JP2002059204A - 圧延用ロールの研磨方法および圧延用ロール - Google Patents

圧延用ロールの研磨方法および圧延用ロール

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JP2002059204A JP2000300938A JP2000300938A JP2002059204A JP 2002059204 A JP2002059204 A JP 2002059204A JP 2000300938 A JP2000300938 A JP 2000300938A JP 2000300938 A JP2000300938 A JP 2000300938A JP 2002059204 A JP2002059204 A JP 2002059204A
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肇 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に且つ効率的に、研磨ムラのない均一な
クロス研磨目をロールの周面に付与するロールの研磨方
法および光沢ムラのない高光沢金属板を得ることのでき
る安定圧延が可能な圧延用ロールを提供する。 【解決手段】 中空円盤状の砥石を用い、該砥石を回転
させつつ回転させた圧延用のロールに接触させ、さらに
該ロールの軸方向に相対的に移動させてロールを研磨す
るに際し、砥石のオフセット量を0を超え砥石の外径の
1/2 未満とし、砥石をロールの円周を含む面で等分した
場合、砥石とロールの接触面がその等分線の両側に存在
するよう砥石をロールに接触させてクロス研磨目を付与
することを特徴とする圧延用ロールの研磨方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高光沢の金属板を
圧延する際に使用する圧延用ロールおよびその研磨方法
であって、圧延用ロールの円周方向に対して互いに反対
向きに傾斜した断続的な研磨目(以下、クロス研磨目と
もいう)を付与した圧延用ロールおよびその研磨方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延後の金属板表面には、オイルピ
ットと呼ばれる深さ数μm程度のミクロ欠陥と、スクラ
ッチと呼ばれるロールの研磨目の転写に起因する深さ1
μm程度の凹凸状のミクロ欠陥が存在し、表面光沢を低
下させる原因となっている。そこで、冷間圧延の際に金
属板表面を平滑化するとともに、上記オイルピットやス
クラッチと呼ばれるミクロ欠陥の発生を抑制する圧延方
法が種々提案されており、たとえば以下に述べる研磨方
法により特殊な研磨目を圧延用ロール(以下、単にロー
ルともいう)に付与し、表面粗さの小さい高光沢金属板
を得ることが提案されている。
【0003】例えば特開平8−267109号公報には、ラッ
ピングフィルムで周方向に対して30°以上傾斜するクロ
ス研磨目をロールに付与し、このロールを用いて冷延鋼
板を圧延することにより、光沢に優れた金属板を得るこ
とが開示されている。また、特開平5−253604号公報に
は、通常のロールグラインダーを用い、ワークロールの
回転速度と砥石の送り速度とを制御することによりスパ
イラルマーク状の研磨目をロールに付与し、このロール
を用いて光沢に優れた金属板を得る冷間圧延方法が示さ
れている。
【0004】さらに、特開平7−265912号公報には、図
9(a)、図9(b)に示すように、円盤状(中空円盤
状(カップ状ともいう)を含む)の砥石20を用い、砥石
のオフセット量をXとし、かつロールの法線10N に対す
る傾斜角度をφとし、回転させた砥石20の一端Pを回転
するロール表面に接触させ、砥石20をロールの軸10A方
向に相対的に移動させて、図10に示すように、ロール10
の円周方向に対して一方に傾斜した研磨目を付与するロ
ールの研磨方法およびこのロールを用いた圧延方法が開
示されている。
【0005】しかしながら、上記特開平8−267109号公
報に開示されたラッピングフィルムでクロス研磨目を付
与する研磨方法は、ラッピングフィルムをロールに押し
つけてロールの軸方向に微振動を与えながらロールの軸
方向に移動させるので、制御が複雑であるとともに、ラ
ッピングフィルムの砥粒が磨滅しやすいので、ラッピン
グフィルムを頻繁に交換する必要があり、研磨効率が悪
く、ラッピングフィルムをロールの軸方向に振動させる
ことに起因してロールの周面に研磨ムラ(外観上の研磨
模様やロール表面粗さのムラ)が発生しやすく、このロ
ールを用いて圧延した金属板には光沢ムラが生じるとい
う問題があった。
【0006】特開平5−253604号公報に開示されたスパ
イラル状の研磨目を付与する研磨方法では、例えば30°
の傾斜した研磨目を付与する場合、砥石をロールの外周
速度の0.68倍という高速でロールの軸方向に移動させる
ので、「たたき」と呼ばれる研磨不良が発生しやすく、
顕著な研磨ムラが発生するという問題があり、このロー
ルを用いて圧延した金属板には光沢ムラが鮮明に転写し
て、光沢ムラのため製品にならないという問題があっ
た。
【0007】また、特開平7−265912号公報に開示され
た研磨方法では、円周方向に対して一方にのみ傾斜した
研磨目しかロールに付与できず、この圧延用ロールを用
いた場合には圧延時に蛇行が生じ、圧延トラブルになる
という問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、従来技術のロール研磨方法における上記問題点を解
消することにあり、簡単に且つ効率的に、研磨ムラのな
い均一なクロス研磨目をロールの周面に付与するロール
の研磨方法および光沢ムラのない高光沢金属板を得るこ
とができ、かつ安定圧延が可能な圧延用ロールを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、クロス研
磨目をロールの周面に付与する方法を鋭意検討し、一般
にロール表面を鏡面仕上げする際に用いる中空円盤状の
砥石に着目して本発明を完成させた。本発明は、中空円
盤状の砥石を用い、該砥石を回転させつつ回転させた圧
延用のロールに接触させ、さらに該ロールの軸方向に相
対的に移動させてロールを研磨するに際し、前記砥石の
オフセット量を0を超え前記砥石の外径の1/2 未満と
し、前記砥石を前記圧延用ロールの円周を含む面で等分
した場合、前記砥石と前記圧延用ロールの接触面がその
等分線の両側に存在することを特徴とする圧延用ロール
の研磨方法である。
【0010】また、前記砥石の移動方向の前方における
接触面の面圧が前記砥石の移動方向の後方における接触
面の面圧より高くなるように、前記砥石の回転軸を移動
方向に向けて傾斜させることが好ましい圧延用ロールの
研磨方法である。また、本発明では、前記砥石のオフセ
ット量の上限を前記砥石の内径の1/2 未満とすることが
好ましい。
【0011】また、本発明では、前記砥石の外周速度を
