JP2002058855A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002058855A
JP2002058855A JP2000251263A JP2000251263A JP2002058855A JP 2002058855 A JP2002058855 A JP 2002058855A JP 2000251263 A JP2000251263 A JP 2000251263A JP 2000251263 A JP2000251263 A JP 2000251263A JP 2002058855 A JP2002058855 A JP 2002058855A
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sensor
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JP2000251263A
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English (en)
Inventor
Kishio Sugijima
紀志男 杉島
Katsumi Tanaka
勝巳 田中
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Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者への不正確な個数の遊技球の払出しを
未然に防ぐことが可能な遊技機を提供する。 【解決手段】 球払出装置24により遊技球が払い出さ
れる以前に、球払出装置24により払い出される遊技球
を検出する払出球検出手段46の検出状態の異常を検知
する異常検知手段(S03)と、異常検知手段が異常を
検知した場合に異常である旨を報知する異常報知手段
(S09)と、異常検知手段が異常を検知した場合に球
払出装置24の動作を禁止する払出動作禁止手段を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者に遊技球を
払い出す球払出装置と、球払出装置により払い出される
遊技球を検出する払出球検出手段と、払出球検出手段の
検出状態の異常を検知する異常検知手段とを有する遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機における賞球の払出しや球貸しを
行う球払出装置において、遊技球が所定個数払い出され
たかを検出し、正確な個数の払出しを行うために、例え
ば、フォトセンサを使用して遊技球の払出通過を検出す
る構造としているものにおいては、このフォトセンサ自
身の不良、光軸ずれ、あるいはレンズ面の汚れ等の原因
により、検出が不安定となったり、検出不能となり、正
確な個数の払出しに支障をきたすこととなる。
【0003】図12は、球払出装置により払い出される
遊技球を検出する払出球検出手段を構成するフォトセン
サの異常時の検出動作を示すタイムチャートである。な
お、払出必要数がありとなると球払出装置の払出動作を
開始し、払い出される遊技球の通過をフォトセンサの遮
光で検出する毎に個数をカウントし、カウントした個数
が払出必要数に達すると払出動作を停止する。フォトセ
ンサが正常である場合には、遊技球の払出動作の回数と
フォトセンサの遮光回数とが一致している。フォトセン
サが異常である場合、例えば、フォトセンサの不良、汚
れ等により遊技球の払出しがない時期に遮光された信号
を出力した場合には(図12における※1参照)、個数
を余計にカウントしてしまい、実際の払出個数が少なく
なる(図12の左側を参照)。また、遊技球の払出し時
期に跨るように遮光された信号を出力した場合には(図
12における※2参照)、個数を少なくカウントしてし
まい、実際の払出個数が多くなる(図12の右側を参
照)。
【0004】遊技球払出しを検出するセンサが近接スイ
ッチであればセンサ回路の短絡や開放を検出することに
より良否を判定することができるが、フォトセンサの場
合には、投光側と受光側のどちらが不具合(異常)であ
っても、前記のセンサ回路の短絡や開放を検出する検出
方法では異常を検出できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、球払
出装置により遊技球が払い出される以前に、球払出装置
により払い出される遊技球を検出する払出球検出手段の
検出状態の異常を検知し、遊技者への不正確な個数の遊
技球の払出しを未然に防ぐことが可能な遊技機を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の遊技機
は、払出条件の成立に起因して遊技者に遊技球を払い出
す球払出装置と、前記球払出装置により払い出される遊
技球を検出する払出球検出手段とを備えたものであっ
て、上記課題を解決するために、前記球払出装置により
遊技球が払い出される以前に、前記払出球検出手段の検
出状態の異常を検知する異常検知手段と、前記異常検知
手段が異常を検知した場合に異常である旨を報知する異
常報知手段と、前記異常検知手段が異常を検知した場合
に前記球払出装置の動作を禁止する払出動作禁止手段を
備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記
載のものにおいて、前記払出球検出手段が、投光器と受
光器からなり、前記投光器から前記受光器に投光された
光線が遊技球の通過により遮断されたことを検出するよ
う構成され、前記異常検知手段は、前記球払出装置によ
る払出動作が行われていない状態において、前記投光器
から投光された光線が前記受光器に受光されないことを
異常として検知することを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の遊技機は、請求項1又は
2に記載のものにおいて、前記払出条件の成立時から前
記球払出装置による払出動作が行われるまでの間のう
ち、一定期間のみ、前記異常検知手段により異常を検知
することを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の遊技機は、請求項1又は
