JP2002057656A - 信号同期装置および信号同期方法、並びに放送方法 - Google Patents

信号同期装置および信号同期方法、並びに放送方法

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JP2002057656A
JP2002057656A JP2000242520A JP2000242520A JP2002057656A JP 2002057656 A JP2002057656 A JP 2002057656A JP 2000242520 A JP2000242520 A JP 2000242520A JP 2000242520 A JP2000242520 A JP 2000242520A JP 2002057656 A JP2002057656 A JP 2002057656A
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Kiichi Ihara
喜一 井原
Hisakazu Kato
久和 加藤
Akira Hanada
彰 花田
Atsushi Haruguchi
篤 春口
Yuji Okawa
祐二 大川
Takeharu Shimizu
丈晴 清水
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Sony Corp
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Sony Corp
Japan Broadcasting Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタ基準信号の障害が回復した場合に、ス
レーブ基準信号に同期乱れが発生するのを抑制する。 【解決手段】 スレーブの基準信号生成部3−1乃至3
−3の基準信号形成部302−1乃至302−3は、マ
スタの基準信号生成部1の基準信号形成部102より出
力されるマスタ基準信号に同期して、スレーブ基準信号
1乃至スレーブ基準信号3を生成する。マスタ基準信号
に障害が発生したとき、基準信号形成部102は、その
とき放送されているデータに対応するスレーブ基準信号
に同期して、マスタ基準信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号同期装置およ
び信号同期方法、並びに放送方法に関し、特に複数の符
号化ストリームの中から、1つのストリームを選択し、
放送している場合において、複数のストリーム間の同期
を取るためのマスタ基準信号に発生した障害が回復され
た後、再びそのマスタ基準信号に同期して、ストリーム
を生成するとき、ストリームに同期の乱れが発生するこ
とを防止するようにした、信号同期装置および信号同期
方法、並びに放送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の放送システムの構成例を
表している。この構成例においては、符号化多重化装置
2−1乃至2−3は、それぞれ入力された符号化素材を
符号化し、トランスポートストリーム(TS)として、TS
切替部4に供給している。TS切替部4は、符号化多重化
装置2−1乃至2−3より入力されたトランスポートス
トリームの1つを選択して出力する。
【0003】符号化多重化装置2−1乃至2−3は、そ
れぞれ、スレーブとしての基準信号生成部3−1乃至3
−3を有しており、これらはマスタとしての基準信号生
成部1が出力するマスタ基準信号の供給を受け、入力さ
れるマスタ基準信号に同期したスレーブ基準信号を生成
する。
【0004】次に、その動作について説明する。基準信
号生成部1は、入力される映像基準信号に同期して、マ
スタ基準信号を生成し、基準信号生成部3−1乃至3−
3に供給する。スレーブとしての基準信号生成部3−1
乃至3−3は、マスタ基準信号に同期して、スレーブ基
準信号を生成する。
【0005】符号化多重化装置2−1乃至2−3は、そ
れぞれ入力された符号化素材を、対応する基準信号生成
部3−1乃至3−3が生成するスレーブ基準信号に同期
して、符号化多重化処理を行い、1つのトランスポート
ストリームとして、TS切替部4に出力する。TS切替部4
は、符号化多重化装置2−1乃至2−3より供給された
3つのトランスポートストリームの中から、放送するト
ランスポートストリームを1つ選択し、図示せぬ送信装
置に出力する。送信装置は、その選択されたトランスポ
ートストリームを、放送衛星を介して各家庭に放送す
る。
【0006】符号化多重化装置2−1乃至2−3が基準
とするスレーブ基準信号は、それぞれ同一のマスタ基準
信号に同期しているため、TS切替部4が、選択するトラ
ンスポートストリームを切り換えた場合においても、切
替前のトランスポートストリームと切替後のトランスポ
ートストリームは、その基準信号が同期しているため、
切替直後に同期信号の乱れが発生するようなことが防止
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基準信号生
成部1に、何らかの原因により、障害が発生したような
場合、基準信号生成部3−1乃至3−3には、マスタ基
準信号が供給されなくなる。基準信号生成部3−1乃至
3−3は、いわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路を内
蔵しており、マスタ基準信号の供給が断たれとしても、
直前の位相に同期したスレーブ基準信号を継続的に生成
する。従って、基準信号生成部1に障害が発生した時点
において、TS切替部4より選択され、出力されているス
トリームに、同期乱れが発生するようなことは防止され
る。
【0008】ところで、基準信号生成部1の障害が回復
され、基準信号生成部1が再びマスタ基準信号を発生す
ると、各基準信号生成部3−1乃至3−3は、新たに生
成されたマスタ基準信号に同期して、再びスレーブ基準
信号を生成するように動作する。このとき、新たに供給
されるマスタ基準信号と、障害が発生する前に供給され
ていたマスタ基準信号との間には、位相的な連続性は存
在していない。その結果、基準信号生成部3−1乃至3
−3が、新たに入力されたマスタ基準信号に同期してス
レーブ基準信号を生成するように切り替えが行われるタ
イミングにおいて、符号化多重化装置2−1乃至2−3
が出力するストリームに急激な位相のズレが発生し、放
送している画像が瞬間的に乱れる課題があった。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、マスタ基準信号の障害が回復した時点に
おける同期ズレに起因する画像の乱れを抑制するように
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の信号同期装置
は、マスタ基準信号を生成するマスタ基準信号生成手段
と、マスタ基準信号生成手段により生成されたマスタ基
準信号に同期したスレーブ基準信号を生成する複数のス
レーブ基準信号生成手段と、複数のスレーブ基準信号生
成手段により生成されたスレーブ基準信号に同期して処
理された複数のデータから、1つのデータを選択するデ
ータ選択手段と、マスタ基準信号生成手段により生成さ
れたマスタ基準信号の障害の有無を検出する検出手段
と、検出手段によりマスタ基準信号に発生した障害が無
くなったことが検出されたとき、複数のスレーブ基準信
号生成手段により生成された複数のスレーブ基準信号の
中から、データ選択手段により選択されているデータに
対応するスレーブ基準信号を選択するスレーブ基準信号
選択手段と、検出手段によりマスタ基準信号に発生した
障害が無くなったことが検出されたとき、マスタ基準信
号生成手段を制御し、マスタ基準信号を、スレーブ基準
信号選択手段により選択されたスレーブ基準信号に同期
させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】本発明の信号同期方法は、マスタ基準信号
を生成するマスタ基準信号生成ステップと、マスタ基準
信号生成ステップの処理により生成されたマスタ基準信
号に同期した複数のスレーブ基準信号を生成するスレー
ブ基準信号生成ステップと、スレーブ基準信号生成ステ
ップの処理により生成された複数のスレーブ基準信号に
同期して処理された複数のデータから、1つのデータを
