JP2002057851A - 画像読み取り装置 - Google Patents
画像読み取り装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像読み取り装置において、凹凸のある複雑
な形状の対象物でも照度を一定に保つことができ、照度
ムラ発生を防止する。 【解決手段】 原稿形状と照明装置の位置及び照明範囲
から照度補正係数を算出し、これを用いて照明装置の光
量調整を行うことで、原稿形状と照明位置の関係により
発生する陰影を取り除くことができる。これにより、原
稿面に対して照度が均一になり、陰影のないより美しい
画像データが得られる。
な形状の対象物でも照度を一定に保つことができ、照度
ムラ発生を防止する。 【解決手段】 原稿形状と照明装置の位置及び照明範囲
から照度補正係数を算出し、これを用いて照明装置の光
量調整を行うことで、原稿形状と照明位置の関係により
発生する陰影を取り除くことができる。これにより、原
稿面に対して照度が均一になり、陰影のないより美しい
画像データが得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やスキャナ
などに適用され、書籍などの原稿を照明装置により照明
しながら撮影して画像データを取得する画像読み取り装
置に関する。
などに適用され、書籍などの原稿を照明装置により照明
しながら撮影して画像データを取得する画像読み取り装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読み取り装置においては、原
稿台上に載置した原稿の原稿面の高さに応じて、照明装
置による照明の光量調整を行い、原稿面上の照度を一定
に保ち、良質な画像データを取得しようとする技術が提
案されている。
稿台上に載置した原稿の原稿面の高さに応じて、照明装
置による照明の光量調整を行い、原稿面上の照度を一定
に保ち、良質な画像データを取得しようとする技術が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の画像読み取り装置では、原稿形状と照明位置の関係
により陰影が発生することがあり、その場合、照度ムラ
になり、得られた画像の濃度にムラが発生する。特に、
凹凸のある複雑な形状の対象物の読み取りでは、その問
題が大きい。本発明は、どのような読み取り対象物であ
っても読み取り対象麺の照度を一定に保つことができ、
良質な画像データを取得可能な画像読み取り装置を提供
することを目的とする。
来の画像読み取り装置では、原稿形状と照明位置の関係
により陰影が発生することがあり、その場合、照度ムラ
になり、得られた画像の濃度にムラが発生する。特に、
凹凸のある複雑な形状の対象物の読み取りでは、その問
題が大きい。本発明は、どのような読み取り対象物であ
っても読み取り対象麺の照度を一定に保つことができ、
良質な画像データを取得可能な画像読み取り装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像読み取り装置は、原稿台上に戴置され
た原稿の画像を読み取る画像読み取り装置において、原
稿を読み取る撮像手段と、前記原稿の原稿面を照明する
照明手段と、前記原稿面の高さを検出する原稿高さ検出
手段と、前記原稿面の高さと前記照明手段の照明位置及
び照明範囲から各撮像位置における照度補正係数を発生
する係数発生手段と、前記係数発生手段により得られた
照度補正係数を基に、前記照明手段の光量を変化させる
光量制御手段と、を備えたものである。
に、本発明の画像読み取り装置は、原稿台上に戴置され
た原稿の画像を読み取る画像読み取り装置において、原
稿を読み取る撮像手段と、前記原稿の原稿面を照明する
照明手段と、前記原稿面の高さを検出する原稿高さ検出
手段と、前記原稿面の高さと前記照明手段の照明位置及
び照明範囲から各撮像位置における照度補正係数を発生
する係数発生手段と、前記係数発生手段により得られた
照度補正係数を基に、前記照明手段の光量を変化させる
光量制御手段と、を備えたものである。
【0005】本発明の構成においては、原稿面の高さと
照明手段の照明位置及び照明範囲から各撮像位置におけ
る照度補正係数を発生し、この照度補正係数を基に照明
手段の光量を変化させ、これにより、原稿形状と照明位
置の関係により発生した陰影を各撮像位量に応じて照度
補正係数に反映させることができ、照度ムラ発生を防止
することができる。なお、係数発生手段は、原稿面の高
さと撮像位置と照明手段の有効照射範囲とに基づき有効
照度を算出し、この有効照度から照度補正係数を発生す
るものとしてもよい。
照明手段の照明位置及び照明範囲から各撮像位置におけ
る照度補正係数を発生し、この照度補正係数を基に照明
手段の光量を変化させ、これにより、原稿形状と照明位
置の関係により発生した陰影を各撮像位量に応じて照度
補正係数に反映させることができ、照度ムラ発生を防止
することができる。なお、係数発生手段は、原稿面の高
さと撮像位置と照明手段の有効照射範囲とに基づき有効
照度を算出し、この有効照度から照度補正係数を発生す
るものとしてもよい。
【0006】また、請求項1に記載の画像読み取り装置
を含み、前記係数発生手段により得られた照度補正係数
を基に、画像の濃度を補正する濃度補正手段を備えた画
像処理装置である。この構成においては、照度補正係数
から画像濃度を補正することにより、画像の濃度ムラ発
生を防止することができる。
を含み、前記係数発生手段により得られた照度補正係数
を基に、画像の濃度を補正する濃度補正手段を備えた画
像処理装置である。この構成においては、照度補正係数
から画像濃度を補正することにより、画像の濃度ムラ発
生を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る画像読み取り装置について添付図面を参照して説明す
る。図1は、本発明を適用したブック原稿読み取り装置
の全体構成を示す。このブック原稿読み取り装置(以
下、装置という)10は、左右それぞれ個別に上下動可
能な原稿台1に、ブック原稿を見開いた状態で載置し
て、照明部3により原稿面が照明され、操像カメラ部2
において光学系7を介してCCDラインセンサ8により
画像を読み取る。この画像読み取りに際して、ミラー5
