JP2002058439A - 玄米の加工方法 - Google Patents
玄米の加工方法Info
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- JP2002058439A JP2002058439A JP2000248070A JP2000248070A JP2002058439A JP 2002058439 A JP2002058439 A JP 2002058439A JP 2000248070 A JP2000248070 A JP 2000248070A JP 2000248070 A JP2000248070 A JP 2000248070A JP 2002058439 A JP2002058439 A JP 2002058439A
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- brown rice
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- average particle
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- Pending
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- Cereal-Derived Products (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】玄米に含まれる有用物質を効率よく利用し、且
つ玄米を発芽させることにより食味が向上する玄米の加
工方法を提供する。 【解決手段】玄米を発芽させて発芽玄米とすると共に、
該発芽玄米を150〜400℃で0.5〜6時間焙煎
し、然る後平均粒径が5μm〜35μmに粉砕する。
つ玄米を発芽させることにより食味が向上する玄米の加
工方法を提供する。 【解決手段】玄米を発芽させて発芽玄米とすると共に、
該発芽玄米を150〜400℃で0.5〜6時間焙煎
し、然る後平均粒径が5μm〜35μmに粉砕する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米の加工方法に
関する。更に詳しくは一般食品、健康食品、医薬分野な
どに健康増進の目的として用いることができる玄米の加
工方法に関するものである。
関する。更に詳しくは一般食品、健康食品、医薬分野な
どに健康増進の目的として用いることができる玄米の加
工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発芽玄米を焙煎し、然る後粉砕す
るということは公知ではないが、小麦胚芽や米糠を炭化
させた後、酸性溶液に浸漬し有用物質を溶出する方法と
しては、特開平11−206331号公報に開示された
ものが知られていた。
るということは公知ではないが、小麦胚芽や米糠を炭化
させた後、酸性溶液に浸漬し有用物質を溶出する方法と
しては、特開平11−206331号公報に開示された
ものが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平11−20
6331号公報に開示されたものは、玄米に含まれてい
る有用物質をより効率よく利用する方法であるが、酸性
水溶液にて抽出される有効成分のみしか利用できないと
いう課題があった。
6331号公報に開示されたものは、玄米に含まれてい
る有用物質をより効率よく利用する方法であるが、酸性
水溶液にて抽出される有効成分のみしか利用できないと
いう課題があった。
【0004】また、天然物の炭化物には、元の天然物中
に含まれる有効成分を濃縮し有効利用する利点の他に、
活性炭のように有害物質などを吸着除去したりする機能
をもつが、前記特開平11−206331号公報に開示
されたものでは、部分的に炭化することによる機能を利
用できないという課題があった。
に含まれる有効成分を濃縮し有効利用する利点の他に、
活性炭のように有害物質などを吸着除去したりする機能
をもつが、前記特開平11−206331号公報に開示
されたものでは、部分的に炭化することによる機能を利
用できないという課題があった。
【0005】本発明は、前記課題を解決すべくなされた
もので、より簡便な方法で玄米に含まれている有用物質
を効率よく利用し、且つ玄米を発芽させることにより食
味の向上を行い、更には部分的に炭化することによる機
能を付加させることを可能にした玄米の加工方法を提供
しようとするものである。
もので、より簡便な方法で玄米に含まれている有用物質
を効率よく利用し、且つ玄米を発芽させることにより食
味の向上を行い、更には部分的に炭化することによる機
能を付加させることを可能にした玄米の加工方法を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、玄米を発芽さ
せて発芽玄米とすると共に、該発芽玄米を150〜40
0℃で0.5〜6時間焙煎し、然る後平均粒径が5μm
〜35μmに粉砕するという手段を採用することによ
り、上記課題を解決した。
せて発芽玄米とすると共に、該発芽玄米を150〜40
0℃で0.5〜6時間焙煎し、然る後平均粒径が5μm
〜35μmに粉砕するという手段を採用することによ
り、上記課題を解決した。
【0007】
【発明の実施の形態】玄米は精米に比較して、貯蔵性が
良く、微生物の害や虫害が少ない反面、食味が悪く消化
吸収が劣る。しかし、成分的にはタンパク質、脂質、ミ
ネラル、ビタミンB1、必須アミノ酸が多いのみなら
ず、最近注目されてきた食物繊維やビタミンEも豊富に
含まれている。そして、本発明は前記成分を有する玄米
を発芽させて食味を向上させた玄米の加工方法である。
以下本発明方法について詳細に説明する。
