JP2002056733A - フラットケーブルの製造方法、それに用いられる導体挟み込み装置およびフラットケーブル - Google Patents

フラットケーブルの製造方法、それに用いられる導体挟み込み装置およびフラットケーブル

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JP2002056733A
JP2002056733A JP2000242144A JP2000242144A JP2002056733A JP 2002056733 A JP2002056733 A JP 2002056733A JP 2000242144 A JP2000242144 A JP 2000242144A JP 2000242144 A JP2000242144 A JP 2000242144A JP 2002056733 A JP2002056733 A JP 2002056733A
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linear conductors
conductor
insulating films
linear
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Yoshiaki Yamano
能章 山野
Koji Fukumoto
康治 福本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐クロストーク性を有するフラットケーブル
を低コストに製造できるフラットケーブルの製造方法、
それに用いられる導体挟み込み装置およびフラットケー
ブルを提供する。 【解決手段】 このフラットケーブルの製造方法では、
対をなす線状導体11a,11b(および11c,11
d)を案内する案内ローラ27を、両絶縁フィルム1
5,17の幅方向に所定の振幅Aおよび所定周期で往復
駆動して両線状導体11a,11b(および11c,1
1d)が両熱圧着ローラ23,25に挟み込まれる際の
挟み込み位置Pa〜Pdを前記幅方向に往復移動させる
ことにより、両線状導体11a,11b(および11
c,11d)を、一定間隔D2を保持して波形に配設し
つつ両絶縁フィルム15,17の間に挟み込むようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブル
の製造方法、それに用いられる導体挟み込み装置および
フラットケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人等は、耐クロストーク性(耐
漏話性)を有するフラットケーブル(耐クロストークフ
ラットケーブル)を既に提案している(特開平5−12
0928号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな耐クロストークフラットケーブルをいかに低コスト
に製造するかは、フラットケーブルのより具体的構成に
関する改良点も含めて依然として課題となっていた。特
に、耐クロストークフラットケーブル内において、対を
なす2本の線状導体を絶縁状態を保持しつつ互いに交差
するようにいかに波形に配設するかが大きな課題となっ
ている。
【0004】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、耐ク
ロストーク性を有するフラットケーブルを低コストに製
造できるフラットケーブルの製造方法、それに用いられ
る導体挟み込み装置およびフラットケーブルを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、対をなす2本の線状導体が互いに絶縁
状態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配置さ
れており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記両線
状導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体によ
って囲まれる領域が形成されているフラットケーブルの
製造方法であって、前記両線状導体を、一定間隔を保持
して波形に配設しつつ2枚の絶縁フィルムの間に挟み込
むことによって、前記フラットケーブルの前段階の部材
である帯状の中間部材を形成する導体挟み込み工程と、
前記中間部材を、一方の前記線状導体の波形形状の中心
軸と他方の前記線状導体の波形形状の中心軸との間の中
