JP2002057640A - 地上デジタル放送送受信システム及び地上デジタル放送受信装置 - Google Patents

地上デジタル放送送受信システム及び地上デジタル放送受信装置

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JP2002057640A
JP2002057640A JP2000241791A JP2000241791A JP2002057640A JP 2002057640 A JP2002057640 A JP 2002057640A JP 2000241791 A JP2000241791 A JP 2000241791A JP 2000241791 A JP2000241791 A JP 2000241791A JP 2002057640 A JP2002057640 A JP 2002057640A
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broadcasting
terrestrial digital
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Shinji Negishi
愼治 根岸
Tamotsu Ikeda
保 池田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PSI/SI情報の送信量を削減する。 【解決手段】 地上デジタルラジオシステム(ISDB
−Tn)において、放送内容が同じ放送単位である送出
マスターに対して、MPEG−2systemsで規定される
ネットワークID(network_id)を付与する。ネットワ
ークID(network_id)は、日本国内全域に対して各送
出マスターごとすべてユニークに割り当てる。また、地
上DTV放送と地上D音声放送とで、その記述形式を同
一とし、さらに互いにユニークに割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1以上の放送局に
より地上波放送を放送し、放送信号としてMPEG−2
Systemsを適用した地上デジタル放送送受信システム、
並びに、この放送信号を受信する地上デジタル放送受信
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の地上波アナログラジオ放送とし
て、中波帯を用いたいわゆるM放送と超短波帯を用いた
いわゆるFM放送とがある。AM及びFMラジオ放送の
サービスエリアは、基本的には都道府県単位とされてい
る。また、関東、中京、近畿地区は、別途複数の都道府
県に亘った広域圏のサービスエリアとされている。
【0003】それぞれのサービスエリアに設置される放
送局は、一般的なサービスエリアにおいては、AM放送
ではNHK第1、第2を含む全3局、FM放送ではNH
KFMを含む全2局の合計5局となっている。一方、広
域圏のサービスエリアに設置される放送局は、AM放送
ではNHK第1、第2を含む6〜7局、FM放送ではN
HKFMを含む5〜6局の合計約12局となっている。
さらに、平成4年に制度化されたコミュニティ放送局が
各県に設置され、全国で130局余りとなっている。こ
のコミュニティ放送局は、アンテナ電力が所定の電力以
下に規定されている放送局である。
【0004】また、これらのラジオ放送局は、いくつか
の放送局をまとめて系列ネットを構築している。AM放
送では、例えばNHKの系列ネットの他、JRN(Japa
n Radio Network)、NRN(Nippon Radio Network)な
どがある。また、FM放送では、例えばNHKの系列ネ
ットの他、JFN(Japan FM Network)、JFL(Japa
n FM League)などがある。これらの系列ネットに属す
る放送局は、互いに番組製作、編成、中継、放送の上で
協力関係にある。
【0005】一方、このようなアナログ放送に他に、近
年デジタル放送が開始されている。例えば、すでに商用
サービスが開始されているCSデジタル放送や、200
0年12月から商用サービスが開始される予定のBSデ
ジタル放送がある。このCSデジタル放送やBSデジタ
ル放送では、デジタルデータの多重化方式としてMPE
G−2Systemsが用いられている。また、CSデジタル
放送及びBSデジタル放送では、このMPEG−2Syst
emsにおいて個別定義とされているNIT(Network Inf
ormation Table)を配信することが規定されている。す
なわち、放送システムを構築する上でネットワークとい
う概念を導入し、分配システム記述子によってネットワ
ークに属するトランスポートストリームに関する周波数
情報や伝送パラメータ等、放送信号そのものに係る情報
を伝送するようになされている。
【0006】さて、このように放送のデジタル化が推進
されるなか、地上波ラジオ放送に関しても1999年に
ISDB-Tn放送システムとして電気通信技術審議会の答申
がされた。このISDB-Tnシステムは、CSデジタル放送
やBSデジタル放送と同様に、MPEG−2 Systemsを
多重化方式として採用している。
【0007】このISDB-Tnシステムでは、上述したCS
デジタル放送やBSデジタル放送と同様に、MPEG−
2Systemsにおいて個別定義とされているNITを配信
することが規定されている。すなわち、ISDB-Tnシステ
ムを構築する上でも、やはりネットワークという概念を
導入し、分配システム記述子によってネットワークに属
するトランスポートストリームに関する周波数情報や伝
送パラメータ等、放送信号そのものに関する情報を伝送
するようになされている。
【0008】ここで、社団法人電波産業会(ARIB)
で提案された「デジタル放送に使用する番組配列情報
標準規格 ARIB STD-B10 」で定義されているNITの
データ構造を図24に示し、このNITについて説明を
する。
【0009】[table_id]は、このネットワーク情報セク
ションが何を示すセクションであるかを示す識別子であ
り、自ネットワークのNITである場合には「0x4
0」なる値が、他ネットワークのNITである場合には
「0x41」なる値が記述される。すなわち、自ネット
ワークに関するエリア情報をNITに含める場合には、
[table_id]の値が「0x40」であるネットワーク情報
セクションにエリア情報を付与する必要がある。
【0010】また、[section_syntax_indicator]は、セ
クションシンタクス指示を示す識別子であり、その値は
常に「1」とされる。[section_length]は、セクション
長フィールドの直後からCRC(Cyclic Redundancy Ch
eck)を含むセクションの最後までのセクションのバイ
ト数を規定する識別子である。[network_id]は、NIT
が示すネットワークを識別するためのIDである。
【0011】[version_number]は、サブテーブルのバー
ジョン番号を示す識別子である。[current_next_indica
tor]は、この値が「1」である場合に、サブテーブルが
現在のサブテーブルであることを示し、「0」である場
合に、送られるサブテーブルはまだ適用されず、次のサ
ブテーブルを使用することを示す識別子である。[secti
on_number]は、セクションの番号を示す識別子であり、
サブテーブル中の最初のセクションである場合に「0x
00」なる値となる。このセクション番号は、同一の[t
able_id]と[network_id]とを有するセクションの追加ご
とに値が「1」ずつ加算される。
【0012】[last_section_number]は、そのセクショ
ンが属するサブテーブルの最後のセクション、すなわち
最大のセクション番号を有するセクションの番号を示す
識別子である。[network_descriptors_length]は、以下
に続くネットワーク記述子(descripter()のこと)のル
ープの全バイト数を示す識別子である。[transport_str
eam_loop_length]は、CRCの最初のバイトの直前に終
わるトランスポートストリームループの全バイト数を示
す識別子である。
【0013】トランスポートストリームループ中におい
て、[transport_stream_id]は、このトランスポートス
トリームを分配システム内の他の多重から識別するため
の識別子である。[original_network_id]は、元のネッ
トワークの[network_id]を示す識別子である。[transpo
rt_descriptors_length]は、以下に続くトランスポート
記述子(descripter()のこと)のループの全バイト数を
示す識別子である。[CRC_32]は、CRCを示し、セクシ
ョン全体を処理した後にレジスタ出力が「0」となるよ
うなCRC値を含む識別子である。
【0014】このように、デジタル放送システムでは、
NITにネットワークを識別するためのネットワークI
D[network_id]を記述し、放送システムを構築する上
で、ネットワークという概念が導入されている。
【0015】また、ARIB STD−B10の運用ガ
イドラインによれば、地上波デジタル放送を行うにあた
り、このNITのTSループ内に記述されるトランスポ
ート記述子[descripter()]として、地上分配システム記
述子及びサービスリスト記述子が記述されることが望ま
しいとしている。
【0016】ARIB STD−B10の中で定義され
ている地上分配システム記述子のデータ構造を図25に
示し、この地上分配システム記述子について説明をす
る。
【0017】[descriptor_tag]は、各種ネットワーク記
述子を識別するための識別子であり、地上分配システム
記述子の場合には、所定の値が記述される。なお、この
[descriptor_tag]に記述すべき値は、ネットワーク記述
子の種別に応じて、MPEG-2 Systemsの規定に即した値と
される。[descriptor_length]は、この識別子の直後に
続くネットワーク記述子のデータ部分の全バイト数を示
す識別子である。
【0018】[area_code]は、当該トランスポートスト
リームが送信されるサービスエリアを示す識別子であ
り、12ビットの識別子である。[guard_interval]は、
当該トランスポートストリームが変調されているOFD
M信号のガードインターバル長、伝送モードを示す識別
子である。[transmission_mode]は、当該トランスポー
トストリームが変調されているOFDM信号のモード情
報を示す識別子である。[frequency]は、当該トランス
ポートストリームが送信されるOFDM信号のRF周波
数を示す識別子である。なお、[frequency]は、複数の
周波数を使用した再送信を可能とするために送信信号の
伝送周波数を複数定義することを可能としている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
従来のネットワーク構成を基本として、新たなデジタル
ラジオシステムを構築する場合、ネットワーク識別、T
S識別、サービス(プログラム)識別、サービスエリ
ア、放送局の系列化、という概念を導入する必要があ
る。
【0020】すでに、サービスが開始されているCSデ
ジタル放送では、例えばスカイサービス、パーフェクT
Vサービス、DirecTVサービスといった各放送事
業者に対してネットワークID[network_id]が一つずつ
付与されており、transport_stream_id、service_id
は、少なくともネットワークID[network_id]内でユニ
ークとなっている。
【0021】衛星放送の場合、そもそも他チャンネルサ
ービスを特徴としており、一つのネットワークの中に複