に写ったブック原稿の側面形状が、撮像カメラ部2内の
光学系7を介してCCDラインセンサ8によって読み取
られて、原稿面の高さが検出される。そして、検出され
た原稿面の高さに基づき撮像カメラ部2におけるピント
合わせや読み取った画像の歪みを補正し、歪みのないブ
ック原稿画像を得るものである。
る画像読み取り装置について添付図面を参照して説明す
る。図1は、本発明を適用したブック原稿読み取り装置
の全体構成を示す。このブック原稿読み取り装置(以
下、装置という)10は、左右それぞれ個別に上下動可
能な原稿台1に、ブック原稿を見開いた状態で載置し
て、照明部3により原稿面が照明され、操像カメラ部2
において光学系7を介してCCDラインセンサ8により
画像を読み取る。この画像読み取りに際して、ミラー5
に写ったブック原稿の側面形状が、撮像カメラ部2内の
光学系7を介してCCDラインセンサ8によって読み取
られて、原稿面の高さが検出される。そして、検出され
た原稿面の高さに基づき撮像カメラ部2におけるピント
合わせや読み取った画像の歪みを補正し、歪みのないブ
ック原稿画像を得るものである。
【0008】この装置10の原稿台l上には、ブック原
稿を見開いた状態を保つために両手でブック原稿の両辺
を押さえたときでも原稿読み取り動作を開始できるよう
にスタートキー6が設けられている。また、各種設定を
行うための操作パネル4が原稿台1の奥に設けられてい
る。
稿を見開いた状態を保つために両手でブック原稿の両辺
を押さえたときでも原稿読み取り動作を開始できるよう
にスタートキー6が設けられている。また、各種設定を
行うための操作パネル4が原稿台1の奥に設けられてい
る。
【0009】撮像カメラ部2内部に設けられているCC
Dラインセンサ8は、画像に対して、装置手前から奥の
方(図lの矢印A方向、主走査方向)にフォトセンサの
面素が並ぶように配置されており、モータによって左右
方向(図lの矢印B方向、画像に対しては図中B’で示
す副走査方向)に移動する。
Dラインセンサ8は、画像に対して、装置手前から奥の
方(図lの矢印A方向、主走査方向)にフォトセンサの
面素が並ぶように配置されており、モータによって左右
方向(図lの矢印B方向、画像に対しては図中B’で示
す副走査方向)に移動する。
【0010】ブック原稿50は、図2に示すように、ブ
ックの綴じ目部分を装置10に示されているセンターマ
ーク12に合うように載置され、そして、CCDライン
センサ8が副走査方向に移動して原稿面からの反射光を
受光して画像の読み取りが行われる。このとき、照明部
3内のランプ(光源)により原稿面が照明されており、
この光源にはフリッカなどの光量変動のない照明装置が
用いられている。
ックの綴じ目部分を装置10に示されているセンターマ
ーク12に合うように載置され、そして、CCDライン
センサ8が副走査方向に移動して原稿面からの反射光を
受光して画像の読み取りが行われる。このとき、照明部
3内のランプ(光源)により原稿面が照明されており、
この光源にはフリッカなどの光量変動のない照明装置が
用いられている。
【0011】また、ミラー5の上部には、CCDライン
センサ8の副走査方向に沿って、外光の影響によるシェ
ーディングの除去に用いるシェーディング検出板9が設
けられている。このシェーディング検出板9は、その濃
度が一定の白色板である。シェーディング検出板9を読
み取った際のCCDラインセンサ8の信号からフリッカ
などの外光による副走査方向の濃度変動が認識され、こ
の濃度変動にしたがって画像出力を自動補正すること
で、フリッカなどの外光による影響を除去している。
センサ8の副走査方向に沿って、外光の影響によるシェ
ーディングの除去に用いるシェーディング検出板9が設
けられている。このシェーディング検出板9は、その濃
度が一定の白色板である。シェーディング検出板9を読
み取った際のCCDラインセンサ8の信号からフリッカ
などの外光による副走査方向の濃度変動が認識され、こ
の濃度変動にしたがって画像出力を自動補正すること
で、フリッカなどの外光による影響を除去している。
【0012】CCDラインセンサ8による画像読み取り
範囲は、図3に示すように、CCDラインセンサ8の画
素並び方向に、原稿画像域、測距ミラー域、及びシェー
デイング検出域に分けられている。
範囲は、図3に示すように、CCDラインセンサ8の画
素並び方向に、原稿画像域、測距ミラー域、及びシェー
デイング検出域に分けられている。
【0013】画像読み取り動作は、まず、CCDライン
センサ8が予備スキャンとして、ホームポジションから
移動して原稿面を読み取り、原稿面の濃淡を判別すると
ともに、ミラー5に映し出された画像から原稿面の高さ
を求める。そして、本スキャンとしてCCDラインセン
サ8が移動して、予備スキャンによって得られた正確な
原稿面の高さにより本スキャン中の各スキャン位量にお
ける原稿面の高さに適切な焦点合わせが行われて、画像
読み取りがなされる。このとき、予備スキャン時に検出
した照度補正係数に応じて、後述するように照明部3の
光量が制御される。
センサ8が予備スキャンとして、ホームポジションから
移動して原稿面を読み取り、原稿面の濃淡を判別すると
ともに、ミラー5に映し出された画像から原稿面の高さ
を求める。そして、本スキャンとしてCCDラインセン
サ8が移動して、予備スキャンによって得られた正確な
原稿面の高さにより本スキャン中の各スキャン位量にお
ける原稿面の高さに適切な焦点合わせが行われて、画像
読み取りがなされる。このとき、予備スキャン時に検出
した照度補正係数に応じて、後述するように照明部3の
光量が制御される。
【0014】ここで、原稿面の高さを検出する原理につ
いて説明する。図4は原稿面の読み取り状態を示す概略
図であり、同図(A)は側断面図、同図(B)は読み取
り画像を示す図である。図示のように、原稿面の読み取
り時においては、原稿台1上に載置されたブック原稿5
0に対し、それより広い範囲がCCDラインセンサ8に
よって読み取られる(図3参照)。このとき、ミラー5
には、ブック原稿50の端部の鏡像dが、ブック原稿5
0の像aの延長線上に連続して写し出されている。この
とき、原稿面の像a及び原稿端部のミラー5上の像d
は、原稿面が照明部3内のランプにより照らし出されて
