JP2002330741A - 食品又は香粧品の香味又は香気の劣化抑制剤 - Google Patents

食品又は香粧品の香味又は香気の劣化抑制剤

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JP2002330741A JP2001141337A JP2001141337A JP2002330741A JP 2002330741 A JP2002330741 A JP 2002330741A JP 2001141337 A JP2001141337 A JP 2001141337A JP 2001141337 A JP2001141337 A JP 2001141337A JP 2002330741 A JP2002330741 A JP 2002330741A
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Susumu Kiyohara
進 清原
Shuichi Muranishi
修一 村西
Kenji Adachi
謙次 足立
Takeshi Arima
剛 有馬
Hideki Masuda
秀樹 増田
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Ogawa and Co Ltd
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Ogawa and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品又は香粧品本来の香味又は香気に影響を
与えることなく少量の使用で十分な効果を奏し、熱、
光、酸素等の影響、特に蛍光灯照射と加熱による香味又
は香気の劣化に対して大きな抑制効果をもち、しかも安
全性が高く、かつ経済性に優れた新たな香味又は香気の
劣化抑制剤及び抑制方法の提供である。 【解決手段】 アオギリ科カカオ属(Theobroma)のカ
カオ、オトギリソウ科フクギ属(Garcinia)のマンゴス
チン、すいかずら科スイカズラ属(Lonicera)のスイカ
ズラ及びナス科クコ属(Lycium)のクコからなる群より
選ばれる植物の溶媒抽出物を少なくとも1種を含有する
ことを特徴とする食品又は香粧品の香味又は香気の劣化
抑制剤、並びに当該抑制剤を配合することを特徴とする
食品又は香粧品の香味又は香気の劣化抑制方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品(以下、本明
細書においては飲料、菓子、乳製品、油脂含有食品等を
含めて「食品」と総称する)又は香粧品(以下、本明細
書においては口腔衛生剤、化粧品、シャンプー、リンス
等を含めて「香粧品」と総称する)の香味又は香気の劣
化の抑制剤又は抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品の味と匂いが食欲の増進や
減退に大きく影響するため、その香味や香気は種々の栄
養成分と同様に食生活において重要な要素と考えられ
る。食品の香味は製造、流通、保存等の各段階で経時的
に劣化し、特に、透明ガラス瓶や透明プラスチック容器
入りの場合は劣化の度合いが著しく、食品本来の香味が
消失したり、食品成分の劣化により異味異臭が発生する
等の問題が生じやすい。また、香味又は香気の劣化現象
は一般的に食品に限らず、使用する際に香味又は香気が
重要な要素になっているような歯磨き剤、マウスウォッ
シュ等の口腔衛生剤、さらには化粧水、乳液、シャンプ
ーやリンス等の香粧品においても見受けられる。
【0003】最近の研究によれば、香味又は香気成分の
劣化は、酸素のみならず、外部からの光照射や加熱、或
いは食品中に微量に含まれている鉄等の金属成分などに
よって分解されて芳香や美味が消失し、更にその分解物
が異味、異臭や変色の発生等の要因となることによって
もたらされることが明らかとなってきた。従来、こうし
た劣化を抑制するために、天然物由来の劣化抑制剤の使
用が提唱されている。例えば、ルチン、モリン又はケル
セチンを添加して悪臭・異味物質の発生を防止し保存性
の向上を図った乳含有酸性飲料(特公平4−21450
号公報)やヒマワリ種子由来のフラボノール類を使用し
た飲料の香味変化防止剤(特開平7−132072号公
報)、また、コーヒー生豆由来のクロロゲン酸、カフェ
ー酸、フェルラ酸を使用する風味劣化防止剤(特開平1
0−183164号公報)、又はアスコルビン酸等の各