前記ロールの外周速度の3倍以上とすることが好まし
い。また、本発明では、前記砥石の内周側における砥粒
の粒度を外周側における砥粒の粒度よりも大きくするこ
とが好ましい。また、本発明では、前記砥石の砥粒の粒
度を#100 〜#400 とすることが好ましい。
【0012】また、上記圧延用ロールの研磨方法のいず
れかでクロス研磨目を付与した圧延用ロールである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のロールの研磨方法は、ロ
ールを鏡面仕上げする際に用いている中空円盤状の砥石
(以下、単に砥石という)に着目して完成させたもの
で、簡単にかつ効率的に研磨ムラのないクロス研磨目を
ロールに付与する研磨方法である。以下に、本発明のロ
ールの研磨方法について、図を用いて詳細に説明する。
【0014】まず、図1〜図3を用いて、クロス研磨目
をフラットロール(周面がロールの軸に平行な直線をロ
ールの軸のまわりに回転させた面で形成されたロール)
に付与する場合について説明するが、本発明では、クロ
ス研磨目をカーブ付きロール(周面がロールの軸に沿っ
た曲線をロールの軸のまわりに回転させた面で形成され
たロール)に付与することもできるので、この場合の研
磨方法については後述する。
【0015】図1(a)、図1(b)、図1(c)は、
本発明のロールの研磨方法を説明する図で、それぞれ砥
石とロールとの接触状態を示す部分平面図、図1(a)
のB−B部分断面図、図1(a)のA−A断面図であ
る。また、図2は、砥石とロールとの接触面における砥
石の周速度ベクトルの方向を示す平面図である。図3
は、本発明のロールの研磨方法で付与したクロス研磨目
の傾斜角度を示すロールの表面の展開模式図である。
【0016】ここで、1はロール、1Aはロールの回転軸
(以下単にロール軸又は軸と称する)、1Bはロールの回
転方向、1Nはロールの法線、2は砥石、2Aは砥石の回転
軸(以下単に砥石の軸又は軸と称する)、2Bは砥石の回
転方向、2Cは砥石の移動方向、2Dは砥石2と圧延用ロー
ル1との接触域を圧延用ロール軸1A方向に等分した
線)、3L、3Rは砥石2とロール1との接触面である。
【0017】圧延用ロールの円周を含む仮想的な面で砥
石2を等分すると、等分線は丁度2Dのようになる。ま
た、Xはオフセット量、θ1 、θ2 はそれぞれ砥石とロ
ールとの接触面における砥石の外周速度ベクトルの方向
および砥石の内周速度ベクトルの方向、θ+、θ- はロ
ールに付与されたクロス研磨目の一方の傾斜角度および
他方の傾斜角度である。
【0018】本発明に用いる砥石2は、図1(a)、図
1(b)、図1(c)に示すように、リング状の研磨面
が軸2Aに対して直交するように設けてあり、研磨面と反
対側の盤面に図示しない砥石2の回転機構が取り付けて
ある。この砥石2を用いて、ロール1を研磨するには、
砥石2をロール研磨機(図示しない)の砥石回転機構に
取り付けるとともに、同じロール研磨機にロール1を取
り付け、ロール回転機構(図示しない)にて回転させ、
砥石2を回転させつつ回転させたロール1に接触させ、
ロール1の軸1A方向に相対的に移動させてロール1を研
磨する。
【0019】その際、本発明のロールの研磨方法では、
図1(a)、図1(b)、図1(c)に示すように、砥
石2のオフセット量Xを0を超え砥石2の外径の1/2 未
満とし、砥石2とロール1の接触域をロール軸1A方向に
等分する線2Dの両側の砥石2の研磨面3L、3Rをロール1
に接触させてクロス研磨目を付与するようにしているこ
とが特徴である。
【0020】図で、3L、3Rは、砥石2とロール1との接
触面である。ここで、ロール1と砥石2とを取り付けた
ロール研磨機において、上記のように砥石2のオフセッ
ト量Xを0を超え砥石2の外径の1/2 未満とし、砥石2
とロール1の接触域をロール軸1A方向に等分する線2Dの
両側の砥石2の研磨面をロール1に接触させるには、砥
石2の研磨面をロール1に向けるとともに、砥石2の軸
2Aをロール法線1Nに一致させた後、上記オフセット量X
だけ平行にずらせて、砥石2の研磨面をロール1に接触
させるようにすればよいので簡単にできる。
【0021】なお、上記ロール研磨機において、砥石2
の研磨面をロール1に向けるとともに、砥石2の軸2Aを
ロール法線に一致させた後、上記と同じオフセット量だ
け平行にずらせて、砥石2の軸2Aを通るロール1の軸1A
に直角な面の両側で砥石2の研磨面とロール2とを接触
させるようにすることによっても、上述した本発明のロ
ールの研磨方法で付与するのと同様なクロス研磨目をロ
ールに付与できる。
【0022】次に、上記本発明のロールの研磨方法によ
り、簡単に且つ効率的に研磨ムラのない均一なクロス研
磨目をロール1に付与できる作用について以下に説明す
る。本発明におけるロールの研磨方法では、図2に示す
ように、砥石2とロール1の接触域をロール軸方向に等
分する線2Dの両側について砥石2の研磨面3L、3Rをロー
ル1に接触させている。
【0023】図2で、θ1 、θ2 はそれぞれ砥石2とロ
ール1との接触面3L、3Rにおける砥石の外周速度ベクト
ルの方向および砥石の内周速度ベクトルの方向である。
1Bはロール1の回転方向であり、ロール1の円周方向は
1Bに平行である。図2に示すように、砥石2とロール1
との接触面3L、3Rにおける砥石2の周速度ベクトルの方
向は、ロール1の円周方向に対し互いに反対向きに傾斜
している。すなわち、一方の接触面3Lの外周縁から内周
縁までの間における砥石2の周速度ベクトルの方向は、
図面で右上向きに傾斜し、他方の接触部3Rの外周縁から
内周縁までの間における砥石2の周速度ベクトルの方向
は、図面で右下向きに傾斜している。
【0024】そこで、本発明のロールの研磨方法では、
砥石2を少なくとも1回、ロール1の軸1A方向に相対的
に移動させるだけで、図3(a)〜図3(d)に示すよ
うに、円周方向に対して互いに反対向きにそれぞれ
θ+ 、θ- 傾斜している断続的な研磨目であるクロス研
磨目をロール1の周面に付与できる。本発明のロールの
研磨方法では、砥石2をロール1の軸1A方向に微振動を
与える必要もなく、砥石2は回転するため目づまりを起
こしにくく、頻繁に取り替える必要もないため、簡単に
且つ効率的に研磨ムラのない均一なクロス研磨目をロー
ル1の周面に付与できるのである。
【0025】本発明で砥石2を相対的に移動させるとい
うのは、ロール1を回転させ、回転する砥石2をロール
1の軸1A方向に移動させるか若しくは、砥石2を回転さ
せ、回転させたロール1を軸1A方向に移動させるか或い
は、ロール1および砥石2の両者を互いに反対向きに移
動させることであり、砥石2の相対的移動速度は、砥石
2の外周速度に対して十分小さく設定すれば、クロス研
磨目の傾斜角度θ+ 、θ- には大きな影響を与えない。
【0026】本発明のロールの研磨方法によれば、砥石
2の相対的移動速度を例えば1mm/sec程度と低速にすれ
