JP2002059007A - エポキシ化触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法 - Google Patents

エポキシ化触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法

Info

Publication number
JP2002059007A
JP2002059007A JP2000250965A JP2000250965A JP2002059007A JP 2002059007 A JP2002059007 A JP 2002059007A JP 2000250965 A JP2000250965 A JP 2000250965A JP 2000250965 A JP2000250965 A JP 2000250965A JP 2002059007 A JP2002059007 A JP 2002059007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
cyclohexene
mmol
selectivity
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000250965A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Sakamoto
高章 坂本
Shiyoushin Boku
鐘震 朴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Institute of Chemical Research
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawamura Institute of Chemical Research filed Critical Kawamura Institute of Chemical Research
Priority to JP2000250965A priority Critical patent/JP2002059007A/ja
Publication of JP2002059007A publication Critical patent/JP2002059007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明が解決しようとする課題は、エポキシ
化合物の生成選択性に優れ、且つ使用後の回収再利用が
可能で、種々のオレフィン類からのエポキシ化合物の製
造に用い得るエポキシ化触媒組成物、及び該触媒組成物
を用いたエポキシ化合物の製造方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 (A)タングステンのヘテロポリ酸類と、
(B)Mg(OH)2からなるエポキシ化触媒組成物、及び該触媒
組成物と過酸化水素とを用いるオレフィン類からのエポ
キシ化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応後の回収、再
利用が可能なエポキシ化触媒組成物、及び該触媒組成物
を用いたオレフィン類からのエポキシ化合物の製造方法
に関する。更に詳しくは、本発明は、エポキシ樹脂の原
料や有機化学薬品、医薬、農薬等の合成中間体として有
用な種々のエポキシ化合物を、反応後の回収、再利用が
可能なエポキシ化触媒組成物と低濃度の過酸化水素水と
を用いて、効率的に製造する、優れたオレフィン類のエ
ポキシ化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ化合物は、エポキシ樹脂の原料
として、また有機化学薬品、医薬、農薬等の合成中間体
として有用であり、種々の化合物が知られている。これ
らエポキシ化合物の製造方法の一つであるオレフィン類
の過酸化水素によるエポキシ化反応では、一般に、オレ
フィンの転化率およびエポキシドへの選択率がともに低
いことが知られている。
【0003】転化率が低いのは、過酸化水素が低温反応
では未反応で残り、高温では分解して酸素を発生し、エ
ポキシ化反応に有効に消費されないためである。また、
エポキシドへの選択率が低いのは、過酸化水素と共に反
応系に導入される水及び反応により生ずる水が原因で加
水分解反応によりポリオールが副生するためである。
【0004】従来、オレフィン類と過酸化水素との反応
により対応するエポキシドを製造するにあたり、上記の
問題点を解決するため特定の触媒を使用する方法が提案
されている〔ケイ エイ ジョージェンセン(K. A. Jo
rgensen)、ケミカル レヴュウス(Chem. Rev.,)第8
9号、第431頁、1989年〕。例えば、ヘテロポリ
酸触媒と相関移動触媒とを利用する方法がある〔ワイ
イシイ(Y. Ishii)他、ジャーナル オブ オーガニッ
ク ケミストリー(J. Org. Chem.,)第3587頁、1
988年〕。
【0005】しかしながら、これら従来のエポキシドの
製造方法は、反応に用いたヘテロポリ酸触媒や相間移動
触媒は回収できず、反応毎の使い捨てであり、地球環境
保護の観点や、工業的見地から好ましいものではなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、エポキシ化合物の生成選択性に優れ、且つ
使用後の回収再利用が可能で、種々のオレフィン類から
のエポキシ化合物の製造に用い得るエポキシ化触媒組成
物、及び該触媒組成物を用いたエポキシ化合物の製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を行った結果、タングステンの
ヘテロポリ酸類とMg(OH)2とから成る触媒組成物を用い
ることにより、種々のオレフィン類からエポキシドだけ
が選択的に製造でき、且つ、該触媒の回収及び再利用が
容易であることを見い出して本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち、本発明は、(1)(A)タングステン
のヘテロポリ酸類と、(B)Mg(OH)2からなるエポキシ化触
媒組成物と、
【0009】(2)(A)タングステンのヘテロポリ酸類