種抗酸化剤の添加といった方法である。
【0004】こうした従来技術における天然物由来の劣
化抑制剤は、一般的に人体に対する安全性が高い点で推
奨され開発が進められてきた経緯がある。しかしなが
ら、香味又は香気の劣化の十分な抑制効果を得るために
はある程度多量に食品中や香粧品に添加する必要があ
り、その結果、劣化抑制剤自体が有している味や匂い
が、食品や香粧品の本来の味や香りに悪影響を与えるな
ど実用性に欠ける点があった。従って、実用上問題のな
い天然物系の成分を用いたの香味又は香気の劣化抑制方
法は、未だ確立されていないのが現状である。
【0005】さらに、上記の従来技術は、品質劣化の要
因を酸素による酸化と位置づけ、酸化防止に主眼を置い
たものである。しかし、製造、流通、保存等の各段階で
徐々に生じる食品又は香粧品の香味又は香気の劣化は、
酸素の他にも熱や光といった要因が考えられ、食品や香
粧品を構成している油脂、蛋白質、糖類、アミノ酸、酸
類等の各種成分が酸化、分解、異性化、重合等の複雑な
反応を受け、こうした複合的要因が絡み合って異臭や変
色の発生等の品質劣化をもたらすことが、最近明らかに
なってきた。
【0006】従って、食品又は香粧品に対する高度なレ
ベルの品質や安全性が要望される現在においては、従来
の酸化防止を中心とした香味又は香気の劣化抑制の手段
を講じるだけではなく、酸素以外の熱や光による劣化を
総合的に抑制する手段をも講じる必要性が生じている。
こうした背景の下で、例えば、低温状態での流通システ
ムや脱酸素条件を組み込んだ食品製造工程の導入、さら
には光透過性を抑えた容器・袋等の包装手段改良等のい
わば物理的な抑制方法も提案されているが、コストの増
加という経済性の点並びに劣化抑制効果の面で十分では
なかった。かかる状況下において、食品又は香粧品に添
加した場合に安全性が高く、食品又は香粧品の本来の香
味又は香気に影響を与えることのない極めて少量の添加
で光及び熱に対しても十分な劣化抑制効果を奏し、かつ
経済性に優れた劣化抑制手段として、新たな天然物由来
の劣化抑制剤が要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術における問題点を解決し、安全性が高く、しかも食
品又は香粧品の本来の香味又は香気に影響を与えず且つ
抑制効果の高い香味又は香気の劣化抑制剤を提供するこ
とであり、詳しくは、食品、香粧品の製造、流通、保存
等の各段階で光、熱、酸素等の影響、特に蛍光灯照射と
加熱による香味又は香気の劣化を抑制する香味又は香気
の劣化抑制剤、当該抑制剤を所定量添加して香味又は香
気の劣化を抑制し、食品又は香粧品の品質の安定を図る
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、植物を中
心とする多種多様の天然物由来の成分について香味又は
香気の劣化抑制活性を鋭意研究した結果、特定の植物の
溶媒抽出物を使用することにより長期間、光、熱、酸素
等、特に蛍光灯照射と加熱による食品又は香粧品の香味
又は香気の劣化を抑制できることを見出し、本発明を完
成した。
【0009】すなわち、本発明は、アオギリ科カカオ属
(Theobroma)のカカオ、オトギリソウ科フクギ属(Gar
cinia)のマンゴスチン、すいかずら科スイカズラ属(L
onicera)のスイカズラ及びナス科クコ属(Lycium)の
クコからなる群より選ばれる植物の溶媒抽出物を少なく
とも一種含有することを特徴とする食品又は香粧品の香
味又は香気の劣化抑制剤であり、さらに、該る溶媒が水
又は極性有機溶媒であることを特徴とする。また、本発
明は、上記の劣化抑制剤が0.1〜500ppm添加されて
なる食品又は香粧品である。
【0010】さらに、本発明は、アオギリ科カカオ属
(Theobroma)のカカオ、オトギリソウ科フクギ属(Gar
cinia)のマンゴスチン、すいかずら科スイカズラ属(L
onicera)のスイカズラ及びナス科クコ属(Lycium)の
クコからなる群より選ばれる植物の溶媒抽出物を少なく
とも一種配合することを特徴とする食品又は香粧品の光
又は熱による香味または香気の劣化抑制方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。 (1)原材料 本発明は下記に列挙した群から選ばれる少なくとも1種
