されることな
く、液面位置Aを高く設定することができる。このよう
に液面位置Aを高く保つことができることによって、傾
斜設置等によりリングチューブ72における多数の絞り
穴71に傾斜が生じても、高い位置の絞り穴71の液面
ヘッド差と、低い位置の絞り穴71の液面ヘッド差との
比率を小さくできる。このため、従来に比較して簡素な
構造の吸収液散布具45を用いることによって、吸収用
熱交換器44へ偏りなく均一に吸収液を滴下させること
ができるようになり、吸収式冷凍機のコストを抑えるこ
とができる。
【0052】液面位置Aにおいて、吸収液のフラッシュ
が発生する。このため、従来では吸収液散布具45の上
方に配置していた濃液セパレータを廃止でき、吸収器1
9の小型化が可能になる。また、従来のような複雑な濃
液セパレータが廃止できるため、これによってもコスト
を抑えることができる。
【0053】液面位置Aでは、圧力の低下によってフラ
ッシュが発生するが、フラッシュによって飛散した吸収
液は、従来のように蒸発器18側へは飛散しない。この
ため、従来設けていた吸収器19と蒸発器18との間の
強固な飛散防止カバーが不要になり、これによってもコ
ストを抑えることができる。
【0054】運転起動時などの遷移時に定常運転時より
も大量の吸収液が吸収液散布具45に向けて供給されて
も、過剰な吸収液は吸収液バイパス77を介して蒸発・
吸収ケース41の下部へ導かれる。このため、運転起動
時などの遷移時において、定常時以上の吸収液が吸収用
熱交換器44に散布されることが防止でき、蒸発器18
への冷媒の供給が遅れても、吸収器19および蒸発器1
8の内圧が低下するのを防止できる。この結果、蒸発器
18内で冷媒が凍結する不具合を回避でき、冷媒凍結異
常に対する耐力を向上できる。
【0055】リングチューブ72に取りつけた滴下帯材
73によって高液を吸収用熱交換器44に滴下するよう
にしたことにより、多数の絞り穴71から流出した高液
を吸収用熱交換器44へ偏りなく散布できる。そして、
用いられる滴下帯材73は、薄い金属板の打抜き等によ
って簡単に製造できるため、製造コストの上昇は小さ
い。また、滴下帯材73に設けた多数の下垂部73b
は、吸収用熱交換器44の上辺に対応した長さに設けら
れているため、上辺が傾斜した吸収用熱交換器44に偏
りなく高液を液滴できる。
【0056】〔第2実施例〕図6は吸収液散布具45の
周辺構造を示す図である。上記の第1実施例では、リン
グチューブ72の上方において高液の液面を形成する部
分は、高液管34あるいは吸収液バイパス77のように
管の内部であったが、この第2実施例ではリングチュー
ブ72の上方において高液の液面を形成する部分を容器
78として設けたものである。
【0057】フラッシュは、蒸発・吸収ケース41の外
部の液面位置Aで発生するため、蒸発・吸収ケース41
の大きさに関係なくフラッシュが発生する容器78の容
量を大きくできる。また、フラッシュが発生する液面面
積が小さいと、フラッシュ不足が発生して高液がリング
チューブ72で再沸騰する不具合があるが、フラッシュ
が発生する液面の面積を容器78によって大きくするこ
とにより、液面でのフラッシュ不足がなくなり、高液が
リングチューブ72で再沸騰する不具合を防止できる。
【0058】〔変形例〕上記の実施例では、吸収式冷凍
サイクル7の一例として2重効用型を例に示したが、1
重効用型でも良いし、3重以上の多重効用型でも良い。
また、低温再生器16内に中液を注入する際、低温再生
器16の上部から注入する例を示したが、下部から注入
しても良い。加熱手段6の加熱源としてガスバーナ11
を用いたが、石油バーナや電気ヒータを用いたり、他の
装置(例えば内燃機関など)の排熱を利用しても良い。
【0059】吸収液の一例として臭化リチウム水溶液を
例に示したが、冷媒にアンモニア、吸収剤に水を利用し
たアンモニア水溶液など他の吸収液を用いても良い。熱
媒体の一例として、水道水を用い、冷却水回路の冷却水
と共用した例を示したが、冷却水回路の冷却水とは異な
る不凍液やオイルなど他の熱媒体を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸収液散布具の周辺構造を示す図である(第1
実施例)。
【図2】吸収式空調装置の概略構成図である(第1実施
例)。
【図3】カップリングの上視図、断面図および要部断面
図である(第1実施例)。
【図4】蓋リングの断面図および上視図である(第1実
施例)。
【図5】滴下帯材の上視図および要部展開図である(第
1実施例)。