数のトランスポートストリームが存在し、各々のトラン
スポートストリームの中に複数のサービス(プログラ
ム)が含まれている。ここで、番組情報そのものと並行
して伝送されるいわゆるPSI(Program Specific Inf
ormation)/SI(Service Information)と呼ばれる、
受信機が番組を選択し、あるいは、番組の情報を取得す
るための補助的な情報が、MPEG−2Systems及び社
団法人電波産業会(ARIB)で提案された「デジタル
放送に使用する番組配列情報 標準規格 ARIB STD-B10
」で定義されており、これらを伝送する必要がある。
CS放送では、伝送レートが20Mbps以上と非常に
高速であるため、また、サービス(プログラム)数が多
く、すべてのサービス(プログラム)がネットワークを
運用する事業者により伝送されるため、各々のサービス
に対するPSI/SI情報を平等に、かつ、必要十分な
情報量を伝送することが可能であった。
【0022】また、衛星放送という性質上、サービスエ
リアは全国規模であり、受信装置も家庭内などに設置使
用されることがほとんどであるため、移動受信や複数の
サービスエリアという概念を想定する必要がなかった。
【0023】ところが、地上デジタルラジオ放送に関し
ては、1つの放送局から放送される放送波がカバーする
サービスエリアは、基本的には都道府県単位を想定して
おり、各々のサービスエリア内に複数の放送事業者が存
在することが想定される。そして、各々の放送事業者が
1つ以上のチャンネルを運用することが想定されるが、
各チャンネルは1つのトランスポートストリームから構
成されることが定められており、伝送レートが数百kb
psと衛星放送に比べて非常に小さい。したがって、自
局のトランスポートストリームに他局のPSI/SI情
報を伝送することが困難になることが予想される。さら
に、アナログラジオ放送と同様に全国規模では相当数の
放送局が設置されることが想定される。
【0024】一方、放送を受信する立場からすると、少
なくとも自分がいるサービスエリア内に関しては、現在
受信しているサービス以外のサービスに対するPSI/
SI情報が得られることが期待される。この場合、受信
機に全局数に相当するだけの容量を持つメモリを搭載
し、予め出荷時に全放送局のPSI/SI情報を記憶さ
せておくなどの対策が考えられるが、放送局の数が膨大
となること、放送局の変動が考えられることなどから現
実的には困難である。
【0025】また、放送を受信する状況を考慮すると、
受信装置は固定のみならず移動受信を想定する必要があ
り、すなわち、サービスエリアを越えて移動しながらの
聴取が頻繁に行われると想定する必要がある。一般にサ
ービスエリアが異なると、放送されている周波数が異な
り、サービスエリアの越境にともなって継続的な聴取が
困難になる。
【0026】また、デジタル放送のうち、地上波を用い
るものとしては、ラジオ放送のみならず、テレビジョン
放送もある。したがって、このデジタルテレビジョン放
送とネットワークの概念やPSI/SIの記述の整合性
を保つ必要がある。
【0027】したがって、以上のような実情をかんがみ
て、地上デジタル放送に関して新たなシステムを構築す
る場合、ネットワーク識別、TS識別、サービス(プロ
グラム)識別、サービスエリア、放送局の系列化、とい
う概念を導入し、さらに、PSI/SI情報の送出方式
も定義しなければならない。
【0028】本発明は、MPEG−2Systemsを地上波
デジタル放送に適用するにあたり、サービスエリア、放
送事業者、放送局、中継局、系列局、ネットワーク、と
いう概念を反映させた地上デジタル放送送受信システ
ム、及び、このような地上デジタル放送送受信システム
に対応した地上波デジタル放送を受信する地上デジタル
放送受信装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる地上デジ
タル放送送受信システムは、1以上の放送局により地上
波放送を放送し、放送信号としてMPEG−2Systems
を適用した地上デジタル放送送受信システムにおいて、
各放送局は、放送内容が同じ放送単位である送出マスタ
ー毎に、ネットワークIDを付与することを特徴とす
る。
【0030】本発明にかかる地上デジタル放送受信装置
は、1以上の放送局により地上波放送が放送され、放送
信号としてMPEG−2Systemsを適用した地上デジタ
ル放送を受信する地上デジタル放送受信装置において、
各放送局から放送される放送信号には、放送内容が同じ
放送単位である送出マスター毎にその放送信号の送出マ
スターを識別するネットワークIDが記述され、上記ネ
ットワークIDに基づき、放送信号からPSI(Progra
m Specific Information)及びSI(ServiceInformati
on)を抽出するPSI/SI情報抽出手段と、抽出した
PSI及びSIを記憶するメモリと、上記メモリに記憶
したPSI及びSIに基づき、受信制御及び出力制御を
行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のデジ
タル放送システムについて、図面を参照しながら詳細に
説明する。本発明の実施の形態のデジタル放送システム
は、図1に示すような地上波のデジタル放送システム1
に対して適用される。このデジタル放送システムにおい
て放送する内容としては、例えば、動画像と音声情報と
が組み合わされて送信されるデジタルテレビジョン放送
(以下、地上DTV放送という。)、音声情報(及び影
像情報も放送される場合もある)が送信されるデジタル
ラジオ放送(以下、地上D音声放送という。)、コンピ
ュータや各種の情報端末を介して利用するような各種デ
ータが送信されるデータ放送、或いは、テレビジョン放
送やラジオ放送に各種データが組み合わされて送信され
るマルチメディア放送に適用される。
【0032】デジタル放送システム1は、図1に示すよ
うに、複数の放送局10,20,30からそれぞれデジ
タル方式で送信される地上波放送を、受信装置100で
受信するシステムである。
【0033】各放送局10,20,30には、それぞれ
送信装置が備えられており、この送信装置から送信され
る放送波がアンテナから送信される。各放送局10,2
0,30から送信される放送波の到達距離には限界があ
るため、受信装置100でそれぞれの放送波を受信可能
な範囲を、それぞれサービスエリア10a,20a,3
0aとして示す。
【0034】各放送局10,20,30から送信される
地上波放送は、例えば、音声情報及び画像情報の圧縮多
重化規格のひとつであるMPEG−2Systems(ITU-T H.
222.0,ISO/IEC 13818-1)を利用したデジタル多重化方式
を採用して放送を行っている。
【0035】また、各放送局10から送信される地上波
放送の変調方式には、例えばOFDM(Orthogonal Fre
quency Division Multiplexing)方式が採用される。
【0036】このようにMPEG-2 Systemsを利用したデジ
タル方式の地上波放送では、一般に、ニュースやドラマ
などのように開始時刻・終了時刻が定められた各々の放
送番組のことをイベント(event)と称し、複数のイベ
ントが連続して編成されたプログラムのことをサービス
(service)と称する。そして、複数のサービスが、ト
ランスポートストリーム(Transport Stream)とされ、
このトランスポートストリームが変調されて、放送波と
して送信される。
【0037】ここで、このデジタル放送システム1にお
けるサービスエリアの範囲について説明をする。
【0038】このデジタル放送システム1では、例えば
都道府県といった行政区画を基本単位としてサービスエ
リアが設定される。また、さらに、関東、中京、近畿と
いった特別地域では、2県以上に跨る広域圏でもサービ
スエリアが設定される。都道府県単位及び広域圏をカバ
ーするサービスエリアのことを、本発明では一般エリア
と称する。また、さらに、例えば都道府県より小さな行
政区画である例えば市町村といった行政区画を基本単位
としてもサービスエリアが設けられる。この市町村単位
で設けられたサービスエリアは、例えばアンテナ電力が
所定の電力以下に規定されているコミュニティ放送局が
カバーすることとなる。この市町村単位をカバーするサ
ービスエリアのことを、本発明では小規模エリアと称す
る。
【0039】なお、ここでは、日本の行政区画を例にと
ってサービスエリアの範囲について説明したが、正確に
県境や市境で正確にサービスエリアが区切られるもので
はないのはもちろんであり、また、サービスエリアの分
割の方式は、特に行政区画を基本として区切るものでな
くてもよい。また、一般エリアと小規模エリアとの区別
は、単にサービスエリアの相対的な大きさの違いである
ので、例えば複数の市を跨るサービスエリアに対して
は、小規模エリアとして設定してもよいし、一般エリア
として設定してもよい。
【0040】また、デジタル放送システム1において
は、異なるサービスエリアの放送局同士が互いに番組制
作、編成、中継、放送の上で協力関係をつくり系列ネッ
トを構築している場合がある。このような系列ネット局
同士では、例えばある放送局で生成したトランスポート
ストリームを、他の放送局に中継することにより、各放
送局がカバーするサービスエリアにおいて同一のイベン
トやサービス(プログラム)を放送している。
【0041】このように中継を行うに際して、各放送局
は、異なる周波数チャンネルで放送波を送信するとして
もよいし、変調方式としてOFDM方式を用いいれば、
同じ周波数チャンネルで放送波を送信してもよい。一般
に、サービスエリアごとに異なる周波数で放送波を送信
するよう構成されたネットワークは、MFN(Multi-Fr
equency Network)と称されており、各サービスエリア
で同一の周波数により放送波を送信するよう構成された
ネットワークは、SFN(Single Frequency Network)
と称されている。
【0042】また、デジタル放送システム1において
は、各サービスエリアで放送されるトランスポートスト
リーム中に、受信可能な放送エリアを示す受信エリア情
報を多重化して放送を行う。このように受信可能な放送
エリアを示す受信エリア情報をトランスポートストリー
ムに多重化することによって、特定地域向けの放送等が
可能となる。例えば、天気予報等を提供するデータ放送
や交通情報、ある市町村や都道府県等の特定の行政区画
への住人への情報等が可能となる。なお、ここでいう受
信エリア情報は、後述するサービスエリアに対して一義
に定められるエリアコードとは異なってもよい。例え
ば、その放送が東京全域をカバーするサービスエリアに
放送されたとしても、受信エリア情報を付加することに
より、例えば受信可能な領域を品川区に限定するといっ
たように、一部の地域に対してのみ情報提供地域を特定
して放送してもよい。
【0043】ネットワークID(network_id) つぎに、デジタル放送システム1におけるネットワーク
ID(network_id)について説明をする。
【0044】まず、このデジタル放送システム1におい
ては、上述したようにサービスエリア(一般エリア、小
規模エリア)が定められている。
【0045】さらに、各サービスエリアには、1以上の
放送局(放送事業者)が設置される。例えば、都道府県
単位の一般エリアであれば5局、広域圏であれば10局
以上といったように複数設置されてもよい。同一のサー
ビスエリアに複数の放送局が存在する場合には、各放送
局毎に送出する放送信号の周波数チャンネルが変えられ
て、混信が防止されることとなる。また、1つのサービ
スエリア内に中継局が設けられることがあるが、このよ
うな場合には通常SFNにより放送が実現される。もっ
とも、例えばマルチパス妨害等がひどい地域に関しては