ば、砥石の移動速度を速くしてスパイラル状の研磨目を
ロールに付与する場合に発生する「たたき」と呼ばれる
研磨不良が発生することもない。有限幅の砥石を用い、
ロールを有限速度で軸方向に移動させながら有限砥石回
転数で研磨すれば、原理的に図3(d)のように、左右
異なる範囲で分布した研磨目となる。砥石回転数を上げ
ていくことにより、図3(b)のような、左右の研磨目
が円周方向に対してなす角度が対称な状態に近づくが、
厳密に対称にはならない。
【0027】また、図3(d)の状態から、砥石幅を狭
くしていくことにより、図3(c)のような、左右で角
度は異なるが、研磨角度の分布が狭くなっていく状態に
近づくが、厳密に研磨目が平行にはならない。さらに、
幅の狭い砥石を用いて砥石回転数を上げていくことによ
り、図3(a)のような、角度が左右対称で研磨目が平
行な状態に近づくが、厳密に研磨目が平行で左右対称に
はならない。
【0028】本発明では、いかなる実施例においても、
有限幅の砥石を用いて、有限砥石回転数で研磨するの
で、図3(d)の状態の研磨目となり、厳密に図3
(a)〜(c)の研磨目とはならないが、それに近い状
態には調整することができ、また、図3(d)の状態で
も、充分、光沢ムラを防止しつつ光沢向上効果を得るこ
とが出来る。
【0029】本発明のロールの研磨方法において砥石2
のオフセット量Xを、0を超え砥石2の外径の1/2 未満
とする理由は次のとおりである。砥石2のオフセット量
Xを0とした場合には、図2に示す接触面3L、3Rにおけ
る砥石2の周速度ベクトルの方向がロール1の円周方向
とほぼ平行となって、クロス研磨目の傾斜角度の平均値
が5°未満となり、光沢向上の効果が不十分となり、一
方、砥石2のオフセット量Xを砥石2の外径の1/2 とし
た場合には、同図2に示す接触面3L、3Rにおける砥石2
の周速度ベクトルの方向がロール1の軸1Aにほぼ平行と
なり、研磨目の傾斜角度の平均値が 85 °を超えてしま
い、クロス研磨目の摩耗が早く、クロス研磨目の光沢向
上効果が維持できなくなるからである。
【0030】なお、オフセット量Xとは、ロール1の軸
1Aと砥石2の軸2A間の距離であり、ロール研磨機では、
砥石2の軸2Aをロール1の法線1Nに一致させてから上記
で説明したように砥石2をオフセット量Xだけ平行にず
らせて設定するのが一般的である。以上の説明では、砥
石2をロール1の軸1A方向に相対的に移動させて、クロ
ス研磨目をフラットロールに付与するとして説明した
が、本発明のロールの研磨方法においては、図4
(a)、図4(b)に径の変化を拡大して示すカーブ付
きロールにクロス研磨目を付与することもできる。
【0031】本発明によりカーブ付きロールにクロス研
磨目を付与する場合には、砥石2をロール研磨機(図示
しない)に取り付けるとともに、このロール研磨機にロ
ール1を取り付け、砥石2を回転させつつ回転させたロ
ール1に接触させ、ロール1の軸方向に相対的に移動さ
せる際、フラットロールにクロス研磨目を付与する場合
と同様に、図4(a)、図4(b)に示すように、砥石
2のオフセット量を0を超え砥石2の外径の1/2 未満と
し、砥石2とロール1との接触域をロール軸1A方向に等
分する線2Dの両側の砥石2の研磨面をロール1に接触さ
せるようにし、カーブにならいながらロール軸1A方向に
砥石2を相対移動すれば、簡単かつ効率的にムラのない
クロス研磨目をロールに付与できるのである。
【0032】なお、図4(a)、図4(b)は、カーブ
付きロールにクロス研磨目を付与する場合における砥石
2とロール1との接触状態を示すものであり、図1
(a)〜図1(c)と同じものについては同じ符号を付
し、説明を省略する。図4(b)は、図4(a)のB’
−B’部分断面図である。クロス研磨目をフラットロー
ルに付与する場合と、カーブ突きロールに付与する場合
とで異なるのは、砥石2をロール1の軸1A方向に移動さ
せる際、前者では、ロール研磨機に取り付けた砥石2の
軸2Aがロール1の法線1Nと平行になるように、砥石2の
軸をロール1の軸1Aに対して直角に保持するようにして
いるが、後者では、ロール研磨機に取り付けた砥石2の
軸2Aがロールカーブに応じたロール1の法線1Nと平行と
なるように、砥石2の軸2Aとロール1の軸1Aとのなす角
度を変化させていることである。
【0033】ところで、本発明者らは、上述した本発明
のロールの研磨方法によりクロス研磨目をロール1の周
面に付与した場合には、砥石2の移動方向2C前方の接触
面3Lで付与された研磨目の深さが砥石2の移動方向2C後
方の接触面3Rで付与された研磨目より浅くなることに気
がついた。この原因は、砥石2とロール1との接触面3
L、3Rでの面圧がほぼ等しく、砥石2の移動方向2Cの前
方における接触面3Lで付与された研磨目が後方の接触面
3Rで研磨されるためである。
【0034】接触面3L、3Rでの面圧がほぼ等しくなるの
は、本発明では砥石2のオフセット量Xを0を超え砥石
2の外径の1/2 未満とし、砥石2とロール1との接触域
をロール軸1A方向に等分する線2Dの両側の砥石2の研磨
面をロール1に接触させるのに、ロール研磨機におい
て、砥石2の軸2Aをロール1の法線1Nに一致させた後、
砥石2のオフセット量Xを0を超え砥石2の外径の1/2
未満として砥石2の研磨面をロール1に接触させるから
である。
【0035】すなわち、フラットロールにクロス研磨目
を付与する場合には図1(a)〜図1(c)、カーブ付
きロールにクロス研磨目を付与する場合には図4
(a)、図4(b)からわかるように、砥石2の研磨面
がロール1の周面にほぼ平行であるから、砥石2の移動
方向の前方における接触面3Lと後方における接触面3Rで
の面圧がほぼ等しくなる。
【0036】そこで、本発明のロールの研磨方法におい
ては、図5に示すように、砥石2の移動方向2Cの前方に
おける接触面3Lの面圧が砥石2の移動方向2Cの後方にお
ける接触面3Rの面圧より高くなるように、砥石2の軸2A
を移動方向2Cに向けてロール1の法線1Nに対して角αだ
け傾斜させるのが好ましい。図5は、本発明の好ましい
ロールの研磨方法を説明するための砥石の軸2Aの傾斜方
向を示す部分断面図であり、図2のC−C断面もしくは
図4(a)において砥石2の軸2Aを通り、ロール1の軸
1Aに平行で、かつ紙面に垂直な断面で見た場合の状態で
ある。ただし、図2、図4(a)では、砥石2の軸2Aを
図示せず、砥石2の軸2Aに代わりに砥石2の研磨面の中
心Oを示してある。軸2AはこのOを通る。
【0037】ロール法線1Nに対する砥石の軸2Aの傾斜角
度αは、砥石2が弾性変形により両側の接触面3L、3Rに
おいて接触維持できる範囲で、かつ砥石2の移動方向2C
の前方における接触面3Lで付与された研磨目の、後方の
接触面3Rで研磨された後での深さと、後方の接触面3Rで
付与された研磨目の深さとがほぼ等しくなるようにすれ
ばよい。傾斜角度αは、圧延ロール1の材質、砥石の粒
度や砥石の材質等によって決めることができ、0.01〜0.