と、(B)Mg(OH)2の重量比(A)/(B)が0.5〜10である
(1)に記載のエポキシ化触媒組成物と、
【0010】(3)(A)タングステンのヘテロポリ酸類
がタングストリン酸(H3PW12O40)である(1)又は
(2)に記載のエポキシ化触媒組成物と、
【0011】(4)上記の(1)〜(3)のいずれか一
つに記載のエポキシ化触媒組成物と過酸化水素とを用い
るオレフィン類からのエポキシ化合物の製造方法と、
【0012】(5)(A)タングステンのヘテロポリ酸類
の使用量が、オレフィン類1モルに対して、0.000
1モル〜0.5モルである(4)に記載のエポキシ化合
物の製造方法と、
【0013】(6)反応溶媒がアルコール類である
(4)又は(5)に記載のエポキシ化合物の製造方法
と、及び、
【0014】(7)過酸化水素の濃度が35%以下であ
る(4)〜(6)のいずれか一つに記載のエポキシ化合
物の製造方法とを含むものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエポキシ化触媒組成物は、(A)タングステンの
ヘテロポリ酸類と、(B)Mg(OH)2からなるエポキシ化触媒
組成物である。タングステンのヘテロポリ酸類とは、タ
ングストリン酸(H3PW12O40)のことである。本触媒の
構造は、X線分析の結果、(H3PW12O40)がMg(OH)2によ
りサンドイッチ状に固定化されていることが明らかとな
った。本発明におけるオレフィン類としては、下記の一
般式(1)
【0016】
【化1】
【0017】(式中、R1’、R2’、R3’及びR4’は二重
結合を有していてもよい一価の炭化水素基であり、
R1’及びR2’又はR3’及びR4’は一緒になって二重結合
を有していてもよい二価の炭化水素基を表わすか、ある
いは、 R1’及びR3’又はR2’及びR4’は一緒になって
二重結合を有していてもよい二価の炭化水素基を表わ
す)で示される化合物が用いられる。
【0018】一般式(1)において、R1’、R2’、R3
及びR4’は二重結合を有していてもよい一価の炭化水素
基であり、この炭化水素基としては、脂肪族炭化水素
基、例えば、炭素数1〜30の直鎖又は分岐のアルキル
基又はアルケニル基;脂環式炭化水素基、例えば、炭素
数3〜12の分岐していてもよいシクロアルキル基、シ
クロアルケニル基又はポリシクロアルキル基;及び芳香
族炭化水素基、例えば、アリール基、アルカリオール基
が挙げられる。
【0019】R1’及びR2’又はR3’及びR4’は一緒にな
って二重結合を有していてもよい二価の炭化水素基とし
ては、炭素数3〜11のアルキレン基、アルケニレン基
等が挙げられる。 またR1’及びR3’又はR2’及びR4
は一緒になって二重結合を有していてもよい二価の炭化
水素基としては、炭素数1〜10のアルキレン基、アル
ケニレン基などが挙げられる。一般式(1)で示される
オレフィン類の具体例としては、下記の化合物が挙げら
れる。
【0020】A. 脂肪族オレフィン性不飽和炭化水素 (1)アルケン エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、1−ヘキセ
ン、3−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセ
ン、1−エトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサ
デセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノ
ナデセン、1−アイコセン、ジイソブチレン、プロピレ
ンの三又は四量体等。
【0021】(2)ポリエン ミルセン等のテルペン;ポリブタジエン等。
【0022】B. 芳香族オレフィン性炭化水素 スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ス
チルベン等。
【0023】C. 脂環式オレフィン性炭化水素 シクロアルケン又はシクロポリエン、例えば、シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、1−フェニル−1−シクロヘ
キセン、1−メチル−1−シクロヘキセン、シクロヘプ
テン、シクロオクテン、シクロデセン、シクロペンタジ
エン、シクロオクタジエン、シクロドデカトリエン等;
ジシクロアルカポリエン、例えば、ジシクロペンタジエ
ン、テトラヒドロインデン等;アルキレンシクロアルカ
ン、例えば、メチレンシクロプロパン、メチレンシクロ
ペンタン、メチレンシクロヘキセン等;
【0024】ビニルシクロアルケン、例えば、ビニルシ
クロヘキセン等;環式テルペン、例えば、α−リモネ
ン、ピレン、カンフェン等;ノルボルネン化合物、例え
ば、ノルボルネン、メチルノルボルネン、エチルノルボ
ルネン、ビニルノルボルネン、エチリデンノルボルネン
等が挙げられる。尚、本発明に用いられるオレフィン類
は、ここに例示の化合物に限定されるものではなく、
又、これらのオレフィン類は2種以上の混合物であって
も良い。
【0025】本発明における過酸化水素は慣用のもので
よく、その濃度が通常3〜70重量%の水溶液のものを
使用することができるが、35%以上の濃度の過酸化水
素を使用する場合は、反応時間は短縮されるが、副反応
によりエポキシドの選択性が低下するため、なるべく取
り扱いの容易な35%以下の濃度のものを使用するのが
好ましい。
【0026】35%以上の濃度の過酸化水素を使用する
場合は、反応温度を低くし反応時間を長くすることで、
選択的にエポキシドを合成することが可能である。オレ
フィン類と過酸化水素とを反応させるにあたり、オレフ
ィン類と過酸化水素との比率は当モルでよいが、いずれ
かの原料をモル過小又は過大にすることもできる。例え
ば、オレフィン1モル当たり、通常0.1〜5モル程
度、好ましくは、0.7〜2モル程度の過酸化水素を使
用する。
【0027】(A) タングステンのヘテロポリ酸類の使用
量は、オレフィン類1モルに対して、0.0001モル
〜0.5モルであり、好ましくは、0.0005モル〜
0.1モル、更に好ましくは、0.001モル〜0.0
1モルである。
【0028】(B) Mg(OH)2の使用量は、オレフィン類1
モルに対して、0.005モル〜0.5モルであり、好
