JP2002059852A - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents

衝撃吸収式ステアリング装置

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JP2002059852A
JP2002059852A JP2000244879A JP2000244879A JP2002059852A JP 2002059852 A JP2002059852 A JP 2002059852A JP 2000244879 A JP2000244879 A JP 2000244879A JP 2000244879 A JP2000244879 A JP 2000244879A JP 2002059852 A JP2002059852 A JP 2002059852A
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Riichiro Ikeda
利一郎 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衝撃吸収式ステアリング装置では、衝突の状況
によっては、二次衝突の衝撃を十分に吸収できないこと
がある。 【解決手段】本衝撃吸収式ステアリング装置1では、ス
テアリングコラム4のロアコラム8とアッパコラム7と
に、一次側衝撃吸収機構31と二次側衝撃吸収機構32
とをそれぞれ有する。一次側衝撃吸収機構31では、チ
ルト中心軸18がロアブラケット16の挿通孔19を挿
通し、この挿通孔19の内方に突出する突出部33と係
合する。チルト中心軸18は、通常時にチルト調整可能
で、衝突時に突出部33を塑性変形させて衝撃吸収す
る。二次側衝撃吸収機構32は、一次側衝撃に起因する
損傷の虞がなく、二次側衝撃を確実に吸収できる。 【効果】一次側衝撃吸収機構31の構造を簡素化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリング装置
に関する。特に、自動車の衝突時の衝撃を緩和する衝撃
吸収式ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】衝突
時の衝撃には、例えば、前方にある衝突の相手から作用
する一次衝突の衝撃と、衝突後の急減速に伴いドライバ
ーがステアリングホイールにぶつかることにより作用す
る二次衝突の衝撃とがある。衝撃吸収式ステアリング装
置には、一次および二次衝突の衝撃の一方だけを吸収で
きる装置がある。この装置では、衝突の状況によっては
十分に機能できず、ドライバにかかる衝撃を十分に緩和
できないことが想定される。
【0003】また、特開平7−47961号公報等に記
載された衝撃吸収式ステアリング装置では、両方の衝撃
をともに吸収できるようにされている。例えば、一次衝
突の衝撃を吸収する第1の機構が、ステアリングコラム
のアッパコラムに取り付けられるブラケットに設けられ
ている。また、二次衝突の衝撃を吸収する第2の機構
が、第1の機構の前方となるステアリングコラムのロア
コラムに取り付けられるブラケットに設けられている。
【0004】しかしながら、一次衝突の衝撃は、第2の
機構を通過して後、第1の機構により緩和されるので、
衝突の状況によっては、一次衝突の衝撃により第2の機
構が損傷し、二次衝突の衝撃を確実に緩和できないこと
が懸念される。そこで、本発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、二次衝突の衝撃を確実に緩和できる衝撃
吸収式ステアリング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に記載の発明は、二次衝突の衝撃を吸収する二次側衝
撃吸収機構をアッパコラムに設けるステアリングコラム
と、ステアリングコラムを車体に支持するためにステア
リングコラムのロアコラムに固定されるブラケットと、
ブラケットの挿通孔に挿通されてブラケットを支持する
軸と、一次衝突の衝撃を吸収する一次側衝撃吸収機構と
を備え、一次側衝撃吸収機構は、ブラケットと軸との相
対移動によりブラケットが変形することで一次衝突の衝
撃を吸収することを特徴とする衝撃吸収式ステアリング
装置を提供する。
【0006】この発明によれば、両機構をコラムおよび
これに一体化されるブラケットにまとめることで、一次
側の衝撃が伝わり易いコラムの延びる方向と、一次側の
衝撃が吸収される方向とを互いにほぼ平行にでき、衝撃
を円滑に吸収でき、しかも、コンパクト化できる。ま
た、一次側の衝撃は、ロアコラム側の一次側衝撃吸収機
構にて十分に緩和された後、アッパコラム側の二次側衝