MFNが用いてもよいが、その放送内容は同一である。
【0046】ところで、1つのサービスエリア内で同一
の放送内容が放送される単位を、送出マスターと呼ぶ。
【0047】例えば、ある放送事業者Aが関東全域をカ
バーした放送を行っているとする。この放送事業者A
は、関東内のところどころに中継局を設置しているが、
放送される内容は、コマーシャルや付加情報等も含めて
全く同一である。したがって、この放送事業者Aが提供
する放送波は、1つの送出マスターとなる。
【0048】これに対して、この放送事業者Aが、関東
全域のほかに、例えば、東海地区に対しても放送を提供
しているとする。このとき、中継を行って放送波を提供
するとともに、コマーシャルの差し替えを行って提供を
していたとする。この場合、放送される内容が異なって
いるので、同一の放送事業者が提供した放送であって
も、異なる送出マスターとなる。
【0049】また、このデジタル放送システム1におい
ては、1つの送出マスターが、1つのトランスポートス
トリームを送出するようにされている。したがって、S
FN環境においては、1送出マスターに対して1つの周
波数チャンネルが割り当てられ、1周波数チャネルに1
つのトランスポートストリームが送出されることとな
る。
【0050】ここで、デジタル放送システム1では、こ
のような1つの送出マスターに対して、1つのネットワ
ークID(network_id)を付与して、デジタル放送シス
テムのネットワーク構成を行っている。
【0051】このネットワークID(network_id)は、
このデジタル放送システム1がカバーする全領域、例え
ば日本国内全域に対して、各送出マスターごとすべてユ
ニークに割り当てられる。また、さらに、地上DTV放
送と地上D音声放送とで、その記述形式を同一とし、さ
らに互いにユニークに割り当てられる。つまり、地上D
TV放送の放送マスターと、地上D音声の放送マスター
とで、同一のネットワークID(network_id)が割り当
てられないようにする。
【0052】以上のように1つの送出マスターに対し
て、1つのネットワークID(network_id)を割り当て
ることにより、1つの送出マスタが必ず放送しなければ
ならないPSI/SI情報を少なくすることができ、少
ない伝送レートを効率的に利用することができるように
なる。
【0053】このように各放送マスター毎に割り当てら
れたネットワークID(network_id)は、MPEG−2
SystemsのトランスポートストリームのPSI/SI情
報に記述子として記述されて伝送されることとなる。具
体的に、このネットワークID(network_id)は、NI
Tによって定義されることとなる。また、このネットワ
ークID(network_id)は、BATのTSループ内、S
DT、EIT、BIT、RST、PCAT等といったテ
ーブルによって参照がされる。さらに、このネットワー
クID(network_id)は、例えばNIT、SDT、EI
Tに記述子として記述されるリンク記述子、NVOD基
準サービス記述子、ハイパーリンク記述子等といった記
述子によって参照がされる。
【0054】図2にこのようなネットワークID(netw
ork_id)の具体的な構成例を示す。
【0055】ネットワークID(network_id)は、全部
で16ビットのデータで構成される。
【0056】全16ビットのうち、地上DTV放送/地
上D音声の識別として、予備も含めて2ビット(図2の
先頭から1ビット目、2ビット目)を割当てている。地
上DTV放送であれば、例えば“10”、地上D音声放
送であれば、例えば“11”で識別される。
【0057】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)の送出マスターと小規模エリアの送出
マスターとの識別として、予備も含めて2ビット(図2
の先頭から3ビット目、4ビット目)を割当てている。
一般エリアであれば、例えば“01”、小規模エリア
(コミュニティ放送局)であれば、例えば“10”で識
別される。
【0058】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)どうしの識別として、6ビット(図2
の先頭から5〜10ビット目)を割当てている。これに
より、例えば、全国48都道府県、島部地域、広域圏の
一般エリアをすべてユニークに識別することが可能であ
る。
【0059】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)内に設置されている送出マスターの識
別として、6ビット(図2の先頭から11〜16ビット
目)を割当てている。これにより、一般エリア内にある
64個の送出マスタまでがユニークに識別可能となる。
なお、小規模エリア内の送出マスタについては、この図
2の先頭から11〜16ビット目で、識別を行う。
【0060】このような割当てを行えば、日本国内です
べての送出マスタに対してユニークにネットワークID
(network_id)を割り当てることができ、さらに、地上
DTV放送と地上D音声放送とでnetwork_idのデータ構
造を共通にでき、地上DTV放送と地上D音声方法の区
別もでき、各々のメディア内における送出マスターもユ
ニークに区別でき、一般エリアの放送局と小規模エリア
のコミュニティ放送局との区別もできる。
【0061】サービスID(servic_id) つぎに、デジタル放送システム1におけるサービスID
(service_id)について説明をする。
【0062】上述したようにMPEG−2Systemsを利
用したデジタル放送では、一般に、ニュースやドラマな
どのような開始時刻、終了時刻が定められた番組のこと
をイベントと呼ぶ。そして、このイベントが連続して編
成されたプログラムのことをサービスと呼ぶ。
【0063】各送出マスターでは、サービス(プログラ
ム)を1以上放送することが可能とされている。すなわ
ち、1つのトランスポートストリームで複数のサービス
を提供することができる。
【0064】ここで、デジタル放送システム1では、こ
のような1つのサービス(プログラム)に対して、1つ
のサービスID(service_id)を付与して、デジタル放
送システムのネットワーク構成を行っている。
【0065】このようなサービスID(service_id)
は、このデジタル放送システム1がカバーする全領域、
例えば日本に適用した場合には日本国内全域に対して、
サービス(プログラム)ごとすべてユニークに割り当て
られる。また、さらに、地上DTV放送と、地上D音声
放送とで互いにユニークに割り当てられる。つまり、地
上DTV放送で放送されているサービス(プログラム)
と、地上D音声で放送されているサービス(プログラ
ム)とで、同一のサービスID(service_id)が割り当
てられないようにする。
【0066】以上のように1つのサービス(プログラ
ム)に対して、1つのサービスID(service_id)を割
り当てることにより、同一サービスエリア内における他
のサービス(プログラム)に関する情報や、或いは、サ
ービスエリアを越えて隣接するサービスエリアに提供さ
れているサービス(プログラム)を伝送することが可能
となる。そのため、番組切り替えやサービスエリアを越
えた受信をする場合など、受信時における処理が簡単と
なる。
【0067】このような各サービス(プログラム)ごと
に割り当てられたサービスID(service_id)は、MP
EG−2SystemsのトランスポートストリームのPSI
/SI情報に記述子として記述されて伝送されることと
なる。具体的に、このサービスID(service_id)は、
PATのプログラムループ内(prgram_namberに相当)
及びSDTのサービスループ内で定義がされることとな
る。 また、このサービスID(service_id)は、PM
T、NITの記述子領域2、BATの記述子領域2、S
DT、EIT、BIT、BITの記述子領域2、RS
T、PCAT等のテーブルによって参照される。また、
このサービスID(service_id)は、例えばNIT、S
DT、EITに記述子として記述されるリンク記述子、
NIT、BATに記述子として記述されるサービスリス
ト記述子、モザイク記述子、NVOD基準サービス記述
子、ハイパーリンク記述子等といった記述子に参照され
る。
【0068】図3にこのようなサービスID(service_
id)の具体的な構成例を示す。
【0069】サービスID(service_id)は、全部で1
6ビットのデータで構成される。
【0070】全16ビットのうち、地上DTV放送/地
上D音声の識別として、予備も含めて2ビット(図3の
先頭から1ビット目、2ビット目)を割当てている。地
上DTV放送であれば、例えば“10”、地上D音声放
送であれば、例えば“11”で識別される。
【0071】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)の送出マスターと小規模エリアの送出
マスターとの識別として、予備も含めて2ビット(図3
の先頭から3ビット目、4ビット目)を割当てている。
一般エリアであれば、例えば“01”、小規模エリア
(コミュニティ放送局)であれば、例えば“10”で識
別される。
【0072】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)どうしの識別として、6ビット(図3
の先頭から5〜10ビット目)を割当てている。これに
より、例えば、全国48都道府県、島部地域、広域圏の
一般エリアをすべてユニークに識別することが可能であ
る。
【0073】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)内で提供されているサービス(プログ
ラム)の識別として、6ビット(図3の先頭から11〜
16ビット目)を割当てている。これにより、一般エリ
ア内にある64個のサービス(プログラム)までがユニ
ークに識別可能となる。なお、小規模エリア内のサービ
ス(プログラム)についても、この図3の先頭から11
〜16ビット目で、識別を行う。
【0074】このような割当てを行えば、日本国内です
べてのサービスに対してユニークにサービスID(serv
ice_id)を割り当てることができ、さらに、地上DTV
放送と地上D音声放送とで差イービスID(service_i
d)のデータ構造を共通にでき、地上DTV放送と地上
D音声方法の区別もでき、各々のメディア内におけるサ
ービスもユニークに区別でき、一般エリアの放送局と小
規模エリアのコミュニティ放送局との区別もできる。
【0075】また、他のサービスエリアの系列のサービ
ス(プログラム)で、エリア内サービス識別(図3の1
1〜16ビット目)を共通とすることにより、送信装置
の簡略化およびユーザの利便性を向上することができ
る。
【0076】しかしながら、1つの送出マスターが複数
のサービス(プログラム)の提供を行うことを認める場
合には、6ビットのエリア内サービス識別では、割り当
てビット数が足りなくなる場合がある。また、受信機で
サービス番号を直接入力して、サービス(プログラム)
を選択する場合などは、サービスエリア番号とエリア内
サービス識別の番号との組み合わせで指定するは、冗長
となる場合がある。このような場合には、例えば、図4
に示すように、サービスエリア識別(図3に示した5〜
10ビット目)の概念を止め、サービス識別のビット数
を12ビットとすることによりより柔軟な割当てが可能
となる。
【0077】エリアコード(area_code) つぎに、デジタル放送システム1におけるエリアコード
(area_code)について説明をする。
【0078】ARIB STD−B10の運用ガイドラ
インでは、地上波デジタル放送を行うにあたり、NIT
のTSループ内のネットワーク記述子[descripter()]と
