JP2002061918A - 空調機 - Google Patents

空調機

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JP2002061918A JP2000245236A JP2000245236A JP2002061918A JP 2002061918 A JP2002061918 A JP 2002061918A JP 2000245236 A JP2000245236 A JP 2000245236A JP 2000245236 A JP2000245236 A JP 2000245236A JP 2002061918 A JP2002061918 A JP 2002061918A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒ポンプサイクル及び圧縮サイクルを実現
可能な空調機において、全体としてよりエネルギ消費が
少なくなるような両サイクルの切り替え運転を行える空
調機を提供する。 【解決手段】 本発明による空調機は、室内温度と外気
温度との差が設定値以上となる場合には、前記圧縮サイ
クルから前記冷媒ポンプサイクルに運転の切り替えを行
う制御装置16を備えている。また、前記制御装置16
は、同様な切り替えを、室内温度と外気温度との差が設
定値以上となり、かつ前記圧縮サイクルにおける冷房能
力が、該冷房能力に関する設定値以下となる場合、又は
/及び、外気温度が設定値以下となり、かつ前記圧縮サ
イクルにおける圧縮機の電源周波数が、該圧縮機周波数
に関する設定値以下となる場合において実施することも
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気温度が低いと
きも冷房が必要な高発熱機器用の空調機に関するもので
あり、詳しくは、外気温度が低いことを積極的に利用し
て室内の冷房を行う冷媒ポンプを保有する年間冷房型空
調機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的には、室内の冷房方法として、圧
縮式冷凍サイクルを利用した空調装置がある。本空調装
置の冷房原理を以下に説明する。圧縮によりガス冷媒を
加圧して高温高圧ガスとして凝縮器に送り、凝縮器では
外気と熱交換して冷媒が液化する。液冷媒は膨張弁で減
圧されて蒸発器にいたり、蒸発器において室内空気を冷
却することで冷媒がガス化し、圧縮機に戻る。以下この
サイクルを繰り返すことで、室内の熱を蒸発器及び凝縮
器を介して大気中に放出することで室内の冷房を行う。
【0003】外気温度が低い場合には、圧縮機は運転せ
ずに、冷媒ポンプで冷媒を循環させるだけで冷房運転が
行える。この方法は、外気で一旦冷媒を冷やし、その冷
えた冷媒で室内の冷房を行うので、間接外気冷房と呼ば
れる。循環媒体として水を使用する場合があるが、冷媒
を使うことにすれば、その相変化を利用することができ
るから、循環量を削減することでポンプ動力を削減する
ことができる。
【0004】間接外気冷房での冷房サイクルを以下に説
明する。蒸発器を出たガス冷媒はそのまま凝縮器に送ら
れ、凝縮器にて低温外気で冷やされて液化し、冷媒ポン
プに送られる。冷媒ポンプでは液冷媒が加圧され、蒸発
器に導かれる。蒸発器では室内空気を冷却することで冷
媒がガス化し、再び凝縮器に戻る。以下このサイクルを
繰り返し、室内の熱を蒸発器及び凝縮器を介して大気中
に放出することで室内の冷房を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記事項を踏まえる
と、外気温度が高い場合には圧縮サイクルで運転し、外
気温度が低い場合には冷媒ポンプサイクルで運転するこ
ととすれば、効率的ではあるが、しかしながら、従来ま
でにおいては、両サイクルを切り替える際のより具体的
な基準等の設定ないし運転操作方法は定まっていなかっ
た。例えば、外気温度に基づいて前記両サイクル相互の
切り替えを行うことが考えられるが、外気温度のみに基
づく判断では、例えば、蒸発器が存在する室内の温度が
低いため外気温度と室内温度との差が十分でないといっ