良く、微生物の害や虫害が少ない反面、食味が悪く消化
吸収が劣る。しかし、成分的にはタンパク質、脂質、ミ
ネラル、ビタミンB1、必須アミノ酸が多いのみなら
ず、最近注目されてきた食物繊維やビタミンEも豊富に
含まれている。そして、本発明は前記成分を有する玄米
を発芽させて食味を向上させた玄米の加工方法である。
以下本発明方法について詳細に説明する。
【0008】本発明に使用する玄米については品種を限
定しないが、胚芽や外皮に含まれる有用物質が重要であ
るので、栽培方法については無農薬・有機農法が望まし
い。先ず、前記望ましい栽培方法によって得られた玄米
を水に浸漬して、20〜24℃に室温を一定管理した部
屋にて1〜3日かけて発芽させるが、芽が出始めたとこ
ろの発芽状態で発芽を止める。また、発芽は、玄米が十
分に吸水したところまでになったら、水から引き上げて
玄米が乾燥しない程度に数回にわたって水をかけて行
う。もしくは、玄米を水に浸漬したままで、浸漬に使用
する水を流水にして水腐りを防いで発芽させる。
定しないが、胚芽や外皮に含まれる有用物質が重要であ
るので、栽培方法については無農薬・有機農法が望まし
い。先ず、前記望ましい栽培方法によって得られた玄米
を水に浸漬して、20〜24℃に室温を一定管理した部
屋にて1〜3日かけて発芽させるが、芽が出始めたとこ
ろの発芽状態で発芽を止める。また、発芽は、玄米が十
分に吸水したところまでになったら、水から引き上げて
玄米が乾燥しない程度に数回にわたって水をかけて行
う。もしくは、玄米を水に浸漬したままで、浸漬に使用
する水を流水にして水腐りを防いで発芽させる。
【0009】然る後、前記発芽した玄米を70℃〜11
0℃で乾燥した後、遠赤外線焙煎機により150〜40
0℃で0.5〜6時間かけて焙煎を行い、玄米を遠赤外
線の作用より芯から部分的に炭化させる。そして、前記
焙煎した玄米を粗砕機を用いて、平均粒径20〜60μ
m(最大粒径100μm以下)にまで粗砕し、更に微粉
砕機を用いて、前記粗砕した玄米を平均粒径5〜35μ
m(最大粒径50μm以下)にまで粉砕して微粉末を得
る。平均粒径5〜35μmにまで粉砕した微粉末は、そ
のまま飲料物に入れて混合して飲むこともできるが、必
要に応じて前記微粉末を3%澱粉粉末溶液を用いて、顆
粒化して使用することもできる。
0℃で乾燥した後、遠赤外線焙煎機により150〜40
0℃で0.5〜6時間かけて焙煎を行い、玄米を遠赤外
線の作用より芯から部分的に炭化させる。そして、前記
焙煎した玄米を粗砕機を用いて、平均粒径20〜60μ
m(最大粒径100μm以下)にまで粗砕し、更に微粉
砕機を用いて、前記粗砕した玄米を平均粒径5〜35μ
m(最大粒径50μm以下)にまで粉砕して微粉末を得
る。平均粒径5〜35μmにまで粉砕した微粉末は、そ
のまま飲料物に入れて混合して飲むこともできるが、必
要に応じて前記微粉末を3%澱粉粉末溶液を用いて、顆
粒化して使用することもできる。
【0010】発芽玄米を焙煎して粉末化した玄米の平均
粒径と造粒性・分散性・舌触りの面からテストした結果
と、該テスト結果から得られた判定結果を表1に示す。
粒径と造粒性・分散性・舌触りの面からテストした結果
と、該テスト結果から得られた判定結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】前記表1のテスト結果から、食品としての
最低条件としては、口に入れても違和感が生じないこと
であるので、平均粒径35μm以下が望ましく、また、
平均粒径が5μm以下のときは、微粒子すぎるために粉
体としての流動性が悪く、賦形剤などを混合しないと安
定した造粒は難しいことが判った。ここでいう分散性と
は、玄米を焙煎し粉砕した微粉末を40℃のお湯100
mlに対し、2gを溶かした時の分散性をいう。更に、
表1のテスト結果から、分散性については、平均粒径が
小さいほど粒子の浮力を増し分散性が悪くなり、逆に粗
すぎるとお湯の中に分散するのではなく、すぐに底面に
沈降してしまうことが判った。以上表1のテスト結果か
ら、造粒性・分散性・舌触りの点から、本発明で採用で
きる微粉末の平均粒径は5〜35μmが望ましいことが
判った。
最低条件としては、口に入れても違和感が生じないこと
であるので、平均粒径35μm以下が望ましく、また、
平均粒径が5μm以下のときは、微粒子すぎるために粉
体としての流動性が悪く、賦形剤などを混合しないと安
定した造粒は難しいことが判った。ここでいう分散性と
は、玄米を焙煎し粉砕した微粉末を40℃のお湯100
mlに対し、2gを溶かした時の分散性をいう。更に、
表1のテスト結果から、分散性については、平均粒径が
小さいほど粒子の浮力を増し分散性が悪くなり、逆に粗
すぎるとお湯の中に分散するのではなく、すぐに底面に
沈降してしまうことが判った。以上表1のテスト結果か
ら、造粒性・分散性・舌触りの点から、本発明で採用で
きる微粉末の平均粒径は5〜35μmが望ましいことが
判った。
【0013】そして、前記望ましい平均粒径による粉末
化した玄米の食味についての5段階評価を表2に示すと
共に、焙煎温度と食味の関係を表3に示した。
化した玄米の食味についての5段階評価を表2に示すと
共に、焙煎温度と食味の関係を表3に示した。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】本発明者は発芽玄米を焙煎温度を種々変え
てテストした結果、150℃以下であると炭化まで進み
にくく、150℃において7時間以上焙煎をかけると、
コーヒー様の香ばしい芳香からかけ離れて行き、単なる
こげ臭になって行った。また、450℃以上での焙煎で
は、30分ですぐに炭化してしまいこげ臭のみで、香ば
しさが出ないことが判った。そして、前記種々テストの
結果、本発明方法においては、表3に示すように、表2
の食味の評価ポイント1および2の範囲にある150〜
