JPH0669664B2 - ステンレス鋼の連続鏡面研摩方法 - Google Patents

ステンレス鋼の連続鏡面研摩方法

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JPH0669664B2
JPH0669664B2 JP62172079A JP17207987A JPH0669664B2 JP H0669664 B2 JPH0669664 B2 JP H0669664B2 JP 62172079 A JP62172079 A JP 62172079A JP 17207987 A JP17207987 A JP 17207987A JP H0669664 B2 JPH0669664 B2 JP H0669664B2
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stainless steel
polishing
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buff
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祐司 森
輝生 井浦
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、準鏡面仕上げあるいは鏡面仕上げと呼ばれる
表面光沢の優れたステンレス鋼の効率的な研摩方法に関
するものである。
〔従来の技術〕 ステンレス鋼の準鏡面仕上げは#400仕上げ、#600仕上
げ、No.7仕上げと呼ばれ、鏡面仕上げはNo.8仕上げと呼
ばれている。準鏡面仕上げは、スクラッチ目と呼ばれる
研摩線があるが光沢の優れたもので、建材や装飾用など
に使用され、バフ研摩で仕上げられる。鏡面仕上げは、
スクラッチ目もなく最も光沢の優れたものでプラスチッ
ク成形板や反射鏡などに使用され、バフ研摩あるいは砥
石研摩したのちラッピングして仕上げられる。このよう
な準鏡面仕上げや鏡面仕上げ製品は表面の反射率が高い
とともに写像性のよいことが要求される。
バフ研摩(buffing)は研摩剤の支持体または保持体と
して、布や皮などの柔軟性材料により円筒状の回転体に
構成されたバフ(buffing wheel)を用い、その円周面
に研摩剤を接着剤などで固定させるか、あるいは、回転
中のバフの円周面に研摩剤が適当な媒体によって一時的
に保持されるようにしてバフ研摩工具としての機能を与
え、高速で回転するバフと被研摩体との間に生じる圧力
によって金属あるいは非金属の表面を機械的に研摩する
方法である。
砥石研摩は、細粒の円板状砥石を回転させ、円板面で研
摩する方法である。
ラッピング(lapping)は、フェルトなどの柔軟性材料
からなる円板を回転させ、円板面に研摩材を保持させて
研摩する方法である。
これらの研摩法のうち、バフ研摩に多くの問題があっ
た。バフ研摩における研摩用具としてのバフに要求され
る特性は、剛性と弾性と研摩剤の保持性とさらに寿命、
バランスが良いことなどである。これらの特性のうち、
剛性と弾性は相反するものである。剛性の高いバフで研
摩すると、被研摩体のマクロな凹凸が平滑化されるが、
そのバフに特有なミクロな凹凸が生じて、表面光沢の良
い製品が得られない。弾性の高いバフで研摩すると、ミ
クロな凹凸が平滑化されて光沢は向上するが、マクロな
凹凸が残るので写像性が悪い。このため、バフ研摩で仕
上げる準鏡面仕上げは、特に光沢を良くする場合は、写
像性を犠牲にして弾性の良いバフで研摩されている。ま
た剛性の高いバフで研摩したのち弾性の高いバフで研摩
する多数パス研摩の方法も行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ステンレス鋼の準鏡面仕上げあるいは鏡面仕上げ研摩に
おいて、バフ研摩は、各種のバフおよび研摩剤を単独ま
たは組合わせて用い、多数回の研摩を要し、時間および
コストのかかる工程である。たとえば、オーステナイト
系ステンレス鋼の2B製品(焼鈍酸洗仕上材)を#400仕
上げするには麻バフで酸化アルミニュウム系の研摩剤を
用いて、10パス研摩しており、またオーステナイト系ス
テンレス鋼のBA製品(光揮焼鈍材)をNo.7仕上げするに
は、綿バフで酸化クロム系の研摩剤を順次細かくしつつ
