JP2002057331A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002057331A
JP2002057331A JP2000244384A JP2000244384A JP2002057331A JP 2002057331 A JP2002057331 A JP 2002057331A JP 2000244384 A JP2000244384 A JP 2000244384A JP 2000244384 A JP2000244384 A JP 2000244384A JP 2002057331 A JP2002057331 A JP 2002057331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
element isolation
forming
layer
isolation insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2000244384A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Yamada
隆順 山田
Susumu Moriwaki
將 森脇
Michinari Yamanaka
通成 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000244384A priority Critical patent/JP2002057331A/ja
Publication of JP2002057331A publication Critical patent/JP2002057331A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOS型トランジスタの活性領域となる半導
体層における素子分離絶縁膜の近傍部分にファセットが
形成されないようにして、ゲート絶縁膜の信頼性劣化を
防止できるようする。 【解決手段】 シリコン基板100上に、逆テーパ形状
の素子分離絶縁膜105Aを形成した後、シリコン基板
100における素子分離絶縁膜105Aにより囲まれた
領域の上に第1のシリコン層108及び第2のシリコン
層109を、各シリコン層における素子分離絶縁膜10
5Aの近傍部分の表面の結晶方位がシリコン基板100
の表面の結晶方位と一致するように選択エピタキシャル
成長により順次形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、選択エピタキシャ
ル成長により形成され且つMOS型トランジスタの活性
領域となる半導体層を備えた半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積度化及び低電圧化を
実現するため、MOS型トランジスタを微細化する必要
性が高くなってきている。MOS型トランジスタの微細
化のためには、ゲート絶縁膜の薄膜化が最も重要な課題
の1つである。例えば0.10μm以下の設計ルールを
用いたプロセスにおいては、ゲート絶縁膜の膜厚を2.
0nm以下に薄膜化する必要がある。
【0003】しかし、多結晶シリコンよりなるゲート電
極を用いた場合には、ゲート電極におけるゲート絶縁膜
との界面近傍が空乏化することによって、ゲート絶縁膜
の実効的な膜厚(以下、実効膜厚と称する)が増大する
ことが報告されている。また、ゲート電極の空乏化に起
因するゲート絶縁膜の実効膜厚の増大は、ゲート絶縁膜
の薄膜化に伴って一層大きくなる傾向にある。例えば膜
厚2.0nmのゲート絶縁膜では、その実効膜厚が15
%以上増大する。
【0004】そこで、ゲート電極の空乏化を防止してゲ
ート絶縁膜の実効膜厚を薄くする手段として、多結晶シ
リコンに代えて金属材料をゲート電極に用いたメタルゲ
ートプロセスが検討されている。また、メタルゲートに
用いられる材料として、シリコンのバンドギャップの中
央付近(ミッドギャップ)に仕事関数を有するW又はT
iN等の高融点金属(以下、ミッドギャップ金属と称す
る)が検討されている。ミッドギャップ金属をゲート電
極に用いる場合、MOS型トランジスタのしきい値電圧
を例えば0.3V程度の低い値に設定するために、チャ
ネル領域として非常に低い不純物濃度を有する低濃度不
純物層を設ける必要があると共に、短チャネルデバイス
でのパンチスルーを抑制するために、チャネル領域の下
側にパンチスルーストッパーとして高濃度不純物層を設
ける必要がある。これらの低濃度不純物層及び高濃度不
純物層の形成を従来のイオン注入プロセスのみを用いて
行なうことは非常に困難であるため、例えば特開平2−
26074号においてはイオン注入とノンドープの半導
体層のエピタキシャル成長とを組み合わせたプロファイ
ル設計が報告されている。
【0005】具体的には、特開平2−26074号に開
示されている半導体装置の製造方法においては、シリコ
ン基板表面部にパンチスルーストッパーとして比較的高
い不純物濃度を有する不純物層(高濃度不純物層)をイ
オン注入により形成した後、該不純物層の上にチャネル
領域としてノンドープのシリコン層(低濃度不純物層)
をエピタキシャル成長により形成し、その後、該シリコ
ン層の上にゲート絶縁膜を介してミッドギャップ金属よ
りなるゲート電極を形成する。このようにすると、チャ
ネル領域となる低濃度不純物層の不純物濃度を1016
-3以下に抑制することができるので、パンチスルーを
防止しつつ、適切なしきい値電圧が得られる半導体装置
を実現することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の低濃
度不純物層及び高濃度不純物層を有する半導体装置の製
造方法において、高濃度不純物層から低濃度不純物層へ
の不純物拡散を抑制するためには、低濃度不純物層とな
る半導体層をエピタキシャル成長により形成した後に行
なわれる熱処理をできるだけ少なくすることが望まし
い。そのため、半導体基板上に素子分離となる絶縁膜
(以下、素子分離絶縁膜と称する)を形成した後に、半
導体基板における素子分離絶縁膜により囲まれた領域つ
まり素子形成領域の上に、MOS型トランジスタのチャ
ネル領域又は活性領域となるノンドープの半導体層(低
濃度不純物層)を形成する方法が検討されている。
【0007】このとき、MOS型トランジスタにおいて
0.3V程度以下の低いしきい値電圧を得るためには、
膜厚50nm以上の半導体層を選択エピタキシャル成長
により形成する必要がある。
【0008】しかしながら、素子分離絶縁膜の形成後に
半導体基板の表面に膜厚50nm以上の半導体層を選択
エピタキシャル成長により形成した場合には、半導体層
における素子分離絶縁膜の近傍部分にファセット(傾斜
した表面)が形成されてしまう。そして、ファセットが
形成された半導体層をチャネル領域として用いた場合、
半導体層におけるファセットとその他の部分との境界に
生じる段差上でゲート絶縁膜が薄膜化したり又は該段差
周辺で電界集中が発生したりする結果、ゲート絶縁膜の
信頼性が劣化するという問題が生じる。
【0009】図14は従来の半導体装置の断面図であ
る。
【0010】図14に示すように、(100)面を主面
とするシリコン基板10上に素子分離絶縁膜11が形成
されていると共に、シリコン基板10における素子分離
絶縁膜11により囲まれた領域の上に、MOS型トラン
ジスタの活性領域となるシリコン層12が選択エピタキ
シャル成長により形成されている。また、シリコン層1
2における素子分離絶縁膜11の近傍部分にはファセッ
ト12aが形成されている。
【0011】前記に鑑み、本発明は、MOS型トランジ
スタの活性領域となる半導体層における素子分離絶縁膜
の近傍部分にファセットが形成されないようにして、ゲ
ート絶縁膜の信頼性劣化を防止できるようすることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本件発明者らは、様々な形状を有する素子分離絶
縁膜を用いて、半導体基板における素子分離絶縁膜によ
り囲まれた領域の上に半導体層を選択エピタキシャル成
長により形成してみた。その結果、素子分離絶縁膜にお
ける半導体層と接する部分が逆テーパ形状(分離幅が下
方に向かうにつれて小さくなっていく形状)を有してい
る場合には、半導体層における素子分離絶縁膜の近傍部
分の表面の結晶方位が半導体基板の表面の結晶方位と一
致するので、半導体層における素子分離絶縁膜の近傍部
分にファセットが形成されないことを見出した。
【0013】尚、本明細書において、分離幅とは、素子
分離絶縁膜が延びる方向に対して垂直な方向における素
子分離絶縁膜の幅を意味する。
【0014】本発明は、前記の知見に基づきなされたも
のであって、具体的には、本発明に係る半導体装置は、
半導体基板上に形成された素子分離絶縁膜と、半導体基
板における素子分離絶縁膜により囲まれた領域の上に選
択エピタキシャル成長により形成され且つMOS型トラ
ンジスタの活性領域となる半導体層とを備えており、半
導体層における素子分離絶縁膜の近傍部分の表面の結晶
方位が、半導体基板の表面の結晶方位と一致している。
【0015】本発明の半導体装置によると、選択エピタ
キシャル成長により形成され且つMOS型トランジスタ
の活性領域となる半導体層における素子分離絶縁膜の近
傍部分の表面の結晶方位が、半導体基板の表面の結晶方
位と一致している。このため、半導体層の膜厚が100
nm以上であっても、半導体層における素子分離絶縁膜
の近傍部分にファセットが形成されることがないので、
ゲート絶縁膜の信頼性劣化を防止することができる。
【0016】本発明の半導体装置において、素子分離絶
縁膜は、分離幅が下方に向かうにつれて小さくなってい
く逆テーパ形状部を有することが好ましい。
【0017】このようにすると、半導体層を逆テーパ形
状部と接するように形成することにより、半導体層にお
ける素子分離絶縁膜の近傍部分にファセットが形成され
る事態を確実に防止することができる。
【0018】また、この場合、逆テーパ形状部の側面
は、半導体基板の表面に対して95〜105°の角度を
なすことが好ましい。
【0019】このようにすると、素子分離絶縁膜の下部
の幅が過度に小さくなることがないので、分離耐圧の低
下を防止することができる。
【0020】本発明の半導体装置において、素子分離絶
縁膜は、分離幅が上下方向に一定である垂直形状部と、
該垂直形状部の下側に形成され且つ分離幅が下方に向か
うにつれて小さくなっていく逆テーパ形状部とを有して
おり、半導体層の上面は垂直形状部まで達していること
が好ましい。
【0021】このようにすると、半導体層を、その大部
分が逆テーパ形状部と接するように形成することによ
り、半導体層における素子分離絶縁膜の近傍部分にファ
セットが形成される事態を確実に防止することができ
る。また、プロセスばらつき等に起因して、半導体層の
膜厚が半導体装置毎にばらつく場合にも、素子分離絶縁
膜における半導体層の上部と接する部分が垂直形状部で
あるので、チャネル幅の変動を防止してトランジスタ特
性のばらつきをなくすことができる。
【0022】また、この場合、逆テーパ形状部の側面
は、半導体基板の表面に対して95〜105°の角度を
なすことが好ましい。
【0023】このようにすると、素子分離絶縁膜の下部
の幅が過度に小さくなることがないので、分離耐圧の低
下を防止することができる。
【0024】尚、本明細書においては、素子分離絶縁膜
のうち、その側面が半導体基板の表面に対して90°又
は約90°の角度をなしている部分を垂直形状部と称す
るものとする。
【0025】本発明の半導体装置において、素子分離絶
縁膜の下部は半導体基板の表面部に設けられた溝部に埋
め込まれ、溝部の幅は上下方向に一定であるか又は下方
に向かうにつれて大きくなっていくことが好ましい。
【0026】このようにすると、素子分離絶縁膜の分離
深さを、選択エピタキシャル成長により形成される半導
体層の膜厚とは独立して制御できるので、素子分離絶縁
膜の分離深さを深くして分離耐圧を向上させることがで
きる。
【0027】本発明の半導体装置において、半導体層の
膜厚は100nm以上であり、半導体層の上にはゲート
絶縁膜を介して金属材料よりなるゲート電極が形成され
ていることが好ましい。
【0028】このようにすると、ゲート電極の空乏化を
防止してゲート絶縁膜の実効膜厚を薄くすることができ
ると共に、適切なしきい値電圧が得られるMOS型トラ
ンジスタを実現することができる。
【0029】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体基板上に素子分離絶縁膜を形成する工程と、半導体
基板における素子分離絶縁膜により囲まれた領域の上
に、MOS型トランジスタの活性領域となる半導体層を
選択エピタキシャル成長により形成する工程とを備えて
おり、半導体層を選択エピタキシャル成長により形成す
る工程は、半導体層における素子分離絶縁膜の近傍部分
の表面の結晶方位を、半導体基板の表面の結晶方位と一
致させる工程を含む。
【0030】本発明の半導体装置の製造方法によると、
素子分離絶縁膜の形成後に、半導体基板における素子分
離絶縁膜により囲まれた領域の上に、MOS型トランジ
スタの活性領域となる半導体層を、該半導体層における
素子分離絶縁膜の近傍部分の表面の結晶方位が半導体基
板の表面の結晶方位と一致するように選択エピタキシャ
ル成長により形成する。このため、半導体層の膜厚が1
00nm以上であっても、半導体層における素子分離絶
縁膜の近傍部分にファセットが形成されることがないの
で、ゲート絶縁膜の信頼性劣化を防止することができ
る。
【0031】本発明の半導体装置の製造方法において、
素子分離絶縁膜は、分離幅が下方に向かうにつれて小さ
くなっていく逆テーパ形状部を有することが好ましい。
【0032】このようにすると、半導体層を逆テーパ形
状部と接するように形成することにより、半導体層にお
ける素子分離絶縁膜の近傍部分にファセットが形成され
る事態を確実に防止することができる。
【0033】素子分離絶縁膜が逆テーパ形状部を有する
場合、逆テーパ形状部の側面は、半導体基板の表面に対
して95〜105°の角度をなすことが好ましい。
【0034】このようにすると、素子分離絶縁膜の下部
の幅が過度に小さくなることがないので、分離耐圧の低
下を防止することができる。
【0035】素子分離絶縁膜が逆テーパ形状部を有する
場合、素子分離絶縁膜を形成する工程は、半導体基板の
上に第1の絶縁膜を形成する工程と、素子分離形成領域
に開口部を有するレジストパターンを用いて第1の絶縁
膜に対してエッチングを行なって、溝部をその幅が下方
に向かうにつれて小さくなっていくように形成する工程
と、溝部に素子分離絶縁膜となる第2の絶縁膜を埋め込
んだ後、第1の絶縁膜を除去する工程とを含むことが好
ましい。
【0036】このようにすると、適切なエッチングガス
を用いることにより、溝部をその幅が下方に向かうにつ
れて小さくなっていくように簡単に形成できるので、該
溝部に素子分離絶縁膜となる絶縁膜を埋め込むことによ
り、逆テーパ形状部を有する素子分離絶縁膜を簡単に形
成することができる。また、エッチングガスの組成等を
変化させることにより、パターン化された第1の絶縁膜
の側面が半導体基板の表面に対してなす角度を変化さ
せ、それによって溝部の壁面つまり素子分離絶縁膜の側
面が半導体基板の表面に対してなす角度を変化させるこ
とができる。
【0037】素子分離絶縁膜が逆テーパ形状部を有する
場合、素子分離絶縁膜を形成する工程は、半導体基板の
上に第1の絶縁膜を形成する工程と、素子分離形成領域
に開口部を有するレジストパターンを用いて第1の絶縁