の植物を原材料とする。 カカオ(学名:Theobroma cacao Linne) マンゴスチン(学名:Garcinia mangostana Linne) スイカズラ(学名:Lonicera japonica Thunberg) クコ(学名:Lycium chinense Miller)
【0012】上記の植物については、根、茎(枝幹)、
葉、果実、種子を未加工の生のまま或いは乾燥状態とし
たものを原材料とし、後述の抽出処理に付される。カカ
オ、マンゴスチンについては果皮(未熟果皮及び完熟果
皮)、スイカズラは葉、クコは根を使用することが好ま
しい。以下にカカオ、マンゴスチン、スイカズラ、クコ
からの抽出物の材料と抽出法の一例を挙げるが、本発明
に適用される抽出法は、下記の例に限定されるものでは
ない。
【0013】(2)溶媒を用いた抽出処理溶媒 溶 媒 抽出処理に使用する溶媒は、水又は極性有機溶媒が好ま
しく、有機溶媒は含水物であっても良い。極性有機溶媒
としては、アルコール、アセトン、酢酸エチル等が例示
される。中でも人体への安全性と取扱性の観点から水、
或いはエタノール、プロパノール、ブタノールのような
炭素数2〜4の脂肪族アルコールが望ましい。特に水又
はエタノール又はこれらの混合物が望ましい。抽出に用
いる溶媒の量は任意に選択できるが、一般には上記原材
料の乾燥物1重量部に対し溶媒量2〜100重量部、好
ましくは5〜20重量部を使用する。溶媒量が2重量部
未満では抽出が十分でなく、一方、100重量部を超え
ると抽出成分濃度が低下する傾向となる。なお、抽出の
前処理としてヘキサン等の非極性有機溶媒であらかじめ
脱脂処理をし、後の抽出処理時に余分な脂質が抽出され
るのを防止してもよい。またこの脱脂処理で結果的に脱
臭等の精製ができる場合がある。
【0014】抽 出 抽出処理方法としては、原材料の種類、量等により種々
の方法を採用することができる。例えば上記各種植物を
粉砕したものを溶媒中に入れ、浸漬法又は加熱還流法で
抽出することができる。なお浸漬法による場合は加熱条
件下、室温又は冷却条件下のいずれであってもよい。次
に、溶媒不溶物を除去して抽出液を得るが、不溶物除去
方法としては遠心分離、濾過、圧搾等の各種の固液分離
手段を用いることができる。
【0015】得られた抽出液はそのままでも食品又は香
粧品に配合して使用できるが、例えば水、エタノール等
の液体希釈剤で適宜希釈して使用してもよい。または製
剤化を目的としてデキストリン、スクロース(ショ糖)
等を加えることもできる。これらをさらに濃縮してペー
スト状の抽出エキスとしても、また凍結乾燥又は加熱乾
燥などの処理を行い粉末状として使用してもよい。また
超臨界抽出による抽出、分画、または脱臭処理したもの
も使用可能である。
【0016】精 製 上記方法で得られた抽出物は、そのまま食品又は香粧品
に配合して香味又は香気の劣化防止剤として使用するこ
とができるが、さらに、脱色、脱臭等の精製処理をする
ことができる。精製処理には活性炭や多孔性のスチレン
−ジビニルベンゼン共重合体からなる合成樹脂吸着剤な
どが使用できる。精製用の合成樹脂吸着剤としては例え
ば三菱化学株式会社製「ダイヤイオンHP−20(商品
名)」やオルガノ株式会社製「アンバーライトXAD−
2(商品名)」などを入手して使用することができる。
【0017】上記の抽出処理で得られる香味又は香気の
劣化抑制剤は、食品又は香粧品の加工段階で適宜添加す
ることができる。各抽出物の食品又は香粧品に対する添
加量については特に制限されるものではなく、使用する
抑制剤の濃度或いは添加対象の食品、香粧品に含有され
ている香味、香気成分の種類や閾値によっても多少異な
るが、一般的に食品又は香粧品に対して0.01〜50
0ppmの添加量が好ましい。食品又は香粧品の本来の香
味又は香気にほとんど影響を及ぼさないという観点から
は、0.01〜100ppmが好ましく、特に0.1〜20p
pmが好ましい。また、本発明の香味又は香気の劣化抑制
剤は、上記抽出物を2種以上含むものであってもよい。
2種以上の抽出物を併用する場合には、任意の組合せで
配合することができる。併用する場合の各抽出物の配合
比は特に制限はないが、例えば2種類の抽出物を併用す
るときは、1つの抽出物1重量部に対して他の抽出物1
〜5重量部とするのが好ましい。
【0018】本発明に係る香味又は香気の劣化抑制剤に
は、上記抽出物の他に、さらに食品又は香粧品に通常使
用される天然の酸化防止剤や金属イオン封鎖剤、例え
ば、茶抽出物、コーヒー生豆抽出物、エンジュ抽出物、
ソバ全草抽出物、アズキ全草抽出物、りんご未熟果抽出
物、ぶどう種子抽出物、ローズマリー抽出物、ヤマモモ