2に記載のものにおいて、前記球払出装置による払出動
作が行われていない状態中、前記異常検知手段により異
常を検知することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、本実施形態では、遊技機の
一態様としてパチンコ遊技機を用いて説明するが、本発
明はパチンコ遊技機に限らず、払出条件の成立に起因し
て遊技者に遊技球を払い出す球払出装置と、球払出装置
により払い出される遊技球を検出する払出球検出手段と
を備えた遊技機であれば、すべて対象となる。
【0011】図1は、本実施形態のパチンコ遊技機の正
面図である。図1に示すように、パチンコ遊技機の基枠
1の前面には金枠2が設けられ、金枠2にはガラス扉3
が開閉自在に設けられ、ガラス扉3を通して視認される
遊技盤4が基枠1の上部側に装着されている。基枠1の
前面下部側には打球発射装置(後述)に供給する遊技球
(パチンコ球)を貯留する上受皿5が設けられ、上受皿
5の下方には該上受皿5から溢れたパチンコ球を貯留す
る下受皿6が設けられ、下受皿6の右側部には打球発射
装置の打球ハンドル7が設けられ、上受皿5の内部には
スピーカ8が設けられている。
【0012】遊技盤面4には、略中央に図柄表示ユニッ
ト9が配備され、図柄表示ユニット9の左方と右方とに
それぞれ左右ゲート10,11が設けられ、図柄表示ユ
ニット9の下方にはチャッカにより構成された特別図柄
に関する始動入賞口12が設けられ、該始動入賞口12
の直下には普通電動役物13が設けられ、遊技盤面4の
下部には役物ユニット14が配設されている。
【0013】図柄表示ユニット9は、中央にカラー液晶
表示装置により構成された特別図柄表示装置15が組み
付けられ、図柄表示ユニット9の上部にはセグメント形
式の表示器からなる普通図柄表示装置16が配設されて
いる。なお、始動入賞口12及び普通電動役物13の入
賞口17が特別図柄表示装置15における特別図柄の図
柄変動の開始に関わる始動入賞口に設定されている。ま
た、左右ゲート10,11が普通図表示装置16におけ
る普通図柄変動の開始に関わる始動ゲートに設定されて
いる。
【0014】また、役物ユニット14の中央には、開閉
扉18により開成される大入賞口19が配備されてい
る。大入賞口19の内部の一部には、特別入賞領域であ
る特定領域(図示せず)が設けられ、該特定領域には特
定領域を開閉する特定領域扉(図示せず)が設けられて
いる。なお、遊技盤4の上部左隅部の天飾り20の内部
には賞球エラー表示LED21が配設されている。ま
た、本実施形態では、請求項1に記載の異常報知手段
は、賞球エラー表示LED21と、特別図柄表示装置1
5の表示画面と、スピーカ8とが相当し、これらにより
払出球検出手段の異常が報知される。
【0015】前記大入賞口19は、特別図柄表示装置1
5において図柄の変動停止が行われた結果が大当りとな
った場合に、特別遊技状態(大当り遊技状態)となり、
所定時間にわたって開放される。但し、大入賞口19は
開放中に所定個数(例えば、10個)の入賞があった場
合、又は、所定時間経過した時点で閉鎖される。
【0016】また、大入賞口19の開放中に前記特定領
域を遊技球が通過した場合には継続条件が成立し、この
回に開成されている大入賞口19が閉鎖された後、新た
に大入賞口19が開放される。特定領域を遊技球が通過
したことに基く大入賞口19の連続開放動作は、上限回
数が設けられており、例えば、最初の開放を含めて最高
15回までとなっている。また、大当り遊技状態は、大
入賞口19の開放中に特定領域への遊技球の通過がなか
った場合には、この回の大入賞口19が閉鎖した時点で
大当り遊技状態の終了となる。また、大入賞口19の連
続開放動作が15回目まで続いた場合には、15回目の
大入賞口19が閉鎖した時点で大当り遊技状態の終了と
なる。
【0017】なお、始動入賞口12及び普通電動役物1
3の入賞口17への遊技球の入賞に対する払出し数は、
例えば、7個に設定されている。また、大入賞口19へ
の遊技球の入賞に対する払出し数は、例えば、15個に
設定されている。
【0018】図2は、図1のパチンコ遊技機の裏面図で
ある。遊技機の基枠1の裏面上部には球タンク22が取
付けられ、該球タンク22内には賞品球あるいは貸球と
して排出するためのパチンコ球が貯留されている。球タ
ンク22の下部から基枠1の右側に向けて傾斜が掛けら
れて前後方向に4条の球誘導樋23が設けられ(図2に
おいては符号23で示す1条のみ図示)、球タンク22
内のパチンコ球が4条の球誘導樋23のそれぞれに導か
れる。また、基枠1の裏面の右側縁中間部に隣接して賞
球排出を行うための賞球払出装置24が配設され、該賞
球払出装置24の下方に貸球排出装置25が配設されて
いる。
【0019】前記の球誘導樋23は、基枠1の右側に至
って後、左側下方に向けて斜めに屈曲され、さらに下方
に向けて折曲され、図示していないが、前後に2条の賞
球用の球誘導樋と前後に2条の貸球用の球誘導樋とに分
岐し、前後に2条の賞球用の球誘導樋の終端が賞球払出
装置24に連結され、前後に2条の貸球用の球誘導樋の
終端が貸球排出装置25に連結されている。図示してい
ないが、賞球払出装置24及び貸球排出装置25の下部
には球排出樋が連結され、球排出樋の末端は図1の上受
皿5に通じる球出口26に連通している。
【0020】図3は、本実施形態のパチンコ遊技機に配
備された制御系統の要部ブロック図である。メイン制御
回路27は、ワンチップマイクロコンピュータ28と、
入出力回路29及び30等により構成されている。ワン
チップマイクロコンピュータ28は、その内部にCPU
31,RAM32,ROM33を備えている。ワンチッ
プマイクロコンピュータ28は、入出力回路29を介し
て各種制御回路、各種駆動装置及び各種スイッチ等に結
ばれている。
【0021】すなわち、入出力回路29には、満杯スイ
ッチ34、空切り防止スイッチ35a〜35d、始動入
賞口12及び普通電動役物13の入賞口17に対して設
けられた始動口センサ36、その他入賞センサ類(例え
ば、左右ゲート10,11への遊技球の通過を検出する