5 °にすることができる。
【0038】本発明の好ましい研磨方法では、研磨時
に、砥石2の移動方向2Cの前方における接触面3Lの面圧
が砥石2の移動方向2Cの後方における接触面3Rの面圧よ
り高くなるように、砥石2の軸2Aを移動方向2Cに向けて
ロール1の法線1Nに対し傾斜させるので、前方の接触面
3Lで付与した研磨目の、後方の接触面3Rで研磨されて浅
くなった後での深さと、後方の接触面3Rで付与した研磨
目の深さをほぼ等しくできる。
【0039】この深さのほぼ等しいクロス研磨目を付与
したロールの場合、深さの異なるクロス研磨目を付与し
たロールに比較して、研磨目が長寿命であり、圧延長さ
を長くしても光沢向上効果が維持できることも実験結果
からわかった。これらの図においては、砥石2の移動方
向2Cを左方向としているが、反対の右方向としてもよ
く、この場合には砥石2の移動方向の前方における接触
面が3Rとなり、砥石2の移動方向の後方における接触面
が3Lとなる。またこれらの図では、砥石2を2Cの方向に
移動するとしているが、圧延ロール1を2Cと反対方向に
移動してもよい。
【0040】さて、ここで話は変わるが、本発明のロー
ルの研磨方法では、砥石2のオフセット量Xの上限を砥
石2の内径の1/2 未満とするのが好ましい。この理由
は、砥石2のオフセット量Xの上限を砥石2の内径の1/
2 以上、外径の1/2 未満とした場合には、図6(a)、
図6(b)に示すように、砥石2の内径の1/2 以上、オ
フセット量Xまでの範囲の砥石2の研磨面がロール1と
接触せず、砥石2の研磨面での摩耗が不均一となりやす
いため、研磨面積が広い大径ロールの研磨では、所定研
磨面積毎に砥石2のツルーイング(図6(b)の様に変
形してしまった砥石面をフラットに加工すること)や、
ドレッシング(目立て)が必要となり、研磨作業能率が
低下したり、研磨コストが高くなるからである。
【0041】また、本発明の研磨方法では、砥石の外周
速度とロールの外周速度との関係が重要であり、砥石2
の外周速度をロールの外周速度の3倍以上とすることが
好ましい。この理由は、砥石とロールとの接触面におい
て、例えば砥石の外周速度ベクトルの円周方向に対する
角度が10°となるようにオフセット量を設定した場合を
例にとるが、砥石2の外周速度をロールの外周速度の3
倍未満とすると、図7からわかる通り、クロス研磨目の
一方の傾斜角度が15°より大きくなって、目標の研磨角
度から50%も異なってしまうことから、金属板の光沢が
目標どおりにならない場合があるからである。外周速度
ベクトルの円周方向に対する角度が変わった場合でも、
3倍以上とすると金属板の光沢が良好になるクロス研磨
目が得られる。
【0042】また、本発明の研磨方法では、砥石の内周
側における砥粒の粒度を外周側における砥粒の粒度より
も大きくするのが好ましい。この理由は、次のとおりで
ある。本発明の好ましい研磨方法において、研磨時に、
砥石2の移動方向2Cの前方における接触面3Lの面圧が砥
石2の移動方向2Cの後方における接触面3Rの面圧より高
くなるように、砥石2の軸2Aを移動方向に向けて傾斜さ
せた場合、研磨条件によっては、図8に示す状態とな
る。
【0043】すなわち、砥石2の移動方向2Cの前方で
は、砥石2の内周側がロール1に接触せず、隙間4Lが生
じ、砥石2の移動方向2Cの後方では、砥石2の外周側が
ロール1に接触せずに隙間4Rが生じるとともに、砥石2
の移動方向2Cの前方における接触面3L内の外周側がロー
ル1に強く接触し、一方、砥石2の移動方向2Cの後方に
おける接触面3Rでは、前方とは逆に砥石の内周側がロー
ル1に強く接触する。また本発明の好ましい研磨方法で
は、砥石2の移動方向2Cの前方における接触面3Lの面圧
が砥石2の移動方向2Cの後方における接触面3Rの面圧よ
り高くなるようにしている。
【0044】このため、砥石2の内周側と外周側におけ
る砥粒の粒度を同じにした場合には、接触面3Rで付与さ
れるロール軸1A方向の単位長さ当りの溝の数が接触面3L
で付与される溝の数よりも少なくなっていた。そして、
砥石2の内周側における砥粒の粒度を外周側における砥
粒の粒度よりも大きくし、砥石2の内周側における砥粒
の平均的な径を外周側のそれより小さくした砥石でクロ
ス研磨目をロールに付与したところ、砥石2の内周側で
付与されるロール軸方向の単位長さ当りの溝の数と砥石
2の外周面で付与される溝の数とを略同数にでき、この
ロールで圧延した結果、クロス研磨目の効果を一層持続
できることがわかったからである。
【0045】なお、砥石2の内周側と外周側における砥
粒の粒度差は、砥石2の内周側と外周側との押しつけ圧
差やロール材質等により、ロール軸1A方向の単位長さ当
りにおける一方側に傾斜する研磨目の溝の数と他方側に
傾斜する研磨目の溝の数とが略同数になるように定めれ
ばよい。ここで、本発明に用いる砥石2の砥粒の粒度を
#100 〜#400 とするのが好ましい。
【0046】この理由は、砥石2の砥粒の粒度が#100
未満の場合、ロールに付与される研磨目が粗くなり、焼
付や光沢ムラの原因となるからであり、一方、砥石2の
砥粒の粒度が#400 を超えた場合、金属板表面の平滑化
効果が減少し、クロス研磨目の光沢向上効果が小さくな
るからである。このため、本発明に用いる砥石2の砥粒
の粒度を#100 〜#400 とするのが好ましい。
【0047】なお、#100 〜#400 の砥粒の粒度とは、
ダイヤモンドおよび立方晶窒化ほう素(CBN ともいう)
砥粒の粒度の種類(JIS B4130 )として規定する16/18
〜325/400 のうち、100/120 〜325/400 のことであり、
この範囲を超える粒度は、粒径が小さすぎて、ロール表
面に研磨目を付与するのに適さず、逆に下回る粒度は、
粒径が大きすぎて、研磨目がまばらになりすぎ、金属板
に十分に光沢が得られない場合がある。
【0048】本発明に用いる砥石2の砥粒の材質も、一
般に用いられているダイヤモンドまたはCBN とすること
ができ、鋼系ロールにクロス研磨目を付与する場合に
は、CBN を用いると、ダイヤモンドと鋼系ロールの様に
焼付かなくなるためよい。また、砥粒を保持し、砥粒層
部を形成する結合剤としては、レジン、ビトリファイド
とすることができ、砥粒のコンセントレーションとして
は、50〜200 の範囲とすることができ、特に、砥粒のコ
ンセントレーションを75または100 とすると、ロール表