選択するデータ選択ステップと、マスタ基準信号生成ス
テップの処理により生成されたマスタ基準信号の障害の
有無を検出する検出ステップと、検出ステップの処理に
よりマスタ基準信号に発生した障害が無くなったことが
検出されたとき、スレーブ基準信号生成ステップの処理
により生成された複数のスレーブ基準信号の中から、デ
ータ選択ステップの処理により選択されているデータに
対応するスレーブ基準信号を選択するスレーブ基準信号
選択ステップと、検出ステップの処理によりマスタ基準
信号に発生した障害が無くなったことが検出されたと
き、マスタ基準信号生成ステップの処理を制御し、マス
タ基準信号を、スレーブ基準信号選択ステップの処理に
より選択されたスレーブ基準信号に同期させる制御ステ
ップとを含むことを特徴とする。
【0012】本発明の放送方法は、マスタ基準信号を生
成するマスタ基準信号生成ステップと、マスタ基準信号
生成ステップの処理により生成されたマスタ基準信号に
同期した複数のスレーブ基準信号を生成するスレーブ基
準信号生成ステップと、スレーブ基準信号生成ステップ
の処理により生成された複数のスレーブ基準信号にそれ
ぞれ同期して、複数のデータをそれぞれ処理する複数の
データ処理ステップと、複数のデータ処理ステップの処
理で処理された複数のデータの中から、放送する1つの
データを選択するデータ選択ステップと、マスタ基準信
号生成ステップの処理により生成されたマスタ基準信号
の障害の発生とその回復を検出する検出ステップと、検
出ステップの処理によりマスタ基準信号の障害の発生が
検出されたとき、スレーブ基準信号生成ステップの処理
を制御し、それまでの位相に連続する位相でスレーブ基
準信号を生成させるスレーブ基準信号制御ステップと、
検出ステップの処理によりマスタ基準信号の障害の回復
が検出されたとき、スレーブ基準信号生成ステップの処
理により生成された複数のスレーブ基準信号の中から、
データ選択ステップの処理により選択されているデータ
に対応するスレーブ基準信号を選択するスレーブ基準信
号選択ステップと、検出ステップの処理によりマスタ基
準信号の障害の回復が検出されたとき、マスタ基準信号
生成ステップの処理を制御し、マスタ基準信号を、スレ
ーブ基準信号選択ステップの処理により選択されたスレ
ーブ基準信号に同期させるマスタ基準信号制御ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0013】本発明の信号同期装置および信号同期方
法、並びに放送方法においては、マスタ基準信号の障害
の回復が検出されたとき、マスタ基準信号が、そのとき
選択されているスレーブ基準信号に同期される。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は、本発明が適用される放送
システムの構成例を表しており、図1における場合と対
応する部分には、同一の符号が付してあり、その説明
は、適宜省略する。
【0015】図2のシステムにおいては、映像分配器1
1が、周波数精度が高い、例えば、ブラックバーストな
どの映像基準信号を、符号化多重化装置2−1乃至2−
3の基準信号生成部3−1乃至3−3に出力するととも
に、基準信号生成部1にも供給する。
【0016】基準信号生成部1は、映像分配器11より
入力される映像基準信号または、不図示の装置から供給
されるTMCCスーパーフレーム伝送クロックに同期して、
マスタ基準信号を生成し、基準信号生成部3−1乃至3
−3に出力する。このマスタ基準信号には、STC用基準
信号、ピクチャシーケンス用基準信号、および音声符号
化単位用基準信号を生成するための符号化素材用基準信
号RSav、並びにTMCC(Transmission and Multiplexing
Configuration Control)、フレーム用基準信号を生成
するための伝送路符号化クロックCKtmが含まれている。
【0017】符号化多重化装置2−1は、符号化回路2
1−1−1乃至21−1−nを有しており、それぞれn
チャンネル分の符号化素材を符号化し、多重化器22−
1に出力している。多重化器22−1は、符号化回路2
1−1−1乃至21−1−nより入力された符号化され
た符号化素材を多重化し、トランスポートストリーム
(TS)出力−1としてTS切替部4に出力する。
【0018】基準信号生成部3−1は、映像分配器11
より供給される映像基準信号、または基準信号生成部1
より供給されるマスタ基準信号に同期して、スレーブ基
準信号1を生成し、符号化回路21−1−1乃至21−
1−n、並びに多重化器22−1に出力する。スレーブ
基準信号1は、STC用基準信号、ピクチャシーケンス用
基準信号、音声符号化単位用基準信号、並びにTMCCフレ
ーム用基準信号で構成される。
【0019】符号化多重化装置2−2は、符号化回路2
1−2−1乃至21−2−n、TSパケット多重化回路2
2−2、並びに基準信号生成部3−2を有しており、ま
た、符号化多重化装置2−3も、符号化回路21−3−
1乃至21−3−n、TSパケット多重化回路22−3、
並びに基準信号生成部3−3を有しており、その基本的
な機能は、符号化多重化装置2−1における場合と同様
であるので、その説明は省略する。
【0020】符号化多重化装置2−2,2−3は、符号
化多重化装置2−1の冗長系として構成されており、符
号化多重化装置2−1に障害が発生した場合、それに代
えて使用される。その数は、任意である。
【0021】TS切替部4は、多重化器22−1乃至22
−3より供給されるTS出力−1乃至TS出力−3のいずれ
かを選択し、本線TS出力として、図示せぬ送信装置に供
給する。
【0022】TS切替部4にはまた、基準信号生成部1よ
りマスタ基準信号が供給されている。冗長系制御装置1
2は、TS切替部4の状態を監視し、必要に応じてTS出力
−1乃至TS出力−3のいずれかを選択する。
【0023】基準信号制御装置13は、冗長系制御装置
12から本線TS出力選択情報の供給を受けるとともに、
基準信号生成部3−1乃至3−3の状態を監視し、その
障害が検出されたとき、その障害を回復する処理を実行
する。
【0024】基準信号制御装置13はまた、TS切替部4
によるTS出力の選択に対応して、基準信号切替器14を
制御し、基準信号切替器14に供給されている基準信号
生成部3−1乃至3−3からのスレーブ基準信号1乃至
スレーブ基準信号3のいずれかを選択させ、基準信号生
成部1に供給させる。
【0025】基準信号制御装置13はさらに、基準信号
生成部1の状態を監視し、その障害を回避するための制
御を行う。
【0026】図3は符号化多重化装置2−1のより詳細
な構成を示す図である。なお、他の符号化多重化装置2
−2,2−3も、符号化多重化装置2−1と同様に構成
されており、その説明は省略する。
【0027】基準信号生成部3−1は、符号化多重化装
置2−1、TS切替部4等で必要とするMPEG2のTSを処理
するための各種の基準信号を生成して各部に供給する。
基準信号生成部3−1のSTC(System Time Clock)用基準
信号生成回路203は、ブラックバーストなどの映像基
準信号、またはマスタ基準信号として供給される符号化
素材用基準信号RSavから、符号化する映像・音声の素材
と同期した27MHzの発振信号を生成すると共に、この
発振信号をMPEG2の規格に従って分周して、符号化する
素材に同期したSTC用基準信号RSstcを生成し、生成した
STC用基準信号RSstcを符号化多重化装置2−1に供給す
る。
【0028】ピクチャシーケンス用基準信号生成回路2
02は、映像基準信号、またはマスタ基準信号として供
給される符号化素材用基準信号RSavのフレーム周期を分
周し、符号化する映像素材に同期したピクチャシーケン
ス用基準信号RSpsを生成し、生成したピクチャシーケン
ス用基準信号RSpsを符号化多重化装置2−1とTS切替用
基準信号生成回路205に供給する。
【0029】音声符号化単位用基準信号生成回路201
は、映像基準信号、またはマスタ基準信号として供給さ
れる符号化素材用基準信号RSavから、符号化する音声素
材に同期した音声サンプリングクロック信号を生成し
て、この音声サンプリングクロック信号を音声符号化単
位のサンプリング数で分周し、符号化する音声素材に同
期した音声符号化単位用基準信号RSsbを生成する。生成
された音声符号化単位用基準信号RSsbは符号化多重化装