普通図柄始動スイッチ)が接続されている。
【0022】また、入出力回路29には中継回路37が
接続され、中継回路37には大入賞口19を開放動作す
るためのソレノイド38、大入賞口19へ入賞した遊技
球を検出するカウントセンサ39、大入賞口19内に設
けられた特定領域への遊技球の通過を検出する特定領域
センサ40が接続されている。さらに、入出力回路29
には、遊技機に配備されている各種表示ランプやLED
等を点灯制御するランプ制御回路41、スピーカ8より
各種の効果音を拡声させるための音声制御を行う音声制
御回路42及びその他ソレノイド類(例えば、普通電動
役物13を拡開動作させるソレノイド)が接続されてい
る。
【0023】また、入出力回路30には払出制御回路4
3及び特別図柄表示装置15が接続されている。払出制
御回路43は、内部に制御用CPU(図示せず)、前記
CPUによる作業領域や各賞球コマンドに対応した賞品
球数等を保持記憶するための記憶エリアを備えたRAM
及び制御データ及び賞球払出しのための制御プログラム
等が記憶されたROMなどを備えている。払出制御回路
43は、メイン制御回路27から指令される賞球コマン
ドに従って賞球払出装置24を駆動制御し、賞品球の払
出制御を行う。払出制御回路43には、前述のメイン制
御回路27が通信接続されている他、発射制御回路44
を介して遊技盤面に向けてパチンコ球を弾発するための
打球発射装置45が接続されており、打球発射装置45
の動作停止/動作停止解除を制御する。
【0024】賞球払出装置24は、例えば、賞球モータ
M1を回転駆動することにより、回転球受体(例えば、
スクリュー形式のもの)を回転し、回転球受体の球受部
に受け入れたパチンコ球を回転球受体の回転により球送
りして1球ずつ排出するものである。また、賞球払出装
置24は、排出する賞球を実際に検出するために、当該
賞球払出装置24に設けられた前後2条の賞球用排出路
にそれぞれ臨ませて配置した払出球検出センサ46a,
46b(例えば、フォトセンサにより構成)を有してい
る。該払出球検出センサ46a,46bの検出信号は、
フォト分配回路47によって2つに分配され、払出制御
回路43及びメイン制御回路27の両方に入力される。
【0025】また、払出制御回路43には、例えば、ゲ
ート回路等により構成されたセンサ異常報知用スイッチ
70が接続され、払出制御回路43からのオン/オフ制
御出力に応じてセンサ異常報知用スイッチ70の信号が
オン/オフされるよう構成されている。具体的には、払
出制御回路43により、払出球検出センサ46の異常検
出状態が検知された場合に、センサ異常報知用スイッチ
70の信号がオンとなり、払出球検出センサ46の異常
検出状態が検知されない場合に、センサ異常報知用スイ
ッチ70の信号がオフとなるようオン/オフ制御され
る。また、センサ異常報知用スイッチ70の信号は、メ
イン制御回路27の入出力回路30を通じてワンチップ
マイクロコンピュータ28に入力される。メイン制御回
路27はセンサ異常報知用スイッチ70の信号により払
出球検出センサ46の異常検出状態の有無を判別すると
共に、異常検出状態の有無に応じてランプ制御回路4
1、音声制御回路42及び後述の表示制御回路48に異
常報知コマンドあるいは異常報知解除コマンドを送信す
る。
【0026】その他、払出制御回路43には、貸球の排
出を行う貸球排出装置25と、球貸し操作に応じて貸球
要求信号を払出制御回路43に送るカードユニットとが
接続されているが、これらの要素に関しては発明の要旨
に直接関係しないので、図3において図示を省略すると
共に、詳細な説明を省略することにする。
【0027】特別図柄表示装置15は、入出力回路38
を介してメイン制御回路27と接続された表示制御回路
48及び液晶表示盤49により構成されている。また、
表示制御回路48は、内部に表示制御用CPU(図示せ
ず)、画像データ及び前記CPUによる作業領域等を備
えたRAM及び各コマンドに対応した表示制御データ及
びキャラクタや図柄が記憶されたROMなどを備えてい
る。表示制御回路48はメイン制御回路27からストロ
ーブ信号が入力されると、前記CPUは前記信号により
表示制御用コマンドを認識する。前記表示制御用コマン
ドに対応するデータエリアから表示制御データ及びキャ
ラクタや図柄が前記ROMから読み出され、前記画像デ
ータを記憶するRAMに格納される。前記格納された画
像データは表示順がくるとRAMから画像データが読み
出され、液晶表示盤49に表示される。
【0028】図4は、賞球払出装置24の分解斜視図で
ある。賞球払出装置24は、概略として、ケース本体5
0、軸受部材51、軸受カバー部材52、ケース本体カ
バー53、スクリュー54及び賞球モータM1を備えて
いる。ケース本体50は上面に平坦な載置部55を備
え、ケース本体50の右側縁と後側縁とに上方に向けて
立ち上がる右側壁56及び後壁57が一体に形成され、
ケース本体50の前方及び左方は開放されている。
【0029】ケース本体50の載置部55には賞球モー
タM1がその駆動軸を下方に向けて配置され、該駆動軸
には球送り部材を構成するスクリュー54が固着されて
いる。なお、スクリュー54は、前記駆動軸に結合され
る軸部58と、該軸部58の外周の中間部から下端に亘
って形成されたスクリュー部59を有している。
【0030】ケース本体50の右側壁56の外側には、
基枠1に設けた2条の球誘導樋の終端にそれぞれ連結す
る2条の球誘導路60,61が上下方向に向けて前後に
並んで設けられ、2条の球誘導路60,61の下部がス
クリュー54の上部の軸部58に向けて屈曲され、2条
の球誘導路60,61の末端がそれぞれスクリュー54
を前後に挟むようにしてスクリュー部59に案内されて
いる。
【0031】また、軸受部材51が軸受カバー部材52
の内側に一体に嵌合されてケース軸受を構成しており、
該ケース軸受がケース本体50の下面に対して取り付け
られている。軸受部材51の中央には凹状のスクリュー
収納部62が設けられており、該スクリュー収納部62
に上方から挿入されたスクリュー54のスクリュー部5
9が収納されている。
【0032】軸受部材51の中央下部には、スクリュー