膜に対してエッチングを行なって、溝部をその幅が上下
方向に一定になるように形成する工程と、溝部を含む第
1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程と、第2
の絶縁膜に対してエッチングを行なって、溝部の壁面に
第2の絶縁膜よりなるサイドウォールを形成する工程
と、サイドウォールが形成された溝部に素子分離絶縁膜
となる第3の絶縁膜を埋め込んだ後、第1の絶縁膜及び
サイドウォールを除去する工程とを含むことが好まし
い。
【0038】このようにすると、サイドウォールの形状
つまり第2の絶縁膜の堆積膜厚等を変化させることによ
り、素子分離絶縁膜の形状を簡単に制御することができ
る。
【0039】尚、本明細書において、溝部の幅とは、溝
部つまり素子分離形成領域が延びる方向に対して垂直な
方向における溝部の幅を意味する。
【0040】本発明の半導体装置の製造方法において、
素子分離絶縁膜は、分離幅が上下方向に一定である垂直
形状部と、該垂直形状部の下側に形成され且つ分離幅が
下方に向かうにつれて小さくなっていく逆テーパ形状部
とを有しており、半導体層を選択エピタキシャル成長に
より形成する工程は、半導体層を、その上面が垂直形状
部まで達するように形成する工程を含むことが好まし
い。
【0041】このようにすると、半導体層を、その大部
分が逆テーパ形状部と接するように形成することによ
り、半導体層における素子分離絶縁膜の近傍部分にファ
セットが形成される事態を確実に防止することができ
る。また、プロセスばらつき等に起因して、半導体層の
膜厚が半導体装置毎にばらつく場合にも、素子分離絶縁
膜における半導体層の上部と接する部分が垂直形状部で
あるので、チャネル幅の変動を防止してトランジスタ特
性のばらつきをなくすことができる。
【0042】素子分離絶縁膜が垂直形状部と逆テーパ形
状部とを有する場合、逆テーパ形状部の側面は、半導体
基板の表面に対して95〜105°の角度をなすことが
好ましい。
【0043】このようにすると、素子分離絶縁膜の下部
の幅が過度に小さくなることがないので、分離耐圧の低
下を防止することができる。
【0044】素子分離絶縁膜が垂直形状部と逆テーパ形
状部とを有する場合、素子分離絶縁膜を形成する工程
は、半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、素
子分離形成領域に開口部を有するレジストパターンを用
いて第1の絶縁膜に対してエッチングを行なって、溝部
をその幅が下方に向かうにつれて一定を保った後に小さ
くなっていくように形成する工程と、溝部に素子分離絶
縁膜となる第2の絶縁膜を埋め込んだ後、第1の絶縁膜
を除去する工程とを含むことが好ましい。
【0045】このようにすると、適切なエッチングガス
をその組成等を変化させながら用いることにより、溝部
をその幅が下方に向かうにつれて一定を保った後に小さ
くなっていくように簡単に形成できるので、該溝部に素
子分離絶縁膜となる絶縁膜を埋め込むことにより、垂直
形状部と逆テーパ形状部とを有する素子分離絶縁膜を簡
単に形成することができる。
【0046】素子分離絶縁膜が垂直形状部と逆テーパ形
状部とを有する場合、素子分離絶縁膜を形成する工程
は、半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、素
子分離形成領域に開口部を有するレジストパターンを用
いて第1の絶縁膜に対してエッチングを行なって、溝部
をその幅が上下方向に一定になるように形成する工程
と、溝部を含む第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成
する工程と、第2の絶縁膜に対してエッチングを行なっ
て、溝部の壁面に第2の絶縁膜よりなり且つ第1の絶縁
膜の上面よりも低い上端を有するサイドウォールを形成
する工程と、サイドウォールが形成された溝部に素子分
離絶縁膜となる第3の絶縁膜を埋め込んだ後、第1の絶
縁膜及びサイドウォールを除去する工程とを含むことが
好ましい。
【0047】このようにすると、サイドウォールの形状
つまり第2の絶縁膜の堆積膜厚等を変化させることによ
り、素子分離絶縁膜の形状を簡単に制御することができ
る。
【0048】本発明の半導体装置の製造方法において、
素子分離絶縁膜を形成する工程は、半導体基板の表面部
に溝部をその幅が上下方向に一定になるように又は下方
に向かうにつれて大きくなっていくように形成した後、
素子分離絶縁膜を、その下部が溝部に埋め込まれるよう
に形成する工程を含むことが好ましい。
【0049】このようにすると、素子分離絶縁膜の分離
深さを、選択エピタキシャル成長により形成される半導
体層の膜厚とは独立して制御できるので、素子分離絶縁
膜の分離深さを深くして分離耐圧を向上させることがで
きる。
【0050】また、この場合、半導体層を選択エピタキ
シャル成長により形成する工程は、半導体基板における
素子分離絶縁膜により囲まれた領域の表面部に高濃度不
純物層を形成する工程と、高濃度不純物層の上にノンド
ープの半導体層を選択エピタキシャル成長により形成す
る工程とを含むことが好ましい。
【0051】このようにすると、MOS型トランジスタ
のチャネル領域となる半導体層つまり低濃度不純物層の
膜厚をしきい値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、該
低濃度不純物層を簡単に形成することができる。また、
半導体基板上にCMOS型トランジスタを形成する場
合、半導体基板における素子分離絶縁膜により囲まれた
領域の表面部に高濃度不純物層を形成する工程でイオン
注入のため用いられるレジストパターンを、ウェル領域
を形成するためのイオン注入にも用いることによって、
レジストプロセスを低減して工程を簡単化することがで
きる。
【0052】本発明の半導体装置の製造方法において、
半導体層を選択エピタキシャル成長により形成する工程
は、半導体基板における素子分離絶縁膜により囲まれた
領域の表面部に高濃度不純物層を形成する工程と、高濃
度不純物層の上にノンドープの第1の半導体層を選択エ
ピタキシャル成長により形成する工程と、高濃度不純物
層に含まれる不純物を第1の半導体層に固相拡散させた
後、第1の半導体層の上にノンドープの第2の半導体層
を選択エピタキシャル成長により形成する工程とを含む
ことが好ましい。
【0053】このようにすると、MOS型トランジスタ
のチャネル領域となる第2の半導体層つまり低濃度不純
物層の膜厚をしきい値電圧の低減に必要な値に制御しつ
つ、素子分離絶縁膜の分離深さを深くして分離耐圧を向
上させることができる。また、半導体基板上にCMOS
型トランジスタを形成する場合、半導体基板における素
子分離絶縁膜により囲まれた領域の表面部に高濃度不純
物層を形成する工程でイオン注入のため用いられるレジ
ストパターンを、ウェル領域を形成するためのイオン注
入にも用いることによって、レジストプロセスを低減し
て工程を簡単化することができる。
【0054】本発明の半導体装置の製造方法において、
半導体層を選択エピタキシャル成長により形成する工程
は、半導体基板における素子分離絶縁膜により囲まれた
領域の上にノンドープの第1の半導体層を選択エピタキ
シャル成長により形成する工程と、第1の半導体層中に
高濃度不純物層を形成した後、第1の半導体層の上にノ
ンドープの第2の半導体層を選択エピタキシャル成長に
より形成する工程とを含むことが好ましい。
【0055】このようにすると、MOS型トランジスタ
のチャネル領域となる第2の半導体層つまり低濃度不純
物層の膜厚をしきい値電圧の低減に必要な値に制御しつ
つ、素子分離絶縁膜の分離深さを深くして分離耐圧を向
上させることができる。また、第1の半導体層つまり高
濃度不純物層を制御性よく形成することができる。
【0056】本発明の半導体装置の製造方法において、
半導体層の膜厚は100nm以上であり、半導体層を選
択エピタキシャル成長により形成する工程の後に、半導
体層の上にゲート絶縁膜を介して金属材料よりなるゲー
ト電極を形成する工程をさらに備えていることが好まし
い。
【0057】このようにすると、ゲート電極の空乏化を
防止してゲート絶縁膜の実効膜厚を薄くすることができ
ると共に、適切なしきい値電圧が得られるMOS型トラ
ンジスタを実現することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法に
ついて、NMOS型トランジスタを例として図面を参照
しながら説明する。
【0059】図1(a)〜(e)及び図2(a)〜
(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【0060】まず、図1(a)に示すように、例えば
(100)面を主面とするp型のシリコン基板100上
に、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜からなる保護膜
101、及び例えば膜厚200nmのシリコン窒化膜か
らなる第1の絶縁膜102を順次形成した後、第1の絶
縁膜102の上に素子形成領域を覆う第1のレジストパ
ターン103、言い換えると、素子分離形成領域に開口
部を有する第1のレジストパターン103を形成する。
尚、NMOS型トランジスタを形成しようとする領域
(以下、NMOSFET形成領域と称する)は素子形成
領域の一部であり、素子分離形成領域は素子形成領域を
囲むように設けられている。
【0061】次に、図1(b)に示すように、第1のレ
ジストパターン103をマスクとして第1の絶縁膜10
2に対してドライエッチングを行なって、溝部104を
その幅a1が下方に向かうにつれて小さくなっていくよ
うに形成する。
【0062】このとき、エッチングガスとして例えばC
HF3 、CF4 及びO2 の混合ガスを流量比(CH
3:CF4:O2 =)4:1:0.5程度の条件下で用
いることにより、第1の絶縁膜102つまりシリコン窒
化膜を、その側面がシリコン基板100の表面に対して
75〜85°程度の角度をなすようにパターン化でき、
それによって溝部104をその幅a1が下方に向かうに
つれて小さくなっていくように形成することができる。
【0063】次に、第1のレジストパターン103、及
び保護膜101における溝部104に露出する部分を除
去した後、図1(c)に示すように、溝部104を含む
第1の絶縁膜102の上に溝部104が完全に埋まるよ
うに例えばシリコン酸化膜からなる第2の絶縁膜105
を堆積し、その後、例えばCMP法により溝部104の
外側の第2の絶縁膜105を除去する。
【0064】次に、第1の絶縁膜102及び保護膜10
1を除去して、図1(d)に示すように、第2の絶縁膜
105よりなる素子分離絶縁膜105Aをシリコン基板
100上に形成する。これにより、分離幅b1が下方に
向かうにつれて小さくなっていく逆テーパ形状を有する
素子分離絶縁膜105Aを形成することができる。この
とき、素子分離絶縁膜105Aの側面はシリコン基板1
00の表面に対して95〜105°程度の角度をなす。
【0065】次に、図1(e)に示すように、シリコン
基板100の上に、NMOSFET形成領域以外の他の
部分を覆う第2のレジストパターン106を用いてシリ
コン基板100に対して、例えばボロン(B)等のp型
不純物をイオン注入して、シリコン基板100における
NMOSFET形成領域の表面部に第1のp型高濃度不
純物層107を形成する。このとき、シリコン基板10
0におけるNMOSFET形成領域のうちの素子分離絶
縁膜105Aの近傍にも第1のp型高濃度不純物層10
7を形成するために、p型不純物のイオン注入において
角度注入を用いる。
【0066】次に、第1のp型高濃度不純物層107の
表面を含むシリコン基板100の表面に形成されている
自然酸化膜を除去することによって、シリコン基板10
0の表面を清浄化した後、図2(a)に示すように、シ
リコン基板100における素子分離絶縁膜105Aによ
り囲まれた領域(つまり素子形成領域)の上に、例えば
膜厚100nmのノンドープの第1のシリコン層108
を選択エピタキシャル成長により形成する。このとき、
素子分離絶縁膜105Aが逆テーパ形状を有するため、
第1のシリコン層108における素子分離絶縁膜105
Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シリコン基板100
の表面の結晶方位、具体的には(100)と一致させる
ことができる。すなわち、ファセット形成を防止しつ
つ、第1のシリコン層108を選択エピタキシャル成長
により形成できる。
【0067】次に、図2(b)に示すように、熱処理を
用いて第1のp型高濃度不純物層107に含まれるp型
不純物を第1のシリコン層108に固相拡散させること
により、第1のシリコン層108におけるNMOSFE
T形成領域に、第2のp型高濃度不純物層108aを形
成する。
【0068】次に、図2(c)に示すように、第2のp
型高濃度不純物層108aの上を含む第1のシリコン層
108の上に例えば膜厚100nmのノンドープの第2
のシリコン層109を選択エピタキシャル成長により形
成する。このとき、素子分離絶縁膜105Aが逆テーパ
形状を有するため、第2のシリコン層109における素
子分離絶縁膜105Aの近傍部分の表面の結晶方位を、
シリコン基板100の表面の結晶方位、具体的には(1
00)と一致させることができる。すなわち、ファセッ
ト形成を防止しつつ、第2のシリコン層109を選択エ
ピタキシャル成長により形成できる。また、このとき、
第2のシリコン層109を、その上面が素子分離絶縁膜
105Aの上面と面一になるように形成しているため、
平坦な表面を得ることができる。
【0069】次に、図2(d)に示すように、第2のシ
リコン層109におけるNMOSFET形成領域の上
に、ゲート絶縁膜110を介して、例えばタングステン
からなるメタルゲート電極111を形成すると共にメタ
ルゲート電極111の側面に絶縁性のサイドウォール1
12を形成する。また、第2のシリコン層109におけ
るNMOSFET形成領域の表面部に、LDD領域又は
エクステンション領域となるn型不純物層113、及び
ソース領域又はドレイン領域となるn型高濃度不純物層
114を形成する。これにより、NMOS型トランジス
タが完成する。その後、NMOS型トランジスタが形成
されたシリコン基板100の上に層間絶縁膜115を形
成した後、層間絶縁膜115にn型高濃度不純物層11
4と接続するコンタクト116を形成すると共に層間絶
縁膜115の上にコンタクト116と接続する金属配線
117を形成して、第1の実施形態に係る半導体装置の
形成を完了する。
【0070】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、シリコン基板100の上に、逆テーパ形状の素
子分離絶縁膜105Aを形成した後、シリコン基板10
0における素子分離絶縁膜105Aにより囲まれた素子
形成領域の上に、MOS型トランジスタの活性領域とな
る半導体層、具体的には、第1のシリコン層108及び
第2のシリコン層109を選択エピタキシャル成長によ
り形成する。このため、半導体層における素子分離絶縁
膜105Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シリコン基
板100の表面の結晶方位と一致させることができる。
従って、半導体層の膜厚が100nm以上であっても、
半導体層における素子分離絶縁膜105Aの近傍部分に
ファセットが形成されることがないので、ゲート絶縁膜
110の信頼性劣化を防止することができる。
【0071】また、第1の実施形態によると、シリコン