た極端な温度条件となった場合、凝縮器で冷媒が十分液
化されずに冷媒ポンプ内で気化し、気液混相状態となっ
てキャビテーションを生じる可能性もなしとしないもの
であった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて提案されたもの
で、最も好適な環境下で、具体的には、全体としてより
エネルギ消費が少なくなるような、両サイクルの切り替
え運転を行える空調機を提供するとともに、冷媒ポンプ
内における予期せぬ気相の発生を抑制してキャビテーシ
ョンの発生をより確実に防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。請求項1の空調機
は、圧縮機により圧縮された冷媒を室内の熱交換機に循
環させる圧縮サイクルによる冷房運転と、外気との熱交
換により冷却された冷媒を室内の熱交換機に循環させる
冷媒ポンプサイクルによる冷房運転とを切り替えて室内
の冷房を行う空調機において、室内温度と外気温度との
差が設定値以上となる場合に前記圧縮サイクルから前記
冷媒ポンプサイクルに運転の切り替えを行う制御装置を
備えていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の空調機は、前記制御装置
は、さらに、前記圧縮サイクルにおける冷房能力が、該
冷房能力に関する設定値以下となる場合に前記圧縮サイ
クルから前記冷媒ポンプサイクルに運転の切り替えを行
うことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の空調機は、前記制御装置
は、さらに、前記圧縮サイクルにおける圧縮機周波数
が、該圧縮機周波数に関する設定値以下となる場合に前
記圧縮サイクルから前記冷媒ポンプサイクルに運転の切
り替えを行うことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の空調機は、前記制御装置
は、前記室内温度と外気温度との差が前記設定値よりも
小さい復帰設定値以下となることを条件に前記冷媒ポン
プサイクルから前記圧縮サイクルへ運転を切り替えるこ
とを特徴とする。
【0011】請求項5記載の空調機は、圧縮機により圧
縮された冷媒を室内の熱交換機に循環させる圧縮サイク
ルによる冷房運転と、外気との熱交換により冷却された
冷媒を室内の熱交換機に循環させる冷媒ポンプサイクル
による冷房運転とを切り替えて室内の冷房を行う空調機
において、室内温度と外気温度との差が第一の設定値T
1以上となる第1の場合、前記室内温度と外気温度との
差が第二の設定値T2(<T1)以上となり、かつ前記
圧縮サイクルにおける冷房能力が、該冷房能力に関する
設定値以下となる第2の場合、又は、 前記室内温度と
外気温度との差が前記第二の設定値T2(<T1)以上
となり、かつ前記圧縮サイクルにおける圧縮機周波数
が、該圧縮機周波数に関する設定値以下となる第3の場
合のいずれか一の場合に前記圧縮サイクルから前記冷媒
ポンプサイクルに運転の切り替えを行う制御装置を備え
ていることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の空調機は、前記制御装置
は、前記室内温度と外気温度との差が前記第2の設定値
よりも小さい復帰設定値以下となることを条件に前記冷
媒ポンプサイクルから前記圧縮サイクルへ運転を切り替
えることを特徴とする。
【0013】この空調機によれば、室内温度と外気温度
との差に基づいて、さらには、その時点の圧縮機の負荷
状態に基づいて、的確に圧縮サイクルと冷媒ポンプサイ
クルとを切り替えることにより、最も効率的な運転を可
能とするとともに、冷媒ポンプサイクルにおいて、必要
な温度差を確保して冷媒を液相に戻すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図を参照して説明する。本発明に係る年間冷房
型空調機は、図1に示すように、冷媒ポンプ1、膨張弁
9、蒸発器(室内熱交換器)4、圧縮機5、凝縮器(室
外熱交換器)8が順に接続された(図では左回り)冷媒
回路を有している。これらのうち、冷媒ポンプ1と圧縮