いるため明るくなっており、その他の原稿台1上の原稿
のない部分b及びミラー5上の原稿端部が写っていない
部分cなどは暗くなっている。
いて説明する。図4は原稿面の読み取り状態を示す概略
図であり、同図(A)は側断面図、同図(B)は読み取
り画像を示す図である。図示のように、原稿面の読み取
り時においては、原稿台1上に載置されたブック原稿5
0に対し、それより広い範囲がCCDラインセンサ8に
よって読み取られる(図3参照)。このとき、ミラー5
には、ブック原稿50の端部の鏡像dが、ブック原稿5
0の像aの延長線上に連続して写し出されている。この
とき、原稿面の像a及び原稿端部のミラー5上の像d
は、原稿面が照明部3内のランプにより照らし出されて
いるため明るくなっており、その他の原稿台1上の原稿
のない部分b及びミラー5上の原稿端部が写っていない
部分cなどは暗くなっている。
【0015】このような画像を前記したように予備スキ
ャン時にCCDラインセンサ8によって読み取り、測距
ミラー域(図3参照)の画像のうち明るくなっている部
分の主走査方向の画素数(1〜n)から原稿面の高さが
検出される。
ャン時にCCDラインセンサ8によって読み取り、測距
ミラー域(図3参照)の画像のうち明るくなっている部
分の主走査方向の画素数(1〜n)から原稿面の高さが
検出される。
【0016】図5は、この装置10の制御系のブロック
構成を示す。CCDラインセンサ8が読み取った画像
は、A/Dコンバータ2lでデジタルデータに変換され
る。そして、その出力は、予備スキャン時においては、
エッジ検出部(測高用)23、原稿サイズ検出部24、
及び指検出部25にそれぞれ与えられる。一方、本スキ
ャン時においては、画像歪補正部22を経て、外部に出
力される。例えば、外部にプリンタが接続されていて、
プリンタにより出力データを用紙上に画像出カしたり、
外部にパソコンが接続されていて、パソコンに出力デー
タを画像データとして記憶させる。
構成を示す。CCDラインセンサ8が読み取った画像
は、A/Dコンバータ2lでデジタルデータに変換され
る。そして、その出力は、予備スキャン時においては、
エッジ検出部(測高用)23、原稿サイズ検出部24、
及び指検出部25にそれぞれ与えられる。一方、本スキ
ャン時においては、画像歪補正部22を経て、外部に出
力される。例えば、外部にプリンタが接続されていて、
プリンタにより出力データを用紙上に画像出カしたり、
外部にパソコンが接続されていて、パソコンに出力デー
タを画像データとして記憶させる。
【0017】本装置全体の制御を司るCPU27は、エ
ッジ検出部23の出力から原稿の高さ分布を、原稿サイ
ズ検出部24の出力から原稿サイズを、さらに指検出部
25の出力から原稿を押さえている指や手の位置をそれ
ぞれ演算し、これらのデータから原稿面の高さデータ、
自動合焦(AF)制御用データ、光量補正用データ及び
画像の歪補正係数を算出して、メモリ26にそれぞれの
データを記憶する。また、CPU27は、スタートキー
6や操作パネル4の状態をチェックし、ランプ制御部2
8を通して照明部3のランプのON・OFFや光量を制
御する。さらに、CPU27は、スキャン制御部29に
対してCCDラインセンサ8の副走査方向の移動を指示
し、本スキャン時においては、前記した予備スキャン時
に求めた各種データをメモリ26から読み出し、レンズ
駆動部30を制御してAF動作を制御したり、画像歪補
正部22に画像の歪補正係数を出力して原稿の曲り・縮
みなどの補正やシェーディング補正を指示し、さらには
照明部3の光量の制御を行う。
ッジ検出部23の出力から原稿の高さ分布を、原稿サイ
ズ検出部24の出力から原稿サイズを、さらに指検出部
25の出力から原稿を押さえている指や手の位置をそれ
ぞれ演算し、これらのデータから原稿面の高さデータ、
自動合焦(AF)制御用データ、光量補正用データ及び
画像の歪補正係数を算出して、メモリ26にそれぞれの
データを記憶する。また、CPU27は、スタートキー
6や操作パネル4の状態をチェックし、ランプ制御部2
8を通して照明部3のランプのON・OFFや光量を制
御する。さらに、CPU27は、スキャン制御部29に
対してCCDラインセンサ8の副走査方向の移動を指示
し、本スキャン時においては、前記した予備スキャン時
に求めた各種データをメモリ26から読み出し、レンズ
駆動部30を制御してAF動作を制御したり、画像歪補
正部22に画像の歪補正係数を出力して原稿の曲り・縮
みなどの補正やシェーディング補正を指示し、さらには
照明部3の光量の制御を行う。
【0018】また、CPU27には、外部の装置(プリ
ンタやパソコン)40と信号の受け渡しを行うインター
フェース41が接続されていて、画像データの受け渡し
のための制御信号の受け渡しを行う。このインターフェ
ース41は双方向通信が可能なものであり、例えば、シ
リアルインターフェース、パラレルインターフェース、
イーサネット(登録商標)やLANなどの通信用インタ
ーフェースなどが用いられる。
ンタやパソコン)40と信号の受け渡しを行うインター
フェース41が接続されていて、画像データの受け渡し
のための制御信号の受け渡しを行う。このインターフェ
ース41は双方向通信が可能なものであり、例えば、シ
リアルインターフェース、パラレルインターフェース、
イーサネット(登録商標)やLANなどの通信用インタ
ーフェースなどが用いられる。
【0019】上記メモリ26には原稿面の高さデータ
(測高データ)など前記した予備スキャン時に算出され
たデータの他に、撮像位置における有効照射範囲(量)
に応じた光量補正データが記憶されている。この光量補
正データは装置10に固有のデータであって、例えばラ
ンプから原稿台1及び原稿面の読み取り許容高さまでの
距離や読み取り範囲の広さなどによって異なる。
(測高データ)など前記した予備スキャン時に算出され
たデータの他に、撮像位置における有効照射範囲(量)
に応じた光量補正データが記憶されている。この光量補
正データは装置10に固有のデータであって、例えばラ
ンプから原稿台1及び原稿面の読み取り許容高さまでの
距離や読み取り範囲の広さなどによって異なる。
【0020】前記CPU27では、測高データが得られ
れば、原稿の幾何学的な歪を補正するための歪み補正係