面に深さの均一な研磨目を付与出来るためよい。
【0049】次いで、上記本発明の研磨方法でクロス研
磨目を付与したロールについて説明する。本発明の研磨
方法で付与したクロス研磨目は、研磨ムラのない均一な
ものであるので、以下の理由によって、蛇行することな
く金属板を圧延でき、光沢ムラのない高光沢の金属板を
得ることができると考えられる。
【0050】クロス研磨目がロールバイト内で圧延長
手方向に対して互いに反対向きに傾斜しているので、金
属板に作用するスラスト力を相殺でき、金属板を蛇行さ
せずに安定して圧延できる。クロス研磨目が圧延長手
方向に対して傾斜しているので、研磨目がロール円周方
向につけられている場合や、ロール表面が鏡面の場合に
比べ、研磨目と金属板がロールバイト内で摩擦すること
で得られる金属板表面の平滑化効果が大きく、ミクロ欠
陥の発生を抑制できるので、高光沢金属板を得ることが
できる。研磨ムラのない均一なクロス研磨目のロール
で圧延を施すので、光沢ムラのない金属板を得ることが
できる。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明について具体的に
説明する。実施例1〜実施例3ではフラットロールにク
ロス研磨目を付与し、冷間タンデム圧延機の第1〜第5
スタンド又は12段クラスタ型圧延機の圧延スタンドに組
み込んだ場合とし、実施例4では、カーブ付きロールを
冷間タンデム圧延機の第1〜第5スタンドに組み込むと
ともに、第1から第5スタンドにかけてそのカーブを順
に半径あたり200 、200 、100 、100 、50μm の半振幅
(位相0〜π)サインカーブとし、該カーブ付きロール
にクロス研磨目を付与した場合である。 〔実施例1〕セミハイス製の直径が600mm の第1〜第5
スタンドに組み込む圧延用のロールを表1に示す研磨条
件で研磨後、上下1対として5スタンドからなる冷間タ
ンデム圧延機に組み込んで、熱間圧延・焼鈍・酸洗後の
素材厚4.0mm のSUS 430 フェライト系ステンレス鋼板に
圧延を施し、厚み1.5mm とした。
【0052】冷間タンデム圧延機にロールを組み込んで
からの延べ圧延長さを記憶するとともに、得られた鋼板
にさらに焼鈍・酸洗・調質圧延を施して、上記延べ圧延
長さにおける鋼板の光沢度(GS 20 °)を測定した。表
1に研磨条件および研磨目の傾斜角度、研磨後のロール
粗度Ra(JIS B 0601の算術平均粗さ:以下、単に粗さと
称する。)、研磨後のロールの研磨ムラの有無、圧延時
蛇行の有無、延べ圧延長さ並びにこの延べ圧延長さにお
ける鋼板の光沢度(GS 20 °)を合わせて示した。
【0053】なお、ロールの研磨目の傾斜角度θ+ 、θ
- は、図3で示すように左斜め下から右斜め上に向かう
ように傾いている場合をθ+ 、右斜め下から左斜め上に
向かうように傾いている場合をθ- とし、円周方向とな
す角度である。以下の実施例でも同じとした。ロール粗
さはロールの軸方向に測定した。冷間タンデム圧延機で
は、圧延速度を200mpmとし、20cSt (40℃)の鉱物系圧
延油を5%のエマルジョン状態で供給しつつ圧延を行っ
た。
【0054】発明例A01 〜A08 では、中空円盤状の砥石
として、CBN ホイール(JIS B 4131の形状6A2 )を用
い、この砥石を回転させつつ回転させたロールに接触さ
せてロールを研磨する際に、砥石のオフセット量を0を
超え砥石の外径の1/2 未満とし、砥石をロールの円周を
含む面で等分した場合、砥石とロールの接触面がその等
分線の両側に存在するよう砥石をロールに接触させ、ロ
ールの軸方向に1回(片道)移動させてクロス研磨目を
付与した。
【0055】比較例A09 では、砥石のオフセット量を0
とし、その他の条件は発明例A01 と同じとして、円周方
向にほぼ平行な研磨目を付与した。従来例としては、ラ
ッピングフイルムを用い、ラッピングフイルムをロール
の軸方向に5Hzで振動させてクロス研磨目を付与した従
来例A10 、平型砥石を用い、発明例よりロールの外周速
度を遅くしかつ、砥石の移動速度を大きくしてスパイラ
ル研磨目を付与した従来例A11 、および中空円盤状の砥
石の一端を接触させ、実施例A01 と同じ粒度および形状
の砥石を用いて一方にのみ傾斜した研磨目を付与した従
来例A12 とした。
【0056】総合評価は次のようにして行った。ロール
の研磨ムラおよび圧延時蛇行が発生せず、かつツルーイ
ング及びドレッシングなしで10本のロールにクロス研磨
目を付与できるとともに、鋼板の光沢度(GS 20 °)が
圧延長さ10kmで880 以上の場合には○、ツルーイング及
びドレッシングなしで10本のロールにクロス研磨目を付
与できるとともに、鋼板の光沢度(GS 20 °)が圧延長
さ10km超えで880 以上の場合には◎とし、△はロールの
研磨ムラおよび圧延時蛇行が発生せず、かつ光沢度が圧
延長さ10kmで880 以上であるがドレッシング回数がロー
ル一本毎の場合、もしくは鋼板の光沢度(GS 20 °)が
圧延長さ10kmで850 以上、880 未満の場合とした。×は
光沢度が850 未満となった場合か、ロールの研磨ムラも
しくは圧延時蛇行のどちらかが発生した場合とした。
【0057】
【表1】 この結果から、発明例A01 〜A08 では、ロールの研磨ム
ラおよび圧延時蛇行が発生せず、鋼板の光沢度を比較例
A09 より良好にできていることがわかる。発明例A01 〜
A08 のうち、砥石の移動方向の前方における接触面の面
圧が砥石の移動方向の後方における接触面の面圧より高
くなるように、砥石の軸を移動方向に向けてロールの法
線に対し傾斜させた発明例A02 では、発明例A01 より研
磨目の寿命が長く、クロス研磨目の光沢向上効果を維持
できている。
【0058】また、砥石のオフセット量を砥石の内径の
1/2 以上とした発明例A03 では、研磨面に不均一摩耗が
生じるため、1本のロールにクロス研磨目を付与する毎
に砥石をツルーイング及びドレッシングする必要があっ
たが、砥石のオフセット量を砥石の内径の1/2 未満とし
た発明例では、10本のロールにクロス研磨目を付与する
まで砥石のドレッシングが不要で研磨コストを発明例A0
3 より低減できた。
【0059】また、砥石の外周速度をロールの外周速度
の3倍以上とし、その他の条件を発明例A04 と同じとし
た発明例A01 では、発明例A04 よりも鋼板の光沢度が高
い。また、内周側の砥粒の粒度を外周の砥粒の粒度より
