JP2002058427A - 油脂含有食品の風味劣化防止剤 - Google Patents

油脂含有食品の風味劣化防止剤

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JP2002058427A JP2001128915A JP2001128915A JP2002058427A JP 2002058427 A JP2002058427 A JP 2002058427A JP 2001128915 A JP2001128915 A JP 2001128915A JP 2001128915 A JP2001128915 A JP 2001128915A JP 2002058427 A JP2002058427 A JP 2002058427A
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Susumu Kiyohara
進 清原
Hideki Masuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油脂含有食品における熱、光、酸素等、特に
蛍光灯照射と加熱を起因とする風味劣化に対して大きな
防止効果をもち、安全性が高く、しかも食品本来の風味
に影響を与えることなく少量の使用で十分な効果を奏
し、かつ経済性に優れた新たな風味劣化防止剤及び防止
方法の提供である。 【解決手段】 カリン、マンゴー、ミロバラン、ザクロ
又は五倍子から溶媒を用いて抽出された抽出物の1種類
以上を含有することを特徴とする油脂含有食品の風味劣
化防止剤であり、また、かかる風味劣化防止剤を油脂含
有食品に0.1〜100ppmの量で配合することを特徴と
する油脂含有食品の風味劣化防止方法であり、さらにト
コフェロールを併用することを特徴とする油脂含有食品
の風味劣化防止剤又は風味劣化防止方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油脂含有食品(以
下、本明細書においては飲料を含めて「食品」と総称す
る)の風味劣化の防止剤又は防止方法に関するものであ
る。詳しくは、カリン、マンゴー、ミロバラン、ザク
ロ、五倍子から溶剤を用いて抽出された抽出物を1種以
上含有又は配合することを特徴とする油脂含有食品の風
味劣化防止剤及び防止方法であり、また、当該抽出物と
併せてトコフェロールを含有し又は配合することを特徴
とする油脂含有食品の風味劣化防止剤及び防止方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油脂は酸化によりアルデヒド、
ケトン、アルコール、酸等に容易に分解されるため、食
品に著しい品質の低下を招くことが知られている。従っ
て、油脂を豊富に含有する食品の風味劣化防止のため、
種々の酸化防止剤、例えば、ジブチルヒドロキシトルエ
ン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BH
A)、トコフェロール等が広く使用されている。また、
アスコルビン酸等を添加する油脂性食品の安定化法(特
公昭57−786号公報)、米糠由来のフェルラ酸エス
テルとアミノ化合物とを併用する油脂類の酸化防止法
(特開昭56−167784号公報)、コーヒー豆由来
のクロロゲン酸、カフェー酸、フェルラ酸を使用する油
脂含有食品風味劣化防止剤(特開平10−183164
号公報)等の提案もされている。しかし、これら酸化防
止剤の中で化学合成により得られたものについては、か
ねてより人体安全上の問題点が指摘されているものがあ
り、また、少量の添加では十分な風味劣化防止が図れな
い等の問題点があった。加えて上記のものはいずれも品
質劣化の要因を酸素による酸化と位置づけ、酸化防止だ
けに着目したものである。
【0003】しかし、製造、流通、保存等の各段階で徐
々に生じる油脂含有食品の風味劣化は、酸素の他にも熱
や光といった要因が考えられ、食品を構成している油
脂、蛋白質、糖類、アミノ酸、酸類等の各種成分が酸
化、分解、異性化、重合等の複雑な反応を受け、こうし
た複合的要因が絡み合って異臭や変色の発生等の品質劣
化をもたらすことが明らかになってきた。さらに食品の
多くは、油脂と水が乳化状態にあり、例えば脂溶性酸化
防止剤であるトコフェロールやBHTを単独で使用する
場合、当該脂溶性抗酸化剤は乳化状態の油層にしか存在
せず、従って水層に存在する水溶性の食品成分の劣化防
止効果については必ずしも十分ではない。
【0004】一方、同じ食品の劣化防止目的で使用され
る本願発明のカリン、マンゴー、ミロバラン、ザクロ、
五倍子から溶媒抽出された抽出物は、水溶液中で非常に
強いラジカル消去活性を有し、従って食品の風味劣化を
強く防止する。しかしながら、例えば高濃度に油脂が存
在するた条件の場合等においては、その風味劣化防止効
果は必ずしも完全とは言い難く、更なる改良が必要とな
る場合がある。
【0005】従って、以前にもまして高い品質や安全性
をもった食品が要望される現在においては、従来の脂溶
性酸化防止剤の添加による油脂の酸化防止手段を講じる
だけではなく、熱や光に因る風味劣化防止をも講じる必
要性が生じている。そこで、物理的な方法として、例え
ば、低温状態での流通システムや光透過性を抑えた容器
・袋等の包装手段改良も提案されているが、コストの増
加及び劣化防止効果の面で未だ十分な対応とは言えなか
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術が有する
問題点に鑑み、本発明は油脂含有食品(例えばサラダ
油、バター、マーガリンのような油脂類を多量に含有す
る食品の他、油脂を多量に含むものではないが、製品の
流通、保管の態様から劣化の影響を受け易い、例えばチ
ーズ等の乳製品類、フライ麺等のインスタント食品類、
ポテトチップス等のスナック菓子類、サラダドレッシン
グやマヨネーズ等のドレッシング類)の製造、流通、保
存等の各過程において、熱、光、酸素等、特に蛍光灯照
射と加熱を起因とする風味劣化に対して特に大きな防止
効果をもち、食品等に添加した場合に安全性が高く、し
かも食品本来の風味に影響を与えることなく少量の使用
で十分な効果を奏しかつ経済性に優れた新たな風味劣化
防止剤及び防止方法を提供することを目的とする。さら
に、従来の脂溶性酸化防止剤、水溶性酸化防止剤では十
分でなかった、例えば高濃度に油脂が存在する油脂含有
食品に対しても長期間にわたる十分な風味劣化防止を図
