JP2014047951A - ヒートポンプシステム - Google Patents

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【課題】環境性、利便性、及び経済性を向上させることができるヒートポンプシステムを提供する。
【解決手段】熱媒体が循環する循環配管10と、熱媒体と第1熱交換対象流体とを熱交換させる第1の熱交換器11と、熱媒体と第2熱交換対象流体とを熱交換させる第2の熱交換器13と、熱媒体を圧縮する圧縮機ユニット12と、熱媒体を膨張させる膨張弁14と、を備え、循環配管10の経路に、第1の熱交換器11、圧縮機ユニット12、第2の熱交換器13、膨張弁14の順に、これらが配置されてヒートポンプサイクルが形成され、圧縮機ユニット12が、内燃機関20と、電動機21と、を備え、これら内燃機関20及び電動機21のいずれか一方を駆動することで、熱媒体を圧縮する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置等に用いて好適なヒートポンプシステムに関する。
空気調和装置等において多く用いられるヒートポンプシステムは、熱媒体を圧縮して熱交換器に供給する圧縮器を備えている(例えば特許文献1参照)。従来、このような圧縮機は、単一の駆動源によって駆動されるのが通常であり、電動機で駆動されるものや、内燃機関で駆動されるもの等があった。なお、電動機で圧縮機が駆動される場合はエネルギーとして電力が用いられ、内燃機関で駆動される場合は、エネルギーとしてガス(都市ガス、LPガス、バイオガス)等が用いられる。また、内燃機関である場合は、ガソリン等の液体燃料が用いられることもある。
特開2011−85294号公報
ところで、電力によって圧縮器を駆動するヒートポンプシステム(以下、EHPと呼ぶ)では、駆動音が内燃機関よりも静かである等の環境性におけるメリットがある反面、停電時に圧縮機を駆動することができない等の利便性でのデメリットがあり、一方で、ガスによって圧縮器を駆動するヒートポンプシステム(以下、GHPと呼ぶ)では、駆動音は比較的大きいものの、停電時においても圧縮器を安定して駆動させることできる等の利便性の点でメリットがある。
しかしながら、従来のような単一の駆動源によって圧縮機を駆動させるヒートポンプユニットでは、EHP及びGHPの双方のメリットを享受することは困難であった。
また、近時、電力及びガスともに単価が不安定であって、ユーザからすると、EHPとGHPのどちらが、経済性の面でメリットがあるか等の判断をし難い状況である。かかる点を考慮すると、時局に左右されずに、ユーザの要望を満足させるヒートポンプシステムを提供することが望ましいといえる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、環境性、利便性、及び経済性を向上させることができるハイブリッド式のヒートポンプシステムを提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明のヒートポンプシステムは、熱媒体が循環する循環配管と、前記熱媒体と第1熱交換対象流体とを熱交換させる第1の熱交換器と、前記熱媒体と第2熱交換対象流体とを熱交換させる第2の熱交換器と、前記熱媒体を圧縮する圧縮機ユニットと、前記熱媒体を膨張させる膨張弁と、を備え、前記循環配管の経路に、前記第1の熱交換器、前記圧縮機ユニット、前記第2の熱交換器、前記膨張弁の順に、これらが配置されてヒートポンプサイクルが形成され、前記圧縮機ユニットが、内燃機関と、電動機と、を備え、これら内燃機関及び電動機のいずれか一方を駆動することで、前記熱媒体を圧縮するようにした点に特徴を有する。
この発明では、内燃機関及び電動機のいずれか一方を切替えて駆動させ、熱媒体を圧縮することできるため、例えば、電動機に対する電力供給が停止された場合であっても、内燃機関を駆動することで、システムを継続的に運転できたり、時間帯等に応じて、内燃機関及び電動機を切替えて静粛性が要求される状況に好適に対応できたりする。また、時局に応じて、内燃機関及び電動機を切替えることで、コスト面での優位性を得ることもできる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記圧縮機ユニットは、前記内燃機関及び前記電動機の双方から駆動力を伝達されることが可能な圧縮機を備え、前記内燃機関及び前記電動機のうちの一方を選択して駆動し、前記圧縮機を駆動することで、前記熱媒体を圧縮することを特徴とする。