大きくし、かつ砥石の軸を移動方向に向けてロールの法
線に対し傾斜させた発明例A05 では、発明例A02 より延
べ圧延長さが長くなっても鋼板の光沢度は良好に保たれ
ている。すなわち、研磨目の寿命が長く、一段とクロス
研磨目の光沢度向上効果を維持できている。
【0060】また、砥石の砥粒の粒度を100 〜400 番と
した発明例A01 、A06 、A07 では、粒度がその範囲を外
れその他の条件を同じとした発明例A08 の場合より鋼板
の光沢度が良好である。そして、発明例により得られた
鋼板には光沢ムラが発生していなかった。これに対し
て、ラッピングフイルムを用い、ラッピングフイルムを
ロールの軸方向に振動させてクロス研磨目を付与した従
来例A10 、および平型砥石を用い、スパイラル研磨目を
付与した従来例A11 では、ロールに研磨ムラが発生し、
そして鋼板にも光沢ムラが生じて製品は格落ちとなっ
た。また、中空円盤状の砥石の一端を接触させ、一方に
のみ傾斜した研磨目を付与した従来例A12 では、圧延時
に蛇行が発生して圧延を中止せざるを得なかった。 〔実施例2〕冷間ダイス鋼製の直径が80mmの圧延用のロ
ールを表2に示す研磨条件で研磨後、上下1対として12
段クラスタ型圧延機に組み込み、熱間圧延・焼鈍・酸洗
後の素材厚3.0mm のSUS 304 オーステナイト系ステンレ
ス鋼板に圧延を施して厚み0.25mmにした。
【0061】12段クラスタ型圧延機にロールを組み込ん
でからの延べ圧延長さを記憶するとともに、得られた鋼
板にさらに同一条件で焼鈍・酸洗・調質圧延・バフ研磨
1パスを施した後、上記延べ圧延長さにおける鋼板の光
沢度(GS 20 °)を測定した。表2に研磨条件および研
磨目の傾斜角度、研磨後のロール粗さ、研磨後のロール
の研磨ムラの有無、圧延時蛇行の有無、延べ圧延長さ並
びにこの延べ圧延長さにおける鋼板の光沢度(GS 20
°)を合わせて示した。
【0062】なお、ロール粗さはロールの軸方向に測定
した。12段クラスタ型圧延機では、圧延速度を200m/ 分
とし、粘度3cSt (40℃)の鉱物油をニートで供給しつ
つ9パスで圧延を行った。発明例B01 〜B08 では、中空
円盤状の砥石として、CBN ホイール(JIS B 4131の形状
6A2 )を用い、この砥石を回転させつつ回転させたロー
ルに接触させてロールを研磨する際に、砥石のオフセッ
ト量を0を超え砥石の外径の1/2 未満とし、砥石をロー
ルの円周を含む面で等分した場合、砥石とロールの接触
面がその等分線の両側に存在するよう砥石をロールに接
触させ、ロールの軸方向に1回移動させてクロス研磨目
を付与した。
【0063】比較例B09 では、砥石のオフセット量を0
とし、その他の条件は発明例B01 と同じとして、円周方
向にほぼ平行な研磨目を付与した。従来例としては、ラ
ッピングフイルムを用い、ラッピングフイルムをロール
の軸方向に8.5Hz で振動させてクロス研磨目を付与した
従来例B10 、平型砥石を用い、発明例よりロールの外周
速度を遅くしかつ、砥石の移動速度を大きくしてスパイ
ラル研磨目を付与した従来例B11 、および中空円盤状砥
石の一端を接触させ、実施例A01 と同じ粒度および形状
の砥石を用いて一方にのみ傾斜した研磨目を付与した従
来例B12 とした。
【0064】総合評価は次のようにして行った。ロール
の研磨ムラおよび圧延時蛇行が発生せず、かつ鋼板の光
沢度(GS 20 °)が圧延長さ10kmで表850 、裏919 以上
の場合には○、鋼板の光沢度(GS 20 °)が圧延長さ10
km超えで表850 、裏919 以上の場合には◎とし、△はロ
ールの研磨ムラおよび圧延時蛇行が発生せず、かつ鋼板
の光沢度(GS 20 °)が圧延長さ10kmで(表800 / 裏86
9 )以上、(表850/裏919 )未満の場合とした。×は鋼
鈑の光沢度が(表800 / 裏869 )未満の場合か、ロール
の研磨ムラもしくは圧延時蛇行のどちらかが発生した場
合とした。
【0065】
【表2】 この結果から、発明例B01 〜B08 では、ロールの研磨ム
ラおよび圧延時蛇行が発生せず、鋼板の光沢度を比較例
B09 より良好にできていることがわかる。発明例B01 〜
B08 のうち、砥石の移動方向の前方における接触面の面
圧が砥石の移動方向の後方における接触面の面圧より高
くなるように、砥石の軸を移動方向に向けてロールの法
線に対し傾斜させた発明例B02 では、発明例B01 より延
べ圧延長さが長くなっても鋼板の光沢度は良好に保たれ
ている。すなわち、研磨目の寿命が長く、クロス研磨目
の光沢向上効果を維持できている。
【0066】また、砥石のオフセット量を砥石の内径の
1/2 以上とした発明例B03 では、研磨面積が上記実施例
1より狭いため、2本のロールにクロス研磨目を付与し
ても砥石の研磨面に顕著な不均一摩耗が生じることもな
く、砥石をドレッシングする必要がなっかたので、砥石
のオフセット量を砥石の内径の1/2 未満とした発明例と
研磨コストの相違はなかった。
【0067】また、砥石の外周速度をロールの外周速度
の3倍以上としその他の条件を発明例B04 と同じとした
発明例B01 では、発明例B04 よりも鋼板の光沢度が高
い。また、内周側の砥粒の粒度を外周側の砥粒の粒度よ
り大きくし、かつ砥石の軸を移動方向に向けてロールの
法線に対し傾斜させた発明例B05 では、発明例B02より
研磨目の寿命が長く、一段とクロス研磨目の光沢度向上
効果を維持できている。
【0068】また、砥石の砥粒の粒度を100 〜400 番と
した発明例B01 、B06 、B07 では、粒度がその範囲を外
れ、その他の条件を同じとした発明例B08 の場合より鋼
板の光沢度が良好である。そして、発明例で得られた鋼
板には光沢ムラが発生していなかった。これに対して、
ラッピングフイルムを用い、ラッピングフイルムをロー
ルの軸方向に振動させてクロス研磨目を付与した従来例
B10 、および平型砥石を用い、スパイラル研磨目を付与
した従来例B11 では、ロールに研磨ムラが発生し、そし
て鋼板にも光沢ムラが生じて製品は格落ちとなった。ま
た、中空円盤状の砥石の一端を接触させ、一方にのみ傾
斜した研磨目を付与した従来例B12 では、圧延時に蛇行
が発生して圧延を中止せざるを得なかった。 〔実施例3〕実施例1と同じ材質および寸法の、セミハ
イス製の直径が600mm である第1〜第5スタンドに組み
込む圧延用のロールを表3に示す研磨条件で研磨し、上