54の下端前方と下端後方とにそれぞれ臨んで前後に2
条の球排出路(図示せず)が上下方向に形成され、2条
の球排出路の下端がそれぞれ球排出口に形成されてい
る。該2条の球排出路は、基枠1に形成されている球排
出樋に連結されている。
【0033】さらに、軸受部材51の上面右側には、ケ
ース本体50に形成した2条の球誘導路60,61に対
応して前後に、上端を円弧状に形成した誘導フィン6
3,647が左右方向に向けてそれぞれ突設されてい
る。誘導フィン63,64は、右端側が左端側よりも高
く形成され、スクリュー54の上部の軸部58に案内す
べく屈曲されている2条の球誘導路60,61の下側を
形成している。
【0034】また、図4に示すように、軸受部材51の
下部前面と下部後面に対してそれぞれ払出球検出センサ
46a,46b(フォトセンサ)が取付けられている。
該払出球検出センサ46a,46bは、2条の球排出路
に排出されるパチンコ球をそれぞれ検出する。
【0035】賞球払出装置24によるパチンコ球の排出
動作を説明する。賞球モータM1を駆動すると、その駆
動軸及びスクリュー54が一体に回転し、スクリュー5
4の回転に伴って、スクリュー54の軸部58に案内さ
れているパチンコ球がスクリュー部(溝)59に係合し
ながら下方に送られていき、スクリュー部59の末端が
球排出路(後側)に臨んだ時に、パチンコ球が1球だけ
球排出路(後側)に落下し、引き続いてスクリュー54
が回転してスクリュー部59の末端が球排出路(前側)
に臨んだ時に、パチンコ球が1球だけ球排出路(前側)
に落下する。このようにして、スクリュー54の回転に
より、2条の球排出路に対して1球ずつ交互にパチンコ
球を排出する。
【0036】以上のように構成された実施形態のパチン
コ遊技機において、賞球払出装置24により遊技球が払
い出される前に、払出球検出センサ46a,46b(払
出球検出手段)の検出状態の異常を検知するセンサ異常
検知処理と、センサ異常検知処理においてセンサ異常を
検知した場合に異常である旨を報知する異常報知処理
と、センサ異常検知処理においてセンサ異常を検知した
場合に賞球払出装置24の動作を禁止する払出動作禁止
処理について説明する。
【0037】図5は正常時の払出球検出センサ46(フ
ォトセンサ)を示す図であり、図6は異常時の一態様で
ある光軸ずれ状態の払出球検出センサ46(フォトセン
サ)を示す図である。払出球検出センサ46が正常であ
る場合、投光器65から投光された光線が受光器66に
受光される(図5参照)。また、遊技球の検出は、投光
器65から受光器66に投光された光線が遊技球の通過
により遮断されたことを検出する。
【0038】また、払出球検出センサ46が異常である
場合、例えば、取付け時等によって反ってしまい、投光
器65と受光器66との光軸がずれた場合、投光器65
から投光された光線が受光器66に受光されない(図6
参照)。また、この他、投光器65あるいは受光器66
の表面に汚れ(異物が付着している)場合には、賞球払
出装置24による払出動作が行われていない状態におい
て、投光器65から投光された光線が受光器66に受光
されない場合がある。
【0039】また、実際には、払出球検出センサ46
a,46bのそれぞれについて検出状態の異常があるか
否かを検知するが、異常検知のアルゴリズムは同じであ
るので、以下の説明では、単に払出球検出センサとして
説明する。
【0040】図7は、払出制御回路43に配備されたC
PU(以下、払出CPUという)が実行する処理のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。なお、払出C
PUは、以下に説明するステップS02乃至ステップS
06、あるいは、ステップS02乃至ステップS04及
びステップS07で形成されるループ処理を繰り返す。
また、前提条件として、メイン制御回路27が遊技盤面
における各入賞口への入賞検出を行い、各入賞口に設定
されている払出数(15個払出口、7個払出口等)に対
応した賞球コマンドを払出制御回路43に送信し、払出
制御回路43は、払出数に対応した賞球コマンドを受信
すると、受信した賞球コマンドの内容に対応した払出必
要数の遊技球の払出条件が成立するものとする。
【0041】払出CPUは、電源投入直後、初期化処理
を行い、以下の処理に必要な記憶領域や各種フラグ類の
初期化を行う(ステップS01)。払出CPUは、初期
化処理を終えると、メイン制御回路27から送られるコ
マンドの受信に関わるステップS02のコマンド受信処
理を行う。なお、初期化処理を終えた時点においては、
払出CPUは賞球払出装置24の動作を停止させてお
り、遊技球の払出しは行われていない。
【0042】図8は、払出CPUが実行するコマンド受
信処理のフローチャートである。払出CPUは、コマン
ド受信処理を開始すると、まず、コマンド受信があるか
否かを判別する(ステップC01)。メイン制御回路2
7から、例えば、遊技球入賞に基く必要個数の賞球の払
出しを指令する賞球コマンドが送られた場合には、ステ
ップC01が真となる。メイン制御回路27からコマン
ド指令が送信されていない場合、払出CPUは、ステッ
プC01を偽と判別し、今回のコマンド受信処理を終え
てメインルーチンにリターンする。
【0043】メイン制御回路27からコマンド指令が送
信されている場合、払出CPUは、ステップC01を真
と判別し、ステップC02に移行する。払出CPUは、
メイン制御回路27から今回送信されたコマンド指令
が、15個賞球コマンドであるか否かを判別する(ステ
ップC02)。払出CPUは、今回送信されたコマンド
指令が15個賞球コマンドであれば、ステップC02を
真と判別し、払出必要数の現在値に今回の払出賞球数1
5を加算し(ステップC03)、今回のコマンド受信処
理を終えてメインルーチンにリターンする。
【0044】一方、払出CPUは、今回送信されたコマ
ンド指令が15個賞球コマンドでなければ、ステップC
02を偽と判別し、ステップC04に移行する。払出C
PUは、メイン制御回路27から今回送信されたコマン
ド指令が、7個賞球コマンドであるか否かを判別する
(ステップC04)。払出CPUは、今回送信されたコ