この場合、内燃機関及び電動機の双方から駆動力を伝達されることが可能な圧縮機を、内燃機関及び電動機のうちの一方を選択して駆動する構成とすることで、圧縮機ユニットの簡素化を図ることができ、設備等に好適に用いることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記内燃機関と前記圧縮機との間に、前記内燃機関から前記圧縮機に伝達される駆動力を断接するクラッチ装置が設けられ、前記電動機によって前記圧縮機を駆動する際に、前記クラッチ装置が切断状態とされることを特徴とする。
この場合、電動機の駆動力が内燃機関に伝達されないようにして、電動機の駆動時における負荷を抑え、効率的な運転が可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記内燃機関によって前記圧縮機を駆動する際に、前記内燃機関の駆動力を前記圧縮機の駆動軸を介して前記電動機に伝達し、前記電動機から電力を取り出すことを特徴とする。
この場合、内燃機関の駆動力を有効に活用することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記内燃機関を駆動させるための電力を蓄電する予備電源装置をさらに備えることを特徴とする。
この場合、内燃機関を起動させるために電力が必要な場合に、停電時等に内燃機関を確実に駆動させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記循環配管の経路中に、その駆動力によって前記循環配管において前記熱媒体を循環させることが可能なポンプ装置をさらに備え、前記ポンプ装置の駆動によって、前記熱媒体を、前記圧縮機ユニットを通過させずに前記循環配管中に循環させることが可能であることを特徴とする。
この場合、外気温度に応じて圧縮機を用いずに、システムを運転することができ、経済性に優れた運転ができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記内燃機関及び前記電動機の駆動の切替えを制御する切替制御装置をさらに備えることを特徴とする。
この場合、所望の運転パターンを状況に応じて確実に実施することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記切替制御装置は、前記電動機に供給される電力の停電が検知された際に、前記内燃機関を駆動することを特徴とする。
この場合、停電時に速やかに内燃機関の駆動を切替えることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記切替制御装置は、第1の電力単価が設定される第1の時間帯では、前記内燃機関を駆動し、前記第1の電力単価より低額な第2の電力単価が設定される第2の時間帯では、前記電動機を駆動するように、前記内燃機関及び前記電動機を切替えて駆動することを特徴とする。
この場合、経済性に優れた運転を実施することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項6に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記内燃機関及び前記電動機の駆動及び前記ポンプ装置の切替えを制御する切替制御装置と、外気温度を検出する温度検出部と、をさらに備え、前記切替制御装置は、前記温度検出部によって検出された温度が所定の閾値以下である場合に、前記内燃機関及び前記電動機の駆動を停止するとともに、前記ポンプ装置を駆動させ、前記熱媒体を、前記圧縮機ユニットに通過させずに前記循環配管中に循環させることを特徴とする。
この場合、経済性に優れた運転を容易に実施することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれか1項に記載のヒートポンプシステムにおいて、前記電動機を少なくとも含む複数の負荷に供給される電力の所定期間中における積算電力量を計測する電力計測部をさらに備え、前記切替制御装置は、前記電力計測部によって計測された積算電力量が、所定値を超えないように、前記電動機及び前記内燃機関を切替えて駆動することを特徴とする。
この場合、経済性に優れた運転を容易に実施することができる。