機5とは、通常同時に稼働することはない。本実施形態
では、冷媒ポンプ1が稼働状態にある場合における、こ
の冷媒回路中の冷媒の流れ方を指してこれを「冷媒ポン
プサイクル」、圧縮機5が稼働状態にある場合における
ときを同様にして「圧縮サイクル」とよぶことにする。
冷媒回路には、上記の構成要素の他、冷媒ポンプ1の付
属設備として冷媒ポンプ用インバータ2、冷媒ポンプバ
イパス弁3、また圧縮機5の付属設備として圧縮機用イ
ンバータ6、圧縮機バイパス弁7、がそれぞれ備えられ
ている。また、膨張弁9の付属設備として膨張弁のバイ
パス弁10が備えられている。
【0015】さらに、蒸発器4近傍には室内側送風機1
3が備えられ、該送風機13には室内側送風機風量制御
装置14が接続されている。凝縮器8近傍にも、同様に
して、室外側送風機11、及びこれに接続される室外側
送風機風量制御装置12が備えられている。加えて、こ
の冷媒回路には、これら各機器の動作制御等を行うため
のコントローラ(制御装置)16が備えられており、該
コントローラ16には外気温度センサ15が接続される
とともに、室内温度センサ17が接続されている。
【0016】上記構成となる冷媒回路を備えた年間冷房
型空調機において、圧縮サイクル及び冷媒ポンプサイク
ルの運転は以下のようになる。まず、圧縮サイクルで運
転する場合には、冷媒ポンプバイパス弁3を開き、圧縮
機バイパス弁7及び膨張弁のバイパス弁10を閉じる。
圧縮サイクルは以下のように動作する。圧縮機5により
ガス冷媒を加圧して高温高圧ガスとして凝縮器8に送
り、凝縮器8では外気と熱交換して冷媒が液化する。液
冷媒は膨張弁9で減圧されて蒸発器4に至り、蒸発器4
において室内空気を冷却することで冷媒がガス化し、圧
縮機5に戻る。以下、このサイクルを繰り返すことで、
室内の熱を蒸発器4及び凝縮器8を介して大気中に放出
することで室内の冷房を行う。
【0017】一方、冷媒ポンプサイクルで運転する場合
には、冷媒ポンプバイパス弁3を閉じ、圧縮機バイパス
弁7及び膨張弁のバイパス弁10を開く。冷媒ポンプサ
イクルは以下のように動作する。蒸発器4をでたガス冷
媒はそのまま凝縮器8に送られ、凝縮器8にて低温外気
により冷やされて液化し、冷媒ポンプ1に送られる。冷
媒ポンプ1では液冷媒が加圧され、蒸発器4に導かれ
る。蒸発器4では室内空気を冷却することで冷媒がガス
化し、再び凝縮器8に戻る。以下このサイクルを繰り返
し、室内の熱を蒸発器4及び凝縮器8を介して大気中に
放出することで室内の冷房を行う。
【0018】ところで、本発明においては、上記した圧
縮サイクル及び冷媒ポンプサイクルの両サイクルは、以
下に示すような基準にて切り替えられることを特徴とす
るものである。図2は、圧縮サイクルから冷媒ポンプサ
イクルへの切替判断に関するフローチャートである。す
なわち図2は圧縮サイクル運転中を仮定しており、各ス
テップは、該圧縮サイクルから冷媒ポンプサイクルに切
り替える際の諸判断基準を示したものとなっている。ま
ずステップS10として、外気温度および室内温度を検
出し、室内温度から外気温度を引いた温度差の値が設定
値(第一の設定値)T1以上となるか否かを判断する。
ここで室内温度および外気温度の測定は上記外気温度セ
ンサ15、室内温度センサ17により行われ、また、設
定値T1に係る判断はコントローラ16によって行われ
ることは言うまでもない。この判断の結果、第一の設定
値T1以上である場合(YES)にはS14へ進んで直
ちに冷媒ポンプサイクルへ切り替えられ、また、NOの
場合にはS11へ進む。
【0019】次に、ステップS11として、前記温度差
の値が設定値(第二の設定値)T2以上か否かの判断を
行う。もし設定値T2未満ならば前記ステップS10へ
と戻る。また、設定値T2以上ならば次なるステップS
12へと進行する。このとき設定値T2は上記設定値T
1に対して、T2<T1なる関係を有する。すなわち、
ステップS12へと進行する場合には、温度差TはT1
>T>T2となっていることとなり、また、ステップS
1へと戻る場合には、同じくT1>T2>Tとなってい
る。後者の場合は、適当なT2を定めておけば、外気温
度が十分高いことを意味するから、必要な冷房を能力を
