JP2002061102A - リサイクル型セラミックス透水舗装材とその製造方法 - Google Patents

リサイクル型セラミックス透水舗装材とその製造方法

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JP2002061102A JP2000251881A JP2000251881A JP2002061102A JP 2002061102 A JP2002061102 A JP 2002061102A JP 2000251881 A JP2000251881 A JP 2000251881A JP 2000251881 A JP2000251881 A JP 2000251881A JP 2002061102 A JP2002061102 A JP 2002061102A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクルが出来る透水舗装材およびその製
造方法を提供する。 【解決手段】加熱して再利用できる材料から成る骨材b
を、加熱すると流動化する熱可塑性樹脂をもって接着し
て成るリサイクル型セラミックス透水舗装材a、およ
び、加熱して再利用できる材料から成る骨材を加熱する
ステップと、熱可塑性樹脂と上記骨材とを混合するステ
ップと、骨材と熱可塑性樹脂との混合物を型枠に流し込
み、表層の平滑性を確保するために加圧プレスを行うス
テップと、加圧プレスした混合物を冷却固化するステッ
プと、を含むリサイクル型セラミックス透水舗装材の製
造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩道、歩道橋、公
園、スポーツ施設、建物周り、家庭の玄関土間、縁側、
ポーチ等において透水性のある舗装面を形成するための
透水舗装材に関する。透水舗装材は、降雨時に舗装面に
滞留した水を地下に浸透(透水)させることにより、処
理能力を越える量の雨水が都市下水道施設に流入するこ
とを防ぎ、過剰な下水道水が都市水道施設の下水管など
から溢れ出し、河川あるいは海洋に流入して、環境(水
質)汚染を起こすことを防止する働きがある。
【0002】
【従来の技術】従来、透水舗装材(一般に透水平板、透
水板、透水舗装板といわれるものも含む。また、表面に
凹凸のあるもの、及び表面が平らのものを含む)は、骨
材として砂利、砂、スラグ、色ガラス、破砕ゴム、ウレ
タンチップ、貝殻、多孔質の火山岩石、トルマリン鉱石
などに、接着剤としてセメント、エポキシ樹脂、ター
ル、アスファルト、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂を混
合し、圧縮成型後、固化させるか又は水ガラスと混合焼
成させることにより製造されていた。上記に挙げた骨材
の原料のうち、砂利、砂、スラグ、色ガラス、破砕ゴ
ム、ウレタンチップ等は、リサイクル品を使用している
例もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら透水舗装材は、
使用後廃棄される際、透水舗装材自身のリサイクルを考
慮されていないため、産業廃棄物としてしか処理できな
い問題点があった。さらにこれら舗装材は、成形固化
後、所定寸法に満たない不良品が発生した場合も、透水
舗装材自身のリサイクルを考慮していないため、産業廃
棄物としてしか処理できない問題点があった。すなわ
ち、本発明の目的は、リサイクルが出来る透水舗装材お
よびその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】接着剤は加熱すると柔ら
かくなり流動化する熱可塑性樹脂を材料として用い、骨
材はタイル磁器の廃材、廃ガラス材等の無機材料などの
再加熱して再び利用ができる材料を用いることにより、
リサイクルできる透水舗装材を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に実施例1のリサイクル型セ
ラミックス透水舗装材の構造を示す。aはブロック状の
透水舗装材であり、例えば厚さ60〜80mm、長さ300mm、
巾300mmである。骨材bを接着剤で接合し、骨材間に透水
性のある間隙cを設けることによって透水性を与えたも
のである。骨材bとしては、廃ガラス、タイル磁器の廃
材を使用する。再加熱して再び利用ができる材料であれ
ばよく、上記材料に限定されない。接着剤は加熱すると
柔らかくなり流動化する熱可塑性樹脂を用いる。例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)、ポリカーボネート、ナイロン、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフェニルエーテ
ル、ポリスチレン、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリ
アセタール、アクリルニトリル-ブタジエン-スチレン樹
脂(ABS)があげられる。特にポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカー
ボネート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン
は、他用途に使用されたリサイクル品が利用できる。熱
可塑性樹脂はこれらの例に限定されず、熱可塑性樹脂な
らば他の樹脂でもよい。図1の透水舗装材aでは、骨材b
は、廃ガラスおよびタイル磁器の廃材を用い、接着剤に
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を用いた。
【0006】[実施例1]図2の製作工程図に従い、製
造方法を示す。骨材bは、磁性タイルなどの硬質セラミ
ックス材料の廃棄物および廃ガラスを重量比90:10の割
合で使用し、粒径は0.01〜10mm程度の粉砕物を使用する
(プロセス1)。ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂
は、平均粒径1mm以下のペレットを使用した。この骨材b
およびポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂は、水分
の残留を防止するために140℃〜150℃で5時間以上保持
してから使用した(プロセス2、3)。水分が残留した場
合、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂と加水分解
反応を起こし、強度劣化を起こすので、極力水分が残留
しないようにした。水分は、100ppm以下にすることが望
ましい。この骨材bをポリエチレンテレフタラート(PET)
樹脂の融点である245℃〜290℃に加熱する(プロセス
4)。245℃以下では、融点以下であるためポリエチレン
テレフタラート(PET)樹脂の接着性が発揮できない。2
90℃以上では、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹
脂が分解するために使用に適しない。
【0007】加熱した骨材bにポリエチレンテレフタラ
ート(PET)樹脂を2〜30wt%(内割り:以下同じ)混合
し、厚さ60mm、300mm×300mm角の型枠に流し込む(プロ
セス5)。2wt%未満では良好な接着性が得られないこと
から、成型が困難である。30wt%以上では、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)樹脂の量が過剰で、透水舗装材
としての透水性を確保できない。流し込み時に表層の平
滑性を確保するために、3.9×106〜9.8×107 Pa (40〜1
000kgf/cm2)の加圧プレスを行う(プロセス6)。3.9×1
06 Pa (40kgf/cm2)以下の圧力では成型が困難である。
仮に成型したとしても、適切な強度が得られない。9.8
×107 Pa (1000kgf/cm2)以上は、骨材bの空間がつぶれ
てしまい透水性を確保できない. 型枠は、常温である。
常温にて冷却し、固化させ、型枠から取り出す(プロセ
ス7、8)。表1に本実施例1で得られたセラミックス透水
舗装材aの3点曲げ強度、透水率、滑り抵抗を示す。3点
曲げ強度は、JIS A-5304「舗装用コンクリート平板」の
試験法に準じて実施した。透水率については、社団法人
日本建築学会 JASS 7 M101「インターロッキングブロ
ック品質試験」に準じて測定した。滑り抵抗について
は、ASTM E303に準じたポータブルテスタによる滑り抵
抗測定を実施した。
【表1】
【0008】表1の結果より、従来のリサイクルを考慮
に入れない透水舗装材と比べ、同等の性能が得られた。
さらに実施例1の際、寸法不良などの不良品を骨材混合
および加熱工程において加えることが可能であった。そ
のために、最終段階での原料に対する歩留まり率が著し
く向上できた。さらに、従来熱硬化性樹脂で成型した場
合、プレス成形後固化するまでに数時間ほどの養生時間
が必要であったのに対し、本発明の熱可塑性樹脂を用い
た場合、成型材が樹脂温度以下になる数分程度の養生時
間で十分型枠取り出しが可能である。そのため、製造ラ
ンニング時間が短縮でき、製造コストの低減に寄与でき
る。
【0009】図3に実施例2のリサイクル型セラミック
ス透水舗装材aの構造を示す。骨材bは、廃ガラスおよび
タイル磁器の廃材を用いた。接着剤には、ポリブチレン
テレフタレート樹脂(PBT)を用いた。透水舗装材aを表層
dと下層eの二層構造にする。表層dには、廃ガラスの混
合量をタイル磁器の廃材に対して、内割りで10wt%以下
とした。これにより、廃ガラスより高強度高摩擦抵抗の
タイル磁器の廃材が多く含まれるため、摩擦抵抗が上昇
する。表層dの厚みは5〜20mm、下層eの厚みは40〜75m