本発明によれば、環境性、利便性、及び経済性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るヒートポンプシステムの構成図である。 第1の実施形態に係るヒートポンプシステムの冷却モードにおける熱媒体の流れを説明する図である。 第1の実施形態に係るヒートポンプシステムの暖房モードにおける熱媒体の流れを説明する図である。 第1の実施形態に係るヒートポンプシステムの間接外気冷却モードにおける熱媒体の流れを説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るヒートポンプシステムの構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るヒートポンプシステムの構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るヒートポンプシステムの構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1には、本発明の第1の実施形態に係るヒートポンプシステムS(以下、システムSと略す。)が示されている。このシステムSでは、熱媒体が循環する循環配管10の経路に、第1の熱交換器11、圧縮機ユニット12、第2の熱交換器13、及び膨張弁14が、この順に配置されて、ヒートポンプサイクルが形成されている。
システムSは空気調和装置1に適用され、上記第1の熱交換器11は、空調される室内に設置される室内機2に設けられ、上記圧縮機ユニット12、第2の熱交換器13、膨張弁14等は、室外に設置される室外機3に設けられている。室内機2と室外機3との間には循環配管10が跨るよう配置され、これにより室内機2と室外機3とが接続されている。
第1の熱交換器11は、循環配管10を循環する熱媒体と室内機2が設置される室内における内気(第1熱交換対象流体に対応)とを熱交換させ、第2の熱交換器13は、熱媒体と室外機3が設置される室外における外気(第2熱交換対象流体)とを熱交換させる。また、圧縮機ユニット12は、熱媒体を圧縮して加熱するとともに吐出し、この熱媒体を第1の熱交換器11又は第2の熱交換器13に供給する。また、膨張弁14は、熱媒体を膨張させて冷却するものである。なお、この膨張弁14は、圧力調整をすることなく、熱媒体の流量を調整するものとして機能することも可能である。
さらに、室内機2においては、第1の熱交換器11を送風するファン等を制御したり、内気の温度を検知したりする室内制御部5が設けられている。また、図示省略するが、室外機3には、第2の熱交換器13で生じた熱を冷却及び排出するためのファンが設けられる。
本実施形態では、循環配管10上において圧縮機ユニット12が、循環切替用四方弁15を介して第1の熱交換器11及び第2の熱交換器13と接続し、この循環切替用四方弁15の切替によって、圧縮機ユニット12から吐出される熱媒体の循環方向が切替えられ、圧縮機ユニット12から第1の熱交換器11に熱媒体が供給されるパターンと、圧縮機ユニット12から第2の熱交換器13に熱媒体が供給されるパターンと、を切替えることが可能になっている。
具体的には、循環切替用四方弁15は、図2に示す矢印に参照されるように、圧縮機ユニット12からの熱媒体が第2の熱交換器13側に流れるようにする「冷房モード」と、図3に示す矢印に参照されるように、圧縮機ユニット12からの熱媒体が第1の熱交換器11側に流れるようにする「暖房モード」と、に循環配管10の経路を切替えることが可能となっている。
さらに、循環切替用四方弁15は、図4に示す矢印に参照されるように、圧縮機ユニット12に熱媒体が通過しないようにして、熱媒体を循環配管10中に循環させる「間接外気冷房モード」にも切替えることができる。
ここで、この間接外気冷房モードでは、循環配管10の経路中に配置されたポンプ装置16を駆動させることで、熱媒体を循環配管10中に循環させるようにする。ここで、ポンプ装置16は、循環配管10において第2の熱交換器13と膨張弁14とを直接的に結ぶ経路部分に配置されており、自身の駆動力によって循環配管10において熱媒体を循環させる。具体的には、ポンプ装置16は、第2の熱交換器13を通過する熱媒体が膨張弁14に供給される流れを形成する。
なお、ポンプ装置16は、循環配管10上において、運転切替用四方弁17を介して、第1の熱交換器11及び第2の熱交換器13と接続しており、ポンプ装置16を駆動する際に、運転切替用四方弁17は、熱媒体がポンプ装置16を通過するように循環配管10中の経路を切替える。一方で、運転切替用四方弁17は、循環切替用四方弁15が上記冷房モード又は暖房モードの切替パターンになっている際には、熱媒体がポンプ装置16を通過しないように循環配管10中の経路を切替える。