マンド指令が7個賞球コマンドであれば、ステップC0
4を真と判別し、払出必要数の現在値に今回の払出賞球
数7を加算し(ステップC05)、今回のコマンド受信
処理を終えてメインルーチンにリターンする。
【0045】一方、払出CPUは、今回送信されたコマ
ンド指令が7個賞球コマンドでなければ、ステップC0
4を偽と判別する。なお、メイン制御回路27から払出
制御回路43に対して送信されるコマンド指令は、賞球
コマンドの他に各種コマンドが送信されるが、これらの
コマンドについては本発明に直接関係しないので、ここ
では説明しない。このため、フローチャート上の説明で
は、払出CPUは、ステップC04を偽と判別すると、
今回のコマンド受信処理を終えてメインルーチンにリタ
ーンするものとする。
【0046】以上のように、コマンド受信処理におい
て、メイン制御回路27から、遊技球入賞に基く必要個
数の賞球の払出しを指令する賞球コマンドが送られた場
合には、送信された賞球コマンドの内容に対応した賞球
数が払出必要数に加算される。払出CPUは、コマンド
受信処理を終えると、ステップS03の排出球センサ異
常検知処理を行う。
【0047】図9は、払出CPUが実行する払出球セン
サ異常検知処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。払出球センサ異常検知処理は、賞球払出装置24
に配設されている払出球検出センサ46に関して、遊技
球の払出しを行わせる以前に、所定時間(監視時間T
1)の間に、検出あり状態となった場合、払出球検出セ
ンサの異常状態と判別してセンサ異常フラグをセットす
る一方、遊技球の払出しを行わせる以前に、所定時間
(監視時間T1)の間に、検出なし状態を維持している
場合、すなわち、払出球センサが所定時間の間検出なし
状態を維持している場合、払出球検出センサの正常状態
と判別してセンサ異常フラグをクリアする処理である。
【0048】払出球センサ異常検知処理を開始すると、
払出CPUは、まず、払出必要数が0であるか否か、即
ち、賞球払出装置24を駆動して賞球の払出を開始する
必要があるか否かを判別する(ステップA01)。払出
CPUは、払出必要数が0である場合は、即ち、賞球の
払出を開始する必要がない場合は、ステップA01を真
と判別し、今回の払出球センサ異常検知処理を終えてメ
インルーチンにリターンする。従って、払出必要数が0
であり、賞球の払出を開始する必要がない場合は、払出
CPUは、実質的な払出球センサ異常検知処理は行われ
ない。一方、払出CPUは、払出必要数が0でない場合
は、即ち、賞球の払出を開始する必要がある場合は、ス
テップA01を偽と判別し、ステップA02に移行す
る。
【0049】払出CPUは、払出球検出センサの検出状
態が検出ありであるか否かを判別する(ステップA0
2)。まず、払出球検出センサが正常である場合につい
て説明する。払出し開始前では、払出制御回路43は賞
球払出装置24の動作を停止させており、遊技球の払出
しは行われていない。従って、払出球検出センサが正常
である場合、払出球検出センサの検出状態が検出なしを
維持している。
【0050】払出CPUは、払出球検出センサの検出状
態が検出なしである場合は、ステップA02を偽と判別
し、異常検知中フラグがセットされているか否かを判別
する(ステップA03)。ここで、異常検知中フラグ
は、払出CPUが払出球センサ異常検知処理を行ってい
る期間、セット状態とされるフラグであって、初期状態
ではクリア状態である。従って、払出CPUが払出球セ
ンサ異常検知処理を開始する時点では異常検知中フラグ
がクリア状態にある。この場合、払出CPUは、ステッ
プA03を偽と判別し、監視タイマに監視時間T1をセ
ットし(ステップA04)、異常検知中フラグをセット
して異常検知中とし(ステップA05)、今回の払出球
センサ異常検知処理を終えてメインルーチンにリターン
する。なお、上述の監視時間T1は、具体的には10m
s〜20msとしてある。
【0051】異常検知中フラグがセットされた結果、異
常検知中となり、図7のフローチャートのステップS0
4の判別結果が真と判別され、払出CPUはステップS
02に戻る。以下、払出CPUは、異常検知中である
間、ステップS02のコマンド受信処理、ステップS0
3の払出球センサ異常検知処理及びステップS04の判
別処理を繰り返し実行することになる。なお、上述の処
理ルーチンは、払出球センサ異常検知を行っている監視
時間T1の間も、メイン制御回路27から払出制御回路
43に賞球コマンドが送られる場合があり、監視時間T
1の間もコマンド受信処理を実行することにより賞球コ
マンドの受信もれがないようにすることができる。
【0052】一方、異常検知中フラグをセットした時点
からの払出球センサ異常検知処理では、払出CPUは、
払出球検出センサの検出状態が検出なしである結果、ス
テップA02を偽と判別し、異常検知中フラグがセット
された結果、ステップA03を真と判別してステップA
06に移行する。払出CPUは、監視タイマのタイマ値
を減算し(ステップA06)、監視タイマがタイムアッ
プしたか否かを判別する(ステップA07)。払出CP
Uは、監視タイマがタイムアップしていなければ、ステ
ップA07を偽と判別し、今回の払出球センサ異常検知
処理を終えてメインルーチンにリターンする。
【0053】払出球検出センサが正常である場合、以
下、払出CPUは、監視タイマがタイムアップするまで
の間、ステップA01を偽、ステップA02を偽、ステ
ップA03を真、ステップA06の処理、ステップA0
7を偽と判別する処理内容を繰り返す。そして、監視時
間T1が経過すると、払出CPUはステップA07を真
と判別し、異常検知中フラグをクリアし(ステップA0
8)、センサ異常フラグをクリアし(ステップA0
9)、今回の払出球センサ異常検知処理を終えてメイン
ルーチンにリターンする。従って、遊技球の払出しを行
わせる以前に、監視時間T1の間、払出球検出センサが
検出なし状態を維持している場合、すなわち、払出球セ
ンサが所定時間の間検出なし状態を維持している場合に
は、払出球検出センサが正常状態と判別してセンサ異常
フラグをクリアする。