抽出物、トコフェロール等の酸化防止剤やクエン酸、グ
ルコン酸、酒石酸、フィチン酸、ピロリン酸、ポリリン
酸等の金属イオン封鎖剤を本発明の効果を損なわない量
で配合することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。各天然物の抽出例を以下のとおり示す。
【0020】〔抽出例1〕乾燥したカカオ果皮(カカオ
ポット) 50gを粉砕し、これに50重量%エタノー
ル水溶液を500gを加え1時間、加熱還流して抽出し
た。不溶物を濾過により除去した後、濾液を150gま
で減圧で濃縮後、さらに不溶物をセライト濾過した。濾
液を前記多孔性樹脂「HP−20」に通した後、蒸留水
500mLで洗浄した。次に50重量%エタノール水溶液
1Lで脱着し、減圧下で濃縮後、凍結乾燥して淡褐色の
粉末4g(以下「カカオ抽出物」と呼ぶ)を得た。物性
は以下の通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図1に示すとおりである
(測定濃度:20ppm、希釈溶剤:50重量%エタノー
ル水溶液)。 λmax:280nm。 b)溶解性:水に可溶、50重量%エタノール水溶液に
易溶、エタノールに可溶。
【0021】〔抽出例2〕粉砕したマンゴスチン果皮1
00gに50重量%エタノール水溶液を1000g加
え、1時間還流して抽出した。不溶物を濾過により除去
した後、濾液を濃縮、凍結乾燥し赤褐色の粉末(以下
「マンゴスチン抽出物」と呼ぶ)を20.4g得た。こ
の抽出物の物性は以下の通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図2に示すとおりである
(測定濃度:20ppm、希釈溶剤:50重量%エタノー
ル水溶液)。 λmax:319nm。 b)溶解性:水に易溶、50重量%エタノール水溶液に
易溶、エタノールに可溶。
【0022】〔抽出例3〕粉砕したマンゴスチン果皮7
0gに酢酸エチル701gを加え、1時間還流して抽出
した。不溶物を濾過により除去した後、濾液を濃縮し、
水に分散させた後、凍結乾燥すると山吹色の粉末(以下
「マンゴスチン酢酸エチル抽出物」と呼ぶ)を12.2
6g得た。この抽出物の物性は以下の通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図3に示すとおりである
(測定濃度:20ppm、希釈溶剤:50重量%エタノー
ル水溶液)。 λmax:319nm。 b)溶解性:水に不溶、50重量%エタノール水溶液に
易溶、エタノールに易溶。
【0023】〔抽出例4〕粉砕したマンゴスチン果皮6
0gに95重量%エタノール水溶液を600gを加え、
1時間還流して抽出した。不溶物を濾過により除去した
後、濾液を濃縮し、水に分散させた後、凍結乾燥すると
赤色の粉末(以下「マンゴスチン95重量%エタノール
抽出物」と呼ぶ)を7.99g得た。この抽出物の物性
は以下の通りであった。 a)紫外線吸収スペクトルは図4に示すとおりである
(測定濃度:20ppm、希釈溶剤:50重量%エタノー
ル水溶液)。 λmax:319nm。 b)溶解性:水に易溶、50重量%エタノール水溶液に
易溶、エタノールに可溶。
【0024】〔抽出例5〕乾燥したスイカズラの葉5
0.7gを500gの50重量%エタノール水溶液で1
時間還流して抽出した。濾液を減圧下で濃縮した後、凍
結乾燥し淡緑色の粉末9.4g(以下「スイカズラ抽出
物」と呼ぶ)を得た。この抽出物の物性は以下の通りで
あった。 a)紫外線吸収スペクトルは図5に示すとおりである
(測定濃度:20ppm、希釈溶剤:50重量%エタノー
ル水溶液)。 λmax:325nm。 b)溶解性:水に易溶、50重量%エタノール水溶液に
易溶、エタノールに可溶。
【0025】〔抽出例6〕乾燥したクコの根50.1g
を粉砕し、当該粉砕物を50重量%エタノール水溶液1
500g中に入れ、1時間、加熱還流して抽出した。不
溶物を濾過により除去した後、減圧濃縮した。続いて濃
縮物を凍結乾燥し茶色の粉末9.4g(以下「クコ抽出
物」と呼ぶ)を得た。この抽出物の物性は以下の通りで
あった。 a)紫外線吸収スペクトルは図6に示すとおりである
(測定濃度:20ppm、希釈溶剤:50重量%エタノー
ル水溶液)。 λmax:292nm。 b)溶解性:水に可溶、50重量%エタノール水溶液に
易溶、エタノールに可溶。
【0026】次に上記抽出で得られた香味又は香気の劣