m、長さ、巾はそれぞれ300mmである。
【0010】[実施例2]図4に製作工程図に従い、製
造方法を示す。表層dになる表面硬質材は、磁性タイル
などの硬質セラミックス材料の廃棄物を使用し、粒径は
0.01〜10mm程度の粉砕物を使用する(プロセス17)。表
層の滑り抵抗を向上するために、セラミックス材料の廃
棄物90wt%、廃ガラス10wt%とし、廃ガラスの添加量を10
wt%以下とした(プロセス20)。下層eの骨材は、磁性タ
イルなどの硬質セラミックス材料の廃棄物および廃ガラ
スを使用し、粒径は0.01〜10mm程度の粉砕物を使用する
(プロセス10)。その配合割合は重量比20:80とした。ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)樹脂は、平均粒径1m m
以下のペレットを使用した。この骨材およびポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)樹脂は、水分の残留を防止する
ために120℃〜150℃で3時間以上保持したあと使用した
(プロセス11、12)。水分が残留した場合、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)樹脂と加水分解反応を起こし、強
度劣化を起こすので、極力水分が残留しないようにし
た。水分は、100ppm以下にすることが望ましい。この骨
材をPBT樹脂の融点である225℃〜270℃に加熱した状態
にする(プロセス13)。225℃以下では、融点以下である
ためPBT樹脂の接着性が発揮できない。270℃以上では、
PBT樹脂が分解するために使用に適しない。加熱した骨
材bにPBT樹脂を2〜30wt%混合し、厚さ60mm、300mm×300
mm角の型枠に流し込む(プロセス13〜14)。2wt%未満で
は良好な接着性が得られないことから、成型が困難であ
る。30wt%以上では、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
樹脂の量が過剰で、透水舗装材としての透水性を確保で
きない。流し込み時に表層dの平滑性を確保するため
に、3.9×106〜9.8×107 Pa (40〜1000kgf/cm2)の加圧
プレスを行う(プロセス15)。3.9×106 Pa (40kgf/cm2)
以下の圧力では成型が困難である。仮に成型したとして
も、適切な強度が得られない。9.8×107 Pa (1000kgf/
cm2)以上は、骨材bの空間がつぶれてしまい透水性を確
保できない。型枠は、常温である。下層eの骨材を流し
込み、型プレスし冷却固化した後に、表層dの骨材bを
流し込み型プレスし冷却固化し、型枠から取り出すこと
で二層構造のセラミックス透水舗装材aを得た(プロセス
16〜24)。
【0011】表2に本実施例2で得られたセラミックス透
水舗装材aの3点曲げ強度、透水率、滑り抵抗を示す。3
点曲げ強度は、JIS A-5304「舗装用コンクリート平板」
の試験法に準じて実施した。透水率については、社団法
人日本建築学会 JASS 7 M101「インターロッキングブ
ロック品質試験」に準じて実施した。滑り抵抗について
は、ASTM E303に準じたポータブルテスタによる滑り抵
抗測定を実施した。
【表2】
【0012】従来のリサイクルを考慮に入れない透水舗
装材と比べ、同等の性能が得られた。さらに実施例2の
際、寸法不良などの不良品も再度骨材混合および加熱工
程に加えることが可能であった。そのために、最終段階
での原料に対する歩留まり率が著しく向上できた。表層
dを磁性タイルなどの硬質セラミックス材料の廃棄物を
使用したことにより、強度が10%の向上と滑り抵抗の上
昇が見られた。さらに、従来熱硬化性樹脂で成型した場
合、プレス成形後固化するまでに数時間ほどの養生時間
が必要であったのに対し、本発明の熱可塑性樹脂を用い
た場合、成型材が樹脂温度以下になる数分程度の養生時
間で十分型枠取り出しが可能である。そのため、製造ラ
ンニング時間が短縮でき、製造コストの低減に寄与でき
る。
【0013】図5に実施例3のセラミックス透水舗装材a
の構造を示す。骨材bは、廃ガラスおよびタイル磁器の
廃材を用いた。接着剤には、飲料容器等からリサイクル
した廃ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を平均粒
径1mm程度に粉砕した材料を用いた。透水舗装材aを表層
dと下層eの二層構造にし、さらに下層eに補強のための
金網fを設置する。表層dの厚みは5〜20mm、下層eの厚
みは40〜75mm、金網は1層〜10層、長さ、巾はそれぞれ3
00mmである。金網fは、加圧、加熱により変形しない材
料からなる多数の開口部を有する補強材である。具体的
には、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属の線材、