ることが可能な新たな風味劣化防止剤及び防止方法を提
供することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、油脂含有
食品の風味劣化防止について鋭意研究を重ねた結果、カ
リン、マンゴー、ミロバラン、ザクロ、五倍子から溶剤
抽出された抽出物が、特に油脂含有食品に添加した場合
に、酸化、熱又は光に因る劣化、特に蛍光灯照射と加熱
に因る異味・異臭等の発生等の風味劣化を長期間防止す
ることを見出し、さらに、前記溶剤抽出された抽出物の
1種類以上と併せてトコフェロールを添加することによ
り、抽出物、トコフェロールのそれぞれの単独使用では
得られなかった、油脂含有量が多量な食品における長期
間の風味劣化防止をも見出し本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、カリン、マンゴー、
ミロバラン、ザクロ又は五倍子から溶媒を用いて抽出さ
れた抽出物の1種類以上を含有することを特徴とする油
脂含有食品の風味劣化防止剤、並びに当該風味劣化防止
剤を油脂含有食品に0.1〜100ppmの量で配合するこ
とを特徴とする油脂含有食品の風味劣化防止方法であ
る。また、本発明は、カリン、マンゴー、ミロバラン、
ザクロ又は五倍子から溶媒を用いて抽出された抽出物の
1種類以上を含有することを特徴とする油脂含有食品の
光又は熱に因る風味劣化防止剤、並びに当該風味劣化防
止剤を油脂含有食品に0.1〜100ppmの合計量で配合
することを特徴とする油脂含有食品の光又は熱に因る風
味劣化防止方法である。
【0009】さらに、本発明は、上記抽出物の1種類以
上と併せてトコフェロールを含有することを特徴とする
油脂含有食品の風味劣化防止剤であり、並びに上記抽出
物の1種類以上からなる風味劣化防止剤を油脂含有食品
に0.1〜100ppmの量で配合することと併せてトコフ
ェロールを10〜1000ppmの量で配合することを特
徴とする油脂含有食品の風味劣化防止方法である。ま
た、本発明は、上記抽出物の1種類以上を含有すること
と併せてトコフェロールを配合することを特徴とする油
脂含有食品の光又は熱に因る風味劣化防止剤であり、並
び上記抽出物の1種類以上を油脂含有食品に0.1〜1
00ppmの合計量で配合することと併せてトコフェロー
ル10〜1000ppm配合することを特徴とする油脂含
有食品の光又は熱に因る風味劣化防止方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0011】(1)抽出物 風味劣化防止剤に使用する抽出物は、下記に列挙した群
から選ばれる少なくとも1種の植物又は五倍子のような
植物関連の天然物を原材料とする。 カリン(学名:Choenomeles sinensis(Thouin) Koehn
e) マンゴー(学名:Mangifera indica L.) ミロバラン(学名:Terminalia chebula Retz.) ザクロ(学名:Punica granatum L.) 五倍子(学名:Rhus javanica L.、ヌルデの若葉にヌル
デノミミフシアブラムシの単性無翅雌虫が寄生して形成
された虫こぶ) 上記のうち五倍子以外の植物については、根、茎(枝
幹)、葉、果実を原材料として後述の抽出処理に付され
る。カリン、ザクロについては果皮、マンゴーは種子、
ミロバランは果実を使用することが好ましい。以下にカ
リン、マンゴー、ミロバラン、ザクロ、五倍子からの抽
出物の材料と抽出法の一例を挙げるが、本発明に適用さ
れる抽出法は、下記の例に限定されるものではない。
【0012】抽出処理に使用する溶媒は、水又は極性有
機溶媒であり、有機溶媒は含水物であっても良い。極性
有機溶媒としては、アルコール、アセトン、酢酸エチル
等が例示される。中でも人体への安全性と取扱性の観点
から水またはエタノール、プロパノール、ブタノールの
ような炭素数2〜4の脂肪族アルコールが望ましい。特
に水又はエタノール又はこれらの混合物が望ましい。抽
出に用いる溶媒の量は任意に選択できるが、一般には上
記原材料1重量部に対し溶媒量2〜100重量部、好ま
しくは5〜20重量部を使用する。なお、抽出の前処理
としてヘキサン等の非極性有機溶媒であらかじめ脱脂処
理をし、後の抽出処理時に余分な脂質が抽出されるのを
防止してもよい。またこの脱脂処理で結果的に脱臭等の
精製ができる場合がある。
【0013】抽出処理方法としては、原材料の種類、量
等により種々の方法を採用することができる。例えば前
記各種天然物を粉砕したものを溶媒中に入れ、浸漬法又
は加熱還流法で抽出することができる。なお浸漬法によ
る場合は加熱条件下、室温又は冷却条件下のいずれであ
ってもよい。ついで、溶媒不溶物を除去して抽出液を得
るが、不溶物除去方法としては遠心分離、濾過、圧搾等
の各種の固液分離手段を用いることができる。
【0014】得られた抽出液はそのままでも油脂含有食
品に配合して使用できるが、例えば水、エタノール等の
液体希釈剤で適宜希釈して使用してもよい。またはデキ
ストリン、シュークロース等を加えることもできる。こ
れらをさらに濃縮してペースト状の抽出エキスとして
も、また凍結乾燥又は加熱乾燥などの処理を行い粉末と
して使用してもよい。また超臨界抽出による抽出、分
画、または脱臭処理したものも使用可能である。
【0015】上記方法で得られた抽出物は、そのまま油
脂含有食品に配合して風味劣化防止剤として使用するこ
とができるが、さらに、脱色、脱臭等の精製処理をする
ことができる。精製処理には活性炭や多孔性のスチレン
−ジビニルベンゼン共重合体からなる合成樹脂吸着剤な
どが使用できる。精製用の合成樹脂吸着剤としては例え
ば三菱化学株式会社製「ダイヤイオンHP−20(商品
名)」やオルガノ株式会社製「アンバーライトXAD−
2(商品名)」などが使用できる。
【0016】上記の処理で得られる風味劣化防止剤は食
品等の加工段階で適宜添加することができる。カリン、
マンゴー、ミロバラン、ザクロ、五倍子の添加量につい
ては特に制限されるものではなく、使用する防止剤の種
類、純度、あるいは添加対象の食品等の種類により異な
るが、一般的に抽出物の添加量が0.01〜500ppmが
適当である。食品等の本来の風味にほとんど影響を及ぼ
さないという観点からは、0.01〜100ppmが好まし
く、特に0.1〜20ppmが好ましい。また、本発明の天
然抽出物群であるカリン、マンゴー、ミロバラン、ザク