心を通る中心線に沿って折り畳むとともに、所定の接着
手段により折り畳んだ状態に固着して前記フラットケー
ブルを形成する折り畳み工程と、を備え、前記2枚の絶
縁フィルムの少なくとも一方の絶縁フィルムは、樹脂製
の基材と、その基材の内側表面に形成された熱可溶性樹
脂からなる接着層とを備えており、前記導体挟み込み工
程では、前記両線状導体を挟み込んだ状態で前記両絶縁
フィルムを熱圧着する上下1対の熱圧着用ローラに前記
両線状導体を案内するための第1および第2の案内溝を
有する案内手段を、前記両絶縁フィルムの幅方向に所定
周期で往復駆動して前記両線状導体が前記両熱圧着ロー
ラに挟み込まれる際の挟み込み位置を前記幅方向に前記
所定周期で往復移動させることにより、前記両線状導体
を、一定間隔を保持して波形に配設しつつ前記両絶縁フ
ィルムの間に挟み込むことを特徴とする。
【0006】また、好ましくは、前記2枚の絶縁フィル
ムの各基材の厚さは、互いに異なっており、前記折り畳
み工程では、前記2枚の絶縁フィルムのうちの前記基材
の厚さが薄い方の前記絶縁フィルムが内側となるよう
に、前記中間部材が折り畳まれるのがよい。
【0007】さらに、好ましくは、前記折り畳み工程で
は、前記中間部材が折り畳まれる際に内側になる前記絶
縁フィルムの表面に前記接着手段として設けられた接着
層によって、前記中間部材が折り畳まれた状態に固着さ
れるのがよい。
【0008】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、請求項1ないし3のいずれかに記載のフラットケ
ーブルの製造方法の前記導体挟み込み工程に用いられる
導体挟み込み装置であって、上下1対の前記熱圧着用ロ
ーラと、前記案内手段と、前記案内手段を前記幅方向に
前記所定周期で往復駆動する駆動機構と、を備えること
を特徴とする。
【0009】さらに、前記目的を達成するための技術的
手段は、互いに対をなす2本の線状導体が互いに絶縁状
態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配置され
ており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記両線状
導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体によっ
て囲まれる領域が形成されているフラットケーブルの製
造方法であって、請求項1ないし3のいずれかに記載の
フラットケーブルの製造方法により製造されたことを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
フラットケーブルの製造方法に用いられる導体挟み込み
装置の概略側面図であり、図2は図1の導体挟み込み装
置の部分的構成を示す概略平面図であり、図3は図1の
導体挟み込み装置の要部の構成を示す斜視図であり、図
4は図1の導体挟み込み装置の要部の構成を示す正面図
である。なお、便宜上、図1では後述する可動式保持部
材29および駆動機構31等が省略されており、図2で
は後述するフィルムロール19,21および絶縁フィル
ム15,17等が省略されている。
【0011】また、本実施形態に係るフラットケーブル
1(図6参照)がどのような原理により耐クロストーク
性を有しているのかの説明は、前述の特開平5−120
928号公報に係るフラットケーブルの場合と同一であ
るため、ここでは省略する。
【0012】本実施形態に係るフラットケーブルの製造
方法は、 導体挟み込み工程と、 折り畳み工程と、 を備えている。
【0013】導体挟み込み工程は、図1および図2に示
される導体挟み込み装置3を用いて行われる。この導体
挟み込み装置3は、大略的に、線状導体が巻回された複
数(ここでは4つ)の導体ドラム13と、上下2枚の絶
縁フィルム15,17をそれぞれ供給する2つのフィル
ムロール19,21と、上下1対の熱圧着用ローラ2
3,25と、案内ローラ(案内手段)27と、案内ロー
ラ27を回転可能に保持する可動式保持部材29と、そ
の可動式保持部材29を案内ローラ27とともに往復駆
動する駆動機構31と、分割刃33と、巻取装置35と
を備えている。
【0014】この導体挟み込み工程では、4本の線状導
体11を上下2枚の絶縁フィルム15,17の間に挟み
込んだものを、分割刃33により中央部で順次2分割す
ることにより、後にそれぞれフラットケーブル1となる
べき帯状の2つの中間部材41,43が形成される。
【0015】各線状導体11には、断面サイズが厚さ
0.1mm、幅1.5mmの軟導線が使用されている。