なお、上記冷房モードでは、膨張弁14で膨張させて冷却した熱媒体を、第1の熱交換器11に供給し、ここで熱媒体に内気の熱を吸熱させて、この後、圧縮機ユニット12が熱媒体を圧縮して加熱し、第2の熱交換器13で熱媒体を放熱させるサイクルが行われる。
また、上記暖房モードでは、圧縮機ユニット12で圧縮して加熱した熱媒体を、第1の熱交換器11に供給し、ここで熱媒体を放熱させ、この後、膨張弁14で熱媒体を膨張させて冷却し、第2の熱交換器13で熱媒体に外気の熱を吸熱させるサイクルが行われる。
また、間接外気冷房モードでは、膨張弁14を流量調整弁として機能させ、熱媒体を、第1の熱交換器11に供給し、ここで熱媒体に内気の熱を吸熱させて、この後、第2の熱交換器13で熱媒体を放熱させるサイクルが行われる。
ここで、本実施形態では、圧縮機ユニット12が、内燃機関20と、電動機21と、これら内燃機関20及び電動機21の双方から駆動力を伝達されることが可能な圧縮機22と、を備え、内燃機関20及び電動機21のうちの一方を選択して駆動し、圧縮機22を駆動することで、熱媒体を圧縮する構成になっている。
そして、この圧縮機ユニット12は、例えば建造物の管理室等の室外機3の外に配置される切替制御装置4とネットワークを介して接続され、内燃機関20及び電動機21の切替を、切替制御装置4によって行うことが可能となっている。なお、内燃機関20及び電動機21の切替は、別途手動で行うことができる構成としておいてもよい。
本実施形態において上記内燃機関20は、燃料をガスとして駆動するガスエンジンで構成され、図示省略する配管からガスを供給される構成になっている。また、電動機21は、電力をエネルギーとして駆動し、図示省略する配線から電力を供給されるようになっている。なお、電動機21としては、所謂PMモータ等を用いるのが好ましい。
圧縮機22は、例えば容積型の圧縮機であり、本実施形態では、その駆動軸を、内燃機関20及び電動機21の駆動軸にそれぞれ直接的に連結させ、これらから駆動力を伝達されることで駆動する構成になっている。
ここで、本実施形態では、内燃機関20と圧縮機22との間に、内燃機関20から圧縮機22に伝達される駆動力を断接するクラッチ装置23が設けられ、電動機21によって圧縮機22が駆動される際には、クラッチ装置23を切断状態とすることが可能となっている。なお、内燃機関20の駆動軸と圧縮機22の駆動軸との間には、減速機等を設けてもよい。
また、電動機21の駆動軸と圧縮機22の駆動軸は、クラッチ等を介さずに連結しており、内燃機関20によって圧縮機22が駆動される際には、内燃機関20の駆動力が圧縮機22の駆動軸を介して電動機21に伝達されるようになっている。これにより、本実施形態では、電動機21を発電機として機能させ、内燃機関20の駆動力により生じる電力を取り出すことが可能となっている。このようにして電動機21によって生じた電力は、室内側で用いたり、電気事業者の系統側に供給したりしてもよい。
一方、切替制御装置4は、圧縮機ユニット12に加え、循環切替用四方弁15、ポンプ装置16及び運転切替用四方弁17ともネットワークを介して接続されており、これらの切替制御を行うことも可能とされている。また、切替制御装置4は、室内機2に設けられる室内制御部5にも接続しており、室内制御部5を制御してファンの駆動を調整したり、室内制御部5から内気の温度を検出したりすることも可能となっている。
本実施形態において、この切替制御装置4は、電動機21に供給中の電力の停電を検知する停電検知部31、外気温度を検出する温度検出部32、電動機21を少なくとも含む複数の負荷(例えば、建造物であれば、照明等の各種負荷)に供給される電力の所定期間中における積算電力量を計測する電力計測部33、及び、現在の時刻を確認する計時部34等と接続している。そして、切替制御装置4は、冷房モードと暖房モードの切替えの制御に加え、上記停電検知部31等の検知に基づき、ヒートポンプシステムSにおける各種制御を実行することが可能となっている。
なお、電力計測部33が計測する所定期間中における積算電力量とは、例えば1ヶ月単位における積算電力量等である。
以下では、切替制御装置4で実行される各種制御について説明する。
先ず、切替制御装置4は、電動機21によって圧縮機22を駆動させていた状態で停電検知部31によって停電が検知された際に、内燃機関20を駆動させる制御を行うことが可能となっている。
なお、この際、本実施形態において切替制御装置4は、建造物等に設置される非常用電源から電力を供給されるようになっているが、このような非常用電源の電力を用いずに、図中35に示す予備電源装置から電力を得てもよい。