【0054】次に、払出球検出センサが異常である場合
について説明する。払出球検出センサが異常である場
合、前述したように、賞球払出装置24が遊技球の払出
しを行う以前であるにも拘らず、払出球検出センサの検
出状態が検出ありとなる。払出CPUは、ステップA0
2を真と判別し、異常検知中フラグをクリアし(ステッ
プA10)、センサ異常フラグをセットし(ステップA
11)、今回の払出球センサ異常検知処理を終えてメイ
ンルーチンにリターンする。従って、遊技球の払出しを
行わせる以前に、払出球検出センサが検出ありとなって
いる場合、払出球検出センサが異常状態と判別してセン
サ異常フラグをセットする。
【0055】以下の説明では、払出球センサ異常検知処
理において払出球検出センサが正常状態であることが検
知された場合について説明する。図7のフローチャート
において、この場合には、異常検知中フラグがクリアさ
れ、センサ異常フラグがクリアされている結果、払出C
PUは、ステップS04を偽と判別し、ステップS05
を偽と判別し、ステップS06に移行する。払出CPU
は、センサ異常報知用スイッチ70をオフし(ステップ
S06)、ステップS07の遊技球払出処理に移行す
る。なお、センサ異常報知用スイッチ70は払出制御回
路43(払出CPU)の制御出力に応じてオン/オフさ
れる。また、センサ異常報知用スイッチ70の初期状態
はオフである。
【0056】ステップS07の遊技球払出処理は、賞球
モータM1を駆動して遊技球の払出しを開始すると共
に、払出球検出センサ46により払い出された遊技球の
検出を行い、払出球検出センサ46の検出信号がある毎
に払出必要数の値を1つ減じる。払出CPUは、ステッ
プS07の遊技球払出処理を終える毎に、ステップS0
8にて払出必要数の払出終了か否かを判別しており(払
出必要数が0であるか否かを判別しており)、払出必要
数の払出終了でなければステップS07に戻って遊技球
払出処理を続ける。一方、払出CPUは、払出必要数の
払出終了であれば、ステップS02に戻り、再度、コマ
ンド受信処理からメインルーチンを開始する。
【0057】次に、払出球センサ異常検知処理において
払出球検出センサが異常状態であることが検知された場
合について説明する。図7のフローチャートにおいて、
この場合には、異常検知中フラグがクリアされ、センサ
異常フラグがセットされている。払出CPUは、異常検
知中フラグがクリアされている結果、ステップS04を
偽と判別し、センサ異常フラグがセットされている結
果、ステップS05を真と判別し、ステップS09に移
行する。払出CPUは、払出球検出センサ46の異常状
態の検知に応じて、センサ異常報知用スイッチ70をオ
ンし(ステップS09)、ステップS02に戻り、再
度、コマンド受信処理からメインルーチンを開始する。
従って、図7のフローチャートから明らかなように、払
出球検出センサ46の異常状態が検知された場合、ステ
ップS07の遊技球払出制御処理は行われない結果、賞
球払出装置24の停止状態が維持されて遊技球の払出し
は行われない(換言すれば、賞球払出装置24の動作が
禁止されていることとなる)。これによって遊技者への
不正確な遊技球の払出しを未然に防ぐことができる。
【0058】なお、上述の処理ルーチンは、払出球検出
センサ46の異常状態が検知された場合であっても、遊
技盤面において遊技が行われており、メイン制御回路2
7から払出制御回路43に賞球コマンドが送られる場合
があり、この場合もコマンド受信処理を実行することに
より賞球コマンドの受信もれがないようにすることがで
きる。また、払出球検出センサ46の異常状態が検知さ
れた場合も、引き続き払出必要数が0でないので(換言
すれば、払出必要数が0の場合には払出球検出センサ4
6の異常状態の検知を行わないため)、ステップS03
の払出球センサ異常検知処理が実質的に行われる。
【0059】センサ異常報知用スイッチ70がオンとな
ると、センサ異常報知用スイッチ70のオン信号がメイ
ン制御回路27に入力される。メイン制御回路27のC
PU31(以下、メインCPUという)は、所定の周期
で行うスイッチ検出処理にて各種スイッチの検出信号を
入力しており、センサ異常報知用スイッチ70のオン信
号がスイッチ検出処理にて入力される。メインCPU
は、センサ異常報知用スイッチ70のオン信号を検出す
ると、払出球検出センサ46に関する異常/異常解除コ
マンド送信処理を行う。
【0060】次に、メインCPUが実行する異常/異常
解除コマンド送信処理について説明する。図10は、メ
インCPUが実行する異常/異常解除コマンド送信処理
のフローチャートである。
【0061】メインCPUは、異常/異常解除コマンド
送信処理を開始すると、センサ異常報知用スイッチがオ
ンであるか否かを判別する(ステップB01)。メイン
CPUは、センサ異常報知用スイッチがオンである場
合、ステップB01を真と判別し、異常報知コマンドを
ランプ制御回路41に送信する(ステップB02)。ラ
ンプ制御回路41は、送信された異常報知コマンドに応
じて賞球エラー表示LED21を点灯し、払出球検出セ
ンサ46の異常状態を報知する。次いで、メインCPU
は、異常報知コマンドを音声制御回路42に送信する
(ステップB03)。音声制御回路42は、送信された
異常報知コマンドに応じてスピーカ8からセンサ異常時
の旨を表す異常発生音を出力し、払出球検出センサ46
の異常状態を報知する。次に、メインCPUは、異常報
知コマンドを表示制御回路48に送信する(ステップB
04)。表示制御回路48は、送信された異常報知コマ
ンドに応じて液晶表示盤49にセンサ異常時の旨を表す
文字表示を表示し、払出球検出センサ46の異常状態を
報知する。ステップB04の処理に次いで、メインCP
Uは送信済みフラグをセットし(ステップB05)、今
回の異常/異常解除コマンド送信処理を終えて図示しな
いメインルーチンにリターンする。なお、送信済みフラ
グの初期状態はクリア状態である。
【0062】図11は、本発明における賞球払出装置2
4により払い出される遊技球を検出する払出球検出手段
を構成する排出球検出センサ46(フォトセンサ)の正