また、2枚の絶縁フィルム15,17のうちの少なくと
も一方(本実施形態では両方)の絶縁フィルム15,1
7は、PET等の樹脂製の基材と、その基材の内面側表
面に塗布された基材と同系統(ここではポリエステル
系)の熱可溶性樹脂からなる接着層とを備えて構成され
ている。本実施形態では、上側の絶縁フィルム15は、
厚さ25μmの基材と厚さ60μmの接着層とで構成さ
れており、下側の絶縁フィルム17は、厚さ50μmの
基材と厚さ60μmの接着層とで構成されている。な
お、中間部材41,43の折り畳みを容易にするため
に、折り畳みの際に内側になる絶縁フィルム15の基材
の厚さは、絶縁フィルム17の基材の厚さの半分以下
(ここでは半分)の値に設定するのが好ましい。
【0016】そして、絶縁フィルム15,17は、フィ
ルムロール19,21から引き出されて上下の熱圧着用
ローラ23,25の間に供給される。また、各線状導体
11は、各導体ドラム13から引き出されて案内ローラ
45,27によって案内されて、上下から供給される絶
縁フィルム15,17の間に挟み込まれるようにして上
下の熱圧着用ローラ23,25の間に供給される。
【0017】案内ローラ27は、図3および図4に示す
ように、熱圧着用ローラ23,25の前段にローラ2
3,25と平行に設けられ、その外周部には、第1ない
し第4の4本の線状導体11をそれぞれ案内する第1な
いし第4の円環状の案内溝27a〜27dが設けられて
いる。
【0018】この4つの案内溝27a〜27dは、各線
状導体11が熱圧着用ローラ23,25に挟み込まれる
際の挟み込み位置Pa〜Pdを決定するためのものであ
り、各線状導体11を対応する各案内溝27a〜27d
に通して熱圧着用ローラ23,25に供給することによ
り、各線状導体11の挟み込み位置Pa〜Pdが、案内
溝27a〜27dの熱圧着用ローラ23,25に対する
位置および案内溝27a〜27dの配設ピッチに対応し
た位置に決定される。そして、この挟み込み位置Pa〜
Pdを調節することにより、各線状導体11が絶縁フィ
ルム15,17に挟み込まれる際の絶縁フィルム15,
17の幅方向に対する位置が変化されるようになってい
る。
【0019】本実施形態では、第1の線状導体11aと
第2の線状導体11bが対を構成し、第3の線状導体1
1cと第4の線状導体11dとが対を構成するようにな
っている。このため、案内溝27a,27cと案内溝2
7b,27dとの間の間隔D1、および絶縁フィルム1
5,17に挟み込まれた線状導体11a,11cと線状
導体11b,11dとの間の間隔D2は、図4および図
5に示すように、対を構成するのに適切な一定の値(こ
こでは5mm)に設定されている。また、案内溝27b
と案内溝27cとの間の間隔D3および絶縁フィルム1
5,17の幅は、分割刃33で2分割して2つの中間部
材41,43を作成可能な寸法に設定されている。
【0020】このような案内ローラ27は、熱圧着用ロ
ーラ23,25と平行な軸回りに回転自在な状態で可動
式保持部材29によって保持されている。可動式保持部
材29は、案内ローラ27を保持した状態で、図4の矢
印B1で示すように、絶縁フィルム15,17の幅方向
に移動可能に設けられており、駆動機構31によって前
記幅方向に往復駆動される。
【0021】駆動機構31は、図4に示すように、絶縁
フィルム15,17の幅方向に沿って設けられたネジ軸
31aと、そのネジ軸31aを回転駆動するモータ31
bと、保持部材29に設けられ、ネジ軸31aと螺合す
る雌ネジ体31cとを備えている。ネジ軸31aは、軸
回りに回転自在な状態で所定位置に固定的に設置されて
いるとともに、モータ31bも所定位置に固定されてい
るため、モータ31bによってネジ軸31aが正逆転駆
動されると、これに伴って雌ネジ体31c、可動式保持
部材29および案内ローラ27が一体となって前記幅方
向に往復駆動される。
【0022】そして、このような駆動機構31は、可動
式保持部材29とともに案内ローラ27を前記幅方向に
所定の振幅A(図5参照)および所定周期で往復駆動す
るようになっている。なお、この案内ローラ27の往復
駆動は、熱圧着用ローラ23,25が巻き込み方向に回
転されて、ローラ23,25の間に絶縁フィルム15,
17および線状導体11が所定の供給速度で連続的に送
り込まれている状態で行われる。
【0023】このように案内ローラ27が往復駆動され
ると、これに伴って、各線状導体11が熱圧着用ローラ
23,25に挟み込まれる際の挟み込み位置Pa〜Pd
が、図3の矢印B2で示すように、絶縁フィルム15,