基板100の上に第1の絶縁膜102を形成した後、素
子分離形成領域に開口部を有する第1のレジストパター
ン103を用いて第1の絶縁膜102に対してエッチン
グを行なって、溝部104をその幅a1が下方に向かう
につれて小さくなっていくように形成し、その後、溝部
104に第2の絶縁膜105を埋め込んだ後、第1の絶
縁膜102を除去して、第2の絶縁膜105よりなる逆
テーパ形状の素子分離絶縁膜105Aを形成する。この
ため、例えば第1の絶縁膜102としてシリコン窒化膜
を用いる場合、エッチングガスとして例えばCHF3
CF4 及びO2 の混合ガスを流量比4:1:0.5程度
の条件下で用いることにより、第1の絶縁膜102を、
その側面がシリコン基板100の表面に対して75〜8
5°程度の角度をなすようにパターン化できる。すなわ
ち、工程数を増やすことなく、溝部104をその幅a1
が下方に向かうにつれて小さくなっていくように簡単に
形成できるので、溝部104に素子分離絶縁膜105A
となる絶縁膜を埋め込むことにより、逆テーパ形状の素
子分離絶縁膜105Aを簡単に形成することができる。
また、CHF3 、CF4 及びO2 の混合ガスにおけるC
HF3 及びO2 の流量比を増加させることによって、パ
ターン化された第1の絶縁膜102の側面がシリコン基
板100の表面に対してなす角度を小さくし、それによ
って溝部104の壁面つまり素子分離絶縁膜105Aの
側面がシリコン基板100の表面に対してなす角度を大
きくすることができる。
【0072】また、第1の実施形態によると、シリコン
基板100におけるNMOSFET形成領域の表面部に
第1のp型高濃度不純物層107を形成した後、第1の
p型高濃度不純物層107の上にノンドープの第1のシ
リコン層108を選択エピタキシャル成長により形成
し、その後、第1のp型高濃度不純物層107に含まれ
るp型不純物を第1のシリコン層108に固相拡散させ
た後、第1のシリコン層108の上にノンドープの第2
のシリコン層109を選択エピタキシャル成長により形
成する。このため、MOS型トランジスタのチャネル領
域となる第2のシリコン層109つまり低濃度不純物層
の膜厚をしきい値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、
素子分離絶縁膜105Aの分離深さを深くして分離耐圧
を向上させることができる。また、シリコン基板100
上にCMOS型トランジスタを形成する場合、第1のp
型高濃度不純物層107を形成する工程でイオン注入の
ため用いられる第2のレジストパターン106を、ウェ
ル領域を形成するためのイオン注入にも用いることによ
って、レジストプロセスを低減して工程を簡単化するこ
とができる。
【0073】また、第1の実施形態によると、ゲート電
極としてメタルゲート電極111を用いているため、ゲ
ート電極の空乏化を防止してゲート絶縁膜の実効膜厚を
薄くすることができる。
【0074】尚、第1の実施形態において、シリコン基
板100としてp型シリコン基板を用いたが、これに代
えて、n型又はノンドープのシリコン基板にp型ウェル
領域を形成して用いてもよい。
【0075】また、第1の実施形態において、シリコン
基板100の主面として(100)面を用いたが、これ
に代えて、(111)面等を用いてもよい。
【0076】また、第1の実施形態において、メタルゲ
ート電極111の材料としてタングステンを用いたが、
これに代えて、他のミッドギャップ金属、例えばモリブ
デン、タンタル又は窒化チタン等を用いてもよい。
【0077】また、第1の実施形態において、MOS型
トランジスタのチャネル領域となる第2のシリコン層1
09の膜厚は100nmであったが、該膜厚は100n
m以上であることが好ましい。このようにすると、MO
S型トランジスタのしきい値電圧を十分に低い値に設定
することができる。
【0078】また、第1の実施形態において、素子分離
絶縁膜105Aの側面がシリコン基板100の表面に対
して95〜105°程度の角度をなすことが好ましい。
このようにすると、選択エピタキシャル成長により形成
された半導体層における素子分離絶縁膜105Aの近傍
部分にファセットが形成される事態を確実に防止するこ
とができる。また、素子分離絶縁膜105Aの下部の幅
が過度に小さくなることがないので、分離耐圧の低下を
防止することができる。
【0079】また、第1の実施形態において、素子分離
絶縁膜105Aの下部はシリコン基板100の表面部に
設けられた溝部に埋め込まれ、該溝部の幅は上下方向に
一定であるか又は下方に向かうにつれて大きくなってい
くことが好ましい。このようにすると、素子分離絶縁膜
105Aの分離深さを、選択エピタキシャル成長によっ
て形成される半導体層の膜厚とは独立して制御できるの
で、素子分離絶縁膜105Aの分離深さを深くして分離
耐圧を向上させることができる。また、この場合、素子
分離絶縁膜105Aの形成後、シリコン基板100にお
けるNMOSFET形成領域の表面部にp型高濃度不純
物層を形成し、その後、該p型高濃度不純物層の上にノ
ンドープのシリコン層を選択エピタキシャル成長により
形成することによって、MOS型トランジスタのチャネ
ル領域となるシリコン層つまり低濃度不純物層の膜厚を
しきい値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、該低濃度
不純物層を簡単に形成することができる。
【0080】また、第1の実施形態において、シリコン
基板100におけるNMOSFET形成領域の表面部に
第1のp型高濃度不純物層107を形成した後、第1の
p型高濃度不純物層107の上にノンドープの第1のシ
リコン層108を選択エピタキシャル成長により形成
し、その後、第1のp型高濃度不純物層107に含まれ
るp型不純物を第1のシリコン層108に固相拡散させ
た後、第1のシリコン層108の上にノンドープの第2
のシリコン層109を選択エピタキシャル成長により形
成したが、これに代えて、シリコン基板100における
NMOSFET形成領域の上にノンドープの第1のシリ
コン層を選択エピタキシャル成長により形成した後、第
1のシリコン層中にp型高濃度不純物層を形成し、その
後、第1のシリコン層の上にノンドープの第2の半導体
層を選択エピタキシャル成長により形成してもよい。
【0081】また、第1の実施形態において、第1の絶
縁膜102としてシリコン窒化膜を用いると共に第2の
絶縁膜105としてシリコン酸化膜を用いたが、これに
限られず、第1の絶縁膜102と第2の絶縁膜105と
してエッチング選択比を有する異なる絶縁性材料膜をそ
れぞれ用いることが好ましい。
【0082】また、第1の実施形態において、NMOS
型トランジスタを形成したが、これに代えて、PMOS
型トランジスタを形成してもよいし、又は、レジストパ
ターン形成工程又はイオン注入工程等を必要に応じて追
加してNMOS型トランジスタとPMOS型トランジス
タとを同一基板上に形成することにより、CMOS型ト
ランジスタを形成してもよい。
【0083】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
NMOS型トランジスタを例として図面を参照しながら
説明する。
【0084】図3(a)〜(d)、図4(a)〜(d)
及び図5(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0085】まず、図3(a)に示すように、例えば
(100)面を主面とするp型のシリコン基板200上
に、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜からなる保護膜
201、及び例えば膜厚200nmのシリコン窒化膜か
らなる第1の絶縁膜202を順次形成した後、第1の絶
縁膜202の上に素子形成領域を覆う第1のレジストパ
ターン203、言い換えると、素子分離形成領域に開口
部を有する第1のレジストパターン203を形成する。
尚、NMOSFET形成領域は素子形成領域の一部であ
り、素子分離形成領域は素子形成領域を囲むように設け
られている。
【0086】次に、図3(b)に示すように、第1のレ
ジストパターン203をマスクとして第1の絶縁膜20
2に対してドライエッチングを行なって、溝部204を
その幅a2が上下方向に一定になるように形成する。こ
のとき、エッチングガスとして例えばCHF3 、CF4
及びO2 の混合ガスを流量比(CHF3:CF4:O
2=)1:1:0.2程度の条件下で用いることによ
り、第1の絶縁膜202つまりシリコン窒化膜を、その
側面がシリコン基板200の表面に対してほぼ90°の
角度をなすようにパターン化でき、それによって溝部2
04をその幅a2が上下方向に一定になるように形成す
ることができる。
【0087】次に、第1のレジストパターン203を除
去した後、図3(c)に示すように、溝部204を含む
第1の絶縁膜202の上に例えば膜厚30nmのシリコ
ン窒化膜からなる第2の絶縁膜205を堆積する。
【0088】次に、図3(d)に示すように、第2の絶
縁膜205に対して異方性ドライエッチングによるエッ
チバックを行なって、溝部204の壁面に第2の絶縁膜
205よりなる第1のサイドウォール205aを形成す
る。これにより、第1のサイドウォール205aが形成
された溝部204の幅a2’は下方に向かうにつれて小
さくなっていく。
【0089】次に、保護膜201における溝部204に
露出する部分を除去した後、図4(a)に示すように、
第1の絶縁膜202の上に、第1のサイドウォール20
5aが形成された溝部204が完全に埋まるように例え
ばシリコン酸化膜からなる第3の絶縁膜206を堆積
し、その後、例えばCMP法により溝部204の外側の
第3の絶縁膜206を除去する。
【0090】次に、第1の絶縁膜202、第1のサイド
ウォール205a及び保護膜201を除去して、図4
(b)に示すように、第3の絶縁膜206よりなる素子
分離絶縁膜206Aをシリコン基板200上に形成す
る。これにより、分離幅b2が下方に向かうにつれて小
さくなっていく逆テーパ形状を有する素子分離絶縁膜2
06Aを形成することができる。
【0091】次に、図4(c)に示すように、NMOS
FET形成領域以外の他の部分を覆う第2のレジストパ
ターン207を用いてシリコン基板200に対して、例
えばボロン等のp型不純物をイオン注入して、シリコン
基板200におけるNMOSFET形成領域の表面部に
第1のp型高濃度不純物層208を形成する。このと
き、シリコン基板200におけるNMOSFET形成領
域のうちの素子分離絶縁膜206Aの近傍にも第1のp
型高濃度不純物層208を形成するために、p型不純物
のイオン注入において角度注入を用いる。
【0092】次に、第1のp型高濃度不純物層208の
表面を含むシリコン基板200の表面に形成されている
自然酸化膜を除去することによって、シリコン基板20
0の表面を清浄化した後、図4(d)に示すように、シ
リコン基板200における素子分離絶縁膜206Aによ
り囲まれた領域(つまり素子形成領域)の上に、例えば
膜厚100nmのノンドープの第1のシリコン層209
を選択エピタキシャル成長により形成する。このとき、
素子分離絶縁膜206Aが逆テーパ形状を有するため、
第1のシリコン層209における素子分離絶縁膜206
Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シリコン基板200
の表面の結晶方位、具体的には(100)と一致させる
ことができる。すなわち、ファセット形成を防止しつ
つ、第1のシリコン層209を選択エピタキシャル成長
により形成できる。
【0093】次に、図5(a)に示すように、熱処理を
用いて第1のp型高濃度不純物層208に含まれるp型
不純物を第1のシリコン層209に固相拡散させること
により、第1のシリコン層209におけるNMOSFE
T形成領域に、第2のp型高濃度不純物層209aを形
成する。
【0094】次に、図5(b)に示すように、第2のp
型高濃度不純物層209aの上を含む第1のシリコン層
209の上に例えば膜厚100nmのノンドープの第2
のシリコン層210を選択エピタキシャル成長により形
成する。このとき、素子分離絶縁膜206Aが逆テーパ
形状を有するため、第2のシリコン層210における素
子分離絶縁膜206Aの近傍部分の表面の結晶方位を、
シリコン基板200の表面の結晶方位、具体的には(1
00)と一致させることができる。すなわち、ファセッ
ト形成を防止しつつ、第2のシリコン層210を選択エ
ピタキシャル成長により形成できる。また、このとき、
第2のシリコン層210を、その上面が素子分離絶縁膜
206Aの上面と面一になるように形成しているため、
平坦な表面を得ることができる。
【0095】次に、図5(c)に示すように、第2のシ
リコン層210におけるNMOSFET形成領域の上
に、ゲート絶縁膜211を介して、例えばタングステン
からなるメタルゲート電極212を形成すると共にメタ
ルゲート電極212の側面に絶縁性の第2のサイドウォ
ール213を形成する。また、第2のシリコン層210
におけるNMOSFET形成領域の表面部に、LDD領
域又はエクステンション領域となるn型不純物層21
4、及びソース領域又はドレイン領域となるn型高濃度
不純物層215を形成する。これにより、NMOS型ト
ランジスタが完成する。その後、NMOS型トランジス
タが形成されたシリコン基板200の上に層間絶縁膜2
16を形成した後、層間絶縁膜216にn型高濃度不純
物層215と接続するコンタクト217を形成すると共
に層間絶縁膜216の上にコンタクト217と接続する
金属配線218を形成して、第2の実施形態に係る半導
体装置の形成を完了する。
【0096】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、シリコン基板200の上に、逆テーパ形状の素
子分離絶縁膜206Aを形成した後、シリコン基板20
0における素子分離絶縁膜206Aにより囲まれた素子
形成領域の上に、MOS型トランジスタの活性領域とな
る半導体層、具体的には、第1のシリコン層209及び
第2のシリコン層210を選択エピタキシャル成長によ
り形成する。このため、半導体層における素子分離絶縁
膜206Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シリコン基
板200の表面の結晶方位と一致させることができる。
従って、半導体層の膜厚が100nm以上であっても、
半導体層における素子分離絶縁膜206Aの近傍部分に
ファセットが形成されることがないので、ゲート絶縁膜
211の信頼性劣化を防止することができる。
【0097】また、第2の実施形態によると、シリコン
基板200の上に第1の絶縁膜202を形成した後、素
子分離形成領域に開口部を有する第1のレジストパター
ン203を用いて第1の絶縁膜202に対してエッチン
グを行なって、溝部204をその幅a2が上下方向に一
定になるように形成し、その後、溝部204を含む第1
の絶縁膜202の上に第2の絶縁膜205を形成した
後、第2の絶縁膜205に対してエッチングを行なっ
て、溝部204の壁面に第2の絶縁膜205よりなりる
第1のサイドウォール205aを形成し、その後、第1
のサイドウォール205aが形成された溝部204に第
3の絶縁膜206を埋め込んだ後、第1の絶縁膜202
及び第1のサイドウォール205aを除去して、第3の
絶縁膜206よりなる逆テーパ形状の素子分離絶縁膜2
06Aを形成する。このため、第1のサイドウォール2
05aの形状つまり第2の絶縁膜205の堆積膜厚等を
変化させることによって、素子分離絶縁膜206Aの形
状を簡単に制御することができる。