常時及び異常時の検出状態に対応した払出動作を示すタ
イムチャートである。以上に説明したように、本発明で
は、払出条件が成立した場合、賞球払出装置24により
遊技球の払出を開始する前に、払出球検出センサ46の
検出状態の正常/異常を検知し(図11における監視時
間)、監視時間の間にフォトセンサの遮光状態が全くな
ければフォトセンサ正常と判断し、払出動作を開始し、
払出必要数の払出を行う(図11においては5個)。監
視時間の間にフォトセンサの遮光状態を検出した場合
は、その時点でフォトセンサ異常と判断し、賞球払出装
置24の停止状態を維持して遊技球の払出しを行わず
(図11の右側参照)、これによって遊技者への不正確
な遊技球の払出しを未然に防ぐ。また、払出球検出セン
サ46の異常状態を賞球エラー表示LED21の点灯、
スピーカ8からの異常音の出力及び特別図柄表示装置1
5でのセンサ異常時の旨を表す文字表示により遊技者並
びに遊技店員に報知する。
【0063】なお、払出球検出センサ46の異常状態の
解消方法は、遊技店員により、(1)賞球払出装置24
全体を新品に交換する、(2)払出球検出センサ46を
新品に交換する、(3)光軸ずれの可能性がある場合に
は、払出球検出センサ46の光軸ずれを修正する等の方
法による。
【0064】上記の方法のいずれかにより払出球検出セ
ンサ46の異常状態が解消された場合には、払出球検出
センサ46が正常状態に復帰する。従って、払出球検出
センサ異常検知処理において、監視時間T1の間、払出
球検出センサの検出なし状態が検出される結果、センサ
異常フラグがクリアされる。センサ異常フラグがクリア
される結果、メインルーチンのステップS05のセンサ
異常か否かの判別結果が偽となり、ステップS06の処
理によってセンサ異常報知用スイッチがオフとなる。ま
た、続くステップS07の遊技球払出制御処理が実行さ
れ、遊技球の払出しが行われることとなる。
【0065】センサ異常報知用スイッチ70がオフとな
ると、センサ異常報知用スイッチ70のオフ信号がメイ
ン制御回路27に入力される。メインCPUは、異常/
異常解除コマンド送信処理において、センサ異常報知用
スイッチがオンであるか否かを偽と判別し(ステップB
01)、送信済みフラグがセットされているか否かを判
別する(ステップB06)。送信済みフラグは、先のス
テップB05によってセット状態にあり、メインCPU
はステップB06を真と判別し、ステップB07に移行
する。
【0066】メインCPUは、異常報知解除コマンドを
ランプ制御回路41に送信する(ステップB07)。ラ
ンプ制御回路41は、送信された異常報知解除コマンド
に応じて賞球エラー表示LED21を消灯し、払出球検
出センサ46の異常状態の報知を停止する。次いで、メ
インCPUは、異常報知解除コマンドを音声制御回路4
2に送信する(ステップB08)。音声制御回路42
は、送信された異常報知解除コマンドに応じてスピーカ
8から出力されていたセンサ異常時の旨を表す異常発生
音の出力を停止する。次に、メインCPUは、異常報知
解除コマンドを表示制御回路48に送信する(ステップ
B09)。表示制御回路48は、送信された異常報知解
除コマンドに応じて液晶表示盤49にセンサ異常時の旨
を表す文字表示の表示を正常状態の表示に切り換え、払
出球検出センサ46の異常状態を報知を解除する。ステ
ップB09の処理に次いで、メインCPUは、送信済み
フラグをクリアし(ステップB10)、今回の異常/異
常解除コマンド送信処理を終えて図示しないメインルー
チンにリターンする。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、払出条
件が成立した場合、球払出装置により遊技球の払出を開
始する前に、払出球検出手段の検出状態の異常が検知さ
れた場合、球払出装置の動作が禁止されることにより遊
技球の払出しを行わないので、払出球検出手段の検出状
態に異常がある場合、遊技者への不正確な個数の遊技球
が払い出されることを未然に防ぐことができる。また、
払出球検出手段の異常状態を異常報知手段により遊技者
や遊技店員等に報知することができる。
【0068】請求項2に記載の構成によれば、異常検知
手段は、球払出装置による払出動作が行われていない状
態において、投光器から投光された光線が受光器により
受光されていないことを異常として検知するので、投光
器から投光された光線が払出動作が行われていない状態
であるのに拘らず、受光器に受光されずに遮断状態とな
っていることにより、投光器と受光器との間に異物があ
る場合や投光器と受光器の位置ずれの場合など、異常状
態として検知することができる。
【0069】請求項3に記載の構成によれば、払出球検
出手段に一定期間異常がないかを検知することにより、
一定期間内に異常検出がなければ、払出球検出手段の検
出状態が正常であることとなるので、払出球検出手段の
検出状態の信頼性が増し、正確な球数の遊技球の払出し
を実現できる。
【0070】請求項4に記載の構成によれば、球払出装
置による払出動作が行われていない状態中、異常検知手
段により異常を検知するので、球払出装置による払出動
作が行われていない状態で異常検出がなければ、払出球
検出手段の検出状態の信頼性が増し、正確な球数の遊技
球の払出しを実現でき、払出動作が行われていない状態
中に異物がないかを検知しているので、払出球検出手段
の検出状態に異常があれば、直ちに異常を検知すること
ができると共に、払出球検出手段をチェックすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る遊技機の一態様である
パチンコ遊技機の正面図
【図2】図1のパチンコ遊技機の裏面図
【図3】本実施形態のパチンコ遊技機に配備された制御
系統の要部ブロック図
【図4】本実施形態のパチンコ遊技機に配備された賞球
払出装置の分解斜視図
【図5】払出球検出手段の一態様であるフォトセンサの
正常時の検出状態を示す図
【図6】払出球検出手段の一態様であるフォトセンサの
異常時の検出状態の一例を示す図
【図7】本実施形態の払出制御回路に配備された払出C
PUが実行する処理のメインルーチンを示すフローチャ
ート
【図8】同上の払出CPUが実行するコマンド受信処理