化抑制剤を各種の食品、香粧品に配合して抑制効果を評
価した。 〔試験例1〕(レモン飲料) グラニュー糖5g、クエン酸0.1g、レモン香料0.1
g及び水にて全量100gに調製した。これに上記抽出
例で得られた劣化抑制剤を5ppm添加したものと、無添
加のものをそれぞれガラス容器に充填し殺菌した。これ
らを光安定性試験器(東京理化器械株式会社製「LST
−300型」)を用いて光照射を行なった。照射条件
は、15000ルクス(白色蛍光ランプ40W×15
本)、5日間、温度は10℃である。光照射を行なった
後、習熟したパネル8人を選んで官能評価を行った。そ
してこの場合、対照としては香味又は香気の劣化抑制剤
を添加していない蛍光灯未照射(冷蔵保管)のレモン飲
料を使用し、香味の変化(劣化度合い)を評価した。そ
の結果は表1のとおりである。
【0027】なお、表1中の評価の点数は、下記の基準
で採点(1〜4点)した各パネルの平均点である。 (採点基準) 劣化臭*を非常に強く感じる:4点 劣化臭*を強く感じる :3点 劣化臭*を感じる :2点 劣化臭*を若干感じる :1点 劣化臭*を感じない :0点 * グリーン、金属様の劣化臭
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかなように、カカオ抽出物、
マンゴスチン抽出物、マンゴスチン95重量%エタノー
ル抽出物、マンゴスチン酢酸エチル抽出物、スイカズラ
抽出物、クコ抽出物からなる香味又は香気の劣化抑制剤
を添加することにより、レモン飲料のグリーン、金属様
の劣化臭を顕著に抑制した。その効果は一般に広く使用
されている抗酸化剤のアスコルビン酸よりも高く且つ少
量の添加量で劣化抑制効果を示した。
【0030】〔試験例2〕(殺菌乳酸菌飲料) 発酵乳原液(全固形分54%、無脂乳固形分4%)を水で
重量比5倍に希釈し、殺菌乳酸菌飲料を調製した。この
飲料100gに上記抽出例で得られた各種の香味又は香
気の劣化抑制剤を10ppm添加したものと、添加しない
ものをそれぞれガラス容器に充填し70℃、10分間殺菌
した。それらを光安定性試験器にて光照射を行なった後
(15000ルクス、10℃、12時間)、習熟したパ
ネル10人を選んで官能評価を行った。そして、この場
合、対照としては香味又は香気の劣化抑制剤を添加して
いない蛍光灯未照射、冷蔵(5℃)保管の殺菌乳酸菌飲
料を使用し、香味の変化(劣化)度合いを評価した。そ
の結果は表2のとおりである。
【0031】なお、表2中の評価の点数は、下記の基準
で採点(1〜4点)した各パネルの平均点である。 (採点基準) 劣化臭*を非常に強く感じる:4点 劣化臭*を強く感じる :3点 劣化臭*を感じる :2点 劣化臭*を若干感じる :1点 劣化臭*を感じない :0点 * 漬物様の劣化臭
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、カカオ抽出物、
マンゴスチン抽出物、スイカズラ抽出物、クコ抽出物か
らなる香味又は香気の劣化抑制剤を添加することによ
り、殺菌乳酸菌飲料の劣化臭を顕著に抑制した。その効
果は一般に広く使用されている抗酸化剤のアスコルビン
酸よりも高く且つ少量の添加量で劣化抑制効果を示し
た。
【0034】〔試験例3〕(フライ麺) 薄力粉300g、強力粉300g、食塩12gをよく混
合した後、混練機を用いて、かんすい8.8g、水22
9.2g、マンゴスチン抽出物1重量%含有溶液(50
重量%エタノール水溶液)0.3gを添加し10分間混
和した。室温で10分間放置した後、ローラーで麺厚
0.5mmに伸ばし、パスタマシーンで麺幅2mmに調製し
た。調製麺を2分間蒸した後、冷却し、60gづつ計り
取り、140℃、90秒間フライしてフライ麺を作成し
た。同様にカカオ抽出物およびスイカズラ抽出物および
クコ抽出物のそれぞれの1重量%含有エタノール溶液
0.3gを添加したフライ麺を作成した。フライ麺60
gをプラスチック容器に入れ蓋をした後、50℃の恒温
槽中、28日間保管した。加熱虐待後のサンプルに熱湯
300mlを加え3分後、習熟したパネル8人を選んで官
能評価を行った。そしてこの場合、香味変化のない対照
としては香味又は香気の劣化抑制剤を添加していない冷
蔵(5℃)保管のフライ麺を使用し、香味の劣化度合い
を評価した。その結果は表3のとおりである。
【0035】なお、表1中の評価の点数は、下記の基準