ましくは、0.01モル〜0.4モル、更に好ましく
は、0.02モル〜0.2モルである。(A)タングステ
ンのヘテロポリ酸類と、(B)Mg(OH)2の重量比(A)/(B)は
0.5〜10であり、好ましくは、0.6〜5、更に好
ましくは、0.8〜2.5である。
【0029】本発明のエポキシ化合物の製造方法に用い
られる溶媒は、有機溶媒であり、通常はオレフィン1モ
ルに対して、100ml〜5000ml程度が用いられ
る。有機溶媒としては、反応剤(オレフィン類、過酸化
水素)及び生成したエポキシドに対して可能な限り不活
性なものが好ましい。これらは、例えば、アルコール類
(炭素数1〜6の第1、2又は3級の一価アルコール、
例えば、メタノール、エタノール、ノルマル又はイソプ
ロパノール、第3級ブタノール、アミルアルコール、シ
クロヘキサノール等)、多価アルコール(エチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン等)、
【0030】多価アルコール誘導体(エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドのオリゴマー、例えば、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール;これらのオリゴマーのエーテル、例え
ば、ジメトキシエチレングリコール、ジエトキシエチレ
ングリコール、ジメトキシジエチレングリコール等)、
エーテル類(エチルエーテル、イソプロピルエーテル、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、窒素化合物(ジ
メチルホルムアミド、ニトロメタン等)、リン化合物
(リン酸エステル、例えば、トリエチル−、トリオクチ
ル−、ジエチルヘキシル−エステル等)、ハロゲン化炭
化水素(クロロホルム、ジクロロメタン、二塩化エチレ
ン等)等が挙げられる。
【0031】これらのうち、特に好ましい溶媒は、極性
溶媒であるアルコール類とエーテル類であり、とりわけ
好ましい溶媒は、アルコール類である。これらの溶媒
は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用しても
よい。反応は酸素含有気体雰囲気下、又は不活性ガス雰
囲気下にて行うが、反応スケールが大きい場合は、酸素
含有気体雰囲気下では爆発の危険があるため、不活性ガ
ス雰囲気下にて行うのが好ましい。
【0032】また、原料であるオレフィン類、触媒、反
応溶媒、過酸化水素等の反応槽への投入順序(仕込順
序)は任意であり、これらを順次、又は一括して投入し
てよい。反応性の低いオレフィン類のエポキシ化を行う
場合は、触媒、反応溶媒、過酸化水素の混合物中へオレ
フィン類を滴下させる方法により、反応をより効率的に
進行させることができる。
【0033】反応温度は、通常0〜120℃であり、好
ましくは20〜110℃である。反応温度が110℃よ
り高くなると過酸化水素の自己分解が著しくなり、更に
エポキシドの選択性も低下する。また0℃未満では反応
が著しく遅くなる。反応時間は、使用する触媒、溶媒、
オレフィン、過酸化水素の濃度により異なるが、通常数
分から24時間である。
【0034】反応後、固体触媒はろ過により容易に分離
することができる。個体触媒を分離した後、抽出又は蒸
留などにより反応溶媒を除き、目的のエポキシ化合物を
得ることができる。ここで、ろ過により分離した固体触
媒及びタングストリン酸触媒を含む水相は、特別な処理
をすることなくそのままの状態で繰り返し次の反応に使
用することができ、この点も本発明の優れた利点の一つ
である。
【0035】
【実施例】次に、実施例を用いて、本発明を更に具体的
に説明するが、元より本発明はそれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0036】(実施例1)10mlの丸底フラスコに、
室温で、H3PW1240(29mg, 0.01mmo
l)、Mg(OH)2 (25mg, 0.43mmo
l)、シクロヘキセン(0.411g, 5mmol)、
30%過酸化水素水溶液(1.13g, 10mmol)
及びメタノール(2ml)を加え、窒素雰囲気下、70
℃で7時間激しく撹拌した。反応終了後、反応液を室温
に冷却しろ過した。ろ液にジクロロメタン(3ml)を加
え、有機相と水相を分離した。
【0037】有機相は、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液
(3ml×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを
加え乾燥させた。乾燥した後濃縮し、濃縮液にジブチル
エーテル(内標準物質)を加えガスクロマトグラフィー
で分析(OV−1、0.258mm×30mキャピラリ
カラム、40〜250℃、5℃/分で昇温分析)した結
果、シクロヘキセンの転化率は67%であり、対応する
エポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選択性は>9
9%であった。
【0038】(比較例1)10mlの丸底フラスコに、
室温で、H3PW1240(29mg, 0.01mmo
l)、シクロヘキセン(0.411g, 5mmol)及
びメタノール(2ml)を加え、窒素雰囲気下、70℃
で7時間激しく撹拌した。反応終了後、反応液を室温に
冷却した。反応液にジクロロメタン(3ml)を加え、有
機相と水相を分離した。有機相は、飽和チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液(3ml×2)で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムを加え乾燥させた。乾燥した後濃縮し、濃縮液
にジブチルエーテル(内標準物質)を加えガスクロマト
グラフィーで分析した結果、シクロヘキセンの転化率は
70%であったが、主生成物は1,2−シクロヘキサン
ジオールであり、目的とするエポキシド(シクロヘキセ
ンオキシド)の選択性は僅か0.2%であった。
【0039】(比較例2)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、H3PW1240(29mg, 0.01