撃吸収機構に伝わるので、一次衝突時に二次側衝撃吸収
機構が損傷し難い。従って、二次衝突時に、二次側衝撃
吸収機構が二次側の衝撃を確実に吸収することができ
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の衝撃吸収式ステアリング装置において、上記軸はステ
アリングコラムを揺動自在に支持するチルト中心軸から
なることを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置を提
供する。この発明によれば、位置調整用にもともとある
チルト中心軸を、衝撃吸収用にも兼用でき、衝撃吸収用
の軸とチルト中心軸とを別途に設ける場合に比べて、構
造を簡素化できる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の衝撃吸収式ステアリング装置において、上記挿通孔
は、ステアリングコラムと略平行に延びる長孔からな
り、長孔の縁から孔内方に突出してチルト中心軸の外周
に当接する突出部が設けられることを特徴とする衝撃吸
収式ステアリング装置を提供する。この発明によれば、
通常のチルト中心軸としての機能および衝撃吸収機能を
実現でき、しかも構造を簡素化できる。
【0009】また、衝突時の相対移動に伴い、突出部は
軸と速やかに当接して変形でき、衝撃を迅速に吸収でき
る。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の衝撃吸
収式ステアリング装置において、上記長孔は、チルト中
心軸からステアリングコラムの軸方向下方へ延びる部分
を含み、この部分に突出部が設けられることを特徴とす
る衝撃吸収式ステアリング装置を提供する。
【0010】この発明によれば、一次側の衝撃の吸収を
実質的に可能とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態の衝撃
吸収式ステアリング装置(以下、ステアリング装置とも
いう。)を説明する。図1は、本発明の一実施形態を示
す衝撃吸収式ステアリング装置の一部断面正面図であ
る。図2は、図1の衝撃吸収式ステアリング装置の一部
断面平明図である。図3は、図1のA部の拡大一部断面
正面図である。先ず、図1および図2を参照する。
【0012】ステアリング装置1は、車輪(図示せず)
を操向するためにステアリングホイール(図示せず)の
動きを伝達するステアリングシャフト3と、このステア
リングシャフト3を内部に通して回転自在に支持するス
テアリングコラム4とを有している。ステアリングシャ
フト3の一方の端部(図1で右側の端部)にステアリン
グホイールが連結されている。ステアリングシャフト3
は、ステアリングホイール側に配置されるアッパシャフ
ト5と、車輪側に設けられたロアシャフト6とを有して
いる。アッパシャフト5とロアシャフト6とは、同心で
直線状に配置されている。アッパシャフト5とロアシャ
フト6とは、セレーション構造等を介して一体回転可能
に互いに駆動連結され、且つステアリングシャフト3が
延びる方向(軸方向ともいう)に相対移動可能とされて
いる。
【0013】なお、各図には、軸方向を示す矢印Sを図
示している。また、軸方向については、ステアリングホ
イール側を上方ともいい、反ステアリングホイール側
(車輪側となる)を下方ともいう。ステアリングコラム
4は、ステアリングホイール側に配置されるアッパコラ
ム7と、車輪側に設けられるロアコラム8とを有してい
る。アッパコラム7の下端部と、ロアコラム8の上端部
とは、互いに嵌合されて、軸方向に相対移動可能とされ
ている。
【0014】また、アッパコラム7は、軸受9を介して
アッパシャフト5を回動自在に支持しつつ、アッパシャ
フト5とアッパコラム7との間の軸方向の相対移動を規
制している。ロアコラム8は、軸受10,11を介して
ロアシャフト6を回動自在に支持しつつ、ロアシャフト
6とロアコラム8との間の軸方向の相対移動を規制して
いる。また、ステアリング装置1は、パワーステアリン
グ装置として構成され、操舵操作に伴い生じる操舵抵抗
に見合った操舵補助力を得られるようになっている。こ
のために、ステアリングコラム4の下端部近傍には、ス
テアリングシャフト3に設けられて操舵操作を検知する
ためのトルクセンサ(図示せず)と、このトルクセンサ
からの信号に応じて操舵捕助力をステアリングシャフト
3に付与するモータ等を含む駆動機構12とが設けられ
ている。
【0015】また、ステアリング装置1は、ステアリン
グシャフト3の軸方向を車体50(一部のみ図示)の前
後方向に沿わせて車体50に支持構造13により支持さ
れている。支持構造13は、アッパコラム7を車体50
に支持する上部支持構造14と、ロアコラム8を車体5