得るために圧縮サイクルによる運転が行われることにな
り、ステップS10とステップS11とを繰り返しなが
ら冷房運転は続行されることになる。
【0020】ステップS12では、予め定めておいた冷
房能力に関する設定値について、実際の冷房能力が該設
定値以下となる場合には、圧縮サイクルから冷媒ポンプ
サイクルへと運転を切り替える。ここで冷房能力の設定
値とは、一般に使用される冷房能力の単位であるWを充
てる例だけではなく、例えば、室内の温度の所望値
(℃)を充てることなども考えられる。さらに、ステッ
プS13では、圧縮機周波数に関する設定値について、
実際の圧縮機周波数が該設定値以下となる場合に、圧縮
サイクルから冷媒ポンプサイクルへと運転を切り替え
る。ステップS12及びS13のいずれの判断において
もNOとなった場合には、再びステップS10へと戻
る。以下では、これらステップS12及びステップS1
3について、もう少し詳細な説明を行う。
【0021】ステップS12及びステップS13におけ
る判断は、上記したように室内温度と外気温度との差T
がT1>T>T2なる温度において行われるものであ
る。つまり、圧縮サイクルによる運転によって必要な冷
房能力を得るべきか、あるいは冷媒ポンプサイクルによ
る運転によって効率的な冷房を行うか、のいずれによる
べきかは一概に判断しかねる状況にあると言い換えても
よい。したがって、ステップS12及びステップS13
はこれを決定するため、以下のような根拠のもとになさ
れるものである。
【0022】まず一般に、圧縮機5の運転に必要な消費
電力よりも、冷媒ポンプ1の運転に必要なそれは小さ
い。すなわち、圧縮サイクルによる運転よりも冷媒ポン
プサイクルによる運転の方が消費電力は小さいのであ
る。したがって、できるだけ冷媒ポンプ1の運転時間を
長くするほうが、消費電力の削減効果は大きくなる。ま
た、冷媒ポンプサイクルにおける冷房能力と外気温度と
の関係は、図3に示すように与えられる。この図に示す
ように、冷媒ポンプサイクルにおける冷房能力は、外気
温度が大きい場合(本実施形態にあっては室内温度と外
気温度との温度差が小さい場合)に小さく、同様に小さ
い場合に大きく、というように該外気温度に依存するこ
とから、圧縮サイクルにおける冷房能力との関係から、
ある外気温度Tにおいて冷媒ポンプサイクルと圧縮サイ
クルにおける冷房能力に大きな差がない場合には、冷媒
ポンプサイクルに移行した方が電力消費の観点からみて
好ましい場合があることとなる。
【0023】図2に示すステップS12及びステップS
13は、上記のような判断を実質的に行うものである。
すなわち、ステップS12においては、室内温度と外気
温度との差がある値Tであるときの圧縮サイクルにおけ
る冷房能力が、上記のように同じ温度差Tにあるときの
冷媒ポンプサイクルにおける冷房能力と大きな差がなく
なるようなときの、その(圧縮サイクルにおける)冷房
能力に係る値を設定値とし、該設定値以下となる場合
に、冷媒ポンプサイクルへと移行するようにするもので
ある。また、ステップS13においては、同様な考え方
のもと、圧縮機の運転負荷を表す周波数値において、あ
る設定値を定めておき、該設定値以下となった時点で冷
媒ポンプサイクルへと切り替えるのである。
【0024】つまり、現時点での室内温度と外気温度と
の差T(T1>T>T2)と、当該時点での圧縮サイク
ルでの冷房能力を測定して、冷媒ポンプサイクルに切り
替えても同様な冷房能力が発揮できるときには、圧縮サ
イクル運転から冷媒ポンプサイクル運転に切り替える、
ということである。
【0025】このように本発明による年間冷房型空調機
においては、圧縮サイクルから冷媒ポンプサイクルへの
切り替え判断において、室内温度と外気温度との温度差
に加えて、圧縮サイクル及び冷媒ポンプサイクルによる
冷房能力をも基準として加味することにより、当該圧縮
サイクルから冷媒ポンプサイクルへの切り替えによって
も、同程度の冷房能力が確保でき、しかも省エネルギな
運転が行える。
【0026】一方、冷媒ポンプサイクルから圧縮サイク
ルへの切り替え判断は、図4に示すフローチャートに従
って行われる。すなわち、室内温度と外気温度との差T
