JP2002061301A - 高力ボルト接合部用接合補助部材 - Google Patents
高力ボルト接合部用接合補助部材Info
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- JP2002061301A JP2002061301A JP2000278891A JP2000278891A JP2002061301A JP 2002061301 A JP2002061301 A JP 2002061301A JP 2000278891 A JP2000278891 A JP 2000278891A JP 2000278891 A JP2000278891 A JP 2000278891A JP 2002061301 A JP2002061301 A JP 2002061301A
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- bolt
- strength bolt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】母材と添板等との間への介装作業を容易になし
得る高力ボルト接合部用接合補助部材の提供。 【解決手段】母材5と添板6と同等以上の強度及び硬度
を有すると共に、母材や添板等のボルト孔と対応する2
以上のボルト孔2を含む大きさの面積を有する薄い板状
体3の両面に、各ボルト孔を中心としてそれぞれ1本の
高力ボルトの締付力の影響が及ぶ少なくとも最大範囲に
亘って、直線状をなす平行な複数条の刃状突起4若しく
は肩部付き刃状突起、又はリング状、渦巻状、放射状、
格子状若しくはこれらを組み合わせた形状の刃状突起若
しくは肩部付き刃状突起が形成されている。
得る高力ボルト接合部用接合補助部材の提供。 【解決手段】母材5と添板6と同等以上の強度及び硬度
を有すると共に、母材や添板等のボルト孔と対応する2
以上のボルト孔2を含む大きさの面積を有する薄い板状
体3の両面に、各ボルト孔を中心としてそれぞれ1本の
高力ボルトの締付力の影響が及ぶ少なくとも最大範囲に
亘って、直線状をなす平行な複数条の刃状突起4若しく
は肩部付き刃状突起、又はリング状、渦巻状、放射状、
格子状若しくはこれらを組み合わせた形状の刃状突起若
しくは肩部付き刃状突起が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造材(ステ
ンレス鋼等の構造材を含む)の高力ボルト接合部におけ
る母材と添板やT形継手金具等の間に介装される接合補
助部材に関する。
ンレス鋼等の構造材を含む)の高力ボルト接合部におけ
る母材と添板やT形継手金具等の間に介装される接合補
助部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高力ボルト接合部用接合
補助部材としては、母材や添板等と同等以上の強度及び
硬度を有すると共に、中心部にボルト孔を有し、且つ、
1本の高力ボルトの締付力の影響が及ぶ最大範囲の大き
さを有する板状体の両面に直線状をなす平行な複数条の
肩部付き刃状突起、又はリング状、渦巻状、放射状、格
子状若しくはこれらを組み合わせた形状の肩部付き刃状
突起が1本の高力ボルトによる締付力の影響が及ぶ最大
範囲に亘って形成されているものが知られている。(特
開平7−173878号公報)。この高力ボルト接合部
用接合補助部材は、高力ボルトによる母材と添板や継手
金具等との締付けによって、肩部付き刃状突起の刃部が
母材と添板等とに均一且つ確実に食い込み、一方向又は
全方向のすべり耐力が得られるので、高力ボルトの締付
力を効率よく活用できると共に、肩部によってすべり耐
力を一層増加させることができる等の効果を奏するもの
である。
補助部材としては、母材や添板等と同等以上の強度及び
硬度を有すると共に、中心部にボルト孔を有し、且つ、
1本の高力ボルトの締付力の影響が及ぶ最大範囲の大き
さを有する板状体の両面に直線状をなす平行な複数条の
肩部付き刃状突起、又はリング状、渦巻状、放射状、格
子状若しくはこれらを組み合わせた形状の肩部付き刃状
突起が1本の高力ボルトによる締付力の影響が及ぶ最大
範囲に亘って形成されているものが知られている。(特
開平7−173878号公報)。この高力ボルト接合部
用接合補助部材は、高力ボルトによる母材と添板や継手
金具等との締付けによって、肩部付き刃状突起の刃部が
母材と添板等とに均一且つ確実に食い込み、一方向又は
全方向のすべり耐力が得られるので、高力ボルトの締付
力を効率よく活用できると共に、肩部によってすべり耐
力を一層増加させることができる等の効果を奏するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高力ボ
ルト接合部用接合補助部材では、母材と添板等との間に
介装する際に、1本の高力ボルト毎に介装しなければな
らないので、介装作業に手間がかかる不具合がある。
ルト接合部用接合補助部材では、母材と添板等との間に
介装する際に、1本の高力ボルト毎に介装しなければな
らないので、介装作業に手間がかかる不具合がある。
【0004】そこで、本発明は、母材と添板等との間へ
の介装作業を容易になし得る高力ボルト接合部用接合補