0に支持する下部支持構造15とで構成されている。ま
た、支持構造13は、ステアリングホイールの高さ位置
を自在に調整できるチルト調整機構を内蔵している。こ
のチルト調整機構により、運転者の体格や姿勢に応じ
て、ステアリングホイールの高さを変えることができ
る。
【0016】チルト調整機構は、上部支持構造14およ
び下部支持構造15の以下の各部により構成されてい
る。すなわち、下部支持構造15は、ロアコラム8の下
端部に固定されたロアブラケット16と、車体50の所
定部に支持部材17を介して支持されてステアリングコ
ラム4の下端部を揺動可能に支持するチルト中心軸18
と、このチルト中心軸18が挿通するロアブラケット1
6に形成された挿通孔19とを有している。また、上部
支持構造14は、車体50に固定される固定ブラケット
20と、ステアリングコラム4のアッパコラム7に固定
されたチルトブラケット21と、このチルトブラケット
21の揺動位置を固定ブラケット20に固定するチルト
ロック機構22とを有している。
【0017】チルト中心軸18は、ステアリングシャフ
ト3の軸方向と直交して且つ車体50の幅方向に延びて
配置され、支持部材17の一対の側板部により両端支持
されている。支持部材17の一対の側板部に隣接するロ
アブラケット16の一対の側板部に挿通孔19がそれぞ
れ形成されている。チルト中心軸18が挿通孔19を通
して、ロアブラケット16が、チルト中心軸18の回り
に揺動可能に係合している。
【0018】チルト調整機構では、ステアリングコラム
4を、チルト中心軸18の回りに揺動させて回動角度位
置を調整することができる。調整されたステアリングコ
ラム4の角度位置を、チルトロック機構22により保持
することができる。チルトロック機構22は、チルトブ
ラケット21に支持された操作軸23と、この操作軸2
3の回動に伴ってチルトブラケット21を操作軸23の
軸方向に押して固定ブラケット20に摩擦係合させる押
圧部材(図示せず)を有している。固定ブラケット20
およびチルトブラケット21は、アッパコラム7の左右
両側に設けられた一対の側板部をそれぞれ有し、アッパ
コラム7の片側の側板部同士は互いに対向して配置され
ている。操作軸23は、チルト中心軸18と平行に配置
されて、チルトブラケット21の側板部に回動自在に支
持され、且つ固定ブラケット20の側板部に形成された
長孔24を挿通している。この長孔24は、上下方向に
延びてチルト中心軸18を中心とする円弧形状に形成さ
れている。ステアリングコラム4がチルト中心軸18の
回りに揺動するのに伴い、操作軸23が長孔24内を移
動でき、調整された揺動位置で、操作軸23を一方に回
すと、押圧部材により固定ブラケット20とチルトブラ
ケット21とが側板部同士で互いに押圧されて固定され
る。
【0019】上述の各部、すなわち、ステアリングシャ
フト3、ステアリングコラム4、固定ブラケット20、
チルトブラケット21、ロアブラケット16、駆動機構
12等は、一体的なステアリングユニットを構成してい
る。また、本発明のステアリング装置1は、上述のユニ
ットに、一次衝突の衝撃を吸収する一次側衝撃吸収機構
31と、二次衝突の衝撃を吸収する二次側衝撃吸収機構
32とを有している。二次側衝撃吸収機構32は、アッ
パコラム7に設けられている。一次側衝撃吸収機構31
は、ロアコラム8の下端部となるロアブラケット16に
設けられている。
【0020】一次側衝撃吸収機構31は、図3に示すよ
うに、ステアリングコラム4を車体50に支持するため
にステアリングコラム4のロアコラム8に固定される上
述のロアブラケット16と、このロアブラケット16の
挿通孔19に挿通されてロアブラケット16を支持する
軸としての上述のチルト中心軸18とにより構成されて
いる。一次側衝撃吸収機構31は、ロアブラケット16
とチルト中心軸18との相対移動によりロアブラケット
16が変形することで一次衝突の衝撃を吸収する。
【0021】挿通孔19は、ステアリングコラム4と略
平行に延びる長孔からなり、この長孔の縁36から孔内
方に突出してチルト中心軸18の外周37に当接する突
出部33が設けられている。挿通孔19は、ロアブラケ
ット16の一対の側板部にそれぞれ形成されている。一
対の挿通孔19に、単一のチルト中心軸18が挿通して
いる。挿通孔19は、突出部33よりもステアリングホ
イール側にあってチルト中心軸18の断面形状とほぼ等
しい第1の部分34と、チルト中心軸18からステアリ
ングコラム4の軸方向下方となる反ステアリングホイー
ル側へ向けて延びる第2の部分35とを含んでいる。こ
の第2の部分35は、チルト中心軸18の断面の直径よ
りも長く下方に延びている。第2の部分35の上端部に