400℃の温度で、0.5〜6時間の条件で発芽玄米を
焙煎することが望ましいことが判った。
てテストした結果、150℃以下であると炭化まで進み
にくく、150℃において7時間以上焙煎をかけると、
コーヒー様の香ばしい芳香からかけ離れて行き、単なる
こげ臭になって行った。また、450℃以上での焙煎で
は、30分ですぐに炭化してしまいこげ臭のみで、香ば
しさが出ないことが判った。そして、前記種々テストの
結果、本発明方法においては、表3に示すように、表2
の食味の評価ポイント1および2の範囲にある150〜
400℃の温度で、0.5〜6時間の条件で発芽玄米を
焙煎することが望ましいことが判った。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、本発明
方法によって得られた微粉末は、発芽と焙煎の工程によ
って食味が向上し、且つ粉体が微粒子であるために粒子
の分散性が良く、非常に飲み易い粉末飲料となり、更に
容易に顆粒化することも可能である。また、本発明方法
によって得られた微粉末は、玄米中に含まれる有効成分
および炭化物により、便秘改善、コレステロール低下等
の血流改善効果があり、更に一般食品、健康食品、医薬
分野などに健康増進の目的として使用することができ
る。
方法によって得られた微粉末は、発芽と焙煎の工程によ
って食味が向上し、且つ粉体が微粒子であるために粒子
の分散性が良く、非常に飲み易い粉末飲料となり、更に
容易に顆粒化することも可能である。また、本発明方法
によって得られた微粉末は、玄米中に含まれる有効成分
および炭化物により、便秘改善、コレステロール低下等
の血流改善効果があり、更に一般食品、健康食品、医薬
分野などに健康増進の目的として使用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 辰夫 鳥取県鳥取市西今在家152番地 株式会社 ファイナール内 Fターム(参考) 4B018 LE02 MD50 MF04 MF07 MF13 4B023 LE01 LG03 LP07 4G004 AA02
Claims (2)
- 【請求項1】玄米を発芽させて発芽玄米とすると共に、
該発芽玄米を150〜400℃で0.5〜6時間焙煎
し、然る後平均粒径が5μm〜35μmに粉砕すること
を特徴とする玄米の加工方法。 - 【請求項2】玄米を発芽させて発芽玄米とすると共に、
該発芽玄米を150〜400℃で0.5〜6時間焙煎
し、然る後平均粒径が5μm〜35μmに粉砕して得ら
れた玄米の微粉末を顆粒化することを特徴とする玄米の
加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248070A JP2002058439A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 玄米の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248070A JP2002058439A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 玄米の加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002058439A true JP2002058439A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18738051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000248070A Pending JP2002058439A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 玄米の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002058439A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008295380A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Ikari Super Market:Kk | ギャバ含有食品素材およびその製造方法 |
JP2011254802A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-12-22 | Fancl Corp | 製菓用発芽米ミックス粉 |
JP2013000003A (ja) * | 2011-06-12 | 2013-01-07 | Yoshiro Nagado | 灰化玄米製品および玄米ミネラル飲料とその製造方法 |
-
2000
- 2000-08-18 JP JP2000248070A patent/JP2002058439A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008295380A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Ikari Super Market:Kk | ギャバ含有食品素材およびその製造方法 |
JP2011254802A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-12-22 | Fancl Corp | 製菓用発芽米ミックス粉 |
JP2013000003A (ja) * | 2011-06-12 | 2013-01-07 | Yoshiro Nagado | 灰化玄米製品および玄米ミネラル飲料とその製造方法 |
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