で採点(1〜4点)した各パネルの平均点である。 (採点基準) 劣化臭*を非常に強く感じる:4点 劣化臭*を強く感じる :3点 劣化臭*を感じる :2点 劣化臭*を若干感じる :1点 劣化臭*を感じない :0点 * 油の劣化臭
【0036】
【表3】
【0037】表3から明らかなように、カカオ抽出物、
マンゴスチン酢酸エチル抽出物、スイカズラ抽出物、ク
コ抽出物からなる香味又は香気の劣化抑制剤を添加する
ことにより、油の劣化臭を顕著に抑制した。油脂の抗酸
化剤として一般的に使用されているトコフェロールで
は、同様の効果を得るには添加量が1000ppm必要で
あったが、上記抽出物では少量の添加量で劣化抑制効果
を示した。
【0038】〔試験例4〕(化粧用乳液) グリセリン4.0g、1,3−ブタンジオール4.0g、
マンゴスチン抽出物1重量%含有溶液(50重量%エタ
ノール水溶液)を1g、蒸留水61.3gを順に混和し
70℃にて溶解した(水相部)。ステアリルアルコール
0.5g、オリーブオイル17.5g、乳化剤(日光ケミ
カルズ株式会社製の「HCO−10」、「HCO−6
0」)2.0g、メチルパラベン0.1gを混和し70℃
で溶解した(油相部)。70℃にて水相部、油相部を除々
に加え、攪拌機で予備乳化した。これに増粘剤10.0
g、10%水酸化カリウム水溶液0.6gを加え、ホモ
ミキサーで再乳化し、乳液を調製した。また、マンゴス
チン抽出物の場合と同様にカカオ抽出物、スイカズラ抽
出物及びクコ抽出物のそれぞれを1重量%含有するエタ
ノール溶液1gを添加した乳液を調製した。乳液100
gをガラス瓶に入れた後、45℃の恒温槽中、14日間
保管した。加熱虐待後のサンプルは習熟したパネル8人
を選んで官能評価を行った。そしてこの場合、香気変化
のない対照としては香味又は香気の劣化抑制剤を添加し
ていない冷凍(−5℃)保管の乳液を使用し、香気の劣
化度合いを評価した。その結果は表4のとおりである。
【0039】なお、表4中の評価の点数は、下記の基準
で採点(1〜4点)した各パネルの平均点である。 (採点基準) 劣化臭*を非常に強く感じる:4点 劣化臭*を強く感じる :3点 劣化臭*を感じる :2点 劣化臭*を若干感じる :1点 劣化臭*を感じない :0点 * 油の劣化臭
【0040】
【表4】
【0041】表4から明らかなように、カカオ抽出物、
マンゴスチン抽出物、スイカズラ抽出物、クコ抽出物か
らなる香味又は香気の劣化抑制剤を添加することによ
り、乳液の劣化臭を顕著に抑制した。その効果は一般的
に抗酸化剤として使用される2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノール(表中、「BHT」で示す)より
も少量の添加量で劣化抑制効果を示した。
【0042】〔実施例1〕(ミルクプリン) 全脂加糖練乳15g、果糖ぶどう糖液糖3gを蒸留水に
溶解し、予め蒸留水に分散させていた全脂粉乳2g、脱
脂粉乳1gを加え加熱し40℃付近になったときに、上
白糖3.5g、安定剤0.7g、乳化剤0.02g、マン
ゴスチン抽出物1重量%含有溶液(50重量%エタノー
ル溶液)0.1gを加え80℃まで加温した。コーンス
ターチ0.3gを加えた後、殺菌した(80℃、15分
間)。熱水を加えて100gに重量調整した後、クリア
ミックスにて乳化した。香料0.03gを加え、撹拌し
た後、ガラス容器に充填し完成した。同様に、カカオ抽
出物、スイカズラ抽出物及びクコ抽出物をそれぞれ1重
量%含有するエタノール溶液0.1gを添加してミルク
プリン菓子を調製した。
【0043】〔実施例2〕(ミルクティー) 紅茶葉8gを少量の重曹を添加した蒸留水200gにて
熱水抽出した(80℃、5分間)。茶葉を濾過除去した
後、グラニュー糖70g、牛乳120g、乳化剤0.3
g、蒸留水800gを添加し、乳化した。香料0.5
g、およびカカオ抽出物1重量%含有溶液(50重量%
エタノール溶液)1.2gを添加し、スチール容器に充
填後、殺菌(123℃、20分間)し完成した。同様に、
マンゴスチン抽出物、スイカズラ抽出物及びクコ抽出物
についてもそれぞれ1重量%含有するエタノール溶液を
1.2g添加してミルクティー飲料を調製した。
【0044】〔実施例3〕(揚げ蒲鉾) 砂糖5.5g、グルタミン酸ナトリウム0.75g、
バレイショ澱粉15gを混合後、スイカズラ抽出物1重
量%含有溶液(50重量%エタノール溶液)0.01
g、水を20gを添加し、充分に分散させた。 冷凍すり身1級品100gを約3cm角に切り、フー
ドカッターに入れ約5分間空摺りした。 食塩3g、氷水20gを交互に3回に分け添加し、