して、地上分配システム記述子を記述することが取り決
められている。
【0079】この地上分配システム記述子には、当該ト
ランスポートストリームが送信されるサービスエリアを
示すエリアコード(area_code)が記述される。また、
このエリアコード(area_code)は、参照されるテーブ
ルとして、PMTの記述子領域、NITの記述子領域
2、TOTの記述子領域等がある。
【0080】図5にこのようなエリアコード(area_cod
e)の構成例を示す。
【0081】エリアコード(area_code)は、全部で1
2ビットのデータで構成される。
【0082】全12ビットのうち、一般エリア(広域圏
を含む)どうしの識別として、6ビット(図5の先頭か
ら1〜6ビット目)を割当てている。これにより、例え
ば、全国48都道府県、島部地域、広域圏の一般エリア
内をすべてユニークに識別することが可能である。
【0083】また、全12ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)内の小規模エリアの地域識別として、
6ビット(図5の先頭から7〜12ビット目)を割当て
ている。これにより、一般エリア内にある64の地域が
ユニークに識別可能となる。
【0084】あるいは、エリアコードを12ビットでは
なく、図6に示すように、16ビットに拡張して、ネッ
トワークID(network_id)と同一のデータ構造にして
もよい。
【0085】すなわち、全16ビットのうち、地上DT
V放送/地上D音声の識別として、予備も含めて2ビッ
ト(図6の先頭から1ビット目、2ビット目)を割当て
ている。地上DTV放送であれば、例えば“10”、地
上D音声放送であれば、例えば“11”で識別される。
【0086】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)と小規模エリアとの識別として、予備
も含めて2ビット(図6の先頭から3ビット目、4ビッ
ト目)を割当てている。一般エリアであれば、例えば
“01”、小規模エリア(コミュニティ放送局)であれ
ば、例えば“10”で識別される。
【0087】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)どうしの識別として、6ビット(図6
の先頭から5〜10ビット目)を割当てている。これに
より、例えば、全国48都道府県、島部地域、広域圏の
一般エリア内をすべてユニークに識別することが可能で
ある。
【0088】また、全16ビットのうち、一般エリア
(広域圏を含む)内の小規模エリア等の地域識別とし
て、6ビット(図6の先頭から11〜16ビット目)を
割当てている。これにより、一般エリア内にある64の
地域がユニークに識別可能となる。
【0089】このような割当てを行えば、日本国内です
べてのサービスエリアに対してユニークにエリアコード
(area_code)を割り当てることができ、さらに、地上
DTV放送と地上D音声放送とでarea_codeのデータ構
造を共通にでき、地上DTV放送と地上D音声方法の区
別もでき、各々のメディア内におけるサービスもユニー
クに区別でき、一般エリアと小規模エリアとの区別もで
きる。
【0090】また、あるいは、エリアコード(area_cod
e)を16ビットに拡張した上で、図7のように識別の
階層は図5に示したとおりの2階層とするが、一般エリ
ア内の地域識別を10ビットとしてより地域を細分化し
て識別を可能とする。これにより市町村単位、主要駅単
位、主要施設単位等での放送、特にデータ放送が可能と
なり、よりきめの細かいサービス提供が可能となる。
【0091】ブーケID(bouquet_id) つぎに、デジタル放送システム1において適用されるブ
ーケについて説明をする。
【0092】ブーケとは、複数のサービス(プログラ
ム)や或いはトランスポートストリームの集合を示す概
念であり、ネットワークの境界を越えて集合が組まれて
もよい。
【0093】デジタル放送システム1では、いくつかの
放送局や、異なる放送局から放送されるサービス(プロ
グラム)をまとめて系列ネットを構築する場合がある。
デジタル放送システム1では、このような系列ネットに
関するサービス(プログラム)をブーケとしてグループ
化し、各プログラムにブーケID(bouquet_id)を付与
する。このようにブーケID(bouquet_id)を付与し
て、系列ネットに関するサービス(プログラム)をグル
ープ化すると、例えば、移動受信によりサービスエリア
が切り替わったときなど、このブーケIDを参照するこ
とによって同様の内容の放送を容易に選択することがで
きるようになる。
【0094】また、地上波デジタル放送は、マルチパス
による受信妨害の影響を少なくするため、一般に放送波
の変調方式としてOFDM方式が採用されている。日本
における地上波デジタル放送システムであるISDB-Tで
も、やはりOFDM方式が採用されている。このOFD
M方式では、送信時にはIFFT(Inverse Fast Fouri
er Transform)、受信時にはFFT(Fast Fourier Tra
nsform)を行うことによって変調がされる。
【0095】ところで、このISDB-Tでは、複数の周波数
チャネルに伝送されるOFDM信号を周波数方向に多重
化し、一括してFFT変換する、という連結送信が採用
される予定である。この連結送信をすることにより、チ
ャンネル間の混信を防止するためのガードバンドを設け
ずに複数の周波数チャンネルに対して情報を放送するこ
とができるので、周波数の利用効率を改善することがで
きる。
【0096】また、受信側では、このような互いに連結
送信がされた周波数チャンネル間でチャンネル切り替え
を行う場合には、一括してIFFTが行われているため
各種パラメータやタイミングがチャンネル間で同期が取
られているので、復調器での同期動作をチャンネル間で
連続的に行うことができる。そのため、新たに同期の引
き込み動作等を行わなくてもよく、チャンネル変更時間
が短くなる。
【0097】そこで、このデジタル放送システム1で
は、この連結送信がされた周波数チャンネルに送信され
ているトランスポートストリームをブーケとしてグルー
プ化し、各トランスポートストリームに対してブーケI
D(bouquet_id)を付与する。このようにブーケID
(bouquet_id)を付与して、連結送信がされているトラ
ンスポートストリームをグループ化することによって、
例えば、連結送信内でのチャンネル変更等があった場合
に、復調器での同期検出動作を連続的に行うことがで
き、チャンネル変更時間を短くすることができる。
【0098】このようなブーケは、図8に示すようなM
PEG−2Systemsに規定されたブーケ名記述子によっ
てテキスト形式でブーケ名が付けられ、さらに、BAT
(Bouquet Association Tabel)又はSDT(Service D
escription Table)でブーケID(bouquet_id)の定義
がされる。
【0099】社団法人電波産業会(ARIB)で提案さ
れた「デジタル放送に使用する番組配列情報 標準規格
ARIB STD-B10 」で定義されているBATのデータ構
造を図9に示して、このBATについて説明をする。
【0100】[table_id]は、このネットワーク情報セク
ションが何を示すセクションであるかを示す識別子であ
り、「0x4A」なる値が記述される。
【0101】また、[section_syntax_indicator]は、セ
クションシンタクス指示を示す識別子であり、その値は
常に「1」とされる。[section_length]は、セクション
長フィールドの直後からCRC(Cyclic Redundancy Ch
eck)を含むセクションの最後までのセクションのバイ
ト数を規定する識別子である。[bouquet_id]は、ブーケ
を識別するためのIDである。
【0102】[version_number]は、サブテーブルのバー
ジョン番号を示す識別子である。[current_next_indica
tor]は、この値が「1」である場合に、サブテーブルが
現在のサブテーブルであることを示し、「0」である場
合に、送られるサブテーブルはまだ適用されず、次のサ
ブテーブルを使用することを示す識別子である。[secti
on_number]は、セクションの番号を示す識別子であり、
サブテーブル中の最初のセクションである場合に「0x
00」なる値となる。このセクション番号は、同一の[t
able_id]と[bouquet_id]とを有するセクションの追加ご
とに値が「1」ずつ加算される。
【0103】[last_section_number]は、そのセクショ
ンが属するサブテーブルの最後のセクション、すなわち
最大のセクション番号を有するセクションの番号を示す
識別子である。[bouquet_descriptors_length]は、以下
に続くブーケ記述子(descripter()のこと)のループの
全バイト数を示す識別子である。[transport_stream_lo
op_length]は、CRCの最初のバイトの直前に終わるト
ランスポートストリームループの全バイト数を示す識別
子である。
【0104】トランスポートストリームループ中におい
て、[transport_stream_id]は、このトランスポートス
トリームを分配システム内の他の多重から識別するため
の識別子である。[original_network_id]は、元のネッ
トワークの[network_id]を示す識別子である。[transpo
rt_descriptors_length]は、以下に続くトランスポート
記述子(descripter()のこと)のループの全バイト数を
示す識別子である。[CRC_32]は、CRCを示し、セクシ
ョン全体を処理した後にレジスタ出力が「0」となるよ
うなCRC値を含む識別子である。
【0105】また、社団法人電波産業会(ARIB)で
提案された「デジタル放送に使用する番組配列情報 標
準規格 ARIB STD-B10 」で定義されているSDTのデ
ータ構造を図10に示して、説明をする。
【0106】[table_id]は、このサービス記述セクショ
ンが何を示すセクションであるかを示す識別子であり、
自ネットワークのSDTである場合には「0x42」な
る値が、他ネットワークのSDTである場合には「0x
46」なる値が記述される。すなわち、[table_id]の値
が「0x42」であるサービス記述セクションにエリア
情報を付与する必要がある。
【0107】[section_syntax_indicator]は、セクショ
ンシンタクス指示を示す識別子であり、その値は常に
「1」とされる。[section_length]は、セクション長フ
ィールドの直後からCRC(Cyclic Redundancy Chec
k)を含むセクションの最後までのセクションのバイト
数を規定する識別子である。[transport_stream_id]
は、このトランスポートストリームを分配システム内の
他の多重から識別するための識別子である。[version_n
umber]は、サブテーブルのバージョン番号を示す識別子
である。[current_next_indicator]は、この値が「1」
である場合に、サブテーブルが現在のサブテーブルであ
ることを示し、「0」である場合に、送られるサブテー
ブルはまだ適用されず、次のサブテーブルを使用するこ
とを示す識別子である。[section_number]は、セクショ
ンの番号を示す識別子であり、サブテーブル中の最初の
セクションである場合に「0x00」なる値となる。こ
のセクション番号は、同一の[table_id]と[transport_s
tream_id]と[network_id]とを有するセクションの追加
ごとに値が「1」ずつ加算される。[original_network_