ロ、五倍子の風味劣化防止剤は、抽出物を2種以上含む
ものであってもよい。2種以上の抽出物を併用する場合
の組合せとしては、任意の組合せで配合することができ
る。この場合、例えば2種類の抽出物を併用するとき
は、1つの抽出物1重量部に対して他の抽出物1〜5重
量部の配合比が適当である。
【0017】本発明に係る風味劣化防止剤には、上記抽
出物の他に、さらに食品に通常使用される天然の抗酸化
剤、例えば、茶抽出物、(生)コーヒー豆抽出物、エン
ジュ抽出物、ソバ全草抽出物、アズキ全草抽出物、りん
ご未熟果抽出物、ぶどう種子抽出物、ローズマリー抽出
物、ヤマモモ抽出物、γ−オリザノールを本発明の効果
を損なわない範囲内の量で配合することができる。
【0018】(2)トコフェロール 本発明でいうトコフェロール(ビタミンE)は、それ自
体既知の物であり、市販品として入手可能である。これ
らは天然植物から抽出した精製品でも未精製品でもよ
く、合成品でも良い。またδ−トコフェロール等の単品
でもα,β,γ,δ−トコフェロール等の混合物でも良
い。また、油脂、デキストリン等により希釈された製剤
でも良い。例えば、市販品としてはエーザイ株式会社製
の「イーミックスP−20」(商品名;トコフェロール
として20%含有粉末製剤品)、理研ビタミン株式会社
製の「理研Eオイル800」(商品名;トコフェロール
として80%含有)などが利用できる。
【0019】またトコフェロールの使用量についても特
に制限されるものではなく、使用するトコフェロールの
種類、純度、あるいは添加対象の食品等の種類により異
なるが、純度の高いもの(95%以上)では10ppm〜
1000ppmが適当であり、好ましくは10〜500ppm
の範囲である。また天然抽出物群のカリン、マンゴー、
ミロバラン、ザクロ、五倍子とトコフェロールの混合割
合は、特に限定されるものではないが、通常は天然抽出
物群の純度が高い(95%以上)場合には、例えば天然
抽出物群成分とトコフェロールを約1:1000から1
00:1の範囲内、好ましくは約1:500から10:
1の間の重量比で混合使用するのが好ましい。また、ト
コフェロールは前記抽出物と同様に食品等の加工段階で
適宜添加することができ、添加の時期は抽出物と必ずし
も同時である必要はない。
【0020】前記のカリン、マンゴー、ミロバラン、ザ
クロ又は五倍子から溶媒を用いて抽出された抽出物の1
種類以上を含有することと併せて、トコフェロールを配
合することを特徴とする風味劣化防止剤は、油脂含有食
品の風味劣化に優れた効果を奏するが、カリン、マンゴ
ー、ミロバラン、ザクロ、五倍子から溶媒抽出される成
分は水溶性であるガロタンニン類(五倍子)、エラジタ
ンニン類(ミロバラン、ザクロ)、デヒドロエラジタン
ニン類といった加水分解性タンニン類が多量に含まれて
おり、これらは食品中の水層中で強力な抗酸化効果を発
揮する。一方、脂溶性のトコフェロールは、食品中の油
層中で抗酸化効果を発揮するので、上記抽出成分の作用
と相俟って風味の劣化を防止するのであるが、いずれの
成分も少量の適用であるにもかかわらず、長期間にわた
る強力な抗酸化作用をもたらし、いわば相乗効果的な顕
著な効果が発揮されると考えられる。
【0021】(3)油脂含有食品 本発明の風味劣化防止剤を適用することができる油脂含
有食品としては、油脂類を多量に含有する食品の他に、
油脂を多量に含むものではないが、製品の流通、保管の
態様から劣化の影響を受けやすい食品である。具体的に
は以下のとおり例示される。 油脂 食用油脂(牛脂、豚脂、魚油等の動物性油脂、及び大
豆、ナタネ、綿実、ヒマワリ等の食用植物油脂)、マー
ガリン、ショートニング。 油脂加工食品 マヨネーズ、ドレッシング、ハードバター、ビスケッ
ト、クッキー類、チョコレート類、ケーキ類、ココア。 フライ食品(揚げ物) 即席(フライ)麺類、豆腐の油揚(油揚、生あげ、がん
もどき)、揚かまぼこ、てんぷら、フライ、スナック菓
子類(ポテトチップス、揚あられ類、かりんとう等)、
ドーナッツ、調理冷凍食品(冷凍コロッケ、エビフライ
等)。 乳、乳製品、乳等を主原料とする製品 乳(生乳、牛乳、加工乳等)、乳製品(クリーム、バタ
ー、バターオイル、濃縮ホエー、チーズ、アイスクリー
ム類、練乳、粉乳、濃縮乳等)、乳等を主原料とする製
品。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。各天然物の抽出例を以下のとおり示す。
【0023】〔抽出例1〕乾燥したカリン果皮100g
を粉砕し、50重量%エタノール水溶液1000gを加
え1時間、加熱還流して抽出した。不溶物を濾過により
除去した後、濾液を10gの活性炭にて脱色した。濾過
により活性炭を除去後、濾液を150gまで減圧で濃縮
した。この濃縮液50gを多孔性合成吸着剤(前記「ダ
イヤイオンHP−20」)100mlに吸着させた。水1
Lを用いて洗浄後、50重量%エタノール1Lで溶出し
た。溶出液を減圧濃縮後、凍結乾燥し淡黄色の粉末8g
(以下「カリン抽出物」と呼ぶ)を得た。物性は以下の
通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図1に示すとおりである
(測定濃度:10ppm、希釈溶剤:pH3.0クエン酸緩
衝液)。 λmax:230nm、237nm。 b)溶解性:水に可溶、50重量%エタノールに易溶、
エタノールに可溶。
【0024】〔抽出例2〕マンゴー果実10個から果肉
を取り除き、果実種子(核)419gを得た。果実種子
から殻と種子皮を取り除き、種子仁216gを得た。種
子仁を粉砕機により粉砕し、粉砕物207gを得た。粉
砕物に50重量%エタノール水溶液414gを加え1時
間還流して抽出した。不溶物を濾過により除去した後、
濾液を濃縮、凍結乾燥し淡黄色の粉末(以下「マンゴー
抽出物」と呼ぶ)26.2g得た。この抽出物の物性は
以下の通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図2に示すとおりである
(測定濃度:10ppm、希釈溶剤:pH3.0クエン酸緩
衝液)。 λmax:276nm。 b)溶解性:水に易溶、50重量%エタノールに易溶、
エタノールに可溶。
【0025】〔抽出例3〕乾燥したミロバランの果実2
0gを200gの50重量%エタノール水溶液で2時間
還流して抽出後、不溶物を濾過した。濾液を減圧下で濃
縮した後、凍結乾燥し淡褐色の粉末2.2g(以下「ミ
ロバラン抽出物」と呼ぶ)を得た。この抽出物の物性は