薄板の相交差する形状のもの、例えば、金網、グレーテ
ィング材、フェンス材である。接着剤には、飲料容器等
からリサイクルした廃ポリエチレンテレフタレート(PE
T)樹脂を平均粒径1mm程度に粉砕した材料を使用した。
特に廃ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂の中で
も着色された物は、飲料容器に再利用できず焼却処分し
かできないので、本発明用途に適している。
【0014】[実施例3]図6の製作工程図に従い、製
造方法を示す。表層dになる表面硬質材は、磁性タイル
などの硬質セラミックス材料の廃棄物を使用し、粒径は
0.01〜10mm程度の粉砕物を使用する(プロセス39)。表層
dの滑り抵抗を確保するために、廃ガラスの添加量を10w
t%とした。下層eの骨材bは、磁性タイルなどの硬質セラ
ミックス材料の廃棄物および廃ガラスを使用し、粒径は
0.01〜10mm程度の粉砕物を使用する(プロセス30)。その
配合割合は重量比20:80にした。ポリエチレンテレフタ
レート(PET)樹脂は、飲料容器から回収し、平均粒径1mm
以下に粉砕化しペレット状にしてを使用した。特に廃ポ
リエチレンテレフタラート(PET)樹脂の中でも着色され
た物は、飲料容器に再利用できず焼却処分しかできない
ので、本発明用途に適している。金網fは、線径1.8m
m、目開き18mmクリンプ金網(モチ網金網格子状のも
の)を裁断したものを使用した。この骨材b、金網f、
廃ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂は、水分の残
留を防止するために14 0℃〜150℃で5時間以上保持した
あと使用した(プロセス31〜35)。水分が残留した場合、
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂と加水分解反応
を起こし、強度劣化を起こすので、極力水分が残留しな
いようにした。水分は、100ppm以下にすることが望まし
い。この骨材bをポリエチレンテレフタラート(PET)樹
脂の融点である245℃〜290℃に加熱した状態にする(プ
ロセス33)。245℃以下では、融点以下であるためポリエ
チレンテレフタラート(PET)樹脂の接着性が発揮できな
い。290℃以上では、ポリエチレンテレフタラート(PET)
樹脂が分解するために使用に適しない。
【0015】加熱した上記骨材bにポリエチレンテレフ
タラート(PET)樹脂を2〜30wt%混合し、1層から10層の金
網fを設置した 厚さ60mm、300mm×300mm角の型枠に流
し込む(プロセス36)。10層以上では、金網内部に骨材b
が流れ込みにくくなるため、良好な接着効果が得られな
い。2wt%未満では良好な接着性が得られないことから、
成型が困難である。30wt%以上では、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)樹脂の量が過剰で、透水舗装材aとして
の透水性を確保できない。流し込み時に表層dの平滑性
を確保するために、3.9×106〜9.8×107 Pa (40〜1000
kgf/cm2)の加圧プレスを行う(プロセス37)。3.9×106 P
a (40kgf/cm2)以下の圧力では成型が困難である。仮
に成型したとしても、適切な強度が得られない。9.8×1
07 Pa (1000kgf/cm2)以上は、骨材bの空間がつぶれて
しまい透水性を確保できない。型枠は、常温である。下
層骨材bを流し込み、型プレスし冷却固化した後に、表
層骨材bを流し込み型プレスし冷却固化し、型枠から取
り出すことで、金網補強された二層構造のセラミックス
透水舗装材aを得た(プロセス43〜46)。表3に本実施例3
で得られたセラミックス透水舗装材aの3点曲げ強度、透
水率、滑り抵抗を示す。3点曲げ強度は、JIS A-5304
「舗装用コンクリート平板」の試験法に準じて実施し
た。透水率については、社団法人日本建築学会 JASS 7
M101「インターロッキングブロック品質試験」に準じ
て実施した。滑り抵抗については、AST M E303に準じた
ポータブルテスタによる滑り抵抗測定を実施した。
【表3】
【0016】従来のリサイクルを考慮に入れない透水舗
装材と比べ、同等の性能が得られた。さらに実施例3の
際、寸法不良などの不良品も金網fを取り外し、再度骨
材混合および加熱工程に加えることが可能であった。そ
のために、最終段階での原料に対する歩留まり率が著し
く向上できた。金網hで補強を使用したことにより、強
度が約10%の向上が見られた。補強材は、一応クリンプ
金網を使用したが、他の構造の金網でも問題なく、また
金網以外に金網の線を細い板材に置き換えた開口部を有
する金属材料であれば同様の補強効果を発揮することが
可能である。さらに、従来熱硬化性樹脂で成型した場
合、プレス成形後固化するまでに数時間ほどの養生時間