id]は、元のネットワークの[network_id]を示す識別子
である。
【0108】サービスループ内において、[service_id]
は、他のサービスから当該サービスを識別するための識
別子である。[EIT_schedule_flag]は、この値が「1」
である場合にはそのサービスのEIT(スケジュール)
情報が現在のトランスポートストリーム内にあることを
示し、「0」である場合にはそのサービスのEIT(ス
ケジュール)情報が現在のトランスポートストリーム内
に存在しないことを示す。[EIT_present_following_fla
g]は、この値が「1」である場合にはそのサービスのE
IT(現在/次)情報が現在のトランスポートストリー
ム内にあることを示し、「0」である場合にはそのサー
ビスのEIT(現在/次)情報が現在のトランスポート
ストリーム内に存在しないことを示す。[running_statu
s]は、非実行中、数秒以内に開始、停止中、実行中等の
そのサービスに対する状態を示す。
【0109】[free_CA_mode]は、その値が「0」の場合
はそのサービスがスクランブルされていないことを示
し、その値が「1」の場合はそのサービスがCAシステ
ムにより制御されていることを示す。
【0110】[descriptors_length]は、以下に続く記述
子(descripter()のこと)のループの全バイト数を示す
識別子である。そして、この [descripter()]に、上述
したブーケ名が記述され、サービスIDとブーケIDの
対応関係が確立される。
【0111】PSI/SI情報の送信頻度の制御例 つぎに、PSI/SI情報の送信頻度の制御例について
説明をする。
【0112】MPEG−2Systemsでは、デジタル放送
を受信するためやトランスポートストリームをでコード
するために必要となる情報や、提供されたサービスを選
局したり出力するために必要な情報などが、トランスポ
ートストリームの中に含めて送信される。このような情
報は、PSI(Program Specific Information)やSI
(Service Information)と称されており、MPEG-2 Syst
emsで規定される各種テーブルや記述子として伝送され
る。
【0113】具体的にPSIとして規定されたテーブル
には、NIT、PAT、PMT、CATがある。また、
SIとして規定されたテーブルには、SDT、BAT、
EIT、TDT、RST、ST、TOT、DIT、SI
T、ECM、EMM、DCT、DLT、PCAT、PC
AT、SDTT、BIT、LIT、ERT、ITT等が
ある。
【0114】このようなPSI/SI情報を送信する場
合は、受信側でのプログラム選択の利便性を考慮して、
送信されるトランスポートストリーム中に、当該トラン
スポートストリームに関するPSI/SI情報だけでな
く、他のネットワークに関するPSI/SI情報をも含
めて送信することが望まれている。具体的には、放送事
業者Aから送信するトランスポートストリーム中に、こ
の放送事業者Aから送信されるトランスポートストリー
ムに関するPSI/SI情報のみならず、他の放送事業
者Bに関するPSI/SI情報をも含めて送信すること
が望まれている。
【0115】このようにすると、例えば移動受信する場
合、移動先のサービスエリアで放送されているPSI/
SI情報を予め取得しておくことができ、効率的にチャ
ンネル切り替えやサービス切り替えをすることが可能と
なる。
【0116】しかしながら、他のサービスエリアや他の
ネットワークに関するPSI/SI情報を無制限にトラ
ンスポートストリームに含めて送信すると、伝送するデ
ータの冗長度が高くなり、放送するコンテンツ自体の送
信効率が低下してしまう。
【0117】さらに、受信装置側でも、他のネットワー
クに関するPSI/SI情報を送信するとした場合、送
信された全てのPSI/SI情報をメモリに格納してお
くことは、非常に大きな内部メモリが必要となるため、
効率が悪い。
【0118】そこで、本発明のデジタル放送システム1
の送信装置及び受信装置では、それぞれ以下に説明する
ように、PSI/SI情報の制御を行っている。
【0119】(送信側のPSI/SI情報の送信制御)
上述したように本発明では、送出マスター毎にネットワ
ークID(network_id)を付与し、ネットワーク構成を
行っている。
【0120】そのため、自己の送出マスター(自局)、
自局と同一のサービスエリア内における他の送出マスタ
ー(自エリア他局)、自局のサービスエリアと隣接する
サービスエリアで自局と系列ネットの関係にある送出マ
スター(隣接エリア系列局)、自局のサービスエリアと
隣接するサービスエリアで自局と系列ネットの関係にな
い送出マスター(隣接エリア他局)といった概念が明確
となる。さらに、また、自局のサービスエリアと隣接し
ないサービスエリアで自局と系列ネットの関係にある送
出マスター(他エリア系列局)や、自局のサービスエリ
アと隣接しないサービスエリアで自局と系列ネットの関
係にない送出マスター(他エリア他局)といった概念も
明確になる。
【0121】そこで、このデジタル放送システム1で
は、各送出マスターによって、少なくとも、自局、自エ
リア他局、隣接エリア系列局、隣接エリア他局に関する
PSI/SI情報を送出するようにする。
【0122】また、さらに、自局に関するPSI/SI
情報の送出頻度を最も多くし、次に自エリア他局に関す
るPSI/SI情報、その次に隣接エリア系列局に関す
るPSI/SI情報、そして、隣接エリア他局に関する
PSI/SI情報の送出頻度を最も少なくする。例え
ば、自局に関するPSI/SI情報は、10秒に1回以
上、隣接エリア系列局に関するPSI/SI情報は20
秒に1回以上、隣接エリア系列局に関するPSI/SI
情報は1分に1回以上、隣接エリア他局に関するPSI
/SI情報は3分に1回以上とする。
【0123】なお、他エリア系列局や他エリア他局に関
するPSI/SI情報も送出するようにしてもよいが、
その場合は、隣接エリア他局に関するPSI/SI情報
の送出頻度よりもさらに低くするようにする。
【0124】また、例えば、複数の隣接エリアがある場
合、また、自エリア他局が複数ある場合など、さらに、
それらの重み付けを変えて送出頻度を設定してもよい。
【0125】図11に、このデジタル放送システム1の
各放送局に適用されるPSI/SI情報の送出頻度を制
御して、トランスポートストリームを生成するTS生成
装置を示す。
【0126】TS生成装置50は、この図11に示すよ
うに、A/V/データ生成部51と、PSI/SI情報
(NIT以外)生成部52と、NIT生成部53と、制
御部54と、マルチプレクサ55とを備えて構成され
る。
【0127】A/V/データ生成部51は、音声、画
像、データのサービスの主体をなすTSパケットを生成
し、マルチプレクサ55に供給する。
【0128】PSI/SI情報生成部52は、NIT以
外のPSI/SI情報を生成し、生成したPSI/SI
情報をサービスエリア、系列放送局別に送出頻度を制御
して多重化したTSパケットを生成する。生成したTS
パケットは、マルチプレクサ68に供給される。
【0129】NIT生成部53は、NITを生成し、生
成したNITをサービスエリア、系列放送局別に送出頻
度を制御して多重化したTSパケットを生成する。生成
したTSパケットは、マルチプレクサ68に供給され
る。
【0130】制御部54は、A/V/データ生成部5
1、PSI/SI情報生成部52、NIT生成部53か
ら出力されるTSパケットが所定の順序で多重化される
ように、マルチプレクサ55の御を行う。
【0131】マルチプレクサ55は、制御部54からの
制御により、A/V/データ生成部51、PSI/SI
情報生成部52、NIT生成部53から供給されるTS
パケットを多重化して、トランスポートストリームを生
成する。生成されたトランスポートストリームは、後段
の伝送路符号化装置に供給されて符号化された後、OF
DM変調装置によって変調され、RF信号としてアンテ
ナから送出される。
【0132】つぎに、NIT生成部53の内部構造につ
いてさらに説明する。
【0133】NIT生成部53は、自NIT生成部61
と、第1の隣接系列NIT生成部62と、第2の隣接系
列NIT生成部63と、第3の隣接系列NIT生成部6
4と、第1の隣接他NIT生成部65と、第2の隣接他
NIT生成部66と、第3の隣接他NIT生成部67
と、マルチプレクサ68と、制御部69とを備えて構成
されている。
【0134】自NIT生成部61は、自局に関するNI
Tを生成し、生成したNITに基づくTSパケットを生
成する。生成されたTSパケットは、マルチプレクサ6
8に供給される。
【0135】第1〜3の隣接系列NIT生成部62〜6
4は、隣接エリア系列局に関するNITを生成し、生成
したNITに基づくTSパケットを生成する。生成され
たTSパケットは、マルチプレクサ68に供給される。
【0136】第1〜3の隣接他NIT生成部65〜67
は、隣接エリア他局に関するNITを生成し、生成した
NITに基づくTSパケットを生成する。生成されたT
Sパケットは、マルチプレクサ68に供給される。
【0137】制御部69は、自NIT生成部61、第1
〜3の隣接系列NIT生成部62〜64、第1〜3の隣
接他NIT生成部65〜67から出力されるTSパケッ
トの送出頻度の制御を行う。制御部69は、各局に対し
て重要度に応じた重み付けを行い、この重み付けに応じ
て、出力された各TSパケットの送出頻度の制御を行
う。重要度は、例えば、自局>自エリア他局>隣接エリ
ア系列局>隣接エリア他局>他エリア系列局>他エリア
他局の順に順位付けられる。なお、ここでは、隣接エリ
ア他局までNITしか送出していない。
【0138】マルチプレクサ68は、制御部69からの
制御により、入力されたTSパケットを多重化する。
【0139】以上のようにTS生成装置50では、他局
に関するPSI/SI情報を送信するとともに、他局に
関するPSI/SI情報についてはその重要度に応じて
送出頻度を下げて送っている。そのため、PSI/SI
情報を効率的に送信することができ、受信側での利便性
を高めることができる。
【0140】(受信機の構成)つぎに、送信された地上
波放送を受信する受信装置100について説明する。
【0141】受信装置100は、図12に示すように、
送信装置50によって送信される地上波放送の放送波を
受信する受信アンテナ120から放送信号が入力され
て、この放送信号に対してデジタル復調処置を施す復調
部101と、復調部101によってデジタル復調処置が
施された信号に対して復号化処理を施してトランスポー
トストリームを取り出す復号化部102と、復号化部1
02により取り出されたトランスポートストリームに多
重化されているデジタルデータを抽出して、このデジタ
ルデータの内容に応じた出力を行う抽出部103と、抽
出部103によって抽出されたデジタルデータがそれぞ
れ入力されて、それぞれオーディオ信号、ビデオ信号、
データ信号を生成するオーディオデコーダ104、ビデ
オデコーダ105、及びデータデコーダ106と、GP
S(Global Positioning System)により送出される信
号に基づいて位置を検出するGPS受信部107と、ト
ランスポートストリームに含まれるPSI/SI情報を
保持するメモリ108と、当該受信装置100の各部に
対する制御を行うシステムコントローラ109と、ユー
ザからの操作入力がされる操作入力部111と、ユーザ
にデータ等の表示を行う表示部112とを備える。
【0142】復調部101は、受信アンテナ120から
入力された放送信号に対して、デジタル復調処理を施
す。
【0143】復号化部102は、復調部101でデジタ
ル復調処理が施された信号に対して、デインターリーブ