置2−1に供給される。
【0030】TS切替用基準信号生成回路205は、ピク
チャシーケンス用基準信号生成回路202から供給され
たピクチャシーケンス用基準信号RSpsに基づき、GOP(Gr
oupOf Pictures)の先頭(Iピクチャ)の一定時間前
に、符号化する映像素材に同期したTS切替位置を示すTS
切替用基準信号RStpを生成する。生成されたTS切替用基
準信号RStpはTS切替部4に供給される。
【0031】TMCC(Transmission and Multiplexing Con
figuration Control)フレーム用基準信号生成回路20
4は、日本のBSデジタル放送に特有の回路である。すな
わち、日本のBSデジタル放送では、キャリア変調方式、
畳み込み符号化率、および時間インターリーブ長等のパ
ラメータを指定するための伝送多重制御信号TMCCを用い
た多重化方式が採用されている。このため、TMCCフレー
ム用基準信号生成回路204は、同期処理の場合、マス
タ基準信号として供給された伝送路符号化クロックCK
tmを基準として擬似同期処理を行い、新たな伝送路符号
化クロックを生成する。また、非同期処理の場合、符号
化素材用基準信号RSavなどの高安定度の周波数を基準と
して伝送路符号化クロックが生成される。このようにし
て生成された伝送路符号化クロックはTMCCフレームレー
トで分周され、TMCCフレーム用基準信号RStmccとしてTS
切替部4に供給される。また、TMCCフレーム用基準信号
生成回路204は、TS切替用基準信号RStpをTMCCフレー
ムに同期させるためにフレームを示す情報FSを生成し、
TS切替用基準信号生成回路205に供給する。
【0032】素材送出部30は、符号化素材用基準信号
RSavに同期させて映像素材や音声素材、付加情報等のデ
ータ信号DTを符号化多重化装置2−1に供給する。この
素材送出部30から符号化多重化装置2−1へのデータ
信号DTの供給は、冗長系制御装置12からの素材送出制
御信号CTavsに基づいて行われる。
【0033】冗長系制御装置12は、素材送出部30、
符号化多重化装置2−1、TS切替部4等を全体の整合を
確保しながら制御するためのものであり、上述した素材
送出制御信号CTavsを生成して素材送出部30に供給す
る。冗長系制御装置12はまた、符号化制御信号CTcoを
生成して符号化多重化装置2−1に供給することによ
り、符号化多重化装置2−1で行われる多重化されたTS
パケットの生成動作を制御する。また、冗長系制御装置
12は、TS切替制御信号CTtpを生成してTS切替部4に供
給することにより、送出するTSの切替動作を制御する。
【0034】符号化多重化装置2−1の符号化制御回路
501は、冗長系制御装置12から供給された符号化制
御信号CTcoに基づいて動作制御信号CUcoを生成すると共
に、この動作制御信号CUcoを符号化多重化装置2−1内
の各回路ブロックに供給して、各回路ブロックの動作を
全体の整合を確保しながら制御する。また、符号化制御
回路501は、この動作制御信号CUcoに基づいて、ピク
チャシーケンス用基準信号RSpsが示すGOP先頭位置の前
に、有効な情報のTSパケットが存在しないように制御し
て、TS切替が可能な位置を形成する処理を行う。さら
に、符号化制御回路501は、番組番号と後述するPID
(Packet Identification)の関連付けや、番組を構成す
るストリームのPID値の判別等を行うためのプログラム
仕様情報PSI(Program Specific Information)を生成し
て、PSIパケット形成回路502に供給する。
【0035】PSIパケット形成回路502は、符号化制
御回路501から供給されたPSIを用いて、基準信号生
成部3−1から供給されたピクチャシーケンス用基準信
号RSpsで示されるGOPのIピクチャを含む1乃至3ピク
チャ毎の先頭位置に、PSIのTSパケットを形成し、複数
の符号化部間で出力用TSにおけるPSIのTSパケットの位
置および周期を一致させる。このため、GOPの先頭位置
の前にPSIのTSパケットが存在しないようにすること
で、GOPの先頭位置の前でTS切替を行うものとすれば、
出力用TSを受信する受信装置ではTS切替後にPSIを速や
かに得ることができるので、障害による切替の場合など
では早期復旧が可能となる。このようにPSIパケット形
成回路502で形成されたPSIのTSパケットは、TSパケ
ット多重化回路516に供給される。
【0036】STC再生回路503は、基準信号生成部3
−1から供給されたSTC用基準信号RS stcに同期してSTC
の再生を行い、このSTCをPCR(Program Clock Referenc
e)パケット形成回路504とSTC遅延回路505に供給
する。
【0037】PCRパケット形成回路504は、STC再生回
路503から供給されたSTCの値を、基準信号生成部3
−1からのピクチャシーケンス用基準信号RSpsで示され
るGOPの先頭位置で、すなわちIピクチャを含む1乃至
3ピクチャ毎の先頭位置でSTCの値をサンプリングしてP
CRのTSパケットを形成し、複数の符号化多重化装置2の
間で出力用TSにおけるPCRパケットの位置および周期を
一致させる。このように、GOPの先頭位置にPCRを形成し
て、GOPの先頭位置の前にはPCRのTSパケットが存在しな
いようにすることで、GOPの先頭位置の前でTS切替を行
うものとすれば、出力用TSを受信する受信装置ではTS切
替後にPCRを速やかに得ることができるので、障害によ
る切替の場合などでは早期復旧が可能となる。このPCR
パケット形成回路504で形成したPCRのTSパケット
は、TSパケット多重化回路516に供給される。
【0038】STC遅延回路505は、映像素材のデータ
信号が符号化多重化装置2−1に入力されてから、受信
装置で画像が提示される迄の論理的に算出された所要時
間相当のデータ値を、STC再生回路503から供給され
たSTCの値に加算して遅延させる。また、STC遅延回路5
05は、STCの値にデータ値を加算して遅延させること
で、符号化多重化装置2−1から出力されるTSでの映像
・音声および映像・音声に連動したデータのPTS(Presen
tation Time Stamp)・DTS(Decoding Time Stamp)とPCR
の値を同期させる。さらに、STC遅延回路505は、遅
延されたSTCを映像符号化回路507,音声符号化回路
510,付加データ符号化回路513に供給して、PTS
用に用いさせる。
【0039】基準信号遅延回路506は、映像素材およ
び音声素材のデータ信号が符号化多重化装置2−1に入
力されてからTSパケット多重化回路516に届く迄の論
理的に算出された所要時間に相当するデータ値を、基準
信号生成部3−1からのピクチャシーケンス用基準信号
RSpsおよび音声符号化単位用基準信号RSsbの値に加算
し、符号化多重化装置2−1から出力されるTSでの映像
のピクチャシーケンスおよび音声の符号化単位を同期さ
せる。このようにして遅延されたピクチャシーケンス用
基準信号RSpsdは、映像符号化回路507、音声符号化
回路510、付加データ符号化回路513(それぞれ、
符号化回路21−1−1,21−1−2,21−1−n
に対応する)に供給され、符号化の基準として用いられ
る。また、遅延された音声符号化単位用基準信号RSsbd
は音声符号化回路510に供給され、符号化の基準とし
て用いられる。
【0040】映像符号化回路507は、素材送出部30
から供給された映像素材のデータ信号をMPEG2に準拠し
て符号化し、映像素材のPESパケットを生成する。映像
符号化回路507での符号化は、基準信号遅延回路50
6からの遅延されたピクチャシーケンス用基準信号RS
psdを基準として、このピクチャシーケンス用基準信号R
Spsdで示されるピクチャタイプで行われ、TS切替を行う
符号化多重化装置間でGOPを同期させる。さらに、TS切
替を行うための準備区間であるTS切替区間では、符号化
情報量の最大値が、TS切替区間とは異なる通常区間の符
号化情報量の平均値から一定量を減算した値以下となる
ように圧縮率を調整して符号化が行われる。
【0041】また、TS切替後ではGOPがTS切替前のGOPに
依存しないことから、TS切替後に送出されるTSパケット
を生成する映像符号化回路507は、TS切替直後の符号