が必要であったのに対し、本発明の熱可塑性樹脂を用い
た場合、成型材が樹脂温度以下になる数分程度の養生時
間で十分型枠取り出しが可能である。そのため、製造ラ
ンニング時間が短縮でき、製造コストの低減に寄与でき
る。従来方法とくらべ、金網を積層することにより、強
度が向上し、さらに破損した場合、金網があるためセラ
ミックス透水舗装材破片の飛散が防止できる。
【0017】図7に実施例4のセラミックス透水舗装材a
の構造を示す。骨材bは、実施例3で製作されたセラミッ
クス透水舗装材aを1年間実際に使用した使用品を粉砕し
て原料とし、これに新規に骨材bを重量比90:10の割合
で加え、接着剤を添加し、再生品を製作した。再生セラ
ミックス層gの厚みは60〜80mm、金網hは1層〜10層であ
り、長さ、巾はそれぞれ300mmである。
【0018】[実施例4]図8の製作工程図に従い、製
造方法を示す。原料の使用済みセラミックス透水舗装材
aは、洗浄処理を経て、ゴミ汚れなどが除去された物を
使用した(プロセス50〜51)。洗浄後、150℃で5時間乾
燥させた(プロセス52)。乾燥後、金網fを250℃の温風で
局所的に加熱し、セラミックス透水舗装材aから金網fを
分離する(プロセス53)。分離した後、粉砕器で平均粒径
10mm程度の大きさに粉砕し、再生原料とした(プロセス5
4)。骨材bは、上記再生原料に磁性タイルなどの硬質セ
ラミックス材料の廃棄物および廃ガラスを使用し、粒径
は0.01〜10mm程度の粉砕物を使用する(プロセス55)。
その配合割合は重量比20:80とした。ポリエチレンテレ
フタレート(PET)樹脂は、飲料容器から回収し、平均粒
径1mm以下に粉砕化しペレット状にしてを使用した。特
に廃ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂の中でも着
色された物は、飲料容器に再利用できず焼却処分しかで
きないので、本発明用途に適している。金網hは、線径
1.8mm、目開き18mmクリンプ金網(モチ網金網格子状の
もの)を裁断したものを使用した(プロセス60、61)。こ
の骨材b、金網h、廃ポリエチレンテレフタレート(PET)
樹脂は、水分の残留を防止するために140℃〜150℃で5
時間以上保持したあと使用した。水分が残留した場合、
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂と加水分解反応
を起こし、強度劣化を起こすので、極力水分が残留しな
いようにした。水分は、100ppm以下にすることが望まし
い。この骨材bをポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂
の融点である245℃〜290℃に加熱した状態にする。245
℃以下では、融点以下であるためポリエチレンテレフタ
ラート(PET)樹脂の接着性が発揮できない。290℃以上で
は、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂が分解する
ために使用に適しない。
【0019】今回は、再生原料と廃ガラスの混合比を
6:4として骨材bとした。加熱した骨材bにポリエチレン
テレフタラート(PET)樹脂を2〜30wt%混合し、1層から10
層の金網hを設置した厚さ60mm、300mm×300mm角の型枠
に流し込む(プロセス62)。10層以上では、金網h内部に
骨材bが流れ込みにくくなるため、良好な接着効果が得
られない。2wt%未満では良好な接着性が得られないこと
から、成型が困難である。30wt%以上では、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)樹脂の量が過剰で、透水舗装材
としての透水性を確保できない。流し込み時に表層の平
滑性を確保するために、3.9×106〜9.8×107 Pa (40〜
1000kgf/cm2)の加圧プレスを行う(プロセス63)。3.9×1
06 Pa (40kgf/cm2)以下の圧力では成型が困難である。
仮に成型したとしても、適切な強度が得られない。9.8
×107 Pa (1000kgf/cm2)以上は、骨材bの空間がつぶれ
てしまい透水性を確保できない。型枠は、常温である。
骨材bを流し込み型プレスし冷却固化し、型枠から取り
出すことで、金網補強された二層構造のセラミックス透
水舗装材aを得た(プロセス62〜65)。表4に本実施例4で
得られたセラミックス透水舗装材aの3点曲げ強度、透水
率、滑り抵抗を示す。3点曲げ強度は、JIS A-5304「舗
装用コンクリート平板」の試験法に準じて測定した。透
水率については、社団法人日本建築学会 JASS 7 M101
「インターロッキングブロック品質試験」に準じて測定
した。滑り抵抗については、ASTM E303に準じたポータ
ブルテスタによる滑り抵抗測定を実施した。
【表4】
【0020】従来のリサイクルを考慮に入れない透水舗