処理や誤り訂正処理などを行うことにより復号化し、ト
ランスポートストリームを取り出す。
【0144】抽出部103は、復号化部102から入力
されたトランスポートストリーム中のTSパケットに記
述されたPID(パケット識別番号)に基づいて、各T
Sパケットを抽出し、各々のTSパケットに含まれるデ
ジタルデータが、オーディオ信号に属するものであるか
ビデオ信号に属するものであるかなどを判別して、各デ
ジタルデータごとに、オーディオデコーダ104やビデ
オデコーダ105などに出力する。また、抽出部103
は、トランスポートストリーム中に含まれるNIT、S
DT等のPSI/SI情報を抽出して、このPSI/S
I情報に含まれる各情報をシステムコントローラ109
に出力する。
【0145】オーディオデコーダ104、ビデオデコー
ダ105、及びデータデコーダ106は、それぞれ、抽
出部103から入力されたデジタルデータに対して復号
化処理を施すことにより、オーディオ信号、ビデオ信
号、データ信号を生成する。
【0146】なお、本発明においては、例えば、放送局
から音声情報だけのラジオ放送を送信する場合には、受
信装置100におけるビデオデコーダ105やデータデ
コーダ106を不要とすることができる。
【0147】GPS受信部107は、GPS(Global P
ositioning System)により送出される信号を受信し、
この信号に基づいて受信装置100の位置を検出する。
受信装置100は、GPS受信部107を備えているこ
とにより、当該受信装置100の位置を知ることができ
る。
【0148】なお、受信装置100は、GPS受信部1
07を備えることに限定されるものではなく、受信位置
を検出するために他の手段を備えるとしてもよい。この
ような手段としては、例えば、所定の地上放送局から送
出される基準信号を受信して、この基準信号に基づいて
現在位置を検出するとしてもよい。また、例えば、各種
情報を操作入力可能な入力部を備え、この入力部から入
力された現在位置の郵便番号、市外局番、都道府県名、
サービスエリア名などに基づいて現在位置を判断すると
してもよい。
【0149】メモリ108は、書き換え可能な各種半導
体メモリにより構成することができ、例えば、受信装置
100に対して着脱自在とされていてもよい。
【0150】システムコントローラ109は、受信装置
100の各部と各種信号のやりとりをすることによっ
て、各部の動作を制御する。また、抽出部103から入
力されたNIT等のPSI/SI情報に含まれる情報を
抽出し、メモリ108に保持する。
【0151】操作入力部111は、受信開始命令、サー
ビスの切り替え命令、サービス番号の設定等、本受信装
置に対する各種操作がユーザによりされるものである。
【0152】表示部112は、例えば液晶表示装置等か
らなり、サービス番号の表示、サービス名、付加情報等
のユーザに対してデータ等の表示を行う。
【0153】つぎに、図13にこの受信装置100の外
観構成を示す。
【0154】本受信装置100は、操作入力部111を
用いて、サービスエリア、送出マスター、サービスの階
層で希望サービス(プログラム)を選択することができ
るとともに、サービス(プログラム)の番号を直接入力
して希望サービス(プログラム)を選択できる。
【0155】また、本受信装置100は、受信すべきサ
ービス(プログラム)が不明である場合には受信可能な
サービス(プログラム)をサーチする機能を有してお
り、サーチを指示するボタンによってサーチが実行され
る。
【0156】表示部112は、エリア名、送出マスター
名、サービス名、サービス付加情報の他、受信周波数や
EPGに必要な情報の表示を行う表示領域を有してい
る。
【0157】操作入力部111には、チャンネル(送出
マスター)選択ボタン121と、サービス選択ボタン1
22と、エリア選択ボタン123と、機能ボタン124
と、数値ボタン125とが設けられている。
【0158】チャンネル選択ボタン121は、現在選択
されているサービスエリア内のチャンネル(送出マスタ
ー)を選択するために設けられている。
【0159】サービス選択ボタン122は、現在選択さ
れているチャンネル(送出マスター)内のサービス(プ
ログラム)を選択するために設けられている。
【0160】エリア選択ボタン123は、本受信装置1
00が属するサービスエリアを選択するために設けられ
ている。また、チャンネル選択ボタン123の個数の制
限のため、同一サービスエリア内の選択ボタンの数で表
示できないチャンネル群を切り替える用途でも使用す
る。
【0161】機能ボタン124としては、Bボタン、F
ボタン、Pボタン、Sボタンの各種機能ボタンがある。
【0162】Bボタンは、地上DTV放送バンドと地上
D音声放送バンドとを切り替えるボタンである。
【0163】Fボタンは、周波数を直接入力してチャン
ネル(送出マスター)を選択する場合に周波数入力の開
始を指示するためのボタンである。
【0164】Pボタンは、サービス(プログラム)を直
接入力してサービス(プログラム)を選択する場合にサ
ービス(プログラム)入力の開始を指示するためのボタ
ンである。
【0165】Sボタンは、受信可能な周波数をサーチす
る場合にサーチの開始を指示するためのボタンである。
【0166】数値ボタン125は、数値入力を行うため
の数値入力ボタンである。
【0167】次に、特定のサービスを選択する処理手順
を説明する。
【0168】まず、エリアボタン123により受信装置
100が属するサービスエリアを選択する。選択された
サービスエリアに属するチャンネル群が表示部122に
表示される。希望するチャンネルが表示されない場合に
はさらにエリアボタン123により希望するチャンネル
が表示されるまで試行する。
【0169】表示部2に希望するチャンネル(送出マス
ター)が表示されたら、この表示に対応するチャンネル
選択ボタン121により希望するチャンネルを選択す
る。希望するチャンネルが選択されると選択されたチャ
ンネルに含まれる特定のサービスが提示される。ここ
で、提示とは音声の出力、画像の出力、データのデコー
ドと表示あるいは音声出力、端子からの出力を意味す
る。また、特定のサービスとは、前回同じチャンネルが
選択されたときに提示されていたサービス、或いは、当
該チャンネルのPMTで最初に配置されるサービス(プ
ログラム)、あるいは、運用などで予め定められたサー
ビス等を示す。
【0170】チャンネル選択により希望するサービス
(プログラム)が提示されていない場合は、サービス選
択ボタン122により希望するサービスを選択する。こ
のサービス選択ボタン122は、PMTに列挙されるサ
ービス群の中で巡回的に正・逆方向にサービスの選択を
行う。
【0171】次に、直接受信周波数を入力するサービス
選択処理手順について説明する。
【0172】まず、Fボタンにより周波数入力開始の指
示をし、数値ボタン125により直接周波数を指定す
る。指定された周波数でサービスが行われている場合、
NITに記述されたエリアコード(area_code)より受
信装置100が属するサービスエリアを特定する。それ
と同時に表示部112に特定したサービスエリア名、送
出マスター名等を表示する。続いて、前項と同様にチャ
ンネル内サービス(プログラム)の選択を行う。
【0173】次に、直接サービス(プログラム)を入力
するサービス選択処理手順について説明する。
【0174】まず、Pボタンによりサービス入力開始の
指示をし、数値ボタン125により直接サービス(プロ
グラム)番号を指定する。サービス(プログラム)番号
が受信装置100内のメモリ108に構築されているデ
ータベースに存在する場合は、そこから周波数を抽出し
てチャンネル選局を行うとともに、指定されたサービス
(プログラム)番号が選択されるようにトランスポート
ストリームに対する処理を行う。このとき、表示部11
2にサービスエリア名、送出マスター名等を表示する
が、表示するための情報は、受信装置100内のメモリ
108に構築されているデータベースから抽出してもよ
いし、新たに受信信号から抽出してもよい。
【0175】なお、この受信装置100の構成は、それ
ぞれの段階における処理と装置のボタンの関係を簡潔に
説明するために示したものであり、複数の機能を実現し
たいわゆるマルチファンクションボタンやマルチスクリ
ーンを用いて構成しても差し支えない。
【0176】(メモリの構成と移動時の処理)つぎに、
受信装置100内のメモリ108に構築されるデータベ
ースについて説明をする。
【0177】図14に、受信装置100内のメモリ10
8の構成の概念図を示す。
【0178】メモリ108は、一般サービス用メモリと
コミュニティ用メモリとに分割されており、それぞれの
カテゴリの範囲でデータベースが構築され、更新が行わ
れるようになされている。一般サービス用メモリには、
サービスエリアの区分でいうところの一般エリアの放送
に対するデータベースが構築され、コミュニティ用メモ
リには、サービスエリアの区分でいうところの小規模エ
リアの放送(コミュニティ放送局による放送)に対する
データベースが構築される。データベースの更新をする
場合には、選択したチャンネルのNIT情報などから得
られる一般エリア/小規模エリアの識別により識別する
ことが可能である。
【0179】このように放送エリアのカテゴリを分類し
てデータベースを構築することにより、複数の地域を移
動する場合などに頻繁にメモリの更新を行わなくてもよ
く、効率的にデータベースの更新を行うことができる。
例えば移動受信をした場合、コミュニティ放送はサービ
スエリアの規模が小さいため頻繁にデータが更新され
る。そのため、仮にカテゴリの分類を行わなかった場
合、メモリ内にはコミュニティ放送の情報ばかりが保存
され、さらにその情報はすでに受信機が位置する地域で
は有効でないことが発生する。それに対して、カテゴリ
ー分類をすれば、一般サービス用のメモリ領域には、コ
ミュニティ放送用に関する情報が保存されないため、コ
ミュニティ放送の情報ばかりが保存されるという事態は
生じず、効率的にデータベースの更新を行うことができ
る。
【0180】図15に、自局の情報に関するデータベー
スの構成例を示す。
【0181】メモリ108内には、自局から提供される
サービスに関するPSI/SI情報を抽出して、受信制
御及び出力制御を行うにあたり必要な情報をデータベー
スとして記憶しておく。具体的には、network_id, tran
sport_id, mode, guard_inerval, f1, f2, ..., servic
e_id, PCR_PID, A_PID, V_PID, D_PID, R_PID,等をデー
タベースとして記憶しておく。このように自局から提供
されるサービスに関するPSI/SI情報をデータベー
スとして記憶しておくことにより、受信時に放送信号か
らNIT等のPSI/SI情報を取得せずに、目的のサ
ービスの受信を開始することが可能となり、受信開始す
るまでの時間を短縮することができる。
【0182】なお、network_id, transport_id, mode,
guard_inerval, f1, f2, ...等、同じ局(チャンネル)
に属するサービスにおいて共通の情報は共有することが
可能である。図15では自局に2サービス含まれている
例を示している。
【0183】図16に、隣接エリアの系列局に関するデ
ータベースの構成例を示す。
【0184】データベースとして記憶される内容は、上
記の自局の場合と同様である。隣接するサービスエリア
が複数ある場合、隣接するサービスエリア内に複数の系
列局がある場合には、隣接エリアの系列局に関するデー
タベースは、それぞれ対応した数だけ作成される。自局
との系列関係は、例えばリンク記述子等を利用して別途
伝送してもよい。
【0185】図17に、隣接エリアの他局に関するデー
タベースの構成例を示す。
【0186】データベースとして記憶される内容は、上