化をクローズドGOPとして処理する。このようにして得
られた1GOPの符号化データは、1又は複数に分割してP
ESパケットとされると共に、必ずGOPの先頭がPESパケッ
トの先頭とされ、シーケンスヘッダとPTSが付加され
る。このPESパケットは符号化映像TSパケット化回路5
08に供給され分割されると共に、ヘッダ情報が付加さ
れて188バイト単位のTSパケットが形成される。この
ようにして符号化映像TSパケット化回路508で形成さ
れたTSパケットPgは、映像パケット送出制御回路509
に供給される。
【0042】映像パケット送出制御回路509は、映像
素材のTSパケットPgの送出量を制御するためのものであ
る。映像素材の符号化情報量の平均値は、符号化制御回
路501によって比較的長い周期で管理されるが、GOP
およびフレーム単位での情報量は符号化の難易により変
動している。この情報量が変動した状態で多重化を行
い、情報量が一定の伝送路に送出した場合、平均値で設
定した伝送路ではオーバーフローが生じてしまう。ま
た、最大値で設定した伝送路では情報量が常に最大値で
ないことから伝送効率が悪くなる。このため、映像のTS
パケットの送出量が制御されて、伝送される情報量の平
均化が行われ、TSパケットPgがTSパケット多重化回路5
16に供給される。さらに、映像パケット送出制御回路
509は、TS切替区間における伝送情報量を、通常区間
の平均符号化情報量とTS切替区間における最大符号化情
報量との中間まで削減することで、後述する音声素材や
データ等の情報を通常区間よりも多く伝送可能とすると
共に、映像素材のTSパケットの出力タイミングを先行で
きるように映像素材のTSパケットの供給量を制御する。
【0043】音声符号化回路510は、素材送出部30
から供給された音声素材のデータをMPEG2に準拠して符
号化し、音声のPESパケットを生成する。音声素材デー
タの符号化は、基準信号遅延回路506からの遅延され
た音声符号化単位用基準信号RSsbdに同期して行われ
る。さらに、基準信号遅延回路506からの遅延された
ピクチャシーケンス用基準信号RSpsdが示すGOPの先頭の
直後に位置する音声符号化単位の符号化音声データが、
PESパケットの先頭になると共に、1又は複数の音声符
号化単位が1PESパケットとされ、PESパケットの先頭に
はPTSが付加される。このPESパケットは符号化音声TSパ
ケット化回路511に供給されて分割されると共に、ヘ
ッダ情報が付加されて188バイト単位のTSパケットが
形成される。このようにして符号化音声TSパケット化回
路511で形成されたTSパケットPaは、音声パケット送
出制御回路512に供給される。
【0044】音声パケット送出制御回路512は、音声
素材のTSパケットPaの送出量を制御するためのものであ
る。MPEG2:AAC(Advance Audio Coding)(ISO/IEC1
3818−7)の規格での符号化情報量の平均値は、符
号化制御回路501により比較的長周期で管理されてい
るが、符号化単位の情報量は符号化の難易により変動し
ている。この情報量が変動した状態で多重化を行い情報
量が一定の伝送路に送出すると、映像の場合と同様にオ
ーバーフローの発生や伝送効率の悪化を招くことから、
音声のTSパケットの送出量が制御され、伝送される情報
量が平均化されてTSパケット多重化回路516に供給さ
れる。
【0045】付加データ符号化回路513は、映像・音
声と連動した字幕などの付加データを所定の規格で符号
化し、PESパケット化は映像フレーム又はGOPに連動して
行うと共に、GOPの先頭に位置するPESパケットにはPTS
を付加する。なお、付加データの符号化は、遅延された
ピクチャシーケンス用基準信号RSpsdを基準として行わ
れる。このPESパケットは符号化データTSパケット化回
路514に供給されて分割されると共に、ヘッダ情報が
付加されて188バイト単位のTSパケットが形成され
る。このようにして符号化データTSパケット化回路51
4で形成されたTSパケットPdは、データパケット送出
制御回路515に供給される。なお、映像符号化回路5
07、音声符号化回路510、および付加データ符号化
回路513は、それぞれ、図2の符号化回路21−1−
1乃至21−1−nに対応する。
【0046】データパケット送出制御回路515は、付
加データのTSパケットPdの送出量を制御するためのも
のである。付加データの情報量は変動する場合が多い
が、一時的にも大量のTSパケットを送出するとTS全体で
伝送路のオーバーフローが発生する。このため、付加デ
ータのTSパケットの送出量が平均化されTSパケット多重
化回路516に供給される。さらに、データパケット送
出制御回路515は、TS切替区間における伝送情報量
を、通常区間の平均符号化情報量よりも一定量だけ多く
なるようにTSパケットの供給量を制御する。この付加デ
ータの伝送情報量の増加分は、上述した映像伝送情報量
の削減分での一部が充当される。
【0047】TSパケット多重化回路516は、PSIパケ
ット形成回路502,PCRパケット形成回路504,映
像パケット送出制御回路509,音声パケット送出制御
回路512,データパケット送出制御回路515からの
TSパケットを多重して切替用TSとしてTS切替部4に供給
する。
【0048】TS切替部4は、基準信号生成部3−1から
のTS切替用基準信号RStpにより示された位置で、複数の
符号化多重化装置2から供給された複数の切替用TSのTS
切替を行い、1本のストリームである出力用TSを生成す
る。なお、TS切替部4では、符号化多重化装置2から供
給された切替用TSの切り替えを行うだけでなく、TS再生
装置やTSインタフェース装置(いずれも図示せず)等か
ら供給された切替用TSを用いてTS切替を行うものとして
も良い。この場合、TS再生装置では記録するTSを生成す
る時点で上述の符号化多重化装置2と同等な処理を行っ
て上述の切替用TSと同様なTSを生成するか、別の形式で
符号化した内容を再生時に最終形式に変換する時点で上
述の符号化多重化装置2と同等の処理を行って上述の切
替用TSと同様なTSを生成する。また、TSインタフェース
装置では遠隔地で上述の符号化多重化装置2と同等の処
理を行って上述の切替用TSと同様なTSを生成する。
【0049】図4は、基準信号生成部1、基準信号生成
部3−1乃至3−3のより詳細な構成例を表している。
マスタとして機能する基準信号生成部1の制御部101
は、基準信号制御装置13からの制御情報に基づいて、
各部を制御する。基準信号入力処理部103は、基準信
号切替器14より入力されたスレーブ基準信号を各部に
分配する。基準信号入力処理部103はまた、音声符号
化単位用基準信号、ピクチャシーケンス用基準信号、ST
C用基準信号、およびTMCCフレーム用基準信号に対応す
るレジスタ112−1乃至112−4を有しており、ス
レーブ基準信号中に含まれる対応する基準信号の位相を
表す値を保持する。
【0050】基準信号形成部102は、映像基準信号に
含まれる水平同期信号、および垂直同期信号などに基づ
いて、音声符号化単位用基準信号、ピクチャシーケンス
用基準信号、およびSTC用基準信号を生成するととも
に、TMCCスーパーフレーム伝送クロックに基づいて、TM
CCフレーム用基準信号を生成する。このため、基準信号
形成部102は、音声符号化単位用基準信号、ピクチャ
シーケンス用基準信号、STC用基準信号、およびTMCCフ
レーム用基準信号の位相を表すデータを保持するレジス
タ111−1乃至111−4を有している。
【0051】位相比較部104は、基準信号入力処理部
103のレジスタ112−1乃至112−4が保持して
いる値と、基準信号形成部102のレジスタ111−1
乃至111−4が保持している値とを比較し、その差を
位相差情報として、位相制御部105に出力する。位相
制御部105は、位相差情報が最小となるように、基準
信号形成部102を制御する。
【0052】直接設定部106は、基準信号形成部10
2のレジスタ111−1乃至111−4の値を、基準信
号入力処理部103のレジスタ112−1乃至112−
4に保持されている値と強制的に一致させる機能を有す
る。
【0053】スレーブとして機能する基準信号生成部3
−1もマスタとして機能する基準信号生成部1と基本的
に同様に、制御部301−1、基準信号形成部302−