数を演算すると共に、この光量補正データを副走査方向
の撮像位置に合わせて抽出することで、光量補正のため
の光量補正係数を発生させ、この光量補正係数に基づい
て照明部3のランプの光量を調整する。
れば、原稿の幾何学的な歪を補正するための歪み補正係
数を演算すると共に、この光量補正データを副走査方向
の撮像位置に合わせて抽出することで、光量補正のため
の光量補正係数を発生させ、この光量補正係数に基づい
て照明部3のランプの光量を調整する。
【0021】次に、光量制御について説明する。 (高さ方向の光量調整)図6に原稿台上の、あるポイン
トにおける原稿面の高さと原稿面の照度との関係の一例
を示す。図示のように、原稿面上の照度Lが下記(1)
の式で示される原稿面の高さhの関数として表すことが
できる。 L= f(h) ………………(1) この関数 f(h)は具体的には以下のようにして決定さ
れる。ここで、光源を点光源とした場合、照度は、光源
からの距離の2乗に比例する。そこで、図7に示すよう
な装置構成によって固有の値となる光源から原稿台まで
の距離をYとすると、照度Lは、 L= f(h)= A0 /(Y−h)2 …(2) ※A0は、光
源の光度 と表すことができる。
トにおける原稿面の高さと原稿面の照度との関係の一例
を示す。図示のように、原稿面上の照度Lが下記(1)
の式で示される原稿面の高さhの関数として表すことが
できる。 L= f(h) ………………(1) この関数 f(h)は具体的には以下のようにして決定さ
れる。ここで、光源を点光源とした場合、照度は、光源
からの距離の2乗に比例する。そこで、図7に示すよう
な装置構成によって固有の値となる光源から原稿台まで
の距離をYとすると、照度Lは、 L= f(h)= A0 /(Y−h)2 …(2) ※A0は、光
源の光度 と表すことができる。
【0022】実際には、ある高さh0における照度L0を測
定することにより、 L0= A0 /(Y−h)2 → A0=L0(Y−h0)2 …(3) として、A0の値を求めて、前記(2)式に代入して、高
さhのときの照度Lを求めることとなる。
定することにより、 L0= A0 /(Y−h)2 → A0=L0(Y−h0)2 …(3) として、A0の値を求めて、前記(2)式に代入して、高
さhのときの照度Lを求めることとなる。
【0023】また、この関数f(h)を1次又は2次の関
数であると仮定しておき、ある高さのときの照度を測定
して近似する方法も有効である。例えば、前記関数を、 L= ah2 + bh + c…………(4) と仮定し、そして、ある高さh0のときの照度L0と、ある
高さh1のときの照度L1とを、装置の組立調整時に実測
し、その値から(4)式を解いて、(4)式中の定数
a、b、及びcの値を確定することにより、関数f(h)と
してもよい。なお、光源が直線光源や面光源の場合に
は、前記(2)式とは異なる関数となるが、前記(4)
式のように近似することにより、光源の種類によらず、
実測値から容易に関数f(h)を求めることができる。
数であると仮定しておき、ある高さのときの照度を測定
して近似する方法も有効である。例えば、前記関数を、 L= ah2 + bh + c…………(4) と仮定し、そして、ある高さh0のときの照度L0と、ある
高さh1のときの照度L1とを、装置の組立調整時に実測
し、その値から(4)式を解いて、(4)式中の定数
a、b、及びcの値を確定することにより、関数f(h)と
してもよい。なお、光源が直線光源や面光源の場合に
は、前記(2)式とは異なる関数となるが、前記(4)
式のように近似することにより、光源の種類によらず、
実測値から容易に関数f(h)を求めることができる。
【0024】次に、図8に照明部3のランプに印加する
電圧と原稿台上のあるポイントでの照度Lとの関係を示
す。ここでも、照度Lは電圧Vの関数として(5)式の
ように表すことができる。 L=g(V) ……………………(5) この関数g(V)の求め方は、例えば、光源にハロゲン
ランプを用いる場合には、照度Lは光源の光度A0に比
例(前記(2)式より)し、光度A0は光束Fに比例す
る。そして、光束Fは電圧Vとの間に、 F / F0=(V / V0)k ………(6) の関係が成り立つ。ここで、定数kはハロゲンランプの
場合、一般的には3.2である。この(6)式において、
F / F0及びV / V0はそれぞれ変化率を表してい
る。したがって、照度と電圧との関係は、 L∝A0∝F、F=F0(V / V0)k …(7) となる。よって、B0を定数として、照度と電圧の関係
は、 L=g(V)=B0Vk …………(8) となる。実際には、ある電圧V0における照度L0を測
定することにより、 L=B0Vk → B0=L0 / V0k として、定数B0を求め、前記(8)式に代入して電圧
Vのときの照度Lを求める。
電圧と原稿台上のあるポイントでの照度Lとの関係を示
す。ここでも、照度Lは電圧Vの関数として(5)式の
ように表すことができる。 L=g(V) ……………………(5) この関数g(V)の求め方は、例えば、光源にハロゲン
ランプを用いる場合には、照度Lは光源の光度A0に比
例(前記(2)式より)し、光度A0は光束Fに比例す
る。そして、光束Fは電圧Vとの間に、 F / F0=(V / V0)k ………(6) の関係が成り立つ。ここで、定数kはハロゲンランプの
場合、一般的には3.2である。この(6)式において、
F / F0及びV / V0はそれぞれ変化率を表してい
る。したがって、照度と電圧との関係は、 L∝A0∝F、F=F0(V / V0)k …(7) となる。よって、B0を定数として、照度と電圧の関係
は、 L=g(V)=B0Vk …………(8) となる。実際には、ある電圧V0における照度L0を測
定することにより、 L=B0Vk → B0=L0 / V0k として、定数B0を求め、前記(8)式に代入して電圧
Vのときの照度Lを求める。
【0025】なお、この場合にも前記(4)式のよう
に、ある関数を仮定して、実測値から近似関数を求めて
も実効的には差し支えない。そして、このように近似関
数を用いる場合には、装置の組立調整時に、電圧Vと照
度Lの測定(高さh=一定)と、高さhと照度Lの測定(電
圧V=一定)とを、各2回行うことにより近似関数の各