【0098】また、第2の実施形態によると、シリコン
基板200におけるNMOSFET形成領域の表面部に
第1のp型高濃度不純物層208を形成した後、第1の
p型高濃度不純物層208の上にノンドープの第1のシ
リコン層209を選択エピタキシャル成長により形成
し、その後、第1のp型高濃度不純物層208に含まれ
るp型不純物を第1のシリコン層209に固相拡散させ
た後、第1のシリコン層209の上にノンドープの第2
のシリコン層210を選択エピタキシャル成長により形
成する。このため、MOS型トランジスタのチャネル領
域となる第2のシリコン層210つまり低濃度不純物層
の膜厚をしきい値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、
素子分離絶縁膜206Aの分離深さを深くして分離耐圧
を向上させることができる。また、シリコン基板200
上にCMOS型トランジスタを形成する場合、第1のp
型高濃度不純物層208を形成する工程でイオン注入の
ため用いられる第2のレジストパターン207を、ウェ
ル領域を形成するためのイオン注入にも用いることによ
って、レジストプロセスを低減して工程を簡単化するこ
とができる。
【0099】また、第2の実施形態によると、ゲート電
極としてメタルゲート電極212を用いているため、ゲ
ート電極の空乏化を防止してゲート絶縁膜の実効膜厚を
薄くすることができる。
【0100】尚、第2の実施形態において、シリコン基
板200としてp型シリコン基板を用いたが、これに代
えて、n型又はノンドープのシリコン基板にp型ウェル
領域を形成して用いてもよい。
【0101】また、第2の実施形態において、シリコン
基板200の主面として(100)面を用いたが、これ
に代えて、(111)面等を用いてもよい。
【0102】また、第2の実施形態において、メタルゲ
ート電極212の材料としてタングステンを用いたが、
これに代えて、他のミッドギャップ金属、例えばモリブ
デン、タンタル又は窒化チタン等を用いてもよい。
【0103】また、第2の実施形態において、MOS型
トランジスタのチャネル領域となる第2のシリコン層2
10の膜厚は100nmであったが、該膜厚は100n
m以上であることが好ましい。このようにすると、MO
S型トランジスタのしきい値電圧を十分に低い値に設定
することができる。
【0104】また、第2の実施形態において、素子分離
絶縁膜206Aの側面がシリコン基板200の表面に対
して95〜105°程度の角度をなすことが好ましい。
このようにすると、選択エピタキシャル成長により形成
された半導体層における素子分離絶縁膜206Aの近傍
部分にファセットが形成される事態を確実に防止するこ
とができる。また、素子分離絶縁膜206Aの下部の幅
が過度に小さくなることがないので、分離耐圧の低下を
防止することができる。
【0105】また、第2の実施形態において、素子分離
絶縁膜206Aの下部はシリコン基板200の表面部に
設けられた溝部に埋め込まれ、該溝部の幅は上下方向に
一定であるか又は下方に向かうにつれて大きくなってい
くことが好ましい。このようにすると、素子分離絶縁膜
206Aの分離深さを、選択エピタキシャル成長によっ
て形成される半導体層の膜厚とは独立して制御できるの
で、素子分離絶縁膜206Aの分離深さを深くして分離
耐圧を向上させることができる。また、この場合、素子
分離絶縁膜206Aの形成後、シリコン基板200にお
けるNMOSFET形成領域の表面部にp型高濃度不純
物層を形成し、その後、該p型高濃度不純物層の上にノ
ンドープのシリコン層を選択エピタキシャル成長により
形成することによって、MOS型トランジスタのチャネ
ル領域となるシリコン層つまり低濃度不純物層の膜厚を
しきい値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、該低濃度
不純物層を簡単に形成することができる。
【0106】また、第2の実施形態において、シリコン
基板200におけるNMOSFET形成領域の表面部に
第1のp型高濃度不純物層208を形成した後、第1の
p型高濃度不純物層208の上にノンドープの第1のシ
リコン層209を選択エピタキシャル成長により形成
し、その後、第1のp型高濃度不純物層208に含まれ
るp型不純物を第1のシリコン層209に固相拡散させ
た後、第1のシリコン層209の上にノンドープの第2
のシリコン層210を選択エピタキシャル成長により形
成したが、これに代えて、シリコン基板200における
NMOSFET形成領域の上にノンドープの第1のシリ
コン層を選択エピタキシャル成長により形成した後、第
1のシリコン層中にp型高濃度不純物層を形成し、その
後、第1のシリコン層の上にノンドープの第2の半導体
層を選択エピタキシャル成長により形成してもよい。
【0107】また、第2の実施形態において、第1の絶
縁膜202又は第2の絶縁膜205としてシリコン窒化
膜を用いると共に第3の絶縁膜206としてシリコン酸
化膜を用いたが、これに限られず、第1の絶縁膜202
又は第2の絶縁膜205と第3の絶縁膜206としてエ
ッチング選択比を有する異なる絶縁性材料膜をそれぞれ
用いることが好ましい。
【0108】また、第2の実施形態において、NMOS
型トランジスタを形成したが、これに代えて、PMOS
型トランジスタを形成してもよいし、又は、レジストパ
ターン形成工程又はイオン注入工程等を必要に応じて追
加してNMOS型トランジスタとPMOS型トランジス
タとを同一基板上に形成することにより、CMOS型ト
ランジスタを形成してもよい。
【0109】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
NMOS型トランジスタを例として図面を参照しながら
説明する。
【0110】図6(a)〜(e)及び図7(a)〜
(d)は、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【0111】まず、図6(a)に示すように、例えば
(100)面を主面とするp型のシリコン基板300上
に、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜からなる保護膜
301、及び例えば膜厚250nmのシリコン窒化膜か
らなる第1の絶縁膜302を順次形成した後、第1の絶
縁膜302の上に素子形成領域を覆う第1のレジストパ
ターン303、言い換えると、素子分離形成領域に開口
部を有する第1のレジストパターン303を形成する。
尚、NMOSFET形成領域は素子形成領域の一部であ
り、素子分離形成領域は素子形成領域を囲むように設け
られている。
【0112】次に、図6(b)に示すように、第1のレ
ジストパターン303をマスクとして第1の絶縁膜30
2に対してドライエッチングを行なって、第1の絶縁膜
302の表面部を深さ50nmだけ除去することによ
り、溝上部304aをその幅a3が上下方向に一定にな
るように形成する。このとき、エッチングガスとして例
えばCHF3 、CF4 及びO2 の混合ガスを流量比(C
HF3:CF4:O2 =)1:1:0.2程度の条件下で
用いる。
【0113】次に、図6(c)に示すように、第1のレ
ジストパターン303をマスクとして第1の絶縁膜30
2に対してドライエッチングを行なって、第1の絶縁膜
302における溝上部304aの下側を除去することに
より、溝下部304bをその幅a3が下方に向かうにつ
れて小さくなっていくように形成する。このとき、エッ
チングガスとして例えばCHF3 、CF4 及びO2 の混
合ガスを流量比(CHF3:CF4:O2 =)4:1:
0.5程度の条件下で用いることにより、第1の絶縁膜
302つまりシリコン窒化膜を、その側面がシリコン基
板300の表面に対して75〜85°程度の角度をなす
ようにパターン化でき、それによって溝下部304bを
その幅a3が下方に向かうにつれて小さくなっていくよ
うに形成することができる。
【0114】尚、図6(b)及び図6(c)に示す工程
によって、溝上部304a及び溝下部304bよりなる
溝部304が形成されると共に、溝部304の幅a3は
下方に向かうにつれて一定を保った後に小さくなってい
く。
【0115】次に、第1のレジストパターン303、及
び保護膜301における溝部304に露出する部分を除
去した後、図6(d)に示すように、溝部304を含む
第1の絶縁膜302の上に溝部304が完全に埋まるよ
うに例えばシリコン酸化膜からなる第2の絶縁膜305
を堆積し、その後、例えばCMP法により溝部304の
外側の第2の絶縁膜305を除去する。
【0116】次に、第1の絶縁膜302及び保護膜30
1を除去して、図6(e)に示すように、第2の絶縁膜
305よりなる素子分離絶縁膜305Aをシリコン基板
300上に形成する。これにより、分離幅b3が上下方
向に一定である垂直形状部305A1と、該垂直形状部
305A1の下側に形成され且つ分離幅b3が下方に向
かうにつれて小さくなっていく逆テーパ形状部305A
2とを備えた素子分離絶縁膜305Aが形成される。
【0117】尚、素子分離絶縁膜305Aの逆テーパ形
状部305A2の側面はシリコン基板300の表面に対
して95〜105°程度の角度をなす。また、素子分離
絶縁膜305Aの垂直形状部305A1の厚さは50n
mであり、素子分離絶縁膜305Aの逆テーパ形状部3
05A2の厚さは200nmである。
【0118】次に、シリコン基板300の表面に形成さ
れている自然酸化膜を除去することによって、シリコン
基板300の表面を清浄化した後、図7(a)に示すよ
うに、シリコン基板300における素子分離絶縁膜30
5Aにより囲まれた領域(つまり素子形成領域)の上
に、例えば膜厚100nmのノンドープの第1のシリコ
ン層306を選択エピタキシャル成長により形成する。
このとき、素子分離絶縁膜305Aにおける第1のシリ
コン層306と接する部分が逆テーパ形状部305A2
であるため、第1のシリコン層306における素子分離
絶縁膜305Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シリコ
ン基板300の表面の結晶方位、具体的には(100)
と一致させることができる。すなわち、ファセット形成
を防止しつつ、第1のシリコン層306を選択エピタキ
シャル成長により形成できる。
【0119】次に、図7(b)に示すように、NMOS
FET形成領域以外の他の部分を覆う第2のレジストパ
ターン307を用いて第1のシリコン層306に対し
て、例えばボロン等のp型不純物をイオン注入して、第
1のシリコン層306におけるNMOSFET形成領域
にp型高濃度不純物層306aを形成する。このとき、
第1のシリコン層306におけるNMOSFET形成領
域のうちの素子分離絶縁膜305Aの近傍にもp型高濃
度不純物層306aを形成するために、p型不純物のイ
オン注入において角度注入を用いる。
【0120】次に、イオン注入に起因してp型高濃度不
純物層306aに生じた欠陥を回復するための熱処理を
行なった後、図7(c)に示すように、p型高濃度不純
物層306aの上を含む第1のシリコン層306の上に
例えば膜厚120nmのノンドープの第2のシリコン層
308を、その上面が素子分離絶縁膜305Aの垂直形
状部305A1まで達するように選択エピタキシャル成
長により形成する。このとき、第2のシリコン層308
における垂直形状部305A1と接する部分の厚さは2
0nmである。言い換えると、素子分離絶縁膜305A
における第2のシリコン層308と接する部分のほとん
どが逆テーパ形状部305A2であるため、第2のシリ
コン層308における素子分離絶縁膜305Aの近傍部
分の表面の結晶方位を、シリコン基板300の表面の結
晶方位、具体的には(100)と一致させることができ
る。すなわち、ファセット形成を防止しつつ、第2のシ
リコン層308を選択エピタキシャル成長により形成で
きる。
【0121】次に、図7(d)に示すように、第2のシ
リコン層308におけるNMOSFET形成領域の上
に、ゲート絶縁膜309を介して、例えばタングステン
からなるメタルゲート電極310を形成すると共にメタ
ルゲート電極310の側面に絶縁性のサイドウォール3
11を形成する。また、第2のシリコン層308におけ
るNMOSFET形成領域の表面部に、LDD領域又は
エクステンション領域となるn型不純物層312、及び
ソース領域又はドレイン領域となるn型高濃度不純物層
313を形成する。これにより、NMOS型トランジス
タが完成する。その後、NMOS型トランジスタが形成
されたシリコン基板300の上に層間絶縁膜314を形
成した後、層間絶縁膜314にn型高濃度不純物層31
3と接続するコンタクト315を形成すると共に層間絶
縁膜314の上にコンタクト315と接続する金属配線
316を形成して、第3の実施形態に係る半導体装置の
形成を完了する。
【0122】以上に説明したように、第3の実施形態に
よると、シリコン基板300の上に、垂直形状部305
A1とその下側の逆テーパ形状部305A2とを有する
素子分離絶縁膜305Aを形成した後、シリコン基板3
00における素子分離絶縁膜305Aにより囲まれた素
子形成領域の上に、MOS型トランジスタの活性領域と
なる半導体層、具体的には、第1のシリコン層306及
び第2のシリコン層308を選択エピタキシャル成長に
より形成する。このため、半導体層を、その大部分が素
子分離絶縁膜305Aの逆テーパ形状部305A2と接
するように形成することにより、半導体層における素子
分離絶縁膜305Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シ
リコン基板300の表面の結晶方位と一致させることが
できる。従って、半導体層の膜厚が100nm以上であ
っても、半導体層における素子分離絶縁膜305Aの近
傍部分にファセットが形成されることがないので、ゲー
ト絶縁膜309の信頼性劣化を防止することができる。
また、プロセスばらつき等に起因して、選択エピタキシ
ャル成長により形成された半導体層の膜厚が半導体装置
毎にばらつく場合にも、素子分離絶縁膜305Aにおけ
る半導体層(具体的には、第2のシリコン層308)の
上部と接する部分が垂直形状部305A1であるので、
チャネル幅の変動を防止してトランジスタ特性のばらつ
きをなくすことができる。
【0123】また、第3の実施形態によると、シリコン
基板300の上に第1の絶縁膜302を形成した後、素
子分離形成領域に開口部を有する第1のレジストパター
ン303を用いて第1の絶縁膜302に対してエッチン
グを行なって、溝部304をその幅a3が下方に向かう
につれて一定を保った後に小さくなっていくように形成
し、その後、溝部304に第2の絶縁膜305を埋め込
んだ後、第1の絶縁膜302を除去して、第2の絶縁膜
305よりなり且つ垂直形状部305A1と逆テーパ形
状部305A2とを有する素子分離絶縁膜305Aを形
成する。このため、例えば第1の絶縁膜302としてシ
リコン窒化膜を用いる場合、エッチングガスとして例え
ばCHF3 、CF4 及びO2 の混合ガスを、エッチング
工程の前半では流量比1:1:0.2程度の条件下で用
いると共にエッチング工程の後半では流量比4:1:
0.5程度の条件下で用いることにより、第1の絶縁膜
302を、その側面上部がシリコン基板300の表面に
対して約90°の角度をなすと共にその側面下部がシリ
コン基板300の表面に対して75〜85°程度の角度
をなすようにパターン化できる。すなわち、工程数を増
やすことなく、溝部304をその幅a3が下方に向かう
につれて一定を保った後に小さくなっていくように簡単
に形成できるので、溝部304に素子分離絶縁膜305