mmol)に代えて、Na2WO4・2H2O(3mg,
0.01mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に
反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィ
ーを用いて分析した結果、シクロヘキセンの転化率は
0.3%であり、目的とするエポキシド(シクロヘキセ
ンオキシド)の選択性は37%であった。
【0040】(比較例3)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、H3PW1240(29mg, 0.01
mmol)に代えて、H2WO4(2mg, 0.01mm
ol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて
分析した結果、シクロヘキセンの転化率は0.7%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は31%であった。
【0041】(比較例4)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、MgO(17mg, 0.43mmo
l)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行った。
抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて分析
した結果、シクロヘキセンの転化率は0.1%であり、
目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選択性
は31%であった。
【0042】(比較例5)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、MgF(28mg, 0.43mmo
l)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行った。
抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて分析
した結果、シクロヘキセンの転化率は0.1%であり、
目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選択性
は11%であった。
【0043】(比較例6)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、Ca(OH)2(32mg, 0.43
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、シクロヘキセンの転化率は1%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は25%であった。
【0044】(比較例7)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、Ba(OH)2(74mg, 0.43
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、シクロヘキセンの転化率は1.3%で
あり、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の
選択性は17%であった。
【0045】(比較例8)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、NaOH(17mg, 0.43mm
ol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて
分析した結果、シクロヘキセンの転化率は0.7%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は23%であった。
【0046】(比較例9)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、KOH(24mg, 0.43mmo
l)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行った。
抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて分析
した結果、シクロヘキセンの転化率は0.7%であり、
目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選択性
は33%であった。
【0047】(比較例10)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43
mmol)に代えて、Mg(NO32・6H2O(110
mg, 0.43mmol)を用いる以外は、実施例1と
同様に反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグ
ラフィーを用いて分析した結果、シクロヘキセンの転化
率は0.5%であり、目的のエポキシド(シクロヘキセ
ンオキシド)の選択性は32%であった。
【0048】(比較例11)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43
mmol)に代えて、Mg(CO2CH324H2O(9
2mg, 0.43mmol)を用いる以外は、実施例1
と同様に反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマト
グラフィーを用いて分析した結果、シクロヘキセンの転
化率は0.3%であり、目的のエポキシド(シクロヘキ
センオキシド)の選択性は12%であった。
【0049】(比較例12)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43
mmol)に代えて、MgBr2(79mg, 0.43m
mol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて
分析した結果、シクロヘキセンの転化率は0.1%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は45%であった。
【0050】(比較例13)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43
mmol)に代えて、MgCl2(41mg, 0.43m
mol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて
分析した結果、シクロヘキセンの転化率は0.7%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は32%であった。
【0051】(比較例14)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43
mmol)に代えて、MgI2(120mg, 0.43m
mol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて
分析した結果、シクロヘキセンの転化率は0.3%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は45%であった。
【0052】(比較例15)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43
mmol)に代えて、Mg(OCH32(37mg,
0.43mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に
反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィ
ーを用いて分析した結果、シクロヘキセンの転化率は
0.7%であり、目的のエポキシド(シクロヘキセンオ
キシド)の選択性は13%であった。
【0053】(実施例2)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、メタノール(2ml)に代えて、メタ
ノール(1ml)を用いる以外は、実施例1と同様に反
応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィー
を用いて分析した結果、シクロヘキセンの転化率は53
%であり、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシ
ド)の選択性は>99%であった。
【0054】(実施例3)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、メタノール(2ml)に代えて、メタ
ノール(3ml)を用いる以外は、実施例1と同様に反
応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィー
を用いて分析した結果、シクロヘキセンの転化率は66
%であり、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシ
ド)の選択性は>99%であった。
【0055】(実施例4)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、Mg(OH)2(13mg, 0.22
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、シクロヘキセンの転化率は60%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は>99%であった。
【0056】(実施例5)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、Mg(OH)2(20mg, 0.34
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、シクロヘキセンの転化率は65%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は>99%であった。
【0057】(実施例6)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、Mg(OH)2(30mg, 0.51
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、シクロヘキセンの転化率は52%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は>99%であった。
【0058】(実施例7)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、Mg(OH)2(25mg, 0.43m
mol)に代えて、Mg(OH)2(35mg, 0.60
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、シクロヘキセンの転化率は41%であ
り、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシド)の選
択性は>99%であった。
【0059】(実施例8)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、30%過酸化水素水溶液(1.13
g,10mmol)に代えて、30%過酸化水素水溶液
(0.57g, 5mmol)を用いる以外は、実施例1
と同様に反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマト
グラフィーを用いて分析した結果、シクロヘキセンの転
化率は42%であり、目的のエポキシド(シクロヘキセ
ンオキシド)の選択性は>99%であった。
【0060】(実施例9)実施例1に記載したエポキシ
化反応において、メタノール(2ml)に代えて、エタ
ノール(2ml)を用いる以外は、実施例1と同様に反
応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィー
を用いて分析した結果、シクロヘキセンの転化率は53
%であり、目的のエポキシド(シクロヘキセンオキシ
ド)の選択性は>99%であった。
【0061】(実施例10)500mlの丸底フラスコ