係数を求める方法が簡易的であり、また、その精度が高
いものとなる。
に、ある関数を仮定して、実測値から近似関数を求めて
も実効的には差し支えない。そして、このように近似関
数を用いる場合には、装置の組立調整時に、電圧Vと照
度Lの測定(高さh=一定)と、高さhと照度Lの測定(電
圧V=一定)とを、各2回行うことにより近似関数の各
係数を求める方法が簡易的であり、また、その精度が高
いものとなる。
【0026】本実施の形態ではランプに印加する電圧に
よってその光量が変化するタイプのものを用いた。図6
に示したデータと図8に示したデータから、ランプに印
加する電圧と原稿面の高さとの関係が求まる。すなわ
ち、前記(1)式と(5)式から下記の式が求まる。 V=g-1(f(h)) ………(9) この関係を図に示すと図9のようになる。この(9)式
により算出した原稿面の高さに対するランプへの印加す
る電圧は、ある原稿面の高さh0とある原稿面の位置X
0のときの照度を基準として補正する場合には、下記の
式のようになる。 V=g-1(f(h0))=V0=一定 …(10) ※V
0は基準電圧 そして、原稿面の高さhのときの補正係数は下記の式に
より求められる。 k(h)=V / V0 ……………(11)
よってその光量が変化するタイプのものを用いた。図6
に示したデータと図8に示したデータから、ランプに印
加する電圧と原稿面の高さとの関係が求まる。すなわ
ち、前記(1)式と(5)式から下記の式が求まる。 V=g-1(f(h)) ………(9) この関係を図に示すと図9のようになる。この(9)式
により算出した原稿面の高さに対するランプへの印加す
る電圧は、ある原稿面の高さh0とある原稿面の位置X
0のときの照度を基準として補正する場合には、下記の
式のようになる。 V=g-1(f(h0))=V0=一定 …(10) ※V
0は基準電圧 そして、原稿面の高さhのときの補正係数は下記の式に
より求められる。 k(h)=V / V0 ……………(11)
【0027】したがって、高さごとの補正係数k(h)
を光量補正データとして予め原稿面の高さごとにメモリ
26に記憶しておき、予備スキャンによって得られた原
稿面の高さに応じてメモリ26から読み出し、これに基
準電圧を掛ければ、その高さにおける必要な電圧Vが得
られ、原稿の高さによらず一定の照度が得られるように
ランプの光量を制御できる。
を光量補正データとして予め原稿面の高さごとにメモリ
26に記憶しておき、予備スキャンによって得られた原
稿面の高さに応じてメモリ26から読み出し、これに基
準電圧を掛ければ、その高さにおける必要な電圧Vが得
られ、原稿の高さによらず一定の照度が得られるように
ランプの光量を制御できる。
【0028】(副走査方向の光量調整)次に、原稿面上
の副走査方向の位置と照度との関係について説明する。
図10に副走査方向の位置と照度との関係の一例を示
す。図示のように、中央部で照度が高く、周辺部(端
部)で低い傾向がある。この照度Lと副走査方向の位置x
との関係は、下記の式のように関数で表すことができ
る。 L= p(x)…(12) ここで、中央部の照度をL0とした場合、L0= p(X0)と
表される(ただし、X0は副走査方向の中央位置)。そし
て、この中央部での照度を基準に全域の照度が一定とな
るようにするには、前記(5)式と上記(12)式から
下記の関係式が得られる。 V=g-1(p(X0))=V0=一定 ………(13) したがって、副走査方向の位置xに対する補正係数m
(x)は、下記(14)式により求められる。 m(x)=V / V0 ……………(14) この(14)式で示される補正係数m(x)の値を副走査
方向の位置xごとにメモリ26に記憶しておき、本スキ
ャン時における副走査の位置xごとに補正係数m(x)の
値をメモリ26から読み出し基準電圧を掛けることで、
副走査方向の各位置における照度を一定にすることがで
きる。
の副走査方向の位置と照度との関係について説明する。
図10に副走査方向の位置と照度との関係の一例を示
す。図示のように、中央部で照度が高く、周辺部(端
部)で低い傾向がある。この照度Lと副走査方向の位置x
との関係は、下記の式のように関数で表すことができ
る。 L= p(x)…(12) ここで、中央部の照度をL0とした場合、L0= p(X0)と
表される(ただし、X0は副走査方向の中央位置)。そし
て、この中央部での照度を基準に全域の照度が一定とな
るようにするには、前記(5)式と上記(12)式から
下記の関係式が得られる。 V=g-1(p(X0))=V0=一定 ………(13) したがって、副走査方向の位置xに対する補正係数m
(x)は、下記(14)式により求められる。 m(x)=V / V0 ……………(14) この(14)式で示される補正係数m(x)の値を副走査
方向の位置xごとにメモリ26に記憶しておき、本スキ
ャン時における副走査の位置xごとに補正係数m(x)の
値をメモリ26から読み出し基準電圧を掛けることで、
副走査方向の各位置における照度を一定にすることがで
きる。
【0029】(撮像位置の前後形状を考慮した光量調
整)次に、光源の有効照射範囲と照度との関係について
説明する。図11に光源の有効照射範囲と照度との関係
の一例を示す。図示のように、原稿面上の照度Lが下記
の式で示される光源の有効照射範囲dの関数として表す
ことができる。 L= q(d) ………………(15) この関数 q(d)は具体的には以下のようにして決定さ
れる。ここで、照度は、光源の有効照射範囲dに比例す
る。そこで、図7に示すような装置構成によって固有の
値となる最大照射範囲をdmaxとすると、照度Lは、 L= q(d)= A0 * d / dmax …(16) ※A0は、
光源の光度 と表すことができる。
整)次に、光源の有効照射範囲と照度との関係について
説明する。図11に光源の有効照射範囲と照度との関係
の一例を示す。図示のように、原稿面上の照度Lが下記
の式で示される光源の有効照射範囲dの関数として表す
ことができる。 L= q(d) ………………(15) この関数 q(d)は具体的には以下のようにして決定さ
れる。ここで、照度は、光源の有効照射範囲dに比例す
る。そこで、図7に示すような装置構成によって固有の