以下の通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図3に示すとおりである
(測定濃度:10ppm、希釈溶剤:pH3.0クエン酸緩
衝液)。 λmax:369nm、266nm。 b)溶解性:水に易溶、50重量%エタノールに易溶、
エタノールに可溶。
【0026】〔抽出例4〕乾燥したザクロ果皮50gを
粉砕し、50重量%エタノール水溶液1kg中に入れ、1
時間、加熱還流して抽出した。不溶物を濾過により除去
した後、濾液に活性炭50gを添加し室温で1時間撹拌
した。活性炭を濾過により除去後、減圧濃縮した。続い
て濃縮物を凍結乾燥し淡褐色の粉末15g(以下「ザク
ロ抽出物」と呼ぶ)を得た。この抽出物の物性は以下の
通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図4に示すとおりである
(測定濃度:10ppm、希釈溶剤:pH3.0クエン酸緩
衝液)。 λmax:370nm、256nm。 b)溶解性:水に可溶、50重量%エタノールに易溶、
エタノールに可溶。
【0027】〔抽出例5〕乾燥したヌルデの五倍子40
gを320gの熱水で1時間抽出した。不溶物を濾過
後、濾液を減圧下で濃縮した。濃縮液を凍結乾燥し、白
色の粉末8.5g(以下「五倍子抽出物」と呼ぶ)を得
た。この抽出物の物性は以下の通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図5に示すとおりである
(測定濃度:10ppm、希釈溶剤:pH3.0クエン酸緩
衝液)。 λmax:276nm。 b)溶解性:水に易溶、50重量%エタノールに易溶、
エタノールに可溶。
【0028】次に上記抽出で得られた抽出物からなる風
味劣化防止剤、及び当該抽出物とトコフェロールを併用
してなる風味劣化防止剤を各種配合して評価した。
【0029】〔試験例1A〕(抽出物配合:バターの光
劣化) 市販のバター100gを約25〜30℃に加温した後、
カリン抽出物の1重量%水溶液0.2gを添加し、よく
撹拌後均一にした。その溶液をガラス製シャーレに移し
(厚さ0.5cm)蓋をした後、12時間冷蔵庫(5℃)
に保管した。同様にマンゴー抽出物、ミロバラン抽出
物、ザクロ抽出物、五倍子抽出物(いずれも1重量%水
溶液)、トコフェロール(前記「理研Eオイル80
0」)を添加した(トコフェロール以外は同濃度添加し
た。トコフェロールについては、20、1,000ppm添
加した)バターを作成し、同様にガラス製シャーレに移
し12時間、5℃で保管した。ガラス製シャーレを光安
定性試験機に移し10,000ルクス(蛍光灯)、10
℃にて7日間光照射した。
【0030】習熟したパネル5人を選んで官能評価を行
った。そしてこの場合、風味変化のない対照としては風
味劣化防止剤を添加していない蛍光灯未照射のバターを
使用し、風味劣化の度合いを評価した。その結果は表1
のとおりである。なお、表1中の評価の点数は、下記の
基準で採点(1〜4点)した各パネルの平均点である。 (採点基準) 劣化臭*を非常に強く感じる :4点 劣化臭*を強く感じる :3点 劣化臭*を感じる :2点 劣化臭*を若干感じる :1点 劣化臭*を感じない :0点 (*:ゴム様の劣化臭)
【0031】
【表1】 表1 バターの光虐待試験結果 風味劣化防止剤 官能評価の平均点 1.無添加品 3.5 2.カリン抽出物添加品(20ppm) 1.0 3.マンゴー抽出物添加品(20ppm) 1.5 4.ミロバラン抽出物添加品(20ppm) 1.2 5.ザクロ抽出物添加品(20ppm) 1.3 6.五倍子抽出物添加品(20ppm) 1.6 7.トコフェロール添加品(20ppm) 2.8 8.トコフェロール添加品(1000ppm) 2.2
【0032】表1から明らかなように、カリン、マンゴ
ー、ミロバラン、ザクロ、五倍子抽出物を添加すること
により、光によるバターの香味劣化を顕著に抑制した。
トコフェロールも劣化防止効果を示したが、低濃度(2
0ppm)では十分な効果は得られなかった。以上より、
バターにカリン、マンゴー、ミロバラン、ザクロ、五倍
子抽出物の風味劣化防止剤を少量添加することにより、
バター本来の風味を損なうことなく十分な劣化防止効果
が得られた。
【0033】〔試験例1B〕(抽出物+トコフェロール
配合:バターの光劣化) 市販のバター100gを約25〜30℃に加温した後、
カリン抽出物の1重量%水溶液0.1gおよびトコフェ
ロール(前記「理研Eオイル800」)0.025gを
添加し、よく撹拌後均一にした。その溶液をガラス製シ
ャーレに移し(厚さ0.5cm)蓋をした後、12時間冷
蔵庫(5℃)に保管した。同様にミロバラン抽出物およ
び前記トコフェロール、ザクロ抽出物及び前記トコフェ
ロール、カリン抽出物のみ、ミロバラン抽出物のみ、ザ
クロ抽出物のみ、前記トコフェロールのみを添加した
(各種抽出物のみの場合は1重量%水溶液を0.2g添
加し、トコフェロールのみの場合は0.5g添加した)
バターを作成し、同様にガラス製シャーレに移し12時
間、5℃で保管した。ガラス製シャーレを光安定性試験
器に移し10,000ルクス(蛍光灯)、10℃にて1
4日間光照射した。なお、上記試験例1Aでの光照射は
7日間であり、本試験例の虐待はより長期にわたるもの
である。
【0034】習熟したパネル5人を選んで官能評価を行
い、風味劣化の度合いを評価した。評価方法は前記試験
例1Aと同様である。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】 表2 バターの光虐待試験結果 風味劣化防止剤 官能評価の平均点 1.無添加冷蔵保管品 0.2 2.無添加品 3.9 3.カリン抽出物添加品(20ppm) 2.6 4.ミロバラン抽出物添加品(20ppm) 2.0 5.ザクロ抽出物添加品(20ppm) 2.2 6.トコフェロール添加品(400ppm) 2.9 7.カリン抽出物(10ppm)+ トコフェロール添加品(200ppm) 1.6 8.ミロバラン抽出物(10ppm)+ トコフェロール添加品(200ppm) 1.4 9.ザクロ抽出物(10ppm)+ トコフェロール添加品(200ppm) 1.0
【0036】表2から明らかなように、カリン抽出物、
ミロバラン抽出物、ザクロ抽出物およびトコフェロール
は、それぞれ単独に使用しても風味劣化防止効果が認め
られるが、カリン抽出物、ミロバラン抽出物、ザクロ抽
出物の各々とトコフェロールとを併用することにより、