1、基準信号入力処理部303−1、位相比較部304
−1、位相制御部305−1、および直接設定部306
−1を有している。基準信号形成部302−1はまた、
映像基準信号に含まれる音声符号化単位用基準信号、ピ
クチャシーケンス用基準信号、STC用基準信号、およびT
MCCフレーム用基準信号の値を保持するレジスタ311
−1−1乃至311−1−4を有する。
【0054】同様に、基準信号入力処理部303−1
は、マスタ基準信号に含まれる音声符号化単位用基準信
号、ピクチャシーケンス用信号、STC用基準信号、およ
びTMCCフレーム用基準信号に含まれる値を保持するレジ
スタ312−1−1乃至312−1−4を有している。
直接設定部306−1は、レジスタ311−1−1乃至
311−1−4の値と、レジスタ312−1−1乃至3
12−1−4の値との差が、予め設定されている所定の
閾値以上の場合、基準信号形成部302−1を制御し
て、基準信号入力処理部303−1のレジスタ312−
1−1乃至312−1−4の値を、基準信号形成部30
2−1のレジスタ311−1−1乃至311−1−4に
直接設定させる。但し、正常動作の場合、このような大
きい差が発生することはないので、直接設定部306−
1が動作することはない。
【0055】その他の各部の機能は、基準信号生成部1
における場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0056】また、基準信号生成部3−2は、制御部3
01−2乃至直接設定部306−2を有し、基準信号生
成部3−3は、制御部301−3乃至直接設定部306
−3を有する。その基本的機能は、基準信号生成部3−
1における場合と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0057】次に、その動作について説明する。
【0058】映像分配器11は、入力された映像基準信
号を、基準信号生成部1の基準信号形成部102に供給
する。基準信号形成部102にはまた、TMCCスーパーフ
レーム伝送クロックも供給されている。映像基準信号に
含まれる音声符号化単位用基準信号、ピクチャシーケン
ス用基準信号、およびSTC用基準信号の位相を表す値
は、それぞれレジスタ111−1乃至111−3に保持
される。同様に、TMCCスーパーフレーム伝送クロックで
構成されるTMCCフレーム用基準信号の値は、レジスタ1
11−4に保持される。
【0059】基準信号形成部102は、音声符号化単位
用基準信号、ピクチャシーケンス用基準信号、STC用基
準信号、およびTMCCフレーム用基準信号を生成するため
の4つのPLL回路を内蔵しおり、それぞれのPLL回路(図
示せず)により、レジスタ111−1乃至111−4に
保持された値に対応する位相の音声符号化単位用基準信
号、ピクチャシーケンス用信号、STC用基準信号、およ
びTMCCフレーム用基準信号を生成し、マスタ基準信号と
して、基準信号生成部3−1乃至3−3の基準信号入力
処理部303−1乃至303−3に供給する。
【0060】スレーブとして機能する基準信号生成部3
−1の基準信号入力処理部303−1は、マスタ基準信
号を構成する音声符号化単位用基準信号、ピクチャシー
ケンス用基準信号、STC用基準信号、およびTMCCフレー
ム用基準信号の位相データを、それぞれ対応するレジス
タ312−1−1乃至312−1−4に設定する。基準
信号形成部302−1は、内蔵する発振回路(PLL回
路)から音声符号化単位用基準信号、ピクチャシーケン
ス用基準信号、STC用基準信号およびTMCCフレーム用基
準信号を生成し、スレーブ基準信号1として出力してい
る。これらの基準信号の位相データは、対応するレジス
タ311−1−1乃至311−1−4に保持されてい
る。
【0061】位相比較部304−1は、基準信号入力処
理部303−1の音声符号化単位用基準信号の位相情報
を保持しているレジスタ312−1−1の値と、基準信
号形成部302−1の音声符号化単位用基準信号の位相
情報を保持しているレジスタ311−1−1の値を比較
し、その差を位相差情報として、位相制御部305−1
に出力する。位相制御部305−1は、位相比較部30
4−1より入力された位相差情報に基づいて、基準信号
形成部302−1の音声符号化単位用基準信号を生成す
る発振回路を制御する位相制御情報を生成し、基準信号
形成部302−1に出力する。基準信号形成部302−
1の音声符号化単位用基準信号を発生する発振回路は、
位相制御部305−1より供給される位相制御情報に基
づいて、所定の位相の音声符号化単位用基準信号を発生
し、スレーブ基準信号1として出力する。
【0062】この音声符号化単位用基準信号の位相は、
レジスタ311−1−1に保持される。このような処理
が繰り返され、基準信号形成部302−1の発振回路
は、マスタ基準信号に含まれる音声符号化単位用基準信
号に同期した音声符号化単位用基準信号を生成する。
【0063】同様の処理が、レジスタ312−1−2乃
至312−1−4に保持されている値と、レジスタ31
1−1−2乃至311−1−4に保持されている値との
差に対応して実行され、マスタ基準信号に含まれるピク
チャシーケンス用基準信号、STC用基準信号、およびTMC
Cフレーム用基準信号に同期したスレーブ基準信号1と
してのピクチャシーケンス用基準信号、STC用基準信
号、およびTMCCフレーム用基準信号が生成される。
【0064】さらに、基準信号生成部3−2,3−3に
おいても同様の処理が実行される。したがって、基準信
号生成部3−1において生成されているスレーブ基準信
号1と、基準信号生成部3−2または基準信号生成部3
−3において生成されるスレーブ基準信号2、またはス
レーブ基準信号3は、位相的に相互に同期している。
【0065】基準信号生成部3−1の音声符号化単位用
基準信号乃至TMCCフレーム用基準信号を生成する回路
は、図3において、音声符号化単位用基準信号生成回路
201乃至TMCCフレーム用基準信号生成回路204とし
て図示されている。これらは、それぞれ基準信号生成部
1の基準信号形成部102より入力されたマスタ基準信
号に同期した音声符号化単位用基準信号、ピクチャシー
ケンス用基準信号、STC用基準信号、およびTMCCフレー
ム用基準信号を生成する。
【0066】STC再生回路503は、STC用基準信号生成
回路203より入力されるSTC用基準信号RSstcに同期し
て、STCを再生し、STC遅延回路505により所定時間だ
け遅延させた後、映像符号化回路507、音声符号化回
路510、および付加データ符号化回路513に供給さ
せる。
【0067】ピクチャシーケンス用基準信号生成回路2
02で生成されたピクチャシーケンス用基準信号RS
psは、基準信号遅延回路506により所定の時間だけ遅
延された後、映像符号化回路507、音声符号化回路5
10、および付加データ符号化回路63に供給される。
基準信号遅延回路506はまた、音声符号化単位用基準
信号生成回路201で生成された音声符号化単位用基準
信号RSsbを、所定時間だけ遅延した後、音声符号化回路
510に供給する。
【0068】映像符号化回路507は、素材送出部30
から供給された映像素材のデータ信号をMPEG2に準拠し
て符号化する。この符号化は、ピクチャシーケンス用基
準信号RSp sdを基準にして行われる。映像符号化回路5
07で符号化された符号化データは、TSパケットとされ
るとともに、GOPの先頭がTSパケットの先頭とされ、シ
ーケンスヘッダとPTSが付加される。このPTSの生成に
は、STC遅延回路505より供給されたSTCが利用され
る。
【0069】音声符号化回路510は、素材送出部30
から供給された音声素材のデータをMPEG2に準拠して、
音声符号化単位用基準信号RSsbdに同期して符号化す
る。このとき、ピクチャシーケンス用基準信号RSp sd
示すGOPの先頭の直後に位置する音声符号化単位の符号
化音声データが、TSパケットの先頭になるように、TSパ
ケットが生成される。TSパケットの先頭には、PTSが付
加される。PTSは、STC遅延回路505より供給されるST
Cを用いて生成される。
【0070】付加データ符号化回路513は、映像音声
と連動した字幕などの付加データをピクチャシーケンス
用基準信号RSp sdを基準にして符号化し、TSパケット化
する。GOPの先頭に位置するTSパケットには、PTSが付加