装材と比べ、同等の性能が得られた。さらに実施例4の
際、寸法不良などの不良品も金網を取り外し、再度骨材
混合および加熱工程に加えることが可能であった。その
ために、最終段階での原料に対する歩留まり率が著しく
向上できた。金網hで補強を使用したことにより、強度
が約10%の向上が見られた。補強材は、一応クリンプ金
網を使用したが、他の構造の金網でも問題なく、また金
網以外に金網の線を細い板材に置き換えた開口部を有す
る金属材料であれば同様の補強効果を発揮することが可
能である。さらに、従来熱硬化性樹脂で成型した場合、
プレス成形後固化するまでに数時間ほどの養生時間が必
要であったのに対し、本発明の熱可塑性樹脂を用いた場
合、成型材が樹脂温度以下になる数分程度の養生時間で
十分型枠取り出しが可能である。そのため、製造ランニ
ング時間が短縮でき、製造コストの低減に寄与できる。
従来方法とくらべ、金網を積層することにより、強度が
向上し、さらに破損した場合、金網があるためセラミッ
クス透水舗装材破片の飛散が防止できる。
【発明の効果】従来のリサイクルを考慮に入れない透水
舗装材と比べ、同等の性能が得られた。さらに、熱硬化
性樹脂を用いた場合、成型材が樹脂温度以下になる数分
程度の養生時間で十分型枠取り出しが可能になった。そ
のため、製造ランニング時間が短縮でき、製造コストの
低減に寄与できた。また、金網を積層することにより、
強度が向上し、さらに破損した場合、金網があるためセ
ラミックス透水舗装材破片の飛散が防止できるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のセラミックス透水舗装材の構造図で
ある。
【図2】実施例1のセラミックス透水舗装材の製造工程
(プロセス)図である。
【図3】実施例2のセラミックス透水舗装材の構造図で
ある。
【図4】実施例2のセラミックス透水舗装材の製造工程
(プロセス)図である。
【図5】実施例3のセラミックス透水舗装材の構造図で
ある。
【図6】実施例3のセラミックス透水舗装材の製造工程
(プロセス)図である。
【図7】実施例4のセラミックス透水舗装材の構造図で
ある。
【図8】実施例4のセラミックス透水舗装材の製造工程
(プロセス)図である。
【符号の説明】
a ブロック状の透水舗装材 b 骨材 c 透水性のある間隙(空隙) d 表層 e 下層 f 金網 g 再生セラミックス層 h 金網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 26/18 (C04B 26/18 18:16) 18:16) B29K 103:00 B29K 103:00 (72)発明者 柴田 精三 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 関 四郎 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 2D051 AA02 AD07 AF06 AF07 AH02 DA01 DA11 4F204 AD04 FA01 FB01 FF05 FN11 FN15 FQ01 FQ15 4G054 AA11 AA20 AB01 AC00 BA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱して再利用できる材料から成る骨材
    を、加熱すると流動化する熱可塑性樹脂をもって接着し
    て成るリサイクル型セラミックス透水舗装材。
  2. 【請求項2】 加熱して再利用できる材料から成る骨材
    を加熱するステップと、 熱可塑性樹脂と上記骨材とを混合するステップと、 骨材と熱可塑性樹脂との混合物を型枠に流し込み、表層
    の平滑性を確保するために加圧プレスを行うステップ
    と、 加圧プレスした混合物を冷却固化するステップと、 を含むリサイクル型セラミックス透水舗装材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記舗装材が、表層と、表層に接する下
    層とから成ることを特徴とする請求項1に記載のリサイ
    クル型セラミックス透水舗装材。
  4. 【請求項4】 前記表層が、廃ガラスが10wt%以上混合
    された層であることを特徴とする請求項3に記載のリサ
    イクル型セラミックス透水舗装材。
  5. 【請求項5】 前記舗装材が、その下層に、加圧、加熱
    により変形しない金網層を備えたことを特徴とする請求
    項3または4に記載のリサイクル型セラミックス透水舗
    装材。
  6. 【請求項6】 使用済みセラミックス透水舗装材を骨材
    原料として再利用することを特徴とする請求項2に記載
    のリサイクル型セラミックス透水舗装材の製造方法。
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