記の自局の場合と同様である。隣接するサービスエリア
が複数ある場合及びするサービスエリア内に複数の他局
がある場合には、隣接エリアの他局に関するデータベー
スはそれぞれ対応した数だけ作成される。
【0187】図18に、自宅があるサービスエリア(自
宅エリア)に関するデータベースの構成例を示す。
【0188】データベースとして記憶される内容は、上
記の自局の場合と同様である。自宅エリアに複数の局が
ある場合、自宅エリアに関するデータベースはその数だ
け作成される。自宅エリアに関するデータベース情報
は、たとえ移動したとしても最終的にはそのエリアに帰
宅するため、最も頻繁に使用する情報であると考えられ
る。そのため、自宅エリア用に専用のメモリを割当て、
移動したとしてもデータベースの更新はせず、受信機処
理の簡略化および情報へのアクセス速度の向上を図るよ
うにする。
【0189】図19に、以上図15〜図18を用いて説
明した各々のデータベースの集合として構成されるメモ
リイメージを示す。
【0190】メモリ108は、まず、サービスエリアに
対応したバンクに分割され、バンクに自局、系列局、他
局が配置される。サービスエリアは、自エリア、隣接エ
リア、自宅エリア、他エリアに分類されており、受信装
置100は、常時、受信装置100が属するサービスエ
リアを特定して、自エリア、隣接エリア、自宅エリア、
他エリアの場所的な関係を把握するようになされてい
る。ここで、受信機が属する場所の特定は、例えばGP
S107を利用したり、受信信号に含まれるエリアコー
ドから抽出することにより実現が可能である。
【0191】図20に、一般エリアのエリアイメージを
示す。
【0192】ここで示すサービスエリアは、全部で11
のエリアに分類され、それぞれのエリアがエリアコード
(area_code)で識別される。エリア識別を説明の便宜
上、S、T、U、V、W、X、Y、Z、P、Q、R、と
し、自宅はUに属するとする。
【0193】今、受信装置100は、エリアUに位置し
ており、そのときのメモリ構成は、図21のようになっ
ているとする。すなわち、バンク0には自エリアとして
Uの情報が、バンク1には隣接エリア1としてエリアW
の情報が、・・・バンク4には自宅エリアとしてエリア
Uの情報が、バンク5には他エリア1としてエリアYの
情報が・・・、記憶されているとする。
【0194】このとき、受信装置100がエリアUから
エリアWへ移動することを考える。サービスエリアの移
動によりエリアUのサービス(プログラム)の受信が次
第に困難になると、受信装置100は移動の可能性のあ
る隣接エリアの中から受信可能であるチャンネル、ある
いは、サービスを選択し受信サービス(プログラム)の
切替処理を行う。受信可能であるチャンネルの特定は、
例えばリンク記述子を使用したり、データベースから隣
接エリア情報を抽出し、これを用いてサーチを行うなど
により実現できる。これと同時に受信装置100は自エ
リアをWに更新し、場所的な関係を再構築するととも
に、データベースの更新を行う。すなわち、図22に示
すように、自局を登録するが、自局の情報はすでにバン
ク1に記憶されているので、バンク1の位置関係情報の
みを、移動前の隣接エリア1から移動後の自エリアに更
新する。同様にすべてのバンクの内容を更新するが、こ
の例では各バンクの位置関係情報のみが変更されるだけ
の処理が行われることになった。
【0195】図23に、受信装置100がサービスエリ
アを越えて移動する場合の処理のフローを示す。
【0196】まず、例えばGPSによってサービスエリ
アを越えて受信装置100が移動したと判断すると、ス
テップS1に示すように、現在受信しているトランスポ
ートストリームのNIT内の地上分配システム記述子に
記述されているエリアコード(area_code)から、受信
装置100が現在属しているサービスエリアを特定す
る。
【0197】続いて、ステップS2に示すように、受信
したNIT等のPSI/SI情報からTSリスト及びサ
ービスリストを作成する。
【0198】続いて、ステップS3に示すように、作成
したTSリスト及びサービスリストから、メモリ108
に記憶させる情報を抽出する。
【0199】続いて、ステップS4に示すように、受信
装置100が現在属しているサービスエリアに基づきメ
モリ108のバンクのインデックスを修正するととも
に、作成したTSリスト及びサービスリストからメモリ
の内容を修正する。
【0200】なお、受信装置100が現在属しているサ
ービスエリアの特定は、例えばGPSを使用したり、受
信信号のサービスエリア情報から抽出することができ
る。したがって、GPSを使用する他、受信している放
送波からサービスエリアを超えて移動したかどうかがわ
かる。
【0201】しかしながら、一般にはサービスエリアの
周縁部分では、隣接サービスエリアと重なっていること
があり、また、地形や建造物の影響も受けることから、
受信困難時に即座にエリアの越境と判断することや、隣
接エリアの受信信号を受信したからといって即座にエリ
アの越境と判断することができない場合がある。すなわ
ち、サービスエリアの周辺地域地域ではエリア越境に際
して十分な保護機能を備えていることが必要である。従
って、電界強度の測定とエリア越境の判断基準の制御
や、GPSによる地理的な判断基準の制御を行うことに
よって安定したエリア越境処理を実現することが望まし
い。
【0202】
【発明の効果】本発明にかかる地上デジタル放送送受信
システムでは、放送内容が同じ放送単位である送出マス
ター毎に、ネットワークIDを付与している。このた
め、コンテンツと並行して伝送される受信装置がサービ
スを選択し、或いは、サービスの情報を取得するための
補助的な情報であるを削減することができる。例えば、
いわゆるPSI/SI情報の送信量を削減することが可
能となる。このようなPSI/SI情報の送信量を削減
できると、伝送するデータの冗長度を下げることがで
き、より大量の情報を放送することができる。
【0203】また、本発明にかかるデジタル放送システ
ムでは、自己のネットワークに関するPSI/SI情報
のみならず、他のネットワークのPSI/SI情報も、
柔軟に伝送することが可能となる。従って、番組切替時
やサービスエリアを越えての受信時における処理が容易
となる。
【0204】また、本発明にかかるデジタル放送システ
ムでは、トランスポートストリームに含まれているエリ
アコードを受信することで、受信装置が属するサービス
エリアを特定することが可能となり、番組切替時やサー
ビスエリアを越えての受信時に処理が容易となる。
【0205】本発明にかかる地上デジタル放送受信装置
では、放送内容が同じ放送単位である送出マスター毎に
その放送信号の送出マスターを識別するネットワークI
Dに基づき、放送信号からPSI(Program Specific I
nformation)及びSI(Service Information)を抽出
し、抽出したPSI及びSIをメモリに格納して、受信
制御及び出力制御を行う。
【0206】このことにより、自己のネットワークに関
するPSI/SI情報のみならず、他のネットワークの
PSI/SI情報に基づき柔軟な受信制御及び出力制御
が可能となり、例えば、番組切替時やサービスエリアを
越えての処理が容易となる。
【0207】また、本発明にかかるデジタル放送システ
ムでは、トランスポートストリームに含まれているエリ
アコードを受信することで、受信装置が属するサービス
エリアを特定することが可能となり、番組切替時やサー
ビスエリアを越えての処理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるデジタル放送システムの構
成図である。
【図2】ネットワークID(network_id)の具体的な構
成例を示す図である。
【図3】サービスID(service_id)の具体的な構成例
を示す図である。
【図4】サービスID(service_id)の他の具体的な構
成例を示す図である。
【図5】エリアコード(area_code)の具体的な構成例
を示す図である。
【図6】エリアコード(area_code)の他の具体的な構
成例を示す図である。
【図7】エリアコード(area_code)のさらに他の具体
的な構成例を示す図である。
【図8】ブーケ名記述子のデータ構造を説明するための
図である。
【図9】BATのデータ構造を説明するための図であ
る。
【図10】SDTのデータ構造を説明するための図であ
る。
【図11】本発明のデジタル放送システムの放送局に適
用されるTS生成装置の構成図である。
【図12】本発明のデジタル放送システムの放送局に適
用される受信装置の構成図である。
【図13】上記受信装置の外観図である。
【図14】上記受信装置内のメモリの構成を説明する図
である。
【図15】自局の情報に関するデータベースの構成例を
説明するための図である。
【図16】隣接エリアの系列局に関するデータベースの
構成例を説明するための図である。
【図17】隣接エリアの他局に関するデータベースの構
成例を説明するための図である。
【図18】自宅エリアに関するデータベースの構成例を
説明するための図である。
【図19】図15〜図18を用いて説明した各々のデー
タベースの集合として構成されるメモリイメージについ
て説明するための図である。
【図20】一般エリアのエリアイメージを示す図であ
る。
【図21】上記図20に示すサービスエリアに対応した
メモリ構成を説明するための図である。
【図22】上記図21に示すメモリ構成の状態から自エ
リアが変わったときのメモリ構成を説明するための図で
ある。
【図23】受信装置がサービスエリアを越えて移動する
場合の処理のフローチャートである。
【図24】NITのデータ構造を説明するための図であ
る。
【図25】地上分配システム記述子を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 デジタル放送システム、10,20,30 送信
局、100 受信装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/44 H04N 5/44 Z 5/445 5/445 Z 7/08 7/08 Z 7/081 Fターム(参考) 5C025 AA23 AA28 BA25 BA27 BA30 CA09 CB09 DA01 DA07 5C063 AB03 AB07 AC05 AC10 CA11 CA23 5K022 DD01 DD13 DD19 5K061 AA09 BB06 FF11

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上の放送局により地上波放送を放送
    し、放送信号としてMPEG−2Systemsを適用した地
    上デジタル放送送受信システムにおいて、 各放送局は、放送内容が同じ放送単位である送出マスタ
    ー毎に、ネットワークIDを付与することを特徴とする
    地上デジタル放送送受信システム。
  2. 【請求項2】 上記ネットワークIDは、放送内容が同
    じ放送単位である送出マスター毎に、全国でユニークに
    付与することを特徴とする請求項1記載の地上デジタル
    放送送受信システム。
  3. 【請求項3】 各放送局から放送される放送信号には、
    その放送信号の送出マスターを識別するネットワークI
    Dが記述され、このネットワークIDは、地上デジタル
    テレビジョン放送と地上デジタル音声放送とでデータ構
    造を共通とすることを特徴とする請求項1記載の地上デ
    ジタル放送送受信システム。
  4. 【請求項4】 上記ネットワークIDには、地上デジタ
    ルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とを識別す