助部材を提供することを目的とする。
の介装作業を容易になし得る高力ボルト接合部用接合補
助部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の高力ボルト接合用接合補助部材は、高力ボ
ルト接合部における母材と添板等との間に介装される接
合補助部材であって、母材や添板等と同等以上の強度及
び硬度を有すると共に、母材や添板等のボルト孔と対応
する2以上のボルト孔を含む大きさの面積を有する薄い
板状体の両面に、各ボルト孔を中心としてそれぞれ1本
の高力ボルトの締付力の影響が及ぶ少なくとも最大範囲
に亘って、直線状をなす平行な複数条の刃状突起若しく
は肩付き刃状突起、又はリング状、渦巻状、放射状、格
子状若しくはこれらを組み合わせた形状の刃状突起若し
くは肩部付き刃状突起が形成されていることを特徴とす
る。
め、本発明の高力ボルト接合用接合補助部材は、高力ボ
ルト接合部における母材と添板等との間に介装される接
合補助部材であって、母材や添板等と同等以上の強度及
び硬度を有すると共に、母材や添板等のボルト孔と対応
する2以上のボルト孔を含む大きさの面積を有する薄い
板状体の両面に、各ボルト孔を中心としてそれぞれ1本
の高力ボルトの締付力の影響が及ぶ少なくとも最大範囲
に亘って、直線状をなす平行な複数条の刃状突起若しく
は肩付き刃状突起、又はリング状、渦巻状、放射状、格
子状若しくはこれらを組み合わせた形状の刃状突起若し
くは肩部付き刃状突起が形成されていることを特徴とす
る。
【0006】本発明の高力ボルト接合部用接合補助部材
においては、母材と添板等との間への介装作業が、2本
以上の高力ボルトに及んで一括して行われる。
においては、母材と添板等との間への介装作業が、2本
以上の高力ボルトに及んで一括して行われる。
【0007】母材等と同等以上の強度及び硬度を有する
板状体の材料としては、高張力鋼、ステンレス鋼、セラ
ミック、超硬合金又はサーメット等が用いられる。板状
体の面積は、添板や継手等の母材との接合面と同等の大
きさのもの、又は上記接合面を2以上のボルト孔を含む
ように2以上に分割した大きさのものとする。又、板状
体の両面への刃状突起若しくは肩部付き刃状突起の形成
は、切削、圧延、鋳造、その他の手段によって行われ
る。
板状体の材料としては、高張力鋼、ステンレス鋼、セラ
ミック、超硬合金又はサーメット等が用いられる。板状
体の面積は、添板や継手等の母材との接合面と同等の大
きさのもの、又は上記接合面を2以上のボルト孔を含む
ように2以上に分割した大きさのものとする。又、板状
体の両面への刃状突起若しくは肩部付き刃状突起の形成
は、切削、圧延、鋳造、その他の手段によって行われ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2は本発明に係る
高力ボルト接合部用接合補助部材の実施の形態の一例を
示す平面図、図1におけるII−II線矢視図(断面)
である。この高力ボルト接合部用接合補助部材1は、後
述する母材や添板等のボルト孔と対応する2以上(図の
例では2つ)のボルト孔2を含む大きさの面積を有する
薄い方形の板状体3の両面に、各ボルト孔2を中心とし
てそれぞれ1本の高力ボルトの締付力の影響が及ぶ少な
くとも最大範囲に亘って(図の例では全面に亘って)、
直線状をなす平行な複数条の刃状突起4を一体形成して
構成されている。そして、接合補助部材1は後述する母
材や添板等と同等以上の強度及び硬度を有する高張力鋼
からなり、又、刃状突起4を含む厚みが3〜9mm程度
の板状体で、且つ、刃状突起4が高さ0.3〜3.0m
m、角度45〜90°で設けられている。
て図面を参照して説明する。図1、図2は本発明に係る
高力ボルト接合部用接合補助部材の実施の形態の一例を
示す平面図、図1におけるII−II線矢視図(断面)
である。この高力ボルト接合部用接合補助部材1は、後
述する母材や添板等のボルト孔と対応する2以上(図の
例では2つ)のボルト孔2を含む大きさの面積を有する
薄い方形の板状体3の両面に、各ボルト孔2を中心とし
てそれぞれ1本の高力ボルトの締付力の影響が及ぶ少な
くとも最大範囲に亘って(図の例では全面に亘って)、
直線状をなす平行な複数条の刃状突起4を一体形成して
構成されている。そして、接合補助部材1は後述する母
材や添板等と同等以上の強度及び硬度を有する高張力鋼
からなり、又、刃状突起4を含む厚みが3〜9mm程度
の板状体で、且つ、刃状突起4が高さ0.3〜3.0m
m、角度45〜90°で設けられている。
【0009】上記構成の高力ボルト接合部用接合補助部
材1は、図3に示すように、SS400等の構造材から
なり、直線状に突き合わされた鉄骨等の母材5と、母材
らと同様の構造材からなり、両母材5の端部間に跨がっ
て両側に配置された添板6との間にそれぞれ介装され、
そのボルト孔2、及び添板6と母材5のボルト孔(図示
せず)にそれぞれ挿通した複数(図の例では4本)の高
力ボルト7の締付けによって、刃状突起4が母材5と添
板6の接合面に食い込み、すべり耐力が得られるもので
あり、母材5と添板6との間への介装作業が、2本以上
の高力ボルト7に及んで一括して行われ、介装作業を非
常に容易に行うことができる.