それぞれの添加量が少ないにもかかわらずバターの風味
劣化を相乗的に非常に強く、長期間にわたり防止した。
【0037】〔試験例2A〕(抽出物:フライ麺の熱劣
化) 薄力粉300g、強力粉300g、食塩12gをよく混
合した後、混練機を用いて、かんすい8.8g、水22
9.2g、1重量%カリン抽出物水溶液0.3gを添加し
10分間混和した。室温で10分間放置した後、ローラ
ーで麺厚0.5mmに伸ばし、パスタマシーンで麺幅2mm
に調製した。調製麺を2分間蒸した後、冷却し、60g
づつ計り取り、140℃、90秒間フライし、フライ麺
を作成した。同様にザクロ抽出物、五倍子抽出物、トコ
フェロール(前記「イーミックスP−20」)入りフラ
イ麺を作成した(ザクロ抽出物、五倍子抽出物について
はカリン抽出物と同濃度、トコフェロールに関しては
0.6g添加した)。フライ麺60gをプラスチック容
器に入れ蓋をした後、50℃の恒温層中、21日間保管
した。加熱虐待後のサンプルに熱湯300mLを加え3分
後、習熟したパネル5人を選んで官能評価を行った。そ
してこの場合、風味変化のない対照としては風味劣化防
止剤を添加していない冷蔵(5℃)保管のフライ麺を使
用し、香味の劣化度合いを評価した。その結果は表3の
とおりである。
【0038】なお、表3中の評価の点数は、下記の基準
で採点(1〜4点)した各パネルの平均点である。 (採点基準) 劣化臭*を非常に強く感じる :4点 劣化臭*を強く感じる :3点 劣化臭*を感じる :2点 劣化臭*を若干感じる :1点 劣化臭*を感じない :0点 (*:油脂の酸化臭、粉っぽさ)
【0039】さらに上記フライ麺各13gをジエチルエ
ーテル100mL用いてソックスレー抽出を行なった。抽
出液に内部標準として2−オクタノール3mgを添加し、
無水硫酸ナトリウムを添加し乾燥後、ジエチルエーテル
を減圧にて留去後、乾燥窒素ガスを吹きつけながらさら
に濃縮し、濃縮物約3gを得た。濃縮物をGC−MSに
より分析し、油脂の典型的な酸化生成物である2,4−
デカジエナールの量を測定した。無添加虐待品の2,4
−デカジエナール生成量を100とし、各サンプルの生
成量を表3に示した。
【0040】
【表3】
【0041】〔試験例2B〕(抽出物+トコフェロー
ル:フライ麺の熱劣化) 薄力粉300g、強力粉300g、食塩12gをよく混
合した後、混練機を用いて、かんすい8.8g、水22
9.2g、1重量%カリン抽出物水溶液0.3gおよびト
コフェロール(前記「イーミックスP−20」)0.6
gを添加し10分間混和した。室温で10分間放置した
後、ローラーで麺厚0.5mmに伸ばし、パスタマシーン
で麺幅2mmに調製した。調製麺を2分間蒸した後、冷却
し、60gづつ計り取り、140℃、90秒間フライ
し、フライ麺を作成した。同様にマンゴー抽出物および
前記トコフェロール添加品、五倍子抽出物および前記ト
コフェロール添加品、カリン抽出物のみ、マンゴー抽出
物のみ、五倍子抽出物のみ、前記トコフェロール添加品
のみのフライ麺を作成した(カリン、マンゴー、五倍子
抽出物のみの場合の添加量は1重量%水溶液を0.6
g、トコフェロール粉末のみの場合の添加量は1.2g
または3.0g添加した)。
【0042】フライ麺60gをプラスチック容器に入れ
蓋をした後、50℃の恒温層中、28日間保管した。加
熱虐待後のサンプルに熱湯300mLを加え3分後、習
熟したパネル8人を選んで官能評価を行った。そしてこ
の場合、風味変化のない対照としては風味劣化防止剤を
添加していない冷蔵(5℃)保管のフライ麺を使用し、
風味の劣化度合いを評価した。その結果は表4のとおり
である。なお、前記試験例2Aでの加熱は21日間なの
で、本試験例の虐待はより長期にわたるものである。表
4中の評価の点数は、前記試験例2Aの基準で採点(1
〜4点)した各パネルの平均点である。
【0043】
【表4】 表4 フライ麺の加熱虐待試験 風味劣化防止剤 官能評価の平均点 1.無添加冷蔵保管品 0.4 2.無添加虐待品 3.8 3.カリン抽出物添加虐待品(10ppm) 1.8 4.マンゴー抽出物添加虐待品(10ppm) 1.6 5.五倍子抽出物添加虐待品(10ppm) 2.0 6.トコフェロール添加虐待品(400ppm) 2.8 7.トコフェロール添加虐待品(1000ppm) 2.4 8.カリン抽出物(5ppm)+ トコフェロール添加虐待品(200ppm) 0.8 9.マンゴー抽出物(5ppm)+ トコフェロール添加虐待品(200ppm) 1.1 10.五倍子抽出物(5ppm)+ トコフェロール添加虐待品(200ppm) 1.3
【0044】表4から明らかなように、カリン抽出物、
マンゴー抽出物、五倍子抽出物およびトコフェロールは
それぞれ単独使用でもある程度の風味劣化防止効果が認
められるが、カリン抽出物またはマンゴー抽出物または
五倍子抽出物とトコフェロールとの併用は、それぞれの
添加量が少ないにもかかわらずフライ麺の風味劣化を相
乗的に非常に強く、長期間にわたり防止した。
【0045】〔試験例2C〕(抽出物+トコフェロー
ル:フライ麺の光・熱劣化) 薄力粉300g、強力粉300g、食塩12gをよく混
合した後、混練機を用いて、かんすい8.8g、水22
9.2g、1重量%カリン抽出物水溶液0.6gおよびト
コフェロール(前記「イーミックスP−20」)粉末
0.9gを添加し10分間混和した。室温で10分間放
置した後、ローラーで麺厚0.5mmに伸ばし、パスタマ
シーンで麺幅2mmに調製した。調製麺を2分間蒸した
後、冷却し、60gづつ計り取り、140℃、90秒間
フライし、フライ麺を作成した。同様にミロバラン抽出
物および前記トコフェロール粉末添加品、ザクロ抽出物
および前記トコフェロール粉末添加品、カリン抽出物の
み、ミロバラン抽出物のみ、ザクロ抽出物のみ、前記ト
コフェロール粉末添加品のみのフライ麺を作成した(カ
リン、ミロバラン、ザクロ抽出物のみの場合の添加量は
1重量%水溶液を1.2g、トコフェロール粉末のみの
添加量は3.0g添加した)。
【0046】フライ麺60gを透明ビニル袋に入れ蓋を
した後、光安定性試験器にて15,000ルクス(蛍光
灯)、50℃にて3日間虐待した。虐待後のサンプルに
熱湯300mLを加え3分後、習熟したパネル5人を選ん
で官能評価を行った。そしてこの場合、風味変化のない
対照としては風味劣化防止剤を添加していない冷蔵(5
℃)保管のフライ麺を使用し、風味の劣化度合いを評価
した。その結果は表5のとおりである。なお、表5中の