される。このPTSは、STC遅延回路505より供給される
STCを用いて生成される。
【0071】映像符号化回路507より出力されたTSパ
ケットは、符号化映像TSパケット化回路508に供給さ
れ、TSパケットPgとされた後、映像パケット送出制御回
路509に供給される。同様に、音声符号化回路510
より出力されたTSパケットは、符号化音声TSパケット化
回路511により、TSパケット化され、TSパケットPaと
して、音声パケット送出制御回路512に供給され、付
加データ符号化回路513より出力されたTSパケット
は、付加データTSパケット化回路514によりTSパケッ
ト化され、TSパケットPdとして、データパケット送出制
御回路515に供給される。
【0072】映像パケット送出制御回路509、音声パ
ケット送出制御回路512、およびデータパケット送出
制御回路515により、それぞれ、所定の送出量に制御
されたTSパケットPg,Pa,Pdは、TSパケット多重化回路
22−1に供給される。
【0073】このTSパケット多重化回路22−1にはま
た、符号化制御回路501から供給されたPSIを用い
て、PSIパケット形成回路502が生成したPSIのTSパケ
ットと、STC再生回路503より供給されたPCRに基づい
てPCRパケット形成回路504が生成したTSパケットと
が供給されている。TSパケット多重化回路22−1は、
入力されたTSパケットを多重化し、TS出力−1として、
TS切替部4に出力する。
【0074】符号化多重化装置2−2,2−3において
も、同様の処理が行われ、それらより出力されたTSパケ
ット(TS出力−2またはTS出力−3)がTS切替部4に供
給される。
【0075】TS切替部4は、冗長系制御装置12からの
制御に対応して、1つの符号化多重化装置(例えば、符
号化多重化装置2−1)の出力を選択し、本線TS出力と
して、図示せぬ送信装置に供給する。この本線TS出力
が、送信装置から衛星を介して、各家庭に放送される。
【0076】次に、マスタとして機能する基準信号生成
部1に、障害が発生した場合の処理について、図5のフ
ローチャートを参照して説明する。基準信号制御装置1
3は、基準信号生成部1の制御部101、並びに基準信
号生成部3−1の制御部301−1乃至基準信号生成部
3−3の制御部301−3の出力をモニタし、ステップ
S1において、マスタ基準信号に異常が発生したか否か
を判定する。マスタとして機能する基準信号生成部1に
異常が発生したとき、マスタ基準信号の入力を受けてい
る基準信号入力処理部303−1乃至303−3は、マ
スタ基準信号の異常を検知する。このとき、基準信号入
力処理部303−1乃至303−3は、入力異常情報を
制御部301−1乃至301−3に出力する。入力異常
情報が入力されたとき、制御部301−1乃至301−
3は、その旨を基準信号制御装置13に通知する。
【0077】あるいはまた、基準信号生成部1に異常が
発生すると、位相比較部304−1乃至304−3にお
いて比較している基準信号形成部302−1からの位相
情報(内部基準情報)と、基準信号入力処理部303−
1からの位相情報(外部基準情報)との差が異常に大き
くなる。位相差が所定の基準値以上に大きくなったと
き、位相比較部304−1乃至304−3は、同期異常
を301−1乃至301−3に通知する。制御部301
−1乃至301−3は、このとき、同期異常をさらに基
準信号制御装置13に通知する。
【0078】以上のようにして、基準信号制御装置13
は、マスタとして機能する基準信号生成部1に、異常が
発生したことを検知したとき、ステップS2において、
警報を出力する。また、ステップS3において、基準信
号制御装置13は、それまでスレーブとして動作してい
た基準信号生成部3−1乃至3−3の制御部301−1
乃至301−3に制御信号を出力し、映像基準信号に同
期するモードに移行するよう指令する。制御部301−
1乃至301−3は、この指令に対応して、基準信号形
成部302−1乃至302−3をそれぞれ制御し、それ
ぞれのスレーブ基準信号1乃至3を、映像基準信号に同
期して生成するように制御する。
【0079】この制御に対応して、基準信号形成部30
2−1乃至302−3は、それまで位相制御部305−
1乃至305−3からの位相制御情報に基づいて生成し
ていたスレーブ基準信号を、映像基準信号に同期して、
内部のPLL回路で生成するように切替処理を行う。この
切替処理は、スレーブ基準信号1乃至3に異常な乱れが
発生しないように行われる。
【0080】これにより、マスタとしての基準信号生成
部1に障害が発生したとしても、符号化多重化装置2−
1乃至2−3から出力される信号に同期乱れが発生する
ようなことが防止される。
【0081】ステップS2において、LED、音声などに
基づいて警報が出力された結果、基準信号生成部1の管
理者に異常が通知されると、管理者は、基準信号生成部
1を調べ、その障害を回復するように措置する。障害が
回復されると、基準信号生成部1の基準信号形成部10
2より、再びマスタ基準信号が各基準信号生成部3−1
乃至3−3の基準信号入力処理部303−1乃至303
−3に供給されるようになる。基準信号入力処理部30
3−1乃至303−3は、マスタ基準信号が入力される
と、その旨を制御部301−1乃至301−3に通知す
る。
【0082】制御部301−1乃至301−3は、この
通知をさらに基準信号制御装置13に通知する。基準信
号制御装置13は、この通知に基づいて、異常が除去さ
れたことを知ることができる。
【0083】そこでステップS4において、基準信号制
御装置13は、異常が除去されたか否かを判定し、除去
されたと判定された場合、ステップS5に進み、その時
点におけるTS切替部4の選択状態を検出する。すなわ
ち、冗長系制御装置12は、その時点において、TS切替
部4により選択されているのが、符号化多重化装置2−
1乃至2−3が出力するTS出力−1乃至TS出力−3のう
ちのいずれであるのかを監視しおり、その監視の結果を
基準信号制御装置13に出力している。これにより、基
準信号制御装置13は、TS切替部4により、そのとき選
択されているTSを知ることができる。
【0084】次に、ステップS6に進み、基準信号制御
装置13は、基準信号切替器14を制御し、ステップS
5で検出されたTSを出力している符号化多重化装置2−
iの基準信号生成部3−iが出力するスレーブ基準信号
i(いまの場合、i=1)を選択させ、基準信号生成部
1の基準信号入力処理部103に供給させる。ステップ
S7において、基準信号制御装置13は、マスタの基準
信号生成部1の基準信号形成部102のレジスタ111
−1乃至111−4に、そのときTS切替部4により選択
されている基準信号生成部3−iが出力しているスレー
ブ基準信号iの値を直接設定し、同期させる処理を実行
する。
【0085】すなわちこのとき、基準信号制御装置13
は、基準信号生成部1の制御部101を制御し、基準信
号入力処理部103のレジスタ112−1乃至112−
4に、基準信号切替器14より供給されるスレーブ基準
信号に含まれる音声符号化単位用基準信号、ピクチャシ
ーケンス用基準信号、STC用基準信号、およびTMCCフレ
ーム用基準信号の位相を表す値を保持させる。直接設定
部106は、レジスタ112−1乃至112−4に保持
された値を、基準信号形成部102のレジスタ111−
1乃至111−4に直接設定保持させる。
【0086】位相比較部104は、レジスタ112−1
乃至112−4に保持されている値と、レジスタ111
−1乃至111−4に保持されている値の差を検出し、
その差を位相差情報として位相制御部105に供給す
る。位相制御部105は、位相差情報に対応した位相制
御情報を生成し、基準信号形成部102に出力する。基
準信号形成部102は、入力された位相制御情報に対応
して、内蔵する発振回路の位相を制御する。このように
して、基準信号形成部102は、そのとき放送されてい
るTSに対応するスレーブ基準信号iに同期したマスタ基
準信号を生成する。すなわち、このとき、基準信号生成
部1は、スレーブとして機能し、そのとき選択されてい
るTSを出力している基準信号生成部3−iがマスタとし
て機能する。
【0087】基準信号形成部102により形成されたマ
スタ基準信号は、基準信号生成部3−1乃至3−3の基
準信号入力処理部303−1乃至303−3に供給され
