JP2002057319A - 固体撮像素子 - Google Patents
固体撮像素子Info
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Abstract
成可能にして、高感度で且つ高密度画素、あるいは超小
型化のCCD固体撮像素子を提供する。 【解決手段】 固体撮像素子において、隣接する画素、
特に垂直方向に隣接する受光センサ部12間がトレンチ
構造による素子分離領域25で分離されて成る。
Description
にCCD固体撮像素子に関する。
おいては、通常、2次元的に配列された画素を構成する
例えばフォトダイオードからなる複数の受光センサ部
と、各受光センサ部列に形成された垂直転送レジスタ部
と、水平転送レジスタ部と、水平転送レジスタ部に接続
された出力部を有し、各受光センサ部で光電変換された
信号電荷を垂直転送レジスタ部へ読み出し、垂直転送し
て一ライン毎の信号電荷を水平転送レジスタ部へ転送す
ると共に水平転送し、出力部より出力するように構成さ
れる。
る垂直方向に隣り合う受光センサ部を通る線上の断面構
造を示す。この固体撮像素子1では、第1導電型の例え
ばn型の半導体基板2に、第2導電型の例えばp型半導
体ウエル領域3が形成され、このp型半導体ウエル領域
3に受光センサ部4の電荷蓄積領域となるn型半導体領
域5が形成される。各n型半導体領域5の表面には、絶
縁膜6との界面より発生する熱電子を抑え、即ちホール
電荷を供給して暗電流を低減させるためのp型の表面電
荷蓄積領域7が形成される。垂直転送レジスタ部及び垂
直方向に隣り合う受光センサ部間には、例えば2層膜構
造の多結晶シリコンからなる垂直転送電極8〔8A、8
B〕が形成される。
4を分離するための素子分離領域9が形成される。この
素子分離領域9は、受光センサ部4にて光電変換が行わ
れた電荷が隣接する画素間で混じり合わないように受光
センサ部4の隣接部に形成するものであり、従来、受光
センサ部4を構成する電荷蓄積領域5とは逆導電型、こ
の例ではp型の不純物層、いわゆるp+チャネルストッ
プ領域で形成されている。
撮像素子では、受光センサ部4の光電変換効率を向上さ
せるため、または、長波長の光まで取り扱えるようにす
るために、空乏層を基体深部まで伸ばせるように受光セ
ンサ部4を構成することが有効な手段となっている。こ
のような受光センサ部4を形成する場合において、基体
深部における受光センサ部4を分離するためには、上記
素子分離領域9を基体深部まで形成する必要がある。
であるp+チャネルストップ領域にて形成する場合、基
体深部まで形成するには、(1)高エネルギーイオン注入
によりp+チャネルストップ領域を形成する、(2)もし
くは、熱拡散を利用してp+チャネルストップ領域を深
部まで拡散させる等が考えられる。
は、レジストマスクのイオン注入阻止能力でp+チャネ
ルストップ領域の深さ、もしくはサイズが律速される。
即ち、イオン注入阻止能力を上げるためには、レジスト
マスクを厚くする必要があるが、厚くするとレジストマ
スクの解像度が低下し、p+チャネルストップ領域のパ
ターンを細かくすることができない。上記(2)の手法に
おいては、熱拡散により不純物が等方向に拡散するた
め、チャネルストップ領域を形成するp+拡散層が大き
く拡散し、受光センサ部4等への影響が大きい。この問
題は、感度向上を図り且つより小型の画素を実現する上
で障害となる。
り且つより小型の画素が得られる固体撮像素子を提供す
るものである。
子は、トレンチ構造による素子分離領域で隣接する画素
間を分離するように構成する。
間をトレンチ構造の素子分離領域で分離するので、画素
間の素子分離領域を微細化でき、そのサイズのまま基体
深部まで素子分離領域の形成が可能になる。従って、高
感度、長波長の光が取り扱える高密度画素、もしくは超
小型の固体撮像素子の形成が可能になる。
体撮像素子の実施の形態を説明する。
体撮像素子に適用した場合の一実施の形態を示す。本実
施の形態に係るCCD固体撮像素子11は、画素を構成
する例えばフォトダイオードからなる複数の受光センサ
部12が2次元的に配列され、各受光センサ部列にCC
D構造の垂直転送レジスタ部13が形成されてなる撮像
領域14を有して成る。インターライン転送方式の場合
には、撮像領域14の垂直方向の一方の側に水平転送レ
ジスタ部(図示せず)が配置され、この水平転送レジス
タ部に電荷電圧変換手段を介して出力部が接続される。
フレームインターライン転送方式の場合には、撮像領域
