JPH06298102A - エネルギー吸収ステアリング装置 - Google Patents
エネルギー吸収ステアリング装置Info
- Publication number
- JPH06298102A JPH06298102A JP8467893A JP8467893A JPH06298102A JP H06298102 A JPH06298102 A JP H06298102A JP 8467893 A JP8467893 A JP 8467893A JP 8467893 A JP8467893 A JP 8467893A JP H06298102 A JPH06298102 A JP H06298102A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering column
- energy absorbing
- steering
- energy
- vehicle body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常時にはステアリングコラムを適宜な剛性
で支持でき、またステアリングコラムに衝撃荷重が作用
したときにはその衝撃エネルギーを的確に吸収し得るエ
ネルギー吸収ステアリング装置を提供すること。 【構成】 当該エネルギー吸収ステアリング装置が、車
体の一部に上下方向へ揺動可能に組付けられるステアリ
ングコラム11と、ステアリングコラム11の揺動部位
を車体の一部に対して固定してステアリングコラム11
の車体に対する揺動を規制するロック手段19と、ステ
アリングコラム11が前方より衝撃荷重を受けて後方へ
移動したときロック手段19による固定を解除するロッ
ク解除手段23と、ステアリングコラム11がその軸直
方向に衝撃荷重を受けて揺動するとき塑性変形して衝撃
エネルギーを吸収するエネルギー吸収部材25を備える
構成とした。
で支持でき、またステアリングコラムに衝撃荷重が作用
したときにはその衝撃エネルギーを的確に吸収し得るエ
ネルギー吸収ステアリング装置を提供すること。 【構成】 当該エネルギー吸収ステアリング装置が、車
体の一部に上下方向へ揺動可能に組付けられるステアリ
ングコラム11と、ステアリングコラム11の揺動部位
を車体の一部に対して固定してステアリングコラム11
の車体に対する揺動を規制するロック手段19と、ステ
アリングコラム11が前方より衝撃荷重を受けて後方へ
移動したときロック手段19による固定を解除するロッ
ク解除手段23と、ステアリングコラム11がその軸直
方向に衝撃荷重を受けて揺動するとき塑性変形して衝撃
エネルギーを吸収するエネルギー吸収部材25を備える
構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に装備されるエ
ネルギー吸収ステアリング装置に関する。
ネルギー吸収ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭61−24369号公報にて提案
されているエネルギー吸収ステアリング装置において
は、ステアリングコラムチューブが、ハンドルに近い方
の端部近傍で、ステアリングコラムチューブを含む垂直
面内において揺動可能に車体部分に支持され、ハンドル
から遠い方の端部近傍で、所定値以上の衝撃荷重により
塑性変形可能なエネルギー吸収部材を介して車体部分に
固定されている。
されているエネルギー吸収ステアリング装置において
は、ステアリングコラムチューブが、ハンドルに近い方
の端部近傍で、ステアリングコラムチューブを含む垂直
面内において揺動可能に車体部分に支持され、ハンドル
から遠い方の端部近傍で、所定値以上の衝撃荷重により
塑性変形可能なエネルギー吸収部材を介して車体部分に
固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報のエネル
ギー吸収ステアリング装置においては、エネルギー吸収
部材に通常時の支持剛性と衝撃荷重が作用したときの変
形容易性といった両性能が要求される。ところで、通常
時の支持剛性と衝撃荷重が作用したときの変形容易性
は、相反する性能であって両立は難しく、何れか一方の
性能或いは両性能を犠牲にして製作しなければならず、
両性能を十分に満たすステアリング装置の製作は困難で
あった。本発明は、上記した問題に対処すべくなされた
ものであり、通常時にはステアリングコラムを適宜な剛
性で支持でき、またステアリングコラムに衝撃荷重が作
用したときにはその衝撃エネルギーを的確に吸収し得る
エネルギー吸収ステアリング装置を提供することを目的
としている。
ギー吸収ステアリング装置においては、エネルギー吸収
部材に通常時の支持剛性と衝撃荷重が作用したときの変
形容易性といった両性能が要求される。ところで、通常
時の支持剛性と衝撃荷重が作用したときの変形容易性
は、相反する性能であって両立は難しく、何れか一方の
性能或いは両性能を犠牲にして製作しなければならず、
両性能を十分に満たすステアリング装置の製作は困難で
あった。本発明は、上記した問題に対処すべくなされた
ものであり、通常時にはステアリングコラムを適宜な剛
性で支持でき、またステアリングコラムに衝撃荷重が作
用したときにはその衝撃エネルギーを的確に吸収し得る
エネルギー吸収ステアリング装置を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、当該エネルギー吸収ステア
リング装置が、車体の一部に上下方向へ揺動可能に組付
けられるステアリングコラムと、前記ステアリングコラ
ムの揺動部位を車体に対して固定して前記ステアリング
コラムの車体に対する揺動を規制するロック手段と、前
記ステアリングコラムが前方より衝撃荷重を受けて後方
へ移動したとき前記ロック手段による固定を解除するロ