る。その結果、基準信号入力処理部303−1乃至30
3−3は、マスタ基準信号の異常を検出しなくなり、入
力異常が回復したことを制御部301−1乃至301−
3に通知する。制御部301−1乃至301−3は、こ
の通知に対応する通知を、さらに基準信号制御装置13
に通知する。基準信号制御装置13は、これにより、マ
スタの同期が正常に戻ったことを検知することができ
る。
【0088】そこで、ステップS8において、基準信号
制御装置13は、制御部301−1乃至301−3の出
力から、マスタの同期が正常に戻ったか否かを判定し、
正常に戻ったと判定した場合には、ステップS9に進
み、マスタ基準信号を映像基準信号に同期させる処理を
実行する。
【0089】すなわちこのとき、基準信号制御装置13
は、制御部101を制御し、基準信号形成部102に、
位相比較部104より出力されている位相差情報の値が
予め設定されている所定の閾値の範囲内であることを確
認させる。そして、位相差が、予め設定されている所定
の範囲内であるとき、基準信号形成部102は、映像基
準信号、およびTMCCスーパーフレーム伝送クロックに同
期して、内部のPLL回路がマスタ基準信号を生成するよ
うに動作を切り替えさせる。基準信号形成部102が発
生するマスタ基準信号は、その時点で選択されているTS
に対応するスレーブ基準信号iに同期している。従っ
て、基準信号形成部102における同期の基となる基準
信号を、スレーブ基準信号iから、映像基準信号、およ
びTMCCスーパーフレーム伝送クロックへ、位相の大きな
変化が発生しないように切り替えることで、そのとき選
択されているトランスポートストリームの同期乱れを抑
制することが可能となる。
【0090】次に、図6のフローチャートを参照して、
現用の(そのとき選択されている)スレーブの基準信号
生成部3−iに障害が発生した場合の処理について説明
する。今、例えば、基準信号生成部3−1が出力するTS
がTS切替部4により選択され、本線TS出力として放送さ
れているものとする。基準信号生成部3−1に異常が発
生した場合、TS切替部4によりその異常が検出され、冗
長系制御装置12にそれが通知される。冗長系制御装置
12は、この通知に対応して、さらに基準信号制御装置
13に対して、基準信号生成部3−1に異常が発生した
ことを通知する。基準信号制御装置13は、ステップS
21において、このような異常が検出されたか否かを判
定し、異常が検出されたと判定した場合、ステップS2
2に進み、警報を出力する。次に、ステップS23に進
み、基準信号制御装置13は、冗長系制御装置12を制
御し、TS切替部4に、基準信号生成部3−jに異常が発
生していない符号化多重化装置2−jの出力するTS出力
−j(例えば、符号化多重化装置2−2が出力するTS出
力−2)を選択させる。
【0091】ステップS24において、基準信号制御装
置13は、障害が発生したスレーブの基準信号生成部
(今の場合、基準信号生成部3−1)の系を待機状態に
させる。すなわち、このとき、基準信号制御装置13
は、基準信号生成部3−1の制御部301−1を制御
し、スレーブ基準信号1の出力を停止させる。管理者
は、ステップS22の処理で出力された警報に基づい
て、基準信号生成部3−1の障害を回復する処置をと
る。障害が回復したとき、基準信号生成部3−1の基準
信号形成部302−1から再びスレーブ基準信号1が出
力され、TS切替部4に供給される。このとき、TS切替部
4は、基準信号生成部3−1の障害が回復したことを冗
長系制御装置12に通知する。冗長系制御装置12は、
さらにこの通知に対応する通知を基準信号制御装置13
に出力する。これにより、基準信号制御装置13は、符
号化多重化装置2−1の障害が回復されたことを検知す
ることができる。
【0092】そこで、ステップS25において、基準信
号制御装置13は、障害が回復したか否かを判定し、障
害が回復したと判定した場合、ステップS26に進み、
障害が発生したスレーブの基準信号生成部3−1に、マ
スタの基準信号の値を直接設定させ、同期させる処理を
実行する。
【0093】すなわち、このとき、基準信号制御装置1
3は、基準信号生成部3−1の制御部301−1を制御
し、直接設定処理を指令する。このとき、制御部301
−1は、基準信号入力処理部303−1を制御し、基準
信号形成部102より供給されているマスタ基準信号の
位相データを、レジスタ312−1−1乃至312−1
−4に保持させる。直接設定部306−1は、基準信号
入力処理部303−1のレジスタ312−1−1乃至3
12−1−4に保持された値を、基準信号形成部302
−1のレジスタ311−1−1乃至311−1−4に直
接設定させる。
【0094】基準信号形成部302−1の発振回路は、
レジスタ311−1−1乃至311−1−4に保持され
ている位相データに対応して、音声符号化単位用基準信
号、ピクチャシーケンス用基準信号、STC用基準信号、
およびTMCCフレーム用基準信号を生成し、スレーブ基準
信号1として出力する。
【0095】位相比較部304−1は、レジスタ312
−1−1乃至312−1−4に保持されている値と、レ
ジスタ311−1−1乃至311−1−4に保持されて
いる値とを比較し、その位相差を位相制御部305−1
に出力する。位相制御部305−1は、入力された位相
差に対応して、位相制御情報を生成し、基準信号形成部
302−1に出力する。基準信号形成部302−1は、
入力された位相制御情報に基づいて出力するスレーブ基
準信号1の位相を制御する。
【0096】以上のようにして、スレーブ基準信号1
は、マスタ基準信号に同期するようになる。
【0097】次に、図7のフローチャートを参照して、
基準信号生成部3−1乃至3−3のうち、待機している
基準信号生成部(例えば、基準信号生成部3−2)に異
常が発生した場合の処理について説明する。
【0098】ステップS41において、異常が検出され
るまで待機する処理が実行される。すなわち、基準信号
制御装置13は、基準信号生成部3−1乃至3−3の制
御部301−1乃至301−3から状態監視信号の入力
を受け、それぞれに異常が発生したか否かを判定する。
例えば、基準信号生成部3−2に異常が発生したことが
制御部301−2から基準信号制御装置13に通知され
た場合、ステップS42において、基準信号制御装置1
3は、警報を出力する。この警報が出力されたとき、管
理者は、その基準信号生成部3−2の障害を回復するた
めの措置をとる。障害が回復したとき、制御部301−
2は、基準信号制御装置13に対して、その旨を通知す
る。
【0099】そこで、基準信号制御装置13は、ステッ
プS43において、障害が回復するまで待機する。ステ
ップS43において、障害が回復したと判定された場
合、ステップS44に進み、基準信号制御装置13は、
基準信号生成部3−2にマスタ基準信号の値を直接設定
し、同期させる処理を実行する。すなわち、基準信号制
御装置13は、制御部301−2を制御し、直接設定処
理を指令する。このとき、制御部301−2は、基準信
号入力処理部303−2を制御し、そのレジスタ312
−2−1乃至312−2−4に、基準信号生成部1より
供給されるマスタ基準信号に含まれる位相データを保持
させる。直接設定部306−2は、レジスタ312−2
−1乃至312−2−4に保持された値を、基準信号形
成部302−2のレジスタ311−2−1乃至311−
2−4に直接設定させる。
【0100】位相比較部304−2は、レジスタ311
−2−1乃至311−2−4の値と、レジスタ312−
2−1乃至312−2−4の値とを比較し、その差を位
相差情報として、位相制御部305−2に出力する。位
相制御部305−2は、位相差情報に対応して位相制御
情報を生成し、基準信号形成部302−2に出力する。
基準信号形成部302−2は、位相制御情報に対応した
位相のスレーブ基準信号2を生成し、出力する。
【0101】以上のようにして、マスタとなる基準信号
生成部1に障害が発生した場合、スレーブとなる基準信
号生成部3−1乃至3−3において、高精度の周波数標
準を基準に自走させ、連続した位相のスレーブ基準信号
を発生させるので、本線出力の放送事故を回避すること
ができる。
【0102】また、マスタとなる基準信号生成部1の障
害が回復した場合、スレーブとなる基準信号生成部3−
1乃至3−3のうち、そのとき放送されているもののス
レーブ基準信号に同期したマスタ基準信号を生成させる