を復帰設定値T3と比較し(ステップS20)、この復
帰設定値以下であること、すなわちT<T3であること
を条件として冷媒ポンプサイクルから圧縮サイクルへ切
り替え、圧縮サイクルによる冷房運転が開始される(ス
テップS20)。ここに、前記復帰設定値T3の値は、
前記第1、第2の設定値T1,T2に対して、T1>T
2>T3の値とされている。したがって、一般的には、
冷媒ポンプサイクルへの切り替え時より外気温度が高く
なった場合に圧縮サイクルへ切り替えられる。したがっ
て、圧縮サイクルと栽培ポンプサイクルとの間の切り替
えが短時間に繰り返されるようないわゆるハンチング現
象を防止し、より安定した空調運転が可能になる。
【0027】なお、上記実施形態においては、外気温度
および室内温度に関する測定・判断(ステップS1
0)、圧縮サイクルにおける冷房能力の測定・判断(ス
テップS12)、及び圧縮機周波数の測定・判断(ステ
ップS13)は同一フロー中において実施されるように
なっていたが、本発明はこのような形態に限定されるも
のではない。すなわち例えば、上記実施形態において、
ステップS12に係る測定・判断は行い、ステップS1
3に係る測定・判断は省略する、という形態にしてもよ
いし、また、逆の場合も当然あり得る。ちなみにこれら
両形態について、一般的ないしは実際上の観点から付言
をするならば、冷房能力の測定・判断を行うことには困
難が伴う場合が多くあると想定されるから、ステップS
13を残しステップS12を省略する、という形態が最
も実用的であるということは言えるものと思われる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空調機
は、室内温度と外気温度との差を判断基準として圧縮サ
イクルから冷媒ポンプサイクルへの運転切り替えを行う
ことから、室内温度と外気温度の差が十分大きくなった
ときには、この温度条件にてより運転効率の高い冷媒ポ
ンプサイクル運転がなされることになる。したがって本
発明の空調機によれば、室内の冷房効率の観点から有利
な運転を実施することができる。
【0029】また、本発明の空調機は、上記両サイクル
の運転切り替えの判断基準として、室内温度と外気温度
との差に加え、冷房能力をも加味することから、室内温
度と外気温度との差のみではいずれのサイクルで運転す
るかの判断が困難であるような場合において、よりエネ
ルギ消費の少ないサイクルを選択し運転することができ
る。
【0030】さらに、本発明の空調機は、冷房能力の指
標としてより具体的な圧縮機周波数を採用したもので、
この圧縮機周波数は、通常、インバータ電源を用いた空
調機における運転負荷を示すパラメータであるから、請
求項2の場合と同様な効果を享受することができる。
【0031】また、本発明の空調機は、室内温度と外気
温度との差が第一の設定値T1以上となる第1の場合、
前記室内温度と外気温度との差が第二の設定値T2(<
T1)以上となり、かつ前記圧縮サイクルにおける冷房
能力が、該冷房能力に関する設定値以下となる第2の場
合、又は、 前記外気温度が前記第二の設定値T2(<
T1)以上となり、かつ前記圧縮サイクルにおける圧縮
機周波数が、該圧縮機周波数に関する設定値以下となる
第3の場合のいずれか一の場合に前記圧縮サイクルから
前記冷媒ポンプサイクルへ運転を切り替えるから、冷媒
ポンプサイクルにおいて確実に冷媒を液化し得るととも
に、最も効率的なサイクルによる冷房を行うことができ
る。
【0032】加えて、本発明は、前記冷媒ポンプサイク
ルから前記圧縮サイクルへの運転の切り替えは、前記室
内温度と外気温度との差が前記設定値よりも小なる値を
もって行うようになされているから、圧縮サイクルと冷
媒ポンプサイクルとが繰り返し切り替えられるハンチン
グ現象が防止され、より安定的な運転を実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空調機の冷媒回路構成を示す説
明図である。
【図2】 本発明に係る空調機の圧縮サイクルから冷媒
ポンプサイクルへの切り替え制御のフローチャートであ
る。
【図3】 冷媒ポンプサイクルにおける冷房能力と外気