Aとなる絶縁膜を埋め込むことにより、垂直形状部30
5A1と逆テーパ形状部305A2とを有する素子分離
絶縁膜305Aを簡単に形成することができる。
【0124】また、第3の実施形態によると、シリコン
基板300におけるNMOSFET形成領域の上にノン
ドープの第1のシリコン層306を選択エピタキシャル
成長により形成した後、第1のシリコン層306中にp
型高濃度不純物層306aを形成し、その後、第1のシ
リコン層306の上にノンドープの第2のシリコン層3
08を選択エピタキシャル成長により形成する。このた
め、MOS型トランジスタのチャネル領域となる第2の
シリコン層308つまり低濃度不純物層の膜厚をしきい
値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、素子分離絶縁膜
305Aの分離深さを深くして分離耐圧を向上させるこ
とができる。また、第1のシリコン層306つまりp型
高濃度不純物層306aを制御性よく形成することがで
きる。
【0125】また、第3の実施形態によると、ゲート電
極としてメタルゲート電極310を用いているため、ゲ
ート電極の空乏化を防止してゲート絶縁膜の実効膜厚を
薄くすることができる。
【0126】尚、第3の実施形態において、シリコン基
板300としてp型シリコン基板を用いたが、これに代
えて、n型又はノンドープのシリコン基板にp型ウェル
領域を形成して用いてもよい。
【0127】また、第3の実施形態において、シリコン
基板300の主面として(100)面を用いたが、これ
に代えて、(111)面等を用いてもよい。
【0128】また、第3の実施形態において、メタルゲ
ート電極310の材料としてタングステンを用いたが、
これに代えて、他のミッドギャップ金属、例えばモリブ
デン、タンタル又は窒化チタン等を用いてもよい。
【0129】また、第3の実施形態において、MOS型
トランジスタのチャネル領域となる第2のシリコン層3
08の膜厚は120nmであったが、該膜厚は100n
m以上であることが好ましい。このようにすると、MO
S型トランジスタのしきい値電圧を十分に低い値に設定
することができる。
【0130】また、第3の実施形態において、第2のシ
リコン層308における素子分離絶縁膜305Aの垂直
形状部305A1と接する部分の厚さを20nmとした
が、これに限られず、該厚さを、第1のシリコン層30
6若しくは第2のシリコン層308の選択エピタキシャ
ル成長における制御性又はMOS型トランジスタのチャ
ネル領域の厚さ等に基づき適切な値に設定することが好
ましい。
【0131】また、第3の実施形態において、素子分離
絶縁膜305Aの逆テーパ形状部305A2の側面がシ
リコン基板300の表面に対して95〜105°程度の
角度をなすことが好ましい。このようにすると、選択エ
ピタキシャル成長により形成された半導体層における素
子分離絶縁膜305Aの近傍部分にファセットが形成さ
れる事態を確実に防止することができる。また、素子分
離絶縁膜305Aの下部の幅が過度に小さくなることが
ないので、分離耐圧の低下を防止することができる。
【0132】また、第3の実施形態において、素子分離
絶縁膜305Aの下部はシリコン基板300の表面部に
設けられた溝部に埋め込まれ、該溝部の幅は上下方向に
一定であるか又は下方に向かうにつれて大きくなってい
くことが好ましい。このようにすると、素子分離絶縁膜
305Aの分離深さを、選択エピタキシャル成長によっ
て形成される半導体層の膜厚とは独立して制御できるの
で、素子分離絶縁膜305Aの分離深さを深くして分離
耐圧を向上させることができる。また、この場合、素子
分離絶縁膜305Aの形成後、シリコン基板300にお
けるNMOSFET形成領域の表面部にp型高濃度不純
物層を形成し、その後、該p型高濃度不純物層の上にノ
ンドープのシリコン層を選択エピタキシャル成長により
形成することによって、MOS型トランジスタのチャネ
ル領域となるシリコン層つまり低濃度不純物層の膜厚を
しきい値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、該低濃度
不純物層を簡単に形成することができる。
【0133】また、第3の実施形態において、シリコン
基板300におけるNMOSFET形成領域の上にノン
ドープの第1のシリコン層306を選択エピタキシャル
成長により形成した後、第1のシリコン層306中にp
型高濃度不純物層306aを形成し、その後、第1のシ
リコン層306の上にノンドープの第2のシリコン層3
08を選択エピタキシャル成長により形成したが、これ
に代えて、シリコン基板300におけるNMOSFET
形成領域の表面部に第1のp型高濃度不純物層を形成し
た後、第1のp型高濃度不純物層の上にノンドープの第
1のシリコン層を選択エピタキシャル成長により形成
し、その後、第1のp型高濃度不純物層に含まれるp型
不純物を第1のシリコン層に固相拡散させた後、第1の
シリコン層の上にノンドープの第2のシリコン層を選択
エピタキシャル成長により形成してもよい。
【0134】また、第3の実施形態において、第1の絶
縁膜302としてシリコン窒化膜を用いると共に第2の
絶縁膜305としてシリコン酸化膜を用いたが、これに
限られず、第1の絶縁膜302と第2の絶縁膜305と
してエッチング選択比を有する異なる絶縁性材料膜をそ
れぞれ用いることが好ましい。
【0135】また、第3の実施形態において、NMOS
型トランジスタを形成したが、これに代えて、PMOS
型トランジスタを形成してもよいし、又は、レジストパ
ターン形成工程又はイオン注入工程等を必要に応じて追
加してNMOS型トランジスタとPMOS型トランジス
タとを同一基板上に形成することにより、CMOS型ト
ランジスタを形成してもよい。
【0136】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
NMOS型トランジスタを例として図面を参照しながら
説明する。
【0137】図8(a)〜(d)、図9(a)〜(d)
及び図10(a)〜(c)は、第4の実施形態に係る半
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0138】まず、図8(a)に示すように、例えば
(100)面を主面とするp型のシリコン基板400上
に、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜からなる第1の
保護膜401、例えば膜厚250nmのシリコン窒化膜
からなる第1の絶縁膜402、及び例えば膜厚50nm
のシリコン酸化膜からなる第2の保護膜403を順次形
成した後、第2の保護膜403の上に素子形成領域を覆
う第1のレジストパターン404、言い換えると、素子
分離形成領域に開口部を有する第1のレジストパターン
404を形成する。尚、NMOSFET形成領域は素子
形成領域の一部であり、素子分離形成領域は素子形成領
域を囲むように設けられている。
【0139】次に、図8(b)に示すように、第1のレ
ジストパターン404をマスクとして第2の保護膜40
3及び第1の絶縁膜402に対して順次ドライエッチン
グを行なって、溝部405をその幅a4が上下方向に一
定になるように形成する。このとき、第2の保護膜40
3つまりシリコン酸化膜に対するドライエッチングにお
いては、エッチングガスとして例えばCHF3 、C
4 、Ar及びO2 の混合ガスを流量比(CHF3 :C
4 :Ar:O2 =)1:1:4:0.5程度の条件下
で用いる。また、第1の絶縁膜402つまりシリコン窒
化膜に対するドライエッチングにおいては、エッチング
ガスとして例えばCHF3 、CF4 及びO2の混合ガス
を流量比(CHF3:CF4:O2 =)1:1:0.2程
度の条件下で用いる。これにより、第1の絶縁膜402
を、その側面がシリコン基板400の表面に対してほぼ
90°の角度をなすようにパターン化でき、それによっ
て溝部405をその幅a4が上下方向に一定になるよう
に形成することができる。
【0140】次に、第1のレジストパターン404を除
去した後、図8(c)に示すように、溝部405を含む
第2の保護膜403の上に、例えば膜厚30nmのシリ
コン窒化膜からなる第2の絶縁膜406を堆積する。
【0141】次に、図8(d)に示すように、第2の絶
縁膜406に対して異方性ドライエッチングによるエッ
チバックを行なって、溝部405の壁面に第2の絶縁膜
406よりなる第1のサイドウォール406aを形成す
る。
【0142】次に、図9(a)に示すように、第2の保
護膜403をマスクとして、第1のサイドウォール40
6aに対してエッチングを行なって、第1のサイドウォ
ール406aの上端を第1の絶縁膜402の上面よりも
50nm程度低くする。これにより、第1のサイドウォ
ール406aが形成された溝部405の幅a4’は下方
に向かうにつれて一定を保った後に小さくなっていく。
【0143】次に、第1の保護膜401における溝部4
05に露出する部分、及び第2の保護膜403を除去し
た後、図9(b)に示すように、第1の絶縁膜402の
上に、第1のサイドウォール406aが形成された溝部
405が完全に埋まるように例えばシリコン酸化膜から
なる第3の絶縁膜407を堆積し、その後、例えばCM
P法により溝部405の外側の第3の絶縁膜407を除
去する。
【0144】次に、第1の絶縁膜402、第1のサイド
ウォール406a及び第1の保護膜401を除去して、
図9(c)に示すように、第3の絶縁膜407よりなる
素子分離絶縁膜407Aをシリコン基板400上に形成
する。これにより、分離幅b4が上下方向に一定である
垂直形状部407A1と、該垂直形状部407A1の下
側に形成され且つ分離幅b4が下方に向かうにつれて小
さくなっていく逆テーパ形状部407A2とを備えた素
子分離絶縁膜407Aが形成される。
【0145】尚、素子分離絶縁膜407Aの垂直形状部
407A1の厚さは50nmであり、素子分離絶縁膜4
07Aの逆テーパ形状部407A2の厚さは200nm
である。
【0146】次に、シリコン基板400の表面に形成さ
れている自然酸化膜を除去することによって、シリコン
基板400の表面を清浄化した後、図9(d)に示すよ
うに、シリコン基板400における素子分離絶縁膜40
7Aにより囲まれた領域(つまり素子形成領域)の上
に、例えば膜厚100nmのノンドープの第1のシリコ
ン層408を選択エピタキシャル成長により形成する。
このとき、素子分離絶縁膜407Aにおける第1のシリ
コン層408と接する部分が逆テーパ形状部407A2
であるため、第1のシリコン層408における素子分離
絶縁膜407Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シリコ
ン基板400の表面の結晶方位、具体的には(100)
と一致させることができる。すなわち、ファセット形成
を防止しつつ、第1のシリコン層408を選択エピタキ
シャル成長により形成できる。
【0147】次に、図10(a)に示すように、NMO
SFET形成領域以外の他の部分を覆う第2のレジスト
パターン409を用いて第1のシリコン層408に対し
て、例えばボロン等のp型不純物をイオン注入して、第
1のシリコン層408におけるNMOSFET形成領域
にp型高濃度不純物層408aを形成する。このとき、
第1のシリコン層408におけるNMOSFET形成領
域のうちの素子分離絶縁膜407Aの近傍にもp型高濃
度不純物層408aを形成するために、p型不純物のイ
オン注入において角度注入を用いる。
【0148】次に、イオン注入に起因してp型高濃度不
純物層408aに生じた欠陥を回復するための熱処理を
行なった後、図10(b)に示すように、p型高濃度不
純物層408aの上を含む第1のシリコン層408の上
に例えば膜厚120nmのノンドープの第2のシリコン
層410を、その上面が素子分離絶縁膜407Aの垂直
形状部407A1まで達するように選択エピタキシャル
成長により形成する。このとき、第2のシリコン層41
0における垂直形状部407A1と接する部分の厚さは
20nmである。言い換えると、素子分離絶縁膜407
Aにおける第2のシリコン層410と接する部分のほと
んどが逆テーパ形状部407A2であるため、第2のシ
リコン層410における素子分離絶縁膜407Aの近傍
部分の表面の結晶方位を、シリコン基板400の表面の
結晶方位、具体的には(100)と一致させることがで
きる。すなわち、ファセット形成を防止しつつ、第2の
シリコン層410を選択エピタキシャル成長により形成
できる。
【0149】次に、図10(c)に示すように、第2の
シリコン層410におけるNMOSFET形成領域の上
に、ゲート絶縁膜411を介して、例えばタングステン
からなるメタルゲート電極412を形成すると共にメタ
ルゲート電極412の側面に絶縁性の第2のサイドウォ
ール413を形成する。また、第2のシリコン層410
におけるNMOSFET形成領域の表面部に、LDD領
域又はエクステンション領域となるn型不純物層41
4、及びソース領域又はドレイン領域となるn型高濃度
不純物層415を形成する。これにより、NMOS型ト
ランジスタが完成する。その後、NMOS型トランジス
タが形成されたシリコン基板400の上に層間絶縁膜4
16を形成した後、層間絶縁膜416にn型高濃度不純
物層415と接続するコンタクト417を形成すると共
に層間絶縁膜416の上にコンタクト417と接続する
金属配線418を形成して、第4の実施形態に係る半導
体装置の形成を完了する。
【0150】以上に説明したように、第4の実施形態に
よると、シリコン基板400の上に、垂直形状部407
A1とその下側の逆テーパ形状部407A2とを有する
素子分離絶縁膜407Aを形成した後、シリコン基板4
00における素子分離絶縁膜407Aにより囲まれた素
子形成領域の上に、MOS型トランジスタの活性領域と
なる半導体層、具体的には、第1のシリコン層408及
び第2のシリコン層410を選択エピタキシャル成長に
より形成する。このため、半導体層を、その大部分が素
子分離絶縁膜407Aの逆テーパ形状部407A2と接
するように形成することにより、半導体層における素子
分離絶縁膜407Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シ
リコン基板400の表面の結晶方位と一致させることが
できる。従って、半導体層の膜厚が100nm以上であ
っても、半導体層における素子分離絶縁膜407Aの近
傍部分にファセットが形成されることがないので、ゲー
ト絶縁膜411の信頼性劣化を防止することができる。
また、プロセスばらつき等に起因して、選択エピタキシ
ャル成長により形成された半導体層の膜厚が半導体装置
毎にばらつく場合にも、素子分離絶縁膜407Aにおけ
る半導体層(具体的には、第2のシリコン層410)の
上部と接する部分が垂直形状部407A1であるので、
チャネル幅の変動を防止してトランジスタ特性のばらつ
きをなくすことができる。
【0151】また、第4の実施形態によると、シリコン
基板400の上に第1の絶縁膜402を形成した後、素
子分離形成領域に開口部を有する第1のレジストパター
ン404を用いて第1の絶縁膜402に対してエッチン
グを行なって、溝部405をその幅a4が上下方向に一
定になるように形成し、その後、溝部405を含む第1
の絶縁膜402の上に第2の絶縁膜406を形成した
後、第2の絶縁膜406に対してエッチングを行なっ
て、溝部405の壁面に第2の絶縁膜406よりなり且
つ第1の絶縁膜402の上面よりも低い上端を有する第
1のサイドウォール406aを形成し、その後、第1の
サイドウォール406aが形成された溝部405に第3
の絶縁膜407を埋め込んだ後、第1の絶縁膜402及