下1対として5スタンドからなる冷間タンデム圧延機に
組み込んで、熱間圧延・焼鈍・酸洗後の素材厚2.0mm の
SUS 430 フェライト系ステンレス鋼に圧延を施し、厚み
0.7mm とした。
【0069】冷間タンデム圧延機にロールを組み込んで
からの延べ圧延長さを記憶するとともに、得られた鋼板
にさらに焼鈍・酸洗・調質圧延を施して、上記延べ圧延
長さにおける鋼板の光沢度(GS 20°)を測定した。表
3に研磨条件および研磨目の傾斜角度、研磨後のロール
粗さ、研磨後のロールの研磨ムラの有無、圧延時蛇行の
有無、延べ圧延長さ並びにこの延べ圧延長さにおける鋼
板の光沢度(GS 20°)を合わせて示した。
【0070】なお、ロール粗さはロールの軸方向に測定
した。冷間タンデム圧延機では、圧延速度を400mpmと
し、20cSt (40℃)の鉱物系圧延油を5%のエマルジョ
ン状態で供給しつつ圧延を行った。発明例C01 〜C06 で
は、中空円盤状の砥石として、CBN ホイール(JISB4131
の形状6A2 )を用い、この砥石を回転させつつ回転させ
たロールに接触させてロールを研磨する際に、砥石のオ
フセット量を0を超え砥石の外径の1/2 未満とし、かつ
砥石2をロール1の円周を含む面でロール軸1A方向に等
分した場合、砥石とロールの接触面がその両側に存在す
るよう砥石2をロールに接触させ、ロールの軸方向に1
回(片道)移動させてクロス研磨目を付与した。
【0071】そのとき、ロールの研磨目の傾斜角度をオ
フセット量を表のとおりの範囲で変えた。比較例C11 で
は、砥石のオフセット量を0とし、その他の条件は発明
例C01 と同じとして、円周方向にほぼ平行な研磨目を付
与した。従来例C12 としては、円柱円盤状砥石を用い、
回転させながらその円周側面をロールの周面に押し当て
てロールの円周方向にほぼ平行な研磨目を付与した。
【0072】総合評価は次のようにして行った。ロール
の研磨ムラおよび圧延時蛇行が発生せず、かつツルーイ
ング及びドレッシングなしで10本のロールにクロス研磨
目を付与できるとともに、鋼板の光沢度(GS 20 °)が
圧延長さ20kmで900 以上の場合に○、鋼板の光沢度(GS
20 °)が圧延長さ20km超えで950 以上の場合に◎と
し、△はロールの研磨ムラおよび圧延時蛇行が発生せ
ず、かつ光沢度が圧延長さ20kmで900 以上であるがツル
ーイング及びドレッシング回数がロール一本毎の場合、
もしくは鋼板の光沢度(GS 20°)が圧延長さ20kmで800
以上、900 未満の場合とした。×は光沢度が800 未満
となった場合か、ロールの研磨ムラもしくは圧延時蛇行
のどちらかが発生した場合とした。
【0073】
【表3】 この結果から、発明例C01 〜C06 では、ロールの研磨ム
ラおよび圧延時蛇行が発生せず、鋼板の光沢度が比較例
C11 および従来例C12 より良好であることがわかる。
【0074】更に、発明例C02 〜C04 及びC06 のよう
に、全ての研磨目の傾斜角度が5°〜85°の範囲に入っ
ていると、その範囲を一部外れた研磨目を有する発明例
C01 、C05 よりも更に鋼板の光沢度が良好である。ま
た、砥石のオフセット量を砥石の内径の1/2 以上とした
発明例C05 では研磨面に不均一摩耗が生じるため、1本
のロールにクロス研磨目を付与する毎に砥石をドレッシ
ングする必要があったが、砥石のオフセット量を砥石の
内径の1/2 未満とした発明例C01 〜C04 及びC06 では、
10本のロールにクロス研磨目を付与するまで砥石のドレ
ッシングが不要で砥石のオフセット量を砥石の内径の1/
2 以上とした発明例C05 より研磨コストを低減できた。
〔実施例4〕セミハイス製の直径600 mmの、第1から第
5スタンドにかけて組み込むロールを上流から順にその
カーブを順に半径あたり200 、200 、100 、100 、50μ
m の半振幅(位相0〜π)サインカーブとし、表4に示
す研磨条件で研磨後、上下1対として該カーブ付きロー
ル(胴長中央の直径が600 mm)を冷間タンデム圧延機の
各スタンドに組み込んで、その他の条件は前記実施例3
と同じとして圧延を行い、冷間タンデム圧延機にロール
を組み込んでからの延べ圧延長さを記憶するとともに、
得られた鋼板にさらに焼鈍・酸洗・調質圧延を施して上
記延べ圧延長さにおける鋼板の光沢度(GS 20 °)を測
定した。
【0075】表4に研磨条件およびロールにおける研磨
目の傾斜角度、同研磨後のロール粗さ、同研磨後のロー
ルの研磨ムラの有無、圧延時蛇行の有無、延べ圧延長さ
並びにこの延べ圧延長さにおける鋼板の光沢度(GS 20
°)を合わせて示した。なお、ロール粗さはロールの軸
方向に測定した。冷間タンデム圧延機では、圧延速度を
200mpmとし、20cSt (40℃)の鉱物系圧延油を5%のエ
マルジョン状態で供給しつつ圧延を行った。
【0076】発明例D01 〜D08 の第1〜第5スタンドに
組み込むロールは、中空円盤状の砥石としてCBN ホイー
ル(JISB4131の形状6A2 )を用い、粗研磨により上記カ
ーブを形成し、次いで、クロス研磨目を付与するにあた
り、図4(a)、図4(b)に示すように、研磨機(図
示しない)に取り付けた砥石2の軸がロールカーブに応
じたロール1の法線1Nと平行になるように、砥石2の軸
とロール1の軸とのなす角度を変化させるとともに、砥
石2のオフセット量を0を超え砥石2の外径の1/2 未満
とし、砥石2をロール1の円周を含む面でロール軸1A方
向に等分した場合、接触面がその両側に存在するよう砥
石2をロール1に接触させ、ロール1の軸方向に1回移
動させた。
【0077】比較例D11 では、第1〜第5スタンドに組
み込むロールに、砥石のオフセット量を0とし、その他
の条件は発明例D01 と同じとして、円周方向にほぼ平行
な研磨目を付与した。従来例D12 としては、第1〜第5
スタンドに組み込むロールに、円柱円盤状砥石を用い、
回転させながらその円周側面をロールの周面に押し当て
てロールの円周方向にほぼ平行な研磨目を付与した。
【0078】総合評価は実施例1と同じにした。
【0079】
【表4】 この結果から、発明例D01 〜D08 では、第1〜第5スタ
ンドのカーブ付きロールにも実施例1の発明例A01 〜A0
8 とほぼ同じ傾斜角度およびロール粗さを有するクロス
研磨目が付与でき、研磨ムラも発生しないことがわかっ
た。