14からの信号電荷を一旦蓄積する蓄積領域、即ち上記
垂直転送レジスタ部に対応した数の複数の垂直転送レジ
スタ部を有する蓄積領域(図示せず)を有し、この蓄積
領域の垂直方向の他側に水平転送レジスタ部が配置さ
れ、この水平転送レジスタ部に電荷電圧変換手段を介し
て出力部が接続される。
領域20上に形成した絶縁膜21(図3参照)上に例え
ば2層膜構造の多結晶シリコン層による転送電極22
〔22A、22B〕を電荷転送方向に沿って順次配列し
て構成される。転送電極22〔22A、22B〕は、垂
直方向に隣り合う受光センサ部12間において、重ね合
わされて形成される。
型のシリコン半導体基板16に第2導電型の例えばp型
半導体ウエル領域17が形成され、このp型半導体ウエ
ル領域17に受光センサ部の電荷蓄積領域を構成する第
1導電型の例えばn型半導体領域18が形成され、n型
半導体領域18の絶縁膜21との界面に暗電流を低減す
るためのn型半導体領域18と逆導電型のp型表面電荷
蓄積領域19が形成され、また第1導電型の例えばn型
の転送チャネル領域20が形成される。転送電極22
は、絶縁膜21上に読み出しゲート部23、転送チャネ
ル領域20及び後述する素子分離領域24にわたって被
着形成される。
域19、n型半導体領域18及びp型半導体ウエル領域
17による所謂HAD(Hole Accumulai
tion Diode)センサで構成される。n型半導
体領域18は、空乏層を基体深部まで伸ばして高感度、
あるいは長波長の光(赤外線領域、近赤外線領域の光)
にも感度を有するように、深く形成する。なお、受光セ
ンサ部12としては、n型半導体領域18を通常の深さ
に形成し、n型半導体領域18下に高抵抗半導体領域、
例えばp型半導体ウエル領域17より低濃度で、導電型
がp型、又はn型の半導体領域、またはノンドープの半
導体領域(真性半導体)を形成して、空乏層を深く形成
できるように構成することもできる。空乏層の伸び幅と
しては、4μm以上、例えば10μmとすることができ
る。
図1及び図2に示すように、垂直方向に隣り合う画素、
即ちその受光センサ部12間にトレンチ構造の素子分離
領域25を形成し、この素子分離領域25で隣接する受
光センサ部12を互いに分離するように構成する。本例
では、半導体基体の表面からn型半導体領域18の形成
深さに達する溝26をエッチング等で形成し、この溝2
6内に絶縁物、例えばSiO2 層27を埋め込んでトレ
ンチ構造の素子分離領域25を形成している。なお、S
iO2 層27を埋める代わりに、溝26の内面に絶縁膜
(例えばSiO2 膜)を形成するようにしてもよい。
3とを分離する素子分離領域24は、通常の半導体層、
本例ではp+チャネルストップ領域で形成しても良く、
或いは、素子分離領域25と同様のトレンチ構造で形成
することもできる。尚、1画素は、受光センサ部12と
垂直転送レジスタ部13を含む領域である。
1によれば、垂直方向に隣接する間隔の狭い受光センサ
部12間に形成する素子分離領域を、トレンチ構造によ
る素子分離領域25で構成することにより、平面的に見
てより微細化した素子分離領域を形成できると共に、そ
の微細サイズのまま基体深部まで素子分離領域25を形
成することができる。これにより、受光センサ部12の
空乏層は、物理的に隣接画素方向に伸びることができ
ず、基体の深い位置まで伸ばすことが可能になる。よっ
て、受光センサ部12の感度向上及び長波長の光(赤外
線領域、近赤外線領域の光)に感度をもたせることがで
きる。また、受光センサ部12の感度が上がることで、
画素の小型化が可能になり、高密度画素、もしくは超小
型の固体撮像素子を構成することが可能になる。
う受光センサ部12間の素子分離領域25の上に形成さ
れた1層目多結晶シリコンによる転送電極22Aに、通
常GND電圧、もしくはマイナス電圧が印加されてお
り、受光センサ部12におけるn型半導体領域18の側
面(深さ方向に沿った側面)に、トレンチ構造の絶縁物
27を介して電圧が印加される。このため、素子分離領
域25近傍と、受光センサ部のn型半導体領域18の中
央素子分離領域との間に電位差が生じ、光電変換された
電荷は全て受光センサ部中央、即ちn型半導体領域18
の中央部に集められる。従って、受光センサ部12は、
従来と同等の性能を維持できる。
用いることによりトレンチ構造の幅を増加することな
く、深さ方向に伸ばすことが可能になる。これにより、
受光センサ部12の空乏層を基体深部へ伸ばしても、画
素間の電荷の混合は生じにくくなる。溝26を形成する