このような制御では、電動機21に対する電力供給が停止された場合であっても、内燃機関20を駆動することで、システムSを継続的に運転できるので、例えば設備内において所定の温度で保持することが必要な機器を保護したりすることができる。
次に、切替制御装置4は、温度検出部32によって検出された温度が所定の閾値以下である場合に、内燃機関20及び電動機21の駆動を停止するとともに、ポンプ装置16を駆動させ、熱媒体を、圧縮機ユニット12に通過させずに循環配管10中に循環させる制御を行うことが可能となっている。すなわち、これは、間接外気冷房モードである。
なお、この間接外気冷房モードを実行する場合には、切替制御装置4によって、循環切替用四方弁15及び運転切替用四方弁17の切替制御も行われる。
また、本実施形態において、上記所定の閾値は、内気の温度とするが、予め定めた外気の温度としてもよい。
このような制御では、例えば、室内が過剰に暖められたとき等に電力コストを抑制しながら、適正な温度にすることができ、経済性に優れたシステムSの運転が可能となる。
また、切替制御装置4では、計時部34の計測に応じて、第1の電力単価が設定される第1の時間帯では、内燃機関20を駆動し、第1の電力単価より低額な第2の電力単価が設定される第2の時間帯では、電動機21を駆動させるように、内燃機関20及び電動機21を切替えて駆動する制御を行うことも可能となっている。
近時では、発電所における発電コストの事情等から、電力会社が電力単価を高く設定せざるを得ない状況があり、極力需要者の負担を解消させるために、昼間の特定の時間帯の電力単価よりも、夜間の特定の時間帯の電力単価を低くするサービスを試みる等の可能性がある。
この制御では、このような時間帯に応じて、例えば電力単価の高い時間帯では、内燃機関20を駆動し、夜間の電力単価の低い時間帯では、電動機21を駆動することで、経済性の面で有利なシステムSの運転を行い得る。
また、切替制御装置4では、電力計測部33によって計測された積算電力量が、所定値に接近した際に、電動機21の駆動を停止し、上記所定値を超えないように、内燃機関20を駆動させる制御を行うことも可能となっている。
ここで、電力会社と需要者との間の契約においては、例えば1ヶ月の最大電力使用量を基準に基本料金を定め、この基本料金を基準として1年間の基本料金が決定され、この基本料金に、月々の個別の電力量に応じた電力量料金を加算して、請求する契約がある。
このような契約においては、1ヶ月の最大電力使用量を基本料金が高く切り上がらないように抑えるのが好ましい。
このような状況である場合に、電力計測部33によって計測された積算電力量を基準とする切替制御は、有効に機能する。
以上に記載したように、この実施形態におけるシステムSでは、内燃機関20及び電動機21のいずれか一方を切替えて駆動させ、熱媒体を圧縮することできるため、例えば、電動機21に対する電力供給が停止された場合であっても、内燃機関20を駆動することで、システムを継続的に運転できたり、時間帯等に応じて、内燃機関20及び電動機21を切替えて静粛性が要求される状況に好適に対応できたりする。また、時局に応じて、内燃機関20及び電動機21を切替えることで、コスト面での優位性を得ることもできる。
したがって、本実施形態のシステムSによれば、環境性、利便性、及び経済性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一符号で示し説明は省略する。
図5に示すように、この実施形態では、第1の実施形態のヒートポンプシステムSにおけるヒートポンプサイクルが形成された空気調和装置1が建造物に複数設置され、各空気調和装置1内のヒートポンプサイクルが単一の切替制御装置4で制御されるようになっている。
この例では、切替制御装置4は、建造物における各種負荷に電力を供給する変圧器Aに接続し、空気調和装置1に電力を供給する構成になっている。また、この例では、変圧器Aの上流側に、電力計測部33が接続され、切替制御装置4は、電力計測部33からの情報を受信可能となっている。なお、変圧器Aは、発電所からの電力を変圧して設備の各種負荷に供給する、所謂、受変電設備に含まれるものである。
このような第2の実施形態のシステムでは、大型の設備内において、統合的にヒートポンプサイクルを制御することで、効果的に、環境性、利便性、及び経済性を向上させることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。この実施形態は、第2の実施形態をより具体的にしたものである。詳しくは、本発明のヒートポンプシステムを4階建ての建造物に適用させた例である。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の構成要素については、同一符号で示し説明は省略する。