突出部33が設けられている。突出部33は、長孔の縁
の一部を形成し、孔の内方に向かって延びている。突出
部33は、これと対向する長孔の縁との間で、長孔の幅
をチルト中心軸18の直径よりも狭くしており、チルト
中心軸18の外周37が突出部33を含む長孔の縁36
に当接するようになっている。突出部33は、長孔の一
方の縁に設けられているが、長孔の両方の縁に互いに近
接するように対向して突出させてもよい。
【0022】衝突前の通常時には、チルト中心軸18
は、挿通孔19の第1の部分34に配置され、突出部3
3により、挿通孔19の第2の部分35への相対移動を
規制され、第1の部分34内でチルト調整のための回動
を許容されている。また、突出部33とチルト中心軸1
8の外周とは互いに隙間なく当接しており、チルト中心
軸18ががたつきなく支持されている。衝突時に、一次
衝突の衝撃により、チルト中心軸18は、突出部33を
変形させてこれを乗り越えて、挿通孔19に沿って案内
されつつ、挿通孔19の第2の部分35を軸方向の下方
に相対移動することができる(反矢印S方向)。このと
き、突出部33および挿通孔19の周縁部となるロアブ
ラケット16の塑性変形により、また、突出部33とチ
ルト中心軸18との間の摩擦により、衝撃エネルギが吸
収されて、一次衝突の衝撃が緩和される。
【0023】二次側衝撃吸収機構32は、衝突時に引き
裂かれることにより衝撃を吸収する衝撃吸収板38を有
している。この衝撃吸収板38は、車体50およびステ
アリングコラム4に取り付けられる固定ブラケット20
に、それぞれ固定されている。車体50およびステアリ
ングコラム4は、衝撃吸収時に互いに軸方向に相対移動
可能に所定の保持力で連結されている。衝突時には、ス
テアリングコラム4が車体50に対して、軸方向の下方
に向けて相対移動し(反矢印S方向)、これに伴い、衝
撃吸収板38は変形し、さらに引き裂かれることにより
衝撃を吸収する。
【0024】また、固定ブラケット20の取付座25を
挟持した状態で取付座25を車体に取り付けるいわゆる
カプセル構造40を併用してもよい。カプセル構造40
は、固定ブラケット20の取付座25を挟持するための
一対の挟持部42と、これら一対の挟持部42を連結し
つつボルト41を通す筒部(図示せず)とを有する。筒
部は取付座25の長孔に嵌まっている。一方の挟持部4
2と取付座25とには、互いに連通する小孔がともに形
成され、これらの小孔内に樹脂製のピン43が設けられ
ている。このピン43は、連通する一対の小孔内に直接
射出成形することにより形成されている。カプセル構造
40は、衝撃が作用するまでは、取付座25を挟持した
状態で取付座25を車体に保持し、二次衝突の衝撃作用
時に、ピン43を剪断して、取付座25を車体に対して
前方へ相対移動可能に支持する。ピン43の剪断によ
り、衝撃エネルギを吸収することができ、その後、継続
して、挟持部42および筒部と固定ブラケット20との
摩擦により衝撃エネルギを吸収することができる。
【0025】なお、二次側衝撃吸収機構32の具体的な
構成は、上述の衝撃吸収板38を有する構造、カプセル
構造40に限定されず、他の公知の構成を利用すること
ができる。衝突時に、先ず一次衝突の衝撃が作用する
と、衝撃力は車輪側からステアリングシャフト3に作用
し(反矢印S方向)、ロアコラム8、ロアブラケット1
6を介して、一次側衝撃吸収機構31により吸収され
る。このとき、衝撃は、挿通孔19の延びる方向である
軸方向に効果的に吸収される。
【0026】一次側衝撃の一部は、吸収されずに残る場
合も想定される。この場合、衝撃は、ステアリングシャ
フト3の軸方向に沿って上向きに作用するが、上述のよ
うに衝撃は緩和されており、特に、ステアリングコラム
4を伝わる方向および二次側衝撃吸収機構32が衝撃を
吸収するために相対移動する方向については、十分に緩
和されている。従って、一次側衝撃による二次側衝撃吸
収機構32の影響はなく、問題ない。
【0027】次に、二次衝突の衝撃が、ステアリングホ
イール側からステアリングシャフト3に作用し(矢印S
方向)、アッパコラム7を軸方向に下方に向けて変位さ
せるのに伴い、二次側衝撃吸収機構32により十分に且
つ確実に吸収される。このように本発明の実施形態によ
れば、一次側衝撃吸収機構31をロアブラケット16に
関連して設け、二次側衝撃吸収機構32をアッパコラム
7に設けるようにした。これにより、両機構31,32
をステアリングコラム4およびこれに一体化されるロア
ブラケット16等を含む上述のステアリングユニットに
まとめることで、一次側の衝撃が伝わり易いステアリン
グコラム4の延びる方向と、一次側の衝撃が吸収される
方向とを互いにほぼ平行にでき、一次側衝撃を円滑に吸