17の幅方向に所定の振幅Aおよび所定周期で往復移動
される。そして、このように挟み込み位置Pa〜Pdが
幅方向に往復移動されると、互いに対をなす線状導体1
1a,11bおよび線状導体11c,11dが、図2お
よび図5に示すように、一定間隔D1を保持しつつ、所
定の振幅Aおよび所定周期で、かつ同位相で波形に蛇行
した状態で絶縁フィルム15,17の間に挟み込まれ
る。本実施形態では、線状導体11の振幅Aは、2.5
mmに設定されている。
【0024】なお、図5中の符号C1,C2は、線状導
体11a,11bおよび11c,11dの波形形状の中
心軸を示しており、線状導体11a,11bおよび11
c,11dは、この中心軸C1,C2を中心にその両側
に波形に蛇行している。
【0025】両絶縁フィルム15,17は、熱圧着用ロ
ーラ23,25の間を通過する際に、ローラ23,25
によって互いに押し付けられた状態で、所定温度(例え
ば、170℃)に加熱され、これによって絶縁フィルム
15,17の接着層が溶融し、溶融した接着層により両
絶縁フィルム15,17が互いに固着される。
【0026】このように熱圧着用ローラ23,25にて
線状導体11を挟み込んだ状態で互いに熱圧着された絶
縁フィルム15,17は、巻取装置35によって引き取
られて巻き取られるまでの途中で、分割刃33によって
中央部で2分割されて、2つの中間部材41,43とな
る。2つの中間部材41,43は、それぞれ分割された
状態で巻取装置35によって巻き取られる。
【0027】続く、折り畳み工程では、上述の導体挟み
込み工程にて形成された中間部材41(あるいは43)
を、図6および図7に示すように、その中間部材41
(あるいは43)に含まれる一方の線状導体11a(あ
るいは11c)の中心軸C1と他方の線状導体11b
(あるいは11d)の中心軸C2との間の中心を通る直
線状の中心線C3(図5参照)に沿って折り畳むととも
に、図示しない所定の接着剤(接着手段)51(図8参
照)により折り畳んだ状態に固着してフラットケーブル
1を形成する。使用する接着剤としては、絶縁フィルム
15の基材と同系統(ここではポリエステル系)の熱可
溶性樹脂などが用いられ、折り畳んだ際に内側に位置し
て互いに接触する絶縁フィルム15の外側表面に、厚さ
1〜3μm(ここでは1μm)の接着層として接着剤5
1が塗布されるようになっている。
【0028】このように形成されたフラットケーブル1
では、図6および図7に示すように、対をなす両線状導
体11a,11b(あるいは11c,11d)の波形形
状の中心軸C1,C2は互いに重なり合っており、これ
によって、両線状導体11a,11b(あるいは11
c,11d)は、絶縁フィルム15,17に沿って互い
に同軸の逆位相の軸対称な波形に蛇行配置されており、
両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)
の互いに交差する2点間に、両線状導体11a,11b
(あるいは11c,11d)によって囲まれる領域が形
成されている。また、両線状導体11a,11b(ある
いは11c,11d)の間は、折り畳まれて2枚重ねに
なった絶縁フィルム15が介在しており、これによって
両者の間の絶縁が確保されている。
【0029】ここで、図8は、図7の部分拡大図であ
り、図8中において、符号15a,17aは、絶縁フィ
ルム15,17の基材を示し、符号15b,17bは、
絶縁フィルム15,17の接着層を示している。
【0030】以上のように、本実施形態によれば、導体
挟み込み工程によって、一定間隔D2を保持して波形に
配設された2本の線状導体11a,11b(あるいは1
1c,11d)を2枚の絶縁フィルム15,17の間に
挟み込んでなる帯状の中間部材41(あるいは43)を
形成し、続いて折り畳み工程によって、その中間部材4
1(あるいは43)を、一方の線状導体11a(あるい
は11c)の中心軸C1と他方の線状導体11b(ある
いは11d)の中心軸C2との間の中心を通る中心線C
3に沿って折り畳むとともに、所定の接着剤により折り
畳んだ状態に固着してフラットケーブル1を形成するた
め、簡単な製造工程により低コストに耐クロストーク性
を有するフラットケーブルを製造することができる。
【0031】また、導体挟み込み工程では、両線状導体
11a,11b(あるいは11c,11d)を案内する
案内ローラ27を、両絶縁フィルム15,17の幅方向
に所定の振幅Aおよび所定周期で往復駆動して両線状導
体11a,11b(あるいは11c,11d)が両熱圧
着ローラ23,25に挟み込まれる際の挟み込み位置P