    る識別子が含まれていることを特徴とする上記請求項3
    に記載の地上デジタル放送送受信システム。
  5. 【請求項5】 地上デジタル音声放送の送出マスターに
    付与されるネットワークIDの識別には、送出される放
    送波の電力が所定以上と規定されている一般局からの音
    声放送と、送出される放送波の電力が所定以下と規定さ
    れているコミュニティ放送局からの音声放送とを識別す
    る識別子とが含まれていることを特徴とする請求項4記
    載の地上デジタル放送送受信システム。
  6. 【請求項6】 放送局の放送エリアは、一般エリアと、
    この一般エリアより小さい領域の放送エリアである小規
    模エリアとで識別され、各放送局から放送される放送信
    号には、各放送エリアを識別するエリアコードが記述さ
    れることを特徴とする請求項1記載の地上デジタル放送
    送受信システム。
  7. 【請求項7】 上記放送局の放送エリアは、上記一般エ
    リアを都道府県単位及び複数の都道府県に跨る広域圏と
    し、上記小規模エリアを市町村単位とすることを特徴と
    する請求項6記載の地上デジタル放送送受信システム。
  8. 【請求項8】 各放送局は、放送番組の内容に応じて、
    受信可能な放送エリアを示す情報を、上記放送信号に付
    加して送信することを特徴とする請求項1記載の地上デ
    ジタル放送送受信システム。
  9. 【請求項9】 各放送局から放送される放送信号には、
    複数のイベントが連続して編成されたサービス毎にサー
    ビスIDが記述され、このサービスIDは、地上デジタ
    ルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とでデータ
    構造を共通とすることを特徴とする請求項1記載の地上
    デジタル放送送受信システム。
  10. 【請求項10】 上記サービスIDには、地上デジタル
    テレビジョン放送と地上デジタル音声放送とを識別する
    識別子が含まれ、地上デジタルテレビジョン放送及び地
    上デジタル音声放送内でサービス毎にユニークとされて
    いることを特徴とする請求項9記載の地上デジタル放送
    送受信システム。
  11. 【請求項11】 上記サービスIDは、地上デジタルテ
    レビジョン放送と地上デジタル音声放送とを識別する識
    別子が含まれ、上記ネットワークID内でユニークとさ
    れていることを特徴とする請求項9記載の地上デジタル
    放送送受信システム。
  12. 【請求項12】 地上デジタル音声放送の上記サービス
    IDは、送出される放送波の電力が所定以上と規定され
    ている一般局からの音声放送と送出される放送波の電力
    が所定以下と規定されているコミュニティ放送局からの
    音声放送とを識別する識別子とが含まれていることを特
    徴とする請求項11記載の地上デジタル放送送受信シス
    テム。
  13. 【請求項13】 上記サービスIDは、地上デジタルテ
    レビジョン放送と地上デジタル音声放送とを識別する識
    別子が含まれ、上記地上デジタルテレビジョン放送又は
    地上デジタル音声放送内でユニークとされていることを
    特徴とする請求項9記載の地上デジタル放送送受信シス
    テム。
  14. 【請求項14】 OFDM(Orthogonal Frequency Div
    ision Multiplex)方式における連結送信を行っている
    複数の送出マスター、及び/又は、系列ネットの複数の
    マスターをグループ化し、グループ化した複数の送出マ
    スターをブーケで識別し、さらに、SDT(Service De
    scription Table)に上記ブーケを特定するブーケ名記
    述子を記述することを特徴とする請求項1記載の地上デ
    ジタル放送送受信システム。
  15. 【請求項15】 PSI(Program Specific Informati
    on)/SI(ServiceInformation)情報として、自己の
    送出マスター(自局)、自局と同一の放送エリア内にお
    ける他の送出マスター(自エリア他局)、自局の放送エ
    リアと隣接する放送エリアで自局と系列関係にある系列
    の送出マスター(隣接エリア系列局)、自局の放送エリ
    アと隣接する放送エリアで自局と系列関係にない送出マ
    スター(隣接エリア他局)に関する情報を、各放送局か
    ら放送される放送信号に含めることを特徴とする請求項
    1記載の地上デジタル放送送受信システム。
  16. 【請求項16】 各放送局は、自局、自エリア他局、隣
    接エリア系列局、隣接エリア他局の順に伝送頻度が遅く
    して、上記PSI/SI情報を送出することを特徴とす
    る請求項15記載の地上デジタル放送送受信システム。
  17. 【請求項17】 1以上の放送局により地上波放送が放
    送され、放送信号としてMPEG−2Systemsを適用し
    た地上デジタル放送を受信する地上デジタル放送受信装
    置において、 各放送局から放送される放送信号には、放送内容が同じ
    放送単位である送出マスター毎にその放送信号の送出マ
    スターを識別するネットワークIDが記述され、 上記ネットワークIDに基づき、放送信号からPSI
    (Program Specific Information)/SI(Service In
    formation)情報を抽出するPSI/SI情報抽出手段
    と、 抽出したPSI/SI情報を記憶するメモリと、 上記メモリに記憶したPSI/SI情報に基づき、受信
    制御及び出力制御を行う制御手段とを備えることを特徴
    とする地上デジタル放送受信装置。
  18. 【請求項18】 上記ネットワークIDの記述子は、地
    上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送と
    でデータ構造を共通とされており、 上記制御手段は、上記ネットワークIDを識別して、受
    信チャネルの切り替え、抽出するPSI/SI情報の選
    択、並びに、出力制御をすることを特徴とする請求項1
    7記載の地上デジタル放送受信装置。
  19. 【請求項19】 地上デジタル音声放送の送出マスター
    に付与されるネットワークIDの識別子には、送出され
    る放送波の電力が所定以上と規定されている一般局から
    の音声放送と、送出される放送波の電力が所定以下と規
    定されているコミュニティ放送局からの音声放送とを識
    別する識別子とが含まれており、 上記メモリは、記憶領域が2つ以上に分割され、分割さ
    れた少なくとも1つの領域を上記コミュニティ放送局に
    関するPSI/SI情報を記憶するために使用すること
    を特徴とする請求項17記載の地上デジタル放送受信装
    置。
  20. 【請求項20】 上記PSI/SI情報として、自己の
    送出マスター(自局)、自局と同一の放送エリア内にお
    ける他の送出マスター(自エリア他局)、自局の放送エ
    リアと隣接する放送エリアで自局と系列関係にある系列
    の送出マスター(隣接エリア系列局)、自局の放送エリ
    アと隣接する放送エリアで自局と系列関係にない送出マ
    スター(隣接エリア他局)に関する情報が放送信号に含
    まれており、 上記メモリは、自局、自エリア他局、隣接エリア系列
    局、隣接エリア他局の受信頻度に応じて、そのメモリ容
    量が割り当てられ、送出される放送波の電力が所定以上
    と規定されている一般局からの音声放送のPSI/SI
    情報が記憶される領域と、送出される放送波の電力が所
    定以下と規定されているコミュニティ放送局からの音声
    放送のPSI/SI情報が記憶される領域に、それぞれ
    対応したPSI/SI情報を順次上書きをしていくこと
    を特徴とする請求項19記載の地上デジタル放送受信装
    置。
  21. 【請求項21】 上記制御手段は、上記PSI/SI情
    報に基づき、エリアコード、送出マスター、サービスの
    順序で、希望する番組を選択することを特徴とする請求
    項17記載の地上デジタル放送受信装置。
  22. 【請求項22】 上記制御手段は、送出マスターを選択
    後、PAT(ProgramAssociation Table)中に最も先に
    記述されたサービスに対して出力制御をすることを特徴
    とする請求項21記載の地上デジタル放送受信装置。
  23. 【請求項23】 上記制御手段は、サービスを選択する
    ステップのみで希望する番組を選択することを特徴とす
    る請求項21記載の地上デジタル放送受信装置。
  24. 【請求項24】 サービスIDは、上記ネットワークI
    D内でユニークとされてり、上記制御手段は、サービス
    を選択するステップのみで希望する番組を選択すること
    を特徴とする請求項23記載の地上デジタル放送受信装
    置。
  25. 【請求項25】 サービスIDが放送エリア内でユニー
    クに付与されており、上記制御手段は、サービスを選択
    するステップのみで希望する番組を選択することを特徴
    とする請求項23記載の地上デジタル放送受信装置。
  26. 【請求項26】 サービスIDが地上デジタル音声放送
    でユニークに付与されており、 上記制御手段は、希望する番組のPSI/SI情報が上
    記メモリ内に記憶されている場合、このメモリ内に記憶
    されているPSI/SI情報に基づき、サービスを選択
    するステップのみで希望する番組を選択することを特徴
    とする請求項23記載の地上デジタル放送受信装置。
  27. 【請求項27】 サービスIDが地上デジタルテレビジ
    ョン放送及び地上デジタル音声放送でユニークに付与さ
    れており、 上記制御手段は 希望する番組のPSI/SI情報が上
    記メモリ内に記憶されている場合、このメモリ内に記憶
    されているPSI/SI情報に基づき、サービスを選択
    するステップのみで希望する番組を選択することを特徴
    とする請求項23記載の地上デジタル放送受信装置。
  28. 【請求項28】 上記制御手段は、放送信号に含まれて
    いる各放送エリアを識別するエリアコードから、本装置
    が属する放送エリアを特定し、 上記メモリに記憶されているPSI/SI情報から、特
    定した放送エリアに関する番組情報を生成することを特
    徴とする請求項17記載の地上デジタル放送受信装置。
  29. 【請求項29】 受信可能な放送エリアを示す情報が放
    送番組の内容に応じて上記放送信号に付加されて放送さ
    れ、 上記制御手段は、上記受信可能な放送エリアを示す情報
    を抽出し、本装置に予め設定されている本装置が属する
    サービスエリアと、上記受信可能な放送エリアを示す情
    報とが一致した場合に、当該エリア向けに送出された有
    効放送信号であるとして処理を行うことを特徴とする請
    求項17記載の地上デジタル放送受信装置。
  30. 【請求項30】 上記制御手段は、放送信号に含まれて
    いる各放送エリアを識別するエリアコードから、本装置
    が属する放送エリアを特定し、 上記特定した放送エリアに対応したメモリ上のPSI/
    SI情報を更新することを特徴とする請求項17記載の
    地上デジタル放送受信装置。
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