ック解除手段と、前記ステアリングコラムがその軸直方
向に衝撃荷重を受けて揺動するとき塑性変形して衝撃エ
ネルギーを吸収するエネルギー吸収部材を備える構成と
した。
ために、本発明においては、当該エネルギー吸収ステア
リング装置が、車体の一部に上下方向へ揺動可能に組付
けられるステアリングコラムと、前記ステアリングコラ
ムの揺動部位を車体に対して固定して前記ステアリング
コラムの車体に対する揺動を規制するロック手段と、前
記ステアリングコラムが前方より衝撃荷重を受けて後方
へ移動したとき前記ロック手段による固定を解除するロ
ック解除手段と、前記ステアリングコラムがその軸直方
向に衝撃荷重を受けて揺動するとき塑性変形して衝撃エ
ネルギーを吸収するエネルギー吸収部材を備える構成と
した。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明によるエネルギー吸収ステ
アリング装置においては、通常時、ロック手段によって
ステアリングコラムの揺動部位が車体に対して固定され
て揺動を規制されているため、十分な支持剛性を確保す
ることができ、ステアリングコラムを的確に支持するこ
とができる。また、車両の正面衝突時のように、その一
次衝突によりステアリングコラムが前方より衝撃荷重を
受けて後方へ移動したときには、ロック解除手段によっ
てロック手段による固定が解除されるため、運転者がス
テアリングホイールに当たる二次衝突に際しては、ステ
アリングコラムがその軸直方向に衝撃荷重を受けて揺動
し、この揺動に伴ってエネルギー吸収部材が塑性変形し
て衝撃エネルギーを吸収する。
アリング装置においては、通常時、ロック手段によって
ステアリングコラムの揺動部位が車体に対して固定され
て揺動を規制されているため、十分な支持剛性を確保す
ることができ、ステアリングコラムを的確に支持するこ
とができる。また、車両の正面衝突時のように、その一
次衝突によりステアリングコラムが前方より衝撃荷重を
受けて後方へ移動したときには、ロック解除手段によっ
てロック手段による固定が解除されるため、運転者がス
テアリングホイールに当たる二次衝突に際しては、ステ
アリングコラムがその軸直方向に衝撃荷重を受けて揺動
し、この揺動に伴ってエネルギー吸収部材が塑性変形し
て衝撃エネルギーを吸収する。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明によるエネルギー吸収ステアリ
ング装置の全体構成を概略的に示していて、このステア
リング装置においては、ステアリングホイール10をス
テアリングシャフトとともに回転可能に支持するステア
リングコラム11がその下端部にてピン13及び下部ブ
ラケット15を介して車体の一部(図示省略)に上下方
向へ揺動可能に組付けられ、またその揺動部位である中
間部にてロック機構19及び上部ブラケット21を介し
て車体の一部に組付けられている。
説明する。図1は本発明によるエネルギー吸収ステアリ
ング装置の全体構成を概略的に示していて、このステア
リング装置においては、ステアリングホイール10をス
テアリングシャフトとともに回転可能に支持するステア
リングコラム11がその下端部にてピン13及び下部ブ
ラケット15を介して車体の一部(図示省略)に上下方
向へ揺動可能に組付けられ、またその揺動部位である中
間部にてロック機構19及び上部ブラケット21を介し
て車体の一部に組付けられている。
【0007】ロック機構19はその構成部材である操作
レバー19aを図1の反時計方向へ回動することにより
ステアリングコラム11の中間部を上部ブラケット21
に対して摩擦係合力で固定してステアリングコラム11
の車体に対する揺動を規制する公知のロック手段であ
り、操作レバー19aまたは操作レバー19aと一体回
転可能に設けたロック解除手段としての解除レバー23
を図1の時計方向へ回動することによりロック解除でき
るように構成されている。
レバー19aを図1の反時計方向へ回動することにより
ステアリングコラム11の中間部を上部ブラケット21
に対して摩擦係合力で固定してステアリングコラム11
の車体に対する揺動を規制する公知のロック手段であ
り、操作レバー19aまたは操作レバー19aと一体回
転可能に設けたロック解除手段としての解除レバー23
を図1の時計方向へ回動することによりロック解除でき
るように構成されている。
【0008】上部ブラケット21は、図2及び図3にて
示したように、左右一対のアーム部21aの各上部に上
方へ開口するU溝21bをそれぞれ有していて、エネル
ギー吸収部材25とによって規定される設定領域Sにて
ステアリングコラム11の中間部を所定量揺動可能にガ
イドするようになっている。エネルギー吸収部材25
は、図1,図2及び図3にて示したように、前後方向か
らみてM字状に形成されていて、上部ブラケット21の
U溝21bに対応して各脚部25a下端にてアーム部2
1aに固着されており、ステアリングコラム11がその
軸直方向に衝撃荷重を受けて上記設定領域Sを越えて揺
動するとき図3の仮想線にて示したように塑性変形して
衝撃エネルギーを吸収するようになっている。
示したように、左右一対のアーム部21aの各上部に上
方へ開口するU溝21bをそれぞれ有していて、エネル
ギー吸収部材25とによって規定される設定領域Sにて
ステアリングコラム11の中間部を所定量揺動可能にガ
イドするようになっている。エネルギー吸収部材25
は、図1,図2及び図3にて示したように、前後方向か
らみてM字状に形成されていて、上部ブラケット21の
U溝21bに対応して各脚部25a下端にてアーム部2
1aに固着されており、ステアリングコラム11がその
軸直方向に衝撃荷重を受けて上記設定領域Sを越えて揺
動するとき図3の仮想線にて示したように塑性変形して
衝撃エネルギーを吸収するようになっている。
【0009】上記のように構成した本実施例において