a〜Pdを前記幅方向に所定の振幅Aおよび所定周期で
往復移動させることにより、両線状導体11a,11b
(あるいは11c,11d)を、一定間隔D2を保持し
て波形に配設しつつ両絶縁フィルム15,17の間に挟
み込むようになっているため、両絶縁フィルム15,1
7の間に挟み込まれる両線状導体11a,11b(ある
いは11c,11d)の波形の配設形状を、簡易で低コ
ストの導体挟み込み装置3によって容易に形成すること
ができる。
【0032】さらに、案内ローラ27の往復移動速度を
調節することにより、線状導体11の波形形状を様々な
波形形状に容易に設定することができる。
【0033】また、折り畳んだ際に内側に位置する絶縁
フィルム15の各基材の厚さは、外側に位置する絶縁フ
ィルム17の基材の厚さに半分以下に設定されているた
め、折り畳み工程にて中間部材41,43を容易に折り
畳むことができる。
【0034】さらに、接着剤51により中間部材41,
43を折り畳んだ状態に強固に固着することができる。
【0035】また、本実施形態に係る製造方法により製
造されたフラットケーブル1によれば、対をなす2本の
線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)の
波形形状が、同軸にかつ逆位相になるように正確に形成
されているため、耐クロストーク性能を向上させること
ができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1ないし5に記載の発明によれ
ば、導体挟み込み工程によって、一定間隔を保持して波
形に配設された2本の線状導体を2枚の絶縁フィルムの
間に挟み込んでなる帯状の中間部材を形成し、続く折り
畳み工程によって、その中間部材を、一方の線状導体の
中心軸と他方の線状導体の中心軸との間の中心を通る中
心線に沿って折り畳むとともに、所定の接着手段により
折り畳んだ状態に固着してフラットケーブルを形成する
ため、簡単な製造工程により低コストに耐クロストーク
性を有するフラットケーブルを製造することができる。
【0037】また、導体挟み込み工程では、両線状導体
を案内する案内手段を、両絶縁フィルムの幅方向に所定
周期で往復駆動して両線状導体が両熱圧着ローラに挟み
込まれる際の挟み込み位置を前記幅方向に前記所定周期
で往復移動させることにより、両線状導体を、一定間隔
を保持して波形に配設しつつ前記両絶縁フィルムの間に
挟み込むようになっているため、両絶縁フィルムの間に
挟み込まれる両線状導体の波形の配設形状を、簡易で低
コストの装置構成によって容易に形成することができ
る。
【0038】さらに、案内ローラの往復移動速度を調節
することにより、線状導体の波形形状を様々な波形形状
に容易に設定することができる。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、2枚の絶
縁フィルムの各基材の厚さは、互いに異なっており、折
り畳み工程では、2枚の絶縁フィルムのうちの基材の厚
さが薄い方の絶縁フィルムが内側となるように、中間部
材が折り畳まれるようになっているため、折り畳み工程
にて中間部材を容易に折り畳むことができる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、接着層に
より中間部材を折り畳んだ状態に強固に固着することが
できる。
【0041】請求項5に記載の発明に係るフラットケー
ブルによれば、対をなす2本の線状導体の波形形状が、
同軸にかつ逆位相になるように正確に形成されているた
め、耐クロストーク性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフラットケーブルの
製造方法に用いられる導体挟み込み装置の概略側面図で
ある。
【図2】図1の導体挟み込み装置の部分的構成を示す概
略平面図である。
【図3】図1の導体挟み込み装置の要部の構成を示す斜
視図である。
【図4】図1の導体挟み込み装置の要部の構成を示す正
面図である。
【図5】図1の導体挟み込み装置によって形成される中
間部材の平面図である。
【図6】本実施形態に係る製造方法によって製造された
フラットケーブルの平面図である。
【図7】図6のフラットケーブルの断面図である。