び第1のサイドウォール406aを除去して、第3の絶
縁膜407よりなり且つ垂直形状部407A1と逆テー
パ形状部407A2とを有する素子分離絶縁膜407A
を形成する。このため、第1のサイドウォール406a
の形状つまり第2の絶縁膜406の堆積膜厚等を変化さ
せることによって、素子分離絶縁膜407Aの形状を簡
単に制御することができる。
【0152】また、第4の実施形態によると、シリコン
基板400におけるNMOSFET形成領域の上にノン
ドープの第1のシリコン層408を選択エピタキシャル
成長により形成した後、第1のシリコン層408中にp
型高濃度不純物層408aを形成し、その後、第1のシ
リコン層408の上にノンドープの第2のシリコン層4
10を選択エピタキシャル成長により形成する。このた
め、MOS型トランジスタのチャネル領域となる第2の
シリコン層410つまり低濃度不純物層の膜厚をしきい
値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、素子分離絶縁膜
407Aの分離深さを深くして分離耐圧を向上させるこ
とができる。また、第1のシリコン層408つまりp型
高濃度不純物層408aを制御性よく形成することがで
きる。
【0153】また、第4の実施形態によると、ゲート電
極としてメタルゲート電極412を用いているため、ゲ
ート電極の空乏化を防止してゲート絶縁膜の実効膜厚を
薄くすることができる。
【0154】尚、第4の実施形態において、シリコン基
板400としてp型シリコン基板を用いたが、これに代
えて、n型又はノンドープのシリコン基板にp型ウェル
領域を形成して用いてもよい。
【0155】また、第4の実施形態において、シリコン
基板400の主面として(100)面を用いたが、これ
に代えて、(111)面等を用いてもよい。
【0156】また、第4の実施形態において、メタルゲ
ート電極412の材料としてタングステンを用いたが、
これに代えて、他のミッドギャップ金属、例えばモリブ
デン、タンタル又は窒化チタン等を用いてもよい。
【0157】また、第4の実施形態において、MOS型
トランジスタのチャネル領域となる第2のシリコン層4
10の膜厚は120nmであったが、該膜厚は100n
m以上であることが好ましい。このようにすると、MO
S型トランジスタのしきい値電圧を十分に低い値に設定
することができる。
【0158】また、第4の実施形態において、第2のシ
リコン層410における素子分離絶縁膜407Aの垂直
形状部407A1と接する部分の厚さを20nmとした
が、これに限られず、該厚さを、第1のシリコン層40
8若しくは第2のシリコン層410の選択エピタキシャ
ル成長における制御性又はMOS型トランジスタのチャ
ネル領域の厚さ等に基づき適切な値に設定することが好
ましい。
【0159】また、第4の実施形態において、素子分離
絶縁膜407Aの逆テーパ形状部407A2の側面がシ
リコン基板400の表面に対して95〜105°程度の
角度をなすことが好ましい。このようにすると、選択エ
ピタキシャル成長により形成された半導体層における素
子分離絶縁膜407Aの近傍部分にファセットが形成さ
れる事態を確実に防止することができる。また、素子分
離絶縁膜407Aの下部の幅が過度に小さくなることが
ないので、分離耐圧の低下を防止することができる。
【0160】また、第4の実施形態において、素子分離
絶縁膜407Aの下部はシリコン基板400の表面部に
設けられた溝部に埋め込まれ、該溝部の幅は上下方向に
一定であるか又は下方に向かうにつれて大きくなってい
くことが好ましい。このようにすると、素子分離絶縁膜
407Aの分離深さを、選択エピタキシャル成長によっ
て形成される半導体層の膜厚とは独立して制御できるの
で、素子分離絶縁膜407Aの分離深さを深くして分離
耐圧を向上させることができる。また、この場合、素子
分離絶縁膜407Aの形成後、シリコン基板400にお
けるNMOSFET形成領域の表面部にp型高濃度不純
物層を形成し、その後、該p型高濃度不純物層の上にノ
ンドープのシリコン層を選択エピタキシャル成長により
形成することによって、MOS型トランジスタのチャネ
ル領域となるシリコン層つまり低濃度不純物層の膜厚を
しきい値電圧の低減に必要な値に制御しつつ、該低濃度
不純物層を簡単に形成することができる。
【0161】また、第4の実施形態において、シリコン
基板400におけるNMOSFET形成領域の上にノン
ドープの第1のシリコン層408を選択エピタキシャル
成長により形成した後、第1のシリコン層408中にp
型高濃度不純物層408aを形成し、その後、第1のシ
リコン層408の上にノンドープの第2のシリコン層4
10を選択エピタキシャル成長により形成したが、これ
に代えて、シリコン基板400におけるNMOSFET
形成領域の表面部に第1のp型高濃度不純物層を形成し
た後、第1のp型高濃度不純物層の上にノンドープの第
1のシリコン層を選択エピタキシャル成長により形成
し、その後、第1のp型高濃度不純物層に含まれるp型
不純物を第1のシリコン層に固相拡散させた後、第1の
シリコン層の上にノンドープの第2のシリコン層を選択
エピタキシャル成長により形成してもよい。
【0162】また、第4の実施形態において、第1の絶
縁膜402又は第2の絶縁膜406としてシリコン窒化
膜を用いると共に第3の絶縁膜407としてシリコン酸
化膜を用いたが、これに限られず、第1の絶縁膜402
又は第2の絶縁膜406と第3の絶縁膜407としてエ
ッチング選択比を有する異なる絶縁性材料膜をそれぞれ
用いることが好ましい。
【0163】また、第4の実施形態において、NMOS
型トランジスタを形成したが、これに代えて、PMOS
型トランジスタを形成してもよいし、又は、レジストパ
ターン形成工程又はイオン注入工程等を必要に応じて追
加してNMOS型トランジスタとPMOS型トランジス
タとを同一基板上に形成することにより、CMOS型ト
ランジスタを形成してもよい。
【0164】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
NMOS型トランジスタを例として図面を参照しながら
説明する。
【0165】図11(a)〜(d)、図12(a)〜
(d)及び図13(a)〜(c)は、第5の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【0166】まず、図11(a)に示すように、例えば
(100)面を主面とするp型のシリコン基板500上
に、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜からなる第1の
保護膜501、例えば膜厚150nmのシリコン窒化膜
からなる第1の絶縁膜502、及び例えば膜厚50nm
のシリコン酸化膜からなる第2の保護膜503を順次形
成した後、第2の保護膜503の上に素子形成領域を覆
う第1のレジストパターン504、言い換えると、素子
分離形成領域に開口部を有する第1のレジストパターン
504を形成する。尚、NMOSFET形成領域は素子
形成領域の一部であり、素子分離形成領域は素子形成領
域を囲むように設けられている。
【0167】次に、図11(b)に示すように、第1の
レジストパターン504をマスクとして第2の保護膜5
03及び第1の絶縁膜502に対して順次ドライエッチ
ングを行なって、第1の溝部505をその幅a5が上下
方向に一定になるように形成する。このとき、第2の保
護膜503つまりシリコン酸化膜に対するドライエッチ
ングにおいては、エッチングガスとして例えばCH
3 、CF4 、Ar及びO 2 の混合ガスを流量比(CH
3 :CF4 :Ar:O2 =)1:1:4:0.5程度
の条件下で用いる。また、第1の絶縁膜502つまりシ
リコン窒化膜に対するドライエッチングにおいては、エ
ッチングガスとして例えばCHF3 、CF4及びO2
混合ガスを流量比(CHF3:CF4:O2 =)1:1:
0.2程度の条件下で用いる。これにより、第1の絶縁
膜502を、その側面がシリコン基板500の表面に対
してほぼ90°の角度をなすようにパターン化でき、そ
れによって第1の溝部505をその幅a5が上下方向に
一定になるように形成することができる。
【0168】次に、第1のレジストパターン504を除
去した後、図11(c)に示すように、第1の溝部50
5を含む第2の保護膜503の上に、例えば膜厚30n
mのシリコン窒化膜からなる第2の絶縁膜506を堆積
する。
【0169】次に、図11(d)に示すように、第2の
絶縁膜506に対して異方性ドライエッチングによるエ
ッチバックを行なって、第1の溝部505の壁面に第2
の絶縁膜506よりなる第1のサイドウォール506a
を形成する。
【0170】次に、図12(a)に示すように、第2の
保護膜503をマスクとして、第1のサイドウォール5
06aに対してエッチングを行なって、第1のサイドウ
ォール506aの上端を第1の絶縁膜502の上面より
も50nm程度低くする。これにより、第1のサイドウ
ォール506aが形成された第1の溝部505の幅a
5’は下方に向かうにつれて一定を保った後に小さくな
っていく。
【0171】次に、第1の保護膜401における第1の
溝部505に露出する部分を除去した後、図12(b)
に示すように、第2の保護膜503及び第1のサイドウ
ォール506aをマスクとしてシリコン基板500に対
してエッチングを行なって、シリコン基板500の表面
部における第1のサイドウォール506により囲まれた
領域に、深さ100nmの第2の溝部507をその幅a
6が上下方向に一定になるように又は下方に向かうにつ
れて大きくなっていくように形成する。
【0172】次に、第2の保護膜503を除去した後、
図12(c)に示すように、第1の絶縁膜502の上
に、第1のサイドウォール506aが形成された第1の
溝部505及び第2の溝部507が完全に埋まるように
例えばシリコン酸化膜からなる第3の絶縁膜508を堆
積し、その後、例えばCMP法により第1の溝部505
の外側の第3の絶縁膜508を除去する。
【0173】次に、第1の絶縁膜502、第1のサイド
ウォール506a及び第1の保護膜501を除去して、
図12(d)に示すように、第3の絶縁膜508よりな
る素子分離絶縁膜508Aをシリコン基板500上に形
成する。これにより、分離幅b5が上下方向に一定であ
る垂直形状部508A1と、該垂直形状部508A1の
下側に形成され且つ分離幅b5が下方に向かうにつれて
小さくなっていく逆テーパ形状部508A2と、該逆テ
ーパ形状部508A2の下側に形成され且つ第2の溝部
507に埋め込まれた埋め込み部508A3とを備えた
素子分離絶縁膜508Aが形成される。
【0174】尚、素子分離絶縁膜508Aの垂直形状部
508A1の厚さは50nmであり、素子分離絶縁膜5
08Aの逆テーパ形状部508A2の厚さは100nm
であり、素子分離絶縁膜508Aの埋め込み部508A
3の厚さは100nmである。
【0175】次に、図13(a)に示すように、NMO
SFET形成領域以外の他の部分を覆う第2のレジスト
パターン509を用いてシリコン基板500に対して、
例えばボロン等のp型不純物をイオン注入して、シリコ
ン基板500におけるNMOSFET形成領域の表面部
に第1のp型高濃度不純物層510を形成する。このと
き、シリコン基板500におけるNMOSFET形成領
域のうちの素子分離絶縁膜508Aの近傍にも第1のp
型高濃度不純物層510を形成するために、p型不純物
のイオン注入において角度注入を用いる。
【0176】次に、イオン注入に起因して第1のp型高
濃度不純物層510に生じた欠陥を回復するための熱処
理を行なうと共に、第1のp型高濃度不純物層510の
表面を含むシリコン基板500の表面に形成されている
自然酸化膜を除去することによってシリコン基板500
の表面を清浄化した後、図13(b)に示すように、シ
リコン基板500における素子分離絶縁膜508Aによ
り囲まれた領域(つまり素子形成領域)の上に、例えば
膜厚120nmのノンドープのシリコン層511を、そ
の上面が素子分離絶縁膜508Aの垂直形状部508A
1まで達するように選択エピタキシャル成長により形成
する。このとき、シリコン層511における垂直形状部
508A1と接する部分の厚さは20nmである。言い
換えると、素子分離絶縁膜508Aにおけるシリコン層
511と接する部分のほとんどが逆テーパ形状部508
A2であるため、シリコン層511における素子分離絶
縁膜508Aの近傍部分の表面の結晶方位を、シリコン
基板500の表面の結晶方位、具体的には(100)と
一致させることができる。すなわち、ファセット形成を
防止しつつ、シリコン層511を選択エピタキシャル成
長により形成できる。
【0177】尚、シリコン層511の形成時に、第1の
p型高濃度不純物層510に含まれるp型不純物がシリ
コン層511に拡散して、シリコン層511における第
1のp型高濃度不純物層510との界面近傍に第2のp
型高濃度不純物層511aが形成される。
【0178】次に、図13(c)に示すように、シリコ
ン層511におけるNMOSFET形成領域の上に、ゲ
ート絶縁膜512を介して、例えばタングステンからな
るメタルゲート電極513を形成すると共にメタルゲー
ト電極513の側面に絶縁性の第2のサイドウォール5
14を形成する。また、シリコン層511におけるNM
OSFET形成領域の表面部に、LDD領域又はエクス
テンション領域となるn型不純物層515、及びソース
領域又はドレイン領域となるn型高濃度不純物層516
を形成する。これにより、NMOS型トランジスタが完
成する。その後、NMOS型トランジスタが形成された
シリコン基板500の上に層間絶縁膜517を形成した
後、層間絶縁膜517にn型高濃度不純物層516と接
続するコンタクト518を形成すると共に層間絶縁膜5
17の上にコンタクト518と接続する金属配線519
を形成して、第5の実施形態に係る半導体装置の形成を
完了する。
【0179】以上に説明したように、第5の実施形態に
よると、シリコン基板500の上に、垂直形状部508
A1とその下側の逆テーパ形状部508A2とを有する
素子分離絶縁膜508Aを形成した後、シリコン基板5
00における素子分離絶縁膜508Aにより囲まれた素
子形成領域の上に、MOS型トランジスタの活性領域と
なる半導体層、具体的には、シリコン層511を選択エ
ピタキシャル成長により形成する。このため、半導体層
を、その大部分が素子分離絶縁膜508Aの逆テーパ形
状部508A2と接するように形成することにより、半
導体層における素子分離絶縁膜508Aの近傍部分の表
面の結晶方位を、シリコン基板500の表面の結晶方位
と一致させることができる。従って、半導体層の膜厚が
100nm以上であっても、半導体層における素子分離
絶縁膜508Aの近傍部分にファセットが形成されるこ
とがないので、ゲート絶縁膜512の信頼性劣化を防止
することができる。また、プロセスばらつき等に起因し
て、選択エピタキシャル成長により形成された半導体層
の膜厚が半導体装置毎にばらつく場合にも、素子分離絶
縁膜508Aにおける半導体層(具体的には、シリコン
層511)の上部と接する部分が垂直形状部508A1
であるので、チャネル幅の変動を防止してトランジスタ
特性のばらつきをなくすことができる。
【0180】また、第5の実施形態によると、シリコン
基板500の上に第1の絶縁膜502を形成した後、素
子分離形成領域に開口部を有する第1のレジストパター
ン504を用いて第1の絶縁膜502に対してエッチン
グを行なって、第1の溝部505をその幅a5が上下方
向に一定になるように形成し、その後、第1の溝部50
5を含む第1の絶縁膜502の上に第2の絶縁膜506