17パス研摩している。さらに、No.8仕上げするには、砥
石の粗さを順次細かくしつつ8パスの砥石研摩を行った
のち、酸化アルミニュウムを研摩剤としてフェルトでラ
ッピングしていた。
また、バフは使用によって摩耗するので、圧下調整など
のメンテナンスの負荷が大であった。
本発明は、このような問題のあるバフ研摩に替わる効率
の良い研摩法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本願発明は、連続的に移動しつつあるステンレス鋼の鏡
面研摩において、弾力性のあるフェルトを外周側とし剛
性のある補強材で内周側を補強したエンドレスフェルト
ベルトをコンタクトロールとアイドラーロールに掛け渡
して回転させ、平均粒径が20μm以下の研摩剤を前記エ
ンドレスフェルトベルトあるいは前記ステンレス鋼に供
給して被研摩体を研摩することを特徴とする。
第1図の例により本発明を説明する。エンドレスフェル
トベルト1をコントクトロール2とアイドラーロール3
に掛け渡して回転させる。回転は、本例ではコンタクト
ロール2を駆動させて行う。被研摩体としてのステンレ
ス鋼ストリップ5をリール8および9の間で連続的に移
動させる。研摩剤をノズル6からエンドレスフェルトベ
ルト1に、あるいはノズル7からストリップ5に供給し
つつ、ビリーロール4でストリップ5をエンドレスフェ
ルトベルト1に圧接してストリップ5を研摩する。エン
ドレスフェルトベルト1は、第2図に示すように、外周
のフェルト10の内周の補強材11を一体化した無端ベルト
であり、フェルト10は羊毛などの獣毛や合成繊維など弾
力性のある繊維を圧縮成形したもので、補強材11は布製
などでコンタクトロール2とアイドラーロール3に掛け
渡して回転させる際の張力に耐えるものである。コンタ
クトロール2およびアイドラーロール3は、ベルト研摩
等に使用されているものである。
被研摩体がシート(切板)の場合は、シートを移動台車
にクランプし台車をエンドレスフェルトベルトに向けて
押しつけながら移動させて研摩する。
研摩剤は、酸化クロム、酸化アルミニュウムなどを水ま
たは油などの液体とともに、第1図のようにノズル6か
らエンドレスフェルトベルト1に、あるいはノズル7か
らストリップ5に供給する。研摩剤の供給をノズル6か
らとするか、ノズル7からとするか、あるいは双方から
とするかは、被研摩ステンレス鋼の種類、研摩剤の種
類、仕上げの種類などによって適宜行う。また、ノズル
を用いずに、研摩剤を適宜手段によりステンレス鋼に塗
布してもよく、さらに、エンドレスフェルトベルトに研
摩剤を予め含ませておいてもよい。要は、エンドレスフ
ェルトベルトとステンレス鋼との間に研摩剤を介在させ
てやればよい。
本発明において鏡面研摩とは、#400仕上げ、#600仕上
げ、No.7仕上げのような準鏡面仕上げ、No8仕上げのよ
うな鏡面仕上げを得る研摩である。
〔作 用〕
エンドレスフェルトベルトを回転させ、ステンレス鋼と
の間に相対速度をもたせてステンレス鋼に圧接させ、そ
の間に研摩剤を介在させることにより、ステンレス鋼が
研摩される。
エンドレスヘェルトベルトのフェルトは軟質で弾性があ
るので、研摩後のステンレス鋼表面の光沢が優れてお
り、かつステンレス鋼表面の比較的マクロな凹凸にも追
随し、即ち倣い効果があってむらのない均一な光沢のよ
い製品が得られる。さらにエンドレスフェルトベルトが
コンタクトロールとビリーロールあるいは移動台車など
によってステンレス鋼に圧接されるので、ステンレス鋼
表面のマクロな凹凸も平滑化される。すなわち、従来の
バフ研摩における剛性の高いバフと弾性の高いバフの特
性をともに備えた研摩が同時に行える。
また、研摩によって発生した熱はフェルトに蓄えられる
が、フェルトがステンレス鋼から離れている間に冷却さ
れるので、研摩性は安定し寿命も良好である。したがっ
て、反射率が高くかつ写像性の良い製品が少パスの研摩
で効率的に得られる。
〔実施例〕
オーステナイト系ステンレス鋼板の光輝焼鈍材(BA製
品)をエンドレスフェルトベルトにより各種条件で研摩
した結果を表1に示す。研摩剤のAは、焼結アルミナと
焼成アルミナを6:4の割合で混合した平均粒径20μm以
下のものを油と混合(油:研摩剤=33:67)したもの
で、ステンレス鋼あるいはエンドレスフェルトベルトに