値となる最大照射範囲をdmaxとすると、照度Lは、 L= q(d)= A0 * d / dmax …(16) ※A0は、
光源の光度 と表すことができる。
【0030】また、光源の有効照射範囲dは、図12に
示すように光源の有効照射左端D1と右端D2を求める
ことで算出されるが、有効照射左端D1と右端D2は、
有効照射左限界線CA(x)と有効照射右限界線CB(x)
より算出される。有効照射左限界線CA(x)と有効照射
右限界線CB(x)は、先に得られた原稿高さデータとの
比較によって探索する。種々の方法があると思われる
が、例えば、原稿高さデータをH(x)とすると、 y=CA(x)− H(x)≧ 0 (XA ≦ x ≦ PX ) …(17) 〔CA(x)= (YA-B− Py)/(d1− PX)x + Py −(YA-B− Py)/(d1 − PX)PX 〕 y=CB(x)− H(x)≧ 0 (XB ≦ x ≦ PX ) …(18) 〔CB(x)= (YA-B− Py)/(d2− PX)x + Py −(YA-B− Py)/(d2 − PX)PX 〕 などの条件を満たすまで有効照射位置d1,d2を変化させ
ることで求められる。
示すように光源の有効照射左端D1と右端D2を求める
ことで算出されるが、有効照射左端D1と右端D2は、
有効照射左限界線CA(x)と有効照射右限界線CB(x)
より算出される。有効照射左限界線CA(x)と有効照射
右限界線CB(x)は、先に得られた原稿高さデータとの
比較によって探索する。種々の方法があると思われる
が、例えば、原稿高さデータをH(x)とすると、 y=CA(x)− H(x)≧ 0 (XA ≦ x ≦ PX ) …(17) 〔CA(x)= (YA-B− Py)/(d1− PX)x + Py −(YA-B− Py)/(d1 − PX)PX 〕 y=CB(x)− H(x)≧ 0 (XB ≦ x ≦ PX ) …(18) 〔CB(x)= (YA-B− Py)/(d2− PX)x + Py −(YA-B− Py)/(d2 − PX)PX 〕 などの条件を満たすまで有効照射位置d1,d2を変化させ
ることで求められる。
【0031】ここで、有効照射範囲が最大照射範囲dmax
のときの照度をLmaxとした場合、Lm ax= q(dmax)と表
される。そして、この最大照射範囲での照度を基準に照
度が一定となるようにするには、前記(5)式と上記
(15)式から下記の関係式が得られる。 V=g-1(q(d))=V0=一定 ………(19) したがって、副走査方向の位置xごとの有効照射範囲に
対する補正係数n(x)は、下記の式により求められる。 n(x)=V / V0 ……………(20) この式で示される補正係数n(x)の値を副走査方向の位
置xごとにメモリ26に記憶しておき、本スキャン時に
おける副走査の位置ごとに補正係数n(x)の値をメモリ
26から読み出し基準電圧を掛けることで、副走査方向
の各位置における照度を一定にすることができる。
のときの照度をLmaxとした場合、Lm ax= q(dmax)と表
される。そして、この最大照射範囲での照度を基準に照
度が一定となるようにするには、前記(5)式と上記
(15)式から下記の関係式が得られる。 V=g-1(q(d))=V0=一定 ………(19) したがって、副走査方向の位置xごとの有効照射範囲に
対する補正係数n(x)は、下記の式により求められる。 n(x)=V / V0 ……………(20) この式で示される補正係数n(x)の値を副走査方向の位
置xごとにメモリ26に記憶しておき、本スキャン時に
おける副走査の位置ごとに補正係数n(x)の値をメモリ
26から読み出し基準電圧を掛けることで、副走査方向
の各位置における照度を一定にすることができる。
【0032】したがって、本実施の形態においては、前
記した[原稿面の高さによる補正係数k(h)]と[副走
査方向の位置による補正係数m(x)]と[有効照射範囲
による補正係数n(x)]をメモリ26に記憶してお
き、副走査方向における位置xとその時の高さデータhか
らそれぞれの補正係数をメモリ26から読み出し、基準
電圧V0にこれらを掛けることで、原稿面の高さや副走査
方向の位置によらず、常に一定の照度で原稿面を照らす
ように照明部3内のランプ光量を制御している。なお、
このようにランプに印加する電圧を変えてその光量を制
御する場合には、ランプの光量の変化の追従性の時間的
な遅れを考慮して、この光量変化の時間的な遅れの分だ
け早めに電圧を変化させることで、本スキャン時におけ
る副走査方向での原稿面の照度が一定となるようにして
いる。
記した[原稿面の高さによる補正係数k(h)]と[副走
査方向の位置による補正係数m(x)]と[有効照射範囲
による補正係数n(x)]をメモリ26に記憶してお
き、副走査方向における位置xとその時の高さデータhか
らそれぞれの補正係数をメモリ26から読み出し、基準
電圧V0にこれらを掛けることで、原稿面の高さや副走査
方向の位置によらず、常に一定の照度で原稿面を照らす
ように照明部3内のランプ光量を制御している。なお、
このようにランプに印加する電圧を変えてその光量を制
御する場合には、ランプの光量の変化の追従性の時間的
な遅れを考慮して、この光量変化の時間的な遅れの分だ
け早めに電圧を変化させることで、本スキャン時におけ
る副走査方向での原稿面の照度が一定となるようにして
いる。
【0033】ここで、ランプに印加する電圧の基準電圧
V0は、予めある一定の光量となるように定めておいて
もよいが、原稿面の高さデータに応じて、この基準電圧
V0自体を変更するようにしてもよい。例えば、前記図
6に示した原稿面の高さと照度との関係から、得られた
原稿高さデータのうち最も高い位置のときの照度となる
電圧を基準電圧V0として設定し、これに対して、補正
係数を掛ければ原稿面の全域で原稿面の最も高い位置で
の照度と同じ照度が得られるようになる。同様に最も低
い原稿面での照度を基準とすれば、全原稿面に渡りこの
最も低い原稿面での照度となる。このように最も高い原
稿面、又は最も低い原稿面の照度を基準とした場合に
は、光量の補正として1方向への補正で済む(例えば最
も高い原稿面を基準とした場合には、光量を上げる方向
への補正で済み、逆に、最も低い面を基準とすれば光量
を下げる方向で済む。)ため、光量の補正動作が容易と