に、室温で、H3PW1240(2.9g, 1mmo
l)、Mg(OH)2 (2.5g, 43mmol)、シク
ロヘキセン(41.1g, 500mmol)、30%過
酸化水素水溶液(113g, 1mol)及びメタノール
(200ml)を加え、窒素雰囲気下、70℃で10時
間激しく撹拌した。反応終了後、反応液を室温に冷却し
ろ過した。ろ液にジクロロメタン(200ml)を加え、
有機相と水相を分離した。有機相は、飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液(200ml×2)で洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムを加え乾燥させた。乾燥した後濃縮し、
濃縮液にジブチルエーテル(内標準物質)を加えガスク
ロマトグラフィーで分析した結果、シクロヘキセンの転
化率は67%であり、目的のエポキシド(シクロヘキセ
ンオキシド)の選択性は>99%であった。
【0062】ろ過により回収した触媒及び少量のH3
1240を含む水相を用いて更に同様な反応を行った。
500mlの丸底フラスコに、回収した固体触媒、水
相、シクロヘキセン(41.1g, 500mmol)、
30%過酸化水素水溶液(113g, 1mol)及びメ
タノール(200ml)を加え、窒素雰囲気下、70℃
で10時間激しく撹拌した。反応終了後、反応液を室温
に冷却しろ過した。
【0063】ろ液にジクロロメタン(200ml)を加
え、有機相と水相を分離した。有機相は、飽和チオ硫酸
ナトリウム水溶液(200ml×2)で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムを加え乾燥させた。乾燥後、濃縮
し、濃縮液にジブチルエーテル(内標準物質)を加えて
ガスクロマトグラフィーで分析した結果、シクロヘキセ
ンの転化率は65%であり、目的のエポキシド(シクロ
ヘキセンオキシド)の選択性は>99%であった。更
に、同様な反応を5回繰り返したが、いずれも同様の結
果が得られた。
【0064】(実施例11)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、シクロヘプテン(0.481g,
5mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を
行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用
いて分析した結果、シクロヘプテンの転化率は66%で
あり、目的のエポキシド(シクロヘプテンオキシド)の
選択性は>99%であった。
【0065】(実施例12)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、シクロオクテン(0.551g,
5mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を
行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用
いて分析した結果、シクロオクテンの転化率は73%で
あり、目的のエポキシド(シクロオクテンオキシド)の
選択性は>99%であった。
【0066】(実施例13)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、1−メチル−1−シクロヘキセン
(0.481g, 5mmol)を用いる以外は、実施例
1と同様に反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマ
トグラフィーを用いて分析した結果、1−メチル−1−
シクロヘキセンの転化率は86%であり、目的のエポキ
シド(1−メチル−1,2−エポキシシクロヘキサン)
の選択性は>99%であった。
【0067】(実施例14)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、1−フェニル−1−シクロヘキセ
ン(0.791g,5mmol)を用いる以外は、実施
例1と同様に反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロ
マトグラフィーを用いて分析した結果、1−フェニル−
1−シクロヘキセンの転化率は64%であり、目的のエ
ポキシド(1−フェニル−1,2−エポキシシクロヘキ
サン)の選択性は>99%であった。
【0068】(実施例15)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、1−オクテン(0.561g, 5
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、1−オクテンの転化率は50%であ
り、目的のエポキシド(1,2−エポキシオクタン)の
選択性は>99%であった。
【0069】(実施例16)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、1−ノネン(0.631g, 5m
mol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて
分析した結果、1−ノネンの転化率は54%であり、目
的のエポキシド(1,2−エポキシノナン)の選択性は
>99%であった。
【0070】(実施例17)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、トランス−4−オクテン(0.5
61g, 5mmol)を用いる以外は実施例1と同様に
反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィ
ーを用いて分析した結果、トランス−4−オクテンの転
化率は60%であり、目的のエポキシド(4,5−エポ
キシオクタン)の選択性は>99%であった。
【0071】(実施例18)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、シス−4−オクテン(0.561
g, 5mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反