ようにしたので、マスタ基準信号の位相の連続性が保持
され、本線出力の放送事故を回避することが可能とな
る。
【0103】
【発明の効果】以上の如く、本発明の信号同期装置およ
び信号同期方法、並びに放送方法によれば、マスタ基準
信号の障害の回復が検出されたとき、マスタ基準信号
を、そのとき選択されているデータに対応するスレーブ
基準信号に同期させるようにしたので、マスタ基準信号
の障害が回復したときの放送事故を回避することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の放送システムの構成例を示すブロック図
である。
【図2】本発明を適用した放送システムの構成例を示す
ブロック図である。
【図3】図2の符号化多重化装置と基準信号生成部のよ
り詳細な構成例を示すブロック図である。
【図4】図2の基準信号生成部のより詳細な構成を示す
ブロック図である。
【図5】図4のシステムにおけるマスタの基準信号生成
部に障害が発生した場合における処理を説明するフロー
チャートである。
【図6】図4における現用のスレーブの基準信号生成部
に障害が発生した場合における処理を説明するフローチ
ャートである。
【図7】図4における待機中のスレーブの基準信号生成
部に障害が発生した場合における処理を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 基準信号生成部, 2−1乃至2−3 符号化多重
化装置, 3−1乃至3−3 基準信号生成部, 4
TS切替部, 11 映像分配器, 12 冗長系制御装
置, 13 基準信号制御装置, 14 基準信号切替
器, 21−1−1乃至21−1−n 符号化回路,
22−1乃至22−3 TSパケット多重化回路, 10
1 制御部, 102 基準信号形成部, 103 基
準信号入力処理部, 104 位相比較部, 105
位相制御部, 106 直接設定部, 301−1乃至
301−3 制御部, 302−1乃至302−3 基
準信号形成部, 303−1乃至303−3 基準信号
入力処理部, 304−1乃至304−3 位相比較
部, 305−1乃至305−3 位相制御部, 30
6−1乃至306−3 直接設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 久和 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会内 (72)発明者 花田 彰 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会内 (72)発明者 春口 篤 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会内 (72)発明者 大川 祐二 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会内 (72)発明者 清水 丈晴 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会内 Fターム(参考) 5C059 KK00 MA00 RB02 RB10 RC01 RC03 RC34 SS02 TA60 TB00 TC18 TD03 UA02 5K047 AA12 CC08 GG56 KK03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタ基準信号を生成するマスタ基準信
    号生成手段と、 前記マスタ基準信号生成手段により生成された前記マス
    タ基準信号に同期したスレーブ基準信号を生成する複数
    のスレーブ基準信号生成手段と、 複数の前記スレーブ基準信号生成手段により生成された
    前記スレーブ基準信号に同期して処理された複数のデー
    タから、1つのデータを選択するデータ選択手段と、 前記マスタ基準信号生成手段により生成された前記マス
    タ基準信号の障害の有無を検出する検出手段と、 前記検出手段により前記マスタ基準信号に発生した障害
    が無くなったことが検出されたとき、複数の前記スレー
    ブ基準信号生成手段により生成された複数の前記スレー
    ブ基準信号の中から、前記データ選択手段により選択さ
    れている前記データに対応する前記スレーブ基準信号を
    選択するスレーブ基準信号選択手段と、 前記検出手段により前記マスタ基準信号に発生した障害
    が無くなったことが検出されたとき、前記マスタ基準信
    号生成手段を制御し、前記マスタ基準信号を、前記スレ
    ーブ基準信号選択手段により選択された前記スレーブ基
    準信号に同期させる制御手段とを備えることを特徴とす
    る信号同期装置。
  2. 【請求項2】 マスタ基準信号を生成するマスタ基準信
    号生成ステップと、 前記マスタ基準信号生成ステップの処理により生成され
    た前記マスタ基準信号に同期した複数のスレーブ基準信
    号を生成するスレーブ基準信号生成ステップと、 前記スレーブ基準信号生成ステップの処理により生成さ
    れた複数の前記スレーブ基準信号に同期して処理された
    複数のデータから、1つのデータを選択するデータ選択
    ステップと、 前記マスタ基準信号生成ステップの処理により生成され
    た前記マスタ基準信号の障害の有無を検出する検出ステ
    ップと、 前記検出ステップの処理により前記マスタ基準信号に発
    生した障害が無くなったことが検出されたとき、前記ス
    レーブ基準信号生成ステップの処理により生成された複
    数の前記スレーブ基準信号の中から、前記データ選択ス
    テップの処理により選択されている前記データに対応す
    る前記スレーブ基準信号を選択するスレーブ基準信号選
    択ステップと、 前記検出ステップの処理により前記マスタ基準信号に発
    生した障害が無くなったことが検出されたとき、前記マ
    スタ基準信号生成ステップの処理を制御し、前記マスタ
    基準信号を、前記スレーブ基準信号選択ステップの処理
    により選択された前記スレーブ基準信号に同期させる制
    御ステップとを含むことを特徴とする信号同期方法。
  3. 【請求項3】 マスタ基準信号を生成するマスタ基準信
    号生成ステップと、 前記マスタ基準信号生成ステップの処理により生成され
    た前記マスタ基準信号に同期した複数のスレーブ基準信
    号を生成するスレーブ基準信号生成ステップと、 前記スレーブ基準信号生成ステップの処理により生成さ
    れた複数の前記スレーブ基準信号にそれぞれ同期して、
    複数のデータをそれぞれ処理する複数のデータ処理ステ
    ップと、 複数の前記データ処理ステップの処理で処理された複数
    のデータの中から、放送する1つのデータを選択するデ
    ータ選択ステップと、 前記マスタ基準信号生成ステップの処理により生成され
    た前記マスタ基準信号の障害の発生とその回復を検出す
    る検出ステップと、 前記検出ステップの処理により前記マスタ基準信号の障
    害の発生が検出されたとき、前記スレーブ基準信号生成
    ステップの処理を制御し、それまでの位相に連続する位
    相で前記スレーブ基準信号を生成させるスレーブ基準信
    号制御ステップと、 前記検出ステップの処理により前記マスタ基準信号の障
    害の回復が検出されたとき、前記スレーブ基準信号生成
    ステップの処理により生成された複数の前記スレーブ基
    準信号の中から、前記データ選択ステップの処理により
    選択されている前記データに対応する前記スレーブ基準
    信号を選択するスレーブ基準信号選択ステップと、 前記検出ステップの処理により前記マスタ基準信号の障
    害の回復が検出されたとき、前記マスタ基準信号生成ス
    テップの処理を制御し、前記マスタ基準信号を、前記ス
    レーブ基準信号選択ステップの処理により選択された前
    記スレーブ基準信号に同期させるマスタ基準信号制御ス
    テップとを含むことを特徴とする放送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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