【0080】また、発明例D01 〜D08 では、鋼板の光沢
度が比較例D11 および従来例D12 より良好であり、また
光沢ムラも蛇行も発生していない。発明例D1〜D08 の結
果が得られた理由は、上述した実施例1のA01 〜A08 に
おける理由と同じであるので説明を省略する。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の研磨方法
によれば、砥石を少なくとも1回ロールの軸方向に相対
的に移動させるだけで、簡単に、研磨ムラのない均一な
クロス研磨目を圧延用ロールに付与できる。また、本発
明の圧延用ロールによれば圧延を行う際に蛇行が発生せ
ず、光沢ムラのない高光沢金属板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)、図1(b)、図1(c)は、本発
明のロールの研磨方法を説明する図であり、砥石とフラ
ットロールとの接触状態を示す部分平面図、図1(a)
のB−B部分断面図、図1(a)のA−A断面図であ
る。
【図2】図2は、砥石とロールとの接触面における砥石
の周速度ベクトルの方向を示す平面図である。
【図3】図3は、本発明のロールの研磨方法で付与した
クロス研磨目の傾斜角度を示すロールの表面の概略展開
図である。
【図4】図4(a)、図4(b)は、本発明のロールの
研磨方法における砥石とカーブ付きロールとの接触状態
を示す平面図、図4(a)のB’−B’部分断面図であ
る。
【図5】図5は、本発明の好ましいロールの研磨方法を
説明するための砥石の軸2Aの傾斜方向を示す部分断面図
である。
【図6】図6(a)、図6(b)は、砥石2のオフセッ
ト量Xを砥石2の内径の1/2 以上、外径の1/2 未満とし
た場合での砥石の研磨面とロールとの接触状態を示す概
略平面図、およびその接触状態で使用した後の砥石の摩
耗状態を示す正面図である。
【図7】砥石の外周速度/ロール外周速度がクロス研磨
目の傾斜角度に及ぼす影響を示すグラフである。
【図8】図8は、本発明の研磨方法において、砥石の軸
の傾斜角度をやや大きくした場合の砥石の研磨面とロー
ルとの接触状態を示す部分断面図である。
【図9】図9は従来例の研磨方法を説明する図であり、
図9(a)は砥石の研磨面とロールとの接触点を示す部
分断面図、図9(b)は同じく砥石の研磨面とロールと
の接触点を示す概略平面図である。
【図10】従来例の研磨方法で付与したロール研磨目の
傾斜を示すロール表面の概略展開図である。
【符合の説明】
1 圧延用のロール(ロール) 1A ロールの軸 1B ロールの回転方向 1N ロールの法線 2 中空円盤状の砥石(砥石) 2A 砥石の軸 2B 砥石の回転方向 2C 砥石の移動方向 O 砥石の研磨面の中心 2D 砥石の研磨面の中心を通り、ロールの円周を含む仮
想的な面で砥石を等分する線 3L、3R 砥石の研磨面とロールとの接触面 4L、4R 砥石とロール間の隙間 X オフセット量 θ1 、θ2 砥石とロールとの接触面における砥石の外
周速度ベクトルおよび内周速度ベクトルのロール円周方
向となす角度 θ+ 、θ- クロス研磨目の一方の傾斜角度および他方
の傾斜角度
フロントページの続き (72)発明者 剣持 一仁 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 永井 肇 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 砂盛 泰理 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 3C043 AC17 4E016 AA03 CA08 CA09 DA12 FA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円盤状の砥石を用い、該砥石を回転
    させつつ回転させた圧延用ロールに接触させ、さらに該
    圧延用ロールの軸方向に相対的に移動させて圧延用ロー
    ルを研磨するに際し、前記砥石のオフセット量を0を超
    え前記砥石の外径の1/2 未満とし、前記砥石を前記圧延
    用ロールの円周を含む面で等分した場合、前記砥石と前
    記圧延用ロールの接触面がその等分線の両側に存在する
    ことを特徴とする圧延用ロールの研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記砥石の移動方向の前方における接触
    面の面圧が前記砥石の移動方向の後方における接触面の
    面圧より高くなるように、前記砥石の回転軸を移動方向
    に向けて傾斜させることを特徴とする請求項1に記載の
    圧延用ロールの研磨方法。
  3. 【請求項3】 前記砥石のオフセット量の上限を前記砥
    石の内径の1/2 未満とすることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の圧延用ロールの研磨方法。
  4. 【請求項4】 前記砥石の外周速度を前記圧延用ロール
    の外周速度の3倍以上とすることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載の圧延用ロールの研磨方
    法。
  5. 【請求項5】 前記砥石の内周側における砥粒の粒度を
    外周側における砥粒の粒度よりも大きくすることを特徴
    とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の圧延用
    ロールの研磨方法。
  6. 【請求項6】 前記砥石の砥粒の粒度を#100 〜#400
    とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれ
    かに記載の圧延用ロールの研磨方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の圧延用ロールの研磨方法でクロス研磨目を付与した圧
    延用ロール。
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CN114952456A (zh) * 2022-07-28 2022-08-30 常州市旭泉精密电机有限公司 电机轴磨削加工用智能化自动校测装置

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