のフローチャート
【図9】同上の払出CPUが実行する払出球センサ異常
検知処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図10】本実施形態のメイン制御回路に配備されたC
PUが実行する異常/異常解除コマンド送信処理のフロ
ーチャート
【図11】本発明における球払出装置により払い出され
る遊技球を検出する払出球検出手段を構成するフォトセ
ンサの正常時及び異常時の検出状態に対応した払出動作
を示すタイムチャート
【図12】従来における球払出装置により払い出される
遊技球を検出する払出球検出手段を構成するフォトセン
サの異常時の検出動作を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 基枠 2 金枠 3 ガラス扉 4 遊技盤 5 上受皿 6 下受皿 7 打球ハンドル 8 スピーカ 9 図柄表示ユニット 10 左ゲート 11 右ゲート 12 始動入賞口 13 普通電動役物 14 役物ユニット 15 特別図柄表示装置 16 普通図柄表示装置 17 入賞口 18 開閉扉 19 大入賞口 20 天飾り 21 賞球エラー表示LED 22 球タンク 23 球誘導樋 24 賞球払出装置 25 貸球排出装置 26 球出口 27 メイン制御回路 28 ワンチップマイクロコンピュータ 29 入出力回路 30 入出力回路 31 CPU 32 RAM 33 ROM 34 満杯スイッチ 35 空切り防止スイッチ 36 始動口センサ 37 中継回路 38 ソレノイド 39 カウントセンサ 40 特定領域センサ 41 ランプ制御回路 42 音声制御回路 43 払出制御回路 44 発射制御回路 45 打球発射装置 46 払出球検出センサ 47 フォト分配回路 48 表示制御回路 49 液晶表示盤 50 ケース本体 51 軸受部材 52 軸受カバー部材 53 ケース本体カバー 54 スクリュー 55 載置部 56 右側壁 57 後壁 58 軸部 59 スクリュー部 60 球誘導路 61 球誘導路 62 スクリュー収納部 63 誘導フィン 64 誘導フィン 65 投光器 66 受光器 70 センサ異常報知用スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月22日(2000.9.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項3に記載の遊技機は、請求項1又は
2に記載のものにおいて、前記球払出装置による払出動
作が行われていない状態中、前記異常検知手段により異
常を検知することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】請求項3に記載の構成によれば、球払出装
置による払出動作が行われていない状態中、異常検知手
段により異常を検知するので、球払出装置による払出動
作が行われていない状態で異常検出がなければ、払出球
検出手段の検出状態の信頼性が増し、正確な球数の遊技
球の払出しを実現でき、払出動作が行われていない状態
中に異物がないかを検知しているので、払出球検出手段
の検出状態に異常があれば、直ちに異常を検知すること
ができると共に、払出球検出手段をチェックすることが
できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A63F 7/02 352 A63F 7/02 352L 352N Fターム(参考) 2C088 BA04 BA32 BC08 BC23 BC53 CA08 CA16 EB65

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 払出条件の成立に起因して遊技者に遊技
    球を払い出す球払出装置と、前記球払出装置により払い
    出される遊技球を検出する払出球検出手段とを備えた遊
    技機において、前記球払出装置により遊技球が払い出さ
    れる以前に、前記払出球検出手段の検出状態の異常を検
    知する異常検知手段と、前記異常検知手段が異常を検知
    した場合に異常である旨を報知する異常報知手段と、前
    記異常検知手段が異常を検知した場合に前記球払出装置
    の動作を禁止する払出動作禁止手段を備えたことを特徴
    とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記払出球検出手段は、投光器と受光器
    からなり、前記投光器から前記受光器に投光された光線
    が遊技球の通過により遮断されたことを検出するよう構
    成され、前記異常検知手段は、前記球払出装置による払
    出動作が行われていない状態において、前記投光器から
    投光された光線が前記受光器に受光されないことを異常
    として検知することを特徴とする請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 前記払出条件の成立時から前記球払出装
    置による払出動作が行われるまでの間のうち、一定期間
    のみ、前記異常検知手段により異常を検知することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記球払出装置による払出動作が行われ
    ていない状態中、前記異常検知手段により異常を検知す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008136513A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Glory Ltd 円板状媒体繰出装置および円板状媒体貸出装置
JP2008212413A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Sankyo Co Ltd 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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