なる。
V0は、予めある一定の光量となるように定めておいて
もよいが、原稿面の高さデータに応じて、この基準電圧
V0自体を変更するようにしてもよい。例えば、前記図
6に示した原稿面の高さと照度との関係から、得られた
原稿高さデータのうち最も高い位置のときの照度となる
電圧を基準電圧V0として設定し、これに対して、補正
係数を掛ければ原稿面の全域で原稿面の最も高い位置で
の照度と同じ照度が得られるようになる。同様に最も低
い原稿面での照度を基準とすれば、全原稿面に渡りこの
最も低い原稿面での照度となる。このように最も高い原
稿面、又は最も低い原稿面の照度を基準とした場合に
は、光量の補正として1方向への補正で済む(例えば最
も高い原稿面を基準とした場合には、光量を上げる方向
への補正で済み、逆に、最も低い面を基準とすれば光量
を下げる方向で済む。)ため、光量の補正動作が容易と
なる。
【0034】また、原稿面の高さデータからその平均の
高さを求め、この平均高さのときの照度となるような基
準電圧V0を設定してもよい。この場合には、原稿全面
の照度が平均的な高さの照度となる。
高さを求め、この平均高さのときの照度となるような基
準電圧V0を設定してもよい。この場合には、原稿全面
の照度が平均的な高さの照度となる。
【0035】図13及び図14は上記のように構成され
たブック原稿読取装置10におけるCPU27の処理手
順を示すフローチャートである。まず、装置10の電源
が投入され(S1)、初期化を行う(S2)。そして、
原稿が原稿台1上に載置されてスタートキー6が押され
る(ONされる)まで特機し(S3)、スタートキー6
がONされると、スキャン動作を開始すベくランプを点
灯する(S4)。そして、予備スキャンを実行する(S
5)。
たブック原稿読取装置10におけるCPU27の処理手
順を示すフローチャートである。まず、装置10の電源
が投入され(S1)、初期化を行う(S2)。そして、
原稿が原稿台1上に載置されてスタートキー6が押され
る(ONされる)まで特機し(S3)、スタートキー6
がONされると、スキャン動作を開始すベくランプを点
灯する(S4)。そして、予備スキャンを実行する(S
5)。
【0036】予備スキャン終了後、読み取ったデータの
検証を行い(S6)、異常の有無を判断して(S7)、
異常があれば警告を発して(S18)、ランプを消灯し
(S17)、待機状態であるステップS3に戻る。
検証を行い(S6)、異常の有無を判断して(S7)、
異常があれば警告を発して(S18)、ランプを消灯し
(S17)、待機状態であるステップS3に戻る。
【0037】予備スキャン終了後、異常がなければ予備
スキャンよって得られた原稿面の高さデータを元に、A
F制御用データの演算(S8)、画像歪(曲り、縮みな
ど)補正係数の演算(S9)、及び光量補正データの演
算(S10)を実行する。そして、本スキャン(副走査
方向への移動)を開始する(S11)。本スキャンが開
始されると、副走査方向の位置ごとに、前記ステップS
9によって得られた光量補正データに基づき光量を調整
し(S12)、前記ステップS8によって得られたAF
制御データにより光宇系7のピント合せ(AF制御)を
行い(S13)、続いてシェーディング検出板9を読み
取った濃度からシェーディング補正を行い(S14)、
さらに画像補正を行って(S15)、以後、本スキャン
が終了するまでこの動作を繰り返して順次面像の読み取
りを行う。そして、本スキャンが終了すると(S1
6)、ランプを消灯し(S17)、待機状態であるステ
ップS3に戻る。
スキャンよって得られた原稿面の高さデータを元に、A
F制御用データの演算(S8)、画像歪(曲り、縮みな
ど)補正係数の演算(S9)、及び光量補正データの演
算(S10)を実行する。そして、本スキャン(副走査
方向への移動)を開始する(S11)。本スキャンが開
始されると、副走査方向の位置ごとに、前記ステップS
9によって得られた光量補正データに基づき光量を調整
し(S12)、前記ステップS8によって得られたAF
制御データにより光宇系7のピント合せ(AF制御)を
行い(S13)、続いてシェーディング検出板9を読み
取った濃度からシェーディング補正を行い(S14)、
さらに画像補正を行って(S15)、以後、本スキャン
が終了するまでこの動作を繰り返して順次面像の読み取
りを行う。そして、本スキャンが終了すると(S1
6)、ランプを消灯し(S17)、待機状態であるステ
ップS3に戻る。
【0038】以上により原稿面上の全てにおいて適切な
露光量による均一な画像読み取りが行われる。
露光量による均一な画像読み取りが行われる。
【0039】図15は、本発明を適用したブック原稿読
み取り装置の他の実施形態を示す。この実施形態におい
ては、原稿50の画像は回転ミラー63、レンズ62を
通してCCDラインセンサ61に受光され、照明装置6
4は主走査方向に伸びる光源71と照射光を主走査方向
に均等に分散する拡散板72とから構成されている。回
転ミラー63の回転に伴いラインセンサ61による読み
取り走査がなされ、照明装置64の光源71の光量が副
走査方向において制御される。
み取り装置の他の実施形態を示す。この実施形態におい
ては、原稿50の画像は回転ミラー63、レンズ62を
通してCCDラインセンサ61に受光され、照明装置6
4は主走査方向に伸びる光源71と照射光を主走査方向
に均等に分散する拡散板72とから構成されている。回
転ミラー63の回転に伴いラインセンサ61による読み
取り走査がなされ、照明装置64の光源71の光量が副
走査方向において制御される。
【0040】なお、本発明は、上記実施形態に限られ
ず、種々の変形が可能で、画像処理装置が、得られた照
度補正係数を基に、画像の濃度を補正する濃度補正手段
を備えていて、画像濃度を補正することにより、画像の
濃度ムラ発生を防止するものとしてもよい。
ず、種々の変形が可能で、画像処理装置が、得られた照
度補正係数を基に、画像の濃度を補正する濃度補正手段
を備えていて、画像濃度を補正することにより、画像の
濃度ムラ発生を防止するものとしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読み
取り装置によれば、原稿面の形状と照明位置の関係によ