温度との関係を示すグラフである。
【図4】 本発明に係る空調機の冷媒ポンプサイクルか
ら圧縮サイクルへの切り替え制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 冷媒ポンプ 2 冷媒ポンプ用インバータ 3 冷媒ポンプバイパス弁 4 蒸発器(室内熱交換器) 5 圧縮機 6 圧縮機用インバータ 7 圧縮機バイパス弁 8 凝縮器(室外熱交換器) 9 膨張弁 10 膨張弁のバイパス弁 11 室外側送風機 12 室外側送風機風量制御装置 13 室内側送風機 14 室内側送風機風量制御装置 15 外気温度センサ 16 コントローラ(制御装置) 17 室内温度センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機により圧縮された冷媒を室内の熱
    交換機に循環させる圧縮サイクルによる冷房運転と、外
    気との熱交換により冷却された冷媒を室内の熱交換機に
    循環させる冷媒ポンプサイクルによる冷房運転とを切り
    替えて室内の冷房を行う空調機において、 室内温度と外気温度との差が設定値以上となる場合に前
    記圧縮サイクルから前記冷媒ポンプサイクルに運転の切
    り替えを行う制御装置を備えていることを特徴とする空
    調機。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、さらに、前記圧縮サイ
    クルにおける冷房能力が、該冷房能力に関する設定値以
    下となることを条件として前記圧縮サイクルから前記冷
    媒ポンプサイクルに運転の切り替えを行うことを特徴と
    する請求項1記載の空調機。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、さらに、前記圧縮サイ
    クルにおける圧縮機の電源周波数が、該電源周波数に関
    する設定値以下となることを条件として前記圧縮サイク
    ルから前記冷媒ポンプサイクルに運転の切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の空調機。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記室内温度と外気温
    度との差が前記設定値よりも小さい復帰設定値以下とな
    ることを条件として前記冷媒ポンプサイクルから前記圧
    縮サイクルへ運転を切り替えることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の空調機。
  5. 【請求項5】 圧縮機により圧縮された冷媒を室内の熱
    交換機に循環させる圧縮サイクルによる冷房運転と、外
    気との熱交換により冷却された冷媒を室内の熱交換機に
    循環させる冷媒ポンプサイクルによる冷房運転とを切り
    替えて室内の冷房を行う空調機において、 室内温度と外気温度との差が第一の設定値T1以上とな
    る第1の場合、 前記室内温度と外気温度との差が第二の設定値T2(<
    T1)以上となり、かつ前記圧縮サイクルにおける冷房
    能力が、該冷房能力に関する設定値以下となる第2の場
    合、又は、 前記室内温度と外気温度との差が前記第二の設定値T2
    (<T1)以上となり、かつ前記圧縮サイクルにおける
    圧縮機周波数が、該圧縮機周波数に関する設定値以下と
    なる第3の場合のいずれかの場合に前記圧縮サイクルか
    ら前記冷媒ポンプサイクルに運転の切り替えを行う制御
    装置を備えることを特徴とする空調機。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記室内温度と外気温
    度との差が前記第2の設定値よりも小さい復帰設定値以
    下となることを条件に前記冷媒ポンプサイクルから前記
    圧縮サイクルへ運転を切り替えることを特徴とする請求
    項5に記載の空調機。
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