材1は、図3に示すように、SS400等の構造材から
なり、直線状に突き合わされた鉄骨等の母材5と、母材
らと同様の構造材からなり、両母材5の端部間に跨がっ
て両側に配置された添板6との間にそれぞれ介装され、
そのボルト孔2、及び添板6と母材5のボルト孔(図示
せず)にそれぞれ挿通した複数(図の例では4本)の高
力ボルト7の締付けによって、刃状突起4が母材5と添
板6の接合面に食い込み、すべり耐力が得られるもので
あり、母材5と添板6との間への介装作業が、2本以上
の高力ボルト7に及んで一括して行われ、介装作業を非
常に容易に行うことができる.
【0010】なお、上述した実施の形態においては、接
合補助部材1を母材5と添板6との間に介装する場合に
ついて説明したが、これに限定されるものでなく、母材
5とT型継手等との間に介装するようにしてもよい。
又、刃状突起4は、直線状のものに限らず、リング状、
渦巻状、放射状、格子状若しくはこれらを組み合わせた
形状のものとしてよい。更に、刃状突起4に限らず、複
数条の平行な直線状、リング状、渦巻き状放射状、格子
状若しくはこれらを組み合わせた形状の刃状突起の両側
に肩部を有する肩部付き刃状突起とし、すべり耐力を一
層高めるようにしてもよい。
合補助部材1を母材5と添板6との間に介装する場合に
ついて説明したが、これに限定されるものでなく、母材
5とT型継手等との間に介装するようにしてもよい。
又、刃状突起4は、直線状のものに限らず、リング状、
渦巻状、放射状、格子状若しくはこれらを組み合わせた
形状のものとしてよい。更に、刃状突起4に限らず、複
数条の平行な直線状、リング状、渦巻き状放射状、格子
状若しくはこれらを組み合わせた形状の刃状突起の両側
に肩部を有する肩部付き刃状突起とし、すべり耐力を一
層高めるようにしてもよい。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高力ボル
ト接合部用接合補助部材によれば、母材と添板等との間
への介装作業が、2本以上の高力ボルトに及んで一括し
て行われるので、従来に比べて介装作業を非常に容易に
行なうことができる。
ト接合部用接合補助部材によれば、母材と添板等との間
への介装作業が、2本以上の高力ボルトに及んで一括し
て行われるので、従来に比べて介装作業を非常に容易に
行なうことができる。
【図1】本発明に係る高力ボルト接合部用接合補助部材
の実施形態の一例を示す平面図である。
の実施形態の一例を示す平面図である。
【図2】図1におけるII−II線矢視断面図である。
【図3】図1の接合補助部材を用いた高力ボルト接合部
の側面図である。
の側面図である。
1 接合補助部材 2 ボルト孔 3 板状体 4 刃状突起 5 母材 6 添板 7 高力ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】高力ボルト接合部における母材と添板等と
の間に介装される接合補助部材であって、母材や添板等
と同等以上の強度及び硬度を有すると共に、母材や添板
等のボルト孔と対応する2以上のボルト孔を含む大きさ
の面積を有する薄い板状体の両面に、各ボルト孔を中心
としてそれぞれ1本の高力ボルトの締付力の影響が及ぶ
少なくとも最大範囲に亘って、直線状をなす平行な複数
条の刃状突起若しくは肩部付き刃状突起、又はリング
状、渦巻状、放射状、格子状、若しくはこれらを組み合
わせた形状の刃状突起若しくは肩部付き刃状突起が形成
されていることを特徴とする高力ボルト接合部用接合補
助部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000278891A JP2002061301A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 高力ボルト接合部用接合補助部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000278891A JP2002061301A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 高力ボルト接合部用接合補助部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002061301A true JP2002061301A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18763984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000278891A Pending JP2002061301A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 高力ボルト接合部用接合補助部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002061301A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084999A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-04-05 | Okabe Co Ltd | 接合補助部材 |
-
2000
- 2000-08-11 JP JP2000278891A patent/JP2002061301A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084999A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-04-05 | Okabe Co Ltd | 接合補助部材 |
JP4697869B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2011-06-08 | 岡部株式会社 | 接合補助部材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060520 |