り発生した陰影を各撮像位量に応じて照度補正係数に反
映させることができるので、この照度補正係数を用いて
各撮像位置ごとに原稿面を照明する光量を調節すること
により、原稿面に対して均一な照度を与えることがで
き、読み取られる画像データに照度ムラの発生を防止す
ることができる。
取り装置によれば、原稿面の形状と照明位置の関係によ
り発生した陰影を各撮像位量に応じて照度補正係数に反
映させることができるので、この照度補正係数を用いて
各撮像位置ごとに原稿面を照明する光量を調節すること
により、原稿面に対して均一な照度を与えることがで
き、読み取られる画像データに照度ムラの発生を防止す
ることができる。
【図1】 本発明を適用したブック原稿読み取り装置の
全体構成を示す斜視図。
全体構成を示す斜視図。
【図2】 上記装置に読み取り対象物であるブック原稿
を載置した状態を示す正面図。
を載置した状態を示す正面図。
【図3】 上記装置のCCDラインセンサの読み取り範
囲を説明するための図。
囲を説明するための図。
【図4】 上記装置の原稿面の高さ検出を説明するため
の図。
の図。
【図5】 上記装置の制御系のブロック図。
【図6】 上記装置における原稿面照度と原稿高さの関
係を示す図。
係を示す図。
【図7】 光源から原稿台までの距離Yと原稿面の高さ
hの関係を示す図。
hの関係を示す図。
【図8】 上記装置における原稿面照度とランプ電圧の
関係を示す図。
関係を示す図。
【図9】 上記装置におけるランプ電圧と原稿高さの関
係を示す図。
係を示す図。
【図10】 上記装置における原稿面照度と副走査位置
の関係を示す図。
の関係を示す図。
【図11】 上記装置における原稿面照度と光源の有効
照射範囲の関係を示す図。
照射範囲の関係を示す図。
【図12】 有効照射範囲の算出を説明するための図。
【図13】 上記装置における原稿読み取り動作の処理
手順を示すフローチャート。
手順を示すフローチャート。
【図14】 図11に続く原稿読み取り動作の処理手順
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図15】 本発明を適用した他のブック原稿読み取り
装置の構成を示す概略図。
装置の構成を示す概略図。
1 原稿台 2 撮像カメラ部 3 照明部 5,63 ミラー 8,61 CCDラインセンサ 9 シェーディング検出板 10 ブック原稿読み取り装置 26 メモリ 27 CPU(係数発生手段) 28 ランプ制御部 64 照明装置 71 光源 72 レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/407 Fターム(参考) 5B047 AA01 AB01 BA02 BB02 BC09 BC11 BC14 CA19 CB12 CB25 DC20 5C072 AA01 BA15 CA02 CA14 DA04 LA12 RA01 RA04 UA17 UA20 VA06 5C077 LL04 LL19 MM20 PP15 PP58 PP60 PP71 PQ12 PQ22 SS01 SS03 TT06
Claims (2)
- 【請求項1】 原稿台上に戴置された原稿の画像を読み
取る画像読み取り装置において、 原稿を読み取る撮像手段と、 前記原稿の原稿面を照明する照明手段と、 前記原稿面の高さを検出する原稿高さ検出手段と、 前記原稿面の高さと前記照明手段の照明位置及び照明範
囲から各撮像位置における照度補正係数を発生する係数
発生手段と、 前記係数発生手段により得られた照度補正係数を基に、
前記照明手段の光量を変化させる光量制御手段と、を備
えたことを特徴とする画像読み取り装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の画像読み取り装置を含
み、 前記係数発生手段により得られた照度補正係数を基に、
画像の濃度を補正する濃度補正手段を備えたことを特徴
とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000240833A JP2002057851A (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 画像読み取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000240833A JP2002057851A (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 画像読み取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002057851A true JP2002057851A (ja) | 2002-02-22 |
Family
ID=18732125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000240833A Pending JP2002057851A (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 画像読み取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002057851A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013005198A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Pfu Ltd | オーバーヘッド型画像読取装置、画像処理方法、および、プログラム |
-
2000
- 2000-08-09 JP JP2000240833A patent/JP2002057851A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013005198A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Pfu Ltd | オーバーヘッド型画像読取装置、画像処理方法、および、プログラム |
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