評価の点数は、前記試験例2Aの基準で採点(1〜4
点)した各パネルの平均点である。
【0047】
【表5】 表5 フライ麺の光及び加熱虐待試験 風味劣化防止剤 官能評価の平均点 1.無添加冷蔵保管品 0.5 2.無添加虐待品 3.9 3.カリン抽出物添加虐待品(20ppm) 2.2 4.ミロバラン抽出物添加虐待品(20ppm) 1.9 5.ザクロ抽出物添加虐待品(20ppm) 1.8 6.トコフェロール添加虐待品(1000ppm) 2.8 7.カリン抽出物(10ppm)+ トコフェロール添加虐待品(300ppm) 1.4 8.ミロバラン抽出物(5ppm)+ トコフェロール添加虐待品(300ppm) 1.1 9.ザクロ抽出物(5ppm)+ トコフェロール添加虐待品(300ppm) 1.2
【0048】表5から明らかなように、カリン抽出物、
ミロバラン抽出物、ザクロ抽出物およびトコフェロール
は、それぞれ単独使用でもある程度の風味劣化防止効果
が認められるが、カリン抽出物またはミロバラン抽出物
またはザクロ抽出物とトコフェロールとの併用は、それ
ぞれの添加量が少ないにもかかわらず光照射と加熱によ
る虐待度の高い条件下においてもフライ麺の風味劣化を
相乗的に非常に強く、防止した。
【0049】〔試験例3〕(抽出物:油揚げの熱劣化) 市販油揚げを水に浸し、煮沸した。冷却後、油揚げをガ
ーゼに包んでその水分を絞りとり、「油揚げ絞り汁」を
得た。この液汁30gに、マンゴー抽出物、ミロバラン
抽出物、ザクロ抽出物の0.01重量%水溶液をそれぞ
れ0.3g添加した。50mL容量のガラスバイアルに詰
めキャップをした後、50℃の恒温層で4日間及び8日
間保管した。習熟したパネル5人を選んで官能評価を行
った。そしてこの場合、風味変化のない対照としては風
味劣化防止剤を添加していない冷蔵(5℃)保管の「油
揚げ絞り汁」を使用し、風味の劣化度合いを評価した。
その結果は表6のとおりである。
【0050】なお、表6中の評価の点数は、下記の基準
で採点(1〜4点)した各パネルの平均点である。 (採点基準) 油の酸化臭を非常に強く感じる :4点 油の酸化臭を強く感じる :3点 油の酸化臭を感じる :2点 油の酸化臭が若干感じる :1点 油の酸化臭を感じない :0点
【0051】
【表6】
【0052】表6から明らかなように、カリン、マンゴ
ー、ミロバラン、ザクロ、五倍子各々の抽出物からなる
風味劣化防止剤を油脂含有食品に添加することにより、
加熱による油脂の酸化臭を顕著に抑制した。
【0053】〔試験例4〕(抽出物:DPPHラジカル消去
活性) 以下のとおり、食品の酸化試験に用いられる試薬2,2-ジ
フェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)を使用し
て、一般的な酸化条件における本発明の各抽出物と既存
の抗酸化剤のトコフェロールとの抗酸化力の比較を行っ
た。この試験はDPPHラジカルを抗酸化剤によって消
去する試験であり、抗酸化作用を受けるとDPPHの紫
色が無色に変化するので、紫色の変化を吸光度計で測定
しラジカルの消去活性すなわち抗酸化力の指標としたも
のである。0.1Mの酢酸緩衝液(pH5.5、2.0m
L)に各被検物質の50%エタノール溶液(2.0mL)及
び2×10-4MのDPPH(ナカライテスク社製)エタ
ノール溶液(1.0mL)を加えて全量5.0mLとし、30
分後に517nmにおける吸光度を測定した。結果は、被
検物質無添加のコントロールに対して、吸光度を1/2
に減少させるのに必要な被検物濃度(最終溶液)で表し
た。
【0054】
【表7】
【0055】表7に示されるように一般的な酸化条件の
下では、本発明の各抽出物とトコフェロールとは抗酸化
力についてほぼ同等である。しかしながら、前記各試験
例における光虐待試験及び加熱虐待試験の結果に鑑みれ
ば、本発明の各抽出物は従来の抗酸化剤と同等の抗酸化
力を有しつつ、さらに光及び熱による食品の風味劣化防
止に優れていることが明らかである。
【0056】以下、本発明に係る風味劣化防止剤を各種
の油脂含有食品に添加した配合例を示す。
【0057】〔配合例1〕即席(フライ)麺類に関して
は、前記試験例2A、試験例2B及び試験例2Cにそれ
ぞれ示したとおりである。
【0058】〔配合例2A〕:揚げかまぼこ(カリン抽
出物配合) 砂糖5.5g、グルタミン酸ナトリウム0.75g、バ
レイショ澱粉15gを混合後、カリン抽出物1重量%水
溶液0.01g、水20gを添加しよく分散させた。 冷凍すり身1級品100gを約3cm角に切り、フード
カッターに入れ約5分間空摺りした。 食塩3g、氷水20gを交互に3回に分け添加し、合
計10分間フードカッターにて塩摺りをした。 前記工程で得られたものを上記すり身に添加しフー
ドカッターにて混合し本摺りを行なった。 香料0.5gを添加しよく練り上げた。 ラップに上記すり身を包み、40℃の恒温層にて60
分間保管(座り)した。 85〜90℃で30分間蒸した。 約1cm幅に切り170〜180℃で、サラダ油で約2
分間揚げて完成した。
【0059】〔配合例2B〕:揚げかまぼこ(マンゴー
抽出物配合) 前記配合例2Aの工程において、カリン抽出物水溶液
を同濃度、同量のマンゴー抽出物水溶液に代えた以外は
配合例2Aと同様の製法で揚げかまぼこを調製した。
【0060】〔配合例2C〕:揚げかまぼこ(カリン抽
出物+ザクロ抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例2Aの工程において、カリン抽出物の1重
量%水溶液0.01gに加えてさらにザクロ抽出物の1
重量%水溶液0.01g及びトコフェロール(前記「イ
ーミックスP−20」)0.25gを添加した以外は配
合例2Aと同様の製法で揚げかまぼこを調製した。
【0061】〔配合例2D〕:揚げかまぼこ(マンゴー
抽出物+五倍子抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例2Cの工程において、カリン抽出物水溶液
とザクロ抽出物水溶液を同濃度、同量のマンゴー抽出物
水溶液と五倍子抽出物水溶液に代えた以外は配合例2C
と同様の製法で揚げかまぼこを調製した。
【0062】〔配合例3A〕:ポテトチップス(ミロバ
ラン抽出物配合) 馬鈴薯を水洗いした後、皮を剥き約1mmの厚さにスラ
イスした。 10分間水に晒した後、表面に水がなくなる程度に乾
燥した。 ミロバラン抽出物100ppm含有水溶液に10分間浸