塗布した。研摩剤のBは平均粒径1μm以下の白色アル
ミナ質研摩剤を10g/水に混入したものをエンドレスフ
ェルトベルトまたはステンレス鋼に噴射した。フェルト
のCはウール100%、Dはウール80%とナイロン20%で
それぞれ標準密度0.25g/cm3のもの、Eはウール100%で
標準密度0.39g/cm3のものである。エンドレ スフェルトベルトはこれらのフェルト(厚さ0.5〜5mm)
を布製のベルトに接着剤で固着したものを用いた。ステ
ンレス鋼は4m/minの一定速度で移動させ、エンドレスフ
ェルトベルトを表示の回転周速でステンレス鋼の移動方
向と同一方向に回転(ダウンカット)させた。鏡面光沢
度はJISZ8741鏡面光沢度測定方法により測定した45゜鏡
面光沢度GS(45゜)である。写像性は(正反射光+拡散
光)に対する(正反射光)の割合を示すものでJIS H86
86アルミニュウムおよびアルミニュウム合金の陽極酸化
被膜の写像性試験方法に準拠して測定した。
表1の研摩試験結果に示すように、研摩剤Aによる研摩
後のステンレク鋼は、ほとんどが鏡面光沢度1050%以
上、写像性98%であり、研摩剤Bによるものはほとんど
が鏡面光沢度1100%以上、写像性83〜84%であった。研
摩剤によっては、このように光沢、写像性に相違がみら
れたが、フェルトの種類およびベルト回転周速によって
は結果に相違が見られず、パス回転は2回以上でほぼ良
好な結果になっている。また、コンタクトロールの主軸
消費電力(ステンレス鋼100mm幅当たりの主軸モーター
消費電力)を0.3〜1.0KWに変化させても結果は変わら
ず、エンドレスフェルトベルトとステンレス鋼の圧接力
が多少変動しても、光沢、写像性ともほぼ一定の良好な
研摩仕上げが得られた。従来のオーステナイト系ステン
レス鋼のNo.7仕上げの鏡面光沢度GS(45゜)は約950
%、写像性Cは約90%であり、No.8仕上げの鏡面光沢度
GS(45゜)は約1200%、写像性Cは約100%であるか
ら、本発明法により従来のNo.7仕上げ相当以上の光沢の
優れた研摩製品が少パスの研摩で得られる。
つぎに、表1のNo.4について、さらに#3000の砥石研摩
を1パス行ったのち、酸化アルミニュウムを研摩剤とし
てフェルトで2パスのラッピングを行った結果、鏡面光
沢度GS(45゜)1200%、写像性C100%となり、No.8仕上
げ製品が得られた。また、表1のNo.4について、酸化ア
ルミニュウムを研摩剤としてフェルトで2パスのラッピ
ングを行った結果、鏡面光沢度GS(45゜)1200%、写像
性C99%となり、No.8仕上げ同等製品が得られた。
以上の実施例はオーステナイト系ステンレス鋼について
のものであるが、フェライト系ステンレス鋼やその他の
ステンレス鋼についても本発明により光沢の良い研摩製
品が得られる。
〔発明の効果〕
本発明法によれば、ステンレス鋼の#400仕上げ、#600
仕上げ、No.7仕上げのような準鏡面仕上げあるいはNo.8
仕上げのような鏡面仕上げ研摩において、従来のバフ研
摩工程に替えうる極めて効率的な研摩を行うことができ
る。すなわち、研摩パス回数の著しい減少、バフロール
の摩耗に伴う圧下調整の簡略化、等による研摩時間の著
しい減少などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法の一例を示す図、第2図は本発明法で
用いるエンドレスフェルトベルトの例を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に移動しつつあるステンレス鋼の鏡
    面研摩において、弾力性のあるフェルトを外周側とし剛
    性のある補強材で内周側を補強したエンドレスフェルト
    ベルトをコンタクトロールとアイドラーロールに掛け渡
    して回転させ、平均粒径が20μm以下の研摩剤を前記エ
    ンドレスフェルトベルトあるいは前記ステンレス鋼に供
    給して被研摩体を研摩することを特徴とするステンレス
    鋼の連続鏡面研摩方法。
JP62172079A 1987-07-11 1987-07-11 ステンレス鋼の連続鏡面研摩方法 Expired - Lifetime JPH0669664B2 (ja)

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