は、通常時、ロック機構19によってステアリングコラ
ム11の中間部が車体の一部に対して固定されて揺動を
規制されているため、十分な支持剛性を確保することが
でき、ステアリングコラム11を的確に支持することが
できる。また、車両の正面衝突時のように、その一次衝
突によりステアリングコラム11が前方より衝撃荷重を
受けて後方へ移動したときには、図4の(B)にて示し
たように運転者の膝が解除レバー23の受け部23aに
当たり解除レバー23が図示時計方向へ回動されてロッ
ク機構19による固定が解除されるため、運転者がステ
アリングホイール10に当たる二次衝突に際しては、図
4の(C)にて示したようにステアリングコラム11が
その軸直方向に衝撃荷重を受けて揺動し、この揺動に伴
ってエネルギー吸収部材25が塑性変形して衝撃エネル
ギーを吸収する。
は、通常時、ロック機構19によってステアリングコラ
ム11の中間部が車体の一部に対して固定されて揺動を
規制されているため、十分な支持剛性を確保することが
でき、ステアリングコラム11を的確に支持することが
できる。また、車両の正面衝突時のように、その一次衝
突によりステアリングコラム11が前方より衝撃荷重を
受けて後方へ移動したときには、図4の(B)にて示し
たように運転者の膝が解除レバー23の受け部23aに
当たり解除レバー23が図示時計方向へ回動されてロッ
ク機構19による固定が解除されるため、運転者がステ
アリングホイール10に当たる二次衝突に際しては、図
4の(C)にて示したようにステアリングコラム11が
その軸直方向に衝撃荷重を受けて揺動し、この揺動に伴
ってエネルギー吸収部材25が塑性変形して衝撃エネル
ギーを吸収する。
【図1】 本発明によるエネルギー吸収ステアリング装
置の一実施例を概略的に示す斜視図である。
置の一実施例を概略的に示す斜視図である。
【図2】 図1に示した上部ブラケットとエネルギー吸
収部材の側面図である。
収部材の側面図である。
【図3】 同正面図である。
【図4】 図1に示したエネルギー吸収ステアリング装
置の作動説明図である。
置の作動説明図である。
11…ステアリングコラム、15…下部ブラケット、1
9…ロック機構、21…上部ブラケット、23…解除レ
バー、25…エネルギー吸収部材。
9…ロック機構、21…上部ブラケット、23…解除レ
バー、25…エネルギー吸収部材。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体の一部に上下方向へ揺動可能に組付
けられるステアリングコラムと、前記ステアリングコラ
ムの揺動部位を車体に対して固定して前記ステアリング
コラムの車体に対する揺動を規制するロック手段と、前
記ステアリングコラムが前方より衝撃荷重を受けて後方
へ移動したとき前記ロック手段による固定を解除するロ
ック解除手段と、前記ステアリングコラムがその軸直方
向に衝撃荷重を受けて揺動するとき塑性変形して衝撃エ
ネルギーを吸収するエネルギー吸収部材を備えたエネル
ギー吸収ステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8467893A JPH06298102A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | エネルギー吸収ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8467893A JPH06298102A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | エネルギー吸収ステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06298102A true JPH06298102A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=13837362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8467893A Pending JPH06298102A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | エネルギー吸収ステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06298102A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020056501A (ko) * | 2000-12-29 | 2002-07-10 | 이계안 | 스티어링 컬럼의 틸트 브라켓구조 |
JP2008308072A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Mitsubishi Motors Corp | ステアリングコラム装置の衝撃吸収構造 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP8467893A patent/JPH06298102A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020056501A (ko) * | 2000-12-29 | 2002-07-10 | 이계안 | 스티어링 컬럼의 틸트 브라켓구조 |
JP2008308072A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Mitsubishi Motors Corp | ステアリングコラム装置の衝撃吸収構造 |
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