応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィー
を用いて分析した結果、シス−4−オクテンの転化率は
58%で、目的のエポキシド(4,5−エポキシオクタ
ン)の選択性は>99%であった。
【0072】(実施例19)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、2,3−ジメチル−2−ブテン
(0.421g, 5mmol)を用いる以外は、実施例
1と同様に反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマ
トグラフィーを用いて分析した結果、2,3−ジメチル
−2−ブテンの転化率は80%であり、目的のエポキシ
ド(2,3−ジメチル−2,3−エポキシブタン)の選択
性は>99%であった。
【0073】(実施例20)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、ノルボルネン(0.471g, 5
mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用い
て分析した結果、ノルボルネンの転化率は76%、目的
のエポキシド(エキソ−2,3−エポキシノルボルネ
ン)の選択性は>99%であった。
【0074】(実施例21)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、スチレン(0.521g, 5mm
ol)を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィーを用いて
分析した結果、スチレンの転化率は48%であり、目的
のエポキシド(スチレンオキシド)の選択性は>99%
であった。
【0075】(実施例22)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、トランス−スチルベン(0.90
1g, 5mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に
反応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィ
ーを用いて分析した結果、トランス−スチルベンの転化
率は77%であり、目的のエポキシド(トランス−スチ
ルベンオキシド)の選択性は>99%であった。
【0076】(実施例23)実施例1に記載したエポキ
シ化反応において、シクロヘキセン(0.411g, 5
mmol)に代えて、シス−スチルベン(0.901
g, 5mmol)を用いる以外は、実施例1と同様に反
応を行った。抽出液の濃縮液をガスクロマトグラフィー
を用いて分析した結果、シス−スチルベンの転化率は8
1%であり、目的のエポキシド(シス−スチルベンオキ
シド)の選択性は>99%であった。
【0077】
【発明の効果】本発明はオレフィン類からのエポキシ化
合物の生成選択性に優れ、且つ使用後の回収再利用が可
能で、種々のオレフィン類からのエポキシ化合物の製造
に用い得る、優れたエポキシ化触媒組成物、及び該触媒
組成物を用いたエポキシ化合物の製造方法を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C048 AA01 AA04 BB02 BC01 CC01 UU02 UU05 4G069 AA02 BB04A BB04B BB07A BB07B BC10A BC10B BC60A BC60B BD07A BD07B CB07 CB08 CB73 FC08 4H039 CA63 CC40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)タングステンのヘテロポリ酸類と、
    (B)Mg(OH)2からなるエポキシ化触媒組成物。
  2. 【請求項2】 (A)タングステンのヘテロポリ酸類と、
    (B)Mg(OH)2の重量比(A)/(B)が0.5〜10である請求
    項1に記載のエポキシ化触媒組成物。
  3. 【請求項3】 (A)タングステンのヘテロポリ酸類がタ
    ングストリン酸(H3PW1 2O40)である請求項1又は2に
    記載のエポキシ化触媒組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一つに記載のエ
    ポキシ化触媒組成物と過酸化水素とを用いるオレフィン
    類からのエポキシ化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 (A)タングステンのヘテロポリ酸類の使
    用量が、オレフィン類1モルに対して、0.0001モ
    ル〜0.5モルである請求項4に記載のエポキシ化合物
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 反応溶媒がアルコール類である請求項4
    又は5に記載のエポキシ化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 過酸化水素の濃度が35%以下である請
    求項4〜6のいずれか一つに記載のエポキシ化合物の製
    造方法。
JP2000250965A 2000-08-22 2000-08-22 エポキシ化触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法 Pending JP2002059007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250965A JP2002059007A (ja) 2000-08-22 2000-08-22 エポキシ化触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250965A JP2002059007A (ja) 2000-08-22 2000-08-22 エポキシ化触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002059007A true JP2002059007A (ja) 2002-02-26

Family