を形成した後、第2の絶縁膜506に対してエッチング
を行なって、第1の溝部505の壁面に第2の絶縁膜5
06よりなり且つ第1の絶縁膜502の上面よりも低い
上端を有する第1のサイドウォール506aを形成し、
その後、第1のサイドウォール506aが形成された第
1の溝部505に第3の絶縁膜508を埋め込んだ後、
第1の絶縁膜502及び第1のサイドウォール506a
を除去して、第3の絶縁膜508よりなり且つ垂直形状
部508A1と逆テーパ形状部508A2とを有する素
子分離絶縁膜508Aを形成する。このため、第1のサ
イドウォール506aの形状つまり第2の絶縁膜506
の堆積膜厚等を変化させることによって、素子分離絶縁
膜508Aの形状を簡単に制御することができる。
【0181】また、第5の実施形態によると、シリコン
基板500の表面部に第2の溝部507をその幅a6が
上下方向に一定になるように又は下方に向かうにつれて
大きくなっていくように形成した後、素子分離絶縁膜5
08Aを、その下部(埋め込み部508A3)が第2の
溝部507に埋め込まれるように形成する。このため、
素子分離絶縁膜508Aの分離深さを、選択エピタキシ
ャル成長によって形成される半導体層の膜厚とは独立し
て制御できるので、素子分離絶縁膜508Aの分離深さ
を深くして分離耐圧を向上させることができる。
【0182】また、第5の実施形態によると、シリコン
基板500におけるNMOSFET形成領域の表面部に
第1のp型高濃度不純物層510を形成した後、第1の
p型高濃度不純物層510の上にノンドープのシリコン
層511を選択エピタキシャル成長により形成する。こ
のため、MOS型トランジスタのチャネル領域となるシ
リコン層511つまり低濃度不純物層の膜厚をしきい値
電圧の低減に必要な値に制御しつつ、該低濃度不純物層
を簡単に形成することができる。また、シリコン基板5
00上にCMOS型トランジスタを形成する場合、第1
のp型高濃度不純物層510を形成する工程でイオン注
入のため用いられる第2のレジストパターン509を、
ウェル領域を形成するためのイオン注入にも用いること
によって、レジストプロセスを低減して工程を簡単化す
ることができる。
【0183】また、第5の実施形態によると、ゲート電
極としてメタルゲート電極513を用いているため、ゲ
ート電極の空乏化を防止してゲート絶縁膜の実効膜厚を
薄くすることができる。
【0184】尚、第5の実施形態において、シリコン基
板500としてp型シリコン基板を用いたが、これに代
えて、n型又はノンドープのシリコン基板にp型ウェル
領域を形成して用いてもよい。
【0185】また、第5の実施形態において、シリコン
基板500の主面として(100)面を用いたが、これ
に代えて、(111)面等を用いてもよい。
【0186】また、第5の実施形態において、メタルゲ
ート電極513の材料としてタングステンを用いたが、
これに代えて、他のミッドギャップ金属、例えばモリブ
デン、タンタル又は窒化チタン等を用いてもよい。
【0187】また、第5の実施形態において、MOS型
トランジスタのチャネル領域となるシリコン層511の
膜厚は120nmであったが、該膜厚は100nm以上
であることが好ましい。このようにすると、MOS型ト
ランジスタのしきい値電圧を十分に低い値に設定するこ
とができる。
【0188】また、第5の実施形態において、シリコン
層511における素子分離絶縁膜508Aの垂直形状部
508A1と接する部分の厚さを20nmとしたが、こ
れに限られず、該厚さを、シリコン層511の選択エピ
タキシャル成長における制御性又はMOS型トランジス
タのチャネル領域の厚さ等に基づき適切な値に設定する
ことが好ましい。
【0189】また、第5の実施形態において、素子分離
絶縁膜508Aの逆テーパ形状部508A2の側面がシ
リコン基板500の表面に対して95〜105°程度の
角度をなすことが好ましい。このようにすると、選択エ
ピタキシャル成長により形成された半導体層における素
子分離絶縁膜508Aの近傍部分にファセットが形成さ
れる事態を確実に防止することができる。また、素子分
離絶縁膜508Aの下部の幅が過度に小さくなることが
ないので、分離耐圧の低下を防止することができる。
【0190】また、第5の実施形態において、第1の絶
縁膜502又は第2の絶縁膜506としてシリコン窒化
膜を用いると共に第3の絶縁膜508としてシリコン酸
化膜を用いたが、これに限られず、第1の絶縁膜502
又は第2の絶縁膜506と第3の絶縁膜508としてエ
ッチング選択比を有する異なる絶縁性材料膜をそれぞれ
用いることが好ましい。
【0191】また、第5の実施形態において、NMOS
型トランジスタを形成したが、これに代えて、PMOS
型トランジスタを形成してもよいし、又は、レジストパ
ターン形成工程又はイオン注入工程等を必要に応じて追
加してNMOS型トランジスタとPMOS型トランジス
タとを同一基板上に形成することにより、CMOS型ト
ランジスタを形成してもよい。
【0192】
【発明の効果】本発明によると、MOS型トランジスタ
の活性領域となる半導体層を、該半導体層における素子
分離絶縁膜の近傍部分の表面の結晶方位が半導体基板の
表面の結晶方位と一致するように選択エピタキシャル成
長により形成するため、半導体層の膜厚が100nm以
上であっても、半導体層における素子分離絶縁膜の近傍
部分にファセットが形成されることがないので、ゲート
絶縁膜の信頼性劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(e)は本発明の第3の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図11】(a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図12】(a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図13】(a)〜(c)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図14】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
100 シリコン基板 101 保護膜 102 第1の絶縁膜 103 第1のレジストパターン 104 溝部 105 第2の絶縁膜 105A 素子分離絶縁膜 106 第2のレジストパターン 107 第1のp型高濃度不純物層 108 第1のシリコン層 108a 第2のp型高濃度不純物層 109 第2のシリコン層 110 ゲート絶縁膜 111 メタルゲート電極 112 サイドウォール 113 n型不純物層 114 n型高濃度不純物層 115 層間絶縁膜 116 コンタクト 117 金属配線 200 シリコン基板 201 保護膜 202 第1の絶縁膜 203 第1のレジストパターン 204 溝部 205 第2の絶縁膜 205a 第1のサイドウォール 206 第3の絶縁膜 206A 素子分離絶縁膜 207 第2のレジストパターン 208 第1のp型高濃度不純物層 209 第1のシリコン層 209a 第2のp型高濃度不純物層 210 第2のシリコン層 211 ゲート絶縁膜 212 メタルゲート電極 213 第2のサイドウォール 214 n型不純物層 215 n型高濃度不純物層 216 層間絶縁膜 217 コンタクト 218 金属配線 300 シリコン基板 301 保護膜 302 第1の絶縁膜 303 第1のレジストパターン 304 溝部 304a 溝上部 304b 溝下部 305 第2の絶縁膜 305A 素子分離絶縁膜 305A1 垂直形状部 305A2 逆テーパ形状部 306 第1のシリコン層 306a p型高濃度不純物層 307 第2のレジストパターン 308 第2のシリコン層 309 ゲート絶縁膜 310 メタルゲート電極 311 サイドウォール 312 n型不純物層 313 n型高濃度不純物層 314 層間絶縁膜 315 コンタクト 316 金属配線 400 シリコン基板 401 第1の保護膜 402 第1の絶縁膜 403 第2の保護膜 404 第1のレジストパターン 405 溝部 406 第2の絶縁膜 406a 第1のサイドウォール 407 第3の絶縁膜 407A 素子分離絶縁膜 407A1 垂直形状部 407A2 逆テーパ形状部 408 第1のシリコン層 408a p型高濃度不純物層 409 第2のレジストパターン 410 第2のシリコン層 411 ゲート絶縁膜 412 メタルゲート電極 413 第2のサイドウォール 414 n型不純物層 415 n型高濃度不純物層 416 層間絶縁膜 417 コンタクト 418 金属配線 500 シリコン基板 501 第1の保護膜 502 第1の絶縁膜 503 第2の保護膜 504 第1のレジストパターン 505 第1の溝部 506 第2の絶縁膜 506a 第1のサイドウォール 507 第2の溝部 508 第3の絶縁膜 508A 素子分離絶縁膜 508A1 垂直形状部 508A2 逆テーパ形状部 508A3 埋め込み部 509 第2のレジストパターン 510 第1のp型高濃度不純物層 511 シリコン層 511a 第2のp型高濃度不純物層 512 ゲート絶縁膜 513 メタルゲート電極 514 第2のサイドウォール 515 n型不純物層 516 n型高濃度不純物層 517 層間絶縁膜 518 コンタクト 519 金属配線 a1 溝部104の幅 a2 溝部204の幅 a2’第1のサイドウォール205aが形成された溝部
204の幅 a3 溝部304の幅 a4 溝部405の幅 a4’第1のサイドウォール406aが形成された溝部
405の幅 a5 第1の溝部505の幅 a5’第1のサイドウォール506aが形成された第1
の溝部505の幅 a6 第2の溝部507の幅 b1 素子分離絶縁膜105Aの分離幅 b2 素子分離絶縁膜206Aの分離幅 b3 素子分離絶縁膜305Aの分離幅 b4 素子分離絶縁膜407Aの分離幅 b5 素子分離絶縁膜508Aの分離幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 27/08 321B 29/78 301R 301Y (72)発明者 山中 通成 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5F032 AA82 BA01 BA05 CA01 CA17 DA12 DA23 DA25 DA33 DA43 DA47 DA78 5F040 DA19 DB03 DC01 DC10 EC04 EC08 EF02 FA03 FA07 FB01 FC06 FC10 FC13 FC21 5F048 AA04 AA07 AA09 AC03 BA04 BA06 BA10 BA12 BB09 BB14 BC06 BE04 BG11

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された素子分離絶縁
    膜と、 前記半導体基板における前記素子分離絶縁膜により囲ま
    れた領域の上に選択エピタキシャル成長により形成され
    且つMOS型トランジスタの活性領域となる半導体層と
    を備えており、 前記半導体層における前記素子分離絶縁膜の近傍部分の
    表面の結晶方位が、前記半導体基板の表面の結晶方位と
    一致していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記素子分離絶縁膜は、分離幅が下方に
    向かうにつれて小さくなっていく逆テーパ形状部を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記素子分離絶縁膜は、分離幅が上下方
    向に一定である垂直形状部と、該垂直形状部の下側に形
    成され且つ分離幅が下方に向かうにつれて小さくなって
    いく逆テーパ形状部とを有しており、 前記半導体層の上面は前記垂直形状部まで達しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記逆テーパ形状部の側面は、前記半導
    体基板の表面に対して95〜105°の角度をなすこと
    を特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記素子分離絶縁膜の下部は前記半導体
    基板の表面部に設けられた溝部に埋め込まれ、 前記溝部の幅は上下方向に一定であるか又は下方に向か
    うにつれて大きくなっていくことを特徴とする請求項1
    に載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体層の膜厚は100nm以上で
    あり、 前記半導体層の上にはゲート絶縁膜を介して金属材料よ
    りなるゲート電極が形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記半導体基板における前記素子分離絶縁膜により囲ま
    れた領域の上に、MOS型トランジスタの活性領域とな
    る半導体層を選択エピタキシャル成長により形成する工
    程とを備えており、 前記半導体層を選択エピタキシャル成長により形成する
    工程は、前記半導体層における前記素子分離絶縁膜の近
    傍部分の表面の結晶方位を、前記半導体基板の表面の結
    晶方位と一致させる工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記素子分離絶縁膜は、分離幅が下方に
    向かうにつれて小さくなっていく逆テーパ形状部を有す
    ることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記素子分離絶縁膜を形成する工程は、
    前記半導体基板の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    素子分離形成領域に開口部を有するレジストパターンを
    用いて前記第1の絶縁膜に対してエッチングを行なっ
    て、溝部をその幅が下方に向かうにつれて小さくなって
    いくように形成する工程と、前記溝部に前記素子分離絶
    縁膜となる第2の絶縁膜を埋め込んだ後、前記第1の絶
    縁膜を除去する工程とを含むことを特徴とする請求項8
    に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記素子分離絶縁膜を形成する工程
    は、前記半導体基板の上に第1の絶縁膜を形成する工程
    と、素子分離形成領域に開口部を有するレジストパター
    ンを用いて前記第1の絶縁膜に対してエッチングを行な
    って、溝部をその幅が上下方向に一定になるように形成
    する工程と、前記溝部を含む前記第1の絶縁膜の上に第
    2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜に対し
    てエッチングを行なって、前記溝部の壁面に前記第2の
    絶縁膜よりなるサイドウォールを形成する工程と、前記
    サイドウォールが形成された前記溝部に前記素子分離絶
    縁膜となる第3の絶縁膜を埋め込んだ後、前記第1の絶
    縁膜及びサイドウォールを除去する工程とを含むことを
    特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記素子分離絶縁膜は、分離幅が上下
    方向に一定である垂直形状部と、該垂直形状部の下側に
    形成され且つ分離幅が下方に向かうにつれて小さくなっ