合計10分間フードカッターにて塩摺りをした。 前記工程で得られたものを上記すり身に添加しフ
ードカッターにて混合し本摺りを行なった。 香料0.5gを添加し充分に練り上げた。 ラップに上記すり身を包み、40℃の恒温層にて6
0分間保管(座り)した。 85〜90℃で30分間蒸した。 約1cm幅に切り170〜180℃で、サラダ油で約
2分間揚げて完成した。 同様の製法でマンゴスチン抽出物、カカオ抽出物及びク
コ抽出物をそれぞれ1重量%含有するエタノール溶液
0.01gを添加した揚げ蒲鉾を調製した。
【0045】〔実施例4〕(サラダドレッシング) サラダオイル40g、卵黄2g、酢15g、果糖ブドウ
糖液糖5g、食塩3g、調味料0.8g、キサンタンガ
ム0.2g、香辛料0.05g、水33.65g、マンゴ
スチン抽出物1重量%含有溶液(50重量%エタノール
溶液)0.3gを混合し2分間よく撹拌し完成した。
【0046】〔実施例5〕(アイスクリーム) 砂糖15g、乳化安定剤0.6gを混合しよく混ぜ
た。 水66.1gに脱脂粉乳8.4g、カカオ抽出物1重
量%含有溶液(50重量%エタノール溶液)0.3gを
添加し分散させた。 上記で得られたものを40℃まで加熱し、上記
で得られたものを加え85℃まで撹拌した。 無塩バター9.6gを上記で得られたものに添加し
85℃で15分間加熱殺菌した。 ホモミキサーを用いて10000回転で5分間乳化
した。 5℃まで冷却し12時間冷蔵庫で保管した。 香料0.2gを添加し30分フリージングした。 カップに移し−20℃に冷却し完成した。
【0047】〔実施例6〕(キャンディー) 水飴141g、グラニュー糖180g、水60gを混合
した後、155℃まで加熱した。その後、120℃まで
冷却し、クエン酸6g、シトラス香料0.6g、スイカ
ズラ抽出物1重量%含有溶液(50重量%エタノール溶
液)0.15gを添加し、成形、冷却後完成した。
【0048】〔実施例7〕(ガム) ガムベース50gに香料0.5g、マンゴスチン抽出物
1重量%含有溶液(50重量%エタノール溶液)0.1
gを添加し、ニーダーを使用して練り、成形後完成し
た。
【0049】〔実施例8〕(洗口剤) 安息香酸ナトリウム0.05g、蒸留水72.1gを混合
し、80℃で20分間加温した。この溶液にエタノール
15g、グリセリン10g、サッカリンナトリウム0.
15g、リン酸二水素ナトリウム0.1g、クコ抽出物
1重量%含有溶液(50重量%エタノール溶液)0.1
gを添加した。さらに、予め混合しておいたポリオキシ
エチレン(60)硬化ヒマシ油2g、香料0.3g、着
色剤0.2gの溶液を加え、攪拌する事により洗口剤を
作成した。クコ抽出物の場合と同様にマンゴスチン抽出
物、スイカズラ抽出物及びカカオ抽出物をそれぞれ1重
量%含有するエタノール溶液0.1gを添加した洗口剤
も作成した。
【0050】〔実施例9〕(化粧水) メチルパラベン0.1g、1,3−ブチレングリコール6
g、グリセリン4g、蒸留水78.5gを混合し、80
℃で20分間加温した。この溶液にオレイルアルコール
0.1g、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウ
リン酸エステル0.5g、ポリオキシエチレン(15)ラウ
リルアルコールエーテル0.5gの混合溶液とクチナシ
色素0.1g、カカオ抽出物1重量%含有溶液(50重
量%エタノール溶液)0.2g、95%エタノール10
gを加え、攪拌する事により化粧水を作成した。カカオ
抽出物の場合と同様にマンゴスチン抽出物、スイカズラ
抽出物及びクコ抽出物のそれぞれを1重量%含有するエ
タノール溶液0.2gを添加した化粧水も作成した。
【0051】〔実施例10〕(化粧用クリーム) 1,3−ブチレングリコール5g、水酸化カリウム0.4
g、メチルパラベン0.1g、蒸留水74.3gを混合し
85℃に加温した(水相部)。また、ステアリン酸8g、
ステアリルアルコール4g、ステアリン酸ブチル6g、
モノステアリン酸グリセリン2gを混合し80℃に加温
した(油相部)。これらの水相部と油相部、香料0.1
g、カカオ抽出物1重量%含有溶液(50重量%エタノ
ール溶液)0.1gを混合し、攪拌する事によりクリー
ムを作成した。カカオ抽出物の場合と同様にマンゴスチ
ン抽出物、スイカズラ抽出物及びクコ抽出物をそれぞれ
1重量%含有するエタノール溶液0.1gを添加した化
粧用クリームを作成した。
【0052】〔実施例11〕(リンス) グリセリン3g、メチルパラベン0.1g、蒸留水89.