図6に示すように、建造物の1〜4階(1F〜4Fで示す)にはそれぞれ、室内機2が設置され、これら室内機2に対応する室外機3は、建造物の屋上(Rで示す)に設置されている。切替制御装置4は建造物の1階に設置され、複数の室内機2及び室外機3に電気的に接続され、これらに含まれる各装置を制御可能になっている。なお、室内機2には、ユーザが室内において操作して風量や温度等を制御するためのコントローラ2Aが接続されており、切替制御装置4は、コントローラ2Aを介して室内機2に接続し、室内機2の風量や温度等を制御できるようになっている。
この例では、建造物の4階にコンピュータのサーバ装置50が複数保管されており、4階に設置された室内機2は、サーバ冷却用とされている。なお、この例では、サーバ冷却用の室内機2が、床下からサーバ装置50に冷気を供給するものになっている。
また、1〜3階に設置された室内機2は、室内の冷暖房用とされている。なお、この例では、1〜3階の天上に室内機2がそれぞれ設置されている。
ここで、この例において切替制御装置4は、複数の室内機2及び室外機3を個別に制御することで、4階では冷房、1〜3階では暖房を実施する等の制御を行うことも可能となっている。
建造物の1階においては変圧器Aが設置され、変圧器Aは、発電所Pからの電力を変圧して、各室外機3に供給しており、具体的には電動機21に電力を供給する。なお、詳しい説明は省略するが、変圧器Aは、建造物内の各負荷に電力を供給している。また、この例では、変圧器Aを含む受変電設備内に、ガスエンジン51と発電機52とを備える非常用電源が設置されている。この非常用電源は、発電所Pからの電力供給が停止された場合に、建造物内の各負荷に電力を供給するものである。
一方で、各室外機3に供給されるガスは、例えばガス会社のガス配管を通して供給され、建造物内に設置される低圧ガバナ53を介して各室外機3に供給される。低圧ガバナ53は、室外機3に適した圧力でガスが供給されるように、ガス会社から供給されるガスを整圧するものである。なお、この例では、上記ガスエンジン51にも低圧ガバナ53からのガスが供給される。ここで、この例では、ガス会社から供給されるガスを室外機3(内燃機関20)に供給するものであるが、ガス会社の配管設備等は、災害時等でも有効に機能することが多いため、有益といえる。
この実施形態では、本発明を建造物内に具体的に適用する例を説明したが、このように本発明を活用し、停電時の内燃機関20と電動機21との切替制御、電力計測部33に基づく時間帯別の制御等の制御を行うことで、ユーザにとって極めて有効な空気調和の運転が可能となる。また、この例では、建造物に非常用電源が設けられるが、ガスを用いて内燃機関20を駆動させる場合には、非常用電源から供給電力の節約も可能である。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について図7を用いて意説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一符号で示す説明は省略する。
図7に示すように、この実施形態では、圧縮機ユニット12において、内燃機関20に連結する第1の圧縮機40と、電動機21に連結する第2の圧縮機41と、が設けられ、内燃機関20及び電動機21は、これらのいずれか一方が駆動するように、切替制御装置4によって切り替えて駆動され、対応する圧縮機が駆動するようになっている。
循環配管10においては、第1の圧縮機40を通過する経路と、第2の圧縮機41を通過する経路とが分岐して形成され、これらの切替は、切替弁43,43によってなされる。
また、第1の圧縮機40には、第1の圧縮機40の駆動軸を介して内燃機関20の駆動力を伝達されて、発電する発電機44が接続されている。
このような第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
以上で、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第1の実施形態では、圧縮機22の駆動軸を、内燃機関20及び電動機21の駆動軸にそれぞれに直接的に連結させる構成を説明したが、内燃機関20の駆動軸を電動機21の駆動軸に直接的に連結し、電動機21の駆動軸を圧縮機22の駆動軸に直接的に連結させてもよく、この場合に、内燃機関20の駆動軸と電動機21の駆動軸との間にクラッチを設けてもよい。
4 切替制御装置
10 循環配管