ID=18740452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000250965A Pending JP2002059007A (ja) 2000-08-22 2000-08-22 エポキシ化触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002059007A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8334394B2 (en) 2007-01-31 2012-12-18 Osaka University Solid phase reaction system for oxidation
WO2014175152A1 (ja) 2013-04-23 2014-10-30 株式会社ダイセル オキソ酸触媒の回収方法、及び再利用方法
JP2015098462A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 固体触媒を用いたエポキシ化合物の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8334394B2 (en) 2007-01-31 2012-12-18 Osaka University Solid phase reaction system for oxidation
WO2014175152A1 (ja) 2013-04-23 2014-10-30 株式会社ダイセル オキソ酸触媒の回収方法、及び再利用方法
JP2015098462A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 固体触媒を用いたエポキシ化合物の製造方法
WO2015076222A1 (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 固体触媒を用いたエポキシ化合物の製造方法
US9783548B2 (en) 2013-11-20 2017-10-10 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Production method for epoxy compound using solid catalyst

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chen et al. Direct synthesis of cyclic carbonates from olefins and CO 2 catalyzed by a MoO 2 (acac) 2-quaternary ammonium salt system
JPH10511722A (ja) エポキシ化合物の製造方法
ITMI20001882A1 (it) Processo per la produzione in continuo di ossidi olefinici
IL127057A (en) A product based on epylchlorohydrin and the process of its formation
ITMI980053A1 (it) Procedimento per la preparazione di epossidi olefinici
WO2009063487A3 (en) An improved process for manufacture of epoxides, particularly epichlorohydrin
Friedrich et al. Titanium (IV) chloride catalyzed cyclopropanations of alkenes using zinc dust, copper (I) chloride, and dihalomethanes
JP3085722B2 (ja) アルキレンカーボネートの製造法
JP5340726B2 (ja) 環状オレフィン化合物の製造方法
JPS5850990B2 (ja) オレフインのエポキシ化法
JPS62234550A (ja) 触媒およびその使用法
US4325874A (en) Process for producing alkylene carbonates
JP2002059007A (ja) エポキシ化触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法
Tu et al. Zinc bromide as catalyst for the stereoselective construction of quaternary carbon: improved synthesis of diastereomerically enriched spirocyclic diols
JP2001017863A (ja) エポキシ化触媒及び該触媒を用いたオレフィン類のエポキシ化物の製造方法
ITMI991657A1 (it) Procedimento per la preparazione di ossidi olefinici
JP5841460B2 (ja) タングステンぺルオキシド化合物の製造方法及びエポキシ化合物の製造方法
JP5593686B2 (ja) エポキシ化合物及びケトン化合物の同時製造方法
JP2001025665A (ja) エポキシ化触媒及び該触媒を用いたオレフィン類のエポキシ化物の製造方法。
JP2002069079A (ja) 触媒化合物、触媒組成物、及びエポキシ化合物の製造方法
JPS582210B2 (ja) 2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオ−ルの製法
US5808115A (en) Carbodiimide-promoted epoxidation of olefins
Bradley et al. Epoxidation of geraniol: an advanced organic experiment that illustrates asymmetric synthesis
CN107660201B (zh) 由甲基苄醇的氧化形成环氧丙烷的工艺
JP2003146977A (ja) エポキシ化合物の製造方法