【図6】吸収液散布具の周辺構造を示す図である(第2
実施例)。
【符号の説明】
6 加熱手段 7 吸収式冷凍サイクル 15 高温再生器 16 低温再生器 17 凝縮器 18 蒸発器 19 吸収器 41 蒸発・吸収ケース(ケーシング) 42 蒸発用熱交換器 44 吸収用熱交換器 45 吸収液散布具 48 溶液ポンプ 71 絞り穴 72 リングチューブ 73 滴下帯材 73a 帯部 73b 下垂部 76 吸収液供給手段 77 吸収液バイパス 78 容器 A 液面位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野邑 直人 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内 (72)発明者 古橋 俊洋 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内 (72)発明者 古川 泰成 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 福知 徹 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒を含む吸収液を加熱して吸収液から冷
    媒を気化させて分離する再生器と、 この再生器によって分離した気化冷媒を冷却して凝縮液
    化させる凝縮器と、 この凝縮器で凝縮した液化冷媒を、熱運搬用熱媒体が通
    過する蒸発用熱交換器の表面に滴下させ、低圧下のケー
    シング内で蒸発させる蒸発器と、 冷却用熱媒体が通過する吸収用熱交換器が前記蒸発用熱
    交換器と隣接して前記ケーシング内に配置され、前記再
    生器で濃度上昇した高濃度吸収液を前記吸収用熱交換器
    の表面に滴下して、吸収熱を奪いながら前記蒸発器で蒸
    発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器と、 この吸収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポン
    プと、から構成される吸収式冷凍サイクルを備えた吸収
    式冷凍機において、 前記吸収器に配置される前記吸収用熱交換器は、上下方
    向に巻回されたコイル形状を呈するものであり、 前記再生器で濃度上昇した高濃度吸収液を前記吸収用熱
    交換器の表面に滴下する手段は、 コイル状を呈する前記吸収用熱交換器の上方に略輪状に
    配置され、全周に亘って高濃度吸収液を流出するための
    絞り穴が多数形成されたリングチューブと、 このリングチューブの上方からそのリングチューブの内
    部へ高濃度吸収液を供給するための吸収液供給手段と、
    を具備し、 この吸収液供給手段の内部における定常運転時の吸収液
    液面位置を前記絞り穴より高く保つ部分を、前記ケーシ
    ングの外部に配置するとともに、 前記液面より上の空間部分を前記ケーシングの内部に連
    通して設けたことを特徴とする吸収式冷凍機。
  2. 【請求項2】請求項1の吸収式冷凍機において、 前記液面より上の空間部分を前記ケーシングの内部に連
    通する手段は、前記液面位置より上側に上昇した吸収液
    を前記ケーシングの下部へ導く吸収液バイパスであるこ
    とを特徴とする吸収式冷凍機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の吸収式冷凍機に
    おいて、 前記リングチューブには、前記多数の絞り穴から流出し
    た高濃度吸収液を、下方に配置された前記吸収用熱交換
    器の上方へ滴下する滴下帯材が取り付けられたことを特
    徴とする吸収式冷凍機。
  4. 【請求項4】請求項3の吸収式冷凍機において、 前記滴下帯材は、前記リングチューブに接するように取
    り付けられる帯部と、 この帯部から前記吸収用熱交換器へ下垂する多数の下垂
    部とからなり、巻回によって傾斜配置される前記吸収用
    熱交換器の上辺に対応して、前記下垂部の長さが異なっ
    て設けられたことを特徴とする吸収式冷凍機。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかの吸収
    式冷凍機において、 前記吸収液供給手段において前記液面位置が設定される
    部位は、容器形状に設けられたことを特徴とする吸収式
    冷凍機。
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