際のエッチングマスクに使用するレジスト膜は、高エネ
ルギーイオン注入時のイオン注入マスクに比較して薄い
レジスト膜を使用することが可能になり、トレンチ構造
として、より微細なパターンを形成することができる。
の実施の形態を示す。なお、図4は前述の図1のAーA
線上に対応した断面構造である。本実施の形態に係るC
CD固体撮像素子31は、垂直方向に隣り合う画素、即
ちその受光センサ部12間にトレンチ構造の素子分離領
域25を形成し、この素子分離領域25で隣接する受光
センサ部12を分離するように構成する。本例では、特
に、トレンチ構造の素子分離領域25を、半導体基体の
表面からn型半導体領域18の形成深さに達する溝26
をエッチング等で形成し、溝26内面に低エネルギーで
p+不純物をイオン注入して溝26を囲むようなp型半
導体領域32を形成し、溝26内に絶縁物、例えばSi
O2 層27を埋め込んで構成する。なお、SiO2 層を
埋め込む代わりに、溝26の内面に絶縁膜(例えばSi
O2 膜)を形成するようにしてもよい。その他の構成
は、図1〜図3で説明したと同様の構成であるので、重
複説明を省略する。
子分離領域25において溝26の内面(即ちエッチング
面)にp+不純物を導入してp型半導体領域32を形成
することにより、素子分離領域25と受光センサ部12
との界面より発生する熱電子を抑え、即ちホール電荷を
供給して熱電子を再結合させて暗電流を低減することが
できる。受光センサ部12において、絶縁膜との界面が
増えると界面より発生する熱電子が増えるが、本例にお
けるトレンチ構造の素子分離領域25は、この点が改善
される。その他、上述の固体撮像素子11と同様の効果
を有する。
施の形態として、図示せざるも溝26を形成した後、溝
26の全内面にp型半導体領域32を形成し、溝26内
に絶縁物を有しない構成とすることもできる。
体撮像素子(いわゆるエリア型のイメージセンサ)に適
用したが、その他、隣接画素間の距離がより狭くなるリ
ニアセンサにも本発明を適用することができる。
接する画素間の素子分離領域をトレンチ構造で構成する
ことにより、より微細化され且つそのサイズのまま基体
深部まで延長した素子分離領域を形成することができ
る。従って、受光センサ部の空乏層を深く伸ばすことが
可能になり、受光センサ部の感度が向上した、あるいは
長波長の光に感度をもたせた固体撮像素子を提供するこ
とができる。受光センサ部の感度が上がるので、画素の
小型化が可能になり、高密度画素、もしくは超小型の固
体撮像素子を提供することができる。
を囲むように受光センサ部の電荷蓄積領域とは反対導電
型の半導体領域を形成するときは、素子分離領域と受光
センサ部との界面より発生する熱電子を抑え、即ちホー
ル電荷を供給して熱電子を再結合させて暗電流を低減す
ることができる。
す要部の平面図である。
示す要部の断面図である。
部、13・・・垂直転送レジスタ部、14・・・撮像領
域、16・・・半導体基板、p型半導体ウエル領域、1
8・・・n型半導体領域(電荷蓄積領域)、19・・・
p+表面電荷蓄積領域、21・・・絶縁膜、22・・・
転送電極、23・・・読み出しゲート部、24・・・素
子分離領域、25・・・素子分離領域、26・・・溝、
27・・・絶縁物、32・・・p型半導体領域。
Claims (4)
- 【請求項1】 トレンチ構造による素子分離領域で隣接
する画素間が分離されて成ることを特徴とする固体撮像
素子。 - 【請求項2】 前記トレンチ構造は、溝内に絶縁物を形
成して構成されることを特徴とする請求項1に記載の固
体撮像素子。 - 【請求項3】 前記トレンチ構造は、溝を囲むように受
光センサ部の電荷蓄積領域とは反対導電型の半導体領域
を形成して構成されることを特徴とする請求項1に記載
の固体撮像素子。 - 【請求項4】 前記トレンチ構造は、溝内に絶縁物を形
成し、前記溝を囲むように受光センサ部の電荷蓄積領域
とは反対導電型の半導体領域を形成して構成されること
を特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
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- 2000-08-07 JP JP2000238680A patent/JP5030323B2/ja not_active Expired - Fee Related
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