漬した。 ペーパータオルにて水分を取り除き、170〜180
℃のサラダ油で約3分間フライ後、余分な油を切り完成
した。
【0063】〔配合例3B〕:ポテトチップス(ザクロ
抽出物配合) 前記配合例3Aの工程において、ミロバラン抽出物含
有水溶液を同濃度、同量のザクロ抽出物含有水溶液に代
えた以外は配合例3Aと同様の製法でポテトチップスを
調製した。
【0064】〔配合例4A〕:マーガリン(ミロバラン
抽出物配合) ショートニング55g、コーン油15g、30%ベー
タカロチン液0.1g、レシチン0.2g、乳化剤0.3
gを混合し湯煎にて80℃、10分間殺菌した。 水27.8g、食塩0.5g、脱脂粉乳1g、ミロバラ
ン抽出物1重量%水溶液0.3gを混ぜ湯煎で85℃ま
で加熱した。 上記とで得られたものをそれぞれ50〜60℃ま
で冷却した後、混合後、ディスパーを用いて1500rp
mにて5分間撹拌した。 氷水にて冷却しながらゴムベラで全体をよく練った
(10℃まで)。 容器に移し一晩冷蔵庫で熟成させ完成した。
【0065】〔配合例4B〕:マーガリン(五倍子抽出
物配合) 前記配合例4Aの工程において、ミロバラン抽出物水
溶液を同濃度、同量の五倍子抽出物水溶液に代えた以外
は配合例4Aと同様の製法でマーガリンを調製した。
【0066】〔配合例5A〕:マヨネーズ(マンゴー抽
出物配合) 卵黄18g、マスタード2.5g、食塩1.5g、こし
ょう0.05g、マンゴー抽出物1重量%水溶液0.12
gをよく混合した。 酢5gを加えて泡だて器でよく混ぜ合わせた。 サラダ油60gをゆっくり添加しながら手早くかき混
ぜた。 酢10gとサラダ油60gを交互に少しずつ加え混ぜ
合わせる。 砂糖0.1gを加えよく撹拌し完成した。
【0067】〔配合例5B〕:マヨネーズ(五倍子抽出
物配合) 前記配合例5Aの工程において、マンゴー抽出物水溶
液を同濃度、同量の五倍子抽出物水溶液に代えた以外は
配合例5Aと同様の製法でマヨネーズを調製した。
【0068】〔配合例5C〕:マヨネーズ(ミロバラン
抽出物+トコフェロール配合) 上記配合例5Aの工程において、マンゴー抽出物1重
量%水溶液0.12gに代えて、ミロバラン抽出物1重
量%水溶液0.12gおよびトコフェロール(前記「理
研Eオイル800」)0.0075gを配合した以外は
配合例5Aと同様の製法でマヨネーズを調製した。 〔配合例5D〕:マヨネーズ(ザクロ抽出物+トコフェ
ロール配合) 上記配合例5Cにおいて、マンゴー抽出物溶液を同濃
度、同量のザクロ抽出物水溶液に代えた以外は配合例5
Cと同様の製法でマヨネーズを調製した。
【0069】〔配合例6A〕:サラダドレッシング(カ
リン抽出物配合) サラダオイル40g、卵黄2g、酢15g、果糖ブドウ
糖液糖5g、食塩3g、調味料0.8g、キサンタンガ
ム0.2g、香辛料0.05g、水33.65g、カリン
抽出物1重量%水溶液0.3gを混合し2分間よく撹拌
し完成した。
【0070】〔配合例6B〕:サラダドレッシング(ザ
クロ抽出物配合) 前記配合例6Aにおいて、カリン抽出物水溶液を同濃
度、同量のザクロ抽出物水溶液に代えた以外は配合例6
Aと同様の製法でサラダドレッシングを調製した。
【0071】〔配合例6C〕:サラダドレッシング(ミ
ロバラン抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例6Aにおいて、カリン抽出物1重量%水溶液
0.3gをミロバラン抽出物1重量%水溶液0.3gとト
コフェロール(前記「理研Eオイル800」)0.03
75gに代えた以外は配合例6Aと同様の製法でサラダ
ドレッシングを調製した。
【0072】〔配合例6D〕サラダドレッシング(ザク
ロ抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例6Cにおいて、ミロバラン抽出物溶液を同濃
度、同量のザクロ抽出物水溶液に代えた以外は配合例6
Cと同様の製法でサラダドレッシングを調製した。
【0073】〔配合例7A〕:スポンジケーキ(マンゴ
ー抽出物配合) 容器にほぐした全卵160gを入れ、砂糖100g、
食塩0.14g、マンゴー抽出物1重量%水溶液0.2g
を加えホイッパーを用いながら手で撹拌しながら約40
℃になるまで撹拌した。 ホイッパーを用いて高速で撹拌した。 篩いにかけた薄力粉100gをで得られたものに加
え、木べらで上下に切るようにして混ぜた。 香料1g、マーガリンを湯煎で約70℃に加温しで
得られたものに一気に添加し、すばやく混ぜた。 丸型ケーキモルドに入れ、表面を軽くならした。 上下に加熱部があるオーブンを使用して20分間、1
60℃で焼成し完成した。
【0074】〔配合例7B〕:スポンジケーキ(カリン
抽出物配合) 前記配合例7Aの工程において、マンゴー抽出物水溶
液を同濃度、同量のカリン抽出物水溶液に代えた以外は
配合例7Aと同様の製法でスポンジケーキを調製した。
【0075】〔配合例7C〕:スポンジケーキ(マンゴ
ー抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例7Aの工程において、マンゴー抽出物1重
量%水溶液0.2gに加えてさらにトコフェロール
(「イーミックスP20」(商品名))0.25gを添
加した以外は配合例7Aと同様の製法でスポンジケーキ
を調製した。
【0076】〔配合例7D〕:スポンジケーキ(カリン
抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例7Cにおいて、マンゴー抽出物水溶液を同濃
度、同量のカリン抽出物水溶液に代えた以外は配合例7
Cと同様の製法でスポンジケーキを調製した。
【0077】〔配合例8A〕:チョコレート(ミロバラ
ン抽出物配合) カカオマス20gを砕いた後、湯煎(40℃)で溶か
した。 粉糖43g、ココアバター10gとカカオマス20g
を混ぜローラーで細かくした。 上記、で得られたものにココアバター7g、レシ
チン0.4g、ミロバラン抽出物1重量%水溶液0.1
g、香料0.2gを添加し40℃にて3分間撹拌した。 次に26〜27℃にて5分間撹拌し、チョコレートシ
ード0.05gを加えよく混ぜた。 型に流し込んだ後、冷蔵庫で冷却し完成した。
【0078】〔配合例8B〕:チョコレート(ザクロ抽
出物配合) 前記配合例8Aの工程において、ミロバラン抽出物水
溶液を同濃度、同量のザクロ抽出物水溶液に代えた以外
は配合例8Aと同様の製法でチョコレートを調製した。