    ていく逆テーパ形状部とを有しており、 前記半導体層を選択エピタキシャル成長により形成する
    工程は、前記半導体層を、その上面が前記垂直形状部ま
    で達するように形成する工程を含むことを特徴とする請
    求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記逆テーパ形状部の側面は、前記半
    導体基板の表面に対して95〜105°の角度をなすこ
    とを特徴とする請求項8又は11に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記素子分離絶縁膜を形成する工程
    は、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程
    と、素子分離形成領域に開口部を有するレジストパター
    ンを用いて前記第1の絶縁膜に対してエッチングを行な
    って、溝部をその幅が下方に向かうにつれて一定を保っ
    た後に小さくなっていくように形成する工程と、前記溝
    部に前記素子分離絶縁膜となる第2の絶縁膜を埋め込ん
    だ後、前記第1の絶縁膜を除去する工程とを含むことを
    特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記素子分離絶縁膜を形成する工程
    は、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程
    と、素子分離形成領域に開口部を有するレジストパター
    ンを用いて前記第1の絶縁膜に対してエッチングを行な
    って、溝部をその幅が上下方向に一定になるように形成
    する工程と、前記溝部を含む前記第1の絶縁膜の上に第
    2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜に対し
    てエッチングを行なって、前記溝部の壁面に前記第2の
    絶縁膜よりなり且つ前記第1の絶縁膜の上面よりも低い
    上端を有するサイドウォールを形成する工程と、前記サ
    イドウォールが形成された前記溝部に前記素子分離絶縁
    膜となる第3の絶縁膜を埋め込んだ後、前記第1の絶縁
    膜及びサイドウォールを除去する工程とを含むことを特
    徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記素子分離絶縁膜を形成する工程
    は、前記半導体基板の表面部に溝部をその幅が上下方向
    に一定になるように又は下方に向かうにつれて大きくな
    っていくように形成した後、前記素子分離絶縁膜を、そ
    の下部が前記溝部に埋め込まれるように形成する工程を
    含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記半導体層を選択エピタキシャル成
    長により形成する工程は、前記半導体基板における前記
    素子分離絶縁膜により囲まれた領域の表面部に高濃度不
    純物層を形成する工程と、前記高濃度不純物層の上にノ
    ンドープの半導体層を選択エピタキシャル成長により形
    成する工程とを含むことを特徴とする請求項15に記載
    の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記半導体層を選択エピタキシャル成
    長により形成する工程は、前記半導体基板における前記
    素子分離絶縁膜により囲まれた領域の表面部に高濃度不
    純物層を形成する工程と、前記高濃度不純物層の上にノ
    ンドープの第1の半導体層を選択エピタキシャル成長に
    より形成する工程と、前記高濃度不純物層に含まれる不
    純物を前記第1の半導体層に固相拡散させた後、前記第
    1の半導体層の上にノンドープの第2の半導体層を選択
    エピタキシャル成長により形成する工程とを含むことを
    特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記半導体層を選択エピタキシャル成
    長により形成する工程は、前記半導体基板における前記
    素子分離絶縁膜により囲まれた領域の上にノンドープの
    第1の半導体層を選択エピタキシャル成長により形成す
    る工程と、前記第1の半導体層中に高濃度不純物層を形
    成した後、前記第1の半導体層の上にノンドープの第2
    の半導体層を選択エピタキシャル成長により形成する工
    程とを含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体装
    置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記半導体層の膜厚は100nm以上
    であり、 前記半導体層を選択エピタキシャル成長により形成する
    工程の後に、前記半導体層の上にゲート絶縁膜を介して
    金属材料よりなるゲート電極を形成する工程をさらに備
    えていることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置
    の製造方法。
JP2000244384A 2000-08-11 2000-08-11 半導体装置及びその製造方法 Ceased JP2002057331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244384A JP2002057331A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244384A JP2002057331A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002057331A true JP2002057331A (ja) 2002-02-22

Family

ID=18735079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000244384A Ceased JP2002057331A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002057331A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007201400A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の製造方法
JP2008506271A (ja) * 2004-07-15 2008-02-28 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト Sti集積を行わない半導体成長プロセスを用いた能動領域の形成
KR100875072B1 (ko) * 2002-07-02 2008-12-18 매그나칩 반도체 유한회사 반도체 소자의 소자 분리막 형성 방법
WO2012142734A1 (zh) * 2011-04-20 2012-10-26 中国科学院微电子研究所 浅沟槽隔离结构、其制作方法及基于该结构的器件
CN103021923A (zh) * 2011-09-21 2013-04-03 南亚科技股份有限公司 半导体的制造方法
JP2013533624A (ja) * 2010-06-22 2013-08-22 スボルタ,インコーポレーテッド パンチスルー抑制トランジスタ
JP2016119342A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 猛英 白土 半導体装置及びその製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214548A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法
JPH05182981A (ja) * 1991-12-26 1993-07-23 Nec Corp Misトランジスタとその形成方法
JPH0653313A (ja) * 1990-11-30 1994-02-25 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH0963964A (ja) * 1995-08-23 1997-03-07 Nec Corp 選択シリコンエピタキシャル膜の成長方法
JPH09321289A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Nec Yamagata Ltd 縦型電界効果トランジスタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214548A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法
JPH0653313A (ja) * 1990-11-30 1994-02-25 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH05182981A (ja) * 1991-12-26 1993-07-23 Nec Corp Misトランジスタとその形成方法
JPH0963964A (ja) * 1995-08-23 1997-03-07 Nec Corp 選択シリコンエピタキシャル膜の成長方法
JPH09321289A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Nec Yamagata Ltd 縦型電界効果トランジスタ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100875072B1 (ko) * 2002-07-02 2008-12-18 매그나칩 반도체 유한회사 반도체 소자의 소자 분리막 형성 방법
JP2008506271A (ja) * 2004-07-15 2008-02-28 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト Sti集積を行わない半導体成長プロセスを用いた能動領域の形成
US8173502B2 (en) 2004-07-15 2012-05-08 Infineon Technologies Ag Formation of active area using semiconductor growth process without STI integration
JP2007201400A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の製造方法
JP2013533624A (ja) * 2010-06-22 2013-08-22 スボルタ,インコーポレーテッド パンチスルー抑制トランジスタ
WO2012142734A1 (zh) * 2011-04-20 2012-10-26 中国科学院微电子研究所 浅沟槽隔离结构、其制作方法及基于该结构的器件
US9070744B2 (en) 2011-04-20 2015-06-30 Institute of Microelectronics, Chinese Academy of Sciences Shallow trench isolation structure, manufacturing method thereof and a device based on the structure
CN103021923A (zh) * 2011-09-21 2013-04-03 南亚科技股份有限公司 半导体的制造方法
JP2016119342A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 猛英 白土 半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7449733B2 (en) Semiconductor device and method of fabricating the same
JP4770885B2 (ja) 半導体装置
US6642581B2 (en) Semiconductor device comprising buried channel region
US7067881B2 (en) Semiconductor device
US7378305B2 (en) Semiconductor integrated circuit and fabrication process thereof
US6746909B2 (en) Transistor, semiconductor device and manufacturing method of semiconductor device
TWI460794B (zh) 具有較低接觸電阻的mos結構及其製造方法
US7029988B2 (en) Fabrication method and device structure of shallow trench insulation for silicon wafer containing silicon-germanium
US6975014B1 (en) Method for making an ultra thin FDSOI device with improved short-channel performance
JP2000340791A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4771024B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0575117A (ja) 半導体装置及びその製造方法
TWI396229B (zh) 用可棄式間隔物之提高的源極與汲極製程
JP2002026310A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2001320044A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20080006884A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2002057331A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007088138A (ja) 半導体装置の製造方法
US7915695B2 (en) Semiconductor device comprising gate electrode
US20090162980A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP2000049348A (ja) エレベ―テッドソ―ス・ドレイン構造を有する半導体装置及びその製造方法
JP4580657B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0738095A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2001024186A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004079790A (ja) 完全空乏型soi−mosトランジスタおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20120124