11 第1の熱交換器
12 圧縮機ユニット
13 第2の熱交換器
14 膨張弁
16 ポンプ装置
20 内燃機関
21 電動機
22 圧縮機
23 クラッチ装置
31 停電検知部
32 温度検出部
33 電力計測部
34 計時部
S ヒートポンプシステム

Claims (11)

  1. 熱媒体が循環する循環配管と、
    前記熱媒体と第1熱交換対象流体とを熱交換させる第1の熱交換器と、
    前記熱媒体と第2熱交換対象流体とを熱交換させる第2の熱交換器と、
    前記熱媒体を圧縮する圧縮機ユニットと、
    前記熱媒体を膨張させる膨張弁と、を備え、
    前記循環配管の経路に、前記第1の熱交換器、前記圧縮機ユニット、前記第2の熱交換器、前記膨張弁の順に、これらが配置されてヒートポンプサイクルが形成され、
    前記圧縮機ユニットが、内燃機関と、電動機と、を備え、これら内燃機関及び電動機のいずれか一方を駆動することで、前記熱媒体を圧縮することを特徴とするヒートポンプシステム。
  2. 前記圧縮機ユニットは、前記内燃機関及び前記電動機の双方から駆動力を伝達されることが可能な圧縮機を備え、前記内燃機関及び前記電動機のうちの一方を選択して駆動し、前記圧縮機を駆動することで、前記熱媒体を圧縮することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  3. 前記内燃機関と前記圧縮機との間に、前記内燃機関から前記圧縮機に伝達される駆動力を断接するクラッチ装置が設けられ、
    前記電動機によって前記圧縮機を駆動する際に、前記クラッチ装置が切断状態とされることを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプシステム。
  4. 前記内燃機関によって前記圧縮機を駆動する際に、前記内燃機関の駆動力を前記電動機に伝達し、前記電動機から電力を取り出すことを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプシステム。
  5. 前記内燃機関を駆動させるための電力を蓄電する予備電源装置をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートポンプシステム。
  6. 前記循環配管の経路中に、その駆動力によって前記循環配管において前記熱媒体を循環させることが可能なポンプ装置をさらに備え、
    前記ポンプ装置の駆動によって、前記熱媒体を、前記圧縮機ユニットを通過させずに前記循環配管中に循環させることが可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプシステム。
  7. 前記内燃機関及び前記電動機の駆動の切替えを制御する切替制御装置をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプシステム。
  8. 前記切替制御装置は、前記電動機に供給される電力の停電が検知された際に、前記内燃機関を駆動することを特徴とする請求項7に記載のヒートポンプシステム。
  9. 前記切替制御装置は、第1の電力単価が設定される第1の時間帯では、前記内燃機関を駆動し、前記第1の電力単価より低額な第2の電力単価が設定される第2の時間帯では、前記電動機を駆動するように、前記内燃機関及び前記電動機を切替えて駆動することを特徴とする請求項7又は8に記載のヒートポンプシステム。
  10. 前記内燃機関及び前記電動機の駆動及び前記ポンプ装置の切替えを制御する切替制御装置と、
    外気温度を検出する温度検出部と、をさらに備え、
    前記切替制御装置は、前記温度検出部によって検出された温度が所定の閾値以下である場合に、前記内燃機関及び前記電動機の駆動を停止するとともに、前記ポンプ装置を駆動させ、前記熱媒体を、前記圧縮機ユニットに通過させずに前記循環配管中に循環させることを特徴とする請求項6に記載のヒートポンプシステム。
  11. 前記電動機を少なくとも含む複数の負荷に供給される電力の所定期間中における積算電力量を計測する電力計測部をさらに備え、
    前記切替制御装置は、前記電力計測部によって計測された積算電力量が、所定値を超えないように、前記電動機及び前記内燃機関を切替えて駆動することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のヒートポンプシステム。
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