【0079】〔配合例9A〕:アイスクリーム(カリン
抽出物配合) 砂糖15g、乳化安定剤0.6gを混合しよく混ぜ
た。 水66.1gに脱脂粉乳8.4g、カリン抽出物1重量
%水溶液0.3gを添加し分散させた。 上記で得られたものを40℃まで加熱し、上記で
得られたものを加え85℃まで撹拌した。 無塩バター9.6gを上記で得られたものに添加し
85℃で15分間加熱殺菌した。 ホモミキサーを用いて10000回転で5分間乳化し
た。 5℃まで冷却し12時間冷蔵庫で保管した。 香料0.2gを添加し30分フリージングした。 カップに移し−20℃に冷却し完成した。
【0080】〔配合例9B〕:アイスクリーム(マンゴ
ー抽出物配合) 前記配合例9Aの工程において、カリン抽出物水溶液
を同濃度、同量のマンゴー抽出物水溶液に代えた以外は
配合例9Aと同様の製法でアイスクリームを調製した。
【0081】〔配合例9C〕:アイスクリーム(カリン
抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例9Aの工程において、カリン抽出物1重量
%水溶液0.3gに加えてさらにトコフェロール(前記
「イーミックスP20」)0.2gを添加した以外は配
合例9Aと同様の製法でアイスクリームを調製した。
【0082】〔配合例9D〕:アイスクリーム(マンゴ
ー抽出物+トコフェロール配合) 前記配合例9Cにおいて、カリン抽出物水溶液を同濃
度、同量のマンゴー抽出物水溶液に代えた以外は配合例
9Cと同様の製法でスポンジケーキを調製した。
【0083】
【発明の効果】本発明のカリン、マンゴー、ミロバラ
ン、ザクロ又は五倍子の抽出物の1種類以上を含有する
風味劣化防止剤を油脂含有食品等に使用することによ
り、光、熱、酸素等、特に蛍光灯照射と加熱に因る風味
劣化を著しく防止することができる。さらに、当該抽出
物とトコフェロールを併用した場合は、相乗的な効果が
もたらされ少量の適用で長期間にわたる強力な風味劣化
防止が可能となる。また、上記抽出物は昔年から食用等
に供されてきた植物関連の天然物に由来し、トコフェロ
ールは人体に有益なビタミンであるため安全性が高く、
しかも少量の使用で十分な効果を奏するので食品本来の
風味に影響を与えることもない。また、原材料は市場で
安価且つ容易に入手できるので経済的にも優れている。
従って、本発明に係る風味劣化防止剤を使用することに
より、製造、流通、保管時において長期間風味変化のな
い、高品質の油脂含有食品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抽出例1におけるカリン抽出物の紫外線吸収ス
ペクトル図である。
【図2】抽出例2におけるマンゴー抽出物の紫外線吸収
スペクトル図である。
【図3】抽出例3におけるミロバラン抽出物の紫外線吸
収スペクトル図である。
【図4】抽出例4におけるザクロ抽出物の紫外線吸収ス
ペクトル図である。
【図5】抽出例5における五倍子抽出物の紫外線吸収ス
ペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/221 A23L 1/221 C 4B046 1/222 1/222 4B047 C09K 15/08 C09K 15/08 4H025 15/34 15/34 4H059 C11B 5/00 C11B 5/00 // A23G 1/00 A23G 1/00 A23L 1/325 101 A23L 1/325 101D (72)発明者 清原 進 千葉県千葉市中央区蘇我町1−499 1号 (72)発明者 増田 秀樹 東京都中央区日本橋箱崎町19番35−702号 Fターム(参考) 4B001 AC21 AC36 BC01 EC01 4B014 GB01 GB11 GK11 4B016 LC06 LK02 LK11 LP02 4B026 DC04 DG01 DG11 DL02 DL06 DP01 DX10 4B034 LC01 LK23X LK26X 4B046 LB06 LC09 LG22 LG33 4B047 LB03 LE07 LG05 LG37 LG38 LP01 LP07 4H025 AA84 AC05 BA01 BA04 4H059 AA04 BA12 BA22 BA30 BA39 BB02 BB14 BB15 BB18 BB22 BB45 BC44 CA12 EA01 EA02 EA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カリン、マンゴー、ミロバラン、ザクロ
    又は五倍子から溶媒を用いて抽出された抽出物の1種類
    以上を含有することを特徴とする油脂含有食品の風味劣
    化防止剤。
  2. 【請求項2】 抽出物と併せてトコフェロールを含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の油脂含有食品の風味
    劣化防止剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の風味劣化防止剤を油脂
    含有食品に0.1〜100ppmの量で配合することを特徴
    とする油脂含有食品の風味劣化防止方法。
  4. 【請求項4】 風味劣化防止剤と併せてトコフェロール
    を10〜1000ppmの量で配合することを特徴とする
    請求項3記載の油脂含有食品の風味劣化防止方法。
  5. 【請求項5】 カリン、マンゴー、ミロバラン、ザクロ
    又は五倍子から溶媒を用いて抽出された抽出物の1種類
    以上を含有することを特徴とする油脂含有食品の光又は
    熱に因る風味劣化防止剤。
  6. 【請求項6】 抽出物と併せてトコフェロールを含有す
    ることを特徴とする請求項5記載の油脂含有食品の光又
    は熱に因る風味劣化防止剤。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の風味劣化防止剤を油脂
    含有食品に0.1〜100ppmの量で配合することを特徴
    とする油脂含有食品の光又は熱に因る風味劣化防止方
    法。
  8. 【請求項8】 風味劣化防止剤と併せてトコフェロール
    を10〜1000ppmの量で配合することを特徴とする
    請求項7記載の油脂含有食品の光又は熱に因る風味劣化
    防止方法。
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