5gを混合し、80℃で20分間加温した。この溶液に
オリーブ油3g、ステアリルアルコール1g、セタノー
ル1.5g、流動パラフィン1g、塩化ステアリルトリ
メチルアンモニウム0.7gの混合溶液と香料0.1g、
クコ抽出物1重量%含有溶液(50重量%エタノール溶
液)0.1gを加えて攪拌する事によりリンスを作成し
た。クコ抽出物の場合と同様にマンゴスチン抽出物、ス
イカズラ抽出物及びカカオ抽出物をそれぞれ1重量%含
有するエタノール溶液0.1gを添加したリンスを作成
した。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る香味又は香気の劣化防止剤
を食品、香粧品に使用することにより、光、熱、酸素
等、特に蛍光灯照射と加熱による香味又は香気の劣化を
効果的に抑制することができる。また、以前から食用等
に供されてきた植物に由来するため安全性が高く、しか
も少量の使用で十分な効果を奏するので、食品又は香粧
品本来の香味、香気に影響を与えることもない。さら
に、原材料は市場で安価且つ容易に入手できるので経済
的にも優れている。従って、本発明に係る香味又は香気
の劣化防止剤を使用することにより、製造、流通、保管
時において長期間香味又は香気変化のない、高品質の食
品又は香粧品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抽出例1におけるカカオ抽出物の紫外線吸収ス
ペクトル図である。
【図2】抽出例2におけるマンゴスチン抽出物の紫外線
吸収スペクトル図である。
【図3】抽出例3におけるマンゴスチン酢酸エチル抽出
物の紫外線吸収スペクトル図である。
【図4】抽出例4におけるマンゴスチン95重量%エタ
ノール抽出物の紫外線吸収スペクトル図である。
【図5】抽出例3におけるスイカズラ抽出物の紫外線吸
収スペクトル図である。
【図6】抽出例4におけるクコ抽出物の紫外線吸収スペ
クトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/187 A23L 1/187 4B047 1/325 101 1/325 101F 4C083 A61K 7/00 A61K 7/00 K 4H059 M N Z 7/08 7/08 7/26 7/26 // A23L 1/24 A23L 1/24 A C11B 5/00 C11B 5/00 9/00 9/00 Z (72)発明者 村西 修一 岡山県赤磐郡熊山町野間204番地 (72)発明者 足立 謙次 千葉県千葉市中央区末広3−17−14 205 号 (72)発明者 有馬 剛 千葉県浦安市堀江6−5−30−102 アル カサル堀江 (72)発明者 増田 秀樹 東京都中央区日本橋箱崎町19番35−702号 Fターム(参考) 4B014 GB06 GB13 GB18 GG06 GG09 GG18 GK10 4B021 MC08 MK05 MP01 4B025 LB18 LG41 LG42 LG44 LK04 4B027 FB08 FC05 FK08 FK15 4B034 LB05 LC02 LK24 LK25 LK26 4B047 LB09 LG38 LG66 4C083 AA111 AA112 AB032 AB282 AC022 AC072 AC082 AC102 AC122 AC182 AC242 AC312 AC352 AC432 AC442 AC482 AC692 AC862 CC01 CC04 CC05 CC38 CC39 CC41 EE50 4H059 AA04 BA12 BA22 BA30 BB02 BC23 BC44 CA12 DA09 EA01 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アオギリ科カカオ属(Theobroma)のカ
    カオ、オトギリソウ科フクギ属(Garcinia)のマンゴス
    チン、すいかずら科スイカズラ属(Lonicera)のスイカ
    ズラ及びナス科クコ属(Lycium)のクコからなる群より
    選ばれる植物の溶媒抽出物を少なくとも1種を含有する
    ことを特徴とする食品又は香粧品の香味又は香気の劣化
    抑制剤。
  2. 【請求項2】 溶媒が、水又は極性有機溶媒である請求
    項1記載の劣化抑制剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の劣化抑制剤が、
    0.1〜500ppm添加されてなる食品又は香粧品。
  4. 【請求項4】 アオギリ科カカオ属(Theobroma)のカ
    カオ、オトギリソウ科フクギ属(Garcinia)のマンゴス
    チン、すいかずら科スイカズラ属(Lonicera)のスイカ
    ズラ及びナス科クコ属(Lycium)のクコからなる群より
    選ばれる植物の溶媒抽出物を少なくとも1種を配合する
    ことを特徴とする食品又は香粧品の光又は熱による香味
    又は香気の劣化抑制方法。
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