収でき二次側衝撃吸収機構32への影響を少なくでき
て、しかも、コンパクト化できる。
【0028】また、一次側の衝撃は、ロアコラム8側の
一次側衝撃吸収機構31にて十分に緩和された後、アッ
パコラム7側の二次側衝撃吸収機構32に伝わるので、
一次衝突時に二次側衝撃吸収機構32が損傷し難い。従
って、二次衝突時に、二次側衝撃吸収機構32が二次側
の衝撃を確実に吸収することができる。一次側衝撃吸収
機構31は、位置調整用にもともとあるチルト中心軸1
8を、衝撃吸収用にも兼用でき、衝撃吸収用の軸とチル
ト中心軸とを別途に設ける場合に比べて、構造を簡素化
できる。
【0029】また、一次側衝撃吸収機構31の挿通孔1
9を、突出部33を有する長孔という簡素な構成にで
き、しかも、これに挿通される軸により、通常のチルト
中心軸18としての機能および衝撃吸収機能を実現でき
る。また、挿通孔19の突出部33とチルト中心軸18
とは、衝突前の通常時にも互いに当接しているので、衝
突時の相対移動に伴い、突出部33はチルト中心軸18
と速やかに変形でき、衝撃を迅速に吸収できる。
【0030】また、挿通孔19内のチルト中心軸18
は、突出部33と当接しているので、衝突時の相対移動
に伴い、突出部33はチルト中心軸18と速やかに当接
して変形でき、衝撃を迅速に吸収できる。また、一次側
衝撃を吸収し易い挿通孔19の長孔の延びる方向を、ス
テアリングコラム4に沿って衝撃が伝わる軸方向と一致
させているので、衝撃を効果的に吸収して伝達を阻止す
るのに好ましい。
【0031】また、挿通孔19は、チルト中心軸18か
らステアリングコラム4の軸方向下方へ延びる第2の部
分35を含み、この第2の部分35に突出部33が設け
られるようにすることで、確実に一次衝突の衝撃を吸収
できる。なお、上述の実施形態では、ステアリング装置
1は、パワーステアリング装置として構成されていた
が、これには限定されない。例えば、トルクセンサや駆
動機構12等のパワーステアリング装置のための構成を
省略したマニュアルタイプのステアリング装置にも、本
発明を適用することができる。
【0032】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す衝撃吸収式ステアリ
ング装置の一部断面正面図である。
【図2】図1の衝撃吸収式ステアリング装置の一部断面
平面図である。
【図3】図1の一次側衝撃吸収機構の要部拡大正面図で
ある。
【符号の説明】
1 衝撃吸収式ステアリング装置 4 ステアリングコラム 7 アッパコラム 8 ロアコラム 16 ロアブラケット 18 チルト中心軸 19 挿通孔(長孔) 31 一次側衝撃吸収機構 32 二次側衝撃吸収機構 33 突出部 35 第2の部分(軸方向下方へ延びる部分) 36 縁 37 外周 50 車体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次衝突の衝撃を吸収する二次側衝撃吸収
    機構をアッパコラムに設けるステアリングコラムと、ス
    テアリングコラムを車体に支持するためにステアリング
    コラムのロアコラムに固定されるブラケットと、ブラケ
    ットの挿通孔に挿通されてブラケットを支持する軸と、
    一次衝突の衝撃を吸収する一次側衝撃吸収機構とを備
    え、 一次側衝撃吸収機構は、ブラケットと軸との相対移動に
    よりブラケットが変形することで一次衝突の衝撃を吸収
    することを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリング
    装置において、 上記軸はステアリングコラムを揺動自在に支持するチル
    ト中心軸からなることを特徴とする衝撃吸収式ステアリ
    ング装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の衝撃吸収式ステアリング
    装置において、 上記挿通孔は、ステアリングコラムと略平行に延びる長
    孔からなり、長孔の縁から孔内方に突出してチルト中心
    軸の外周に当接する突出部が設けられることを特徴とす
    る衝撃吸収式ステアリング装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の衝撃吸収式ステアリング
    装置において、 上記長孔は、チルト中心軸からステアリングコラムの軸
    方向下方へ延びる部分を含み、この部分に突出部が設け
    られることを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。
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