【図8】図7の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル 3 導体挟み込み装置 11,11a〜11d 線状導体 15,17 絶縁フィルム 15a,17a 基材 15b,17b 接着層 23,25 熱圧着用ローラ 27 案内ローラ 27a〜27d 案内溝 29 可動式保持部材 31 駆動機構 31a ネジ軸 31b モータ 31c 雌ネジ体 33 分割刃 35 巻取装置 41,43 中間部材 51 接着剤 Pa〜Pd 挟み込み位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす2本の線状導体が互いに絶縁状
    態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配置され
    ており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記両線状
    導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体によっ
    て囲まれる領域が形成されているフラットケーブルの製
    造方法であって、 前記両線状導体を、一定間隔を保持して波形に配設しつ
    つ2枚の絶縁フィルムの間に挟み込むことによって、前
    記フラットケーブルの前段階の部材である帯状の中間部
    材を形成する導体挟み込み工程と、 前記中間部材を、一方の前記線状導体の波形形状の中心
    軸と他方の前記線状導体の波形形状の中心軸との間の中
    心を通る中心線に沿って折り畳むとともに、所定の接着
    手段により折り畳んだ状態に固着して前記フラットケー
    ブルを形成する折り畳み工程と、を備え、 前記2枚の絶縁フィルムの少なくとも一方の絶縁フィル
    ムは、樹脂製の基材と、その基材の内側表面に形成され
    た熱可溶性樹脂からなる接着層とを備えており、 前記導体挟み込み工程では、 前記両線状導体を挟み込んだ状態で前記両絶縁フィルム
    を熱圧着する上下1対の熱圧着用ローラに前記両線状導
    体を案内するための第1および第2の案内溝を有する案
    内手段を、前記両絶縁フィルムの幅方向に所定周期で往
    復駆動して前記両線状導体が前記両熱圧着ローラに挟み
    込まれる際の挟み込み位置を前記幅方向に前記所定周期
    で往復移動させることにより、前記両線状導体を、一定
    間隔を保持して波形に配設しつつ前記両絶縁フィルムの
    間に挟み込むことを特徴とするフラットケーブルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記2枚の絶縁フィルムの各基材の厚さ
    は、互いに異なっており、 前記折り畳み工程では、前記2枚の絶縁フィルムのうち
    の前記基材の厚さが薄い方の前記絶縁フィルムが内側と
    なるように、前記中間部材が折り畳まれることを特徴と
    する請求項1に記載のフラットケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記折り畳み工程では、前記中間部材が
    折り畳まれる際に内側になる前記絶縁フィルムの表面に
    前記接着手段として設けられた接着層によって、前記中
    間部材が折り畳まれた状態に固着されることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のフラットケーブルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のフ
    ラットケーブルの製造方法の前記導体挟み込み工程に用
    いられる導体挟み込み装置であって、 上下1対の前記熱圧着用ローラと、 前記案内手段と、 前記案内手段を前記幅方向に前記所定周期で往復駆動す
    る駆動機構と、を備えることを特徴とする導体挟み込み
    装置。
  5. 【請求項5】 互いに対をなす2本の線状導体が互いに
    絶縁状態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配
    置されており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記
    両線状導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体
    によって囲まれる領域が形成されているフラットケーブ
    ルの製造方法であって、 請求項1ないし3のいずれかに記載のフラットケーブル
    の製造方法により製造されたことを特徴とするフラット
    ケーブル。
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